JPH10247754A - 2端子型非線形素子およびその製造方法、ならびに液晶表示パネル - Google Patents

2端子型非線形素子およびその製造方法、ならびに液晶表示パネル

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JPH10247754A
JPH10247754A JP9367780A JP36778097A JPH10247754A JP H10247754 A JPH10247754 A JP H10247754A JP 9367780 A JP9367780 A JP 9367780A JP 36778097 A JP36778097 A JP 36778097A JP H10247754 A JPH10247754 A JP H10247754A
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conductive film
nonlinear element
substrate
insulating film
film
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JP9367780A
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Takashi Inoue
孝 井上
Takeyoshi Ushiki
武義 宇敷
Yasushi Takano
靖 高野
Hideaki Naono
秀昭 直野
Wataru Ito
伊藤  渉
Tsutomu Asakawa
勉 浅川
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Seiko Epson Corp
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D86/00Integrated devices formed in or on insulating or conducting substrates, e.g. formed in silicon-on-insulator [SOI] substrates or on stainless steel or glass substrates
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    • H10D86/441Interconnections, e.g. scanning lines
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量が充分に小さく、電圧−電流特性の経時
変化が小さいMIM型非線形素子およびこれを用いた高
画質の液晶表示パネルを提供し、さらに、前記MIM型
非線形素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 MIM型非線形素子は、基板30上に積
層された、第1の導電膜22、絶縁膜24および第2の
導電膜26を含む。絶縁膜は、その比誘電率が25.5
以下、好ましくは24〜25.5である。そして、SI
MSで得られる元素分析において、第1の導電膜と絶縁
膜との境界領域における水素のスペクトルは、そのピー
ク強度より1桁小さい強度において、深さ方向の厚さが
10nm以上である。MIM型非線形素子は、たとえ
ば、以下の工程を含む製造方法によって製造される。
(a)基板上に、第1の導電膜を形成する工程、(b)
前記第1の導電膜を不活性ガス中において300℃以上
の温度で熱処理する工程、(c)前記第1の導電膜を陽
極酸化することにより、前記第1の導電膜の表面に絶縁
膜を形成する工程、および(d)前記絶縁膜の表面に第
2の導電膜を形成する工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
に用いられる2端子型非線形素子および2端子型非線形
素子の製造方法、前記2端子型非線形素子を用いた液晶
表示パネルに関する。
【0002】
【背景技術】アクティブマトリクス方式の液晶表示装置
は、画素領域毎にスイッチング素子を設けてマトリクス
アレイを形成したアクティブマトリクス基板と、たとえ
ばカラーフィルタを設けた対向基板との間に液晶を充填
しておき、各画素領域毎の液晶の配向状態を制御して、
所定の画像情報を表示するものである。スイッチング素
子としては、一般に、薄膜トランジスタ(TFT)など
の3端子素子または金属−絶縁体−金属(MIM)型非
線形素子(以下、「MIM素子」ともいう。)などの2
端子素子が用いられている。そして、2端子素子を用い
たスイッチング素子は、3端子素子に比べ、クロスオー
バ短絡の発生がなく、製造工程を簡略化できるという点
で優れている。
【0003】MIM素子を用いた液晶表示装置におい
て、コントラストが高く、かつ、表示ムラ、残像および
焼き付きなどの現象が認識できない高画質の液晶表示パ
ネルを実現するためには、MIM素子の特性として以下
の条件を満足することが重要である。
【0004】(1)MIM素子の容量が液晶表示パネル
の容量に対して充分に小さいこと、(2)MIM素子の
電圧−電流特性の経時変化が充分に小さいこと、(3)
MIM素子の電圧−電流特性の対称性が良いこと、
(4)MIM素子の電圧−電流特性の急峻性が充分に大
きいこと、(5)MIM素子の素子抵抗が広い電圧範囲
において充分に一様であること。
【0005】すなわち、コントラストを高くするために
は、MIM素子の容量が液晶表示パネルの容量に対して
充分に小さく、かつ、MIM素子の電圧−電流特性の急
峻性が充分に大きいことが必要である。表示ムラが認識
できないようにするには、MIM素子の素子抵抗が広い
電圧範囲において、充分に一様であることが必要であ
る。残像が認識できないようにするには、MIM素子の
電圧−電流特性の経時変化が充分に小さいことが必要で
ある。さらに、焼き付きが認識できないようにするに
は、MIM素子の電圧−電流特性の経時変化が充分に小
さく、かつ、MIM素子の電圧−電流特性の対称性が良
いこと、が必要である。
【0006】ここで、「残像」とは、ある画像を数分表
示した後に異なる画像を表示したときに、以前に表示し
ていた画像が認識される現象のことである。また、「焼
き付き」とは、ある画像を数時間表示した後に異なる画
像を表示したときに、以前に表示していた画像が認識さ
れる現象のことである。さらに、「電圧−電流特性の対
称性がよいこと」とは、ある電圧において、第1の導電
膜から第2の導電膜に電流を流すときと、第2の導電膜
から第1の導電膜に電流を流すときと、の電流の絶対値
の差が充分に小さくなることである。
【0007】MIM素子の技術を開示した文献としては
以下のものが例示される。
【0008】(a)たとえば、特開昭52−14909
0号公報においては、タンタルからなる第1の導電膜
と、この第1の導電膜が陽極酸化されて形成される金属
酸化膜からなる絶縁膜と、この絶縁膜の表面に形成され
たクロムからなる第2の導電膜とから構成されるMIM
素子が開示されている。前記絶縁膜は、第1の導電膜の
表面を陽極酸化して形成されることにより、ピンホール
がなく均一の膜厚で形成されている。また、特開昭57
−122478号公報では、陽極酸化の化成液(電解
液)として、クエン酸の希薄水溶液を用いることが開示
されている。
【0009】これらの技術においては、前述したMIM
素子の特性の内(2)〜(5)の各特性において必ずし
も充分に良好でなかった。すなわち、電圧−電流特性の
経時変化、対称性および急峻性の点で不充分であり、か
つ、素子抵抗が広い電圧範囲において充分に一様でなか
った。そのため、このMIM素子を用いた液晶表示パネ
ルでは、広い温度範囲においてコントラストを高く保つ
ことが困難で、表示ムラも発生しやすいという問題があ
った。
【0010】(b)国際公開された国際出願PCT/J
P94/00204(国際公開番号WO94/1860
0)においては、MIM素子の第1の導電膜として、タ
ンタルにタングステンを添加した合金膜を用いた構造が
開示されている。
【0011】この技術においては、MIM素子の第1の
導電膜を、タンタルに変えてタンタルとタングステンな
どの特定の元素との合金膜にしたため、前述した特性
(2)および(3)、すなわちMIM素子の電圧−電流
特性の経時変化および対称性の点が、前述の文献(a)
の技術に比べて改善されたことから、残像を認識できな
いようなレベルにでき、さらに、広い温度範囲でコント
ラストを高く保つことができるようになった。しかしな
がら、この技術でも高温時のコントラスト特性が要求さ
れるような用途においては、マージンが不充分であると
いう問題があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
したMIM素子に要求される特性(1)〜(5)に優
れ、特に、電圧−電流特性の急峻性が充分に大きく、か
つ電圧−電流特性の経時変化が小さく信頼性の高い2端
子型非線形素子、およびこれを用いた、コントラストが
高く、表示ムラや焼付きのない高画質の液晶表示パネル
を提供することにある。
【0013】さらに、本発明の他の目的は、上述した優
れた特性を有する2端子型非線形素子の製造方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る2端子型非
線形素子(以下、「MIM型非線形素子」という)は、
基板上に積層された、第1の導電膜、絶縁膜および第2
の導電膜を含み、前記絶縁膜は、前記第1の導電膜を水
溶液からなる化成液中で陽極酸化して得られ、その比誘
電率が25.5以下、好ましくは24〜25.5であ
る。
【0015】本発明のMIM型非線形素子においては、
セシウム1次イオンの照射による2次イオン質量分析法
(SIMS)で得られる元素分析において、前記第1の
導電膜と前記絶縁膜との境界領域における水素のスペク
トルは、そのピーク強度より1桁小さい強度において、
深さ方向における厚さが好ましくは10nm以上、より
好ましくは15〜50nmである。
【0016】また、本発明のMIM型非線形素子におい
ては、前記第1の導電膜は、熱脱離スペクトルで、水素
のスペクトルのピーク温度が好ましくは300℃以上、
より好ましくは300〜400℃である。
【0017】なお、本発明のMIM型非線形素子は、第
2の導電膜が金属に限定されず、ITOなどの透明導電
膜を含む。
【0018】本発明のMIM型非線形素子は、特に、素
子の容量が充分に小さく、そして電圧−電流特性の急峻
性が大きい。さらに、本発明のMIM型非線形素子は、
電圧−電流特性の経時変化を著しく小さくでき、長期に
わたって高い信頼性を保持することができる。本発明の
MIM型非線形素子がこのような作用効果を達成するメ
カニズムは必ずしも明らかでないが、理由のひとつとし
て、以下のことが考えられる。すなわち、本発明のMI
M型非線形素子では、絶縁膜は、第1および第2の導電
膜に隣接する上下の半導体層およびこれらの半導体層の
間にあり、これらの半導体層よりバンドギャップが大き
い絶縁体層からなる3層に分かれていると考えられる。
そして、電圧−電流特性の経時変化は、絶縁体層の微結
晶が電圧を印加することで徐々に破壊されることが原因
のひとつと考えられる。本発明のMIM型非線形素子で
は、上述したように、絶縁体層と導電膜、特に第1の導
電膜との間に特定の膜厚で水素を含む半導体層が存在す
ることにより、絶縁体層に印加される実効電圧が小さく
なり、その結果、電圧−電流特性の経時変化が小さくな
るものと考えられる。
【0019】本発明に係るMIM型非線形素子の製造方
法は、(a)基板上に、第1の導電膜を形成する工程、
(b)前記第1の導電膜を不活性ガス中において300
℃以上、好ましくは300〜400℃の温度で熱処理す
る工程、(c)前記第1の導電膜を陽極酸化することに
より、前記第1の導電膜の表面に絶縁膜を形成する工
程、および(d)前記絶縁膜の表面に第2の導電膜を形
成する工程、を含むことを特徴とする。
【0020】この製造方法によれば、前述した本発明に
係るMIM型非線形素子を、簡易な熱処理工程を施すこ
とにより得ることができる。
【0021】さらに、本発明の液晶表示パネルは、上述
したMIM型非線形素子を備えたことを特徴とし、より
具体的には、透明な基板、この基板上に所定のパターン
で配設された一方の信号線、この信号線に接続された本
発明のMIM型非線形素子、およびこのMIM型非線形
素子に接続された画素電極を備えた第1の基板と、前記
画素電極に対向する位置に他方の信号線を備えた第2の
基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入
された液晶層と、含むことを特徴とする。
【0022】この液晶表示パネルによれば、コントラス
トが高く、焼付きなどが発生しにくく、したがって高品
質の画像表示が可能であり、幅広い用途に適用すること
ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0024】(MIM型非線形素子および液晶表示パネ
ル)図1は、本発明のMIM型非線形素子を用いた液晶
駆動電極の1単位を模式的に示す平面図であり、図2
は、図1におけるA−A線に沿った部分を模式的に示す
断面図である。
【0025】MIM型非線形素子20は、絶縁性ならび
に透明性を有する基板、たとえばガラス,プラスチック
などからなる基板(第1の基板)30と、この基板30
の表面に形成された絶縁膜31と、タンタルあるいはタ
ンタル合金からなる第1の導電膜22と、この第1の導
電膜22の表面に陽極酸化によって形成された絶縁膜2
4と、この絶縁膜24の表面に形成された第2の導電膜
26とから構成されている。そして、前記MIM型非線
形素子20の第1の導電膜22は信号線(走査線または
データ線)12に接続され、第2の導電膜26は画素電
極34に接続されている。
【0026】前記絶縁膜31は、たとえば酸化タンタル
から構成されている。前記絶縁膜31は、第2の導電膜
26の堆積後に行われる熱処理よって第1の導電膜22
の剥離が生じないこと、および基板30からの第1の導
電膜22への不純物の拡散を防止することを目的として
形成されているので、これらのことが問題にならない場
合は必ずしも必要でない。
【0027】前記第1の導電膜22は、タンタル単体、
あるいはタンタルを主成分とし、これに周期律表で6,
7および8族に属する元素を含ませた合金膜としてもよ
い。合金に添加される元素しては、たとえばタングステ
ン,クロム,モリブデン,レニウム,イットリウム,ラ
ンタン,ディスプロリウムなどを好ましく例示すること
ができる。特に、前記元素としてはタングステンが好ま
しく、その含有割合はたとえば0.1〜6原子%である
ことが好ましい。
【0028】そして、前記第1の導電膜22は、熱脱離
スペクトルで、水素のスペクトルのピーク温度が300
℃以上、好ましくは300〜400℃であることが望ま
しい。なお、熱脱離スペクトルの測定方法については、
後に詳述する。
【0029】前記絶縁膜24は、水溶液からなる化成液
中で陽極酸化することによって形成され、そして、陽極
酸化の前に、つまり前記第1の導電膜22を形成後に、
後に詳述するように、特定の温度で熱処理を行うことに
より、該絶縁膜24の比誘電率をより小さくすることが
できる。この比誘電率は、25.5以下、好ましくは2
4〜25.5に設定される。
【0030】前記第2の導電膜26は特に限定されない
が、通常クロムによって構成される。また、前記画素電
極34は、ITO膜等の透明導電膜から構成される。
【0031】そして、セシウム1次イオンの照射による
2次イオン質量分析法(SIMS)で得られる元素分析
において、前記第1の導電膜22と前記絶縁膜24との
境界領域における水素のスペクトルは、そのピーク強度
Ip(具体的には、たとえば対数で示される2次イオン
カウント数)より1桁小さい強度Ih(Ip/10)に
おいて、深さ方向の厚さが10nm以上、好ましくは1
5〜50nmであることが望ましい。つまり、前記第1
の導電膜22と前記絶縁膜24との界面付近の特定の領
域に水素が存在することが重要である。
【0032】また、図3に示すように、第2の導電膜お
よび画素電極は、同一の透明導電膜36によって構成さ
れてもよい。このように第2の導電膜および画素電極を
単一の膜で形成することにより、膜形成に要する製造工
程を少なくすることができる。
【0033】次に、前記MIM型非線形素子20を用い
た液晶表示パネルの一例について説明する。
【0034】図4は、前記MIM型非線形素子20を用
いたアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルの等価
回路の一例を示す。この液晶表示パネル10は、走査信
号駆動回路100およびデータ信号駆動回路110を含
む。液晶表示パネル10には、信号線、すなわち複数の
走査線12および複数のデータ線14が設けられ、前記
走査線12は前記走査信号駆動回路100により、前記
データ線14は前記データ信号駆動回路110により駆
動される。そして、各画素領域16において、走査線1
2と信号線14との間にMIM型非線形素子20と液晶
表示要素(液晶層)40とが直列に接続されている。な
お、図4では、MIM型非線形素子20が走査線12側
に接続され、液晶表示要素40がデータ線14側に接続
されているが、これとは逆にMIM型非線形素子20を
データ線14側に、液晶表示要素40を走査線12側に
設ける構成としてもよい。
【0035】図5は、本実施の形態に係る液晶表示パネ
ルの構造の一例を模式的に示す斜視図である。この液晶
表示パネル10は、2枚の基板、すなわち第1の基板3
0と第2の基板32とが対向して設けられ、これらの基
板30,32間に液晶が封入されている。前記第1の基
板30上には、前述したように、絶縁膜31が形成され
ている。この絶縁膜31の表面には、信号線(走査線)
12が複数設けられている。そして、第2の基板32に
は、前記走査線12に交差するようにデータ線14が短
冊状に複数形成されている。さらに、画素電極34はM
IM型非線形素子20を介して走査線12に接続されて
いる。
【0036】そして、走査線12と信号線14とに印加
された信号に基づいて、液晶表示要素40を表示状態,
非表示状態またはその中間状態に切り替えて表示動作を
制御する。表示動作の制御方法については、一般的に用
いられる方法を適用できる。
【0037】図6および図7は、MIM型非線形素子の
他の実施の形態を示す。図6は、本実施の形態のMIM
型非線形素子を用いた液晶駆動電極の1単位を模式的に
示す平面図であり、図7は、図6におけるB−B線に沿
った部分を模式的に示す断面図である。
【0038】このMIM型非線形素子40は、バック・
ツー・バック(back−to−back)構造を有す
る点で前述したMIM型非線形素子20と異なる。つま
り、MIM型非線形素子40は、第1のMIM型非線形
素子40aと第2のMIM型非線形素子40bとを、極
性を反対にして直列に接続した構造を有する。
【0039】具体的には、絶縁性ならびに透明性を有す
る基板、たとえばガラス,プラスチックなどからなる基
板(第1の基板)30と、この基板30の表面に形成さ
れた絶縁膜31と、タンタルあるいはタンタル合金から
なる第1の導電膜42と、この第1の導電膜42の表面
に陽極酸化によって形成された絶縁膜44と、この絶縁
膜44の表面に形成され、相互に離間した2つの第2の
導電膜46a,46bとから構成されている。そして、
前記第1のMIM型非線形素子40aの第2の導電膜4
6aは信号線(走査線またはデータ線)48に接続さ
れ、前記第2のMIM型非線形素子40bの第2の導電
膜46bは画素電極45に接続されている。なお、前記
絶縁膜44は、図1および図2に示したMIM型非線形
素子20の絶縁膜24に比べて膜厚が小さく設定され、
たとえば約半分程度に形成されている。
【0040】また、第1の導電膜42、絶縁膜44およ
び第2の導電膜46a,46bなどの各構成要素の具体
的な特性、構成などは、前記MIM型非線形素子20の
場合と同様であるので、記載を省略する。
【0041】(MIM型非線形素子の製造プロセス)次
に、たとえば図2に示すMIM型非線形素子20の製造
方法について説明する。
【0042】MIM型非線形素子20は、たとえば以下
のプロセスによって製造される。
【0043】(a)まず、基板30上に酸化タンタルか
らなる絶縁膜31が形成される。絶縁膜31は、例えば
スパッタリング法で堆積したタンタル膜を熱酸化する方
法、あるいは酸化タンタルからなるターゲットを用いた
スパッタリングやコスパッタリング法により形成するこ
とができる。この絶縁膜31は、第1の導電膜22の密
着性を向上させ、さらに基板30からの不純物の拡散を
防止するために設けられるものであるので、たとえば5
0〜200nm程度の膜厚で形成される。
【0044】次いで、絶縁膜31上に、タンタルあるい
はタンタル合金からなる第1の導電膜22が形成され
る。第1の導電膜の膜厚は、MIM型非線形素子の用途
によって好適な値が選択され、通常100〜500nm
程度とされる。第1の導電膜はスパッタリング法や電子
ビーム蒸着法で形成することができる。タンタル合金か
らなる第1の導電膜を形成する方法としては、混合ター
ゲットを用いたスパッタリング法、コスパッタリング法
あるいは電子ビーム蒸着法などを用いることができる。
タンタル合金に含まれる元素としては、周期律表で6,
7および8族の元素、好ましくはタングステン、クロ
ム、モリブデン、レニウムなどの前述した元素を選択す
ることができる。
【0045】前記第1の導電膜22は、一般に用いられ
ているフォトリソグラフィおよびエッチング技術によっ
てパターニングされる。そして、第1の導電膜22の形
成工程と同じ工程で信号線(走査線またはデータ線)1
2が形成される。
【0046】(b)次いで、不活性ガス、たとえばアル
ゴンなどの希ガスあるいは窒素ガスの雰囲気中におい
て、300℃以上、好ましくは300〜400℃の温度
条件下で熱処理が行われる。熱処理に要する時間は、第
1の導電膜の膜厚、アニール炉の熱容量、ウエハーの処
理枚数、ウエハーの基板ガラスの厚さ、設定温度などに
よって左右されるが、たとえば10〜120分程度であ
る。熱処理の温度が400℃を越えると、ガラスあるい
はプラスチックからなる基板に悪影響を与えることがあ
る。
【0047】この熱処理を行うことにより、前述したよ
うに、該熱処理を行わない場合に比べて前記絶縁膜24
の比誘電率を小さくすることができ、具体的には比誘電
率を25.5以下に設定することができる。また、前記
熱処理を行うことにより、前記第1の導電膜22と前記
絶縁膜24との境界領域に特定の幅(膜厚)以上、好ま
しくは10nm以上で水素を分布させることができ、か
つ、前記第1の導電膜22における水素の脱離温度をコ
ントロールできる。
【0048】(c)次いで、陽極酸化法を用いて前記第
1の導電膜22の表面を酸化させて、絶縁膜24を形成
する。このとき、信号線12の表面も同時に酸化され絶
縁膜が形成される。前記絶縁膜24は、その用途によっ
て好ましい膜厚が選択され、たとえば20〜70nm程
度とされる。
【0049】陽極酸化に用いられる化成液は、溶質は特
に限定されないが溶媒は水からなり、たとえば0.01
〜0.1重量%のクエン酸水溶液を用いることができ
る。
【0050】(d)次いで、クロム,アルミニウム,チ
タン,モリブデンなどの金属膜を例えばスパッタリング
法によって堆積させることにより、第2の導電膜26が
形成される。第2の導電膜は、たとえば膜厚50〜30
0nmで形成され、その後通常使用されているフォトリ
ソグラフィおよびエッチング技術を用いてパターニング
される。次いで、ITO膜をスパッタリング法などによ
って膜厚30〜200nmで堆積させ、通常用いられる
フォトリソグラフィおよびエッチング技術を用いて所定
のパターンの画素電極34が形成される。
【0051】なお、図3に示すMIM型非線形素子20
においては、第2の導電膜と画素電極とが同一のITO
膜等の透明導電膜36によって形成される。この場合、
第2の導電膜と画素電極とを同一工程において形成でき
るため、製造プロセスをより簡略化することができる。
【0052】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例および比較
例を挙げて、さらに詳細に説明する。
【0053】(実施例1)この実施例では、図6および
図7に示したバック・ツー・バック構造のMIM型非線
形素子を用いた。具体的には、ガラス基板上にスパッタ
リング法で膜厚150nmのタンタル膜(0.2原子%
のタングステンを含む)を堆積し、さらにパターニング
を行って第1の導電膜を形成した。ついで、窒素雰囲気
中において350℃で30分間にわたって熱処理(プレ
アニール)を行った。次いで、0.05重量%のクエン
酸水溶液を化成液として用い、電流密度0.04mA/
cm2で電圧15Vに至るまで定電流電解を行い、前記
タンタル膜の陽極酸化を行った。その結果、厚さ約30
nmの酸化タンタル膜が形成された。
【0054】さらに、窒素雰囲気下において、320℃
で30分間にわたって熱処理を実施した後、大気雰囲気
中で冷却し、陽極酸化膜(絶縁膜)を安定化させた後、
この絶縁膜上にスパッタリング法によりクロムを膜厚1
00nmで堆積させ、さらにパターニングを行って第2
の導電膜を形成し、さらに第1の導電膜の素子を形成す
る部分と信号線をなす部分とを分離してMIM型非線形
素子を作製した。
【0055】(比較例1)実施例1における熱処理(プ
レアニール)を行わない他は、実施例1と同様にしてM
IM型非線形素子を作製した。
【0056】次に、実施例1および比較例1のMIM型
非線形素子に関して行った実験例について述べる。
【0057】(a) SIMS 実施例1;まず、前記絶縁膜および第1の導電膜に含ま
れる各種原子のプロファイルを求めるために行った、セ
シウムイオンエッチングによるSIMSの結果を図8に
示す。図8において、横軸は、第1の導電膜および絶縁
膜における絶縁膜表面からの深さを示し、縦軸は、2次
イオンのカウント数を対数で示す。なお、図8におい
て、符号aで示すラインは、水素のスペクトルのピーク
を通るラインであって、便宜的に、第1の導電膜と絶縁
膜との境界を示している。
【0058】図8から、第1の導電膜(Ta膜)と絶縁
膜(TaOx膜)との境界領域における水素のスペクト
ルは、ピークが比較的なだらかな釣鐘型をなし、ピーク
強度Ipより1桁小さい強度Ihにおける、深さ方向の
厚さが約17nmであることが確認された。なお、SI
MSの測定にあたっては、サンプルの陽極酸化膜(絶縁
膜)が薄すぎると絶縁膜と第1の導電膜との界面のデー
タが得にくくなるため、陽極酸化膜の膜厚を70nm程
度に設定している。そして、陽極酸化膜の膜厚を変化さ
せても界面の状況は変化していないことを確認してい
る。
【0059】比較例1;比較例1に関して行った、同様
のSIMSの結果を図9に示す。図9から、第1の導電
膜(Ta膜)と絶縁膜(TaOx膜)との境界領域にお
ける水素のスペクトルは、ピークが急峻な三角形状をな
し、ピーク強度Ipより1桁小さい強度Ihにおける、
深さ方向の厚さが約7nmであることが確認された。
【0060】水素ピークの温度依存性;さらに、プレア
ニールの温度がSIMSにおける水素のピークにどのよ
うな影響を与えるのかを確認するために、プレアニール
温度のみが異なる試料を作製してSIMSによるスペク
トルを得た。試料は、プレアニールの温度を300℃お
よび400℃に設定した他は前記実施例1と同様にして
作製した。これらの試料について得られたSIMSのス
ペクトルをそれぞれ図10および図11に示す。
【0061】図10は、プレアニールの温度を300℃
に設定して得られた試料のスペクトルを示す。図10か
ら、この試料の水素スペクトルは、ピーク強度Ipより
1桁小さい強度Ihにおける、深さ方向の厚さが約12
nmであることが確認された。
【0062】図11は、プレアニールの温度を400℃
に設定して得られた試料のスペクトルを示す。図11か
ら、この試料の水素スペクトルは、ピーク強度Ipより
1桁小さい強度Ihにおける、深さ方向の厚さが約23
nmであることが確認された。
【0063】図8〜図11から、プレアニールの温度が
上昇するにつれて、水素のピーク幅が大きくなることが
確認された。
【0064】(b) 熱脱離スペクトル 実施例1;次に、第1の導電膜(Ta膜)について行っ
た熱脱離スペクトル(TDS)法による測定について述
べる。この測定は、図14に示す熱脱離スペクトル測定
装置500を使用して行った。
【0065】この熱脱離スペクトル測定装置500は、
真空チャンバー510内に四重極質量分析計502と赤
外線ヒータ504とを備えており、試料520の裏側か
ら赤外線ヒータ504で試料520を加熱していき、試
料520から出てくるガスを四重極質量分析計502で
計測して熱脱離スペクトルを得るものである。試料52
0の温度制御は、制御性の問題から試料520の裏面側
の熱電対TC1を使用して行った。また、試料520の
表面温度を測定するために、試料520の表面側にも熱
電対TC2を設けた。試料520に使用した石英基板5
22は熱伝導が悪くしかもその厚さも1.1mmと厚い
ために、熱電対TC1とTC2との温度には差が生じ
た。しかし、実際のMIM型非線形素子作成プロセスで
の温度は、熱伝対TC2での温度とほぼ同じになる。T
DSの測定には、基板として石英ガラスを用いている。
これは、1000℃の高温まで測定を行うために、基板
の耐熱温度を高くしたことによる。なお、基板を通常の
無アルカリガラスに変えてもMIM型非線形素子の電圧
−電流特性は同じであることを確認している。
【0066】測定に使用した試料520は、図15に示
すように、まず、厚さ1.1mmの石英基板522上に
スパッタリング法により厚さ200nmのタンタル膜
(0.2原子%のタングステンを含む)524を形成
し、さらに、前述したプレアニールを行ったものであ
る。すなわち、図15に示す積層体を熱処理炉におい
て、窒素雰囲気中で350℃まで昇温し、窒素雰囲気中
で30分間にわたって350℃に保つことによってプレ
アニールを行い、さらに1.0℃/分の速度で200℃
まで降温し、その後前記積層体を熱処理炉から取り出し
て熱脱離スペクトル測定用の試料とした。
【0067】この試料520を用いて熱脱離スペクトル
を測定した。その結果を図12に示す。図12におい
て、横軸は温度であって制御用の熱電対TC1の温度を
示し、縦軸は水素に相当する質量2(H2)におけるガ
スの計測値の強度を示す。図12に示すスペクトルにお
いては、ピークP1が得られている。上述のように熱電
対TC1とTC2の温度には差があるので、試料520
の表面温度を求めると、ピークP1の熱電対TC2によ
る温度は約400℃であり、スペクトルの熱電対TC2
による下限温度は約300℃であった。
【0068】さらに、スペクトルの全温度領域における
積分強度で水素の分子数をもとめたところ、1.76×
1016個/cm2であった。
【0069】比較例1;また、比較例1について行っ
た、同様の熱脱離スペクトルの結果を図13に示す。図
13に示すスペクトルにおいては、ピークP2が得られ
ている。ピークP2の熱電対TC2による温度は約29
0℃であった。
【0070】さらに、スペクトルの全温度領域における
積分強度で水素の分子数をもとめたところ、1.16×
1016個/cm2であった。
【0071】(c)シフト値 実施例1;さらに、実施例1のMIM型非線形素子での
電圧−電流特性の経時変化を見るために、経時変化の指
標であるシフト値を求めると2%であった。なお、この
シフト値は、1秒毎に極性を変えた矩形波の電圧をMI
M型非線形素子に印加したとき、下記式であらわされる
値Isで定義されるものである。このとき、前記印加電
圧は、電流が液晶表示パネルの1画素当たり1×10-7
A流れるように設定される。
【0072】 Is={(I100−I0)/I0}100 (%) この式において、I0は初期(1秒)の電流値の絶対値
を示し、I100は100秒後の電流値の絶対値を示す。
なお、実用上は、焼付きを防止するために、シフト値は
−5〜+5%、より好ましくは−2〜+2%の範囲に含
まれることが望ましい。
【0073】比較例1;比較例1について、同様にシフ
ト値を求めると、4%であった。
【0074】シフト値のプレアニール依存性;さらに、
プレアニールを行った本発明の試料およびプレアニール
を行わない比較用の試料を複数作成し、それらのシフト
値を求めた。その結果を図16に示す。
【0075】図16において、横軸はMIM型非線形素
子に4Vの電圧を印加したときの素子を流れる電流値を
対数で示し、縦軸はシフト値を示す。図12から、プレ
アニールを行うことにより、シフト値および充分なコン
トラストを得るために必要な保持電流の両者を満足する
傾向が明らかに確認された。なお、充分なコントラスト
を得るために必要な保持電流とは、選択期間に入った信
号が、保持期間内に変動しないための電流値をいう。こ
の保持電流は、実用上、たとえば4Vの電圧をMIM型
非線形素子に印加したときに、該素子に流れる電流値が
1×10-11A、より好ましくは4×10-12A以下であ
ることが望ましい。
【0076】(d)非線形係数 実施例1;実施例1のMIM型非線形素子の電圧−電流
特性を測定し、急峻性を表す非線形係数(β値)を算出
すると4.7であった。
【0077】比較例1;同様に比較例1のβ値を求めた
ところ、4.7であった。
【0078】(e)比誘電率 実施例1;MIM型非線形素子の静電容量および絶縁膜
の膜厚から比誘電率を求めた。具体的には、静電容量の
測定は、4μm角のMIM型非線形素子を2500個並
列に接続して、実効電圧1V,周波数10kHzの交流
を印加して行った。実施例1のMIM型非線形素子の試
料の静電容量は305pFであった。また、エリプソメ
ータによって絶縁膜の膜厚を測定したところ28.8n
mであった。そして、得られた静電容量および膜厚より
絶縁膜の比誘電率を算出したところ24.8であった。
【0079】比較例1;同様に比較例1の比誘電率を求
めたところ、25.7であった。
【0080】比誘電率のプレアニール温度依存性;さら
に、比誘電率のプレアニール温度の依存性を調べるため
に、プレアニールの温度を変化させて作製した複数の試
料について、静電容量、およびこの静電容量と絶縁膜の
膜厚から算出した比誘電率を求めた。その結果を図17
に示す。図17において、同じプレアニール温度でプロ
ットされた複数のポイントは、同一の条件で作製された
複数の試料に対応している。
【0081】図17から、プレアニールの温度が300
〜400℃で、比誘電率はほぼ25.5〜24.5にな
ることが分かる。また、プレアニールの温度を400℃
より高くしても、比誘電率は24.0より小さくならな
いことを確認している。
【0082】(f)電流値の温度依存性 実施例1;実施例1で得られた試料につき、基板の温度
を変化させてMIM型非線形素子に流れる電流値を測定
した。その結果を図18のアレニウスプロットに示す。
図18において、横軸は絶対温度の逆数((1/T)×
1000)を示し、縦軸は電流値を示す。そして、符号
aで示すラインは書込電圧に相当する10Vを印加した
ときのデータであり、符号bで示すラインは保持電圧に
相当する4Vを印加したときのデータである。
【0083】図18から、ラインaおよびbの傾きを求
めると、それぞれ、−6.5792および−7.304
3であり、両者はかなり近似している。そのため、電流
値の温度依存性が書込電圧および保持電圧でほぼ同じ傾
向を有するので、オン・オフ特性の劣化が小さいことが
確認された。
【0084】比較例1;比較例1で得られた試料につ
き、実施例1と同様に電流値の温度依存性を求めた。そ
の結果を図19に示す。図19において、符号cで示す
ラインは書込電圧に相当する10Vを印加したときのデ
ータであり、符号dで示すラインは保持電圧に相当する
4Vを印加したときのデータである。
【0085】図19から、ラインcおよびdの傾きを求
めると、それぞれ、−6.5066および−7.714
9であり、両者は実施例1に比べるとかなり異なり、オ
ン・オフ特性などの点で実施例1より劣ることが分か
る。
【0086】さらに、実施例1のMIM型非線形素子を
用いて液晶表示パネルを作製したところ、0〜80℃の
温度範囲において100以上のコントラストを得ること
ができ、かつ表示ムラも認められなかった。
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMIM型非線形素子を適用した液晶表
示パネルの要部を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿った断面図である。
【図3】本発明のMIM型非線形素子の他の構成例を示
す断面図である。
【図4】本発明の液晶表示パネルの等価回路を示す図で
ある。
【図5】本発明の液晶表示パネルを示す斜視図である。
【図6】本発明のバック・ツー・バック構造のMIM型
非線形素子を適用した液晶表示パネルの要部を示す平面
図である。
【図7】図7におけるB−B線に沿った断面図である。
【図8】本発明の実施例に係るMIM型非線形素子につ
いて求めたSIMSのスペクトルを示す図である。
【図9】本発明の比較例に係るMIM型非線形素子につ
いて求めたSIMSのスペクトルを示す図である。
【図10】本発明の実施例に係るMIM型非線形素子に
ついて求めたSIMSのスペクトルを示す図である。
【図11】本発明の実施例に係るMIM型非線形素子に
ついて求めたSIMSのスペクトルを示す図である。
【図12】本発明の実施例に係るMIM型非線形素子の
第1の導電膜について求めた熱脱離スペクトルを示す図
である。
【図13】本発明の比較例に係るMIM型非線形素子の
第1の導電膜について求めた熱脱離スペクトルを示す図
である。
【図14】熱脱離スペクトルを求めるための装置を概略
的に示す図である。
【図15】熱脱離スペクトルを求めるための試料を概略
的に示す図である。
【図16】MIM型非線形素子に定電圧を印加したとき
の、電流値とシフト値との関係を示す図である。
【図17】MIM型非線形素子について求めた、プレア
ニールの温度と静電容量および比誘電率との関係を示す
図である。
【図18】本発明の実施例に係るMIM型非線形素子に
定電圧を印加したときの、温度と電流値との関係を示す
図である。
【図19】本発明の比較例に係るMIM型非線形素子に
定電圧を印加したときの、温度と電流値との関係を示す
図である。
【符号の説明】
10 液晶表示パネル 12 走査線 14 データ線 16 画素領域 20 MIM型非線形素子 22 第1の導電膜 24 絶縁膜 26 第2の導電膜 30 第1の基板 32 第2の基板 34 画素電極 40 液晶表示要素 100 走査信号駆動回路 110 データ信号駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 直野 秀昭 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 伊藤 渉 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 浅川 勉 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に積層された、第1の導電膜、絶
    縁膜および第2の導電膜を含む2端子型非線形素子にお
    いて、 前記絶縁膜は、前記第1の導電膜を水溶液からなる化成
    液中で陽極酸化して得られ、その比誘電率が25.5以
    下であることを特徴とする2端子型非線形素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記絶縁膜の比誘電率は、24〜25.5であることを
    特徴とする2端子型非線形素子。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 セシウム1次イオンの照射による2次イオン質量分析法
    (SIMS)で得られる元素分析において、前記第1の
    導電膜と前記絶縁膜との境界領域における水素のスペク
    トルは、そのピーク強度より1桁小さい強度において、
    深さ方向の厚さが10nm以上であることを特徴とする
    2端子型非線形素子。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記深さ方向の厚さは、15〜50nmであることを特
    徴とする2端子型非線形素子。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、 前記第1の導電膜は、熱脱離スペクトルで、水素のスペ
    クトルのピーク温度が300℃以上であることを特徴と
    する2端子型非線形素子。
  6. 【請求項6】 (a)基板上に、第1の導電膜を形成す
    る工程、 (b)前記第1の導電膜を不活性ガス中において300
    ℃以上の温度で熱処理する工程、 (c)前記第1の導電膜を陽極酸化することにより、前
    記第1の導電膜の表面に絶縁膜を形成する工程、および (d)前記絶縁膜の表面に第2の導電膜を形成する工
    程、を含むことを特徴とする2端子型非線形素子の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記工程(b)での熱処理は、300〜400℃で行わ
    れることを特徴とする2端子型非線形素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 透明な基板、この基板上に所定のパター
    ンで配設された一方の信号線、この信号線に接続された
    請求項1ないし5に記載の2端子型非線形素子、および
    この2端子型非線形素子に接続された画素電極を備えた
    第1の基板と、 前記画素電極に対向する位置に他方の信号線を備えた第
    2の基板と、 前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入された液
    晶層と、を含むことを特徴とする液晶表示パネル。
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