JPH10249476A - シャフトへの中空部材圧入構造 - Google Patents
シャフトへの中空部材圧入構造Info
- Publication number
- JPH10249476A JPH10249476A JP5371697A JP5371697A JPH10249476A JP H10249476 A JPH10249476 A JP H10249476A JP 5371697 A JP5371697 A JP 5371697A JP 5371697 A JP5371697 A JP 5371697A JP H10249476 A JPH10249476 A JP H10249476A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fitting
- press
- shaft
- hollow
- hollow member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Forging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 中空部内周面の全体を嵌合部への圧入固定に
関与させ、シャフトへの中空部材の固着を強固にできる
ようにすることを目的とする。 【解決手段】 シャフト1周面の一部に転造加工を施し
て、周方向に向いた多数の突条2aからなる嵌合部2を
形成し、この嵌合部2に中空部材3の中空部4を所定の
圧入代をもって嵌め込み、中空部材3をシャフト1に圧
入固定してなるシャフトへの中空部材圧入構造であっ
て、圧入始端側から圧入後端側に向けて順次テーパ状に
外径を拡大する嵌合部2と、圧入始端側から圧入後端側
に向けて順次テーパ状に内径を縮小する中空部4(図2
参照)との中、いずれか一方が用いられ、中空部4にお
ける圧入始端側の内径D3が、嵌合部2における圧入始
端側の外径D1より小さく設定されるようにしている。
関与させ、シャフトへの中空部材の固着を強固にできる
ようにすることを目的とする。 【解決手段】 シャフト1周面の一部に転造加工を施し
て、周方向に向いた多数の突条2aからなる嵌合部2を
形成し、この嵌合部2に中空部材3の中空部4を所定の
圧入代をもって嵌め込み、中空部材3をシャフト1に圧
入固定してなるシャフトへの中空部材圧入構造であっ
て、圧入始端側から圧入後端側に向けて順次テーパ状に
外径を拡大する嵌合部2と、圧入始端側から圧入後端側
に向けて順次テーパ状に内径を縮小する中空部4(図2
参照)との中、いずれか一方が用いられ、中空部4にお
ける圧入始端側の内径D3が、嵌合部2における圧入始
端側の外径D1より小さく設定されるようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャフトへの中空
部材圧入構造に関し、特に、中空部材をシャフトに対し
て強固に取り付けることができるようにしたものに関す
る。
部材圧入構造に関し、特に、中空部材をシャフトに対し
て強固に取り付けることができるようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、シャフトに対して中空部材を固
着させる場合には、シャフト周面の一部に転造加工を施
して多数の突条からなる嵌合部を形成し、この嵌合部に
中空部材を所定の圧入代をもって圧入固定させている。
このとき、嵌合部としては、特開昭60−161816
号公報で開示のように、その突条の方向をシャフトの長
手方向とするローレット状の嵌合部も考えられるが、こ
れに中空部材の中空部を嵌め込んで圧入しても、外力や
振動等によって中空部材が長手方向に外れやすいため、
好ましくない場合がある。
着させる場合には、シャフト周面の一部に転造加工を施
して多数の突条からなる嵌合部を形成し、この嵌合部に
中空部材を所定の圧入代をもって圧入固定させている。
このとき、嵌合部としては、特開昭60−161816
号公報で開示のように、その突条の方向をシャフトの長
手方向とするローレット状の嵌合部も考えられるが、こ
れに中空部材の中空部を嵌め込んで圧入しても、外力や
振動等によって中空部材が長手方向に外れやすいため、
好ましくない場合がある。
【0003】また、中空部材がシャフトより軟質材料で
かつ両者の硬度差が大きくなるように形成されていると
き、すなわち中空部材がシャフトより著しく軟質のとき
には、ローレット状の嵌合部に中空部材を圧入しても、
中空部内周面がローレット状に対応して塑性変形するだ
けで、シャフトの長手方向、特に圧入と逆方向への係止
が弱くなり、中空部材が外れやすくなる。従って、嵌合
部として、突条の方向を周方向とし、これに軟質の中空
部材を圧入したときにシャフトの長手方向への係止を強
くして、シャフトに対する中空部材の固着を強固なもの
にしている。ここで、嵌合部及び中空部としては、従
来、いずれもその外径又は内径寸法が長手方向に変化し
ないタイプのものが用いられている。
かつ両者の硬度差が大きくなるように形成されていると
き、すなわち中空部材がシャフトより著しく軟質のとき
には、ローレット状の嵌合部に中空部材を圧入しても、
中空部内周面がローレット状に対応して塑性変形するだ
けで、シャフトの長手方向、特に圧入と逆方向への係止
が弱くなり、中空部材が外れやすくなる。従って、嵌合
部として、突条の方向を周方向とし、これに軟質の中空
部材を圧入したときにシャフトの長手方向への係止を強
くして、シャフトに対する中空部材の固着を強固なもの
にしている。ここで、嵌合部及び中空部としては、従
来、いずれもその外径又は内径寸法が長手方向に変化し
ないタイプのものが用いられている。
【0004】なお、中空部材がシャフトより著しく軟質
となるのは、例えば、カムシャフトの一部にカム角度検
出のための磁気センサー用の部材(中空部材)を固着さ
せる場合、磁気特性からこの部材の材質として純Feを
用いることが望ましく、この部材を純Feで作製する結
果、シャフト(例えば、炭素鋼鋼管など)より硬度が著
しく小さくなってしまう、等の理由がある。
となるのは、例えば、カムシャフトの一部にカム角度検
出のための磁気センサー用の部材(中空部材)を固着さ
せる場合、磁気特性からこの部材の材質として純Feを
用いることが望ましく、この部材を純Feで作製する結
果、シャフト(例えば、炭素鋼鋼管など)より硬度が著
しく小さくなってしまう、等の理由がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、嵌合部
及び中空部に関して、いずれも外径又は内径寸法が長手
方向に変化しないタイプを用いる場合には、次のような
問題点を有している。図10及び図11は、このような
径が変化しないタイプを用いる場合において、シャフト
101の嵌合部102に中空部材103の中空部104
を圧入した状態を示すものである。この嵌合部102
は、シャフト101の周面の一部に、転造ダイス(図示
せず)によって周方向に向いた複数の突条102aが設
けられたものである。
及び中空部に関して、いずれも外径又は内径寸法が長手
方向に変化しないタイプを用いる場合には、次のような
問題点を有している。図10及び図11は、このような
径が変化しないタイプを用いる場合において、シャフト
101の嵌合部102に中空部材103の中空部104
を圧入した状態を示すものである。この嵌合部102
は、シャフト101の周面の一部に、転造ダイス(図示
せず)によって周方向に向いた複数の突条102aが設
けられたものである。
【0006】図10は、中空部材103がシャフト10
1より軟質材料で形成された場合を示すものである。な
お、中空部材103は、嵌合部102に対して所定の圧
入代をもって形成されており、図中右方から嵌合部2に
圧入される。このとき、中空部材103がシャフト10
1より軟質なため、圧入開始直後において中空部104
内周面の圧入始端側が最初の突条102aによって削ら
れもしくは変形して拡径し、なおかつ、圧入後、中空部
材103は弾性変形により全体としてわずかに拡径する
ため、その部分で嵌合部102との間に隙間105を生
じさせることになる。これでは、両者間の図中左側部分
が圧入固定に関与しないため、全体として固着強度を低
下させ、中空部材が外れやすくなるといった問題点を有
している。
1より軟質材料で形成された場合を示すものである。な
お、中空部材103は、嵌合部102に対して所定の圧
入代をもって形成されており、図中右方から嵌合部2に
圧入される。このとき、中空部材103がシャフト10
1より軟質なため、圧入開始直後において中空部104
内周面の圧入始端側が最初の突条102aによって削ら
れもしくは変形して拡径し、なおかつ、圧入後、中空部
材103は弾性変形により全体としてわずかに拡径する
ため、その部分で嵌合部102との間に隙間105を生
じさせることになる。これでは、両者間の図中左側部分
が圧入固定に関与しないため、全体として固着強度を低
下させ、中空部材が外れやすくなるといった問題点を有
している。
【0007】また、図11は、シャフト101及び中空
部材103の硬さがほぼ同程度か、中空部材103の方
が硬い場合を示すものである。なお、中空部材103が
図中右方から嵌合部102に圧入される点は上述と同様
である。そして、圧入開始時において最初の突条102
aが中空部104の圧入始端側によって削られもしくは
潰されて縮径し、なおかつ、圧入後、中空部材103は
弾性変形により全体としてわずかに拡径するため、その
部分で中空部104との間に隙間106を生じさせるこ
とになる。これでは、両者間の図中右側部分が圧入固定
に関与しないため、全体として固着強度を低下させ、中
空部材が外れやすくなるといった問題点を有している。
なお、図11に示す状態は、シャフト101よりも中空
部材103の方が軟質の場合であって、嵌合部102と
中空部材103との圧入代が大きい場合にも生じてしま
う。
部材103の硬さがほぼ同程度か、中空部材103の方
が硬い場合を示すものである。なお、中空部材103が
図中右方から嵌合部102に圧入される点は上述と同様
である。そして、圧入開始時において最初の突条102
aが中空部104の圧入始端側によって削られもしくは
潰されて縮径し、なおかつ、圧入後、中空部材103は
弾性変形により全体としてわずかに拡径するため、その
部分で中空部104との間に隙間106を生じさせるこ
とになる。これでは、両者間の図中右側部分が圧入固定
に関与しないため、全体として固着強度を低下させ、中
空部材が外れやすくなるといった問題点を有している。
なお、図11に示す状態は、シャフト101よりも中空
部材103の方が軟質の場合であって、嵌合部102と
中空部材103との圧入代が大きい場合にも生じてしま
う。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、中空部内周面の全体を嵌合部への圧入固定に
関与させ、シャフトへの中空部材の固着を強固にできる
ようにしたシャフトへの中空部材圧入構造を提供するこ
とを目的とする。
たもので、中空部内周面の全体を嵌合部への圧入固定に
関与させ、シャフトへの中空部材の固着を強固にできる
ようにしたシャフトへの中空部材圧入構造を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、か
かる目的を達成するために、本発明に係るシャフトへの
中空部材圧入構造は、シャフト周面の一部に転造加工を
施して、周方向に向いた多数の突条からなる嵌合部を形
成し、この嵌合部に中空部材の中空部を所定の圧入代を
もって嵌め込み、当該中空部材を当該シャフトに圧入固
定してなるシャフトへの中空部材圧入構造であって、前
記中空部材は、前記シャフトより軟質材料で、かつ両者
の硬度差が大きくなるように形成され、圧入始端側から
圧入後端側に向けて順次テーパ状に外径を拡大するよう
に設けられた前記嵌合部と、圧入始端側から圧入後端側
に向けて順次テーパ状に内径を縮小するように設けられ
た前記中空部との中、少なくとも一方が用いられること
を特徴とする。なお、このようなテーパ状の嵌合部と中
空部との双方が用いられるようにしてもよい。
かる目的を達成するために、本発明に係るシャフトへの
中空部材圧入構造は、シャフト周面の一部に転造加工を
施して、周方向に向いた多数の突条からなる嵌合部を形
成し、この嵌合部に中空部材の中空部を所定の圧入代を
もって嵌め込み、当該中空部材を当該シャフトに圧入固
定してなるシャフトへの中空部材圧入構造であって、前
記中空部材は、前記シャフトより軟質材料で、かつ両者
の硬度差が大きくなるように形成され、圧入始端側から
圧入後端側に向けて順次テーパ状に外径を拡大するよう
に設けられた前記嵌合部と、圧入始端側から圧入後端側
に向けて順次テーパ状に内径を縮小するように設けられ
た前記中空部との中、少なくとも一方が用いられること
を特徴とする。なお、このようなテーパ状の嵌合部と中
空部との双方が用いられるようにしてもよい。
【0010】このように、本発明に係るシャフトへの中
空部材圧入構造は、嵌合部の外径及び中空部の内径の少
なくとも一方がテーパ状とされるため、圧入開始時にお
ける圧入代を少なくすることが可能となる。従って、シ
ャフトよりも著しく軟質な中空部材を嵌合部に圧入する
過程において、中空部の圧入始端側が削られもしくは変
形することを低減させる一方、圧入完了時には中空部の
内周面全体を圧入固定に関与させるため、シャフトへの
中空部材の固着を強固にすることが可能となる。なお、
圧入開始時における圧入代が少なくなるため、嵌合部へ
の中空部の嵌め込みをスムーズに行えるとともに、嵌め
込むときの駆動力を低減させることが可能となる。
空部材圧入構造は、嵌合部の外径及び中空部の内径の少
なくとも一方がテーパ状とされるため、圧入開始時にお
ける圧入代を少なくすることが可能となる。従って、シ
ャフトよりも著しく軟質な中空部材を嵌合部に圧入する
過程において、中空部の圧入始端側が削られもしくは変
形することを低減させる一方、圧入完了時には中空部の
内周面全体を圧入固定に関与させるため、シャフトへの
中空部材の固着を強固にすることが可能となる。なお、
圧入開始時における圧入代が少なくなるため、嵌合部へ
の中空部の嵌め込みをスムーズに行えるとともに、嵌め
込むときの駆動力を低減させることが可能となる。
【0011】また、嵌合部及び中空部の双方がテーパ状
とされるものでは、圧入開始時における圧入代をより一
層少なくすることが可能となる。従って、上記と同様
に、シャフトよりも著しく軟質な中空部材を嵌合部に圧
入する過程において、中空部の圧入始端側が削られもし
くは変形することを低減させる一方、圧入完了時には中
空部の内周面全体を圧入固定に関与させるため、シャフ
トへの中空部の固着を強固にすることが可能となる。な
お、圧入開始時における圧入代が少なくなるため、嵌合
部への中空部の嵌め込みをスムーズに行えるとともに、
嵌め込むときの駆動力を低減させることが可能となる点
も上記と同様である。
とされるものでは、圧入開始時における圧入代をより一
層少なくすることが可能となる。従って、上記と同様
に、シャフトよりも著しく軟質な中空部材を嵌合部に圧
入する過程において、中空部の圧入始端側が削られもし
くは変形することを低減させる一方、圧入完了時には中
空部の内周面全体を圧入固定に関与させるため、シャフ
トへの中空部の固着を強固にすることが可能となる。な
お、圧入開始時における圧入代が少なくなるため、嵌合
部への中空部の嵌め込みをスムーズに行えるとともに、
嵌め込むときの駆動力を低減させることが可能となる点
も上記と同様である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図9を参照して説明する。図1に示すように、シャフ
ト1は、その一部分に、後述する転造加工によってシャ
フト1の周方向に向いた多数の突条2aからなる嵌合部
2が設けられている。この突条2aの断面形状は任意で
あり、例えば先端部を丸くしたり、平面となる断面形状
であってもよい。シャフト1は、例えばS45Cなどの
材質で形成されているが、これに限定するものではな
く、さらに、中空棒状であるか中実棒状であるかを問わ
ない。また、嵌合部2は、転造加工により、長さL1
で、圧入始端側(図中右端突条2aの山径)を外径D1
に、圧入後端側(図中左端突条2aの山径)を外径D1
より大きい外径D2にそれぞれ設定されている。
〜図9を参照して説明する。図1に示すように、シャフ
ト1は、その一部分に、後述する転造加工によってシャ
フト1の周方向に向いた多数の突条2aからなる嵌合部
2が設けられている。この突条2aの断面形状は任意で
あり、例えば先端部を丸くしたり、平面となる断面形状
であってもよい。シャフト1は、例えばS45Cなどの
材質で形成されているが、これに限定するものではな
く、さらに、中空棒状であるか中実棒状であるかを問わ
ない。また、嵌合部2は、転造加工により、長さL1
で、圧入始端側(図中右端突条2aの山径)を外径D1
に、圧入後端側(図中左端突条2aの山径)を外径D1
より大きい外径D2にそれぞれ設定されている。
【0013】従って、この嵌合部2は、圧入始端側から
圧入後端側に向かうに従い順次テーパ状に外径が拡大し
た状態となっている。具体的には、嵌合部2において、
例えば外径D1を27.00φとし、外径D2を27.
06φとして設け、圧入始端側と圧入後端側との外径の
差が60μmとなるテーパ状に設定されている。なお、
嵌合部2は、図示のようにシャフト1の端部部分に形成
されることに限定されず、例えばシャフト1の略中央部
分に形成するようにしてもよい。
圧入後端側に向かうに従い順次テーパ状に外径が拡大し
た状態となっている。具体的には、嵌合部2において、
例えば外径D1を27.00φとし、外径D2を27.
06φとして設け、圧入始端側と圧入後端側との外径の
差が60μmとなるテーパ状に設定されている。なお、
嵌合部2は、図示のようにシャフト1の端部部分に形成
されることに限定されず、例えばシャフト1の略中央部
分に形成するようにしてもよい。
【0014】一方、嵌合部2に圧入固定される中空部材
3は、原料粉末を加圧成形した焼結体出会って、その一
部に中空部4が設けられている。この中空部4は、長さ
L2で、内径D3に設定されており、その内径D3が長
さL2にわたって変化しない、いわゆるストレートに形
成されたものである。この中空部4の形成は、原料粉末
を加圧成形した段階で設けられるが、これに限定される
ものではない。なお、長さL1と長さL2とでは略等し
くなるように設けられている。
3は、原料粉末を加圧成形した焼結体出会って、その一
部に中空部4が設けられている。この中空部4は、長さ
L2で、内径D3に設定されており、その内径D3が長
さL2にわたって変化しない、いわゆるストレートに形
成されたものである。この中空部4の形成は、原料粉末
を加圧成形した段階で設けられるが、これに限定される
ものではない。なお、長さL1と長さL2とでは略等し
くなるように設けられている。
【0015】また、中空部4の内径D3は、嵌合部2の
外径D1より小さくなるように設定され、具体的には内
径D3を26.80φとして設けている。その結果、シ
ャフト1と中空部材3との間には、嵌合部2の圧入始端
側の外径D1に対して径方向で0.2mmの圧入代が確
保され、また圧入後端側の外径D2に対して径方向で
0.26mmの圧入代が確保されている。すなわち、嵌
合部2の圧入始端側で圧入代が小さく、圧入後端側で圧
入代が大きくなっている。
外径D1より小さくなるように設定され、具体的には内
径D3を26.80φとして設けている。その結果、シ
ャフト1と中空部材3との間には、嵌合部2の圧入始端
側の外径D1に対して径方向で0.2mmの圧入代が確
保され、また圧入後端側の外径D2に対して径方向で
0.26mmの圧入代が確保されている。すなわち、嵌
合部2の圧入始端側で圧入代が小さく、圧入後端側で圧
入代が大きくなっている。
【0016】また、中空部材3は、純Feの焼結体が用
いられるが、これにより、シャフト1(S45C)より
軟質で、かつ硬度差が大きくなっている。ただし、中空
部材3として、純Feの焼結体を用いることに限定する
ものではなく、例えばシャフト1より軟質で、かつ硬度
差が大きくなるような他の材質を用いるようにしてもよ
い。
いられるが、これにより、シャフト1(S45C)より
軟質で、かつ硬度差が大きくなっている。ただし、中空
部材3として、純Feの焼結体を用いることに限定する
ものではなく、例えばシャフト1より軟質で、かつ硬度
差が大きくなるような他の材質を用いるようにしてもよ
い。
【0017】なお、中空部材3は、シャフト1より著し
く軟質なため、嵌合部2に圧入したときに、弾性変形に
より全体としてわずかに拡径する。従って、中空部4内
周面に予め長さL2方向の複数の溝を形成し、突条2a
と中空部4内周面との間の摩擦係数を増加させるように
してもよい。
く軟質なため、嵌合部2に圧入したときに、弾性変形に
より全体としてわずかに拡径する。従って、中空部4内
周面に予め長さL2方向の複数の溝を形成し、突条2a
と中空部4内周面との間の摩擦係数を増加させるように
してもよい。
【0018】続いて、図1の矢印に示すように、中空部
4を嵌合部2の圧入始端側(右端側)から嵌め込むこと
により、中空部材3が嵌合部2(シャフト1)に圧入固
定される。この圧入開始時点では、中空部4の内径D3
と嵌合部2の外径D1とが対応するが、上述のように圧
入代が小さいため、中空部材3がシャフト1より軟質で
あっても、中空部4の圧入始端側(図中左端部分)が大
きく削られもしくは変形することがない。
4を嵌合部2の圧入始端側(右端側)から嵌め込むこと
により、中空部材3が嵌合部2(シャフト1)に圧入固
定される。この圧入開始時点では、中空部4の内径D3
と嵌合部2の外径D1とが対応するが、上述のように圧
入代が小さいため、中空部材3がシャフト1より軟質で
あっても、中空部4の圧入始端側(図中左端部分)が大
きく削られもしくは変形することがない。
【0019】そして、中空部材3をさらに圧入していく
に従って、中空部4の圧入始端側における圧入代が大き
くなり、嵌合部2の圧入後端側において最大の圧入代と
なって中空部材3の圧入固定が完了する。このように、
内径D3が変化しない中空部4を嵌合部2に圧入する
際、圧入開始から所定の圧入代を与えているため、嵌合
部2に圧入開始のための導入部分を設ける必要がなく、
嵌合部2の長さL1を中空部4の長さL2と略等しくす
ることができる。
に従って、中空部4の圧入始端側における圧入代が大き
くなり、嵌合部2の圧入後端側において最大の圧入代と
なって中空部材3の圧入固定が完了する。このように、
内径D3が変化しない中空部4を嵌合部2に圧入する
際、圧入開始から所定の圧入代を与えているため、嵌合
部2に圧入開始のための導入部分を設ける必要がなく、
嵌合部2の長さL1を中空部4の長さL2と略等しくす
ることができる。
【0020】図2は、圧入固定時における嵌合部2と中
空部4との状態を示したものであり、上述のように、圧
入開始から順次圧入代が大きくなるため、中空部4の圧
入始端側(図中左端部分)が突条2aによって大きく削
られもしくは変形することがない。従って、中空部4の
圧入始端側と突条2aとの間に隙間が生じることがな
く、中空部4の内周面全体を圧入固定に関与させるた
め、シャフト1への中空部材3の固着が強固に行われる
ことになる。
空部4との状態を示したものであり、上述のように、圧
入開始から順次圧入代が大きくなるため、中空部4の圧
入始端側(図中左端部分)が突条2aによって大きく削
られもしくは変形することがない。従って、中空部4の
圧入始端側と突条2aとの間に隙間が生じることがな
く、中空部4の内周面全体を圧入固定に関与させるた
め、シャフト1への中空部材3の固着が強固に行われる
ことになる。
【0021】図3及び図4は、シャフト1への中空部材
3圧入構造の、他の実施の形態を示すものである。この
場合、シャフト1及び中空部材3は、それぞれ図1に示
すものと同様の材質で設けられ、中空部材3がシャフト
1より著しく軟質なものである。さらに、シャフト1の
嵌合部2が転造加工によって形成される点や、中空部材
3が焼結体である点も図1に示すものと同様である。
3圧入構造の、他の実施の形態を示すものである。この
場合、シャフト1及び中空部材3は、それぞれ図1に示
すものと同様の材質で設けられ、中空部材3がシャフト
1より著しく軟質なものである。さらに、シャフト1の
嵌合部2が転造加工によって形成される点や、中空部材
3が焼結体である点も図1に示すものと同様である。
【0022】図3は、シャフト1の嵌合部2が、外径
(突条2aの山径)D1で、長さL1にわたってその外
径D1が変化しない、いわゆるストレートな状態に形成
されたものである。さらに、中空部材3の中空部4は、
長さL2で、圧入始端側(図中左端)を内径D3に、圧
入後端側(図中右端)を内径D3より小さい内径D4に
それぞれ設定されている。従って、この中空部4は、圧
入始端側から圧入後端側に向かうに従い順次テーパ状に
内径が縮小した状態となっている。なお、長さL1と長
さL2とでは略等しくなるように設けられている。
(突条2aの山径)D1で、長さL1にわたってその外
径D1が変化しない、いわゆるストレートな状態に形成
されたものである。さらに、中空部材3の中空部4は、
長さL2で、圧入始端側(図中左端)を内径D3に、圧
入後端側(図中右端)を内径D3より小さい内径D4に
それぞれ設定されている。従って、この中空部4は、圧
入始端側から圧入後端側に向かうに従い順次テーパ状に
内径が縮小した状態となっている。なお、長さL1と長
さL2とでは略等しくなるように設けられている。
【0023】また、中空部4の内径D3は、図1と同様
に、嵌合部2の外径D1より小さくなるように設定され
る。その結果、シャフト1と中空部材3との間には、嵌
合部2の外径D1に対して、中空部4の圧入始端側で
(D1−D3)の圧入代が確保され、また中空部4の圧
入後端側で(D1−D4)の圧入代が確保されている。
すなわち、中空部4の圧入始端側で圧入代が小さく、圧
入後端側で圧入代が大きくなっている。
に、嵌合部2の外径D1より小さくなるように設定され
る。その結果、シャフト1と中空部材3との間には、嵌
合部2の外径D1に対して、中空部4の圧入始端側で
(D1−D3)の圧入代が確保され、また中空部4の圧
入後端側で(D1−D4)の圧入代が確保されている。
すなわち、中空部4の圧入始端側で圧入代が小さく、圧
入後端側で圧入代が大きくなっている。
【0024】続いて、図3の矢印に示すように、中空部
4を嵌合部2の圧入始端側(右端側)から嵌め込むこと
により、中空部材3が嵌合部2(シャフト1)に圧入固
定される。この圧入開始時点では、中空部4の内径D3
と嵌合部2の外径D1とが対応するが、上述のように圧
入代が小さいため、中空部材3がシャフト1より軟質で
あっても、圧入始端側(図中左端部分)の中空部4内周
面が大きく削られもしくは変形することがない。
4を嵌合部2の圧入始端側(右端側)から嵌め込むこと
により、中空部材3が嵌合部2(シャフト1)に圧入固
定される。この圧入開始時点では、中空部4の内径D3
と嵌合部2の外径D1とが対応するが、上述のように圧
入代が小さいため、中空部材3がシャフト1より軟質で
あっても、圧入始端側(図中左端部分)の中空部4内周
面が大きく削られもしくは変形することがない。
【0025】そして、中空部材3をさらに圧入していく
に従って、中空部4の圧入始端側における圧入代が大き
くなり、嵌合部2の圧入後端側において最大の圧入代と
なって中空部材3の圧入固定が完了する。このように、
外径D1が変化しない嵌合部2に中空部4を圧入する
際、圧入開始から所定の圧入代を与えているため、中空
部4の長さL2を嵌合部2の長さL1と略等しくするこ
とができる。
に従って、中空部4の圧入始端側における圧入代が大き
くなり、嵌合部2の圧入後端側において最大の圧入代と
なって中空部材3の圧入固定が完了する。このように、
外径D1が変化しない嵌合部2に中空部4を圧入する
際、圧入開始から所定の圧入代を与えているため、中空
部4の長さL2を嵌合部2の長さL1と略等しくするこ
とができる。
【0026】また、圧入固定時では、中空部4内周面の
圧入始端側が大きく削られもしくは変形しないため、中
空部4の圧入始端側と突条2aとの間に隙間が生じるこ
とがなく、中空部4の内周面全体を圧入固定に関与させ
ることにより、シャフト1への中空部材3の固着が強固
に行われることになる。
圧入始端側が大きく削られもしくは変形しないため、中
空部4の圧入始端側と突条2aとの間に隙間が生じるこ
とがなく、中空部4の内周面全体を圧入固定に関与させ
ることにより、シャフト1への中空部材3の固着が強固
に行われることになる。
【0027】図4は、シャフト1の嵌合部2が、長さL
1で、圧入始端側(図中右端突条2aの山径)を外径D
1とし、圧入後端側(図中左端突条2aの山径)を外径
D1より大きい外径D2に設定され、さらに、中空部材
3の中空部4が、長さL2で、圧入始端側(図中左端)
を内径D3とし、圧入後端側(図中右端)を内径D3よ
り小さい内径D4にそれぞれ設定されている。従って、
嵌合部2は、圧入始端側から圧入後端側に向かうに従い
順次テーパ状に外径が拡大し、また中空部4は、圧入始
端側から圧入後端側に向かうに従い順次テーパ状に内径
が縮小した状態となっている。なお、長さL1と長さL
2とでは略等しくなるように設けられている。
1で、圧入始端側(図中右端突条2aの山径)を外径D
1とし、圧入後端側(図中左端突条2aの山径)を外径
D1より大きい外径D2に設定され、さらに、中空部材
3の中空部4が、長さL2で、圧入始端側(図中左端)
を内径D3とし、圧入後端側(図中右端)を内径D3よ
り小さい内径D4にそれぞれ設定されている。従って、
嵌合部2は、圧入始端側から圧入後端側に向かうに従い
順次テーパ状に外径が拡大し、また中空部4は、圧入始
端側から圧入後端側に向かうに従い順次テーパ状に内径
が縮小した状態となっている。なお、長さL1と長さL
2とでは略等しくなるように設けられている。
【0028】また、中空部4の内径D3は、嵌合部2の
外径D2より小さくなるように設定され、さらに中空部
4の内径D4は、嵌合部2の外径D1より小さくなるよ
うに設定される。その結果、中空部4の圧入始端側では
(D2−D3)の圧入代が確保され、また中空部4の圧
入後端側では(D1−D4)の圧入代が確保されてい
る。このとき、中空部4の内径D3を、嵌合部2の外径
D1より小さく設定するか否かは任意である。
外径D2より小さくなるように設定され、さらに中空部
4の内径D4は、嵌合部2の外径D1より小さくなるよ
うに設定される。その結果、中空部4の圧入始端側では
(D2−D3)の圧入代が確保され、また中空部4の圧
入後端側では(D1−D4)の圧入代が確保されてい
る。このとき、中空部4の内径D3を、嵌合部2の外径
D1より小さく設定するか否かは任意である。
【0029】続いて、図4の矢印に示すように、中空部
4を嵌合部2の圧入始端側(右端側)から嵌め込むこと
により、中空部材3が嵌合部2(シャフト1)に圧入固
定される。この圧入開始時点では、中空部4の内径D3
と嵌合部2の外径D1とが対応するが、上述のように圧
入代がないかもしくは小さいため、中空部材3がシャフ
ト1より著しく軟質であっても、圧入始端側(図中左端
部分)の中空部4内周面が大きく削られもしくは変形す
ることがない。
4を嵌合部2の圧入始端側(右端側)から嵌め込むこと
により、中空部材3が嵌合部2(シャフト1)に圧入固
定される。この圧入開始時点では、中空部4の内径D3
と嵌合部2の外径D1とが対応するが、上述のように圧
入代がないかもしくは小さいため、中空部材3がシャフ
ト1より著しく軟質であっても、圧入始端側(図中左端
部分)の中空部4内周面が大きく削られもしくは変形す
ることがない。
【0030】そして、中空部材3をさらに圧入していく
に従って圧入代が大きくなり、圧入完了時点で最大の圧
入代となって中空部材3の圧入固定が完了する。このよ
うに、嵌合部2と中空部4のテーパの向きが同じである
ため、圧入完了時では所定の圧入代をもって圧入固定で
き、これにより嵌合部2の長さL1と中空部4の長さL
2とを略等しくすることができる。
に従って圧入代が大きくなり、圧入完了時点で最大の圧
入代となって中空部材3の圧入固定が完了する。このよ
うに、嵌合部2と中空部4のテーパの向きが同じである
ため、圧入完了時では所定の圧入代をもって圧入固定で
き、これにより嵌合部2の長さL1と中空部4の長さL
2とを略等しくすることができる。
【0031】また、圧入固定時では、中空部4内周面の
一部が大きく削られもしくは変形しないため、中空部4
内周面と突条2aとの間に隙間が生じることがなく、中
空部4の内周面全体を圧入固定に関与させることによ
り、シャフト1への中空部材3の固着が強固に行われる
ことになる。
一部が大きく削られもしくは変形しないため、中空部4
内周面と突条2aとの間に隙間が生じることがなく、中
空部4の内周面全体を圧入固定に関与させることによ
り、シャフト1への中空部材3の固着が強固に行われる
ことになる。
【0032】図5〜図9は、シャフト1の一部分に、テ
ーパ状の嵌合部2を形成する転造加工手段を示すもので
ある。なお、シャフト1は、回転自在に軸支されてお
り、さらにシャフト1の一部を転造対象部5としてい
る。図5は、転造ダイス6が転造対象部5に対応するよ
うに設置されており、所定形状の転造部6aを備えると
ともに、回転軸7を中心として回転可能に設けられてい
る。転造部6aは、図中左方に向けて順次波形振幅が拡
大するように設けられている。なお、回転軸7は、その
軸線方向がシャフト1の軸線方向と平行するように設定
されている。
ーパ状の嵌合部2を形成する転造加工手段を示すもので
ある。なお、シャフト1は、回転自在に軸支されてお
り、さらにシャフト1の一部を転造対象部5としてい
る。図5は、転造ダイス6が転造対象部5に対応するよ
うに設置されており、所定形状の転造部6aを備えると
ともに、回転軸7を中心として回転可能に設けられてい
る。転造部6aは、図中左方に向けて順次波形振幅が拡
大するように設けられている。なお、回転軸7は、その
軸線方向がシャフト1の軸線方向と平行するように設定
されている。
【0033】そして、図5の矢印に示すように、転造ダ
イス6の転造部6aを転造対象部5に押しつけて、両者
を回転させることにより、転造対象部5には、シャフト
1の周方向に向いた多数の突条2aからなるテーパ状の
嵌合部2が形成される。このように、予め、転造部6a
がテーパ状のものを用いることにより、嵌合部2のテー
パ形状を容易かつ確実に施すことができる。さらに、軸
部7をシャフト1と平行に設定できるため、転造加工装
置の構造を簡単にすることができる。
イス6の転造部6aを転造対象部5に押しつけて、両者
を回転させることにより、転造対象部5には、シャフト
1の周方向に向いた多数の突条2aからなるテーパ状の
嵌合部2が形成される。このように、予め、転造部6a
がテーパ状のものを用いることにより、嵌合部2のテー
パ形状を容易かつ確実に施すことができる。さらに、軸
部7をシャフト1と平行に設定できるため、転造加工装
置の構造を簡単にすることができる。
【0034】図6は、シャフト1の転造対象部5がシャ
フト1の端部部分に設定され、かつ先端に向けて順次テ
ーパ状に外径を縮小させるように設けられている。ま
た、転造ダイス8は、この転造対象部5aに対応するよ
うに設置されており、所定形状の転造部8aを備えると
ともに、回転軸9を中心として回転可能に設けられてい
る。この転造部8aと図5の転造部6aと異なる点は、
波形振幅を略同一とした点である。なお、回転軸9は、
その軸線方向がシャフト1の軸線方向と所定角度傾斜す
るように設定されている。
フト1の端部部分に設定され、かつ先端に向けて順次テ
ーパ状に外径を縮小させるように設けられている。ま
た、転造ダイス8は、この転造対象部5aに対応するよ
うに設置されており、所定形状の転造部8aを備えると
ともに、回転軸9を中心として回転可能に設けられてい
る。この転造部8aと図5の転造部6aと異なる点は、
波形振幅を略同一とした点である。なお、回転軸9は、
その軸線方向がシャフト1の軸線方向と所定角度傾斜す
るように設定されている。
【0035】そして、図6の矢印に示すように、転造ダ
イス8の転造部8aを転造対象部5aに押しつけて、両
者を回転させることにより、転造対象部5aには、シャ
フト1の周方向に向いた多数の突条2aからなる嵌合部
2が形成される。このように、予め、転造対象部5aを
テーパ状に形成しておくことにより、嵌合部2のテーパ
形状を容易かつ確実に施すことができる。
イス8の転造部8aを転造対象部5aに押しつけて、両
者を回転させることにより、転造対象部5aには、シャ
フト1の周方向に向いた多数の突条2aからなる嵌合部
2が形成される。このように、予め、転造対象部5aを
テーパ状に形成しておくことにより、嵌合部2のテーパ
形状を容易かつ確実に施すことができる。
【0036】図7は、転造対象部5aとして図6に示す
ものが用いられているが、転造ダイス10を用いる点に
特徴がある。この転造ダイス10は、軸部11の軸線方
向がシャフト1の軸線方向と平行に設定され、しかも転
造部10aが図中右方に向けて順次テーパ状に外径が拡
大するように設けられている。
ものが用いられているが、転造ダイス10を用いる点に
特徴がある。この転造ダイス10は、軸部11の軸線方
向がシャフト1の軸線方向と平行に設定され、しかも転
造部10aが図中右方に向けて順次テーパ状に外径が拡
大するように設けられている。
【0037】そして、図7の矢印に示すように、転造ダ
イス10の転造部10aを転造対象部5aに押しつけ
て、両者を回転させることにより、転造対象部5aには
テーパ状の嵌合部2が形成される。このように、転造ダ
イス10の転造部10aをテーパ状に設けることによ
り、嵌合部2のテーパ形状を容易かつ確実に施すことが
できるのは勿論、軸部11をシャフト1と平行に設定で
きるため、転造加工装置の構造を簡単にすることができ
る。
イス10の転造部10aを転造対象部5aに押しつけ
て、両者を回転させることにより、転造対象部5aには
テーパ状の嵌合部2が形成される。このように、転造ダ
イス10の転造部10aをテーパ状に設けることによ
り、嵌合部2のテーパ形状を容易かつ確実に施すことが
できるのは勿論、軸部11をシャフト1と平行に設定で
きるため、転造加工装置の構造を簡単にすることができ
る。
【0038】図8は、転造対象部5aとして図6及び図
7に示すものが用いられているが、転造ダイス12を用
いる点に特徴がある。この転造ダイス12は、軸部14
の軸線方向がシャフト1の軸線方向と平行に設定され、
しかも転造部12aの外径が変化しないものの、軸部1
4を通す軸孔13がテーパ状に形成され、転造部12a
をいわゆる首振りさせるタイプのものである。なお、軸
孔13は、図中左方に向けて順次テーパ状に内径を拡大
させるように設けられている。
7に示すものが用いられているが、転造ダイス12を用
いる点に特徴がある。この転造ダイス12は、軸部14
の軸線方向がシャフト1の軸線方向と平行に設定され、
しかも転造部12aの外径が変化しないものの、軸部1
4を通す軸孔13がテーパ状に形成され、転造部12a
をいわゆる首振りさせるタイプのものである。なお、軸
孔13は、図中左方に向けて順次テーパ状に内径を拡大
させるように設けられている。
【0039】そして、図8の矢印に示すように、転造ダ
イス12の転造部12aを転造対象部5aに押しつける
ことにより、転造部12aを傾斜させ、両者を回転させ
ることにより、転造対象部5aにはテーパ状の嵌合部2
が形成される。このように、転造ダイス12の軸孔13
をテーパ状に設けることにより、嵌合部2のテーパ形状
を容易かつ確実に施すことができるのは勿論、軸部14
をシャフト1と平行に設定できるため、転造加工装置の
構造を簡単にすることができる。しかも、転造ダイス1
2の転造部12a外周面をテーパ状に形成する必要がな
く、転造ダイスの作製コストを低減させることができ
る。
イス12の転造部12aを転造対象部5aに押しつける
ことにより、転造部12aを傾斜させ、両者を回転させ
ることにより、転造対象部5aにはテーパ状の嵌合部2
が形成される。このように、転造ダイス12の軸孔13
をテーパ状に設けることにより、嵌合部2のテーパ形状
を容易かつ確実に施すことができるのは勿論、軸部14
をシャフト1と平行に設定できるため、転造加工装置の
構造を簡単にすることができる。しかも、転造ダイス1
2の転造部12a外周面をテーパ状に形成する必要がな
く、転造ダイスの作製コストを低減させることができ
る。
【0040】図9は、図6に示す転造ダイス8が用いら
れているが、転造対象部5bを用いる点、軸部9がシャ
フト1と平行に設置される点に特徴がある。この転造対
象部5bは、その外径は変化しないものの、内周面15
の内径を先端に向けて順次テーパ状に拡大させるように
形成されている。従って、転造対象部5bは、先端に向
けて順次肉厚が薄くなった状態となっている。
れているが、転造対象部5bを用いる点、軸部9がシャ
フト1と平行に設置される点に特徴がある。この転造対
象部5bは、その外径は変化しないものの、内周面15
の内径を先端に向けて順次テーパ状に拡大させるように
形成されている。従って、転造対象部5bは、先端に向
けて順次肉厚が薄くなった状態となっている。
【0041】そして、図9の矢印に示すように、転造ダ
イス8の転造部8aを転造対象部5bに押しつけること
により嵌合部2が形成される。このように、嵌合部2の
先端の肉厚が薄いため、この嵌合部2に図1に示す中空
部材3を嵌め込んだときには、嵌合部2の先端が内方に
変形し、その結果、嵌合部2はテーパ状に形成されたも
のと同様の形態となる。このように、シャフト1の内周
面15をテーパ状に設けることにより、中空部材3の嵌
め込みとともに嵌合部2の先端を適宜変形させ、嵌合部
2のテーパ形状を容易かつ確実に形成させることができ
る。
イス8の転造部8aを転造対象部5bに押しつけること
により嵌合部2が形成される。このように、嵌合部2の
先端の肉厚が薄いため、この嵌合部2に図1に示す中空
部材3を嵌め込んだときには、嵌合部2の先端が内方に
変形し、その結果、嵌合部2はテーパ状に形成されたも
のと同様の形態となる。このように、シャフト1の内周
面15をテーパ状に設けることにより、中空部材3の嵌
め込みとともに嵌合部2の先端を適宜変形させ、嵌合部
2のテーパ形状を容易かつ確実に形成させることができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係るシャ
フトへの中空部材圧入構造は、嵌合部及び中空部のいず
れか一方がテーパ状とされるため、圧入開始時における
圧入代を少なくすることができる。これにより、シャフ
トよりも著しく軟質な中空部材を嵌合部に圧入する過程
において、中空部の圧入始端側が削られもしくは変形す
ることを低減させる一方、圧入完了時には中空部の内周
面全体を圧入固定に関与させるため、シャフトへの中空
部の固着を強固にすることができる。なお、圧入開始時
における圧入代が少なくなるため、嵌合部への中空部の
嵌め込みをスムーズに行えるとともに、嵌め込むときの
駆動力を低減させることができる。
フトへの中空部材圧入構造は、嵌合部及び中空部のいず
れか一方がテーパ状とされるため、圧入開始時における
圧入代を少なくすることができる。これにより、シャフ
トよりも著しく軟質な中空部材を嵌合部に圧入する過程
において、中空部の圧入始端側が削られもしくは変形す
ることを低減させる一方、圧入完了時には中空部の内周
面全体を圧入固定に関与させるため、シャフトへの中空
部の固着を強固にすることができる。なお、圧入開始時
における圧入代が少なくなるため、嵌合部への中空部の
嵌め込みをスムーズに行えるとともに、嵌め込むときの
駆動力を低減させることができる。
【0043】また、嵌合部及び中空部の双方がテーパ状
とされるものでは、圧入開始時における圧入代をより一
層少なくすることができる。これにより、上記と同様
に、シャフトよりも著しく軟質な中空部材を嵌合部に圧
入する過程において、中空部の圧入始端側が削られもし
くは変形することを低減させる一方、圧入完了時には中
空部の内周面全体を圧入固定に関与させるため、シャフ
トへの中空部の固着を強固にすることができる。なお、
圧入開始時における圧入代が少なくなるため、嵌合部へ
の中空部の嵌め込みをスムーズに行えるとともに、嵌め
込むときの駆動力を低減させることができる点も上記と
同様である。
とされるものでは、圧入開始時における圧入代をより一
層少なくすることができる。これにより、上記と同様
に、シャフトよりも著しく軟質な中空部材を嵌合部に圧
入する過程において、中空部の圧入始端側が削られもし
くは変形することを低減させる一方、圧入完了時には中
空部の内周面全体を圧入固定に関与させるため、シャフ
トへの中空部の固着を強固にすることができる。なお、
圧入開始時における圧入代が少なくなるため、嵌合部へ
の中空部の嵌め込みをスムーズに行えるとともに、嵌め
込むときの駆動力を低減させることができる点も上記と
同様である。
【図1】 本発明に係るシャフトへの中空部材圧入構造
の、実施の形態を示す断面図である。
の、実施の形態を示す断面図である。
【図2】 図1に示す圧入構造の、要部を拡大した断面
図である。
図である。
【図3】 シャフトへの中空部材圧入構造の、他の実施
の形態を示す断面図である。
の形態を示す断面図である。
【図4】 シャフトへの中空部材圧入構造の、他の実施
の形態を示す断面図である。
の形態を示す断面図である。
【図5】 シャフトへの転造加工手段の一例を示す斜視
図である。
図である。
【図6】 シャフトへの転造加工手段の他の例を示す斜
視図である。
視図である。
【図7】 シャフトへの転造加工手段の他の例を示す斜
視図である。
視図である。
【図8】 シャフトへの転造加工手段の他の例を示す斜
視図である。
視図である。
【図9】 シャフトへの転造加工手段の他の例を示す斜
視図である。
視図である。
【図10】 従来の、圧入構造の実施の形態を示す斜視
図である。
図である。
【図11】 従来の、圧入構造の実施の形態を示す斜視
図である。
図である。
1 シャフト 2 嵌合部 3 中空部材 4 中空部
Claims (2)
- 【請求項1】 シャフト周面の一部に転造加工を施し
て、周方向に向いた多数の突条からなる嵌合部を形成
し、この嵌合部に中空部材の中空部を所定の圧入代をも
って嵌め込み、当該中空部材を当該シャフトに圧入固定
してなるシャフトへの中空部材圧入構造であって、 前記中空部材は、前記シャフトより軟質材料で、かつ両
者の硬度差が大きくなるように形成され、 圧入始端側から圧入後端側に向けて順次テーパ状に外径
を拡大するように設けられた前記嵌合部と、圧入始端側
から圧入後端側に向けて順次テーパ状に内径を縮小する
ように設けられた前記中空部との中、少なくとも一方が
用いられることを特徴とするシャフトへの中空部材の圧
入構造。 - 【請求項2】 圧入始端側から圧入後端側に向けて順次
テーパ状に外径を拡大するように設けられた前記嵌合部
と、圧入始端側から圧入後端側に向けて順次テーパ状に
内径を縮小するように設けられた前記中空部との双方が
用いられることを特徴とする請求項1記載のシャフトへ
の中空部材の圧入構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5371697A JPH10249476A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | シャフトへの中空部材圧入構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5371697A JPH10249476A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | シャフトへの中空部材圧入構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10249476A true JPH10249476A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=12950564
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5371697A Withdrawn JPH10249476A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | シャフトへの中空部材圧入構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10249476A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008095950A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-04-24 | Aichi Mach Ind Co Ltd | 回転部材の固定構造 |
| KR101204625B1 (ko) * | 2006-09-15 | 2012-11-23 | 아이치기카이고교 가부시키가이샤 | 회전 부재의 고정 구조 |
| JP2015178122A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 高周波熱錬株式会社 | 軸肥大加工用軸保持部材 |
| JP2018126061A (ja) * | 2018-05-18 | 2018-08-09 | ミネベアミツミ株式会社 | モータ及びモータ構造体 |
| JPWO2023017722A1 (ja) * | 2021-08-11 | 2023-02-16 |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP5371697A patent/JPH10249476A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008095950A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-04-24 | Aichi Mach Ind Co Ltd | 回転部材の固定構造 |
| KR101204625B1 (ko) * | 2006-09-15 | 2012-11-23 | 아이치기카이고교 가부시키가이샤 | 회전 부재의 고정 구조 |
| JP2015178122A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 高周波熱錬株式会社 | 軸肥大加工用軸保持部材 |
| JP2018126061A (ja) * | 2018-05-18 | 2018-08-09 | ミネベアミツミ株式会社 | モータ及びモータ構造体 |
| JPWO2023017722A1 (ja) * | 2021-08-11 | 2023-02-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH10272903A (ja) | 車輪支持用ハブユニット | |
| JPH0615811B2 (ja) | ロ−ラ付カムフォロア | |
| JPH10249476A (ja) | シャフトへの中空部材圧入構造 | |
| JPH08121120A (ja) | シャフトを嵌合部材に圧入してなる機械要素 | |
| JP2009008164A (ja) | 保持器製造方法及び保持器並びに転がり軸受 | |
| JPH08105307A (ja) | 部品圧入カムシャフト | |
| JPH07167152A (ja) | 組立中空可動軸 | |
| JP3062477B2 (ja) | 縦方向ガイドの玉軸受保持器に玉を挿入および固定する方法および装置 | |
| JP2747537B2 (ja) | カムシャフト | |
| JPH05172209A (ja) | カムシャフト | |
| JP2001241450A (ja) | 車輪支持用転がり軸受ユニットとその製造方法 | |
| JPH0544729A (ja) | 半割りすべり軸受 | |
| JP4682459B2 (ja) | 車輪支持用転がり軸受ユニットの製造方法 | |
| JP3058276U (ja) | 腕時計用バンド | |
| JP3314600B2 (ja) | 拡管組立式中空カム軸 | |
| JPH0874871A (ja) | シャフトを嵌合部材に圧入してなる機械要素 | |
| JPH08270409A (ja) | 組立式カムシャフトの組み立て方法 | |
| JPH10103328A (ja) | ボルトと板体の固着構造及び板体固着用ボルト | |
| JPH05172211A (ja) | カムシャフト | |
| JP2001263347A (ja) | 複列玉又はころ軸受のための組立技術 | |
| JP2000097245A (ja) | 自在継手 | |
| JP3248364B2 (ja) | ボ−ルペンチップの製造方法 | |
| JP2001099174A (ja) | 軸受取付装置及び方法 | |
| JP2003028150A (ja) | 軸受装置 | |
| JP2004052788A (ja) | ピン型保持器 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040511 |