JPH10237113A - 共重合体の製造方法 - Google Patents

共重合体の製造方法

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JPH10237113A
JPH10237113A JP36614697A JP36614697A JPH10237113A JP H10237113 A JPH10237113 A JP H10237113A JP 36614697 A JP36614697 A JP 36614697A JP 36614697 A JP36614697 A JP 36614697A JP H10237113 A JPH10237113 A JP H10237113A
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JP
Japan
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solution
monomer
copolymer
minutes
coupler
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JP36614697A
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English (en)
Inventor
Haruyoshi Gotou
春良 後藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶解性が高く真空濃縮乾燥による処理適性が
あり、全工程の生産能力、安定・安全製造という観点か
ら優れた共重合体の製造方法を提供する。 【解決手段】 構成成分として少なくとも2種の反応性
の異なるモノマーを重合させて共重合体を製造するに当
たり、反応性の低いモノマー成分Aを溶解した沸点55
℃から120℃の非水系溶媒溶液に、重合開始剤の存在
下で、反応性の高いモノマー成分Bを添加しながら重合
させる共重合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】写真用共重合体などの製造に
適用するのに好適な共重合体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料において、耐拡散性を付与
した共重合体カプラーが有効であることは特開昭57−
94752号、同58−224352号、同58−28
745号等に記載されており、現在の市販写真感光材料
においても実用されている。この共重合体カプラーの製
造においては、重合反応における溶媒について検討され
てきた。例えば重合反応の溶媒として酢酸エチルが有用
であった。しかしながら、溶解性の低いモノマーからの
製造においては、反応濃度が低下し、重合時間が長くな
るといった問題があった。これに対して、ジメチルグリ
コール(DMG)が酢酸エチルよりも溶解性が高く、重
合時間を短縮することができることがわかった。ところ
で、従来のポリマーカプラーの製造においては、重合反
応のあと、共重合体カプラーの分離のため多量の水で再
沈させる必要がある。しかしながら、大量の水で再沈す
ると廃液等の問題、共重合体カプラーの乾燥負荷、製造
設備を容易に兼用できないといった問題、コスト等の問
題があるので、再沈工程はできるだけ回避したい工程で
ある。そこでこれに変わる方法として、真空濃縮乾燥方
法(フラッシュ・バキューム・ドライ・システム(Flas
h Vacuum Dry System)(以下、FVDということがあ
る。))という手法が提案されている(例えば特開平2
−191501号)。この方法は、被乾燥物体溶液を長
管型の蒸気加熱管内で加熱濃縮し、粉末状乾燥物体と気
体との固気混合物にし、その後、減圧雰囲気下に噴出す
ることで、粉体状乾燥物体と気体とに分離することで粉
末状の乾燥物体をえる方法である。しかしながら、この
方法では、DMGのようなエーテル系の溶媒では、FV
D処理時に過酸化物生成による発火等の危険性が懸念さ
れ、また、FVD処理時(濃縮)の噴射ノズルに詰まり
を生じるといった問題が生じた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、溶解性が高くFVD処理適性があり、全工程通し
ての生産能力、安定・安全製造という観点から優れた共
重合体の製造方法を提供することにある。また、本発明
の別の目的は、写真性能に優れた写真用共重合体カプラ
ーを得ることができる製造方法を提供することにあり、
特に本発明は、カラー写真感光材料において、階調、カ
ブリ防止等の優れた画像形成を可能にする共重合体カプ
ラーの製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、以下の
方法により達成された。 (1)構成成分として少なくとも2種の反応性の異なる
モノマーを重合させて共重合体を製造するに当たり、反
応性の低いモノマー成分Aを溶解した沸点55℃から1
20℃の非水系溶媒溶液に、重合開始剤の存在下で、反
応性の高いモノマー成分Bを添加しながら重合させるこ
とを特徴とする共重合体の製造方法。 (2)構成成分として少なくとも2種の反応性の異なる
モノマーを重合させて共重合体を製造するに当たり、反
応性の低いモノマー成分Aの一部を溶解した沸点55℃
から120℃の非水系溶媒溶液に、重合開始剤の存在下
で、反応性の低いモノマー成分Aの残部と反応性の高い
モノマー成分Bの溶解液を添加しながら重合させること
を特徴とする共重合体の製造方法。 (3)構成成分として少なくとも2種のモノマー、モノ
マー成分Aとモノマー成分Bとを有してなる写真用共重
合体カプラーを製造するに当り、モノマー成分Aを溶解
した、沸点55℃から120℃の非水系溶媒溶液に、重
合開始剤の存在下で、モノマー成分Bを溶解した、沸点
55℃から120℃の非水系溶媒溶液を滴下しながら重
合させることを特徴とする写真用共重合体カプラーの製
造方法。 (4)重合開始剤を添加しながら重合させることを特徴
とする(1)、(2)又は(3)項に記載の共重合体の
製造方法。 (5)モノマー溶液の添加を連続的又は断続的に行って
重合させることを特徴とする(1)、(2)、(3)又
は(4)項に記載の共重合体の製造方法。 (6)生成した共重合体を分離するに当り、真空濃縮乾
燥法で共重合体を固体として分離することを特徴とする
(1)〜(5)項のいずれか1つに記載の共重合体の製
造方法。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、構成成分として
少なくとも2種の、反応性の異なるモノマーを共重合さ
せる。本発明において、モノマーの反応性は、Fine
man法により算出されるモノマー反応性比(MRR)
の値rで規定され、少なくとも2種のモノマーの反応性
のr値の差Δrが好ましく0.2〜4、より好ましくは
0.2〜1.2のものである。この場合、どのモノマー
がモノマー成分A又はBになるかは、相対的な反応性で
きまる。
【0006】本発明に用いられるモノマー成分としては
特に制限はないが、反応活性が高い順に挙げるとすれば
下記のものがある。 スチレン系≧メタクリルエステル系≧メタクリルアミド
系≧アクリルアミド系≧アクリロイル系=アクリル系 ここでモノマー反応性比は後述の実施例に示す方法によ
って決定することができる。詳細は、「Polymer
Handbook(second Editio
n)」II−105〜II−386(J.Brandru
p,E.H.Immergut著)ないし、そこに引用
された文献に記載されている。本発明の方法は、共重合
体の製造に適した方法である。特に、ハロゲン化銀写真
感光材料に用いるポリマーの製造に適した方法である。
例えば、ポリマーカプラー、酸ポリマー、退色防止剤ポ
リマー、分散用ポリマーなどを挙げることができる。以
下、本発明方法を写真用共重合体カプラーの製造に適用
した場合を例を中心に説明する。共重合させるモノマー
成分A又はBとしては、写真用共重合体カプラーにおい
て発色現像主薬の酸化体とのカップリング反応を起す単
位を導入するためのモノマー、すなわちモノマーカプラ
ー、発色現像主薬の酸化体とのカップリング反応を起す
部分を有しないモノマー、すなわち非発色性モノマーな
どがあげられる。モノマー成分Aとしては、非発色性モ
ノマーが好ましく、これに添加するモノマー成分Bとし
ては、モノマーカプラーが好ましい。
【0007】モノマーカプラーとしては、特に制限はな
いが、例えばアクリル酸、α−クロロアクリル酸、メタ
クリル酸などのアクリル酸類から誘導されるエステル系
及びアミド系のモノマーカプラーが好ましく、特にアク
リルアミド系又はメタクリルアミド系のモノマーカプラ
ーが好ましく、特に好ましくは、アクリルアミド−5−
ピラゾロン類又はメタアクリルアミド−5−ピラゾロン
類である。具体的には、特開昭57−94752号の一
般式(I)で表される単量体、特開昭58−22435
2号の一般式(I)で表される単量体、特開昭58−2
8745号の一般式(I)で表される単量体、米国特許
第3,356,686号明細書の一般式(a)で表され
る単量体等があげられる。具体例としてはそれらに記載
の単量体や特開平2−191501号記載の単量体があ
げられる。モノマーカプラーとしては、マゼンタモノマ
ーカプラー、シアンモノマーカプラー、イエローモノマ
ーカプラー等を挙げることができる。マゼンタモノマー
カプラーとしてのアクリルアミドもしくはメタクリルア
ミド−5−ピラゾロン類は、例えば下記一般式(I)に
示されるものである。 一般式(I)
【0008】
【化1】
【0009】ここでRは水素原子または炭素数1〜4個
の低級アルキル基または塩素を表わし、Xは−CONH
−、−NH−、−NHCONH−、または−NHCOO
−を表わし、Yは−CONH−又は−COO−を表わ
し、Aは無置換もしくは置換アルキレン基、又は無置換
もしくは置換フェニレン基を表わし、アルキレン基は直
鎖でも分岐していてもよい。Arは無置換または置換フ
ェニル基を表わし、Za、Zb、ZcおよびZdは各々
メチン、置換メチンまたは−N=を表わし、m、nは0
または1を表わす。またイエローモノマーカプラー及び
シアンモノマーカプラーとしては例えば特開平9−20
4026号に記載されるものを挙げることができ、これ
は、次の一般式(II)又は(III) で表わされる。 一般式(II)
【0010】
【化2】
【0011】式中、R1 は水素原子、塩素原子、アルキ
ル基またはアリール基を表わし、L1 は−C(=O)N
(R2 )−、−C(=O)O−、−N(R2 )C(=
O)−、−OC(=O)−、下記一般式(IV)、一般式
(V)または一般式(VI)を表わす。R2 は水素原子、
アルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表わす。L
2 はL1 とQ1 を結ぶ2価の連結基を表わし、iは0ま
たは1を表わす。jは0または1を表わし、Q1 は芳香
族一級アミン現像主薬の酸化体とカップリングしてイエ
ロー色素を形成しうるイエローカプラー残基を表わす。 一般式(III)
【0012】
【化3】
【0013】式中、R3 はR1 と同義であり、L3 はL
1 と同義であり、L4 はL2 と同義である。gはiと同
義であり、hはjと同義である。Q2 は芳香族一級アミ
ン現像主薬の酸化体とカップリングしてシアン色素を形
成しうるシアンカプラー残基を表わす。 一般式(IV)
【0014】
【化4】
【0015】一般式(V)
【0016】
【化5】
【0017】一般式(VI)
【0018】
【化6】
【0019】式中、R4 は置換基を表わし、R5 はR2
と同義である。kは0から4の整数を表わす。この一般
式(I)、(II)又は(III) で表わされる化合物の例示
化合物は次の通りである。
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】
【化13】
【0027】
【化14】
【0028】
【化15】
【0029】
【化16】
【0030】
【化17】
【0031】発色現像主薬の酸化体とカップリング反応
しないモノマーである非発色性モノマーとしては、例え
ばアクリル酸、α−クロロアクリル酸、メタクリル酸な
どのアクリル酸類から誘導されるエステル類(例えば、
メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルア
クリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルア
クリレート、2−エチルヘキシルアクリレート)及びア
ミド類(例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、
t−ブチルアクリルアミド)、ビニルエステル(例えば
ビニルアセテート)、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、芳香族ビニル化合物(例えば、スチレン、ビニ
ルトルエン、ジビニルベンゼン、スルホスチレン)、イ
タコン酸、ビニルアルキルエーテル(例えば、ビニルエ
チルエーテル)、マレイン酸エステル等があげられる
が、これに制限されるものではない。これらについて
は、特開昭57−94752号、特開昭58−2243
52号、特開昭58−28745号、US3,356,
686号等に記載されているものが用いられる。
【0032】これら非発色性モノマーは1種に限らず、
2種以上用いてもよい。例えば、n−ブチルアクリレー
トとジビニルベンゼン、スチレンとメタクリル酸、n−
ブチルアクリレートとメタクリル酸等があげられる。ポ
リマーカプラー以外の共重合体を製造するのに用いるモ
ノマーとしてはスチレン系モノマー、メタクリルエステ
ル系モノマー、メタクリロニトリル系モノマー、メタク
リルアミド系モノマー、アクリルアミド系モノマー、ア
クリロニトリル系モノマー、アクリルエステル系モノマ
ー等を挙げることができる。本発明に用いるモノマーの
反応活性の値については、前述の方法により容易に求め
ることができる。また、前述の「Polymer Ha
ndbook(2nd Ed.)」にも記載されてい
る。
【0033】次に本発明で用いられる沸点55℃から1
20℃の非水系溶媒としては、アルコール類(例えば、
n−ブタノール、エタノール、iso−プロパノール、
n−プロパノール)、ケトン類(例えば、メチルエチル
ケトン)、エステル類(例えば、酢酸エチル)、トルエ
ン、アセトニトリル、ジオキサンがあげられ、中でも沸
点68℃〜85℃のものが好ましく、70℃〜80℃の
ものが更に好ましく、特に酢酸エチルが好ましい。非水
系溶媒には、水を飽和濃度程度(約3.3重量%)まで
混合することでモノマーの溶解性を高めることができ
る。特にカプラーモノマーを溶解する場合に有効であ
る。
【0034】本発明において各モノマー成分は、非水系
溶媒に対して、5重量%〜50重量%の濃度で用いるこ
とが好ましく、15重量%〜25重量%が更に好まし
い。
【0035】重合開始剤としては、重合用触媒として通
常用いられるものを用いることができ、アンモニウムパ
ーサルフェート、カリウムパーサルフェートなどのパー
サルフェート類;4,4’−アゾ−ビス(4−シアノバ
レリアン酸)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート、
2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチル
バレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−シクロプ
ロピルプロピオンニトリル)、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビ
ス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、1−
[(1−シアノ−1−メチルエチル)アゾ]ホルムアミ
ド(2−(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル)、
2−フェニルアゾ−4−メトキシ−2,4−ジメチル−
バレロニトリル、2,2’−アゾビス[2−(ヒドロキ
シメチル)プロピオニトリル]などのアゾニトリル類;
ベンゾイルパーオキサイド、過酸化水素などの過酸化物
などがあげられる。好ましくはアゾニトリル類である。
【0036】重合開始剤は、モノマー成分とともに溶解
して添加してもよいし、別に重合開始剤を非水系溶媒
(例えば酢酸エチル)溶液として単独に滴下してもよ
い。好ましくは、重合開始剤を酢酸エチル溶液として重
合しながら単独に滴下していく方法である。更に、重合
の後で追添加(ポスト添加)してもよい。重合開始剤の
添加量は、モノマー成分に対して、1重量%〜10重量
%が好ましく、3重量%〜7重量%が更に好ましい。
【0037】モノマー成分Bは、添加する際に溶解度を
高めるために溶解液温度を40〜60℃程度に高めてお
くことが好ましい。モノマー成分B又はそれを含有する
液を添加する場合にはそれを、前記の沸点55℃〜12
0℃の非水系溶媒溶液に溶解してこの溶液を添加するよ
うにしてもよい。
【0038】本発明方法ではモノマー成分Bは添加しな
がら重合させる。このモノマー成分Bの添加は、連続
的、またいくつの部分に分けて断続的に行う。その添加
の態様は代表的には滴下によって行うことである。一括
仕込み重合では、モノマー成分Aの重合反応が殆ど進ま
ず、生成ポリマーの酢酸エチル溶解性も非常に悪い。本
発明においては連続的又は断続的に添加するとは、モノ
マー成分Bの、好ましくは40%以上、より好ましくは
50%以上、特に好ましくは60%以上を連続的又は断
続的に添加することをいう。
【0039】モノマー成分Aにモノマー成分Bを滴下し
て加える際には、モノマー成分を重合反応温度に高めて
おくことが好ましい。重合反応は、非水系溶媒のリフラ
ックス温度で行えばよく、内温65℃〜110℃が好ま
しく、さらには68℃〜85℃、さらには70〜80℃
が好ましい。
【0040】本発明の方法は、従来法では撹拌速度、反
応温度、スケールアップ効果による重合速度及び共重合
体物性への影響が大きいのに比べて、モノマー、開始剤
滴下のコントロールで重合速度(重合率)の制御が可能
であり、安定かつ定量的に重合反応を進めることができ
る。
【0041】特に、写真用共重合体の製造の場合、得ら
れる写真用共重合体の写真性能、特にこれを用いた感光
材料の写真画像の階調は、滴下時間、速度に大きく影響
を受けるが、本発明の方法では目的の性能に応じて滴下
時間、速度等を適宜設定することができる点で有利であ
る。本発明の方法により得られる共重合体の重量平均分
子量は通常6,000〜200,000、好ましくは1
0,000〜150,000、より好ましくは10,0
00〜120,000である。
【0042】本発明方法において、モノマーB(例えば
カプラーモノマー)にモノマーA(例えば複数種の非発
色性モノマー、例えば、スチレンとn−ブチルアクリレ
ート)を反応させる場合には、添加するモノマーBとモ
ノマーAを別に添加してもよいし、片方については一括
仕込みにしてもよい。好ましくはいずれも別の溶液にて
添加する。また添加を2段階にすることができる。本発
明方法において添加に要する時間はモノマーB(例えば
カプラーモノマー)、モノマーA(例えば非発色モノマ
ー)によって種々選択することができる。写真用のカプ
ラーとしては、写真性能に優れた成分比に調製されてい
ることが好ましく、そのような要求される性能に適した
成分比に調製するには、添加に要する時間を決定する必
要がある。具体的には、添加時間の設定は、共重合体、
特にポリマーカプラーの写真性能(特に、階調)を最適
化するため、得られるポリマーの組成分布、即ち、カプ
ラーモノマーと非発色性モノマーの好ましい共重合組成
分布とするための、各モノマー成分と重合開始剤の添加
速度、添加時間が最適な条件を決定することでなされ
る。
【0043】モノマーBの添加の時間は、製造量、反応
温度などの諸条件によって変わるが、全体で好ましくは
120分から400分、好ましくは240分から300
分、特に好ましくは260分から280分である。安定
に製造するには、添加所定時間に対して、−8〜+8
%、好ましくは−3〜+3%に制御することが好まし
い。
【0044】第三モノマー成分、例えばスチレンの場合
の添加は、トータルで好ましくは120分から300
分、好ましくは180分から240分、特に好ましくは
190分から230分である。安定に製造するには、添
加所定時間に対して、−10〜+10%、好ましくは−
5〜+5%に制御することが好ましい。
【0045】重合開始剤の滴下速度は、全体で好ましく
は120分から500分、好ましくは400分から49
0分、特に好ましくは430分から470分で完了する
ようにする。安定に製造するには、滴下所定時間に対し
て、−7〜+7%、好ましくは−3〜+3%に制御する
ことが好ましい。全体の重合反応の時間は、製造量、反
応温度などの製造条件によって異なるが通常240〜2
100分、好ましくは240〜1200分である。本発
明方法では、重合反応終了後反応液を減圧乾燥方法によ
って乾燥し、目的の共重合体(例えばポリマーカプラ
ー)を分離、回収する。
【0046】真空乾燥方法(FVD)では、反応終了の
被乾燥物体液を長管型蒸気過熱管(例えば、実用新案登
録1222088号記載の二重管。)内で、加熱濃縮
(溶媒の沸点より高く、約98℃)して、粉末状被乾燥
物体と気体との固気混合物を、減圧雰囲気下(真空容器
内)に噴出せしめ、粉末状被乾燥物体と気体とを分離さ
せる。詳しくは、特開平2−191501号等に記載さ
れている方法に準じて実施することができる。本発明に
おいてFVDは、上記の重合反応から得られた反応液の
粘度を適宜の溶媒で通常1〜50cps、好ましくは1
〜20cpsに調整したものについて行うのが望まし
い。なお上記の説明は、共重合体が写真用共重合体であ
る場合を主に例にとり説明したが、上記説明が、その他
の共重合体の場合にも同様である。
【0047】本発明の方法によって得られた共重合体
は、例えばハロゲン化銀写真感光材料の種々の色材、添
加剤等として用いることができる。ハロゲン化銀写真感
光材料、その製造、添加剤、現像処理方法等について
は、Research Disclosure vo
l.176,RD−17643(1978年)、同RD
−40145(1997)に詳細に記載されている。典
型的な例としてのハロゲン化銀カラー写真感光材料は、
支持体上ハロゲン化銀乳剤層、中間層などの親水性コロ
イド層が設けてあり、乳剤層はハロゲン化銀粒子、カプ
ラー、ゼラチン等から構成されている。
【0048】
【実施例】次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説
明する。 実施例1 次の反応式(1)に従って行われるポリマーカプラーA
の重合反応を下記に述べる製造方法で行った。
【0049】
【化18】
【0050】還流冷却器、温度計、および攪拌翼を備え
た、2リットル容の三口フラスコ内に酢酸エチル133
8ml、蒸留水40ml、p−メトキシフェノール36
mg、カプラーモノマーA 180gを仕込み、温度5
8℃に昇温し、攪拌溶解し、A液とした。また、200
mlビーカーに酢酸エチル56ml、ジメチル−2,
2’−アゾビスイソブチレート(以後、開始剤V) 2
5.2gを仕込み攪拌溶解し、B液とした。さらに、2
00mlビーカーにスチレン90gを採り、C液とし
た。一方、還流冷却器、温度計、窒素導入管および攪拌
翼を備えた2リットル容の四つ口フラスコに酢酸エチル
162ml、ブチルアクリレート90gを仕込み温度を
78℃に昇温する。この反応フラスコに各A液、B液、
C液を下記条件にて同時に滴下導入した。 A液:全容量の50%を90分、残り50%を180分
で滴下導入 B液:全容量の29.6%を60分、44.4%を18
0分、残り26%を210分で滴下導入 C液:全容量を210分で滴下導入
【0051】B液の滴下終了後、さらに120分反応さ
せ60℃で一夜放置した。翌日、反応フラスコを73℃
に昇温し、先に50mlビーカーに酢酸エチル27m
l、開始剤V 7.2gを採り溶解したD液を全容量の
40%を30分、60%を180分で滴下導入する。滴
下終了後、さらに360分反応し温度30℃に冷却し
た。この反応液に酢酸エチル150mlを加えポリマー
カプラーを20wt%になるよう希釈し、均一溶液とし
た。この時の粘度は3cps(センチポイズ)( B型粘
度計で25℃測定) であった。
【0052】減圧スチーム発生装置により、98℃の減
圧スチームを通した長管型蒸気加熱管に上記希釈溶液を
定量ポンプを用い100ml/分で定量供給し、真空容
器に噴出させた。真空容器は、予め真空発生装置により
20〜40torrに保たれ、且つ溶剤蒸気が凝集しないよ
うジャケットに40℃の温水を循環させておいた。上記
加熱管の他端からは定量供給した上記の溶液が、粉末状
態の固気混合物となって連続的に噴出した。液が無くな
った時点で酢酸エチル500mlで、同一条件下で運転
し長管型蒸気加熱管内の液を酢酸エチル蒸気で押し出し
た。(以下、FVD処理法と略称する。) 30分後真
空容器を大気圧下にした後、取り出した粉体状のポリマ
ーカプラーAは369.4g(収率95%)で揮発分が
2.0wt%の粉末状乾燥物として得られた。またGP
Cにより測定された重量平均分子量は15,000、粘度(η
=SP/C)は0.07であった。(なお、FVD処理は特開平
2−191501号公報の第1図に記載の装置を用い、
上に示した点以外は同公報の実施例1の方法と同様にし
て行った。) ここで用いたモノマーの反応活性比は下記のものであ
る。
【0053】
【表1】
【0054】測定法:カプラーモノマーAとモノマーB
(BA)を酢酸エチル溶媒下、重合開始剤ジメチル−
2,2’−アゾビスイソブチレートで重合させ、ヘキサ
ン溶媒で重合物を沈殿し分取する。試料を元素分析測定
後、窒素含量から共重合組成比を求める数回の実験を行
ない、Fineman法(久保内良彦、「高分子実験学
講座」、10巻,p.119(1958)共立出版
(株)発行、参照)によりモノマー反応性を算出した。
【0055】実施例2 次の反応式(2)に従って行われるポリマーカプラーB
の重合反応を下記に述べる製造方法で行った。
【0056】
【化19】
【0057】還流冷却器、温度計、および攪拌翼を備え
た、3リットル容の三口フラスコ内に酢酸エチル241
2ml、蒸留水69ml、p−メトキシフェノール36
mg、カプラーモノマーA 180gを仕込み、温度4
0℃に昇温し攪拌溶解しA液とした。また、200ml
ビーカーに酢酸エチル56ml、開始剤V 14.4g
を仕込み攪拌溶解し、B液とした。
【0058】一方、還流冷却器、温度計、窒素導入管お
よび攪拌翼を備えた3リットル容の四つ口フラスコに酢
酸エチル162ml、ブチルアクリレート180gを仕
込み温度を78℃に昇温した。この反応フラスコに各A
液、B液を下記条件にて同時に滴下導入した。 A液:全容量の80%を120分、残り20%を120
分で滴下導入 B液:全容量の80%を120分、残り20%を120
分で滴下導入 A、B液の滴下終了後、さらに180分反応し温度30
℃に冷却する。この反応液に酢酸エチル1090mlを
加えポリマーカプラーを10wt%になるように希釈し
均一溶液とした。この時の粘度は3cps(センチポイ
ズ)(B型粘度計で25℃測定)であった。この溶液を
実施例1と同じ操作でFVD処理を行い、得られたポリ
マーカプラーBは355.8g(収率95.0%)で揮
発分が2.5wt%の粉体状乾燥物であった。またGP
Cにより測定された重量平均分子量は20,000、粘度(η
=SP/C)は0.077 であった。なお、ここで用いたモノマ
ーの反応活性比は、実施例1に示したものと同じであ
る。
【0059】実施例3 次の反応式(3)に従って行われるポリマーカプラーB
の重合反応を下記に述べる製造方法で行った。
【0060】
【化20】
【0061】還流冷却器、温度計、および攪拌翼を備え
た、1リットル容の三口フラスコ内に酢酸エチル438
ml、蒸留水13ml、p−メトキシフェノール20m
g、カプラーモノマーB 100gを仕込み温度40℃
に昇温し攪拌溶解し、A液とした。また、200mlビ
ーカーに酢酸エチル28ml、開始剤V 7.3gを仕
込み攪拌溶解し、B液とした。一方、還流冷却器、温度
計、窒素導入管および攪拌翼を備えた3リットル容の四
つ口フラスコに酢酸エチル100ml、ブチルアクリレ
ート100gを仕込み温度を78℃に昇温する。この反
応フラスコに各A液、B液を下記条件にて同時に滴下導
入する。 A液:全容量の80%を120分、残り20%を120
分で滴下導入 B液:全容量の80%を120分、残り20%を120
分で滴下導入
【0062】A、B液の滴下終了後、さらに180分反
応し温度30℃に冷却する。この反応液に酢酸エチル1
113mlを加え、ポリマーカプラーを12wt%にな
るよう希釈し、均一溶液とした。この時の粘度は2CP
S(センチポイズ)(B型粘度計で25℃測定)であっ
た。この溶液を実施例1と同じ操作でFVD処理を行
い、得られたポリマーカプラーCは190g(収率92
%)で揮発分が2.0wt%の粉体乾燥物であった。ま
たGPCにより測定された重量平均分子量は115,000 、
粘度(η=SP/C)は0.30であった。
【0063】実施例4 写真性への影響テスト モノマーカプラーの滴下量及び滴下時間を図1のように
変更した以外は、実施例1でのポリマーカプラーAの製
造と全く同様にして各ポリマーカプラー(I)〜(IV)
を製造した。滴下量及び滴下時間を図1のようにした場
合での写真性能への影響について、得られたポリマーカ
プラーA又はポリマーカプラー(I)、(II)、(III)
もしくは(IV)を特開昭61−232455号の実施例
1に記載の試料101のカプラー EX−1に置き換え
て階調(γ)をテストした。その結果を下記表2に示し
た。
【0064】
【表2】
【0065】上記の結果から明らかなように、ポリマー
カプラーA、ポリマーカプラー(I)及び(IV)は階調
が軟調であるが、ポリマーカプラー(II)、(III) は階
調が硬調の写真画像を与える。したがって本発明方法に
よれば、目的のポリマーカプラーから得られる写真特性
をモノマー成分の滴下速度の調節によって制御すること
ができることが分かる。
【0066】更に特開昭61−232455号の実施例
2に記載の試料201(カラーネガフィルム)のカプラ
ーC−8を本発明の方法で得られたカプラーに代えて写
真性への影響を調べたところ、同様の結果がえられた。
【0067】実施例5 次の反応式に従って共重合体Dを製造した。
【0068】
【化21】
【0069】還流冷却器、温度計、および攪拌翼を備え
た1リットル容の三つ口フラスコ内に2−ブタノン12
0g、エチルメタクリレート242g、アクリル酸16
g、2−ヒドロキシメタクリレート104gを仕込み攪
拌溶解しA液とした。また、100mlビーカーに2−
ブタノン56g、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブ
チレート(以後、開始剤V)10gを仕込み攪拌溶解
し、B液とした。一方、還流冷却器、温度計、窒素導入
管および攪拌翼を備えた1リットル容の四つ口フラスコ
に2−ブタノン88g、アクリル酸4gを仕込み温度を
75℃に昇温した。この反応フラスコに各A液、B液を
下記条件にて同時に滴下導入した。 A液:全容量の70%を120分、残り30%を240
分で滴下導入 B液:全容量の70%を120分、残り30%を240
分で滴下導入 A液、B液滴下終了後、さらに120分反応し温度30
℃に冷却した。この反応液に2−ブタノン260gを加
え希釈し、均一溶液とした。得られた溶液の粘度は17
0mpas(B型粘度計で25℃測定)、またGPCに
より測定された重合物の重量平均分子量は29,000
であった。ここで得られた共重合体は、pH調整用酸ポ
リマーとして、写真用添加剤に用いることができる。
【0070】実施例6 還流冷却器、温度計、および攪拌翼を備えた3リットル
容の三つ口フラスコ内に酢酸エチル2412ml、蒸留
水69ml、p−メトキシフェノール36mg、カプラ
ーモノマーA180g、n−ブチルアクリレート90g
を仕込み温度40℃に昇温し攪拌溶解しA液とした。ま
た、200mlビーカーに酢酸エチル56ml、ジメチ
ル−2,2’−アゾビスイソブチレート(以後、V−6
01)14.4gを仕込み攪拌溶解し、B液とした。一
方、還流冷却器、温度計、窒素導入管および攪拌翼を備
えた3リットル容の四つ口フラスコに酢酸エチル162
ml、ブチルアクリレート90gを仕込み温度を78℃
に昇温した。この反応フラスコに各A液、B液を下記条
件にて同時に滴下導入した。 A液:全容量の80%を120分、残り20%を180
分で滴下導入 B液:全容量の80%を120分、残り20%を120
分で滴下導入 A液、B液の滴下終了後、さらに180分反応し温度3
0℃に冷却した。この反応液に酢酸エチル1090ml
をポリマーカプラーを10wt%になるように希釈し、
均一溶液とした。この時の粘度は3cps(センチポイ
ズ)(B型粘度計で25℃測定)であった。この溶液を
実施例1と同じ操作でFVD処理を行い、得られたポリ
マーカプラーは355.8g(収率95.0%)で揮発
分が2.5wt%の粉体状乾燥物であった。またGPC
により測定された重量平均分子量は18,500、粘度
(η=SP/C)は0.075であった。なお、ここで
用いたモノマーの反応活性比は、実施例1に示したもの
と同じである。
【0071】比較例1 A液、B液及びC液を反応フラスコ中に滴下しないで、
一括導入した以外は実施例1と全く同様にして反応を行
わせたところ導入後7時間においても非発色性モノマー
が殆んど反応しなかった。
【0072】実施例7 次の反応式に従って共重合体Eを製造した。
【0073】
【化22】
【0074】還流冷却器、温度計、および攪拌翼を備え
た2リットル容の三つ口フラスコ内に酢酸エチル100
0ml、p−メトキシフェノール20mg、カプラーモ
ノマーC105gを仕込み攪拌溶解しA液とした。ま
た、300mlビーカーに酢酸エチル260ml、ジメ
チル−2,2’−アゾビスイソブチレート(以後、V−
601)8gを仕込み攪拌溶解し、B液とした。一方、
還流冷却器、温度計、窒素導入管および攪拌翼を備えた
2リットル容の四つ口フラスコに酢酸エチル90ml、
ブチルアクリレート100gを仕込み温度を78℃に昇
温した。この反応フラスコに各A液、B液を下記条件に
て同時に滴下導入した。 A液:全容量の56%を67分、32%を60分、8%
を45分で順次滴下後、30分後に2%を10分、更に
30分後に2%を10分で滴下導入 B液:全容量の56%を67分、32%を60分、8%
を45分で順次滴下後、30分後に2%を10分、更に
30分後に2%を10分で滴下導入 A液、B液の滴下終了後、V−601 3gを酢酸エチ
ル44mlに溶解し添加した。さらに420分反応し温
度30℃に冷却した。この反応液に酢酸エチル30ml
を加え均一溶液とした。この溶液を実施例1と同じ操作
でFVD処理を行い、得られたポリマーカプラーは20
4g(収率95%)で揮発分が2.0wt%の粉体状乾
燥物であった。またGPCにより測定された重量平均分
子量は11,000、粘度(η=SP/C)は0.11
であった。ここで用いたモノマーの反応活性比は表3の
通りである。
【0075】
【表3】
【0076】ここで得られた共重合体E(ポリマーカプ
ラー)を写真感光材料に用いると良好な階調のカラー画
像が得られる。
【0077】
【発明の効果】本発明方法は所望の特性の共重合ポリマ
ーの安定・安全製造に好適であり、本発明方法によれ
ば、滴下量及び滴下時間を調節するだけで、要求される
性能(例えば写真用ポリマーカプラーでは階調及びカブ
リ防止)を与えるポリマーを製造することができる。と
りわけ本発明の製造方法は所望の写真性能を与える品質
の優れるポリマーを簡単に安定に、かつ、安全な方法で
得ることができるという優れた作用効果を奏する。また
本発明方法によれば単一装置で多品種生産が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の方法により行われたポリマー
カプラーの合成におけるモノマーカプラーの滴下量と滴
下時間との関係を示すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】実施例5 次の反応式に従って共重合体を製造した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】還流冷却器、温度計、および撹拌翼を備え
た1リットル容の三つ口フラスコ内に2−ブタノン12
0g、エチルメタクリレート242g、アクリル酸16
g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート104gを仕
込み撹拌溶解しA液とした。また、100mlビーカー
に2−ブタノン56g、開始剤V 10gを仕込み撹拌
溶解し、B液とした。一方、還流冷却器、温度計、窒素
導入管および撹拌翼を備えた1リットル容の四つ口フラ
スコに2−ブタノン88g、アクリル酸4gを仕込み温
度を75℃に昇温した。この反応フラスコに各A液、B
液を下記条件にて同時に滴下導入した。 A液:全容量の70%を120分、残り30%を240
分で滴下導入 B液:全容量の70%を120分、残り30%を240
分で滴下導入 A液、B液滴下終了後、さらに120分反応し温度30
℃に冷却した。この反応液に2−ブタノン260gを加
え希釈し、均一溶液とした。得られた溶液の粘度は17
0mpas(B型粘度計で25℃測定)、またGPCに
より測定された重合物の重量平均分子量は29,000
であった。ここで得られた共重合体は、pH調整用酸ポ
リマーとして、写真用添加剤に用いることができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】実施例6 還流冷却器、温度計、および撹拌翼を備えた3リットル
容の三つ口フラスコ内に酢酸エチル2412ml、蒸留
水69ml、p−メトキシフェノール36mg、カプラ
ーモノマーA180g、n−ブチルアクリレート90g
を仕込み温度40℃に昇温し撹拌溶解しA液とした。ま
た、200mlビーカーに酢酸エチル56ml、開始剤
14.4gを仕込み撹拌溶解し、B液とした。一
方、還流冷却器、温度計、窒素導入管および撹拌翼を備
えた3リットル容の四つ口フラスコに酢酸エチル162
ml、ブチルアクリレート90gを仕込み温度を78℃
に昇温した。この反応フラスコに各A液、B液を下記条
件にて同時に滴下導入した。 A液:全容量の80%を120分、残り20%を180
分で滴下導入 B液:全容量の80%を120分、残り20%を120
分で滴下導入 A液、B液の滴下終了後、さらに180分反応し温度3
0℃に冷却した。この反応液に酢酸エチル1090ml
をポリマーカプラーを10wt%になるように希釈し、
均一溶液とした。この時の粘度は3cps(センチポイ
ズ)(B型粘度計で25℃測定)であった。この溶液を
実施例1と同じ操作でFVD処理を行い、得られたポリ
マーカプラーは355.8g(収率95.0%)で揮発
分が2.5wt%の粉体状乾燥物であった。またGPC
により測定された重量平均分子量は18,500、粘度
(η=SP/C)は0.075であった。なお、ここで
用いたモノマーの反応活性比は、実施例1に示したもの
と同じである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】還流冷却器、温度計、および撹拌翼を備え
た2リットル容の三つ口フラスコ内に酢酸エチル100
0ml、p−メトキシフェノール20mg、カプラーモ
ノマーC105gを仕込み撹拌溶解しA液とした。ま
た、300mlビーカーに酢酸エチル260ml、開始
剤V 8gを仕込み撹拌溶解し、B液とした。一方、還
流冷却器、温度計、窒素導入管および撹拌翼を備えた2
リットル容の四つ口フラスコに酢酸エチル90ml、ブ
チルアクリレート100gを仕込み温度を78℃に昇温
した。この反応フラスコに各A液、B液を下記条件にて
同時に滴下導入した。 A液:全容量の56%を67分、32%を60分、8%
を45分で順次滴下後、30分後に2%を10分、更に
30分後に2%を10分で滴下導入 B液:全容量の56%を67分、32%を60分、8%
を45分で順次滴下後、30分後に2%を10分、更に
30分後に2%を10分で滴下導入 A液、B液の滴下終了後、開始剤V 3gを酢酸エチル
44mlに溶解し添加した。さらに420分反応し温度
30℃に冷却した。この反応液に酢酸エチル30mlを
加え均一溶液とした。この溶液を実施例1と同じ操作で
FVD処理を行い、得られたポリマーカプラーは204
g(収率95%)で揮発分が2.0wt%の粉体状乾燥
物であった。またGPCにより測定された重量平均分子
量は11,000、粘度(η=SP/C)は0.11で
あった。ここで用いたモノマーの反応活性比は表3の通
りである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成成分として少なくとも2種の反応性
    の異なるモノマーを重合させて共重合体を製造するに当
    たり、反応性の低いモノマー成分Aを溶解した沸点55
    ℃から120℃の非水系溶媒溶液に、重合開始剤の存在
    下で、反応性の高いモノマー成分Bを添加しながら重合
    させることを特徴とする共重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 構成成分として少なくとも2種の反応性
    の異なるモノマーを重合させて共重合体を製造するに当
    たり、反応性の低いモノマー成分Aの一部を溶解した沸
    点55℃から120℃の非水系溶媒溶液に、重合開始剤
    の存在下で、反応性の低いモノマー成分Aの残部と反応
    性の高いモノマー成分Bの溶解液を添加しながら重合さ
    せることを特徴とする共重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 構成成分として少なくとも2種のモノマ
    ー、モノマー成分Aとモノマー成分Bとを有してなる写
    真用共重合体カプラーを製造するに当り、モノマー成分
    Aを溶解した、沸点55℃から120℃の非水系溶媒溶
    液に、重合開始剤の存在下で、モノマー成分Bを溶解し
    た、沸点55℃から120℃の非水系溶媒溶液を滴下し
    ながら重合させることを特徴とする写真用共重合体カプ
    ラーの製造方法。
  4. 【請求項4】 重合開始剤を添加しながら重合させるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3に記載の共重合体の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 モノマー溶液の添加を連続的又は断続的
    に行って重合させることを特徴とする請求項1、2、3
    又は4に記載の共重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 生成した共重合体を分離するに当り、真
    空濃縮乾燥法で共重合体を固体として分離することを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の共重合体
    の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007231276A (ja) * 2005-03-04 2007-09-13 Rohm & Haas Co 反応性が異なるモノマーの重合
WO2008081822A1 (ja) * 2006-12-27 2008-07-10 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. レジスト用重合体、レジスト組成物、および微細パターンが形成された基板の製造方法

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JP5584980B2 (ja) * 2006-12-27 2014-09-10 三菱レイヨン株式会社 レジスト材料、レジスト組成物、微細パターンが形成された基板の製造方法、およびレジスト用重合体の製造方法

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