JPH10249465A - プレス部品の製造方法 - Google Patents
プレス部品の製造方法Info
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Abstract
造コストを低減するとともに、歯車の歯などの微細な構
造を備えた部品に対しても高精度の加工が可能な新規の
プレス部品の製造方法を提供する。 【解決手段】 (a)に示す金属テープ30に対して、
(b)に示す第1プレス工程においてプレス加工を施す
ことにより成形部31と周囲部32との間に段差面31
aを有する段差を形成し、さらに、(c)に示す第2プ
レス工程において成形部31の外縁部を削り落とすこと
によって新たな段差面31a’を備えた成形部31’を
形成する。最後に、成形部31’の外縁部を削り落とし
つつ成形部31”を抜き落とす。
Description
法に係り、特に、時計用番車、カレンダ修正車、小鉄車
等の微少な歯車を製造する場合に好適な製造技術に関す
る。
は、薄い金属板をプレス抜きによって円盤状に加工し、
この円盤の外縁部に切削加工によって歯割りを施し、さ
らに、その中心部にプレス抜きにより軸孔を形成するこ
とにより製造されるのが通常である。一方、番車よりも
さらに小さい腕時計用のカレンダ修正車、小鉄車等は、
通常、歯割装置付自動旋盤等を用い、切削加工によっ
て、荒加工、歯割り、仕上げ加工等を順次行うことによ
り軸部やカナとともに一体に成形される。
す。この4番車は、上記プレス抜きと切削加工とを組み
合わせて製造した歯車部10と、鍛造加工、転造加工、
切削加工等によって製造した軸部20とから構成されて
いる。歯車部10の外縁部には歯11が歯割加工によっ
て形成され、また、歯車部10の中心部には軸孔12が
プレス抜きによって穿設されている。軸部20は、軸状
体21と、この軸状体21の一端寄りに形成されたカナ
22とから構成されている。この軸部20の一端部は、
歯車部10の軸孔12に圧入されている。この4番車
は、歯車部10の外形が3mm程度、軸部20の長さが
4.5mm程度のものである。
歯車の製造方法では、相互に異なる種類の加工方法によ
り行われる複数の工程を含んでいるために、工程間の段
取り作業や加工機械の調整作業が困難であったり、高度
な複合加工を行うことのできる高価な加工機械を用いる
必要があるために、製造コストの低減が難しいという問
題点がある。
して、プレスの順送り加工があり、この加工方法は、比
較的大きい歯車や、安価な時計用の歯車を製造する場合
に使用されている。しかしながら、このプレス加工によ
る方法では、歯をプレス加工によって形成することか
ら、プレス時に歯の変形(歯先ダレ)が発生するととも
に、プレス加工によって歯先に剪断面とともに形成され
る破断面の存在によって、歯の加工精度が悪くなるとい
う問題点がある。したがって、上記のような複数種類の
加工工程を持つ製造方法に較べて、歯車間の食い付きが
発生したり、歯車のあがき等の原因によって歯車間の噛
み合いが外れたり、歯先の加工精度や形状が悪いことに
よって歯の摩耗が早くなるために耐久性に劣るなどの問
題があり、プレス加工により製造した歯車は高級時計に
は使用できないのが現状である。
加工する技術としてファインブランキングがあるが、こ
の方法では歯端面を剪断面として形成することはできる
が、歯先ダレを防止することはできず、また、この方法
を小型の部品に適用すると金型強度が不足し、金型寿命
が極端に低下する等の問題点がある。
術としてシェービング加工があるが、このシェービング
加工は、部品を一旦荒成形してからその外表面を薄く削
り落とすものであり、歯車の場合、荒成形時に一旦母材
から抜き落とし、その後別の金型の加工位置にセットし
なければならないため、母材(金属板)に付着させた状
態で順次加工を行う順送り加工は実施不可能であるとい
う問題点がある。
ダレを防止し、歯端面を剪断面とすることができるが、
小部品に適用すると型強度が不足し、金型の寿命が低下
するという問題点がある。
であり、その課題は、プレスの順送り加工を用いること
によって製造コストを低減するとともに、歯車の歯など
の微細な構造を備えた部品に対しても高精度の加工が可
能な新規のプレス部品の製造方法を提供することにあ
る。
に本発明が講じた手段は、板状の基材に対して該基材の
厚さ方向にプレス加工を行うことによって、前記基材の
平面方向の一側に向くとともにプレス方向に伸びる段差
面を有する形状の段差を形成する工程と、前記段差面よ
りも他側において、前記段差面に沿ってプレスカットを
行う工程とを備え、前記プレスカットを行ったカット面
の他側部分をプレス部品として成形することを特徴とす
るプレス部品の製造方法である。
面を備えた段差を形成した後に、この段差面に沿って他
側においてプレスカットを行うことにより、段差面がシ
ェービングと同様の状態で加工されるとともに、段差を
形成する工程及びプレスカットを行う工程の双方におい
てプレス時の加工応力を低減することができるため、カ
ット面における剪断面積を増加させ、破断面積を低減さ
せることができるとともに、カット面に近い表面若しく
は裏面の面ダレを抑制することができるから、カット面
の他側に形成されるプレス部品の外縁部の加工精度を高
めることができる。
は、前記基材の厚さ方向に伸びるとともに前記段差面か
ら延長する破断面が形成されるように処理することが好
ましい。
とによって、段差面と破断面とによって、基材が一側と
他側に分割された状態となるため、プレスカット時によ
りシェービング加工に近い状態で加工を行うことができ
るから、プレス部品の外縁部の加工精度をさらに向上さ
せることができる。
る部分に破断面が形成されている場合には、破断面を介
して一側と他側とを接触保持させる状態(後述する半抜
状態)とすることによって、成形途中のプレス部品を基
材に付着させた状態に維持することができる。
工程においては、対向する一対のプレス型の少なくとも
いずれか一方について、前記段差を形成するための周縁
角部を部分的に鈍角状若しくは曲面状に形成して用いる
ことが好ましい。
一方について、周縁角部を部分的に鈍角状若しくは曲面
状に形成することにより、鈍角状若しくは曲面状に形成
された周縁角部が当接する部分では破断面が形成されな
い周縁部が形成される。このため、段差を挟んで破断面
が形成される周縁部と形成されない周縁部とが発生する
こととなり、段差を形成した後に、破断面が形成されな
い周縁部によって段差を挟んだ両側の部分が互いに連結
されているため、両者が相対的に位置ズレを起こした
り、落下したりすることを防止できるため、この状態で
プレスカットを行うことによって破断面が形成された周
縁部の加工精度をさらに向上させることができる。
る工程を複数回行い、当該複数回の工程のうち、後工程
においては、前工程において形成した段差面よりも前記
他側に新たな段差面を形成するように行うことが望まし
い。
複数回行うことによって、初期のプレス加工による面ダ
レの影響を低減できるとともに、プレスカットを行う工
程における加工状態をより通常のシェービング加工に近
い状態とすることができるため、プレス部品の外縁部の
加工精度をさらに向上できる。
歯車であり、前記プレスカットによって前記歯車の歯形
状を成形する場合がある。
り、歯端面に破断面が形成されることによる歯形状の精
度の低下を防止することができ、歯車の噛み合いの食い
付きや外れ等の故障を防止することができ、さらに摩耗
に対する耐久性を高めることができる。
プレスカットによって前記歯車の歯形状を成形する方法
であって、前記周縁角部のうち鈍角状若しくは曲面状に
形成する部分は、前記歯車の歯底に対応する部分である
ことが望ましい。
終了した段階で、歯車の歯底に対応する部分には破断面
が形成されず、段差を挟んで内外両側が連結された状態
でプレスカットが行われるので、プレスカット時に歯車
の成形部分が周囲に対して位置ズレを起こしていたり、
プレスカット前に歯車の成形部分が脱落してしまったり
することが防止され、破断面の形成される歯先部分の歯
形状をさらに高精度に加工することができる。
ス部品の周縁部に部分的に破断面が形成されるように加
工すること、すなわち、破断面によって基材の厚さ方向
に分割された部分と、破断面が形成されないことによっ
て段差位置で連結されたままである部分とが同時に存在
する状態になり、この状態でプレスカットが行われるこ
とが特に好ましい。
に係る実施形態について説明する。
に係るプレス部品の製造方法の第1実施形態を示す工程
拡大断面図及びプレス部品の拡大平面図である。この実
施形態は、図5に示す腕時計の4番車の歯車部を製造す
るものであるが、歯車に限らず、種々のプレス部品に対
しても適用できるものである。
ス加工用のスズ入り黄銅、リン青銅、ベリリウム銅等の
種々の金属で構成される。この金属テープ30は、プレ
ス装置の所定経路に沿って移動するようにセットされ、
この経路上に複数のプレス工程に対応する金型が配置さ
れ、複数のプレス工程に対応する複数のプレス位置が予
め設定されている。
1(b)に示すように、歯車型の断面形状を持つパンチ
40aと、歯車を抜いた形の断面形状を持つダイ40b
とにより金属テープ30を挟み込むことによって、図示
のように金属テープ30に段差面31a,32aを有す
る平面視歯車型の段差を形成する。この段差によって、
金属テープ30の中央部の歯車型の成形部31と、その
周りに形成された周囲部32とが区画される。以下、こ
の工程を第1プレス工程という。
形部31の外縁及び周囲部32の内縁の平面形状は、図
2の加工形状線Ia及びIbに示されている。図2の加工
形状線Iaは、パンチ40aの外周面によって形成され
た周囲部32の段差面32aの平面形状を示すものであ
り、図2の加工形状線Ibは、ダイ40bの内周面によ
って形成された成形部31の段差面31aの平面形状を
示すものである。図示のように、パンチ40aの外縁部
はダイ40bの内縁部よりも平面的に見て外側にあるた
め、段差面32aも段差面31aよりも外側に形成され
る。これらの加工形状線Ia,Ibは、図1において一点
鎖線で示すプレスカット予定形状線35よりも周囲部3
2側にずらして設定されている。
間には、各段差面の延長方向に伸びる破断面33aが形
成される。この破断面33aは、パンチ40aとダイ4
0bとによって押圧されることにより各段差面31a,
32aの形成時に受ける応力に起因して形成されるもの
である。破断面33aの形成は、本発明においては当然
のことながら、本実施形態においても必ずしも必要なも
のではなく、また、成形部31と周囲部32とが完全に
分割されない程度に、金属テープ30の平面方向若しく
は厚さ方向に部分的に形成されていてもよい。しかし、
後述するように、本発明の効果を高めるには成形部31
の厚さに対して段差面31aがなるべく図1の上下方向
に深くなるように形成する必要があり、段差面31aを
ある程度以上深く形成すると必然的に破断面が形成され
る。また、破断面33aが形成された場合には、以後の
プレス加工が容易になるとともに、本実施形態の効果も
より高くなる。
態でプレス加工が終了し、その後、金属テープ30を挟
み込んでいたパンチ40a及びダイ40bは相対的に引
き離される。このとき、成形部31と周囲部32とは破
断面33aが形成されたことによって互いに分割されて
いるが、成形部31は周囲部32の内側に破断面33a
を介して接触保持された状態(以下、単に「半抜状態」
という。)となっている。
プ30をプレス装置の経路に沿って送ることにより、第
1プレス工程の終了した部位を第2のプレス位置に配置
する。そして、歯車型の断面形状を備えたパンチ41a
と、歯車を抜いた形状の断面形状を持つダイ41bとに
よって、再び金属テープ30を挟み込む。このとき、パ
ンチ41aの外縁及びダイ41bの内縁の平面形状は、
図2の一点鎖線で示す加工形状線IIで示される。この加
工形状線IIは、上記段差面31aを形成した加工形状線
Ibよりもプレスカット予定形状線35寄りに設定され
ている。
プレス加工を行うと、成形部31の外縁部は、ダイ41
bの内周面が段差面31aよりも内側にあることによっ
て、薄く削り取られるように加工され、新たな段差面3
1a’を有する成形部31’が形成される。この工程に
おいても成形部31’は完全に抜き落とされることな
く、パンチ41aとダイ41bは図1(c)に示す状態
で停止する。このシェービングと類似の加工により成形
部31から剥ぎ取られた破片部34aは、パンチ41a
及びダイ41bの最終動作位置を設定することによって
確保された周囲部32とダイ41bとの間の隙間に収容
される。以下、この工程を第2プレス工程という。
1’の外縁に新たな段差面31a’が形成されるととも
に、上記第1プレス工程と同様に、この工程においても
段差面31a’の延長方向に伸びる破断面33bが形成
される。この破断面33bによって、成形部31a’は
上記と同様に周囲部32の内側に半抜状態に保持され
る。この破断面33bについても、上記破断面33aと
同様に、成形部31’と破片部34aとが完全に分割さ
れるように形成されていても、或いは完全に分割されな
い程度に一部に形成されていてもよく、また、破断面3
3bが全く形成されていなくてもよい。ただし、上記と
同様に、成形品の形状精度を高めるために段差面31
a’の深さを成形部31’の厚さに対して大きな割合で
形成しようとすると破断面33bは形成され易くなり、
さらに、破断面33bが形成された方が成形品の加工精
度は向上する。
の経路に沿って送り、上記の第2プレス工程で加工され
た部位を第3のプレス位置に配置する。この第3のプレ
ス位置には、図1(d)に示すように、上記のプレスカ
ット予定形状線35に沿った形状の外周面及び内周面を
備えたパンチ42a及びダイ42bが設けられている。
すなわち、パンチ42aの外縁とダイ42bの内縁と
は、共に平面的に図2に示すプレスカット予定形状線3
5と一致する。このような形状のパンチ42a及びダイ
42bにより、第2プレス工程により形成された成形部
31’の外縁部の段差面31a’が薄く削られながら、
最終的に成形部31”が抜き落とされる。この工程を以
下、第3プレス工程という。破片部34bはこのときに
形成されるが、この破片部34bは、上記第2プレス工
程と同様に設定された周囲部32とダイ42bとの間の
間隙内に収容される。
いて予め段差面31a’が形成されているとともに、そ
の延長方向に伸びる破断面33bが形成されているた
め、成形部31a’が周囲と完全に分割されており、そ
の結果、段差面31a’と破断面33bとからなる外周
面を備えた成形部31’を通常のシェービング加工とほ
とんど同じ状態で加工して、成形部31”を形成するこ
とができる。このようにして成形された成形部31”
は、4番車の歯車部として形成されたこととなる。
工程においては、段差面31a,31a’を形成するだ
けであり、プレスカットを行うことはないので、パンチ
の外縁とダイの内縁とを、上記第1プレス工程の加工形
状線IaとIbにより示されるように互いに平面的にずら
してもよく、また、上記第2プレス工程のように平面的
に一致させてもよい。パンチの外縁とダイの内縁とをず
らす場合にはいずれか一方を他方に対して内側、外側の
どちら側にずらしてもよいが、上記第1実施形態のよう
に、パンチの外縁をダイの内縁よりも外側(周囲部32
の側)にずらすことによって、破断面が傾斜面として形
成され、成形部31が落下し難くなるという利点があ
る。
のプレス加工で歯車を抜き落とすのではなく、予め成形
品側に段差面31b’を形成してから、この段差面31
b’の形成された外縁部を薄く引き剥がすようにシェー
ビングと類似の加工を施して歯を成形するので、歯車の
歯形状の成形精度を高めることができる。つまり、歯端
面は、シェービング加工と同様の加工を受けるため、歯
端面にはほとんど剪断面のみが形成され、若しくは、歯
端面に破断面が形成されてもその面積乃至は比率を従来
よりも少なくすることができる。したがって、歯端面の
面精度を向上させることができ、その結果、歯形状の精
度を向上させることができるので、歯車の噛み合わせの
引っ掛かりや外れを防止することができる。
り抜き落とす工程(本実施形態では第3プレス工程)の
前の工程(本実施形態では第2プレス工程)にて予め段
差面31b’を形成することによって、各プレス工程に
おいて受けるプレス方向の応力を少なくすることができ
るので、各プレス工程において多少なりとも発生する外
縁部の面ダレ31b,31b’をそれぞれ小さくするこ
とができ、最終的に成形された歯車の歯先ダレ31b”
を実質的になくすことができる。
前の第2プレス工程において、段差面31a’と連続し
た破断面33bを形成することによってより高められ
る。すなわち、段差面31a’と破断面33bとによっ
て成形部31’が周囲部32や破片部34aから完全に
分割されているので、最終工程においてシェービング加
工と実質的に同じ状態で加工を行うことができるため、
歯車部の歯形状の精度をさらに向上させることが可能と
なっている。
第3プレス工程の前に、第1プレス工程及び第2プレス
工程の2工程を設け、第1プレス工程において段差面3
1aを形成してから、第2プレス工程において段差面3
1aにシェービング加工と類似の加工を行い、その後に
プレスカットを行っている。このため、例えば、第1プ
レス工程の際に発生した面ダレ31b(この面ダレ31
bは、第1プレス工程のプレス変形が大きいために後の
工程における面ダレ31b’や31b”よりも大きくな
る場合がある。)が大きく形成されても、加工形状線I
bがプレスカット予定形状線35から大きく離れるよう
に設定できるため、成形部31”の外縁形状に対する面
ダレ31bの影響を低減することができる。
り、最終工程の直前の第2プレス工程において、成形部
31’の外周側に対向配置される周縁部32との重なり
部分の厚さが少なくなり、より通常のシェービング加工
に近い条件で加工することができる。ここで、成形部3
1’と周縁部32との重なり部分の厚さは、成形部3
1’の上面位置と、周囲部32の下面位置とによって決
定されるから、成形部31の上面位置が周囲部32の下
面位置よりも下方に来る形状に金属テープ30をプレス
加工することにより、成形部31’と周囲部32との厚
さ方向の重なりが全くなくなり、さらに成形精度を向上
させることができる。
り、成形部31’が破断面33bを介して接触している
相手は、変形しにくい周囲部32ではなく、周囲部32
に対して分離されている破片部34aとなる。したがっ
て、第3プレス工程においては、通常のシェービング加
工とは異なり、成形部31’の外周面が完全に露出して
はいないものの、形成部31’の外周面の上部を覆う破
片部34aを容易に変形させることができるとともに、
この変形し易い破片部34を周囲部32とパンチ32a
又はダイ42bとの間に設けられた間隙に逃がすことが
できるので、さらに通常のシェービング加工と同様の状
況で加工を行うことができ、加工精度をより高めること
ができる。
実施形態について説明する。この実施形態において、基
本的な加工手順は、上記第1実施形態と同様の第1プレ
ス工程、第2プレス工程及び第3プレス工程によって実
行され、歯車の歯先部分の加工は、図1と全く同様にし
て行われる。
図3及び図4に示すように、第1プレス工程及び第2プ
レス工程において、ダイ40b及び41bの内縁角部に
面取部40b−1及び41b−1を設けている点にあ
る。この実施形態では、これらの面取部40b−1,4
1b−1の存在によって、歯車の歯底部分における成形
部31又は31’と周囲部32との間に破断面が形成さ
れないようになっている。この状況は、図3(b)に示
す第1プレス工程と、図3(c)に示す第2プレス工程
のいずれにおいても同様である。本実施形態の面取部4
0b−1,41b−1の平面形状は、図4に示されてい
る。
工程では、図3に示すように、成形部31,31’と周
囲部32とが歯車の歯底に相当する部分において連結さ
れていることとなり、成形部31,31’と周囲部32
との間の位置ズレ(特に上下方向の位置ズレ)や、成形
部31,31’が周囲部32から離反して脱落したりす
ることが防止される。このため、図3(d)に示す最終
のプレスカットを行う第3プレス工程において、成形部
31’を正確に成形することができる。
aとダイ42bとにより成形部31”が抜き落とされる
点は上記第1実施形態と全く同様である。
段差面31a,31a’を深く形成し、成形部31,3
1’と周囲部32との接続部の厚さを薄く形成すると、
これらの接続部に自然に破断面が形成されることから、
半抜状態に保持する破断面の厚さも薄くなるので、成形
部31,31’を周囲部32の内側に精度よく保持する
ことができず、破断面を介して成形部が下方にズレた
り、極端な場合には脱落する恐れがある。
31,31’における歯車の歯底に対応する周縁部にお
いて破断面が形成されないことによって、成形部31の
段差面31a,31a’の深さを大きく取り、成形部3
1又は31’と周囲部32との接続部の厚さを小さくし
ても支障がなく、このため、段差面31a,31a’の
深さを大きくとり、周囲部32との重なり部分の厚さを
低減できるため、シェービング加工により近い状態で第
3プレス工程の抜き落としを行うことができるから、歯
車部の外縁部の歯の形状精度を向上させることができ
る。
に、上記面取部40b−1,41b−1をダイ40b,
41bにおける成形部31,31’の歯底に相当する内
縁角部にのみ設けている。これは、破断面の形成されな
い部位は、成形部31,31’と周囲部32との対向部
分の全部でなくとも一部であればよく(一部がつながっ
ていれば成形部の位置ずれや脱落は起こらない。)、し
かも、ダイ40b,41bの歯底に相当する内縁角部は
内側に突出しているため、ダイの加工(切削加工等)が
容易となるからである。逆に、パンチ40a,41aに
面取部を形成する場合には、同様の理由により成形部3
1,31’の歯先に相当する外縁角部にのみ設けること
が好ましい。
くとも一方に形成されていれば上記と同様の効果を得る
ことができる。パンチの外縁角部又はダイの内縁角部に
は、面取部ではなく、角部を曲面状に形成した曲面部を
設けてもよい。
の効果を奏する。
面を備えた段差を形成した後に、この段差面に沿って他
側においてプレスカットを行うことにより、段差面がシ
ェービングと同様の状態で加工されるとともに、段差を
形成する工程及びプレスカットを行う工程の双方におい
てプレス時の加工応力を低減することができるため、カ
ット面における剪断面積を増加させ、破断面積を低減さ
せることができるとともに、カット面に近い表面若しく
は裏面の面ダレを抑制することができるから、カット面
の他側に形成されるプレス部品の外縁部の加工精度を高
めることができる。
とによって、段差面と破断面とによって、基材が一側と
他側に分割された状態となるため、プレスカット時によ
りシェービング加工に近い状態で加工を行うことができ
るから、プレス部品の外縁部の加工精度をさらに向上さ
せることができる。
一方について、周縁角部を部分的に鈍角状若しくは曲面
状に形成することにより、鈍角状若しくは曲面状に形成
された周縁角部が当接する部分では破断面が形成されな
い周縁部が形成される。このため、段差を挟んで破断面
が形成される周縁部と形成されない周縁部とが発生する
こととなり、段差を形成した後に、破断面が形成されな
い周縁部によって段差を挟んだ両側の部分が互いに連結
されているため、両者が相対的に位置ズレを起こした
り、落下したりすることを防止できるため、この状態で
プレスカットを行うことによって破断面が形成された周
縁部の加工精度をさらに向上させることができる。
複数回行うことによって、初期のプレス加工による面ダ
レの影響を低減できるとともに、プレスカットを行う工
程における加工状態をより通常のシェービング加工に近
い状態とすることができるため、プレス部品の外縁部の
加工精度をさらに向上できる。
り、歯端面に破断面が形成されることによる歯形状の精
度の低下を防止することができ、歯車の噛み合いの食い
付きや外れ等の故障を防止することができ、さらに摩耗
に対する耐久性を高めることができる。
終了した段階で、歯車の歯底に対応する部分には破断面
が形成されず、段差を挟んで内外両側が連結された状態
でプレスカットが行われるので、プレスカット時に歯車
の成形部分が周囲に対して位置ズレを起こしていたり、
プレスカット前に歯車の成形部分が脱落してしまったり
することが防止され、破断面の形成される歯先部分の歯
形状をさらに高精度に加工することができる。
形態の各工程を示す工程拡大断面図(a)〜(d)であ
る。
す拡大平面図である。
形態の各工程を示す工程拡大断面図(a)〜(d)であ
る。
す拡大平面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 板状の基材に対して該基材の厚さ方向に
プレス加工を行うことによって、前記基材の平面方向の
一側に向くとともにプレス方向に伸びる段差面を有する
形状の段差を形成する工程と、前記段差面よりも他側に
おいて、前記段差面に沿ってプレスカットを行う工程と
を備え、前記プレスカットを行ったカット面の他側部分
をプレス部品として成形することを特徴とするプレス部
品の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記段差を形成する
工程においては、前記基材の厚さ方向に伸びるとともに
前記段差面から延長する破断面が形成されるように処理
することを特徴とするプレス部品の製造方法。 - 【請求項3】 請求項2において、前記段差を形成する
工程においては、対向する一対のプレス型の少なくとも
いずれか一方について、前記段差を形成するための周縁
角部を部分的に鈍角状若しくは曲面状に形成して用いる
ことを特徴とするプレス部品の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
おいて、前記段差を形成する工程を複数回行い、当該複
数回の工程のうち、後工程においては、前工程において
形成した段差面よりも前記他側に新たな段差面を形成す
るように行うことを特徴とするプレス部品の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1又は請求項2において、前記プ
レス部品は歯車であり、前記プレスカットによって前記
歯車の歯形状を成形することを特徴とするプレス部品の
製造方法。 - 【請求項6】 請求項3において、前記プレス部品は歯
車であり、前記プレスカットによって前記歯車の歯形状
を成形する方法であって、前記周縁角部のうち鈍角状若
しくは曲面状に形成する部分は、前記歯車の歯底に対応
する部分であることを特徴とするプレス部品の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05341697A JP3577877B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | プレス部品の製造方法および時計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05341697A JP3577877B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | プレス部品の製造方法および時計 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10249465A true JPH10249465A (ja) | 1998-09-22 |
| JP3577877B2 JP3577877B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=12942243
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05341697A Expired - Fee Related JP3577877B2 (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | プレス部品の製造方法および時計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3577877B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007335702A (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-27 | Apic Yamada Corp | 転写基板の製造方法 |
| JP2008062292A (ja) * | 2006-09-11 | 2008-03-21 | Denso Corp | シェービング加工方法 |
| JP2019155436A (ja) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | トヨタ紡織株式会社 | 歯部を有する部品の製造方法 |
| CN111531098A (zh) * | 2020-04-28 | 2020-08-14 | 思进智能成形装备股份有限公司 | 汽车安全带扭轴的冷镦成型工艺 |
| CN121373180A (zh) * | 2025-12-19 | 2026-01-23 | 山东睿思精密工业有限公司 | 小塌角不锈钢产品成型用精冲模具结构及方法 |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP05341697A patent/JP3577877B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
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| CN121373180A (zh) * | 2025-12-19 | 2026-01-23 | 山东睿思精密工业有限公司 | 小塌角不锈钢产品成型用精冲模具结构及方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3577877B2 (ja) | 2004-10-20 |
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