JPH10241634A - 無電極蛍光ランプ - Google Patents
無電極蛍光ランプInfo
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- JPH10241634A JPH10241634A JP3910897A JP3910897A JPH10241634A JP H10241634 A JPH10241634 A JP H10241634A JP 3910897 A JP3910897 A JP 3910897A JP 3910897 A JP3910897 A JP 3910897A JP H10241634 A JPH10241634 A JP H10241634A
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- Japan
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- phosphor
- cavity
- bulb
- lamp
- fluorescent lamp
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- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バルブおよびキャビティの双方に蛍光体被膜
を形成してなる無電極蛍光ランプにおいて、キャビティ
部分に形成した蛍光体被膜の劣化を最小限に留め、ラン
プ全体としての光束劣化を低減させ、光束維持率の優れ
た長寿命な無電極蛍光ランプを提供すること。 【解決手段】 ランプ1はバルブ2とステム(キャビテ
ィ)3とから成り、この両者を封着することによって形
成される気密空間4には放電ガスが封入され、キャビテ
ィ3内には誘導コイル5が配設されている。そして、ガ
ラスバルブ2の内面に蛍光体被膜6を、キャビティ3の
放電側表面に蛍光体被膜7を形成するとともに、蛍光体
被膜6,7の蛍光体の配合比を互いに異ならせ、ランプ
全体としては所望の光色が得られるよう、互いに補完し
合うようにしている。
を形成してなる無電極蛍光ランプにおいて、キャビティ
部分に形成した蛍光体被膜の劣化を最小限に留め、ラン
プ全体としての光束劣化を低減させ、光束維持率の優れ
た長寿命な無電極蛍光ランプを提供すること。 【解決手段】 ランプ1はバルブ2とステム(キャビテ
ィ)3とから成り、この両者を封着することによって形
成される気密空間4には放電ガスが封入され、キャビテ
ィ3内には誘導コイル5が配設されている。そして、ガ
ラスバルブ2の内面に蛍光体被膜6を、キャビティ3の
放電側表面に蛍光体被膜7を形成するとともに、蛍光体
被膜6,7の蛍光体の配合比を互いに異ならせ、ランプ
全体としては所望の光色が得られるよう、互いに補完し
合うようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランプ内に封入さ
れた放電ガスに高周波電磁界を作用させることによって
放射される紫外線により、ランプ内面に形成した蛍光体
被膜を励起・発光させてなる無電極蛍光ランプに関する
ものである。
れた放電ガスに高周波電磁界を作用させることによって
放射される紫外線により、ランプ内面に形成した蛍光体
被膜を励起・発光させてなる無電極蛍光ランプに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光ランプは、今日広く普及している重
要な光源の一つである。この光源は一般に、封入された
水銀の放電により発生させた紫外線を、ランプバルブの
内面に塗布した蛍光体によって変換された可視光を利用
しているものである。
要な光源の一つである。この光源は一般に、封入された
水銀の放電により発生させた紫外線を、ランプバルブの
内面に塗布した蛍光体によって変換された可視光を利用
しているものである。
【0003】一方、ここ近年、地球環境問題がこれまで
以上に重要視されてきており、蛍光ランプに使用されて
いる水銀廃棄物もこれら環境汚染源の一つである。
以上に重要視されてきており、蛍光ランプに使用されて
いる水銀廃棄物もこれら環境汚染源の一つである。
【0004】このような状況下において、蛍光ランプに
おける様々な取組みが活発化してきている。例えば、蛍
光ランプ内の水銀使用量の低減、あるいは不使用化への
多くの検討がなされている。
おける様々な取組みが活発化してきている。例えば、蛍
光ランプ内の水銀使用量の低減、あるいは不使用化への
多くの検討がなされている。
【0005】水銀に代わる紫外線放射源候補としては、
例えば、キセノン放電からの紫外線(波長147nm)
を利用した希ガス蛍光ランプがある。しかし、かかるラ
ンプは効率的には水銀封入ランプに比べはるかに劣り、
非水銀蛍光ランプへの代替化は困難なのが現状である。
例えば、キセノン放電からの紫外線(波長147nm)
を利用した希ガス蛍光ランプがある。しかし、かかるラ
ンプは効率的には水銀封入ランプに比べはるかに劣り、
非水銀蛍光ランプへの代替化は困難なのが現状である。
【0006】従って、今のところ、使用水銀量の低減化
が現実的な対応策となっている。その具体策としては、
a)ランプ1本当りの封入水銀量の低減化(必要最低限
への適正化)、およびb)ランプ寿命の改善による長期
的視野での水銀使用量の低減化、などが挙げられる。
が現実的な対応策となっている。その具体策としては、
a)ランプ1本当りの封入水銀量の低減化(必要最低限
への適正化)、およびb)ランプ寿命の改善による長期
的視野での水銀使用量の低減化、などが挙げられる。
【0007】このうち、上記b)のランプ寿命の改善へ
の取組みが、近年特に活発に行われている。蛍光ランプ
の寿命決定因子は、一般に、1)フィラメントの断線あ
るいはフィラメントに塗布された熱電子放射物質(エミ
ッタ)の消耗に起因する、いわゆる「不点寿命」、およ
び2)ガラスバルブや蛍光体表面の変色や黒化、あるい
は蛍光体そのものの経時劣化による発光効率の低下に起
因する、いわゆる「光束寿命」の二つに大別される。
の取組みが、近年特に活発に行われている。蛍光ランプ
の寿命決定因子は、一般に、1)フィラメントの断線あ
るいはフィラメントに塗布された熱電子放射物質(エミ
ッタ)の消耗に起因する、いわゆる「不点寿命」、およ
び2)ガラスバルブや蛍光体表面の変色や黒化、あるい
は蛍光体そのものの経時劣化による発光効率の低下に起
因する、いわゆる「光束寿命」の二つに大別される。
【0008】このように、蛍光ランプの寿命は、一般
に、電極(フィラメント)切れによる不点寿命と光束劣
化による光束寿命のいずれか短い方で規定されている。
に、電極(フィラメント)切れによる不点寿命と光束劣
化による光束寿命のいずれか短い方で規定されている。
【0009】これらのうち、上記2)に関しては、蛍光
体の改善やガラスバルブ内面に形成される透明保護膜の
開発などにより、大きく改善されつつある。しかしなが
ら、電極(フィラメント)をランプ内部に有する一般の
蛍光ランプでは、本質的に上記1)の改善には限界があ
り、そのため寿命改善上の足枷となっている。
体の改善やガラスバルブ内面に形成される透明保護膜の
開発などにより、大きく改善されつつある。しかしなが
ら、電極(フィラメント)をランプ内部に有する一般の
蛍光ランプでは、本質的に上記1)の改善には限界があ
り、そのため寿命改善上の足枷となっている。
【0010】このような観点から、ランプ内部に電極を
持たない「無電極蛍光ランプ」が近年特に脚光を浴び、
既に一部で実用化されている。この種のランプの従来例
を図4および図5に示す。これらのランプ1は、電球状
のガラスバルブ2とガラスステム3とから成り、この両
者を封着することによって形成される気密空間4には水
銀および希ガスが封入されている。そして、バルブ2の
外部には誘導コイル5が配設されており、この誘導コイ
ル5に高周波電流を流すことにより発生する高周波電磁
界によって、ランプ1内の放電ガスが励起され発光す
る。
持たない「無電極蛍光ランプ」が近年特に脚光を浴び、
既に一部で実用化されている。この種のランプの従来例
を図4および図5に示す。これらのランプ1は、電球状
のガラスバルブ2とガラスステム3とから成り、この両
者を封着することによって形成される気密空間4には水
銀および希ガスが封入されている。そして、バルブ2の
外部には誘導コイル5が配設されており、この誘導コイ
ル5に高周波電流を流すことにより発生する高周波電磁
界によって、ランプ1内の放電ガスが励起され発光す
る。
【0011】無電極蛍光ランプには、図4および図5に
示すような2つのタイプが有り、両タイプにはそれぞれ
一長一短があり、その用途等により適宜選択されるべき
である。図5に示すタイプのものでは、ステム3内に誘
導コイル5が収容、装着される構造となっているため、
図4に示すステム3に比べて円筒状で内部の空洞部が大
きな構造となっている。従って、図5に示すステム3は
「キャビティ(洞)」とも呼ばれている。
示すような2つのタイプが有り、両タイプにはそれぞれ
一長一短があり、その用途等により適宜選択されるべき
である。図5に示すタイプのものでは、ステム3内に誘
導コイル5が収容、装着される構造となっているため、
図4に示すステム3に比べて円筒状で内部の空洞部が大
きな構造となっている。従って、図5に示すステム3は
「キャビティ(洞)」とも呼ばれている。
【0012】図5に示すタイプのものでは、上述のよう
に、キャビティ3の表面積が広いため、ガラスバルブ2
の内面だけでなく、このキャビティ3の放電側表面(以
下、キャビティ表面という)にも蛍光体被膜を形成する
ことが望ましい。すなわち、キャビティ表面上に形成し
た蛍光体被膜は、それ自身も発光するだけでなく、ガラ
スバルブ2内面の蛍光体からの発光に対しても反射膜と
しても機能するため、ランプ光束のアップが見込まれ有
利である。
に、キャビティ3の表面積が広いため、ガラスバルブ2
の内面だけでなく、このキャビティ3の放電側表面(以
下、キャビティ表面という)にも蛍光体被膜を形成する
ことが望ましい。すなわち、キャビティ表面上に形成し
た蛍光体被膜は、それ自身も発光するだけでなく、ガラ
スバルブ2内面の蛍光体からの発光に対しても反射膜と
しても機能するため、ランプ光束のアップが見込まれ有
利である。
【0013】このように、図5に示すタイプの場合、上
述の通り、蛍光体はガラスバルブ内面のみならず、キャ
ビティ表面にも塗布される。この際、基本的には所望の
ランプ光束を実現できるような、複数種類の蛍光体(一
般的にはR(赤),G(緑),B(青)の3種類)の中
から蛍光体を選び、それらを適当な混合比に設計された
同一仕様品が、バルブ2およびキャビティ3の双方に塗
布される。
述の通り、蛍光体はガラスバルブ内面のみならず、キャ
ビティ表面にも塗布される。この際、基本的には所望の
ランプ光束を実現できるような、複数種類の蛍光体(一
般的にはR(赤),G(緑),B(青)の3種類)の中
から蛍光体を選び、それらを適当な混合比に設計された
同一仕様品が、バルブ2およびキャビティ3の双方に塗
布される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例にあっては、以下に示すような2つの問題点
がある。
うな従来例にあっては、以下に示すような2つの問題点
がある。
【0015】 ランプ点灯時、キャビティ表面は通電
される誘導コイル5に近接していること、ランプ1内部
に位置すること等のため、外気に接したバルブ2表面に
比べて高温になること、さらにはコイル近接による容量
結合因子による電界集中に伴う放電ガスによるイオン・
ボンバードメントの影響が強い。従って、キャビティ表
面の蛍光体では、バルブ2内面の蛍光体に比べて劣化が
促進され易い。
される誘導コイル5に近接していること、ランプ1内部
に位置すること等のため、外気に接したバルブ2表面に
比べて高温になること、さらにはコイル近接による容量
結合因子による電界集中に伴う放電ガスによるイオン・
ボンバードメントの影響が強い。従って、キャビティ表
面の蛍光体では、バルブ2内面の蛍光体に比べて劣化が
促進され易い。
【0016】 この種の高負荷ランプでは、いわゆる
希土類3波長型蛍光体が用いられ、その組成にもよる
が、特に青色蛍光体の劣化は甚だしい。この傾向は、上
記のような高温部(キャビティ)では一層顕著にな
る。
希土類3波長型蛍光体が用いられ、その組成にもよる
が、特に青色蛍光体の劣化は甚だしい。この傾向は、上
記のような高温部(キャビティ)では一層顕著にな
る。
【0017】このような観点から、キャビティのような
高温部には、もともと劣化の大きい蛍光体はできるだけ
用いないことが望ましい。その具体的対応策としては、
例えば特開平3−88260号には、キャビティ表面で
は、劣化の最も大きな青色蛍光体を用いない構成が開示
されている。
高温部には、もともと劣化の大きい蛍光体はできるだけ
用いないことが望ましい。その具体的対応策としては、
例えば特開平3−88260号には、キャビティ表面で
は、劣化の最も大きな青色蛍光体を用いない構成が開示
されている。
【0018】しかしながら、発明者ら検討によれば、無
電極蛍光ランプの如き従来に無い高負荷ランプにおいて
は、その劣化度合は、概ね劣化の安定な(少ない)順
に、R(赤)>G(緑)>B(青)なる傾向があること
が見出された。すなわち、緑色蛍光体は青色蛍光体ほど
ではないにしろ、赤色蛍光体に比べれば劣化が大きい。
周知のように、緑色蛍光体の発光スペクトルのピーク
は、人間の視感度曲線のピーク(555nm)に近いた
め、その影響は重大である。
電極蛍光ランプの如き従来に無い高負荷ランプにおいて
は、その劣化度合は、概ね劣化の安定な(少ない)順
に、R(赤)>G(緑)>B(青)なる傾向があること
が見出された。すなわち、緑色蛍光体は青色蛍光体ほど
ではないにしろ、赤色蛍光体に比べれば劣化が大きい。
周知のように、緑色蛍光体の発光スペクトルのピーク
は、人間の視感度曲線のピーク(555nm)に近いた
め、その影響は重大である。
【0019】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、バルブおよびキャビ
ティの双方に蛍光体被膜を形成してなる無電極蛍光ラン
プにおいて、キャビティ部分に形成した蛍光体被膜の劣
化を最小限に留め、ランプ全体としての光束劣化を低減
させ、光束維持率の優れた長寿命な無電極蛍光ランプを
提供することにある。
であり、その目的とするところは、バルブおよびキャビ
ティの双方に蛍光体被膜を形成してなる無電極蛍光ラン
プにおいて、キャビティ部分に形成した蛍光体被膜の劣
化を最小限に留め、ランプ全体としての光束劣化を低減
させ、光束維持率の優れた長寿命な無電極蛍光ランプを
提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、電球状の透光性バルブと、該バルブの略中心
に形成されたキャビティとによって形成される気密空間
に封入された放電ガスに、前記キャビティ内に配設した
誘導コイルに高周波電流を通じることにより発生する高
周波電磁界を作用させることによって放射される紫外線
により、前記バルブおよびキャビティの気密空間側表面
に形成した蛍光体被膜を励起・発光させてなる無電極蛍
光ランプにおいて、前記蛍光体は、複数種類の希土類蛍
光体を併用してそれらの合成スペクトルによる光色を得
るようにしたものであり、これら複数種類の希土類蛍光
体のうち、最も発光輝度劣化の小さい蛍光体の全体に占
める配合比率を、 (キャビティ表面での配合比率)≧(バルブ内面での配
合比率) とすると共に、これ以外の蛍光体の全体に占める配合比
率を (キャビティ表面での配合比率)≦(バルブ内面での配
合比率) としたことを特徴とするものであり、また、前記最も発
光輝度劣化の小さい蛍光体を赤色発光蛍光体とすること
が望ましく、さらに、前記赤色発光蛍光体としては、3
価ユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y
2 O3 :Eu3+)が望ましい。
本発明は、電球状の透光性バルブと、該バルブの略中心
に形成されたキャビティとによって形成される気密空間
に封入された放電ガスに、前記キャビティ内に配設した
誘導コイルに高周波電流を通じることにより発生する高
周波電磁界を作用させることによって放射される紫外線
により、前記バルブおよびキャビティの気密空間側表面
に形成した蛍光体被膜を励起・発光させてなる無電極蛍
光ランプにおいて、前記蛍光体は、複数種類の希土類蛍
光体を併用してそれらの合成スペクトルによる光色を得
るようにしたものであり、これら複数種類の希土類蛍光
体のうち、最も発光輝度劣化の小さい蛍光体の全体に占
める配合比率を、 (キャビティ表面での配合比率)≧(バルブ内面での配
合比率) とすると共に、これ以外の蛍光体の全体に占める配合比
率を (キャビティ表面での配合比率)≦(バルブ内面での配
合比率) としたことを特徴とするものであり、また、前記最も発
光輝度劣化の小さい蛍光体を赤色発光蛍光体とすること
が望ましく、さらに、前記赤色発光蛍光体としては、3
価ユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y
2 O3 :Eu3+)が望ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る無電極蛍光ラ
ンプの一実施形態を示すもので、外観的には図5に示す
従来例と同様に構成されており、ランプ1は、電球状の
ガラスバルブ2とガラスステム(キャビティ)3とから
成り、この両者を封着することによって形成される気密
空間4には、放電ガスとしての水銀および希ガスが封入
されている。そして、キャビティ3内には誘導コイル5
が配設されている。前記従来例と異なる点は、ガラスバ
ルブ2の内面に蛍光体被膜6を、キャビティ3の放電側
表面(以下、キャビティ表面という)に蛍光体被膜7を
形成するとともに、蛍光体被膜6,7の蛍光体の配合比
を互いに異ならせ、ランプ全体としては所望の光色が得
られるよう、互いに補完し合うようにしたことである。
ンプの一実施形態を示すもので、外観的には図5に示す
従来例と同様に構成されており、ランプ1は、電球状の
ガラスバルブ2とガラスステム(キャビティ)3とから
成り、この両者を封着することによって形成される気密
空間4には、放電ガスとしての水銀および希ガスが封入
されている。そして、キャビティ3内には誘導コイル5
が配設されている。前記従来例と異なる点は、ガラスバ
ルブ2の内面に蛍光体被膜6を、キャビティ3の放電側
表面(以下、キャビティ表面という)に蛍光体被膜7を
形成するとともに、蛍光体被膜6,7の蛍光体の配合比
を互いに異ならせ、ランプ全体としては所望の光色が得
られるよう、互いに補完し合うようにしたことである。
【0022】次に、蛍光体の配合比について説明する。
図2は、ガラスバルブ2の蛍光体被膜6とキャビティ3
の蛍光体被膜7の双方を全く同仕様の配合比とする場合
の、所望の各種ランプ光色(色温度)に対する赤色
(R)蛍光体、緑色(G)蛍光体および青色(B)蛍光
体の配合比(重量%)の一例を示したものである。
図2は、ガラスバルブ2の蛍光体被膜6とキャビティ3
の蛍光体被膜7の双方を全く同仕様の配合比とする場合
の、所望の各種ランプ光色(色温度)に対する赤色
(R)蛍光体、緑色(G)蛍光体および青色(B)蛍光
体の配合比(重量%)の一例を示したものである。
【0023】図2では、横軸に全体としてのランプ光色
の色温度TC (K)を、縦軸に各蛍光体の全体に占める
配合比率M(重量%)を取ったときのグラフが示されて
いる。このうち、赤色蛍光体成分の配合比率をMR (重
量%)とすれば、赤色蛍光体の配合比率と全体ランプ色
温度との関係は、下記の式で表される2直線の合成とな
っている。
の色温度TC (K)を、縦軸に各蛍光体の全体に占める
配合比率M(重量%)を取ったときのグラフが示されて
いる。このうち、赤色蛍光体成分の配合比率をMR (重
量%)とすれば、赤色蛍光体の配合比率と全体ランプ色
温度との関係は、下記の式で表される2直線の合成とな
っている。
【0024】 TC <6000(K)のとき:MR =
(−7/600)TC +100 TC ≧6000(K)のとき:MR =30 赤色蛍光体は上述のように、緑色蛍光体あるいは青色蛍
光体に比べて輝度劣化が少なく、最も安定した蛍光体で
ある。本発明はこの点を考慮し、所望のランプ光色(色
温度)の目標値に対して、バルブ2とキャビティ3にお
ける蛍光体配合比を同一仕様でなく、互いに異なる仕様
の組合せによる合成光によって得ようとするものであ
り、その組合せは、バルブ2に比べて劣化が促進され易
いキャビティ3における蛍光体配合比は、最も劣化が小
さい赤色蛍光体の配合比率を上記仕様に比べて高くする
(当然、青色および緑色蛍光体(いずれも赤色蛍光体に
比べて劣化大)の配合比率は低減される)ようにし、そ
のズレはバルブ2における蛍光体の配合仕様調整によっ
て補完し、全体としては当初のランプ光色(色温度)の
目標値実現が図れる構成としている。
(−7/600)TC +100 TC ≧6000(K)のとき:MR =30 赤色蛍光体は上述のように、緑色蛍光体あるいは青色蛍
光体に比べて輝度劣化が少なく、最も安定した蛍光体で
ある。本発明はこの点を考慮し、所望のランプ光色(色
温度)の目標値に対して、バルブ2とキャビティ3にお
ける蛍光体配合比を同一仕様でなく、互いに異なる仕様
の組合せによる合成光によって得ようとするものであ
り、その組合せは、バルブ2に比べて劣化が促進され易
いキャビティ3における蛍光体配合比は、最も劣化が小
さい赤色蛍光体の配合比率を上記仕様に比べて高くする
(当然、青色および緑色蛍光体(いずれも赤色蛍光体に
比べて劣化大)の配合比率は低減される)ようにし、そ
のズレはバルブ2における蛍光体の配合仕様調整によっ
て補完し、全体としては当初のランプ光色(色温度)の
目標値実現が図れる構成としている。
【0025】具体的には、図3における所望のランプ光
色(色温度)に対して、キャビティ3に塗布する蛍光体
のうちの赤色蛍光体の配合比を、図中の斜線領域、すな
わち通常の設定値よりも大きくし、かつ、そのずれをバ
ルブ2側の蛍光体配合比で補完でき得る範囲内で最大の
比率とするものである。
色(色温度)に対して、キャビティ3に塗布する蛍光体
のうちの赤色蛍光体の配合比を、図中の斜線領域、すな
わち通常の設定値よりも大きくし、かつ、そのずれをバ
ルブ2側の蛍光体配合比で補完でき得る範囲内で最大の
比率とするものである。
【0026】なお、以上の配合比は、ランプ1のバルブ
2とキャビティ3の寸法、蛍光体の種類、点灯時のラン
プ管壁負荷(ランプの単位発光面積当りのランプ入力)
などに応じて適宜設計されるものである。
2とキャビティ3の寸法、蛍光体の種類、点灯時のラン
プ管壁負荷(ランプの単位発光面積当りのランプ入力)
などに応じて適宜設計されるものである。
【0027】このように本発明においては、バルブ2お
よびキャビティ3における蛍光体の配合比は異なる仕様
としながらも、ランプ全体としては、両者が互いに補完
し合うように設計されているので、所望のランプ光色
(色温度)を実現できる。しかも、蛍光体の輝度劣化の
進行し易いキャビティ3における蛍光体配合比は、最も
劣化に強い赤色蛍光体を、上記のランプ光色が得られる
範囲内で通常値より極力大きくしているため、キャビテ
ィ3における蛍光体の輝度劣化も改善される。
よびキャビティ3における蛍光体の配合比は異なる仕様
としながらも、ランプ全体としては、両者が互いに補完
し合うように設計されているので、所望のランプ光色
(色温度)を実現できる。しかも、蛍光体の輝度劣化の
進行し易いキャビティ3における蛍光体配合比は、最も
劣化に強い赤色蛍光体を、上記のランプ光色が得られる
範囲内で通常値より極力大きくしているため、キャビテ
ィ3における蛍光体の輝度劣化も改善される。
【0028】次に、具体的な実施例について説明する。
表1は、本発明に係る蛍光体の配合仕様で作製したラン
プ(表中、本発明と記載)を、従来仕様例ランプ(表
中、従来例と記載)と比較して示したものである。な
お、ランプの色温度は2700Kとし、ランプ管壁負荷
は約155mW/cm2 とした。また、蛍光体は赤色蛍
光体としてY2 O3 :Eu3+を、緑色蛍光体としてLa
PO4 :Ce,Tbを用いた。
表1は、本発明に係る蛍光体の配合仕様で作製したラン
プ(表中、本発明と記載)を、従来仕様例ランプ(表
中、従来例と記載)と比較して示したものである。な
お、ランプの色温度は2700Kとし、ランプ管壁負荷
は約155mW/cm2 とした。また、蛍光体は赤色蛍
光体としてY2 O3 :Eu3+を、緑色蛍光体としてLa
PO4 :Ce,Tbを用いた。
【0029】
【表1】
【0030】表1から明らかなように、キャビティ3に
おける赤色蛍光体の配合比率を、本発明では90%と、
従来例(70%)より大きくすることにより、初光束は
ほぼ同等ながら、光束維持率の改善が見られた。
おける赤色蛍光体の配合比率を、本発明では90%と、
従来例(70%)より大きくすることにより、初光束は
ほぼ同等ながら、光束維持率の改善が見られた。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記のように、複数種類の希土
類蛍光体を併用してそれらの合成スペクトルによる光色
を得るようにした無電極蛍光ランプにおいて、これら複
数種類の希土類蛍光体のうち、最も発光輝度劣化の小さ
い蛍光体の全体に占める配合比率を、(キャビティ表面
での配合比率)≧(バルブ内面での配合比率)とすると
共に、これ以外の蛍光体の全体に占める配合比率を、
(キャビティ表面での配合比率)≦(バルブ内面での配
合比率)としたことにより、ランプ全体としての初光束
および色温度はほぼ同等で、光束維持率が改善された無
電極蛍光ランプを提供することができた。
類蛍光体を併用してそれらの合成スペクトルによる光色
を得るようにした無電極蛍光ランプにおいて、これら複
数種類の希土類蛍光体のうち、最も発光輝度劣化の小さ
い蛍光体の全体に占める配合比率を、(キャビティ表面
での配合比率)≧(バルブ内面での配合比率)とすると
共に、これ以外の蛍光体の全体に占める配合比率を、
(キャビティ表面での配合比率)≦(バルブ内面での配
合比率)としたことにより、ランプ全体としての初光束
および色温度はほぼ同等で、光束維持率が改善された無
電極蛍光ランプを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無電極蛍光ランプの一実施形態を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図2】色温度に対する蛍光体の配合比率を示すグラフ
である。
である。
【図3】本発明に係る色温度に対する蛍光体の配合比率
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図4】従来例を示す模式図である。
【図5】異なる従来例を示す模式図である。
1 ランプ 2 バルブ 3 ステム(キャビティ) 4 気密空間 5 誘導コイル 6 蛍光体被膜 7 蛍光体被膜
Claims (3)
- 【請求項1】 電球状の透光性バルブと、該バルブの略
中心に形成されたキャビティとによって形成される気密
空間に封入された放電ガスに、前記キャビティ内に配設
した誘導コイルに高周波電流を通じることにより発生す
る高周波電磁界を作用させることによって放射される紫
外線により、前記バルブおよびキャビティの気密空間側
表面に形成した蛍光体被膜を励起・発光させてなる無電
極蛍光ランプにおいて、 前記蛍光体は、複数種類の希土類蛍光体を併用してそれ
らの合成スペクトルによる光色を得るようにしたもので
あり、これら複数種類の希土類蛍光体のうち、最も発光
輝度劣化の小さい蛍光体の全体に占める配合比率を、 (キャビティ表面での配合比率)≧(バルブ内面での配
合比率) とすると共に、これ以外の蛍光体の全体に占める配合比
率を (キャビティ表面での配合比率)≦(バルブ内面での配
合比率) としたことを特徴とする無電極蛍光ランプ。 - 【請求項2】 前記最も発光輝度劣化の小さい蛍光体
を、赤色発光を呈する蛍光体としたことを特徴とする請
求項1記載の無電極蛍光ランプ。 - 【請求項3】 前記赤色発光を呈する蛍光体として、3
価ユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体(Y
2 O3 :Eu3+)を用いたことを特徴とする請求項2記
載の無電極蛍光ランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3910897A JPH10241634A (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 無電極蛍光ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3910897A JPH10241634A (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 無電極蛍光ランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10241634A true JPH10241634A (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=12543890
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3910897A Withdrawn JPH10241634A (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 無電極蛍光ランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10241634A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003046946A1 (en) * | 2001-11-29 | 2003-06-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electrodeless fluorescent lamp |
-
1997
- 1997-02-24 JP JP3910897A patent/JPH10241634A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003046946A1 (en) * | 2001-11-29 | 2003-06-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electrodeless fluorescent lamp |
| CN1305105C (zh) * | 2001-11-29 | 2007-03-14 | 松下电器产业株式会社 | 无电极荧光灯 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040511 |