JPH10264300A - 高耐食性プレコート鋼板 - Google Patents
高耐食性プレコート鋼板Info
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- JPH10264300A JPH10264300A JP7244497A JP7244497A JPH10264300A JP H10264300 A JPH10264300 A JP H10264300A JP 7244497 A JP7244497 A JP 7244497A JP 7244497 A JP7244497 A JP 7244497A JP H10264300 A JPH10264300 A JP H10264300A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel sheet
- primer
- cold
- rolled steel
- chromate
- Prior art date
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【技術的課題】 冷延鋼板を素材とし、平面部、端面部
耐食性に優れたプレコート鋼板の提供。 【解決手段】脱脂、脱スケールされた冷延鋼板の両面に
水溶性クロム酸化合物と亜鉛粉末とを含有する焼付型ク
ロメート組成物でクロメート化成処理を施し、クロメー
ト化成被膜の表側面に、プライマーを介して上塗り塗料
を塗装し、クロメート化成被膜の裏側面にプライマーを
塗装してなることを特徴とする高耐食性プレコート鋼
板。
耐食性に優れたプレコート鋼板の提供。 【解決手段】脱脂、脱スケールされた冷延鋼板の両面に
水溶性クロム酸化合物と亜鉛粉末とを含有する焼付型ク
ロメート組成物でクロメート化成処理を施し、クロメー
ト化成被膜の表側面に、プライマーを介して上塗り塗料
を塗装し、クロメート化成被膜の裏側面にプライマーを
塗装してなることを特徴とする高耐食性プレコート鋼
板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は高耐食性プレコート鋼
板に関し、更に詳しくは、家電製品、自動車部品、建築
部材等に好適に使用されるところの、冷延鋼板を基板と
した高耐食性プレコート鋼板に関する。
板に関し、更に詳しくは、家電製品、自動車部品、建築
部材等に好適に使用されるところの、冷延鋼板を基板と
した高耐食性プレコート鋼板に関する。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】従来、家電
業界、建材業界では加工された鋼板を脱脂し、それに化
成処理をした後に、最終的な塗装を施してきた。
業界、建材業界では加工された鋼板を脱脂し、それに化
成処理をした後に、最終的な塗装を施してきた。
【0003】しかしながら、人件費の高騰により生ずる
問題を回避するために、亜鉛めっき、あるいは亜鉛系合
金めっきを施した鋼板を塗装鋼板メーカーに委託し、そ
の塗装鋼板メーカがリン酸系化成処理剤またはクロメー
ト系化成処理剤による化成処理を行い、次いで必要に応
じてプライマー処理を行い、最終的に上塗り塗装を行っ
ていた。そして、塗装鋼板メーカが製造したプレコート
鋼板が家電業界及び建材業界等に供給されていた。
問題を回避するために、亜鉛めっき、あるいは亜鉛系合
金めっきを施した鋼板を塗装鋼板メーカーに委託し、そ
の塗装鋼板メーカがリン酸系化成処理剤またはクロメー
ト系化成処理剤による化成処理を行い、次いで必要に応
じてプライマー処理を行い、最終的に上塗り塗装を行っ
ていた。そして、塗装鋼板メーカが製造したプレコート
鋼板が家電業界及び建材業界等に供給されていた。
【0004】更に近年においては、景気回復の遅れ、更
なる人件費の高騰等の問題からコストダウンを目的とし
て、冷延鋼板を基材としたプレコート鋼板が検討される
ようになってきた。ここで、冷延鋼板は、亜鉛めっき、
あるいは亜鉛系合金めっきを施していない鋼板を言う。
なる人件費の高騰等の問題からコストダウンを目的とし
て、冷延鋼板を基材としたプレコート鋼板が検討される
ようになってきた。ここで、冷延鋼板は、亜鉛めっき、
あるいは亜鉛系合金めっきを施していない鋼板を言う。
【0005】一般に、プレコート鋼板に要求される性能
は加工性、耐汚染性、耐薬品性と共に平面部とプレコー
ト鋼板を切断したときに現れる切断端面部などのカット
部との耐食性が重要視される。
は加工性、耐汚染性、耐薬品性と共に平面部とプレコー
ト鋼板を切断したときに現れる切断端面部などのカット
部との耐食性が重要視される。
【0006】しかしながら、冷延鋼板を基材にしたプレ
コート鋼板に対して、大幅なコストダウンにはなるが従
来から亜鉛系めっき鋼板に使用されてきた化成処理剤
(例えば上述したリン酸亜鉛系化成処理剤、クロメート
系化成処理剤等)は、その平面部の耐食性、カット部の
耐食性を十分に付与することができなかった。すなわ
ち、平面部およびカット部における赤錆の発生が著しく
早かった。
コート鋼板に対して、大幅なコストダウンにはなるが従
来から亜鉛系めっき鋼板に使用されてきた化成処理剤
(例えば上述したリン酸亜鉛系化成処理剤、クロメート
系化成処理剤等)は、その平面部の耐食性、カット部の
耐食性を十分に付与することができなかった。すなわ
ち、平面部およびカット部における赤錆の発生が著しく
早かった。
【0007】これに対し、耐食性向上のためにプライマ
ーにクロム系防錆顔料を添加している塗料もある。しか
しながら、このような従来のクロム系防錆顔料を有する
塗料をプライマーとして亜鉛めっき系鋼板に使用すると
大きな防錆効果を発揮することはできるが、冷延鋼板に
対しては十分な防錆効果を発揮することができないこと
が、この発明者らの研究で明らかになった。
ーにクロム系防錆顔料を添加している塗料もある。しか
しながら、このような従来のクロム系防錆顔料を有する
塗料をプライマーとして亜鉛めっき系鋼板に使用すると
大きな防錆効果を発揮することはできるが、冷延鋼板に
対しては十分な防錆効果を発揮することができないこと
が、この発明者らの研究で明らかになった。
【0008】また、ジンクロメタル(商品名)や特開昭
54−61277号公報、特開平1−14867号公報
および特開平1−20059号公報に見られるように、
亜鉛末を含有する塗料を冷延鋼板に塗装してなる冷延塗
装鋼板があるが、これらは平面部における赤錆防止能は
示すものの、端面における犠牲保護作用による赤錆抑制
効果は十分ではない。
54−61277号公報、特開平1−14867号公報
および特開平1−20059号公報に見られるように、
亜鉛末を含有する塗料を冷延鋼板に塗装してなる冷延塗
装鋼板があるが、これらは平面部における赤錆防止能は
示すものの、端面における犠牲保護作用による赤錆抑制
効果は十分ではない。
【0009】この発明の目的は、前記の問題点を解決
し、冷延鋼板を基材とし、しかも平面部の耐食性および
端面部(カット部)の耐食性に優れたプレコート鋼板を
提供することにある。
し、冷延鋼板を基材とし、しかも平面部の耐食性および
端面部(カット部)の耐食性に優れたプレコート鋼板を
提供することにある。
【0010】この発明の他の目的は、大きな防食性及び
優れた加工性を共に有するプレコート鋼板を提供するこ
とにある。
優れた加工性を共に有するプレコート鋼板を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、脱脂および脱スケールされた冷延鋼板
と、水溶性クロム酸化合物と亜鉛粉末とを含有する焼付
型クロメート組成物を前記冷延鋼板の表面に塗装した後
に焼きつけることにより形成された、付着量0.2〜1
4g/m2 のクロメート化成被膜層と、前記クロメート
化成被膜の、冷延鋼板の両面のうち表側として取り扱わ
れる一方の表面に形成されたプライマーと、更に前記一
方の表面に形成されたプライマーの表面に塗装された上
塗り塗料と、前記クロメート化成被膜の、冷延鋼板の両
面のうち裏側として取り扱われる他方の表面に塗装され
たプライマーとを有し、前記プライマーがウレタン系プ
ライマー、ポリエステル系プライマー、エポキシ変性ウ
レタン系プライマー、及びエポキシ変性ポリエステル系
プライマーよりなる群から選択される少なくとも一種の
プライマーであり、前記上塗り塗料がポリエステル系塗
料であることを特徴とする高耐食性プレコート鋼板であ
り、前記課題を解決するための第2の手段は、脱脂およ
び脱スケールされた冷延鋼板と、水溶性クロム酸化合物
と亜鉛粉末とを含有する焼付型クロメート組成物を前記
冷延鋼板の表面に塗装した後に焼きつけることにより形
成された、付着量0.2〜14g/m2 のクロメート化
成被膜層と、前記クロメート化成被膜の、冷延鋼板の両
面のうち表側として取り扱われる一方の表面に塗装され
た上塗り塗料と、前記クロメート化成被膜の、冷延鋼板
の両面のうち裏側として取り扱われる他方の表面に塗装
されたプライマーとを有し、前記プライマーがウレタン
系プライマー、ポリエステル系プライマー、エポキシ変
性ウレタン系プライマー、及びエポキシ変性ポリエステ
ル系プライマーよりなる群から選択される少なくとも一
種のプライマーであり、前記上塗り塗料がポリエステル
系塗料であることを特徴とする高耐食性プレコート鋼板
であり、前記課題を解決するための第3の手段は、前記
第1の手段または第2の手段におけるプライマーの膜層
が1〜15μmである前記第1の手段または第2の手段
の高耐食性プレコート鋼板であり、前記課題を解決する
ための第4の手段は、前記第1の手段または第2の手段
における上塗り塗料の膜厚が5〜30μmである前記第
1の手段または第2の手段の高耐食性プレコート鋼板で
ある。
の第1の手段は、脱脂および脱スケールされた冷延鋼板
と、水溶性クロム酸化合物と亜鉛粉末とを含有する焼付
型クロメート組成物を前記冷延鋼板の表面に塗装した後
に焼きつけることにより形成された、付着量0.2〜1
4g/m2 のクロメート化成被膜層と、前記クロメート
化成被膜の、冷延鋼板の両面のうち表側として取り扱わ
れる一方の表面に形成されたプライマーと、更に前記一
方の表面に形成されたプライマーの表面に塗装された上
塗り塗料と、前記クロメート化成被膜の、冷延鋼板の両
面のうち裏側として取り扱われる他方の表面に塗装され
たプライマーとを有し、前記プライマーがウレタン系プ
ライマー、ポリエステル系プライマー、エポキシ変性ウ
レタン系プライマー、及びエポキシ変性ポリエステル系
プライマーよりなる群から選択される少なくとも一種の
プライマーであり、前記上塗り塗料がポリエステル系塗
料であることを特徴とする高耐食性プレコート鋼板であ
り、前記課題を解決するための第2の手段は、脱脂およ
び脱スケールされた冷延鋼板と、水溶性クロム酸化合物
と亜鉛粉末とを含有する焼付型クロメート組成物を前記
冷延鋼板の表面に塗装した後に焼きつけることにより形
成された、付着量0.2〜14g/m2 のクロメート化
成被膜層と、前記クロメート化成被膜の、冷延鋼板の両
面のうち表側として取り扱われる一方の表面に塗装され
た上塗り塗料と、前記クロメート化成被膜の、冷延鋼板
の両面のうち裏側として取り扱われる他方の表面に塗装
されたプライマーとを有し、前記プライマーがウレタン
系プライマー、ポリエステル系プライマー、エポキシ変
性ウレタン系プライマー、及びエポキシ変性ポリエステ
ル系プライマーよりなる群から選択される少なくとも一
種のプライマーであり、前記上塗り塗料がポリエステル
系塗料であることを特徴とする高耐食性プレコート鋼板
であり、前記課題を解決するための第3の手段は、前記
第1の手段または第2の手段におけるプライマーの膜層
が1〜15μmである前記第1の手段または第2の手段
の高耐食性プレコート鋼板であり、前記課題を解決する
ための第4の手段は、前記第1の手段または第2の手段
における上塗り塗料の膜厚が5〜30μmである前記第
1の手段または第2の手段の高耐食性プレコート鋼板で
ある。
【0012】
【発明の実施の態様】この発明に係る高耐食性プレコー
ト鋼板は、基材である冷延鋼板と、その両面に形成され
たクロメート化成被膜層と、そのおもて側面と目される
側のクロメート化成被膜の上に、プライマーを介して、
あるいはプライマーを介さずして塗装された上塗り塗料
と、その裏側と目される側のクロメート化成被膜の上に
塗装されたプライマーとを有する。
ト鋼板は、基材である冷延鋼板と、その両面に形成され
たクロメート化成被膜層と、そのおもて側面と目される
側のクロメート化成被膜の上に、プライマーを介して、
あるいはプライマーを介さずして塗装された上塗り塗料
と、その裏側と目される側のクロメート化成被膜の上に
塗装されたプライマーとを有する。
【0013】この冷延鋼板は、メッキ処理を施されてい
ず、脱脂および脱スケール処理をされた圧延鋼板である
限り特に制限がない。
ず、脱脂および脱スケール処理をされた圧延鋼板である
限り特に制限がない。
【0014】前記クロメート化成被膜層は、水溶性クロ
ム酸化合物と亜鉛粉末とを含有する焼付型クロメート組
成物を前記冷延鋼板の全表面特に表側面部、及び裏側面
部に塗装した後に焼きつけることにより形成される。冷
延鋼板の表側面部及び裏側面部にクロメート化成被膜層
が形成されていると、冷延鋼板を切断することによって
切断端面が露出しても、表側面部及び裏側面部に存在す
るクロメート化成皮膜層中の亜鉛粉末により犠牲保護作
用が働いて、切断端面の腐食が防止される。このよう
に、冷延鋼板の表側面部及び裏側面部というように冷延
鋼板の両面にクロメート化成皮膜層を形成することが重
要である。もし、冷延鋼板の片側面だけにクロメート化
成皮膜層が形成されていたり、あるいは両面のいずれに
もクロメート化成皮膜層が形成されていなかったりする
と、冷延鋼板の切断端面が容易に腐食されてしまい、こ
の発明の目的を達成することができない。
ム酸化合物と亜鉛粉末とを含有する焼付型クロメート組
成物を前記冷延鋼板の全表面特に表側面部、及び裏側面
部に塗装した後に焼きつけることにより形成される。冷
延鋼板の表側面部及び裏側面部にクロメート化成被膜層
が形成されていると、冷延鋼板を切断することによって
切断端面が露出しても、表側面部及び裏側面部に存在す
るクロメート化成皮膜層中の亜鉛粉末により犠牲保護作
用が働いて、切断端面の腐食が防止される。このよう
に、冷延鋼板の表側面部及び裏側面部というように冷延
鋼板の両面にクロメート化成皮膜層を形成することが重
要である。もし、冷延鋼板の片側面だけにクロメート化
成皮膜層が形成されていたり、あるいは両面のいずれに
もクロメート化成皮膜層が形成されていなかったりする
と、冷延鋼板の切断端面が容易に腐食されてしまい、こ
の発明の目的を達成することができない。
【0015】前記焼付型クロメート組成物は、前記水溶
性クロム酸化合物と亜鉛粉末とを含有する限り特に制限
がない。
性クロム酸化合物と亜鉛粉末とを含有する限り特に制限
がない。
【0016】前記水溶性クロム酸化合物としては、特に
制限はなくそれ自体公知の化合物を挙げることができ、
例えば無水クロム酸、クロム酸、水溶性クロム酸金属
塩、重クロム酸塩などを挙げることができる。これらの
中でも無水クロム酸が好適に使用され、又、クロム酸カ
ルシウム、クロム酸マグネシウム、重クロム酸亜鉛、重
クロム酸カリウム、重クロム酸ナトリウム、重クロム酸
マグネシウム、重クロム酸カルシウムなども好適に使用
されることができる。
制限はなくそれ自体公知の化合物を挙げることができ、
例えば無水クロム酸、クロム酸、水溶性クロム酸金属
塩、重クロム酸塩などを挙げることができる。これらの
中でも無水クロム酸が好適に使用され、又、クロム酸カ
ルシウム、クロム酸マグネシウム、重クロム酸亜鉛、重
クロム酸カリウム、重クロム酸ナトリウム、重クロム酸
マグネシウム、重クロム酸カルシウムなども好適に使用
されることができる。
【0017】前記亜鉛粉末は任意の形状であっても良い
が、なかでもフレーク状(燐片状とも称される。)であ
るのが好ましく、特に、平均厚さが0.01〜1μm、
好ましくは0.1〜0.5μmで、最長部の長さが20
μm以下、好ましくは15μm以下のフレークであるの
が好ましい。なお、亜鉛粉末はアルミニウム粉末と共に
使用されても良い。
が、なかでもフレーク状(燐片状とも称される。)であ
るのが好ましく、特に、平均厚さが0.01〜1μm、
好ましくは0.1〜0.5μmで、最長部の長さが20
μm以下、好ましくは15μm以下のフレークであるの
が好ましい。なお、亜鉛粉末はアルミニウム粉末と共に
使用されても良い。
【0018】焼付型クロメート組成物中における前記水
溶性クロム酸化合物の含有割合は、最終的に得られた焼
付型クロメート組成物に対して、1〜12重量%であ
り、好ましくは2〜8重量%である。焼付型クロメート
組成物における前記亜鉛粉末の含有割合は、最終的に得
られた焼付型クロメート組成物に対して、10〜40重
量%であり、好ましくは15〜30重量%である。
溶性クロム酸化合物の含有割合は、最終的に得られた焼
付型クロメート組成物に対して、1〜12重量%であ
り、好ましくは2〜8重量%である。焼付型クロメート
組成物における前記亜鉛粉末の含有割合は、最終的に得
られた焼付型クロメート組成物に対して、10〜40重
量%であり、好ましくは15〜30重量%である。
【0019】前記焼付型クロメート組成物は、前記亜鉛
粉末と前記水溶性クロム酸化合物との外に、必要に応じ
て、ホウ酸または酸化ホウ素、コバルト塩、ニッケル
塩、オキソヒドロキシ低分子量エーテル、pH調整剤、
湿潤剤、水、有機溶剤等が配合される。
粉末と前記水溶性クロム酸化合物との外に、必要に応じ
て、ホウ酸または酸化ホウ素、コバルト塩、ニッケル
塩、オキソヒドロキシ低分子量エーテル、pH調整剤、
湿潤剤、水、有機溶剤等が配合される。
【0020】前記ホウ酸としては一般に市販されている
オルトホウ酸が好適であり、必要に応じて前記オルトホ
ウ酸の代わりにあるいはそれと共に、メタホウ酸、テト
ラホウ酸を使用することもできる。ホウ酸および/また
は酸化ホウ素を配合する場合、焼付型クロメート組成物
中におけるその含有量は、焼付型クロメート組成物全体
に対して通常0〜9重量%であり、好ましくは0.5〜
5重量%である。ホウ酸および/または酸化ホウ素の含
有量が前記範囲内にあると、塩水、淡水の両環境に対し
て更に優れた防食作用を発揮する組成物を得ることがで
きる。
オルトホウ酸が好適であり、必要に応じて前記オルトホ
ウ酸の代わりにあるいはそれと共に、メタホウ酸、テト
ラホウ酸を使用することもできる。ホウ酸および/また
は酸化ホウ素を配合する場合、焼付型クロメート組成物
中におけるその含有量は、焼付型クロメート組成物全体
に対して通常0〜9重量%であり、好ましくは0.5〜
5重量%である。ホウ酸および/または酸化ホウ素の含
有量が前記範囲内にあると、塩水、淡水の両環境に対し
て更に優れた防食作用を発揮する組成物を得ることがで
きる。
【0021】前記コバルト塩及びニッケル塩は、これら
のいずれかを焼付型クロメート組成物中に含有させて
も、また両者を含有させてもよく、また、コバルト塩お
よびニッケル塩のいずれかを配合する場合、複数種のコ
バルト塩または複数種のニッケル塩を併用しても良い。
のいずれかを焼付型クロメート組成物中に含有させて
も、また両者を含有させてもよく、また、コバルト塩お
よびニッケル塩のいずれかを配合する場合、複数種のコ
バルト塩または複数種のニッケル塩を併用しても良い。
【0022】いずれにしてもコバルト塩および/または
ニッケル塩の配合量は、焼付型クロメート組成物全体に
対して通常0〜12重量%、好ましくは1〜10重量%
である。
ニッケル塩の配合量は、焼付型クロメート組成物全体に
対して通常0〜12重量%、好ましくは1〜10重量%
である。
【0023】オキソヒドロキシ低分子量エーテルとして
は、グリコールおよびその低分子量エーテル型重合体を
使用することができ、具体的には、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、テ
トラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ト
リエチレングリコール、トリプロピレングリコール、ジ
アセトンアルコールおよび近似同族体並びにそれらの混
合物を挙げることができる。
は、グリコールおよびその低分子量エーテル型重合体を
使用することができ、具体的には、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、テ
トラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ト
リエチレングリコール、トリプロピレングリコール、ジ
アセトンアルコールおよび近似同族体並びにそれらの混
合物を挙げることができる。
【0024】これらのオキソヒドロキシ低分子量エーテ
ルを含有させると、水溶性クロム酸化合物に対して還元
剤として作用してクロム酸重合物に変えることができ、
しかも、焼付型クロメート組成物が冷延鋼板の表面に塗
布されてから加熱される際、被覆膜を形成する途上にお
いて徐々に揮発することにより溶剤等の沸騰的揮発を防
止し、均一なクロメート被覆の形成を容易にすることが
できる。
ルを含有させると、水溶性クロム酸化合物に対して還元
剤として作用してクロム酸重合物に変えることができ、
しかも、焼付型クロメート組成物が冷延鋼板の表面に塗
布されてから加熱される際、被覆膜を形成する途上にお
いて徐々に揮発することにより溶剤等の沸騰的揮発を防
止し、均一なクロメート被覆の形成を容易にすることが
できる。
【0025】前記pH調整剤は、水溶性クロム酸化合物
が強酸性である場合に使用すると有効である。このpH
調整剤は混合液のpHを3.0〜6.0の間に調整する
ために使用するものであって、通常、リチウム、ストロ
ンチウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム、亜
鉛、カドミウムのような金属の酸化物および水酸化物か
ら適宜に選択される。このpH調整剤は焼付型組成物の
pHを3.0〜6.0の間に調整し、焼付型クロメート
組成物の貯蔵安定性を最良の状態に保ち、亜鉛粉末と液
中の酸類とが急激に反応して被覆層の密着性が劣化した
り、外観が黒ずんだりするのを防止することができる。
が強酸性である場合に使用すると有効である。このpH
調整剤は混合液のpHを3.0〜6.0の間に調整する
ために使用するものであって、通常、リチウム、ストロ
ンチウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム、亜
鉛、カドミウムのような金属の酸化物および水酸化物か
ら適宜に選択される。このpH調整剤は焼付型組成物の
pHを3.0〜6.0の間に調整し、焼付型クロメート
組成物の貯蔵安定性を最良の状態に保ち、亜鉛粉末と液
中の酸類とが急激に反応して被覆層の密着性が劣化した
り、外観が黒ずんだりするのを防止することができる。
【0026】前記湿潤剤は前記亜鉛粉末の縣濁分散を助
けるために使用される。この湿潤剤としては、ノニオン
系界面活性剤特にアルキルフェノールポリエトキシ付加
化合物、たとえば米国ダイヤモンドシヤムロツク社製の
「ノプコ1592」(商標登録)などを挙げるとこがで
きる。
けるために使用される。この湿潤剤としては、ノニオン
系界面活性剤特にアルキルフェノールポリエトキシ付加
化合物、たとえば米国ダイヤモンドシヤムロツク社製の
「ノプコ1592」(商標登録)などを挙げるとこがで
きる。
【0027】前記水については特に制限がなく、また有
機溶剤としても特に制限がない。もっとも、火災の危険
性、作業者の健康状態への悪影響を考慮すると、溶媒と
して有機溶媒を使用せずに水を使用するのが好ましい。
機溶剤としても特に制限がない。もっとも、火災の危険
性、作業者の健康状態への悪影響を考慮すると、溶媒と
して有機溶媒を使用せずに水を使用するのが好ましい。
【0028】この発明における焼付型クロメート組成物
は、前記各成分を公知の方法により、例えば高速攪拌機
等を用いて混合することにより調整することができる。
は、前記各成分を公知の方法により、例えば高速攪拌機
等を用いて混合することにより調整することができる。
【0029】好ましい焼付型クロメート組成物として、
特公昭60−50228号、特公平4−83889号公
報に記載されている、無水クロム酸、亜鉛およびアルミ
ニウムなどの金属、金属の酸化物および水酸化物などの
pH調整剤、コバルト塩および/あるいはニッケル塩、
ポリグリコール類などのオキソヒドロキシ低分子量エー
テル並びに溶剤を含有する組成物(例えばダクロディッ
プ(登録商標)として市販され、入手可能である。)を
挙げるとこができる。
特公昭60−50228号、特公平4−83889号公
報に記載されている、無水クロム酸、亜鉛およびアルミ
ニウムなどの金属、金属の酸化物および水酸化物などの
pH調整剤、コバルト塩および/あるいはニッケル塩、
ポリグリコール類などのオキソヒドロキシ低分子量エー
テル並びに溶剤を含有する組成物(例えばダクロディッ
プ(登録商標)として市販され、入手可能である。)を
挙げるとこができる。
【0030】この焼付型クロメート組成物は、通常、無
水クロム酸などの水溶性クロム酸化合物および水を主成
分として含有する第一成分と、亜鉛粉末などの金属粉末
およびオキソヒドロキシ低分子量エーテルを含有する第
二成分並びに増粘剤との組合せとして使用者に提供され
る。
水クロム酸などの水溶性クロム酸化合物および水を主成
分として含有する第一成分と、亜鉛粉末などの金属粉末
およびオキソヒドロキシ低分子量エーテルを含有する第
二成分並びに増粘剤との組合せとして使用者に提供され
る。
【0031】使用者は、使用時に第一成分と第二成分お
よび増粘剤とを混合し、クロメート化成被膜を設けよう
とする冷延鋼板の表面に一定量を塗布する。塗布量は、
通常、最終的に数ミクロン以上の被覆層を形成するのに
必要な量である。
よび増粘剤とを混合し、クロメート化成被膜を設けよう
とする冷延鋼板の表面に一定量を塗布する。塗布量は、
通常、最終的に数ミクロン以上の被覆層を形成するのに
必要な量である。
【0032】前記焼付は、焼付型クロメート組成物を塗
布した冷延鋼板を、熱風循環炉(IDG燃焼炉または電
気炉)、遠赤外線加熱炉、赤外線加熱炉、高周波誘導加
熱炉等またはこれらの組合せの中から選択される方法に
よって加熱することにより行われる。加熱は、180℃
以上の温度で少なくとも0.2秒以上、好ましくは、2
00℃以上の温度で0.5秒以上、さらに好ましくは2
60℃以上の温度で0.5秒以上行うのが良い。
布した冷延鋼板を、熱風循環炉(IDG燃焼炉または電
気炉)、遠赤外線加熱炉、赤外線加熱炉、高周波誘導加
熱炉等またはこれらの組合せの中から選択される方法に
よって加熱することにより行われる。加熱は、180℃
以上の温度で少なくとも0.2秒以上、好ましくは、2
00℃以上の温度で0.5秒以上、さらに好ましくは2
60℃以上の温度で0.5秒以上行うのが良い。
【0033】すなわち、好適な前記クロメート化成皮膜
としては、10〜40%の、燐片状亜鉛粉末、燐片状亜
鉛粉末と燐片状アルミニウム粉末との混合物、燐片状亜
鉛合金粉末、燐片状亜鉛合金粉末と燐片状アルミニウム
合金粉末との混合物、燐片状亜鉛粉末と燐片状アルミニ
ウム合金粉末との混合物、及び燐片状亜鉛合金粉末と燐
片状アルミニウム粉末との混合物よりなる群から選択さ
れる少なくとも一種の金属粉末、1〜12%の水溶性ク
ロム酸化合物、0〜9%のホウ酸化合物、0〜4%のp
H調整剤、0〜12%のニッケル塩、および/またはコ
バルト塩、7〜30%のオキソヒドロキシ低分子量エー
テルなどのポリグリコール類、0〜4%の界面活性剤、
残部が水または水相溶性有機溶媒または両者の混合物か
らなる組成物を冷延鋼板の全表面に塗装し、焼き付ける
ことにより形成される。
としては、10〜40%の、燐片状亜鉛粉末、燐片状亜
鉛粉末と燐片状アルミニウム粉末との混合物、燐片状亜
鉛合金粉末、燐片状亜鉛合金粉末と燐片状アルミニウム
合金粉末との混合物、燐片状亜鉛粉末と燐片状アルミニ
ウム合金粉末との混合物、及び燐片状亜鉛合金粉末と燐
片状アルミニウム粉末との混合物よりなる群から選択さ
れる少なくとも一種の金属粉末、1〜12%の水溶性ク
ロム酸化合物、0〜9%のホウ酸化合物、0〜4%のp
H調整剤、0〜12%のニッケル塩、および/またはコ
バルト塩、7〜30%のオキソヒドロキシ低分子量エー
テルなどのポリグリコール類、0〜4%の界面活性剤、
残部が水または水相溶性有機溶媒または両者の混合物か
らなる組成物を冷延鋼板の全表面に塗装し、焼き付ける
ことにより形成される。
【0034】前記クロメート化成皮膜の付着量としては
0.2g/m2 〜14g/m2 であり、好ましくは2〜
10g/m2 である。付着量が0.2g/m2 以下であ
ると腐食環境下で赤錆抑制効果が不十分になる。また、
付着量が14g/m2 を越えると折り曲げ加工の際にク
ロメート化成皮膜層にクラツクが入りやすくなり、これ
により塗装鋼板加工性にも悪影響を及ぼす。
0.2g/m2 〜14g/m2 であり、好ましくは2〜
10g/m2 である。付着量が0.2g/m2 以下であ
ると腐食環境下で赤錆抑制効果が不十分になる。また、
付着量が14g/m2 を越えると折り曲げ加工の際にク
ロメート化成皮膜層にクラツクが入りやすくなり、これ
により塗装鋼板加工性にも悪影響を及ぼす。
【0035】この発明に係る高耐食性プレコート鋼板
は、そのおもて側面と目される側のクロメート化成被膜
の上に、プライマーを介して、あるいはプライマーを介
さずして上塗り塗料が塗装され、その裏側と目される側
のクロメート化成被膜の上にプライマーが塗装される。
は、そのおもて側面と目される側のクロメート化成被膜
の上に、プライマーを介して、あるいはプライマーを介
さずして上塗り塗料が塗装され、その裏側と目される側
のクロメート化成被膜の上にプライマーが塗装される。
【0036】前記プライマーとしては、ウレタン系プラ
イマー、ポリエステル系プライマー、エポキシ変性ウレ
タン系プライマー、及びエポキシ変性ポリエステル系プ
ライマーよりなる群から選択される少なくとも一種のプ
ライマーが採用される。前記プライマーの膜層は、通常
1〜15μmである。
イマー、ポリエステル系プライマー、エポキシ変性ウレ
タン系プライマー、及びエポキシ変性ポリエステル系プ
ライマーよりなる群から選択される少なくとも一種のプ
ライマーが採用される。前記プライマーの膜層は、通常
1〜15μmである。
【0037】前記上塗り塗料としては、ポリエステル系
塗料が採用される。前記上塗り塗料の膜厚は、通常5〜
30μmである。
塗料が採用される。前記上塗り塗料の膜厚は、通常5〜
30μmである。
【0038】前記上塗り塗料としてポリエステル系塗料
を採用することにより、シーリング作用をプレコート鋼
板に付与することができ、水分、酸素を有効に遮断する
ことができて、クロメート化成被膜層との相乗効果によ
り耐食性を長期にわたって維持することのできるプレコ
ート鋼板を提供することができる。更に、このポリエス
テル系塗料を塗装することにより、クロメート化成被膜
層しか有していないプレコート鋼板において折り曲げ等
の加工の際に発生する可能性のあるクラック、剥離等を
有効に防止することができる。
を採用することにより、シーリング作用をプレコート鋼
板に付与することができ、水分、酸素を有効に遮断する
ことができて、クロメート化成被膜層との相乗効果によ
り耐食性を長期にわたって維持することのできるプレコ
ート鋼板を提供することができる。更に、このポリエス
テル系塗料を塗装することにより、クロメート化成被膜
層しか有していないプレコート鋼板において折り曲げ等
の加工の際に発生する可能性のあるクラック、剥離等を
有効に防止することができる。
【0039】特にウレタン系プライマー、ポリエステル
系プライマー、エポキシ変性ウレタン系プライマー、及
びエポキシ変性ポリエステル系プライマーよりなる群か
ら選択される少なくとも一種のプライマーと、前記上塗
り塗料であるポリエステル系塗料とを採用することによ
って優れた加工性及び優れたシーリング性を有する塗膜
を実現することができる。
系プライマー、エポキシ変性ウレタン系プライマー、及
びエポキシ変性ポリエステル系プライマーよりなる群か
ら選択される少なくとも一種のプライマーと、前記上塗
り塗料であるポリエステル系塗料とを採用することによ
って優れた加工性及び優れたシーリング性を有する塗膜
を実現することができる。
【0040】この発明に係る高耐食性プレコート鋼板
は、そのおもて側面と目される側のクロメート化成被膜
の上に、特定のプライマーを介して、あるいはプライマ
ーを介さずして特定の上塗り塗料を塗装し、その裏側と
目される側のクロメート化成被膜の上に特定のプライマ
ーを塗装することにより、曲げ加工等を行なってもクラ
ック、剥離等を有効に防止することができるので、加工
性及びシーリング性に優れ、曲げ加工等を行なった表面
における耐食性をも長期にわたって維持することができ
る。
は、そのおもて側面と目される側のクロメート化成被膜
の上に、特定のプライマーを介して、あるいはプライマ
ーを介さずして特定の上塗り塗料を塗装し、その裏側と
目される側のクロメート化成被膜の上に特定のプライマ
ーを塗装することにより、曲げ加工等を行なってもクラ
ック、剥離等を有効に防止することができるので、加工
性及びシーリング性に優れ、曲げ加工等を行なった表面
における耐食性をも長期にわたって維持することができ
る。
【0041】以下にこの発明を実施例に基づいて具体的
に説明する。
に説明する。
【0042】(実施例1)試験基材としては、アルカリ
脱脂で洗浄した後、両面をスコッチブライトベリーファ
インで研磨し、脱スケールされた厚さ0.35mmの冷
延鋼板を用いた。
脱脂で洗浄した後、両面をスコッチブライトベリーファ
インで研磨し、脱スケールされた厚さ0.35mmの冷
延鋼板を用いた。
【0043】前記冷延鋼板をクロメート化成皮膜処理し
た。この処理に用いられた焼き付け型クロメート処理組
成物として、以下の組成を有するダクロディップ(登録
商標)を用いた。
た。この処理に用いられた焼き付け型クロメート処理組
成物として、以下の組成を有するダクロディップ(登録
商標)を用いた。
【0044】<ダクロディップの組成> 無水クロム酸含有量 6重量% 鱗片状亜鉛粉末含有量 27重量% pH調整剤 3重量% ポリグリコール類 20重量% 界面活性剤 1重量% 水 残部 ロールコーターを用いてダクロディップを試験基材の全
面に塗布した。塗布した試験基材を電気加熱式熱風循環
炉に入れてこの試験基材を加熱し、炉内で試験基材の表
面温度が300℃に達した時点で試験基材を炉外に取り
出し、冷却した。なお、試験基材を加熱してからその表
面温度が300℃に達するまでの時間は90秒であっ
た。焼付後の冷延鋼板を一部切り出してクロメート化成
被膜の重量を測定したところ0.2g/m2 であった。
面に塗布した。塗布した試験基材を電気加熱式熱風循環
炉に入れてこの試験基材を加熱し、炉内で試験基材の表
面温度が300℃に達した時点で試験基材を炉外に取り
出し、冷却した。なお、試験基材を加熱してからその表
面温度が300℃に達するまでの時間は90秒であっ
た。焼付後の冷延鋼板を一部切り出してクロメート化成
被膜の重量を測定したところ0.2g/m2 であった。
【0045】次いでプライマーを、その膜厚が15μm
になるようにロールコーターで試験基材の両面に形成さ
れた前記クロメート化成被膜層上に塗布し、塗布された
試験基材をダクロディップにおける場合と同様に電気加
熱式熱風循環炉に入れ、炉内で試験基材の表面温度が2
40℃になるように焼き付ける。更に表面(おもてめ
ん)には上塗り塗料をその膜厚が10μmになるように
ロールコーターにより塗布し、電気加熱式熱風循環炉に
入れ、炉内で試験基材の表面温度が240℃になるよう
に焼き付けた。
になるようにロールコーターで試験基材の両面に形成さ
れた前記クロメート化成被膜層上に塗布し、塗布された
試験基材をダクロディップにおける場合と同様に電気加
熱式熱風循環炉に入れ、炉内で試験基材の表面温度が2
40℃になるように焼き付ける。更に表面(おもてめ
ん)には上塗り塗料をその膜厚が10μmになるように
ロールコーターにより塗布し、電気加熱式熱風循環炉に
入れ、炉内で試験基材の表面温度が240℃になるよう
に焼き付けた。
【0046】プライマーとしてはウレタン系プライマー
(米国リリー社製、商品名アプライアンスプライマー)
を、上塗り塗料としては家電用として使用されているポ
リエステル系上塗り塗料(プレカラー#320白 日本
油脂製)を使用した。このようにして得られたプレコー
ト鋼板を以下の方法により評価した。その結果を表1に
示した。
(米国リリー社製、商品名アプライアンスプライマー)
を、上塗り塗料としては家電用として使用されているポ
リエステル系上塗り塗料(プレカラー#320白 日本
油脂製)を使用した。このようにして得られたプレコー
ト鋼板を以下の方法により評価した。その結果を表1に
示した。
【0047】<耐食性>平面部の耐食性は、表面(おも
てめん)に、素地である冷延鋼板に達するクロスカット
を塗膜を通して入れた後、そのクロスカット形成面に塩
水を噴霧した。噴霧後240時間経過した後の時点で、
クロスカット部における塗膜の最大フクレ幅、および赤
錆発生状況で評価した。端面部の耐食性はバリが裏面に
くるように切断した後、塩水を噴霧した後に72時間が
経過したときの赤錆の発生状況で評価した。
てめん)に、素地である冷延鋼板に達するクロスカット
を塗膜を通して入れた後、そのクロスカット形成面に塩
水を噴霧した。噴霧後240時間経過した後の時点で、
クロスカット部における塗膜の最大フクレ幅、および赤
錆発生状況で評価した。端面部の耐食性はバリが裏面に
くるように切断した後、塩水を噴霧した後に72時間が
経過したときの赤錆の発生状況で評価した。
【0048】<最大フクレ幅> ○:片側フクレ幅1mm以下 △:片側フクレ幅1〜5mm ×:片側フクレ幅5mm以上 <赤錆発生状況> ○:赤錆発生なし △:一部赤錆発生 ×:著しい赤錆発生 <加工性>0.35mm厚のスペーサーを挟んで、20
℃で180度折り曲げ加工をおこなった後、加工部を3
0倍ルーペで観察した。評価はスペーサーの枚数を変化
させ、クラックが生じない時点のスペーサーの枚数で示
した。表示方法はスペーサーがないときは0T、1枚の
時は1Tの様に表示した。加工性の評価は表面(おもて
めん)で行った。
℃で180度折り曲げ加工をおこなった後、加工部を3
0倍ルーペで観察した。評価はスペーサーの枚数を変化
させ、クラックが生じない時点のスペーサーの枚数で示
した。表示方法はスペーサーがないときは0T、1枚の
時は1Tの様に表示した。加工性の評価は表面(おもて
めん)で行った。
【0049】(実施例2)クロメート化成被膜層の付着
重量が2g/m2 、プライマーの膜厚が10μm、上塗
り塗料の膜厚が15μmになるようにした外は前記実施
例1と同様にしてプレコート鋼板を作製した。このよう
にして得られたプレコート鋼板を、前記実施例1におけ
るのと同様の方法により評価した。結果を表1に示し
た。
重量が2g/m2 、プライマーの膜厚が10μm、上塗
り塗料の膜厚が15μmになるようにした外は前記実施
例1と同様にしてプレコート鋼板を作製した。このよう
にして得られたプレコート鋼板を、前記実施例1におけ
るのと同様の方法により評価した。結果を表1に示し
た。
【0050】(実施例3)クロメート化成被膜層の付着
重量が14g/m2 、プライマーの膜厚が1μm、上塗
り塗料の膜厚が30μmになるようにした外は前記実施
例1と同様にしてプレコート鋼板を作製した。このよう
にして得られたプレコート鋼板を、前記実施例1におけ
るのと同様の方法により評価した。結果を表1に示し
た。
重量が14g/m2 、プライマーの膜厚が1μm、上塗
り塗料の膜厚が30μmになるようにした外は前記実施
例1と同様にしてプレコート鋼板を作製した。このよう
にして得られたプレコート鋼板を、前記実施例1におけ
るのと同様の方法により評価した。結果を表1に示し
た。
【0051】(実施例4)プライマーとしてはポリエス
テル系プライマーNP26(日本油脂製)を使用し、ク
ロメート化成被膜層の付着重量が2g/m2 、プライマ
ーの膜厚が10μm、上塗り塗料の膜厚が15μmにな
るようにした外は前記実施例1と同様にしてプレコート
鋼板を作製した。このようにして得られたプレコート鋼
板を、前記実施例1におけるのと同様の方法により評価
した。結果を表1に示した。
テル系プライマーNP26(日本油脂製)を使用し、ク
ロメート化成被膜層の付着重量が2g/m2 、プライマ
ーの膜厚が10μm、上塗り塗料の膜厚が15μmにな
るようにした外は前記実施例1と同様にしてプレコート
鋼板を作製した。このようにして得られたプレコート鋼
板を、前記実施例1におけるのと同様の方法により評価
した。結果を表1に示した。
【0052】(実施例5)実施例1において、クロメー
ト化成被膜層を形成した試験基材の表面(おもてめん)
にはプライマーを塗布せずに、前記試験基材の裏面にの
みプライマーを塗布し、前記表面(おもてめん)に直接
上塗り塗料を塗布した外は前記実施例1と同様にしてプ
レコート鋼板を作製した。このようにして得られたプレ
コート鋼板を、前記実施例1におけるのと同様の方法に
より評価した。結果を表1に示した。
ト化成被膜層を形成した試験基材の表面(おもてめん)
にはプライマーを塗布せずに、前記試験基材の裏面にの
みプライマーを塗布し、前記表面(おもてめん)に直接
上塗り塗料を塗布した外は前記実施例1と同様にしてプ
レコート鋼板を作製した。このようにして得られたプレ
コート鋼板を、前記実施例1におけるのと同様の方法に
より評価した。結果を表1に示した。
【0053】(実施例6)クロメート化成被膜層の付着
重量が2g/m2 、プライマーの膜厚が10μm、上塗
り塗料の膜厚が5μmになるようにした外は前記実施例
1と同様にしてプレコート鋼板を作製した。このように
して得られたプレコート鋼板を、前記実施例1における
のと同様の方法により評価した。結果を表1に示した。
重量が2g/m2 、プライマーの膜厚が10μm、上塗
り塗料の膜厚が5μmになるようにした外は前記実施例
1と同様にしてプレコート鋼板を作製した。このように
して得られたプレコート鋼板を、前記実施例1における
のと同様の方法により評価した。結果を表1に示した。
【0054】(比較例1)クロメート化成被膜層の付着
重量が0.1g/m2 となるようにダクロディップを塗
装した外は、前記実施例1と同様に実施し、前記実施例
1におけるのと同様にして評価した。結果を表1に示し
た。
重量が0.1g/m2 となるようにダクロディップを塗
装した外は、前記実施例1と同様に実施し、前記実施例
1におけるのと同様にして評価した。結果を表1に示し
た。
【0055】(比較例2)クロメート化成被膜層の付着
重量が20g/m2 、プライマーの膜厚が1μm、上塗
り塗料の膜厚が30μmになるようにした外は前記実施
例1と同様にしてプレコート鋼板を作製した。このよう
にして得られたプレコート鋼板を、前記実施例1におけ
るのと同様の方法により評価した。結果を表1に示し
た。
重量が20g/m2 、プライマーの膜厚が1μm、上塗
り塗料の膜厚が30μmになるようにした外は前記実施
例1と同様にしてプレコート鋼板を作製した。このよう
にして得られたプレコート鋼板を、前記実施例1におけ
るのと同様の方法により評価した。結果を表1に示し
た。
【0056】(比較例3)クロメート化成被膜層の付着
重量が2g/m2 、プライマーの膜厚が10μm、上塗
り塗料の膜厚が15μmになるようにして試験片を作製
した。プライマーとしてはエポキシ系プライマ−NPを
使用した。このようにして得られたプレコート鋼板を、
前記実施例1におけるのと同様の方法により評価した。
結果を表1に示した。
重量が2g/m2 、プライマーの膜厚が10μm、上塗
り塗料の膜厚が15μmになるようにして試験片を作製
した。プライマーとしてはエポキシ系プライマ−NPを
使用した。このようにして得られたプレコート鋼板を、
前記実施例1におけるのと同様の方法により評価した。
結果を表1に示した。
【0057】(比較例4)市販のリン酸亜鉛処理(付着
重量2g/m2 )された冷延鋼板に実施例1と同様の塗
装を施して比較材を作製し、前記実施例1におけるのと
同様の方法により評価した。結果を表1に示した。
重量2g/m2 )された冷延鋼板に実施例1と同様の塗
装を施して比較材を作製し、前記実施例1におけるのと
同様の方法により評価した。結果を表1に示した。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によるプレ
コート鋼板は、冷延鋼板が基材となっているにも関わら
ず、平面部耐食性、端面部耐食性、及び加工性に優れた
品質を有する。この発明はプレコート鋼板のコストダウ
ンに非常に効果があり、家電、家具、建材等に使用でき
る。
コート鋼板は、冷延鋼板が基材となっているにも関わら
ず、平面部耐食性、端面部耐食性、及び加工性に優れた
品質を有する。この発明はプレコート鋼板のコストダウ
ンに非常に効果があり、家電、家具、建材等に使用でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C23C 28/00 C23C 28/00 C
Claims (4)
- 【請求項1】 脱脂および脱スケールされた冷延鋼板
と、水溶性クロム酸化合物と亜鉛粉末とを含有する焼付
型クロメート組成物を前記冷延鋼板の表面に塗装した後
に焼きつけることにより形成された、付着量0.2〜1
4g/m2 のクロメート化成被膜層と、前記クロメート
化成被膜の、冷延鋼板の両面のうち表側として取り扱わ
れる一方の表面に形成されたプライマーと、更に前記一
方の表面に形成されたプライマーの表面に塗装された上
塗り塗料と、前記クロメート化成被膜の、冷延鋼板の両
面のうち裏側として取り扱われる他方の表面に塗装され
たプライマーとを有し、前記プライマーがウレタン系プ
ライマー、ポリエステル系プライマー、エポキシ変性ウ
レタン系プライマー、及びエポキシ変性ポリエステル系
プライマーよりなる群から選択される少なくとも一種の
プライマーであり、前記上塗り塗料がポリエステル系塗
料であることを特徴とする高耐食性プレコート鋼板。 - 【請求項2】 脱脂および脱スケールされた冷延鋼板
と、水溶性クロム酸化合物と亜鉛粉末とを含有する焼付
型クロメート組成物を前記冷延鋼板の表面に塗装した後
に焼きつけることにより形成された、付着量0.2〜1
4g/m2 のクロメート化成被膜層と、前記クロメート
化成被膜の、冷延鋼板の両面のうち表側として取り扱わ
れる一方の表面に塗装された上塗り塗料と、前記クロメ
ート化成被膜の、冷延鋼板の両面のうち裏側として取り
扱われる他方の表面に塗装されたプライマーとを有し、
前記プライマーがウレタン系プライマー、ポリエステル
系プライマー、エポキシ変性ウレタン系プライマー、及
びエポキシ変性ポリエステル系プライマーよりなる群か
ら選択される少なくとも一種のプライマーであり、前記
上塗り塗料がポリエステル系塗料であることを特徴とす
る高耐食性プレコート鋼板。 - 【請求項3】 前記請求項1または2におけるプライマ
ーの膜層が1〜15μmである前記請求項1または2に
記載の高耐食性プレコート鋼板。 - 【請求項4】 前記請求項1または2における上塗り塗
料の膜厚が5〜30μmである前記請求項1または2に
記載の高耐食性プレコート鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7244497A JPH10264300A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 高耐食性プレコート鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7244497A JPH10264300A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 高耐食性プレコート鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10264300A true JPH10264300A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13489477
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7244497A Withdrawn JPH10264300A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 高耐食性プレコート鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10264300A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110484040A (zh) * | 2019-08-16 | 2019-11-22 | 杭州普络飞新材料科技有限公司 | 一种空调室外机用pcm板及其生产工艺 |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP7244497A patent/JPH10264300A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110484040A (zh) * | 2019-08-16 | 2019-11-22 | 杭州普络飞新材料科技有限公司 | 一种空调室外机用pcm板及其生产工艺 |
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