JPH10255833A - 密閉形水素化物二次電池の製造方法 - Google Patents
密閉形水素化物二次電池の製造方法Info
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- JPH10255833A JPH10255833A JP9081985A JP8198597A JPH10255833A JP H10255833 A JPH10255833 A JP H10255833A JP 9081985 A JP9081985 A JP 9081985A JP 8198597 A JP8198597 A JP 8198597A JP H10255833 A JPH10255833 A JP H10255833A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高エネルギー密度で、かつサイクル特性が良
好で、しかも耐漏液性が良好な密閉形水素化物二次電池
を提供する。 【解決手段】 水酸化ニッケルを活物質とする正極と水
素吸蔵合金を活物質とする負極とアルカリ水溶液からな
る電解液とセパレータを有し、かつ次の式(1) Y>14.5X+26.2(Y:エネルギー密度、X:
電池缶の外径)(1) を満たすエネルギー密度を有し、電解液量が正極の理論
容量当たり1.4cc/Ah以上である水素化物二次電
池を、密閉した後、活性化処理を行い、その活性化処理
後、充放電を少なくとも1回行い、さらに活性化処理を
行うことにより、密閉形水素化物二次電池を製造する。
上記活性化処理は40〜80℃で4〜96時間行うこと
が好ましく、上記充放電時の充電は正極の理論容量の1
00〜120%の充電深度で行うことが好ましい。
好で、しかも耐漏液性が良好な密閉形水素化物二次電池
を提供する。 【解決手段】 水酸化ニッケルを活物質とする正極と水
素吸蔵合金を活物質とする負極とアルカリ水溶液からな
る電解液とセパレータを有し、かつ次の式(1) Y>14.5X+26.2(Y:エネルギー密度、X:
電池缶の外径)(1) を満たすエネルギー密度を有し、電解液量が正極の理論
容量当たり1.4cc/Ah以上である水素化物二次電
池を、密閉した後、活性化処理を行い、その活性化処理
後、充放電を少なくとも1回行い、さらに活性化処理を
行うことにより、密閉形水素化物二次電池を製造する。
上記活性化処理は40〜80℃で4〜96時間行うこと
が好ましく、上記充放電時の充電は正極の理論容量の1
00〜120%の充電深度で行うことが好ましい。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉形水素化物二
次電池の製造方法に関し、さらに詳しくは、高エネルギ
ー密度で、かつサイクル特性が良好で、しかも耐漏液性
が良好な密閉形水素化物二次電池を製造する方法に関す
る。
次電池の製造方法に関し、さらに詳しくは、高エネルギ
ー密度で、かつサイクル特性が良好で、しかも耐漏液性
が良好な密閉形水素化物二次電池を製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水素吸蔵合金を負極の活物質として用い
た水素化物二次電池は、多量の水素を吸蔵、放出する能
力を有し、アルカリ水溶液中でも電気化学的に水素の吸
蔵、放出を行うことが可能であり、水酸化ニッケルを正
極の活物質として用いた場合、水素吸蔵合金を活物質と
する負極と水酸化ニッケルを活物質とする正極との間
に、次式のような電池反応が起こる。負極の反応式中、
MはLaNi5 系やTi−Ni系などの水素吸蔵合金で
ある。
た水素化物二次電池は、多量の水素を吸蔵、放出する能
力を有し、アルカリ水溶液中でも電気化学的に水素の吸
蔵、放出を行うことが可能であり、水酸化ニッケルを正
極の活物質として用いた場合、水素吸蔵合金を活物質と
する負極と水酸化ニッケルを活物質とする正極との間
に、次式のような電池反応が起こる。負極の反応式中、
MはLaNi5 系やTi−Ni系などの水素吸蔵合金で
ある。
【0003】
【0004】正極および負極の反応式において、充電で
は、反応は右に進み、負極の水素吸蔵合金Mは電解液中
の水を電気分解して、水素を吸蔵してM(H)で示す状
態になり、水酸基(OH- )を生じ、この水酸基(OH
- )と正極のNi(OH)2とが反応して、NiOOH
となり、水を生じる。また、放電の場合は、反応は左方
向に進み、上記と逆の反応となる。つまり、負極では充
電で水素吸蔵合金による水素の吸蔵が生じ、放電で水素
の放出が生じる。
は、反応は右に進み、負極の水素吸蔵合金Mは電解液中
の水を電気分解して、水素を吸蔵してM(H)で示す状
態になり、水酸基(OH- )を生じ、この水酸基(OH
- )と正極のNi(OH)2とが反応して、NiOOH
となり、水を生じる。また、放電の場合は、反応は左方
向に進み、上記と逆の反応となる。つまり、負極では充
電で水素吸蔵合金による水素の吸蔵が生じ、放電で水素
の放出が生じる。
【0005】上記のような電池反応を示す密閉形水素化
物二次電池では、通常、電解液量は正極の理論容量で規
制される電池容量を基準にして決められることが多い。
例えば、特開昭61−156639号公報では、電池の
容量当たり1.8〜2.6cc/Ahの電解液量が必要
であるとしている。
物二次電池では、通常、電解液量は正極の理論容量で規
制される電池容量を基準にして決められることが多い。
例えば、特開昭61−156639号公報では、電池の
容量当たり1.8〜2.6cc/Ahの電解液量が必要
であるとしている。
【0006】この水素化物二次電池では、充放電を繰り
返し行うと、その充放電サイクルに伴い電池内の電極は
膨潤収縮を繰り返し、セパレータから電解液を吸収す
る。その結果、電池の内部抵抗が上昇し、放電能力が低
下して、容量が低下してしまう。そのため、電解液量を
1.8cc/Ahより少なくすると、良好なサイクル特
性を得ることができない。
返し行うと、その充放電サイクルに伴い電池内の電極は
膨潤収縮を繰り返し、セパレータから電解液を吸収す
る。その結果、電池の内部抵抗が上昇し、放電能力が低
下して、容量が低下してしまう。そのため、電解液量を
1.8cc/Ahより少なくすると、良好なサイクル特
性を得ることができない。
【0007】また、密閉形水素化物二次電池では、充電
が電池容量以上になると、正極から酸素が発生する。こ
の酸素を負極で再結合させることによって、電池内の圧
力を一定に保つことができるので、この酸素の再結合反
応を促進させるため、負極に撥水処理を行い、固体−液
体−気体の三相界面を作る処理方法が提案されている
(例えば、特公平7−93139号公報)。
が電池容量以上になると、正極から酸素が発生する。こ
の酸素を負極で再結合させることによって、電池内の圧
力を一定に保つことができるので、この酸素の再結合反
応を促進させるため、負極に撥水処理を行い、固体−液
体−気体の三相界面を作る処理方法が提案されている
(例えば、特公平7−93139号公報)。
【0008】一方、電解液量を2.6cc/Ah以上よ
り多くすると、上記のような三相界面を良好に作ること
ができなくなり、その結果、酸素の再結合反応が妨げら
れ、電池内圧が上昇して、電解液が電池外部に漏出する
ようになる。
り多くすると、上記のような三相界面を良好に作ること
ができなくなり、その結果、酸素の再結合反応が妨げら
れ、電池内圧が上昇して、電解液が電池外部に漏出する
ようになる。
【0009】ところで、最近は、ポータブル機器が普及
し、それに使用される密閉形水素化物二次電池に対して
も、エネルギー密度の向上、小形化への要請がますます
顕著になってきた。
し、それに使用される密閉形水素化物二次電池に対して
も、エネルギー密度の向上、小形化への要請がますます
顕著になってきた。
【0010】しかし、円筒形電池の場合、通常、正極と
負極をセパレータを介して渦巻状に巻回して巻回構造の
電極体にしており、そのような巻回構造の電極体では、
電池缶の外径が大きいほど真円に近いものにすることが
でき、単位体積当たりのエネルギー密度を高くすること
ができるが、電池缶の外径が小さい小形の電池では、単
位体積当たりのエネルギー密度を高くすることがむつか
しい。
負極をセパレータを介して渦巻状に巻回して巻回構造の
電極体にしており、そのような巻回構造の電極体では、
電池缶の外径が大きいほど真円に近いものにすることが
でき、単位体積当たりのエネルギー密度を高くすること
ができるが、電池缶の外径が小さい小形の電池では、単
位体積当たりのエネルギー密度を高くすることがむつか
しい。
【0011】図1は現在最も広く普及している単4形、
単3形、4/3A形の密閉形水素化物二次電池の単位体
積当たりのエネルギーと電池缶の外径との関係を示した
ものである。
単3形、4/3A形の密閉形水素化物二次電池の単位体
積当たりのエネルギーと電池缶の外径との関係を示した
ものである。
【0012】図1に示すように、単4形電池では、電池
缶の外径が10.5mmで、そのエネルギー密度は18
1Wh/lであり、単3形電池では、電池缶の外径が1
4.5mmで、そのエネルギー密度は232Wh/lで
あり、4/3A形電池では、電池缶の外径が17.0m
mで、そのエネルギー密度は276Wh/lであって、
電池缶の外径とエネルギー密度はほぼ直線関係にあり、
このエネルギー密度と電池缶の外径との関係は、Y(エ
ネルギー密度)=14.5X(電池缶の外径)+26.
2の式で表すことができる。
缶の外径が10.5mmで、そのエネルギー密度は18
1Wh/lであり、単3形電池では、電池缶の外径が1
4.5mmで、そのエネルギー密度は232Wh/lで
あり、4/3A形電池では、電池缶の外径が17.0m
mで、そのエネルギー密度は276Wh/lであって、
電池缶の外径とエネルギー密度はほぼ直線関係にあり、
このエネルギー密度と電池缶の外径との関係は、Y(エ
ネルギー密度)=14.5X(電池缶の外径)+26.
2の式で表すことができる。
【0013】従って、電池のエネルギー密度を向上させ
るということは、規制された体積範囲内で電池容量を増
大させることであり、図1からもわかるように、従来よ
り高容量の水素化物二次電池を得るには、図1中の直線
より上の領域のエネルギー密度、すなわち、Y>14.
5X+26.2を満足させるエネルギー密度を持つ電池
を作ることが要求され、そのため、電池内の活物質量は
通常のものより多くする必要があり、その結果、電池内
の空体積が減少して、電池内に注入できる電解液量が制
限されることになる。
るということは、規制された体積範囲内で電池容量を増
大させることであり、図1からもわかるように、従来よ
り高容量の水素化物二次電池を得るには、図1中の直線
より上の領域のエネルギー密度、すなわち、Y>14.
5X+26.2を満足させるエネルギー密度を持つ電池
を作ることが要求され、そのため、電池内の活物質量は
通常のものより多くする必要があり、その結果、電池内
の空体積が減少して、電池内に注入できる電解液量が制
限されることになる。
【0014】前記のように、サイクル特性に必要な電解
液量は、高容量化に伴って多くすることが必要である
が、高容量化を図るには、電池内の活物質量を多くする
ことが必要なため、電池内の空体積が減少し、その結
果、電解液量が制限され、サイクル特性が低下してしま
う。
液量は、高容量化に伴って多くすることが必要である
が、高容量化を図るには、電池内の活物質量を多くする
ことが必要なため、電池内の空体積が減少し、その結
果、電解液量が制限され、サイクル特性が低下してしま
う。
【0015】そこで、サイクル特性を損なわないように
するため、無理やり多量の電解液を電池内に注入して、
封口すると、特にサイクル初期に漏液が発生するように
なる。
するため、無理やり多量の電解液を電池内に注入して、
封口すると、特にサイクル初期に漏液が発生するように
なる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来技
術では、決められた体積内で高容量化を図ろうとする
と、それによって電解液量を少なくせざるを得なくな
り、その結果、サイクル特性が低下し、そのサイクル特
性の低下を防ぐために電解液量を無理に増やすと、電解
液の漏液を引き起こすという問題があった。
術では、決められた体積内で高容量化を図ろうとする
と、それによって電解液量を少なくせざるを得なくな
り、その結果、サイクル特性が低下し、そのサイクル特
性の低下を防ぐために電解液量を無理に増やすと、電解
液の漏液を引き起こすという問題があった。
【0017】従って、本発明は、上記のような従来技術
の問題点を解決し、高エネルギー密度で、かつサイクル
特性が良好で、しかも耐漏液性が良好な密閉形水素化物
二次電池を提供することを目的とする。
の問題点を解決し、高エネルギー密度で、かつサイクル
特性が良好で、しかも耐漏液性が良好な密閉形水素化物
二次電池を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべく鋭意検討した結果、下記の式(1) Y>14.5X+26.2(Y:エネルギー密度、X:電池缶の外径)(1) を満たすエネルギー密度を有し、正極の理論容量当たり
の電解液量が1.4cc/Ah以上の密閉形水素化物二
次電池であって、該電池を密閉した後、活性化処理を行
い、その活性化処理後、充放電を少なくとも1回行い、
さらに活性化処理を行うことによって、高エネルギー密
度で、かつサイクル特性が良好で、しかも耐漏液性が良
好な密閉形水素化物二次電池が得られることを見出した
ものである。
決すべく鋭意検討した結果、下記の式(1) Y>14.5X+26.2(Y:エネルギー密度、X:電池缶の外径)(1) を満たすエネルギー密度を有し、正極の理論容量当たり
の電解液量が1.4cc/Ah以上の密閉形水素化物二
次電池であって、該電池を密閉した後、活性化処理を行
い、その活性化処理後、充放電を少なくとも1回行い、
さらに活性化処理を行うことによって、高エネルギー密
度で、かつサイクル特性が良好で、しかも耐漏液性が良
好な密閉形水素化物二次電池が得られることを見出した
ものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、単4形水素化物二次電池を
例にして、本発明を詳細に説明する。なお、単4形電池
を例に挙げたのは、図1からも明らかなように、単4形
電池が例示した電池の中では最も電池缶の外径が小さ
く、渦巻状巻回構造の電極体を最も真円にしにくいため
であり、この単4形電池でエネルギー密度の向上などを
達成できれば、その手段を他の電池にも適用できるから
である。
例にして、本発明を詳細に説明する。なお、単4形電池
を例に挙げたのは、図1からも明らかなように、単4形
電池が例示した電池の中では最も電池缶の外径が小さ
く、渦巻状巻回構造の電極体を最も真円にしにくいため
であり、この単4形電池でエネルギー密度の向上などを
達成できれば、その手段を他の電池にも適用できるから
である。
【0020】まず、本発明者らは、高容量化を図るため
に、渦巻状巻回構造の電極体の最内周と最外周に位置す
る負極の活物質層を除去した。この部分は、正極に対峙
していないため電池反応には関与しない部分である。
に、渦巻状巻回構造の電極体の最内周と最外周に位置す
る負極の活物質層を除去した。この部分は、正極に対峙
していないため電池反応には関与しない部分である。
【0021】この負極のシート状時の形状を図2に示
す。負極2をこのような形状(すなわち、渦巻状巻回構
造の電極体にした時に最内周と最外周に位置する部分の
活物質層を除去した形状)にすることによって、該部分
の活物質層を除去していない場合に比べて、渦巻状巻回
構造の電極体の径を小さくすることができる。その結
果、正極、負極に、より多くの活物質を充填することが
できるようになる。
す。負極2をこのような形状(すなわち、渦巻状巻回構
造の電極体にした時に最内周と最外周に位置する部分の
活物質層を除去した形状)にすることによって、該部分
の活物質層を除去していない場合に比べて、渦巻状巻回
構造の電極体の径を小さくすることができる。その結
果、正極、負極に、より多くの活物質を充填することが
できるようになる。
【0022】ここで、図2に示す負極について説明する
と、図2の(a)は負極の一方の側面図で、図2の
(b)は負極の他方の側面図であり、図2の(c)は上
記(a)のD−D線における切断面図である。なお、図
2の(a)および(b)においては、活物質層2bおよ
び2cを設けた部分をわかりやすくするため、活物質層
2bおよび2cには十字状に斜線を入れている。
と、図2の(a)は負極の一方の側面図で、図2の
(b)は負極の他方の側面図であり、図2の(c)は上
記(a)のD−D線における切断面図である。なお、図
2の(a)および(b)においては、活物質層2bおよ
び2cを設けた部分をわかりやすくするため、活物質層
2bおよび2cには十字状に斜線を入れている。
【0023】負極2の中央部は、基材2aの両面に活物
質層2b、2cが形成されることによって構成されてい
るが、負極2の一部には基材2aの片面にしか活物質層
の形成されていない部分がある。つまり、負極2の一方
の端部E側では、基材2aの一方の面には活物質層2c
が形成されているが、他方の面には活物質層が形成され
ておらず、他方の端部F側では、基材2aの一方の面に
活物質層2bが形成されているが、他方の面には活物質
層が形成されていない。
質層2b、2cが形成されることによって構成されてい
るが、負極2の一部には基材2aの片面にしか活物質層
の形成されていない部分がある。つまり、負極2の一方
の端部E側では、基材2aの一方の面には活物質層2c
が形成されているが、他方の面には活物質層が形成され
ておらず、他方の端部F側では、基材2aの一方の面に
活物質層2bが形成されているが、他方の面には活物質
層が形成されていない。
【0024】この負極と活物質の充填量を増やした正極
とをセパレータを介して渦巻状に巻回して渦巻状巻回構
造の電極体を作製し、それを単4サイズの電池缶(直径
10.5mm)に挿入し、電解液を注入した後、可逆ベ
ントを有する電池蓋により密閉し、単4形の密閉形水素
化物二次電池を作製した。上記渦巻状巻回構造の電極体
を図3に示し、密閉形水素化物二次電池を図4に示す
が、これら図3や図4の説明は後の実施例のところで行
う。
とをセパレータを介して渦巻状に巻回して渦巻状巻回構
造の電極体を作製し、それを単4サイズの電池缶(直径
10.5mm)に挿入し、電解液を注入した後、可逆ベ
ントを有する電池蓋により密閉し、単4形の密閉形水素
化物二次電池を作製した。上記渦巻状巻回構造の電極体
を図3に示し、密閉形水素化物二次電池を図4に示す
が、これら図3や図4の説明は後の実施例のところで行
う。
【0025】上記単4形密閉形水素化物二次電池の正極
の理論容量は637mAhで、体積当たりのエネルギー
密度は198Wh/lにした。この電池については、後
記の実施例でも詳しく説明するが、電解液量を種々変更
して作製したところ、充放電サイクルで良好な特性を得
るためには、正極の理論容量当たり1.4cc/Ah以
上の電解液量が必要であることが判明した。
の理論容量は637mAhで、体積当たりのエネルギー
密度は198Wh/lにした。この電池については、後
記の実施例でも詳しく説明するが、電解液量を種々変更
して作製したところ、充放電サイクルで良好な特性を得
るためには、正極の理論容量当たり1.4cc/Ah以
上の電解液量が必要であることが判明した。
【0026】すなわち、活物質の充填量を多くしたこと
により電極内の空隙が減少し、注入できる電解液量が減
少する結果、従来と同等の電解液量を注入するだけで
は、電池容量当たりの電解液が不足する。その結果、充
放電サイクルに伴い電極の膨潤収縮によりセパレータか
ら電解液が電極に移動したときに、セパレータの液枯れ
が生じ、電池の内部抵抗が上昇して、早期にサイクル劣
化が生じる。そのため、正極の理論容量当たりの電解液
は1.4cc/Ah以上必要であり、好ましくは1.5
cc/Ah以上2.0cc/Ah以下、より好ましくは
1.5cc/Ah以上1.7cc/Ah以下である。正
極の理論容量当たりの電解液が2.0cc/Ahより多
くなると、電解液の注入の際、電解液が電池内部に入ら
なかったり、入れるために多大な時間がかかることにな
る。また、この状態で電池を組み立てると、充放電時に
電池内圧が上昇し、漏液やサイクル特性の劣化の原因に
なってしまう。
により電極内の空隙が減少し、注入できる電解液量が減
少する結果、従来と同等の電解液量を注入するだけで
は、電池容量当たりの電解液が不足する。その結果、充
放電サイクルに伴い電極の膨潤収縮によりセパレータか
ら電解液が電極に移動したときに、セパレータの液枯れ
が生じ、電池の内部抵抗が上昇して、早期にサイクル劣
化が生じる。そのため、正極の理論容量当たりの電解液
は1.4cc/Ah以上必要であり、好ましくは1.5
cc/Ah以上2.0cc/Ah以下、より好ましくは
1.5cc/Ah以上1.7cc/Ah以下である。正
極の理論容量当たりの電解液が2.0cc/Ahより多
くなると、電解液の注入の際、電解液が電池内部に入ら
なかったり、入れるために多大な時間がかかることにな
る。また、この状態で電池を組み立てると、充放電時に
電池内圧が上昇し、漏液やサイクル特性の劣化の原因に
なってしまう。
【0027】本発明において用いる電解液としては、従
来の密閉形水素化物二次電池の場合と同様に、水酸化カ
リウム水溶液を用いることが適している。その水酸化カ
リウム濃度としては25〜35重量%が好ましく、ま
た、その水酸化カリウム水溶液中に水酸化リチウム、水
酸化ナトリウムなどを適宜添加することがより好まし
い。
来の密閉形水素化物二次電池の場合と同様に、水酸化カ
リウム水溶液を用いることが適している。その水酸化カ
リウム濃度としては25〜35重量%が好ましく、ま
た、その水酸化カリウム水溶液中に水酸化リチウム、水
酸化ナトリウムなどを適宜添加することがより好まし
い。
【0028】上記電解液を注入後、密閉化する工程を経
て電池が作製されるが、通常、密閉形水素化物二次電池
では、上記密閉化後、電池内での電解液の均一化や負極
の水素吸蔵合金の表面の酸化物を除去し、活性面を表面
に出すなどの目的のため、ある一定の温度で電池を保持
して活性化処理をしたり、充放電を繰り返すことによっ
て、負極の水素吸蔵合金を微粉化させ、活性面をより表
面に出やすくするための化成処理が行われている。
て電池が作製されるが、通常、密閉形水素化物二次電池
では、上記密閉化後、電池内での電解液の均一化や負極
の水素吸蔵合金の表面の酸化物を除去し、活性面を表面
に出すなどの目的のため、ある一定の温度で電池を保持
して活性化処理をしたり、充放電を繰り返すことによっ
て、負極の水素吸蔵合金を微粉化させ、活性面をより表
面に出やすくするための化成処理が行われている。
【0029】ところが、本発明のY(エネルギー密度)
>14.5X(電池缶の外径)+26.2を満足するエ
ネルギー密度を有する水素化物二次電池では、活物質を
通常のものより多く充填するため、上記のような活性化
処理だけでは、活性化が充分に行えず、電池内圧の上昇
に伴う漏液やサイクル特性の劣化などが発生する。ま
た、充放電の繰り返しだけによって、漏液やサイクル特
性の劣化を防止しようとすると、多大な回数の充放電の
繰り返しを行わなければならず、化成処理に時間がかか
りすぎるようになる。
>14.5X(電池缶の外径)+26.2を満足するエ
ネルギー密度を有する水素化物二次電池では、活物質を
通常のものより多く充填するため、上記のような活性化
処理だけでは、活性化が充分に行えず、電池内圧の上昇
に伴う漏液やサイクル特性の劣化などが発生する。ま
た、充放電の繰り返しだけによって、漏液やサイクル特
性の劣化を防止しようとすると、多大な回数の充放電の
繰り返しを行わなければならず、化成処理に時間がかか
りすぎるようになる。
【0030】上記のような化成処理の長時間化は、充電
深度や充放電レートを上げることによって短縮すること
ができるが、充電深度を上げたり、充放電レートを上げ
ると、電解液が電極内に充分に浸透しない状態で充放電
が行われることになるため、実際の使用時に正極から発
生する酸素ガスの再結合が負極で充分に行えず、電池内
圧が異常上昇し、安全弁が作動して、漏液が発生するこ
とになる。
深度や充放電レートを上げることによって短縮すること
ができるが、充電深度を上げたり、充放電レートを上げ
ると、電解液が電極内に充分に浸透しない状態で充放電
が行われることになるため、実際の使用時に正極から発
生する酸素ガスの再結合が負極で充分に行えず、電池内
圧が異常上昇し、安全弁が作動して、漏液が発生するこ
とになる。
【0031】そのため、本発明では、電池を密閉した
後、活性化処理を行い、その活性化処理後、充放電を行
い、さらに活性化処理を行うことによって、短時間での
活物質の活性化と電池内での電解液の均一化を可能にす
るとともに、電解液の漏液を抑制し、良好なサイクル特
性を得ることを可能にしたのである。
後、活性化処理を行い、その活性化処理後、充放電を行
い、さらに活性化処理を行うことによって、短時間での
活物質の活性化と電池内での電解液の均一化を可能にす
るとともに、電解液の漏液を抑制し、良好なサイクル特
性を得ることを可能にしたのである。
【0032】上記のような活性化処理や充放電によっ
て、漏液を抑制し、良好なサイクル特性が得られるよう
になる理由は、現在のところ必ずしも明確ではないが、
次のように考えられる。
て、漏液を抑制し、良好なサイクル特性が得られるよう
になる理由は、現在のところ必ずしも明確ではないが、
次のように考えられる。
【0033】充放電前の活性化処理によって、正極、負
極およびセパレータの電解液の吸収が容易になり、その
後に行われる充放電で活物質の均一な化成が可能にな
る。また、充放電前の活性化処理で、負極の水素吸蔵合
金の表面の酸化物を取り除き、水素吸蔵合金の活性面を
表面に出し、反応面積を増加させる。
極およびセパレータの電解液の吸収が容易になり、その
後に行われる充放電で活物質の均一な化成が可能にな
る。また、充放電前の活性化処理で、負極の水素吸蔵合
金の表面の酸化物を取り除き、水素吸蔵合金の活性面を
表面に出し、反応面積を増加させる。
【0034】上記の活性化処理後、充放電を行うことに
よって、負極の水素吸蔵合金の微粉化が進む。また、正
極中にコバルト化合物を導電助剤として含有させている
場合は、そのコバルト化合物を導電性の高い高次のコバ
ルト化合物に変化させることができる。さらに、上記の
充放電によって、正極、負極の膨潤収縮が生じ、電解液
の再分布を促すことができる。
よって、負極の水素吸蔵合金の微粉化が進む。また、正
極中にコバルト化合物を導電助剤として含有させている
場合は、そのコバルト化合物を導電性の高い高次のコバ
ルト化合物に変化させることができる。さらに、上記の
充放電によって、正極、負極の膨潤収縮が生じ、電解液
の再分布を促すことができる。
【0035】そして、上記充放電後に、再度活性化処理
を行うことによって、先の充放電で微粉化し、新しい面
を持った水素吸蔵合金の表面を腐食し、反応面積を増大
させる。これらの処理によって、電池内での電解液がよ
り均一な分布となり、電池内のフリーの電解液が減少す
る。
を行うことによって、先の充放電で微粉化し、新しい面
を持った水素吸蔵合金の表面を腐食し、反応面積を増大
させる。これらの処理によって、電池内での電解液がよ
り均一な分布となり、電池内のフリーの電解液が減少す
る。
【0036】活性化処理は、高温で行うことが好まし
く、具体的には、温度が40℃以上80℃以下で行うこ
とが好ましく、より好ましくは60℃以上70℃以下で
ある。すなわち、活性化処理時の温度を40℃以上にす
ることにより、活性化が充分に行われ、また80℃以下
にすることにより、水素吸蔵合金の電解液への溶解を抑
制し、添加物などの分解反応を防ぐことができる。上記
温度から明らかなように、活性化処理時の高温というの
は、電池が作動可能な範囲での高温を意味するものであ
る。なお、活性化処理時の温度は、必ずしも上記範囲に
限定されることはない。
く、具体的には、温度が40℃以上80℃以下で行うこ
とが好ましく、より好ましくは60℃以上70℃以下で
ある。すなわち、活性化処理時の温度を40℃以上にす
ることにより、活性化が充分に行われ、また80℃以下
にすることにより、水素吸蔵合金の電解液への溶解を抑
制し、添加物などの分解反応を防ぐことができる。上記
温度から明らかなように、活性化処理時の高温というの
は、電池が作動可能な範囲での高温を意味するものであ
る。なお、活性化処理時の温度は、必ずしも上記範囲に
限定されることはない。
【0037】また、活性化処理時の時間としては、4時
間以上96時間以下が好ましく、6時間以上72時間以
下がより好ましい。活性化処理時間を4時間以上にする
ことにより、活性化を充分に行うことができ、また、9
6時間以下にすることにより、化成の時間を短縮化する
ことができ、生産性を向上することができる。
間以上96時間以下が好ましく、6時間以上72時間以
下がより好ましい。活性化処理時間を4時間以上にする
ことにより、活性化を充分に行うことができ、また、9
6時間以下にすることにより、化成の時間を短縮化する
ことができ、生産性を向上することができる。
【0038】上記の活性化処理を行った後、少なくとも
1回充放電を行うが、第1回目の充電は、正極の理論容
量に対して100%以上120%以下の充電深度で行う
ことが好ましい。充電深度を100%以上にすることに
より、化成時間を短縮することが可能になり、充電深度
を120%以下にすることにより、過充電容量を少なく
し、正極からの酸素ガスの発生を抑制し、電池内圧の上
昇に基づく漏液、破裂などの発生を回避することができ
る。なお、以下において、充電深度は、その基準を明記
しない場合でも、それは正極の理論容量に対するもので
ある。
1回充放電を行うが、第1回目の充電は、正極の理論容
量に対して100%以上120%以下の充電深度で行う
ことが好ましい。充電深度を100%以上にすることに
より、化成時間を短縮することが可能になり、充電深度
を120%以下にすることにより、過充電容量を少なく
し、正極からの酸素ガスの発生を抑制し、電池内圧の上
昇に基づく漏液、破裂などの発生を回避することができ
る。なお、以下において、充電深度は、その基準を明記
しない場合でも、それは正極の理論容量に対するもので
ある。
【0039】また、充放電は、前記の条件で第1回目の
充放電を行った後、さらに充電深度を上げて第2回目以
後の充放電を行うことが好ましい。充電深度を上げて第
2回目以後の充放電をすることにより、負極の水素吸蔵
合金の微粉化がより進行し、その後の再活性化処理をよ
り有効に活用でき、理想的な電池内での電解液の分布を
得ることができるようになる。この第2回目以後の充放
電は、正極の理論容量に対して120%以上130%以
下の充電深度で行うことが特に好ましい。
充放電を行った後、さらに充電深度を上げて第2回目以
後の充放電を行うことが好ましい。充電深度を上げて第
2回目以後の充放電をすることにより、負極の水素吸蔵
合金の微粉化がより進行し、その後の再活性化処理をよ
り有効に活用でき、理想的な電池内での電解液の分布を
得ることができるようになる。この第2回目以後の充放
電は、正極の理論容量に対して120%以上130%以
下の充電深度で行うことが特に好ましい。
【0040】この再度の活性化処理を行う際の条件は、
前記初回の活性化処理時と同様の理由から、40℃以上
80℃以下で、4時間以上96時間以下で行うことが好
ましい。
前記初回の活性化処理時と同様の理由から、40℃以上
80℃以下で、4時間以上96時間以下で行うことが好
ましい。
【0041】本発明において、正極は、たとえば、水酸
化ニッケル粉末とカルボキシメチルセルロース、ポリテ
トラフルオロエチレンなどのバインダーとを水や溶剤の
存在下で混合してペースト状にされ、そのペーストをニ
ッケル発泡体などの導電性多孔基材に担持させ、乾燥し
たのち、圧縮成形することにより、シート状に作製され
る。
化ニッケル粉末とカルボキシメチルセルロース、ポリテ
トラフルオロエチレンなどのバインダーとを水や溶剤の
存在下で混合してペースト状にされ、そのペーストをニ
ッケル発泡体などの導電性多孔基材に担持させ、乾燥し
たのち、圧縮成形することにより、シート状に作製され
る。
【0042】その際、ペースト中に導電助剤としてコバ
ルト粉末を含有させてもよく、その場合、圧縮成形後に
アルカリ水溶液中に浸漬する工程を付加するのが望まし
い。また、上記コバルト粉末以外にも、ニッケル粉末や
コバルト化合物などの他の導電助剤を含有させてもよ
い。ただし、正極は、上記水酸化ニッケル(ただし、放
電状態)を活物質とする以外、上記例示のものに限定さ
れることはない。
ルト粉末を含有させてもよく、その場合、圧縮成形後に
アルカリ水溶液中に浸漬する工程を付加するのが望まし
い。また、上記コバルト粉末以外にも、ニッケル粉末や
コバルト化合物などの他の導電助剤を含有させてもよ
い。ただし、正極は、上記水酸化ニッケル(ただし、放
電状態)を活物質とする以外、上記例示のものに限定さ
れることはない。
【0043】負極は、たとえば、水素吸蔵合金とカルボ
キシメチルロース、ポリエチレンオキサイド、ポリテト
ラフルオロエチレンなどのバインダーとを水や溶剤の存
在下で混合してペースト状にされ、そのペーストをニッ
ケル発泡体などの導電性多孔基材に担持させ、乾燥した
のち、圧縮成形することにより、シート状に作製され
る。ただし、負極は、水素吸蔵合金を活物質とする以
外、上記例示のものに限定されることはない。
キシメチルロース、ポリエチレンオキサイド、ポリテト
ラフルオロエチレンなどのバインダーとを水や溶剤の存
在下で混合してペースト状にされ、そのペーストをニッ
ケル発泡体などの導電性多孔基材に担持させ、乾燥した
のち、圧縮成形することにより、シート状に作製され
る。ただし、負極は、水素吸蔵合金を活物質とする以
外、上記例示のものに限定されることはない。
【0044】本発明において用いる水素吸蔵合金として
は、特に制限されることはないが、Mm(La、Ce、
Nd、Pr)−Ni系、Ti−Ni系、Ti−NiZr
(Ti2-x Zrx V4-y Niy )1-z Crz 系(x=0
〜1.5、y=0.6〜3.5、z=0.2下)、Ti
−Mn系、Zr−Mn系などの各種水素吸蔵合金が挙げ
られ、それらの中でも特にMm(La、Ce、Nd、P
r)−Ni系の水素吸蔵合金が好ましい。また、それら
の水素吸蔵合金の粒径としては100μm以下であるこ
とが好ましい。
は、特に制限されることはないが、Mm(La、Ce、
Nd、Pr)−Ni系、Ti−Ni系、Ti−NiZr
(Ti2-x Zrx V4-y Niy )1-z Crz 系(x=0
〜1.5、y=0.6〜3.5、z=0.2下)、Ti
−Mn系、Zr−Mn系などの各種水素吸蔵合金が挙げ
られ、それらの中でも特にMm(La、Ce、Nd、P
r)−Ni系の水素吸蔵合金が好ましい。また、それら
の水素吸蔵合金の粒径としては100μm以下であるこ
とが好ましい。
【0045】そして、上記のようにシート状に作製され
た正極と負極は、セパレータを介在させて渦巻状に巻回
され、渦巻状巻回構造の電極体として電池缶に挿入さ
れ、電解液を注入して、密閉される。ただし、上記電極
体の挿入前または挿入後の適当な時機に、電池缶内への
絶縁体の配設が行われる。
た正極と負極は、セパレータを介在させて渦巻状に巻回
され、渦巻状巻回構造の電極体として電池缶に挿入さ
れ、電解液を注入して、密閉される。ただし、上記電極
体の挿入前または挿入後の適当な時機に、電池缶内への
絶縁体の配設が行われる。
【0046】上記電解液としては、たとえば水酸化ナト
リウムや水酸化カリウムなどの水溶液に水酸化リチウム
などを溶解させたアルカリ水溶液が用いられる。また、
セパレータとしては、特に限定されるものではないが、
たとえばナイロン不織布や、ポリエチレン不織布、ポリ
プロピレン不織布などのポリオレフィン不織布などが用
いられる。
リウムや水酸化カリウムなどの水溶液に水酸化リチウム
などを溶解させたアルカリ水溶液が用いられる。また、
セパレータとしては、特に限定されるものではないが、
たとえばナイロン不織布や、ポリエチレン不織布、ポリ
プロピレン不織布などのポリオレフィン不織布などが用
いられる。
【0047】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに
限定されるものではない。なお、以下の実施例などにお
いて、溶液や分散液などの濃度を示す%は重量%であ
る。
的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに
限定されるものではない。なお、以下の実施例などにお
いて、溶液や分散液などの濃度を示す%は重量%であ
る。
【0048】実施例1 市販のMm(La、Ce、Nd、Pr)、Ni、Co、
Mn、AlおよびMo(いずれも純度99.9重量%以
上)の各試料を、Mm(La:0.32原子%、Ce:
0.48原子%、Nd:0.15原子%、Pr:0.0
4原子%)、Ni:3.55原子%、Co:0.75原
子%、Mn:0.4原子%、Al:0.3原子%、M
o:0.04原子%の割合〔すなわち、MmNi3.55C
o0.75Mn 0.4 Al0.3 Mo0.04(Mmはミッシュメタ
ルで、組成はLa0.32Ce0.48Nd0.15Pr0.06)の組
成〕になるように、高周波溶解炉によって加熱溶解し、
水素吸蔵合金を得た。この合金を耐圧容器中で10- T
orrまで真空引きを行い、アルゴンガスで3回パージ
を行ったのち、水素圧力14kg/cm2 で24時間保
持し、水素を排気し、さらに400℃で加熱し、水素を
完全に放出することにより、粒径が20〜100μmの
水素吸蔵合金粉末を得た。
Mn、AlおよびMo(いずれも純度99.9重量%以
上)の各試料を、Mm(La:0.32原子%、Ce:
0.48原子%、Nd:0.15原子%、Pr:0.0
4原子%)、Ni:3.55原子%、Co:0.75原
子%、Mn:0.4原子%、Al:0.3原子%、M
o:0.04原子%の割合〔すなわち、MmNi3.55C
o0.75Mn 0.4 Al0.3 Mo0.04(Mmはミッシュメタ
ルで、組成はLa0.32Ce0.48Nd0.15Pr0.06)の組
成〕になるように、高周波溶解炉によって加熱溶解し、
水素吸蔵合金を得た。この合金を耐圧容器中で10- T
orrまで真空引きを行い、アルゴンガスで3回パージ
を行ったのち、水素圧力14kg/cm2 で24時間保
持し、水素を排気し、さらに400℃で加熱し、水素を
完全に放出することにより、粒径が20〜100μmの
水素吸蔵合金粉末を得た。
【0049】この水素吸蔵合金粉末100重量部に対し
て、濃度6%のポリエチレンオキサイド水溶液20重量
部およびカルボニルニッケル粉末2重量部を混合して、
ペーストを調製した。このペーストをパンチングメタル
(材質:鉄にニッケルメッキを施したもの)に充填担持
させ、乾燥して活物質層を形成した後、圧縮成形して厚
み0.35mmのシート状にした。その後、幅36.0
mm、長さ67.0mmに裁断してシート状の負極を得
た。このシート状の負極の始めの8mm長分および終わ
りの26mm長分の片面の活物質層を図2に示すように
削り取った。
て、濃度6%のポリエチレンオキサイド水溶液20重量
部およびカルボニルニッケル粉末2重量部を混合して、
ペーストを調製した。このペーストをパンチングメタル
(材質:鉄にニッケルメッキを施したもの)に充填担持
させ、乾燥して活物質層を形成した後、圧縮成形して厚
み0.35mmのシート状にした。その後、幅36.0
mm、長さ67.0mmに裁断してシート状の負極を得
た。このシート状の負極の始めの8mm長分および終わ
りの26mm長分の片面の活物質層を図2に示すように
削り取った。
【0050】この図2に示す負極について詳細に説明す
ると、図2の(a)は負極の一方の側面図で、図2の
(b)は負極の他方の側面図であり、図2の(c)は上
記(a)のD−D線における切断面図である。なお、図
2の(a)および(b)においては、活物質層2bおよ
び2cを設けた部分をわかりやすくするため、活物質層
2bおよび2cには十字状に斜線を入れている。また、
活物質層とは、上記の記載からも明らかなように、活物
質の水素吸蔵合金のみならず、バインダーなども含んで
いる。
ると、図2の(a)は負極の一方の側面図で、図2の
(b)は負極の他方の側面図であり、図2の(c)は上
記(a)のD−D線における切断面図である。なお、図
2の(a)および(b)においては、活物質層2bおよ
び2cを設けた部分をわかりやすくするため、活物質層
2bおよび2cには十字状に斜線を入れている。また、
活物質層とは、上記の記載からも明らかなように、活物
質の水素吸蔵合金のみならず、バインダーなども含んで
いる。
【0051】負極2の基材2aとしては厚さ20μmの
ニッケル板が用いられ、上記基材2aの一方の面には活
物質層2bが厚さ200μmに形成され、他方の面には
活物質層2cが厚さ145μmに形成されていて、負極
2の総厚は365μmである。ただし、負極2の一部に
は基材の片面にしか活物質層の形成されていない部分が
あり、具体的には、負極2の全長は67mmであるが、
基材2aの一方の面には、その一方の端部Eから他方の
端部Fに向かって26mmのところまでは活物質層が形
成されておらず、それ以後は他方の端部Fまで連続的に
活物質層2bが形成され、基材2aの他方の面には、一
方の端部Eから他方の端部Fに向かって63.2mmの
ところまで活物質層2cが形成され、残り8mmについ
ては活物質層が形成されていない。なお、この図2は模
式的に示したものであり、例えば、負極2の長さに対し
て基材2aの厚みや活物質層2bおよび2cの厚みを大
きく図示したり、負極2の活物質層の形成されていない
部分の位置やその幅などを必ずしも寸法通りには図示し
ていない。
ニッケル板が用いられ、上記基材2aの一方の面には活
物質層2bが厚さ200μmに形成され、他方の面には
活物質層2cが厚さ145μmに形成されていて、負極
2の総厚は365μmである。ただし、負極2の一部に
は基材の片面にしか活物質層の形成されていない部分が
あり、具体的には、負極2の全長は67mmであるが、
基材2aの一方の面には、その一方の端部Eから他方の
端部Fに向かって26mmのところまでは活物質層が形
成されておらず、それ以後は他方の端部Fまで連続的に
活物質層2bが形成され、基材2aの他方の面には、一
方の端部Eから他方の端部Fに向かって63.2mmの
ところまで活物質層2cが形成され、残り8mmについ
ては活物質層が形成されていない。なお、この図2は模
式的に示したものであり、例えば、負極2の長さに対し
て基材2aの厚みや活物質層2bおよび2cの厚みを大
きく図示したり、負極2の活物質層の形成されていない
部分の位置やその幅などを必ずしも寸法通りには図示し
ていない。
【0052】正極は、亜鉛を2重量%、Coを1重量%
固溶した水酸化ニッケル粉末100重量部に対して、ニ
ッケル粉末10重量部、コバルト粉末10部、濃度2%
のカルボキシメチルセルロース水溶液5重量部、濃度6
0%のポリテトラフルオロエチレンのディスパージョン
5重量部を混合して、ペーストを調製し、そのペースト
を空孔の一部分を押し潰したニッケル発泡体からなる基
材に充填担持させ、80℃で2時間乾燥して活物質層を
形成した後、圧縮成形して、シート状にした。そして、
空孔の一部分を押し潰した基材部分の塗布物を洗い流し
た後、上記シート状物を80℃のアルカリ水溶液に2時
間浸漬したのち、80℃の温水で2時間水洗し、さらに
80℃で1時間乾燥後、所定サイズに裁断して厚み0.
63mm、幅36.0mm、長さ45.5mmのシート
状の正極を得た。この正極の理論容量は637mAhで
あった。
固溶した水酸化ニッケル粉末100重量部に対して、ニ
ッケル粉末10重量部、コバルト粉末10部、濃度2%
のカルボキシメチルセルロース水溶液5重量部、濃度6
0%のポリテトラフルオロエチレンのディスパージョン
5重量部を混合して、ペーストを調製し、そのペースト
を空孔の一部分を押し潰したニッケル発泡体からなる基
材に充填担持させ、80℃で2時間乾燥して活物質層を
形成した後、圧縮成形して、シート状にした。そして、
空孔の一部分を押し潰した基材部分の塗布物を洗い流し
た後、上記シート状物を80℃のアルカリ水溶液に2時
間浸漬したのち、80℃の温水で2時間水洗し、さらに
80℃で1時間乾燥後、所定サイズに裁断して厚み0.
63mm、幅36.0mm、長さ45.5mmのシート
状の正極を得た。この正極の理論容量は637mAhで
あった。
【0053】上記のシート状の負極とシート状の正極を
厚みが0.12mmのナイロン不織布からなるセパレー
タを介して渦巻状に巻回し、巻回構造の電極体を作製
し、この電極体を単4サイズの外径10.5mm、内径
9.4mmの電池缶に挿入し、30%水酸化カリウム水
溶液(ただし、水酸化リチウムを17グラム/リットル
溶解させている)からなる電極液を0.90ml注入し
た後、密閉して高さ45mmの密閉形水素化物二次電池
を組み立てた。この電池のエネルギー密度は197Wh
/lであり、正極の理論容量当たりの電解液量は1.4
2cc/Ahであった。
厚みが0.12mmのナイロン不織布からなるセパレー
タを介して渦巻状に巻回し、巻回構造の電極体を作製
し、この電極体を単4サイズの外径10.5mm、内径
9.4mmの電池缶に挿入し、30%水酸化カリウム水
溶液(ただし、水酸化リチウムを17グラム/リットル
溶解させている)からなる電極液を0.90ml注入し
た後、密閉して高さ45mmの密閉形水素化物二次電池
を組み立てた。この電池のエネルギー密度は197Wh
/lであり、正極の理論容量当たりの電解液量は1.4
2cc/Ahであった。
【0054】上記のようにして組み立てた密閉形水素化
物二次電池を、60℃で6時間保持することによって活
性化処理した後、20℃において、第1回目の充放電と
して0.1C、充電深度100%の条件で充電し、放電
を0.1C(1Vカット)で行った後、第2回目の充放
電として0.1C、充電深度120%の条件で充電し、
放電を0.1C(1Vカット)で行った後、再活性化処
理を60℃で6時間行った。
物二次電池を、60℃で6時間保持することによって活
性化処理した後、20℃において、第1回目の充放電と
して0.1C、充電深度100%の条件で充電し、放電
を0.1C(1Vカット)で行った後、第2回目の充放
電として0.1C、充電深度120%の条件で充電し、
放電を0.1C(1Vカット)で行った後、再活性化処
理を60℃で6時間行った。
【0055】上記のようにして製造された密閉形水素化
物二次電池を20℃で0.1C、充電深度150%の条
件で充電し、放電を0.1C(1Vカット)で行って、
放電容量を測定し、かつ漏液の発生個数を調べた。
物二次電池を20℃で0.1C、充電深度150%の条
件で充電し、放電を0.1C(1Vカット)で行って、
放電容量を測定し、かつ漏液の発生個数を調べた。
【0056】ついで、上記密閉形水素化物二次電池を充
電0.6A(−△V=5mV)、放電0.6A(1Vカ
ット)のサイクルで充放電し、放電容量が0.3Ahに
劣化するまでのサイクル数を調べた。その結果を後記の
表1に示す。
電0.6A(−△V=5mV)、放電0.6A(1Vカ
ット)のサイクルで充放電し、放電容量が0.3Ahに
劣化するまでのサイクル数を調べた。その結果を後記の
表1に示す。
【0057】上記渦巻状巻回構造の電極体を図3に、密
閉形水素化物二次電池を図4に示す。まず、渦巻状巻回
構造の電極体について説明すると、上記巻回構造の電極
体は、その作製にあたってセパレータ3をその中央部で
折り返し、負極2の両面を覆うように配置し、端部F
(図2参照)側を渦巻の中心側になるようにしつつ、正
極1と負極2とをセパレータ3を介して渦巻状に巻回し
た。そして、図3には図示されていないが、この渦巻状
巻回構造の電極体において、負極2は少なくともその活
物質層2bまたは2cがセパレータ3を介して正極1と
対向している。また、図3において、負極2の最内周部
と最外周部の厚みが他の部分に比べて薄く図示されてい
るのは、電池反応に関与しない部分を除去したからであ
る。
閉形水素化物二次電池を図4に示す。まず、渦巻状巻回
構造の電極体について説明すると、上記巻回構造の電極
体は、その作製にあたってセパレータ3をその中央部で
折り返し、負極2の両面を覆うように配置し、端部F
(図2参照)側を渦巻の中心側になるようにしつつ、正
極1と負極2とをセパレータ3を介して渦巻状に巻回し
た。そして、図3には図示されていないが、この渦巻状
巻回構造の電極体において、負極2は少なくともその活
物質層2bまたは2cがセパレータ3を介して正極1と
対向している。また、図3において、負極2の最内周部
と最外周部の厚みが他の部分に比べて薄く図示されてい
るのは、電池反応に関与しない部分を除去したからであ
る。
【0058】前記の図2もそうであるが、この図3も模
式的に示したものであり、たとえば、正極1、負極2、
セパレータ3などをそれらの長さに対して厚く図示した
り、各部材を必ずしも寸法通りに図示していない。ま
た、この図3に示す巻回構造の電極体に関し、図3に図
示していない部分について説明すると、負極2の最内周
部では活物質層2b(図2参照)のみがセパレータ3を
介して正極1と対向し、負極2の最外周部では活物質層
2c(図2参照)のみがセパレータ3を介して正極1と
対向し、最内周部と最外周部以外の部分では、活物質層
2bと2cがセパレータ3を介して正極1と対向してい
る。また、同様に図3には示されていないが、負極2の
最外周部の外面側には基材が露出していて、その基材が
電池缶5の内壁に接触している。
式的に示したものであり、たとえば、正極1、負極2、
セパレータ3などをそれらの長さに対して厚く図示した
り、各部材を必ずしも寸法通りに図示していない。ま
た、この図3に示す巻回構造の電極体に関し、図3に図
示していない部分について説明すると、負極2の最内周
部では活物質層2b(図2参照)のみがセパレータ3を
介して正極1と対向し、負極2の最外周部では活物質層
2c(図2参照)のみがセパレータ3を介して正極1と
対向し、最内周部と最外周部以外の部分では、活物質層
2bと2cがセパレータ3を介して正極1と対向してい
る。また、同様に図3には示されていないが、負極2の
最外周部の外面側には基材が露出していて、その基材が
電池缶5の内壁に接触している。
【0059】そして、図3において、20は正極1の集
電部(タブ)であり、正極1の最外周部に設けられてい
る。この集電部20は、正極1の基材であるニッケル発
泡体の空孔の一部を潰して水酸化ニッケルを含有するペ
ーストが空孔に入り込まないようにして金属体のみに
し、そこに正極リード体となるニッケルリボンの一端を
溶接して構成されるものである。
電部(タブ)であり、正極1の最外周部に設けられてい
る。この集電部20は、正極1の基材であるニッケル発
泡体の空孔の一部を潰して水酸化ニッケルを含有するペ
ーストが空孔に入り込まないようにして金属体のみに
し、そこに正極リード体となるニッケルリボンの一端を
溶接して構成されるものである。
【0060】前記したように、この図3も模式的に図示
したものであり、電池缶5は内周面のみ細線で示してい
る。また、この図3では、電極体4と電池缶5との間に
大きな空隙があるように図示されているが、これは、実
際には厚みの薄い部材を一定の厚みを持たせて図示して
いるからであり、現実には図示のような大きな空隙はで
きない。
したものであり、電池缶5は内周面のみ細線で示してい
る。また、この図3では、電極体4と電池缶5との間に
大きな空隙があるように図示されているが、これは、実
際には厚みの薄い部材を一定の厚みを持たせて図示して
いるからであり、現実には図示のような大きな空隙はで
きない。
【0061】つぎに、図4に示す電池について説明する
と、図中、1は正極、2は負極、3はセパレータ、4は
渦巻状巻回構造の電極体、5は電池缶、6は環状ガスケ
ット、7は電池蓋、8は端子板、9は封口板、10は金
属バネ、11は弁体、12は正極リード体、13は絶縁
体、14は絶縁体である。
と、図中、1は正極、2は負極、3はセパレータ、4は
渦巻状巻回構造の電極体、5は電池缶、6は環状ガスケ
ット、7は電池蓋、8は端子板、9は封口板、10は金
属バネ、11は弁体、12は正極リード体、13は絶縁
体、14は絶縁体である。
【0062】正極1は前記のように作製した水酸化ニッ
ケルを活物質とするものであり、負極2は水素吸蔵合金
を活物質とするものであるが、この図4では正極1や負
極2はその詳細について示しておらず、基材などを省略
して、単一構成のものとして示している。そして、セパ
レータ3はナイロン不織布からなるものであり、上記正
極1と負極2はこのセパレータ3を介して重ね合わせら
れ、渦巻状に巻回して巻回構造の電極体4として電池缶
5内に挿入され、その上部には絶縁体14が配置されて
いる。
ケルを活物質とするものであり、負極2は水素吸蔵合金
を活物質とするものであるが、この図4では正極1や負
極2はその詳細について示しておらず、基材などを省略
して、単一構成のものとして示している。そして、セパ
レータ3はナイロン不織布からなるものであり、上記正
極1と負極2はこのセパレータ3を介して重ね合わせら
れ、渦巻状に巻回して巻回構造の電極体4として電池缶
5内に挿入され、その上部には絶縁体14が配置されて
いる。
【0063】環状ガスケット6はナイロン66で作製さ
れ、電池蓋7は端子板8と封口板9とで構成され、電池
缶5の開口部はこの電池蓋7などで封口されている。
れ、電池蓋7は端子板8と封口板9とで構成され、電池
缶5の開口部はこの電池蓋7などで封口されている。
【0064】つまり、電池缶5内に巻回構造の電極体4
や絶縁体14などを挿入した後、電池缶5の開口端近傍
部分に底部が内周側に突出した環状の溝5aを形成し、
その溝5aの内周側突出部で環状ガスケット6の下部を
支えさせて環状ガスケット6と電池蓋7とを電池缶5の
開口部に配置し、電池缶5の溝5aから先の部分を内方
に締め付けて電池缶5の開口部を封口している。
や絶縁体14などを挿入した後、電池缶5の開口端近傍
部分に底部が内周側に突出した環状の溝5aを形成し、
その溝5aの内周側突出部で環状ガスケット6の下部を
支えさせて環状ガスケット6と電池蓋7とを電池缶5の
開口部に配置し、電池缶5の溝5aから先の部分を内方
に締め付けて電池缶5の開口部を封口している。
【0065】上記端子板8にはガス排出孔8aが設けら
れ、封口板9にはガス検知孔9aが設けられ、端子板8
と封口板9との間には金属バネ10と弁体11とが配置
されている。そして、封口板9の外周部を折り曲げて端
子板8の外周部を挟み込んで封口板8と封口板9とを固
定している。
れ、封口板9にはガス検知孔9aが設けられ、端子板8
と封口板9との間には金属バネ10と弁体11とが配置
されている。そして、封口板9の外周部を折り曲げて端
子板8の外周部を挟み込んで封口板8と封口板9とを固
定している。
【0066】この電池は、通常の状況下では金属バネ1
0の押圧力により弁体11がガス検知孔9aを閉鎖して
いるので、電池内部は密閉状態に保たれているが、電池
内部にガスが発生して電池内部の圧力が異常に上昇した
場合には、金属バネ10が収縮して弁体11とガス検知
孔9aとの間に隙間が生じ、電池内部のガスはガス検知
孔9aおよびガス排出孔8aを通過して電池外部に放出
され、電池破裂が防止できるように構成されている。
0の押圧力により弁体11がガス検知孔9aを閉鎖して
いるので、電池内部は密閉状態に保たれているが、電池
内部にガスが発生して電池内部の圧力が異常に上昇した
場合には、金属バネ10が収縮して弁体11とガス検知
孔9aとの間に隙間が生じ、電池内部のガスはガス検知
孔9aおよびガス排出孔8aを通過して電池外部に放出
され、電池破裂が防止できるように構成されている。
【0067】正極リード体12はニッケルリボンからな
り、その一方の端部は正極2の最外周部における基材の
金属板状態にされた部分にスポット溶接されて図3の2
0で示すような集電部(タブ)を構成し、その他方の端
部は封口板9の下端にスポット溶接され、端子板8は上
記封口板9との接触により正極端子として作用する。
り、その一方の端部は正極2の最外周部における基材の
金属板状態にされた部分にスポット溶接されて図3の2
0で示すような集電部(タブ)を構成し、その他方の端
部は封口板9の下端にスポット溶接され、端子板8は上
記封口板9との接触により正極端子として作用する。
【0068】そして、前記したように、負極2の最外周
部の外面側は基材が露出していて、その基材が電池缶5
の内壁に接触し、それによって、電池缶5は負極端子と
して作用する。なお、この図4も、模式的に示したもの
であり、正極1、負極2、セパレータ3などの詳細を示
しておらず、また図3とは若干位置を異ならせ、正極リ
ード体12も切断面に配置しているかのようにして図示
しているし、負極2の断面も図3とは異なった態様で示
している。
部の外面側は基材が露出していて、その基材が電池缶5
の内壁に接触し、それによって、電池缶5は負極端子と
して作用する。なお、この図4も、模式的に示したもの
であり、正極1、負極2、セパレータ3などの詳細を示
しておらず、また図3とは若干位置を異ならせ、正極リ
ード体12も切断面に配置しているかのようにして図示
しているし、負極2の断面も図3とは異なった態様で示
している。
【0069】実施例2 活性化処理を60℃で72時間行った後、0.1C、充
電深度120%の条件で充電し、放電を0.1C(1V
カット)で行う充放電を2回行い、その後、再活性化処
理を60℃で72時間行った以外は、すべて実施例1と
同様に行った。
電深度120%の条件で充電し、放電を0.1C(1V
カット)で行う充放電を2回行い、その後、再活性化処
理を60℃で72時間行った以外は、すべて実施例1と
同様に行った。
【0070】実施例3 活性化処理と再活性化処理の温度を70℃で行い、0.
1C、充電深度100%の条件で充電し、放電を0.1
C(1Vカット)で行う充放電を1回だけ行った以外
は、すべて実施例1と同様に行った。
1C、充電深度100%の条件で充電し、放電を0.1
C(1Vカット)で行う充放電を1回だけ行った以外
は、すべて実施例1と同様に行った。
【0071】実施例4 活性化処理と再活性化処理の温度を70℃で行い、0.
1C、充電深度120%の条件で充電し、放電を0.1
C(1Vカット)で行う充放電を1回だけ行った以外
は、すべて実施例2と同様に行った。
1C、充電深度120%の条件で充電し、放電を0.1
C(1Vカット)で行う充放電を1回だけ行った以外
は、すべて実施例2と同様に行った。
【0072】実施例5 電解液量を1.08mlとし、正極の理論容量当たりの
電解液量を1.70cc/Ahとした以外は、実施例1
と同様にして電池を組み立て、以後、活性化処理、充放
電および充放電後の再活性化処理も実施例1と同様に行
った。
電解液量を1.70cc/Ahとした以外は、実施例1
と同様にして電池を組み立て、以後、活性化処理、充放
電および充放電後の再活性化処理も実施例1と同様に行
った。
【0073】比較例1 活性化処理、充放電、再活性化処理のいずれも行わなか
った以外は、すべて実施例1と同様に行った。
った以外は、すべて実施例1と同様に行った。
【0074】比較例2 最初の活性化処理を行わずに、0.1C、充電深度12
0%の条件で充電し、放電を0.1C(1Vカット)で
行う充放電を1回だけ行った以外は、すべて実施例1と
同様に行った。
0%の条件で充電し、放電を0.1C(1Vカット)で
行う充放電を1回だけ行った以外は、すべて実施例1と
同様に行った。
【0075】比較例3 活性化処理を60℃で6時間行った後、充放電と再活性
化処理を行わなかった以外は、すべて実施例1と同様に
行った。
化処理を行わなかった以外は、すべて実施例1と同様に
行った。
【0076】比較例4 活性化処理後、0.1C、充電深度120%の条件で充
電し、放電を0.1C(1Vカット)で行う充放電を1
回だけ行い、再活性化処理を行わなかった以外は、すべ
て実施例1と同様に行った。
電し、放電を0.1C(1Vカット)で行う充放電を1
回だけ行い、再活性化処理を行わなかった以外は、すべ
て実施例1と同様に行った。
【0077】比較例5 電解液量を0.88cc(正極の理論容量当たりの電解
液量は1.38cc/Ah)にし、活性化処理後、0.
1C、充電深度120%の条件で充電し、放電を0.1
C(1Vカット)で行う充放電を1回だけ行った以外
は、すべて実施例1と同様に行った。
液量は1.38cc/Ah)にし、活性化処理後、0.
1C、充電深度120%の条件で充電し、放電を0.1
C(1Vカット)で行う充放電を1回だけ行った以外
は、すべて実施例1と同様に行った。
【0078】参考例1 実施例1の負極の片面をまったく削り取らない負極と容
量を480mAh(150Wh/l)にした正極とを組
み合わせ、電解液量を1.20mlにし、活性化処理
後、0.1C、充電深度120%の条件で充電し、放電
を0.1C(1Vカット)で行う充放電を1回だけに
し、再活性化処理を行わなかった以外は、実施例1と同
様に行った。なお、正極の理論容量当たりの電解液量は
2.50cc/Ahであった。この参考例1は、エネル
ギー密度が従来品とほぼ同等の150Wh/lであっ
て、実施例1〜5のエネルギー密度197Wh/lに比
べて、かなりエネルギー密度が低くなっている。
量を480mAh(150Wh/l)にした正極とを組
み合わせ、電解液量を1.20mlにし、活性化処理
後、0.1C、充電深度120%の条件で充電し、放電
を0.1C(1Vカット)で行う充放電を1回だけに
し、再活性化処理を行わなかった以外は、実施例1と同
様に行った。なお、正極の理論容量当たりの電解液量は
2.50cc/Ahであった。この参考例1は、エネル
ギー密度が従来品とほぼ同等の150Wh/lであっ
て、実施例1〜5のエネルギー密度197Wh/lに比
べて、かなりエネルギー密度が低くなっている。
【0079】上記実施例2〜5、比較例1〜5および参
考例1の電池についても、前記実施例1で詳記した条件
下で放電容量を測定し、かつ漏液の発生個数およびサイ
クル数を調べた。その結果を表1〜表2に示す。また、
これらの表1〜表2には、活性化処理時の温度、時間、
充電時の充電深度、再活性化処理時の温度、時間も併せ
て示す。
考例1の電池についても、前記実施例1で詳記した条件
下で放電容量を測定し、かつ漏液の発生個数およびサイ
クル数を調べた。その結果を表1〜表2に示す。また、
これらの表1〜表2には、活性化処理時の温度、時間、
充電時の充電深度、再活性化処理時の温度、時間も併せ
て示す。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】上記表1の記載と表2の記載の対比から明
らかなように、活性化処理、充放電、再活性化処理を行
った実施例1〜5は、上記処理のいずれかまたはすべて
を行わなかった比較例1〜4に比べて、大きな放電容量
を示し、漏液の発生個数も少なく、サイクル数も多く、
エネルギー密度を小さくした参考例1(前記のように、
この参考例1のエネルギー密度は150Wh/lであ
り、実施例1〜5のエネルギー密度197Wh/lに比
べて、エネルギー密度がかなり小さい)と同程度のサイ
クル数であり、高エネルギー密度で、かつサイクル特性
が良好で、しかも耐漏液性が良好であった。
らかなように、活性化処理、充放電、再活性化処理を行
った実施例1〜5は、上記処理のいずれかまたはすべて
を行わなかった比較例1〜4に比べて、大きな放電容量
を示し、漏液の発生個数も少なく、サイクル数も多く、
エネルギー密度を小さくした参考例1(前記のように、
この参考例1のエネルギー密度は150Wh/lであ
り、実施例1〜5のエネルギー密度197Wh/lに比
べて、エネルギー密度がかなり小さい)と同程度のサイ
クル数であり、高エネルギー密度で、かつサイクル特性
が良好で、しかも耐漏液性が良好であった。
【0083】これに対し、参考例1に示すように、エネ
ルギー密度が低い電池では、電解液量を正極の理論容量
当たり2.50cc/Ahと多くしても、漏液発生個
数、サイクル特性に影響がなかったが、比較例5に示す
ように、高エネルギー密度の電池では、活性化処理、充
放電、再活性化処理を行った場合でも、電解液量を0.
88cc(正極の理論容量当たり1.38cc/Ah)
と少なくすると、漏液発生個数は少ないものの、放電容
量が小さく、サイクル数が実施例1〜5に比べて著しく
劣っていた。
ルギー密度が低い電池では、電解液量を正極の理論容量
当たり2.50cc/Ahと多くしても、漏液発生個
数、サイクル特性に影響がなかったが、比較例5に示す
ように、高エネルギー密度の電池では、活性化処理、充
放電、再活性化処理を行った場合でも、電解液量を0.
88cc(正極の理論容量当たり1.38cc/Ah)
と少なくすると、漏液発生個数は少ないものの、放電容
量が小さく、サイクル数が実施例1〜5に比べて著しく
劣っていた。
【0084】この比較例5と実施例1〜5の結果から判
断すると、充分なサイクル数を得るためには、正極の理
論容量当たり1.4cc/Ah以上の電解液量が必要で
あることがわかる。また、実施例5に示すように、電解
液量が正極の理論容量当たり1.7cc/Ahになる
と、漏液発生個数が若干増加するものの、それでも、比
較例1〜4に比べると、漏液発生個数が格段と少なく、
またサイクル数がはるかに多くなっていた。
断すると、充分なサイクル数を得るためには、正極の理
論容量当たり1.4cc/Ah以上の電解液量が必要で
あることがわかる。また、実施例5に示すように、電解
液量が正極の理論容量当たり1.7cc/Ahになる
と、漏液発生個数が若干増加するものの、それでも、比
較例1〜4に比べると、漏液発生個数が格段と少なく、
またサイクル数がはるかに多くなっていた。
【0085】以上の結果から、Y(エネルギー密度)>
14.5X(X:電池缶の外径)+26.2を満足する
高エネルギー密度の密閉形水素化物二次電池では、良好
なサイクル特性を得るためには、正極の理論容量当たり
1.4cc/Ah以上の電解液量が必要であり、また、
それに加えて、活性化処理、充放電、再活性化処理を行
うことにより、電池内での電解液の均一化、負極の活性
化(反応面積の増大)をスムーズに行わせ、フリーの電
解液を減少させることができ、それによって、サイクル
特性が良好で、漏液発生が少ない密閉形水素化物二次電
池が得られることがわかる。
14.5X(X:電池缶の外径)+26.2を満足する
高エネルギー密度の密閉形水素化物二次電池では、良好
なサイクル特性を得るためには、正極の理論容量当たり
1.4cc/Ah以上の電解液量が必要であり、また、
それに加えて、活性化処理、充放電、再活性化処理を行
うことにより、電池内での電解液の均一化、負極の活性
化(反応面積の増大)をスムーズに行わせ、フリーの電
解液を減少させることができ、それによって、サイクル
特性が良好で、漏液発生が少ない密閉形水素化物二次電
池が得られることがわかる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、高エ
ネルギー密度で、かつサイクル特性が良好で、しかも耐
漏液性が良好な密閉形水素化物二次電池を提供すること
ができた。
ネルギー密度で、かつサイクル特性が良好で、しかも耐
漏液性が良好な密閉形水素化物二次電池を提供すること
ができた。
【図1】水素化物二次電池のエネルギー密度と電池缶の
外径との関係を示す図である。
外径との関係を示す図である。
【図2】実施例の密閉形水素化物二次電池に使用する負
極を模式的に示すもので、その(a)は負極の一方の側
面図で、(b)は負極の他方の側面図であり、(c)は
上記(a)のD−D線における切断面図である。
極を模式的に示すもので、その(a)は負極の一方の側
面図で、(b)は負極の他方の側面図であり、(c)は
上記(a)のD−D線における切断面図である。
【図3】実施例の密閉形水素化物二次電池に使用する巻
回構造の電極体を模式的に示す横断面図である。
回構造の電極体を模式的に示す横断面図である。
【図4】本発明に係る密閉形水素化物二次電池の一例を
模式的に示す縦断面図である。
模式的に示す縦断面図である。
1 正極 2 負極 2a 基材 2b 活物質層 2c 活物質層 3 セパレータ 4 巻回構造の電極体 5 電池缶
Claims (4)
- 【請求項1】 水酸化ニッケルを活物質とする正極と水
素吸蔵合金を活物質とする負極とアルカリ水溶液からな
る電解液とセパレータを有し、かつ下記の式(1) Y>14.5X+26.2(Y:エネルギー密度、X:電池缶の外径)(1) を満たすエネルギー密度を有し、電解液量が正極の理論
容量当たり1.4cc/Ah以上である水素化物二次電
池であって、上記水素化物二次電池を密閉した後、活性
化処理を行い、その活性化処理後、充放電を少なくとも
1回行い、さらに活性化処理を行うことを特徴とする密
閉形水素化物二次電池の製造方法。 - 【請求項2】 活性化処理を、40℃以上80℃以下
で、4時間以上96時間以下行うことを特徴とする請求
項1記載の密閉形水素化物二次電池の製造方法。 - 【請求項3】 充電を正極の理論容量の100%以上1
20%以下の充電深度で行うことを特徴とする請求項1
記載の密閉形水素化物二次電池の製造方法。 - 【請求項4】 充放電を2回以上行い、1回目の充電を
正極の理論容量の100%以上120%以下の充電深度
で行い、2回目以降の充電を1回目の充電深度以上で行
うことを特徴とする請求項1記載の密閉形水素化物二次
電池の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9081985A JPH10255833A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 密閉形水素化物二次電池の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9081985A JPH10255833A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 密閉形水素化物二次電池の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10255833A true JPH10255833A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=13761784
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9081985A Withdrawn JPH10255833A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 密閉形水素化物二次電池の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10255833A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0926758A1 (en) * | 1997-12-26 | 1999-06-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Nickel-metal hydride storage battery for back-up power source |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP9081985A patent/JPH10255833A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0926758A1 (en) * | 1997-12-26 | 1999-06-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Nickel-metal hydride storage battery for back-up power source |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |