JPH10243674A - 直流電動機保護装置 - Google Patents

直流電動機保護装置

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JPH10243674A
JPH10243674A JP3783397A JP3783397A JPH10243674A JP H10243674 A JPH10243674 A JP H10243674A JP 3783397 A JP3783397 A JP 3783397A JP 3783397 A JP3783397 A JP 3783397A JP H10243674 A JPH10243674 A JP H10243674A
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motor
voltage
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JP3783397A
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Koichi Shida
晃一 志田
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
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Kokusan Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定常運転時の負荷を何等制限することなく、起
動時の保護動作を的確に行わせることができる直流電動
機保護装置を提供する。 【解決手段】直流電圧Vc を分圧して参照電圧信号Vr
を出力する抵抗分圧回路5Aと、電動機に定常運転時の
駆動電圧よりも高い起動電圧が印加された時に導通して
抵抗分圧回路5Aを構成する抵抗の一部R3 を短絡して
参照電圧信号Vrのレベルを低い値に切り換えるトラン
ジスタTR1 を備えた参照電圧切換回路5Bとにより参
照電圧発生回路5を構成する。電動機の駆動電流に比例
した駆動電流検出信号Vi が参照電圧信号Vr を超えた
時に比較回路6から保護指令信号を発生させて電動機1
の駆動を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレス直流電
動機等の直流電動機を過電流から保護する直流電動機保
護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動機の電機子に過大な駆動電流が流れ
ると該電機子のコイルが焼損するおそれがある。そのた
め、電動機に対しては、その駆動電流が制限値を超えた
ときに該駆動電流を遮断して電機子コイルの保護を図る
保護装置を設けることが望ましい。
【0003】また直流電動機の起動を速やかに行わせる
ため、定常運転時の駆動電圧よりも高い起動電圧を電動
機に印加して起動を行わせ、電動機が起動した後に駆動
電圧を定常運転時の値まで低下させる場合がある。この
ように起動時の駆動電圧を定常運転時の駆動電圧よりも
高くして電動機を運転する場合には、電動機の負荷が最
小である場合でも起動時に流れる駆動電流(電機子電
流)が電動機にとって過大な値になるため、起動時には
電動機の最小負荷と起動電圧とにより決まる駆動電流が
流れた場合にも該駆動電流を遮断する保護動作を行わせ
る必要がある。これに対し、定常運転時には、電動機の
負荷が許容範囲の最大値を超えるまで保護動作を行わせ
てはならず、最大負荷時の駆動電流を超える異常電流が
流れたときにのみ保護動作を行わせるようにする必要が
ある。
【0004】図4は従来のブラシレス直流電動機とその
保護装置とを示したものである。同図において、1は3
相の電機子コイル1u,1v及び1wを有する固定子
と、永久磁石により界磁を構成した回転子(図示せ
ず。)とからなるブラシレス直流電動機、2はブラシレ
ス直流電動機1の3相の電機子コイル1u〜1wに流す
励磁電流をスイッチングするスイッチング素子を備えた
インバータ回路、3はインバータ回路2を制御する電動
機制御装置、4はインバータ回路2を通して電機子コイ
ル1u〜1wに流れる駆動電流を検出して駆動電流検出
信号Vi を出力する電流検出器、5は駆動電流の制限値
に相当する参照電圧信号を発生する参照電圧発生回路、
6は駆動電流検出信号Vi と参照電圧信号Vr とを比較
して駆動電流検出信号Vi が参照電圧信号Vr を超えた
時に保護指令信号を発生する比較回路である。
【0005】各部を更に詳細に説明すると、インバータ
回路2は、エミッタが共通接続されたPNPトランジス
タTRu ,TRv 及びTRw と、これらのトランジスタ
TRu ないしTRw のコレクタにそれぞれコレクタが接
続され、エミッタが共通接続されたNPNトランジスタ
TRx ,TRy 及びTRz と、トランジスタTRu 〜T
Rw のそれぞれのエミッタコレクタ間に、カソードをト
ランジスタTRu 〜TRw のエミッタ側に向けた状態で
並列接続された帰還用ダイオードDu 〜Dw と、トラン
ジスタTRx 〜TRz のコレクタエミッタ間に、カソー
ドをトランジスタTRx 〜TRz のコレクタ側に向けた
状態で並列接続された帰還用ダイオードDx 〜Dz とか
らなっている。図示の例では、トランジスタTRu 〜T
Rw 及びTRx 〜TRz がそれぞれブリッジの上辺のス
イッチ素子及び下辺のスイッチ素子を構成しており、こ
れらのスイッチ素子が3相ブリッジ接続されて3相のイ
ンバータ回路が構成されている。またトランジスタTR
u 〜TRw 及びTRx 〜TRz にそれぞれ並列接続され
た帰還用ダイオードDu 〜Dw 及びDx 〜Dz が3相ブ
リッジ接続されて、これらのダイオードにより電機子コ
イルIu〜Iwに誘起する電圧を整流して電源に帰還さ
せる3相全波整流回路が構成されている。トランジスタ
TRx 〜TRz のエミッタの共通接続点は電流検出用抵
抗器Ri を通して接地され、電流検出用抵抗器Ri によ
り、電動機の電機子に流れる駆動電流を検出して該駆動
電流に比例した電圧信号を駆動電流検出信号Vi として
出力する電流検出器4が構成されている。
【0006】図4に示したインバータ回路においては、
トランジスタTRu 〜TRw のエミッタの共通接続点及
び抵抗器Ri の接地側の端子がそれぞれ正極性側の電源
端子2a及び負極性側の電源端子2bとなっていて、図
示しない直流電源から電源端子2a及び2b間に駆動電
圧Vd が印加される。
【0007】電動機の起動を速やかに行わせるため、電
動機の起動時には定常運転時の駆動電圧Vdnよりも高い
起動電圧Vdsが電動機に与えられ、駆動電流が起動時の
制限値を超える前に、駆動電圧が定常運転時の値に切り
換えられるようになっている。
【0008】電動機制御装置3は、例えば、図示しない
位置センサにより検出した電動機の回転子の回転角度位
置に応じて電動機の励磁相(励磁電流を流す相)と非励
磁相(励磁電流を流さない相)とを示す相パターン信号
を発生する相パターン信号発生部と、電動機1の目標回
転速度を与える速度設定部と、図示しない速度検出回路
により検出した電動機の実回転速度と目標回転速度との
偏差を検出する速度偏差検出部と、速度偏差検出部によ
り検出された偏差に所定のゲイン定数を用いて比例、積
分及び微分演算を施すことにより該偏差を零にするため
に必要な励磁電流の大きさを演算するPID演算部と、
電機子コイル1u〜1wに流す励磁電流をPWM変調し
てPID演算部により演算された大きさとするために必
要なデューティで断続するPWM信号を発生するPWM
信号発生部と、相パターン信号とPWM信号とを入力と
して、励磁相の電機子コイルにPWM信号によりパルス
幅変調された駆動電流を流すように、インバータ回路2
を構成するトランジスタに駆動信号(ベース電流)を与
える駆動回路と、比較回路6から保護指令信号が与えら
れたときにインバータ回路2への駆動信号の供給を停止
させる保護回路とを備えている。
【0009】図示のようにUないしW3相の電機子コイ
ル1u〜1wを有するブラシレス直流電動機の場合、電
動機制御装置4は、回転子の回転角度位置の変化に伴っ
て、例えば、(U相,Y相)→(U相,Z相)→(V
相,Z相)→(V相,X相)→(W相,X相)→(W
相,Y相)→(U相,Y相)…のように励磁相を順次変
化させて電動機を回転させる。
【0010】参照電圧発生回路5は、抵抗R1 及びR2
の直列回路からなる抵抗分圧回路からなっていて、図示
しない直流電源回路から得られる一定の直流電圧Vc を
分圧して参照電圧信号Vr を出力する。
【0011】比較回路6は、比較器CP1 と、比較器C
P1 の出力端子と図示しない電源回路の出力端子との間
及び比較器CP1 の出力端子と接地間にそれぞれ接続さ
れた抵抗Ro 及びコンデンサCo とからなっていて、比
較器CP1 の反転入力端子及び非反転入力端子にそれぞ
れ参照電圧信号Vr 及び駆動電流検出信号Vi が入力さ
れている。インバータ回路2を通して電動機の電機子に
与えられる駆動電流が制限値以下のときには、駆動電流
検出信号Vi の大きさが参照電圧信号Vr の大きさ以下
になっており、比較回路CP1 の出力端子の電位は低レ
ベルの状態にある。このとき電動機制御装置3に設けら
れた保護回路は保護動作を行わないため、電動機1は回
転を続ける。
【0012】駆動電流が制限値を超えると駆動電流検出
信号Vi の大きさが参照電圧信号Vr の大きさを超える
ため、比較器CP1 の出力端子の電位が高レベルになっ
て、保護回路6から保護指令信号が出力される。このと
き電動機制御装置3に設けられた保護回路がインバータ
回路2のトランジスタへの駆動信号の供給を停止する。
従って、駆動電流が制限値を超えると、インバータ回路
2のトランジスタTRu 〜TRw 及びTRx 〜TRz が
遮断状態に保持され、電機子コイル1u〜1wへの駆動
電流の供給が停止されて電動機が停止させられる。
【0013】参照電圧発生回路5と、比較回路6と、電
動機制御装置3に設けられた図示しない保護回路とによ
り、直流電動機保護装置が構成されている。
【0014】上記のように、電動機の起動時に高い起動
電圧を印加する場合には、電機子コイルを保護するため
に、起動時の駆動電流の制限値を、定常運転時の駆動電
流の制限値よりも低く設定する必要がある。そのため、
この種の電動機では、起動時の駆動電流の制限値を、該
電動機の負荷の最小値と起動電圧とにより決まる駆動電
流よりも低く設定して、電動機の駆動電流が制限値を超
える前に駆動電圧を定常運転時の値に切り換えるように
している。
【0015】図5は、電流検出器4から得られる駆動電
流検出信号Vi の駆動電圧Vd に対する変化と、参照電
圧信号Vr との関係の一例を示したもので、同図におい
て直線aは、電動機の負荷が最小である場合に電流検出
器4から得られる駆動電流検出信号Vi の駆動電圧Vd
に対する変化を示し、直線bは、電動機の負荷が最大に
なった時に電流検出器4から得られる駆動電流検出信号
Vi の駆動電圧Vd に対する変化を示している。
【0016】図5に見られるように、従来の電動機保護
装置においては、参照電圧信号Vrのレベルを、電動機
の最小負荷時の駆動電流検出信号Vi を示す直線aとV
d =Vdsの直線との交点pよりも更に低い値に設定して
いた。このように参照電圧信号Vr のレベルを設定して
おくと、電動機の負荷がいかなる場合でも、起動時に駆
動電流が制限値を超えたときに保護指令信号を発生させ
て保護動作を行わせることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のように参照電圧
信号のレベルを設定すれば、電動機の起動時に負荷がい
かなる場合でも、駆動電流が制限値を超えたときに保護
指令信号を発生させて保護動作を行わせることができる
が、このように参照電圧信号Vr を設定した場合には、
定常運転時に電動機の負荷が増大した場合(例えば駆動
電流検出信号が図5の直線bのようになる場合)にも保
護動作が行われるため、電動機により駆動できる負荷が
制限されるという問題があった。
【0018】定常運転時の負荷が制限されることがない
ようにするために、参照電圧信号のレベルを図5のVr
´のように高く設定することも考えられるが、このよう
に参照電圧信号のレベルを設定した場合には、起動時に
保護が働かない範囲が生じるため、電動機の保護を的確
に図ることができなくなる。
【0019】本発明の目的は、定常運転時の負荷を何等
制限することなく、起動時の保護動作を的確に行わせる
ことができるようにした直流電動機保護装置を提供する
ことにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は直流電動機を過
電流から保護する直流電動機保護装置に係わるもので、
本発明が対象とする保護装置は、定常運転時の駆動電圧
よりも高い起動電圧が印加されて起動が行われる直流電
動機の電機子を流れる駆動電流を検出して該駆動電流に
比例した電圧信号を駆動電流検出信号として出力する電
流検出器と、駆動電流の制限値に相当する参照電圧信号
を発生する参照電圧発生回路と、駆動電流検出信号を参
照電圧信号と比較して駆動電流検出信号が参照電圧信号
を超えたときに保護指令信号を発生する比較回路と、保
護指令信号が発生した時に電機子への駆動電流の供給を
停止させる保護回路とを備えている。
【0021】本発明においては、参照電圧発生回路が、
電動機の起動時に参照電圧信号の値を第1の値とし、電
動機の定常運転時には参照電圧信号の値を第1の値より
も高い第2の値とするように構成されている。そして、
参照電圧信号の第1の値(起動時の駆動電流の制限値に
相当する値。)は、電動機の負荷の最小値と起動電圧と
により決まる駆動電流が流れたときの駆動電流検出信号
の値よりも低く設定され、参照電圧信号の第2の値(定
常運転時の駆動電流の制限値に相当する値。)は、電動
機の負荷の最大値と定常運転時の駆動電圧とにより決ま
る駆動電流が流れたときの駆動電流検出信号の値よりも
高く設定されている。
【0022】上記参照電圧発生回路は、一定の直流電圧
を分圧して参照電圧信号を出力する抵抗分圧回路と、電
動機に起動電圧が印加された時に導通して抵抗分圧回路
を構成する抵抗の一部を短絡し、電動機に定常運転時の
駆動電圧が印加されたときに遮断状態になって抵抗分圧
回路を構成する抵抗の短絡を解除する参照電圧切換用ス
イッチとを備えて、参照電圧切換用スイッチが導通した
ときに抵抗分圧回路から出力される参照電圧信号の値を
第1の値まで低下させ、参照電圧切換用スイッチが遮断
状態になったときに参照電圧信号の値を第2の値まで上
昇させるようにした回路により構成することができる。
【0023】上記参照電圧発生回路はまた、電動機に印
加される駆動電圧を分圧する分圧回路と、分圧回路の出
力電圧を反転増幅して参照電圧信号を出力する反転増幅
器とを備えて、電動機に起動電圧が印加されたときに参
照電圧信号の値を第1の値とし、電動機に定常運転時の
駆動電圧が印加されたときに参照電圧信号の値を第1の
値よりも高い第2の値とするようにした回路により構成
することができる。
【0024】上記のように、電動機の起動時に参照電圧
信号の値を第1の値とし、電動機の定常運転時には参照
電圧信号の値を第1の値よりも高い第2の値とするよう
に駆動電圧に応じて参照電圧信号のレベルを切換えるよ
うに構成するとともに、上記第1の値を電動機の負荷の
最小値と起動電圧とにより決まる駆動電流よりも低く設
定し、第2の値を電動機の負荷の最大値と定常運転時の
駆動電圧とにより決まる駆動電流が流れたときの駆動電
流検出信号の値よりも高く設定しておくと、電動機の起
動時には、電動機の負荷が如何なる場合でも駆動電流が
制限値を超えたときに保護動作を行わせることができ
る。また電動機の定常運転時には最大負荷時の駆動電流
を超える異常電流が流れた場合にのみ保護動作を行わせ
ることができるため、定常運転時の電動機の負荷を制限
することなく、起動時の過電流から電動機を保護するこ
とができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる保護装置を
備えたブラシレス直流電動機の構成例を示したもので、
同図において、図4の各部と同等の部分にはそれぞれ同
一の符号を付してある。
【0026】図1において、1は3相の電機子コイル1
u,1v及び1wを有する固定子と、永久磁石により界
磁を構成した回転子(図示せず。)とからなるブラシレ
ス直流電動機、2はブラシレス直流電動機1の3相の電
機子コイル1u〜1wに流す励磁電流をスイッチングす
るスイッチング素子を備えたインバータ回路、3はイン
バータ回路2を制御する電動機制御装置、4はインバー
タ回路2を通して電機子コイル1u〜1wに流れる駆動
電流を検出して駆動電流検出信号Vi を出力する電流検
出器、5は参照電圧発生回路、6は比較回路で、これら
のうち、参照電圧発生回路5以外の部分は図4に示した
従来例と全く同様に構成されている。
【0027】図1に示した参照電圧発生回路5は、一定
の直流電圧を分圧して参照電圧信号を出力する抵抗分圧
回路5Aと、電動機1に起動電圧が印加された時に導通
して抵抗分圧回路5Aを構成する抵抗の一部を短絡し、
電動機に定常運転時の駆動電圧が印加されたときに遮断
状態になって抵抗分圧回路5Aを構成する抵抗の短絡を
解除する参照電圧切換用スイッチ5Bとを備えている。
【0028】図示の抵抗分圧回路5Aは、抵抗R1 ない
しR3 を番号順に並べて直列に接続した回路からなって
いる。抵抗分圧回路5Aの抵抗R3 側の端子は接地さ
れ、該分圧回路の抵抗R1 側の端子は負極側出力端子が
接地された図示しない定電圧直流電源回路の正極側出力
端子に接続されている。この抵抗分圧回路においては、
抵抗R1 とR2 との接続点が出力端子となっていて、該
出力端子が比較器CP1の反転入力端子に接続されてい
る。抵抗分圧回路5Aは、定電圧直流電源回路の出力電
圧Vc を分圧して得た出力電圧を参照電圧信号Vr とし
て比較器CP1 の反転入力端子に与える。
【0029】参照電圧切換用スイッチ5Bは、エミッタ
が接地され、コレクタが抵抗R2 とR3 との接続点に接
続されたNPNトランジスタTR1 と、トランジスタT
R1のベースに一端が接続された抵抗R4 と、トランジ
スタTR1 のベースエミッタ間に接続された抵抗R5
と、抵抗R4 の他端と電動機に駆動電圧Vd を与える電
源回路の正極側出力端子との間にアノードを抵抗R4 側
に向けた状態で接続されたツェナーダイオードZD1 と
からなっている。ツェナーダイオードZD1 のツェナー
電圧は、電動機の駆動電圧Vd の定常時の値Vdnと起動
時の値(起動電圧)Vdsとの間の値に設定されている。
【0030】図1に示した例において、電動機に起動電
圧Vdsが印加されると、ツェナーダイオードZD1 が導
通して、該ツェナーダイオードZD1 と抵抗R4 とを通
してトランジスタTR1 にベース電流が供給される。こ
れによりトランジスタTR1が導通状態になり、抵抗分
圧回路5Aの抵抗R3 を実質的に短絡する。このように
トランジスタTR1 により抵抗R3 が短絡された状態で
は、抵抗分圧回路5Aから比較器CP1 に入力される参
照電圧Vr が第1の値Vr1(抵抗分圧回路の印加電圧V
c を抵抗R1 とR2 とにより分圧した値)をとる。
【0031】電動機が起動した後駆動電圧Vd が定常時
の値Vdnに切り換えられると、ツェナーたダイオードZ
D1 が遮断状態になるため、トランジスタTR1 へのベ
ース電流の供給が停止され、該トランジスタTR1 が遮
断状態になる。このようにトランジスタTR1 が遮断状
態になって抵抗R3 の短絡を開放した状態では、抵抗分
圧回路5Aから比較器CP1 に入力される参照電圧信号
Vr が第2の値Vr2(抵抗分圧回路の印加電圧Vc を抵
抗R1 と抵抗R2 及びR3 とにより分圧した値)をと
る。
【0032】抵抗分圧回路5Aを構成する抵抗R1 ない
しR3 の抵抗値をこれらの抵抗を示す符号と同じ符号で
示すと、抵抗R3 が短絡された状態で抵抗分圧回路5A
から得られる参照電圧の第1の値(起動時の参照電圧)
Vr1は下記の式により与えられる。
【0033】 Vr1=Vc {R2 /(R1 +R2 )} …(1) また抵抗R3 の短絡が開放された状態で抵抗分圧回路5
Aから得られる参照電圧信号Vr の第2の値(定常運転
時の参照電圧)Vr2は下記の式により与えられる。
【0034】 Vr2=Vc {(R2 +R3 )/(R1 +R2 +R3 )}>Vr1 …(2) 駆動電流検出信号Vi と参照電圧Vr の第1及び第2の
値Vr1及びVr2との関係の一例を図示すると図2の通り
である。図2において、直線aは、電動機の負荷が最小
である場合に電流検出器4から得られる駆動電流検出信
号Vi の駆動電圧Vd に対する変化を示し、直線bは、
電動機の負荷が最大になった時に電流検出器4から得ら
れる駆動電流検出信号Vi の駆動電圧Vd に対する変化
を示している。また直線cは、ロック電流(電動機の回
転子が動かないように拘束された状態で流れる異常電
流)が流れたときの駆動電流検出信号Vi の駆動電圧V
d に対する変化を示している。
【0035】本発明においては、図2に見られるよう
に、参照電圧信号の第1の値Vr1が、電動機1の負荷の
最小値と起動電圧Vdsとにより決まる駆動電流が流れた
ときの駆動電流検出信号Vi の値Visよりも十分に低く
設定される。この参照電圧信号の第1の値Vr1は、定常
運転時の駆動電圧よりも高い起動電圧が印加された時の
駆動電流の制限値に相当する値である。
【0036】また参照電圧信号の第2の値Vr2は、電動
機1の負荷の最大値と定常運転時の駆動電圧Vdnとによ
り決まる駆動電流が流れたときの駆動電流検出信号Vi
の値Vinよりも十分に高く、かつロック電流などの異常
電流が流れたときの駆動電流検出信号Vi の値(直線
c)よりは十分に低く設定される。
【0037】上記のように構成すると、電動機に高い起
動電圧Vdsが印加されているときには、参照電圧信号の
レベルを低くして電動機の負荷が如何なる場合でも駆動
電流が制限値に達したときに比較回路6から保護指令信
号を発生させて保護動作を行わせることができる。また
定常運転時には、参照電圧信号のレベルを高くして、電
動機の最大負荷時に保護動作が行われるのを防ぐことが
できる。
【0038】図3は本発明に係わる保護装置の他の構成
例を電動機の構成とともに示したもので、この例では、
参照電圧発生回路5が、電動機に印加される駆動電圧V
d を分圧する分圧回路5Aと、分圧回路5Aの出力電圧
を反転増幅して参照電圧信号Vr を出力する反転増幅器
5Cとからなっていて、電動機に起動電圧Vdsが印加さ
れたときに反転増幅器5Cが出力する参照電圧信号Vr
の値が第1の値Vr1となり、電動機に定常運転時の駆動
電圧Vdnが印加されているときに参照電圧信号の値が第
1の値よりも高い第2の値Vr2となるように各部の定数
が設定されている。
【0039】図示の例では、抵抗R1 及びR2 の直列回
路により駆動電圧Vd を分圧する分圧回路5Aが構成さ
れ、演算増幅器OP1 と抵抗R6 〜R8 とにより周知の
反転増幅器5Cが構成されている。
【0040】上記の例では、保護の対象とする直流電動
機としてブラシレス直流電動機を例にとったが、定常運
転時よりも高い駆動電圧を印加して起動を行わせる他の
直流電動機にも本発明を適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電動機
の起動時には駆動電流検出信号と比較する参照電圧信号
のレベルを低くし、電動機の定常運転時には、該参照電
圧信号のレベルを高くすることができるようにしたの
で、起動時には、電動機の負荷の如何に係わりなく駆動
電流が制限値を超えたときに保護指令信号を発生させて
保護動作を行わせることができ、定常運転時には、電動
機の負荷の増大により保護動作が行われるのを防ぐこと
ができる。従って、本発明によれば、定常運転時に駆動
し得る負荷を何等制限することなく、起動時の保護動作
を的確に行わせることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる保護装置の要部の構成例を電動
機の構成例とともに示した回路図である。
【図2】図1の保護装置で用いる駆動電流検出信号の駆
動電圧に対する変化の特性と参照電圧信号とを示した線
図である。
【図3】本発明に係わる保護装置の要部の他の構成例を
電動機の構成例とともに示した回路図である。
【図4】従来の保護装置の要部の構成を電動機の構成と
ともに示した回路図である。
【図5】図4の保護装置で用いる駆動電流検出信号の駆
動電圧に対する変化の特性と参照電圧信号とを示した線
図である。
【符号の説明】
1 ブラシレス直流電動機 2 インバータ回路 3 電動機制御装置 4 電流検出器 5 参照電圧発生回路 5A 抵抗分圧回路 5B 参照電圧切換用スイッチ 5C 反転増幅器 6 比較回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定常運転時の駆動電圧よりも高い起動電
    圧が印加されて起動が行われる直流電動機の電機子を流
    れる駆動電流を検出して該駆動電流に比例した電圧信号
    を駆動電流検出信号として出力する電流検出器と、前記
    駆動電流の制限値に相当する参照電圧信号を発生する参
    照電圧発生回路と、前記駆動電流検出信号を前記参照電
    圧信号と比較して駆動電流検出信号が参照電圧信号を超
    えたときに保護指令信号を発生する比較回路と、前記保
    護指令信号が発生した時に前記電機子への駆動電流の供
    給を停止させる保護回路とを備えた直流電動機保護装置
    において、 前記参照電圧発生回路は、前記電動機の起動時に前記参
    照電圧信号の値を第1の値とし、前記電動機の定常運転
    時には前記参照電圧信号の値を前記第1の値よりも高い
    第2の値とするように構成され、 前記参照電圧信号の第1の値は、前記電動機の負荷の最
    小値と起動電圧とにより決まる駆動電流が流れたときの
    駆動電流検出信号の値よりも低く設定され、前記参照電
    圧信号の第2の値は、電動機の負荷の最大値と定常運転
    時の駆動電圧とにより決まる駆動電流が流れたときの駆
    動電流検出信号の値よりも高く設定されていることを特
    徴とする直流電動機保護装置。
  2. 【請求項2】 定常運転時の駆動電圧よりも高い起動電
    圧が印加されて起動が行われる直流電動機の電機子を流
    れる駆動電流を検出して該駆動電流に比例した電圧信号
    を駆動電流検出信号として出力する電流検出器と、前記
    駆動電流の制限値に相当する参照電圧信号を発生する参
    照電圧発生回路と、前記駆動電流検出信号を前記参照電
    圧信号と比較して駆動電流検出信号が参照電圧信号を超
    えたときに保護指令信号を発生する比較回路と、前記保
    護指令信号が発生した時に前記電機子への駆動電流の供
    給を停止させる保護回路とを備え、前記電動機の起動時
    には該電動機の負荷の最小値と起動電圧とにより決まる
    駆動電流よりも低く設定された制限値を超える駆動電流
    が流れたときに前記保護指令信号が発生し、定常運転時
    には前記電動機の最大負荷時に前記電機子に流れる駆動
    電流を超える異常電流が流れたときにのみ前記保護指令
    信号が発生するように前記参照電圧信号の大きさが設定
    される直流電動機保護装置において、 前記参照電圧発生回路は、一定の直流電圧を分圧して参
    照電圧信号を出力する抵抗分圧回路と、前記電動機に起
    動電圧が印加された時に導通して前記抵抗分圧回路を構
    成する抵抗の一部を短絡し、前記電動機に定常運転時の
    駆動電圧が印加されたときに遮断状態になって前記抵抗
    分圧回路を構成する抵抗の短絡を解除する参照電圧切換
    用スイッチとを備えていて、前記参照電圧切換用スイッ
    チが導通したときに前記抵抗分圧回路から出力される参
    照電圧信号の値を第1の値まで低下させ、前記参照電圧
    切換用スイッチが遮断状態になったときに前記参照電圧
    信号の値を第2の値まで上昇させるように構成され、 前記参照電圧信号の第1の値は、前記電動機の負荷の最
    小値と起動電圧とにより決まる駆動電流が流れたときの
    駆動電流検出信号の値よりも低く設定され、前記参照電
    圧信号の第2の値は、電動機の負荷の最大値と定常運転
    時の駆動電圧とにより決まる駆動電流が流れたときの駆
    動電流検出信号の値よりも高く設定されていることを特
    徴とする直流電動機保護装置。
  3. 【請求項3】 定常運転時の駆動電圧よりも高い起動電
    圧が印加されて起動が行われる直流電動機の電機子を流
    れる駆動電流を検出して該駆動電流に比例した電圧信号
    を駆動電流検出信号として出力する電流検出器と、前記
    駆動電流の制限値に相当する参照電圧信号を発生する参
    照電圧発生回路と、前記駆動電流検出信号を前記参照電
    圧信号と比較して駆動電流検出信号が参照電圧信号を超
    えたときに保護指令信号を発生する比較回路と、前記保
    護指令信号が発生した時に前記電機子への駆動電流の供
    給を停止させる保護回路とを備え、前記電動機の起動時
    には該電動機の負荷の最小値と起動電圧とにより決まる
    駆動電流よりも低く設定された制限値を超える駆動電流
    が流れたときに前記保護指令信号が発生し、定常運転時
    には前記電動機の最大負荷時に前記電機子に流れる駆動
    電流を超える異常電流が流れたときにのみ前記保護指令
    信号が発生するように前記参照電圧信号の大きさが設定
    される直流電動機保護装置において、 前記参照電圧発生回路は、前記電動機に印加される駆動
    電圧を分圧する分圧回路と、前記分圧回路の出力電圧を
    反転増幅して前記参照電圧信号を出力する反転増幅器と
    からなっていて、前記電動機に起動電圧が印加されたと
    きに前記参照電圧信号の値を第1の値とし、前記電動機
    に定常運転時の駆動電圧が印加されたときに前記参照電
    圧信号の値を前記第1の値よりも高い第2の値とするよ
    うに構成され、 前記参照電圧信号の第1の値は、前記電動機の負荷の最
    小値と起動電圧とにより決まる駆動電流が流れたときの
    駆動電流検出信号の値よりも低く設定され、前記参照電
    圧信号の第2の値は、電動機の負荷の最大値と定常運転
    時の駆動電圧とにより決まる駆動電流が流れたときの駆
    動電流検出信号の値よりも高く設定されていることを特
    徴とする直流電動機保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2352351A (en) * 1999-04-16 2001-01-24 Innovation Tk Ltd Scanning system
JP2002171792A (ja) * 2000-12-01 2002-06-14 Mitsubishi Electric Corp 可変速装置
JP2014124062A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Tsubaki E&M Co 過負荷検知装置及び過負荷検知方法
EP3334029A4 (en) * 2015-08-04 2019-02-27 Mitsubishi Electric Corporation SYNCHRONOUS MOTOR CONTROL DEVICE, COMPRESSOR DRIVE DEVICE AND AIR CONDITIONING

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