JPH1025650A - スパンボンド不織布の製造方法及び開繊装置 - Google Patents

スパンボンド不織布の製造方法及び開繊装置

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JPH1025650A
JPH1025650A JP18206396A JP18206396A JPH1025650A JP H1025650 A JPH1025650 A JP H1025650A JP 18206396 A JP18206396 A JP 18206396A JP 18206396 A JP18206396 A JP 18206396A JP H1025650 A JPH1025650 A JP H1025650A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
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continuous filament
plate
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JP18206396A
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English (en)
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Takashi Nakajima
崇 中島
Fumihiko Shimizu
文彦 清水
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開繊に優れ、目付分布が均一で地合の優れたス
パンボンド不織布を得る。 【解決手段】紡糸口金1より熱可塑性樹脂を簾状に溶融
紡糸した連続フィラメント群2を断面が矩型の高速気流
牽引装置32により牽引して細化延伸させ、高速気流牽
引装置の下部にコロナ放電電極5、平板状ターゲット電
極7、案内板8を設けて連続フィラメント群を開繊させ
る方法において、高速気流牽引装置と平板状ターゲット
電極との間、及び平板状ターゲット電極と案内板との間
に小さく分割された遮蔽板17、18を設置する。目付
測定装置14により不織布の目付を不織布の幅方向に連
続して測定し、部分的に目付が多い所、あるいは部分的
に目付が少ない所に対応して前記遮蔽板を移動させ、不
織布の幅方向のフィラメント密度を均一にしてネットコ
ンベア9上に堆積して目付の均一な不織布12を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は連続フィラメント
群よりなるスパンボンド不織布を連続的に製造する方法
及び装置に関する。更に詳しくは目付分布が均一なスパ
ンボンド不織布の製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 スパンボンド不織布は熱可塑性樹脂を
溶融紡糸して連続フィラメント群とし、これを高速気流
牽引装置を用いて細化延伸させ、高速気流牽引装置の内
外で連続フィラメント群の分布密度を均一にさせた後、
衝突、摩擦による接触帯電やコロナ放電による強制帯電
により静電気を付与し、フィラメントの相互反発によっ
て各フィラメントを開繊し、これをネットコンベア上に
堆積させて不織ウェブを形成する方法で、安価に不織布
を得る方法として近年その需要は高まっているが、その
品質については連続フィラメント群の密度を均一にし、
不織布の目付分布を均一にするための技術を得ることが
重要となってきている。
【0003】連続フィラメント群の分布を均一にする方
法は様々な方法が提案されており、紡糸孔を矩型状に配
列した矩型口金から簾状に溶融紡糸された連続フィラメ
ント群が牽引導入され、通過する部分の横断面が狭く、
幅広な矩型断面を有する高速気流牽引装置を用いること
が幅広で筋むらのない不織布を得る方法として用いられ
ている。この開繊方法には、高速気流牽引装置から噴出
された連続フィラメント群に伴う気流を拡散させその気
流の拡散に乗じて分散する方法、摩擦帯電、及びコロナ
放電により連続フィラメント群に同極の電荷を印加し、
その反発力により開繊する方法、連続フィラメント群の
噴出口を揺動させ、分散幅を広げる方法等、多数の方法
が開示されている。
【0004】一般に、均一な不織ウェブを得るにはフィ
ラメント同士の開繊が完全になされる必要があり、開繊
はフィラメント同士の静電気による反発力の大小に大き
く影響される。従って高い帯電量を有するほど静電気に
よる反発力が大きく開繊に優れるといえる。また、フィ
ラメント群への帯電が均一になされているかどうかも重
要であり不均一な場合は開繊も劣る。従って均一に帯電
量を増加させることが開繊状態を良好にする方法である
といえる。
【0005】コロナ放電電界中にフィラメント群を通過
させ、コロナ放電によってフィラメント群を帯電させる
方法が安定で、かつ比較的良好な開繊状態が得られるこ
とに注目し、更に開繊を向上させる検討を行ったが、コ
ロナ放電による開繊方法でもフィラメント本数が多くな
ったり、フィラメントの走行速度が増した場合にはフィ
ラメント同士が完全に開繊されずに数十本以上の束にな
った状態でネットコンベアに堆積されるために、得られ
た不織布は均一性が極めて劣るという問題があった。
【0006】これらのいずれの方法においても連続フィ
ラメント群の構成繊維を個々に分散させることは十分に
可能であるが、局所的な部分の繊維の配列は無秩序とな
っており、得られた製品を全体にわたって見渡してみる
と目付むらを抑えることは困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 横断面が狭く、幅広
な矩型断面の高速気流牽引装置を用いた場合、すだれ状
に導入された連続フィラメント群を幅方向(不織布の幅
方向)に均一に高速気流と共に噴射するには高度な技術
を要することになる。このためには高速気流牽引装置の
内部、特に噴射口の形状を長辺の全幅に渡り歪のないよ
うに高精度に仕上げる必要があるが、これは仕上げに高
い技術を要する他に設備費、維持費を高騰させる。幅広
になればなるほど顕著になる。更に運転による高速気流
牽引装置の内部の汚れや熱歪により、連続フィラメント
群の不均一も生じる。
【0008】そこで連続フィラメントの開繊状態が良好
で、目付調整が容易な方法ができないか鋭意検討した結
果、コロナ放電により開繊する方法において、平板状タ
ーゲット電極の下方に案内板を設け、コロナ放電電極の
上方、下方での空気の出入りをコントロールする移動可
能な遮蔽板を設けることにより、装置に出入りする空気
量を調整する方法、さらに目付測定装置と連動させる方
法を考案して、本発明を完成するに至った。本発明は、
開繊不良及び目付むらの発生を制御するための公知の技
術における問題点を解決し、簡単な操作により連続フィ
ラメント群の目付むらを抑えることが可能で、目付分布
の均一なスパンボンド不織布の製造方法を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、紡糸口
金より熱可塑性樹脂をすだれ状に溶融紡糸した連続フィ
ラメント群を細化延伸させるため、矩型断面の高速気流
牽引装置により牽引し、該高速気流牽引装置から空気流
と共に搬送されるすだれ状の連続フィラメント群を、コ
ロナ放電電極と平板状ターゲット電極からなるコロナ放
電ユニットに導いて開繊させるスパンボンド不織布の製
造方法において、該平板状ターゲット電極の下方で連続
フィラメント群と接触しない位置に、案内板を平板状タ
ーゲット電極とほぼ平行に設け、前記高速気流牽引装置
と平板状ターゲット電極との隙間および/または平板状
ターゲット電極と案内板との隙間に、装置の幅方向に小
分割された遮蔽板と、該遮蔽板を個々に移動可能にする
装置を備え、それらの隙間を遮蔽板の移動により部分的
に変動させて目付調整することを特徴とするスパンボン
ド不織布の製造方法である。
【0010】本発明の第2は、不織布の目付を幅方向に
連続して測定できる装置を備え、該装置の信号と連動し
て前記遮蔽板を移動可能として、目付調整することを特
徴とする第1の発明に記載のスパンボンド不織布の製造
方法。
【0011】本発明の第3は、紡糸口金より熱可塑性樹
脂をすだれ状に溶融紡糸した連続フィラメント群を細化
延伸させるため、矩型断面の高速気流牽引装置により牽
引し、該高速気流牽引装置から空気流と共に搬送される
すだれ状の連続フィラメント群を、コロナ放電電極と平
板状ターゲット電極からなるコロナ放電ユニットに導く
スパンボンド不織布の製造装置において、該平板状ター
ゲット電極の下方で連続フィラメント群と接触しない位
置に、案内板を平板状ターゲット電極とほぼ平行に設
け、前記高速気流牽引装置と平板状ターゲット電極との
隙間および/または平板状ターゲット電極と案内板との
隙間に、装置の幅方向に小分割された遮蔽板と、該遮蔽
板を個々に移動可能にする装置を備え、それらの隙間を
遮蔽板の移動により部分的に調整出来ることを特徴とす
るフィラメント群の開繊装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】 以下、添付図1、2を参照しつ
つ、本発明のスパンボンド不織布の製造方法を説明す
る。図1は本発明のスパンボンド不織布の製造方法に用
いる装置の一例を示す側面図であり、図2は図1に示す
高速気流牽引装置下部のエアチャンネル、平板状ターゲ
ット電極、案内板、遮蔽板の拡大図である。
【0013】図1において、紡糸口金1から吐出された
連続フィラメント群2は、エジェクタ3、エアチャンネ
ル4を経て、平板状ターゲット電極7に突き当たり、コ
ロナ放電電極5により強制加電され、静電気を帯びた連
続フィラメント群2はフィラメント同士の反発力により
開繊されネットコンベア9上に不織布ウェブの形態10
で堆積され、熱エンボスロール11によって多数の点で
熱融着されて不織布12とされ、巻取機13で卷取られ
る。
【0014】本発明で用いるコロナ放電による開繊方法
について説明する。矩型状の紡糸口金1から簾状で複数
本のフィラメントを紡糸し、この連続フィラメント群2
を高速気流牽引装置32(エジェクター3、エアチャン
ネル4)による空気流によって、コロナ放電電界中に導
き、空気流とともに通過させる。本発明におけるフィラ
メントは、熱可塑性樹脂で、繊維形態能を有するもので
あれば特に限定されるものではなく、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ナイロン
等の樹脂、もしくはこれらの混合物、共重合体等を用い
ることができる。またフィラメントは2種類以上の樹脂
よりなる複合繊維でも混合繊維でもよく、径および断面
形状も特に限定されるものではない。
【0015】本発明において、連続フィラメント群2は
空気流とともにコロナ放電電界中を通過させられ帯電さ
れるが、本発明に用いられるコロナ放電方法は、従来公
知の任意の方法を用いてよく、コロナ放電電極(針状電
極)5と平板状ターゲット電極7とからなるコロナ放電
方法が一般的に好ましく、10mm〜50mmの間隔を有す
る電極間に通常−10〜−60KVの電圧を印加し、コ
ロナ放電が発生する状態をつくり、その両電極間に連続
フィラメント群2を通過させる。このときコロナ放電の
印加電圧はアーク放電しない限界の電圧で、針状電極と
平板状ターゲット電極間の距離に依存するために、アー
ク放電する手前の電圧をかけるのが一般的に好ましい。
【0016】また本発明の針状電極5の針は連続フィラ
メント群2の帯電を有利に行うために、複数本または複
数列から構成されるのが好ましく、特に針密度が2〜1
0本/cm2で構成されるのが好ましい。針密度が2本/c
m2未満であると、フィラメント本数が多い場合、良好な
開繊を得るための電荷を均一に付与することができない
ため好ましくない。また針密度が10本/cm2を超える
と、連続フィラメント群2に過剰の電荷が付与されるた
め、連続フィラメント群2と平板状ターゲット電極7と
の間で放電が起こったり、空気中に放電されることか
ら、連続フィラメント群2の電荷量が一部失われる現象
が生じ、好ましくない。また、針配列等は特に限定され
るものではないが、千鳥状に配列するとより好ましい。
【0017】針状電極5の材質は、電気導電性のあるも
のなら何でもよく、特に限定されるものではない。また
針状電極5の先端は尖っているほうが好ましく、各々の
針の先端高さが整っていることが必要である。つまり針
状電極5の先端が丸まっていたり、針状電極5の高さが
異なっていると針状電極5より生じたコロナを均一で大
きな範囲に発生させることができないためである。本発
明において用いられる平板状ターゲット電極7の材質
は、連続フィラメント群2が高速で衝突するために、耐
久性や安定性の面から硬い材質が適しており、鉄、クロ
ム、ニッケル等の金属あるいはステンレス鋼等の合金が
好ましい。また平板状ターゲット電極7の表面は、連続
フィラメント群2が平板状ターゲット電極7面上を滑る
ことから、滑らかなほうが好ましい。
【0018】ここでコロナ放電電界中を通過する連続フ
ィラメント群および空気流をみると、高速気流牽引装置
により噴射された空気流は、平板状ターゲット電極7に
高速で衝突し、下方に進むにつれて空気流の速度は減速
する。このとき連続フィラメント群2は平板状ターゲッ
ト電極7に衝突してからしばらくは平板状ターゲット電
極7に密着しているが、空気流の速度の降下により徐々
に連続フィラメント群2を押さえる力が弱くなり、連続
フィラメント群2も広がっていく。この状態でコロナ放
電電極(針状電極)5により電圧が印加されると、連続
フィラメント群2が帯電され、その静電気の反発によっ
てさらに広がり、連続フィラメント群2が平板状ターゲ
ット電極7の表面から浮き上がって離れる。
【0019】この平板状ターゲット電極7の表面から離
れ、帯電した連続フィラメント群2が再び平板状ターゲ
ット電極7に接触すると連続フィラメント群2がもつ電
荷量の一部が失われ、良好な開繊を得るために必要な電
荷量が得られなくなる。従って、平板状ターゲット電極
7の流れ方向の長さは、帯電した連続フィラメント群2
が再び接触しないために長すぎない方がよく、針状電極
5の長さより少し大きいものが好ましい。
【0020】案内板8は、フィラメント群2を境に平板
状ターゲット電極7側で、かつその下流の位置に、連続
フィラメント群2と接触しないように設けられ、フイラ
メント群2を案内板8側へ引き寄せ、連続フィラメント
群2を平板状ターゲット電極7に密着させる働きをす
る。また、案内板8は平板状ターゲット電極7と平行に
設置するが、フィラメント群2との平行度をより確実に
維持するために、垂直に近づく方向にさらに傾斜させて
もよい。平板状ターゲット電極7の表面の延長線と案内
板8の表面間の間隔は、0.5〜50mmとするのが好
ましい。0.5mm未満ではフィラメント群が案内板7
に接しやすく、50mmを越えると案内板の吸引効果が
殆どなくなり、好ましくない。また、平板状ターゲット
電極7の端縁から案内板8の端縁までの距離は、平板状
ターゲット電極7と案内板8の大きさと角度、さらにフ
ィラメント群2の速度等によって決まる。
【0021】このような配置のもとに、案内板8に連続
フィラメント群2に印加した電荷と反対の電荷を印加さ
せることにより、針状電極5により帯電した連続フィラ
メント群2は、案内板8側に引き寄せられ、帯電された
連続フィラメント群2が平板状ターゲット電極7の表面
から浮き上がることなく密着される。この状態で針状電
極により電圧を印加することによって、さらに良好な地
合が得られる。
【0022】本発明の案内板8は+30KV以下の高電
圧が印加されており、平板状ターゲット電極7のような
接地された導電体が周囲にあると、その間で放電が生じ
るため、これらと距離を保つとともに、コロナ放電の平
板状ターゲット電極7との放電が生じないないように設
置されることが必要である。従って、コロナ放電の平板
状ターゲット電極7と案内板8の距離は放電が生じない
範囲であれば任意に採って良いが、帯電した連続フィラ
メント群2を案内板8に接触させてはならない。つま
り、連続フィラメント群2を案内板8に接触させると、
連続フィラメント群2がもつ電荷量の一部が失われ、良
好な開繊を得るために必要な電荷量が得られなくなるた
めである。また+30KVを超える電圧を案内板8に印
加すると、接地された平板状ターゲット電極2の間で放
電が生じないように設置しようとすると、平板状ターゲ
ット電極7と案内板8の距離が非常に遠くなるために、
連続フィラメント群2を平板ターゲット電極7に密着さ
せることができず、好ましくない。
【0023】また、案内板8に電圧を印加しなくても、
案内板8を連続フィラメント群2に接触させないで近づ
けて設置するだけで、空気流と共に平板状ターゲット電
極7から離れた連続フィラメント群7と案内板8との間
の流速が高速に保たれ、この結果連続フィラメント群7
を境にして得られる圧力差により、連続フィラメント群
2が案内板8のほうに引き寄せるられる。したがって、
案内板8に電圧を印加しないで連続フィラメント群2を
引き寄せる、この方法を用いても良い。本発明において
用いられる案内板8の材質は、電圧を印加するときは電
気導電性のあるものなら何でもよく、案内板8に電圧を
印加しないときには特に限定されるものではない。
【0024】さらに遮蔽板17、18が、高速気流牽引
装置32と平板状ターゲット電極7との間、及び平板状
ターゲット板7と案内板8との間に、連続フィラメント
群2がネットコンベア9へ堆積する側の反対側に設けら
れ、該遮蔽板17、18は20〜50mmの幅に小さく
分割されて設置されている。尚、遮蔽板17、18は、
高速気流牽引装置32と平板状ターゲット電極7との間
のみに、あるいは、平板状ターゲット電極7と案内板8
との間のみに設けてもよい。また個々の遮蔽板17、1
8は、それぞれ移動装置19、20と連結しており、遮
蔽板17、18は前後に移動可能となっている。移動装
置19、20は、公知のステッピングモーター、インダ
クションモーター等を利用した往復移動装置や、エアシ
リンダー等を用い、前後の移動が可能な装置であれば特
に限定されない。また、任意の位置に遮蔽板17、18
を停止させることが出来る装置であることが望ましい。
尚、動力による移動装置(駆動装置)19、20を設置
せず、ハンドルとネジによる手動の移動装置でもよい。
【0025】図3は、モーターを使用して遮蔽板17、
18を前後に往復移動させる移動装置(駆動装置)の1
例を示す断面図である。遮蔽板17、18は、シャフト
23にボルトで固定され、シャフト23は中間がスプラ
イン軸に加工され、先端には移動ネジ24が切ってあ
る。移動装置19、20のハウジンク29に固定された
スプラインのボス28に、シャフト23のスプライン軸
部が嵌合され、シャフト23の移動方向が規定され滑動
する。また、シャフト23の移動ネジ24は、ウォーム
ホイール25の中心部に加工されたメネジとはめ合い、
ウォームホイール25の回転によりシャフト23が移動
し、遮蔽板17、18も同時に移動することになる。ま
た、ウォームホイール25はウォーム26と噛み合い、
ウォーム26は、ウォーム26に取り付けられた駆動軸
31により駆動モータ(図示せず)と連結され、駆動モ
ータの回転により、モータ→ウォーム26→ウォームホ
イール25→移動ネジ24の順に回転が伝わっていく。
また、ウォームホイール25は、スラスト軸受27によ
り位置を固定されている。駆動モーター(図示せず)と
駆動軸31との結合方法としては、軸継ぎ手による直結
構造や、ベルト掛け等の方法を用いる。また、ウォーム
歯車25、26の代わりに、平歯車による減速装置や、
遊星歯車による減速装置を用いてもよい。
【0026】高速気流牽引装置32から噴出した連続フ
ィラメント群2は平板状ターゲット電極7に衝突し、案
内板8に沿って流れネットコンベア9上に堆積される
が、連続フィラメント群2に伴った随伴エアは高速気流
牽引装置32と平板状ターゲット電極7との間では外に
吹き出す。吹き出す随伴エアを遮蔽板17で阻害すると
随伴エアは連続フィラメント群2側へ流入し、連続フィ
ラメント群を横方向に押しのける働きをする。即ち、連
続フィラメント群2の密度が高い位置がある所の遮蔽板
17のみを高速気流牽引装置32側へ押し付けると連続
フィラメント群2の密度が低下しネッコンベア9へ堆積
する連続フィラメント群2の密度も低下することとなり
その部分の不織布ウェブ10の目付が低下する結果とな
る。
【0027】遮蔽板18が無い状態では、平板状ターゲ
ット電極7と案内板8との間では連続フィラメント群2
側へエアを吸引しており、分割された遮蔽板18を部分
的に平板状ターゲット電極7側へ近づけ流入エアを阻止
すると、連続フィラメント群2は流入エアが少なくなる
ため負圧状態となり、フィラメントが寄ってきて密度が
高くなる。従って、遮蔽板18を近づけた部分の連続フ
ィラメント群2の密度が高くなり、ネットコンベア9へ
堆積した不織布ウェブ10の目付が高くなる結果とな
る。
【0028】即ち、遮蔽板17を部分的に近づけるとそ
この部分の目付が下がり、遮蔽板18を近づけるとそこ
の部分の目付が高くなる。遮蔽板17、18の移動をコ
ントロールすることにより不織布12の目付調整が可能
となる。熱エンボスロール11により熱接着された不織
布12は目付測定装置14によって不織布12の全幅に
わたり目付を測定される。不織布12の目付状況をコン
ピューター15により画像処理しモニター21に表示す
ることもできる。また、コンピューター15により演算
し、基準目付以上の所があるとコントローラー16を介
し駆動装置19を作動させて遮蔽板17を移動させ不織
布12の目付を部分的に下げる。また、基準目付以下の
所があるとコントローラー16を介し駆動装置20を作
動させて遮蔽板18を移動させ、不織布12の目付を部
分的に上げる。目付測定装置14にて不織布12の目付
を連続に全幅にわたり測定することによりコンピュータ
ー15、コントローラー16、駆動装置19、20を介
し遮蔽板17、18を自動的に動かし、不織布12の目
付を自動的にある基準目付に調整することが可能とな
る。
【0029】また、遮蔽板17(高速気流牽引装置と平
板状ターゲット電極の隙間を調整する遮蔽板)と、遮蔽
板18(平板状ターゲット電極と案内板の隙間を調整す
る遮蔽板)は、両方設置したほうが目付調整しやすい
が、どちらか一方のみでも目付調整可能である。
【0030】本発明は、紡糸口金より熱可塑性樹脂を簾
状に溶融紡糸した連続フィラメント群を断面が矩型の高
速気流牽引装置により牽引して細化延伸し、これをネッ
トコンベア上に堆積させて不織ウェブを得るに際し、高
速気流牽引装置の下方に開繊装置としてコロナ放電電
極、平板状ターゲット電極、案内板を備えることにより
開繊を良くし、フィラメントの密度調整用として小さく
分割された移動可能な遮蔽板を設けることで、不織布の
幅方向のフィラメントの密度を均一にしてネットコンベ
ア上に堆積させるため、目付分布が均一で地合の優れた
不織布が得られる。
【0031】
【実施例】
実施例1 図1に示した装置を用い、メルトフローレートが52の
ポリプロピレンを溶融温度230℃で矩型形状の紡糸口
金(紡糸孔2000個、列数10列、1列の孔数200
個、1列の長さ1000mm、孔径0.4mm)から1
孔当たり毎分1gの吐出量で溶融紡糸し、紡糸口金の下
方に配置した高速気流牽引装置32に連続フィラメント
群2を導入し、4000m/minの速度で延伸固化さ
せた。高速気流牽引装置32の下方には直流高電圧電源
に接続された針密度4本/cm2のコロナ放電電極(針
状電極)5と、接地されたSUS304製の平板状ター
ゲット電極7よりなり、電極間距離が18mmのコロナ
放電ユニットを45度の角度で配置し、この両電極間に
コロナ放電電圧ー18KVを印加して連続フィラメント
群2を開繊させ、コロナ放電ユニットの下方に直流高電
圧電源に接続されたSUS304製の案内板8を連続フ
ィラメント群2に接触しないように設置し、この案内板
8に+8KVの電圧を印可した。
【0032】さらに、遮蔽板17、18とその移動装置
を、高速気流牽引装置32と平板状ターゲット電極7と
の間、及び平板状ターゲット電極7と案内板8との間
に、連続フィラメント群2がネットコンベア9へ堆積す
る側の反対側に設け、該遮蔽板17、18は50mmの
幅に分割して、それぞれ26枚づつ設置した。この装置
により約2デニールの連続フィラメント群を得た。ま
た、熱エンボスロールにて熱接着された目付30g/m
2の不織布を放射線を用いた目付測定装置(横河エンジ
ニアリングサービス株式会社製)により目付を連続的に
測定し、その測定結果により不織布の幅方向に目付の高
いあるいは低い所を特定して、コンピューターを介し高
速気流牽引装置32の下部にある遮蔽板17、18を自
動的に移動させて、目付を調整した。
【0033】実施例2 案内板の電圧を0KVにする以外は実施例1と同様の方
法で不織布を製造した。 実施例3 目付測定装置と遮蔽板の移動との連動を解除し、目付測
定装置のデータを参考にして遮蔽板を手動調整し、それ
以外は実施例1と同様にして不織布を製造した。 実施例4 目付測定装置と遮蔽板の移動との連動を解除し、また高
速気流牽引装置と平板状ターゲット電極との隙間を調整
する遮蔽板19を取り外し、目付測定装置のデータを参
考にして遮蔽板20のみを手動調整して、それ以外は実
施例1と同様にして不織布を製造した。 実施例5 目付測定装置と遮蔽板の移動との連動を解除し、また平
板状ターゲット電極と案内板の隙間を調整する遮蔽板2
0を取り外し、目付測定装置のデータを参考にして遮蔽
板19のみを手動調整して、それ以外は実施例1と同様
にして不織布を製造した。
【0034】比較例1 案内板を設置せず、遮蔽板2段の内、下段を取り除いた
以外は実施例1と同様の方法で不織布を製造した。 比較例2 案内板を連続フィラメント群に接触させるように設置す
る以外は実施例1と同様の方法で不織布を製造した。 比較例3 目付測定装置と遮蔽板の移動との連動を解除し、遮蔽板
は装置から離して解放状態としたこと以外は実施例1と
同様の方法で不織布を製造した。
【0035】実施例及び比較例で得られた不織布の開繊
状態を目視で観察した。また、得られた不織布を耳部5
0mmづつ除いた後、幅方向にそれぞれ25mm、流れ
方向に500mmの長さに切断し、個々の重量を測定
し、その平均値と標準偏差を求め、CV値(%)として
標準偏差/平均値×100で示した。これらの得られた
不織布についての開繊状態及びCV値を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】以上の結果から明らかなように実施例1、
2、3で得られた不織布はフィラメント同士が数十本の
束になった状態がほとんど確認されず、極めて開繊状態
が良く目付むらの無い均一で高品質の不織布が得られ
た。また実施例4、5で得られた不織布もこれらに近い
高品質の不織布が得られた。一方、比較例1および2は
帯電して広がった連続フィラメント群が再び平板状ター
ゲット電極及び案内板に接触することで帯電していた連
続フィラメント群の電荷の一部が取られ、フィラメント
の束が随所に存在し、均一な不織布が得られなかった。
比較例3は開繊状態は良好であるが目付むらが有り実施
例のものより劣る不織布となった。
【0038】
【発明の効果】熱可塑性樹脂を溶融紡糸して集束された
連続フィラメント群を高速気流牽引装置により細化延伸
して開繊させ不織布を製造するに際し、空気流と共に搬
送される簾状の連続フィラメント群をコロナ放電電極と
平板状ターゲット電極からなるコロナ放電電界中を通過
させ、且つ平板状ターゲット電極の下方に連続フィラメ
ント群に接触することなく連続フィラメント群の帯電電
荷と反対の電荷を帯びた案内板を設置することで、連続
フィラメント群をより平板ターゲット電極に密着させる
ことが出来、この状態でコロナ放電電界中を通過させて
開繊されるために、得られた不織布は均一である。
【0039】さらに、高速気流牽引装置と平板状ターゲ
ット電極との間、及びに平板状ターゲット電極と案内板
との間に小さく分割された遮蔽板を設置して、部分的に
目付の多い所あるいは部分的に目付の少ない所に対応す
る遮蔽板を移動させ、装置に出入りする空気量を部分的
に調整することにより、不織布の幅方向の目付調整が可
能である。また、目付測定装置により不織布の目付を不
織布の幅方向に連続して測定し、部分的に目付の変動が
ある所に対応する遮蔽板を自動的に移動させて目付調整
を行うことが出来るため、矩型断面の製作上の歪はもち
ろん、運転による矩型断面の汚れや熱歪にも対応可能
で、人手を要せず短時間に目付分布の均一なスパンボン
ド不織布が得られる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ののスパンボンド不織布の製造方法に用
いる装置の一例を模式的に示す側面図である。
【図2】本発明のスパンボンド不織布の製造方法に用い
る高速気流牽引装置の下部の拡大図である。
【図3】移動装置(駆動装置)の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1:紡糸口金 2:連続フィラメント群 3:エジェクター 4:エアチャンネル 5:コロナ放電電極(針状電極) 6:コロナ放電高電圧電源装置 7:平板状ターゲット電極 8:案内板 9:ネットコンベア 10:不織ウェブ 11:熱エンボスロール 12:不織布 13:巻取機 14:目付測定装置 15:コンピューター 16:コントローラー 17:遮蔽板 18:遮蔽板 19:移動装置(駆動装置) 20:移動装置(駆動装置) 21:モニター 22:不織布の巻取りロール 23:シャフト 24:遮蔽板移動ネジ 25:ウォームホイール 26:ウォーム 27:スラスト軸受け 28:スプライン(スプラインのボス) 29:ハウジング 30:オイルシール 31:駆動軸 32:高速気流牽引装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡糸口金より熱可塑性樹脂をすだれ状に
    溶融紡糸した連続フィラメント群を細化延伸させるた
    め、矩型断面の高速気流牽引装置により牽引し、該高速
    気流牽引装置から空気流と共に搬送されるすだれ状の連
    続フィラメント群を、コロナ放電電極と平板状ターゲッ
    ト電極からなるコロナ放電ユニットに導いて開繊させる
    スパンボンド不織布の製造方法において、該平板状ター
    ゲット電極の下方で連続フィラメント群と接触しない位
    置に、案内板を平板状ターゲット電極とほぼ平行に設
    け、前記高速気流牽引装置と平板状ターゲット電極との
    隙間および/または平板状ターゲット電極と案内板との
    隙間に、装置の幅方向に小分割された遮蔽板と、該遮蔽
    板を個々に移動可能にする装置を備え、該隙間を遮蔽板
    の移動により部分的に変動させて目付調整することを特
    徴とするスパンボンド不織布の製造方法。
  2. 【請求項2】 不織布の目付を幅方向に連続して測定で
    きる装置を備え、該装置の信号と連動して前記遮蔽板を
    移動可能として、目付調整することを特徴とする請求項
    1に記載のスパンボンド不織布の製造方法。
  3. 【請求項3】 紡糸口金より熱可塑性樹脂をすだれ状に
    溶融紡糸した連続フィラメント群を細化延伸させるた
    め、矩型断面の高速気流牽引装置により牽引し、該高速
    気流牽引装置から空気流と共に搬送されるすだれ状の連
    続フィラメント群を、コロナ放電電極と平板状ターゲッ
    ト電極からなるコロナ放電ユニットに導くスパンボンド
    不織布の製造装置において、該平板状ターゲット電極の
    下方で連続フィラメント群と接触しない位置に、案内板
    を平板状ターゲット電極とほぼ平行に設け、前記高速気
    流牽引装置と平板状ターゲット電極との隙間および/ま
    たは平板状ターゲット電極と案内板との隙間に、装置の
    幅方向に小分割された遮蔽板と、該遮蔽板を個々に移動
    可能にする装置を備え、該隙間を遮蔽板の移動により部
    分的に調整出来ることを特徴とするフィラメント群の開
    繊装置。
JP18206396A 1996-07-11 1996-07-11 スパンボンド不織布の製造方法及び開繊装置 Pending JPH1025650A (ja)

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