JPH10259482A - 硬質炭素被膜の形成方法 - Google Patents
硬質炭素被膜の形成方法Info
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- JPH10259482A JPH10259482A JP9066125A JP6612597A JPH10259482A JP H10259482 A JPH10259482 A JP H10259482A JP 9066125 A JP9066125 A JP 9066125A JP 6612597 A JP6612597 A JP 6612597A JP H10259482 A JPH10259482 A JP H10259482A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 硬質炭素被膜中の結晶成分及び非晶質成分の
割合を制御することができ、膜硬度及び表面平滑性など
の膜特性を制御することができる硬質炭素被膜の形成方
法を得る。 【解決手段】 原料ガス導入管9から導入された原料ガ
スをフィラメント14により熱分解する膜形成方法と、
該原料ガスをプラズマ発生室4から放射されるプラズマ
により分解する膜形成方法とを併用することにより、基
板13上に硬質炭素被膜を形成することを特徴としてい
る。
割合を制御することができ、膜硬度及び表面平滑性など
の膜特性を制御することができる硬質炭素被膜の形成方
法を得る。 【解決手段】 原料ガス導入管9から導入された原料ガ
スをフィラメント14により熱分解する膜形成方法と、
該原料ガスをプラズマ発生室4から放射されるプラズマ
により分解する膜形成方法とを併用することにより、基
板13上に硬質炭素被膜を形成することを特徴としてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤモンド薄膜
やダイヤモンド状薄膜などの硬質炭素被膜を形成する方
法に関するものである。
やダイヤモンド状薄膜などの硬質炭素被膜を形成する方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンド薄膜と呼ばれる結晶性の硬
質炭素被膜は、メタンなどの原料ガスをフィラメントな
どで熱分解することにより形成されている。この場合の
基板温度は1000℃近くまで上昇するため、使用でき
る基板材料が限定される。また、ダイヤモンド薄膜は、
その表面の凹凸が大きく、例えば表面波弾性素子などに
用いる場合、表面を平滑にするため、ダイヤモンド薄膜
形成後に表面を研磨する必要のある場合がある。
質炭素被膜は、メタンなどの原料ガスをフィラメントな
どで熱分解することにより形成されている。この場合の
基板温度は1000℃近くまで上昇するため、使用でき
る基板材料が限定される。また、ダイヤモンド薄膜は、
その表面の凹凸が大きく、例えば表面波弾性素子などに
用いる場合、表面を平滑にするため、ダイヤモンド薄膜
形成後に表面を研磨する必要のある場合がある。
【0003】また、硬質炭素被膜として、非晶質成分を
主とするダイヤモンド状薄膜が知られており、このよう
なダイヤモンド状薄膜は、一般にプラズマCVD法によ
り形成され、室温程度の低い基板温度で形成することが
できる。その表面は、ダイヤモンド薄膜に比べ平滑性を
有しているが、硬度はダイヤモンド薄膜に比べ一般に劣
っている。
主とするダイヤモンド状薄膜が知られており、このよう
なダイヤモンド状薄膜は、一般にプラズマCVD法によ
り形成され、室温程度の低い基板温度で形成することが
できる。その表面は、ダイヤモンド薄膜に比べ平滑性を
有しているが、硬度はダイヤモンド薄膜に比べ一般に劣
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、ダイヤモンド
薄膜の形成方法に関しては、低温で形成できかつ表面に
凹凸の少ないダイヤモンド薄膜の形成方法が従来より望
まれている。また、ダイヤモンド状薄膜の形成方法に関
しては、より高い硬度を有するダイヤモンド状薄膜を形
成できる方法が従来より望まれている。ダイヤモンド薄
膜とダイヤモンド状薄膜のこれらの特性をある程度自由
に制御することができれば、これらの要望を満たすこと
ができる硬質炭素被膜を形成することが可能であるが、
従来そのような方法は知られていない。
薄膜の形成方法に関しては、低温で形成できかつ表面に
凹凸の少ないダイヤモンド薄膜の形成方法が従来より望
まれている。また、ダイヤモンド状薄膜の形成方法に関
しては、より高い硬度を有するダイヤモンド状薄膜を形
成できる方法が従来より望まれている。ダイヤモンド薄
膜とダイヤモンド状薄膜のこれらの特性をある程度自由
に制御することができれば、これらの要望を満たすこと
ができる硬質炭素被膜を形成することが可能であるが、
従来そのような方法は知られていない。
【0005】本発明の目的は、硬質炭素被膜中の結晶成
分及び非晶質成分の割合を制御することができ、膜硬度
及び表面平滑性などの膜特性を制御することができる硬
質炭素被膜の形成方法を提供することにある。
分及び非晶質成分の割合を制御することができ、膜硬度
及び表面平滑性などの膜特性を制御することができる硬
質炭素被膜の形成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、原料ガスを分
解することにより硬質炭素被膜を形成する方法であり、
原料ガスを熱により分解する膜形成方法と、原料ガスを
プラズマにより分解する膜形成方法とを併用することに
より、形成する硬質炭素被膜の膜特性を制御することを
特徴としている。
解することにより硬質炭素被膜を形成する方法であり、
原料ガスを熱により分解する膜形成方法と、原料ガスを
プラズマにより分解する膜形成方法とを併用することに
より、形成する硬質炭素被膜の膜特性を制御することを
特徴としている。
【0007】本発明によれば、ダイヤモンド薄膜などの
結晶性の高い硬質炭素被膜を形成しやすい熱分解による
膜形成と、ダイヤモンド状薄膜のように非晶質成分の多
い硬質炭素被膜を形成しやすいプラズマ分解による膜形
成とを組み合わせることにより、硬質炭素被膜中の結晶
成分及び非晶質成分の割合を制御し、膜硬度及び表面平
滑性などの膜特性を制御することができる。
結晶性の高い硬質炭素被膜を形成しやすい熱分解による
膜形成と、ダイヤモンド状薄膜のように非晶質成分の多
い硬質炭素被膜を形成しやすいプラズマ分解による膜形
成とを組み合わせることにより、硬質炭素被膜中の結晶
成分及び非晶質成分の割合を制御し、膜硬度及び表面平
滑性などの膜特性を制御することができる。
【0008】熱分解による硬質炭素被膜の膜形成方法と
しては、硬質炭素被膜を形成する基板の上方にフィラメ
ントを配置し、該フィラメントを加熱して原料ガスを熱
分解する膜形成方法が挙げられる。
しては、硬質炭素被膜を形成する基板の上方にフィラメ
ントを配置し、該フィラメントを加熱して原料ガスを熱
分解する膜形成方法が挙げられる。
【0009】プラズマ分解による硬質炭素被膜の膜形成
方法としては、一般的なプラズマCVD法による膜形成
方法が挙げられ、高周波(RF)プラズマCVD法、D
CプラズマCVD法などがあり、さらには電子サイクロ
トロン共鳴(ECR)プラズマCVD法が挙げられる。
大面積の硬質炭素被膜を形成するには、このECRプラ
ズマCVD法が好ましい。
方法としては、一般的なプラズマCVD法による膜形成
方法が挙げられ、高周波(RF)プラズマCVD法、D
CプラズマCVD法などがあり、さらには電子サイクロ
トロン共鳴(ECR)プラズマCVD法が挙げられる。
大面積の硬質炭素被膜を形成するには、このECRプラ
ズマCVD法が好ましい。
【0010】本発明に従う一実施形態においては、熱分
解による膜形成後に、プラズマ分解による膜形成が行わ
れる。上述のように、熱分解による膜形成では、比較的
結晶性の高い硬質炭素被膜が形成されるので、その上に
プラズマ分解による膜形成を行うと、比較的結晶性の高
い、あるいは膜硬度の高い硬質炭素被膜を形成すること
ができる。
解による膜形成後に、プラズマ分解による膜形成が行わ
れる。上述のように、熱分解による膜形成では、比較的
結晶性の高い硬質炭素被膜が形成されるので、その上に
プラズマ分解による膜形成を行うと、比較的結晶性の高
い、あるいは膜硬度の高い硬質炭素被膜を形成すること
ができる。
【0011】本発明に従う他の実施形態においては、熱
分解による膜形成とプラズマ分解による膜形成を同時に
行う。このように熱分解による膜形成をプラズマ分解に
よる膜形成と同時に行うことにより、プラズマ分解によ
る膜形成のみを行う場合に比べ、結晶性の高い、あるい
は膜硬度の高い硬質炭素被膜を形成することができる。
分解による膜形成とプラズマ分解による膜形成を同時に
行う。このように熱分解による膜形成をプラズマ分解に
よる膜形成と同時に行うことにより、プラズマ分解によ
る膜形成のみを行う場合に比べ、結晶性の高い、あるい
は膜硬度の高い硬質炭素被膜を形成することができる。
【0012】本発明に従い形成される硬質炭素被膜が、
結晶質のダイヤモンド薄膜であるか、非晶質のダイヤモ
ンド状薄膜であるかは、熱分解による膜形成の条件及び
プラズマ分解による膜形成の条件により異なる。従っ
て、これらの形成条件を制御することにより、形成され
る硬質炭素被膜の膜特性を制御することができる。
結晶質のダイヤモンド薄膜であるか、非晶質のダイヤモ
ンド状薄膜であるかは、熱分解による膜形成の条件及び
プラズマ分解による膜形成の条件により異なる。従っ
て、これらの形成条件を制御することにより、形成され
る硬質炭素被膜の膜特性を制御することができる。
【0013】また、形成された硬質炭素被膜が、結晶質
のダイヤモンド薄膜であるか、非晶質のダイヤモンド状
薄膜であるかについては、後述するように、例えばラマ
ン分光法により測定することができる。
のダイヤモンド薄膜であるか、非晶質のダイヤモンド状
薄膜であるかについては、後述するように、例えばラマ
ン分光法により測定することができる。
【0014】本発明に従う限定された局面においては、
少なくとも第1の工程及び第2の工程の2段の工程を含
み、第1の工程が原料ガスを熱により分解する膜形成方
法を含む方法により硬質炭素被膜を形成する工程であ
り、第2の工程が、第1の工程後、原料ガスをプラズマ
により分解する膜形成方法を含む方法により硬質炭素被
膜を形成する工程である。
少なくとも第1の工程及び第2の工程の2段の工程を含
み、第1の工程が原料ガスを熱により分解する膜形成方
法を含む方法により硬質炭素被膜を形成する工程であ
り、第2の工程が、第1の工程後、原料ガスをプラズマ
により分解する膜形成方法を含む方法により硬質炭素被
膜を形成する工程である。
【0015】第1の工程では、熱分解による膜形成方法
を含む方法により硬質炭素被膜が形成される。従って、
第1の工程では、熱分解による膜形成方法のみにより硬
質炭素被膜を形成してもよいし、熱分解による膜形成法
とプラズマ分解による膜形成等の他の膜形成法とを同時
に行う方法により硬質炭素被膜を形成してもよい。
を含む方法により硬質炭素被膜が形成される。従って、
第1の工程では、熱分解による膜形成方法のみにより硬
質炭素被膜を形成してもよいし、熱分解による膜形成法
とプラズマ分解による膜形成等の他の膜形成法とを同時
に行う方法により硬質炭素被膜を形成してもよい。
【0016】第2の工程では、プラズマ分解による膜形
成方法を含む方法により硬質炭素被膜が形成される。従
って、第2の工程では、プラズマ分解による膜形成方法
のみにより硬質炭素被膜を形成してもよいし、プラズマ
分解による膜形成法と熱分解による膜形成等の他の膜形
成法とを同時に行い硬質炭素被膜を形成してもよい。
成方法を含む方法により硬質炭素被膜が形成される。従
って、第2の工程では、プラズマ分解による膜形成方法
のみにより硬質炭素被膜を形成してもよいし、プラズマ
分解による膜形成法と熱分解による膜形成等の他の膜形
成法とを同時に行い硬質炭素被膜を形成してもよい。
【0017】第1の工程では、熱分解による膜形成法を
含む方法により硬質炭素被膜が形成されるので、比較的
結晶性の高い硬質炭素被膜を形成することができる。第
2の工程では、このような第1の工程より形成された結
晶性の高い硬質炭素被膜の上に、プラズマ分解による被
膜形成が行われるが、この際下地の良好な結晶性の影響
を受けて被膜が形成される。従って、膜全体としては、
比較的結晶性の高い、あるいは膜硬度の高い硬質炭素被
膜を形成することができる。また、プラズマ分解による
膜形成を含む方法で形成されるので、非晶質成分が含ま
れ、ダイヤモンド状薄膜のように、表面の平滑な硬質炭
素被膜とすることができる。
含む方法により硬質炭素被膜が形成されるので、比較的
結晶性の高い硬質炭素被膜を形成することができる。第
2の工程では、このような第1の工程より形成された結
晶性の高い硬質炭素被膜の上に、プラズマ分解による被
膜形成が行われるが、この際下地の良好な結晶性の影響
を受けて被膜が形成される。従って、膜全体としては、
比較的結晶性の高い、あるいは膜硬度の高い硬質炭素被
膜を形成することができる。また、プラズマ分解による
膜形成を含む方法で形成されるので、非晶質成分が含ま
れ、ダイヤモンド状薄膜のように、表面の平滑な硬質炭
素被膜とすることができる。
【0018】従って、本局面によれば、結晶性のダイヤ
モンド薄膜を形成する場合、低温でダイヤモンド薄膜を
形成することができ、かつ表面平滑性に優れたダイヤモ
ンド薄膜を形成することができる。また、ダイヤモンド
状薄膜を形成する場合には、硬度の高いダイヤモンド状
薄膜を形成することができる。
モンド薄膜を形成する場合、低温でダイヤモンド薄膜を
形成することができ、かつ表面平滑性に優れたダイヤモ
ンド薄膜を形成することができる。また、ダイヤモンド
状薄膜を形成する場合には、硬度の高いダイヤモンド状
薄膜を形成することができる。
【0019】本発明においては、原料ガス以外に水素ガ
スを導入して硬質炭素被膜の膜特性を制御することがで
きる。水素ガスの導入により、グラファイト成分を除去
することができ、選択的にダイヤモンド薄膜を形成する
ことができる。従って、水素ガスを導入することによ
り、結晶性が高く、より硬度の高いダイヤモンド薄膜を
形成することができる。
スを導入して硬質炭素被膜の膜特性を制御することがで
きる。水素ガスの導入により、グラファイト成分を除去
することができ、選択的にダイヤモンド薄膜を形成する
ことができる。従って、水素ガスを導入することによ
り、結晶性が高く、より硬度の高いダイヤモンド薄膜を
形成することができる。
【0020】また、本発明においては、中間層を形成
し、該中間層の上に硬質炭素被膜を形成することができ
る。このような中間層を介して形成することにより、接
着性及び密着性などの特性を改善することができる。中
間層は、例えば、Si、Ti、Zr、Geの単体または
これらの酸化物もしくは窒化物などから形成することが
できる。中間層の膜厚は特に限定されるものではない
が、一般に20Å〜1000Å程度の厚みが好ましい。
し、該中間層の上に硬質炭素被膜を形成することができ
る。このような中間層を介して形成することにより、接
着性及び密着性などの特性を改善することができる。中
間層は、例えば、Si、Ti、Zr、Geの単体または
これらの酸化物もしくは窒化物などから形成することが
できる。中間層の膜厚は特に限定されるものではない
が、一般に20Å〜1000Å程度の厚みが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に従う硬質炭素被
膜形成のための装置の一例を示す概略断面図である。図
1を参照して、真空チャンバ8には、プラズマ発生室4
が設けられている。プラズマ発生室4には、導波管2の
一端が取り付けられており、導波管2の他端には、マイ
クロ波供給手段1が設けられている。マイクロ波供給手
段1で発生したマイクロ波は、導波管2及びマイクロ波
導入窓3を通って、プラズマ発生室4に導かれる。プラ
ズマ発生室4には、プラズマ発生室4内にアルゴン(A
r)ガスなどの放電ガスを導入させるための放電ガス導
入管5が設けられている。また、プラズマ発生室4の周
囲には、プラズマ磁界発生装置6が設けられている。マ
イクロ波による高周波磁界と、プラズマ磁界発生装置6
からの磁界を作用させることにより、プラズマ発生室4
内に高密度のプラズマが形成される。真空チャンバ8内
には、基板ホルダー7が設けられている。この基板ホル
ダー7には、高周波電源10が接続されており、膜形成
時に、基板にバイアス電圧を印加することができる。
膜形成のための装置の一例を示す概略断面図である。図
1を参照して、真空チャンバ8には、プラズマ発生室4
が設けられている。プラズマ発生室4には、導波管2の
一端が取り付けられており、導波管2の他端には、マイ
クロ波供給手段1が設けられている。マイクロ波供給手
段1で発生したマイクロ波は、導波管2及びマイクロ波
導入窓3を通って、プラズマ発生室4に導かれる。プラ
ズマ発生室4には、プラズマ発生室4内にアルゴン(A
r)ガスなどの放電ガスを導入させるための放電ガス導
入管5が設けられている。また、プラズマ発生室4の周
囲には、プラズマ磁界発生装置6が設けられている。マ
イクロ波による高周波磁界と、プラズマ磁界発生装置6
からの磁界を作用させることにより、プラズマ発生室4
内に高密度のプラズマが形成される。真空チャンバ8内
には、基板ホルダー7が設けられている。この基板ホル
ダー7には、高周波電源10が接続されており、膜形成
時に、基板にバイアス電圧を印加することができる。
【0022】基板ホルダー7の上は、基板13が保持さ
れている。基板ホルダー7の上方には、硬質炭素被膜を
形成するための原料ガスを真空チャンバ8内に導入する
ための原料ガス導入管9が設けられている。また基板7
の上方には、原料ガス導入管9から導入された原料ガス
を熱分解するためのフィラメント14が設けられてい
る。
れている。基板ホルダー7の上方には、硬質炭素被膜を
形成するための原料ガスを真空チャンバ8内に導入する
ための原料ガス導入管9が設けられている。また基板7
の上方には、原料ガス導入管9から導入された原料ガス
を熱分解するためのフィラメント14が設けられてい
る。
【0023】基板ホルダー7の下方には、ターゲット1
1が設けられいる。このターゲット11は、中間層を形
成するためのターゲットであり、本実施例ではSiター
ゲットが用いられている。このターゲット11には、高
周波電源12が接続されており、基板ホルダー7との間
でArプラズマを発生することができるようにされてい
る。
1が設けられいる。このターゲット11は、中間層を形
成するためのターゲットであり、本実施例ではSiター
ゲットが用いられている。このターゲット11には、高
周波電源12が接続されており、基板ホルダー7との間
でArプラズマを発生することができるようにされてい
る。
【0024】以下、図1に示す装置を用いて硬質炭素被
膜を形成する実施例について説明する。実施例1 基板13としては、石英ガラスからなる基板を用いた。
まず、基板13上に、中間層としてのSiを形成する。
図2に示すように、基板ホルダー7を回転させ、基板1
3が下方のターゲット11と対向するように配置する。
この状態で真空チャンバ8内を10-5〜10-7Torr
に排気する。次に、原料ガス導入管9からArガスを
5.7×10-4Torrとなるように供給する。ターゲ
ット11に高周波電源12からのRF電圧を印加し、タ
ーゲット11と基板ホルダー7との間にArプラズマを
発生させる。このプラズマ中のイオンによりターゲット
11をスパッタリングし、Siからなる中間層(膜厚3
00Å)を形成する。
膜を形成する実施例について説明する。実施例1 基板13としては、石英ガラスからなる基板を用いた。
まず、基板13上に、中間層としてのSiを形成する。
図2に示すように、基板ホルダー7を回転させ、基板1
3が下方のターゲット11と対向するように配置する。
この状態で真空チャンバ8内を10-5〜10-7Torr
に排気する。次に、原料ガス導入管9からArガスを
5.7×10-4Torrとなるように供給する。ターゲ
ット11に高周波電源12からのRF電圧を印加し、タ
ーゲット11と基板ホルダー7との間にArプラズマを
発生させる。このプラズマ中のイオンによりターゲット
11をスパッタリングし、Siからなる中間層(膜厚3
00Å)を形成する。
【0025】次に、基板ホルダー7を回転させて、再び
図1に示す状態に戻す。この状態で原料ガス導入管9か
らCH4 ガス(メタンガス)を5.0×10-4Torr
となるように供給し、H2 ガス(水素ガス)を2.0×
10-3Torrとなるように供給する。フィラメント1
4には、13Vの電圧を印加し、フィラメントの温度が
約2000℃となるように加熱する。フィラメント14
による熱分解により、CH4 ガスを熱分解し、基板13
上にダイヤモンド薄膜を形成する。約5分間ダイヤモン
ド薄膜を形成させ、約500Åの膜厚のダイヤモンド薄
膜を基板13上に形成した。なお、基板温度は400℃
まで上昇した。
図1に示す状態に戻す。この状態で原料ガス導入管9か
らCH4 ガス(メタンガス)を5.0×10-4Torr
となるように供給し、H2 ガス(水素ガス)を2.0×
10-3Torrとなるように供給する。フィラメント1
4には、13Vの電圧を印加し、フィラメントの温度が
約2000℃となるように加熱する。フィラメント14
による熱分解により、CH4 ガスを熱分解し、基板13
上にダイヤモンド薄膜を形成する。約5分間ダイヤモン
ド薄膜を形成させ、約500Åの膜厚のダイヤモンド薄
膜を基板13上に形成した。なお、基板温度は400℃
まで上昇した。
【0026】次に、フィラメントへの印加電圧を低減さ
せ、フィラメント温度を2000℃から1000℃とす
る。マイクロ波供給手段1から2.45GHz、100
Wのマイクロ波を供給し、放電ガス導入管5からArガ
スを5.7×10-4Torrとなるように供給して、プ
ラズマ発生室4内にArプラズマを発生させる。このA
rプラズマを基板13上に放射する。これと同時に、基
板に発生する自己バイアスが−50Vとなるように、高
周波電源10から13.56MHzのRF電圧を基板ホ
ルダー7に印加し、原料ガス導入管9からCH4 ガスを
1.3×10-3Torr、H2 ガスを2.0×10-2T
orrとなるように供給する。CH4 ガスは基板13上
に放射されたArプラズマにより分解し、基板13上に
はダイヤモンド薄膜が形成される。このようにして、ダ
イヤモンド薄膜を約2000Å堆積させ、合計約250
0Åのダイヤモンド薄膜を基板13上に形成した。な
お、この時の基板温度は、250〜300℃であった。
せ、フィラメント温度を2000℃から1000℃とす
る。マイクロ波供給手段1から2.45GHz、100
Wのマイクロ波を供給し、放電ガス導入管5からArガ
スを5.7×10-4Torrとなるように供給して、プ
ラズマ発生室4内にArプラズマを発生させる。このA
rプラズマを基板13上に放射する。これと同時に、基
板に発生する自己バイアスが−50Vとなるように、高
周波電源10から13.56MHzのRF電圧を基板ホ
ルダー7に印加し、原料ガス導入管9からCH4 ガスを
1.3×10-3Torr、H2 ガスを2.0×10-2T
orrとなるように供給する。CH4 ガスは基板13上
に放射されたArプラズマにより分解し、基板13上に
はダイヤモンド薄膜が形成される。このようにして、ダ
イヤモンド薄膜を約2000Å堆積させ、合計約250
0Åのダイヤモンド薄膜を基板13上に形成した。な
お、この時の基板温度は、250〜300℃であった。
【0027】基板13上に形成したダイヤモンド薄膜に
ついて、ラマン分光により分析した結果、1330cm
-1に鋭いピークが認められ、典型的なダイヤモンド薄膜
であることが確認された。また、このダイヤモンド薄膜
について硬度及び表面粗さ(Rmax)を測定し、測定
結果を表1に示した。なお、表面粗さは、接触式の表面
形状測定器により測定した。
ついて、ラマン分光により分析した結果、1330cm
-1に鋭いピークが認められ、典型的なダイヤモンド薄膜
であることが確認された。また、このダイヤモンド薄膜
について硬度及び表面粗さ(Rmax)を測定し、測定
結果を表1に示した。なお、表面粗さは、接触式の表面
形状測定器により測定した。
【0028】実施例2 H2 ガスの圧力を、実施例1の半分の圧力とする以外
は、上記実施例1と同様にして薄膜を形成した。得られ
た薄膜についてラマン分光スペクトルにより分析した結
果、非晶質成分の量がかなり増加しており、多結晶のダ
イヤモンド薄膜から、非晶質成分を有する薄膜へと構造
変化していることが確認された。なお、得られた薄膜の
硬度及び表面粗さを表1に示す。
は、上記実施例1と同様にして薄膜を形成した。得られ
た薄膜についてラマン分光スペクトルにより分析した結
果、非晶質成分の量がかなり増加しており、多結晶のダ
イヤモンド薄膜から、非晶質成分を有する薄膜へと構造
変化していることが確認された。なお、得られた薄膜の
硬度及び表面粗さを表1に示す。
【0029】比較例1 実施例1におけるフィラメントによる熱分解のダイヤモ
ンド薄膜の形成を約25分間行い、基板13上にダイヤ
モンド薄膜を約2500Å形成した。なお、基板温度は
約1000℃に達した。得られた薄膜は、ラマン分光ス
ペクトルにより、ダイヤモンド薄膜であることが確認さ
れた。得られたダイヤモンド薄膜の硬度及び表面粗さを
表1に示す。
ンド薄膜の形成を約25分間行い、基板13上にダイヤ
モンド薄膜を約2500Å形成した。なお、基板温度は
約1000℃に達した。得られた薄膜は、ラマン分光ス
ペクトルにより、ダイヤモンド薄膜であることが確認さ
れた。得られたダイヤモンド薄膜の硬度及び表面粗さを
表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1から明らかなように、本発明に従い、
熱分解による膜形成後、熱分解による膜形成とECRプ
ラズマ分解による膜形成とを併用してダイヤモンド薄膜
を形成することにより、硬度が高く、かつ表面が平滑な
ダイヤモンド薄膜を形成できることがわかる。また、上
述のように比較例1では基板温度が1000℃に達した
が、実施例1では、最高基板温度400℃であり、低温
でダイヤモンド薄膜を形成できることがわかる。
熱分解による膜形成後、熱分解による膜形成とECRプ
ラズマ分解による膜形成とを併用してダイヤモンド薄膜
を形成することにより、硬度が高く、かつ表面が平滑な
ダイヤモンド薄膜を形成できることがわかる。また、上
述のように比較例1では基板温度が1000℃に達した
が、実施例1では、最高基板温度400℃であり、低温
でダイヤモンド薄膜を形成できることがわかる。
【0032】また、実施例1と実施例2の比較から、水
素ガスの量を調整することにより得られる硬質炭素被膜
の非晶質成分を制御できることがわかる。すなわち、水
素ガスの量を多くすることにより結晶成分を多くするこ
とができ、水素ガスを少なくすることにより非晶質成分
を多くすることができる。
素ガスの量を調整することにより得られる硬質炭素被膜
の非晶質成分を制御できることがわかる。すなわち、水
素ガスの量を多くすることにより結晶成分を多くするこ
とができ、水素ガスを少なくすることにより非晶質成分
を多くすることができる。
【0033】実施例3 実施例1において、フィラメントの熱分解によるダイヤ
モンド薄膜の形成後、ECRプラズマによる分解のみで
薄膜を形成した。薄膜形成条件としては、基板ホルダー
7内のヒーターにより、基板温度を約400℃に加熱
し、フィラメント14に電圧を印加せず、フィラメント
14を加熱しないこと以外は、実施例1と同様にして形
成した。得られた薄膜について、ラマン分光スペクトル
による分析を行った結果、1330cm-1に鋭いピーク
を有しており、形成された硬質炭素被膜は、ダイヤモン
ド薄膜であることが確認された。得られたダイヤモンド
薄膜の硬度は4500Hvであり、表面粗さは0.01
μmであった。
モンド薄膜の形成後、ECRプラズマによる分解のみで
薄膜を形成した。薄膜形成条件としては、基板ホルダー
7内のヒーターにより、基板温度を約400℃に加熱
し、フィラメント14に電圧を印加せず、フィラメント
14を加熱しないこと以外は、実施例1と同様にして形
成した。得られた薄膜について、ラマン分光スペクトル
による分析を行った結果、1330cm-1に鋭いピーク
を有しており、形成された硬質炭素被膜は、ダイヤモン
ド薄膜であることが確認された。得られたダイヤモンド
薄膜の硬度は4500Hvであり、表面粗さは0.01
μmであった。
【0034】実施例4 実施例3において、ECRプラズマによる薄膜形成の際
の基板温度を室温、すなわち基板を加熱しないこと以
外、実施例3と同様にして薄膜を形成した。得られた薄
膜についてラマン分光スペクトルによる分析を行ったと
ころ、1530cm-1にメインピークを有し、1400
cm-1にショルダーピークを有しており、典型的なダイ
ヤモンド状薄膜であることが確認された。得られたダイ
ヤモンド状薄膜の硬度及び表面粗さを表2に示す。
の基板温度を室温、すなわち基板を加熱しないこと以
外、実施例3と同様にして薄膜を形成した。得られた薄
膜についてラマン分光スペクトルによる分析を行ったと
ころ、1530cm-1にメインピークを有し、1400
cm-1にショルダーピークを有しており、典型的なダイ
ヤモンド状薄膜であることが確認された。得られたダイ
ヤモンド状薄膜の硬度及び表面粗さを表2に示す。
【0035】比較例2 実施例4において、フィラメントの熱分解によるダイヤ
モンド薄膜の形成を行わず、基板13上にSi中間層を
形成した後、ECRプラズマによる分解のみで約250
0Åの膜厚の薄膜を形成する以外は、実施例4と同様に
して薄膜を形成した。得られた薄膜は、ダイヤモンド状
薄膜であった。得られた薄膜の硬度及び表面粗さを表2
に示す。
モンド薄膜の形成を行わず、基板13上にSi中間層を
形成した後、ECRプラズマによる分解のみで約250
0Åの膜厚の薄膜を形成する以外は、実施例4と同様に
して薄膜を形成した。得られた薄膜は、ダイヤモンド状
薄膜であった。得られた薄膜の硬度及び表面粗さを表2
に示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2から明らかなように、本発明に従い、
熱分解による薄膜形成後に、ECRプラズマによる薄膜
形成を行うことにより、高い硬度を有するダイヤモンド
状薄膜とすることができる。
熱分解による薄膜形成後に、ECRプラズマによる薄膜
形成を行うことにより、高い硬度を有するダイヤモンド
状薄膜とすることができる。
【0038】実施例5 実施例1において、フィラメントに印加する電圧を7V
とする以外は、上記実施例1と同様にしてダイヤモンド
薄膜を形成した。得られた薄膜をラマン分光分析したと
ころ、実施例1に比べ非晶質成分が増加していることが
確認された。得られた薄膜の硬度は6000Hvであ
り、表面粗さは0.07μmであった。
とする以外は、上記実施例1と同様にしてダイヤモンド
薄膜を形成した。得られた薄膜をラマン分光分析したと
ころ、実施例1に比べ非晶質成分が増加していることが
確認された。得られた薄膜の硬度は6000Hvであ
り、表面粗さは0.07μmであった。
【0039】実施例6 中間層を形成する際、5.7×10-4TorrのArガ
スとそれと同量のN2ガスを導入し、ArとN2 ガスの
プラズマでSiのターゲットをスパッタリングすること
により、Si窒化物の中間層を形成した。Si中間層に
代えてSi窒化物の中間層を形成する以外は、上記実施
例1と同様にしてダイヤモンド薄膜を形成した。得られ
たダイヤモンド薄膜の硬度は8000Hvであり、表面
粗さは、0.1μmであった。
スとそれと同量のN2ガスを導入し、ArとN2 ガスの
プラズマでSiのターゲットをスパッタリングすること
により、Si窒化物の中間層を形成した。Si中間層に
代えてSi窒化物の中間層を形成する以外は、上記実施
例1と同様にしてダイヤモンド薄膜を形成した。得られ
たダイヤモンド薄膜の硬度は8000Hvであり、表面
粗さは、0.1μmであった。
【0040】実施例7 中間層を形成する際、5.7×10-4TorrのArガ
スとそれと同量のO2ガスを導入し、ArとO2 ガスの
プラズマでSiのターゲットをスパッタリングすること
により、Si酸化物の中間層を形成した。Si中間層に
代えてSi酸化物の中間層を形成する以外は、上記実施
例1と同様にしてダイヤモンド薄膜を形成した。得られ
たダイヤモンド薄膜の硬度は8000Hvであり、表面
粗さは、0.1μmであった。
スとそれと同量のO2ガスを導入し、ArとO2 ガスの
プラズマでSiのターゲットをスパッタリングすること
により、Si酸化物の中間層を形成した。Si中間層に
代えてSi酸化物の中間層を形成する以外は、上記実施
例1と同様にしてダイヤモンド薄膜を形成した。得られ
たダイヤモンド薄膜の硬度は8000Hvであり、表面
粗さは、0.1μmであった。
【0041】上記実施例2においては、H2 ガスの圧力
を減少させることにより硬質炭素被膜の非晶質成分を増
加させているが、これと同様の変化は、ECRプラズマ
の密度を減少させることにより実現することができる。
従って、プラズマ密度の調整によっても膜特性を制御す
ることができる。
を減少させることにより硬質炭素被膜の非晶質成分を増
加させているが、これと同様の変化は、ECRプラズマ
の密度を減少させることにより実現することができる。
従って、プラズマ密度の調整によっても膜特性を制御す
ることができる。
【0042】上記各実施例では、中間層を形成し該中間
層上に硬質炭素被膜を形成しているが、本発明これに限
定されるものではなく、直接基板上に硬質炭素被膜を形
成してもよい。
層上に硬質炭素被膜を形成しているが、本発明これに限
定されるものではなく、直接基板上に硬質炭素被膜を形
成してもよい。
【0043】また、上記各実施例では、原料ガスの熱分
解を、加熱フィラメントにより行っているが、本発明は
これに限定されるものではない。また、上記各実施例で
は、第1の工程である最初の硬質炭素被膜の形成におい
て、熱分解による膜形成法のみを用いているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、熱分解によ
る膜形成とプラズマ分解による膜形成とを同時に行い形
成してもよい。また、熱分解による膜形成とプラズマに
よる膜形成を同時に行う工程を第1の工程と第2の工程
で行う場合には、それらにおける膜形成条件を変化さ
せ、各工程において形成される硬質炭素被膜の結晶成分
及び非晶質成分の割合を変化させてもよい。
解を、加熱フィラメントにより行っているが、本発明は
これに限定されるものではない。また、上記各実施例で
は、第1の工程である最初の硬質炭素被膜の形成におい
て、熱分解による膜形成法のみを用いているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、熱分解によ
る膜形成とプラズマ分解による膜形成とを同時に行い形
成してもよい。また、熱分解による膜形成とプラズマに
よる膜形成を同時に行う工程を第1の工程と第2の工程
で行う場合には、それらにおける膜形成条件を変化さ
せ、各工程において形成される硬質炭素被膜の結晶成分
及び非晶質成分の割合を変化させてもよい。
【0044】図3は、本発明に従う硬質炭素被膜形成の
ための装置の他の例を示す概略断面図であり、この装置
では平行平板型のプラズマCVD法が採用されている。
この装置も、図示省略する真空チャンバ内に設けられて
いる。図3に示すように、電極21には高周波電源25
が接続されている。他方の電極22の上には、基板23
が設けられている。この電極22には、基板23にバイ
アス電圧を印加するための高周波電源26が接続されて
いる。基板23の近傍には、原料ガスを導入するための
原料ガス導入口27が設けられている。電極21と電極
22の間には、原料ガスを熱分解するためのフィラメン
ト24が設けられている。
ための装置の他の例を示す概略断面図であり、この装置
では平行平板型のプラズマCVD法が採用されている。
この装置も、図示省略する真空チャンバ内に設けられて
いる。図3に示すように、電極21には高周波電源25
が接続されている。他方の電極22の上には、基板23
が設けられている。この電極22には、基板23にバイ
アス電圧を印加するための高周波電源26が接続されて
いる。基板23の近傍には、原料ガスを導入するための
原料ガス導入口27が設けられている。電極21と電極
22の間には、原料ガスを熱分解するためのフィラメン
ト24が設けられている。
【0045】図3に示す実施例のように、ECRプラズ
マCVD法のみならず、平行平板型のプラズマCVD法
においても、本発明を適用することができる。
マCVD法のみならず、平行平板型のプラズマCVD法
においても、本発明を適用することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明に従えば、硬質炭素被膜中の結晶
成分及び非晶質成分の割合を制御することができ、膜硬
度及び表面平滑性などの膜特性を制御することができ
る。従って、例えば、低温で表面平滑性に優れた結晶質
のダイヤモンド薄膜を形成することができ、また硬度の
高い非晶質のダイヤモンド状薄膜を形成することができ
る。
成分及び非晶質成分の割合を制御することができ、膜硬
度及び表面平滑性などの膜特性を制御することができ
る。従って、例えば、低温で表面平滑性に優れた結晶質
のダイヤモンド薄膜を形成することができ、また硬度の
高い非晶質のダイヤモンド状薄膜を形成することができ
る。
【図1】本発明における実施例において用いる薄膜形成
装置を示す概略断面図。
装置を示す概略断面図。
【図2】本発明における実施例において用いる薄膜形成
装置を示す概略断面図。
装置を示す概略断面図。
【図3】本発明における薄膜形成装置の他の実施例を示
す概略断面図。
す概略断面図。
1…マイクロ波供給手段 2…導波管 3…マイクロ波導入窓 4…プラズマ発生室 5…放電ガス導入管 6…プラズマ磁界発生装置 7…基板ホルダー 8…真空チャンバ 9…原料ガス導入管 10,12…高周波電源 11…ターゲット 14…フィラメント 21,22…電極 23…基板 24…フィラメント 25,26…高周波電源 27…原料ガス導入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C30B 29/04 C30B 29/04 G
Claims (10)
- 【請求項1】 原料ガスを分解することにより硬質炭素
被膜を形成する方法であって、 原料ガスを熱により分解する膜形成方法と、原料ガスを
プラズマにより分解する膜形成方法とを併用することに
より、形成する硬質炭素被膜の膜特性を制御することを
特徴とする硬質炭素被膜の形成方法。 - 【請求項2】 前記熱分解による膜形成後に、前記プラ
ズマ分解による膜形成を行うことを特徴とする請求項1
に記載の硬質炭素被膜の形成方法。 - 【請求項3】 前記熱分解による膜形成と、前記プラズ
マ分解による膜形成を同時に行うことを特徴とする請求
項1に記載の硬質炭素被膜の形成方法。 - 【請求項4】 原料ガスを分解することにより硬質炭素
被膜を形成する方法であって、 少なくとも第1の工程及び第2の工程の2段の工程を含
み、 前記第1の工程が、原料ガスを熱により分解する膜形成
方法を含む方法により硬質炭素被膜を形成する工程であ
り、 前記第2の工程が、前記第1の工程後、原料ガスをプラ
ズマにより分解する膜形成方法を含む方法により硬質炭
素被膜を形成する工程である硬質炭素被膜の形成方法。 - 【請求項5】 前記第1の工程が、熱分解による膜形成
方法のみによって膜を形成する請求項4に記載の硬質炭
素被膜の形成方法。 - 【請求項6】 前記第2の工程が、プラズマ分解による
膜形成方法のみによって膜を形成する請求項4または5
に記載の硬質炭素被膜の形成方法。 - 【請求項7】 前記第1の工程または前記第2の工程
が、熱分解による膜形成とプラズマ分解による膜形成と
を同時に行う工程である請求項4〜6のいずれか1項に
記載の硬質炭素被膜の形成方法。 - 【請求項8】 前記原料ガス以外に水素ガスを導入し
て、硬質炭素被膜の膜特性を制御することを特徴とする
請求項1〜7のいずれか1項に記載の硬質炭素被膜の形
成方法。 - 【請求項9】 前記熱分解による膜形成が、前記硬質炭
素被膜を形成する基板の上方にフィラメントを配置し、
該フィラメントを加熱して熱分解する膜形成方法である
請求項1〜8のいずれか1項に記載の硬質炭素被膜の形
成方法。 - 【請求項10】 前記プラズマ分解による膜形成が、E
CRプラズマを用いる膜形成方法である請求項1〜9の
いずれか1項に記載の硬質炭素被膜の形成方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9066125A JPH10259482A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 硬質炭素被膜の形成方法 |
| US09/045,163 US6066399A (en) | 1997-03-19 | 1998-03-19 | Hard carbon thin film and method of forming the same |
| US09/502,531 US6528115B1 (en) | 1997-03-19 | 2000-02-10 | Hard carbon thin film and method of forming the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9066125A JPH10259482A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 硬質炭素被膜の形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10259482A true JPH10259482A (ja) | 1998-09-29 |
Family
ID=13306851
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9066125A Pending JPH10259482A (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 硬質炭素被膜の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10259482A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2001079585A1 (de) * | 2000-04-12 | 2001-10-25 | Unaxis Balzers Aktiengesellschaft | Dlc-schichtsystem sowie verfahren zur herstellung eines derartigen schichtsystems |
| KR100478404B1 (ko) * | 2002-03-26 | 2005-03-23 | 한국화학연구원 | 플라즈마 화학 기상 증착장치 및 이를 이용한 박막 형성방법 |
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| JPH01222053A (ja) * | 1988-03-02 | 1989-09-05 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ダイヤモンドコーテイング法 |
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-
1997
- 1997-03-19 JP JP9066125A patent/JPH10259482A/ja active Pending
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| WO2001079585A1 (de) * | 2000-04-12 | 2001-10-25 | Unaxis Balzers Aktiengesellschaft | Dlc-schichtsystem sowie verfahren zur herstellung eines derartigen schichtsystems |
| KR100478404B1 (ko) * | 2002-03-26 | 2005-03-23 | 한국화학연구원 | 플라즈마 화학 기상 증착장치 및 이를 이용한 박막 형성방법 |
| JP2008050683A (ja) * | 2006-08-23 | 2008-03-06 | Chugoku Sarin Kigyo Kofun Yugenkoshi | Cvd設備 |
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