JPH10246245A - 変速機用同期装置の組立て方法 - Google Patents

変速機用同期装置の組立て方法

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JPH10246245A
JPH10246245A JP9089870A JP8987097A JPH10246245A JP H10246245 A JPH10246245 A JP H10246245A JP 9089870 A JP9089870 A JP 9089870A JP 8987097 A JP8987097 A JP 8987097A JP H10246245 A JPH10246245 A JP H10246245A
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JP
Japan
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hub
coupling sleeve
ring
shaft
transmission
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JP9089870A
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English (en)
Inventor
Kazumi Hiraiwa
一美 平岩
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KYOWA GOKIN KK
Original Assignee
KYOWA GOKIN KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/04Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】シフト操作力を倍力して同期可能な車両用同期
装置を、容易に組立てでき、自動組立にも対応できるよ
うにする。 【解決手段】同期リング40とてこ作用で倍力するため
のレバー部材50、52を油で溶解可能な接着剤にて位
置決めした状態で一体化して出力軸10に組み付けた
後、接着剤を潤滑油で溶かす。また、別の例では、レバ
ー部材50と52をスプリング60で一体化して組み込
んだり、サブアッセンブリしたものをホルダ90で保持
して組み付けた後、ホルダを外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップリングスリ
ーブの押圧力を倍力して同期可能な車両用変速機に用い
る同期装置の組み立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からよく知られている車両用変速機
の同期装置としては、たとえばナツメ社から1995年
7月15日に発行された青山元男著「カー・メカニズム
・マニュアル[ベーシック編]」の102ページに記載
されたキー式(ボルグワーナー式ともいう)同期装置等
が知られている。
【0003】このキー式同期装置では、同期は以下のよ
うにして実行される。すなわち、シフトレバー操作によ
りシフトフォークを介してカップリングスリーブをキー
とともに被同期歯車方向へ移動させ、キーが同期リング
内周の摩擦面を被同期歯車に一体形成したコーン部摩擦
面に接触するまで押す。同期リングが被同期歯車のコー
ン部に接触すると、同期リングはキー溝の隙間分だけ回
転してカップリングスリーブのチャンファと同期リング
のチャンファが相対するインデックス状態となる。その
後、さらにカップリングスリーブを移動すると、キーは
同期リングに当たってそれ以上進まずカップリングスリ
ーブ内面の溝とキーの突起との係合とが外れ上記両チャ
ンファ同士が接触して同期リングが被同期歯車の摩擦面
を押しつけられることで、摩擦トルクが発生しカップリ
ングスリーブと被同期歯車間の同期が行われる。同期終
了で摩擦トルクが消滅しカップリングスリーブが同期リ
ングを押し分けてさらに移動し被同期歯車のスプライン
と噛み合って変速が終了する。このキー式同期装置は、
操作性、耐久性、組み付け作業性に優れていることから
現在最も多く採用されているタイプの同期装置となって
いる。
【0004】しかしながら、上記キー式同期装置では、
カップリングスリーブの力をそのまま同期リングに伝え
る構造であり、かつチャンファの角度やコーン部のテー
パ角度の設定可能な範囲に限度があったことから、同期
装置の径を拡大することなくシフト操作力を軽減するこ
と、あるいはより小さな摩擦係数の摩擦材を使用して同
等の同期容量を得られるようにすることは、困難であっ
た。そこで、本発明者は、簡単な構成でカップリングス
リーブの押圧力を倍力して同期リングへ伝達できる倍力
機構を備えた同期装置を発明し、特願平08−0797
23号にて出願した。この倍力機構は、カップリングス
リーブを支持しながらこれにスプライン嵌合するハブ
と、同期リングの間に少なくとも2個のレバー部材を設
けて、シフト時にこのレバー部材の半径方向内側部分を
上記同期リングの突起に当て、半径方向外側部分をカッ
プリングスリーブにテーパー面を介して当てて、レバー
部材におけるこれらの当接部分の途中部分を同期リング
後面に当接可能に構成することで、カップリングスリー
ブの移動によりレバー部材とハブの端面とが当たる部分
を支点とするてこ機能を発揮し、カップリングスリーブ
の押圧力を拡大して同期リング後面に伝える。このよう
にシフト操作力に対する同期リング押圧力を拡大するこ
とで、シフト操作力の軽減、あるいは摩擦材の選択範囲
を広げることが可能になった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記本発明者が提案し
た同期装置では、上記のように優れた性能を確保できる
ようになったものの、その生産性までは考慮されておら
ず、この点で改良の余地があった。すなわち、本発明
は、上記の優れた同期性能を有する本発明者の同期装置
を生産するにあたって、組付けを簡単に効率良くできる
ようにして生産性を向上させた組立て方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明の変速機用同期装置の組立
て方法では、回転しながら動力を伝える軸と、この軸に
固定されて半径外側に延びるハブと、このハブの外周に
スプライン嵌合により支持されて軸と一体回転可能なカ
ップリングスリーブと、前記軸と同軸上で回転しカップ
リングスリーブがスプライン嵌合可能なクラッチギヤ及
び同期のための摩擦面を有するコーン部が前記ハブ側に
一体化された変速ギヤと、この変速ギヤのコーン部摩擦
面に押圧可能な摩擦面を有するコーン部が形成されて変
速ギヤに対し相対回転可能な同期リングと、複数のレバ
ー部材がカップリングスリーブとハブと同期リングとの
間に配置されてカップリングスリーブの変速ギヤへ向か
う移動による押圧力をてこ作用で倍力して同期リングに
伝達する倍力機構とを備えた変速機用同期機構を組み立
てる際、少なくとも前記レバー部材と前記同期リングと
を接着剤で仮付けして一体化した状態でハブと変速ギヤ
間に組み込んだ後に、前記接着剤が変速機の潤滑油に溶
解して前記レバー部材と同期リングとから分離するよう
にしたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の本発明の変速機用
同期装置の組立て方法では、回転しながら動力を伝える
軸と、この軸に固定されて半径外側に延びるハブと、こ
のハブの外周にスプライン嵌合により支持されて軸と一
体回転可能なカップリングスリーブと、前記軸と同軸上
で回転しカップリングスリーブがスプライン嵌合可能な
クラッチギヤ及び同期のための摩擦面を有するコーン部
が前記ハブ側に一体化された変速ギヤと、この変速ギヤ
のコーン部摩擦面に押圧可能な摩擦面を有するコーン部
が形成されて変速ギヤに対し相対回転可能な同期リング
と、複数のレバー部材がカップリングスリーブとハブと
同期リングとの間に配置されてカップリングスリーブの
変速ギヤへ向かう移動による押圧力をてこ作用で倍力し
て同期リングに伝達する倍力機構とを備えた変速機用同
期機構を組み立てる際、少なくとも前記複数のレバー部
材同士を前記スプリング等で分離しないように連結した
後に、ハブと変速ギヤ間に組み込むようにしたことを特
徴とする。
【0008】また、請求項3に記載の本発明の変速機用
同期装置の組立て方法では、回転しながら動力を伝える
軸と、この軸に固定されて半径外側に延びるハブと、こ
のハブの外周にスプライン嵌合により支持されて軸と一
体回転可能なカップリングスリーブと、前記軸と同軸上
で回転しカップリングスリーブがスプライン嵌合可能な
クラッチギヤ及び同期のための摩擦面を有するコーン部
が前記ハブ側に一体化された変速ギヤと、この変速ギヤ
のコーン部摩擦面に押圧可能な摩擦面を有するコーン部
が形成されて変速ギヤに対し相対回転可能な同期リング
と、複数のレバー部材がカップリングスリーブとハブと
同期リングとの間に配置されてカップリングスリーブの
変速ギヤへ向かう移動による押圧力をてこ作用で倍力し
て同期リングに伝達する倍力機構とを備えた変速機用同
期機構を組み立てる際、少なくとも前記ハブと前記カッ
プリングスリーブと前記同期リングと前記レバー部材を
組み付けたサブアッセンブリを、前記カップリングスリ
ーブの外周側のつなぎ部と、このつなぎ部に連続し前記
同期リングに当接してこの軸方向の移動を阻止する第1
の側壁と、この第1の側壁部と反対の前記つなぎ部に連
続し前記ハブの前記同期リングと反対側に配置された別
の同期リングあるいは前記ハブに当接してこれらの軸方
向の移動を阻止する第2の側壁とを有するホルダに入れ
た状態で、前記変速ギヤを組み付けた軸に挿入した後、
前記ホルダを前記サブアッセンブリから外すようにした
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づき説明する。図1は、本発明の組立て方法にて組み
立てられた同期装置の要部断面を示す。図1において、
10は軸、本例では出力軸であり、この大径部10−2
には軸受12を介して変速ギヤである2速ギヤ14を回
転自在に支持する。2速ギヤ14には外周に外スプライ
ン歯を有するクラッチギヤ16と外周が同期のための摩
擦面となるコーン部18を軸方向順に一体形成してあ
る。出力軸10の大径部10−2の図中右隣には外周ス
プライン部10−1を形成して半径方向外側に延びるリ
ング状のハブ22の内周スプライン22−1と噛み合わ
せることで、ハブ22を出力軸10と一体回転させるよ
うにしてある。
【0010】ハブ22の外側部分には外周スプライン2
2−2を形成してあり、この外周スプラインにリング状
のカップリングスリーブ28の内周スプライン28−2
に噛み合わせて、カップリングスリーブ28をハブ2
2、出力軸10と常時一体回転させるとともに、ハブ2
2に対し軸方向移動可能とする。カップリングスリーブ
28は、この外周に周方向のフォーク溝28−1を形成
して、この溝にはめ合わせた図示しないシフトフォーク
にて軸方向移動可能とし、内周スプライン28−2を、
2速ギヤ14と一体のクラッチギヤ16と噛み合えるよ
うな歯の大きさ、形状、スプライン径に設定しておくこ
とで、シフトフォークによる移動時にクラッチギヤ16
とかみ合い可能にする。
【0011】クラッチギヤ16とハブ22との間には、
コーン部18にはめ合い可能な同期リング40を配置
し、この同期リングの内周に同期のための摩擦面を有す
る内周コーン部40−3を形成してこれをコーン部18
の摩擦面に対向させる。同期リング40は、図2、図3
に示すように、リング状をしており、この周上の対称位
置でハブ22方向に延びる2つの突起40−1、40−
2を備えている。
【0012】同期リング40とハブ22とカップリング
スリーブ28とで形成される空間には、2個のレバー部
材50、52を配置する。レバー部材50、52は、半
円弧状の部材でその円弧の真ん中、すなわちこの両端部
50−1、50−2、52−1、50−2から最も離れ
た位置にテーパー面50−3、52−3を形成した頭部
50−6、52−6を設ける。これら頭部は、ハブ22
の外周スプライン22−2の2カ所に切り欠き部22−
3、22−4を設け、これら切り欠き部にレバー部材5
0、52の頭部50−6、52−6を軸方向、半径方向
の双方に摺動可能に係合させる。一方、カップリングス
リーブ28の内周部にも周方向対称位置に2カ所テーパ
ー面28−3、28−4を形成する。これらカップリン
グスリーブのテーパー面28−3、28−4にはレバー
部材50、52のテーパー面50−3、52−3を対面
させ、レバー部材50、52の端部を、円状の一部が切
り欠かれたスプリング60により半径方向外側へ付勢し
てレバー部材のテーパー面50−3、52−3をカップ
リングスリーブ28のテーパー面28−3、28−4に
それぞれ押しつける力点(図3のP線の延長上)になる
ようにする。なお、常に回転している状態でしか使用し
ない高速段に用いる同期装置においてはレバー部材5
0、52自体に作用する遠心力で外側へ押し付けられる
ので、前記スプリング60を省略することができる。こ
の組付け状態では、図2および図3で明らかなようにレ
バー部材50、52の相対する端部50−1と52−2
との間、50−2と52−1との間には、同期リング4
0の突起40−1、40−2がそれぞれ周方向の隙間4
5−1、45−2を有した状態で位置する。
【0013】また、レバー部材50、52の同期リング
40側の前面で頭部50−6、52−6と両端部50−
1と50−2、52−1と52−2の間の途中の周上位
置には、同期リング40に向かって延びこの後面に当接
可能な2カ所の押圧突起50−4、50−5(図3中5
0−4の後側で見えず)、52−4、52−5(図3中
52−4の後側で見えず)をそれぞれ設ける。この押圧
突起50−4、50−5、52−4、52−5は後述す
るてこ作用の作用点(図3のQ線の延長上)になる。さ
らに、レバー部材50の端部50−1、50−2は図3
においてO線の延長上でハブ22の端面22−5と接
し、てこ作用の支点になる。これはレバー部材52も同
様である。
【0014】なお、図では省略したが、図中ハブ22の
右側にはクラッチギヤとコーン部を一体形成した1速ギ
ヤを、ハブ22を対称にして配置してある。ただし、こ
のクラッチギヤは2速ギヤ14側のクラッチギヤ16と
同形かつ同径でカップリングスリーブ28とかみ合い可
能だが、1速ギヤそのものは当然2速ギヤ14と径が異
なるのは言うまでもない。また、同期リング、レバー部
材、スプリングについても2速ギヤ14側と同様に設け
る。また、1速ギヤ、2速ギヤの変速ギヤは図示しない
カウンタ軸に一体のこれまた図示しない1速、2速用の
変速ギヤに常時かみ合い回転させられる。
【0015】上記構成の同期装置の作動についても、本
発明者のによる前記特願平08−079723号の出願
明細書に詳しいが、一応ここでも説明しておく。1速、
2速以外の状態では、図1の状態にある。1速では、カ
ップリングスリーブ28は、図1中の位置より右に位置
し図示しない1速ギヤのクラッチギヤと噛み合ってお
り、1速ギヤで減速した回転動力をこのクラッチギヤ、
カップリングスリーブ28、ハブ22を介して出力軸1
0へ伝えている。ここで、2速へシフトするように図示
しないシフトフォークを図中左動させると、これととも
にカップリングスリーブ28も図中左へ移動し1速ギヤ
のクラッチギヤとのかみ合いが外れ1速ギヤからはフリ
ーとなる。
【0014】スプリング60でカップリングスリーブ2
8のテーパー面28−3にレバー部材50、52のテー
パー面50−3、52−3が押しつけられているので、
レバー部材50、52は、カップリングスリーブ28と
一体となって移動し、レバー部材50、52の押圧突起
50−4、50−5、52−4、52−5にて同期リン
グ40の後面を押しこの同期リングのコーン部40−3
を2速ギヤ14のコーン部18に押しつける。この結
果、コーン部18の外周摩擦面とコーン部40−3の内
周摩擦面が押しつけられてこの間で摩擦トルクが発生す
る。この摩擦トルクにより2速ギヤと一体回転している
コーン部18に引きずられて、同期リング40の突起4
0−1、40−2がレバー部材の突起50−1、52−
1に当たるまで隙間45−1、45−2の分、連れ回り
する。これらの当接により上記摩擦トルクは、レバー部
材50、52に伝わり、これらレバー部材の頭部50−
6、52−6、ハブ22の切り欠き部22−3、22−
4を介してハブ22、出力軸10へ伝わるとともに、レ
バー部材50、52を半径方向外側へ押し広げる。
【0015】一方、カップリングスリーブ28のさらな
る押圧により、このテーパー面28−3、28−4がレ
バー部材50、52のテーパー面50−3、52−3を
押圧することで、レバー部材50、52は図中軸方向左
向きおよび半径方向内側に押されることになる。そうす
ると、レバー部材50、52の端部50−1、52−1
とハブ22の端面22−5とが当たっているところを支
点とし、上記両テーパー面28−3、28−4と50−
3、52−3での押圧部分を力点とし、レバー部材5
0、52の押圧突起50−4、50−5、52−4、5
2−5が同期リング40の後面に当たる点を作用点とす
るてこ作用で、図3に示すように作用点には力点での押
圧力のL2/L1倍に拡大された力が作用する。すなわ
ち、同期リング40は、カップリングスリーブ28を押
すL2/L1倍に倍力された力で押され、両コーン部4
0−3と18の摩擦面間で強い同期作用を得ることがで
きる。
【0016】ここで、テーパー面28−3、28−4、
50−3、52−3の角度と摩擦面40−3、18の角
度の関係を、カップリングスリーブ28がテーパー面2
8−3、28−4、50−3、52−3を介してレバー
部材50、52を半径方向内側へ押し込もうとする力よ
り摩擦面40−3、18で得られる摩擦トルクによりレ
バー部材を半径方向外側へ押し上げる力が大きくなるよ
うにあらかじめ設定しておき、同期中のカップリングス
リーブ28のさらなる進行を阻止するようにしておく。
【0017】上記の倍力された強力な同期作用が続き、
出力軸10と2速ギヤ14との回転差がなくなり同期が
完了すると、上記摩擦トルクが消滅し、この結果摩擦ト
ルクによりレバー部材50、52を半径方向外側に押し
広げていた力もなくなることから、カップリングスリー
ブ28のテーパー面28−3、28−4とレバー部材5
0、52のテーパー面50−3、52−3とで生じる半
径方向内向きの力でレバー部材50、52をスプリング
60に抗して半径方向内側に押し込む。したがって、カ
ップリングスリーブ28は、同期中この移動を阻止して
いたレバー部材50、52を半径方向内側へ押し込んで
さらに移動し2速歯車14のクラッチギヤ16と噛み合
うことで、2速へのシフトが完了することになる。
【0018】さて、上記で説明した図1の同期装置を組
み立てるにあたって、本発明の第1の態様では、図3に
おける同期リング40とレバー部材50、52の3部品
を位置決めした上で潤滑油に溶解可能な接着剤で仮付け
して一体化しておく。あるいは、図4に示すように、特
にスプリング60を省略した前述の高速段に用いる同期
装置に適した方法であるが、同期リング40とレバー部
材50、51の形状を若干変更してレバー部材50、5
2にはテーパー面50−6、52−6を形成するも図3
の突起50−4、50−5、52−4、52−5は廃止
し、同期リング40の後面に突起40−1、40−2か
ら最も離れた位置に突起40−aと突起40−dを、ま
た突起40−1、40−2のすぐ近くに突起40−b、
40−c(図中突起bの後ろにあり見えず)、突起40
−e、40−f(図中突起eの後ろで見えず)を形成し
てレバー部材50、52を安定支持して潤滑油に溶解可
能な接着剤で仮付けできるようにしてもよい。上記突起
40−aと突起40−dは、同期作用中でのレバー部材
50、52からの作用点となる。
【0019】上記のようにを同期リング40の突起40
−1、40−2の両側にレバー部材50と52とを分け
て位置決めした状態で対面接触させてから、これらの接
着部分を潤滑油に溶解可能な接着剤で仮付けしたものを
あらかじめ必要数だけ用意しておく。一方、ハブ22の
切り欠き部22−3、22−4の位置とカップリングス
リーブ28のテーパー面28−3、28−4の位置を合
わせてこれら両者をスプライン嵌合させる。この状態で
互いに接着剤で一体化した同期リング40とレバー部材
50、51を、これらの頭部50−6、52−6がハブ
22の切り欠き部22−3、22−4にはまるようにハ
ブ22とカップリングスリーブ28との空間入れ込み、
スプリング60をとりつける。そうして、2速ギヤ14
を軸受12を介して出力軸10に取り付けた後、上記サ
ブアッセンブリしたハブ22等を図1の右方向から出力
軸10に組付ける。このようにして組付けた同期装置
は、変速機に組込まれ潤滑油を入れられて組み立て後の
テスト等においてチェックされる。このとき、潤滑油で
接着剤が溶け、通常の同期作用ができるようになる。も
ちろん、接着剤の溶解は、組み立て後のテスト時に限る
必要はない。以上の組立て法によれば、同期リング40
とレバー部材50、51をあらかじめ接着剤で一体的に
位置決めしているので、その組付け作業を簡単、迅速に
実行でき、かつ組立ての自動化にも対処し易い。
【0020】次に、本発明の第2の態様では、レバー部
材50とレバー部材51とをスプリングで連結し一体化
する。すなわち、図5に示すようにこの一体化にあた
り、レバー部材50の端部50−1、50−2、52−
1、52−2付近に切り欠き部50−a、50−b、5
2−a、52−bを形成し、レバー部材50の切り欠き
部50−aとレバー部材52の切り欠き部52−bとの
間、レバー部材50の切り欠き部50−bとレバー部材
52の切り欠き部52−aとの間を、それぞれ板バネ7
0、72で、図6に示すようにこれらの両端の腕部70
−1、70−2、72−1、72−2をレバー部材5
0、52の上記各切り欠き部に組み付けて連結する。
【0021】このような一体化は、図示は省略するが、
図5に示した切り欠き部50−a、50−b、52−
a、52−bに換えてレバー部材50、52に穴をあ
け、板バネに換えて線スプリングを引っかけて連結して
もよい。
【0022】上記例のようにレバー部材50、52同士
を板バネ、あるいは線スプリングといったスプリングで
一体化したものを必要数用意しておく。その後、第1の
態様同様にハブ22とカップリングスリーブ28を互い
に位置決めしてスプライン嵌合させた後、上記一体化し
たスプリングとレバー部材50、52とを、これらの頭
部50−6、52−6がハブ22の切り欠き部22−
3、22−4にはまるようにハブ22とカップリングス
リーブ28の空間に配置し、同期リング40をこの突起
40−1、40−2が上記レバー部材50と52との隙
間に位置するように組み付ける。2速ギヤ14を軸受1
2を介して出力軸10に取り付けた後、上記一体化した
ハブ22等を出力軸10に図1の右方向から取り付け
る。このようにすれば、レバー部材、スプリングといっ
た細かい部品をあらかじめ位置決めして一体化した状態
で組付けることが可能となり、その組付け作業を簡単、
迅速に実行でき、かつ組立ての自動化にも対処し易い。
【0023】また、本発明の第3の態様を図7に基づき
説明すると、あらかじめ第1、第2の態様のようにカッ
プリングスリーブ28とハブ22とを位置決めしてスプ
ライン嵌合し、レバー部材50、52と同期リング40
を組み付ける。図7では、図1で図示を省略した2速ギ
ヤと反対側にある1速ギヤ用の同期リング82およびレ
バー部材80、84を組み付けた状態を示す。図示して
いないが、スプリングもレバー部材に取り付けておく方
が望ましく、第2の態様のようにスプリングとレバー部
材50、52を組み付けておいてもよい。また、第1の
態様のように潤滑油で溶解する接着剤で同期リング40
とレバー部材50、52を一体化しておいてもよい。い
ずれにしろ少なくともハブ22、カップリングスリーブ
28、同期リング40、レバー部材50、52をサブア
ッセンブリしておき、これをホルダ90に納める。
【0024】ホルダ90は、図8にも示すように、半円
弧状でカップリングスリーブ28の外周の一部を覆うつ
なぎ部90−3を備え、この両側面から直角に折り曲げ
られて半径内側方向へ延ばした第1の側壁90−1と第
2の側壁90−2とで形成する。この第1、第2の側壁
90−1、90−2は、上記サブアッセンブリを組み入
れた際、同期リング40の2速ギヤ側側面に当接してこ
の軸方向移動を阻止する長さとするが、2速ギヤのコー
ン部には干渉しない長さとする。
【0025】2速ギヤ14を軸受12を介して出力軸1
0に回転自在に取り付けた後、上記のようにホルダ90
で保持したハブ22等からなるサブアッセンブリを図1
中右方向から組付ける。この後、ホルダ90を半径方向
外側に移動させてサブアッセンブリから外す。この状態
で、図示しない1速ギヤをさらに図中右方向から組付け
て、同期装置まわりの組立を終了する。このようにして
も、その組付け作業を簡単、迅速に実行でき、かつ組立
ての自動化にも対処し易い。
【0026】なお、上記の例では、レバー部材は2組で
あったが、周状に3個配置するものなどでも良いことは
言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の変速
機用同期装置の組立て方法によれば、以下のような効果
を得ることができる。 (1)請求項1に記載の発明によれば、同期リングとレ
バー部材を接着剤であらかじめ一体化してハブ等に組込
むので、細かな複数のレバー部材を位置決めしたまま同
期リングとともに組付けることが可能となり、その組付
け作業を簡単、迅速に実行でき、かつ組立ての自動化に
も対処し易くなる。組立て後の変速機稼働時には接着剤
は油が溶解してしまうので、同期装置の作動は何等問題
ない。
【0028】(2)請求項2に記載の発明によれば、レ
バー部材同士をこれらを拡径方向に付勢するスプリング
であらかじめ一体化して位置決めした状態でハブ等に組
み込めるので、その組付け作業を簡単、迅速に実行で
き、かつ組立ての自動化にも対処し易くなる。
【0029】(3)請求項3に記載の発明によれば、少
なくとも同期リング、レバー部材、ハブ、カップリング
スリーブを組付けてサブアッセンブリした状態をホルダ
で保持し、軸への組付け後、ホルダを取り外せば済むの
で、その組付け作業を簡単、迅速に実行でき、かつ組立
ての自動化にも対処し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組立手方法で組立てた同期装置の要部
断面図である。
【図2】図1のA−A面におけるカップリングスリーブ
を除いた断面図である。
【図3】図1における同期リング、レバー部材、カップ
リングスリーブ、ハブ間の関係を示す一部断面図であ
る。
【図4】本発明の第1の態様の組立て方法による期リン
グとレバー部材とを接着した様子を示す図である。
【図5】本発明の第2の態様の組立て方法によるレバー
部材を板バネで一体化した様子を示す図である。
【図6】図5のB矢視におけるレバー部材と板バネとの
連結部分を示す図である。
【図7】本発明の第3態様の組立て方法による同期リン
グ、レバー部材、ハブ、カップリングスリーブ等をサブ
アッセンブリしたものをホルダで保持した様子を示す図
である。
【図8】図7におけるホルダの正面図である。
【符号の説明】
10:出力軸 14:2速ギヤ 16:クラッチギヤ 18:コーン部 22:ハブ 22−3、22−4:ハブの切り欠き部 22−5:ハブの端面 28:カップリングスリーブ 28−3、28−4:カップリングスリーブのテーパー
面 40:同期リング 40−1、40−2:同期リングの突起 50、52:レバー部材 50−3、52−3:レバー部材のテーパー面 50−4、50−5、52−4、52−5:レバー部材
の押圧突起 60:スプリング 70、72:板バネ 80:レバー部材 82:同期リング 84:レバー部材 90:ホルダ 90−1、90−2:ホルダの側壁 90−3:ホルダのつなぎ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転しながら動力を伝える軸と、この軸
    に固定されて半径外側に延びるハブと、このハブの外周
    にスプライン嵌合により支持されて軸と一体回転可能な
    カップリングスリーブと、前記軸と同軸上で回転しカッ
    プリングスリーブがスプライン嵌合可能なクラッチギヤ
    及び同期のための摩擦面を有するコーン部が前記ハブ側
    に一体化された変速ギヤと、この変速ギヤのコーン部摩
    擦面に押圧可能な摩擦面を有するコーン部が形成されて
    変速ギヤに対し相対回転可能な同期リングと、複数のレ
    バー部材がカップリングスリーブとハブと同期リングと
    の間に配置されてカップリングスリーブの変速ギヤへ向
    かう移動による押圧力をてこ作用で倍力して同期リング
    に伝達する倍力機構とを備えた変速機用同期機構を組み
    立てる際、少なくとも前記レバー部材と前記同期リング
    とを接着剤で仮付けして一体化した状態でハブと変速ギ
    ヤ間に組み込んだ後に、前記接着剤が変速機の潤滑油に
    溶解して前記レバー部材と同期リングとから分離するよ
    うにしたことを特徴とする変速機用動機装置の組立て方
    法。
  2. 【請求項2】回転しながら動力を伝える軸と、この軸に
    固定されて半径外側に延びるハブと、このハブの外周に
    スプライン嵌合により支持されて軸と一体回転可能なカ
    ップリングスリーブと、前記軸と同軸上で回転しカップ
    リングスリーブがスプライン嵌合可能なクラッチギヤ及
    び同期のための摩擦面を有するコーン部が前記ハブ側に
    一体化された変速ギヤと、この変速ギヤのコーン部摩擦
    面に押圧可能な摩擦面を有するコーン部が形成されて変
    速ギヤに対し相対回転可能な同期リングと、複数のレバ
    ー部材がカップリングスリーブとハブと同期リングとの
    間に配置されてカップリングスリーブの変速ギヤへ向か
    う移動による押圧力をてこ作用で倍力して同期リングに
    伝達する倍力機構とを備えた変速機用同期機構を組み立
    てる際、少なくとも前記複数のレバー部材同士をスプリ
    ング等で分離しないように連結した後、ハブと変速ギヤ
    間に組み込むことを特徴とする変速機用同期装置の組立
    て方法。
  3. 【請求項3】回転しながら動力を伝える軸と、この軸に
    固定されて半径外側に延びるハブと、このハブの外周に
    スプライン嵌合により支持されて軸と一体回転可能なカ
    ップリングスリーブと、前記軸と同軸上で回転しカップ
    リングスリーブがスプライン嵌合可能なクラッチギヤ及
    び同期のための摩擦面を有するコーン部が前記ハブ側に
    一体化された変速ギヤと、この変速ギヤのコーン部摩擦
    面に押圧可能な摩擦面を有するコーン部が形成されて変
    速ギヤに対し相対回転可能な同期リングと、複数のレバ
    ー部材がカップリングスリーブとハブと同期リングとの
    間に配置されてカップリングスリーブの変速ギヤへ向か
    う移動による押圧力をてこ作用で倍力して同期リングに
    伝達する倍力機構とを備えた変速機用同期機構を組み立
    てる際、少なくとも前記ハブと前記カップリングスリー
    ブと前記同期リングと前記レバー部材を組み付けたサブ
    アッセンブリを、前記カップリングスリーブの外周側の
    つなぎ部と、このつなぎ部に連続し前記同期リングに当
    接してこの軸方向の移動を阻止する第1の側壁と、この
    第1の側壁部と反対の前記つなぎ部に連続し前記ハブの
    前記同期リングと反対側に配置された別の同期リングあ
    るいは前記ハブに当接してこれらの軸方向の移動を阻止
    する第2の側壁とを有するホルダに入れた状態で、前記
    変速ギヤを組み付けた軸に挿入した後、前記ホルダを前
    記サブアッセンブリから外すことを特徴とする変速機用
    同期装置の組立て方法。
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