JPH10261833A - 自励発振型半導体レーザ装置およびその製造方法 - Google Patents

自励発振型半導体レーザ装置およびその製造方法

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JPH10261833A
JPH10261833A JP6616897A JP6616897A JPH10261833A JP H10261833 A JPH10261833 A JP H10261833A JP 6616897 A JP6616897 A JP 6616897A JP 6616897 A JP6616897 A JP 6616897A JP H10261833 A JPH10261833 A JP H10261833A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自励発振を確実に行える上、高温動作時にお
ける駆動電流の増大を効果的に抑制することができる自
励発振型半導体レーザ装置を提供する。 【解決手段】 n型とp型のうちの一方の導電型を持つ半
導体基板11上に、上記一方の導電型を持つ第1クラッ
ド層13と、活性層14と、n型とp型のうちの他方の導
電型を持ち、表面側にストライプ状に突起したリッジ部
20を有する第2クラッド層15とを順に備える。第2
クラッド層15のうちリッジ部20の両側に連なる平坦
部15b上に上記一方の導電型を持つ埋込層18を設け
る。第2クラッド層15の平坦部15bのうち表面側部
分18のキャリア濃度が第2クラッド層15の残りの部
分のキャリア濃度よりも低く設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自励発振型半導体
レーザ装置およびその製造方法に関する。より詳しく
は、光ディスク等の記録再生光源に適した低雑音の自励
発振型半導体レーザ装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、DVD再生用光源として用いられ
る赤色半導体レーザとしては、図5に示すような断面構
造を持つものが知られている。図中、501はn型GaA
s基板、502はn型GaAsバッファ層、503はn型Al
GalnPクラッド層、504はGalnP活性層、505は
p型AlGalnPクラッド層、506はp型GalnP中間
層、507はp型GaAsキャップ層、509はn型GaAs
埋込層、510はp側電極、511はn側電極をそれぞれ
示している。p型AlGalnPクラッド層505、p型Gal
nP中間層506およびp型GaAsキャップ層507によ
って、この断面に垂直な方向にストライプ状に延びるリ
ッジ部520が形成されている。活性層504に沿って
リッジ部520の内外に対応する領域504a,504
b間に実効的な屈折率差が作り付けられて、光の横方向
の閉じ込め構造が形成される。これと同時に、リッジ部
520外では逆バイアス状態となるために、p側電極5
10からの電流は活性層504のうちリッジ部520に
対応する領域(活性領域)504aに選択的に注入され
る。
【0003】光ディスク等に用いられる低雑音半導体レ
ーザは、自励発振を生じさせることによって得られる。
つまり、図5の構造では、活性層504のうちp型クラ
ッド層505の平坦部505bに対応する領域(可飽和
吸収領域)504bは、電流が注入されず、レーザ光に
対して可飽和吸収体として働く。すなわち、この領域5
04bは、活性領域504aからしみ出すレーザ光が弱
い間はレーザ光に対して吸収体となり、ある程度光強度
が上がると光の吸収が無くなり透明体となる。したがっ
て、この領域504bは光のQスイッチとして働き、こ
の領域504bにレーザ光が拡がるようにすることによ
って自励発振が起こる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体レー
ザを高温で動作させる場合、活性層504から電子が逃
げて無効電流となる傾向が顕著になり、駆動電流が増大
するという問題が生じる。
【0005】これを防止するために、p型クラッド層5
05のドーピング濃度(p型不純物濃度)を高くして、
活性層504内の電子に対する電位障壁を高くする手段
が考えられる。しかし、図5に示した素子構造では、p
型クラッド層505のドーピング濃度を高くすると、p
型クラッド層505の抵抗率が下がり、p側電極510
からの注入電流がリッジ部520から平坦部505bへ
拡がる。このように電流が横方向に拡がって流れるよう
になると、可飽和吸収領域504bは光を吸収しなくな
り、もはや光のQスイッチとしての機能を果たさなくな
る。
【0006】p型クラッド層505のドーピング濃度を
高くした場合に横方向への電流拡がりを防ぐ一つの方策
は、p型クラッド層505の平坦部505bの厚さを薄
くして、この平坦部505bの横方向の抵抗値を大きく
することである。しかし、そのようにした場合は、レー
ザ光が可飽和吸収領域504bへ十分には拡がらなくな
り、自励発振が起こりにくくなる。
【0007】そこで、この発明の目的は、自励発振を確
実に行える上、高温動作時における駆動電流の増大を効
果的に抑制することができる自励発振型半導体レーザ装
置を提供することにある。また、この発明の目的は、そ
のような自励発振型半導体レーザ装置を簡単に作製でき
る自励発振型半導体レーザ装置の製造方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の自励発振型半導体レーザ装置は、
n型とp型のうちの一方の導電型を持つ半導体基板上に、
上記一方の導電型を持つ第1クラッド層と、活性層と、
n型とp型のうちの他方の導電型を持ち、表面側にストラ
イプ状に突起したリッジ部を有する第2クラッド層とを
順に備え、上記第2クラッド層のうち上記リッジ部の両
側に連なる平坦部上に上記一方の導電型を持つ埋込層を
設けて、上記活性層に沿って上記リッジ部内外に対応す
る領域間に実効的な屈折率差を形成するとともに上記リ
ッジ部を通して上記活性層に電流を注入するようにした
自励発振型半導体レーザ装置において、上記第2クラッ
ド層の上記平坦部のうち表面側部分のキャリア濃度が上
記第2クラッド層の残りの部分のキャリア濃度よりも低
く設定されていることを特徴とする。
【0009】この請求項1の自励発振型半導体レーザ装
置では、第2クラッド層の平坦部のうち表面側部分以外
の残りの部分のキャリア濃度(上記他方の導電型の不純
物濃度)は、従来レベルよりも高く設定することができ
る。そのようにした場合、活性層内の電子に対する電位
障壁が高くなる。したがって、高温動作時における無効
電流の増大が抑制され、駆動電流の増大が効果的に抑制
される。一方、第2クラッド層の平坦部のうち表面側部
分のキャリア濃度が第2クラッド層の残りの部分のキャ
リア濃度よりも低く設定されているので、注入電流が上
記リッジ部から上記平坦部へ拡がるのが抑制される。し
たがって、上記活性層のうち上記平坦部に対応する領域
(可飽和吸収領域)が光のQスイッチとして有効に働
き、自励発振が確実に行われる。なお、第2クラッド層
の平坦部のうち表面側部分は活性層と接触していないの
で、そのキャリア濃度が低くても、高温動作時における
無効電流を増大させることにはならない。また、第2ク
ラッド層の平坦部の厚さは従来と同レベルに設定すれば
良く、活性領域から可飽和吸収領域へのレーザ光の拡が
りに影響はない。
【0010】請求項2に記載の自励発振型半導体レーザ
装置の製造方法は、n型とp型のうちの一方の導電型を持
つ半導体基板上に、上記一方の導電型を持つ第1クラッ
ド層と、活性層と、n型とp型のうちの他方の導電型を持
ち、表面側にストライプ状に突起したリッジ部を有する
第2クラッド層とを順に設けてダブルヘテロ構造を形成
し、上記第2クラッド層の表面側部分に水素を導入し
て、上記第2クラッド層の表面側部分のキャリア濃度
を、水素による不活性化によって上記第2クラッド層の
残りの部分のキャリア濃度よりも低く設定し、上記第2
クラッド層のうち上記リッジ部の両側に連なる平坦部上
に上記一方の導電型を持つ埋込層を設けることを特徴と
する。
【0011】請求項3に記載の自励発振型半導体レーザ
装置の製造方法は、請求項2に記載の自励発振型半導体
レーザ装置の製造方法において、上記第2クラッド層の
表面側部分に水素を導入するために、水素雰囲気中で加
熱処理を行うことを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の自励発振型半導体レーザ
装置の製造方法は、請求項2に記載の自励発振型半導体
レーザ装置の製造方法において、上記第2クラッド層の
表面側部分に水素を導入するために、上記第2クラッド
層の表面側部分にガスソース分子線エピタキシー装置を
用いて水素化原料ガスを照射することを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の自励発振型半導体レーザ
装置の製造方法は、請求項2に記載の自励発振型半導体
レーザ装置の製造方法において、上記第2クラッド層の
表面側部分に水素を導入するために、上記第2クラッド
層の表面側部分にプラズマ状水素を照射することを特徴
とする。
【0014】請求項6に記載の自励発振型半導体レーザ
装置の製造方法は、n型とp型のうちの一方の導電型を持
つ半導体基板上に、上記一方の導電型を持つ第1クラッ
ド層と、活性層と、n型とp型のうちの他方の導電型を持
ち、表面側にストライプ状に突起したリッジ部を有する
第2クラッド層とを順に設けてダブルヘテロ構造を形成
し、上記第2クラッド層の表面側部分に、上記一方の導
電型を持つ不純物をイオン注入して、上記第2クラッド
層の表面側部分のキャリア濃度を上記第2クラッド層の
残りの部分のキャリア濃度よりも低く設定し、上記第2
クラッド層のうち上記リッジ部の両側に連なる平坦部上
に上記一方の導電型を持つ埋込層を設けることを特徴と
する。
【0015】請求項2乃至6の自励発振型半導体レーザ
装置の製造方法によれば、請求項1の自励発振型半導体
レーザ装置が簡単に作製される。
【0016】請求項7に記載の自励発振型半導体レーザ
装置は、請求項1に記載の自励発振型半導体レーザ装置
において、上記第2クラッド層の上記平坦部のうち表面
側部分のキャリア濃度が5×1017cm-3以下に設定され
る一方、上記第2クラッド層の上記平坦部のうち残りの
部分のキャリア濃度が1×1018cm-3以上に設定されて
いることを特徴とする。
【0017】この請求項7に記載の自励発振型半導体レ
ーザ装置によれば、請求項1の作用効果が実際に得られ
る。すなわち、高温動作時における無効電流の増大が抑
制され、駆動電流の増大が効果的に抑制される。一方、
上記活性層のうち可飽和吸収領域が光のQスイッチとし
て有効に働き、自励発振が確実に行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】図1は一実施形態の赤色半導体レーザ装置
の断面構造を示している。
【0020】この赤色半導体レーザ装置は、n型GaAs
基板上に、n型Ga0.5ln0.5Pバッファ層(Siドープ、厚
さ0.5μm)12と、第1クラッド層としてのn型(A
l0.7Ga0.3)0.5ln0.5Pクラッド層(Siドープ、厚さ
1.2μm)13と、多重量子井戸構造(MQW構造)を
持つ活性層14と、第2クラッド層としてのp型(Al0.7
Ga0.3)0.5ln0.5Pクラッド層(Beドープ、厚さ1.2
μm)15と、p型Ga0.5ln0.5P中間層(Beドープ、厚さ
0.05μm)16と、p型GaAsキャップ層(Beドー
プ、厚さ0.5μm)17を順に備えている。上記活性層
14は、図示しない(Al0.5Ga0.5)0.5ln0.5P光導波層
で3層のGa0.62ln0.38P井戸層(厚さ110Å)と2層
の(Al0.5Ga0.5)0.5ln0.5P(厚さ50Å)バリア層を挟
んだ構造となっている。p型クラッド層15、p型中間層
16およびp型キャップ層17によって、この断面に垂
直な方向にストライプ状に延びるリッジ部20が形成さ
れている。上記p型クラッド層15のうちリッジ部20
の両側には一定の厚さを持つ平坦部15bが連なってい
る。p型クラッド層15のBeドーピング量は1.5×1
18cm-3に設定されている。リッジ部20の斜面と、p
型クラッド層15の平坦部15bの表面側部分18に水
素が導入されている(水素が導入されている領域に斜線
を施している。)。これにより、p型クラッド層15の
平坦部15bのうち表面側部分18のキャリア濃度がp
型クラッド層15の残りの部分のキャリア濃度よりも低
く、この例では約5.0×1017cm-3程度に設定されて
いる。また、リッジ部20の両側、言い換えればp型ク
ラッド層15の平坦部15b上にn型GaAs埋込層19
が設けられている。これにより、活性層14に沿ってリ
ッジ部20内外に対応する領域14a,14b間に実効
的な屈折率差を形成するとともにリッジ部20を通して
活性層14に電流を注入するようになっている。なお、
110はAu−Znからなるp側電極、111はAu−Ge
−Niからなるn側電極を示している。
【0021】この赤色半導体レーザ装置は次のようにし
て作製される。
【0022】 まず、図2(a)に示すように、基板1
1上に、MBE装置を用いてn型Ga0.5ln0.5Pバッファ
層(Siドープ、厚さ0.5μm)12と、n型(Al0.7
a0.3)0.5ln0.5Pクラッド層(Siドープ、厚さ1.2μ
m)13と、多重量子井戸構造(MQW構造)を持つ活性
層14と、p型(Al0.7Ga0.3)0.5ln0.5Pクラッド層(B
eドープ、厚さ1.2μm)15と、p型Ga0.5ln0.5P中
間層(Beドープ、厚さ0.05μm)16と、p型GaAs
キャップ層(Beドープ、厚さ0.5μm)17を順に成長
する。
【0023】 次に、図2(b)に示すように、フォト
リソグラフィおよびエッチングを行って、ストライプ状
のパターンを残してp型GaAsキャップ層17、p型Gal
nP中間層16と、p型AlGalnPクラッド層15の一部
をエッチングで除去する。これにより、表面側にストラ
イプ状に突起したリッジ部20を形成する。このとき、
p型クラッド層15の平坦部15bの厚さは従来と同レ
ベルの1.0μm程度に設定する。
【0024】 この後、図2(c)に示すように、水素
雰囲気中で700℃2時間の加熱処理を行って、リッジ
部20の斜面と、p型AlGalnPクラッド層15の表面
側部分18とに水素を導入する。これにより、この表面
側部分18のドーピング不純物Beを不活性化して、p型
クラッド層15の平坦部15bのうち表面側部分18の
キャリア濃度をp型クラッド層15の残りの部分のキャ
リア濃度よりも低く設定する。上記加熱処理の条件によ
れば、図6に示すように水素は約0.5μmの深さまで
導入され、キャリア濃度は約5.0×1017cm-3程度ま
で下がった。
【0025】 次に、図2(d)に示すように、この上
に再びMBE装置を用いてn型GaAs埋込層19を成長
した後、そのn型GaAs埋込層19のリッジ部20上の
部分を選択的に除去して表面を平坦化する。最後に、図
1に示すように、表面側にAu−Znからなるp側電極1
10、裏面側にAu−Ge−Niからなるn側電極111を
それぞれ蒸着により形成する。
【0026】この赤色半導体レーザ装置では、p型クラ
ッド層15の平坦部15bのうち表面側部分18以外の
残りの部分のキャリア濃度(Beドーピング量)を従来
レベルよりも高く設定しているので、活性層14内の電
子に対する電位障壁を高めることができる。したがっ
て、高温動作時における無効電流の増大を抑制でき、駆
動電流の増大を効果的に抑制することができる。一方、
p型クラッド層15の平坦部15bのうち表面側部分1
8のキャリア濃度がp型クラッド層15の残りの部分の
キャリア濃度よりも低く設定されているので、p側電極
110からの注入電流がリッジ部20から平坦部15b
へ拡がるのを抑制できる。したがって、活性層14のう
ち平坦部15bに対応する領域(可飽和吸収領域)14
bが光のQスイッチとして有効に働き、自励発振を確実
に行うことができる。
【0027】図3に示すように、上記水素雰囲気中での
加熱処理(上記)に代えて、プラズマ状水素の照射を
行っても良い。この場合、図3(a),(b)に示すように、
上記,と同様に基板11上に各層12〜17を成長
し、リッジ部20を形成する。この後、図3(c)に示す
ように、この状態の基板11を真空装置内で450℃に
加熱した状態で、水素プラズマを表面に照射する。この
際にリンが結晶内から抜け出るのを防止するために、A
s分子線も同時に照射する。これにより、リッジ部20
の斜面と、p型AlGalnPクラッド層15の表面側部分
18Aとに水素を導入する。これにより、この表面側部
分18Aのドーピング不純物Beを不活性化して、p型ク
ラッド層15の平坦部15bのうち表面側部分18Aの
キャリア濃度をp型クラッド層15の残りの部分のキャ
リア濃度よりも低く設定する。この後、図3(d)に示す
ように、上記と同様にn型GaAs埋込層19を成長し
てその表面を平坦化し、p側電極110、n側電極111
を形成する。
【0028】このようにして作製した赤色半導体レーザ
装置も、上の例と同様に自励発振を確実に行える上、高
温動作時における無効電流の増大を抑制でき、駆動電流
の増大を効果的に抑制することができる。
【0029】また、図4に示すように、上記水素雰囲気
中での加熱処理(上記)に代えて、ガスソース分子線
エピタキシー装置を用いて水素化原料ガスの照射を行っ
ても良い。この場合、図4(a),(b)に示すように、上記
,と同様に基板11上に各層12〜17を成長し、
リッジ部20を形成する。この後、この状態の基板11
をガスソースMBE装置内に収容し、図4(c)に示すよ
うに基板11の表面側に水素化原料ガスとしてのアルシ
ンガスを照射しながら650℃に加熱し、2時間保持す
る。このようにして、アルシンガスが分解して生じた水
素をリッジ部20の斜面と、p型AlGalnPクラッド層
15の表面側部分18Bとに導入する。これにより、こ
の表面側部分18Bのドーピング不純物Beを不活性化
して、p型クラッド層15の平坦部15bのうち表面側
部分18Bのキャリア濃度をp型クラッド層15の残り
の部分のキャリア濃度よりも低く設定する。この後、図
4(d)に示すように、上記と同様にn型GaAs埋込層1
9を成長してその表面を平坦化し、p側電極110、n側
電極111を形成する。
【0030】このようにして作製した赤色半導体レーザ
装置も、上の例と同様に自励発振を確実に行える上、高
温動作時における無効電流の増大を抑制でき、駆動電流
の増大を効果的に抑制することができる。
【0031】なお、上述の各例では、p型クラッド層1
5の表面側部分18,18A,18Bに水素を導入した
が、これに限られるものではない。水素に代えてp型ク
ラッド層15の表面側部分にn型不純物をイオン注入し
ても良い。このようにした場合も、p型クラッド層15
の表面側部分のキャリア濃度をp型クラッド層15の残
りの部分のキャリア濃度よりも低くすることができる。
したがって、このようにして作製した赤色半導体レーザ
装置も、上の例と同様に自励発振を確実に行える上、高
温動作時における無効電流の増大を抑制でき、駆動電流
の増大を効果的に抑制することができる。
【0032】また、当然ながら、基板11および各層1
2〜19の導電型を反対にしても良い。
【0033】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の自
励発振型半導体レーザ装置は、第2クラッド層の平坦部
のうち表面側部分のキャリア濃度が上記第2クラッド層
の残りの部分のキャリア濃度よりも低く設定されている
ので、自励発振を確実に行える上、高温動作時における
無効電流の増大を抑制でき、駆動電流の増大を効果的に
抑制することができる。
【0034】請求項2乃至6の自励発振型半導体レーザ
装置の製造方法によれば、請求項1の自励発振型半導体
レーザ装置を簡単に作製することができる。
【0035】請求項7の自励発振型半導体レーザ装置で
は、上記第2クラッド層の上記平坦部のうち表面側部分
のキャリア濃度が5×1017cm-3以下に設定される一
方、上記第2クラッド層の上記平坦部のうち残りの部分
のキャリア濃度が1×1018cm-3以上に設定されている
ので、実際に請求項1の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の自励発振型赤色半導
体レーザ装置の断面構造を示す図である。
【図2】 図1の自励発振型半導体レーザ装置を水素雰
囲気中で加熱処理を行って作製する場合の製造方法を説
明する工程断面図である。
【図3】 水素プラズマの照射を行う場合の、自励発振
型半導体レーザ装置の製造方法を説明する工程断面図で
ある。
【図4】 ガスソース分子線エピタキシー装置を用いて
水素化原料ガスの照射を行う場合の、自励発振型半導体
レーザ装置の製造方法を説明する工程断面図である。
【図5】 従来の自励発振型半導体レーザ装置の断面構
造を示す図である。
【図6】 水素の導入によりp型クラッド層の表面側部
分のキャリア濃度が低減された状態を示す図である。
【符号の説明】
11 n型GaAs基板 12 n型Ga
lnPバッファ層 13 n型AlGalnPクラッド層 14 活性
層 14a 活性領域 14b 可飽
和吸収領域 15 p型AlGalnPクラッド層 15b 平
坦部 16 p型GalnP中間層 17 p型Ga
Asキャップ層 18 p型AlGalnPクラッド層の平坦部の表面側部分 19 n型GaAs埋込層 20 リッジ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型とp型のうちの一方の導電型を持つ半
    導体基板上に、上記一方の導電型を持つ第1クラッド層
    と、活性層と、n型とp型のうちの他方の導電型を持ち、
    表面側にストライプ状に突起したリッジ部を有する第2
    クラッド層とを順に備え、上記第2クラッド層のうち上
    記リッジ部の両側に連なる平坦部上に上記一方の導電型
    を持つ埋込層を設けて、上記活性層に沿って上記リッジ
    部内外に対応する領域間に実効的な屈折率差を形成する
    とともに上記リッジ部を通して上記活性層に電流を注入
    するようにした自励発振型半導体レーザ装置において、
    上記第2クラッド層の上記平坦部のうち表面側部分のキ
    ャリア濃度が上記第2クラッド層の残りの部分のキャリ
    ア濃度よりも低く設定されていることを特徴とする自励
    発振型半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 n型とp型のうちの一方の導電型を持つ半
    導体基板上に、上記一方の導電型を持つ第1クラッド層
    と、活性層と、n型とp型のうちの他方の導電型を持ち、
    表面側にストライプ状に突起したリッジ部を有する第2
    クラッド層とを順に設けてダブルヘテロ構造を形成し、 上記第2クラッド層の表面側部分に水素を導入して、上
    記第2クラッド層の表面側部分のキャリア濃度を、水素
    による不活性化によって上記第2クラッド層の残りの部
    分のキャリア濃度よりも低く設定し、 上記第2クラッド層のうち上記リッジ部の両側に連なる
    平坦部上に上記一方の導電型を持つ埋込層を設けること
    を特徴とする自励発振型半導体レーザ装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の自励発振型半導体レー
    ザ装置の製造方法において、 上記第2クラッド層の表面側部分に水素を導入するため
    に、水素雰囲気中で加熱処理を行うことを特徴とする自
    励発振型半導体レーザ装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の自励発振型半導体レー
    ザ装置の製造方法において、 上記第2クラッド層の表面側部分に水素を導入するため
    に、上記第2クラッド層の表面側部分にガスソース分子
    線エピタキシー装置を用いて水素化原料ガスを照射する
    ことを特徴とする自励発振型半導体レーザ装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の自励発振型半導体レー
    ザ装置の製造方法において、 上記第2クラッド層の表面側部分に水素を導入するため
    に、上記第2クラッド層の表面側部分にプラズマ状水素
    を照射することを特徴とする自励発振型半導体レーザ装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 n型とp型のうちの一方の導電型を持つ半
    導体基板上に、上記一方の導電型を持つ第1クラッド層
    と、活性層と、n型とp型のうちの他方の導電型を持ち、
    表面側にストライプ状に突起したリッジ部を有する第2
    クラッド層とを順に設けてダブルヘテロ構造を形成し、 上記第2クラッド層の表面側部分に、上記一方の導電型
    を持つ不純物をイオン注入して、上記第2クラッド層の
    表面側部分のキャリア濃度を上記第2クラッド層の残り
    の部分のキャリア濃度よりも低く設定し、 上記第2クラッド層のうち上記リッジ部の両側に連なる
    平坦部上に上記一方の導電型を持つ埋込層を設けること
    を特徴とする自励発振型半導体レーザ装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の自励発振型半導体レー
    ザ装置において、 上記第2クラッド層の上記平坦部のうち表面側部分のキ
    ャリア濃度が5×1017cm-3以下に設定される一方、上
    記第2クラッド層の上記平坦部のうち残りの部分のキャ
    リア濃度が1×1018cm-3以上に設定されていることを
    特徴とする自励発振型半導体レーザ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012009650A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Sharp Corp 窒化物半導体レーザ素子およびその製造方法

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