JPH10241876A - 放電灯用イグナイター及び照明器具 - Google Patents

放電灯用イグナイター及び照明器具

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JPH10241876A
JPH10241876A JP9045530A JP4553097A JPH10241876A JP H10241876 A JPH10241876 A JP H10241876A JP 9045530 A JP9045530 A JP 9045530A JP 4553097 A JP4553097 A JP 4553097A JP H10241876 A JPH10241876 A JP H10241876A
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igniter
transformer
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Isao Abe
勲 阿部
Yasuharu Takano
安春 高野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルストランスの絶縁破壊を起こすことなく
小型化を図ると共に、放射ノイズによる誤動作をなくし
て良好な始動性を確保すること。 【解決手段】 パルストランス2a、2bはホルダ10
a、10bに設けられた貫通穴に端部を貫通させて、簡
単な構造にて上下平行に固定し、且つパルストランス2
a、2bの2次巻線の巻き終わり端部が左右が逆になる
ように配置して、各パルストランスの高圧部を離してい
るため、パルストランス2a、2bを近接配置しても、
前記高圧部の絶縁距離を確保できる。このため、パルス
トランスの絶縁破壊の危険性をなくして、イグナイター
の小型化を図ることができる。又、パルス停止回路6は
パルストランス2a、2bから最も離して配置している
ため、パルストランス2a、2bからの放射ノイズによ
り、パルス停止回路が誤動作することなく、安定に高圧
パルスを発生して、図示されない放電ランプを安定且つ
確実に始動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばメタルハラ
イドランプ等の高圧放電ランプ(HID)を始動および
再始動させるための高圧パルス電圧を発生する放電灯用
イグナイター及びこの放電灯用イグナイターを備えた照
明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の高圧用の放電灯用イグナイ
ターの構成例を示した回路図である。1は50KV程度
の高圧パルス電圧を発生するパルス発生器で、2個のパ
ルストランス2a、2bと高圧トランス3を有してい
る。4は1次側に商用電源が供給され、2次側にパルス
発生器1を介して図示されない放電ランプが接続される
放電灯用の安定器、5は主にトライアックQ1を有し、
パルス発生器1の動作を制御するパルス発振回路、6は
主に抵抗8とコンデンサC5から成る時定数回路とサイ
リスタQ2及びトランジスタTRから成るパルス停止回
路、CTは図示されない放電ランプへの供給電流を検出
するカレントトランスである。
【0003】商用電源が安定器4の1次側に投入される
と、パルス発振回路5の抵抗R5の両端に電圧が生じ、
トライアックQ1のゲート電圧が上昇して、このトライ
アックQ1がオンする。これにより、パルス発生器1の
高圧トランス3の1次側に電流がトライアックQ1を通
して流れ、パルス発生器1が動作し、2個のパルストラ
ンス2a、2bの2次側Sに例えば50KVの高圧パル
ス電圧が発生する。この高圧パルス電圧は図示されない
放電ランプの絶縁を破壊して、放電ランプを点灯する。
放電ランプが点灯すると、カレントトランスCTにより
放電ランプを流れる電流が検出されるため、これが整流
器Rec1で整流され、更に抵抗R1、コンデンサC2
で平滑されてトランジスタTRのベースに印加される。
これにより、トランジスタTRがオンして、抵抗R5の
両端の電圧を低下させて、トライアックQ1をオフす
る。これにより、パルス発生器1の高圧トランス3の1
次側に電流が流れなくなり、パルス発生器1は動作を停
止する。
【0004】一方、上記した商用電源が安定器4の1次
側に投入されると、抵抗R6とR5の直列回路に発生す
る電圧が整流器Rec2で整流され、更に抵抗R7、コ
ンデンサC4で平滑されて、抵抗R8とコンデンサC5
から成る時定数回路を充電する。しかし、通常はこのコ
ンデンサC5の端子電圧が所定電圧以下で、上記したよ
うにトランジスタTRがオンして、前記コンデンサC5
の充電が停止され、その後、このコンデンサC5の電荷
が抵抗R9を通して放電されるので、コンデンサC5の
両端は前記所定電圧に達せず、トリガダイオードTD及
びサイリスタQ2はオフしたままである。
【0005】ところで、上記した商用電源を安定器4の
1次側に投入した後、放電ランプが不具合であったり、
或いは最初から放電ランプが外れている場合は、放電ラ
ンプが不点で、カレントトランスCTにより放電ランプ
を流れる電流が検出されないため、トランジスタTRが
オンにならず、パルス発生器1の動作が停止されない。
しかし、このような場合、上記した時定数回路のコンデ
ンサC5の充電が進み、その端子電圧が所定電圧以上に
なり、トリガダイオードTDがオンになって、抵抗R1
1の両端に電圧が発生し、サイリスタQ2をオンにす
る。このサイリスタQ2がオンになると、抵抗R5の両
端の電圧を低下させて、トライアックQ1をオフする。
これにより、パルス発生器1の高圧トランス3の1次側
に電流が流れなくなり、パルス発生器1の動作は停止す
る。
【0006】ここで、上記したパルス発生器1のパルス
トランス2a、2bからは約50KVの高圧パルス電圧
が発生するため、これらパルストランス2a、2bの2
次巻線S間で絶縁破壊が発生する恐れがある。このよう
な絶縁破壊を防止するには、パルストランス2a、2b
間の絶縁距離を確保する必要があるが、これではパルス
トランス2a、2bの形状が大きくなり、放電灯用イグ
ナイターが大型化するという不具合が生じる。
【0007】また、上記したようにパルストランス2
a、2bからは、約50KVの高圧パルス電圧が発生す
るため、パルストランス2a、2bの絶縁距離を確保す
ると共に、これらを確実に固定しないと、パルストラン
ス2a、2bの距離がふらついて絶縁破壊が発生する恐
れがある。このような絶縁破壊を防止するには、パルス
トランス2a、2bの絶緑距離の確保と固定を確実にす
る必要があり、高価な部品の使用や複雑な固定構造とな
って、イグナイターが大型化するばかりでなく、組み立
て性が悪化し、製造価格が高価となるという不具合が生
じる。
【0008】更に、上記したパルストランス2a、2b
からは約50KVの高圧パルス電圧が発生すると同時
に、放射ノイズが発生するので、パルス停止回路6の制
御部品がパルストランス2a、2bの近傍に配置される
と、この放射ノイズによりサイリスタQ2が誤動作し、
時定数回路のコンデンサC5の端子が所定電圧に達して
いないにも拘らず、サイリスタQ2がオンになってしま
う恐れがある。このため、トライアックQ1が突然オフ
になって、パルス発生器1の動作が停止し、放電ランプ
の始動ができず、不点になってしまうという不具合が発
生する。また、高圧放電ランプから発生する熱がパルス
発振回路5やパルス停止回路6の構成部品を搭載するプ
リント基板の電子部品に伝わり易く、イグナイターに誤
動作を生じやすい問題も有している。
【0009】また、従来の放電灯用イグナイターでは、
放電ランプが不点の場合、上記したようにR8とC5か
ら成る時定数回路により、任意の時間後(約3秒間)に
サイリスタQ2がオン状態となり、高圧トランス3の一
次側を開閉しているトライアックQ1のゲート回路の抵
抗R5の電圧をゲート非トリガ電圧以下として、トライ
アックQ1をオフ状態にすることにより、パルス発生器
1の発振動作を停止する。しかし、その後も、高圧放電
ランプには安定器4の2次電圧が印加されているため、
ランプを交換する時に感電などの危険性がある。更に、
トライアックQ1の過電圧保護のスナバ回路(抵抗R1
2とコンデンサC6の直列回路)を通じて、高圧トラン
ス3に微小電流が流れるため、この高圧トランス3が発
熱して、劣化するという不具合があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように約50K
Vの高圧パルス電圧がパルストランス2a、2bから発
生されるパルス発生器を有する放電灯用イグナイターで
は、これらパルストランス2a、2bの2次巻線S間で
の絶縁破壊を防止するため、パルストランス2a、2b
間の絶縁距離を確保すると共に、パルストランス2a、
2bの固定を確実にするために、高価な部品を使用した
り、複雑な固定構造を必要とし、イグナイターが大型化
するばかりでなく、製造価格が高価になる不具合が生じ
る。又、約50KVの高圧パルス電圧の発生による放射
ノイズにより、パルス停止回路6が誤動作して、放電ラ
ンプの始動ができず、不点になってしまうという不具合
が発生する。更に、高圧放電ランプから発生する熱がパ
ルス発振回路5やパルス停止回路6の構成部品を搭載す
るプリント基板の電子部品に伝わり易く、イグナイター
に誤動作を生じやすい問題も有している。又、放電ラン
プが不点の場合、パルス停止回路6によりパルス発生器
1の発振動作を停止するが、放電ランプには安定器4の
2次電圧が印加されているため、ランプを交換する時に
感電などの危険性があると共に、トライアックQ1の過
電圧保護のスナバ回路を通じて、高圧トランス3に微小
電流が流れるため、この高圧トランス3が発熱して、劣
化するという不具合があった。
【0011】そこで本発明は上記のような課題を解決す
るためになされたもので、パルストランスの絶縁破壊の
防止を損なうことなく、小型化を図ることができ、且
つ、パルストランスからの放射ノイズによる誤動作をな
くして良好な始動性を確保でき、更に放電ランプが不点
の場合、高圧トランスの劣化を防止して長寿命化を図る
ことができると共に、感電の恐れがない安全な放電灯用
イグナイター及びこの放電灯用イグナイターを用いた照
明器具を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、棒状
のコアーに1次巻線及び2次巻線を重ねて巻回し、前記
2次巻線から放電ランプ始動用の高圧パルス電圧を発生
する第1のパルストランスと;この第1のパルストラン
スに平行に配置され、棒状のコアーに1次巻線及び2次
巻線を重ねて巻回し、前記2次巻線から放電ランプ始動
用の高圧パルス電圧を発生し、且つこの2次巻線の巻き
終わり端部が前記第1のパルストランスの2次巻線の巻
き終わり端部と左右が逆になるように配置した第2のパ
ルストランスと;を具備している。
【0013】このような構成により、第1のパルストラ
ンスと第2のパルストランスを平行に且つ近接配置した
場合、高圧部であるそれぞれの2次巻線の巻き終わり端
部が左右逆転して配置されるため、これら2次巻線の巻
き終わり端部は前記第1、第2のパルストランスの長手
方向程度以上の距離離れる。それ故、前記第1、第2の
パルストランスの高圧部は十分な絶縁距離を確保でき、
小型化できる。
【0014】請求項2の発明は、2個の貫通穴を上下に
有する第1のホルダと;2個の貫通穴を上下に有する第
2のホルダと;を具備し、前記第1のホルダと前記第2
のホルダの上部に開けられている貫通穴に、前記第1の
パルストランスの両端部を貫通させて装着し、前記第1
のホルダと前記第2のホルダの下部に開けられている貫
通穴に、前記第2のパルストランスの両端部を貫通させ
て装着することにより、前記第1、第2のパルストラン
スの両端を前記第1のホルダと前記第2のホルダとで支
持して固定する。
【0015】このような構成により、前記第1、第2の
パルストランスの両端を、2個の貫通穴を上下に有する
極めて単純な構造を有する第1、第2のホルダの前記貫
通穴に通して装着することにより、前記第1、第2のホ
ルダは前記第1、第2のパルストランスを支持して固定
する。これにより、第1、第2のパルストランスの組み
立てが簡単になると共に、固定構造が小型で軽量化す
る。
【0016】請求項3の発明は、前記第1、第2のパル
ストランスのコアーの直径が長手方向で徐々に異なるよ
うに前記コアーを成型し、前記第1、第2のホルダの上
部と下部に開けられた貫通穴の直径を前記コアーの両端
の直径に合わせて異なるように開けた。
【0017】このような構成により、前記第1、第2の
パルストランスの両端を前記第1、第2のホルダの上部
と下部に開けられた貫通穴に通して装着した際、端部の
直径が長手方向に変化するため、貫通穴の直径と前記端
部の直径が一致する場所があり、前記第1、第2のパル
ストランスの両端は前記第1、第2のホルダの貫通穴に
密着して固定される。又、前記第1、第2のパルストラ
ンスの長手方向の直径が徐々に異なり、且つ直径の変化
の方向が反対になるようにこれら第1、第2のパルスト
ランスを平行に配置した場合、これら第1、第2のパル
ストランスを固める絶縁樹脂は、上部に位置する第1の
パルストランスに邪魔されることなく、下側の第2のパ
ルストランスの周囲に円滑に流入する。
【0018】請求項4の発明は、放電ランプ始動用の高
圧パルス電圧を発生するパルス発生器と;安定器から電
源ラインを通して供給される電流を前記パルス発生器に
入、切するスイッチ素子と;前記安定器への電源投入と
共にオンして前記安定器からの電流を前記パルス発生器
に入力している前記スイッチ素子を所定時間後にオフす
るパルス発生停止回路と;前記パルス発生器により前記
放電ランプが点灯すると、点灯電流を検出して前記スイ
ッチ素子をオフする制御回路と;前記パルス発生停止回
路が動作して前記スイッチ素子をオフすると前記安定器
から前記パルス発生器へ電流を供給する前記電源ライン
を開路して遮断するスイッチ回路と;を具備している。
【0019】このような構成により、前記安定器に商用
電源が投入されると、前記スイッチ回路及び電源ライン
を介して、交流電流が前記パルス発生器側に入力される
が、この入力と共に、前記スイッチ素子がオンして、前
記交流電流が前記パルス発生器に入力され、このパルス
発生器が動作して、高圧パルス電圧を放電ランプに印加
して、この放電ランプを始動する。その後、前記放電ラ
ンプが点灯すると、前記制御回路が点灯電流を検出して
前記スイッチ素子をオフするため、前記交流電流の前記
パルス発生器側への入力が阻止されて、前記パルス発生
器の動作が停止する。ところで、前記パルス発生器が動
作しても、放電ランプの不具合などにより、始動できな
い場合には、前記パルス発生停止回路が所定時間計時し
た後、前記スイッチ素子をオフして、前記パルス発生器
の動作を停止する。この時、前記スイッチ回路は前記安
定器から前記パルス発生器へ電流を供給する前記電源ラ
インを開路して遮断するため、安定器からの交流電圧が
前記パルス発生器側へ印加されないと共に、放電ランプ
の装着側へも印加されない。このため、放電ランプの取
り換え時に感電の心配がないと共に、前記スイッチ素子
の保護回路に前記前記パルス発生器の高圧トランスを通
して流れる微少電流を無くして、高圧トランスの劣化を
防止する。
【0020】請求項5の発明は、前記パルス発生器が動
作中に発生する放射ノイズの影響を受けない位置に前記
パルス発生器停止回路を前記パルス発生器から離して配
置する。
【0021】このような構成により、前記パルス発生器
が動作中に発生する放射ノイズにより、前記パルス発生
停止回路が前記所定時間を計時する前に突然動作して、
前記スイッチ素子をオフすることにより、前記パルス発
生器の動作を停止させるような誤動作がなくなる。
【0022】請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれ
か1記載の放電灯用イグナイターと;この放電灯用イグ
ナイターにより始動される放電ランプと;前記放電ラン
プが放射する光を反射する反射部材と;を具備してい
る。
【0023】このような構成により、別のところにある
安定器から交流電流が供給されると、放電灯用イグナイ
ターは放電ランプを始動し、以降、前記安定器からの交
流電流の供給により放電ランプの点灯が持続される。こ
の放電ランプが放射する光は反射部材により反射され、
周囲に照射される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の放電灯用イグナイ
ターの一実施の形態を示した回路図である。1は高圧パ
ルス電圧を発生するパルス発生器で、2個のパルストラ
ンス2a、2bと高圧トランス3を有している。4は1
次側に商用電源が供給され、2次側にパルス発生器1を
介して図示されない放電ランプが接続される放電灯用の
安定器、5は主にトライアックQ1を有し、パルス発生
器の動作を制御するパルス発振回路、6は主に抵抗8と
コンデンサC5から成る時定数回路とサイリスタQ2及
びトランジスタTRから成り、パルス発生器の動作を制
御するパルス停止回路で、特にサイリスタQ2のカソー
ド側にリレーの動作コイル61が直列に挿入されてい
る。このリレーの接点62は安定器4の2次側とパルス
発生器1を接続する電源ライン間に挿入されている。C
Tは図示されない放電ランプへの供給電流を検出するカ
レントトランスである。
【0025】次に本実施の形態の動作について説明す
る。当初、安定器の2次側に挿入されているリレーの接
点62は閉じている。商用電源が安定器4の1次側に投
入されると、パルス発振回路5の抵抗R5の両端に電圧
が生じ、トライアックQ1のゲート電圧が上昇して、こ
のトライアックQ1がオンする。これにより、パルス発
生器1の高圧トランス3の1次側に電流が流れ、パルス
発生器1が動作し、2個のパルストランス2a、2bの
2次側Sに例えば50KVの高圧パルス電圧が発生す
る。この高圧パルス電圧は図示されない放電ランプの絶
縁を破壊して、放電ランプを点灯する。放電ランプが点
灯すると、カレントトランスCTにより放電ランプを流
れる電流が検出されるため、これが整流器Rec1で整
流され、抵抗R1、コンデンサC2で平滑されてトラン
ジスタTRのベースに印加される。これにより、トラン
ジスタTRがオンして、抵抗R5の両端の電圧を低下さ
せて、トライアックQ1をオフする。これにより、パル
ス発生器1の高圧トランス3の1次側に電流が流れなく
なり、パルス発生器1の動作を停止する。以降、安定器
4を通して、交流電源が上記した放電ランプに供給さ
れ、点灯が持続される。
【0026】ここで、放電ランプの不具合などで、放電
ランプが不点灯であった場合、点灯電流がCTにより検
出されないため、パルス停止回路6のコンデンサC5へ
の充電が進み、このコンデンサC5の端子電圧が所定電
圧以上になって、トリガダイオードTDがオンし、サイ
リスタQ2がオンする。このため、サイリスタQ2を介
してリレーの動作コイル61に電流が流れ、リレーの接
点62がオフになる。又、上記したようにサイリスタQ
2がオンすると、パルス発振回路5の抵抗R5の両端の
電圧がなくなり、トライアックQ1がオフして、パルス
発生回路1の動作が停止される。この時、リレーの接点
62がオフとなっているため、トライアックQ1の過電
圧保護回路である抵抗R12とコンデンサC6から成る
スナバ回路に高圧トランス3の1次巻線を通して微少電
流は流れず、パルス発振回路5への電流供給は完全に停
止した状態になる。しかも、放電ランプの装着側へも交
流電圧が掛かっていない状態になる。
【0027】図2は図1で示した放電灯用イグナイター
を構成する主要部品の配置例を示した平面図である。長
方形の箱状のケース(筐体)11内の図面中の上部隅
で、ケース11の長手方向に沿って、パルストランス2
a、2bがホルダ10a、10bに支持されて、配置さ
れている。このパルストランス2a、2bの左下部分
に、パルス発振回路5とパルス停止回路6を構成する部
品を搭載したプリント基板9が配置され、特にパルス停
止回路6がケース11内の左下部の隅に位置するよう
に、プリント基板9が配置されている。このプリント基
板9のパルス発振回路5とパルス停止回路6の部品群の
間にはカレントトランスCTが搭載されている。ケース
11内の右下部には高圧トランス3が配置されている。
高圧トランス3とプリント基板9の間にはパルス発生器
1を構成する放電ギヤップ7や高圧コンデンサ8が配置
されている。
【0028】ここで、パルストランス2a、2bから5
0KVの高圧パルス電圧が出力されると、放射ノイズが
発生するが、プリント基板9のパルス停止回路6は図2
に示すようにパルストランス2a、2bから離して配置
してあるため、放射ノイズの影響は受けない。即ち、上
記した高電圧パルスが発生中に、パルス停止回路6のサ
イリスタQ1が前記放射ノイズが原因によるオン状態に
はならず、安定な制御動作を行なう。
【0029】図3は図1、図2に示したパルストランス
2a、2bの固定構造例を示した斜視図である。図3
(A)に示すようにパルストランス2aは棒状の鉄心
(コアー)21に2次巻線Sが巻回され、その上に絶縁
フィルム22を巻いた上に、1次巻線Fが巻回されてい
る。しかも、2次巻線Sの巻き始め端があるST側の鉄
心21の直径の方が、巻き終わり端があるEN側の鉄心
21の径よりも小さくなっている。パルストランス2b
についても、同様の構成である。このようなパルストラ
ンス2a、2bは図3(B)に示すような長方形状の板
状で、且つ上記した鉄心と2次巻線Sが貫通する貫通穴
101、102を有するホルダ10a、10bで支持さ
れる。
【0030】即ち、ホルダ10aでは、径の小さい貫通
穴101が上で、径の大きい貫通穴102が下になるよ
うには配置され、ホルダ10bでは、その逆になるよう
に配置されている。貫通穴101にはパルストランスの
鉄心を、貫通穴102にはバルストランスの2次巻線S
部分を貫通して、図3(A)に示すようにパルストラン
ス2a、2bを上下平行に前記ホルダ10a、10bで
支持する。このため、パルストランス2a、2bの2次
巻線の巻き終わり端(高圧部)が左右反対になるように
配置される。従って、パルストランス2a、2bは近接
配置されても、それぞれの高圧部の距離は絶縁破壊が生
じない程度に長く確保されている。
【0031】又、パルストランス2a、2bの鉄心の径
が長手方向に徐々に異なっているため、鉄心及び2次巻
線がホルダ10a、10bの貫通穴の径と同じ位置で緊
密にホルダ10a、10bに装着されるため、パルスト
ランス10a、10bはガタなく固定される。
【0032】図2に示したように放電灯用イグナイター
の構成部品をケース11内に収容して配置した後、パル
ストランス2a、2bと高圧トランス3部分の空間に絶
縁樹脂を流し込んで、これら部品の固定と電気的絶縁を
図るが、パルストランス2a、2bの径が上記したよう
に徐々に異なり、且つ左右が互いに反対になるように上
下に配置されているため、パルストランス2aがパルス
トランス2bの邪魔にならずに、前記絶縁樹脂の流し込
みができ、内部に気泡などができずに円滑に樹脂固定を
行うことができる。
【0033】本実施の形態によれば、パルス停止回路6
のサイリスタQ2が働いてトライアックQ1をオフにす
ることによりパルス発生器1の動作を止めた場合、リレ
ーの接点62が開いてオフするため、トライアックQ1
のスナバ回路に高圧トランス3の1次側を介して微少電
流が流れることはなく、高圧トランス3が発熱して劣化
することを防止することができる。又、上記のような状
態で放電ランプを取り替える時など、放電ランプ装着側
に電圧が印加されないため、感電などを防止でき、安全
性を向上させることができる。
【0034】又、パルストランス2a、2bとパルス停
止回路6の構成部品が図2に示すように離れて配置され
ているため、高圧パルス電圧発生の際にパルストランス
2a、2bから放射される放射ノイズの影響を前記パル
ス停止回路6のサイリスタQ2が受けることがないた
め、始動時にパルス発生器1が停止するなどという誤動
作がなく、安定に放電ランプを始動することができる。
【0035】更に、図3(A)に示すようにパルストラ
ンス2a、2bの高圧部である2次巻線Sの巻き終わり
端が離れるように配置されているため、パルストランス
2a、2bを近接配置しても高圧部の絶縁距離を十分確
保できるので、パルストランス2a、2bを小型化で
き、しいてはイグナイターを小型化することができる。
この際、パルストランス2a、2bをホルダ10a、1
0bの貫通穴101、102に貫通させて支持、固定し
ているため、パルストランス2a、2bの固定構造が簡
単で、この点からもイグナイターを小型且つ軽量化する
ことができる。
【0036】図4は本発明の照明器具の一実施の形態を
示した図である。本例は投光器の例であり、図4(A)
は背面図、図4(B)は一部破砕側面図である。41は
器具本体で、メタルハライドランプ等の高圧放電ランプ
を内蔵している。42は高圧放電ランプから放射された
光を投光する投光面、43は器具本体41を支持する取
り付けアーム、44は放電灯用イグナイターを収納する
収納ボックス、45は収納ボックス44内に収納された
図1、図2に示した放電灯用イグナイターである。
【0037】本実施の形態の動作について説明する。別
の所にある図示されない安定器からの電源が収納ボック
ス44内の放電灯用イグナイター45に投入されると、
この放電灯用イグナイター45により発生された高電圧
パルスにより器具本体41内の高圧放電ランプが始動し
て、点灯し、投光面42から光が照射される。
【0038】本実施の形態によれば、放電灯用イグナイ
ター45が誤動作なく良好な始動性を有し、小型である
と共に、高圧トランスの劣化を防止して長寿命のため、
投光器を小型、軽量化できると共に、始動性が良好で、
長寿命とすることができる。しかも、収納ボックス44
を器具本体の背面に突出して設け、且つ放電灯用イグナ
イター45のプリント基板9を中央部から外して、隅に
配置してあるため、高圧放電ランプの熱による温度分布
の低い方にプリント基板9を位置させ、プリント基板9
の部品が上記熱により劣化したり、誤動作しないように
して、器具の信頼性を高めることができる。
【0039】
【発明の効果】以上記述した如く請求項1の発明によれ
ば、第1のパルストランスと第2のパルストランスの2
次巻線の巻き終わり端部が左右逆になるように、前記第
1、第2のパルストランスを平行に配置することによ
り、パルストランスを小型化して、放電灯用イグナイタ
ーを小型化することができる。
【0040】請求項2の発明によれば、第1、第2のパ
ルストランスの両端を第1、第2のホルダに開けられた
貫通穴に装着することにより、第1、第2のパルストラ
ンスの固定構造を簡単化して、放電灯用イグナイターを
小型化できると共にその組み立て性を向上させて、製造
コストを低減させることができる。
【0041】請求項3の発明によれば、第1、第2のパ
ルストランスのコアーの直径を長手方向に異なるように
成型しているため、前記ホルダの貫通穴に前記第1、第
2のパルストランスの両端を密着して堅固に固定するこ
とができる。
【0042】請求項4の発明によれば、パルス発生停止
回路が動作すると、安定器からパルス発生器側へ電流を
供給する電源ラインを開路するスイッチ回路を設けたこ
とにより、前記パルス発生停止回路が動作して、パルス
発生器の動作を停止した場合、このパルス発生器の高圧
トランスに流れる電流を完全に無くして、この高圧トラ
ンスの劣化を防止することができると共に、放電ランプ
の装着側へ電圧が印加されないため、感電などの危険性
をなくして、安全性を向上させることができる。
【0043】請求項5の発明によれば、前記パルス発生
停止回路を前記パルス発生器から離して配置することに
より、前記パルス発生器が動作中に発生する放射ノイズ
による前記パルス発生停止回路の誤動作を防止して、放
電ランプを確実且つ安定にに始動することができる。
【0044】請求項6の発明によれば、小型で、誤動作
なく長寿命で且つ感電の心配のない放電灯用イグナイタ
ーを用いているため、照明器具を小型化できると共に、
照明器具の性能及び安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電灯用イグナイターの一実施の形態
を示した回路図。
【図2】図1で示した放電灯用イグナイターを構成する
主要部品の配置例を示した平面図。
【図3】図1、図2に示したパルストランスの固定構造
例を示した斜視図。
【図4】本発明の照明器具の一実施の形態を示した図。
【図5】従来の放電灯用イグナイターの構成例を示した
回路図。
【符号の説明】 1 パルス発生器 2a、2b パルストランス 3 高圧トランス 4 安定器 5 パルス発振回路 6 パルス停止回路 10a、10b ホルダ 21 鉄心 22 絶縁フィルム 41 器具本体 42 投光面 43 取り付けアーム 44 収納ボックス 45 放電灯用イグナイター 61 リレーの接点 62 動作コイル 101、102 貫通穴 C5、C6 コンデンサ F 1次巻線 Q1 トライアック Q2 サイリスタ R8、R12 抵抗 S 2次巻線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状のコアーに1次巻線及び2次巻線を
    重ねて巻回し、前記2次巻線から放電ランプ始動用の高
    圧パルス電圧を発生する第1のパルストランスと;この
    第1のパルストランスに平行に配置され、棒状のコアー
    に1次巻線及び2次巻線を重ねて巻回し、前記2次巻線
    から放電ランプ始動用の高圧パルス電圧を発生し、且つ
    この2次巻線の巻き終わり端部が前記第1のパルストラ
    ンスの2次巻線の巻き終わり端部と左右が逆になるよう
    に配置した第2のパルストランスと;を具備することを
    特徴とする放電灯用イグナイター。
  2. 【請求項2】 2個の貫通穴を上下に有する第1のホル
    ダと;2個の貫通穴を上下に有する第2のホルダと;を
    具備し、前記第1のホルダと前記第2のホルダの上部に
    開けられている貫通穴に、前記第1のパルストランスの
    両端部を貫通させて装着し、前記第1のホルダと前記第
    2のホルダの下部に開けられている貫通穴に、前記第2
    のパルストランスの両端部を貫通させて装着することに
    より、前記第1、第2のパルストランスの両端を前記第
    1のホルダと前記第2のホルダとで支持して固定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の放電灯用イグナイター。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2のパルストランスのコア
    ーの直径が長手方向で徐々に異なるように前記コアーを
    成型し、前記第1、第2のホルダの上部と下部に開けら
    れた貫通穴の直径を前記コアーの両端の直径に合わせて
    異なるように開けたことを特徴とする請求項2記載の放
    電灯用イグナイター。
  4. 【請求項4】 放電ランプ始動用の高圧パルス電圧を発
    生するパルス発生器と;安定器から電源ラインを通して
    供給される電流を前記パルス発生器に入、切するスイッ
    チ素子と;前記安定器への電源投入と共にオンして前記
    安定器からの電流を前記パルス発生器に入力している前
    記スイッチ素子を所定時間後にオフするパルス発生停止
    回路と;前記パルス発生器により前記放電ランプが点灯
    すると、点灯電流を検出して前記スイッチ素子をオフす
    る制御回路と;前記パルス発生停止回路が動作して前記
    スイッチ素子をオフすると前記安定器から前記パルス発
    生器へ電流を供給する前記電源ラインを開路して遮断す
    るスイッチ回路と;を具備することを特徴とする放電灯
    用イグナイター。
  5. 【請求項5】 前記パルス発生器が動作中に発生する放
    射ノイズの影響を受けない位置に前記パルス発生器停止
    回路を前記パルス発生器から離して配置することを特徴
    とする請求項4記載の放電灯用イグナイター。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5いずれか1記載の放電灯
    用イグナイターと;この放電灯用イグナイターにより始
    動される放電ランプと;前記放電ランプが放射する光を
    反射する反射部材と;を具備することを特徴とする照明
    器具。
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