JPH1024281A - 廃棄物処理装置および処理方法 - Google Patents

廃棄物処理装置および処理方法

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JPH1024281A
JPH1024281A JP18105296A JP18105296A JPH1024281A JP H1024281 A JPH1024281 A JP H1024281A JP 18105296 A JP18105296 A JP 18105296A JP 18105296 A JP18105296 A JP 18105296A JP H1024281 A JPH1024281 A JP H1024281A
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JP
Japan
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waste treatment
catalyst
treatment apparatus
hydrogen source
adsorbent
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Withdrawn
Application number
JP18105296A
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English (en)
Inventor
Miya Sasaki
美弥 佐々木
Takumi Oikawa
巧 及川
Tadao Machida
忠男 町田
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KADEN SEIHIN KYOKAI
Toshiba Corp
Original Assignee
KADEN SEIHIN KYOKAI
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定フロンや代替フロンの分解・無害化処理
過程において、より効率的に中間生成物の生成を抑える
ことのできる廃棄物処理装置および方法を提供する。 【解決手段】 ハロゲン化炭化水素含有発泡樹脂を構造
材の一部として有する機器を処理する廃棄物処理装置で
あって、ハロゲン化炭化水素を機器より回収する第1の
手段と、回収されたハロゲン化炭化水素を、分解過程に
おいて生成する中間生成物の発生量を低減しつつ触媒に
より分解物にすると共に、その分解物を吸着固定化する
第2の手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般廃棄物や産業
廃棄物の処理装置および処理方法に関わり、特に構造物
中に有機ハロゲン化物含有発泡樹脂を有する機器の処理
装置および処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃家電製品を処理する際、一般消
費者から廃棄される場合には一般廃棄物として、また事
業者等から廃棄される場合には産業廃棄物として処理さ
れてきた。このように、同じ廃家電製品の処理であって
も廃棄元によって対応が異なっていたが、具体的な処理
方法はどちらの場合も埋め立て処理が主流であった。
【0003】上述したような廃家電製品のうち、例えば
廃冷蔵庫には断熱材として発泡ポリウレタン樹脂が用い
られており、この発泡ポリウレタン樹脂の発泡剤として
は、例えばモノフルオロトリクロロメタン(以下、CFC-
11と称する)やジフルオロジクロロメタン(以下、CFC-
12と称する)等の有機ハロゲン化物が含まれている。こ
の結果、埋め立て処理をするとなると容積が大きくな
り、一方、破砕処理を行うと CFC-11 や CFC-12 等の有
機ハロゲン化物が放出されるおそれが生じる。
【0004】ところで、オゾンホールの発見以後、比較
的安定な物質である CFC-11 や CFC-12 等は大気中に放
出されると分解されずにそのまま成層圏にまで拡散する
結果、宇宙からの強い紫外線によって分解されオゾン層
の破壊を引き起こすことから、特定フロンとしてその使
用および処理が国際的に規制されている。
【0005】したがって、特定フロンを大気中に放出す
るおそれがある廃家電製品等の処理には、単に埋め立て
処理ではなく、予め特定フロンを分解・無害化した上で
処分することが求められている。
【0006】また、 CFC-11 や CFC-12 等の特定フロン
に代えて、HCFC-22 や HFC-134a 等の代替フロンを用い
ることも検討されているが、これら代替フロンもオゾン
破壊係数が零ではないので、必ずしもオゾン層の破壊に
対して無害とはいえず、段階的にその使用を削減するこ
とが求められている。このように、これら代替フロンを
発泡剤として含む発泡ポリウレタン樹脂を構成材とする
廃棄物をはじめ、その他ハロゲン化炭化水素排出の危険
のある廃棄物についても、代替フロンを分解・無害化し
た上で処理することが求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特定フ
ロンや代替フロンの分解・無害化処理過程において、多
くの中間生成物が生成する。これらの中間生成物が最終
分解物にまで分解されずに安定化されると、触媒や吸着
剤で分解・吸着処理しようとしても吸着されずに大気中
に排出されるという問題がある。
【0008】また、中間生成物の分解・吸着をより完全
にしようとすると、別個に後処理手段が必要になり、装
置が複雑になるという問題がある。
【0009】さらに、場合によっては、最終分解物とな
って無害化された排気が再び反応槽に戻ることがあれ
ば、触媒と接触することにより、再度フロン化合物など
を生成する恐れを生じるという問題がある。
【0010】本発明は、このような問題に対処するため
になされたもので、特定フロン(CFC系)や代替フロ
ン(HCFC系、HFC系)の分解・無害化処理過程に
おいて、より効率的に中間生成物の生成を抑えることの
できる廃棄物処理装置および方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の廃棄物処理装
置は、ハロゲン化炭化水素含有発泡樹脂を構造材の一部
として有する機器を処理する廃棄物処理装置であって、
ハロゲン化炭化水素を機器より回収する第1の手段と、
回収されたハロゲン化炭化水素を、分解過程において生
成する中間生成物の発生量を低減しつつ触媒により分解
物にすると共に、その分解物を吸着固定化する第2の手
段とを有することを特徴とする。
【0012】請求項2の廃棄物処理装置は、請求項1の
廃棄物処理装置において、水素源を添加する水素源添加
手段を第2の手段に有することを特徴とする。
【0013】請求項3の廃棄物処理装置は、請求項2の
廃棄物処理装置において、水素源を添加する際における
触媒の温度を 300℃以上とする手段を有することを特徴
とする。
【0014】請求項4の廃棄物処理装置は、請求項2の
廃棄物処理装置において、水素源の量をハロゲン化炭化
水素の量に対して化学量論的に同等以上添加する手段を
有することを特徴とする。
【0015】請求項5の廃棄物処理装置は、請求項2の
廃棄物処理装置において、水素、水および炭化水素化合
物から選ばれた少なくとも 1つの物質を水素源とする手
段を有することを特徴とする。
【0016】請求項6の廃棄物処理装置は、請求項2の
廃棄物処理装置において、水素源をガス化する手段を有
することを特徴とする。
【0017】請求項7の廃棄物処理装置は、請求項6の
廃棄物処理装置において、ガス化する手段は水素源を加
熱する手段であることを特徴とする。
【0018】請求項8の廃棄物処理装置は、請求項7の
廃棄物処理装置において、水素源を加熱する手段は、水
素源として加える物質が気化する温度以上の温度に制御
する手段を有することを特徴とする。
【0019】請求項9の廃棄物処理装置は、請求項2の
廃棄物処理装置において、第2の手段は、水素源を添加
された後、処理ガスが逆流しない手段を有することを特
徴とする。
【0020】請求項10の廃棄物処理装置は、請求項1
の廃棄物処理装置において、第2の手段は、分解物をカ
ルシウム系吸着剤に接触させる手段を有することを特徴
とする。
【0021】請求項11の廃棄物処理装置は、請求項1
0の廃棄物処理装置において、触媒と吸着剤との寿命が
同時となる混合比で混合する手段を有することを特徴と
する。 請求項12の廃棄物処理装置は、請求項10の
廃棄物処理装置において、吸着剤の温度を 300℃以上と
する手段を有することを特徴とする。
【0022】請求項13の廃棄物処理装置は、請求項1
0の廃棄物処理装置において、触媒と吸着剤とは、相互
に均一に混合するか、またはそれぞれ積層して混合する
手段を有することを特徴とする。
【0023】本発明の廃棄物処理方法は、ハロゲン化炭
化水素含有発泡樹脂を構造材の一部として有する機器を
処理する廃棄物処理方法であって、ハロゲン化炭化水素
を機器より回収する第1の工程と、回収されたハロゲン
化炭化水素を、分解過程において生成する中間生成物の
発生量を低減しつつ触媒により分解物にすると共に、そ
の分解物を吸着固定化する第2の工程とを有することを
特徴とする。
【0024】本発明の廃棄物処理装置において、ハロゲ
ン化炭化水素含有発泡樹脂を構造材の一部として有する
機器は、たとえば発泡剤としてハロゲン化炭化水素を用
いている発泡樹脂、特にポリウレタン樹脂を用いた断熱
材が組み込まれた機器、たとえば冷蔵庫や空気調和機な
どを挙げることができる。
【0025】また、ハロゲン化炭化水素を機器より回収
する手段としては、機械的に機器を破砕する方法や、蒸
し炊きにして乾留する方法を挙げることができる。乾留
に際しては温度調節手段や、窒素ガス、希ガスなどのキ
ャリアガス導入手段を備えることができる。
【0026】本発明の廃棄物処理装置において、ハロゲ
ン化炭化水素の分解過程において発生する中間生成物
は、吸着剤に吸着・固定される塩酸や弗酸などのハロゲ
ン化物以外の吸着剤に反応しない化合物をいう。具体的
には四塩化炭素、ダイオキシン、トリクレン、ジクロル
メタン等を挙げることができる。
【0027】このような中間生成物の生成量を低減する
ために、ハロゲン化炭化水素を分解する際に、(イ)水
素源を添加させること、(ロ)吸着剤を接触させること
により、中間生成物の生成を抑制することができ、後段
で行う吸着工程を経ることにより、よりクリーンな排気
ガスを排出することができる。また、水素源を添加され
て分解され、吸着剤に吸着前のガスが逆流すると、ふた
たび中間生成物が生成するおそれが生じるため、この逆
流を防止する手段、たとえば逆止弁などの構造を有する
ことが重要である。
【0028】水素源を添加させる手段において、水素源
としては水および炭化水素化合物を単独、または混合物
として用いることができる。水素源を添加することによ
って、吸着剤に反応しない四塩化炭素などの中間生成物
が塩酸や弗酸となる。中間生成物を充分に反応させるた
めには、触媒の温度を 300℃以上とすることが好まし
い。また、添加する水素の量は、ハロゲン化炭化水素と
反応して塩酸や弗酸を生成するのに充分な化学量論的量
より多く添加することが好ましく、さらに、水素源を加
熱によりガス化することが好ましい。水素源をガス化す
る場合には、その物質が気化する温度以上の温度に制御
する手段を有することが好ましい。
【0029】本発明に係るカルシウム系吸着剤は、塩
酸、弗酸などを吸着すると共に、分解によって生じたハ
ロゲンを塩化カルシウムやフッ化カルシウムとして回収
することのできるものであれば使用できる。たとえば、
炭酸カルシウムや水酸化カルシウムを挙げることができ
る。
【0030】このカルシウム系吸着剤は、ハロゲン化炭
化水素分解触媒と共に混合して使用されるが、触媒と吸
着剤との寿命が同時となる混合比で使用することが好ま
しい。これは、触媒と吸着剤との取換え時期を同時期に
することが望ましいためである。混合比は、ハロゲン化
炭化水素の分解率とハロゲン化物との吸着率との変化を
測定して定めることができる。またハロゲン化物との吸
着率は吸着剤の温度が300℃以上とすることにより向上
する。混合の態様としては均一混合あるいは積層であっ
てもよい。
【0031】本発明の廃棄物処理方法は、上述の装置を
用いて廃棄物を処理する方法に関する。
【0032】
【発明の実施の形態】
実施例1 本発明の廃棄物処理装置について、図1を用いて説明す
る。図1は、それぞれの工程を個々の装置で行う場合の
廃棄物処理装置の概要図である。また、図2は、処理工
程を流れ図で示したものである。この廃棄物処理装置
は、廃家電製品投入口01、機器破砕室11、熱乾留室
21、ハロゲン化炭化水素の分解をするための触媒反応
槽31、吸着槽41、排気部51から構成されており、
機器破砕室11の内部に機器破砕部12が設置されてい
る。また、機器破砕室11と熱乾留室21を仕切る可動
扉13、熱乾留室21の温度を昇温させるための熱乾留
室ヒーター部22、熱乾留室21の温度を常に検知する
ための温度センサー部23、熱乾留室21の温度を調節
するための温度調節部24、熱乾留室21と触媒反応槽
31を接続するための接続部25、触媒反応槽ヒーター
部33、触媒反応槽内の温度を検知するための温度セン
サー部34、触媒反応槽内の温度コントロールを行うた
めの温度コントロール部35、吸着槽41ヘ接続する接
続部42、吸着槽へ排気を押し込むためのポンプ43か
ら成っている、吸着槽41内には、吸着剤61が充填さ
れており、吸着槽41から外へ排気するための排気口4
4が設置されている。
【0033】また、中間生成物の発生量を低減しつつ触
媒により分解物にする手段として、触媒反応槽31に、
配管101、ポンプ102および流量計103が接続さ
れている。
【0034】具体的な処理工程について、図1および図
2を用いて説明する。廃家電製品投入口01から廃家電
製品02を投入し、廃家電製品投入口01を密閉する。
その後、機器破砕室11中に設置された機器破砕部12
に送られ廃家電製品を破砕する。破砕された廃家電製品
03は、可動扉13を介して熱乾留室21ヘ移動する。
破砕された廃家電製品が熱乾留室21ヘ移動終了た後、
可動扉13を密閉する。予め熱乾留室21は、温度セン
サー部23で温度を検知しながら、ヒーター部22で温
められ、温度調節部24で 300〜500 ℃にコントロール
されている。熱乾留室21内で破砕された廃家電製品0
3は、ハロゲン化炭化水素含有発泡樹脂から、熱乾留処
理によってハロゲン化炭化水素を気化し、金属部と分離
する。気化されたハロゲン化炭化水素は、接続部25を
介して触媒反応槽31に導入される。予め触媒反応槽3
1に充填された触媒60を触媒反応槽ヒーター部33に
よって、触媒60の活性を促す温度に昇温するため、温
度センサー部34で検知しながら温度コントロール部3
5で温度コントロールされている。ハロゲン化炭化水素
は、活性化された触媒60と接触することにより、分解
反応をおこし、その結果炭化水素を分離してハロゲン化
物となる。また、炭化水素は回収される。さらに、中間
生成物を効率的にハロゲン化物するために触媒反応槽3
1に、流量計103で流量を調節しながら、ポンプ10
2により配管101を経て水素源100が加えられる。
ハロゲン化物は、接続管42を介して吸着槽41ヘポン
プ43によって搬送される。吸着槽41には、吸着剤6
1が充填されており、搬送されたハロゲン化物を吸着さ
せる。ハロゲン化物を取り除いた排気は、排気口44を
介して外気へ排気される。
【0035】この装置および方法により、触媒によって
生成される中間生成物に水素源を加えることができる。
その結果四塩化炭素等の生成を押さえることができる。
また、水素源はハロゲン化炭化水素を含有する発泡樹脂
を乾留する際に排出される炭化水素を用いることもでき
る。
【0036】本発明の廃棄物処理装置および方法を用い
て、ハロゲン化炭化水素含有発泡樹脂を構造材の一部と
して有する機器を処理したときの実験結果を図3−a、
図3−bに示す。図3−aは、フロン分解を窒素雰囲気
で水素源なしで行った時のフロン (CFC-11) と中間生成
物である四塩化炭素(CCl4 ) の濃度の変化を示した図で
ある。濃度の測定は排気口44で測定した。図3−aに
よれば温度上昇に伴いフロンは分解され濃度が低くなっ
ていることが確認されるが、四塩化炭素の濃度は上昇し
ていることが認められた。一方、図3−bは、窒素雰囲
気で水素源を添加したときのフロン (CFC-11) と中間生
成物である四塩化炭素(CCl4 ) の濃度の変化を示した図
である。水素源の量は、触媒反応槽31に導入され る
フロン (CFC-11) 濃度を測定し、フロン (CFC-11) を構
成する塩素および弗素を塩酸および弗酸に転換できるた
めの化学量論に対して 1.5倍量添加した。その結果、 3
00℃では、フロン、四塩化炭素に低減が見られ、 400℃
以上では、フロンおよび四塩化炭素は検出されなかっ
た。
【0037】実施例2 本発明の廃棄物処理装置に係る触媒反応槽31について
図4により説明する。図4は水素源を添加するに際して
好ましい装置の概要を示す図である。図4に示すよう
に、ポンプ102を通って流量計103を通過した水素
源を含む物質を流量計103と触媒反応槽31との間の
配管101に水素源100を含む物質をガス化するため
のヒータ104を設置し、かつ温度センサー105で水
素源を含む物質の温度を気化温度以上にコントロール設
定して温度コントローラ106を作動させなから触媒反
応槽31にガス化した水素源を送り込む。その際、配管
101の周囲は断熱材107により断熱されており、ガ
ス化した状態を保つことが必要である。このため、触媒
反応槽が蒸発熱を奪われることなく、安定した温度で分
解を行うことができる。さらに、ガス化することにより
乱雑さが増加すろため、反応のための接触機会が増加
し、反応が促進されるなどの効果がある。
【0038】実施例3 本発明の廃棄物処理装置に係る触媒反応槽31の他の例
について図5により説明する。図5は水素源を添加する
に際して他の好ましい装置の概要を示す図であり、図4
に示す装置に対して触媒反応槽31の前後に逆止弁10
8を設けている点が異なっている。この逆止弁108を
設けることにより触媒反応槽32に水素源100を加え
た後の排ガスが逆流しなくなり、再び四塩化炭素のよう
な中間生成物の生成を抑えることができる。
【0039】実施例4 本発明の廃棄物処理装置に係る触媒反応槽31内の反応
機構について図6および図7を用いて説明する。図6お
よび図7は、触媒反応の模式図であり、フロン( CFC-1
1 )を分解したときに起こっている触媒反応槽31の中
での状態を示している。まず、触媒反応槽の中に触媒の
みを充填し吸着剤を入れない場合は、図6で示すように
フロン( CFC-11 )は、触媒による分解によって、様々
な形になり、最終的に HCl、HF、CO2 等となるが、その
際フロン( CFC-11 )分子のフッ素成分が解離して生成
する炭素と塩素から構成されるラジカルやイオンなど
と、塩素ラジカルやイオンなどとの反応がおこり、四塩
化炭素などになって安定し排出される場合がある。
【0040】一方、触媒反応槽の中に触媒および吸着剤
を混合充填した場合、図7に示すようにカルシウム系吸
着剤たとえば炭酸カルシウムが近くにあるので、炭酸カ
ルシウムと塩化水素およびフッ化水素が反応をおこし、
遊離の塩素イオンなどがなくなるため、四塩化炭素の生
成が困難になる。
【0041】実施例5 本発明の廃棄物処理装置に係る触媒反応槽31内に充填
する触媒の量と充填剤の量について図8を用いて説明す
る。図8は、容積比で同じ量の触媒と吸着剤とを混合充
填した場合におけるフロン分解率と吸着剤吸着率の変化
を時間経過とともに示したものである。なお、吸着剤吸
着率は塩化水素除去率で示した。図8によると、触媒の
フロン分解率の低下よりも吸着剤吸着率の低下が著しい
ことがわかる。一方、一般的に化字的吸着剤は吸着反応
が起こって、完全に別の物質に変化し安定した状態にな
ると、それ以上は反応が起こりにくくなるため、吸着剤
の量と吸着量は比例関係にある。図9は、吸着剤の量と
吸着率の時間経過を示しているが、吸着剤の量が 2倍に
なると吸着率が、例えば 120分経過時において約 2倍低
下していることが認められる。したがって、触媒反応槽
のなかに炭酸カルシウムを混入させる場合、同時期に取
替えを行うことを前提とすると吸着剤の量を触媒の量よ
り多くすることがよいことが分かる。
【0042】実施例6 本発明の廃棄物処理装置に係る触媒反応槽31の処理温
度について図10一aおよび図10−bを用いて説明す
る。図10−aおよび図10−bは、カルシウム系吸着
剤CaCO3 およびCa(OH)2 についての温度条件による、塩
化水素の吸着率の変化について示している。図10−a
および図10−b共に約 300℃以上で吸着率が良くなっ
ていることが分かる。
【0043】実施例7 本発明の廃棄物処理装置に係る触媒反応槽31内におけ
る触媒60と吸着剤61との混合状態について図11お
よび図12により説明する。図11は触媒60と吸着剤
61とを相互に均一に混合した場合であり、図12は触
媒60と吸着剤61とをそれぞれ積層して混合した場合
である。図11は触媒60と吸着剤61を任意に混ぜ合
わせたものであるが、触媒60でフロンを分解した後ラ
ジカル化したハロゲンがすぐに周りにある吸着剤61と
接触しハロゲン化合物を作り、中間生成物が生成しにく
い効果が得られる。
【0044】また、図12は、最上流側から、触媒6
0、吸着剤61、触媒60、吸着剤61の順で入れた例
であるが、最初の触媒60でフロンを分解し、その後ラ
ジカル化したハロゲンを吸着剤61と接触させハロゲン
化合物とし、中間生成物が生成された場合に再度分解を
行い吸着することにより触媒反応槽の下流側に中間生成
物を排出させない効果が得られる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の廃棄物分
解処理装置または方法は、ハロゲン化炭化水素含有発泡
樹脂を構造材の一部として有する機器より回収されたハ
ロゲン化炭化水素を、分解過程において生成する中間生
成物の発生量を低減しつつ触媒により分解物にすると共
に、分解物を吸着固定化する手段または工程を有するの
で、中間生成物の発生量を大幅に抑えることができる。
その結果、本発明の廃棄物分解処理装置は中間生成物を
処理する後処理工程を簡易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃棄物処理装置の概要図である。
【図2】処理工程を示した流れ図である。
【図3】廃棄物処理装置を用いて行った実験結果を示す
図である。
【図4】触媒反応槽の一例を示す図である。
【図5】触媒反応槽の他の例を示す図である。
【図6】触媒のみを充填した場合における触媒反応の模
式図である。
【図7】触媒および吸着剤を混合充填した場合における
触媒反応の模式図である。
【図8】同量の触媒と吸着剤とを混合充填した場合にお
けるフロン分解率と吸着剤吸着率の変化を示した図であ
る。
【図9】吸着剤の量と吸着率の時間経過を示す図であ
る。
【図10】処理温度条件による塩化水素の吸着率の変化
について示す図である。
【図11】触媒と吸着剤とを相互に均一に混合した場合
を示す図である。
【図12】触媒と吸着剤とを積層して混合した場合を示
す図である。
【符号の説明】
01……廃家電製品投入口、02……廃家電製品、03
……破砕された廃家電製品、11……機器破砕室、12
……機器破砕部、13……可動扉、21……熱乾留室、
22……熱乾留室ヒーター部、23……温度センサー
部、24……温度調節部、25……接続部、31……触
媒反応槽、33……触媒反応槽ヒーター部、34……温
度センサー部、、35……温度コントロール部、41…
…吸着槽、42……接続部、43……ポンプ、44……
排気口、51……排気部、60……触媒、61……吸着
剤、100……水素源、101……配管、102……ポ
ンプ、103……流量計。
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明は、このような問題に対処するため
になされたもので、特定フロン(CFC系)や代替フロ
ン(HCFC系)の分解・無害化処理過程において、よ
り効率的に中間生成物の生成を抑えることのできる廃棄
物処理装置および方法を提供することを目的とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】請求項5の廃棄物処理装置は、請求項2の
廃棄物処理装置において、水および炭化水素化合物から
選ばれた少なくとも1つの物質を水素源とする手段を有
することを特徴とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 巧 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内 (72)発明者 町田 忠男 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化炭化水素含有発泡樹脂を構造
    材の一部として有する機器を処理する廃棄物処理装置で
    あって、 前記ハロゲン化炭化水素を前記機器より回収する第1の
    手段と、 回収された前記ハロゲン化炭化水素を、分解過程におい
    て生成する中間生成物の発生量を低減しつつ触媒により
    分解物にすると共に、前記分解物を吸着固定化する第2
    の手段とを有することを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の廃棄物処理装置におい
    て、水素源を添加する水素源添加手段を前記第2の手段
    に有することを特徴とする廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の廃棄物処理装置におい
    て、前記水素源を添加する際における前記触媒の温度を
    300℃以上とする手段を有することを特徴とする廃棄物
    処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の廃棄物処理装置におい
    て、前記水素源の量を前記ハロゲン化炭化水素の量に対
    して化学量論的に同等以上添加する手段を有することを
    特徴とする廃棄物処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の廃棄物処理装置におい
    て、水および炭化水素化合物から選ばれた少なくとも 1
    つの物質を前記水素源とする手段を有することを特徴と
    する廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の廃棄物処理装置におい
    て、前記水素源をガス化する手段を有することを特徴と
    する廃棄物処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の廃棄物処理装置におい
    て、前記ガス化する手段は前記水素源を加熱する手段で
    あることを特徴とする廃棄物処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の廃棄物処理装置におい
    て、前記水素源を加熱する手段は、前記水素源として加
    える物質が気化する温度以上の温度に制御する手段を有
    することを特徴とする廃棄物処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の廃棄物処理装置におい
    て、前記第2の手段は、前記水素源を添加された後、処
    理ガスが逆流しない手段を有することを特徴とする廃棄
    物処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の廃棄物処理装置におい
    て、前記第2の手段は、前記分解物をカルシウム系吸着
    剤に接触させる手段を有することを特徴とする廃棄物処
    理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の廃棄物処理装置にお
    いて、前記触媒と前記吸着剤との寿命が同時となる混合
    比で混合する手段を有することを特徴とする廃棄物処理
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の廃棄物処理装置にお
    いて、前記吸着剤の温度を 300℃以上とする手段を有す
    ることを特徴とする廃棄物処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の廃棄物処理装置にお
    いて、前記触媒と前記吸着剤とは、相互に均一に混合す
    るか、またはそれぞれ積層して混合する手段を有するこ
    とを特徴とする廃棄物処理装置。
  14. 【請求項14】 ハロゲン化炭化水素含有発泡樹脂を構
    造材の一部として有する機器を処理する廃棄物処理方法
    であって、 前記ハロゲン化炭化水素を前記機器より回収する第1の
    工程と、 回収された前記ハロゲン化炭化水素を、分解過程におい
    て生成する中間生成物の発生量を低減しつつ触媒により
    分解物にすると共に、前記分解物を吸着固定化する第2
    の工程とを有することを特徴とする廃棄物処理方法。
JP18105296A 1996-07-10 1996-07-10 廃棄物処理装置および処理方法 Withdrawn JPH1024281A (ja)

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