JPH10251274A - ジメトキシメチルシランの製法 - Google Patents

ジメトキシメチルシランの製法

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JPH10251274A
JPH10251274A JP5312997A JP5312997A JPH10251274A JP H10251274 A JPH10251274 A JP H10251274A JP 5312997 A JP5312997 A JP 5312997A JP 5312997 A JP5312997 A JP 5312997A JP H10251274 A JPH10251274 A JP H10251274A
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JP
Japan
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dms
reaction
distillation
dimethoxymethylsilane
still
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JP5312997A
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English (en)
Inventor
Nobuo Ogawa
信雄 小川
Yosuke Asai
洋介 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPH10251274A publication Critical patent/JPH10251274A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副反応を抑制しながら、塩化水素、クロルシ
ラン等のハロゲン化合物を生成しないハロゲンフリーな
方法で合成反応を行い、高純度、高収率でジメトキシメ
チルシランを得る。 【解決手段】 オルトメチルエステルおよびポリハイド
ロジェンシロキサンとを、活性水素含有化合物および酸
性触媒の存在下で反応させ、その反応生成液からジメト
キシメチルシランを蒸留により分離するにあたり、反応
を蒸留装置のスチルで行い、引き続いて、同じ蒸留装置
にてジメトキシメチルシランを分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造時の封
止剤の末端基や、建築用シーラントの末端基の製造原料
として、重要な中間体の1つである、ジメトキシメチル
シラン(以下「DMS」と略称で記載する)の製法に関
するものであり、更に詳しくは、比較的温和な条件でハ
ロゲンフリープロセスにより、高選択性でDMSを合成
し、しかる後蒸留により高純度のDMSを、高収率に取
得するDMSの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】DMSの合成法は、幾つかある。その内
の1つは、次式(化1)のように、クロルシランとメタ
ノールを反応させる方法である。
【化1】 この方法だと、HClが副生する為、精製装置の材質上
問題がある。副生するHClを吸収する為に、ピリジン
を併用する方法もあるが、HClの吸収は完全ではな
く、どうしても遊離のHClが発生する。
【0003】また、特開平1−132590号公報に
は、アルコキシシランとポリシロキサンとをチタン化合
物触媒存在下に反応させ、ヒドロキシアルコキシシラン
を得る方法が開示されている。この方法によれば、例え
ばテトラメトキシシランとポリメチルハイドロジェンシ
ロキサンとを反応させ、DMSを得ることができる。こ
の方法においては、触媒として用いられるチタン化合物
によるポリシロキサンのSi−O結合の開裂と、その部
分への原料アルコキシシランからのアルコキシ基の挿入
反応(開重合反応)により目的とするアルコキシシラン
が生成すると言われている。この反応では、ポリシロキ
サンの開重合反応の進行に伴って、アルコキシシランの
重合体が生成する為、反応生成液からDMSを留去した
後に固化した残渣が残るという問題が有り、これは、工
業的生産においては、解決せねばならない大きな問題で
ある。
【0004】一方、蒸留分離技術としては、トリメトキ
シシラン(以下「TMS」と略称で記載する)とメタノ
ールの混合液からTMSを蒸留分離する際に、n−ヘキ
サンを共沸剤として使用する方法が、特開平7−535
68号公報に開示されており、また、TMS、DMSお
よびメタノールの混合液からn−ヘキサンを共沸剤とし
て使用し、メタノール、DMSおよびn−ヘキサンを共
沸物として留去して、TMSを単離する方法が特開平7
−41489号公報に開示されている。これらの2つの
公開特許は、TMSを分離する方法であり、DMSを分
離するものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の合成法の第一の
方法は、HClが副生する為、精製装置の材質上問題が
ある上、HClの沸点がDMSより低い為、DMS分離
工程でDMSより軽沸として留去せねばならないHCl
の処理の問題がある。また、第二の方法は、ハロゲンフ
リーのプロセスではあるが、副反応が多く、目的物の収
率が低い上、副生物のポリシロキサンが多量に蒸留残渣
として生成すると共に、その残渣が、反応により固体化
すると言う問題点が有る。従って、HClのごとき腐食
性化合物が生成せず、蒸留残渣が固化しないDMSの製
造法が望まれている。即ち、このような従来技術の欠点
を解決し、目的物のDMSを、高純度で、高収率で製造
する方法を提供することが本発明が解決しようとする課
題である。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な課題を解決するために、ポリハイドロジェンシロキサ
ンおよびオルトメチルエステルとを、活性水素基含有化
合物及び酸性触媒の存在下に蒸留装置のスチルで反応さ
せてDMSを含んで成る混合物を得る工程、ならびに上
記蒸留装置において混合物から回分式蒸留により高純度
のDMSを回収することにより、設備費を節減し、且つ
効率良くDMSを製造し得ることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、ポリハイドロジェンシロ
キサンおよびオルトメチルエステルとを、活性水素基含
有化合物および酸性触媒の存在下に反応させるジメトキ
シメチルシランの合成反応を蒸留装置のスチルで行い、
生成したDMS含有液を同じ蒸留装置を使用して蒸留す
ることにより高純度のDMSを高収率で得る方法に存す
る。
【0008】
【発明の実施の態様】本発明で適用される、DMSの合
成方法としては、オルトメチルエステルとポリハイドロ
ジェンシロキサンとを、活性水素基含有化合物及び酸性
触媒の存在下に反応させる方法であり、特開平8−59
837号公報に、その例が具体的に開示されているが、
その内容だけに限定されるものではない。オルトメチル
エステルの例としては、オルト蟻酸メチル、オルト酢酸
メチル、オルト安息香酸メチル等が挙げるられるが、こ
れらに限定されるものではない。これらの中で特に好ま
しいのは、オルト蟻酸メチルである。
【0009】本発明で使用されるポリハイドロジェンシ
ロキサンは、少なくとも1つのシロキサン結合を形成す
るケイ素原子が1または2個のメチル基および1個の水
素原子を置換基として有するシロキサンまたはポリシロ
キサン化合物である。その好ましい例としては、次のよ
うなもの(化2〜化4)が挙げられが、これらに限定さ
れるものではない:
【0010】
【化2】 (ただし、p及びqは、それぞれ0又は正の整数を示
す。)で表わされる直鎖状ポリシロキサン;
【化3】 (ただし、pは1以上の整数で、qは0又は正の整数を
示す。)で表わされる直鎖状ポリシロキサン;および
【化4】 (ただし、mは1以上の整数で、nは0又は正の整数で
あって、m+nは2以上の整数を示す。)で表わされる
環状ポリシロキサン。これらの中で、特に好ましいポリ
ハイドロジェンシロキサンは、H−オイルの名称で市販
されている、
【化5】 である。
【0011】活性水素基含有化合物の例としては、オル
トメチルエステルと反応してアルコールを生成するも
の、もしくは分子中に水酸基、カルボキシル基、メルカ
プト基、アミノ基等を含む化合物であり、具体的には、
水、アルコール、カルボン酸が挙げられる。これ等の中
でアルコールが好ましく、その例としてはメチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n
−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール等が挙げ
られるが、これに限定されるものではない。特に好まし
いのは、メチルアルコールである。
【0012】酸性触媒としては、具体的には硫酸、p−
トルエンスルホン酸、塩酸、燐酸、酢酸、塩化アルミニ
ウム等が例示されるが、これらに限定されるものではな
い。硫酸、p−トルエンスルホン酸が好ましく、特に硫
酸が好ましい。本発明のDMS合成反応では、ポリシロ
キサンとオルトメチルエステルとの仕込み比率は、オル
トメチルエステル1モルに対するポリシロキサンのSi
−O結合モル数(以下「SiO/M比」と記載する)
が、0.5〜1.2の範囲が好適である。SiO/M比
が、0.5より小さいか1.2より大きくなると、Si
−H基基準のDMS収率が悪くなる。より好ましいSi
O/M比は、0.5〜1.1であり、特に好ましいの
は、0.8〜1.05の範囲である。
【0013】本発明のDMS合成反応では、活性水素基
含有化合物および酸性触媒の使用は、必須である。活性
水素基含有化合物および酸性触媒を使用しない場合に
は、反応は進行しないか、著しく遅い。活性水素基含有
化合物の使用量に比例して、反応速度は大きくなる。本
発明で使用する活性水素基含有化合物の量は、必ずしも
量論的な量を必要としない。活性水素基含有化合物の使
用量は、いわゆる開始剤的な量でよく、用いるポリシロ
キサンのSi−O結合又はオルトメチルエステル分子の
1/20〜1/5のモル数で、定量的に目的とするDM
Sを得ることが出来る。特に好ましい範囲は、1/15
〜1/5の範囲である。
【0014】酸性触媒は、用いるポリシロキサンのSi
−O結合又はオルトメチルエステル分子の量に対し、一
定量以上を使用しないと、反応が進行しないが、あまり
多量に使用しても、無意味である。好ましい使用量は、
用いるポリシロキサンのSi−O結合又はオルトメチル
エステル分子の数の0.003〜0.02倍のモル数で
ある。特に好ましいのは、0.005〜0.01倍の範
囲である。本発明の反応は、圧力には関係なく進行する
ので、どのような圧力で反応させてもよいが、使用する
オルトメチルエステルに応じて比較的低沸点カルボン酸
エステル、例えばオルト蟻酸メチルの場合の蟻酸メチル
(以下「MF」と略称で記載する)が反応の進行につれ
て生成するので、そのような低沸点化合物の沸点を考慮
すると、常圧〜3Kg/cm2Gの圧力下で合成反応を
実施するのが特に好ましい。
【0015】本発明の反応は、室温でも反応が進行する
為、特に加熱する必要はないが、反応速度を早める為に
は、加熱した方がよい。好ましい温度範囲は、常温〜1
00℃であり、特に好ましくは、40〜60℃の範囲で
ある。常圧で反応を行う場合には、生成する低沸点のカ
ルボン酸エステル、例えばMFが蒸発し、その時に反応
液を冷却するので、反応器上部に還流コンデンサーを設
置して反応させると、反応温度を一定温度に落ち着かせ
ることが可能である。MFが生成する場合、通常の反応
条件では42℃前後に落ち着く。
【0016】本発明の反応時間は、反応温度に応じて適
宜選択できる。40〜60℃の反応温度の場合には、通
常0.5〜10時間が好ましい。本発明の反応は、液相
均一反応であり、しかも反応速度が速いので短時間で、
反応は終了する。反応開始から0.5時間で、DMSの
理論生成率に対する反応収率は、80%に達する。一
方、反応時間を、あまり長くすると、一旦生成したDM
Sが、分解しDMS収率の低下を来す。従って、高い温
度で、長時間保持することは、好ましくない。特に好ま
しい反応時間は、2〜6時間である。又、反応温度が、
常温の場合には、2〜50時間が好ましい。
【0017】本発明の方法の蒸留は、回分式で実施され
るが、回分式蒸留を行う場合、スチル内液は、蒸留の進
行と共に減少する。本発明の場合のように、蒸留で留出
させる液量の比率が、仕込み液量に対して大きい場合に
は、蒸留の終盤には、スチル内液量が減少し、所定の蒸
留速度が保てなくなる場合がある。そのような蒸留で
は、蒸留塔内の液ホールドアップ量が、少ない蒸留塔が
有利であり、棚段塔よりも、充填塔が好ましい。充填塔
の充填物としては、規則充填物でも、不規則充填物でも
よいが、規則充填物の方が、HETPが小さく、塔高さ
を低くできるので、結果的に、塔内液ホールドアップ量
を少なくできるので、有利であり、規則充填物が、最も
好ましい。本発明のDMS合成反応は、選択性が非常に
良く、副反応は殆ど起こらないが、それでも、オルトメ
チルエステル由来のメタノールおよびカルボン酸エステ
ル、ポリハイドロジェンシロキサン末端部由来のトリメ
チルメトキシシラン(以下「TMMS」と略称で記載す
る)、更には、DMSが分解したメチルトリメトキシシ
ラン(以下「MTMS」と略称で記載する)等のシラン
類の発生は避けられない。従って、本発明のDMS合成
反応により生じる反応生成物は、DMSに加えて、メタ
ノール、カルボン酸エステル(例えばMF)、TMMS
およびMTMSを含んで成る。勿論、反応原料である未
反応のオルトメチルエステル、ポリハイドロジェンシロ
キサン、活性水素基含有化合物および酸性触媒も含まれ
得る。
【0018】DMSを含有する混合物からDMSを分離
するには、一般に蒸留法が適用されるが、DMSを含め
これらのシラン類とメタノールとは共沸混合物を形成
し、単純な蒸留では、高純度のDMSを収率良く取得す
ることは困難である。シラン類とメタノールとの共沸混
合物に関しては、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサエティ(J.Am.Chem.Soc.),
1944年10月,1709頁には、TMMSとメタノ
ールがメタノール濃度:14〜16wt%で沸点:50
℃の共沸混合物を形成することが記載されている。ま
た、本発明者らの測定では、DMSとメタノールとは、
DMS濃度:60mol%付近で沸点:約52℃の共沸
混合物を形成することが判っている。更に、先に述べた
特開平7−53568号公報には、メタノールとTMS
とが重量比48:52で沸点58℃の共沸混合物を形成
することが記載されている。このように、DMSを含め
これらのシラン類とメタノールとは共沸混合物を形成
し、単純な蒸留では、高純度のDMSを収率良く取得す
ることは困難である。
【0019】そこで、本発明者らは、DMS合成の反応
生成物からDMSを分離するにあたり、種々の蒸留方法
を検討した結果、回分式蒸留が好都合であり、しかも、
DMS合成を蒸留装置のスチルで行い、そのまま蒸留操
作に移行することにより、設備費を節減すると共に、効
率良くDMSを製造し得ることを見出し、本発明を完成
するに至った。本発明において、スチルとは蒸留塔の底
部に設けた蒸発用の缶の意味で使用している。
【0020】更に、本発明者らは、鋭意検討の結果、少
なくともDMS、TMMS、メタノールおよび/または
MTMSを含有する混合物、例えばDMS合成反応の反
応生成物から、DMSを蒸留法で分離するに際し、MF
を存在させると、沸点の低いMFが軽沸として留去され
る際に、TMMS、メタノール、更には、DMSよりも
沸点の高いMTMSをも軽沸として一緒に留去できるこ
とを見出した。いずれの理論により拘束されるものでは
ないが、MFとTMMS、メタノールおよびMTMSと
は各々共沸混合物を形成はしないものの、MF留出の際
に、これらの化合物とMFとの間の親和性により留去さ
れると考えられる。
【0021】TMMSは、MF留去の最初からMFと共
に留去するが、メタノール、MTMSは、DMS中のM
F濃度が有る程度低下した時点から留出する。従って、
本発明の方法において、DMS合成により得られるDM
Sを含む混合物が、副生成物として、あるいは場合によ
り外部からの添加物としてMFを含むことが重要な意味
を持っている。MFとの親和性は、TMMS、メタノー
ルおよびMTMSのそれぞれとの間に存在するので、D
MSを含む混合物からDMSを分離するために、これら
の3種の成分が必ず全部混合物中に存在する必要はな
い。
【0022】従って、DMSとそれ以外の上述の少なく
とも1種を含む混合物からDMSを分離する場合に、混
合物にMFを共存させてこれを蒸留工程に付して、MF
とその少なくとも1種の混合物を軽沸として留出させる
ことによりDMSを効率的に分離することができる。
【0023】TMMSとメタノールは上述のように沸
点:50℃の共沸混合物を形成するので、本発明のDM
Sの合成により生成するDMSを含む混合物はDMSを
主成分として含むので、たとえMFが含まれていても混
合物の沸点は、DMSの沸点:62℃に近い。そのた
め、DMSを含む混合物からDMSを蒸留により分離す
るには、混合物の組成によっては、蒸留塔は大きな段数
を必要とするうえ、還流比を非常に大きな値にする必要
があることがある。
【0024】また、DMSを含む混合物、例えば上述の
ようなDMS合成反応の反応生成物を回分蒸留する場
合、DMS留分を留去する段階では、先に不純物が留出
しているため、不純物は留出分には殆ど含まれず、還流
比は、比較的小さく出来る。従って、DMSの分離を連
続式蒸留で行う場合には、必然的に複数の蒸留塔が必要
となり、また、塔毎に還流比を種々大きく変えて運転せ
ねばならないのに対し、回分式蒸留の場合には、蒸留塔
は1塔で済み、また、蒸留操作中の軽沸留去時およびD
MS留去時に各々還流比を自由に設定出来るので、操作
のフレキシビリティがある。従って、DMS合成液から
DMSを分離するには、回分式蒸留が適していると言え
る。このような状況の中で、本発明者らは種々検討を加
えた結果、DMS含有液から高純度のDMSを高い収率
で効率的に取得する方法として、DMS合成反応を後で
DMSの分離に使用できる蒸留装置のスチルで行うこと
により、設備費を節減し、且つ効率良くDMSを製造し
得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0025】本発明の特に好ましい態様では、オルトメ
チルエステルとしてオルト蟻酸メチルを使用してDMS
合成反応を蒸留装置のスチルにおいて実施して、反応生
成物がMFを含むようにし、この反応生成物をそのまま
蒸留に付して、上述のMFとメタノールおよびシラン類
との親和力を利用して、メタノール、MTMSおよび/
またはTMMSをMFと一緒に、好ましくは実質的に全
部のMFと一緒に、DMSより先に留出させ、これらを
留出させた後にDMSを留出させる。
【0026】回分式蒸留の場合には、蒸留塔は、勿論1
塔でよく、軽沸としてMF留去中に、TMMS、メタノ
ール、MTMSが、同伴されて留去される。しかる後、
本留としてDMS留分を、塔頂からの凝縮液として留去
し、取得する。この場合、軽沸留分からDMS留分への
切り替え時期により、DMS純度を適宜選択することが
できる。切り替え時期を、遅らせれば、DMS純度は、
高くできるが、相反してDMS収率は、低下する。反対
に、切り替え時期を早めれば、DMS純度は、低下する
が、DMS収率を高くすることができる。どの時点で、
軽沸留分から、DMS留分に切り替えるかは、DMS純
度と収率とを勘案し、適宜決定すればよい。本発明にお
いて上述のDMS合成法では、合成反応中の液粘度は低
く、10CP程度であり、しかも反応は均一液相反応で
あるから、一般的に反応中の液混合は非常に簡単なもの
で済む。極端な場合には、反応開始時に原料と触媒が混
合しさえすれば、その後は撹拌しなくとも反応は進行す
る場合もある。
【0027】従って、本発明でのDMS合成反応での反
応物質の混合は、反応を行うスチルに取付けた撹拌機で
も、或いは、反応液をスチルから外部に取出し再度スチ
ルに戻す、外部循環させる設備を備えた装置でもよい。
外部循環方法としては、循環ポンプを使用してもよい
し、ポンプを使用せず、リボイラーによるサーモサイホ
ンでの循環でもよい。一般的に液が流動しているだけ
で、反応時の攪拌は充分である。回分式蒸留法の場合、
蒸留の進行につれてスチル内の液量は、徐々に減少する
為、単純にジャケットを備えたスチルでは、液の減少に
より蒸留終盤では、伝熱面積が不足し、処理速度が当初
の速度を保てなくなる。その改善策として、スチル下部
に突起を設け、その部分にジャケットや、伝熱管を取付
け、伝熱速度の不足を補う方法、或いは、外部循環方式
にして、外付けの熱交換器をリボイラーとする方法等が
一般に採用されている。外部循環リボイラー方式の場合
は、伝熱面積が一定であり、処理速度即ち蒸発速度を一
定に保つのに好都合である。
【0028】本発明をこの外部循環式蒸留装置に適用す
ると、反応をスチルで行い、そのまま即座に蒸留に移行
できると共に、撹拌機付きの独立した反応器が不要にな
るので設備費の上で、非常に経済性がある。また、反応
器と蒸留用スチルを別個に設けた場合には、合成反応液
を反応器からスチルに移送する為に、移送ポンプを設置
するか、反応器位置を高くし、自重により移送するなど
の方法が取られるが、何れの場合にも、相当の設備費が
必要である。
【0029】これに対して、本発明では反応を行うスチ
ルは、撹拌機付きでも良し、撹拌機なしでもよい。例え
ば、外部循環式の場合には、勿論撹拌機は無くてよい。
従って、本発明によれば、前記の如く設備費節減が果た
せる他、反応器からスチルへの移送ライン中の液の残留
による収率低下も無くなり、DMSの収率が一層向上す
る。
【0030】
【実施例】次に実施例によって本発明を具体的に説明す
るが、本発明は、これらの実施例に限定されるものでは
ない。 (実施例1)内容量132lのスチル、充填物モンツパ
ック(MONTZ−PAK、ドイツ国Julius M
ONTZ GmbH製)A3−750(比表面積750
2/m3)を高さ2.88m充填した内径158.4m
mφの充填塔、チラー水で冷却した第1リフラックスコ
ンデンサー、−15℃のブラインで冷却している第2リ
フラックスコンデンサー、スチル内の液を外部循環する
為の循環用ポンプ、配管およびリボイラー用竪型熱交換
機を備えた回分式充填塔蒸留装置を用いてDMS合成反
応と蒸留操作を行った。
【0031】スチルには、Si−H結合部基準平均重合
度44.49(1H−NMRで測定)のポリメチルハイ
ドロジェンシロキサン27.78kg(Si−H結合換
算で435.6mol)、オルト蟻酸メチル47.22
kg(445.0mol)、メタノール1.427kg
(44.5mol)及び硫酸219g(2.23mo
l)を仕込み、ポンプ循環によりスチル内の液を外部循
環攪拌しながら、反応させた。反応中リボイラーには、
50℃の温水を通しスチルの内容物を加温した。反応液
温度は、一旦46℃迄上昇したが、その後反応の進行と
共に徐々に低下し、42℃で一定になった。これは、生
成したMFが蒸発し、リフラックスする為に、反応温度
が一定に保たれるのである。
【0032】5時間反応を行った後、リボイラーの加熱
源をスチームに切替え、蒸留操作に移行した。リフラッ
クスコンデンサーの先端は、大気開放し、蒸留は、常圧
で行った。蒸留は、全還流操作を約2時間行った後、先
ず還流比40で軽沸留分1を留去した。この間、塔頂温
度は、31.6〜31.8℃の一定で推移し、約8時間
経過後、塔頂温度が32.5℃に上昇したので、還流比
を200にし、軽沸留分2の留去を開始した。蒸留の進
行につれて、塔頂温度はゆっくりと上昇し、54℃にな
った時点で、還流比を5にし、目的DMS留分の採取に
入った。塔頂温度は、61.8℃の一定の一定温度を保
っていたが、最終的に上昇しだし、64℃に到達した時
点で蒸留を停止した。
【0033】取得したDMS留分は、38.34kgで
あり、これをガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、DMS97.81wt%、メタノール0.08wt
%、MF0.96wt%、TMMS0.72wt%、そ
の他0.43wt%であった。これ等一連の操作でのD
MS収率は、81.1%であった。
【0034】(実施例2)充填物高さを3.20mとし
た以外は、実施例1と同じ反応装置に、実施例1と同一
のポリメチルハイドロジェンシロキサン27.73kg
(Si−H結合換算で434.8mol)、オルト蟻酸
メチル47.40kg(446.7mol)、メタノー
ル1.427kg(44.5mol)及び硫酸219g
(2.23mol)を仕込み、実施例1と同じ条件で反
応と蒸留を行った。取得したDMS留分は、37.96
kgで、ガスクロマトグラフィーでの分析結果は、DM
S98.34wt%、メタノール0.16wt%、MF
0.58wt%、TMMS0.57wt%、その他0.
35wt%であった。本実施例でのDMS収率は、8
0.8%であった。
【0035】(実施例3)実施例2と同じ反応装置に、
Si−H結合部基準平均重合度35.6(1H−NMR
で測定)のポリメチルハイドロジェンシロキサン28.
69kg(Si−H結合換算で443.5mol)、オ
ルト蟻酸メチル47.42kg(446.8mol)、
メタノール1.427kg(44.5mol)及び硫酸
221g(2.25mol)を仕込み、実施例1と同じ
条件で反応させ、引き続いて蒸留を行った。蒸留操作
は、軽沸2留去時の還流比を100とした以外は実施例
1と同様に行った。取得したDMS留分は、37.54
kgで、ガスクロマトグラフィーでの分析結果は、DM
S98.16wt%、メタノール0.22wt%、MF
0.71wt%、TMMS0.64wt%、その他0.
27wt%であった。本実施例でのDMS収率は、7
8.2%であった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルトメチルエステルおよびポリハイド
    ロジェンシロキサンを活性水素基含有化合物および酸性
    触媒の存在下に蒸留装置のスチルにて反応させてジメト
    キシメチルシランを含んで成る反応生成物を得ること、
    ならびに反応終了後、反応生成物を同じ蒸留装置を用い
    て分離することを特徴とするジメトキシメチルシランの
    製法。
  2. 【請求項2】 オルトメチルエステルとしてオルト蟻酸
    メチルを使用し、反応生成物を蒸留するにあたり、ジメ
    トキシメチルシランの前留として、蟻酸メチルと共にメ
    タノール、トリメチルメトキシシランおよびメチルトリ
    メトキシシランの少なくとも1種を留出させることを特
    徴とする請求項1記載の製法。
  3. 【請求項3】 蒸留装置のスチルは撹拌機を有して成る
    ことを特徴とする請求項1または2記載の製法。
  4. 【請求項4】 蒸留装置のスチルはその中の液を外部循
    環させる手段を有して成ることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115181123A (zh) * 2022-06-30 2022-10-14 浙江皇马科技股份有限公司 裂解法制备甲基二甲氧基硅烷的方法及甲基二甲氧基硅烷

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