JPH10264886A - 船艇の物入れ装置 - Google Patents

船艇の物入れ装置

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JPH10264886A
JPH10264886A JP9087673A JP8767397A JPH10264886A JP H10264886 A JPH10264886 A JP H10264886A JP 9087673 A JP9087673 A JP 9087673A JP 8767397 A JP8767397 A JP 8767397A JP H10264886 A JPH10264886 A JP H10264886A
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deck
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久人 山田
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    • B63B25/002—Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for goods other than bulk goods
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    • B63B34/10—Power-driven personal watercraft, e.g. water scooters; Accessories therefor
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船体における物入れ空間の容量をより大きく
させる。物入れ空間の容量を大きくした場合でも、船体
に十分の強度と剛性とが確保されるようにする。物入れ
装置を通しての船体の内部への水の浸入を抑制させる。 【解決手段】 船体3の内部に、上方に向って開口する
物入れ容器51を設ける。この物入れ容器51の内部の
空間を物入れ空間52とする。上記船体3のデッキ5の
外部と上記物入れ空間52とを互いに連通させる物入れ
開口53を設けると共に、この物入れ開口53を開閉自
在に閉じる蓋体55を設ける。上記物入れ開口53を上
記デッキ5に形成する。上記船体3を縦断面でみて、上
記物入れ空間52の上端部の幅寸法Wを上記物入れ開口
53の幅寸法wよりも大きくする。上記デッキ5に上記
物入れ容器51を一体成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船体の内部に物入
れ空間を有した船艇の物入れ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記船艇の物入れ装置には、次のような
ものがある。
【0003】即ち、船体のデッキに開口が形成され、こ
の開口を通し、上方に向って開口する物入れ容器が上記
船体の内部に挿入されている。この場合、物入れ容器の
上端に形成された外向きフランジが上記開口の開口縁の
上面に載置されて、上記物入れ容器が上記デッキに支持
されている。
【0004】上記物入れ容器の内部の空間が小物を収納
可能とする物入れ空間とされ、同上物入れ容器の上端開
口が上記物入れ空間に小物を挿抜自在に挿入可能とさせ
る物入れ開口とされている。また、上記物入れ開口を開
閉自在に閉じる蓋体が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術によれば、船体の内面と、上記物入れ容器の外面と
の間には、使用不能な無駄な余剰空間が存在している。
【0006】そこで、上記余剰空間を利用して、上記物
入れ容器の容量を大きくさせることが考えられる。しか
し、上記構成において、物入れ容器の容量を大きくさせ
ると、その分、この物入れ容器を挿入させるための上記
デッキの開口も大きくさせる必要が生じ、これは、デッ
キを含む船体の強度と剛性を低下させる原因となって好
ましくない。
【0007】また、上記従来の技術によれば、物入れ容
器と蓋体との間に隙間があるだけでなく、デッキに形成
された開口の開口縁と、これに載置された物入れ容器の
外向きフランジとの間にも隙間があり、このため、これ
ら各隙間から、船体の内部に向ってより多くの水が浸入
するおそれがある。
【0008】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、船体における物入れ空間の容量をより大
きくさせることを課題とする。
【0009】また、上記したように物入れ空間の容量を
大きくした場合でも、船体に十分の強度と剛性とが確保
されるようにすることを課題とする。
【0010】更に、物入れ装置を通しての船体の内部へ
の水の浸入を抑制させることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の船艇の物入れ装置は、次の如くである。
【0012】請求項1の発明は、船体3の内部に、上方
に向って開口する物入れ容器51を設け、この物入れ容
器51の内部の空間を物入れ空間52とし、上記船体3
のデッキ5の外部と上記物入れ空間52とを互いに連通
させる物入れ開口53を設けると共に、この物入れ開口
53を開閉自在に閉じる蓋体55を設けた場合におい
て、
【0013】上記物入れ開口53を上記デッキ5に形成
し、上記船体3を縦断面でみて、上記物入れ空間52の
上端部の幅寸法Wを上記物入れ開口53の幅寸法wより
も大きくし、
【0014】上記デッキ5に上記物入れ容器51を一体
成形したものである。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記船体3の正面視の縦断面における上記デッキ5
の形状が上方に向って凸形状となるようにし、このデッ
キ5に形成した上記物入れ開口53よりも下方の上記デ
ッキ5の内面に上記物入れ容器51を接着させて一体化
したものである。
【0016】請求項3の発明は、船体3のデッキ5の左
右各側部に足載せステップ37を形成し、これら左右足
載せステップ37,37の間の上記デッキ5の中央部3
8を上方に膨出させてシート台39を形成し、このシー
ト台39を左右一対の側板40と、これら左右側板4
0,40の上端縁同士を互いに一体的に結合させる上部
板41とで構成し、この上部板41の上面に跨座式のシ
ート32を載置し、上記デッキ5の各側端部を上記足載
せステップ37よりも上方に膨出させてブルワーク45
を形成し、上記船体3の内部に、上方に向って開口する
物入れ容器51を設けた船艇において、
【0017】上記物入れ容器51を上記ブルワーク45
の下方に設けて、このブルワーク45の内部から上記物
入れ容器51の内部に至る空間を一体的な物入れ空間5
2とし、上記デッキ5の外部と上記物入れ空間52とを
互いに連通させる物入れ開口53を設けると共に、この
物入れ開口53を開閉自在に略水密に閉じる蓋体55を
設け、
【0018】上記船体3の幅方向で、上記物入れ容器5
1の内側板51aを上記シート台39の側板40の近傍
に位置させ、もしくは上記シート台39の側板40より
も船体3の幅方向の中央部側に位置させたものである。
【0019】請求項4の発明は、請求項3の発明に加え
て、上記物入れ空間52の天井面を、船体3の幅方向
で、この船体3の中央部側に向うに従い高くなるよう傾
斜させたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0021】(第1の実施の形態)
【0022】図1〜8は、本発明の第1の実施の形態を
示している。
【0023】図1〜3、6において、符号1は跨座式
(換言すれば、鞍乗式)の小型の船艇であり、水2に浮
かべられている。また、矢印Frは、上記船艇1の進行
方向の前方を示し、下記する左右とは、上記前方に向っ
ての船体3の幅方向をいうものとする。
【0024】上記船体3は、その幅方向の中央を通り前
後方向に延びる垂直な仮想平面を基準として、ほぼ左右
対称形とされている。上記船体3は繊維で強化された樹
脂(FRP)製で、その下部がハル4、上部がデッキ5
であり、これらハル4とデッキ5の結合部がガンネル6
である。上記ハル4とデッキ5とは、それぞれ個別に形
成され、その後に互いに結合されて、上記船体3が成形
されるようになっている。
【0025】上記船体3に搭載されてこの船体3を推進
させる推進装置12が設けられている。この推進装置1
2は、上記船体3の内部に設置される内燃機関13を有
し、この内燃機関13は船体3の幅方向で、そのほぼ中
央に位置させられている。また、この内燃機関13に供
給されるべき燃料を溜める燃料タンク14も上記船体3
の内部に設置されている。また、上記燃料タンク14か
ら斜め上方に向って燃料注入管14aが延出し、この燃
料注入管14aの延出端が上記船体3の外部に突出し
て、この延出端が上記燃料の注入口14bとされ、この
注入口14bはキャップ14cで開閉自在に閉じられて
いる。
【0026】上記船体3の外部から通気口(不図示)を
通し上記前部室9内に導入された空気と、上記燃料タン
ク14からの燃料とを上記内燃機関13の内部に導入さ
せる吸気系部材15と、同上内燃機関13から延出して
この内燃機関13の排気を船体3の後方に導出させる排
気系部材16とが設けられている。この排気系部材16
は排気マニホールド18、第1排気管19、逆流防止箱
20、および第2排気管21とで構成され、この順序で
互いに連結されている。
【0027】上記船体3の後部には前後方向に長く延び
る流水管23が支持され、この流水管23の内部が断面
円形の水通路24とされている。上記流水管23の前部
は前下方に向って折り曲げられ、その水通路24の前端
は上記船体3の後部から前下方に向って開口している。
また、同上流水管23の後部における水通路24はほぼ
水平に延びてその後端は上記船体3の後方に向って開口
している。
【0028】上記内燃機関13からの動力を受けて駆動
するジェット噴射手段27が設けられている。このジェ
ット噴射手段27は、上記内燃機関13から動力を受け
て回転する推進軸28を有している。この推進軸28は
前後方向に延びてその前端が上記内燃機関13に連動連
結され、後端は上記流水管23の後部における水通路2
4内に位置してこの後端にインペラ29が取り付けられ
ている。
【0029】上記流水管23の後端に外嵌されて上記船
体3の後部に支承される操舵管30が設けられ、この操
舵管30はその後部が上下、左右に回動するよう支承さ
れている。一方、上記船体3の前上部にハンドル31が
突設され、このハンドル31に上記操舵管30が連動連
結されている。上記ハンドル31の後方で、同上船体3
のデッキ5の上面に跨座式のシート32が設けられ、こ
のシート32に着座したライダーにより上記ハンドル3
1の端部に設けられたグリップ31aが把持可能とされ
ている。また、上記ハンドル31の前方近傍のデッキ5
にはメータ34が取り付けられている。
【0030】上記内燃機関13を駆動させると、この内
燃機関13が出力する動力が上記ジェット噴射手段27
の推進軸28に伝達され、この推進軸28と共に回転す
る上記インペラ29により、上記水通路24内の水2が
後方に向って加速され、これにより、上記船体3の後部
の下方の水2が上記水通路24の前端からこの水通路2
4内に吸入される一方、この水通路24を通過してその
後端から後方に向って噴射され、この噴射の反力によ
り、上記船艇1が前方に向って推進させられる。
【0031】上記推進時に、上記ハンドル31を操作
し、上記操舵管30の姿勢を変化させるよう回動させれ
ば、上記噴射の方向が変化して、船艇1が所望の方向に
操舵可能とされている。
【0032】上記デッキ5の前後方向の中途部では、こ
のデッキ5の左右各側部にそれぞれ前後方向に長く延び
る足載せステップ37が形成されている。これら両足載
せステップ37,37の間の上記デッキ5の中央部38
は上方に向って膨出させられてシート台39が形成され
ている。このシート台39は、上記船体3の幅方向で、
上記各足載せステップ37の内側端縁からそれぞれ上方
に向って一体的に突出する左右一対の側板40,40
と、これら側板40,40の上端縁同士を互いに一体的
に結合させる上部板41とで構成され、この上部板41
の上面に前記シート32が着脱自在に載置されている。
【0033】平面視で、上記内燃機関13に対応して上
記上部板41にシート下開口43が形成され、このシー
ト下開口43は、上記上部板41に対する上記シート3
2の着脱により、開閉自在とされている。そして、開か
れた上記シート下開口43を通して、船体3の外部から
上記内燃機関13の保守、点検作業ができることとされ
ている。
【0034】上記各足載せステップ37の外側方におけ
る上記デッキ5の各側端部がそれぞれ上方に向って膨出
させられて左右一対のブルワーク45,45が形成され
ている。これら各ブルワーク45は、上記船体3の幅方
向で、上記足載せステップ37の外側端縁から一旦上方
に向って一体的に延出させられた後、その延出端縁がそ
の外側方で下方に向って折り返され、その折り返された
端縁が前記ハル4に結合させられてこれが前記したガン
ネル6とされている。
【0035】上記デッキ5の後部では、上記各ブルワー
ク45の後部が、船体3の幅方向でその中央部38側に
向って膨出させられ、このブルワーク膨出部46の膨出
端が上記シート台39の後部に一体化されている。この
ため、上記ブルワーク膨出部46により、上記シート台
39とブルワーク45とが互いに補強されて、これらの
強度と剛性とが向上させられている。
【0036】上記シート台39の後面と、左右ブルワー
ク膨出部46,46の各後面との間で、デッキ5の中央
部38における後端部が再乗船フロア47とされてい
る。
【0037】図1、2、4において、上記船体3の前部
に、船首の物入れ装置50が設けられている。
【0038】上記物入れ装置50は、上方に向って開口
する樹脂製の物入れ容器51を有している。この物入れ
容器51は上記船体3の内部に設けられ、この物入れ容
器51の内部の空間が物入れ空間52とされ、この物入
れ空間52に小物が収納可能とされている。上記船体3
のデッキ5の外部と上記物入れ空間52とを互いに連通
させる物入れ開口53が上記デッキ5の前部に形成さ
れ、上記物入れ開口53を通し、デッキ5の外部から上
記物入れ空間52に小物が挿抜自在とされている。な
お、上記物入れ容器51の開口は、鉛直上方に向って開
口するものと、鉛直線に対し傾斜して開口しているもの
とを含む。
【0039】上記物入れ開口53をその上方から開閉自
在に閉じる樹脂製の蓋体55が設けられている。この蓋
体55は、その前端部が上記デッキ5にヒンジ56によ
り枢支され、このヒンジ56を中心として上記蓋体55
が上下に回動自在とされ、この回動で、上記物入れ開口
53が開閉自在とされている。
【0040】上記物入れ開口53を蓋体55で閉じたと
き、上記物入れ開口53の開口縁と、蓋体55の外縁部
との間にシール材57が介設され、このシール材57に
より、上記物入れ開口53が蓋体55により略水密に閉
じられている。上記シール材57は蓋体55に保持され
ている。また、上記蓋体55は中空状で、その内部に密
閉空間58が設けられている。このため、船体3の上部
の浮力が増すために、船艇1の転覆時における復原性が
向上する。
【0041】図1、4で示すように、上記船体3の側
面、および背面(正面)視の縦断面でみて、上記物入れ
空間52の少なくとも上端部の幅寸法Wは上記物入れ開
口53の幅寸法wよりも大きくされている。
【0042】このため、図4中二点鎖線で示した従来の
物入れ容器に比べて、この実施の形態では、船体3の内
部の余剰空間が十分に利用されて、物入れ空間52の容
量が十分に大きくさせられている。
【0043】一方、上記デッキ5に物入れ開口53を形
成したことから、上記デッキ5の強度や剛性が低下しが
ちになるが、上記したように、物入れ空間52の上端部
の幅寸法Wを上記物入れ開口53の幅寸法wよりも大き
くしたため、この物入れ開口53の大きさは、上記物入
れ空間52の容量を大きくさせたことにかかわらず、小
さいままに保つことができる。
【0044】よって、上記したようにデッキ5に物入れ
開口53を形成しても、上記デッキ5の強度や剛性の低
下は抑制される。
【0045】上記物入れ容器51の上部開口縁は、その
全周の全体が上記デッキ5の前部の下面に接合させら
れ、かつ、その接合部の全周の全体が目張りシート61
で覆われ、これら物入れ容器51の上部開口縁と、デッ
キ5の下面と、目張りシート61とが前記FRP製とし
て互いに隙間なく気密状に接着され、この結果、上記デ
ッキ5に物入れ容器51が強固に一体成形されている。
【0046】このため、上記物入れ容器51によって、
上記デッキ5の剛性と強度とが、より向上させられる。
【0047】更に、上記したようにデッキ5に物入れ容
器51を一体成形したことから、これら両者の接合部の
間を通して船体3の内部に水が浸入するという従来の問
題は解消され、その分、船体3の内部への水の浸入が防
止される。
【0048】また、上記船体3の正面視(背面視)の縦
断面におけるデッキ5の形状は上方に向って円弧状に突
出する凸形状とされている。このデッキ5に形成した上
記物入れ開口53の少なくとも一部よりも下方の上記デ
ッキ5の天井面を含む内面に、上記物入れ容器51が前
記したように接着させられて一体化されている。
【0049】ところで、上記船体3を正面視の縦断面で
みて、凸形状のデッキ5に物入れ開口53を成形する場
合に、上記物入れ開口53の幅寸法wを大きくしようと
すると、これを大きくした分、上記物入れ開口53の位
置が低くなって、この物入れ開口53に波がかかり易く
なり、もって、この物入れ開口53を通し上記物入れ空
間52に水が浸入し易くなる。
【0050】そこで、上記したように、上記船体3を正
面視の縦断面でみて、物入れ開口53の幅寸法wよりも
物入れ空間52の上端部の幅寸法Wを大きくし、かつ、
上記物入れ開口53の少なくとも一部よりも下方のデッ
キ5の内面に物入れ容器51を接着させたのであり、即
ち、上記物入れ空間52の容量を大きくする一方、上記
物入れ開口53の幅寸法wを小さくさせ、これにより、
この物入れ開口53の位置を高くさせている。
【0051】このようにして、上記物入れ開口53に波
がかかることを抑制させて、この物入れ開口53を通し
上記物入れ空間52に水が浸入することが防止されてい
る。
【0052】また、上記したように、デッキ5は凸形状
であって、このデッキ5の内面に物入れ容器51を接着
させたため、この物入れ容器51内の物入れ空間52
が、上記凸形状のデッキ5の天井面(下面)まで延長さ
れて、物入れ空間52の容量が増大することとなる。
【0053】よって、上記物入れ容器51をある程度小
さくして船艇1の重量増を少なく抑えたとしても、物入
れ空間52の容量を十分に大きくできる。
【0054】上記船体3を成形させる場合には、まず、
上記したように、デッキ5に物入れ容器51を一体成形
して、サブアッセンブリとし、これと上記ハル4とを結
合させることとされている。
【0055】図1において、上記物入れ容器51の後部
板には点検孔59が形成され、この点検孔59はカバー
60により開閉自在に閉じられている。上記蓋体55を
上方に回動させて上記物入れ開口53を開けると共に、
上記カバー60を取り外して上記点検孔59を開けれ
ば、上記物入れ開口53と点検孔59とを通して、上記
メータ34等の船体3の構成部品の保守、点検ができる
こととされている。
【0056】図1、2、4において、上記物入れ容器5
1の内底部をその下方に連通させる排水孔62が上記物
入れ容器51に形成され、また、この排水孔62を開閉
自在に閉じるドレンプラグ63が設けられている。
【0057】上記ドレンプラグ63を取り外せば、上記
物入れ容器51の内底部に溜っていた水が上記排水孔6
2を通して上記物入れ容器51の下方で船体3の内部に
排水される。この排水された水は、図示しないビルジポ
ンプによって、船体3の外部に排水される。
【0058】図2、3、5、7において、上記船体3の
後部に、船尾の物入れ装置50が左右一対設けられてい
る。
【0059】上記各物入れ装置50は、前記した船首の
物入れ装置50と同様に、物入れ容器51、物入れ空間
52、物入れ開口53、蓋体55、ヒンジ56、シール
材57、排水孔62、ドレンプラグ63を備えている。
【0060】上記の場合、物入れ開口53は、上記シー
ト32の近傍で、上記ブルワーク膨出部46を含むブル
ワーク45の上面板に形成されている。また、上記物入
れ容器51は上記ブルワーク45の上面板に一体成形さ
れている。
【0061】上記各物入れ装置50のヒンジ56は、船
体3の幅方向で、蓋体55の外側端部をデッキ5に枢支
させており、上記蓋体55の内側端部が上下に回動自在
とする回動端部とされている。
【0062】上記蓋体55の回動端部は、上記シート3
2の側方近傍に位置している。このため、上記シート3
2に着座したライダーは、その着座姿勢のままで上記蓋
体55を把持してこれを容易に回動させることができ、
かつ、上記物入れ開口53を通して物入れ空間52に小
物を容易に挿抜できることとされている。
【0063】図2、3、5、7において、上記ブルワー
ク膨出部46の前面壁65にはパッド66が着脱自在に
取り付けられている。上記前面壁65および/もしくは
パッド66には、上記シート32に着座したライダーの
足の後面が当接可能とされている。
【0064】このため、上記前面壁65および/もしく
はパッド66に足の後面を当接させれば、上記ライダー
の足が上記デッキ5側に、より確実に保持される。
【0065】図2、5、7において、上記シート32
と、左右物入れ装置50,50の各蓋体55との間に
は、それぞれ把手67が設けられ、これら把手67は上
記ブルワーク膨出部46に支持されている。
【0066】図2、3、5、7において、上記各足載せ
ステップ37の後部の内底部を、上記再乗船フロア47
に連通させる左右一対の排水チューブ69が設けられ、
この排水チューブ69は後上がり状に延びている。この
場合、上記排水チューブ69の前端開口の下端縁の高さ
は、上記足載せステップ37の後端部の上面の高さとほ
ぼ一致させられている。
【0067】このため、上記船艇1が前方に加速しなが
ら推進するとき、上記各足載せステップ37内に溜って
いた水は、これがわずかであるとしても、その慣性力
で、直ちに上記排水チューブ69を通って再乗船フロア
47に排水される。この場合、排水チューブ69の前端
よりも後端の方が上側に位置しており、このため、上記
排水チューブ69内にその後端から水が入り込んで、上
記足載せステップ37内に逆流するということは防止さ
れる。
【0068】なお、上記排水チューブ69に、後方に向
ってのみ水を流動させる一方向弁を設けてもよい。これ
を設けると、上記逆流はより確実に防止される。また、
上記排水チューブ69はほぼ水平に後方に向って延びる
ようにしてもよい。
【0069】図1、2において、前後方向で、上記ハン
ドル31とシート32との間に他の物入れ装置72が設
けられている。
【0070】上記他の物入れ装置72は、上記ハンドル
31とシート32との間のデッキ5の部分に形成された
開口73を有している。この開口73を通し、上方に向
って開口する物入れ容器74が上記船体3の内部に挿抜
自在に挿入されている。上記物入れ容器74の上端に形
成された外向きフランジ74aが上記開口73の開口縁
の上面に載置されて、上記物入れ容器74が上記デッキ
5に支持されている。
【0071】上記物入れ容器74の内部の空間が小物7
6を収納可能とする物入れ空間77とされている。ま
た、上記物入れ容器74の上端が、上記物入れ空間77
に小物76を挿抜自在とさせる物入れ開口78とされ、
この物入れ開口78を開閉自在に閉じる蓋体79が設け
られている。この蓋体79は上記物入れ容器74にヒン
ジ80により上下に回動自在に枢支されている。
【0072】図2、3、5、7において、上記シート台
39の後部に更に他の物入れ装置83が設けられてい
る。
【0073】上記更に他の物入れ装置83は、前記した
他の物入れ装置72と同様に、上記シート台39の上部
板41の後部に形成された開口73、物入れ容器74、
外向きフランジ74a、小物76、物入れ空間77、物
入れ開口78、蓋体としてのシート32を備えている。
【0074】上記シート32は互いに別体の前部シート
と後部シートとに分割されている。前記したシート下開
口43は上記シート台39に対する上記前部シートの着
脱で開閉自在とされ、上記物入れ装置50の物入れ開口
78は上記シート台39に対する後部シートの着脱で開
閉自在とされている。
【0075】図7において、上記した船尾の左右物入れ
装置50,50の各物入れ容器51の外面と、上記した
更に他の物入れ装置83の物入れ容器74の外面と、前
記ハル4の内面とで囲まれた空間が他の物入れ空間84
とされている。図8において、上記シート台39からシ
ート32を取り外し、かつ、上記更に他の物入れ装置8
3の開口73から物入れ容器74を取り外せば、上記開
口73が開けられ、この開口73を通し、上記他の物入
れ空間84に小物76が挿抜自在とされる。
【0076】以下の各図は、第2、3の実施の形態を示
している。これら各実施の形態は、前記第1の実施の形
態と構成、作用において多くの点で共通している。そこ
で、これら共通するものについては、図面に共通の符号
を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主
に説明する。
【0077】(第2の実施の形態)
【0078】図9、10は、本発明の第2の実施の形態
を示している。
【0079】これによれば、船尾の物入れ装置50が有
する物入れ容器51は、船体3の幅方向のほぼ全体にわ
たり設けられ、上記物入れ容器51の物入れ空間52に
対し、左右物入れ開口53,53が設けられている。
【0080】上記構成によれば、船体3の内部の空間が
より十分に利用されて、物入れ空間52の容量が十分に
確保される。
【0081】また、上記物入れ空間52に対し左右一対
の物入れ開口53,53が設けられているため、これら
物入れ開口53,53を通して上記物入れ空間52に対
し、小物の挿抜が容易にできる。
【0082】上記物入れ容器51の底板には、排水孔6
2が形成され、この排水孔62を開閉自在とするドレン
プラグ63が設けられている。図10中仮想線で示すよ
うに、上記排水孔62からドレンプラグ63を取り外せ
ば、上記物入れ空間52と排水孔62とを通して前記ジ
ェット噴射手段27の保守、点検ができるようになって
いる。
【0083】(第3の実施の形態)
【0084】図11〜16は、本発明の第3の実施の形
態を示している。
【0085】図11〜14において、船首の物入れ装置
50が有する蓋体55は、平面視で上記物入れ開口53
よりも十分大きく形成されている。上記蓋体55の下面
(内面)にはリブ87が一体的に突設され、このリブ8
7によって、上記蓋体55の強度と剛性とが高められて
いる。上記蓋体55が上記物入れ開口53を覆ったと
き、上記リブ87の突出端がシール材57を介して上記
物入れ開口53の開口縁に圧接し、この物入れ開口53
が水密状に閉じられるようになっている。上記シール材
57は上記物入れ開口53の開口縁に保持されている。
【0086】また、上記したように、蓋体55が物入れ
開口53を閉じたとき、上記蓋体55は前記注入口14
bとキャップ14cをその上方から開閉自在に覆うこと
とされている。
【0087】このため、上記蓋体55によって、上記注
入口14bやキャップ14cに海水などの水が降り掛る
ことが防止される。よって、仮に、注入口14bに対し
キャップ14cが緩んでいたとしても、上記注入口14
bを通し燃料タンク14内に水が浸入するということは
防止されて、内燃機関13の駆動が不調になるというこ
とは防止される。
【0088】図11、12、15、16において、船尾
の各物入れ装置50が有する物入れ容器51は、上記ブ
ルワーク45の下方に設けられ、このブルワーク45の
内部から上記物入れ容器51の内部に至る空間が一体的
に連続する物入れ空間52とされている。
【0089】このため、船体3の内部の余剰空間である
上記ブルワーク45の内部の空間が、上記物入れ空間5
2として利用され、上記物入れ空間52の容量が大きく
されている。
【0090】また、上記の場合、上記船体3の幅方向
で、上記物入れ容器51の内側板51aは上記シート台
39の側板40の近傍に位置させられている。
【0091】このため、上記物入れ容器51を単にブル
ワーク45の下方に設けることに比べて、上記物入れ容
器51の内側板51aがシート台39の側板40の近傍
に位置させられて、上記物入れ空間52の幅寸法Wがよ
り大きくさせられたことにより、この物入れ空間52の
容量がより大きくさせられている。
【0092】ところで、ブルワーク45の内部など船体
3の各側部に設けられた各物入れ空間52の容量が大き
いと、その分、船体3の各側部における浮力が大きくな
って、船体3の転覆時に、この船体3を水面で180°
回転させて復原させる、という作業が極めて煩雑とな
る。
【0093】しかし、上記したように、物入れ容器51
の内側板51aは、デッキ5の中央部38に形成された
シート台39の側板40の近傍に位置させられ、また、
上記物入れ開口53は蓋体55で略水密に閉じられてい
る。このため、上記船体3の中央部寄りに上記物入れ空
間52による閉空間が設けられることとなる。
【0094】よって、船体3の浮力がその側部に偏って
大きくなるということが防止されて、転覆時の船体3の
復原性が向上することとなる。
【0095】なお、上記したように、物入れ装置50の
内側板51aをシート台39の側板40の近傍に位置さ
せる場合は、シート32の下方のシート台39に限定さ
れることはなく、上記シート台39の後方の近傍であっ
てもよい。また、上記物入れ容器51の内側板51a
は、上記シート台39の側板40よりも船体3の幅方向
の中央部側に位置させてもよく、このようにすれば、船
体3の復原性は、より向上する。
【0096】図16において、上記蓋体55の下面であ
る物入れ空間52の天井面は、船体3の幅方向で、この
船体3の中央部側に向うに従い高くなるよう傾斜させら
れている。
【0097】このため、船体3の中央部側の浮力が、そ
の側部に比べてより大きくなって、転覆時の船体3の復
原性が更に向上する。
【0098】図11、15において、上記ブルワーク4
5の内側板には、このブルワーク45の外部と、その内
部の物入れ空間52とを連通させるように物入れ開口5
3が形成されている。なお、図15中仮想線で示すよう
に、上記物入れ開口53に代え、もしくはこれと共に上
記足載せステップ37に物入れ開口53を設けてもよ
い。
【0099】このため、上記いずれかの物入れ開口53
を通して、ブルワーク45内や物入れ容器51内の物入
れ空間52に対し小物76の挿抜が容易にできる。即
ち、図16で示すように、物入れ空間52の後部に対し
ては広い面積の物入れ開口53が設けられており、この
ため、この物入れ開口53を通して上記物入れ空間52
の後部に対し小物76の挿抜が容易にできる。一方、上
記物入れ空間52の前部に対応するデッキ5には足載せ
ステップ37やブルワーク45が形成されていて大きい
物入れ開口53は設けにくいが、図15において、前記
したように、ブルワーク45および/もしくは足載せス
テップ37に上記した物入れ開口53を設けたため、こ
れら物入れ開口53を通して、上記物入れ空間52の前
部にも小物76を容易に挿抜させることができる。
【0100】図15、16において、上記物入れ容器5
1は、上記デッキ5の内面である下面に接着されて一体
成形されている。より具体的には、上記物入れ容器51
の上部開口縁のうち、ブルワーク45側の端部は、上記
ハル4とデッキ5の各側端部の間に挟み込まれて、これ
ら三部材4,5,51が互いに接着されて結合させられ
ている。このため、上記船体3に対する物入れ容器51
の結合強度が十分に向上すると共に、特に、上記三部材
4,5,51が結合させられたガンネル6の部分の強度
が向上して、船体3の強度が向上させられる。
【0101】また、上記デッキ5など船体3に対する物
入れ容器51の接着部は、前記シート下開口43や各物
入れ開口53を通して船体3の外部から手が届くことと
されている。このため、上記シート下開口43や物入れ
開口53を通して、上記デッキ5など船体3と物入れ容
器51との接着部に対する点検、整備作業が容易にでき
ることとなっている。
【0102】図11、12、15、16において、物入
れ容器51の内底面は前方に向うに従い低くなるよう前
下がりに傾斜させられている。また、上記物入れ容器5
1の物入れ空間52の後部に物入れ開口53が形成され
ている。
【0103】このため、小物76がサーフボードのよう
に長尺物である場合に、この小物76を上記物入れ空間
52に収納させようとするときには、まず、上記小物7
6の一端部を上記物入れ開口53を通して上記物入れ空
間52に挿入し、次に、上記小物76の他端部を上記前
方に向って押動させれば、上記小物76の一端部が上記
した前下がりの物入れ容器51の内底面上を前方に向っ
て円滑に摺動することとなる。
【0104】よって、上記物入れ空間52に対し、上記
したような小物76の収納作業は容易にできることとな
る。
【0105】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0106】請求項1の発明は、船体の内部に、上方に
向って開口する物入れ容器を設け、この物入れ容器の内
部の空間を物入れ空間とし、上記船体のデッキの外部と
上記物入れ空間とを互いに連通させる物入れ開口を設け
ると共に、この物入れ開口を開閉自在に閉じる蓋体を設
けた船艇の物入れ装置において、
【0107】上記物入れ開口を上記デッキに形成し、上
記船体を縦断面でみて、上記物入れ空間の上端部の幅寸
法を上記物入れ開口の幅寸法よりも大きくしてある。
【0108】このため、上記物入れ開口の大きさにかか
わらず、船体の内部の余剰空間を十分に利用することに
より、物入れ空間の容量を十分に大きくさせることがで
きる。
【0109】一方、上記デッキに物入れ開口を形成した
ことから、上記デッキの強度や剛性が低下しがちになる
が、上記したように、物入れ空間の幅寸法を上記物入れ
開口の幅寸法よりも大きくしたため、この物入れ開口の
大きさは、上記物入れ空間の容量を大きくさせたことに
かかわらず、小さいままに保たれる。
【0110】よって、上記したようにデッキに物入れ開
口を形成しても、上記デッキの強度や剛性の低下は抑制
される。
【0111】しかも、上記デッキに上記物入れ容器を一
体成形したため、この物入れ容器によって、上記デッキ
の剛性と強度とが、より向上させられる。
【0112】更に、上記したようにデッキに物入れ容器
を一体成形したことから、これら両者の接合部の間を通
して船体の内部に水が浸入するという従来の問題は解消
され、その分、船体の内部への水の浸入が防止される。
【0113】請求項2の発明は、上記船体の正面視の縦
断面における上記デッキの形状が上方に向って凸形状と
なるようにし、このデッキに形成した上記物入れ開口よ
りも下方の上記デッキの内面に上記物入れ容器を接着さ
せて一体化してあり、次の効果がある。
【0114】即ち、上記船体を正面視の縦断面でみて、
凸形状のデッキに物入れ開口を成形する場合に、上記物
入れ開口の幅寸法を大きくしようとすると、これを大き
くした分、上記物入れ開口の位置が低くなって、この物
入れ開口に波がかかり易くなり、もって、この物入れ開
口を通し上記物入れ空間に水が浸入し易くなる。
【0115】そこで、上記したように、上記船体を正面
視の縦断面でみて、物入れ開口の幅寸法よりも物入れ空
間の上端部の幅寸法を大きくし、かつ、上記物入れ開口
よりも下方のデッキの内面に物入れ容器を接着させたの
であり、即ち、上記物入れ空間の容量を大きくする一
方、上記物入れ開口の幅寸法を小さくさせ、これによ
り、この物入れ開口の位置を高くさせている。
【0116】よって、上記物入れ開口に波がかかること
が抑制されて、この物入れ開口を通し上記物入れ空間に
水が浸入することが防止される。
【0117】また、上記したように、デッキは凸形状で
あって、このデッキの内面に物入れ容器を接着させたた
め、この物入れ容器内の物入れ空間が、上記凸形状のデ
ッキの下面まで延長されて、物入れ空間の容量が増大す
ることとなる。
【0118】よって、上記物入れ容器をある程度小さく
して船艇の重量増を少なく抑えたとしても、物入れ空間
の容量を十分に大きくできる。
【0119】請求項3の発明は、船体のデッキの左右各
側部に足載せステップを形成し、これら左右足載せステ
ップの間の上記デッキの中央部を上方に膨出させてシー
ト台を形成し、このシート台を左右一対の側板と、これ
ら左右側板の上端縁同士を互いに一体的に結合させる上
部板とで構成し、この上部板の上面に跨座式のシートを
載置し、上記デッキの各側端部を上記足載せステップよ
りも上方に膨出させてブルワークを形成し、船体の内部
に、上方に向って開口する物入れ容器を設けた船艇にお
いて、
【0120】上記物入れ容器を上記ブルワークの下方に
設けて、このブルワークの内部から上記物入れ容器の内
部に至る空間を一体的な物入れ空間とし、上記デッキの
外部と上記物入れ空間とを互いに連通させる物入れ開口
を設けると共に、この物入れ開口を開閉自在に略水密に
閉じる蓋体を設けてある。
【0121】このため、船体の内部の余剰空間である上
記ブルワークの内部の空間が、上記物入れ空間として利
用されることとなる。
【0122】よって、上記物入れ空間の容量を大きくさ
せることができる。
【0123】また、上記の場合、上記船体の幅方向で、
上記物入れ容器の内側板を上記シート台の側板の近傍に
位置させ、もしくは上記シート台の側板よりも船体の幅
方向の中央部側に位置させてある。
【0124】このため、上記物入れ容器を単にブルワー
クの下方に設けることに比べて、上記物入れ容器の内側
板をシート台の側板の近傍に位置させ、上記物入れ空間
の幅寸法をより大きくさせたことにより、この物入れ空
間の容量がより大きくさせられる。
【0125】ところで、船体の各側部に設けられた各物
入れ空間の容量が大きいと、その分、船体の各側部にお
ける浮力が大きくなって、船体の転覆時に、この船体を
水面で180°回転させて復原させる、という作業が極
めて煩雑となる。
【0126】しかし、上記したように、物入れ容器の内
側板は、デッキの中央部に形成されたシート台の側板の
近傍に位置させられ、/もしくは上記シート台の側板よ
りも船体の幅方向の中央部側に位置させられ、また、上
記物入れ開口は蓋体で略水密に閉じられているため、上
記船体の中央寄りに上記物入れ空間による閉空間が設け
られることとなる。
【0127】よって、船体の浮力がその側部に偏って大
きくなるということが防止されて、転覆時の船体の復原
性が向上することとなる。
【0128】請求項4の発明は、上記物入れ空間の天井
面を、船体の幅方向で、この船体の中央部側に向うに従
い高くなるよう傾斜させてある。
【0129】このため、船体の中央部側の浮力が、その
側部に比べてより大きくなって、転覆時の船体の復原性
が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、船艇の前部側面断面図で
ある。
【図2】第1の実施の形態で、船艇の全体平面図であ
る。
【図3】第1の実施の形態で、船艇の後部側面断面図で
ある。
【図4】第1の実施の形態で、図1の4‐4線矢視断面
図である。
【図5】第1の実施の形態で、船艇の後部平面図であ
る。
【図6】第1の実施の形態で、図3の6‐6線矢視断面
図である。
【図7】第1の実施の形態で、図3の7‐7線矢視断面
図である。
【図8】第1の実施の形態で、図7で示したものの作用
説明図である。
【図9】第2の実施の形態で、図5に相当する図であ
る。
【図10】第2の実施の形態で、図7に相当する図であ
る。
【図11】第3の実施の形態で、船艇の全体側面部分断
面図である。
【図12】第3の実施の形態で、図2に相当する図であ
る。
【図13】第3の実施の形態で、図11の部分拡大図で
ある。
【図14】第3の実施の形態で、図12の14‐14線
矢視断面図である。
【図15】第3の実施の形態で、図6に相当する図であ
る。
【図16】第3の実施の形態で、図7に相当する図であ
る。
【符号の説明】
1 船艇 2 水 3 船体 5 デッキ 32 シート 37 足載せステップ 38 中央部 39 シート台 40 側板 41 上部板 43 シート下開口 45 ブルワーク 46 ブルワーク膨出部 50 物入れ装置 51 物入れ容器 51a 内側板 52 物入れ空間 53 物入れ開口 55 蓋体 76 小物 W 幅寸法 w 幅寸法

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体の内部に、上方に向って開口する物
    入れ容器を設け、この物入れ容器の内部の空間を物入れ
    空間とし、上記船体のデッキの外部と上記物入れ空間と
    を互いに連通させる物入れ開口を設けると共に、この物
    入れ開口を開閉自在に閉じる蓋体を設けた船艇の物入れ
    装置において、 上記物入れ開口を上記デッキに形成し、上記船体を縦断
    面でみて、上記物入れ空間の上端部の幅寸法を上記物入
    れ開口の幅寸法よりも大きくし、 上記デッキに上記物入れ容器を一体成形した船艇の物入
    れ装置。
  2. 【請求項2】 上記船体の正面視の縦断面における上記
    デッキの形状が上方に向って凸形状となるようにし、こ
    のデッキに形成した上記物入れ開口よりも下方の上記デ
    ッキの内面に上記物入れ容器を接着させて一体化した請
    求項1に記載の船艇の物入れ装置。
  3. 【請求項3】 船体のデッキの左右各側部に足載せステ
    ップを形成し、これら左右足載せステップの間の上記デ
    ッキの中央部を上方に膨出させてシート台を形成し、こ
    のシート台を左右一対の側板と、これら左右側板の上端
    縁同士を互いに一体的に結合させる上部板とで構成し、
    この上部板の上面に跨座式のシートを載置し、上記デッ
    キの各側端部を上記足載せステップよりも上方に膨出さ
    せてブルワークを形成し、上記船体の内部に、上方に向
    って開口する物入れ容器を設けた船艇において、 上記物入れ容器を上記ブルワークの下方に設けて、この
    ブルワークの内部から上記物入れ容器の内部に至る空間
    を一体的な物入れ空間とし、上記デッキの外部と上記物
    入れ空間とを互いに連通させる物入れ開口を設けると共
    に、この物入れ開口を開閉自在に略水密に閉じる蓋体を
    設け、 上記船体の幅方向で、上記物入れ容器の内側板を上記シ
    ート台の側板の近傍に位置させ、もしくは上記シート台
    の側板よりも船体の幅方向の中央部側に位置させた船艇
    の物入れ装置。
  4. 【請求項4】 上記物入れ空間の天井面を、船体の幅方
    向で、この船体の中央部側に向うに従い高くなるよう傾
    斜させた請求項3に記載の船艇の物入れ装置。
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