JPH10246255A - ドラムブレーキ - Google Patents

ドラムブレーキ

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Publication number
JPH10246255A
JPH10246255A JP6175597A JP6175597A JPH10246255A JP H10246255 A JPH10246255 A JP H10246255A JP 6175597 A JP6175597 A JP 6175597A JP 6175597 A JP6175597 A JP 6175597A JP H10246255 A JPH10246255 A JP H10246255A
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JP
Japan
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brake
drum
vibration mode
brake shoe
shoe
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Application number
JP6175597A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Takeda
信之 武田
Tomiro Sekiguchi
富郎 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Tokyo Buhin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Tokyo Buhin Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd, Tokyo Buhin Kogyo Co Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP6175597A priority Critical patent/JPH10246255A/ja
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00—Parts or details
    • F16D65/0006—Noise or vibration control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキシューのリムブレーキシューの剛性
をブレーキドラムの周方向に対応した位置乃至は領域で
異ならすことにより、ブレーキ鳴きを防止することがで
きるドラムブレーキを提供する。 【解決手段】 ブレーキシュー13、14の領域8にお
いて、リム部2とウェブ部3,4とにリブ7が連結され
ており、領域8の剛性は、リブ7が設けられていない領
域9と比較して高められている。ブレーキドラム10の
振動モード11は、ブレーキシュー13,14の振動モ
ードによって制約を受け、振幅が大となるブレーキドラ
ム10の回転中心に対称な直径節振動モードから外れる
ので、ブレーキドラム10とブレーキシュー13,14
との共振によるブレーキ鳴きが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブレーキシュー
をブレーキドラムに摺動させて制動力を得るドラムブレ
ーキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーキの一形式として、図5に
示されるような、ブレーキシューのリムに貼着したライ
ニングをブレーキドラムに摺動させて制動力を得るドラ
ムブレーキが知られている。図5は、特にトラックやバ
ス等の大型車両に適用されるドラムブレーキ30の斜視
図であり、ブレーキドラム40と車体31に固定された
バッキングプレート32上に組み立てられたブレーキ機
構とが分解して示されている。ブレーキドラム40は、
フランジ部41、フランジ部41に連なるドラム部4
2、及びドラム部42の開口側に補強用に肉厚とされた
たが部43を有している。ブレーキドラム40は、ブレ
ーキフランジ45を介して車軸37に軸支されており、
ボルト44によって車輪に連結されている。
【0003】シャーシ等の車体31に固定されたバッキ
ングプレート32には、一対のブレーキシュー33,3
4が対向して配置されている。図示のドラムブレーキ3
0は、車輪毎に一対のブレーキシュー33,34をアン
カー38を回動支点として拡開する内拡式のリーディン
グ・トレーリング型ドラムブレーキであり、作動機構で
あるホイールシリンダ36に油圧を供給することによ
り、ブレーキシュー33,34を拡開してブレーキドラ
ム40の内周面に摺接させて車輪に制動作用を与えるも
のである。ブレーキシュー33,34は、復帰手段とし
てのリターンスプリング35によってブレーキドラム4
0の内周面から離れる方向に付勢されている。大型車用
のドラムブレーキでは、ブレーキシュー33,34は小
型や中型の車両に用いられるブレーキシューと比較して
幅広に構成されており、ブレーキドラム40に対して広
い制動面を確保している。
【0004】ブレーキシュー33,34は、ブレーキド
ラム40の周方向に延びるリム33a,34aと、リム
33a,34aの内周側に一体構造に取り付けられたウ
ェブ33b,34bと、リム33a,34aの外周面に
取り付けられ且つブレーキドラム40の内周面と摩擦係
合するブレーキライニング33c,34cとを有してい
る。ブレーキシュー33,34がバッキングプレート3
2から浮き上がるのを防止するため、ブレーキシュー3
3,34をバッキングプレート32に対して押さえるホ
ールドダウン(図示せず)が適宜設けられている。
【0005】ブレーキシュー33,34は、アンカー3
8等の固定部材への支持の仕方によって、図5に示した
ような内拡式のリーディング・トレーリング型ドラムブ
レーキの外、2リーディング型ドラムブレーキ等の各種
形式に構成される。いずれの形式であっても、車軸37
に対して対称に配置された一対のブレーキシューが、ホ
イールシリンダ36等の作動機構によって、左右に押し
広げられてブレーキドラム40と摺接し、車輪の回転に
制動を与える。
【0006】一般に、ドラムブレーキにおいては、ブレ
ーキライニングの摩擦特性及びブレーキドラムやブレー
キシューの剛性に起因して制動時にブレーキ鳴きが発生
することがある。特に、車両に用いられているブレーキ
の場合、ブレーキ鳴きは車両の運転者や車両の周囲に居
る人に不快感を与えるものである。ブレーキ鳴きの原因
として、ブレーキドラムの振動モードとブレーキシュー
の振動モードとが一致することでブレーキドラムとブレ
ーキシューとの振動が共振状態となるものがある。即
ち、一対のブレーキシューが車軸等の回転軸に対して対
称に配置されているので、ブレーキシューの振動モード
とブレーキドラムの振動モードとは一致しやすく、ブレ
ーキ鳴きが発生する大きな原因となっている。
【0007】ブレーキドラム40の振動モードは、図6
(b)〜(d)に示すような直径節振動モードである。
図6(a)は、振動していない状態を模式的に示すもの
であり、ブレーキドラム40の厚さがhであり、ブレー
キドラム40の厚み中心部での半径がRである。図6
(b)〜(d)において、ブレーキドラム40の一次
(n=2)、二次(n=3)及び三次(n=4)のモー
ドまでの振動モードが模式的に且つ誇張して示されてい
る(ブレーキドラムの厚みhは省略してある)。直径節
振動モードは、半径Rのドラム部42の中心径の円と振
動モードの曲線とが交差する位置にある振動の節が、上
記円の直径方向に対となって現れる振動モードである。
したがって、この振動モードでは、ブレーキドラム40
の直径方向に一側で振動が発生していれば、他側でも振
動が発生していることになる。
【0008】ブレーキシュー33,34の振動モードに
は、図7に示すような曲げ振動モードと捩じり振動モー
ドがある。図7(a)に示すように、ブレーキシュー3
3,34のリム部(幅a及び弧の長さb)の振動モード
は、(b)(c)及び(d)に示すような曲げモード
(m=1)と、(e)(f)及び(g)に示すような捩
じりモード(m=2)からなる。図7には、(b)〜
(d)及び(e)〜(g)において一次(n=2)、二
次(n=3)及び三次モード(n=4)までの振動モー
ドが示されている。振動モードの次数に比例して振幅の
腹の数が増加する。ハッチングが施されている部分とハ
ッチングが施されていない部分とは、振動の方向が逆で
あることを示しており、両部分の境界は振動の節を示し
ている。
【0009】図8及び図9には、ブレーキシュー33,
34の高次の振動モード、即ち、図8には6次の曲げ振
動モードが、図9には8次の曲げ振動モードが、振動を
誇張して描かれている。図8及び図9において、ブレー
キシュー33,34のメッシュは、ブレーキシュー3
3,34の変形、特にリム部33a,33bの変形の様
子の理解に資するために描いたものである。ブレーキシ
ュー33,34のリム33a,34aの長手方向に沿っ
て延びる中央部ではウェブ33b,34bと一体的に連
結されているため振幅が小さく、リム33a,34aの
長手方向に沿って延びる両側部であるリム縁部で振幅が
大きくなる。
【0010】図10及び図11には、それぞれ、ブレー
キドラム40の振動モードとブレーキシュー33,34
の振動モードとの一致状態が、2次振動モードと3次振
動モードとを例に採って示されている。図10及び図1
1では各振動モードの振幅は、理解に資するため、極端
に誇張して示されている。このように、ブレーキドラム
40とブレーキシュー33,34との振動モードが一致
すると、振動は共振状態となり、ブレーキ鳴きが発生し
やすい。
【0011】また、実開昭57−58137公報には、
リーディングブレーキシューとトレーリングブレーキシ
ューとの長さを変えたドラムブレーキが開示されてい
る。このようなドラムブレーキでは、結果的にブレーキ
シューの振動モードとブレーキドラムの振動モードとが
一致し難くなるが、依然としてブレーキシューとしては
基本的に構造が相違する2種類のものを製作して用意し
ておくことが必要になり、ドラムブレーキの生産効率を
低下させている。
【0012】更に、ブレーキシューのヒール側に補強板
を設けたものが、実開昭59−20032号公報に開示
されている。この公報に開示されているブレーキシュー
は、ウェブ部の両側において、ウェブ部の側面、アンカ
ーのボス部外側面及びリム部の内側面と連接する矩形形
状の巾状板で形成した補強板を設けたものである。しか
しながら、この補強板は、静的な圧縮や捩じり荷重に対
抗することができても、高次までの曲げや捩じりの振動
モードに対抗することができない。即ち、補強板はリム
部に対しては1カ所だけに連接されており、この連接位
置が振動モードの腹の位置に相当すれば若干の剛性向上
を期待できるが、特に高次のブレーキシューの振動モー
ドによっては、補強板とリム部との連接位置が容易に振
動の節に合致して、振動モードの抑制が全く期待できな
いことになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ドラムブレーキにおけ
る、ブレーキドラムとブレーキシューとの共振を原因と
するブレーキ鳴きに対して、一対のブレーキシューの剛
性を互いに異ならせたドラムブレーキが提案されてい
る。即ち、ブレーキドラムは円筒形状であるため、その
振動モードは直径節振動モードとなる傾向にあるが、ブ
レーキシューの振動モードを直径節振動モードにならな
いようにすれば、ブレーキドラムの振動モードも直径節
振動モードから外れることになる。一対のブレーキシュ
ーの剛性を互いに異ならせた上記の対策は、ブレーキシ
ューの振動モードを直径節振動モードと一致しないよう
にするものであるが、この対策では、2種類のブレーキ
シューを製造して用意しておく必要があり、ドラムブレ
ーキの生産効率が低下してしまうという問題がある。
【0014】したがって、2種類のブレーキシューを用
いることなくブレーキシューの振動モードを直径節振動
モードと一致しないようにすることができれば、ドラム
ブレーキの生産効率を低下させることなく、ブレーキド
ラムとブレーキシューとの共振を原因とするドラムブレ
ーキのブレーキ鳴きを防止できるという課題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
課題を解決することであり、ドラムブレーキにおいて、
各ブレーキシューの振動モードをブレーキドラムの周方
向に対応して長手方向に沿って変化させて、ブレーキド
ラムの直径節振動モードと一致しないようにすることに
より、ブレーキ鳴きを防止するドラムブレーキを提供す
ることである。
【0016】この発明は、上記の目的を解決するため、
以下のように構成されている。即ち、この発明は、回転
部材に設けられたブレーキドラム、固定部材に支持され
且つ前記ブレーキドラムの周方向に延びるリム部と前記
リム部に対して一体構造に設けられているウェブ部とを
有するブレーキシュー、前記ブレーキシューを前記ブレ
ーキドラムの周面から離す方向に付勢する復帰手段、及
び前記固定部材に設けられ且つ前記復帰手段の力に抗し
て前記ブレーキシューを前記ブレーキドラムに押圧する
作動機構を具備し、前記ブレーキドラムと前記ブレーキ
シューとの振動モードを前記ブレーキドラムの周方向に
沿って変化させるため前記ブレーキシューの前記リム部
の剛性を前記ブレーキドラムの周方向に対応して変化さ
せたことから成るドラムブレーキに関する。
【0017】ブレーキドラムの振動モードは直径節モー
ドであるから、上記したように、振動の節がブレーキド
ラムの直径方向の一側に存在すれば他側にも振動の節が
存在し、したがって、振動の腹についても、直径方向の
一側に存在すれば、他側にも存在する。ブレーキドラム
の周方向に対応して剛性を異ならせた対のブレーキシュ
ーをブレーキドラムと組み合わせると、一方のブレーキ
シューと他方のブレーキシューの振動モードは、左右対
称性はあってもブレーキドラムの直径方向に対称とはな
らない。したがって、各ブレーキシューの振動モード
は、ドラムブレーキの直径節振動モードと一致すること
はなく、むしろブレーキドラムの直径節振動モードを崩
して振動を少なくするように作用し、ブレーキ鳴きを抑
制する。
【0018】前記ブレーキドラムにおいて、前記ブレー
キシューのリム部の長手方向に沿って剛性を変化させる
構造として、ヒール側の剛性とトウ側と剛性とを変化さ
せることが考えられる。剛性の変化の態様は、ブレーキ
シューのヒール側の剛性をトウ側の剛性と比較して高く
する態様が考えられるが、逆にトウ側の剛性をヒール側
の剛性と比較して高くしてもよい。このような構造を有
するブレーキシューを対で用いると、剛性が相対的に低
いトウ側又はヒール側が振動の腹と節が存在する振動モ
ードで振動しても、剛性が高いヒール側又はトウ側は節
を作らない剛体振動する。したがって、ブレーキシュー
の振動モードはブレーキドラムの直径節振動モードと一
致することがなく、ドラムブレーキとしての振動が抑制
される。
【0019】ブレーキシューの剛性を向上する手段とし
ては、リム部とウェブ部とに連結されるリブが挙げられ
る。このリブは、剛性を向上させる必要がある領域の広
さ、即ち、ブレーキドラムの周方向に対応した領域にわ
たって、複数個を並列に配設し、溶接等の手段によって
リム部とウェブ部とに固定される。リブによってリム部
はウェブ部と一体化されてリム部の振動がウェブ部で制
約されるので、リブが設けられた領域でブレーキシュー
の剛性が向上する。
【0020】ブレーキシューのリム部の剛性を向上する
別の手段としては、リム部の肉厚化が挙げられる。肉厚
にしたリム部は、板厚が薄いリム部と比較して剛性が向
上しており、振動をする場合にも剛体振動となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、こ
の発明の実施例を説明する。図1はこの発明によるドラ
ムブレーキに適用されるブレーキシューの斜視図であ
り、図2は図1に示すブレーキシューの振動モードとブ
レーキドラムの振動モードを示す図である。図1では作
動機構やアンカー等の諸部品を省略して記載している
が、ブレーキシュー以外のドラムブレーキの構造につい
ては、図5について説明したものと実質的に同等のもの
が用いられる。
【0022】図1に示されているブレーキシュー1は、
ブレーキドラムの制動面に沿うように周方向に延びるよ
うに彎曲した帯状の板からなるリム部2と、リム部2の
内面に設けられ且つ溶接等の手段によりリム部2と一体
構造とされた互いに平行な弓形のウェブ部3,4とを有
している。並設されたウェブ部3,4は、ブレーキシュ
ー1を大型車両に適用可能なものとするため、大きな制
動力に耐えられる構造としている。なお、リム部2の外
側の周面には、ブレーキドラムの周面と摩擦係合するた
め、ブレーキライニング(図示せず)が接着等の手段に
より取り付けられている。ブレーキシュー1は、図5に
示したようなアンカーピン39a,39bをボス部5に
形成したアンカーピン孔6に挿通することにより、アン
カー38に対して回動支持される。
【0023】ブレーキシュー1の下半分、即ち、アンカ
ー38に回動自在に支持されるヒール側の長手方向約半
分の領域8には、複数個の三角形状のリブ7が並列に配
設されてブレーキシュー1に固定されている。リブ7
は、ウェブ部3又は4からリム部2の各側縁へと連続し
て溶接等の固定手段によって一体的に固定されている。
リブ7によってリム部2とウェブ部3又は4とは互いに
拘束を強化されており、リム部2の振動がリブ7を介し
てウェブ部3,4で抑制される。したがって、リブ7に
より、ブレーキシュー1の図1のヒール側の領域8の剛
性が、リブ7を配設していないトウ側の領域9よりも向
上しており、ブレーキドラムの周方向に見て剛性が変化
させられている。そのため、リブ7を配設したヒール側
の領域8と、配設していないトウ側の領域9とで、生じ
る振動モードが変化することになる。即ち、トウ側の領
域9でブレーキシュー1が振動の腹と節が現れる振動モ
ードで振動していても、ヒール側の領域8では一体的な
剛体振動となる。
【0024】図2は、ブレーキシュー13,14とブレ
ーキドラム10(図5に示すブレーキドラム40と実質
的に同じ)とを用いたリーディング・トレーリング式ド
ラムブレーキの振動モードを示す図である。ブレーキシ
ュー13,14には、図1に示したブレーキシュー1が
用いられる。ブレーキシュー13,14の振動モード1
1は、上記のとおり、剛性が比較的低い領域9では従来
の振動モードで振動しても、剛性が高い領域8では剛体
振動になる。ブレーキシュー13,14のメッシュは、
図8及び図9の場合と同様、ブレーキシュー13,14
の変形の様子の理解に資するためのものである。一方、
ブレーキドラム10自体の自励振動モードは図6に示し
たような直径節振動モードであるが、この発明によるド
ラムブレーキの場合には、ブレーキドラム10の振動モ
ード11は、ブレーキシュー13,14と連成して生じ
るためブレーキシュー13,14の振動モードに拘束さ
れており、その結果、振動モード11は、振幅の大きい
直径節振動モードと一致しなくなる。したがって、振動
モード11の振幅は全体的に小さなものとなり、ブレー
キドラム10とブレーキシュー13,14との共振を原
因とするブレーキ鳴きを抑制することができる。
【0025】図3は、この発明によるドラムブレーキに
適用されるブレーキシューの他の例を示す斜視図であ
る。ブレーキシュー15は、三角形状のリブ17が配設
される領域19をトウ側としたものである。したがっ
て、ブレーキシュー15においては、トウ側の領域19
の剛性が、ヒール側の領域18と比較して高くなってい
る。その他の構造は図1に示すものと同じであり且つ同
じ符号を付してあるので、再度の説明を省略する。ブレ
ーキドラムとの連成振動の様子は、図2に示したものと
上下に略逆の態様となる。即ち、ブレーキシュー15の
振動の態様は、ヒール側の領域18が腹と節を有する振
動モードの振動をしても、トウ側の領域19が剛体振動
をする態様となる。ブレーキドラムの振動はブレーキシ
ュー15の振動に拘束されて直径節振動モードとなら
ず、その結果、ブレーキドラムとブレーキシュー15と
の共振によるブレーキ鳴きを防止することができる。
【0026】図4は、この発明によるドラムブレーキに
適用されるブレーキシューの別の例を示す斜視図であ
る。ブレーキシュー20は、ブレーキドラムの制動面に
沿うように周方向に延びるように彎曲した帯状の板から
なるリム部22と、リム部22の内面に設けられ且つ溶
接等の手段によりリム部22と一体構造とされた弓形の
ウェブ部23とを有している。なお、リム部22の外側
の周面にはブレーキライニング(図示せず)が接着等の
手段により取り付けられている。ブレーキシュー20
は、ボス部25に形成したアンカーピン孔26に図5に
示したようなアンカーピン39a(39b)を挿通する
ことにより、アンカー38に対して回動支持される。ブ
レーキシュー20のリム部22は、ヒール側の領域28
は、板厚t2がトウ側の領域29の部分の板厚t1 より
も厚く形成された肉厚部分27である。板厚の変更は、
鋼板の場合には、例えば、鍛造や圧延で行い、鋳物の場
合には成形型による肉厚変更で行うことができる。
【0027】したがって、ブレーキドラムの周方向で見
て、厚肉としたヒール側の領域28の剛性は、通常の板
厚t1 の領域29の剛性よりも高くなっており、領域2
8と領域29とでは生じる振動態様が異なる。即ち、領
域29の部分が振動の腹と節が存在する振動モードで振
動しても、領域28は剛体振動をする。ブレーキドラム
の振動は、図2に示した振動モードと同様のブレーキシ
ュー20の振動に拘束された振動モードで振動する。し
たがって、ブレーキドラムは振幅の大きい直径節振動モ
ードで振動しないので、ブレーキ鳴きが防止される。
【0028】図4に示したように肉厚化により剛性を高
めたブレーキシューにおいては、ブレーキシューの剛性
を高くする領域をヒール側の領域に代えて、トウ側の剛
性を高くしてもよいことは明らかである。更に、ブレー
キシューの剛性を高くする手段としては、三角形状のリ
ブ7とリムの肉厚化とを例に挙げて説明したが、これに
限らず、他の剛性向上手段を用いてもよいことも明らか
である。また、この発明によるドラムブレーキは、リー
ディングトレーリング式のドラムブレーキにかかわら
ず、ツーリーディング等の他の形式のドラムブレーキに
適用することができるのも明らかである。2リーディン
グ式のドラムブレーキであっても、各ブレーキシューに
おいて、ブレーキドラムの周方向に対応した位置乃至は
領域で剛性が異なれば、ブレーキシューの振動モード
は、周方向に実質的に振動の腹と節とが均等に現れるブ
レーキドラムの直径節振動モードとは異なるものとな
り、ブレーキシューとブレーキドラムとの共振を原因と
するブレーキ鳴きを防止することができる。ブレーキシ
ューの固定部材に対する支持については、アンカーピン
を用いた固定式として説明したが、アンカーに当接する
浮動式の構造による支持としてもよい。更に、この発明
によるドラムブレーキは、ブレーキドラムの外周面をブ
レーキ面とする外締式のドラムブレーキにも適用可能で
ある。
【0029】
【発明の効果】この発明は、上記のように構成されてい
るので、次のような効果を奏する。即ち、この発明によ
るドラムブレーキは、ブレーキシューのリム部の剛性を
ブレーキドラムの周方向に対応して変化させてブレーキ
ドラムとブレーキシューとの振動モードをブレーキドラ
ムの周方向に沿って変化させることにより、特にブレー
キドラムが直径節振動モードでブレーキシューと共振し
ないようにしたものである。したがって、ブレーキ鳴き
を防止でき、運転者等の車両の周囲にいる人に不快感を
与えることがない。また、一対のブレーキシューに同じ
構造のものを用いることができ、2種類のブレーキシュ
ーを製作して用意しておく必要がなく、ドラムブレーキ
の生産効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるドラムブレーキに適用されるブ
レーキシューの一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示されるブレーキシューが適用されたド
ラムブレーキの振動の態様を示す模式図である。
【図3】この発明によるドラムブレーキに適用されるブ
レーキシューの他の実施例を示す斜視図である。
【図4】この発明によるドラムブレーキに適用されるブ
レーキシューの別の実施例を示す斜視図である。
【図5】従来のドラムブレーキの一例を示す分解斜視図
である。
【図6】ブレーキドラムの振動モードを示す模式図であ
る。
【図7】従来のブレーキシューの振動モードを示す模式
図である。
【図8】従来のブレーキシューの振動モードを示す図で
ある。
【図9】従来のブレーキシューの振動モードを別の振動
モードで示す図である。
【図10】従来のドラムブレーキにおけるブレーキドラ
ムとブレーキシューの振動の一致の様子を示す模式図で
ある。
【図11】従来のドラムブレーキにおけるブレーキドラ
ムとブレーキシューの振動の一致の様子を別の振動モー
ドで示す模式図である。
【符号の説明】
1,13,14,15,20 ブレーキシュー 2,22 リム部 3,4,23 ウェブ部 7 リブ 8,9 領域 10 ブレーキドラム 11 振動モード 17 リブ 18,19 領域 27 肉厚部分 28,29 領域 35 リターンスプリング 36 ホイールシリンダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部材に設けられたブレーキドラム、
    固定部材に支持され且つ前記ブレーキドラムの周方向に
    延びるリム部と前記リム部に対して一体構造に設けられ
    ているウェブ部とを有するブレーキシュー、前記ブレー
    キシューを前記ブレーキドラムの周面から離す方向に付
    勢する復帰手段、及び前記固定部材に設けられ且つ前記
    復帰手段の力に抗して前記ブレーキシューを前記ブレー
    キドラムに押圧する作動機構を具備し、前記ブレーキド
    ラムと前記ブレーキシューとの振動モードを前記ブレー
    キドラムの周方向に沿って変化させるため前記ブレーキ
    シューの前記リム部の剛性を前記ブレーキドラムの周方
    向に対応して変化させたことから成るドラムブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキシューの前記リム部の剛性
    は、前記ブレーキシューのヒール側とトウ側とで変化さ
    せられている請求項1に記載のドラムブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキシューの前記リム部の剛性
    は、前記リム部と前記ウェブ部とに連結されるリブによ
    って変化させられている請求項1又は2に記載のドラム
    ブレーキ。
  4. 【請求項4】 前記リブは、前記ブレーキドラムの周方
    向に対応して複数個並設されている請求項3に記載のド
    ラムブレーキ。
  5. 【請求項5】 前記ブレーキシューの前記リム部の剛性
    は、前記リム部の肉厚によって変化させられている請求
    項1又は2に記載のドラムブレーキ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109458407A (zh) * 2018-12-31 2019-03-12 河北百龙汽车配件制造有限公司 一种具有防护性能的鼓式刹车蹄

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CN109458407A (zh) * 2018-12-31 2019-03-12 河北百龙汽车配件制造有限公司 一种具有防护性能的鼓式刹车蹄

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