JPH10250217A - 画像記録方法 - Google Patents

画像記録方法

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JPH10250217A
JPH10250217A JP31188597A JP31188597A JPH10250217A JP H10250217 A JPH10250217 A JP H10250217A JP 31188597 A JP31188597 A JP 31188597A JP 31188597 A JP31188597 A JP 31188597A JP H10250217 A JPH10250217 A JP H10250217A
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beading
image
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JP31188597A
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Yoshikuni Ito
善邦 伊藤
Yoshihiro Takada
吉宏 高田
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 普通紙にも対応し得るインクを用いて、透光
性の多孔質インク受容層を有する被記録媒体に印字して
も、ビーディングの発生を抑えることが可能な画像記録
方法を提供すること。 【解決手段】 透光性を有する多孔質インク受容層を有
する被記録媒体に、インクジェット記録方式で、少なく
とも界面活性剤を0.2〜5.0wt%の範囲で有する
インクを、単位面積及び単位時間当りのインク量が、8
×10−3[mg/mm2・sec]以下となるような条
件で付与することを特徴とする画像記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを用いて記
録する画像記録方法に関し、更に詳しくは、例えば、基
材上にベーマイト構造を持つアルミナ水和物とバインダ
ーとを主成分とするような透光性の多孔質インク受容層
を有するような被記録媒体に対してカラー画像を形成す
る場合にとりわけ有用な画像記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録方式は、イン
クの微小液滴を種々の作動原理により微小ノズルから飛
翔させて、紙やOHPシート等の被記録媒体に付着さ
せ、画像、文字等の記録を行うものであり、小型軽量
化、高速化、低騒音化、カラー化が容易である等の特徴
があり、各種画像の記録装置として、情報機器をはじめ
各種の用途に利用されている。
【0003】オフィスでは、パーソナルコンピュータの
普及に伴い、パーソナルコンピュータで作成した文書や
各種図形、ピクトリアル画像のコンピュータグラフィッ
クスの出力端末として広く用いられている。又、プレン
ゼンテーション用のOHPシートの作成用には、インク
発色の奇麗なインクジェットプリンタが手軽であり、こ
の用途においても急速に普及しつつある。一方、産業用
としては、フルカラーインクジェット記録方式により形
成される画像は、製版方式による多色印刷や銀塩写真方
式にも迫る画像を得ることも可能であり、しかも多種少
量部数を印刷する場合には通常の多色印刷を行うよりも
安価であるので、このような場合に特に利用されてい
る。更に、コンピュータで作成したデザインを衣料用布
地等に直接記録する捺染の分野にも応用されつつある。
【0004】又、従来インクジェット記録方式では、被
記録媒体としてコート紙を使用していたが、所謂普通紙
(普通紙複写機用紙又はPPC用紙)にも記録できるこ
とが要求されており、最近では、インク等を改良し、普
通紙に対応し得るインクジェットプリンタが主流となっ
ている。従って、これから開発される画像形成方法にお
いては、普通紙適性を有することが大きな要因となる。
【0005】被記録媒体の1つとしてOHP用シートが
あり、インクジェット記録方式に使用されるOHPシー
トは、一般的にポリエチレンテレフタレート等の透光性
基材上に透光性を有するインク受容層を設けた構成から
なる。そして、インク受容層としては、透光性樹脂を主
体としてなり、インクを吸収して膨潤する樹脂吸収タイ
プのものや、アルミナ水和物やコロイダルシリカ等の微
粒子を主体としてなり、インクを多孔質層の空隙で保持
するタイプ、又は静電引力で染料を吸着するタイプのも
の等がある。更に、インクジェットプリンタ用OHPシ
ートを応用したものとして、OHPシートの透光性基材
を白い基材にした写真調の高光沢フィルムも発売されて
いる。
【0006】一方、普通紙に対応できるように改良され
たインクジェット記録用インクとしては、次のようなも
のがある。特開昭55−029546号公報、特開平3
−43291号公報には、インクの浸透性を改善するた
めに、インク中に界面活性剤を添加した記録用インクが
開示されている。これらのインクを用いて普通紙に印字
した場合にはインク吸収が素早く行われる。
【0007】しかしながら、これらのインクは、サイズ
度がある程度高い普通紙に印字できる利点はあるが、こ
のインクを用いて、例えば、上記したアルミナ水和物や
シリカ材料を主成分とする透光性の多孔質インク受容層
を有するOHPシートに高速印字を行う場合には、かえ
ってインク吸収が悪くなったり、ビーディングが発生す
るという問題が生じる。特に、浸透性を高くするために
臨界ミセル濃度近くまで界面活性剤の濃度を高くしたイ
ンクでは、印字されたインク成分がインク受容層の表面
若しくはインク受容層中で凝集してビーディングが発生
し易くなる。ここで、ビーディングとは、被記録媒体に
印字された複数のインク液滴が吸収過程で、被記録媒体
上で表面張力により凝集して大きな液滴になることであ
り、これが発生すると記録画像中にビーズ状のインクの
濃度ムラが生じ、画像劣化につながる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、普通紙にも対応し得るインクを用いて、透光性の多
孔質インク受容層を有する被記録媒体に印字しても、ビ
ーディングの発生を抑えることが可能な画像記録方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、透光性を有す
る多孔質インク受容層を有する被記録媒体に、インクジ
ェット記録方式で、少なくとも界面活性剤を0.2〜
5.0wt%の範囲で有するインクを、単位面積及び単
位時間当りのインク量が、8×10−3[mg/mm2・
sec]以下となるような条件で付与することを特徴と
する画像記録方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、好ましい実施の形態を挙
げて、本発明を更に詳細に説明する。本発明者らは、上
記した従来技術の課題について鋭意研究の結果、ビーデ
ィングは、透光性を有する多孔質インク受容層を有する
インク吸収の遅い被記録媒体で発生し易く、被記録媒体
上に単位面積、単位時間当りに印字されるインク量が増
えると目立ち易くなるという実験結果を得た。例えば、
インクジェット記録用OHPシートには、通常、水分を
吸収し易くするために透光性のインク受容層が設けられ
ているため、高湿環境下に放置されると、空気中の水分
を吸収してしまいインク吸収性が悪くなる恐れがある。
OHPシート類の中でも、特に、透光性の多孔質インク
受容層を有する被記録媒体は、比較的インク吸収性がよ
く、高画質の画像が得られるものであり好ましいが、他
のOHPシートと同様に、高湿環境に放置されると、イ
ンク受容層の経時劣化によりインク吸収性が低下し、ビ
ーディングも顕著になることもわかった。以下に、これ
らについての実験について詳細に説明する。
【0011】先ず、本発明の画像形成方法においては、
被記録媒体上に単位面積、単位時間当りに印字されるイ
ンク量を適宜に制御可能な装置が好適に用いられる。本
発明においては、例えば、複数の記録素子が並置された
記録ヘッドを複数備え、且つ該記録ヘッドを、記録素子
の並置方向に対して垂直に交わる方向に走査して、記録
ヘッドから被記録媒体上にインクを付与して画像を形成
するインクジェット記録方式の記録装置を用いて画像を
形成することが好ましい。即ち、このような装置によれ
ば、インクを被記録媒体に対して付与する場合に、同一
走査領域に対して記録ヘッドを所望の回数走査させて印
字することや、付与されるインクの単位量当りに要する
印字時間を適宜に制御して印字することが容易にできる
ため、被記録媒体上に単位面積、単位時間当りに印字さ
れるインク量を最適な状態に容易にすることが可能であ
る。
【0012】図1は、上記のような構成を有する本発明
で使用し得る従来より知られているインクジェット記録
装置の概略斜視図である。図1の装置は、インクに熱エ
ネルギーを作用させてインク滴を吐出させるインクジェ
ット方式のものである。以下、この装置について説明す
る。図1において、ロール状に巻かれた被記録媒体5
は、搬送ローラ1及び2を経て、搬送ローラ3に挟持さ
れ、搬送ローラ3に結合した副走査モータ50の駆動に
伴って図中のf方向に送られる。これに対し、この被記
録媒体5を横切ってガイドレール6、7が平行に置かれ
ており、キャリッジ8がこれらに沿って可動できるよう
に配置されている。このキャリッジ8には記録ヘッドユ
ニット9が搭載されているため、記録ヘッドユニット9
は、被記録媒体5に対して左右方向に走査される。記録
ヘッドユニット9は、イエロー、マゼンタ、シアン及び
ブラックの4色のヘッド9Y、9M、9C及び9Bkか
らなり、各記録ヘッドは、後述するように、複数の記録
素子が並置されている。キャリッジ8には、これらの記
録ヘッドと、これに4色のインクを夫々供給するための
インクタンク(不図示)が配置されて搭載されている。
上記の構成を有するインクジェット記録装置によれば、
被記録媒体5は、記録ヘッド9の印字幅分ずつf方向に
間欠送りされ、被記録媒体5が停止している状態のとき
に記録ヘッド9が図中のP方向に走査され、画像信号に
応じた熱エネルギーの作用によってインク滴が被記録媒
体5上に吐出されて画像が形成される。
【0013】上記で説明した図1に示すようなインクジ
ェット記録装置を用いて、下記の実験を行った。400
dpiの記録ヘッド(1mm当り約16ノズル)を用
い、4kHzのインク吐出周波数で、被記録媒体として
透光性基材上に、ベーマイト構造を有するアルミナ水和
物とバインダーとを主成分とする透光性の多孔質インク
受容層が設けられた透光性シートを用い、該シートに対
して、デューティーが最小値0%から最大値200%
(2色ベタ)までの均等16段階の階調パターンを印字
した。デューティー100%が記録ヘッド1個(=1
色)当りの最大インク量であり、1mm2当り16×1
6個のインク滴を印字する。この際に使用したインク
は、インク中に含まれる界面活性剤の量を0.1wt
%、0.2wt%、1.0wt%、5wt%及び7wt
%に段階的に調整したインクを用いて印字し、得られた
印字画像を観察した。インク中に含有させる界面活性剤
には、ノニオン系の界面活性剤であるサーフィノール4
65(商品名、日信化学社製)を使用した。
【0014】この結果、界面活性剤の量が0.1wt%
のインクを用いた印字画像ではビーディングは発生しな
かったが、それ以外のインクを用いた印字画像では、イ
ンク中の界面活性剤の量が多くなるにつれて、ビーディ
ングが発生し易く、画像は悪くなった。又、印字画像の
デューティーが高くなるに従ってビーディングが次第に
多発し、画像は悪くなった。即ち、インク中に含まれる
界面活性剤の量の増加、及び単位面積当りに印字される
インク量の増加と共に印字画像のビーディングがひどく
なり、画像が悪くなることが観察された。
【0015】次に、上記実験で使用したと同一の記録ヘ
ッド、インク吐出周波数及び透光性シートを使用して、
上記と同様の界面活性剤の含有量が段階的であるインク
を用い、デューティーが全て200%で、1色目と2色
目の印字時間差を、夫々1秒、2秒及び3秒となるよう
にして印字し、得られた印字画像を観察した。この結
果、界面活性剤の含有量が、0.1wt%、0.2wt
%及び1.0wt%のインクを用いた印字時間差2秒及
び3秒の印字画像と、界面活性剤の含有量が5.0wt
%のインクを用いた印字時間差3秒の印字画像では、ビ
ーディングが目立ちにくかったが、0.1wt%、0.
2wt%及び1.0wt%のインクを用いた印字時間差
1秒の印字画像と、5.0wt%のインクを用いた印字
時間差1秒及び2秒の印字画像と、7.0wt%のイン
クを用いた印字時間差1〜3秒の夫々の印字画像では、
ビーディングが観察された。上記の検討の結果、全体的
に、被記録媒体上にインクを付与する際の印字時間差を
長くした方が、ビーディングによる画像の劣化が小さい
ことがわかった。即ち、ある一定量のインクを印字する
のであれば、単位時間当たりに印字する量が少ない方
が、ビーディングの防止に関して良好な結果が得られ
る。
【0016】以上の実験の結果から、本発明で使用する
先に述べた構成のインクジェット記録装置による画像形
成においては、単位面積、単位時間当りに印字されるイ
ンク中の界面活性剤の量をある範囲内に抑えれば、ビー
ディングの発生を軽減させることができるものと考えら
れる。上記の実験から、ビーディングの発生を軽減させ
ることができるインク量を具体的に算出すると下記のよ
うな結果が得られる。上記の実験において、インク中の
界面活性剤の含有量が0.1〜5.0wt%の範囲にあ
るインクを使用し、印字時間差2秒以上であればビーデ
ィングを軽減させることができた。そこで、1個のイン
ク滴を30×10-6mgとして計算すると、単位面積、
単位時間当りに印字されたインクの量は、次式から得ら
れる。 (30×10-6mg/個×16×16個/mm2×2色)
/2秒=7.68×10-3[mg/mm2・sec]
【0017】以上の結果、上記のような構成の画像形成
において、インク中の界面活性剤の含有量が0.1〜
5.0wt%の範囲にあるインクを使用して印字を行っ
た場合には、単位面積、単位時間当りに印字されるイン
ク量を、凡そ8×10-3[mg/mm2・sec]以下
とすれば、ビーディングの発生を有効に軽減させること
ができると言える。とりわけ、印字スピードを落とさず
にビーディングの発生を抑えるには、マルチパス印字
(1ラインの印字を2スキャン以上で行う)で、且つ上
記のインク量を満足する条件で印字することが好まし
い。
【0018】ここで、通常、インク中の界面活性濃度
は、普通紙に印字したときの画像品位や記録ヘッド適性
等から、好ましくは0.1〜5.0wt%の範囲がよい
とされている。しかし、インク中の界面活性剤の濃度が
0.1wt%のインクは、後述するように、普通紙適性
の点で使用不適であるという別の問題を生じる。従っ
て、本発明においては、普通紙適性も満足させるため
に、少なくとも界面活性剤を0.2〜5.0wt%の範
囲で有するインクを用いることが好ましい。
【0019】先の実験から、1色目と2色目の印字時間
差を大きくすることはビーディング防止対策として有効
であることが分かったが、これは、一方では、画像記録
装置本体の印字スピードを落とすことになる。即ち、せ
いぜい2秒程度とすることが好ましい。又、400dp
iでの記録密度で印字を行う場合、ベタ印字の埋り状態
との兼ね合いから、実用上は、1ノズルのインク吐出量
を30ng程度とすることが好ましく、600dpiの
記録密度では、20ng程度とするのが好ましい。
【0020】本発明においては、画像形成に使用するイ
ンク中の界面活性剤の含有量を、前述したようにインク
全量に対して、0.2〜5.0wt%とするが、界面活
性剤の種類は、特に制限はないが、例えば、サーフィノ
ール465(商品名、日信化学社製)等のノニオン系の
界面活性剤を用いることが好ましい。その他のインクの
構成材料も、特に制限はなく、従来公知のインクジェッ
ト用インクの材料がいずれも使用できる。
【0021】本発明の画像記録方法において好適に用い
られるインクジェット装置としては、単位面積、単位時
間当りに印字されるインク量を適宜に制御し得るもので
あれば、先に説明した構成のインクジェット記録装置に
限定されず、インク滴を記録信号に応じてオリフィスか
ら吐出させて被記録媒体に記録を行うインクジェット方
式ものであれば、熱エネルギーの作用によるものでも、
圧電素子を使用するピエゾ方式等いかなるものでもよ
い。
【0022】又、本発明に用いられる被記録媒体として
は、透光性の多孔質インク受容層を有する被記録媒体で
あればいずれのものでもよい。例えば、透光性のポリエ
チレンテレフタレートシート基材上に、ベーマイト構造
を持つアルミナ水和物とバインダーとを主成分とする透
光性の多孔質インク受容層を有する透光性被記録材を使
用した場合に、本発明の顕著な効果が得られる。
【0023】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。尚、文中「部」又は「%」とあるのは、特
に断りのない限り重量基準である。 <印字装置>各実施例及び比較例で使用する印字装置と
しては、図2に示したような記録ヘッドを有する図1に
示した構成のインクジェット記録装置を用いた。即ち、
ヘッドは、図2に示したように、シアンのヘッド9C、
マゼンタのヘッド9M、イエローのヘッド9Y及びブラ
ックのヘッド9Bkからなり、夫々128個の記録素子
を1mmに16本の割合のノズル間隔で有し、各記録素
子には、記録素子ナンバーNo.1〜No.128がつ
けられている。図2のように配置されたインクジェット
ヘッド9C、9M、9Y及び9Bkは、先に説明した図
1に示した装置のヘッド部分に搭載され、通常は、シリ
アルスキャンを行いつつ、フルカラー画像記録が行われ
る。
【0024】本実施例及び比較例では、上記した装置を
用いて記録を行った場合の、1mm2当り16×16ド
ットでの単色印字のインク量を100%とした。従っ
て、2色印字での印字インク量は、この単色印字の2倍
となり、インク量は200%となる。又、特に指定のな
い印字制御の例では、1ドットの印字当たりのインク吐
出量は約30ng、インクの吐出周波数を4kHzとし
てインクジェット記録を行い、これらを基準として他の
条件の検討を行った。
【0025】又、本実施例及び比較例では、被記録材と
しては、透光性ポリエチレンテレフタレートシート上に
ベーマイト構造を有するアルミナ水和物と、ポリビニル
アルコール(PVA)からなるバインダーとを主成分と
する透光性の多孔質インク受容層が設けられている透光
性シートを使用した。
【0026】又、記録の際、下記のインク組成a〜eを
有する各色インクを使用した。その際に使用する染料と
しては、下記に挙げるものを夫々使用した。又、記録の
際、インク中の界面活性剤の含有量を段階的に変化させ
た、下記のインク組成a〜eを有する各色インクを調製
して使用した。その際に、着色剤としては、下記に挙げ
る染料を夫々使用した。 ・マゼンタM:C.I.アシッドレッド35 ・シアンC:C.I.ダイレクトブルー119
【0027】 <インク組成a> ・染料 5% ・界面活性剤 サーフィノール465(商品名、日信化学社製) 0.1% ・ジエチレングリコール 5% ・ポリエチレングリコール 10% ・水(インク全重量を100%として) 残り
【0028】 <インク組成b> ・染料 5% ・界面活性剤 サーフィノール465(商品名、日信化学社製) 0.2% ・ジエチレングリコール 5% ・ポリエチレングリコール 10% ・水(インク全重量を100%として) 残り
【0029】 <インク組成c> ・染料 5% ・界面活性剤 サーフィノール465(商品名、日信化学社製) 1.0% ・ジエチレングリコール 5% ・ポリエチレングリコール 10% ・水(インク全重量を100%として) 残り
【0030】 <インク組成d> ・染料 5% ・界面活性剤 サーフィノール465(商品名、日信化学社製) 5.0% ・ジエチレングリコール 5% ・ポリエチレングリコール 10% ・水(インク全重量を100%として) 残り
【0031】 <インク組成e> ・染料 5% ・界面活性剤 サーフィノール465(商品名、日信化学社製) 7.0% ・ジエチレングリコール 5% ・ポリエチレングリコール 10% ・水(インク全重量を100%として) 残り
【0032】<評価>上記に挙げた各インク組成を有す
るインクを用い、種々の記録条件で画像を形成した。そ
して、得られた画像について、下記の方法で、普通紙適
性評価とビーディング評価を行って、本発明における最
適なインク組成及び印字条件を調べた。1.普通紙適性評価 インクを付与した場合のインク吸収時間を測定し、イン
クの吸収が早いことを普通紙適性ありと考えて評価し
た。即ち、普通紙上に、各インクを印字した直後に紙を
重ねて観察し、オフセットを生じていなければ○、オフ
セットが発生したら×とした。この結果、普通紙適性
は、インクに含まれる界面活性剤の量によって一義的に
決まった。即ち、表1に示したように、界面活性剤の量
が0.1wt%のインク組成aの場合は、いずれのイン
クの場合もオフセットが発生し、普通紙適性に劣ってい
た。それ以外の、界面活性剤の含有量を、0.2〜7.
0wt%とした場合は、普通紙適性があった。
【0033】
【表1】 表1:普通紙適性評価結果
【0034】2.ビーディング評価 5段階のビーディングレベルが生じている画像に対し、
小から大の基準レベルA〜Eを与え、被観察サンプルの
ビーディングを、この基準レベルと比較してA〜Eのラ
ンク付けをした。そして、基準レベルA〜Cに該当する
ものを使用適と評価し、基準レベルD及びEのものを、
実用上使用不適として評価した。
【0035】実施例1 本実施例では、シアン100%、マゼンタ100%の合
計200%の2色のインクを、前記した図1及び図2に
示した印字装置を使用して印字した。この際、1ライン
の印字を2スキャン(以下、2パス印字と呼ぶ)で行
う、同一走査領域に対して記録ヘッドを複数回走査して
カラー画像を形成する方式によって印字した。図3に基
づいて、この2パス印字について詳細に説明する。
【0036】先ず、図3の(a)に示すように、1スキ
ャン目は、シアンのみの印字を行い、マゼンタについて
は印字しない。次に印字する2スキャン目では、2スキ
ャン目もヘッドは被記録媒体に対して1スキャン目と同
じところを走査するが、今度はマゼンタのみを印字し、
シアンの印字は行わない。これで、1ライン目のシア
ン、マゼンタの印字がなされたことになる(図3(b)
図示)。つまり、1ラインを2回のスキャンによって印
字することになる。次に、被記録媒体をヘッドの幅分だ
け副走査方向(図1のf方向)にフィードし、2ライン
目の印字を行う。2ライン目も上記した1ライン目と同
様に、1スキャン目はシアン(図3(c)図示)、2ス
キャン目はマゼンタ(図3(d)図示)の印字を行う。
そして、これを2ライン目以降最終ライン(図3(f)
図示)まで繰り返すことによってカラー印字を行う。
【0037】これに対し、1パス印字の場合は、通常の
シリアルスキャン印字であり、1ラインの印字を1スキ
ャンで印字する。例えば、上記と同様に、シアン100
%、マゼンタ100%の合計200%の印字を行う場合
には、1スキャンでシアンとマゼンタの印字を行う。つ
まり、2パス印字の場合には、1ラインを印字するの
に、1パス印字の2倍の時間を要する。従って、パス数
が多くなる程、印字速度は遅くなり、付与されるインク
の単位量当りに要する印字時間が増加することになる。
本実施例では、インク組成b、c及びdを有する各種イ
ンクを用い、2パス印字で200%デューティの印字を
行い、得られた印字画像についてビーディングの評価を
行った。印字条件とビーディングの評価結果を表2に示
したが、いずれの場合も、使用に適するものであった。
【0038】比較例1 インク組成a及びeを有するインクを用いた以外は、実
施例1と同様にして2パス印字を行い、得られた印字画
像についてビーディング評価を行った。印字条件とビー
ディングの評価結果を表2に示したが、インク組成aの
インクを用いた場合は、ビーディングは見られず使用に
適していたが、インク組成eのインクを用いた場合は、
ビーディングが発生し、使用に適さなかった。即ち、実
施例1と比較例1とから、インク中の界面活性剤の含有
量が、0.1〜5.0wt%の範囲内のインクを用いた
場合には、ビーディングを使用に適した範囲に抑制する
ことができることが分かった。しかし、インク中の界面
活性剤の含有量が、0.1wt%の場合は、表2の最下
段に示したように普通紙適性に劣るため、別の実用上の
理由から好ましくないので、本発明で使用するインク中
の界面活性剤の含有量を、0.2〜5.0wt%の範囲
内のに限定することがよいことが確認された。
【0039】比較例2 インク組成a〜eのインクを用い、1パス印字による印
字を行った以外は、実施例1と同様にして印字を行っ
た。印字条件とビーディングの評価結果を表2に示した
が、この場合は、実施例1の場合と異なり、1パス印字
で1スキャンで同時に、例えば、マゼンタとシアンのイ
ンクを被記録媒体上に付与するので、単位面積及び単位
時間当りの印字されたインク量は、実施例1の2倍とな
る。この結果、表2に示したように、インク組成a及び
bのインクを用いた場合は、ビーディングは見られず使
用に適していたが、インク組成c〜dのインクを用いた
場合は、ビーディングが発生し、使用に適さなかった。
即ち、インク中の界面活性剤の含有量が、0.2〜5.
0wt%の範囲内のインクを使用した場合でも、被記録
媒体に付与される単位面積及び単位時間当りのインク量
が多くなると、ビーディングの発生が生じ易くなり、使
用に適さなくなるので、ビーディングを防止するために
は、インク量を制御する必要があることが分かった。
【0040】実施例2 本実施例でも、実施例1と同様にシアン100%、マゼ
ンタ100%の合計200%のインクを、実施例1で使
用したと同様の印字装置を使用して2パス印字した。し
かし、本実施例では、2パス印字を下記の方法で行っ
た。本実施例で使用した2パス印字も、1ラインの印字
を2スキャンで行うところは実施例1と同じであるが、
各スキャンで印字するインクの種類及び印字インク量が
下記の如く、異なる。つまり、実施例1では、1スキャ
ン目でシアン、2スキャン目でマゼンタというように、
色毎にスキャンする2パス印字であったが、本実施例で
は1スキャン目でシアン50%、マゼンタ50%を同時
に印字し、2スキャン目で残りのシアン50%、マゼン
タ50%を印字する。50%ずつの印字というのは、1
スキャン目は千鳥状にドットを印字し、2スキャン目は
それを補完するように逆千鳥状に印字して1ラインの印
字を完成させるということである。上記した印字制御方
法で、界面活性剤の含有量が異なる3種類のインク組成
b、c及びdを有するインクを用いて2パス印字を行
い、得られた印字画像についてビーディングの評価を行
った。印字条件とビーディングの評価結果を表2に示し
たが、いずれの場合も使用に適するものであった。
【0041】比較例3 インク組成a及びeを用いた以外は、実施例1と同様に
して2パス印字を行い、得られた印字画像についてビー
ディング評価を行った。印字条件とビーディングの評価
結果を表2に示したが、比較例2の場合と同様に、イン
ク組成aのインクを用いた場合は、ビーディングは見ら
れず使用に適していたが、インク組成eのインクを用い
た場合は、ビーディングが発生し、使用に適さなかっ
た。
【0042】実施例3及び4、比較例4〜7 実施例3及び4、比較例4〜7でも、シアン100%、
マゼンタ100%の合計200%の2色のインクを用
い、全て1パス印字した。その際、インクの吐出周波数
を変化させて印字を行った。即ち、実施例1及び2、比
較例1〜3では、4kHzであったインクの吐出周波数
を夫々、実施例3及び比較例4では2kHz、実施例4
及び比較例5では1kHz、比較例6では6kHz、更
に、比較例7では8kHzとした。このとき、印字方式
が同じ比較例2と比べると、記録ヘッドのスキャンスピ
ードは、実施例3では、比較例2の場合の2分の1、実
施例4では4分の1となり、印字時間は、比較例2の場
合と比べると、実施例3では2倍、実施例4では4倍と
なる。又、比較例6ではスキャンスピードは1.5倍、
比較例7では2倍となり、印字時間は、夫々3分の2、
又は2分の1となる。
【0043】上記の印字制御方法で、実施例3及び4で
は、界面活性剤の含有量の異なる3種類のインク組成
b、c及びdを有するインクを夫々用い、比較例4及び
5では、インク組成a及びeを有するインクを用い、更
に、比較例6〜7では、インク組成a、b、c、d及び
eの5種類のインクを夫々用いて1パス印字を行い、得
られた印字画像についてビーディングの評価を行った。
印字条件とビーディングの評価結果を表2に示したが、
実施例3及び4の場合は使用に適するものであった。し
かし、比較例の場合は、先ず、インク組成eの界面活性
剤の含有量が7.0wt%のインクを用いた場合は、ビ
ーディングが発生し、使用に適さなかった。又、界面活
性剤の含有量が0.2〜5.0wt%の範囲にある組成
のインクを用いた場合にも、記録ヘッドのスキャンスピ
ードが速くなって被記録媒体に付与される単位面積及び
単位時間当りのインク量が多くなると、ビーディングの
発生が生じ易くなり、使用に適さなくなった。従って、
ビーディングを防止するためには、印字の際に、インク
の吐出周波数を制御してスキャンスピードを最適なもの
として、単位面積及び単位時間当りのインク量を制御す
る必要があることが分かった。
【0044】実施例5及び6、比較例8〜13 実施例5及び6、比較例8〜13では、実施例1で使用
したと同様の印字装置を使用して、実施例1等では、1
個のインク滴が30ngであったインク吐出量を種々変
化させて、比較例2と同様に、シアン100%、マゼン
タ100%の合計200%のインクを1パス印字した。
即ち、インク吐出量を夫々、実施例5及び比較例8では
10ng、実施例6及び比較例9では15ng、比較例
10では20ng、比較例11では25ng、比較例1
2では35ng、比較例13では40ngに制御して印
字を行い、得られた印字画像についてビーディングの評
価を行った。
【0045】印字条件とビーディングの評価結果を表2
に示したが、被記録媒体に付与される単位面積及び単位
時間当りのインク量は、インク吐出量が増えると、表2
中に示したように増加することになる。実施例5及び6
では、インク組成b、c及びdを有する3種のインクを
用い、比較例8及び9では、インク組成a及びeを有す
る2種のインクを用い、比較例10〜13では、インク
組成a、b、c、d及びeを有する5種のインクを用い
て画像形成を行った。
【0046】この結果、表2に示されているように、実
施例5及び6の場合は、いずれも使用に適するものであ
った。しかし、比較例の場合は、先ず、インク組成eの
界面活性剤の含有量が7.0wt%のインクを用いた場
合は、ビーディングが発生し、使用に適さなかった。
又、界面活性剤の含有量が0.2〜5.0wt%の範囲
にある組成のインクを用いた場合にも、各インク滴の大
きさが大きくなってインク吐出量が増大すると、被記録
媒体に付与される単位面積及び単位時間当りのインク量
が多くなり、ビーディングの発生が生じ易くなって使用
に適さなくなった。従って、ビーディングを防止するた
めには、印字の際に、インク吐出量を制御して最適なも
のとして、単位面積及び単位時間当りのインク量を制御
する必要があることが分かった。
【0047】実施例7 本実施例では、実施例2と同様の、同一走査領域に対し
て記録ヘッドを複数回走査してカラー画像を形成する方
式によって印字した。本実施例では、記録ヘッドを走査
させる回数を4回とし、シアン100%、マゼンタ10
0%の合計200%のインクを印字した。即ち、本実施
例では、図4に示すように、1ラインの印字を4スキャ
ン(4パス印字)で行う。つまり、1スキャン目でシア
ン25%、マゼンタ25%をそれぞれ同時に印字し、2
スキャン目、3スキャン目及び4スキャン目も同様にし
て、夫々シアン25%、マゼンタ25%を印字する。即
ち、25%ずつ4スキャンで印字するというのは、1ス
キャン目は連続した4画素のうちの1画素のみ印字し、
2スキャン目は連続した4画素のうちの2画素目を印
字、3スキャン目は3画素目、4スキャン目は4画素目
を印字して1ラインを印字するという方法である。この
ため、1パスで印字する方式と比べ、印字には4倍の時
間を要することになる。上記の印字方法で、インク組成
b、c及びdを有する界面活性剤の含有量の異なる3種
類のインクを用いて印字を行い、得られた印字画像につ
いてビーディングの評価を行った。印字条件とビーディ
ングの評価結果を表2に示したが、いずれの場合も使用
に適するものであった。
【0048】比較例14 インク組成a及びeを用いた以外は、実施例7と同様に
して4パス印字を行い、得られた印字画像についてビー
ディング評価を行った。印字条件とビーディングの評価
結果を表2に示したが、インク組成aのインクを用いた
場合は、ビーディングは見られず使用に適していたが、
インク組成eのインクを用いた場合は、ビーディングが
発生し、使用に適さなかった。
【0049】実施例8 本実施例では、同一走査領域に対して記録ヘッドを走査
させる回数を8回とし、1ラインの印字を8スキャン
(8パス印字)で行う以外は、実施例7と同様にして印
字を行った。即ち、1スキャン目でシアン12.5%、
マゼンタ12.5%を夫々印字し、2スキャン目〜8ス
キャン目でも同様に、シアン12.5%、マゼンタ1
2.5%を夫々印字する。12.5%ずつ8スキャンで
印字するというのは、1スキャン目は連続した8画素の
うちの1画素のみ印字し、2スキャン目は連続した8画
素のうちの2画素目を印字、3スキャン目は3画素目と
いうように、8スキャン目まで印字するという方法で、
つまり、8スキャンで、夫々のインクの100%印字を
行う方法である。このため、1パスで印字する方式と比
べ、印字には8倍の時間を要することになる。上記の印
字方法で、インク組成b、c及びdを有する界面活性剤
の含有量の異なる3種類のインクを用いて印字を行い、
得られた印字画像についてビーディングの評価を行っ
た。印字条件とビーディングの評価結果を表2に示した
が、いずれの場合も使用に適するものであった。
【0050】比較例15 インク組成a及びeを用いた以外は、実施例8と同様に
して8パス印字を行い、得られた印字画像についてビー
ディング評価を行った。印字条件とビーディングの評価
結果を表2に示したが、インク組成aのインクを用いた
場合は、ビーディングは見られず使用に適していたが、
インク組成eのインクを用いた場合は、ビーディングが
発生し、使用に適さなかった。
【0051】実施例9 本実施例では、同一走査領域に対して記録ヘッドを走査
させる回数を16回とし、1ラインの印字を16スキャ
ン(16パス印字)で行う以外は、実施例7と同様にし
て印字を行った。即ち、1スキャン目でシアン6.25
%、マゼンタ6.25%を夫々印字し、2スキャン目〜
16スキャン目でも同様に、シアン6.25%、マゼン
タ6.25%を夫々印字する。6.25%ずつ16スキ
ャンで印字するというのは、1スキャン目は連続した1
6画素のうちの1画素のみ印字し、2スキャン目は連続
した16画素のうちの2画素目を印字、3スキャン目は
3画素目というように、16スキャン目まで印字すると
いう方法で、つまり、16スキャンで、夫々のインクの
100%印字を行う方法である。このため、1パスで印
字する方式と比べ、印字には16倍の時間を要すること
になる。上記の印字方法で、インク組成b、c及びdを
有する界面活性剤の含有量の異なる3種類のインクを用
いて印字を行い、得られた印字画像についてビーディン
グの評価を行った。印字条件とビーディングの評価結果
を表2に示したが、いずれの場合も使用に適するもので
あった。
【0052】比較例16 インク組成a及びeを用いた以外は、実施例9と同様に
して16パス印字を行い、得られた印字画像についてビ
ーディング評価を行った。印字条件とビーディングの評
価結果を表2に示したが、インク組成aのインクを用い
た場合は、ビーディングは見られず使用に適していた
が、インク組成eのインクを用いた場合は、ビーディン
グが発生し、使用に適さなかった。
【0053】
【表2】 表2 印字条件とビーディング評価の関係
【0054】以上の結果をまとめると、先ず、表2に示
すように、インク組成aの界面活性剤を0.1wt%含
むインクは、ビーディングの点では評価Aで使用に適し
ていたが、表1に示すように、普通紙適性が劣っている
ので実用上適用するのが好ましくない。従って、本発明
において使用するインクとしては、インク中に界面活性
剤を0.1wt%含む組成のインクを除外した。又、イ
ンク組成eの界面活性剤を7.0wt%含むインクは、
インク量が多くても少なくても、表中に示す範囲では全
てビーディングの点で使用不適であった。
【0055】更に、表2の実施例1〜実施例9から明ら
かなように、インク組成b、c及びdの、界面活性剤を
夫々0.2wt%、1.0wt%、5.0wt%含むイ
ンクを使用した場合は、スキャン方法にかかわらず、イ
ンクの吐出周波数やインク吐出量等を制御して、基材上
に透光性の多孔質インク受容層を有する被記録媒体に付
与される単位面積、単位時間当たりの印字インク量を、
0.96×10-3mg/mm2・sec〜7.68×1
0-3mg/mm2・secの範囲とした場合には、全て
ビーディング評価A〜Cであり、使用に適することが分
かった。尚、これらの組成のインクは、表1に示したよ
うに普通紙適性もよく、インク組成aの界面活性剤を
0.1wt%含むインクと異なり、この点からも使用に
適するものであった。以上の結果から、インク中の界面
活性剤の含有量が0.2wt%〜0.5wt%であるイ
ンクを使用すれば、インク単位面積、単位時間当たりの
印字インク量が、0.96×10-3mg/mm2・se
c以下であっても同様に、ビーディングが防止される効
果が得られることが容易に類推される。
【0056】従って、透光性の多孔質インク受容層を有
する被記録媒体に画像を形成する場合には、インク中の
界面活性剤の含有量が0.2wt%〜0.5wt%であ
るインクを使用し、上記の被記録媒体に付与される、単
位面積、単位時間当たりのインク量が、7.68×10
-3mg/mm2・sec≒8×10-3mg/mm2・se
c以下であれば、ビーディング防止及び普通紙適性の点
から、使用に適していると言える。但し、インク量が少
な過ぎると印字に長時間を要することとなるため、必然
的には、実用に適したインク量の下限が存在することに
なると思われる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
普通紙に対応し得るインクを用いて特に、透光性の多孔
質インク受容層を有する被記録媒体に印字しても、ビー
ディングによる画像の劣化のない、美しい画像記録物が
得られる画像形成方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の構成例を示す概略斜
視図である。
【図2】インクジェット記録ヘッドの一例を示す概略図
である。
【図3】2パス印字の説明図である。
【図4】4パス印字の説明図である。
【符号の説明】
1〜3:搬送ローラ 5:被記録媒体 6、7:ガイドレール 8:キャリッジ 9:記録ヘッドのユニット 9Y:イエローのヘッド 9M:マゼンタのヘッド 9C:シアンのヘッド 9Bk:ブラックのヘッド 50:副走査モータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する多孔質インク受容層を有
    する被記録媒体に、インクジェット記録方式で、少なく
    とも界面活性剤を0.2〜5.0wt%の範囲で有する
    インクを、単位面積及び単位時間当りのインク量が、8
    ×10−3[mg/mm2・sec]以下となるような条
    件で付与することを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】 単位面積及び単位時間当りのインク量
    が、0.96×10−3〜7.68×10−3[mg/m
    m2・sec]の範囲にある請求項1に記載の画像記録
    方法。
  3. 【請求項3】 インクジェット記録方式が、複数の記録
    素子が並置された記録ヘッドを複数備え、且つ該記録ヘ
    ッドを、記録素子の並置方向に対して垂直に交わる方向
    に走査して、記録ヘッドから被記録媒体上にインクを付
    与してカラー画像を形成するものである請求項1に記載
    の画像記録方法。
  4. 【請求項4】 インクを被記録媒体に対して付与する場
    合に、同一走査領域に対して記録ヘッドを複数回走査し
    てカラー画像を形成する請求項1に記載の画像記録方
    法。
  5. 【請求項5】 インクを被記録媒体に対して付与する場
    合に、付与されるインクの単位量当りに要する印字時間
    を増加させてカラー画像を形成する請求項1に記載の画
    像記録方法。
  6. 【請求項6】 インクに熱エネルギーを作用させてイン
    ク滴を吐出させて被記録媒体にインクを付与する請求項
    1に記載の画像記録方法。
  7. 【請求項7】 被記録媒体が、基材と、該基材上に設け
    られたベーマイト構造を持つアルミナ水和物とバインダ
    ーとを主成分とする透光性を有する多孔質インク受容層
    とからなる請求項1に記載の画像記録方法。
  8. 【請求項8】 被記録媒体が、透光性を有する請求項7
    に記載の画像記録方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7294184B2 (en) 2004-07-02 2007-11-13 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet ink, ink jet recording method, ink cartridge, recording unit, and ink jet recording apparatus
JP2021084260A (ja) * 2019-11-26 2021-06-03 株式会社リコー 液体を吐出する方法及び液体を吐出する装置

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KR100845073B1 (ko) 2004-07-02 2008-07-09 캐논 가부시끼가이샤 잉크젯용 잉크, 잉크젯 기록 방법, 잉크 카트리지, 기록유닛, 및 잉크젯 기록 장치
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