JPH1026175A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH1026175A
JPH1026175A JP17968496A JP17968496A JPH1026175A JP H1026175 A JPH1026175 A JP H1026175A JP 17968496 A JP17968496 A JP 17968496A JP 17968496 A JP17968496 A JP 17968496A JP H1026175 A JPH1026175 A JP H1026175A
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JP
Japan
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vibration
acceleration
actuator
acceleration sensor
liquid chamber
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JP17968496A
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Satoshi Kawamata
智 川真田
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動発生部で発生した振動を確実に低減す
る。 【解決手段】 車体20へ載置された外筒金具14の内
周側に弾性体28が加硫接着され、外筒金具14の内周
側上部に配設される連結金具26に弾性体28の中央部
分が加硫接着される。リング材42、永久磁石48、強
磁性体44、52、可動板56、弾性支持部材58及び
コイル62等でアクチュエータ64が構成され、リング
材42が外筒金具14の内周面に緊密に嵌合されて、ア
クチュエータ64が固定される。弾性体28の下部とア
クチュエータ64の上部との間に形成される空間が、受
圧液室66を構成し、可動板56が上下して受圧液室6
6内の圧力上昇を防止する。防振装置本体12の近傍
に、加速度を検出し得る加速度センサ72、82が設置
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は能動型制御を行う防
振装置に係り、特に自動車のエンジン振動の車室内への
伝達を阻止するための防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】振動発生部であるエンジンから伝達され
る振動により、自動車の車室内における振動及び騒音が
発生するが、これら振動及び騒音を低減したいとの要請
が存在する。従って、エンジンからの振動を遮断するた
め、一般の自動車のエンジンは防振装置であるエンジン
マウントを介して車体へ支持されており、例えばゴム製
の弾性体を有したエンジンマウントが用いられている。
また、より振動の遮断性を高めるため、流体入りのエン
ジンマウントが用いられることもある。
【0003】一方、上述のように受動的すなわちパッシ
ブなエンジンマウントに対し、より性能を高めるため、
エンジンマウントに力発生手段であるアクチュエータを
組み込んだアクティブエンジンマウントも案出されてい
る。
【0004】このアクティブエンジンマウントの一例と
して、図4に示すようなものが提案されている。この図
に示すエンジンマウントでは、エンジンマウント本体1
16がエンジン118を支持し、自動車120の車室内
Sに設けられた加速度センサ112の加速度信号をエラ
ー信号とする適応フィルタ114が、このエンジンマウ
ント本体116を制御するための制御手段として、用い
られている。尚、この適応フィルタ114にはクランク
角度信号が入力されることになる。
【0005】ここで、図4のような構成とした第1の理
由として、振動や騒音を低減したい場所は車室内Sのた
め、車室内Sの振動を低減するように制御するのが妥当
であることがあげられる。また、第2の理由として、エ
ンジン118からの振動の車室内Sへの伝播経路が複雑
であるため、適応的な制御手法に頼らざる負えないこと
があげられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、この制御手法の
第1の欠点として、振動の伝達経路が複雑であるため、
どの場所に加速センサを取り付けるかにより性能が変化
してしまうことが、あげられる。つまり、ばらつきによ
る振動状態の違いにより、同一車種でも防振効果が変化
してしまうことを意味する。
【0007】また、同じく第2の欠点として、制御力を
与える場所と検出する場所が離れているため、必ずしも
常に検出点と制御点(エンジンマウント)の振動成分の
相関が強いわけではなく、エンジンの運転状況(走行・
停止、速度、路面状況など)によっては制御性能が損な
われることが、あげられる。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、振動発生部で
発生した振動を確実に低減し得ることができる防振装置
を提供することが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1による防振装置
は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の
取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結され
る第2の取付部材と、振動発生部及び振動受部の前記一
対の取付部材が連結される部分の近傍の少なくとも一方
に設置されてこれらの加速度を検出し得る加速度センサ
と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に
設けられる弾性体と、液体が封入され且つ前記弾性体を
隔壁の一部として振動発生時に拡縮する液室と、前記液
室の隔壁の他の一部を変位させる加振力を発生するアク
チュエータと、前記加速度センサからの信号が入力され
て前記加速度センサで検出された加速度に基づき前記ア
クチュエータを駆動する制御手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0010】請求項2による防振装置は、請求項1の防
振装置において、検出した加速度を加速度信号として前
記加速度センサが送り出すと共に、前記加速度センサか
らの加速度信号の内の必要な帯域のみ抽出できるフィル
タを備え、このフィルタで抽出される帯域の加速度信号
を2回積分して変位量を推定し、この変位量の信号を用
いて、予め定められた所定の周波数帯域でばね定数が低
くなるように前記制御手段が制御することを特徴とす
る。
【0011】請求項1に係る防振装置の作用を以下に説
明する。第1の取付部材または第2の取付部材の一方を
振動発生部である例えばエンジンへ連結し、他方を振動
受部である例えば車体へ連結して使用する。
【0012】この防振装置にエンジン振動が入力される
と、弾性体が変形すると共に弾性体の変形に伴って液室
が拡縮して、減衰力が発生し、これによってエンジンの
振動が吸収される。しかし、弾性体が変形して液室が拡
縮するのに伴って、液室内の液体の圧力である液圧すな
わち内圧が変化することとなり、この内圧が大きく変化
した場合、減衰力が減少して振動を十分に吸収すること
ができなくなる。
【0013】但し、エンジン及び車体の少なくとも一方
の加速度の変化を加速度センサが検出し、この加速度セ
ンサからの信号が入力される制御手段によってアクチュ
エータの駆動が制御され、液室の内圧の変動を小さくし
て振動受部の振動の振幅が小さくなるように、アクチュ
エータが液室の隔壁の一部を変位させる。
【0014】従って、液室の隔壁の一部が変位して、液
室の内圧の大きな変動を抑えることで、周波数の高い振
動に対しても十分な減衰力が発生し、エンジンの振動が
吸収される。
【0015】つまり、エンジンからの振動を直接的に遮
断するには、振動受部側への振動の入力点である防振装
置の近傍で振動を検出し振動遮断性能(防振性能)を上
げることが必要である。このように振動遮断性能を上げ
れば車体自体のばらつきに左右されず、また、エンジン
の運転状況の違いに対しても対処することができる。
【0016】そして、一対の取付部材が連結されるエン
ジン及び車体の部分の近傍、すなわち防振装置の取り付
け点での加速度を加速度センサで検出することは、エン
ジンから防振装置に加わる振動を直接検出することと同
じとなる。このため、この加速度センサで得られた加速
度信号を用いて制御することで、直接的に振動を遮断す
ることができる。
【0017】以上より本請求項は、防振装置が設置され
る部分の近傍の加速度を検出し、この検出された加速度
を基に液室の内圧を制御することで、直接的に振動を遮
断するものである。
【0018】請求項2に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項も請求項1と同様な作用を奏する。但
し、本請求項は、検出した加速度を加速度信号として加
速度センサが送り出すと共に、加速度センサからの加速
度信号の内の必要な帯域のみ抽出できるフィルタを備
え、このフィルタで抽出される帯域の加速度信号を2回
積分して変位量を推定し、この変位量の信号を用いて、
予め定められた所定の周波数帯域でばね定数が低くなる
ように制御手段が制御するものである。
【0019】つまり、本請求項は、加速度センサが検出
した加速度信号を必要とされる周波数帯域のみ抽出する
フィルタにより抽出処理し、この抽出処理された加速度
信号を2回積分してエンジンから車体に加わる振動から
の変位量を推定し、この変位量の信号を用い、変位量の
推定値を基にして防振装置に内蔵されたアクチュエータ
が力を発生するように、フィードバック制御を行うもの
である。
【0020】このようにフィードバック制御を行うこと
で、防振装置のばね定数が見かけ上減少し、車体側に伝
達される力が低減されることになり、エンジンからの振
動を遮断できる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る防振装置の第
1の実施の形態を図1及び図2に示し、これらの図に基
づき本実施の形態を説明する。
【0022】図1に示すように、この防振装置の防振装
置本体12の外枠を円筒状に形成された第1の取付部材
としての外筒金具14が構成している。そして、この外
筒金具14の外周側下部にはそれぞれ貫通穴18を有し
た複数のブラケット16が溶接等により固着されてい
る。
【0023】本実施の形態では、この外筒金具14が自
動車の車体20へ載置され、ブラケット16の貫通穴1
8に図示しない取付ボルトが挿入されて車体20に螺合
されることで、車体20に外筒金具14が連結されつつ
固定されることになる。外筒金具14の内周側には、ゴ
ム製で円筒状に形成された弾性体28が加硫接着されて
おり、この弾性体28の一部は外筒金具14の内周側中
央部まで薄肉状に延設されている。
【0024】一方、外筒金具14の内周側上部には第2
の取付部材としての連結金具26が配設されている。こ
の連結金具26の下部側はテーパ状とされて、前記弾性
体28の中央部分が加硫接着されている。
【0025】この連結金具26の上部側にはエンジン2
2側への取り付け用とされる雌ねじ26Bが形成されて
おり、エンジン22の連結部分を貫通した取付ボルト2
4がこの雌ねじ26Bにねじ止められて、連結金具26
がエンジン22に連結されることになる。
【0026】外筒金具14の内周側下部には金属製の固
定金具30が位置している。この固定金具30は、上部
に壁部30Aを有した円筒状に形成されており、その壁
部30Aの中央に貫通穴31が設けられている。固定金
具30の下端部には、フランジ部30Bが外周側に拡が
るように形成され、このフランジ部30Bの外周端部に
リング状の嵌合部30Cが形成されている。そして、こ
の嵌合部30Cが外筒金具14の内周面に緊密に嵌合さ
れて、固定金具30が外筒金具14の内周側下部に固着
されている。
【0027】固定金具30の下側には、下側に半球状に
突出した形状に形成されると共に外周側にフランジ部3
2Aを有した金属製のダイヤフラムカバー32が、位置
している。
【0028】そして、外筒金具14の下端部がかしめら
れて、外筒金具14の下端部と固定金具30との間にダ
イヤフラムカバー32が挟まれて固定されている。ま
た、これら固定金具30とダイヤフラムカバー32との
間には、ゴム製で薄肉のダイヤフラム34が配設されて
おり、ダイヤフラム34の周縁部は前記固定金具30の
フランジ部30Bとダイヤフラムカバー32のフランジ
部32Aとの間に挟持されている。
【0029】尚、ダイヤフラムカバー32とダイヤフラ
ム34との間は空気室36とされており、内部は必要に
応じて外気と連通される。
【0030】外筒金具14の内周側であって弾性体28
と固定金具30との間の部分には、円筒状のリング材4
2が配置されており、このリング材42の内周側には、
鉄等の材料により円筒状に構成される強磁性体44が嵌
合されている。この強磁性体44の上面を形成する頂壁
44Aの中央部には、穴部46が形成されている。一
方、強磁性体44の下面を形成する底壁44Bの中央部
には、例えば上下端をそれぞれ磁極として円板状に形成
された永久磁石48が、強磁性体44の底壁44Bに接
着されて固着されている。
【0031】さらに、この永久磁石48に接着されて永
久磁石48に固着され且つ、鉄等の材料により円板状に
構成される強磁性体52が、この永久磁石48の上部側
を強磁性体44の頂壁44Aと同一の高さで、覆ってい
る。この為、頂壁44Aの穴部46と強磁性体52の外
周部分との間にリング状の溝部54が形成されることと
なる。
【0032】この一方、円板状に形成された鋼製の可動
板56が強磁性体52と対向して配置されており、可動
板56の外周部分にリング状に下部側に延びる巻き付け
部56Aが形成され、この巻き付け部56Aが溝部54
内に緩く嵌まり込むようになっている。さらに、この可
動板56の外周側とリング材42の内周側との間には、
これら可動板56とリング材42との間を繋ぐと共に可
動板56をリング材42に対して移動可能に支持するゴ
ム製の弾性支持部材58が、これらにそれぞれ加硫接着
されて位置している。
【0033】また、可動板56の巻き付け部56Aに
は、コイル62が巻き付けられており、これら可動板5
6及びコイル62により電磁石が構成されている。尚、
この可動板56の下面は、前記強磁性体52の上面から
所定寸法離間しており、強磁性体52に対向する部分が
極となる。
【0034】以上より、これらリング材42、永久磁石
48、強磁性体44、52、可動板56、弾性支持部材
58及びコイル62等で加振力を発生するアクチュエー
タ64が構成されることになる。さらに、リング材42
が外筒金具14の内周面に緊密に嵌合されているので、
このアクチュエータ64が外筒金具14の内部に固定さ
れることになる。
【0035】他方、外筒金具14内であって弾性体28
の下部とアクチュエータ64の上部との間に形成される
空間が、受圧液室66を構成している。また、外筒金具
14内であってダイヤフラム34の上部とアクチュエー
タ64の下部との間に形成される空間が、副液室68を
構成している。尚、副液室68内には、固定金具30が
配置されているものの、固定金具30の貫通穴31は十
分な大きさを有しているので、副液室68は一体のもの
と考えることができる。
【0036】さらに、外筒金具14のリング材42が嵌
合される部分を挟んで、上下方向に延びる突条部14A
が外筒金具14の外周側に突出するように形成されてい
る。従って、突条部14A内の空間である制限通路70
の一端側が受圧液室66に繋がり、他端側が副液室68
に繋がっている。この為、制限通路70が受圧液室66
と副液室68との間を連通している。尚、これら受圧液
室66、副液室68の内部にはエチレングリコール等の
液体が封入されている。
【0037】以上より、弾性体28が受圧液室66の上
部側の隔壁を構成し、アクチュエータ64の可動板56
が受圧液室66の下部側の隔壁を構成し、この可動板5
6が上下して受圧液室66内の圧力上昇を防止すること
が可能となる。
【0038】すなわち、一定となっている永久磁石48
の磁極に対して、交流の電流が流れることになるコイル
62の磁極はS極とN極との間で連続的に変化し、磁束
が連続的に変わる。この為、磁界中のコイル62に電流
を流したときのこのコイル62の受ける磁力により可動
板56を図1上、上下方向に振動させることになる。
【0039】また、エンジン22の連結金具26が連結
される部分の近傍には、エンジン22の振動に伴って生
じる加速度を検出し得る加速度センサ72が設置されて
おり、この加速度センサ72が検出した加速度を加速度
信号として送り出し得るようになっている。さらに、車
体20の外筒金具14が連結される部分の近傍には、防
振装置本体12の近傍の車体20の振動に伴って生じる
加速度を検出し得る加速度センサ82が設置されてお
り、この加速度センサ82が検出した加速度を加速度信
号として送り出し得るようになっている。
【0040】一方、図2に示すように、加速度センサ7
2には、特に振動の低減の為に必要な所定の周波数の加
速度信号のみを抽出して通過させるフィルタ74が連結
されており、このフィルタ74には、フィルタ74で抽
出される帯域の加速度信号を2回積分して変位量を推定
する積分器76が連結されている。
【0041】他方、加速度センサ82には、同様に特に
振動の低減の為に必要な所定の周波数の加速度信号のみ
を抽出して通過させるフィルタ84が連結されており、
このフィルタ84には、フィルタ84で抽出される帯域
の加速度信号を2回積分して変位量を推定する積分器8
6が連結されている。
【0042】これら積分器76、86は、それぞれ2回
積分されて求められた変位量の相互間の差を算出する減
算器78に接続されており、算出された相対変位の推定
値の信号をこの減算器78が送り出している。また、こ
の減算器78には、積分器76、86からの相対変位の
信号を増幅する増幅器80が連結されている。そして、
これら積分器76、86、減算器78及び増幅器80が
制御手段である制御装置を構成している。
【0043】さらに、増幅器80は防振装置本体12内
に設置された前述のアクチュエータ64と連結されてお
り、この増幅器80が減算器78から出力された正弦波
の振幅を例えばゲインαで増幅して、アクチュエータ6
4のコイル62に出力する。
【0044】次に本実施の形態の作用を説明する。エン
ジン22の振動が防振装置本体12に入力されると、振
動は連結金具26を介して弾性体28へ伝わり、これに
よって弾性体28が弾性変形して受圧液室66が拡縮す
る。受圧液室66が拡縮すると、内部の液体が制限通路
70を介して受圧液室66と副液室68との間を行き来
し、液体が制限通路70内で共振することによって大き
な減衰力が発生し、これによってエンジン22の振動が
吸収される。
【0045】しかし、弾性体28が変形して受圧液室6
6が拡縮するのに伴って、受圧液室66の内圧が変化す
ることとなり、この内圧が大きく変化した場合、減衰力
が減少して振動を十分に吸収することができなくなる。
【0046】但し、本実施の形態の防振装置本体12で
は、エンジン22の加速度の変化を加速度センサ72が
検出し、車体20の加速度の変化を加速度センサ82が
検出し、これら加速度センサ72、82がフィルタ7
4、84に加速度信号を送り出す。さらに、フィルタ7
4、84内で抽出されたこの加速度信号を基に制御装置
がアクチュエータ64を駆動し、受圧液室66の内圧の
変動を小さくして車体20の振動の振幅が小さくなるよ
うに、アクチュエータ64が可動板56を変位させる。
【0047】従って、可動板56が変位して、受圧液室
66の内圧の大きな変動を抑えることで、十分な減衰力
が発生し、エンジン22の振動が吸収される。例えば、
制限通路70の中を液体が流れなくなるような高い周波
数の振動が入力されても、受圧液室66内の内圧が高ま
らず動ばね定数が高くなることはなく、周波数の高い振
動を吸収することができる。
【0048】つまり、防振装置本体12の取り付け点と
されるエンジン22側及び車体20側の2点で加速度セ
ンサ72、82により検出された加速度信号の内の必要
とされる周波数帯域のみを、フィルタ74、84により
抽出処理する。さらに、この抽出処理された帯域の加速
度信号を積分器76、86でそれぞれ2回積分してそれ
ぞれ変位量を推定し、さらに、減算器78で変位量相互
の差をとることで防振装置本体12の相対変位(変形)
の推定値が求められる。そして、この相対変位(変形)
の値に、増幅器80で所定のゲインをかけたものをアク
チュエータ64の指令値とするようなフィードバック制
御を行うものである。
【0049】この際、この相対変位と同一方向の力を発
生するよう、すなわち正帰還になるように、フィードバ
ック制御を行うことで、アクチュエータ64の可動板5
6が変位して受圧液室66の内圧の上昇を抑えられるの
で、エンジン22から伝達される力が低減されることに
なる。従って、予め定められた所定の周波数帯域で防振
装置本体12のばね定数が低くなって防振装置本体12
のばね定数が見かけ上減少し、結果として、エンジン2
2から伝達される振動を遮断し、高周波数の振動を確実
に吸収することができる。
【0050】具体的には、x:相対変位(変形),y:
加速度検出値から求めた相対変位(推定値),k:ばね
定数,α:ゲインと、それぞれした場合、以下のように
なる。
【0051】制御なしの場合のエンジンからの伝達力=
kx 制御時のエンジンからの伝達力=kx−αy 周波数帯域を限っていえば、x≒yとなる。このため、 制御時のエンジンからの伝達力=(k−α)y と見なすことができる。
【0052】そして、α>0より (k−α)<k となり、見かけ上、防振装置本体12のばね定数が低く
なる。このため、エンジンから車体に伝えられる振動は
低減する。
【0053】以上より本実施の形態は、防振装置本体1
2が配置される部分の近傍に設置される加速度センサ7
2、82でエンジン22側及び車体20側の加速度を検
出し、受圧液室66の内圧をアクチュエータ64を駆動
して制御することで、直接的に振動を遮断するものであ
る。
【0054】つまり、振動受部である車体20側への振
動の入力点である防振装置本体12の近傍で振動を検出
し振動遮断性能(防振性能)を上げて、エンジン22か
らの振動を直接的に遮断して、振動遮断性能を上げれば
車体20自体のばらつきに左右されず、また、エンジン
22の運転状況の違いに対処しつつ振動を低減すること
ができることになる。
【0055】次に、本発明に係る防振装置の第2の実施
の形態を図3に示し、この図に基づき本実施の形態を説
明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一の
部材には同一に符号を付し、重複した説明を省略する。
【0056】本実施の形態を表す図3に示すように、本
実施の形態では、車体20側の加速度センサ82が無
く、エンジン22側の加速度センサ72のみ設置されて
いる。そして、これに合わせてフィルタ84、積分器8
6及び減算器78が無く、積分器76が増幅器80に直
接接続された形となっている。この為、この積分器76
及び増幅器80が制御手段である制御装置を構成するこ
とになる。
【0057】そして、増幅器80は防振装置本体12内
に設置されたアクチュエータ64と連結されており、こ
の増幅器80が例えばゲインαで信号を増幅して、アク
チュエータ64のコイル62に出力する。
【0058】すなわち、本来的に減少しようとする振動
の周波数帯域では、防振装置本体12の車体20側の取
り付け点での加速度がエンジン22側の取り付け点での
加速度よりかなり低くなるため、これを無視し、エンジ
ン22側の取り付け部分の近傍のみに加速度センサを設
置してエンジン22側の加速度のみを検出し、上述のよ
うに2回積分することにより変位量を求め、この変位量
を相対変位(変形)とみなして制御するものである。
【0059】尚、上記実施の形態では、アクチュエータ
を有する外筒金具14を車体側に取り付けるような構造
としたが、この逆に外筒金具14をエンジン側に取り付
けるような構造としてもよい。つまり、アクチュエータ
は第1の取付部材あるいは第2の取付部材のいずれの側
に位置してもよい。
【0060】さらに、上記実施の形態では、一つの防振
装置本体12のみで説明したが、防振装置本体12は図
2及び図3に示すように、複数あっても良い。そして、
この場合、複数の防振装置本体12を個々に制御しても
よく、また、一括して制御しても良い。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、振
動発生部で発生した振動を確実に低減することができる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る防振装置本体
の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図4】従来技術に係る防振装置の概念図である。
【符号の説明】
12 防振装置本体 14 外筒金具(第1の取付部材) 26 連結金具(第2の取付部材) 28 弾性体 64 アクチュエータ 66 受圧液室 72、82 加速度センサ 74、84 フィルタ 76、86 積分器(制御手段) 78 減算器(制御手段) 80 増幅器(制御手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方に連結さ
    れる第1の取付部材と、 振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付
    部材と、 振動発生部及び振動受部の前記一対の取付部材が連結さ
    れる部分の近傍の少なくとも一方に設置されてこれらの
    加速度を検出し得る加速度センサと、 前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に設け
    られる弾性体と、 液体が封入され且つ前記弾性体を隔壁の一部として振動
    発生時に拡縮する液室と、 前記液室の隔壁の他の一部を変位させる加振力を発生す
    るアクチュエータと、 前記加速度センサからの信号が入力されて前記加速度セ
    ンサで検出された加速度に基づき前記アクチュエータを
    駆動する制御手段と、 を備えたことを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 検出した加速度を加速度信号として前記
    加速度センサが送り出すと共に、前記加速度センサから
    の加速度信号の内の必要な帯域のみ抽出できるフィルタ
    を備え、 このフィルタで抽出される帯域の加速度信号を2回積分
    して変位量を推定し、この変位量の信号を用いて、予め
    定められた所定の周波数帯域でばね定数が低くなるよう
    に前記制御手段が制御することを特徴とする請求項1記
    載の防振装置。
JP17968496A 1996-07-09 1996-07-09 防振装置 Pending JPH1026175A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100784600B1 (ko) * 2004-07-05 2007-12-11 한국델파이주식회사 전자기장을 이용한 차량용 후방 장애물 감지 장치 및 방법
JP2009126236A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Bridgestone Corp エンジン制振システム
JP2009126237A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Bridgestone Corp エンジン制振システム

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