JPH1026176A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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Publication number
JPH1026176A
JPH1026176A JP17968596A JP17968596A JPH1026176A JP H1026176 A JPH1026176 A JP H1026176A JP 17968596 A JP17968596 A JP 17968596A JP 17968596 A JP17968596 A JP 17968596A JP H1026176 A JPH1026176 A JP H1026176A
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JP
Japan
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vibration
displacement
actuator
metal fitting
liquid chamber
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JP17968596A
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Satoshi Kawamata
智 川真田
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動発生部で発生した振動を確実に低減す
る。 【解決手段】 車体20へ載置された外筒金具14の内
周側に弾性体28が加硫接着され、外筒金具14の内周
側上部に配設される連結金具26に弾性体28の中央部
分が加硫接着される。リング材42、永久磁石48、強
磁性体44、52、可動板56、弾性支持部材58及び
コイル62等でアクチュエータ64が構成され、リング
材42が外筒金具14の内周面に緊密に嵌合されて、ア
クチュエータ64が固定される。弾性体28の下部とア
クチュエータ64の上部との間に形成される空間が、受
圧液室66を構成し、可動板56が上下して受圧液室6
6内の圧力上昇を防止する。外筒金具14に対する連結
金具26の相対的な変位量を検出する変位検出器72を
外筒金具14に設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は能動型制御を行う防
振装置に係り、特に自動車のエンジン振動の車室内への
伝達を阻止するための防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】振動発生部であるエンジンから伝達され
る振動により、自動車の車室内における振動及び騒音が
発生するが、これら振動及び騒音を低減したいとの要請
が存在する。従って、エンジンからの振動を遮断するた
め、一般の自動車のエンジンは防振装置であるエンジン
マウントを介して車体へ支持されており、例えばゴム製
の弾性体を有したエンジンマウントが用いられている。
また、より振動の遮断性を高めるため、流体入りのエン
ジンマウントが用いられることもある。
【0003】一方、上述のように受動的すなわちパッシ
ブなエンジンマウントに対し、より性能を高めるため、
エンジンマウントに力発生手段であるアクチュエータを
組み込んだアクティブエンジンマウントも案出されてい
る。
【0004】このアクティブエンジンマウントの一例と
して、図4に示すようなものが提案されている。この図
に示すエンジンマウントでは、エンジンマウント本体1
16がエンジン118を支持し、自動車120の車室内
Sに設けられた加速度センサ112の加速度信号をエラ
ー信号とする適応フィルタ114が、このエンジンマウ
ント本体116を制御するための制御手段として、用い
られている。尚、この適応フィルタ114にはクランク
角度信号が入力されることになる。
【0005】ここで、図4のような構成とした第1の理
由として、振動や騒音を低減したい場所は車室内Sのた
め、車室内Sの振動を低減するように制御するのが妥当
であることがあげられる。また、第2の理由として、エ
ンジン118からの振動の車室内Sへの伝播経路が複雑
であるため、適応的な制御手法に頼らざる負えないこと
があげられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、この制御手法の
第1の欠点として、振動の伝達経路が複雑であるため、
どの場所に加速センサを取り付けるかにより性能が変化
してしまうことが、あげられる。つまり、ばらつきによ
る振動状態の違いにより、同一車種でも防振効果が変化
してしまうことを意味する。
【0007】また、同じく第2の欠点として、制御力を
与える場所と検出する場所が離れているため、必ずしも
常に検出点と制御点(エンジンマウント)の振動成分の
相関が強いわけではなく、エンジンの運転状況(走行・
停止、速度、路面状況など)によっては制御性能が損な
われることが、あげられる。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、振動発生部で
発生した振動を確実に低減し得ることができる防振装置
を提供することが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1による防振装置
は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の
取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結され
る第2の取付部材と、前記第1の取付部材に対する前記
第2の取付部材の相対的な変位量を検出し得る変位検出
器と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間
に設けられる弾性体と、液体が封入され且つ前記弾性体
を隔壁の一部として振動発生時に拡縮する液室と、前記
液室の隔壁の他の一部を変位させる加振力を発生するア
クチュエータと、前記変位検出器からの信号が入力され
て前記変位検出器で検出された変位量に基づき前記アク
チュエータを駆動する制御手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0010】請求項2による防振装置は、請求項1の防
振装置において、検出した変位量を変位信号として前記
変位検出器が送り出すと共に、前記変位検出器からの変
位信号の内の必要な帯域のみ抽出できるフィルタを備
え、このフィルタで抽出される帯域でばね定数が低くな
るように前記制御手段が制御することを特徴とする。
【0011】請求項1に係る防振装置の作用を以下に説
明する。第1の取付部材または第2の取付部材の一方を
振動発生部である例えばエンジンへ連結し、他方を振動
受部である例えば車体へ連結して使用する。
【0012】この防振装置にエンジン振動が入力される
と、弾性体が変形すると共に弾性体の変形に伴って液室
が拡縮して、減衰力が発生し、これによってエンジンの
振動が吸収される。しかし、弾性体が変形して液室が拡
縮するのに伴って、液室内の液体の圧力である液圧すな
わち内圧が変化することとなり、この内圧が大きく変化
した場合、減衰力が減少して振動を十分に吸収すること
ができなくなる。
【0013】但し、第1の取付部材に対する第2の取付
部材の相対的な変位量を変位検出器が検出し、この変位
検出器からの信号が入力される制御手段によってアクチ
ュエータの駆動が制御され、液室の内圧の変動を小さく
して振動受部の振動の振幅が小さくなるように、アクチ
ュエータが液室の隔壁の一部を変位させる。
【0014】従って、液室の隔壁の一部が変位して、液
室の内圧の大きな変動を抑えることで、周波数の高い振
動に対しても十分な減衰力が発生し、エンジンの振動が
吸収される。
【0015】つまり、エンジンからの振動を直接的に遮
断するには、振動受部側への振動の入力点である防振装
置での振動遮断性能(防振性能)を上げることが必要で
ある。このように振動遮断性能を上げれば車体自体のば
らつきに左右されず、また、エンジンの運転状況の違い
に対しても対処することができる。
【0016】一方、防振装置に加わるエンジンからの振
動により、防振装置自身の変位(変形)は変動する。こ
のため、これを変位検出器により検出することは、エン
ジンが車体を振動させる力を検出していることと等価と
いえる。
【0017】以上より本請求項は、防振装置自身の変位
(変形)を検出し、この変位量の信号に基づきアクチュ
エータの駆動を制御して液室の内圧を制御することで、
直接的に振動を遮断することができる。
【0018】請求項2に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項も請求項1と同様な作用を奏する。但
し、本請求項は、検出した変位量を変位信号として前記
変位検出器が送り出すと共に、前記変位検出器からの変
位信号の内の必要な帯域のみ抽出できるフィルタを備
え、このフィルタで抽出される帯域でばね定数が低くな
るように前記制御手段が制御するものである。
【0019】つまり、本請求項は、変位検出器が検出し
た変位信号を必要とされる帯域のみ抽出するフィルタに
より抽出処理し、この抽出処理された変位信号を基にし
て防振装置に内蔵されたアクチュエータが力を発生する
ように、フィードバック制御を行うものである。
【0020】このようにフィードバック制御を行うこと
で、防振装置のばね定数が見かけ上減少し、車体側に伝
達される力が低減されることになり、エンジンからの振
動を遮断できる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る防振装置の一
実施の形態を図1から図3に示し、これらの図に基づき
本実施の形態を説明する。
【0022】図1に示すように、この防振装置の防振装
置本体12の外枠を円筒状に形成された第1の取付部材
としての外筒金具14が構成している。そして、この外
筒金具14の上端部には中央に貫通穴15を有した頂壁
部14Bが設けられており、外筒金具14の外周側下部
にはそれぞれ貫通穴18を有した複数のブラケット16
が溶接等により固着されている。
【0023】本実施の形態では、この外筒金具14が自
動車の車体20へ載置され、ブラケット16の貫通穴1
8に図示しない取付ボルトが挿入されて車体20に螺合
されることで、車体20に外筒金具14が連結されつつ
固定されることになる。外筒金具14の内周側には、ゴ
ム製で円筒状に形成された弾性体28が加硫接着されて
おり、この弾性体28の一部は外筒金具14の内周側中
央部まで薄肉状に延設されている。
【0024】一方、外筒金具14の内周側上部には第2
の取付部材としての連結金具26が配設されている。こ
の連結金具26の下部側はテーパ状とされて、前記弾性
体28の中央部分が加硫接着されている。
【0025】この連結金具26の上部は頂壁部14Bの
貫通穴15から上方に突出して位置している。そして、
連結金具26の上部側にはエンジン22側への取り付け
用とされる雌ねじ26Bが形成されており、エンジン2
2の連結部分を貫通した取付ボルト24がこの雌ねじ2
6Bにねじ止められて、連結金具26がエンジン22に
連結されることになる。
【0026】さらに、連結金具26の外周部分には、連
結金具26の過大な変位を防止する為のフランジ部26
Aが形成されており、図1及び図2に示すように、外筒
金具14のフランジ部26Aと対向する部分には、本来
的に振動を減衰すべき方向である図1上、上下方向を長
手方向とする長穴14Cが設けられており、基端側がフ
ランジ部26Aに固着された連結ピン82がこの長穴1
4Cを貫通している。
【0027】一方、図2に示すように、この長穴14C
の下側の外筒金具14の外周部分には、支持台84が溶
接等により固着されている。そして、この支持台84上
には、上下方向以外の方向の振動が入力された場合にも
弾性変形して対応可能なようにゴムマウント86が配置
されていて、このゴムマウント86を介して変位検出器
72のシリンダ72Aの基端側が支持台84に固定され
ている。この変位検出器72のシリンダ72Aの先端側
からはロッド72Bが突出していて、ロッド72Bの先
端側が連結ピン82の先端側に自在継ぎ手88を介して
連結されている。
【0028】つまり、外筒金具14に対して連結金具2
6が図1上、上下方向に変位すると、連結ピン82を介
して変位検出器72にこの変位が伝達されて変位検出器
72が外筒金具14に対する連結金具26の相対的な変
位量を検出し、検出した変位量を変位信号として送り出
し得るようになっている。
【0029】他方、図1に示すように、外筒金具14の
内周側下部には金属製の固定金具30が位置している。
この固定金具30は、上部に壁部30Aを有した円筒状
に形成されており、その壁部30Aの中央に貫通穴31
が設けられている。固定金具30の下端部には、フラン
ジ部30Bが外周側に拡がるように形成され、このフラ
ンジ部30Bの外周端部にリング状の嵌合部30Cが形
成されている。そして、この嵌合部30Cが外筒金具1
4の内周面に緊密に嵌合されて、固定金具30が外筒金
具14の内周側下部に固着されている。
【0030】固定金具30の下側には、下側に半球状に
突出した形状に形成されると共に外周側にフランジ部3
2Aを有した金属製のダイヤフラムカバー32が、位置
している。
【0031】そして、外筒金具14の下端部がかしめら
れて、外筒金具14の下端部と固定金具30との間にダ
イヤフラムカバー32が挟まれて固定されている。ま
た、これら固定金具30とダイヤフラムカバー32との
間には、ゴム製で薄肉のダイヤフラム34が配設されて
おり、ダイヤフラム34の周縁部は前記固定金具30の
フランジ部30Bとダイヤフラムカバー32のフランジ
部32Aとの間に挟持されている。
【0032】尚、ダイヤフラムカバー32とダイヤフラ
ム34との間は空気室36とされており、内部は必要に
応じて外気と連通される。
【0033】外筒金具14の内周側であって弾性体28
と固定金具30との間の部分には、円筒状のリング材4
2が配置されており、このリング材42の内周側には、
鉄等の材料により円筒状に構成される強磁性体44が嵌
合されている。この強磁性体44の上面を形成する頂壁
44Aの中央部には、穴部46が形成されている。一
方、強磁性体44の下面を形成する底壁44Bの中央部
には、例えば上下端をそれぞれ磁極として円板状に形成
された永久磁石48が、強磁性体44の底壁44Bに接
着されて固着されている。
【0034】さらに、この永久磁石48に接着されて永
久磁石48に固着され且つ、鉄等の材料により円板状に
構成される強磁性体52が、この永久磁石48の上部側
を強磁性体44の頂壁44Aと同一の高さで、覆ってい
る。この為、頂壁44Aの穴部46と強磁性体52の外
周部分との間にリング状の溝部54が形成されることと
なる。
【0035】この一方、円板状に形成された鋼製の可動
板56が強磁性体52と対向して配置されており、可動
板56の外周部分にリング状に下部側に延びる巻き付け
部56Aが形成され、この巻き付け部56Aが溝部54
内に緩く嵌まり込むようになっている。さらに、この可
動板56の外周側とリング材42の内周側との間には、
これら可動板56とリング材42との間を繋ぐと共に可
動板56をリング材42に対して移動可能に支持するゴ
ム製の弾性支持部材58が、これらにそれぞれ加硫接着
されて位置している。
【0036】また、可動板56の巻き付け部56Aに
は、コイル62が巻き付けられており、これら可動板5
6及びコイル62により電磁石が構成されている。尚、
この可動板56の下面は、前記強磁性体52の上面から
所定寸法離間しており、強磁性体52に対向する部分が
極となる。
【0037】以上より、これらリング材42、永久磁石
48、強磁性体44、52、可動板56、弾性支持部材
58及びコイル62等で加振力を発生するアクチュエー
タ64が構成されることになる。さらに、リング材42
が外筒金具14の内周面に緊密に嵌合されているので、
このアクチュエータ64が外筒金具14の内部に固定さ
れることになる。
【0038】他方、外筒金具14内であって弾性体28
の下部とアクチュエータ64の上部との間に形成される
空間が、受圧液室66を構成している。また、外筒金具
14内であってダイヤフラム34の上部とアクチュエー
タ64の下部との間に形成される空間が、副液室68を
構成している。尚、副液室68内には、固定金具30が
配置されているものの、固定金具30の貫通穴31は十
分な大きさを有しているので、副液室68は一体のもの
と考えることができる。
【0039】さらに、外筒金具14のリング材42が嵌
合される部分を挟んで、上下方向に延びる突条部14A
が外筒金具14の外周側に突出するように形成されてい
る。従って、突条部14A内の空間である制限通路70
の一端側が受圧液室66に繋がり、他端側が副液室68
に繋がっている。この為、制限通路70が受圧液室66
と副液室68との間を連通している。尚、これら受圧液
室66、副液室68の内部にはエチレングリコール等の
液体が封入されている。
【0040】以上より、弾性体28が受圧液室66の上
部側の隔壁を構成し、アクチュエータ64の可動板56
が受圧液室66の下部側の隔壁を構成し、この可動板5
6が上下して受圧液室66内の圧力上昇を防止すること
が可能となる。
【0041】すなわち、一定となっている永久磁石48
の磁極に対して、交流の電流が流れることになるコイル
62の磁極はS極とN極との間で連続的に変化し、磁束
が連続的に変わる。この為、磁界中のコイル62に電流
を流したときのこのコイル62の受ける磁力により可動
板56を図1上、上下方向に振動させることになる。永
久磁石48と可動板56とが吸引、反発を繰り返して、
可動板56を図1上、上下方向に振動させることにな
る。
【0042】一方、図3に示すように、変位検出器72
には、特に振動の低減の為に必要な所定の帯域の変位信
号のみを抽出して通過させるフィルタ74が連結されて
おり、このフィルタ74には、フィルタ74で抽出され
る帯域の変位信号を増幅する増幅器76が連結されてい
る。そして、この増幅器76が制御手段である制御装置
を構成している。
【0043】さらに、増幅器76は防振装置本体12内
に設置された前述のアクチュエータ64と連結されてお
り、この増幅器76がフィルタ74から出力された正弦
波の振幅を例えばゲインαで増幅して、アクチュエータ
64のコイル62に出力する。
【0044】次に本実施の形態の作用を説明する。エン
ジン22の振動が防振装置本体12に入力されると、振
動は連結金具26を介して弾性体28へ伝わり、これに
よって弾性体28が弾性変形して受圧液室66が拡縮す
る。受圧液室66が拡縮すると、内部の液体が制限通路
70を介して受圧液室66と副液室68との間を行き来
し、液体が制限通路70内で共振することによって大き
な減衰力が発生し、これによってエンジン22の振動が
吸収される。
【0045】しかし、弾性体28が変形して受圧液室6
6が拡縮するのに伴って、受圧液室66の内圧が変化す
ることとなり、この内圧が大きく変化した場合、減衰力
が減少して振動を十分に吸収することができなくなる。
【0046】但し、本実施の形態の防振装置本体12で
は、外筒金具14に対する連結金具26の相対的な変位
量を変位検出器72が検出し、この変位検出器72がフ
ィルタ74に変位信号を送り出す。さらに、フィルタ7
4内で抽出されたこの変位信号を基に制御装置がアクチ
ュエータ64を駆動し、受圧液室66の内圧の変動を小
さくして車体20の振動の振幅が小さくなるように、ア
クチュエータ64が可動板56を変位させる。
【0047】従って、可動板56が変位して、受圧液室
66の内圧の大きな変動を抑えることで、十分な減衰力
が発生し、エンジン22の振動が吸収される。例えば、
制限通路70の中を液体が流れなくなるような高い周波
数の振動が入力されても、受圧液室66内の内圧が高ま
らず動ばね定数が高くなることはなく、周波数の高い振
動を吸収することができる。
【0048】つまり、振動に伴う図1上、上下方向の変
位を変位検出器72で検出し、この検出された変位量に
基づいて変位検出器72から送り出された変位信号を、
必要とされる周波数帯域のみ抽出するフィルタ74によ
り抽出処理する。さらに、この抽出処理された変位信号
に、増幅器76で所定のゲインをかけたものをアクチュ
エータ64の指令値とするフィードバック制御を行うも
のである。
【0049】この際、この変位(変形)と同一方向の力
を発生するよう、すなわち正帰還になるように、フィー
ドバック制御を行うことで、アクチュエータ64の可動
板56が変位して受圧液室66の内圧の上昇を抑えられ
るので、エンジン22から伝達される力が低減されるこ
とになる。従って、予め定められた所定の周波数帯域で
防振装置本体12のばね定数が低くなって防振装置本体
12のばね定数が見かけ上減少し、結果として、エンジ
ン22から伝達される振動を遮断し、高周波数の振動を
確実に吸収することができる。
【0050】具体的には、x:変位(変形),k:ばね
定数,フィードバックゲイン:αと、それぞれした場
合、以下のようになる。
【0051】 制御なしの場合のエンジンからの伝達力=kx 制御時のエンジンからの伝達力=kx−αx そして、α>0より、見かけ上、防振装置本体12のば
ね定数が低くなるため、エンジンから車体に伝えられる
振動は低減する。
【0052】以上より本実施の形態は、防振装置本体1
2に設置される変位検出器72で防振装置本体12が配
置される部分のエンジン22側と車体20側との間の相
対的な変位量を検出し、この検出値に基づいて受圧液室
66の内圧をアクチュエータ64を駆動して制御するこ
とで、直接的に振動を遮断するものである。
【0053】つまり、振動受部である車体20側への振
動の入力点である防振装置本体12での振動を検出し、
エンジン22からの振動を直接的に遮断して振動遮断性
能(防振性能)を上げれば、車体20自体のばらつきに
左右されず、また、エンジン22の運転状況の違いに対
処しつつ振動を低減することができることになる。
【0054】尚、上記実施の形態では、アクチュエータ
を有する外筒金具14を車体側に取り付けるような構造
としたが、この逆に外筒金具14をエンジン側に取り付
けるような構造としてもよい。つまり、アクチュエータ
は第1の取付部材あるいは第2の取付部材のいずれの側
に位置してもよい。
【0055】さらに、上記実施の形態では、一つの防振
装置本体12のみで説明したが、防振装置本体12は複
数あっても良い。そして、この場合、複数の防振装置本
体12を個々に制御してもよく、また、一括して制御し
ても良い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、振
動発生部で発生した振動を確実に低減することができる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る防振装置本体の断
面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る防振装置本体の要
部拡大斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図4】従来技術に係る防振装置の概念図である。
【符号の説明】
12 防振装置本体 14 外筒金具(第1の取付部材) 26 連結金具(第2の取付部材) 28 弾性体 64 アクチュエータ 66 受圧液室 72 変位検出器 74 フィルタ 76 増幅器(制御手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方に連結さ
    れる第1の取付部材と、 振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付
    部材と、 前記第1の取付部材に対する前記第2の取付部材の相対
    的な変位量を検出し得る変位検出器と、 前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に設け
    られる弾性体と、 液体が封入され且つ前記弾性体を隔壁の一部として振動
    発生時に拡縮する液室と、 前記液室の隔壁の他の一部を変位させる加振力を発生す
    るアクチュエータと、 前記変位検出器からの信号が入力されて前記変位検出器
    で検出された変位量に基づき前記アクチュエータを駆動
    する制御手段と、 を備えたことを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 検出した変位量を変位信号として前記変
    位検出器が送り出すと共に、前記変位検出器からの変位
    信号の内の必要な帯域のみ抽出できるフィルタを備え、 このフィルタで抽出される帯域でばね定数が低くなるよ
    うに前記制御手段が制御することを特徴とする請求項1
    記載の防振装置。
JP17968596A 1996-07-09 1996-07-09 防振装置 Pending JPH1026176A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101273219B1 (ko) * 2011-12-21 2013-06-12 현대자동차주식회사 Mr 유체가 봉입된 멤브레인을 가지는 엔진마운트

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101273219B1 (ko) * 2011-12-21 2013-06-12 현대자동차주식회사 Mr 유체가 봉입된 멤브레인을 가지는 엔진마운트

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