JPH1023899A - 有用蛋白質の生産方法 - Google Patents
有用蛋白質の生産方法Info
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- JPH1023899A JPH1023899A JP8180594A JP18059496A JPH1023899A JP H1023899 A JPH1023899 A JP H1023899A JP 8180594 A JP8180594 A JP 8180594A JP 18059496 A JP18059496 A JP 18059496A JP H1023899 A JPH1023899 A JP H1023899A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 有用蛋白質の生産量を増大できる方法を提供
する。 【解決手段】 イヌIFN−βを発現する組換え多核体
病ウイルスを培養細胞に接種してイヌIFN−βを製造
するに当たり、組換え多核体病ウイルスのシグナル配列
を狂犬病ウイルスG蛋白質のシグナル配列に置換するこ
とにより、イヌIFN−βを大量に生産する。
する。 【解決手段】 イヌIFN−βを発現する組換え多核体
病ウイルスを培養細胞に接種してイヌIFN−βを製造
するに当たり、組換え多核体病ウイルスのシグナル配列
を狂犬病ウイルスG蛋白質のシグナル配列に置換するこ
とにより、イヌIFN−βを大量に生産する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組換え多核体病ウ
イルスをSf細胞等の培養細胞もしくはカイコ等の昆虫
に接種して有用蛋白質を生産する方法に関し、詳しく
は、有用蛋白質の生産量を増大させることができる有用
蛋白質の生産方法に関する。
イルスをSf細胞等の培養細胞もしくはカイコ等の昆虫
に接種して有用蛋白質を生産する方法に関し、詳しく
は、有用蛋白質の生産量を増大させることができる有用
蛋白質の生産方法に関する。
【0002】
【発明の背景と従来の技術】近時、遺伝子操作の進歩に
より、例えばヒトインターフェロン(IFN)−α、豚
成長ホルモン等の有用蛋白質を、これをコードする遺伝
子で遺伝子組換えをした多核体病ウイルスを用いて生産
する方法、すなわち同遺伝子組換えウイルスをSf細胞
等の培養細胞又はカイコ等の昆虫に接種して増殖させる
ことにより、カイコ等の体内もしくは培養液に当該有用
蛋白質を蓄積させる方法が報告されている(Maeda,S.(1
989) Ann.Rev.Entomol.,vol.34,pp351-372,Luckow,V.A.
and Summers,M.D.(1988) Bio/technology,Vol.6,pp47-
55)。
より、例えばヒトインターフェロン(IFN)−α、豚
成長ホルモン等の有用蛋白質を、これをコードする遺伝
子で遺伝子組換えをした多核体病ウイルスを用いて生産
する方法、すなわち同遺伝子組換えウイルスをSf細胞
等の培養細胞又はカイコ等の昆虫に接種して増殖させる
ことにより、カイコ等の体内もしくは培養液に当該有用
蛋白質を蓄積させる方法が報告されている(Maeda,S.(1
989) Ann.Rev.Entomol.,vol.34,pp351-372,Luckow,V.A.
and Summers,M.D.(1988) Bio/technology,Vol.6,pp47-
55)。
【0003】しかし、この方法によって生産される有用
蛋白質の生産量は、有用蛋白質によりさまざまであり、
一般に生産量を高めることが望まれているにもかかわら
ず、個々の組換え体において有用蛋白質の生産量を増大
できる方法については未だ報告されていない。
蛋白質の生産量は、有用蛋白質によりさまざまであり、
一般に生産量を高めることが望まれているにもかかわら
ず、個々の組換え体において有用蛋白質の生産量を増大
できる方法については未だ報告されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、細胞内で産
生された蛋白質には、分泌蛋白質や膜蛋白質などの細胞
外に輸送される蛋白質と、細胞内に留まる蛋白質とがあ
り、これらはシグナル配列の有無によって区別される。
生された蛋白質には、分泌蛋白質や膜蛋白質などの細胞
外に輸送される蛋白質と、細胞内に留まる蛋白質とがあ
り、これらはシグナル配列の有無によって区別される。
【0005】すなわち、細胞外に輸送される蛋白質と細
胞内に留まる蛋白質はシグナル配列の有無により区別さ
れ、したがってシグナル配列が細胞外に輸送される蛋白
質のマーカーとして機能する。
胞内に留まる蛋白質はシグナル配列の有無により区別さ
れ、したがってシグナル配列が細胞外に輸送される蛋白
質のマーカーとして機能する。
【0006】このシグナル配列は、通常、細胞外に輸送
される蛋白質のN末端側に位置し、最初に翻訳される。
シグナル配列がポリペプチドに翻訳されリボゾームから
露出すると、そこにシグナル認識RNA蛋白質複合体
(以下「SRP」と略す)が結合し、一時翻訳を停止す
る。そのあと、シグナルペプチドとSRPの複合体は細
胞内の小胞体表面上のレセプターに結合し、翻訳を再開
する。シグナルペプチドはレセプターに存在する穴を通
じて小胞体内部へと押し出され、しかるべき位置で小胞
体内膜に存在するシグナルペプチダーゼにより切断除去
される。翻訳が進行すると残りのペプチド部分は自動的
に小胞体内に押し出され、分泌蛋白質の場合は小胞体内
に、膜蛋白質の場合は小胞体膜上に局在する。その後、
蛋白質は小胞体からゴルジ体へと輸送され、最終的には
分泌蛋白質は細胞外へと放出され、膜蛋白質は細胞膜表
面へと分布する。したがって、以上の分泌過程における
シグナルペプチド(遺伝子上ではシグナル配列)の配列
もしくは構造は、分泌蛋白質の分泌量に大きく影響する
と考えられる。大腸菌の発現系では、すでにシグナル配
列と発現量の関係について研究されている(徳永正雄、
菱沼文夫:蛋白質核酸酵素37巻223〜234頁,1
992年)。
される蛋白質のN末端側に位置し、最初に翻訳される。
シグナル配列がポリペプチドに翻訳されリボゾームから
露出すると、そこにシグナル認識RNA蛋白質複合体
(以下「SRP」と略す)が結合し、一時翻訳を停止す
る。そのあと、シグナルペプチドとSRPの複合体は細
胞内の小胞体表面上のレセプターに結合し、翻訳を再開
する。シグナルペプチドはレセプターに存在する穴を通
じて小胞体内部へと押し出され、しかるべき位置で小胞
体内膜に存在するシグナルペプチダーゼにより切断除去
される。翻訳が進行すると残りのペプチド部分は自動的
に小胞体内に押し出され、分泌蛋白質の場合は小胞体内
に、膜蛋白質の場合は小胞体膜上に局在する。その後、
蛋白質は小胞体からゴルジ体へと輸送され、最終的には
分泌蛋白質は細胞外へと放出され、膜蛋白質は細胞膜表
面へと分布する。したがって、以上の分泌過程における
シグナルペプチド(遺伝子上ではシグナル配列)の配列
もしくは構造は、分泌蛋白質の分泌量に大きく影響する
と考えられる。大腸菌の発現系では、すでにシグナル配
列と発現量の関係について研究されている(徳永正雄、
菱沼文夫:蛋白質核酸酵素37巻223〜234頁,1
992年)。
【0007】ところで、分泌蛋白質は通常、自前のシグ
ナル配列を有しているが、それが常に最大の効率で分泌
経路に誘導するとは限らない。
ナル配列を有しているが、それが常に最大の効率で分泌
経路に誘導するとは限らない。
【0008】本発明者らは、シグナル配列の上述のよう
な特徴的作用に着目して、有用蛋白質の生産量を増大さ
せることができる方法の提供を目的として鋭意検討を進
めた。
な特徴的作用に着目して、有用蛋白質の生産量を増大さ
せることができる方法の提供を目的として鋭意検討を進
めた。
【0009】具体的には、イヌIFN−βをモデル蛋白
質として、その分泌を増加させるシグナル配列を見出す
研究を進め、本発明を完成するに至ったものである。
質として、その分泌を増加させるシグナル配列を見出す
研究を進め、本発明を完成するに至ったものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本願
発明は前記特許請求の範囲の各請求項に記載した構成を
有することを特徴とし、本願の請求項1の有用蛋白質の
生産方法の発明は、有用蛋白質をコードする遺伝子によ
ってこの有用蛋白質を産生するように遺伝子が組換えら
れた組換え多核体病ウイルスを、Sf細胞等の培養細胞
又はカイコ等の昆虫に接種して当該有用蛋白質を生産す
る方法において、前記有用蛋白質のシグナル配列を、ウ
イルス由来のシグナル配列に置換するか、又はシグナル
配列を前記方法による蛋白質生産量の多い同種の蛋白質
のシグナル配列に置換して、有用蛋白質の産生を増大さ
せるようにしたことを特徴とする。
発明は前記特許請求の範囲の各請求項に記載した構成を
有することを特徴とし、本願の請求項1の有用蛋白質の
生産方法の発明は、有用蛋白質をコードする遺伝子によ
ってこの有用蛋白質を産生するように遺伝子が組換えら
れた組換え多核体病ウイルスを、Sf細胞等の培養細胞
又はカイコ等の昆虫に接種して当該有用蛋白質を生産す
る方法において、前記有用蛋白質のシグナル配列を、ウ
イルス由来のシグナル配列に置換するか、又はシグナル
配列を前記方法による蛋白質生産量の多い同種の蛋白質
のシグナル配列に置換して、有用蛋白質の産生を増大さ
せるようにしたことを特徴とする。
【0011】この方法により生産量を増大することがで
きる有用蛋白質としては、限定されるものではないが、
例えばイヌIFN−βを代表的に挙げることができる。
また有用蛋白質としてはIFNやサイトカインなどの分
泌蛋白質が考えられるが、その他の分泌蛋白質であって
も良い。
きる有用蛋白質としては、限定されるものではないが、
例えばイヌIFN−βを代表的に挙げることができる。
また有用蛋白質としてはIFNやサイトカインなどの分
泌蛋白質が考えられるが、その他の分泌蛋白質であって
も良い。
【0012】また、生産量増大のために用いられる置換
シグナル配列としては、限定されるものではないが、例
えばヨトウガ多核体ウイルス(以下「AcNPV」と略
す)gp67の下記配列番号2に示すシグナル配列、狂
犬病ウイルスのG蛋白質の下記配列番号3に示すシグナ
ル配列など、ウイルス由来のシグナル配列、または有用
タンパク質がイヌINF−βである場合、同種のタンパ
ク質では生産量が多いことが報告されているヒトIFN
−βの下記配列番号4に示すシグナル配列を挙げること
ができる。
シグナル配列としては、限定されるものではないが、例
えばヨトウガ多核体ウイルス(以下「AcNPV」と略
す)gp67の下記配列番号2に示すシグナル配列、狂
犬病ウイルスのG蛋白質の下記配列番号3に示すシグナ
ル配列など、ウイルス由来のシグナル配列、または有用
タンパク質がイヌINF−βである場合、同種のタンパ
ク質では生産量が多いことが報告されているヒトIFN
−βの下記配列番号4に示すシグナル配列を挙げること
ができる。
【0013】また、これらのシグナル配列は、アミノ酸
配列の一部が欠失もしくは置換、あるいはl〜複数個の
アミノ酸が付加されたアミノ酸配列を有するものであっ
ても良い。
配列の一部が欠失もしくは置換、あるいはl〜複数個の
アミノ酸が付加されたアミノ酸配列を有するものであっ
ても良い。
【0014】本発明において用いられるシグナル配列
は、DNAを化学合成することで遺伝子断片とし、例え
ばイヌIFN−β遺伝子のシグナル配列部分と交換して
もよいし、シグナル配列遺伝子を既存の遺伝子断片から
調整することもできる。
は、DNAを化学合成することで遺伝子断片とし、例え
ばイヌIFN−β遺伝子のシグナル配列部分と交換して
もよいし、シグナル配列遺伝子を既存の遺伝子断片から
調整することもできる。
【0015】なお、以上の操作は、サムブロックら(Sa
mbrook et al.,1989,Molecular cloning ; a laborator
y manual. 2nd edtion ,Cold Spring Harbor Press)等
の既知の遺伝子操作技術・細胞工学技術にしたがって行
うことができる。
mbrook et al.,1989,Molecular cloning ; a laborator
y manual. 2nd edtion ,Cold Spring Harbor Press)等
の既知の遺伝子操作技術・細胞工学技術にしたがって行
うことができる。
【0016】本発明によれば、例えば下記配列番号1〜
4のアミノ酸配列を有するシグナル配列とイヌIFN−
β遺伝子を組み合わせた遺伝子、およびこれらの複合遺
伝子を組み込んだ組換えAcNPV用のトランスファー
ベクターおよび組換えウイルスを提供することができ
る。このような組換えウイルスは、例えばBaβ−B
S、Baβ−gp、Baβ−RV、Baβ−Huとして
提供することができる。
4のアミノ酸配列を有するシグナル配列とイヌIFN−
β遺伝子を組み合わせた遺伝子、およびこれらの複合遺
伝子を組み込んだ組換えAcNPV用のトランスファー
ベクターおよび組換えウイルスを提供することができ
る。このような組換えウイルスは、例えばBaβ−B
S、Baβ−gp、Baβ−RV、Baβ−Huとして
提供することができる。
【0017】また本発明によれば、これらの複合遺伝子
を組み込んだ組換えAcNPV等を用いて、これらのウ
イルスを感染させることにより、高濃度のイヌIFN−
βを含んだ感染培養上清を提供することもできる。
を組み込んだ組換えAcNPV等を用いて、これらのウ
イルスを感染させることにより、高濃度のイヌIFN−
βを含んだ感染培養上清を提供することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】上記において一例的に挙げたイヌ
IFN−βを生産する組換えウイルスは、次のようにし
て作出することができる。すなわち、イヌIFN−β蛋
白質をコードするDNA断片からシグナル配列部分を制
限酵素により切断・除去し、予め合成しておいたシグナ
ル配列部分に相当する遺伝子DNAを挿入して複合遺伝
子を得る。次いでこの複合遺伝子をバキュロウイルスの
多核体プロモータと連結し、そのトランスファーベクタ
ーをバキュロウイルスDNAとともに昆虫細胞に導入
し、得られた組換えバキュロウイルスのうち、イヌIF
N−βの活性を生産する組換えウイルスクローンを選択
し、その組換えクローンを昆虫細胞もしくは昆虫に感染
させ、イヌIFN一β蛋白質を生産する。
IFN−βを生産する組換えウイルスは、次のようにし
て作出することができる。すなわち、イヌIFN−β蛋
白質をコードするDNA断片からシグナル配列部分を制
限酵素により切断・除去し、予め合成しておいたシグナ
ル配列部分に相当する遺伝子DNAを挿入して複合遺伝
子を得る。次いでこの複合遺伝子をバキュロウイルスの
多核体プロモータと連結し、そのトランスファーベクタ
ーをバキュロウイルスDNAとともに昆虫細胞に導入
し、得られた組換えバキュロウイルスのうち、イヌIF
N−βの活性を生産する組換えウイルスクローンを選択
し、その組換えクローンを昆虫細胞もしくは昆虫に感染
させ、イヌIFN一β蛋白質を生産する。
【0019】
【実施例】以下、実施例を拳げて本発明をさらに具体的
に説明する。
に説明する。
【0020】(l)プラスミドの構築 イヌIFN−β遺伝子を組み込んだバキェロウイルスト
ランスファーベクターをベースとした。その構造を図1
に示す。トランスファーベクターpBaβのイヌIFN
−β遺伝子ORFのN末瑞側にはNcoI切断部位、C
末端側にはEcoRI切断部位が存在する。また、シグ
ナル配列部分を−32から−1とすると、−4のメチオ
ニンコドンの位置にもNcoI切断部位が存在する。こ
れらの切断部位を利用して、それぞれのトランスファー
ベクターを構築した。
ランスファーベクターをベースとした。その構造を図1
に示す。トランスファーベクターpBaβのイヌIFN
−β遺伝子ORFのN末瑞側にはNcoI切断部位、C
末端側にはEcoRI切断部位が存在する。また、シグ
ナル配列部分を−32から−1とすると、−4のメチオ
ニンコドンの位置にもNcoI切断部位が存在する。こ
れらの切断部位を利用して、それぞれのトランスファー
ベクターを構築した。
【0021】(1−1)pBaβ−BSの構築 イヌIFN−βでは遺伝子配列から予想されるシグナル
ペプチドの長さが他の動物種のIFN−βに比べて長
い。また、他の動物種のIFN−β遺伝子のシグナル配
列のN末端と同じところ(−21番目)に翻訳開始コド
ンであるメチオニンコドンがあった。そこで、−21番
目のメチオニンコドンに相当するATGから発現する遺
伝子を作製した。
ペプチドの長さが他の動物種のIFN−βに比べて長
い。また、他の動物種のIFN−β遺伝子のシグナル配
列のN末端と同じところ(−21番目)に翻訳開始コド
ンであるメチオニンコドンがあった。そこで、−21番
目のメチオニンコドンに相当するATGから発現する遺
伝子を作製した。
【0022】(1−1−1)ベクター部分の調製 1μgのpBaβプラスミドを10mM トリス塩酸
(pH8.O)および100mM 塩化カリウム、10
mM 塩化マグネシウムを含むバッファ200μlに溶
解し、20単位のNcoIを加え、37℃で2時間酵素
処理を行った。反応後、3M酢酸ナトリウム(pH5.
6)を20μl加え、混和し、さらに400μlのエタ
ノールを加えて、混和後、−20℃で1時間静置し、沈
殿を形成させた。12000×gで15分間遠心するこ
とで沈殿を集め、70%エタノールで遠心分離物を洗浄
した。この沈殿物を乾燥した後、20μlの滅菌蒸留水
に溶解し、5μlの電気泳動用色素液(0.1%ブロム
フェノールブルー、20%フィコール、100mMエチ
レンジアミン四酢酸を含む)を加えて1%アガロース中
で電気泳動を行った。ゲルを0.5μg/mlの臭化エ
チジウムで染色し、長波長トランスイルミネータで解析
し、5.2kbのバンドを含むアガロースゲル部分を切
り出した。DNA断片はジーンクリーンキットII( Bio
101,Inc 社製)を用いて、添付のプロトコルに従い精
製した。
(pH8.O)および100mM 塩化カリウム、10
mM 塩化マグネシウムを含むバッファ200μlに溶
解し、20単位のNcoIを加え、37℃で2時間酵素
処理を行った。反応後、3M酢酸ナトリウム(pH5.
6)を20μl加え、混和し、さらに400μlのエタ
ノールを加えて、混和後、−20℃で1時間静置し、沈
殿を形成させた。12000×gで15分間遠心するこ
とで沈殿を集め、70%エタノールで遠心分離物を洗浄
した。この沈殿物を乾燥した後、20μlの滅菌蒸留水
に溶解し、5μlの電気泳動用色素液(0.1%ブロム
フェノールブルー、20%フィコール、100mMエチ
レンジアミン四酢酸を含む)を加えて1%アガロース中
で電気泳動を行った。ゲルを0.5μg/mlの臭化エ
チジウムで染色し、長波長トランスイルミネータで解析
し、5.2kbのバンドを含むアガロースゲル部分を切
り出した。DNA断片はジーンクリーンキットII( Bio
101,Inc 社製)を用いて、添付のプロトコルに従い精
製した。
【0023】(1−1−2)シグナル配列に相当する遺
伝子断片の調製 −21番目からのシグナル配列に相当する遺伝子断片B
S1、BS2の塩基配列を以下に示す。
伝子断片の調製 −21番目からのシグナル配列に相当する遺伝子断片B
S1、BS2の塩基配列を以下に示す。
【0024】 BS1 5’-CATGACCAGTAGATGCATCCTCCAAACAACTCTCCTGTTGTATTTCTCCAC-3’ BS2 3’-TGGTCATCTACGTAGGAGGTTTGTTGAGAGGACAACATAAAGAGGTGGTAC-5’ BS1配列中、下線を引いた部分は−21番目のメチオ
ニンコドンに相当する。BS1の5’末瑞から4番目か
ら最後までと、BS2の5’末端から4番目から最後ま
でが相補的になっており、また、残りの部分は制限酵素
NcoIと結合するよう工夫されている。これらのDN
AはDNA合成機で合成し、精製した。 (1−1−3)pBaβ−BSの作製 前記「(1−1−1)」で調製したベクターDNAと、
前記「(1−1−2)」で調製したシグナル配列DNA
をモル比1:50で混合し、総量20μlとし、2.5
μlのT4ポリヌクレオチドLigaseを加え、15
℃で一晩酵素反応を行った。反応液をコンピテント化し
た大腸菌K12株由来TB1と混和し、形質転換反応を
行って形質転換体を得た。次に100μg/mlのアン
ピシリンを含むLBプレートに生育するクローンを得
た。
ニンコドンに相当する。BS1の5’末瑞から4番目か
ら最後までと、BS2の5’末端から4番目から最後ま
でが相補的になっており、また、残りの部分は制限酵素
NcoIと結合するよう工夫されている。これらのDN
AはDNA合成機で合成し、精製した。 (1−1−3)pBaβ−BSの作製 前記「(1−1−1)」で調製したベクターDNAと、
前記「(1−1−2)」で調製したシグナル配列DNA
をモル比1:50で混合し、総量20μlとし、2.5
μlのT4ポリヌクレオチドLigaseを加え、15
℃で一晩酵素反応を行った。反応液をコンピテント化し
た大腸菌K12株由来TB1と混和し、形質転換反応を
行って形質転換体を得た。次に100μg/mlのアン
ピシリンを含むLBプレートに生育するクローンを得
た。
【0025】挿入されたDNA断片は両未端ともNco
I切断部位をもつようにライゲーションしたため、pB
aβ−BSシリーズのプラスミドには、バキュロウイル
ス多核体プロモータに対して順方向、逆方向に結合した
インサートを持つプラスミドが1:1で混合している。
多核体蛋白質プロモータに対して順方向の場合、BS
1、BR3プライマーを用いてPCR増幅した場合、4
50bpのバンドが、逆方向の場合はバンドが出現しな
い。なお、BR3プライマーの塩基配列は以下に示すと
おりである。
I切断部位をもつようにライゲーションしたため、pB
aβ−BSシリーズのプラスミドには、バキュロウイル
ス多核体プロモータに対して順方向、逆方向に結合した
インサートを持つプラスミドが1:1で混合している。
多核体蛋白質プロモータに対して順方向の場合、BS
1、BR3プライマーを用いてPCR増幅した場合、4
50bpのバンドが、逆方向の場合はバンドが出現しな
い。なお、BR3プライマーの塩基配列は以下に示すと
おりである。
【0026】 BR3 5’-GGCCGAATTCTCAGTTCTGGAGATAATCTG- 3’ 得られたコロニーをランダムに選択し、爪楊枝で大腸菌
を回収し、100μg/mlのアンピシリンを含むLB
プレートに移植するとともに50μlのPCR反応溶液
に懸濁した。PCR反応溶液は1μMのBS1、BR3
プライマーとそれぞれ200μMのデオキシヌクレオチ
ド、10mMの塩化カリウム、10mMのトリス−塩酸
(pH7.5)、2mMの塩化マグネシウムに、2ユニ
ットの市販のTthポリメラーゼ(ファルマシア社製)
を含む。引き続いてパラフィンオイルを重層し、94℃
で45秒、50℃で60秒、72℃で120秒を1サイ
クルとしたPCR(ポリメラーゼチェーンリアクショ
ン)を20サイクル行った。クロロフォルムを加えてパ
ラフィンオイルを除去し、増幅されたDNA断片をアガ
ロース電気泳動で確認し、450bpの増幅産物を与え
たクローンを同定した。
を回収し、100μg/mlのアンピシリンを含むLB
プレートに移植するとともに50μlのPCR反応溶液
に懸濁した。PCR反応溶液は1μMのBS1、BR3
プライマーとそれぞれ200μMのデオキシヌクレオチ
ド、10mMの塩化カリウム、10mMのトリス−塩酸
(pH7.5)、2mMの塩化マグネシウムに、2ユニ
ットの市販のTthポリメラーゼ(ファルマシア社製)
を含む。引き続いてパラフィンオイルを重層し、94℃
で45秒、50℃で60秒、72℃で120秒を1サイ
クルとしたPCR(ポリメラーゼチェーンリアクショ
ン)を20サイクル行った。クロロフォルムを加えてパ
ラフィンオイルを除去し、増幅されたDNA断片をアガ
ロース電気泳動で確認し、450bpの増幅産物を与え
たクローンを同定した。
【0027】これらのクローンのうち、1つを選んで1
00mlの100μg/mlのアンピシリンを含むLB
培地で培養し、プラスミドDNAをQiagenカラム
( DIAGEN , GmbH、QIAGEN,Inc社製)で添付のプロトコ
ルに従って精製した。
00mlの100μg/mlのアンピシリンを含むLB
培地で培養し、プラスミドDNAをQiagenカラム
( DIAGEN , GmbH、QIAGEN,Inc社製)で添付のプロトコ
ルに従って精製した。
【0028】(1−2)pBaβ−catの構築 ネコIFN−αのシグナルペプチドはバキュロウイルス
で発現したところ、2カ所で切断された。そこで、シグ
ナルペプチドの配列を典型的な配列に変えたところ、分
泌されたネコIFN−α蛋白質のN末瑞がそろい、発現
量も3倍になった(Ueda,Y., Sakurai,T. and Yanai,A.
(1993) J,Vet.Med.Sci.,Vol.55,pp251-258,)。そこで、
以下に示すネコIFNのシグナル配列遺伝子DNAを4
本に分けて合成した。
で発現したところ、2カ所で切断された。そこで、シグ
ナルペプチドの配列を典型的な配列に変えたところ、分
泌されたネコIFN−α蛋白質のN末瑞がそろい、発現
量も3倍になった(Ueda,Y., Sakurai,T. and Yanai,A.
(1993) J,Vet.Med.Sci.,Vol.55,pp251-258,)。そこで、
以下に示すネコIFNのシグナル配列遺伝子DNAを4
本に分けて合成した。
【0029】 Cat1 5’-CATGGCGCTGCCCTCTTCCTTCTTGGTGGCCCTG- 3’ Cat2 5’-GTGGCGCTGGGCTGCAACTCCGTCTGCGTGCTGG- 3’ Cat3 3’-GCGACCCGACGTTGAGGCAGACGCACGACCGTAC- 5’ Cat4 3’-CGCGACGGGAGAAGGAAGAACCACCGGGACCACC- 5’ Cat1とCat2で連続したアミノ酸をコードする側
の鎖を、Cat3とCat4で連続したアミノ酸をコー
ドしない側の鎖を形成し、Cat1の下線を引いたコド
ンが翻訳の開始コドンに相当する。Cat1の5’末端
から4番目からCat2の最後までと、Cat3の5’
末瑞から4番目からCat4の最後までが相補的になっ
ており、また、残りの部分は制限酵素NcoIと結合す
るよう工夫されている。
の鎖を、Cat3とCat4で連続したアミノ酸をコー
ドしない側の鎖を形成し、Cat1の下線を引いたコド
ンが翻訳の開始コドンに相当する。Cat1の5’末端
から4番目からCat2の最後までと、Cat3の5’
末瑞から4番目からCat4の最後までが相補的になっ
ており、また、残りの部分は制限酵素NcoIと結合す
るよう工夫されている。
【0030】これらの4本のDNAの混合物と前記
「(1−1−1)」で調製したベクターDNAを混合
し、前記「(1−1−3)」に示すとおりにトランファ
ーベクターpBaβ−Catを作製した。バキュロウイ
ルス多核体プロモータに対しての方向はCat1とBR
3プライマーを用いて決定し、DNAを調製した。
「(1−1−1)」で調製したベクターDNAを混合
し、前記「(1−1−3)」に示すとおりにトランファ
ーベクターpBaβ−Catを作製した。バキュロウイ
ルス多核体プロモータに対しての方向はCat1とBR
3プライマーを用いて決定し、DNAを調製した。
【0031】(1−3)pBaβ−gpの構築 バキュロウイルスの主要糖蛋白質であるgp67の予想
されるシグナル配列部分(Whitford,M.,Stewart,S.,Kuz
io,J. and Faulkner,P.(1989)J.Virol.,Vol.63,pp1393-
1399)をイヌIFN−βシグナル配列と交換した。以下
に示すgp67のシグナル配列遺伝子DNAを合成し
た。
されるシグナル配列部分(Whitford,M.,Stewart,S.,Kuz
io,J. and Faulkner,P.(1989)J.Virol.,Vol.63,pp1393-
1399)をイヌIFN−βシグナル配列と交換した。以下
に示すgp67のシグナル配列遺伝子DNAを合成し
た。
【0032】 gp1 5-CATGGTAAGCGCTATTGTTTTATATGTGCTTTTGGCGGCGGCGGCGCATTCTGCCTTTGCGGC-3’ gp2 3-CATTCGCGATAACAAAATATACACGAAAACCGCCGCCGCCGCGTAAGACGGAAACGCCGGTAC-5’ gp1はアミノ酸をコードする側の鎖を、gp2はアミ
ノ酸をコードしない側の鎖を形成し、gp1の下線を引
いたコドンが翻訳の開始コドンに相当する。gp1の
5’末瑞から4番目から最後までと、gp2の5’末端
から4番目からの最後までが相補的になっており、ま
た、残りの部分は制限酵素NcoIと結合するよう工夫
されている。
ノ酸をコードしない側の鎖を形成し、gp1の下線を引
いたコドンが翻訳の開始コドンに相当する。gp1の
5’末瑞から4番目から最後までと、gp2の5’末端
から4番目からの最後までが相補的になっており、ま
た、残りの部分は制限酵素NcoIと結合するよう工夫
されている。
【0033】これらの2本のDNAの混合物と前記
「(1−1−1)」で調製したベクターDNAを混合
し、前記「(1−1−3)」に示すとおりにトランスフ
ァーベクターpBaβ−gpを作製した。バキュロウイ
ルス多核体プロモータに対しての方向はgp1とBR3
プライマーを用いて決定し、DNAを調製した。
「(1−1−1)」で調製したベクターDNAを混合
し、前記「(1−1−3)」に示すとおりにトランスフ
ァーベクターpBaβ−gpを作製した。バキュロウイ
ルス多核体プロモータに対しての方向はgp1とBR3
プライマーを用いて決定し、DNAを調製した。
【0034】(1−4)pBaβ−RVの構築 (1−4−1)狂犬病ウイルスG蛋白質シグナル配列遺
伝子の合成 狂犬病ウイルスG蛋白質はバキュロウイルス発現システ
ムで多量に発現された。以下に示す狂犬病ウイルスのG
蛋白質のシグナル配列(Tuchiya,K., unpablished dat
a,GenBank accession number D14873)遺伝子DNAを
合成した。
伝子の合成 狂犬病ウイルスG蛋白質はバキュロウイルス発現システ
ムで多量に発現された。以下に示す狂犬病ウイルスのG
蛋白質のシグナル配列(Tuchiya,K., unpablished dat
a,GenBank accession number D14873)遺伝子DNAを
合成した。
【0035】 RV1 5’-CATGGTTCCGCAAGCTCTTTTGCTTGTACCCATTCTGGGTTTTTCCTTGTGTTTCGG-3’ RV2 3’-CAAGGCGTTCGAGAAAACGAACATGGGTAAGACCCAAAAAGGAACACAAAGCCGTAC-5’ RV1はアミノ酸をコードする側の鎖を、RV2はアミ
ノ酸をコードしない側の鎖を形成し、RV1の下線を引
いたコドンが翻訳の開始コドンに相当する。RV1の
5’末端から4番目から最後までと、RV2の5’末瑞
から4番目からの最後までが相補的になっており、ま
た、残りの部分は制限酵素NcoIもしくはBspHI
と結合するよう工夫されている。
ノ酸をコードしない側の鎖を形成し、RV1の下線を引
いたコドンが翻訳の開始コドンに相当する。RV1の
5’末端から4番目から最後までと、RV2の5’末瑞
から4番目からの最後までが相補的になっており、ま
た、残りの部分は制限酵素NcoIもしくはBspHI
と結合するよう工夫されている。
【0036】(1−4−2)イヌIFN−β成熟蛋白質
部分の遺伝子を含むDNA断片の調製 狂犬病ウイルスG蛋白質のシグナルペプチダーゼによる
切断部位は正確に決定されている。そのため、狂犬病ウ
イルスのシグナル配列は正確にイヌIFN−β遺伝子と
結合する必要がある。
部分の遺伝子を含むDNA断片の調製 狂犬病ウイルスG蛋白質のシグナルペプチダーゼによる
切断部位は正確に決定されている。そのため、狂犬病ウ
イルスのシグナル配列は正確にイヌIFN−β遺伝子と
結合する必要がある。
【0037】シグナル配列が除去された成熟イヌIFN
−β遺伝子部分はBF−coliプライマーと先に記載
したBR3プライマーで増幅した。BF−coliプラ
イマーの塩基配列を以下に示す。
−β遺伝子部分はBF−coliプライマーと先に記載
したBR3プライマーで増幅した。BF−coliプラ
イマーの塩基配列を以下に示す。
【0038】 BF−coli 5’−CCGGATCCTAAGGAGGTAATTTAA
TCATGAGCAACGACTTGCTTCG−3’ 配列中、下線を引いた部分は制限酵素BspHIによる
認識配列であり、この配列中に成熟イヌIFN−β蛋白
質のN末端のメチオニンを指定するコドンATGが含ま
れる。
TCATGAGCAACGACTTGCTTCG−3’ 配列中、下線を引いた部分は制限酵素BspHIによる
認識配列であり、この配列中に成熟イヌIFN−β蛋白
質のN末端のメチオニンを指定するコドンATGが含ま
れる。
【0039】pBaβプラスミド0.1μg/50μ
l、1μMの各プライマー、それぞれ200μMのデオ
キシヌクレオチド、10mMの塩化カリウム、10mM
のトリス−塩酸(pH7.5)、2mMの塩化マグネシ
ウムに、10ユニットの市販のVent ポリメラーゼ
(New England Biolab. Inc )を加えて総量50μlと
し、パラフィンオイルを重層し、94℃で45秒、50
℃で60秒、72℃で120秒を1サイクルとしたPC
Rを20サイクル行った。クロロフォルムを加えてパラ
フィンオイルを除去し、増幅されたDNA断片をアガロ
ース電気泳動で確認した。
l、1μMの各プライマー、それぞれ200μMのデオ
キシヌクレオチド、10mMの塩化カリウム、10mM
のトリス−塩酸(pH7.5)、2mMの塩化マグネシ
ウムに、10ユニットの市販のVent ポリメラーゼ
(New England Biolab. Inc )を加えて総量50μlと
し、パラフィンオイルを重層し、94℃で45秒、50
℃で60秒、72℃で120秒を1サイクルとしたPC
Rを20サイクル行った。クロロフォルムを加えてパラ
フィンオイルを除去し、増幅されたDNA断片をアガロ
ース電気泳動で確認した。
【0040】反応後、エタノール沈殿によりPCR産物
を精製し、制限酵素BspHIとEcoRIで切断し
た。1%アガロースゲル電気泳動を行い、目的とする約
0.6kbのDNA断片を含むアガロースブロックを切
り出した。DNA断片はジーンクリーンキットII(Bio
101, Inc社製)を用いて、添付のプロトコルに従い精製
した。
を精製し、制限酵素BspHIとEcoRIで切断し
た。1%アガロースゲル電気泳動を行い、目的とする約
0.6kbのDNA断片を含むアガロースブロックを切
り出した。DNA断片はジーンクリーンキットII(Bio
101, Inc社製)を用いて、添付のプロトコルに従い精製
した。
【0041】(1−4−3)トランスファーベクターp
Baβ−RVの調製 前記「(1−4−1)」で合成したDNAと、前記
「(1−4−2)」で調製したPCR産物および前記
「(1−1−1)」で調製したベクターDNAを混合
し、前記「(1−1−3)」に示すとおりにBaβ−R
Vシリーズを作製した。バキュロウイルス多核体プロモ
ータに対しての方向はRV1とBR3プライマーを用い
て決定し、DNAを調製した。
Baβ−RVの調製 前記「(1−4−1)」で合成したDNAと、前記
「(1−4−2)」で調製したPCR産物および前記
「(1−1−1)」で調製したベクターDNAを混合
し、前記「(1−1−3)」に示すとおりにBaβ−R
Vシリーズを作製した。バキュロウイルス多核体プロモ
ータに対しての方向はRV1とBR3プライマーを用い
て決定し、DNAを調製した。
【0042】(1−5)pBaβ−Huの構築 ヒトIFN−βはバキユロウイルス発現システムで多量
に発現された。以下に示すヒトIFN−βのシグナル配
列(Taniguchi,T.,Ohno,S.,Fujii-kuriyama,Yand Muram
atu,M.(1980). Gene Vol.10,pp11-15.,Smith,G.E.,Summ
ers,M.D. andFraser,M.J.(1983). Mol.Cellul.Biol.,Vo
l.3,pp2156-2165 )遺伝子DNAを合成した。
に発現された。以下に示すヒトIFN−βのシグナル配
列(Taniguchi,T.,Ohno,S.,Fujii-kuriyama,Yand Muram
atu,M.(1980). Gene Vol.10,pp11-15.,Smith,G.E.,Summ
ers,M.D. andFraser,M.J.(1983). Mol.Cellul.Biol.,Vo
l.3,pp2156-2165 )遺伝子DNAを合成した。
【0043】 Hu1 5'-CATGACCAACAAGTGTCTCCTCCAAATTGCTCTCCTGTTGTGCTTCTCCACTACAGCTCTTTC-3' Hu2 3'-TGGTTGTTCACAGAGGAGGTTTAACGAGAGGACAACACGAAGAGGTGATGTCGAGAAAGGTAC-5' Hu1はアミノ酸をコードする側の鎖を、Hu2はアミ
ノ酸をコードしない側の鎖を形成し、Hu1の下線を引
いたコドンが翻訳の開始コドンに相当する。Hu1の
5’末端から4番目から量後までと、Hu2の5’末端
から4番目からの最後までが相補的になっており、ま
た、残りの部分は制限酵素NcoIもしくはBspHI
と結合するよう工夫されている。
ノ酸をコードしない側の鎖を形成し、Hu1の下線を引
いたコドンが翻訳の開始コドンに相当する。Hu1の
5’末端から4番目から量後までと、Hu2の5’末端
から4番目からの最後までが相補的になっており、ま
た、残りの部分は制限酵素NcoIもしくはBspHI
と結合するよう工夫されている。
【0044】これらの2本のDNAの混合物と、前記
「(1−4−2)」で調製したPCR産物および前記
「(1−1−1)」で調製したベクターDNAを混合
し、前記「(1−1−3)」に示すとおりにBaβ−H
uシリーズを作製した。バキュロウイルス多核体プロモ
ータに対しての方向はHu1とBR3プライマーを用い
て決定し、DNAを調製した。
「(1−4−2)」で調製したPCR産物および前記
「(1−1−1)」で調製したベクターDNAを混合
し、前記「(1−1−3)」に示すとおりにBaβ−H
uシリーズを作製した。バキュロウイルス多核体プロモ
ータに対しての方向はHu1とBR3プライマーを用い
て決定し、DNAを調製した。
【0045】(2)組換えバキュロウイルスの作製 前記(1)のように調製したそれぞれのトランスファー
ベクターDNAと制限酵素Bsu361で切断したウイ
ルスDNAをリポフェクチンに吸着させ、Sf21AE
細胞に加えると、DNA−リポフェクチン複合体はSf
21AE細胞に取り込まれ、低頻度ではあるが、両DN
A間で相同組換えが生じ、トランスファーベクター中の
組換え遺伝子がバキュロウイルスDNAに挿入され、同
時にウイルスDNAの制限酵素Bsu361による切断
点が除去される。相同組換えを起こさなかった切断され
たウイルスDNAは、切断点を修復することができず、
増殖することはごく稀である。
ベクターDNAと制限酵素Bsu361で切断したウイ
ルスDNAをリポフェクチンに吸着させ、Sf21AE
細胞に加えると、DNA−リポフェクチン複合体はSf
21AE細胞に取り込まれ、低頻度ではあるが、両DN
A間で相同組換えが生じ、トランスファーベクター中の
組換え遺伝子がバキュロウイルスDNAに挿入され、同
時にウイルスDNAの制限酵素Bsu361による切断
点が除去される。相同組換えを起こさなかった切断され
たウイルスDNAは、切断点を修復することができず、
増殖することはごく稀である。
【0046】したがって、組換えウイルスDNAのみが
複製・増殖し、ウイルス粒子を形成し、細胞シート上に
明瞭なプラークを生じるため、そのプラークを指標に組
換えウイルスを単離することができる。この方法は一般
的に広く用いられている。
複製・増殖し、ウイルス粒子を形成し、細胞シート上に
明瞭なプラークを生じるため、そのプラークを指標に組
換えウイルスを単離することができる。この方法は一般
的に広く用いられている。
【0047】以下に具体的な方法を示す。
【0048】Sf21AE細胞を10%非動化牛胎児血
清(FBS)と0.26%のバクトトリプトースブロス
(BTB)を含むグレース培地(ギブコ社製)で培養
し、1×106/穴の数を6穴プレートに分注し、室温
で1時間以上培養し、細胞をプレート穴底面に接着させ
た。
清(FBS)と0.26%のバクトトリプトースブロス
(BTB)を含むグレース培地(ギブコ社製)で培養
し、1×106/穴の数を6穴プレートに分注し、室温
で1時間以上培養し、細胞をプレート穴底面に接着させ
た。
【0049】一方、トランスファーベクターDNA1μ
gと制限酵素Bsu361で切断したBacPAK6ウ
イルスDNA(CLONOTECH Laboratories,Inc
社製)20ngを混合し、全量を8μlとした。リポフ
ェクチン(BRL社製)を8μl加え、混合した後、約
15分問室温で静置し、DNA−リポフェクチン複合体
を形成させた。
gと制限酵素Bsu361で切断したBacPAK6ウ
イルスDNA(CLONOTECH Laboratories,Inc
社製)20ngを混合し、全量を8μlとした。リポフ
ェクチン(BRL社製)を8μl加え、混合した後、約
15分問室温で静置し、DNA−リポフェクチン複合体
を形成させた。
【0050】上記のように準備したSf21AE細胞を
血清を含まないグレース培地で洗浄し、1mlグレース
培地を加えた。そこに16μlのDNA−リポフェクチ
ン複合体を加え、27℃で5時間培養した。1mlの1
0%FBSと0.26%BTBを含むグレース培地を加
え、27℃でさらに3日間培養し、プラークが形成され
るのを確認した。培養上清を無菌的にとり、一部でIF
N活性を測定し、残りをプラーククローニングに用い
た。
血清を含まないグレース培地で洗浄し、1mlグレース
培地を加えた。そこに16μlのDNA−リポフェクチ
ン複合体を加え、27℃で5時間培養した。1mlの1
0%FBSと0.26%BTBを含むグレース培地を加
え、27℃でさらに3日間培養し、プラークが形成され
るのを確認した。培養上清を無菌的にとり、一部でIF
N活性を測定し、残りをプラーククローニングに用い
た。
【0051】プラーククローニングは以下のように行っ
た。
た。
【0052】培養上清を10倍段階希釈し、6穴プレー
トに接着させたSf21AE細胞に希釈した培養上清を
200μl加え、1時間静置し、ウイルスを細胞に吸着
させた。1%アガロースを含むグレース培地を2ml/
穴で重層し、さらに1mlの10%FBSと0.26%
BTBを含むグレース培地を重層し、27℃で3日間培
養した。出現したプラークを肉眼で容易に観察するため
に、0.01%中性赤を含むPBS(−)を1ml重層
し、一晩静置した。多核体を生産していない明瞭なプラ
ークを選び、アガロース中に分泌されているウイルス粒
子をアガロースごと切り出し、0.5mlの10%FB
Sと0.26%BTBを含むグレース培地にいれ、超音
波により分散させた。3000rpm×5分間遠心し、
その上清を組換えバキュロウイルスサンプルとして4℃
で保存し、含まれているウイルス量を形成されるプラー
ク数として測定した。
トに接着させたSf21AE細胞に希釈した培養上清を
200μl加え、1時間静置し、ウイルスを細胞に吸着
させた。1%アガロースを含むグレース培地を2ml/
穴で重層し、さらに1mlの10%FBSと0.26%
BTBを含むグレース培地を重層し、27℃で3日間培
養した。出現したプラークを肉眼で容易に観察するため
に、0.01%中性赤を含むPBS(−)を1ml重層
し、一晩静置した。多核体を生産していない明瞭なプラ
ークを選び、アガロース中に分泌されているウイルス粒
子をアガロースごと切り出し、0.5mlの10%FB
Sと0.26%BTBを含むグレース培地にいれ、超音
波により分散させた。3000rpm×5分間遠心し、
その上清を組換えバキュロウイルスサンプルとして4℃
で保存し、含まれているウイルス量を形成されるプラー
ク数として測定した。
【0053】得られた組み換えバキュロウイルスはそれ
ぞれ、Baβ−BS、Baβ−cat、Baβ−gp、
Baβ−RV、Baβ−Huと命名した。
ぞれ、Baβ−BS、Baβ−cat、Baβ−gp、
Baβ−RV、Baβ−Huと命名した。
【0054】(3)組換えバキュロウイルスのイヌIF
N−β産生 Baβ−BS、Baβ−Cat、Baβ−gp、Baβ
−RV、Baβ−Huのそれぞれ2クローンをmoi=
4でSf2AE1細胞に感染させ、pH6.4に調製し
たHanks塩類溶液で3回洗浄し、血清を含まないグ
レース培地を加え、72時間後に培養上清をサンプリン
グし、IFN活性の生産を調ベた。
N−β産生 Baβ−BS、Baβ−Cat、Baβ−gp、Baβ
−RV、Baβ−Huのそれぞれ2クローンをmoi=
4でSf2AE1細胞に感染させ、pH6.4に調製し
たHanks塩類溶液で3回洗浄し、血清を含まないグ
レース培地を加え、72時間後に培養上清をサンプリン
グし、IFN活性の生産を調ベた。
【0055】IFN活性は以下のように測定した。
【0056】イヌ由来の培養細胞、A72(大日本製薬
(株)社より購入)を3×105 個/mlになるように
20%FBSを含むL−15(大日本製薬(株)社製)
に浮遊させ、0.1mlずつを96穴マルチウェルプレ
ートに分注した。約1日培養した後、培養液を捨て、5
%FBSを含むL−15で希釈した検体を加え、1日間
検体をA72細胞に作用させた。培養液及び検体を捨
て、10mMのHEPES(pH7.4)と5%FBS
を含むL−15存在下でVesicular stomatitisvirus
(VSV)を感染させ、24時間後にVSV感染増殖に
よって生じる細胞変性を観察し、A72細胞のシート全
体の損傷の程度を数値化し、グラフ化した。グラフより
50%の細胞変性を示すと予想される検体の希釈率の逆
数をインターフェロン活性として示した。
(株)社より購入)を3×105 個/mlになるように
20%FBSを含むL−15(大日本製薬(株)社製)
に浮遊させ、0.1mlずつを96穴マルチウェルプレ
ートに分注した。約1日培養した後、培養液を捨て、5
%FBSを含むL−15で希釈した検体を加え、1日間
検体をA72細胞に作用させた。培養液及び検体を捨
て、10mMのHEPES(pH7.4)と5%FBS
を含むL−15存在下でVesicular stomatitisvirus
(VSV)を感染させ、24時間後にVSV感染増殖に
よって生じる細胞変性を観察し、A72細胞のシート全
体の損傷の程度を数値化し、グラフ化した。グラフより
50%の細胞変性を示すと予想される検体の希釈率の逆
数をインターフェロン活性として示した。
【0057】それぞれの組換えバキュロウイルス感染細
胞の培養液中に見いだされたIFN活性を下記表1に示
した。
胞の培養液中に見いだされたIFN活性を下記表1に示
した。
【0058】
【表1】
【0059】バキュロウイルス発現システムで、−21
のメチオニンから始まるシグナル配列に変換した場合
(Baβ−BS)、およびAcNPVgp67のシグナ
ル配列に変換した場合(Baβ−BS)は、およそ2倍
の活性が得られた。また、狂犬病ウイルスG蛋白質のシ
グナル配列に変換した場合(Baβ−RV)、ヒトIF
N−βのシグナル配列に変換した場合(Baβ−Hu)
は、およそ5倍の活性が得られた。しかし、猫IFN−
βのシグナル配列に変換した場合(Baβ−Hu)は生
産量は変化しなかった。
のメチオニンから始まるシグナル配列に変換した場合
(Baβ−BS)、およびAcNPVgp67のシグナ
ル配列に変換した場合(Baβ−BS)は、およそ2倍
の活性が得られた。また、狂犬病ウイルスG蛋白質のシ
グナル配列に変換した場合(Baβ−RV)、ヒトIF
N−βのシグナル配列に変換した場合(Baβ−Hu)
は、およそ5倍の活性が得られた。しかし、猫IFN−
βのシグナル配列に変換した場合(Baβ−Hu)は生
産量は変化しなかった。
【0060】以上のことから、イヌIFN−βを発現す
る組換え多核体病ウイルスをSf細胞等の培養細胞に接
種してイヌIFN−βを製造する際に、シグナル配列を
ウイルス由来のシグナル配列もしくは同種の有用蛋白質
ですでに本系の方法で生産量が多いことが分かっている
蛋白質のシグナル配列に置換することにより、イヌIF
N−βを大量に生産できることが確認された。
る組換え多核体病ウイルスをSf細胞等の培養細胞に接
種してイヌIFN−βを製造する際に、シグナル配列を
ウイルス由来のシグナル配列もしくは同種の有用蛋白質
ですでに本系の方法で生産量が多いことが分かっている
蛋白質のシグナル配列に置換することにより、イヌIF
N−βを大量に生産できることが確認された。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、有用蛋白質をコードす
る遺伝子によってこの有用蛋白質を産生するように遺伝
子が組換えられた組換え多核体病ウイルスを、Sf細胞
等の培養細胞又はカイコ等の昆虫に接種して当該有用蛋
白質を生産する方法において、組換えられた遺伝子の前
記有用蛋白質のシグナル配列を、ウイルス由来のシグナ
ル配列に置換するか、又は前記方法による蛋白質生産量
の多い同種の蛋白質のシグナル配列に置換した遺伝子を
用いることにより、従来のシグナル配列を置換しない場
合に比べて、2〜5倍の濃度で有用蛋白質を生産できる
という効果が奏される。
る遺伝子によってこの有用蛋白質を産生するように遺伝
子が組換えられた組換え多核体病ウイルスを、Sf細胞
等の培養細胞又はカイコ等の昆虫に接種して当該有用蛋
白質を生産する方法において、組換えられた遺伝子の前
記有用蛋白質のシグナル配列を、ウイルス由来のシグナ
ル配列に置換するか、又は前記方法による蛋白質生産量
の多い同種の蛋白質のシグナル配列に置換した遺伝子を
用いることにより、従来のシグナル配列を置換しない場
合に比べて、2〜5倍の濃度で有用蛋白質を生産できる
という効果が奏される。
【0062】
【配列番号1】 Baβ−BSのシグナルペプチドの配
列 n-MTSRCILQTTLLLYFST-c
列 n-MTSRCILQTTLLLYFST-c
【0063】
【配列番号2】 Baβ−gpのシグナルペプチドの配
列 n-MVSAIVLYVLLAAAAHSAFAA-c
列 n-MVSAIVLYVLLAAAAHSAFAA-c
【0064】
【配列番号3】 Baβ−RVのシグナルペプチドの配
列 n-MVPQALLLVPILGFSLCFG-c
列 n-MVPQALLLVPILGFSLCFG-c
【0065】
【配列番号4】 Baβ−Huのシグナルペプチドの配
列 n-MTNKCLLQIALLLCFSTTALS-c
列 n-MTNKCLLQIALLLCFSTTALS-c
【図1】トランスファーベクターpBaβの構造を示し
た図。
た図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:91) (C12N 15/09 ZNA C12R 1:92)
Claims (7)
- 【請求項1】 有用蛋白質をコードする遺伝子によって
この有用蛋白質を産生するように遺伝子が組換えられた
組換え多核体病ウイルスを、Sf細胞等の培養細胞又は
カイコ等の昆虫に接種して当該有用蛋白質を生産する方
法において、組換えられた遺伝子の前記有用蛋白質のシ
グナル配列を、ウイルス由来のシグナル配列に置換する
か、又は前記方法による蛋白質生産量の多い同種の蛋白
質のシグナル配列に置換して、有用蛋白質を産生させる
ことを特徴とする有用蛋白質の生産方法。 - 【請求項2】 請求項1において、有用蛋白質がイヌイ
ンターフェロン−βであることを特徴とする有用蛋白質
の生産方法。 - 【請求項3】 請求項2において、置換するシグナル配
列が、イヌインターフェロン−β遺伝子の−21のメチ
オニンからの配列番号1のシグナル配列であることを特
徴とする有用蛋白質の生産方法。 - 【請求項4】 請求項2において、置換するシグナル配
列が、ヨトウガ多核体ウイルスgp67の配列番号2の
シグナル配列であることを特徴とする有用蛋白質の生産
方法。 - 【請求項5】 請求項2において、置換するシグナル配
列が、狂犬病ウイルスのG蛋白質の配列番号3のシグナ
ル配列であることを特徴とする有用蛋白質の生産方法。 - 【請求項6】 請求項2において、置換するシグナル配
列が、ヒトインターフェロン−βの配列番号4のシグナ
ル配列であることを特徴とする有用蛋白質の生産方法。 - 【請求項7】 請求項2において、置換するシグナル配
列が、請求項3ないし6のいずれか一項のシグナル配列
の一部が欠失もしくは置換、あるいは1〜複数個のアミ
ノ酸が付加されたアミノ酸配列であることを特徴とする
シグナル配列。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8180594A JPH1023899A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 有用蛋白質の生産方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8180594A JPH1023899A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 有用蛋白質の生産方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1023899A true JPH1023899A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16086001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8180594A Pending JPH1023899A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 有用蛋白質の生産方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1023899A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008138649A3 (en) * | 2007-05-15 | 2009-01-08 | Transgene Sa | Signaling peptides |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP8180594A patent/JPH1023899A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008138649A3 (en) * | 2007-05-15 | 2009-01-08 | Transgene Sa | Signaling peptides |
| JP2010526548A (ja) * | 2007-05-15 | 2010-08-05 | トランジェーヌ、ソシエテ、アノニム | シグナル伝達ペプチド |
| US8415462B2 (en) | 2007-05-15 | 2013-04-09 | Transgene S.A. | Signaling peptides |
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