JPH10245221A - 表面処理された炭酸カルシウムおよびそれを用いた一液湿気硬化型樹脂組成物 - Google Patents

表面処理された炭酸カルシウムおよびそれを用いた一液湿気硬化型樹脂組成物

Info

Publication number
JPH10245221A
JPH10245221A JP4746797A JP4746797A JPH10245221A JP H10245221 A JPH10245221 A JP H10245221A JP 4746797 A JP4746797 A JP 4746797A JP 4746797 A JP4746797 A JP 4746797A JP H10245221 A JPH10245221 A JP H10245221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium carbonate
compound
group
resin composition
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4746797A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Ishikawa
川 和 憲 石
Hiroyuki Hosoda
田 浩 之 細
Akihiro Isaka
坂 明 洋 井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP4746797A priority Critical patent/JPH10245221A/ja
Publication of JPH10245221A publication Critical patent/JPH10245221A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】貯蔵安定性に優れる炭酸カルシウム、および、
該炭酸カルシウムを含有する貯蔵安定性、チクソ性に優
れ、硬化物表面に含有成分の析出が起こらない液型湿気
硬化性樹脂組成物の提供。 【解決手段】一般式(1)で表される融点が50℃以上
の化合物と、カルボン酸、スルホン酸、およびこれらの
金属塩からなる群から選ばれる少なくとも一つとを用い
て、BET法による比表面積3m2 /g以上の炭酸カル
シウムを表面処理してなる表面処理された炭酸カルシウ
ム。 【化1】 (式中、Aはイソシアネート化合物からイソシアネート
基を除いた残基、または、アミン化合物からアミノ基を
除いた残基、nは1〜4の整数、Rは炭化水素基、Rの
うち少なくとも一つはC8 以上の炭化水素基である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下記式(1)で表
される化合物と、カルボン酸、スルホン酸、或いはこれ
らの金属塩とを用いて表面処理された炭酸カルシウム、
および該表面処理された炭酸カルシウムを含有する、シ
ーリング材、接着剤、防水剤等に利用される一液湿気硬
化型樹脂組成物に関する。詳しくは、貯蔵安定性に優れ
る炭酸カルシウム、および、貯蔵安定性及びチクソ性に
優れ、硬化物表面に含有成分の析出が起こらない一液湿
気硬化型樹脂組成物に関する。
【化2】 (式中、Aはイソシアネート化合物からイソシアネート
基を除いた残基、または、アミン化合物からアミノ基を
除いた残基、nは1〜4の整数、Rは炭化水素基、Rの
うち少なくとも一つはC8 以上の炭化水素基である。)
【0002】
【従来の技術】従来、一液型硬化組成物の代表例である
ポリウレタン一液型シーラントに使用される沈降炭酸カ
ルシウムは、貯蔵安定性の点からは脂肪酸エステルで表
面処理されることが行われていた(特開平2−3830
9)。しかしながら、貯蔵中に表面処理剤である脂肪酸
エステルが溶け出し、その後凝集、析出する結果、シー
ラント表面に粒々が現われ外観が損なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事実
に鑑みてなされたものであり、その目的は、表面処理剤
が溶出しその後凝集、析出することにより硬化物表面へ
の粒々の発生のない表面処理剤により表面処理された貯
蔵安定性に優れる炭酸カルシウムと、該炭酸カルシウム
を含有する貯蔵性、チクソ性に優れる一液湿気硬化型樹
脂組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の発明者ら
は、ウレタン結合を分子内に少なくとも1つ有し、ウレ
タン結合の少なくとも1つがC8 以上の炭化水素基と結
合する融点が50℃以上の化合物と、カルボン酸あるい
はスルホン酸またはこれらの金属塩とを、炭酸カルシウ
ムの表面処理に用いることにより、該炭酸カルシウムを
含有する一液型湿気硬化性樹脂組成物が、貯蔵安定性、
チクソ性に優れ、表面処理剤が溶け出しその後凝集、析
出することによる樹脂組成物の硬化物表面への粒々の発
生がないことを知見し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、一般式(1)で表さ
れる融点が50℃以上の化合物と、カルボン酸、スルホ
ン酸、およびこれらの金属塩からなる群から選ばれる少
なくとも一つとを用いて、BET法による比表面積3m
2 /g以上の炭酸カルシウムを表面処理してなる表面処
理変性された炭酸カルシウムを提供する。
【化3】 (式中、Aはイソシアネート化合物からイソシアネート
基を除いた残基、または、アミン化合物からアミノ基を
除いた残基、nは1〜4の整数、Rは炭化水素基、Rの
うち少なくとも一つはC8 以上の炭化水素基である。)
【0006】さらに、本発明は、ポリウレタン、ポリサ
ルファイド、シリコーン、および変性シリコーンシーラ
ントからなる群より選ばれる少なくとも一つ100重量
部に対して、請求項1記載の表面処理変性された炭酸カ
ルシウム10〜200重量部を含有する一液湿気硬化型
樹脂組成物を提供する。
【0007】
【発明の実施に形態】以下に、本発明についてさらに詳
細に説明する。本発明で用いられる下記式(1)で表さ
れる融点が50℃以上の化合物(以下、式(1)の化合
物と記す)は、表面処理剤であって、イソシアネート化
合物(A−(NCO)n )とアルコールROHとを反応
させるか、塩化カルボニル(A−(OCOCl)n )と
アミンとを反応させて合成される、分子内にウレタン結
合を少なくとも一つ有する化合物である。
【化4】 式中、Aはイソシアネート化合物からイソシアネート基
を除いた残基、または、アミン化合物からアミノ基を除
いた残基、nは1〜4の整数、Rは炭化水素基、Rのう
ち少なくとも一つはC8 以上の炭化水素基である。
【0008】上記式(1)の化合物は、分子内に炭酸カ
ルシウムと水素結合可能なNH基を有するため、従来炭
酸カルシウムの表面処理を目的として用いられている脂
肪族エステル化合物に比較して、炭酸カルシウムとの相
互作用がより強く、このため、シーラントから析出して
くることがないと考えられる。式(1)の化合物は、融
点が50℃以上の化合物である。融点が50℃未満であ
ると一液湿気硬化型樹脂組成物の製造時に溶出等が起こ
る。
【0009】式(1)の化合物の合成方法は、前述のよ
うに、イソシアネート化合物(A−(NCO)n )とア
ルコール(ROH)とを反応させる方法、塩化カルボニ
ル(A−(OCOCl)n )とアミンとを反応させる方
法を用いることができる。経済性、副生成物を考慮する
と前者の方が好ましい。式(1)の化合物の合成に用い
られるイソシアネート化合物としては、分子内にイソシ
アネート基を1〜4個有する化合物で、ウレタン樹脂等
の合成に利用される公知のイソシアネート化合物がすべ
て利用可能である。具体的には、モノイソシアネート化
合物としては例えばフェニルイソシアネート、ステアリ
ルイソシアネート等が挙げられる。ジイソシアネート化
合物としては、具体的には、パラフェニレンジイソシア
ネート、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソ
シアネート、4、4’ージフェニルメタンジイソシアネ
ート等の芳香族イソシアネート;テトラメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタ
デシルジイソシアネート等の脂肪族イソシアネート;イ
ソホロンジイソシアネート等の脂環式イソシアネート;
キシレンジイソシアネート等のアリール脂肪族イソシア
ネート;上記各イソシアネートの変性イソシアネート;
等が例示される。トリイソシアネート化合物としては、
具体的には、上記ジイソシアネート化合物等と、グリセ
リン、ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン等
の多価アルコール類との反応生成物、あるいはテトラメ
チレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート等のジイソシアネート化合物がイソシアヌレート環
を作ることにより得られる1分子に3個のイソシアネー
ト基を持つ化合物等が挙げられる。テトライソシアネー
ト化合物としては、具体的には、上記ジイソシアネート
化合物等と、ジアルコールとの反応により得られるジウ
レタンと、さらに2分子のジイソシアネートとの反応に
より得られる1分子に4個のイソシアネート基を持つ化
合物等が挙げられる。これらのイソシアネート化合物
は、単独でも2種以上を併用してもよい。
【0010】式(1)の化合物の合成に用いられるアル
コール(ROH)としては、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンタ
ノール、ヘキサノール、ヘプタノール、ベンジルアルコ
ール、アリルアルコール等の低級アルコールの他、n−
オクチルアルコール、2ーエチルヘキサノール、ノニル
アルコール、nーデシルアルコール、ウンデシルアルコ
ール、nートリデシルアルコール、ミスチルアルコー
ル、nーヘキサデシルアルコール、ステアリルアルコー
ル等の高級アルコールが挙げられる。上述のイソシアネ
ート化合物とアルコールの組み合わせとしては、特に、
トリレンジイソシアネートとステアリルアルコールとの
組み合わせが好ましい。
【0011】式(1)の化合物の合成に用いられる塩化
カルボニル(A−(OCOCl)n)としては、クロロ
炭酸メチル、クロロ炭酸エチル、クロロ炭酸プロピル、
クロロ炭酸ブチル、クロロ炭酸ベンジル、クロロ炭酸オ
クチル、クロロ炭酸ノニル、クロロ炭酸デシル、クロロ
炭酸ウンデシル、クロロ炭酸ベンジル等が挙げられる。
式(1)の化合物の合成に用いられるアミンとしては、
オクチルアミン、ラウリルアミン、ステアリルアミン、
オレイルアミン等が挙げられる。
【0012】上記式(1)中のRは炭化水素基である
が、Rの少なくとも一つは、炭素数8以上の炭化水素基
である必要がある。1分子中に炭素数8以上の炭化水素
基が全く存在しないと、上記式(1)の化合物を配合し
たシーラントの貯蔵安定性が悪くなるからである。
【0013】式(1)の化合物を用いた、未処理の炭酸
カルシウム、もしくは、予めカルボン酸、スルホン酸、
あるいはこれらの金属塩で処理された炭酸カルシウムの
表面処理の方法としては、水スラリー中、含水ケーキ
中、あるいは溶剤中で炭酸カルシウムと式(1)の化合
物とをミキサー等で撹拌するか、あるいは炭酸カルシウ
ムと式(1)の化合物とを乾式で良く撹拌した後、加熱
する等の方法があるが、いずれの方法でも良い。式
(1)の化合物の使用量としては、特に制限はないが、
炭酸カルシウムに対して、式(1)の化合物を1〜20
重量%、好ましくは2〜10重量%程度用いるのが好ま
しい。1重量%より少ないと、処理の効果が得られず、
20重量%より多いと硬化物の物性が低下するので好ま
しくない。
【0014】式(1)の化合物による炭酸カルシウムの
表面処理においては、式(1)の化合物に加えて、カル
ボン酸、スルホン酸、あるいはこれらの金属塩を併用す
る。本発明に使用されるカルボン酸、スルホン酸、ある
いはこれらの金属塩(以下、脂肪酸等とも記す)として
は、一般に炭酸カルシウムの処理剤として使用されるも
のがすべて利用可能である。具体的には、ラウリル酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、ベヘニン酸等の脂肪酸、樹脂酸、ドデシルベンゼン
スルホン酸等のスルホン酸、あるいはこれらの金属塩が
挙げられる。金属塩中の金属としては、カリウム、ナト
リウム、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム等が
挙げられる。これらの中でも、特に脂肪酸の金属塩が好
ましい。
【0015】カルボン酸、スルホン酸、あるいはこれら
の金属塩を用いた炭酸カルシウムの処理の方法として
は、特に限定されず、例えば、水スラリー中、含水ケー
キ中で炭酸カルシウムと、カルボン酸、スルホン酸、あ
るいはこれらの金属塩とをミキサー等で激しく撹拌する
方法が挙げられる。カルボン酸、スルホン酸、あるいは
これらの金属塩の使用量としては、特に制限はないが、
炭酸カルシウムに対して、カルボン酸、スルホン酸、あ
るいはこれらの金属塩を0.5〜10重量%、好ましく
は1〜8重量%程度用いるのが好ましい。0.5重量%
より少ないと、処理の効果が得られず、10重量%より
多いと、一液湿気硬化型樹脂として十分な貯蔵安定性が
得られないので好ましくない。
【0016】炭酸カルシウムを表面処理するために、式
(1)の化合物および脂肪酸等を添加する方法は特に限
定されず、例えば、 すでに脂肪酸等で処理された炭酸カルシウムと式
(1)の化合物とを混合し、式(1)の化合物の融点以
上に加熱する方法(乾式処理); すでに脂肪酸等で処理された炭酸カルシウムの水スラ
リーに、式(1)の化合物を混合し、式(1)の化合物
の融点以上に加熱し、脱水、乾燥、粉砕する方法(湿式
処理); 通常の沈降炭酸カルシウムを製造する際に、好ましく
は粒径が100μm以下の式(1)の化合物を添加し、
式(1)の化合物の融点以上の温度で乾燥する方法(脂
肪酸等は、この工程中、任意の場所で添加される)等が
挙げられる。このようにカルボン酸、スルホン酸、もし
くはこれらの金属塩と式(1)の化合物とを、炭酸カル
シウムの表面処理に併用することにより、炭酸カルシウ
ムの貯蔵安定性が向上し、該炭酸カルシウムを含有する
一液湿気硬化型樹脂組成物の貯蔵安定性、チクソ性が向
上する。
【0017】本発明に使用される炭酸カルシウムとして
は、BET法による比表面積が3m 2 /g以上の炭酸カ
ルシウム、特に沈降炭酸カルシウムが良い。比表面積が
3m 2 /g以上であると、チクソ性等の作業上の特性が
良いからである。また、特に沈降炭酸カルシウムが良い
のは、重質炭酸カルシウムでは、特定の表面処理剤で処
理しなくても十分貯蔵安定性が得られる反面、十分なチ
クソ性が得られないため作業性に問題が生じるからであ
る。
【0018】式(1)の化合物および脂肪酸等、あるい
は式(1)の化合物および脂肪酸等で表面処理された炭
酸カルシウムが配合される一液型樹脂組成物としては、
特に制限はなく、例えばポリウレタン、ポリサルファイ
ド、シリコーン、変成シリコーン系の樹脂組成物が挙げ
られ、これらはシーリング材として有用である。本発明
で用いるポリウレタンは、ポリオール化合物とポリイソ
シアネート化合物から生成されるポリウレタンであれば
よく、特に限定を受けない。ポリオールとしては、通常
のポリウレタン樹脂の製造に用いられるものを使用する
ことができ、具体的には、ポリエチレングリコール、ポ
リオキシプロピレングリコール、ポリイソプレンポリオ
ール等のポリオレフィン系ポリオール、アジペート系ポ
リオール、ラクトン系ポリオール等が挙げられる。これ
らの化合物は単独で使用しても、あるいは2種以上を併
用してもよい。ポリイソシアネート化合物としては、通
常のポリウレタン樹脂の製造に用いられるものを使用す
ることができ、具体的には、パラフェニレンジイソシア
ネート、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソ
シアネート、4、4’ージフェニルメタンジイソシアネ
ート等の芳香族イソシアネート;テトラメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタ
デシルジイソシアネート等の脂肪族イソシアネート;イ
ソホロンジイソシアネート等の脂環式イソシアネート;
キシレンジイソシアネート等のアリール脂肪族イソシア
ネート;上記各イソシアネートの変性イソシアネート、
または多価アルコール類と上述のジイソシアネート化合
物との反応生成物であるトリイソシアネート等が挙げら
れる。これらの化合物は単独で使用しても、あるいは2
種以上を併用してもよい。本発明に使用されるポリウレ
タンの製造は上述のポリオールとポリイソシアネート化
合物を用いて製造されるが、製造条件は通常のポリウレ
タン製造条件でよい。
【0019】本発明で用いられるポリサルファイドは、
HS−(R−Sm n −SHで表される重合体であれば
よく、特に限定を受けない。式中、mの平均値は1.5
〜2が好ましく、nは2〜45が好ましい。Rとしては
2価の脂肪族基等が挙げられる。脂肪族基の炭素原子間
には酸素原子を介在させてもよい。Rの具体例として、
−C2 4 −、−C3 6 −、− C4 8 −、−C2
4 OC2 4 −、−C3 6 OC3 6 −、−C4
8 OC4 8 −、−C2 4 OCH2 OC2 4 −、−
3 6 OCH2 OC3 6 −、−C4 8 OCH2
4 8 −等の2価の脂肪族基が挙げられる。また、芳
香族ポリサルファイドや、末端にメルカプト基を有し、
主鎖に主としてポリエーテルウレタン結合を有する変成
ポリサルファイドを挙げることもできる。これらのポリ
サルファイドの中で、具体的には、東レチオコール社製
のチオコールLPシリーズが汎用のポリサルファイドと
して好適に用いられる。
【0020】本発明で用いられるシリコーンは、オルガ
ノハロゲンシランもしくはオルガノアルコキシシランを
加水分解し縮重合し、分子末端がシラノール又はアルコ
キシシリルで封鎖されたものであればよく、特に限定を
受けない。例えば、主鎖は、ジメチルシリコーン、ジメ
チルシリコーンのジフェニル誘導体、ジメチルシリコー
ンのメチルフェニル誘導体等が挙げられるが、好ましく
は、主鎖は、ジメチルシリコーンが挙げられる。
【0021】本発明で用いられる変成シリコーン系樹脂
としては、特に限定はない。特に、主鎖が本質的にポリ
エーテルで、分子中に少なくとも1つのアルコキシシリ
ル基を有する樹脂が挙げられ、具体的には、鐘淵化学の
MSポリマーが挙げられる。
【0022】本発明の一液湿気硬化型樹脂組成物の製造
方法としては、前記〜の方法等で表面処理され、乾
燥された炭酸カルシウムを、ポリウレタン、ポリサルフ
ァイド、シリコーン、変性シリコーン等の樹脂と通常の
方法で混練する方法が例示される。
【0023】本発明の表面処理された炭酸カルシウム
の、ポリウレタン、ポリサルファイド、シリコーン、変
成シリコーン系のシーリング剤等の樹脂への配合部数
は、樹脂100重量部に対して10〜200重量部、好
ましくは30〜200重量部程度であることが好まし
い。10重量部より少ないと十分なチクソ性が得られ
ず、200重量部より多いと、粘度が高くなり、作業性
に問題が生じるからである。本発明の表面処理された炭
酸カルシウムが配合された本発明の一液湿気硬化型樹脂
組成物は、室温において湿気硬化させ、1週間経過後に
も、硬化物表面には含有成分の析出はない。本発明の表
面処理剤、あるいは該表面処理剤で表面処理された炭酸
カルシウムが配合される樹脂組成物は、一液型の樹脂組
成物に限らず、二液型樹脂組成物に加えられてもよい。
【0024】本発明の一液湿気硬化型樹脂組成物は、以
上の化合物の他に、充填剤、可塑剤、酸化防止剤、老化
防止剤、顔料もしくは染料、接着付与剤、難燃剤、帯電
防止剤、脱水剤、分散剤、溶剤等が配合されていてもよ
い。
【0025】充填剤としては、炭酸マグネシウム、カー
ボンブラック、シリカ、クレー、タルク等が用いられ
る。可塑剤としては、ジオクチルフタレート(DO
P)、ジブチルフタレート(DBP)、ブチルベンジル
フタレート(BBP);アジピン酸ジオクチル、コハク
酸イソデシル;ジエチレングリコールジベンゾエート、
ペンタエリスリトールエステル;オレイン酸ブチル、ア
セチルリシノール酸メチル;リン酸トリクレジル、リン
酸トリオクチル;アジピン酸プロピレングリコールポリ
エステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステル
等が用いられる。これらの可塑剤は、単独でも、2種以
上を混合して使用してもよく、好ましくは特にDOPを
挙げることが出来る。配合量は、樹脂100重量部に対
して、10〜150重量部であることが、作業性の点か
ら好ましい。
【0026】酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシト
ルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BH
A)、亜リン酸トリフェニル等を挙げることができる。
【0027】老化防止剤としては、ヒンダードフェノー
ル系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系等の
化合物が挙げられる。
【0028】顔料には、無機顔料と有機顔料とがあり、
無機顔料としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、群青、ベ
ンガラ、リトポン、鉛、カドミウム、鉄、コバルト、ア
ルミニウム、塩酸塩、硫酸塩等を挙げることができる。
有機顔料としては、アゾ顔料、銅フタロシアニン顔料等
が挙げられる。
【0029】接着付与剤としては、テルペン樹脂、フェ
ノール樹脂、テルペンーフェノール樹脂、ロジン樹脂、
キシレン樹脂等が挙げられる。
【0030】難燃剤としては、クロロアルキルホスフェ
ート、ジメチル・メチルホスホネート、臭素・リン化合
物、アンモニウムポリホスフェート、ジエチル・ビスヒ
ドロキシエチル・アミノエチルホスフェート、ネオペン
チルブロマイドーポリエーテル、臭素化ポリエーテル等
が挙げられる。
【0031】帯電防止剤としては、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩等のアニオン活性剤、アルキルトリメチルア
ンモニウム塩等のカチオン活性剤、脂肪酸アルキロール
アミド等の非イオン活性剤や両性活性剤等が挙げられ
る。脱水剤としては、アシロキシシリル基含有ポリシロ
キサン等が挙げられる。
【0032】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限られるものではない。
【0033】1)表面処理剤A 表面処理剤として、下記式(2)で表される化合物を用
いた。
【化5】
【0034】2)表面処理した炭酸カルシウムの生成 炭酸カルシウム1 白艶化CC(脂肪酸処理炭酸カルシウム、白石工業社
製)1000gに、平均粒径30μmの処理剤Aを50
g加え、ナウターミキサーを用いて、室温で15分、1
10℃で1時間、乾式で撹拌、処理して、目的物を得
た。 炭酸カルシウム2 平均粒径0.08μmの沈降性炭酸カルシウムを100
0gに、平均粒径30μmの処理剤Aを50g加え、ナ
ウターミキサーを用いて、室温で15分、110℃で1
時間、乾式で撹拌、処理して、目的物を得た。 炭酸カルシウム3 濃度150〔g/L〕、平均粒径0.08μmの沈降性
炭酸カルシウムの水スラリー5Lに対し、表面処理剤A
37g、ラウリル酸ナトリウム2g(炭酸カルシウム1
00重量部に対して表面処理剤4.9重量部、ラウリル
酸ナトリウム0.27重量部に相当)加え、110℃で
激しく撹拌した。この炭酸カルシウムスラリーを脱水、
乾燥、粉砕して、目的物を得た。 炭酸カルシウム4 ラウリル酸ナトリウムの代わりにドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムを用いた以外は、上記炭酸カルシウム
3と同様にして、目的とする炭酸カルシウム4を得た。 炭酸カルシウム5 ラウリル酸ナトリウムを用いなかった以外は、上記炭酸
カルシウム3と同様にして、目的とする炭酸カルシウム
5を得た。
【0035】3)ウレタンプレポリマーの合成 数平均分子量3000のポリプロピレングリコール(エ
クセノール3020;旭硝子社製)850g、数平均分
子量3000のポリプロピレントリオール(エクセノー
ル3030;旭硝子社製)150g、及びジオクチルフ
タレート300gを混合し、さらにジフェニルメタンジ
イソシアネート135gを加えて、80℃で10時間、
撹拌、反応させて、イソシアネート基を1.05%含有
するウレタンプレポリマーを合成した。
【0036】4)一液湿気硬化型樹脂組成物の合成 (実施例1)上記ウレタンプレポリマー100重量部
に、脂肪酸で表面処理された炭酸カルシウム1(白艶化
CC、白石工業社製)100重量部、下記式(3)で示
されるアシロキシポリシロキサン3重量部、ジオクチル
フタレート(DOP)40重量部、キシレン15重量
部、酸化チタン5重量部を加え、万能攪拌機で混練し、
一液湿気硬化型樹脂組成物を得た。
【0037】
【化6】
【0038】(実施例2)炭酸カルシウム1の代わり
に、炭酸カルシウム3を100重量部用いた以外は、実
施例1と同様の方法でおこなった。 (実施例3)炭酸カルシウム1の代わりに、炭酸カルシ
ウム4を用いた以外は、実施例1と同様の方法でおこな
った。 (比較例1)炭酸カルシウム1の代わりに、炭酸カルシ
ウム2を用いた以外は、実施例1と同様の方法でおこな
った。 (比較例2)炭酸カルシウム1の代わりに炭酸カルシウ
ム5を用いた以外は、実施例1と同様におこなった。
【0039】実施例1〜3、比較例1、2で得られた樹
脂の以下の特性について、測定評価した。 1)粘度 混練終了後、20℃で1日保存した後、BS型粘度計
(No.7ローター使用)にて粘度〔PS〕を測定し
た。その後70℃で1日保存後、20℃に戻し、再度粘
度を測定し、初期粘度との比をとり、初期粘度に対し何
倍になったかを算出した。 2)耐スランプ性 JIS A5758で規定された治具を用いて、60℃
の条件下で、スランプ試験により評価した。液垂れの長
さが、○は0〜1.5mm、×は2mm以上であったこ
とを表す。結果を下記の表に示す。
【0040】
【0041】
【発明の効果】式(1)の化合物とカルボン酸、スルホ
ン酸、あるいはこれらの金属塩とにより表面処理された
本発明の炭酸カルシウムを含有する一液湿気硬化型樹脂
組成物は、優れた貯蔵安定性、チクソ性を有する。ま
た、該一液湿気硬化型樹脂組成物の表面には、含有成分
の析出が起こらない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)で表される融点が50℃以上
    の化合物と、カルボン酸、スルホン酸、およびこれらの
    金属塩からなる群から選ばれる少なくとも一つとを用い
    て、BET法による比表面積3m2 /g以上の炭酸カル
    シウムを表面処理してなる表面処理された炭酸カルシウ
    ム。 【化1】 (式中、Aはイソシアネート化合物からイソシアネート
    基を除いた残基、または、アミン化合物からアミノ基を
    除いた残基、nは1〜4の整数、Rは炭化水素基、Rの
    うち少なくとも一つはC8 以上の炭化水素基である。)
  2. 【請求項2】ポリウレタン、ポリサルファイド、シリコ
    ーン、および変性シリコーンシーラントからなる群から
    選ばれる少なくとも一つ100重量部に対して、請求項
    1記載の表面処理された炭酸カルシウム10〜200重
    量部を含有する一液湿気硬化型樹脂組成物。
JP4746797A 1997-03-03 1997-03-03 表面処理された炭酸カルシウムおよびそれを用いた一液湿気硬化型樹脂組成物 Withdrawn JPH10245221A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4746797A JPH10245221A (ja) 1997-03-03 1997-03-03 表面処理された炭酸カルシウムおよびそれを用いた一液湿気硬化型樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4746797A JPH10245221A (ja) 1997-03-03 1997-03-03 表面処理された炭酸カルシウムおよびそれを用いた一液湿気硬化型樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10245221A true JPH10245221A (ja) 1998-09-14

Family

ID=12775965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4746797A Withdrawn JPH10245221A (ja) 1997-03-03 1997-03-03 表面処理された炭酸カルシウムおよびそれを用いた一液湿気硬化型樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10245221A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000061690A1 (fr) * 1999-04-09 2000-10-19 Maruo Calcium Company Limited Charge de carbonate de calcium traitee en surface, procede permettant de la produire et composition de resine la contenant
US6623795B2 (en) * 2000-08-10 2003-09-23 The Yokohama Rubber Co., Ltd. One-pack type urethane sealing material for a car body and method for sealing a car body using the same
JP2011201995A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Yokohama Rubber Co Ltd:The 硬化性組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000061690A1 (fr) * 1999-04-09 2000-10-19 Maruo Calcium Company Limited Charge de carbonate de calcium traitee en surface, procede permettant de la produire et composition de resine la contenant
US6623795B2 (en) * 2000-08-10 2003-09-23 The Yokohama Rubber Co., Ltd. One-pack type urethane sealing material for a car body and method for sealing a car body using the same
JP2011201995A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Yokohama Rubber Co Ltd:The 硬化性組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6790906B2 (en) Fire-retardant polyurethane systems
CA2377197C (en) Condensation cross-linking polyurethane materials containing special aminosilanes, a method for the production thereof and their use
KR101708965B1 (ko) 표면 처리 탄산칼슘 및 그것을 포함하는 페이스트상 수지 조성물
WO2002090411A1 (de) Klebstoff, gefüllt mit oberflächenbehandelter kreide und russ
JP2004168957A (ja) 1液湿気硬化型ポリウレタン組成物
EP1185572A1 (de) Phosphatstabilisierte, kondensationsvernetzende polyurethanmassen, ein verfahren zu ihrer herstellung sowie ihre verwendung
JP2007126633A (ja) ポリマー複合材料のための官能基化されたアルミナ粒子
JPH10245221A (ja) 表面処理された炭酸カルシウムおよびそれを用いた一液湿気硬化型樹脂組成物
JP3320971B2 (ja) 炭酸カルシウムの表面処理剤、及び該処理剤で表面処理された炭酸カルシウム、及びそれを含有する一液型湿気硬化性樹脂組成物
JPS6315876A (ja) 一成分形ウレタンシ−リング材組成物
JPH1135819A (ja) 湿気硬化型1液ポリウレタン樹脂シーリング材組成物およびその製造方法
JP4125413B2 (ja) ウレタンプレポリマー組成物および1液型ウレタンシーラント
JP2005336429A (ja) 2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物
JP4432227B2 (ja) 一液湿気硬化性ウレタン組成物
JPH10310627A (ja) ウレタン組成物
JP3822364B2 (ja) 炭酸カルシウム用表面処理剤、表面処理された炭酸カルシウム、及び一液型湿気硬化性樹脂組成物
JP4552334B2 (ja) 一液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物
KR960013128B1 (ko) 2성분형 폴리우레탄 조성물
JP2009249412A (ja) 2液型シーリング材組成物
JP3340962B2 (ja) 一液型湿気硬化性ウレタン樹脂組成物
JP2001151785A (ja) 炭酸カルシウム用カップリング剤および樹脂組成物
EP0384249B1 (de) Verwendung von Polyisocyanat-Polyadditionsprodukten zur Regulierung der Korngrösse organischer Materialien
JPH1121444A (ja) 一液型湿気硬化性樹脂組成物
JP2007070519A (ja) シーリング材組成物
JP4524068B2 (ja) 1液湿気硬化性ウレタン樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040511