JPH10250213A - 転写シート及びそれを用いた化粧部材の製造方法 - Google Patents
転写シート及びそれを用いた化粧部材の製造方法Info
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- JPH10250213A JPH10250213A JP8238697A JP8238697A JPH10250213A JP H10250213 A JPH10250213 A JP H10250213A JP 8238697 A JP8238697 A JP 8238697A JP 8238697 A JP8238697 A JP 8238697A JP H10250213 A JPH10250213 A JP H10250213A
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 凹凸面への転写もできる成形性のある転写シ
ートにおいて、箔持ちと剥離適性を良好にする為に剥離
強度を調整できる様にし、また、この転写シートを用い
て化粧部材を製造する。 【解決手段】 オレフィン系熱可塑性エラストマーフィ
ルムを基材1として、基材上に転写層2として、少なく
とも剥離層3及び絵柄層4を有する転写シートにおい
て、剥離層を、第1成分の樹脂の他に、第2成分の樹脂
として塩素化ポリオレフィン樹脂を該層全量に対して1
〜30重量%の範囲で含有する構成とする。化粧部材を
製造するには、この転写シートを用いて、真空プレス法
や射出成形同時絵付け転写法によって被転写体に転写層
を転写して製造する。
ートにおいて、箔持ちと剥離適性を良好にする為に剥離
強度を調整できる様にし、また、この転写シートを用い
て化粧部材を製造する。 【解決手段】 オレフィン系熱可塑性エラストマーフィ
ルムを基材1として、基材上に転写層2として、少なく
とも剥離層3及び絵柄層4を有する転写シートにおい
て、剥離層を、第1成分の樹脂の他に、第2成分の樹脂
として塩素化ポリオレフィン樹脂を該層全量に対して1
〜30重量%の範囲で含有する構成とする。化粧部材を
製造するには、この転写シートを用いて、真空プレス法
や射出成形同時絵付け転写法によって被転写体に転写層
を転写して製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転写により表面に絵
柄模様を施す化粧部材の製造方法及び該方法に用いる転
写シートに関する。
柄模様を施す化粧部材の製造方法及び該方法に用いる転
写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被転写面が平面の化粧部材に対す
る転写シートの基材としては、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムが一般的である。しかし、樹脂の射出成形
品や木質基材等の特に転写面が凹凸表面である各種化粧
部材の表面に絵柄模様を転写で施すには、転写シートの
基材には成形性のある樹脂フィルムとして塩化ビニル樹
脂フィルムが良く使われてきた。このような転写フィル
ムは、例えば、特公平6−69759号公報、特公
平7−29518号公報、特公平7−100398号
公報などに開示されている。では、基材上に剥離性の
あるセルロース系インク等による絵柄層を直接設けた構
成とするもであり、また、では基材上に直接設ける絵
柄層を、では基材上に直接設ける剥離層を、ポリビニ
ルブチラール、セルロース・アセテート・プロピオネー
ト樹脂、または塩素化ポリプロピレン樹脂のいずれか1
種から構成するものである。
る転写シートの基材としては、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムが一般的である。しかし、樹脂の射出成形
品や木質基材等の特に転写面が凹凸表面である各種化粧
部材の表面に絵柄模様を転写で施すには、転写シートの
基材には成形性のある樹脂フィルムとして塩化ビニル樹
脂フィルムが良く使われてきた。このような転写フィル
ムは、例えば、特公平6−69759号公報、特公
平7−29518号公報、特公平7−100398号
公報などに開示されている。では、基材上に剥離性の
あるセルロース系インク等による絵柄層を直接設けた構
成とするもであり、また、では基材上に直接設ける絵
柄層を、では基材上に直接設ける剥離層を、ポリビニ
ルブチラール、セルロース・アセテート・プロピオネー
ト樹脂、または塩素化ポリプロピレン樹脂のいずれか1
種から構成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
では、基材上に絵柄層を直接に設けるべく印刷を行った
時に、溶剤が基材の塩化ビニル樹脂フィルムをアタック
し、剥離強度が不安定となるといった問題がある。ま
た、上記においては、基材の塩化ビニル樹脂フィルム
中に含まれる可塑剤がブリードアウトしてきて、やはり
剥離強度が不安定になるといった問題がある。また、上
記においては、剥離層に使用する樹脂が、ポリビニル
ブチラール、セルロース・アセテート・プロピオネート
樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂という、特定の樹脂に
限定されてしまうという問題がある。以上の様に三次元
成形品等の凹凸表面を持つ被転写体への装飾において
は、塩化ビニル樹脂フィルムは成形性は優れるが、転写
シートの基材としては、使い易く満足すべき性能を持っ
ていなかった。そこで、例えば特公平7−11055
0号公報では、基材として、塩化ビニル樹脂以外にもポ
リスチレン系樹脂、アクリロニトリル系樹脂、ABS樹
脂等の、他のプラスチックフィルムを用いた転写シート
が開示されている。しかし、においては、プラスチッ
クフィルムの他層との密着性改善の為に、基材上にアン
カー層を設ける事が必要で、アンカー層上に剥離層、絵
柄層等を設けた構成とならざろう得ない。従って、アン
カー層や剥離層の為に、転写シートが成形転写される時
に、熱成形の適性温度範囲が狭くなったりする。そこ
で、本発明者は塩化ビニル樹脂フィルム基材を使用ぜす
且つ基材にアンカー層等の付随的層の不要な転写シート
として、自ら適度な剥離性が有り且つ成形性の有る基材
フィルムとして、ポリエチレンフィルムやポリプロピレ
ンフィルムを用いた転写シートを試験研究してきた。ま
た、これらポリエチレンやポリプロピレンのフィルムか
らなる転写シートは、地球環境対策として塩酸ガスを発
生させるという塩化ビニル樹脂フィルムに対する脱塩ビ
対策にもなるものである。しかしながら、これらフィル
ムを用いた転写シートでは、フィルムの結晶性が高く、
融点で急に軟化する為、転写シートの成形条件の範囲が
狭く、又、成形時に熱で伸ばされるとネッキングにより
部分的に白化し、白化した部分の伸びが他所よりも大き
くなるという、伸びの均一性が不安定という問題があっ
た。また、転写シートを製造する際は、基材と転写層と
の剥離強度を適度に調整する必要がある。剥離強度が軽
すぎると転写層自体が取扱中にこぼれ落ち転写シートと
して成り立たない。従って、適度の剥離強度が必要であ
る(箔持ち性)。また、剥離強度が強すぎると、転写シ
ートの基材を剥離時に基材と転写層間でうまく剥がれ
ず、剥離不良となる。従って、転写シートの基材として
は、適度の剥離強度にできる事も重要である。しかしな
がら、これらのポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂
による基材は、通常の転写層用の樹脂に対して剥離強度
が一般に軽過ぎるという問題があった。
では、基材上に絵柄層を直接に設けるべく印刷を行った
時に、溶剤が基材の塩化ビニル樹脂フィルムをアタック
し、剥離強度が不安定となるといった問題がある。ま
た、上記においては、基材の塩化ビニル樹脂フィルム
中に含まれる可塑剤がブリードアウトしてきて、やはり
剥離強度が不安定になるといった問題がある。また、上
記においては、剥離層に使用する樹脂が、ポリビニル
ブチラール、セルロース・アセテート・プロピオネート
樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂という、特定の樹脂に
限定されてしまうという問題がある。以上の様に三次元
成形品等の凹凸表面を持つ被転写体への装飾において
は、塩化ビニル樹脂フィルムは成形性は優れるが、転写
シートの基材としては、使い易く満足すべき性能を持っ
ていなかった。そこで、例えば特公平7−11055
0号公報では、基材として、塩化ビニル樹脂以外にもポ
リスチレン系樹脂、アクリロニトリル系樹脂、ABS樹
脂等の、他のプラスチックフィルムを用いた転写シート
が開示されている。しかし、においては、プラスチッ
クフィルムの他層との密着性改善の為に、基材上にアン
カー層を設ける事が必要で、アンカー層上に剥離層、絵
柄層等を設けた構成とならざろう得ない。従って、アン
カー層や剥離層の為に、転写シートが成形転写される時
に、熱成形の適性温度範囲が狭くなったりする。そこ
で、本発明者は塩化ビニル樹脂フィルム基材を使用ぜす
且つ基材にアンカー層等の付随的層の不要な転写シート
として、自ら適度な剥離性が有り且つ成形性の有る基材
フィルムとして、ポリエチレンフィルムやポリプロピレ
ンフィルムを用いた転写シートを試験研究してきた。ま
た、これらポリエチレンやポリプロピレンのフィルムか
らなる転写シートは、地球環境対策として塩酸ガスを発
生させるという塩化ビニル樹脂フィルムに対する脱塩ビ
対策にもなるものである。しかしながら、これらフィル
ムを用いた転写シートでは、フィルムの結晶性が高く、
融点で急に軟化する為、転写シートの成形条件の範囲が
狭く、又、成形時に熱で伸ばされるとネッキングにより
部分的に白化し、白化した部分の伸びが他所よりも大き
くなるという、伸びの均一性が不安定という問題があっ
た。また、転写シートを製造する際は、基材と転写層と
の剥離強度を適度に調整する必要がある。剥離強度が軽
すぎると転写層自体が取扱中にこぼれ落ち転写シートと
して成り立たない。従って、適度の剥離強度が必要であ
る(箔持ち性)。また、剥離強度が強すぎると、転写シ
ートの基材を剥離時に基材と転写層間でうまく剥がれ
ず、剥離不良となる。従って、転写シートの基材として
は、適度の剥離強度にできる事も重要である。しかしな
がら、これらのポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂
による基材は、通常の転写層用の樹脂に対して剥離強度
が一般に軽過ぎるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、先ず本発明の転写シートは、オレフィン系熱可塑性
エラストマーフィルムを基材として、該基材上に転写層
として、少なくとも剥離層及び絵柄層を有する転写シー
トにおいて、前記剥離層が、第1成分の樹脂の他に、第
2成分の樹脂として塩素化ポリオレフィン樹脂を該層全
量に対して1〜30重量%含有している構成とした。そ
の結果、適度な剥離強度を持たせ、また成形性も付与で
きるものとした。
に、先ず本発明の転写シートは、オレフィン系熱可塑性
エラストマーフィルムを基材として、該基材上に転写層
として、少なくとも剥離層及び絵柄層を有する転写シー
トにおいて、前記剥離層が、第1成分の樹脂の他に、第
2成分の樹脂として塩素化ポリオレフィン樹脂を該層全
量に対して1〜30重量%含有している構成とした。そ
の結果、適度な剥離強度を持たせ、また成形性も付与で
きるものとした。
【0005】また、本発明の化粧部材の製造方法の第1
の方法は、真空プレス法によって、上記転写シートを、
空気圧及び弾性体膜の収縮力によって被転写体に押圧し
て密着させた後、転写シートの基材を剥離して、被転写
体の表面に転写層を転写する様にした。この結果、既に
形のある凹凸表面の被転写体等にも、良好な剥離強度で
転写が可能となる。また、本発明の化粧部材の製造方法
の第2の方法は、射出成形同時絵付け転写法によって、
上記転写シートを一対の型の間に挿入した状態で、両型
を型締めし、両型で形成されるキャビティ内に熔融樹脂
を充填して、成形と同時に成形品表面に転写シートを密
着させた後、両型を開き、転写シートの基材を剥離し
て、成形品からなる被転写体の表面に転写層を転写する
様にした。この結果、樹脂成形と同時に凹凸表面の被転
写体等にも、良好な剥離強度で転写が可能となる。
の方法は、真空プレス法によって、上記転写シートを、
空気圧及び弾性体膜の収縮力によって被転写体に押圧し
て密着させた後、転写シートの基材を剥離して、被転写
体の表面に転写層を転写する様にした。この結果、既に
形のある凹凸表面の被転写体等にも、良好な剥離強度で
転写が可能となる。また、本発明の化粧部材の製造方法
の第2の方法は、射出成形同時絵付け転写法によって、
上記転写シートを一対の型の間に挿入した状態で、両型
を型締めし、両型で形成されるキャビティ内に熔融樹脂
を充填して、成形と同時に成形品表面に転写シートを密
着させた後、両型を開き、転写シートの基材を剥離し
て、成形品からなる被転写体の表面に転写層を転写する
様にした。この結果、樹脂成形と同時に凹凸表面の被転
写体等にも、良好な剥離強度で転写が可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の転写シート及び、それを用いた化粧部材の製造方法
を詳述する。
明の転写シート及び、それを用いた化粧部材の製造方法
を詳述する。
【0007】図1は本発明の転写シートの一形態を示す
断面図である。同図に例示する如く、本発明の転写シー
ト10は、オレフィン系熱可塑性エラストマーフィルム
からなる基材1上に、転写層2として少なくとも、特定
の材料からなる剥離層3、絵柄層4を設けた構成のもの
である。また、本発明の転写シートの他の形態として
は、例えば、更に絵柄層4の面に接着剤層を有するもの
でも良い。もちろん、絵柄層が被転写体との接着性を有
する場合、あるいは接着剤層を被転写体側に塗工や塗装
などにより施しておく場合等では接着剤層は転写シート
に設けなくても良い。
断面図である。同図に例示する如く、本発明の転写シー
ト10は、オレフィン系熱可塑性エラストマーフィルム
からなる基材1上に、転写層2として少なくとも、特定
の材料からなる剥離層3、絵柄層4を設けた構成のもの
である。また、本発明の転写シートの他の形態として
は、例えば、更に絵柄層4の面に接着剤層を有するもの
でも良い。もちろん、絵柄層が被転写体との接着性を有
する場合、あるいは接着剤層を被転写体側に塗工や塗装
などにより施しておく場合等では接着剤層は転写シート
に設けなくても良い。
【0008】〔基材〕基材1にはオレフィン系熱可塑性
エラストマーフィルムを用いるが、オレフィン系熱可塑
性エラストマーとしては、例えば下記のものが使用でき
る。
エラストマーフィルムを用いるが、オレフィン系熱可塑
性エラストマーとしては、例えば下記のものが使用でき
る。
【0009】特公平6−23278号公報記載の、
(A) ソフトセグメントとして、数平均分子量Mnが2
5,000以上、且つ、重量平均分子量Mwと数平均分
子量Mnとの比Mw/Mn≦7の沸騰ヘプタン可溶ポリ
プロピレン10〜90重量%と、(B) ソフトセグメント
として、メルトインデックスが0.1〜4g/10分の
沸騰ヘプタン不溶性ポリプロピレン90〜10重量%、
との混合物からなる軟質ポリプロピレン。
(A) ソフトセグメントとして、数平均分子量Mnが2
5,000以上、且つ、重量平均分子量Mwと数平均分
子量Mnとの比Mw/Mn≦7の沸騰ヘプタン可溶ポリ
プロピレン10〜90重量%と、(B) ソフトセグメント
として、メルトインデックスが0.1〜4g/10分の
沸騰ヘプタン不溶性ポリプロピレン90〜10重量%、
との混合物からなる軟質ポリプロピレン。
【0010】特公昭53−21021号公報記載の如
き、(A) ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペ
ンテン等のオレフィン重合体(結晶性高分子)をハード
セグメントとし、これに(B) 部分架橋したエチレン−プ
ロピレン共重合体ゴム、不飽和エチレン−プロピレン−
非共役ジエン三元共重合体ゴム等のモノオレフィン共重
合体ゴムをソフトセグメントとし、これらを均一に配合
し混合してなるオレフィン系エラストマー。なお、モノ
オレフィンゴム/オレフィン重合体=50/50〜90
/10(重量比)の割合で混合する。
き、(A) ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペ
ンテン等のオレフィン重合体(結晶性高分子)をハード
セグメントとし、これに(B) 部分架橋したエチレン−プ
ロピレン共重合体ゴム、不飽和エチレン−プロピレン−
非共役ジエン三元共重合体ゴム等のモノオレフィン共重
合体ゴムをソフトセグメントとし、これらを均一に配合
し混合してなるオレフィン系エラストマー。なお、モノ
オレフィンゴム/オレフィン重合体=50/50〜90
/10(重量比)の割合で混合する。
【0011】特公昭53−34210号公報等に記載
の如き、(B) 未架橋モノオレフィン共重合体ゴム(ソフ
トセグメント)と、(A) オレフィン系共重合体(結晶
性、ハードセグメント)と架橋剤とを混合し、加熱し剪
断応力を加えつつ動的に部分架橋させてなるオレフィン
系エラストマー。なお、(B) モノオレフィンゴム/(A)
オレフィン系共重合体=60/40〜80/20(重量
比)である。
の如き、(B) 未架橋モノオレフィン共重合体ゴム(ソフ
トセグメント)と、(A) オレフィン系共重合体(結晶
性、ハードセグメント)と架橋剤とを混合し、加熱し剪
断応力を加えつつ動的に部分架橋させてなるオレフィン
系エラストマー。なお、(B) モノオレフィンゴム/(A)
オレフィン系共重合体=60/40〜80/20(重量
比)である。
【0012】特公昭56−15741号公報等に記載
の如き、(A) アイソタクチックポリプロピレン、プロピ
レン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重
合体等のペルオキシドと混合・加熱すると分子量を減
じ、流動性を増すペルオキシド分解型オレフィン重合体
(ハードセグメント)と、(B) エチレン−プロピレン共
重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三元
共重合体ゴム等のペルオキシドと混合・加熱することに
より、架橋して流動性が減じるペルオキシド架橋型モノ
オレフィン共重合体ゴム(ソフトセグメント)、(C) ポ
リイソブチレン、ブチルゴム等のペルオキシドと混合・
加熱しても架橋せず、流動性が不変の、ペルオキシド非
架橋型炭化水素ゴム(ソフトセグメント兼流動性改質成
分)、及び(D) パラフィン系、ナフテン系、芳香族系等
の鉱物油系軟化剤、とを混合し、有機ペルオキシドの存
在下で動的に熱処理してなるオレフィン系エラストマ
ー。なお、(A) が90〜40重量部、(B) が10〜60
重量部で、(A) +(B) =100重量部として、これに、
(C) 及び/又は(D) が5〜100重量部の配合比とな
る。
の如き、(A) アイソタクチックポリプロピレン、プロピ
レン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン−1共重
合体等のペルオキシドと混合・加熱すると分子量を減
じ、流動性を増すペルオキシド分解型オレフィン重合体
(ハードセグメント)と、(B) エチレン−プロピレン共
重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三元
共重合体ゴム等のペルオキシドと混合・加熱することに
より、架橋して流動性が減じるペルオキシド架橋型モノ
オレフィン共重合体ゴム(ソフトセグメント)、(C) ポ
リイソブチレン、ブチルゴム等のペルオキシドと混合・
加熱しても架橋せず、流動性が不変の、ペルオキシド非
架橋型炭化水素ゴム(ソフトセグメント兼流動性改質成
分)、及び(D) パラフィン系、ナフテン系、芳香族系等
の鉱物油系軟化剤、とを混合し、有機ペルオキシドの存
在下で動的に熱処理してなるオレフィン系エラストマ
ー。なお、(A) が90〜40重量部、(B) が10〜60
重量部で、(A) +(B) =100重量部として、これに、
(C) 及び/又は(D) が5〜100重量部の配合比とな
る。
【0013】特開平2−139232号公報に記載の
如き、エチレン−スチレン−ブチレン共重合体からなる
オレフィン系熱可塑性エラストマー。
如き、エチレン−スチレン−ブチレン共重合体からなる
オレフィン系熱可塑性エラストマー。
【0014】極性基として水酸基又は/及びカルボキ
シル基を持たせた、上記からのオレフィン系熱可塑
性エラストマー。例えば、エチレン−ビニルアルコール
共重合体等のグラフト重合で水酸基を、また、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸等のの共重合体でカルボキシ
ル基を導入したオレフィン系熱可塑性エラストマーを用
いる。これら水酸基、カルボキシル基はどちらか一方、
又は両方を併用してもよく、これら極性基は、剥離層な
どの転写層との剥離強度を調整する作用を持つ。
シル基を持たせた、上記からのオレフィン系熱可塑
性エラストマー。例えば、エチレン−ビニルアルコール
共重合体等のグラフト重合で水酸基を、また、マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸等のの共重合体でカルボキシ
ル基を導入したオレフィン系熱可塑性エラストマーを用
いる。これら水酸基、カルボキシル基はどちらか一方、
又は両方を併用してもよく、これら極性基は、剥離層な
どの転写層との剥離強度を調整する作用を持つ。
【0015】上記のようなオレフィン系熱可塑性エラス
トマーは、従来公知のカレンダー法、インフレーション
法、Tダイ押し出し法等の成膜方法によって、フィルム
とすることができる。なお、使用するフィルムの厚みは
成形方法等によるが、20〜500μm程度である。ま
た、フィルムは、延伸フィルム、未延伸フィルムのいず
れでも良いが、三次元成形に対する成形性を考慮する
と、未延伸フィルムを用いるのが好ましい。また、基材
と転写層との剥離強度を適度なものに調整する為に、基
材に用いるオレフィン系熱可塑性エラストマーに前記の
如き極性基を持たせたり、あるいは基材のコロナ処理、
プラズマ処理等を施してもよい。
トマーは、従来公知のカレンダー法、インフレーション
法、Tダイ押し出し法等の成膜方法によって、フィルム
とすることができる。なお、使用するフィルムの厚みは
成形方法等によるが、20〜500μm程度である。ま
た、フィルムは、延伸フィルム、未延伸フィルムのいず
れでも良いが、三次元成形に対する成形性を考慮する
と、未延伸フィルムを用いるのが好ましい。また、基材
と転写層との剥離強度を適度なものに調整する為に、基
材に用いるオレフィン系熱可塑性エラストマーに前記の
如き極性基を持たせたり、あるいは基材のコロナ処理、
プラズマ処理等を施してもよい。
【0016】上記のオレフィン系熱可塑性エラストマー
としては、従来使用されて来た半硬質(可塑剤含有量が
ジオクチルフタレート換算で10〜30phr)塩化ビ
ニル樹脂と同等の三次元成形性と機械的強度を有する事
が必要がある。その為には、25℃に於ける破断強度が
300〜400kg/cm2、25℃での破断伸度が150〜
180%、70℃に於ける破断強度が200〜300kg
/cm2、70℃での破断伸度が160〜200%のものを
選ぶ。なお、測定値はJIS−K−6734に基づく値
である。25℃での破断強度が、この値を越えるか、又
は破断伸度がこの値未満であると、常温での三次元成形
性が不足し、70℃では破断強度がこの値を越えるか、
又は破断伸度がこの値未満であると、加熱成形(通常7
0℃〜150℃程度)時の三次元成形性が不足する。2
5℃での破断強度がこの値未満であると、常温での三次
元成形時に転写シートの破断を生じ易く、25℃での破
断伸度がこの値を越えると、多色印刷時の見当精度が不
良となる。70℃に於ける破断強度がこの値未満か、又
は破断伸度がこの値を越えると、三次元成形時の絵柄の
歪みが著しくなる。
としては、従来使用されて来た半硬質(可塑剤含有量が
ジオクチルフタレート換算で10〜30phr)塩化ビ
ニル樹脂と同等の三次元成形性と機械的強度を有する事
が必要がある。その為には、25℃に於ける破断強度が
300〜400kg/cm2、25℃での破断伸度が150〜
180%、70℃に於ける破断強度が200〜300kg
/cm2、70℃での破断伸度が160〜200%のものを
選ぶ。なお、測定値はJIS−K−6734に基づく値
である。25℃での破断強度が、この値を越えるか、又
は破断伸度がこの値未満であると、常温での三次元成形
性が不足し、70℃では破断強度がこの値を越えるか、
又は破断伸度がこの値未満であると、加熱成形(通常7
0℃〜150℃程度)時の三次元成形性が不足する。2
5℃での破断強度がこの値未満であると、常温での三次
元成形時に転写シートの破断を生じ易く、25℃での破
断伸度がこの値を越えると、多色印刷時の見当精度が不
良となる。70℃に於ける破断強度がこの値未満か、又
は破断伸度がこの値を越えると、三次元成形時の絵柄の
歪みが著しくなる。
【0017】〔剥離層〕剥離層3は、転写層の一部とし
て、転写後は被転写体に転写移行し被転写体の表面を薬
品、紫外線、磨耗等から保護する保護層となると共に、
転写層の基材に対する接着性を調整し、剥離性を適度な
ものとする等の為に適宜設けるものである。剥離層を構
成する樹脂としては、第1成分及び第2成分の混合系か
ら成る。第1成分の樹脂としては、適度な剥離性を与え
ると共に、三次元成形する為に、伸び適性の優れた樹脂
が好ましい。そしてその主成分の樹脂としては、塩素化
ポリオレフィン樹脂以外の樹脂、例えば、ポリビニルブ
チラール系樹脂、ニトロセルロース等のセルロース系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹
脂、或いは、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、或い
は、ゴム系樹脂、アクリレート系等の電離放射線硬化性
樹脂等が使用できる。更に、これら樹脂の他に、第2成
分として塩素化ポリオレフィン樹脂を、剥離層全量に対
して1〜30重量%含有させる。塩素化ポリオレフィン
樹脂を、第2成分として特定量含有させる事によって、
適切な剥離強度の調整が可能となる。塩素化ポリオレフ
ィン樹脂を添加する事により、剥離層の剥離強度は第1
成分の樹脂のみの場合に比べ、増加させる作用を持つ。
塩素化ポリオレフィンの含有量が1重量%未満ではその
効果がなく剥離強度が低く箔持ち性が低下し、また30
重量%を越えても剥離強度が強すぎて剥離不良となり好
ましくない。塩素化ポリオレフィン樹脂としては、塩素
化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等が用いられる
が、通常は塩素化ポリプロピレンが好ましい効果が得ら
れ使用し易い。なお、本発明の転写シートでは、その基
材としてオレフィン系熱可塑性エラストマーを用いてい
る為に、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等を用いた従来の転写シートに比較して、使用できる
剥離層の樹脂の制限が少ない利点もある。すなわち、前
記従来技術に於いては、塩化ビニル樹脂フィルムに対
する剥離性の点から、ポリビニルブチラール、セルロー
ス・アセテート・プロピオネート樹脂、塩素化ポリプロ
ピレン樹脂などの単体による剥離層に限定される。しか
しながら、これらの樹脂は耐摩耗性、耐薬品性、耐溶剤
性に乏しく、転写後の表面物性が特に要求されない用途
に限定された。一方、本発明に於いては、必要とあらば
表面保護層として耐溶剤性等表面物性に優れたウレタン
系樹脂、電離放射線硬化性樹脂等を使用することもでき
る。この結果、転写後に被転写体の表面層となる剥離層
の樹脂に制限が少ないので、得られる化粧部材の表面物
性、例えば、耐溶剤性、耐擦傷性、耐摩耗性等の表面物
性を必要に応じ、より自由に設計できるという優れた転
写シートとなる。また、このように、優れた表面物性を
付与できることから、転写形成される剥離層を塗装フィ
ニッシュとしても使用できる。なお、剥離層の厚みは
0.5〜30μm、通常は2〜10μm程度とする。な
お、化粧部材としての表面保護層は、転写層を転写後に
スプレー塗装等によっても良い。
て、転写後は被転写体に転写移行し被転写体の表面を薬
品、紫外線、磨耗等から保護する保護層となると共に、
転写層の基材に対する接着性を調整し、剥離性を適度な
ものとする等の為に適宜設けるものである。剥離層を構
成する樹脂としては、第1成分及び第2成分の混合系か
ら成る。第1成分の樹脂としては、適度な剥離性を与え
ると共に、三次元成形する為に、伸び適性の優れた樹脂
が好ましい。そしてその主成分の樹脂としては、塩素化
ポリオレフィン樹脂以外の樹脂、例えば、ポリビニルブ
チラール系樹脂、ニトロセルロース等のセルロース系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹
脂、或いは、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、或い
は、ゴム系樹脂、アクリレート系等の電離放射線硬化性
樹脂等が使用できる。更に、これら樹脂の他に、第2成
分として塩素化ポリオレフィン樹脂を、剥離層全量に対
して1〜30重量%含有させる。塩素化ポリオレフィン
樹脂を、第2成分として特定量含有させる事によって、
適切な剥離強度の調整が可能となる。塩素化ポリオレフ
ィン樹脂を添加する事により、剥離層の剥離強度は第1
成分の樹脂のみの場合に比べ、増加させる作用を持つ。
塩素化ポリオレフィンの含有量が1重量%未満ではその
効果がなく剥離強度が低く箔持ち性が低下し、また30
重量%を越えても剥離強度が強すぎて剥離不良となり好
ましくない。塩素化ポリオレフィン樹脂としては、塩素
化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等が用いられる
が、通常は塩素化ポリプロピレンが好ましい効果が得ら
れ使用し易い。なお、本発明の転写シートでは、その基
材としてオレフィン系熱可塑性エラストマーを用いてい
る為に、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等を用いた従来の転写シートに比較して、使用できる
剥離層の樹脂の制限が少ない利点もある。すなわち、前
記従来技術に於いては、塩化ビニル樹脂フィルムに対
する剥離性の点から、ポリビニルブチラール、セルロー
ス・アセテート・プロピオネート樹脂、塩素化ポリプロ
ピレン樹脂などの単体による剥離層に限定される。しか
しながら、これらの樹脂は耐摩耗性、耐薬品性、耐溶剤
性に乏しく、転写後の表面物性が特に要求されない用途
に限定された。一方、本発明に於いては、必要とあらば
表面保護層として耐溶剤性等表面物性に優れたウレタン
系樹脂、電離放射線硬化性樹脂等を使用することもでき
る。この結果、転写後に被転写体の表面層となる剥離層
の樹脂に制限が少ないので、得られる化粧部材の表面物
性、例えば、耐溶剤性、耐擦傷性、耐摩耗性等の表面物
性を必要に応じ、より自由に設計できるという優れた転
写シートとなる。また、このように、優れた表面物性を
付与できることから、転写形成される剥離層を塗装フィ
ニッシュとしても使用できる。なお、剥離層の厚みは
0.5〜30μm、通常は2〜10μm程度とする。な
お、化粧部材としての表面保護層は、転写層を転写後に
スプレー塗装等によっても良い。
【0018】また、剥離層には、耐候性(耐光性)をよ
り向上させる為に、紫外線吸収剤、光安定剤のどちらか
一方、又は両方を添加することができ、その添加量は紫
外線吸収剤、光安定剤とも通常0.5〜10重量%程度
であるが、一般的には紫外線吸収剤と光安定剤とを併用
するのが好ましい。これより少ないと、耐候性向上効果
が充分に得られず、又これより多いと着色化し、多量に
入れても効果的に変化がなく好ましくない。紫外線吸収
剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン
系、サリチル酸系等の有機系の紫外線吸収剤の他、粒径
0.2μm以下の微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリウム、
酸化チタン等の無機物を用いることができる。光安定剤
としては、ビス−(2,2,2,,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)セバケート等のヒンダードアミン
系ラジカル捕捉剤を用いることができる。
り向上させる為に、紫外線吸収剤、光安定剤のどちらか
一方、又は両方を添加することができ、その添加量は紫
外線吸収剤、光安定剤とも通常0.5〜10重量%程度
であるが、一般的には紫外線吸収剤と光安定剤とを併用
するのが好ましい。これより少ないと、耐候性向上効果
が充分に得られず、又これより多いと着色化し、多量に
入れても効果的に変化がなく好ましくない。紫外線吸収
剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン
系、サリチル酸系等の有機系の紫外線吸収剤の他、粒径
0.2μm以下の微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリウム、
酸化チタン等の無機物を用いることができる。光安定剤
としては、ビス−(2,2,2,,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)セバケート等のヒンダードアミン
系ラジカル捕捉剤を用いることができる。
【0019】〔絵柄層〕次に絵柄層4としては、絵柄等
のパターンや全ベタ柄等を、公知のビヒクルに顔料等を
混合したインク、塗液を用いて印刷や塗工で形成したも
のである。印刷方法としてはグラビア印刷、オフセット
印刷、凸版印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷
等のような従来公知の印刷方式を用いることができる。
全ベタ柄では、グラビアコート、グラビアリバースコー
ト等の従来公知の塗工方式を用いることができる。
のパターンや全ベタ柄等を、公知のビヒクルに顔料等を
混合したインク、塗液を用いて印刷や塗工で形成したも
のである。印刷方法としてはグラビア印刷、オフセット
印刷、凸版印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷
等のような従来公知の印刷方式を用いることができる。
全ベタ柄では、グラビアコート、グラビアリバースコー
ト等の従来公知の塗工方式を用いることができる。
【0020】絵柄層用の印刷インク又は塗液としては種
々のものを用いることができ、バインダー樹脂、着色
剤、溶剤、また、必要に応じて適宜、体質顔料、硬化
剤、各種添加剤等を添加した組成物を使用することがで
きる。なお、バインダー樹脂としては、例えば、アクリ
ル系樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン、酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セ
ルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン等の常
温又は熱硬化性樹脂、アクリル系等の電離放射線硬化型
樹脂などの通常のものが単体又はこれら樹脂の混合体と
して使用できる。本発明の転写シートでは基材にオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーを用いているので、絵柄層
を基材上に直接設ける場合でも、従来の塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のフィルムに比較
して、広範囲なバインダー樹脂を使用できるが、剥離層
を設けた上に絵柄層を設ける場合には、バインダー樹脂
はさらに広範囲に使用することができる。なお、着色剤
としては、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバル
トブルー、チタン黄、黄鉛、カーボンブラック等の無機
顔料、イソインドリノン、ハンザイエローA、キナクリ
ドン、パーマネントレッド4R、フタロシアニンブル
ー、インダスレンブルーRS、アニリンブラック等の有
機顔料(或いは染料も含む)、アルミニウム、真鍮等の
金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔
粉からなる真珠光沢(パール)顔料等の従来公知の着色
顔料が使用できる。また、体質顔料としては、炭酸カル
シウム、シリカ、アルナミ、硫酸バリウム等が使用され
る。また、剥離層において述べた、紫外線吸収剤及び/
又は光安定剤を混合使用することもできる。なお、絵柄
層の模様は、例えば、木目模様、石目模様、布目模様、
革絞模様、文字、幾何学図形、記号、線画、各種抽象模
様、全面ベタ柄、或いはこれらの組合せ等と任意であ。
々のものを用いることができ、バインダー樹脂、着色
剤、溶剤、また、必要に応じて適宜、体質顔料、硬化
剤、各種添加剤等を添加した組成物を使用することがで
きる。なお、バインダー樹脂としては、例えば、アクリ
ル系樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン、酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セ
ルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン等の常
温又は熱硬化性樹脂、アクリル系等の電離放射線硬化型
樹脂などの通常のものが単体又はこれら樹脂の混合体と
して使用できる。本発明の転写シートでは基材にオレフ
ィン系熱可塑性エラストマーを用いているので、絵柄層
を基材上に直接設ける場合でも、従来の塩化ビニル樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のフィルムに比較
して、広範囲なバインダー樹脂を使用できるが、剥離層
を設けた上に絵柄層を設ける場合には、バインダー樹脂
はさらに広範囲に使用することができる。なお、着色剤
としては、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバル
トブルー、チタン黄、黄鉛、カーボンブラック等の無機
顔料、イソインドリノン、ハンザイエローA、キナクリ
ドン、パーマネントレッド4R、フタロシアニンブル
ー、インダスレンブルーRS、アニリンブラック等の有
機顔料(或いは染料も含む)、アルミニウム、真鍮等の
金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔
粉からなる真珠光沢(パール)顔料等の従来公知の着色
顔料が使用できる。また、体質顔料としては、炭酸カル
シウム、シリカ、アルナミ、硫酸バリウム等が使用され
る。また、剥離層において述べた、紫外線吸収剤及び/
又は光安定剤を混合使用することもできる。なお、絵柄
層の模様は、例えば、木目模様、石目模様、布目模様、
革絞模様、文字、幾何学図形、記号、線画、各種抽象模
様、全面ベタ柄、或いはこれらの組合せ等と任意であ。
【0021】また、絵柄層としては、金属薄膜を全面又
は部分的にパターン状に積層してもよく、この金属薄膜
は、アルミニウム、クロム、金、銀、銅等の金属を用
い、真空蒸着、スパッタリング等の方法で製膜する。な
お、パターン状に形成するには、金属薄膜不要部分に水
溶性インクにより除去層を所望のパターンで設けた上か
ら全面に金属薄膜を蒸着等で形成し、しかる後水洗して
上記除去層とともにその直上の金属薄膜を除去する等の
公知の手法による。絵柄層は、前記印刷等による層と、
この金属薄膜との組み合わせでもよい。
は部分的にパターン状に積層してもよく、この金属薄膜
は、アルミニウム、クロム、金、銀、銅等の金属を用
い、真空蒸着、スパッタリング等の方法で製膜する。な
お、パターン状に形成するには、金属薄膜不要部分に水
溶性インクにより除去層を所望のパターンで設けた上か
ら全面に金属薄膜を蒸着等で形成し、しかる後水洗して
上記除去層とともにその直上の金属薄膜を除去する等の
公知の手法による。絵柄層は、前記印刷等による層と、
この金属薄膜との組み合わせでもよい。
【0022】〔接着剤層〕接着剤層は、必要に応じて転
写層の一部として設けることができる。また、接着剤層
は被転写体側にロールコート等による塗工法やスプレー
コート等による塗装法で施しておいても良い。被転写体
に接着剤層を施しておく場合、絵柄層自身が被転写体と
の接着性を有する場合では、転写層としての接着剤層は
省略できる。接着剤層の樹脂としては、当然の事として
被転写体との密着性を考慮する必要があり、後述する被
転写体の材料により適宜接着性のある物を選択する。
写層の一部として設けることができる。また、接着剤層
は被転写体側にロールコート等による塗工法やスプレー
コート等による塗装法で施しておいても良い。被転写体
に接着剤層を施しておく場合、絵柄層自身が被転写体と
の接着性を有する場合では、転写層としての接着剤層は
省略できる。接着剤層の樹脂としては、当然の事として
被転写体との密着性を考慮する必要があり、後述する被
転写体の材料により適宜接着性のある物を選択する。
【0023】この様な接着剤層の樹脂としては、例え
ば、アクリル系樹脂は好ましい樹脂の一つである。アク
リル系樹脂は、各種アクリル酸エステル及びメタクリル
酸エステル、その他ビニルモノマーを共重合することに
よって、被転写体の材質に合わせた密着性を適宜調整し
易いからである。例えば、被転写体がABS樹脂の場合
には、このアクリル系樹脂は好ましい樹脂である。ま
た、被転写体が塩化ビニル樹脂等の塩化ビニル系の場合
には、アクリル系樹脂に加えて、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体を混合使用する等、被転写体の材質により適
宜他の樹脂を混合併用することにより、より優れた密着
性が得られることもある。接着剤層の発現機構に関して
は、いわゆる転写シートに用いる加熱により接着性が発
現する感熱型のものであってもよいし、感圧型、あるい
は溶剤活性型等、と任意である。なお、感圧型の場合に
は、通常、転写直前まで接着剤層を保護しておくために
剥離紙又は剥離フィルムが接着剤層の表面に積層された
構成の転写シートとなる。また、接着剤層の厚さは通常
1〜50μm程度である。なお、前記した様に、本発明
の転写シートでは接着剤層を設けずに、転写する際に接
着剤を転写シート側及び/又は被転写体側に施してから
転写する場合もある。転写シートに接着剤層があり、な
お且つ被転写体側にも接着剤を施すと、転写層の密着性
をより向上させる効果がある。また、射出成形同時絵付
法等の液状の樹脂から樹脂を固化させて転写層が転写さ
れた三次元立体成形品等の化粧部材を製造する場合に
は、液状の樹脂自身を接着剤として機能させることもあ
る。
ば、アクリル系樹脂は好ましい樹脂の一つである。アク
リル系樹脂は、各種アクリル酸エステル及びメタクリル
酸エステル、その他ビニルモノマーを共重合することに
よって、被転写体の材質に合わせた密着性を適宜調整し
易いからである。例えば、被転写体がABS樹脂の場合
には、このアクリル系樹脂は好ましい樹脂である。ま
た、被転写体が塩化ビニル樹脂等の塩化ビニル系の場合
には、アクリル系樹脂に加えて、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体を混合使用する等、被転写体の材質により適
宜他の樹脂を混合併用することにより、より優れた密着
性が得られることもある。接着剤層の発現機構に関して
は、いわゆる転写シートに用いる加熱により接着性が発
現する感熱型のものであってもよいし、感圧型、あるい
は溶剤活性型等、と任意である。なお、感圧型の場合に
は、通常、転写直前まで接着剤層を保護しておくために
剥離紙又は剥離フィルムが接着剤層の表面に積層された
構成の転写シートとなる。また、接着剤層の厚さは通常
1〜50μm程度である。なお、前記した様に、本発明
の転写シートでは接着剤層を設けずに、転写する際に接
着剤を転写シート側及び/又は被転写体側に施してから
転写する場合もある。転写シートに接着剤層があり、な
お且つ被転写体側にも接着剤を施すと、転写層の密着性
をより向上させる効果がある。また、射出成形同時絵付
法等の液状の樹脂から樹脂を固化させて転写層が転写さ
れた三次元立体成形品等の化粧部材を製造する場合に
は、液状の樹脂自身を接着剤として機能させることもあ
る。
【0024】ここで、本発明の転写シートの被転写体に
ついて述べれば、被転写体としては、特にその材質、形
状に限定されるものではなく、例えば材質としては、ア
クリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリロニトリル−
ブタジン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリカー
ボネート系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、フェ
ノール樹脂等の樹脂類、或いは、アルミニウム、鉄、ス
テンレス、真鍮等の金属或いは金属化合物類、合板、木
質板、中密度繊維板(MDF)等の木材類、ガラス、陶
磁器、タイル等のセラミック類、ALC(軽量気泡コン
クリート)、GRC(繊維強化コンクリート)等のセメ
ント等と任意である。また、形状も樹脂の押出成形体、
射出成形体、プレス成形体、平板、曲面板、棒状体等と
任意である。また、形状については、成形同時絵付け転
写法では、被転写体の形状は転写と同時に形作られるも
のである。
ついて述べれば、被転写体としては、特にその材質、形
状に限定されるものではなく、例えば材質としては、ア
クリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリロニトリル−
ブタジン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリカー
ボネート系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、フェ
ノール樹脂等の樹脂類、或いは、アルミニウム、鉄、ス
テンレス、真鍮等の金属或いは金属化合物類、合板、木
質板、中密度繊維板(MDF)等の木材類、ガラス、陶
磁器、タイル等のセラミック類、ALC(軽量気泡コン
クリート)、GRC(繊維強化コンクリート)等のセメ
ント等と任意である。また、形状も樹脂の押出成形体、
射出成形体、プレス成形体、平板、曲面板、棒状体等と
任意である。また、形状については、成形同時絵付け転
写法では、被転写体の形状は転写と同時に形作られるも
のである。
【0025】ところで、以上の様な、本発明の転写シー
トは、被転写体の被転写面が平面のものでも、もちろん
適用できるが、基材としてオレフィン系熱可塑性エラス
トマーフィルムを用いる本発明の転写シートがその真価
を発揮するのは、被転写面が凹凸表面である被転写体に
対してである。本発明の転写シートを利用して被転写体
に転写する方法としては、例えば、下記の様な従来公知
の各種の転写方法を用いることができる。
トは、被転写体の被転写面が平面のものでも、もちろん
適用できるが、基材としてオレフィン系熱可塑性エラス
トマーフィルムを用いる本発明の転写シートがその真価
を発揮するのは、被転写面が凹凸表面である被転写体に
対してである。本発明の転写シートを利用して被転写体
に転写する方法としては、例えば、下記の様な従来公知
の各種の転写方法を用いることができる。
【0026】特公平2−42080号公報、特開平6
−315950号公報等に記載されるように、転写シー
トを射出成形の雌雄両金型間に配置した後、溶融樹脂を
型内に射出充填し、樹脂成型品の成形と同時にその表面
に転写シートから転写層を転写させる、所謂射出成形同
時絵付け転写方法、 特公昭56−45768号公報(オーバーレイ法)、
特公昭60−58014号公報(真空プレス法)等に記
載されるように、成形品等の立体形状物品の表面に転写
シートを、間に必要に応じ適宜接着剤を介して対向又は
載置し、立体形状物品側からの真空吸引による圧力差に
より転写シートの転写層を立体形状物品の表面に転写す
る、所謂真空成形積層法を利用した転写法、 特公昭61−5895号公報、特公平3−2666号
公報等に記載されるように、円柱、多角柱等の柱状基材
の長軸方向に、転写シートを間に必要に応じ適宜接着剤
層を介して供給しつつ、複数の向きの異なるローラーに
より、柱状基材を構成する複数の側面に順次化粧シート
を加圧接着して転写層を転写してゆく、所謂ラッピング
加工方法による転写方法、 その他、BMC(Bulk Molding Compound) 成形法、S
MC(Sheet Molding Compound)成形法、ハンドレイアッ
プ成形法等のFRP(Fiber Reinforced Plastics) にお
ける各種成形法、或いは、RIM(Reaction Injiction
Molding)、マッチドモールド成形法等の成形法、等があ
る。
−315950号公報等に記載されるように、転写シー
トを射出成形の雌雄両金型間に配置した後、溶融樹脂を
型内に射出充填し、樹脂成型品の成形と同時にその表面
に転写シートから転写層を転写させる、所謂射出成形同
時絵付け転写方法、 特公昭56−45768号公報(オーバーレイ法)、
特公昭60−58014号公報(真空プレス法)等に記
載されるように、成形品等の立体形状物品の表面に転写
シートを、間に必要に応じ適宜接着剤を介して対向又は
載置し、立体形状物品側からの真空吸引による圧力差に
より転写シートの転写層を立体形状物品の表面に転写す
る、所謂真空成形積層法を利用した転写法、 特公昭61−5895号公報、特公平3−2666号
公報等に記載されるように、円柱、多角柱等の柱状基材
の長軸方向に、転写シートを間に必要に応じ適宜接着剤
層を介して供給しつつ、複数の向きの異なるローラーに
より、柱状基材を構成する複数の側面に順次化粧シート
を加圧接着して転写層を転写してゆく、所謂ラッピング
加工方法による転写方法、 その他、BMC(Bulk Molding Compound) 成形法、S
MC(Sheet Molding Compound)成形法、ハンドレイアッ
プ成形法等のFRP(Fiber Reinforced Plastics) にお
ける各種成形法、或いは、RIM(Reaction Injiction
Molding)、マッチドモールド成形法等の成形法、等があ
る。
【0027】なお、上記及びの成形法は、三次元成
形品の三次元形状発現と同時に転写するものであり、
及びは既に三次元形状を既に成した成形品に転写する
ものである。また、上記の方法では、樹脂の成形型、
又は別の型により転写シートを予備成形した後に、樹脂
を射出成形して成形と同時に転写する方法もある。これ
と同様に、に列記の方法においても、転写シートの三
次元成形は成形と同時の場合と、成形の前に予備成形す
る場合がある。なお、ハンドレイアップ法では、転写シ
ートの成形は予備成形となる。
形品の三次元形状発現と同時に転写するものであり、
及びは既に三次元形状を既に成した成形品に転写する
ものである。また、上記の方法では、樹脂の成形型、
又は別の型により転写シートを予備成形した後に、樹脂
を射出成形して成形と同時に転写する方法もある。これ
と同様に、に列記の方法においても、転写シートの三
次元成形は成形と同時の場合と、成形の前に予備成形す
る場合がある。なお、ハンドレイアップ法では、転写シ
ートの成形は予備成形となる。
【0028】以上の各種成形法のなかでも、真空プレス
法と、射出成形同時絵付け転写方法は代表的な成形法で
ある。そこで、前記転写シートを用いた本発明の化粧部
材の製造方法として、この真空プレス法と、射出成形同
時絵付け転写方法による製造方法を説明する。
法と、射出成形同時絵付け転写方法は代表的な成形法で
ある。そこで、前記転写シートを用いた本発明の化粧部
材の製造方法として、この真空プレス法と、射出成形同
時絵付け転写方法による製造方法を説明する。
【0029】図2は、上記の真空成形積層法を利用し
た転写法の中でも、真空プレス法を利用した化粧部材の
製造方法の説明図である。真空プレス法は、真空ラミネ
ート法と似ているが、転写シートの被転写体への圧接に
空気圧以外に、弾性体膜としてゴム状弾性膜の収縮力
(収縮圧)も利用する点、転写シートの加熱をヒータに
より加熱されたゴム状弾性膜を通して行う点等が若干異
なり、転写シートの均一加熱とより強い圧接力等に特徴
がある。
た転写法の中でも、真空プレス法を利用した化粧部材の
製造方法の説明図である。真空プレス法は、真空ラミネ
ート法と似ているが、転写シートの被転写体への圧接に
空気圧以外に、弾性体膜としてゴム状弾性膜の収縮力
(収縮圧)も利用する点、転写シートの加熱をヒータに
より加熱されたゴム状弾性膜を通して行う点等が若干異
なり、転写シートの均一加熱とより強い圧接力等に特徴
がある。
【0030】同図の概略構成図に示す真空プレス装置3
0は、上方には流体圧シリンダー等の上下動作手段13
により上下に移動可能な上室11があり、上室11に対
面して下方に下室21がある。上室11の内部には赤外
線輻射型のヒータ12が配置されている。また上室11
の下部開口面はゴム状弾性膜15にて全面が覆われてい
る。ゴム状弾性膜15には通常シリコンゴム等が用いら
れる。下室21はその上面が複数の排気孔23を有する
置台22となっている。上室11及び下室21には、そ
れぞれ給排気ポート14、24があり、それぞれの内部
圧を独立に調整できる。真空プレス法では、先ず、上室
11が上方に移動して下室21と分離した状態で、被転
写体20を置台22に配置し、さらに転写シート10を
被転写体20の上から配置する。その際、転写シート1
0の転写層側が被転写体20と向き合う様にする。接着
剤を転写シートや被転写体の外表面に施しておく場合に
は、この段階で塗布などしておく。また接着剤が溶剤を
含む場合は、この段階で乾燥させておく。次いで、上室
11を下方に移動し下室21に圧接し、上室11及び下
室21を密閉する。図2はこの状態を示している。次
に、下室21内を減圧し、上室11内を加圧する。さら
に、ヒータ12を用いてゴム状弾性膜15を通して転写
シート10を加熱軟化させ成形可能状態とする。この結
果、転写シート10は被転写体20の外表面に沿って、
上室11と下室21との圧力差及びゴム状弾性膜15の
収縮圧により変形圧接され、転写シート10が被転写体
20へ密着していく。最後に、下室21の減圧を解除す
るとともに上室11の加圧を解除して両室を大気圧に
し、上室11を上方に移動し上室11及び下室21を分
離し、転写シート10が貼着した被転写体20を取り出
し、転写シート10(の基材1)を剥離することで、転
写層が転写された、凹凸表面に絵柄模様が施された化粧
部材が得られる。
0は、上方には流体圧シリンダー等の上下動作手段13
により上下に移動可能な上室11があり、上室11に対
面して下方に下室21がある。上室11の内部には赤外
線輻射型のヒータ12が配置されている。また上室11
の下部開口面はゴム状弾性膜15にて全面が覆われてい
る。ゴム状弾性膜15には通常シリコンゴム等が用いら
れる。下室21はその上面が複数の排気孔23を有する
置台22となっている。上室11及び下室21には、そ
れぞれ給排気ポート14、24があり、それぞれの内部
圧を独立に調整できる。真空プレス法では、先ず、上室
11が上方に移動して下室21と分離した状態で、被転
写体20を置台22に配置し、さらに転写シート10を
被転写体20の上から配置する。その際、転写シート1
0の転写層側が被転写体20と向き合う様にする。接着
剤を転写シートや被転写体の外表面に施しておく場合に
は、この段階で塗布などしておく。また接着剤が溶剤を
含む場合は、この段階で乾燥させておく。次いで、上室
11を下方に移動し下室21に圧接し、上室11及び下
室21を密閉する。図2はこの状態を示している。次
に、下室21内を減圧し、上室11内を加圧する。さら
に、ヒータ12を用いてゴム状弾性膜15を通して転写
シート10を加熱軟化させ成形可能状態とする。この結
果、転写シート10は被転写体20の外表面に沿って、
上室11と下室21との圧力差及びゴム状弾性膜15の
収縮圧により変形圧接され、転写シート10が被転写体
20へ密着していく。最後に、下室21の減圧を解除す
るとともに上室11の加圧を解除して両室を大気圧に
し、上室11を上方に移動し上室11及び下室21を分
離し、転写シート10が貼着した被転写体20を取り出
し、転写シート10(の基材1)を剥離することで、転
写層が転写された、凹凸表面に絵柄模様が施された化粧
部材が得られる。
【0031】次に、図3は、射出成形同時絵付け転写方
法による化粧部材の製造方法の説明図である。同図は既
に熔融樹脂がキャビィティ内に射出、充填され、転写シ
ート10も成形されて樹脂に密着した状態である。可動
可能なダイプレート(可動盤)71には凹部キャビィテ
ィを有する雌型81が固定され、他方のダイプレート
(固定盤)72には射出孔を有する雄型82が固定さ
れ、その背面にはノズル73が位置する。ダイプレート
71は背面の油圧シリンダー74で図面で左右方向移動
し、雌型81と雄型82とを圧接させて型締めを行う。
転写シート10は雌型81と雄型82との間に挿入され
る。また、雌型81のキャビティ面には吸引管を通じて
真空ポンプVPに接続された吸引孔が穿孔されており、
転写シート10は雌型81のキャビティ面を利用して型
締め前に図示しない加熱板で加熱軟化させて予備真空成
形される。そして、加熱板を退避後に型締めを行い、キ
ャビティ(成形空洞)内へノズル73から熔融樹脂83
を射出、充填し、冷却して樹脂を固化させた後、型開き
を行う。その後、成形品から転写シート10(の基材)
を剥離すると、転写層が転写された、凹凸表面に絵柄模
様が施された化粧部材が得られる。
法による化粧部材の製造方法の説明図である。同図は既
に熔融樹脂がキャビィティ内に射出、充填され、転写シ
ート10も成形されて樹脂に密着した状態である。可動
可能なダイプレート(可動盤)71には凹部キャビィテ
ィを有する雌型81が固定され、他方のダイプレート
(固定盤)72には射出孔を有する雄型82が固定さ
れ、その背面にはノズル73が位置する。ダイプレート
71は背面の油圧シリンダー74で図面で左右方向移動
し、雌型81と雄型82とを圧接させて型締めを行う。
転写シート10は雌型81と雄型82との間に挿入され
る。また、雌型81のキャビティ面には吸引管を通じて
真空ポンプVPに接続された吸引孔が穿孔されており、
転写シート10は雌型81のキャビティ面を利用して型
締め前に図示しない加熱板で加熱軟化させて予備真空成
形される。そして、加熱板を退避後に型締めを行い、キ
ャビティ(成形空洞)内へノズル73から熔融樹脂83
を射出、充填し、冷却して樹脂を固化させた後、型開き
を行う。その後、成形品から転写シート10(の基材)
を剥離すると、転写層が転写された、凹凸表面に絵柄模
様が施された化粧部材が得られる。
【0032】なお、本発明による化粧部材の用途として
は、壁面、天井、床等の建築物の内装、窓枠、扉、手摺
等の建具類の表面化粧、家具や弱電・OA機器のキャビ
ネットの表面化粧、自動車、電車、航空機等の車両内
装、或いは、瓶、罐、箱、カップ等の容器等として用い
られる。
は、壁面、天井、床等の建築物の内装、窓枠、扉、手摺
等の建具類の表面化粧、家具や弱電・OA機器のキャビ
ネットの表面化粧、自動車、電車、航空機等の車両内
装、或いは、瓶、罐、箱、カップ等の容器等として用い
られる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例で更に具体
的に説明する。
的に説明する。
【0034】ハードセグメントである結晶質アイソタク
チック型ポリプロピレン100重量部をベースに、ソフ
トセグメントである部分架橋した水素添加スチレン−ブ
タジンゴムを10重量部混合して得た、オレフィン系熱
可塑性エラストマーをTダイより厚さ100μmに押し
出して、基材用のフィルムを得た。この基材上に、表1
に示す如く剥離層として第1成分の樹脂の他に更に第2
成分として塩素化ポリプロピレンを剥離層全量に対して
0〜50重量%添加してなる層を、グラビアコートで塗
工量(固形分基準、以下同様)2g/m2 で形成し、さ
らに剥離層の上にアクリル系樹脂とニトロセルロース系
樹脂の混合樹脂からなる木目柄の絵柄層をグラビア印刷
で形成し、絵柄層の上にポリアミド系樹脂からなる接着
剤層をグラビアコートで塗工量30g/m2 に形成し
て、転写シートとした。
チック型ポリプロピレン100重量部をベースに、ソフ
トセグメントである部分架橋した水素添加スチレン−ブ
タジンゴムを10重量部混合して得た、オレフィン系熱
可塑性エラストマーをTダイより厚さ100μmに押し
出して、基材用のフィルムを得た。この基材上に、表1
に示す如く剥離層として第1成分の樹脂の他に更に第2
成分として塩素化ポリプロピレンを剥離層全量に対して
0〜50重量%添加してなる層を、グラビアコートで塗
工量(固形分基準、以下同様)2g/m2 で形成し、さ
らに剥離層の上にアクリル系樹脂とニトロセルロース系
樹脂の混合樹脂からなる木目柄の絵柄層をグラビア印刷
で形成し、絵柄層の上にポリアミド系樹脂からなる接着
剤層をグラビアコートで塗工量30g/m2 に形成し
て、転写シートとした。
【0035】次いで、上記それぞれの転写シートにおい
て、剥離強度、箔持ち性、剥離適性を、MDFからなる
木質成形品の三次元表面に図2に示す装置、方法による
真空プレス転写法による転写と、ABS樹脂を用いた図
3に示す装置、方法による射出成形同時絵付け転写法に
よる転写と、を試みた結果を次の様にして評価した。結
果は、表2及び表3に示す。
て、剥離強度、箔持ち性、剥離適性を、MDFからなる
木質成形品の三次元表面に図2に示す装置、方法による
真空プレス転写法による転写と、ABS樹脂を用いた図
3に示す装置、方法による射出成形同時絵付け転写法に
よる転写と、を試みた結果を次の様にして評価した。結
果は、表2及び表3に示す。
【0036】剥離強度:被転写体上の転写シートの基
材を、幅25mmで1m/分の速度で90°剥離して、
その強さを測定した。 箔持ち性:転写シートの形態にて、転写層が基材から
剥がれ落ちないか評価した。剥がれないものは○、若干
剥がれるものは△、剥がれがひどく使用できない物は×
とした。 剥離適性:被転写体上の転写シートの基材を剥離する
ときに、剥離が重く(剥離強度が強すぎて)、基材のみ
を剥がし難いか、基材と共に転写層も剥がれてしまう事
が起きないかで評価した。問題無く基材のみが剥離する
物は○、基材のみを剥離できない物は×とした。
材を、幅25mmで1m/分の速度で90°剥離して、
その強さを測定した。 箔持ち性:転写シートの形態にて、転写層が基材から
剥がれ落ちないか評価した。剥がれないものは○、若干
剥がれるものは△、剥がれがひどく使用できない物は×
とした。 剥離適性:被転写体上の転写シートの基材を剥離する
ときに、剥離が重く(剥離強度が強すぎて)、基材のみ
を剥がし難いか、基材と共に転写層も剥がれてしまう事
が起きないかで評価した。問題無く基材のみが剥離する
物は○、基材のみを剥離できない物は×とした。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】以上の如く、各実施例における転写シート
は、セッティングまでに転写層が剥がれ落ちたりせず、
また、転写シートが被転写体に密着後の基材の剥離時で
も、剥離不良が発生するなどの問題なく良好な剥離適性
を示した。一方、各比較例では、セッティングまでに転
写層が剥がれ落ちたり、また、転写シートが被転写体に
密着後の基材の剥離時でも、基材のみを剥離できない剥
離不良が発生するなどした。また、各実施例では、転写
シートは被転写体の凹凸面に追従し、転写ヌケ不良を生
ぜず、又、基材(フィルム)のネッキングや転写シート
加熱時の温度ムラの影響による絵柄のムラ、歪み等も無
い、美観に優れた凹凸表面が装飾された化粧部材が得ら
れた。
は、セッティングまでに転写層が剥がれ落ちたりせず、
また、転写シートが被転写体に密着後の基材の剥離時で
も、剥離不良が発生するなどの問題なく良好な剥離適性
を示した。一方、各比較例では、セッティングまでに転
写層が剥がれ落ちたり、また、転写シートが被転写体に
密着後の基材の剥離時でも、基材のみを剥離できない剥
離不良が発生するなどした。また、各実施例では、転写
シートは被転写体の凹凸面に追従し、転写ヌケ不良を生
ぜず、又、基材(フィルム)のネッキングや転写シート
加熱時の温度ムラの影響による絵柄のムラ、歪み等も無
い、美観に優れた凹凸表面が装飾された化粧部材が得ら
れた。
【0041】
【発明の効果】 本発明の転写シートによれば、オレフィン系熱可塑性
エラストマーを基材とし 、且つ第1成分の樹脂に対し
て塩素化ポリオレフィンを第2成分として特定量の範囲
で含有する層を剥離層として用いる為に、該第2成分の
含有量を調整する事で、剥離強度の調整が容易に行え、
箔持ち性と剥離適性を両立させることができる。しかも
被転写面が凹凸表面の場合でも伸び適性に優れ、従来用
いられてきた塩化ビニル樹脂と同様に三次元形状の化粧
部材の装飾が転写で出来る。 また、基材がオレフィン系樹脂は熱可塑性エラストマ
ーの為、結晶性も通常のポリオレフィン樹脂に比べて低
く、転写シート成形時のネッキングによる絵柄のムラ、
歪み等を生じない。更に、温度変化に対する樹脂の流動
性、可塑性の変化が、より穏やかになる為、成形時の温
度条件の変動の影響を受けにくく、加工条件が広がる。 また、転写シートの廃材として出る基材はオレフィン
系樹脂であることから、従来の基材の塩化ビニル樹脂の
様に焼却しても塩化水素ガスが発生せず、地球環境対策
的にも適合性に優れている。
エラストマーを基材とし 、且つ第1成分の樹脂に対し
て塩素化ポリオレフィンを第2成分として特定量の範囲
で含有する層を剥離層として用いる為に、該第2成分の
含有量を調整する事で、剥離強度の調整が容易に行え、
箔持ち性と剥離適性を両立させることができる。しかも
被転写面が凹凸表面の場合でも伸び適性に優れ、従来用
いられてきた塩化ビニル樹脂と同様に三次元形状の化粧
部材の装飾が転写で出来る。 また、基材がオレフィン系樹脂は熱可塑性エラストマ
ーの為、結晶性も通常のポリオレフィン樹脂に比べて低
く、転写シート成形時のネッキングによる絵柄のムラ、
歪み等を生じない。更に、温度変化に対する樹脂の流動
性、可塑性の変化が、より穏やかになる為、成形時の温
度条件の変動の影響を受けにくく、加工条件が広がる。 また、転写シートの廃材として出る基材はオレフィン
系樹脂であることから、従来の基材の塩化ビニル樹脂の
様に焼却しても塩化水素ガスが発生せず、地球環境対策
的にも適合性に優れている。
【図1】本発明の転写シートの一形態を示す断面図。
【図2】本発明の化粧部材の製造方法の一形態として
の、真空プレス転写方法による説明図。
の、真空プレス転写方法による説明図。
【図3】本発明の化粧部材の製造方法の他の形態として
の、射出成形同時絵付け転写方法による説明図。
の、射出成形同時絵付け転写方法による説明図。
1 基材 2 転写層 3 剥離層 4 絵柄層 10 転写シート 11 上室 12 ヒータ 13、23 上下動作手段 14、24 給排気ポート 15 ゴム状弾性膜 20 被転写体 21 下室 22 置台 23 排気孔 30 真空プレス装置 71 ダイプレート(可動盤) 72 ダイプレート(固定盤) 73 ノズル 74 油圧シリンダー 81 雌型 82 雄型 83 溶融樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/00 B32B 27/00
Claims (3)
- 【請求項1】 オレフィン系熱可塑性エラストマーフィ
ルムを基材として、該基材上に転写層として、少なくと
も剥離層及び絵柄層を有する転写シートにおいて、 前記剥離層が、第1成分の樹脂の他に、第2成分の樹脂
として塩素化ポリオレフィン樹脂を該層全量に対して1
〜30重量%含有している、転写シート。 - 【請求項2】 真空プレス法によって、請求項1記載の
転写シートを、空気圧及び弾性体膜の収縮力によって被
転写体に押圧して密着させた後、転写シートの基材を剥
離して、被転写体に転写層を転写する、化粧部材の製造
方法。 - 【請求項3】 射出成形同時絵付け転写法によって、請
求項1記載の転写シートを一対の型の間に挿入した状態
で、両型を型締めし、両型で形成されるキャビティ内に
熔融樹脂を充填して、成形と同時に成形品表面に転写シ
ートを密着させた後、両型を開き、転写シートの基材を
剥離して、成形品からなる被転写体に転写層を転写す
る、化粧部材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8238697A JPH10250213A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 転写シート及びそれを用いた化粧部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8238697A JPH10250213A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 転写シート及びそれを用いた化粧部材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10250213A true JPH10250213A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13773153
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8238697A Withdrawn JPH10250213A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 転写シート及びそれを用いた化粧部材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10250213A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100360324C (zh) * | 2005-03-29 | 2008-01-09 | 三明市美灵印刷有限公司 | 一种转印膜及其生产工艺 |
| JP2011073385A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写加飾シートの製造方法 |
| JP2017117986A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 日立化成株式会社 | 配線基板の製造方法 |
| JP2019064026A (ja) * | 2017-09-28 | 2019-04-25 | 大日本印刷株式会社 | 三次元成形用転写フィルム及び樹脂成形品の製造方法 |
| JP2023161399A (ja) * | 2022-04-25 | 2023-11-07 | Toppanホールディングス株式会社 | 転写シート及びメラミン化粧板の製造方法 |
-
1997
- 1997-03-17 JP JP8238697A patent/JPH10250213A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100360324C (zh) * | 2005-03-29 | 2008-01-09 | 三明市美灵印刷有限公司 | 一种转印膜及其生产工艺 |
| JP2011073385A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写加飾シートの製造方法 |
| JP2017117986A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 日立化成株式会社 | 配線基板の製造方法 |
| JP2019064026A (ja) * | 2017-09-28 | 2019-04-25 | 大日本印刷株式会社 | 三次元成形用転写フィルム及び樹脂成形品の製造方法 |
| JP2023161399A (ja) * | 2022-04-25 | 2023-11-07 | Toppanホールディングス株式会社 | 転写シート及びメラミン化粧板の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |