JPH10231342A - ポリウレタン樹脂、その製造方法および印刷インキ用バインダー - Google Patents

ポリウレタン樹脂、その製造方法および印刷インキ用バインダー

Info

Publication number
JPH10231342A
JPH10231342A JP4971697A JP4971697A JPH10231342A JP H10231342 A JPH10231342 A JP H10231342A JP 4971697 A JP4971697 A JP 4971697A JP 4971697 A JP4971697 A JP 4971697A JP H10231342 A JPH10231342 A JP H10231342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane resin
compound
molecular weight
group
chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4971697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3865005B2 (ja
Inventor
Koichiro Oshima
弘一郎 大島
Nobuyuki Takagi
信之 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arakawa Chemical Industries Ltd filed Critical Arakawa Chemical Industries Ltd
Priority to JP4971697A priority Critical patent/JP3865005B2/ja
Publication of JPH10231342A publication Critical patent/JPH10231342A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3865005B2 publication Critical patent/JP3865005B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリウレタン樹脂特有の柔軟性を有し、しか
もポリオレフィン樹脂やポリエステル樹脂等のプラスチ
ックに対しても優れた密着性を有し、かつ耐水性に優れ
たポリウレタン樹脂を提供することを目的とする。 【解決手段】 高分子量ポリオール、ポリイソシアネー
ト化合物、鎖伸長剤および鎖長停止剤を含有した重合成
分を反応させて得られるポリウレタン樹脂であって、前
記鎖長停止剤が活性水素を有する官能基とオキサゾリジ
ン骨格とを有する化合物を含有することを特徴とするポ
リウレタン樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン樹脂
に関する。さらに詳しくは、バインダー、コーティング
剤、接着剤等に好適に用いることができ、ポリオレフィ
ン樹脂やポリエステル樹脂等のプラスチックに対しても
優れた密着性を有し、耐水性にも優れたポリウレタン樹
脂に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バインダー、コーティング剤や接
着剤には、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂等が用いられている。これらの中で、ポリウレ
タン樹脂は、柔軟性に優れているため、種々の材質に対
する密着性に優れており、近年多く用いられるようにな
ってきてはいるが、材質がポリオレフィン樹脂やポリエ
ステル樹脂等であるプラスチックに対しては密着性が低
く、また耐水性に劣るという問題を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリウレタ
ン樹脂特有の柔軟性を有し、しかもポリオレフィン樹脂
やポリエステル樹脂等のプラスチックに対しても優れた
密着性を有し、かつ耐水性に優れたポリウレタン樹脂を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の化合物を鎖
長停止剤として使用することにより得られるポリウレタ
ン樹脂が、前記課題をことごとく解決することを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
高分子量ポリオール、ポリイソシアネート化合物、鎖伸
長剤および鎖長停止剤を含有した重合成分を反応させて
得られるポリウレタン樹脂であって、前記鎖長停止剤が
活性水素を有する官能基とオキサゾリジン骨格とを有す
る化合物(以下、オキサゾリジン系化合物という)を含
有することを特徴とするポリウレタン樹脂に関する。ま
た、本発明は、前記ポリウレタン樹脂を有機溶剤に溶解
させてなるポリウレタン樹脂溶液、前記ポリウレタン樹
脂を水に分散させてなるポリウレタン樹脂の水分散液、
前記ポリウレタン樹脂の製造方法、前記オキサゾリジン
系化合物を含有してなる鎖長停止剤、およびポリウレタ
ン樹脂を含有してなる印刷インキバインダーに関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のポリウレタン樹脂は、前
記したように、鎖長停止剤の全量または一部に、オキサ
ゾリジン系化合物を使用することを特徴とする。本発明
のポリウレタン樹脂は、前記鎖長停止剤としてオキサゾ
リジン系化合物を使用することにより、ポリウレタン樹
脂の分子末端にオキサゾリジン骨格が導入されたもので
あり、当該オキサゾリジン骨格は、通常、水分により開
環して、1級または2級アミノ基および水酸基を生じ
る。
【0006】前記オキサゾリジン系化合物としては、活
性水素を有する官能基とオキサゾリジン骨格とを有する
ものであれば特に限定されるものではないが、例えば、
下記一般式(1)〜(3)で表される化合物が挙げられ
る。
【0007】一般式(1):
【0008】
【化4】
【0009】(R1 は炭素数2または3の脂肪族炭化水
素基を表す。R2 およびR3 はそれぞれ独立して水素原
子または炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を表し、R2
とR3は共有結合により結ばれていてもよい。R4 は炭
素数2または3の脂肪族炭化水素基を表す。)
【0010】一般式(1)で表されるオキサゾリジン系化
合物の具体例としては、N−(2−ヒドロキシエチル)
オキサゾリジン、2−(2−イソプロピル−1,3−オ
キサゾリジン−3−イル)エタノ−ル、3−(2−イソ
プロピル−5−メチル−1,3−オキサゾリジン−3−
イル)−2−プロパノ−ル、1−オキサ−4−アザスピ
ロ[4.5]デカン−4−エタノ−ル等が挙げられる。
【0011】一般式(2):
【0012】
【化5】
【0013】(R5 およびR6 はそれぞれ独立して水素
原子または炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を表し、R
5 とR6 は共有結合により結ばれていてもよい。R7
炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を表す。)
【0014】一般式(2)で表されるオキサゾリジン化合
物の具体例としては、3−メチルオキサゾリジン−5−
メタノ−ル、3−エチルオキサゾリジン−5−メタノ−
ル、3−(1,1−ジメチルエチル)オキサゾリジン−
5−メタノ−ル等が挙げられる。
【0015】一般式(3):
【0016】
【化6】
【0017】(R8 およびR9 はそれぞれ独立して水素
原子または炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基を表し、R
8 とR9 は共有結合により結ばれていてもよい。同じく
10およびR11はそれぞれ独立して水素原子または炭素
数1〜4の脂肪族炭化水素基を表し、R10とR11は共有
結合により結ばれていてもよい。)
【0018】一般式(3)で表されるオキサゾリジン系化
合物の具体例としては、5−ヒドロキシメチル−1−ア
ザ−3,7−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクタン
等が挙げられる。
【0019】また、本発明においては、前記活性水素を
有する官能基として、水酸基とともにアミノ基が好まし
く挙げられ、例えば、前記一般式(1)〜(3)におけ
る活性水素を有する官能基がアミノ基である化合物も好
ましく用いることができる。
【0020】前記オキサゾリジン系化合物は、通常、単
独でまたは2種以上を混合して用いることができる。ま
た、前記オキサゾリジン系化合物の使用量は鎖長停止剤
の5〜100重量%であることが好ましい。5重量%未
満の場合は、密着性等の改善の効果が小さくなる傾向が
ある。
【0021】また、本発明では前記オキサゾリジン系化
合物の他に、必要に応じて通常用いられている鎖長停止
剤を使用してもよい。かかる鎖長停止剤としては、例え
ば、ジ−n−ブチルアミン等のジアルキルアミン類;エ
タノ−ル、イソプロパノ−ル等の一価アルコ−ル等が挙
げられる。
【0022】本発明における鎖長停止剤の配合量は、特
に限定がないが、鎖伸長反応の制御を容易にするために
は、前記高分子量ポリオールとポリイソシアネート化合
物との合計量の好ましくは0.1重量%以上、特に好ま
しくは0.3重量%以上とすることが望ましく、良好な
機械的強度を付与するためには、前記高分子量ポリオー
ルとポリイソシアネート化合物との合計量の好ましくは
5重量%以下、特に好ましくは2重量%以下とすること
が望ましい。
【0023】次に本発明のポリウレタン樹脂における他
の構成成分について説明する。
【0024】前記高分子量ポリオールとしては、例え
ば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィングリ
コール等が挙げられる。
【0025】前記ポリエーテルポリオールの具体例とし
ては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール
等が挙げられる。
【0026】前記ポリエステルポリオールの具体例とし
ては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオ
ール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、オクタンジオー
ル、1,4−ブチンジオール、ジプロピレングリコー
ル、ビスフェノールA、水添ビスフェノールA等の低分
子量グリコールと、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の二塩基酸やこれら
の酸無水物とを脱水縮合させて得られる脱水縮合系ポリ
エステルポリオール;ε−カプロラクトン、β−メチル
−δ−バレロラクトン等のラクトンを開環重合させて得
られる開環重合系ポリエステルポリオール等が挙げられ
る。なお、前記低分子量グリコールには、かかる低分子
量グリコールの配合量の5モル%以下の範囲内におい
て、3価以上のポリオールを用いることができる。かか
る3価以上のポリオールの具体例としては、例えばグリ
セリン、ブタントリオール、ペンタントリオール、ヘキ
サントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン等の3価アルコール;ペンタエリスリトール
等の4価アルコール;ソルビトール等の6価アルコール
等が挙げられる。
【0027】前記ポリカーボネートポリオールの具体例
としては、例えば1,6−ヘキサンジオール等の前記低
分子量グリコールと、エチレンカーボネート、ジメチル
カーボネート、ジフェニルカーボネート等の低分子量カ
ーボネートを、エステル交換して得られた各種ポリカー
ボネートポリオール等が挙げられる。
【0028】前記ポリオレフィングリコールの具体例と
しては、例えばポリブタジエングリコール、ポリイソプ
レングリコール、ポリクロロプレングリコール、ポリブ
タジエングリコールの水素化物、ポリイソプレングリコ
ールの水素化物等が挙げられる。
【0029】なお、これらの高分子量ポリオールは、通
常単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0030】前記高分子量ポリオールの数平均分子量
は、特に限定がないが、あまりにも低いばあいには、得
られるポリウレタン樹脂の皮膜が硬くなる傾向があるの
で、通常500以上、好ましくは700以上であること
が望ましく、またあまりにも高いばあいには、乾燥性が
低下する傾向があるので、通常10000以下、好まし
くは6000以下であることが望ましい。
【0031】前記ポリイソシアネート化合物としては、
ジイソシアネート化合物等があげられ、そのなかでは、
鎖状脂肪族ジイソシアネート、環状脂肪族ジイソシアネ
ート、芳香族ジイソシアネート、芳香脂肪族ジイソシア
ネート、アミノ酸誘導体から得られるジイソシアネート
等が挙げられる。
【0032】前記鎖状脂肪族ジイソシアネートの具体例
としては、メチレンジイソシアネート、イソプロピレン
ジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4
−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマ
ー酸が有するカルボキシル基をイソシアネート基に置き
換えたダイマージイソシアネート等が挙げられる。
【0033】前記環状脂肪族ジイソシアネートの具体例
としては、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメ
タン−4,4´−ジイソシアネート、1,3−ジ(イソ
シアネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキ
サンジイソシアネート等が挙げられる。
【0034】前記芳香族ジイソシアネートの具体例とし
ては、4,4´−ジフェニルジメチルメタンジイソシア
ネート等のジアルキルジフェニルメタンジイソシアネー
ト、4,4´−ジフェニルテトラメチルメタンジイソシ
アネート等のテトラアルキルジフェニルメタンジイソシ
アネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,
4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4´−
ジベンジルイソシアネート、1,3−フェニレンジイソ
シアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、ト
リレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0035】前記芳香脂肪族ジイソシアネートの具体例
としては、キシリレンジイソシアネート、m−テトラメ
チルキシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
【0036】前記アミノ酸誘導体から得られるジイソシ
アネートの具体例としては、リジンジイソシアネート等
が挙げられる。
【0037】これらのジイソシアネート化合物をはじめ
とする前記ポリイソシアネート化合物は、通常単独でま
たは2種以上を混合して用いられる。
【0038】前記高分子量ポリオールとポリイソシアネ
ート化合物との配合割合は、特に限定がないが、得られ
るポリウレタン樹脂の機械的強度の観点から、高分子量
ポリオールに含まれるOH基1当量に対してポリイソシ
アネート化合物に含まれるNCO基が1.1当量以上、
好ましくは1.3当量以上とすることが望ましく、ま
た、得られるポリウレタン樹脂の溶液安定性の観点か
ら、前記OH基1当量に対して前記NCO基が5当量以
下、好ましくは4当量以下とすることが望ましい。
【0039】前記重合成分の1つである前記鎖伸長剤と
しては、前記低分子量グリコール;エチレンジアミン、
プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリエ
チレンテトラミン、ジエチレントリアミン、イソホロン
ジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4´−ジアミ
ン等のアミン化合物;2−ヒドロキシエチルエチレンジ
アミン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、ジ
−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジ−2−ヒ
ドロキシエチルプロピレンジアミン、2−ヒドロキシプ
ロピルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシプロピル
エチレンジアミン等の水酸基を有するジアミン化合物;
ダイマー酸のカルボキシル基をアミノ基に置き換えたダ
イマージアミン;水等が挙げられる。
【0040】前記鎖伸長剤の配合量は、特に限定がない
が、得られるポリウレタン樹脂の機械的強度の観点か
ら、前記高分子量ポリオールとポリイソシアネート化合
物との合計量の2重量%以上、好ましくは3重量%以上
とすることが望ましく、得られるポリウレタン樹脂の溶
液安定性の観点から、前記高分子量ポリオールとポリイ
ソシアネート化合物との合計量の20重量%以下、好ま
しくは15重量%以下とすることが望ましい。
【0041】本発明のポリウレタン樹脂は、前記高分子
量ポリオール、ポリイソシアネート化合物、鎖伸長剤お
よび鎖長停止剤を含有した重合成分を共重合させること
により得ることができる。当該ポリウレタン樹脂は、有
機溶剤に溶解されてなるポリウレタン樹脂溶液としても
得ることができ、また、水に分散させてなるポリウレタ
ン樹脂の水分散液としても得ることができる。
【0042】例えば、有機溶剤に溶解されてなるポリウ
レタン樹脂溶液の製造方法としては、高分子量ポリオ
ールとポリイソシアネート化合物とを、OH基に対して
NCO基が過剰となる条件で反応させて、分子の末端に
NCO基を有するプレポリマーを生成させ、適当な有機
溶剤中において、鎖伸長剤および前記オキサゾリジン系
化合物を含有してなる鎖長停止剤を用いてNCO基が消
失するまで反応させる二段法、高分子量ポリオール、
ポリイソシアネート化合物、鎖伸長剤および前記オキサ
ゾリジン系化合物を含有してなる鎖長停止剤を、適当な
有機溶剤中に一度に加え、NCO基が消失するまで反応
させる一段法等が挙げられる。これら2つの方法のなか
では、前記の二段法が均一なポリマー溶液を簡単にう
ることができるので好ましい。なお、前記や等の方
法においては、鎖長停止剤の一成分であるオキサゾリジ
ン系化合物が分解してしまうことを防ぐために、反応系
中に水分が混入しないようにすることが好ましい。
【0043】なお、得られたポリウレタン樹脂溶液をバ
インダー、コーティング剤や接着剤に用いた際には、か
かるポリウレタン樹脂は、被塗物に塗布されたのちに、
空気中の水分によって、ポリウレタン樹脂の分子末端の
オキサゾリジン骨格が開環し、アルデヒド化合物または
ケトン化合物でブロックされていたアミノ基と水酸基が
生じて優れた密着性や耐水性を発現するが、かかる密着
性や耐水性をより効果的に向上させるためには、かかる
アミノ基と水酸基を生じさせるために必要な量以上の水
をポリウレタン樹脂溶液に添加し、アミノ基と水酸基を
生じさせたうえで塗布することが好ましい。
【0044】前記有機溶剤に溶解されてなるポリウレタ
ン樹脂溶液の製造において使用される有機溶剤の種類に
は特に限定がなく、通常用いられているものであればよ
い。かかる有機溶剤の具体例としては、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル系溶剤;メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール系溶
剤;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、
メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;ジメチルホ
ルムアミド等のアミド系溶剤;ジメチルスルホキシド等
のスルホキシド系溶剤;ジメチルエーテル、ジエチルエ
ーテル等のエーテル系溶剤等が挙げられる。これらの有
機溶剤は、単独でまたは2種以上を混合して用いられ
る。
【0045】また、水に分散させてなるポリウレタン樹
脂の水分散液の製造方法としては、水溶性の原料を用い
て得られたポリウレタン樹脂を水に分散させる方法、イ
オン性基をポリウレタン樹脂に導入する方法、乳化剤を
用いる方法等が挙げられる。
【0046】前記水溶性の原料を用いる方法としては、
例えば、水溶性ポリオールを含有した高分子量ポリオ
ール、ポリイソシアネート化合物、鎖伸長剤および前記
オキサゾリジン系化合物を含有する鎖長停止剤を適当な
有機溶剤中で一度に混合させ、NCO基が消失するまで
反応させたのち、得られた反応生成物を水に分散させ、
有機溶剤を除去する方法、水溶性ポリオールを含有し
た高分子量ポリオールとポリイソシアネート化合物と
を、NCO基が過剰となる条件で反応させて、分子の末
端にNCO基を有するプレポリマーを生成させ、かかる
プレポリマーを適当な有機溶剤に加えて調製した溶液を
水に分散させ、かかる溶液中に鎖伸長剤および前記オキ
サゾリジン系化合物を含有する鎖長停止剤を加えて反応
をさせた後、有機溶剤を除去する方法等が挙げられる。
これら2つの方法のなかで、前記の方法では、プレポ
リマーとオキサゾリジン系化合物の活性水素を有する官
能基が反応すると同時に、水に分散させた際にオキサゾ
リジン骨格が開環してアルデヒド化合物またはケトン化
合物でブロックされていたアミノ基と水酸基が生じ、こ
れがプレポリマーと反応するおそれがあるので、前記
の方法が好ましい。該水溶性ポリオールの配合量には特
に限定がなく、用いられる水溶性ポリオールの種類等に
よって適宜調整すればよい。例えば、ポリオキシエチレ
ングリコールを用いるばあいには、得られるポリウレタ
ン樹脂の樹脂固形分の20〜80重量%となるように調
整することが、水分散性および耐水性を両立させるとい
う観点から好ましい。なお、前記水溶性ポリオールの配
合量が20重量%未満では、水分散性が低下し、また8
0重量%をこえるばあいには、耐水性が低下する傾向が
ある。前記有機溶剤の種類には特に限定がなく、通常用
いられているものであればよい。具体的には、前記有機
溶剤に溶解されてなるポリウレタン樹脂溶液の製造方法
において記載した各種有機溶剤のうちの適当なものを用
いることができる。これらの有機溶剤は、単独でまたは
2種以上を混合して用いられる。
【0047】前記イオン性基をポリウレタン樹脂に導入
する方法は、塩基性チッ素やカルボキシル基を有する鎖
伸長剤を用いることによって、得られるポリウレタン樹
脂に4級アミノ塩基やカルボン酸塩基等のイオン性基を
導入し、乳化剤等を加えることなく水に分散させる方法
である。
【0048】前記塩基性チッ素を有する鎖伸長剤は、4
級アミノ塩基をポリウレタン樹脂に導入する際に用いら
れ、その具体例としては、N−メチルジエタノールアミ
ン、N−エチルジエタノールアミン、N−プロピルジエ
タノールアミン、N−イソプロピルジエタノールアミ
ン、N−ブチルジエタノールアミン、N−イソブチルジ
エタノールアミン、N−オレイルジエタノールアミン、
N−ステアリルジエタノールアミン、エトキシ化椰子油
アミン、N−アリルジエタノールアミン、N−メチルジ
イソプロパノールアミン、N−エチルジイソプロパノー
ルアミン、N−プロピルジイソプロパノールアミン、N
−ブチルジイソプロパノールアミン、ジメチルジエトキ
シヒドラジン、プロポキシメチルジエタノールアミン、
N−(3−アミノプロピル)−N−メチルエタノールア
ミン、N,N´−ビス(オキシエチル)プロピレンジア
ミン、ジエタノールアミノアセトアミド、ジエタノール
アミノプロピオンアミド、N,N−ビス(オキシメチ
ル)セミカルバジド、N−メチル−N,N−ビス(3−
アミノプロピル)アミン、N−(3−アミノプロピル)
−N,N´−ジメチルエチレンジアミン、N,N´−ビ
ス(3−アミノプロピル)−N,N´−ジメチルエチレ
ンジアミン等の鎖状脂肪族アミン;N−シクロヘキシル
ジイソプロパノールアミン等の環状脂肪族アミン;N,
N−ジエトキシアニリン、N,N−ジエトキシトルイジ
ン、N,N−ジエトキシ−1−アミノピリジン、N,N
´−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N,N´−ジエチ
ルヘキサヒドロ−p−フェニレンジアミン、2,6−ジ
アミノピリジン、p,p´−ビス−アミノメチルジベン
ジルメチルアミン等の芳香族アミン;、N,N´−ジエ
トキシピペラジン、N−2−ヒドロキシエチルピペラジ
ン、N,N´−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジ
ン、N−(2−アミノエチル)ピペラジン等の複素環ア
ミン等があげられ、これらの鎖伸長剤は、単独でまたは
2種以上を混合して用いられる。また、かかる鎖伸長剤
が有する塩基性チッ素は、塩化物イオン、硫酸塩イオ
ン、有機カルボン酸のアニオン等の4級化剤を用いて4
級化される。また、かかる鎖伸長剤は前記重合成分を水
に分散させる前または水に分散させた後に用いることが
できるが、本発明においては水に分散させる前に用いる
のが好ましい。
【0049】前記カルボキシル基を有する鎖伸長剤は、
カルボン酸塩基をポリウレタン樹脂に導入する際に用い
られ、その具体例としては、グリセリン酸、ジオキシマ
レイン酸、ジオキシフマル酸、酒石酸、ジメチロールプ
ロピオン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメ
チロール吉草酸、2,2−ジメチロールペンタン酸、
4,4−ジ(ヒドロキシフェニル)吉草酸、4,4−ジ
(ヒドロキシフェニル)酪酸等の脂肪族カルボン酸;
2,6−ジオキシ安息香酸等の芳香族カルボン酸等があ
げられ、これらの鎖伸長剤は、単独でまたは2種以上を
混合して用いられる。また、かかる鎖伸長剤が有するカ
ルボキシル基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリ金属の水酸化物;アンモニア;トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、N−
メチルジエタノールアミンやN−エチルジエタノールア
ミンをはじめとするN−アルキルジエタノールアミン、
N,N−ジメチルエタノールアミンやN,N−ジエチル
エタノールアミンをはじめとするN,N−ジアルキルエ
タノールアミン、2−ジメチルアミノメチル−2−メチ
ルプロパン−1,3−ジオール等の3級アミン等の中和
剤を用いて中和される。また、かかる鎖伸長剤は前記重
合成分を水に分散させる前または水に分散させた後に用
いることができるが、本発明においては水に分散させる
前に用いるのが好ましい。なお、前記イオン性基を有す
る鎖伸長剤は、前記グリコールの一部として用いること
ができる。
【0050】前記イオン性基を有する鎖伸長剤の配合量
は、特に限定がないが、前記塩基性チッ素を有する鎖伸
長剤としては、かかる塩基性チッ素を有するポリウレタ
ン樹脂中の塩基性チッ素が、該ポリウレタン樹脂の樹脂
固形分1gに対して0.3×10-4グラム当量〜18×
10-4グラム当量程度となるようにすることが好まし
い。また、前記カルボキシル基を有する鎖伸長剤として
は、かかるカルボキシル基を有するポリウレタン樹脂中
のカルボキシル基が、該ポリウレタン樹脂の樹脂固形分
1gに対して0.3×10-4グラム当量〜18×10-4
グラム当量程度となるようにすることが好ましい。
【0051】前記イオン性基を導入する方法の具体例と
しては、例えば、高分子量ポリオールとポリイソシア
ネート化合物とをOH基に対してNCO基が過剰となる
条件で反応させて分子の末端にNCO基を有するプレポ
リマーを生成させ、かかるプレポリマーを適当な有機溶
剤の溶液とし、該有機溶剤溶液に前記イオン性基を有す
る鎖伸長剤および必要に応じてその他の鎖伸長剤、なら
びに前記オキサゾリジン系化合物を含有する鎖長停止剤
を加えて反応させて得られる反応生成物を前記4級化剤
または中和剤を用いて4級化または中和し、さらに水に
分散させたのちに有機溶剤を除去する方法、高分子量
ポリオール、ポリイソシアネート化合物、前記イオン性
基を有する鎖伸長剤および必要に応じてその他の鎖伸長
剤、ならびに前記オキサゾリジン系化合物を含有する鎖
長停止剤を適当な有機溶剤中で一度に反応させたのち、
前記4級化剤または中和剤を用いて4級化または中和を
行ない、ついで水に分散させてから有機溶剤を除去する
方法、高分子量ポリオール、ポリイソシアネート化合
物および前記イオン性基を有する鎖伸長剤を、OH基に
対してNCO基が過剰となる条件で適当な有機溶剤中で
反応させて分子の末端にNCO基を有するプレポリマー
を生成させ、前記4級化剤または中和剤を用いて4級化
または中和を行なったのち、水に分散させ、ついで前記
イオン性基を有する鎖伸長剤および必要に応じてその他
の鎖伸長剤、ならびに前記オキサゾリジン系化合物を含
有する鎖長停止剤を加えて反応させ、有機溶剤を除去す
る方法等が挙げられる。これらの方法のなかでは、前記
の方法は、プレポリマーとオキサゾリジン系化合物の
活性水素を有する官能基が反応すると同時に、水に分散
させた際に、オキサゾリジン骨格が開環してアルデヒド
化合物またはケトン化合物でブロックされていたアミノ
基と水酸基が生じ、プレポリマーと反応するおそれがあ
るので、前記またはの方法で行なうことが好まし
い。
【0052】前記乳化剤を用いる方法は、前記イオン性
基をポリウレタン樹脂に導入するかわりに、乳化剤を用
いてポリウレタン樹脂を水に分散させる方法である。か
かる乳化剤としては、特に限定がないが、長鎖アルコー
ルのポリオキシエチレングリコールエーテル、アルキル
化フェノールのポリオキシエチレングリコールエーテ
ル、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコー
ルとのブロック共重合体等のノニオン型乳化剤;長鎖脂
肪酸の硫酸エステル、アルキルアリルスルホン酸、長鎖
脂肪酸等の有機酸のアルカリ金属塩、該有機酸のアンモ
ニウム塩、該有機酸の3級アミン塩等のアニオン型乳化
剤;4級アンモニウム塩等のカチオン型乳化剤が挙げら
れる。また前記乳化剤の配合量は、特に限定がないが、
ポリウレタン樹脂の樹脂固形分に対して3〜30重量%
とすることが、水分散性および耐水性を両立させる観点
から好ましい。前記乳化剤の配合量が3重量%未満で
は、水分散性が低下し、30重量%をこえるばあいに
は、耐水性が低下する傾向がある。
【0053】前記乳化剤を用いる方法の具体例として
は、適当な有機溶剤中で、高分子量ポリオール、ポリ
イソシアネート化合物、鎖伸長剤および前記オキサゾリ
ジン系化合物を含有する鎖長停止剤を、NCO基が消失
するまで反応させ、得られた反応生成物に水と乳化剤を
加えて機械的せん断力で水に分散させたのち、有機溶剤
を除去する方法、高分子量ポリオールとポリイソシア
ネート化合物とを、OH基に対してNCO基が過剰とな
る条件で反応させて分子の末端にNCO基を有するプレ
ポリマーを生成させ、オキシム、フェノール等のブロッ
ク化剤および前記オキサゾリジン系化合物を含有する鎖
長停止剤を加えてNCO基を封鎖したのち、乳化剤と水
とを加え、機械的せん断力によって水に分散させる方
法、前記で得られたプレポリマーに乳化剤、鎖伸長
剤、前記オキサゾリジン系化合物を含有する鎖長停止剤
および水を混合し、一度に反応させる方法等が挙げられ
る。これらの方法のなかでは、前記の方法では、プレ
ポリマーとオキサゾリジン系化合物の活性水素を有する
官能基とが反応すると同時に、水に分散させた際にオキ
サゾリジン骨格が開環してアルデヒドまたはケトン化合
物でブロックされていたアミノ基と水酸基が生じ、かか
るプレポリマーと反応するおそれがあるので、前記ま
たはの方法で行なうことが好ましい。
【0054】前記水に分散されてなるポリウレタン樹脂
の水分散液の中では、分散安定性や耐水性等に優れるこ
とから、イオン性基を導入する方法により得られるポリ
ウレタン樹脂の水分散液が好ましい。
【0055】本発明のポリウレタン樹脂の数平均分子量
は、特に限定されるものではないが、通常、5000〜
100000の範囲内である。
【0056】また、本発明のポリウレタン樹脂は、磁性
塗料等の塗料、印刷インキ等に用いられるバインダー;
人工皮革、プラスチック、ガラス、金属、木、紙、コン
クリート、ゴム、織布、不織布等の種々の材質に対する
コーティング剤や接着剤等に好適に用いることができ
る。
【0057】前記バインダー、コーティング剤、接着剤
等は、本発明のポリウレタン樹脂に、水、有機溶剤、必
要に応じて、従来公知の樹脂(例えば、本発明のポリウ
レタン樹脂以外のポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、アクリル酸エステル系共重合体、
スチレン−マレイン酸系共重合体等のポリマー等);ブ
ロッキング防止剤や可塑剤等の添加剤;顔料等を加える
ことにより容易に得ることができるとともに、該バイン
ダー、コーティング剤、接着剤に前記ポリウレタン樹脂
が有する密着性や耐水性を充分に付与することができ
る。
【0058】なお、本発明におけるポリウレタン樹脂が
上記効果を発現する理由は定かではないが、アミノ基と
水酸基が同時に分子中に定量的に導入されていることに
基づくものと考えられる。
【0059】
【実施例】つぎに、本発明を実施例にもとづいてさらに
詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定さ
れるものではない。なお、部および%は特記しない限り
いずれも重量基準である。
【0060】実施例1 攪拌機、温度計、冷却管およびチッ素ガス導入管を備え
た反応容器に、ジメチロールプロピオン酸4.5部、数
平均分子量3300のポリテトラメチレンエーテルグリ
コール100部(OH基0.06モル部)、イソホロン
ジイソシアネート21.3部(NCO基0.19モル
部)およびメチルエチルケトン83.9部を仕込み、チ
ッ素気流下で80℃で6時間反応を行ない、末端にNC
O基を有するプレポリマー溶液をえた。このプレポリマ
ー溶液209.7部にトリエチルアミン3.4部とメチ
ルエチルケトン206.2部を加えたのち、これにイソ
ホロンジアミン4.3部およびN−(2−ヒドロキシエ
チル)オキサゾリジン1.6部を添加し、撹拌下で70
℃で5時間反応させた。反応終了後、系内に水391.
7部を添加し、攪拌して乳化させた後、メチルエチルケ
トンを加熱減圧下に留去し、ポリウレタン樹脂の水分散
液Aをえた。該水分散液Aは、固形分25重量%、数平
均分子量20000、粘度130cP(25℃)、pH
8.5を有するものであった。
【0061】実施例2 実施例1で得られたプレポリマー溶液209.7部にト
リエチルアミン3.4部とメチルエチルケトン206.
2部を加えたのち、これにイソホロンジアミン4.3
部、3−メチルオキサゾリジン−5−メタノール0.2
部およびジブチルアミン1.5部を添加し、撹拌下で7
0℃で5時間反応させた。反応終了後、系内に水39
2.0部を添加し、攪拌して乳化させた後、メチルエチ
ルケトンを加熱減圧下に留去し、ポリウレタン樹脂の水
分散液Bをえた。該水分散液Bは、固形分25重量%、
数平均分子量20000、粘度200cP(25℃)、
pH8.0を有するものであった。
【0062】実施例3 実施例1と同様の反応容器に、数平均分子量1636の
ポリヘキサメチレンアジペートグリコール104.5部
(OH基0.13モル部)、イソホロンジイソシアネー
ト21.3部(NCO基0.19モル部)およびトルエ
ン83.9部を仕込み、チッ素気流下で110℃で6時
間反応を行ない、末端にNCO基を有するプレポリマー
溶液をえた。このプレポリマー溶液209.7部にメチ
ルエチルケトン162.7部を加えた後、イソホロンジ
アミン4.3部および5−ヒドロキシメチル−1−アザ
−3,7−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクタン
2.0部を添加し、撹拌下で70℃で5時間反応させた
後、イソプロピルアルコール61.6部を添加し、ポリ
ウレタン樹脂溶液Cをえた。該溶液Cは、固形分30重
量%、数平均分子量20000、粘度1800cP(2
5℃)を有するものであった。
【0063】比較例1 実施例1で得られたプレポリマー溶液209.7部にト
リエチルアミン3.4部とメチルエチルケトン206.
2部を加えたのち、イソホロンジアミン4.3部とジブ
チルアミン1.7部を添加し、攪拌下で70℃で5時間
反応させた。反応終了後、系内に水392.0部を添加
し、攪拌して乳化させたのち、メチルエチルケトンを加
熱減圧下に留去し、ポリウレタン樹脂の水分散液Dをえ
た。該水分散液Dは固形分25重量%、数平均分子量2
0000、粘度210cP(25℃)、pH7.6を有
するものであった。
【0064】比較例2 実施例3で得られたプレポリマー溶液209.7部にメ
チルエチルケトン162.1部を加えたのち、イソホロ
ンジアミン4.3部およびジブチルアミン1.7部を添
加し、撹拌下で70℃で5時間反応させた後、イソプロ
ピルアルコール61.5部を添加し、ポリウレタン樹脂
溶液Eをえた。該溶液Eは固形分30重量%、数平均分
子量20000、粘度1600cP(25℃)を有する
ものであった。
【0065】 (水系インキの調製) チタン白(ルチル型) 30部 ポリウレタン樹脂水分散液A、BまたはD 50部 水 10部 イソプロピルアルコール 10部 (溶剤系インキの調製) チタン白(ルチル型) 30部 ポリウレタン樹脂溶液CまたはE 40部 メチルエチルケトン 20部 イソプロピルアルコール 10部 前記インキ組成物をそれぞれペイントシェーカーで1時
間練肉し、各種の白色印刷インキを調製した。これらの
白色印刷インキをNo.8のバーコーターで、コロナ放
電処理延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)の放電処
理面およびコロナ放電処理ポリエチレンテレフタレート
(PET)の放電処理面にそれぞれ塗工し、40〜50
℃で乾燥し、印刷フィルムをえた。得られた印刷フィル
ムを以下の試験に供した。
【0066】(密着性)得られた印刷フィルムを24時
間放置後、印刷面にセロハン粘着テープを貼り付け、つ
いで剥離し、印刷フィルムの外観を観察し、以下の評価
基準にもとづいて評価した。その結果を表1に示す。
【0067】(評価基準) ○:インキ皮膜の80%以上がフィルム側に残った。 △:インキ皮膜の50〜80%がフィルム側に残った。 ×:インキ皮膜の50%以下しかフィルム側に残らなか
った。
【0068】(耐水性)前記印刷フィルムを24時間放
置した後、該フィルムを水に24時間浸漬した。この浸
漬フィルム表面に付着した水を脱脂綿でふき取り、印刷
面にセロハン粘着テープを貼り付け、ついで剥離し、印
刷フィルムの外観を観察し、前記密着性の評価基準と同
様の評価基準にて評価した。その結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】表1に示された結果から、実施例1〜3で
得られた水系インキおよび溶剤系インキは、いずれも、
ポリプロピレンフィルムおよびポリエステルフィルムに
対する密着性および耐水性に優れたものであることがわ
かる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、ポリウレタン樹脂とし
ての柔軟性を保有しながら、密着性、耐水性に優れ、バ
インダー、コーティング剤、接着剤等として好適に用い
ることができ、しかもポリオレフィン樹脂やポリエステ
ル樹脂等のプラスチックに対しても優れた密着性を示
し、かつ耐水性に優れたポリウレタン樹脂を容易に提供
することができる。 1

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子量ポリオール、ポリイソシアネー
    ト化合物、鎖伸長剤および鎖長停止剤を含有した重合成
    分を反応させて得られるポリウレタン樹脂であって、前
    記鎖長停止剤が活性水素を有する官能基とオキサゾリジ
    ン骨格とを有する化合物を含有することを特徴とするポ
    リウレタン樹脂。
  2. 【請求項2】 前記高分子量ポリオールとポリイソシア
    ネート化合物との配合割合が高分子量ポリオールに含ま
    れるOH基1当量に対してポリイソシアネート化合物に
    含まれるNCO基1.1〜5当量、鎖伸長剤の配合量が
    高分子量ポリオールとポリイソシアネート化合物との合
    計量の2〜20重量%、鎖長停止剤の配合量が高分子量
    ポリオールとポリイソシアネート化合物との合計量の
    0.1〜5重量%である請求項1記載のポリウレタン樹
    脂。
  3. 【請求項3】 ポリウレタン樹脂の数平均分子量が50
    00〜100000である請求項1または2記載のポリ
    ウレタン樹脂。
  4. 【請求項4】 前記活性水素を有する官能基とオキサゾ
    リジン骨格とを有する化合物が、一般式(1): 【化1】 (R1 は炭素数2または3の脂肪族炭化水素基を表す。
    2 およびR3 はそれぞれ独立して水素原子または炭素
    数1〜4の脂肪族炭化水素基を表し、R2 とR3は共有
    結合により結ばれていてもよい。R4 は炭素数2または
    3の脂肪族炭化水素基を表す。)で表される化合物、一
    般式(2): 【化2】 (R5 およびR6 はそれぞれ独立して水素原子または炭
    素数1〜4の脂肪族炭化水素基を表し、R5 とR6 は共
    有結合により結ばれていてもよい。R7 は炭素数1〜4
    の脂肪族炭化水素基を表す。)で表される化合物および
    一般式(3): 【化3】 (R8 およびR9 はそれぞれ独立して水素原子または炭
    素数1〜4の脂肪族炭化水素基を表し、R8 とR9 は共
    有結合により結ばれていてもよい。同じくR10およびR
    11はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1〜4の脂
    肪族炭化水素基を表し、R10とR11は共有結合により結
    ばれていてもよい。)で表される化合物からなる群より
    選ばれるいずれか1種以上の化合物である請求項1〜3
    のいずれかに記載のポリウレタン樹脂。
  5. 【請求項5】 前記活性水素を有する官能基とオキサゾ
    リジン骨格とを有する化合物の配合量が鎖長停止剤の5
    〜100重量%であることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載のポリウレタン樹脂。
  6. 【請求項6】 前記ポリウレタン樹脂の分子末端にアミ
    ノ基および水酸基が導入されてなる請求項1〜5のいず
    れかに記載のポリウレタン樹脂。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のポリウ
    レタン樹脂を有機溶剤に溶解させてなるポリウレタン樹
    脂溶液。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載のポリウ
    レタン樹脂を水に分散させてなるポリウレタン樹脂の水
    分散液。
  9. 【請求項9】 高分子量ポリオール、ポリイソシアネー
    ト化合物、鎖伸長剤および鎖長停止剤を含有した重合成
    分を反応させるポリウレタン樹脂の製造方法であって、
    前記鎖長停止剤が活性水素を有する官能基とオキサゾリ
    ジン骨格とを有する化合物を含有することを特徴とする
    ポリウレタン樹脂の製造方法。
  10. 【請求項10】 活性水素を有する官能基とオキサゾリ
    ジン骨格とを有する化合物を含有してなるポリウレタン
    樹脂用鎖長停止剤。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかに記載のポリ
    ウレタン樹脂を含有してなる印刷インキ用バインダー。
JP4971697A 1997-02-17 1997-02-17 印刷インキ用バインダー Expired - Fee Related JP3865005B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4971697A JP3865005B2 (ja) 1997-02-17 1997-02-17 印刷インキ用バインダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4971697A JP3865005B2 (ja) 1997-02-17 1997-02-17 印刷インキ用バインダー

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006026066A Division JP3865076B2 (ja) 2006-02-02 2006-02-02 ポリウレタン樹脂の水分散液、ポリウレタン樹脂の水分散液の製造方法および印刷インキ用バインダー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10231342A true JPH10231342A (ja) 1998-09-02
JP3865005B2 JP3865005B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=12838922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4971697A Expired - Fee Related JP3865005B2 (ja) 1997-02-17 1997-02-17 印刷インキ用バインダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3865005B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105418869A (zh) * 2015-12-21 2016-03-23 广东国望精细化学品有限公司 一种环保溶剂型软包装复合材料用油墨树脂及其制备方法
CN117510785A (zh) * 2023-11-02 2024-02-06 廊坊市安鼎新材料科技有限公司 一种可见光致变色和紫外光激发荧光的水性聚氨酯及其制备方法和在防伪油墨中的应用
CN117510786A (zh) * 2023-11-02 2024-02-06 廊坊市安鼎新材料科技有限公司 一种含有两种光致变色基团水性聚氨酯及其制备方法和在防伪油墨中的应用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105418869A (zh) * 2015-12-21 2016-03-23 广东国望精细化学品有限公司 一种环保溶剂型软包装复合材料用油墨树脂及其制备方法
CN117510785A (zh) * 2023-11-02 2024-02-06 廊坊市安鼎新材料科技有限公司 一种可见光致变色和紫外光激发荧光的水性聚氨酯及其制备方法和在防伪油墨中的应用
CN117510786A (zh) * 2023-11-02 2024-02-06 廊坊市安鼎新材料科技有限公司 一种含有两种光致变色基团水性聚氨酯及其制备方法和在防伪油墨中的应用
CN117510786B (zh) * 2023-11-02 2024-05-14 廊坊市安鼎新材料科技有限公司 一种含有两种光致变色基团水性聚氨酯及其制备方法和在防伪油墨中的应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3865005B2 (ja) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3493796B2 (ja) 水性ポリウレタン樹脂塗料
WO2013146986A1 (ja) 水性ポリウレタン樹脂分散体
JP2001002911A (ja) ヒドロキシル基含有水性ポリウレタン樹脂組成物、二液型水性ポリウレタン組成物、該組成物を含有してなる接着剤及び塗工剤
US12110373B2 (en) Non-hazardous water-based polyurethane dispersion
JP2015071684A (ja) 水性ポリウレタン樹脂分散体
JP3351157B2 (ja) ポリウレタンの製法
JPH11228655A (ja) 水性印刷インキ用ポリウレタン系エマルジョン及びそれを用いた水性印刷インキ
JP4140002B2 (ja) 印刷インキ用バインダーおよび印刷インキ組成物
JP5035742B2 (ja) 水性ポリウレタンエマルジョン組成物
JPH10231342A (ja) ポリウレタン樹脂、その製造方法および印刷インキ用バインダー
JP4135077B2 (ja) 水性ポリウレタン樹脂
JP3919071B2 (ja) 印刷インキ用バインダー
JP3865076B2 (ja) ポリウレタン樹脂の水分散液、ポリウレタン樹脂の水分散液の製造方法および印刷インキ用バインダー
JP3489738B2 (ja) ポリウレタン樹脂水分散液の製造方法
JP4573155B2 (ja) 水性ポリウレタン樹脂、水性ポリウレタン樹脂水分散体、印刷インキ用バインダーおよび印刷インキ組成物
JP7484331B2 (ja) 耐破壊特性材料用の水性ポリウレタン樹脂分散体
JPH0827242A (ja) 水性ポリウレタン樹脂及びその製造方法
JP3521548B2 (ja) 水性ポリウレタンの製法
JP4973130B2 (ja) 印刷インキ用組成物
JP2010189544A (ja) ポリウレタン樹脂、印刷インキ用組成物、コーティング剤組成物及び接着剤組成物
JP4154521B2 (ja) 水性ポリウレタン樹脂、印刷インキ用バインダーおよび印刷インキ組成物
JPH0812959A (ja) 水系接着剤組成物
JP4457292B2 (ja) 水性ポリウレタン樹脂、印刷インキ用バインダーおよび印刷インキ組成物
JP2003313390A (ja) 水性樹脂組成物
KR20080034354A (ko) 내열성이 향상된 수성 폴리우레탄 수지 접착제 및 이의제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees