JPH10243673A - 色表示素子の駆動方法 - Google Patents

色表示素子の駆動方法

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JPH10243673A
JPH10243673A JP5250097A JP5250097A JPH10243673A JP H10243673 A JPH10243673 A JP H10243673A JP 5250097 A JP5250097 A JP 5250097A JP 5250097 A JP5250097 A JP 5250097A JP H10243673 A JPH10243673 A JP H10243673A
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JP
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stator
magnet
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coil
period
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JP5250097A
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English (en)
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Tadahiko Nakagiri
忠彦 中桐
Mitsuo Yoshino
光男 芳野
Yoshihiko Yanagawa
芳彦 柳川
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T I SHII SHICHIZUN KK
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
T I SHII SHICHIZUN KK
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色表示装置の構成要素である各色表示素子
に、駆動パルスを印加して色表示体を回転させ動画を表
示する色表示素子の駆動方法において、コイル励磁に使
用する強磁性材料には残留磁気が存在し、励磁を停止し
たときステータの一方に色表示体の磁石が吸引され、色
表示素子の停止位置がずれる欠点があった。 【解決手段】 色表示体の磁石のN、S極がステータに
向き合って回転するとき、対面期間中はステータのコイ
ル励磁をやめて強磁性材料にかけられる磁界Hの量を少
なくする。また、ステータギャップによる自己保持作用
と同等のステータ間の残留磁気差を許容できるようなコ
イル励磁を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色に塗り分けた
色表示体を持つ色表示素子を複数用いて画面を構成し、
モータでそれぞれの色表示体を回転、停止させて表示す
る色を切り替えることにより文字や絵などの情報を毎秒
数十フレームの速さで切り替え、動画として表示する色
表示素子の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、上記の色表示装置の色表示
体のモータ駆動に関し、特願平4−128010号(特
開平5−297812号)、特願平4−131836号
(特開平5−303338号)により、モータに必要
な、加速、減速、および制動のパルス方式を提案した。
前記出願の実施例では、1つのモータに2組のコイルを
使用し、加速、減速、制動時には、2組のコイルを同時
に励磁し、磁石が固着された色表示体を高速に回転、静
止させることによって色を切り替えていた。しかし、コ
イル励磁に使用する強磁性材料には励磁後に残る残留磁
気が存在するため、コイル励磁の終了後、ステータを構
成する強磁性材料の一方に磁石が吸引されて色表示体の
停止位置が移動し、スリット欠陥と呼ばれる他の表示色
がスリット状にみえる欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−29781
2号、特開平5−303338号に開示した駆動パルス
は、2組のコイルに同時に励磁電力を供給し、強磁性材
料によって構成されたステータと磁芯の励磁を行い、色
表示体に固着された磁石を吸引し回転させる構成になっ
ている。該ステータと色表示体の磁石のギャップは非常
に狭いため、ステータにはコイル励磁と、吸引された磁
石の両方の磁束によって大きな磁界がかけられ、前記強
磁性材料で構成されるステータのBHカーブは小型モー
タの場合磁界Hがほぼ飽和状態にまで達し、磁石が通り
過ぎて磁界Hがゼロ状態に戻った後も磁束密度Bは、あ
る一定量が残留磁気としてステータや磁芯に残ることに
なる。その結果、コイル励磁によって正しい位置に停止
している色表示体の磁石は、残留磁束密度Bの磁気吸引
力によってコイル励磁終了後にもわずかに回転し、前記
のスリット欠陥を生じてしまう。本発明が解決しようと
する課題は、前記残留磁気の発生を最小限に抑えるコイ
ル励磁手段によって、スリット欠陥の発生を抑制するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
には、色表示体の磁石のN、S極が回転するとき、通過
中に対面するステータのコイル励磁をその期間は停止
し、従来行っていたコイル励磁と磁石による励磁の両方
によるステータの磁化を、本発明では磁石による一方の
励磁だけにとどめ、強磁性材料にかかるBHカーブの磁
界の強さHの量をほぼ半分にすることによって残留磁束
密度Bの発生量を低減し、コイル励磁終了後におこる残
留磁気の差による磁気差回転力を抑制し、色表示体のス
リット欠陥の発生を防止している。以下、本実施例で
は、4極モータ90度回転の場合について説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】図11は色表示装置の構成要素で
ある色表示素子の一実施例の分解斜視図である。軟磁性
材料の地板61に4本の磁芯62が圧入され、磁芯62
のそれぞれにコイル67〜70が巻かれており、互いに
向き合っているコイル67と68、69と70が直列に
接続されて2組のコイルを構成する。4本の磁芯62の
上端には、それぞれ1本の磁芯62につき1つのステー
タ63が結合され、ステータ63a〜dの相互間の4箇
所の隙間であるステータギャップ65によりそれぞれの
ステータが分離されている。磁石66に取付けた回転軸
75の下端部は、地板61に穿った穴にはまって回転自
在に支持され、磁石66は直径方向に着磁されており、
1つのステータ63に囲まれた空間に磁石ギャップ64
を隔てて位置し、モータを構成している。ステータ枠7
6は、4個のステータ63a〜dを位置決めして保持す
るプラスチック枠で、ステータ63a〜dおよび磁石6
6を覆って構成されている。回転軸75の上端部は、ス
テータ枠76の軸受け穴77を通って突き出しており、
色表示体78の中心穴79に押し込まれて結合されてい
る。色表示体78の円筒面は4色に塗り分けられてお
り、2組のコイルのそれぞれのコイル端子71と72、
73と74から駆動パルスを印加することによって、色
表示体78を回転させて表示する色を表示面に向けるよ
うになっている。
【0006】図12は、従来の駆動パルスの説明図であ
る。駆動パルスは、加速、減速および制動パルスで構成
されている。駆動パルスは、A、Bの2種類からなり、
これらを図11に示した2組のコイルにそれぞれ印加す
ることによって、色表示素子の色表示体を回転させる。
駆動パルスA、Bは、それぞれ3つの回転動作の期間に
区切られ、加速期間80、減速期間82、制動期間84
で構成されている。加速期間80は、図示の如く、加速
パルスA(90)と加速パルスB(92)で構成され、
減速期間82は、減速パルスA(94)と減速パルスB
(96)で構成され、制動期間84は、制動パルスA
(98)と制動パルスB(100)で構成されている。
図示のごとく、駆動パルスA、Bは、上記加速、減速、
制動期間中はつねに励磁状態にあり、励磁期間中に磁石
のN、S極はステータに対面した状態で回転する。以
下、図13によって回転の状態を説明する。
【0007】図13は、図12の駆動パルスによるモー
タの磁石とステータの状態を示す説明図である。図に示
された(A)〜(D)のステータ63a〜dの磁極は、
図12の駆動パルスの各期間でコイルを励磁したときの
状態を示してあり、図13(A)を開始状態として、図
13(B)が図12の加速期間80、図13(C)が図
12の減速期間82、図13(D)が図12の制動期間
84となっている。図13(A)は、モータの回転前の
静止状態を示し、ステータ63a、cが、図11で説明
したように1組のコイルで構成され、図12の駆動パル
スAが供給される。ステータ63b、63dも同様に他
の1組のコイルで構成され、図12の駆動パルスBが供
給される。
【0008】図12の加速期間80では、加速パルスA
(90)、B(92)が供給され、図13(A)の開始
位置Aの状態から図13(B)の状態に向かって磁石6
6が回転し始め、図13(B)のように、磁石66のN
極は位置110まで回転した状態で加速期間80が終了
し、図12の減速期間82に移る。S極については、N
極と対称位置にあるので説明を省略する。
【0009】減速期間82では、加速パルスA(90)
が反転し、減速パルスA(94)となり、図13(C)
に示すように、ステータ63a〜dに磁極が生じ、磁石
66のN極はもとの開始位置Aに引き戻される逆方向ブ
レーキの力をうけ、減速しながら停止位置Bに向かって
回転を続け、磁石66のN極が停止位置Bに到達し、少
し通り越して位置111まで回り込んだ状態で減速期間
82が終了し、図12の制動期間84に移る。
【0010】制動期間84では、減速パルスA(94)
が反転し、制動パルスA(98)となり、図13(D)
に示すように、ステータ63a〜dの磁極が生じ、磁石
66のN極をステータ63b、63cのS極が吸引し、
吸引ブレーキとなって図示の停止位置Bに静止させるよ
うに作用する。停止位置Bに停止するまでの角度を波形
で表すと、図12の回転動作波形102となり、停止位
置Bを中心に位置112、113のごとく、停止位置B
を数回横切って減衰し停止する。
【0011】前記の励磁方式は従来の方式であるが、本
発明によって改善される点は特に図13(B)の状態で
ある。図13(B)では、磁石66のN極がステータ6
3bと対面しているときに図12の加速パルスB(9
2)が加えられ、ステータ63bにはコイル励磁による
S極の磁界と、磁石66のN極による誘導とS極の磁界
の両方が加わり、加算された大きな磁界が加えられてい
ることになる。同じ期間にステータ63cは、加速パル
スA(90)によってS極に励磁されているが、磁石6
6は、図示のごとく、N極とS極の中間にあるため磁石
66からの磁界の影響はほとんど受けていない。したが
って、ステータ63bだけにコイル励磁と磁石66によ
るほぼ2倍の磁界がかけられていることになり、それに
比べてステータ63cにはコイル励磁だけの磁界しかか
けられていないことになる。その結果、ステータ63b
と63cは残留磁気の差を生じ、コイル励磁を終了した
後、磁石66は停止位置Bから開始位置Aに向かってわ
ずかに逆回転し、前記のスリット欠陥を生ずる。
【0012】上記の残留磁気の差は、磁石のN、S極が
回転中に対面するステータのコイル励磁をその対面期間
中だけ停止することによって大幅に緩和できることが予
想される。以下、残留磁気の差を少なくしスリット欠陥
を抑制する手段を、図14によって説明する。
【0013】図14は、BHカーブによるステータと磁
芯の残留磁気の説明図である。X軸は磁界の強さHを表
し、Y軸は磁束密度Bを表す。ステータと磁芯は、図1
1に示すごとく、一体に結合されているため、以下、ス
テータに残留磁気を生ずるものとして説明する。前述の
ごとく、図13(B)のステータ63bをコイルのみで
励磁した場合を図14の磁界H1 で表し、励磁をゼロに
した場合の残留磁束密度をB1 で表す。
【0014】また、コイル励磁を行わず磁石66のN極
がステータ63bに対面した場合の誘導磁界を磁界H2
で表し、磁石66が通過してゼロ磁界になったときの残
留磁束密度をB2 で表す。磁界H1 とH2 はほぼ同じ値
が最も駆動効率が良い。図13(B)のステータ63b
のコイルを励磁して磁石66のN極が対面したときは、
磁界H1 とH2 を重畳した状態であるからほぼ2倍の磁
界H3 となり、磁界をゼロにしたとき残留磁束密度はB
3 の高い値となる。
【0015】もし、磁界H1 がなければ残留磁束密度は
2 であるから、磁石66のN極が図13(B)の停止
位置Bに到達したとき、ステータ63bが磁界H2 の残
留磁束密度B2 になるようにし、ステータ63cがコイ
ルによる磁界H1 の残留磁束密度B1 になるようにして
おけば、ほぼ両者の残留磁気の差をなくすことができ
る。磁石66は、停止位置Bでは、ステータ63b、6
3cに同じ値の磁界をかけていることになるから磁気的
な差は発生しない。上記の原理を用いた駆動波形を図1
によって説明する。
【0016】図1は、本発明の駆動パルスの第1の実施
例である。1フレームの期間は、加速期間10の加速パ
ルスA(20)、非励磁(22)、減速期間12の減速
パルスA(24)、非励磁(26)、制動期間14の制
動パルスA(28)、B(30)の各回転動作の期間に
よって構成される。本発明の特徴は、加速期間10、減
速期間12に非励磁(22)、(26)を設けたこと
で、この期間、ステータ63b、63dのコイルへの入
力電圧はなく、加速パルスA(20)、減速パルスA
(24)をステータ63a、63cのコイルのみに印加
して図14で説明した磁界H1 をゼロにしてある。以
下、図2によって磁石とステータの状態を説明する。
【0017】図2は、図1の駆動パルスによるモータの
磁石とステータの状態を示す説明図である。図に示され
た(A)〜(D)のステータ63a〜dの磁極は、図1
の駆動パルスの各期間でコイルを励磁したときの状態を
示してあり、図2(A)を開始状態として、図2(B)
が図1の加速期間10、図2(C)が図1の減速期間1
2、図2(D)が図1の制動期間14となっている。図
2(A)は、モータの回転前の静止状態を示し、ステー
タ63a、63cが、図11で説明したように1組のコ
イルで構成され、図1の駆動パルスAが供給される。ス
テータ63b、63dも同様に他の1組のコイルで構成
され、図1の駆動パルスBが供給される。
【0018】図1の加速期間10では、加速パルスA
(20)が供給され、図2(A)のステータ63aはN
極、63cはS極に励磁され、反発力により図2(A)
の開始位置Aの状態から図2(B)の状態に向かって磁
石66が回転を始め、図2(B)のように、磁石66の
N極は位置110まで回転した状態で加速期間10が終
了し、図1の減速期間12に移る。図2(B)のステー
タ63b、63dのコイル励磁は図14で説明した理由
により行わず磁界H1 をゼロにしてある。なお、S極に
ついてはN極と対称位置にあるので説明を省略する。
【0019】図1の減速期間12では、加速パルスA
(20)が反転し、減速パルスA(24)となり、図2
(C)に示すように、ステータ63a、63cに磁極が
生じ、磁石66のN極はもとの開始位置Aに引き戻され
る逆方向ブレーキの力をうけ、減速しながら停止位置B
に向かって回転を続け、磁石66のN極が停止位置Bに
到達し、少し通り越して位置111まで回り込んだ状態
で減速期間12が終了し、図1の制動期間14に移る。
図2(C)のステータ63b、dのコイル励磁は図14
で説明した理由により行わず磁界H1 をゼロにしてあ
る。
【0020】図1の制動期間14では、減速パルスA
(24)が反転し、制動パルスA(28)となり、図2
(D)に示すように、ステータ63a〜dに図示の磁極
が生じ、磁石66のN極をステータ63b、cのS極が
吸引し、吸引ブレーキとなって停止位置Bに静止させる
ように作用する。停止位置Bに停止するまでの角度を波
形で表すと、図1の回転動作波形32となり、停止位置
Bを中心に位置112、113のごとく停止位置Bを数
回横切って減衰し停止する。
【0021】前記減衰振動中、磁石66はステータ63
b、63cに対しほぼ同じ回数の対面励磁を行うことに
なるので、両ステータの残留磁気の差は起こらない。な
お、ステータギャップ65を広くすれば、両ステータに
対する磁石66の影響が少なくなるから、さらに残留磁
気の差を少なくすることができるが、加速、減速、制動
力に対してはマイナスに作用する。上記の説明におい
て、ステータ63b、63dのコイル励磁が行われない
ことによる加速力、または減速力の低下はわずかで、そ
の理由は図2(B)の磁石66のN極はステータ63b
の中央にあり、この位置110ではステータ63bのコ
イル励磁はN極に対して吸引力、つまりラジアル方向へ
の力として作用し、回転力としてはそれほど大きくは作
用しないからである。したがって、ステータ63b、6
3dのコイル励磁は、ステータ63a、63cのモーメ
ント回転力に比べて効率が悪く、一時的に削除しても回
転力への影響は小さい。なお、削除の効率的な方法につ
いては、高いフレーム数を保ちながら行える種々の手段
を後述してある。上記の説明に用いた減速パルスについ
ては、コイル励磁をゼロにして行わず、加速パルスと制
動パルスの間欠的なコイル励磁で代行することもできる
し、加速パルスと制動パルスをつないで単パルス励磁に
することも可能である。
【0022】図2(D)において、磁石66のN極が停
止位置Bに減衰振動後停止してからはコイル励磁をゼロ
にしてある。この位置ではステータギャップ65のた
め、コイル励磁がなくともN極による自己保持力が作用
して外部から力を加えない限り、N極の停止位置がずれ
ることはない。しかし、前述の残留磁気の差があるとN
極はその分だけ磁気差回転力を生じて停止位置が移動
し、スリット欠陥を起こすことになる。前記自己保持力
は、ステータギャップ65の幅が小さいほど少なく、色
表示体の軸摩擦が大きいほど大きく、ステータと磁芯に
使用される強磁性材料のBHカーブの勾配、つまり透磁
率が大きいほど小さくなる。したがって、磁気差回転力
が自己保持力を上回らない程度の残留磁気の差は許容で
き、この差を利用したさらに効率の高い駆動方式につい
て他の実施例として後述する。
【0023】上記のごとく、本発明の第1の実施例は、
色表示体の回転動作期間を少なくとも加速と制動期間に
よって構成し、色表示体の磁石を加速パルスによって加
速し、磁極がステータと対面して通過中は該ステータの
コイル励磁を一時的に停止、または低下させることによ
って該ステータに加えられる磁石による磁界の強さを、
他のステータに加えられるコイル励磁のみの磁界の強さ
とほぼ同等に保ち、制動期間においては、前記磁石の磁
極が停止位置で対面する複数のステータを均等にコイル
励磁することによって、該ステータの残留磁気の差によ
る磁気差回転力を、停止位置の自己保持力以下に保つ手
段によって構成してある。しかし、自己保持力が存在す
ることによって、加速および制動の方法には、高いフレ
ーム数を保つ種々の手段があり、以下、順次説明を加え
る。
【0024】図3は、本発明の駆動パルスの第2の実施
例である。本図の波形は図1の波形とほぼ同じである
が、一時加速パルスB(220A)が加速期間210の
中にあって、後述する図4の開始位置Aから位置102
まで一時加速が行われる点が異なっている。詳細につい
ては後述する。
【0025】図4は、図3の駆動パルスによるモータの
磁石とステータの状態を示す説明図である。本図の説明
図は、図2(B)の説明図とほぼ同じであるが、一時加
速期間(210A)を開始位置Aから位置102まで設
けてある部分が異なっている。本図の一時加速期間(2
10A)は、図3で示した一時加速期間(210A)を
回転角によって示したもので、この期間だけ加速時間を
増やし、かつ、残留磁気の影響は出ないようにしてあ
る。以下、詳しく説明する。
【0026】図3、図4を用いて図1の駆動パルスとの
違いを説明する。図1の駆動パルスBは、加速期間10
の間が非励磁22によって構成されていたが、前述の磁
気差回転力を生じない範囲なら加速パルスがあった方が
高いフレーム数を保つことができる。その値は次式によ
って表すことができる。隣接するステータがステータギ
ャップ65によって生ずる磁石66に対する自己保持力
をAとし、ステータ63bを一時的にコイル励磁し、磁
石66の極がステータ63bに向き合って回転し、通過
した後に残るステータ63bの残留磁気による吸引力を
Bとし、ステータ63bのコイル励磁をゼロの状態で磁
石66の極がステータ63bに向き合って回転し通過し
た後に残るステータ63bの残留磁気による吸引力をC
とすれば、B−C≦Aとなる磁石66の極の回転位置ま
では、磁石66の極が通過するステータのコイル励磁を
行うことができる。本実施例では、一時加速パルスB
(220A)を加速期間210の中に設け、その期間を
一時加速期間210Aとすることによって、前述の磁気
差回転力を生じない範囲で使用し、図1の場合より加速
性能をあげ、より高いフレーム数を得ている。
【0027】図5は、本発明の駆動パルスの第3の実施
例である。本図の波形は図1の波形とほぼ同じである
が、一時減速パルスB(324A)が減速期間312の
中にあって、後述する図6の位置104と停止位置Bの
間にある点が異なっている。詳細については後述する。
【0028】図6は、図5の駆動パルスによるモータの
磁石とステータの状態を示す説明図である。本図の説明
図は、図2(B)の説明図とほぼ同じであるが、一時減
速期間(312A)を停止位置Bから位置104の間に
設けてある点が異なっている。本図の一時減速期間(3
12A)は、図5で示した一時減速期間(312A)を
回転角によって示したもので、この期間だけ減速時間を
増やし、かつ、残留磁気の影響は出ないようにしてあ
る。以下、詳しく説明する。
【0029】図5、図6を用いて、図1の駆動パルスと
の違いについて説明する。図1の駆動パルスBは、減速
期間12の間が非励磁26によって構成されていたが、
前述の磁気差回転力を生じない範囲なら減速パルスがあ
った方が高いフレーム数を保つことができる。その値は
次式によって表すことができる。隣接するステータがス
テータギャップ65によって生ずる磁石66に対する自
己保持力をAとし、ステータ63bを一時的にコイル励
磁し、磁石66の極がステータ63bに向き合って回転
し、通過した後に残るステータ63bの残留磁気による
吸引力をBとし、ステータ63bのコイル励磁ゼロの状
態で磁石66の極がステータ63bに向き合って回転し
通過した後に残るステータ63bの残留磁気による吸引
力をCとすれば、B−C≦Aとなる磁石66の極の回転
位置までは、磁石66の極が通過するステータのコイル
励磁を行うことができる。本実施例では、一時減速パル
スB(324A)を減速期間312の中に設け、その期
間を一時減速期間(312A)とすることによって、前
述の磁気差回転力を生じない範囲で使用し、図1の場合
より減速性能をあげ、より高いフレーム数を得ている。
【0030】図7は、本発明の駆動パルスの第4の実施
例である。本図の波形は図1の波形とほぼ同じである
が、一時戻しパルスB(424A)が減速期間412と
制動期間414との間にあって後述する図8の一時戻し
期間412Aの期間に励磁される点が異なっている。詳
細については後述する。
【0031】図8は、図7の駆動パルスによるモータの
磁石とステータの状態を示す説明図である。本図の説明
図は、図2(B)の説明図とほぼ同じであるが、一時戻
し期間(412A)を位置106から停止位置Bまで設
けてある部分が異なっている。本図の一時戻し期間(4
12A)は、図7で示した一時戻し期間(412A)を
回転角によって示したもので、この期間だけ一時戻し時
間を増やし、かつ、残留磁気の影響は出ないようにして
ある。上記の一時戻し期間(412A)の間は駆動パル
スAのコイル励磁をやめて、一時戻しパルスB(424
A)が効果的に作用するように構成してある。このと
き、磁石66の極は停止位置Bに近い所にあるのでステ
ータ63bのコイル励磁を行っても残留磁気の増加は最
小に抑えられる。以下、詳しく説明する。
【0032】図7、図8を用いて図1の駆動パルスとの
違いについて説明する。図1の駆動パルスBは、減速期
間12の間が非励磁26によって構成されていたが、前
述の磁気差回転力を生じない範囲なら一時戻しパルスB
(424A)があった方が高いフレーム数を保つことが
できる。その値は次式によって表すことができる。隣接
するステータがステータギャップ65によって生ずる磁
石66に対する自己保持力をAとし、ステータ63bを
一時的にコイル励磁し、磁石66の極がステータ63b
の中央に向かって回転することによって生ずるステータ
63bの残留磁気による吸引力をBとし、ステータ63
cをコイル励磁をゼロの状態で磁石66の極がステータ
63cから遠ざかるときに該ステータに残る残留磁気に
よる吸引力をCとすれば、B−C≦Aとなる磁石66の
極の回転位置までは、ステータ63bのコイル励磁を行
うことができる。本実施例では、一時戻しパルスB(4
24A)を前記減速期間412と制動期間414との間
に設け、その期間を一時戻し期間412Aとすることに
よって、前述の磁気差回転力を生じない範囲で使用し、
図1の場合より制動性能をあげ、より高いフレーム数を
得ている。
【0033】また、本実施例では、磁石66のN極の位
置が位置106にあるとき一時戻しパルスB(424
A)をかけるようになっているが、N極の位置が停止位
置B、または反対側の位置107にあってもステータに
対するコイル励磁の方法は同様である。一時戻し期間
(412A)は、磁石66がほとんど回転しない程度の
短時間に構成してあり、ステータ63bと63cの残留
磁気の量を均等化するために設けられている。
【0034】図9は、本発明の駆動パルスの第5の実施
例である。本図の波形は図1の波形とほぼ同じである
が、一時非励磁期間(512A)が制動期間514の中
にある点が異なっている。詳細については後述する。
【0035】図10は、図9の駆動パルスによるモータ
の磁石とステータの状態を示す説明図である。本図の説
明図は、図2(B)の説明図とほぼ同じであるが、前記
のごとく、一時非励磁期間(512A)を制動期間51
4の中に設けてある部分が異なっている。本図の一時非
励磁期間(512A)は、図9で示した一時非励磁期間
(512A)を回転角によって示したもので、この期間
だけステータ63cの残留磁気をステータ63bより増
やし、磁気差回転力によるスリット欠陥の影響が出ない
ようにしてある。このとき、磁石66のN極は停止位置
Bに近い所にあるので、ステータ63cのコイル励磁に
よる残留磁気の増加は最小に抑えられる。
【0036】図9、図10を用いて、図1との違いにつ
いて説明する。図1の駆動パルスBは、制動期間14の
間が同方向励磁の制動パルスA(28)と制動パルスB
(30)によって構成されていたが、前述の磁気差回転
力を生じない範囲なら非励磁期間(512A)があった
方が高いフレーム数を保つことができる。その値は次式
によって表すことができる。隣接するステータがステー
タギャップ65によって生ずる磁石66に対する自己保
持力をAとし、ステータ63bを一時的にコイル励磁
し、磁石66の極がステータ63cの中央に向かって回
転することによって生ずるステータ63cの残留磁気に
よる吸引力をBとし、ステータ63bをコイル励磁をゼ
ロの状態で磁石66の極がステータ63bから遠ざかる
ときに、該ステータに残る残留磁気による吸引力をCと
すれば、B−C≦Aとなる磁石66の極の回転位置まで
は、ステータ63cのコイル励磁を行うことができる。
本実施例では、一時非励磁期間(512A)を前記制動
期間514の中に設けることによって、前述の磁気差回
転力を生じない範囲で使用し、図1の場合より制動性能
をあげ、より高いフレーム数を得ている。
【0037】また、本実施例では磁石66のN極の位置
が停止位置Bにあるとき、制動パルスA(528)をか
けるようになっているが、N極の位置は位置108、ま
たは反対側の位置109にあってもステータに対するコ
イル励磁の方法は同様である。一時非励磁期間(512
A)は、磁石66がほとんど回転しない程度の短時間に
構成してあり、ステータ63bと63cの残留磁気の量
を均等化するために設けられている。
【0038】上記の第1から第5までの実施例では磁石
66の90度回転の場合について述べたが、同様な手段
は180度回転、6極、8極などの多極モータについて
も適用可能である。また、各図によって説明した加速、
減速、制動期間の励磁方式は、それぞれ組み合わせて使
用することによってさらに効果を上げることができる。
【0039】
【発明の効果】色表示体の磁石の極がステータと向き合
って通過するとき、該ステータのコイル励磁を停止また
は低下させることによりステータに残る残留磁気を少な
くすることができ、その結果、コイル励磁を停止したと
きに生ずる磁気差回転力による色表示体のスリット欠陥
を防ぐことができる。また、ステータギャップによる磁
石の自己保持作用を利用して上記残留磁気を可能な範囲
まで許容できるコイル励磁を行うことによって、さらに
応答性能を上げることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動パルスの第1の実施例である。
【図2】図1の駆動パルスによるモータの磁石とステー
タの状態を示す説明図である。
【図3】本発明の駆動パルスの第2の実施例である。
【図4】図3の駆動パルスによるモータの磁石とステー
タの状態を示す説明図である。
【図5】本発明の駆動パルスの第3の実施例である。
【図6】図5の駆動パルスによるモータの磁石とステー
タの状態を示す説明図である。
【図7】本発明の駆動パルスの第4の実施例である。
【図8】図7の駆動パルスによるモータの磁石とステー
タの状態を示す説明図である。
【図9】本発明の駆動パルスの第5の実施例である。
【図10】図9の駆動パルスによるモータの磁石とステ
ータの状態を示す説明図である。
【図11】色表示装置の構成要素である色表示素子の一
実施例の分解斜視図である。
【図12】従来の駆動パルスの説明図である。
【図13】図12の駆動パルスによるモータの磁石と位
置とステータの状態を示す説明図である。
【図14】BHカーブによるステータと磁芯の残留磁気
の説明図である。
【符号の説明】
10 加速期間 12 減速期間 14 制動期間 20 加速パルスA 22、26 非励磁 24 減速パルスA 28 制動パルスA 30 制動パルスB 62 磁芯 63a〜d ステータ 65 ステータギャップ 66 磁石 67〜70 コイル 78 色表示体 220A 一時加速パルスB 324A 一時減速パルスB 424A 一時戻しパルスB 512A 一時非励磁期間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳野 光男 東京都小金井市前原町5丁目6番12号 株 式会社テイ・アイ・シイ・シチズン小金井 工場内 (72)発明者 柳川 芳彦 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多色に塗り分けた色表示体に磁石を固定
    して回転自在に支持し、前記磁石の周辺に、コイル、ス
    テータ、および磁芯を配置してなるモータを備えた色表
    示素子で構成され、前記コイルを複数組に分け、該複数
    組のコイルに駆動パルスを印加して前記色表示体を回転
    動作させる色表示素子の駆動方法において、 前記回転動作の期間は、少なくとも加速期間と制動期間
    によって構成され、加速期間は前記コイルに加速パルス
    を印加して前記色表示体の磁石を加速し、前記磁石の磁
    極が前記ステータの一部に対面して通過するとき、前記
    ステータのコイル励磁を一時的に停止、または低下させ
    ることによって前記ステータに加えられる磁石による磁
    界の強さを、他の前記ステータに加えられるコイル励磁
    のみの磁界の強さとほぼ同等に保ち、制動期間は、前記
    磁石の磁極が停止位置で対面する複数のステータを均等
    にコイル励磁することによって、前記ステータの残留磁
    気の差による磁気差回転力を、停止位置の自己保持力以
    下に保つ励磁手段を有することを特徴とした色表示素子
    の駆動方法。
  2. 【請求項2】 多色に塗り分けた色表示体に磁石を固定
    して回転自在に支持し、前記磁石の周辺に、コイル、ス
    テータ、および磁芯を配置してなるモータを備えた色表
    示素子で構成され、前記コイルを複数組に分け、該複数
    組のコイルに駆動パルスを印加して前記色表示体を回転
    動作させる色表示素子の駆動方法において、 前記回転動作の期間は、少なくとも加速期間と制動期間
    によって構成され、前記ステータが互いに隣接しステー
    タギャップを構成することによって生ずる前記磁石に対
    する自己保持力Aと、 前記ステータをコイル励磁し前記磁石の極が前記ステー
    タに向き合って回転し通過した後に残る前記ステータの
    残留磁気による吸引力Bと、 前記ステータをコイル励磁ゼロの状態で前記磁石の極が
    前記ステータに向き合って回転し通過した後に残る前記
    ステータの残留磁気による吸引力Cとの関係がB−C≦
    Aとなる前記磁石の極の回転位置までは前記磁石の極が
    通過する前記ステータのコイル励磁を一時的に行い、以
    後前記ステータのコイル励磁を停止、または低下させた
    加速パルスを前記加速期間に有することを特徴とした色
    表示素子の駆動方法。
  3. 【請求項3】 多色に塗り分けた色表示体に磁石を固定
    して回転自在に支持し、前記磁石の周辺に、コイル、ス
    テータ、および磁芯を配置してなるモータを備えた色表
    示素子で構成され、前記コイルを複数組に分け、該複数
    組のコイルに駆動パルスを印加して前記色表示体を回転
    動作させる色表示素子の駆動方法において、 前記回転動作の期間は、少なくとも加速期間と減速期間
    と制動期間によって構成され、前記ステータが互いに隣
    接しステータギャップを構成することによって生ずる前
    記磁石に対する自己保持力Aと、 前記ステータをコイル励磁し前記磁石の極が前記ステー
    タに向き合って回転し通過した後に残る前記ステータの
    残留磁気による吸引力Bと、 前記ステータをコイル励磁ゼロの状態で前記磁石の極が
    前記ステータに向き合って回転し通過した後に残る前記
    ステータの残留磁気による吸引力Cとの関係がB−C≦
    Aになるごとく、前記減速期間の一部は前記ステータの
    コイル励磁を停止、または低下させた減速パルスで構成
    し、残りの一部は該ステータのコイル励磁を一時的に行
    う一時減速パルスで構成したことを特徴とした色表示素
    子の駆動方法。
  4. 【請求項4】 多色に塗り分けた色表示体に磁石を固定
    して回転自在に支持し、前記磁石の周辺に、コイル、ス
    テータ、および磁芯を配置してなるモータを備えた色表
    示素子で構成され、前記コイルを複数組に分け、該複数
    組のコイルに駆動パルスを印加して前記色表示体を回転
    動作させる色表示素子の駆動方法において、 前記回転動作の期間は、少なくとも加速期間と減速期間
    と制動期間によって構成され、前記ステータが互いに隣
    接しステータギャップを構成することによって生ずる前
    記磁石に対する自己保持力Aと、 前記ステータをコイル励磁し前記磁石の極が前記ステー
    タの中央に向かって回転することによって生ずる前記ス
    テータの残留磁気による吸引力Bと、 前記ステータに隣接するステータをコイル励磁ゼロの状
    態で前記磁石の極が前記ステータを遠ざかるときに残る
    残留磁気による吸引力Cとの関係がB−C≦Aになるご
    とく、加速期間、減速期間は、前記ステータのコイル励
    磁を停止、または低下させた加速パルスと減速パルスに
    よって構成し、制動期間との間に一時戻し期間を設け、
    該期間に前記ステータの一方のコイル励磁を一時的に行
    う一時戻しパルスを有することを特徴とした色表示素子
    の駆動方法。
  5. 【請求項5】 多色に塗り分けた色表示体に磁石を固定
    して回転自在に支持し、前記磁石の周辺に、コイル、ス
    テータ、および磁芯を配置してなるモータを備えた色表
    示素子で構成され、前記コイルを複数組に分け、該複数
    組のコイルに駆動パルスを印加して前記色表示体を回転
    動作させる色表示素子の駆動方法において、 前記回転動作の期間は、少なくとも加速期間と減速期間
    と制動期間によって構成され、前記ステータが互いに隣
    接しステータギャップを構成することによって生ずる前
    記磁石に対する自己保持力Aと、 前記ステータをコイル励磁し前記磁石の極が前記ステー
    タの中央に向かって回転することによって生ずる前記ス
    テータの残留磁気による吸引力Bと、 前記ステータに隣接するステータをコイル励磁ゼロの状
    態で前記磁石の極が前記ステータを遠ざかるときに残る
    残留磁気による吸引力Cとの関係がB−C≦Aになるご
    とく、加速期間、減速期間は、前記ステータのコイル励
    磁を停止、または低下させた加速パルスと減速パルスに
    よって構成し、制動期間の一部に一時非励磁期間を設
    け、該期間は前記ステータの一方のコイル励磁を一時的
    に非励磁とした制動パルスを有することを特徴とした色
    表示素子の駆動方法。
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