JPH10238359A - 小型滑走艇 - Google Patents
小型滑走艇Info
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- JPH10238359A JPH10238359A JP9045073A JP4507397A JPH10238359A JP H10238359 A JPH10238359 A JP H10238359A JP 9045073 A JP9045073 A JP 9045073A JP 4507397 A JP4507397 A JP 4507397A JP H10238359 A JPH10238359 A JP H10238359A
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- oil tank
- personal watercraft
- oil
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F7/00—Casings, e.g. crankcases
- F02F7/0002—Cylinder arrangements
- F02F7/0019—Cylinders and crankshaft not in one plane (deaxation)
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/027—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B2275/00—Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
- F02B2275/18—DOHC [Double overhead camshaft]
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 4サイクルエンジン・ドライサンプ方式をと
り、エンジンのすぐそば(隣接位置)にオイルタンクを
設けながらも、そのオイルタンクに十分な容量をもたせ
やすく、かつ吸気系機器の配置も容易な小型滑走艇を提
供する。 【解決手段】 クランク軸24が船体幅の中央にあり、
その上方にシリンダー25が位置するように推進用の4
サイクルエンジンを配置する。当該エンジン20のシリ
ンダー軸線25aを、クランク軸24の軸心24aに対
し、下降行程でクランクピン24bのある側へオフセッ
トさせる。そのオフセットした側と反対の側に、シリン
ダー25と隣接してドライサンプ用オイルタンク30を
配置する。
り、エンジンのすぐそば(隣接位置)にオイルタンクを
設けながらも、そのオイルタンクに十分な容量をもたせ
やすく、かつ吸気系機器の配置も容易な小型滑走艇を提
供する。 【解決手段】 クランク軸24が船体幅の中央にあり、
その上方にシリンダー25が位置するように推進用の4
サイクルエンジンを配置する。当該エンジン20のシリ
ンダー軸線25aを、クランク軸24の軸心24aに対
し、下降行程でクランクピン24bのある側へオフセッ
トさせる。そのオフセットした側と反対の側に、シリン
ダー25と隣接してドライサンプ用オイルタンク30を
配置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライサンプ式の
潤滑方式の4サイクルエンジンを搭載した小型滑走艇に
関するものである。
潤滑方式の4サイクルエンジンを搭載した小型滑走艇に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】水上を滑走する小型滑走艇には、推進用
のエンジンとして特開平7−237587号に示すよう
な4サイクルエンジンが考えられる。その場合、小型滑
走艇がスポーツ性に富む乗り物であるために、エンジン
の潤滑はドライサンプ方式であることが一般的には好ま
しい。
のエンジンとして特開平7−237587号に示すよう
な4サイクルエンジンが考えられる。その場合、小型滑
走艇がスポーツ性に富む乗り物であるために、エンジン
の潤滑はドライサンプ方式であることが一般的には好ま
しい。
【0003】同公報の例では、エンジンの潤滑用オイル
タンクがエンジンとは全くの別体として構成され、エン
ジンの出力軸とインペラ軸とを連結するカップリングの
上方に配置されている。つまりオイルタンクは、エンジ
ンの部材を全く利用することなく構成され、エンジンと
離れた位置に設けられたうえ、オイルポンプを含む管に
よってエンジンと接続されている。
タンクがエンジンとは全くの別体として構成され、エン
ジンの出力軸とインペラ軸とを連結するカップリングの
上方に配置されている。つまりオイルタンクは、エンジ
ンの部材を全く利用することなく構成され、エンジンと
離れた位置に設けられたうえ、オイルポンプを含む管に
よってエンジンと接続されている。
【0004】なお、ドライサンプ方式とは、クランクケ
ース内の下部や底部に潤滑油を溜めるのではなく、別に
設けたオイルタンクに潤滑油を溜め、必要な各部に向け
て同タンクから潤滑油を供給する潤滑方式である。この
方式にはつぎのような利点がある。a)加速・減速・旋回
等をしても潤滑油面の変化が少ないため油面変動により
オイルポンプが空気を吸うことがなく、潤滑油に起因し
てスポーティな動きが制限されることがない。b)同様
に、転倒時にも燃焼室内に潤滑油が流入することがない
ので、船体を起こせばエンジンを再始動できるよう構成
することが可能である。c)オイルパンが不要であるた
め、エンジンの高さを下げて船体の低重心化を図ること
が可能である。d)同じくオイルパンが不要であるため
に、出力軸の位置を下げ、船体下部に設けられる推進手
段(スクリューやウォータジェットポンプ等)とその出
力軸とを容易に接続することができる。e)クランク軸な
どの回転体が潤滑油面に接することによる出力低下がな
い。
ース内の下部や底部に潤滑油を溜めるのではなく、別に
設けたオイルタンクに潤滑油を溜め、必要な各部に向け
て同タンクから潤滑油を供給する潤滑方式である。この
方式にはつぎのような利点がある。a)加速・減速・旋回
等をしても潤滑油面の変化が少ないため油面変動により
オイルポンプが空気を吸うことがなく、潤滑油に起因し
てスポーティな動きが制限されることがない。b)同様
に、転倒時にも燃焼室内に潤滑油が流入することがない
ので、船体を起こせばエンジンを再始動できるよう構成
することが可能である。c)オイルパンが不要であるた
め、エンジンの高さを下げて船体の低重心化を図ること
が可能である。d)同じくオイルパンが不要であるため
に、出力軸の位置を下げ、船体下部に設けられる推進手
段(スクリューやウォータジェットポンプ等)とその出
力軸とを容易に接続することができる。e)クランク軸な
どの回転体が潤滑油面に接することによる出力低下がな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】4サイクルエンジン・
ドライサンプ方式をとる小型滑走艇において上記公報の
例のようにオイルタンクを配置する場合には、滑走艇全
体の重量が増し、組立時にタンクの取り付け等に多くの
工程を要する。すなわち、エンジンの構成部材(シリン
ダーやクランクケースの壁面など)を利用せずにオイル
タンクを構成するとなれば、まず独立したタンク、すな
わちその重量がそのまま小型滑走艇に加算されるタンク
を製造せねばならないうえ、そのタンクのための支持部
材や長めの接続配管が必要になるので、必要部品数、重
量、取り付け工数がともに増加して製造コストがアップ
する。また、滑走艇の重量が増すとともに、配管が長く
なって管路抵抗が増すことになる。管路抵抗が増せば、
その抵抗以上のポンプも必要となる。
ドライサンプ方式をとる小型滑走艇において上記公報の
例のようにオイルタンクを配置する場合には、滑走艇全
体の重量が増し、組立時にタンクの取り付け等に多くの
工程を要する。すなわち、エンジンの構成部材(シリン
ダーやクランクケースの壁面など)を利用せずにオイル
タンクを構成するとなれば、まず独立したタンク、すな
わちその重量がそのまま小型滑走艇に加算されるタンク
を製造せねばならないうえ、そのタンクのための支持部
材や長めの接続配管が必要になるので、必要部品数、重
量、取り付け工数がともに増加して製造コストがアップ
する。また、滑走艇の重量が増すとともに、配管が長く
なって管路抵抗が増すことになる。管路抵抗が増せば、
その抵抗以上のポンプも必要となる。
【0006】一方、推進手段としての4サイクルエンジ
ンのすぐそばにオイルタンクを設けるなら、当該エンジ
ンをオイルタンクの支持部材または壁面の一部として利
用できるうえ配管の短縮化も可能であるが、そのように
オイルタンクを設けることは容易ではない。それは、小
型滑走艇におけるエンジンの配置について種々の制約が
あるからである。たとえば、イ)小型滑走艇におけるエン
ジンルームは、人が騎乗するシートの下などに形成さ
れ、乗りやすさ等の観点から容積が制限される、ロ)船体
の必ず中心線上に配置される推進手段(ウォータジェッ
トポンプ等)に対してクランク軸が直結されるのがよい
ことから、クランク軸(の軸心)は船体幅の中央に配置
されねばならない、ハ)4サイクルエンジンの場合、シリ
ンダーヘッドにはバルブや動弁機構等が付随している
が、さらに吸気サイレンサやキャブレター等の吸気系機
器も、燃料吸入効率の面からできるだけシリンダーヘッ
ドに近づけて配置される必要がある−といった制約で
ある。
ンのすぐそばにオイルタンクを設けるなら、当該エンジ
ンをオイルタンクの支持部材または壁面の一部として利
用できるうえ配管の短縮化も可能であるが、そのように
オイルタンクを設けることは容易ではない。それは、小
型滑走艇におけるエンジンの配置について種々の制約が
あるからである。たとえば、イ)小型滑走艇におけるエン
ジンルームは、人が騎乗するシートの下などに形成さ
れ、乗りやすさ等の観点から容積が制限される、ロ)船体
の必ず中心線上に配置される推進手段(ウォータジェッ
トポンプ等)に対してクランク軸が直結されるのがよい
ことから、クランク軸(の軸心)は船体幅の中央に配置
されねばならない、ハ)4サイクルエンジンの場合、シリ
ンダーヘッドにはバルブや動弁機構等が付随している
が、さらに吸気サイレンサやキャブレター等の吸気系機
器も、燃料吸入効率の面からできるだけシリンダーヘッ
ドに近づけて配置される必要がある−といった制約で
ある。
【0007】このような制約があるため、たとえば図5
のように、小型滑走艇1’におけるシート4の下にある
エンジンルーム内で、シリンダー25’を上に向けて普
通にエンジン20’を配置しながらそのエンジン20’
に隣接させてオイルタンク30’を配置する場合には、
つぎのような課題が生じる。すなわち、まず上記イ)の制
約から、エンジン20’の周辺にはスペース上の余裕が
ないためオイルタンク30’に大きな容量をもたせがた
く、したがってそのタンク30’が十分な量のオイルを
貯留できず、または必要な油気分離特性を発揮できない
可能性がある。また、上記ロ)・ハ)の制約からは、周囲に
十分なクリアランスを保って吸気系機器10を配置する
ことが図のようにほとんど困難になる。なお、この図5
の場合、シリンダー25’を右側(排気系機器がある
側)へ大きく傾斜させることによって吸気系機器10の
周囲に十分な空間をとることも可能だが、その場合、シ
リンダー25’の下に位置することとなる排気系機器5
0のメンテナンスが、傾斜角度によっては困難になるこ
とがある。
のように、小型滑走艇1’におけるシート4の下にある
エンジンルーム内で、シリンダー25’を上に向けて普
通にエンジン20’を配置しながらそのエンジン20’
に隣接させてオイルタンク30’を配置する場合には、
つぎのような課題が生じる。すなわち、まず上記イ)の制
約から、エンジン20’の周辺にはスペース上の余裕が
ないためオイルタンク30’に大きな容量をもたせがた
く、したがってそのタンク30’が十分な量のオイルを
貯留できず、または必要な油気分離特性を発揮できない
可能性がある。また、上記ロ)・ハ)の制約からは、周囲に
十分なクリアランスを保って吸気系機器10を配置する
ことが図のようにほとんど困難になる。なお、この図5
の場合、シリンダー25’を右側(排気系機器がある
側)へ大きく傾斜させることによって吸気系機器10の
周囲に十分な空間をとることも可能だが、その場合、シ
リンダー25’の下に位置することとなる排気系機器5
0のメンテナンスが、傾斜角度によっては困難になるこ
とがある。
【0008】本発明は、以上の観点から、4サイクルエ
ンジン・ドライサンプ方式をとり、エンジンのすぐそば
(隣接位置)にオイルタンクを設けながらも、そのオイ
ルタンクに十分な容量をもたせやすく、かつ吸気系機器
の配置も容易な小型滑走艇を提供せんとするものであ
る。
ンジン・ドライサンプ方式をとり、エンジンのすぐそば
(隣接位置)にオイルタンクを設けながらも、そのオイ
ルタンクに十分な容量をもたせやすく、かつ吸気系機器
の配置も容易な小型滑走艇を提供せんとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した小型
滑走艇は、クランク軸(の軸心)が船体幅の中央にあ
り、その上方にシリンダーが位置するように推進用の4
サイクルエンジンを配置した小型滑走艇であって、当
該エンジンのシリンダー軸線を、クランク軸の軸心に対
し、下降行程でクランクピンのある側へオフセット(偏
ること)させ、そのオフセットした側と反対の側に、
シリンダーと隣接して上記エンジンのドライサンプ用オ
イルタンクを配置した−ことを特徴とする。
滑走艇は、クランク軸(の軸心)が船体幅の中央にあ
り、その上方にシリンダーが位置するように推進用の4
サイクルエンジンを配置した小型滑走艇であって、当
該エンジンのシリンダー軸線を、クランク軸の軸心に対
し、下降行程でクランクピンのある側へオフセット(偏
ること)させ、そのオフセットした側と反対の側に、
シリンダーと隣接して上記エンジンのドライサンプ用オ
イルタンクを配置した−ことを特徴とする。
【0010】請求項1のこの小型滑走艇には、つぎのよ
うに多くの利点がある。まず、推進用のエンジンが4サ
イクル式であり、ドライサンプ用のオイルタンクを備え
ていてクランクケース内に潤滑油を溜めることがないの
で、a)動きの活発な水上滑走をするのに好適であり、b)
転倒後にエンジンを再始動するのも容易で、c)船体の低
重心化を図ることができ、d)推進手段であるウォータジ
ェットポンプ等とエンジンの出力軸との連結が容易であ
り、また、e)クランク軸などが潤滑油面に接することに
よる出力低下がない−といった特徴(前述)がある。ま
た、上記のようにクランク軸の軸心が船体幅の中央に
あるため、船体幅の中央線に沿って配置される推進手段
の軸とそのクランク軸とが効率的に接続される。上記ク
ランク軸の上方にシリンダーが位置する(つまりシリン
ダーが水平ではなく大きく傾斜することもなく、クラン
ク軸より高い位置にある)ので、シートを外すなど一般
的な方法で船体上部を開放することにより、シリンダー
ヘッドおよびその周辺の機器(吸気系・排気系の各機器
を含む)を容易に点検・整備することができる。
うに多くの利点がある。まず、推進用のエンジンが4サ
イクル式であり、ドライサンプ用のオイルタンクを備え
ていてクランクケース内に潤滑油を溜めることがないの
で、a)動きの活発な水上滑走をするのに好適であり、b)
転倒後にエンジンを再始動するのも容易で、c)船体の低
重心化を図ることができ、d)推進手段であるウォータジ
ェットポンプ等とエンジンの出力軸との連結が容易であ
り、また、e)クランク軸などが潤滑油面に接することに
よる出力低下がない−といった特徴(前述)がある。ま
た、上記のようにクランク軸の軸心が船体幅の中央に
あるため、船体幅の中央線に沿って配置される推進手段
の軸とそのクランク軸とが効率的に接続される。上記ク
ランク軸の上方にシリンダーが位置する(つまりシリン
ダーが水平ではなく大きく傾斜することもなく、クラン
ク軸より高い位置にある)ので、シートを外すなど一般
的な方法で船体上部を開放することにより、シリンダー
ヘッドおよびその周辺の機器(吸気系・排気系の各機器
を含む)を容易に点検・整備することができる。
【0011】この小型滑走艇の特徴的な作用はつぎのと
おりである。第一に、上記のとおりシリンダーと隣接
してドライサンプ用オイルタンクを配置しているため、
同タンクの構成および配置に関連して製造上および軽量
化についての利点がある。すなわち、そのような位置に
配置するオイルタンクは、エンジンの構成部材(シリン
ダーやクランクケースの壁面など)を一部に利用するこ
とにより形成し、またはそうでなくても簡単な支持部材
を介してエンジンに取り付けることができるので、支持
部材を含めたタンクの重量が、独立のタンクをエンジン
から離れた位置に設ける場合よりも軽くなるうえ、部品
数が減少し、取り付けも容易になる。そのほか、エンジ
ンとの間をつなぐ潤滑油配管も短くなるので、その点か
らも船体を軽量化でき、さらには管路抵抗の低減による
潤滑性能の向上も期待できる。
おりである。第一に、上記のとおりシリンダーと隣接
してドライサンプ用オイルタンクを配置しているため、
同タンクの構成および配置に関連して製造上および軽量
化についての利点がある。すなわち、そのような位置に
配置するオイルタンクは、エンジンの構成部材(シリン
ダーやクランクケースの壁面など)を一部に利用するこ
とにより形成し、またはそうでなくても簡単な支持部材
を介してエンジンに取り付けることができるので、支持
部材を含めたタンクの重量が、独立のタンクをエンジン
から離れた位置に設ける場合よりも軽くなるうえ、部品
数が減少し、取り付けも容易になる。そのほか、エンジ
ンとの間をつなぐ潤滑油配管も短くなるので、その点か
らも船体を軽量化でき、さらには管路抵抗の低減による
潤滑性能の向上も期待できる。
【0012】第二の特徴的な作用として、この小型滑走
艇ではオイルタンクに大きな容量をもたせやすく、かつ
シリンダーヘッドの付近に吸気系機器を配置することが
容易である。上記のように、船体幅の中央にあるクラ
ンク軸の真上から一定の側へシリンダーをオフセットさ
せているので、船体外板に囲まれたエンジンルームのう
ちシリンダーのオフセットの側と反対の側には、図5の
場合などに比べて広めの空間ができているからである。
オフセットした側と反対のその側においてシリンダーと
隣接させて上記のとおりオイルタンクを配置するので
あるから、同タンクにはオフセットの寸法に応じた大き
めの容量をもたせられることになる。オイルタンクの容
量が増すと、十分な量の潤滑油をタンクに貯留し得るほ
か、ブローバイガスに対する気液分離効果が高くなる。
同様に、シリンダーヘッド付近においても、上記オフセ
ットした側と反対の側には広めの空間ができているた
め、吸気サイレンサやキャブレター等の吸気系機器をそ
の付近に容易に配置することができる。マフラーなど排
気系の機器については、吸気系機器と違ってエンジンに
近づけておく特別な理由がないため、シリンダーのオフ
セットした側の空間が狭くなっても、その側の空間また
はそれよりも船体後方の空間に配置することが可能であ
る。
艇ではオイルタンクに大きな容量をもたせやすく、かつ
シリンダーヘッドの付近に吸気系機器を配置することが
容易である。上記のように、船体幅の中央にあるクラ
ンク軸の真上から一定の側へシリンダーをオフセットさ
せているので、船体外板に囲まれたエンジンルームのう
ちシリンダーのオフセットの側と反対の側には、図5の
場合などに比べて広めの空間ができているからである。
オフセットした側と反対のその側においてシリンダーと
隣接させて上記のとおりオイルタンクを配置するので
あるから、同タンクにはオフセットの寸法に応じた大き
めの容量をもたせられることになる。オイルタンクの容
量が増すと、十分な量の潤滑油をタンクに貯留し得るほ
か、ブローバイガスに対する気液分離効果が高くなる。
同様に、シリンダーヘッド付近においても、上記オフセ
ットした側と反対の側には広めの空間ができているた
め、吸気サイレンサやキャブレター等の吸気系機器をそ
の付近に容易に配置することができる。マフラーなど排
気系の機器については、吸気系機器と違ってエンジンに
近づけておく特別な理由がないため、シリンダーのオフ
セットした側の空間が狭くなっても、その側の空間また
はそれよりも船体後方の空間に配置することが可能であ
る。
【0013】なお、上記のようにシリンダー軸線をク
ランク軸に軸心に対し下降行程でクランクピンのある側
へオフセットさせると、燃料消費率など出力性能を改善
させるという公知の効果(社団法人自動車技術会「学術
講演会前刷集NO.966」1996−10、または実
公昭56−37066号公報など参照)を得ることがで
きる。そのような効果があるのは、下降行程、とくにシ
リンダー内で混合気が燃焼し膨張する際に、シリンダー
に対するピストン側圧が低下していわゆるメカロスが減
るためである。オフセットの量、すなわちクランク軸の
軸心からシリンダー軸線までの寸法は、一般にクランク
半径の3〜5割とするのがよいとされている。
ランク軸に軸心に対し下降行程でクランクピンのある側
へオフセットさせると、燃料消費率など出力性能を改善
させるという公知の効果(社団法人自動車技術会「学術
講演会前刷集NO.966」1996−10、または実
公昭56−37066号公報など参照)を得ることがで
きる。そのような効果があるのは、下降行程、とくにシ
リンダー内で混合気が燃焼し膨張する際に、シリンダー
に対するピストン側圧が低下していわゆるメカロスが減
るためである。オフセットの量、すなわちクランク軸の
軸心からシリンダー軸線までの寸法は、一般にクランク
半径の3〜5割とするのがよいとされている。
【0014】請求項2に記載した小型滑走艇は、シリン
ダー軸線のオフセットした側に上記エンジンの排気系機
器を配置し、上記オイルタンクの上部位置(つまりシリ
ンダーがオフセットした側と反対の側の上部)に吸気系
機器を配置したことをも特徴とする。シリンダーがオフ
セットした側と反対の側では、上述のようにシリンダー
ヘッドの近くにも広めのスペースがあるため、キャブレ
ター等の吸気系機器をそのスペースのうちに実際に配置
したものである。シリンダーヘッドに近いそのような位
置に吸気系機器を配置すると、同機器からシリンダーま
での距離が短くなって吸気抵抗が低くなるうえ、燃料粒
子が効率的に燃焼室へ入るため、エンジンの出力性能が
向上する。
ダー軸線のオフセットした側に上記エンジンの排気系機
器を配置し、上記オイルタンクの上部位置(つまりシリ
ンダーがオフセットした側と反対の側の上部)に吸気系
機器を配置したことをも特徴とする。シリンダーがオフ
セットした側と反対の側では、上述のようにシリンダー
ヘッドの近くにも広めのスペースがあるため、キャブレ
ター等の吸気系機器をそのスペースのうちに実際に配置
したものである。シリンダーヘッドに近いそのような位
置に吸気系機器を配置すると、同機器からシリンダーま
での距離が短くなって吸気抵抗が低くなるうえ、燃料粒
子が効率的に燃焼室へ入るため、エンジンの出力性能が
向上する。
【0015】請求項3に記載の小型滑走艇は、上記オイ
ルタンクの上部から吸気系機器までを、同タンクの最下
部レベルを経由するブリーザーパイプによって連通した
ことをも特徴とする。
ルタンクの上部から吸気系機器までを、同タンクの最下
部レベルを経由するブリーザーパイプによって連通した
ことをも特徴とする。
【0016】通常、ブリーザーパイプはオイルタンク内
の通気を行い、また、同タンク内に入ったブローバイガ
スを再燃焼させるべく吸気系に戻す役割を果たしている
が、同タンクの上部と吸気系機器とを接続していること
から、船体が転倒してタンクが逆さになった(またはそ
れに近く傾いた)ときにはその内部を通って潤滑油が吸
気系に流れ込むおそれがある。しかしながら、この請求
項3の小型滑走艇においては、そのブリーザーパイプが
同タンクの最下部レベルを経由しているため潤滑油の流
失は防止され、それが吸気系に流入することもない。当
該最下部レベルの部分は、転倒時に油面上方に位置する
ことになって潤滑油が乗り越えるのを不可能にするから
である。このように潤滑油の流失を防止できると、潤滑
油の消費量を抑制できるうえ、転倒した船体を復元した
ときエンジンを再始動することが可能になる。
の通気を行い、また、同タンク内に入ったブローバイガ
スを再燃焼させるべく吸気系に戻す役割を果たしている
が、同タンクの上部と吸気系機器とを接続していること
から、船体が転倒してタンクが逆さになった(またはそ
れに近く傾いた)ときにはその内部を通って潤滑油が吸
気系に流れ込むおそれがある。しかしながら、この請求
項3の小型滑走艇においては、そのブリーザーパイプが
同タンクの最下部レベルを経由しているため潤滑油の流
失は防止され、それが吸気系に流入することもない。当
該最下部レベルの部分は、転倒時に油面上方に位置する
ことになって潤滑油が乗り越えるのを不可能にするから
である。このように潤滑油の流失を防止できると、潤滑
油の消費量を抑制できるうえ、転倒した船体を復元した
ときエンジンを再始動することが可能になる。
【0017】請求項4に記載の小型滑走艇は、上記オイ
ルタンクの上部から吸気系機器までを、小型滑走艇の転
倒時に自動閉鎖される弁を含むブリーザーパイプによっ
て連通した、という特徴を有する。
ルタンクの上部から吸気系機器までを、小型滑走艇の転
倒時に自動閉鎖される弁を含むブリーザーパイプによっ
て連通した、という特徴を有する。
【0018】請求項4のこの小型滑走艇においても、ブ
リーザーパイプは、オイルタンク内の通気を行いながら
ブローバイガスを吸気系に戻す役割を果たす。また、上
記のとおり自動閉鎖される弁を含むので、船体が転倒ま
たは大きく傾斜したときには潤滑油の流失を防止して吸
気系への流入を防ぐ、という作用をも果たす。そのた
め、潤滑油の消費量を抑制できるうえ転倒後に速やかに
エンジンを再始動することも可能になる。ただし、請求
項3の場合と違って、ブリーザーパイプをタンク最下部
のレベルを通るように迂回させる必要がないため、ブリ
ーザーパイプを短くすることができ配管作業を簡単化で
きるという特徴がある。
リーザーパイプは、オイルタンク内の通気を行いながら
ブローバイガスを吸気系に戻す役割を果たす。また、上
記のとおり自動閉鎖される弁を含むので、船体が転倒ま
たは大きく傾斜したときには潤滑油の流失を防止して吸
気系への流入を防ぐ、という作用をも果たす。そのた
め、潤滑油の消費量を抑制できるうえ転倒後に速やかに
エンジンを再始動することも可能になる。ただし、請求
項3の場合と違って、ブリーザーパイプをタンク最下部
のレベルを通るように迂回させる必要がないため、ブリ
ーザーパイプを短くすることができ配管作業を簡単化で
きるという特徴がある。
【0019】請求項5の小型滑走艇は、上記のオイルタ
ンクを、上記エンジンのシリンダーおよびクランクケー
ス(またはそれらと一体の部材)の外側にカバーを取り
付けることによって構成し、当該カバーの内側にオイル
ミスト分離用のフィンを形成したことをも特徴とする。
ンクを、上記エンジンのシリンダーおよびクランクケー
ス(またはそれらと一体の部材)の外側にカバーを取り
付けることによって構成し、当該カバーの内側にオイル
ミスト分離用のフィンを形成したことをも特徴とする。
【0020】オイルタンクを構成するカバーの内側に上
記のようにフィンを形成すると、タンク内を通って吸気
系に至るブローバイガス中の油分がそのフィンに当たり
やすく、当たることによってその油分が油滴となりガス
から分離されるため、潤滑油量の減少が抑制されるほか
ブリーザーパイプや吸気系機器の内部の油汚れが低減さ
れる。また、潤滑油に浸かる高さにあるフィンは、船体
が揺れた場合などに油面の揺れを抑えるという作用も果
たす。なお、この請求項5におけるオイルタンクは、エ
ンジンに対し別体のカバーを取り付けることによって構
成するので、製造上特別な困難はともなわず、カバーの
内側にフィンを形成することも難しくない。なお、上記
の作用を一層顕著にするには、そのカバーがかぶせられ
るシリンダーまたはさらにクランクケースの外面(これ
らの外面とは、フィンが形成されたカバーの内面と向き
合う面をいう)にも、同様のフィンを形成するとよい。
記のようにフィンを形成すると、タンク内を通って吸気
系に至るブローバイガス中の油分がそのフィンに当たり
やすく、当たることによってその油分が油滴となりガス
から分離されるため、潤滑油量の減少が抑制されるほか
ブリーザーパイプや吸気系機器の内部の油汚れが低減さ
れる。また、潤滑油に浸かる高さにあるフィンは、船体
が揺れた場合などに油面の揺れを抑えるという作用も果
たす。なお、この請求項5におけるオイルタンクは、エ
ンジンに対し別体のカバーを取り付けることによって構
成するので、製造上特別な困難はともなわず、カバーの
内側にフィンを形成することも難しくない。なお、上記
の作用を一層顕著にするには、そのカバーがかぶせられ
るシリンダーまたはさらにクランクケースの外面(これ
らの外面とは、フィンが形成されたカバーの内面と向き
合う面をいう)にも、同様のフィンを形成するとよい。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、発明の実施についての第
一の形態を示すもので、小型滑走艇1の横断面図(図2
におけるI−I断面図)である。また図2は、その滑走
艇1につき一部を透視して全体を見た側面図である。
一の形態を示すもので、小型滑走艇1の横断面図(図2
におけるI−I断面図)である。また図2は、その滑走
艇1につき一部を透視して全体を見た側面図である。
【0022】小型滑走艇1はレジャーを主目的とする水
上の乗り物であり、図2に示すように、船底ハル2の上
にデッキ3やシート4・ハンドル5などを取り付けて一
人〜二人が搭乗できるようになっている。推進手段とし
ては船体の下部後方にウォータジェットポンプ45を備
えており、それが噴出するウォータジェットにより推進
力を得て水面上を滑走する。ポンプ45はエンジン20
により駆動されるが、そのエンジン20は、吸気系機器
10などとともに船体の前後ほぼ中央で船底ハル2やデ
ッキ3・シート4などに囲まれた船体内の空間(エンジ
ンルーム)に搭載されている。エンジン20の出力は弾
性継手43を介して駆動軸44へ伝えられ、その駆動軸
44がポンプ45(のインペラ)を回転させる。
上の乗り物であり、図2に示すように、船底ハル2の上
にデッキ3やシート4・ハンドル5などを取り付けて一
人〜二人が搭乗できるようになっている。推進手段とし
ては船体の下部後方にウォータジェットポンプ45を備
えており、それが噴出するウォータジェットにより推進
力を得て水面上を滑走する。ポンプ45はエンジン20
により駆動されるが、そのエンジン20は、吸気系機器
10などとともに船体の前後ほぼ中央で船底ハル2やデ
ッキ3・シート4などに囲まれた船体内の空間(エンジ
ンルーム)に搭載されている。エンジン20の出力は弾
性継手43を介して駆動軸44へ伝えられ、その駆動軸
44がポンプ45(のインペラ)を回転させる。
【0023】エンジン20としては、4サイクル・直列
4気筒のものが縦置き(クランク軸の長手方向を船体の
前後に沿わせる置き方)に搭載されている。船体の下部
を通り船体幅の中央を長手方向に延びるウォータジェッ
トポンプ45の駆動軸44に対し弾性継手43のみを介
して簡易かつ効率的に直結されるよう、図1のとおりク
ランク軸24は船体幅の中央下部に配置されている。ク
ランク軸24を回転自在に支えるクランクケース26か
らは真上にシリンダ25が延びており、さらにその上部
には、吸・排気用の弁やその動弁機構等を付属するシリ
ンダヘッド21がある。シリンダー25からクランクケ
ース26、および後述するオイル受け27等にかけての
部分は、鋳造性を考慮して図のような分割構造となって
いる。シリンダヘッド21の吸気孔の上流側(図の左
方。滑走艇1の進行方向右側)には吸気サイレンサ11
やキャブレター12を含む吸気系機器10が接続され、
排気孔の下流側(図の右方)には排気管51や排気マニ
ホールド52などの排気系機器50が接続されている。
また、シリンダ25の内側には、コンロッド23を介し
てクランク軸24に連結されたピストン22が、上下に
摺動可能なように配置されている。
4気筒のものが縦置き(クランク軸の長手方向を船体の
前後に沿わせる置き方)に搭載されている。船体の下部
を通り船体幅の中央を長手方向に延びるウォータジェッ
トポンプ45の駆動軸44に対し弾性継手43のみを介
して簡易かつ効率的に直結されるよう、図1のとおりク
ランク軸24は船体幅の中央下部に配置されている。ク
ランク軸24を回転自在に支えるクランクケース26か
らは真上にシリンダ25が延びており、さらにその上部
には、吸・排気用の弁やその動弁機構等を付属するシリ
ンダヘッド21がある。シリンダー25からクランクケ
ース26、および後述するオイル受け27等にかけての
部分は、鋳造性を考慮して図のような分割構造となって
いる。シリンダヘッド21の吸気孔の上流側(図の左
方。滑走艇1の進行方向右側)には吸気サイレンサ11
やキャブレター12を含む吸気系機器10が接続され、
排気孔の下流側(図の右方)には排気管51や排気マニ
ホールド52などの排気系機器50が接続されている。
また、シリンダ25の内側には、コンロッド23を介し
てクランク軸24に連結されたピストン22が、上下に
摺動可能なように配置されている。
【0024】この4サイクルエンジン20では、クラン
クケース26の内部に潤滑油を溜めることのない、いわ
ゆるドライサンプの潤滑方式がとられている。クランク
ケース26の最低部分に一体的にオイル受け27が形成
され、そのオイル受け27の内部がオイルポンプ(スカ
ベンジングポンプ)28を介してドライサンプ用オイル
タンク30に接続されている。クランクケース26から
オイル受け27にまで落ちてきた潤滑油を、オイルポン
プ28によってオイルタンク30に送り、そこに貯留す
るのである。
クケース26の内部に潤滑油を溜めることのない、いわ
ゆるドライサンプの潤滑方式がとられている。クランク
ケース26の最低部分に一体的にオイル受け27が形成
され、そのオイル受け27の内部がオイルポンプ(スカ
ベンジングポンプ)28を介してドライサンプ用オイル
タンク30に接続されている。クランクケース26から
オイル受け27にまで落ちてきた潤滑油を、オイルポン
プ28によってオイルタンク30に送り、そこに貯留す
るのである。
【0025】さて、この小型滑走艇1では、エンジンル
ーム内の空間を効率的に利用するとともに、製造コスト
を低減し軽量化を図るために、つぎのような工夫を施し
ている。すなわち図1のとおり、a)すべてのシリンダ2
5について、その軸線25aをクランク軸24の軸心2
4aを外れた図の右方へオフセットさせ、b)オフセット
させたのと反対の側(図の左方)においてシリンダ25
およびクランクケース26と隣接させてオイルタンク3
0を設け、さらに、c)同じくオフセットと反対の側(図
の左方)において、オイルタンク30の上方に、シリン
ダヘッド21につながる吸気系機器10を配置した。シ
リンダ25をクランク軸24の軸心24a上からa)のと
おりオフセットさせる向きは、ピストン22が下降する
行程にあるときクランクピン24bがある側、すなわち
クランク軸24が図中の矢印にしたがって右回りする場
合には右側とし、その量δは約15mm(クランク半径
40mmの約38%)としている。また、b)のように設
けたオイルタンク30については、その高さを、エンジ
ン20のうちクランクケース26の下部からシリンダ2
5の上部に至るまでとし、それらクランクケース26と
シリンダ25の各側面の一部を利用することにより、エ
ンジン20に面する側の壁を形成している。
ーム内の空間を効率的に利用するとともに、製造コスト
を低減し軽量化を図るために、つぎのような工夫を施し
ている。すなわち図1のとおり、a)すべてのシリンダ2
5について、その軸線25aをクランク軸24の軸心2
4aを外れた図の右方へオフセットさせ、b)オフセット
させたのと反対の側(図の左方)においてシリンダ25
およびクランクケース26と隣接させてオイルタンク3
0を設け、さらに、c)同じくオフセットと反対の側(図
の左方)において、オイルタンク30の上方に、シリン
ダヘッド21につながる吸気系機器10を配置した。シ
リンダ25をクランク軸24の軸心24a上からa)のと
おりオフセットさせる向きは、ピストン22が下降する
行程にあるときクランクピン24bがある側、すなわち
クランク軸24が図中の矢印にしたがって右回りする場
合には右側とし、その量δは約15mm(クランク半径
40mmの約38%)としている。また、b)のように設
けたオイルタンク30については、その高さを、エンジ
ン20のうちクランクケース26の下部からシリンダ2
5の上部に至るまでとし、それらクランクケース26と
シリンダ25の各側面の一部を利用することにより、エ
ンジン20に面する側の壁を形成している。
【0026】さて、上記a)〜c)のような構成を有するこ
の滑走艇1においては、比較的寸法の大きい4サイクル
エンジン20を、吸気系機器10やオイルタンク30な
どとともにエンジンルーム内にうまく収容できるととも
に、船体重量や部品数を減らすことにより製造コストの
抑制と軽量化とを実現することができた。その理由はつ
ぎのとおりである。すなわち、イ ) シリンダ25の位置を上記a)のとおりオフセットさ
せたので、シリンダ25によって左右に半ば区切られた
エンジンルームの空間のうち一方の側(つまり当該オフ
セットの側と反対の側。図1の左側)には、前記オフセ
ット量に応じた広めの空間ができている。したがって、
広くなったその側の空間を利用することにより、容量の
大きなオイルタンク30をうまく配置することができ
た。タンク30には、上述した高さ寸法を与えるととも
に上記オフセット量に応じて幅(船体の幅方向の寸法)
を拡大したので、潤滑油の保持量や油気分離特性のすぐ
れた十分な容量をもたせられたのである。
の滑走艇1においては、比較的寸法の大きい4サイクル
エンジン20を、吸気系機器10やオイルタンク30な
どとともにエンジンルーム内にうまく収容できるととも
に、船体重量や部品数を減らすことにより製造コストの
抑制と軽量化とを実現することができた。その理由はつ
ぎのとおりである。すなわち、イ ) シリンダ25の位置を上記a)のとおりオフセットさ
せたので、シリンダ25によって左右に半ば区切られた
エンジンルームの空間のうち一方の側(つまり当該オフ
セットの側と反対の側。図1の左側)には、前記オフセ
ット量に応じた広めの空間ができている。したがって、
広くなったその側の空間を利用することにより、容量の
大きなオイルタンク30をうまく配置することができ
た。タンク30には、上述した高さ寸法を与えるととも
に上記オフセット量に応じて幅(船体の幅方向の寸法)
を拡大したので、潤滑油の保持量や油気分離特性のすぐ
れた十分な容量をもたせられたのである。
【0027】ロ) シリンダ25をオフセットさせたこと
からエンジンルームの上部においても一方の側(やはり
図1の左側)に広めの空間ができているため、その側の
上部の空間を利用することによりシリンダヘッド21に
近い位置に吸気系機器10を配置することができ、しか
もその周囲に、開閉式のシート4などと接触しないだけ
のクリアランスをもたせることができた。シリンダーヘ
ッド21に近づけて吸気系機器10を配置できると、吸
気抵抗が低いうえに燃料粒子の吸入効率が高いため、エ
ンジン20の出力性能が向上する。なお、排気マニホー
ルド52などの排気系機器50については、吸気系機器
10と違ってエンジン20から離れた位置に設けても特
別なデメリットはないため、排気管51などを介してエ
ンジンルーム下方の広い空間部分、およびエンジン20
よりも船体後方の部分に配置することとした。シリンダ
ー25をオフセットさせたことによるエンジン20の重
心の偏りは、吸気系機器10および排気系機器50の配
置を工夫することにより修正し、搭載機器全体の重心を
船体幅の中央におくことができる。
からエンジンルームの上部においても一方の側(やはり
図1の左側)に広めの空間ができているため、その側の
上部の空間を利用することによりシリンダヘッド21に
近い位置に吸気系機器10を配置することができ、しか
もその周囲に、開閉式のシート4などと接触しないだけ
のクリアランスをもたせることができた。シリンダーヘ
ッド21に近づけて吸気系機器10を配置できると、吸
気抵抗が低いうえに燃料粒子の吸入効率が高いため、エ
ンジン20の出力性能が向上する。なお、排気マニホー
ルド52などの排気系機器50については、吸気系機器
10と違ってエンジン20から離れた位置に設けても特
別なデメリットはないため、排気管51などを介してエ
ンジンルーム下方の広い空間部分、およびエンジン20
よりも船体後方の部分に配置することとした。シリンダ
ー25をオフセットさせたことによるエンジン20の重
心の偏りは、吸気系機器10および排気系機器50の配
置を工夫することにより修正し、搭載機器全体の重心を
船体幅の中央におくことができる。
【0028】ハ) オイルタンク30を、シリンダーと隣
接する位置に設けるとともに、エンジンの構成部材を一
部壁面に利用したので、独立したオイルタンクをエンジ
ン20とは別個に設けるよりもエンジン20とオイルタ
ンク30との合計重量を少なくすることができた。オイ
ルタンク30に専用の支持部材も不要であるため、その
点でも軽量化が図れるうえ、部品点数の少ない取り付け
容易な構成となる。また、クランクケース26からオイ
ルタンク30へ向けて潤滑油を送るオイルポンプ28を
図のようにエンジン20のうちに(クランクケース26
とオイルタンク30との間に)組み込んだので、その間
の潤滑油配管を外部に設ける必要もなくなった。配管を
このように簡素化することができると、やはり部品点数
が減少するほか、管路抵抗が低減して潤滑性能が向上す
るというメリットもある。こうして各部を軽量化したこ
とにより滑走艇1の全体の軽量化が図られ、また部品点
数が減ったことにより滑走艇1の組み立てが容易になり
製造コストも低減したことは言うまでもない。
接する位置に設けるとともに、エンジンの構成部材を一
部壁面に利用したので、独立したオイルタンクをエンジ
ン20とは別個に設けるよりもエンジン20とオイルタ
ンク30との合計重量を少なくすることができた。オイ
ルタンク30に専用の支持部材も不要であるため、その
点でも軽量化が図れるうえ、部品点数の少ない取り付け
容易な構成となる。また、クランクケース26からオイ
ルタンク30へ向けて潤滑油を送るオイルポンプ28を
図のようにエンジン20のうちに(クランクケース26
とオイルタンク30との間に)組み込んだので、その間
の潤滑油配管を外部に設ける必要もなくなった。配管を
このように簡素化することができると、やはり部品点数
が減少するほか、管路抵抗が低減して潤滑性能が向上す
るというメリットもある。こうして各部を軽量化したこ
とにより滑走艇1の全体の軽量化が図られ、また部品点
数が減ったことにより滑走艇1の組み立てが容易になり
製造コストも低減したことは言うまでもない。
【0029】ニ) シリンダー軸線25aをクランク軸2
4の軸心24aに対し下降行程でクランクピン24bの
ある側へオフセットさせ、そのオフセット量を前記のと
おり適切に定めたため、膨張行程でのメカロスが減って
燃料消費率を改善する効果も得られる。
4の軸心24aに対し下降行程でクランクピン24bの
ある側へオフセットさせ、そのオフセット量を前記のと
おり適切に定めたため、膨張行程でのメカロスが減って
燃料消費率を改善する効果も得られる。
【0030】ところで、オイルタンク30の上部(潤滑
油面より上方の部分)から吸気系機器10までは、ブロ
ーバイガスを還流させるとともにタンク30内の圧力上
昇を防ぐ目的でブリーザーパイプ34により接続してい
るが、この小型滑走艇1では、タンク30の最下部レベ
ルを迂回させてそのブリーザーパイプ34を配置してい
る。最下部レベルを経由させておけば、そのレベルの部
分は、船体が転倒したとき油面上方に位置することにな
って潤滑油が乗り越えるのを妨げ、吸気系に潤滑油が流
れ込むのを防止する。したがって、転倒時にも、船体を
復元させるとエンジンを再始動することができる。
油面より上方の部分)から吸気系機器10までは、ブロ
ーバイガスを還流させるとともにタンク30内の圧力上
昇を防ぐ目的でブリーザーパイプ34により接続してい
るが、この小型滑走艇1では、タンク30の最下部レベ
ルを迂回させてそのブリーザーパイプ34を配置してい
る。最下部レベルを経由させておけば、そのレベルの部
分は、船体が転倒したとき油面上方に位置することにな
って潤滑油が乗り越えるのを妨げ、吸気系に潤滑油が流
れ込むのを防止する。したがって、転倒時にも、船体を
復元させるとエンジンを再始動することができる。
【0031】つづいて図3および図4に、発明の実施に
ついて第二の形態を示す。図3は小型滑走艇1Aの横断
面図であり、図4は、その滑走艇1Aに含まれる転倒ス
イッチ9bなどを示す概要図である。
ついて第二の形態を示す。図3は小型滑走艇1Aの横断
面図であり、図4は、その滑走艇1Aに含まれる転倒ス
イッチ9bなどを示す概要図である。
【0032】小型滑走艇1Aは、前述した滑走艇1と概
ね同様に構成したものである。すなわち、まず側方より
見た船体の形状や概略の構成は、図2に示されるものと
全く相違がない。船体幅の中央にあるクランク軸24の
軸心24aに対してシリンダー25の軸線25aをオフ
セットさせ、それによって広くなった反オフセット側の
空間に吸気系機器10やドライサンプ用のオイルタンク
60を配置した点も、図3のとおり、滑走艇1の場合
(図1)と同じである。滑走艇1と構成の同じ部分には
図中に同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
ね同様に構成したものである。すなわち、まず側方より
見た船体の形状や概略の構成は、図2に示されるものと
全く相違がない。船体幅の中央にあるクランク軸24の
軸心24aに対してシリンダー25の軸線25aをオフ
セットさせ、それによって広くなった反オフセット側の
空間に吸気系機器10やドライサンプ用のオイルタンク
60を配置した点も、図3のとおり、滑走艇1の場合
(図1)と同じである。滑走艇1と構成の同じ部分には
図中に同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0033】この小型滑走艇1Aが前記の滑走艇1と相
違するのは、オイルタンク60とその周辺の構造であ
る。すなわちオイルタンク60は、エンジン20のシリ
ンダー25およびクランクケース26の外側に別体のカ
バー61を接合することにより構成し、その内側(つま
りカバー61とシリンダー25・クランクケース26と
の向き合う面)にフィン61aおよび28aをそれぞれ
形成している。これらのフィン61a・28aはオイル
ミストを分離するためのもので、タンク60の油気分離
特性(タンク30について前述)をさらに顕著にするも
のである。フィン61a・28aは、タンク60内で図
のように互い違いに内側へ突出させて迷路状にしている
ので、下部から上部のブリーザーパイプ64へ至るブロ
ーバイガスがこれらとよく接触し、接触することによっ
てガス中から油分(オイルミスト)を油滴として分離す
る。また、潤滑油に浸かる高さにあるフィン61a・2
8aは、船体が揺れた場合などに油面の揺れを抑えると
いう作用をなす。なお、エンジン20に対し別体のカバ
ー61を取り付けることによってこのタンク60を構成
しているので、内側にフィン61a・28aを形成する
ことも、製造上とくに困難をともなうことはない。
違するのは、オイルタンク60とその周辺の構造であ
る。すなわちオイルタンク60は、エンジン20のシリ
ンダー25およびクランクケース26の外側に別体のカ
バー61を接合することにより構成し、その内側(つま
りカバー61とシリンダー25・クランクケース26と
の向き合う面)にフィン61aおよび28aをそれぞれ
形成している。これらのフィン61a・28aはオイル
ミストを分離するためのもので、タンク60の油気分離
特性(タンク30について前述)をさらに顕著にするも
のである。フィン61a・28aは、タンク60内で図
のように互い違いに内側へ突出させて迷路状にしている
ので、下部から上部のブリーザーパイプ64へ至るブロ
ーバイガスがこれらとよく接触し、接触することによっ
てガス中から油分(オイルミスト)を油滴として分離す
る。また、潤滑油に浸かる高さにあるフィン61a・2
8aは、船体が揺れた場合などに油面の揺れを抑えると
いう作用をなす。なお、エンジン20に対し別体のカバ
ー61を取り付けることによってこのタンク60を構成
しているので、内側にフィン61a・28aを形成する
ことも、製造上とくに困難をともなうことはない。
【0034】そして、このオイルタンク60に付属のブ
リーザーパイプ64については、前記と違ってタンク6
0の最下部レベルを経由させるのではなく、自動開閉弁
65を介して吸気系機器10に接続するものとした。自
動開閉弁65は、船体の転倒時にエンジン20を自動停
止させる転倒スイッチ9b(図4)に接続しており、通
常は開放状態にあるが転倒時には自動的に閉じる。それ
によって、タンク60内の潤滑油が吸気系機器10へ流
れるのを防止するのである。
リーザーパイプ64については、前記と違ってタンク6
0の最下部レベルを経由させるのではなく、自動開閉弁
65を介して吸気系機器10に接続するものとした。自
動開閉弁65は、船体の転倒時にエンジン20を自動停
止させる転倒スイッチ9b(図4)に接続しており、通
常は開放状態にあるが転倒時には自動的に閉じる。それ
によって、タンク60内の潤滑油が吸気系機器10へ流
れるのを防止するのである。
【0035】転倒スイッチ9bは、船体内側に配置した
電装品収納ボックス8(耐水性のない電装品等の部品を
収納すべく防水性を十分にした密閉構造の箱)の内部に
取り付け、図4(a)のとおりエンジン用の点火装置9に
直結させている。同(a)において、符号9a、9c、
9d、9eはそれぞれ、エキサイターコイル、CDIユ
ニット、点火コイル、点火プラグであり、それらによっ
て点火装置9が構成されている。転倒スイッチ9bその
ものとしては、図4(b)に示す重錘(おもり)式のもの
を使用している。すなわち、一端の接地された電線9p
による図示の回路に、左右(船体の左右方向)対称に各
一組の開いた接点9qを設けておき、両接点9q間に架
けたU字状の軌道9sに沿って移動可能に重錘9rを配
置したものである。軌道9sが左右いずれかに一定角度
(たとえば60°)以上傾いたとき、移動した重錘9r
が一方の接点9qに接してそれを閉じるので、図4(a)
に示す点火装置9のエキサイターコイル9aからの出力
をアースさせて図3のエンジン20を停止させる。かか
る転倒スイッチ9bがあるために、小型滑走艇1Aが横
転ないし反転したとき、図3のオイルポンプ28等を含
めてエンジン20が停止し、クランク軸24などへの潤
滑油の供給がストップするので、シリンダー25や燃焼
室内に潤滑油が流入することが防止される。このように
潤滑油の供給が停止し、かつ吸気系機器10への潤滑油
の流入が防止されることから、この滑走艇1Aでは、転
倒後に姿勢を起こすと短時間内にエンジン20を再始動
することができる。なお、転倒スイッチとして図4(b)
以外の形式のものを用いることはもちろん可能である。
電装品収納ボックス8(耐水性のない電装品等の部品を
収納すべく防水性を十分にした密閉構造の箱)の内部に
取り付け、図4(a)のとおりエンジン用の点火装置9に
直結させている。同(a)において、符号9a、9c、
9d、9eはそれぞれ、エキサイターコイル、CDIユ
ニット、点火コイル、点火プラグであり、それらによっ
て点火装置9が構成されている。転倒スイッチ9bその
ものとしては、図4(b)に示す重錘(おもり)式のもの
を使用している。すなわち、一端の接地された電線9p
による図示の回路に、左右(船体の左右方向)対称に各
一組の開いた接点9qを設けておき、両接点9q間に架
けたU字状の軌道9sに沿って移動可能に重錘9rを配
置したものである。軌道9sが左右いずれかに一定角度
(たとえば60°)以上傾いたとき、移動した重錘9r
が一方の接点9qに接してそれを閉じるので、図4(a)
に示す点火装置9のエキサイターコイル9aからの出力
をアースさせて図3のエンジン20を停止させる。かか
る転倒スイッチ9bがあるために、小型滑走艇1Aが横
転ないし反転したとき、図3のオイルポンプ28等を含
めてエンジン20が停止し、クランク軸24などへの潤
滑油の供給がストップするので、シリンダー25や燃焼
室内に潤滑油が流入することが防止される。このように
潤滑油の供給が停止し、かつ吸気系機器10への潤滑油
の流入が防止されることから、この滑走艇1Aでは、転
倒後に姿勢を起こすと短時間内にエンジン20を再始動
することができる。なお、転倒スイッチとして図4(b)
以外の形式のものを用いることはもちろん可能である。
【0036】以上、二つの実施形態を紹介したが、発明
の実施がこれらに限るものでないことは言うまでもな
い。たとえば、吸気系機器のうちにキャブレターではな
く燃料噴射装置が含まれている場合にも、同様に発明を
実施することができる。図3のように構成したオイルタ
ンクに対してそのタンクの最下部レベルを経由するブリ
ーザーパイプを接続したり、その逆に、図1のようなオ
イルタンクに自動開閉弁つきのブリーザーパイプを接続
したりするのも差し支えない。シリンダーを真上に向け
ることに限らず、その軸線をオフセットする側へ多少
(15°程度以内)傾けるのもよい。また、オイルタン
クを必ずしもシリンダーやクランクケースの構成部材を
利用して形成するには及ばない。エンジンとは別の独立
した物としてタンクを構成しても、シリンダーのオフセ
ットした側と反対の側にオイルタンクを配置する以上は
その容量を大きくすることができ、またエンジンとの間
に簡単な支持部材を設けることによりその取り付けを簡
素化できる、というメリットがもたらされるからであ
る。
の実施がこれらに限るものでないことは言うまでもな
い。たとえば、吸気系機器のうちにキャブレターではな
く燃料噴射装置が含まれている場合にも、同様に発明を
実施することができる。図3のように構成したオイルタ
ンクに対してそのタンクの最下部レベルを経由するブリ
ーザーパイプを接続したり、その逆に、図1のようなオ
イルタンクに自動開閉弁つきのブリーザーパイプを接続
したりするのも差し支えない。シリンダーを真上に向け
ることに限らず、その軸線をオフセットする側へ多少
(15°程度以内)傾けるのもよい。また、オイルタン
クを必ずしもシリンダーやクランクケースの構成部材を
利用して形成するには及ばない。エンジンとは別の独立
した物としてタンクを構成しても、シリンダーのオフセ
ットした側と反対の側にオイルタンクを配置する以上は
その容量を大きくすることができ、またエンジンとの間
に簡単な支持部材を設けることによりその取り付けを簡
素化できる、というメリットがもたらされるからであ
る。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載した小型滑走艇にはつぎ
のような効果がある。すなわち、 1) シリンダーと隣接する位置にドライサンプ用オイル
タンクを配置しているため、エンジンの構成部材をタン
クの一部に利用したりタンクの支持部材を簡単化したり
することができ、重量の軽減や部品数の減少、取り付け
の容易化といった利点がもたらされる。それらによって
さらに、滑走艇の軽量化や潤滑性能の向上、製造コスト
の低減といった効果がある。
のような効果がある。すなわち、 1) シリンダーと隣接する位置にドライサンプ用オイル
タンクを配置しているため、エンジンの構成部材をタン
クの一部に利用したりタンクの支持部材を簡単化したり
することができ、重量の軽減や部品数の減少、取り付け
の容易化といった利点がもたらされる。それらによって
さらに、滑走艇の軽量化や潤滑性能の向上、製造コスト
の低減といった効果がある。
【0038】2) シリンダーをオフセットさせたことに
よって一方の側に広めの空間ができたため、その空間を
利用してオイルタンクに大きな容量をもたせやすく、ま
た、周囲にクリアランスを確保しながら吸気系機器を配
置するのが容易になる。オイルタンクの容量が増すと、
十分な量の潤滑油をタンクに貯留し得るほか、ブローバ
イガスに対する気液分離効果が高くなる。
よって一方の側に広めの空間ができたため、その空間を
利用してオイルタンクに大きな容量をもたせやすく、ま
た、周囲にクリアランスを確保しながら吸気系機器を配
置するのが容易になる。オイルタンクの容量が増すと、
十分な量の潤滑油をタンクに貯留し得るほか、ブローバ
イガスに対する気液分離効果が高くなる。
【0039】3) 以上のほか、4サイクルエンジンであ
ってドライサンプ方式をとるため、活発な動きをするの
に好都合である、クランク軸が船体幅の中央にあるため
推進手段に効率的に接続される、そのクランク軸の上方
にシリンダーが位置するので点検・整備を行いやすい、
シリンダー軸線をクランク軸に対し下降行程でクランク
ピンのある側へオフセットさせるので出力性能を改善さ
せ得る−など、種々の利点がある。
ってドライサンプ方式をとるため、活発な動きをするの
に好都合である、クランク軸が船体幅の中央にあるため
推進手段に効率的に接続される、そのクランク軸の上方
にシリンダーが位置するので点検・整備を行いやすい、
シリンダー軸線をクランク軸に対し下降行程でクランク
ピンのある側へオフセットさせるので出力性能を改善さ
せ得る−など、種々の利点がある。
【0040】請求項2に記載した小型滑走艇には、さら
につぎの効果もある。つまり、 4) キャブレター等の吸気系機器をシリンダーヘッドの
近くに配置しているので、吸気抵抗が低く燃料粒子の吸
入効率にもすぐれ、したがってエンジンの出力性能が向
上する。
につぎの効果もある。つまり、 4) キャブレター等の吸気系機器をシリンダーヘッドの
近くに配置しているので、吸気抵抗が低く燃料粒子の吸
入効率にもすぐれ、したがってエンジンの出力性能が向
上する。
【0041】請求項3に記載の小型滑走艇では、さら
に、 5) オイルタンクの上部と吸気系機器とを接続するブリ
ーザーパイプが同タンクの最下部レベルを経由している
ため、船体の転倒時にもオイルタンク内の潤滑油の流失
が防止され、それが吸気系に流入することもない。した
がって、船体を起こしたのちエンジンを再始動するのが
容易である。
に、 5) オイルタンクの上部と吸気系機器とを接続するブリ
ーザーパイプが同タンクの最下部レベルを経由している
ため、船体の転倒時にもオイルタンク内の潤滑油の流失
が防止され、それが吸気系に流入することもない。した
がって、船体を起こしたのちエンジンを再始動するのが
容易である。
【0042】請求項4の小型滑走艇は、 6) 船体転倒時に自動閉鎖する弁をブリーザーパイプが
含んでいるため、やはりオイルタンク内の潤滑油の流失
が防止され、姿勢復元後すぐにエンジンを再始動できる
ほか、ブリーザーパイプを短くでき、配管作業を簡単化
できるという利点もある。
含んでいるため、やはりオイルタンク内の潤滑油の流失
が防止され、姿勢復元後すぐにエンジンを再始動できる
ほか、ブリーザーパイプを短くでき、配管作業を簡単化
できるという利点もある。
【0043】請求項5の小型滑走艇は、以上のほか、 7) オイルタンクのカバーの内側にフィンを形成してガ
ス中の油分を分離回収するので、潤滑油量の減少を抑制
できるほかブリーザーパイプや吸気系機器の内部の油汚
れを低減できる。フィンによって油面の揺れが抑えられ
るという効果もある。そのオイルタンクは、エンジンに
対し別体のカバーを取り付けることによって構成するの
で、製造上の困難もない。
ス中の油分を分離回収するので、潤滑油量の減少を抑制
できるほかブリーザーパイプや吸気系機器の内部の油汚
れを低減できる。フィンによって油面の揺れが抑えられ
るという効果もある。そのオイルタンクは、エンジンに
対し別体のカバーを取り付けることによって構成するの
で、製造上の困難もない。
【図1】発明の実施について第一の形態を示す図であ
り、小型滑走艇1の横断面図(図2におけるI−I断面
図)である。
り、小型滑走艇1の横断面図(図2におけるI−I断面
図)である。
【図2】図1の小型滑走艇1につき、一部を透視して全
体を表した側面図である。
体を表した側面図である。
【図3】発明の実施について第二の形態を示す図であ
り、小型滑走艇1Aの横断面図である。
り、小型滑走艇1Aの横断面図である。
【図4】図3の小型滑走艇1Aに含まれる転倒スイッチ
19b等を示す概要図である。
19b等を示す概要図である。
【図5】発明によらず、従来の一般的な技術によって構
成される小型滑走艇1’の横断面図である。
成される小型滑走艇1’の横断面図である。
1・1A 小型滑走艇 10 吸気系機器 20 4サイクルエンジン 24 クランク軸 25 シリンダー 26 クランクケース 30・60 ドライサンプ用オイルタンク 34・64 ブリーザーパイプ 50 排気系機器 61a フィン 65 (転倒時に自動閉鎖される)自動開閉弁
Claims (5)
- 【請求項1】 クランク軸が船体幅の中央にあり、その
上方にシリンダーが位置するように推進用の4サイクル
エンジンが配置された小型滑走艇であって、当該エンジ
ンのシリンダー軸線が、クランク軸の軸心に対し、下降
行程でクランクピンのある側へオフセットしており、 そのオフセットした側と反対の側に、シリンダーと隣接
して上記エンジンのドライサンプ用オイルタンクが配置
されていることを特徴とする小型滑走艇。 - 【請求項2】 シリンダー軸線がオフセットした側に上
記エンジンの排気系機器が配置され、上記オイルタンク
の上部位置に吸気系機器が配置されている請求項1に記
載の小型滑走艇。 - 【請求項3】 上記オイルタンクの上部から吸気系機器
までが、同タンクの最下部レベルを経由するブリーザー
パイプによって連通している請求項1または2に記載の
小型滑走艇。 - 【請求項4】 上記オイルタンクの上部から吸気系機器
までが、小型滑走艇の転倒時に自動閉鎖される弁を含む
ブリーザーパイプによって連通している請求項1または
2に記載の小型滑走艇。 - 【請求項5】 上記のオイルタンクが、上記エンジンの
シリンダーおよびクランクケースの外側にカバーを取り
付けることによって構成され、当該カバーの内側にオイ
ルミスト分離用のフィンが形成されている請求項1〜4
のいずれかに記載の小型滑走艇。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04507397A JP3583254B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 小型滑走艇 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04507397A JP3583254B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 小型滑走艇 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10238359A true JPH10238359A (ja) | 1998-09-08 |
| JP3583254B2 JP3583254B2 (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=12709174
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04507397A Expired - Fee Related JP3583254B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 小型滑走艇 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3583254B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1092848A3 (en) * | 1999-10-12 | 2002-04-17 | Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine |
| EP1092866A3 (en) * | 1999-10-12 | 2002-04-17 | Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine |
| EP1092850A3 (en) * | 1999-10-12 | 2002-04-17 | Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine |
| EP1092849A3 (en) * | 1999-10-12 | 2002-04-17 | Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine |
| US6561297B2 (en) * | 2000-09-06 | 2003-05-13 | Suzuki Motor Corporation | Snowmobile four-cycle engine arrangement |
| KR100472316B1 (ko) * | 2000-12-28 | 2005-03-08 | 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 | 백본형 자동 이륜차의 엔진 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP04507397A patent/JP3583254B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1092848A3 (en) * | 1999-10-12 | 2002-04-17 | Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine |
| EP1092866A3 (en) * | 1999-10-12 | 2002-04-17 | Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine |
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| US6561297B2 (en) * | 2000-09-06 | 2003-05-13 | Suzuki Motor Corporation | Snowmobile four-cycle engine arrangement |
| US7036619B2 (en) | 2000-09-06 | 2006-05-02 | Suzuki Motor Corporation | Snowmobile four-cycle engine arrangement |
| US7198127B2 (en) | 2000-09-06 | 2007-04-03 | Suzuki Motor Corporation | Snowmobile four-cycle engine arrangement |
| US7204331B2 (en) | 2000-09-06 | 2007-04-17 | Suzuki Motor Corporation | Snowmobile four-cycle engine arrangement |
| US7303037B2 (en) | 2000-09-06 | 2007-12-04 | Suzuki Motor Corporation | Snowmobile four-cycle engine arrangement |
| KR100472316B1 (ko) * | 2000-12-28 | 2005-03-08 | 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 | 백본형 자동 이륜차의 엔진 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3583254B2 (ja) | 2004-11-04 |
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