JPH10266052A - 不織布及びこの製造方法 - Google Patents
不織布及びこの製造方法Info
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- JPH10266052A JPH10266052A JP9087745A JP8774597A JPH10266052A JP H10266052 A JPH10266052 A JP H10266052A JP 9087745 A JP9087745 A JP 9087745A JP 8774597 A JP8774597 A JP 8774597A JP H10266052 A JPH10266052 A JP H10266052A
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- fibers
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 風合や濾過性能などに優れ、表面摩擦抵抗が
低いばかりでなく、表面耐性の優れる不織布、及びこの
製造方法を提供する。 【解決手段】 1種類以上の樹脂成分を除去して、平均
繊維径1μm以下の極細繊維Aを発生可能な除去型分割
性繊維から発生した極細繊維Aを主体とする絡合層と、
物理的作用により分割して、極細繊維Bを発生可能な物
理的分割性繊維から発生した極細繊維Bを含む絡合層を
少なくとも片表面に有する不織布及びその製造方法。
低いばかりでなく、表面耐性の優れる不織布、及びこの
製造方法を提供する。 【解決手段】 1種類以上の樹脂成分を除去して、平均
繊維径1μm以下の極細繊維Aを発生可能な除去型分割
性繊維から発生した極細繊維Aを主体とする絡合層と、
物理的作用により分割して、極細繊維Bを発生可能な物
理的分割性繊維から発生した極細繊維Bを含む絡合層を
少なくとも片表面に有する不織布及びその製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不織布及びこの製造
方法に関する。
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一樹脂成分(海成分)中に、この樹脂成
分を溶解除去できる溶剤に難溶性の樹脂成分(島成分)
を島状に分散させた、いわゆる海島型繊維が知られてお
り、この海島型繊維を含む繊維ウエブを形成し、絡合し
た後に、この海島型繊維の海成分を溶解除去して、島成
分からなる極細繊維を発生させた不織布が知られてい
る。この不織布は極細繊維を含んでいるため、風合や濾
過性能などに優れ、また、ウレタン樹脂を含浸するなど
して、人工皮革を形成できるため、利用価値の高いもの
である。同様の方法により、風合や濾過性能のより優れ
た不織布とするために、平均繊維径が1μm以下の極細
繊維を発生させると、表面摩擦抵抗の高いものとなり、
使用用途が限定されることがあった。そのため、風合や
濾過性能に優れ、しかも表面摩擦抵抗の低い不織布を、
本出願人は特願平8−103187号において提案し
た。
分を溶解除去できる溶剤に難溶性の樹脂成分(島成分)
を島状に分散させた、いわゆる海島型繊維が知られてお
り、この海島型繊維を含む繊維ウエブを形成し、絡合し
た後に、この海島型繊維の海成分を溶解除去して、島成
分からなる極細繊維を発生させた不織布が知られてい
る。この不織布は極細繊維を含んでいるため、風合や濾
過性能などに優れ、また、ウレタン樹脂を含浸するなど
して、人工皮革を形成できるため、利用価値の高いもの
である。同様の方法により、風合や濾過性能のより優れ
た不織布とするために、平均繊維径が1μm以下の極細
繊維を発生させると、表面摩擦抵抗の高いものとなり、
使用用途が限定されることがあった。そのため、風合や
濾過性能に優れ、しかも表面摩擦抵抗の低い不織布を、
本出願人は特願平8−103187号において提案し
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は風合や濾過性
能などに優れ、表面摩擦抵抗が低いばかりでなく、表面
耐性の優れる不織布及びこの製造方法を提供することを
目的とする。
能などに優れ、表面摩擦抵抗が低いばかりでなく、表面
耐性の優れる不織布及びこの製造方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の不織布は、1種
類以上の樹脂成分を除去して、平均繊維径1μm以下の
極細繊維Aを発生可能な除去型分割性繊維から発生した
極細繊維Aを主体とする絡合層と、物理的作用により分
割して、極細繊維Bを発生可能な物理的分割性繊維から
発生した極細繊維Bを含む絡合層を少なくとも片表面に
有するものである。このように平均繊維径1μm以下の
極細繊維Aを主体とする層を含んでいるため風合や濾過
性能などに優れ、極細繊維Bを発生可能な物理的分割性
繊維から発生した極細繊維Bを含む絡合層を少なくとも
片表面に有するため、少なくとも片面の表面摩擦抵抗が
低く、しかも極細繊維Aを主体とする層、極細繊維Bを
含む層のいずれの層も絡合しているため、表面耐性も優
れている。
類以上の樹脂成分を除去して、平均繊維径1μm以下の
極細繊維Aを発生可能な除去型分割性繊維から発生した
極細繊維Aを主体とする絡合層と、物理的作用により分
割して、極細繊維Bを発生可能な物理的分割性繊維から
発生した極細繊維Bを含む絡合層を少なくとも片表面に
有するものである。このように平均繊維径1μm以下の
極細繊維Aを主体とする層を含んでいるため風合や濾過
性能などに優れ、極細繊維Bを発生可能な物理的分割性
繊維から発生した極細繊維Bを含む絡合層を少なくとも
片表面に有するため、少なくとも片面の表面摩擦抵抗が
低く、しかも極細繊維Aを主体とする層、極細繊維Bを
含む層のいずれの層も絡合しているため、表面耐性も優
れている。
【0005】本発明の不織布の製造方法は、除去型分割
性繊維を主体とする繊維ウエブと、物理的分割性繊維を
含む繊維ウエブの、少なくとも2つの繊維ウエブを、物
理的分割性繊維を含む繊維ウエブが少なくとも片表面を
形成できるように積層する工程、該積層した繊維ウエブ
に流体流を作用させて、該物理的分割性繊維を分割して
極細繊維Bを発生させると共に絡合して絡合繊維ウエブ
を形成する工程、該除去型分割性繊維の1種類以上の樹
脂成分を除去して、極細繊維Aを発生させて、除去絡合
繊維ウエブを形成する工程、及び除去絡合繊維ウエブに
再度流体流を作用させて不織布を形成する工程、とを含
んでいる。そのため、本発明の不織布を容易に製造でき
る方法である。
性繊維を主体とする繊維ウエブと、物理的分割性繊維を
含む繊維ウエブの、少なくとも2つの繊維ウエブを、物
理的分割性繊維を含む繊維ウエブが少なくとも片表面を
形成できるように積層する工程、該積層した繊維ウエブ
に流体流を作用させて、該物理的分割性繊維を分割して
極細繊維Bを発生させると共に絡合して絡合繊維ウエブ
を形成する工程、該除去型分割性繊維の1種類以上の樹
脂成分を除去して、極細繊維Aを発生させて、除去絡合
繊維ウエブを形成する工程、及び除去絡合繊維ウエブに
再度流体流を作用させて不織布を形成する工程、とを含
んでいる。そのため、本発明の不織布を容易に製造でき
る方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の不織布は、1種類以上の
樹脂成分を除去して、平均繊維径1μm以下の極細繊維
Aを発生可能な除去型分割性繊維から発生した極細繊維
Aを主体とする絡合層を有するため、風合や濾過性能に
優れている。風合などにより優れるように、極細繊維A
の平均繊維径は0.7μm以下であるのがより好まし
い。また、極細繊維Aの平均繊維径は繊維の脱落が生じ
にくいように、0.01μm以上であるのが好ましい。
樹脂成分を除去して、平均繊維径1μm以下の極細繊維
Aを発生可能な除去型分割性繊維から発生した極細繊維
Aを主体とする絡合層を有するため、風合や濾過性能に
優れている。風合などにより優れるように、極細繊維A
の平均繊維径は0.7μm以下であるのがより好まし
い。また、極細繊維Aの平均繊維径は繊維の脱落が生じ
にくいように、0.01μm以上であるのが好ましい。
【0007】なお、本発明において、繊維が異形断面形
状を有する場合には、異形断面の断面積と同じ断面積を
有する円の直径をその繊維の繊維径とし、無作為に選ん
だ50本の繊維の平均値を平均繊維径という。
状を有する場合には、異形断面の断面積と同じ断面積を
有する円の直径をその繊維の繊維径とし、無作為に選ん
だ50本の繊維の平均値を平均繊維径という。
【0008】この除去型分割性繊維としては、例えば、
図1に繊維断面模式図を示すように、除去剤で除去可能
なX成分中に、このX成分の除去剤に難除去性のY成分
が島状に配置及び/又は分散した海島型繊維があり、こ
の海島型繊維のX成分を除去することにより、Y成分か
らなる極細繊維Aを発生可能である。
図1に繊維断面模式図を示すように、除去剤で除去可能
なX成分中に、このX成分の除去剤に難除去性のY成分
が島状に配置及び/又は分散した海島型繊維があり、こ
の海島型繊維のX成分を除去することにより、Y成分か
らなる極細繊維Aを発生可能である。
【0009】この除去型分割性繊維の1種類以上の樹脂
成分を除去できる除去剤としては、例えば、溶剤、酵
素、微生物などがあり、これらの中でも、溶剤は除去速
度が速く、取り扱いやすいため好適に使用できる。この
溶剤の中でも、水系のものは取り扱いやすく、処理しや
すいので、好適に使用できる。本発明における除去可能
とは、樹脂成分の95mass%以上除去できることを
いい、難除去性とは、樹脂成分を除去する条件下におい
て、樹脂成分の5mass%以下しか除去されないこと
をいう。
成分を除去できる除去剤としては、例えば、溶剤、酵
素、微生物などがあり、これらの中でも、溶剤は除去速
度が速く、取り扱いやすいため好適に使用できる。この
溶剤の中でも、水系のものは取り扱いやすく、処理しや
すいので、好適に使用できる。本発明における除去可能
とは、樹脂成分の95mass%以上除去できることを
いい、難除去性とは、樹脂成分を除去する条件下におい
て、樹脂成分の5mass%以下しか除去されないこと
をいう。
【0010】別の除去型分割性繊維としては、図2に繊
維断面模式図を示すように、除去剤で除去可能なX成分
とX成分の除去剤に難除去性のY成分、又は、除去剤で
除去可能なY成分とY成分の除去剤に難除去性のX成分
とを、交互に層状に積層した多重バイメタル型繊維があ
り、この多重バイメタル型繊維のX成分又はY成分を除
去することにより、Y成分又はX成分からなる、略台形
断面形状を有する極細繊維Aを主として発生可能であ
る。
維断面模式図を示すように、除去剤で除去可能なX成分
とX成分の除去剤に難除去性のY成分、又は、除去剤で
除去可能なY成分とY成分の除去剤に難除去性のX成分
とを、交互に層状に積層した多重バイメタル型繊維があ
り、この多重バイメタル型繊維のX成分又はY成分を除
去することにより、Y成分又はX成分からなる、略台形
断面形状を有する極細繊維Aを主として発生可能であ
る。
【0011】更に別の除去型分割性繊維としては、図3
(a)、(b)に繊維断面模式図を示すように、除去剤
で除去可能なX成分をX成分の除去剤に難除去性のY成
分により、又は、Y成分の除去剤に難除去性のX成分を
除去剤で除去可能なY成分により、繊維の内部(好適に
は繊維軸)から繊維表面に伸びてX成分を分割した菊花
型繊維があり、この菊花型繊維のX成分又はY成分を除
去することにより、Y成分又はX成分からなる、米字形
状又は扇形状の断面形状を有する極細繊維Aを発生可能
である。
(a)、(b)に繊維断面模式図を示すように、除去剤
で除去可能なX成分をX成分の除去剤に難除去性のY成
分により、又は、Y成分の除去剤に難除去性のX成分を
除去剤で除去可能なY成分により、繊維の内部(好適に
は繊維軸)から繊維表面に伸びてX成分を分割した菊花
型繊維があり、この菊花型繊維のX成分又はY成分を除
去することにより、Y成分又はX成分からなる、米字形
状又は扇形状の断面形状を有する極細繊維Aを発生可能
である。
【0012】なお、いずれの場合も除去型分割性繊維が
2種類の樹脂成分からなる場合について説明したが、3
種類以上の樹脂成分からなっていても良く、3種類の樹
脂成分からなれば2種類以下の極細繊維Aを発生可能で
あり、4種類の樹脂成分からなれば、3種類以下の極細
繊維Aを発生可能である。
2種類の樹脂成分からなる場合について説明したが、3
種類以上の樹脂成分からなっていても良く、3種類の樹
脂成分からなれば2種類以下の極細繊維Aを発生可能で
あり、4種類の樹脂成分からなれば、3種類以下の極細
繊維Aを発生可能である。
【0013】除去型分割性繊維が3種類以上の樹脂成分
からなる場合としては、例えば、海島型繊維の少なくと
も1つの島成分が海島型、多重バイメタル型、菊花型、
芯鞘型、偏芯型、或はサイドバイサイド型になっている
もの、多重バイメタル型繊維の少なくとも1つの樹脂成
分単位(図2のX成分又はY成分)が海島型、多重バイ
メタル型、菊花型、芯鞘型、偏芯型、或はサイドバイサ
イド型になっているもの、菊花型繊維の少なくとも1つ
の樹脂成分単位(図3のX成分又はY成分)が海島型、
多重バイメタル型、菊花型、芯鞘型、偏芯型、或はサイ
ドバイサイド型になっているもの、などがある。このよ
うな除去型分割性繊維を使用することにより、より細い
極細繊維Aを発生させることができるので、風合のより
優れる不織布を形成できる。また、極細繊維Aが融着可
能であれば、融着することにより形態安定性に優れた不
織布を形成できる。更に、極細繊維Aが2種類以上の樹
脂成分からなり、その樹脂成分の収縮差を利用して、巻
縮を発現可能であれば、風合のより優れる不織布や、伸
縮性に優れる不織布を形成できる。
からなる場合としては、例えば、海島型繊維の少なくと
も1つの島成分が海島型、多重バイメタル型、菊花型、
芯鞘型、偏芯型、或はサイドバイサイド型になっている
もの、多重バイメタル型繊維の少なくとも1つの樹脂成
分単位(図2のX成分又はY成分)が海島型、多重バイ
メタル型、菊花型、芯鞘型、偏芯型、或はサイドバイサ
イド型になっているもの、菊花型繊維の少なくとも1つ
の樹脂成分単位(図3のX成分又はY成分)が海島型、
多重バイメタル型、菊花型、芯鞘型、偏芯型、或はサイ
ドバイサイド型になっているもの、などがある。このよ
うな除去型分割性繊維を使用することにより、より細い
極細繊維Aを発生させることができるので、風合のより
優れる不織布を形成できる。また、極細繊維Aが融着可
能であれば、融着することにより形態安定性に優れた不
織布を形成できる。更に、極細繊維Aが2種類以上の樹
脂成分からなり、その樹脂成分の収縮差を利用して、巻
縮を発現可能であれば、風合のより優れる不織布や、伸
縮性に優れる不織布を形成できる。
【0014】以上のような除去型分割性繊維の中でも、
海島型繊維や繊維断面において海島型の樹脂成分単位を
有する除去型分割性繊維は、平均繊維径1μm以下の極
細繊維Aを発生しやすいため、好適に使用できる。
海島型繊維や繊維断面において海島型の樹脂成分単位を
有する除去型分割性繊維は、平均繊維径1μm以下の極
細繊維Aを発生しやすいため、好適に使用できる。
【0015】このような除去型分割性繊維から発生可能
な極細繊維Aは、単一の繊維径を有している必要はな
く、大小様々な繊維径を有していても良いが、風合を損
なわないように、平均繊維径が1μm以下である必要が
ある。なお、除去型分割性繊維1本から発生可能な極細
繊維Aの本数は、特に限定するものではないが、3〜1
5,000本程度が適当である。また、繊維断面形状の
異なる極細繊維Aが混在していても良い。
な極細繊維Aは、単一の繊維径を有している必要はな
く、大小様々な繊維径を有していても良いが、風合を損
なわないように、平均繊維径が1μm以下である必要が
ある。なお、除去型分割性繊維1本から発生可能な極細
繊維Aの本数は、特に限定するものではないが、3〜1
5,000本程度が適当である。また、繊維断面形状の
異なる極細繊維Aが混在していても良い。
【0016】この除去型分割性繊維を構成する樹脂成分
としては、繊維形成能のある、例えば、ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン系共重合体などのポリアミド、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト系共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート系共重合体などのポリエステル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなど
のポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリスチレンなどのビニル重合体、或いは、ポリグ
リコール酸、グリコール酸共重合体、ポリ乳酸、乳酸共
重合体などの脂肪族ポリエステル系重合体、この脂肪族
ポリエステル系重合体にカプラミド、テトラメチレンア
ジパミド、ウンデカナミド、ラウロラクタミド、ヘキサ
メチレンアジパミドなどの脂肪族アミドが共重合した脂
肪族ポリエステルアミド系共重合体などの中から、ある
除去剤に対して、除去可能な樹脂と難除去性の樹脂と
を、少なくとも1種類づつ含むように組み合わせれば良
い。例えば、除去可能な樹脂と難除去性の樹脂とを1種
類づつ含む場合、パークレンの除去剤に対して、除去可
能なポリスチレンと難除去性のポリアミド、トルエンの
除去剤に対して、除去可能なポリエチレンと難除去性の
ポリアミド、アルカリ水溶液の除去剤に対して、除去可
能なポリエステルと難除去性のポリオレフィンなどの組
み合わせがある。これらの中でも、アルカリ水溶液は除
去剤として取り扱いやすいので、ポリエステルとポリオ
レフィン(特にポリプロピレン)との組み合わせが好適
である。
としては、繊維形成能のある、例えば、ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン系共重合体などのポリアミド、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト系共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート系共重合体などのポリエステル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなど
のポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリスチレンなどのビニル重合体、或いは、ポリグ
リコール酸、グリコール酸共重合体、ポリ乳酸、乳酸共
重合体などの脂肪族ポリエステル系重合体、この脂肪族
ポリエステル系重合体にカプラミド、テトラメチレンア
ジパミド、ウンデカナミド、ラウロラクタミド、ヘキサ
メチレンアジパミドなどの脂肪族アミドが共重合した脂
肪族ポリエステルアミド系共重合体などの中から、ある
除去剤に対して、除去可能な樹脂と難除去性の樹脂と
を、少なくとも1種類づつ含むように組み合わせれば良
い。例えば、除去可能な樹脂と難除去性の樹脂とを1種
類づつ含む場合、パークレンの除去剤に対して、除去可
能なポリスチレンと難除去性のポリアミド、トルエンの
除去剤に対して、除去可能なポリエチレンと難除去性の
ポリアミド、アルカリ水溶液の除去剤に対して、除去可
能なポリエステルと難除去性のポリオレフィンなどの組
み合わせがある。これらの中でも、アルカリ水溶液は除
去剤として取り扱いやすいので、ポリエステルとポリオ
レフィン(特にポリプロピレン)との組み合わせが好適
である。
【0017】他方、物理的作用により分割して極細繊維
Bを発生可能な物理的分割性繊維から発生した極細繊維
B及び/又は超極細繊維B’を含む絡合層を、少なくと
も片表面に有することにより、除去型分割性繊維から発
生した極細繊維Aによる風合、濾過性能などの特性を損
なうことなく、表面摩擦抵抗の低い層を形成している。
そのため、両表面とも摩擦抵抗が低い方が好適である場
合には、両表面層を極細繊維B及び/又は超極細繊維
B’を含む絡合層とする。
Bを発生可能な物理的分割性繊維から発生した極細繊維
B及び/又は超極細繊維B’を含む絡合層を、少なくと
も片表面に有することにより、除去型分割性繊維から発
生した極細繊維Aによる風合、濾過性能などの特性を損
なうことなく、表面摩擦抵抗の低い層を形成している。
そのため、両表面とも摩擦抵抗が低い方が好適である場
合には、両表面層を極細繊維B及び/又は超極細繊維
B’を含む絡合層とする。
【0018】この物理的分割性繊維としては、例えば、
図1に繊維断面模式図を示すように、物理的作用により
分割可能なX成分中に、X成分とは貧相溶性のY成分を
島状に配置及び/又は分散した海島型繊維があり、この
海島型繊維を分割することにより、X成分からなる極細
繊維B1、Y成分からなる極細繊維B2、及びX成分とY
成分とが混在する極細繊維B3とを発生可能である。な
お、Y成分が大小様々な島成分からなると、物理的作用
により分割しやすいので、好適な海島型繊維である。特
に、物理的分割性繊維の直径に対して、0.06〜0.
2の直径(好適には0.08〜0.18の直径)を有す
る島成分を含んだ物理的分割性繊維は分割しやすく、し
かも絡合しやすいので好適に使用できる。なお、この島
成分として、径が1〜5μmのものを含んでいれば、分
割して絡合した後に、更に海成分であるX成分を除去し
て、超極細繊維B’を発生させたとしても、表面摩擦抵
抗を低くできる。
図1に繊維断面模式図を示すように、物理的作用により
分割可能なX成分中に、X成分とは貧相溶性のY成分を
島状に配置及び/又は分散した海島型繊維があり、この
海島型繊維を分割することにより、X成分からなる極細
繊維B1、Y成分からなる極細繊維B2、及びX成分とY
成分とが混在する極細繊維B3とを発生可能である。な
お、Y成分が大小様々な島成分からなると、物理的作用
により分割しやすいので、好適な海島型繊維である。特
に、物理的分割性繊維の直径に対して、0.06〜0.
2の直径(好適には0.08〜0.18の直径)を有す
る島成分を含んだ物理的分割性繊維は分割しやすく、し
かも絡合しやすいので好適に使用できる。なお、この島
成分として、径が1〜5μmのものを含んでいれば、分
割して絡合した後に、更に海成分であるX成分を除去し
て、超極細繊維B’を発生させたとしても、表面摩擦抵
抗を低くできる。
【0019】本発明における物理的作用としては、例え
ば、ニードルパンチの作用、水流などの流体流の作用、
カレンダーの作用、或は平板プレスの作用などがある。
これらの中でも、物理的分割性繊維の分割と同時に絡合
できる、ニードルパンチの作用や水流などの流体流の作
用が好適であり、より均一に分割し、絡合できる水流な
どの流体流の作用がより好適である。
ば、ニードルパンチの作用、水流などの流体流の作用、
カレンダーの作用、或は平板プレスの作用などがある。
これらの中でも、物理的分割性繊維の分割と同時に絡合
できる、ニードルパンチの作用や水流などの流体流の作
用が好適であり、より均一に分割し、絡合できる水流な
どの流体流の作用がより好適である。
【0020】また、本発明の貧相溶性とは、対象となる
樹脂からサイドバイサイド型の複合繊維を紡糸し、この
複合繊維に指で剪断力を加えることによって、分割でき
る場合をいう。
樹脂からサイドバイサイド型の複合繊維を紡糸し、この
複合繊維に指で剪断力を加えることによって、分割でき
る場合をいう。
【0021】本発明の別の物理的分割性繊維としては、
図2に繊維断面模式図を示すように、X成分と、X成分
とは貧相溶性のY成分とを交互に層状に積層した多重バ
イメタル型繊維があり、この多重バイメタル型繊維に物
理的作用を施せば、X成分からなる極細繊維B1と、Y
成分からなる極細繊維B2とを発生可能である。
図2に繊維断面模式図を示すように、X成分と、X成分
とは貧相溶性のY成分とを交互に層状に積層した多重バ
イメタル型繊維があり、この多重バイメタル型繊維に物
理的作用を施せば、X成分からなる極細繊維B1と、Y
成分からなる極細繊維B2とを発生可能である。
【0022】更に別の物理的分割性繊維としては、図3
(a)、(b)に繊維断面模式図を示すように、X成分
を、X成分とは貧相溶性で、繊維の内部(好適には繊維
軸)から繊維表面に伸びるY成分で分割した菊花型繊維
があり、この菊花型繊維に物理的作用を施せば、X成分
からなる極細繊維B1と、Y成分からなる極細繊維B2と
を発生可能である。
(a)、(b)に繊維断面模式図を示すように、X成分
を、X成分とは貧相溶性で、繊維の内部(好適には繊維
軸)から繊維表面に伸びるY成分で分割した菊花型繊維
があり、この菊花型繊維に物理的作用を施せば、X成分
からなる極細繊維B1と、Y成分からなる極細繊維B2と
を発生可能である。
【0023】なお、いずれの場合も、2種類の樹脂成分
からなる場合について説明したが、物理的分割性繊維が
3種類以上の樹脂成分からなっていても良く、物理的分
割性繊維が3種類の樹脂成分からなれば、3種類の極細
繊維Bを発生可能であり、4種類の樹脂成分からなれ
ば、4種類の極細繊維Bを発生可能である。
からなる場合について説明したが、物理的分割性繊維が
3種類以上の樹脂成分からなっていても良く、物理的分
割性繊維が3種類の樹脂成分からなれば、3種類の極細
繊維Bを発生可能であり、4種類の樹脂成分からなれ
ば、4種類の極細繊維Bを発生可能である。
【0024】この3種類以上の樹脂成分からなる物理的
分割性繊維としては、例えば、物理的作用により分割可
能な海島型繊維の少なくとも1つの島成分が海島型、多
重バイメタル型、菊花型、芯鞘型、偏芯型、或はサイド
バイサイド型のもの、物理的作用により分割可能な多重
バイメタル型繊維の少なくとも1つの樹脂成分単位(図
2のX成分やY成分)が海島型、多重バイメタル型、菊
花型、芯鞘型、偏芯型、或はサイドバイサイド型のも
の、物理的作用により分割可能な菊花型繊維の少なくと
も1つの樹脂成分単位(図3のX成分やY成分)が海島
型、多重バイメタル型、菊花型、芯鞘型、偏芯型、或は
サイドバイサイド型のものを使用できる。このような物
理的分割性繊維を使用することにより、より細い超極細
繊維B’を発生可能であるため、風合のより優れる不織
布を形成できる。なお、繊維径1μm以下の超極細繊維
B’のみを発生させると、表面摩擦抵抗が高くなり、超
極細繊維B’で絡合した意味がなくなるので、1μmを
越える超極細繊維B’を含んでいるのが好ましい。ま
た、極細繊維B及び/又は超極細繊維B’が融着可能で
あれば、融着することにより、形態安定性により優れた
不織布を形成でき、更に、極細繊維B及び/又は超極細
繊維B’が2種類以上の樹脂成分からなり、その樹脂成
分の収縮差を利用して、巻縮を発現可能であれば、風合
のより優れる不織布や、伸縮性に優れる不織布を形成で
きる。
分割性繊維としては、例えば、物理的作用により分割可
能な海島型繊維の少なくとも1つの島成分が海島型、多
重バイメタル型、菊花型、芯鞘型、偏芯型、或はサイド
バイサイド型のもの、物理的作用により分割可能な多重
バイメタル型繊維の少なくとも1つの樹脂成分単位(図
2のX成分やY成分)が海島型、多重バイメタル型、菊
花型、芯鞘型、偏芯型、或はサイドバイサイド型のも
の、物理的作用により分割可能な菊花型繊維の少なくと
も1つの樹脂成分単位(図3のX成分やY成分)が海島
型、多重バイメタル型、菊花型、芯鞘型、偏芯型、或は
サイドバイサイド型のものを使用できる。このような物
理的分割性繊維を使用することにより、より細い超極細
繊維B’を発生可能であるため、風合のより優れる不織
布を形成できる。なお、繊維径1μm以下の超極細繊維
B’のみを発生させると、表面摩擦抵抗が高くなり、超
極細繊維B’で絡合した意味がなくなるので、1μmを
越える超極細繊維B’を含んでいるのが好ましい。ま
た、極細繊維B及び/又は超極細繊維B’が融着可能で
あれば、融着することにより、形態安定性により優れた
不織布を形成でき、更に、極細繊維B及び/又は超極細
繊維B’が2種類以上の樹脂成分からなり、その樹脂成
分の収縮差を利用して、巻縮を発現可能であれば、風合
のより優れる不織布や、伸縮性に優れる不織布を形成で
きる。
【0025】本発明の物理的分割性繊維を構成する樹脂
成分としては、前述の除去型分割性繊維と同様の繊維形
成能のある樹脂成分の中から、互いに貧相溶性のものを
含む2種類以上の樹脂成分を組み合わせれば良く、例え
ば、2種類の樹脂成分からなる場合、ポリアミドとポリ
エステル、ポリアミドとポリオレフィン、ポリエステル
とポリオレフィンなどの組み合わせがある。
成分としては、前述の除去型分割性繊維と同様の繊維形
成能のある樹脂成分の中から、互いに貧相溶性のものを
含む2種類以上の樹脂成分を組み合わせれば良く、例え
ば、2種類の樹脂成分からなる場合、ポリアミドとポリ
エステル、ポリアミドとポリオレフィン、ポリエステル
とポリオレフィンなどの組み合わせがある。
【0026】なお、物理型分割性繊維から発生可能な極
細繊維Bを構成する樹脂成分として、除去型分割性繊維
の樹脂成分の除去剤で、除去速度が遅いが除去可能なも
のを含んでいると、除去型分割性繊維の樹脂成分を除去
するのと同時に、極細繊維Bの樹脂成分の一部を除去で
き、風合のより優れた不織布を形成できるため好適であ
る。この極細繊維Bを構成する樹脂成分は、除去型分割
性繊維の樹脂成分の除去速度を1とした時に、この除去
型分割性繊維の樹脂成分を除去する除去剤により、0.
2〜0.7の除去速度であるのが好ましく、0.2〜
0.5の除去速度であるのがより好ましい。この極細繊
維Bの樹脂成分としては、例えば、除去型分割性繊維の
除去成分が共重合ポリエステルであり、除去剤が好適で
あるアルカリ水溶液である場合、ポリエステル、ポリブ
チレンサクシネートなどのジオールとジカルボン酸の縮
重合体などがある。
細繊維Bを構成する樹脂成分として、除去型分割性繊維
の樹脂成分の除去剤で、除去速度が遅いが除去可能なも
のを含んでいると、除去型分割性繊維の樹脂成分を除去
するのと同時に、極細繊維Bの樹脂成分の一部を除去で
き、風合のより優れた不織布を形成できるため好適であ
る。この極細繊維Bを構成する樹脂成分は、除去型分割
性繊維の樹脂成分の除去速度を1とした時に、この除去
型分割性繊維の樹脂成分を除去する除去剤により、0.
2〜0.7の除去速度であるのが好ましく、0.2〜
0.5の除去速度であるのがより好ましい。この極細繊
維Bの樹脂成分としては、例えば、除去型分割性繊維の
除去成分が共重合ポリエステルであり、除去剤が好適で
あるアルカリ水溶液である場合、ポリエステル、ポリブ
チレンサクシネートなどのジオールとジカルボン酸の縮
重合体などがある。
【0027】また、極細繊維Bが2種類以上の樹脂成分
からなり、1種類以上の樹脂成分を除去して、繊維径1
μmを越える超極細繊維B’を含んで発生可能である場
合には、表面摩擦抵抗を低くする作用を損なうことな
く、風合のより優れた不織布を形成できる。この極細繊
維Bの樹脂成分は除去型分割性繊維の樹脂成分を除去す
るのと同時に除去しても良いし、除去型分割性繊維の樹
脂成分を除去した後に極細繊維Bの樹脂成分を除去して
も良いし、或は極細繊維Bの樹脂成分を除去した後に除
去型分割性繊維の樹脂成分を除去しても良い。除去型分
割性繊維の樹脂成分と極細繊維Bの樹脂成分とを同時に
除去する場合には、極細繊維Bを構成する樹脂として、
除去型分割性繊維の樹脂成分の除去速度を1としたら、
この除去型分割性繊維の樹脂成分を除去する除去剤によ
り、0.7以上、好適には0.8以上、最も好適には
0.9以上の除去速度で除去可能な樹脂成分と、0.2
以下、好適には0.1以下、最も好適には0.05以下
しか除去されない樹脂成分とを含んでいるのが好まし
い。
からなり、1種類以上の樹脂成分を除去して、繊維径1
μmを越える超極細繊維B’を含んで発生可能である場
合には、表面摩擦抵抗を低くする作用を損なうことな
く、風合のより優れた不織布を形成できる。この極細繊
維Bの樹脂成分は除去型分割性繊維の樹脂成分を除去す
るのと同時に除去しても良いし、除去型分割性繊維の樹
脂成分を除去した後に極細繊維Bの樹脂成分を除去して
も良いし、或は極細繊維Bの樹脂成分を除去した後に除
去型分割性繊維の樹脂成分を除去しても良い。除去型分
割性繊維の樹脂成分と極細繊維Bの樹脂成分とを同時に
除去する場合には、極細繊維Bを構成する樹脂として、
除去型分割性繊維の樹脂成分の除去速度を1としたら、
この除去型分割性繊維の樹脂成分を除去する除去剤によ
り、0.7以上、好適には0.8以上、最も好適には
0.9以上の除去速度で除去可能な樹脂成分と、0.2
以下、好適には0.1以下、最も好適には0.05以下
しか除去されない樹脂成分とを含んでいるのが好まし
い。
【0028】この極細繊維Bの樹脂成分の組み合わせと
しては、例えば、除去型分割性繊維の除去成分が共重合
ポリエステルで、除去剤が好適であるアルカリ水溶液で
あり、2種類の樹脂成分からなる場合、0.9以上の除
去速度を有するポリエステルと0.2以下の除去速度を
有するポリオレフィン、0.9以上の除去速度を有する
ポリ乳酸と0.2以下の除去速度を有するポリオレフィ
ンなどの組み合わせがある。
しては、例えば、除去型分割性繊維の除去成分が共重合
ポリエステルで、除去剤が好適であるアルカリ水溶液で
あり、2種類の樹脂成分からなる場合、0.9以上の除
去速度を有するポリエステルと0.2以下の除去速度を
有するポリオレフィン、0.9以上の除去速度を有する
ポリ乳酸と0.2以下の除去速度を有するポリオレフィ
ンなどの組み合わせがある。
【0029】他方、除去型分割性繊維の樹脂成分の除去
とは別に極細繊維Bの樹脂成分を除去する必要のある樹
脂成分の組み合わせとしては、例えば、除去型分割性繊
維の除去成分が共重合ポリエステルで、除去剤がアルカ
リ水溶液であり、極細繊維Bの樹脂成分がポリスチレン
とナイロンを含む場合、除去型分割性繊維の除去成分が
ポリ乳酸で、除去剤がアルカリ水溶液であり、極細繊維
Bの樹脂成分がポリエチレンとナイロンを含む場合など
がある。
とは別に極細繊維Bの樹脂成分を除去する必要のある樹
脂成分の組み合わせとしては、例えば、除去型分割性繊
維の除去成分が共重合ポリエステルで、除去剤がアルカ
リ水溶液であり、極細繊維Bの樹脂成分がポリスチレン
とナイロンを含む場合、除去型分割性繊維の除去成分が
ポリ乳酸で、除去剤がアルカリ水溶液であり、極細繊維
Bの樹脂成分がポリエチレンとナイロンを含む場合など
がある。
【0030】このような物理的分割性繊維から発生可能
な極細繊維B及び/又は超極細繊維B’は、単一の繊維
径を有している必要はなく、大小様々な繊維径を有して
いても良い。なお、不織布の風合や濾過性能などを損な
わないように、平均繊維径7μm以下であるのが好まし
く、6μm以下であるのがより好ましい。他方、この極
細繊維B及び/又は超極細繊維B’の平均繊維径が0.
01μmより小さいと、摩擦係数が高くなり、しかも繊
維の脱落が生じやすくなるので、0.01μm以上であ
るのが好ましい。なお、繊維径が1μm以下の極細繊維
B及び/又は超極細繊維B’のみからなると、表面摩擦
抵抗を低くすることが困難になるので、繊維径が1μm
を越える繊維径の極細繊維B及び/又は超極細繊維B’
を含んでいるのが好ましい。この物理的分割性繊維1本
から発生可能な極細繊維B又は超極細繊維B’の本数
も、特に限定するものではないが、3〜10,000本
程度が適当である。更に、繊維断面形状の異なる極細繊
維B及び/又は超極細繊維B’が混在していても良い。
な極細繊維B及び/又は超極細繊維B’は、単一の繊維
径を有している必要はなく、大小様々な繊維径を有して
いても良い。なお、不織布の風合や濾過性能などを損な
わないように、平均繊維径7μm以下であるのが好まし
く、6μm以下であるのがより好ましい。他方、この極
細繊維B及び/又は超極細繊維B’の平均繊維径が0.
01μmより小さいと、摩擦係数が高くなり、しかも繊
維の脱落が生じやすくなるので、0.01μm以上であ
るのが好ましい。なお、繊維径が1μm以下の極細繊維
B及び/又は超極細繊維B’のみからなると、表面摩擦
抵抗を低くすることが困難になるので、繊維径が1μm
を越える繊維径の極細繊維B及び/又は超極細繊維B’
を含んでいるのが好ましい。この物理的分割性繊維1本
から発生可能な極細繊維B又は超極細繊維B’の本数
も、特に限定するものではないが、3〜10,000本
程度が適当である。更に、繊維断面形状の異なる極細繊
維B及び/又は超極細繊維B’が混在していても良い。
【0031】このような、本発明で使用できる除去型分
割性繊維又は物理的分割性繊維は、常法の複合紡糸法、
混合紡糸法、或はこれらを適宜組み合わせることによ
り、容易に紡糸できる。また、紡糸性や繊維強度を低下
させない範囲内で、難燃剤、帯電防止剤、吸湿剤、着色
剤、染色剤、導電剤、親水化剤などを混合しても良い。
なお、除去型分割性繊維及び物理的分割性繊維の繊度
は、88〜550μg/mであるのが好ましい。
割性繊維又は物理的分割性繊維は、常法の複合紡糸法、
混合紡糸法、或はこれらを適宜組み合わせることによ
り、容易に紡糸できる。また、紡糸性や繊維強度を低下
させない範囲内で、難燃剤、帯電防止剤、吸湿剤、着色
剤、染色剤、導電剤、親水化剤などを混合しても良い。
なお、除去型分割性繊維及び物理的分割性繊維の繊度
は、88〜550μg/mであるのが好ましい。
【0032】本発明の不織布は、上述のような除去型分
割性繊維から発生した極細繊維Aを主体とする絡合層
と、物理的分割性繊維から発生した極細繊維Bを含む絡
合層を少なくとも片表面に有するものである。より正確
には、極細繊維Aは束の状態がくずれ、分散し、周囲の
繊維と絡合した状態にある。この状態は、極細繊維Aを
主体とする絡合層が片表面に露出している場合に顕著で
ある。このように平均繊維径1μm以下の極細繊維Aを
主体とする層を含んでいるため、風合や濾過性能などに
優れ、物理的分割性繊維から発生した極細繊維Bを含む
絡合層を少なくとも片表面に有するため、少なくとも片
面の表面摩擦抵抗が低く、しかも極細繊維Aを主体とす
る層、極細繊維Bを含む層のいずれの層も絡合している
ため、表面耐性も優れている。
割性繊維から発生した極細繊維Aを主体とする絡合層
と、物理的分割性繊維から発生した極細繊維Bを含む絡
合層を少なくとも片表面に有するものである。より正確
には、極細繊維Aは束の状態がくずれ、分散し、周囲の
繊維と絡合した状態にある。この状態は、極細繊維Aを
主体とする絡合層が片表面に露出している場合に顕著で
ある。このように平均繊維径1μm以下の極細繊維Aを
主体とする層を含んでいるため、風合や濾過性能などに
優れ、物理的分割性繊維から発生した極細繊維Bを含む
絡合層を少なくとも片表面に有するため、少なくとも片
面の表面摩擦抵抗が低く、しかも極細繊維Aを主体とす
る層、極細繊維Bを含む層のいずれの層も絡合している
ため、表面耐性も優れている。
【0033】極細繊維Aを主体とする絡合層の極細繊維
A以外の繊維として、例えば、物理的分割性繊維、物理
的分割性繊維から発生した極細繊維B及び/又は超極細
繊維B’、絹、羊毛、綿、麻などの天然繊維、レーヨン
繊維などの再生繊維、アセテート繊維などの半合成繊
維、ポリアミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、アク
リル繊維、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、
ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチ
レン繊維、ポリプロピレン繊維、芳香族ポリアミド繊維
などの合成繊維、或は芯鞘型、偏芯型、或はサイドバイ
サイド型などの複合繊維を使用することができる。
A以外の繊維として、例えば、物理的分割性繊維、物理
的分割性繊維から発生した極細繊維B及び/又は超極細
繊維B’、絹、羊毛、綿、麻などの天然繊維、レーヨン
繊維などの再生繊維、アセテート繊維などの半合成繊
維、ポリアミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、アク
リル繊維、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、
ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリウレタン繊維、ポリエチ
レン繊維、ポリプロピレン繊維、芳香族ポリアミド繊維
などの合成繊維、或は芯鞘型、偏芯型、或はサイドバイ
サイド型などの複合繊維を使用することができる。
【0034】他方、極細繊維Bを含む絡合層の極細繊維
B以外の繊維としては、例えば、除去型分割性繊維、除
去型分割性繊維から発生した極細繊維A、物理的分割性
繊維、物理的分割性繊維から発生した超極細繊維B’、
或は極細繊維Aを主体とする絡合層の極細繊維A以外の
繊維と同様の繊維を使用できる。なお、層中、極細繊維
Bは10mass%以上含まれていれば、十分に低い表
面摩擦抵抗とすることができる。
B以外の繊維としては、例えば、除去型分割性繊維、除
去型分割性繊維から発生した極細繊維A、物理的分割性
繊維、物理的分割性繊維から発生した超極細繊維B’、
或は極細繊維Aを主体とする絡合層の極細繊維A以外の
繊維と同様の繊維を使用できる。なお、層中、極細繊維
Bは10mass%以上含まれていれば、十分に低い表
面摩擦抵抗とすることができる。
【0035】なお、極細繊維Bを構成する樹脂成分とし
て、除去型分割性繊維の樹脂成分を除去する除去剤によ
り、除去型分割性繊維の樹脂成分を除去する速度よりも
遅い除去速度(除去型分割性繊維の樹脂成分の除去速度
を1としたら、0.2〜0.7、好適には0.2〜0.
5)で除去可能な樹脂成分を含んでいると、除去型分割
性繊維の樹脂成分を除去する際に、極細繊維Bの一部が
同時に除去され、繊維の融通性が生じ、風合のより優れ
た不織布となる。
て、除去型分割性繊維の樹脂成分を除去する除去剤によ
り、除去型分割性繊維の樹脂成分を除去する速度よりも
遅い除去速度(除去型分割性繊維の樹脂成分の除去速度
を1としたら、0.2〜0.7、好適には0.2〜0.
5)で除去可能な樹脂成分を含んでいると、除去型分割
性繊維の樹脂成分を除去する際に、極細繊維Bの一部が
同時に除去され、繊維の融通性が生じ、風合のより優れ
た不織布となる。
【0036】また、上記の不織布に含まれる極細繊維B
が2種類以上の樹脂成分からなり、1種類以上の樹脂成
分を除去して、繊維径1μmを越えるものを含む超極細
繊維B’を発生可能であり、この極細繊維Bから発生し
た超極細繊維B’を含む絡合層を少なくとも片表面に有
する不織布は、十分に低い表面摩擦抵抗を有し、しかも
風合がより優れている。なお、この不織布も、束の状態
にはなく、分散し、周囲の繊維と絡合した状態の極細繊
維Aを主体とする層を含んでいる。また、この超極細繊
維B’も束の状態にはなく、分散し、周囲の繊維と絡合
した状態にある。
が2種類以上の樹脂成分からなり、1種類以上の樹脂成
分を除去して、繊維径1μmを越えるものを含む超極細
繊維B’を発生可能であり、この極細繊維Bから発生し
た超極細繊維B’を含む絡合層を少なくとも片表面に有
する不織布は、十分に低い表面摩擦抵抗を有し、しかも
風合がより優れている。なお、この不織布も、束の状態
にはなく、分散し、周囲の繊維と絡合した状態の極細繊
維Aを主体とする層を含んでいる。また、この超極細繊
維B’も束の状態にはなく、分散し、周囲の繊維と絡合
した状態にある。
【0037】次に、本発明の不織布の製造方法の一例に
ついて、簡単に述べる。まず、前述のような除去型分割
性繊維を主体とする繊維ウエブと、物理的分割性繊維を
含む繊維ウエブをそれぞれ1つ以上形成する。この繊維
ウエブの形成方法としては、例えば、カード法、エアレ
イ法、メルトブロー法、スパンボンド法などの乾式法
や、湿式法などがある。なお、繊維ウエブの形成方法に
よって繊維長が異なり、前者の乾式法により形成する場
合(メルトブロー法、スパンボンド法により形成する場
合を除く)には、20〜110mm長程度の繊維を使用
し、後者の湿式法により形成する場合には、1〜30m
m長程度の繊維を使用する。なお、除去型分割性繊維を
主体とする繊維ウエブと、物理的分割性繊維を含む繊維
ウエブの形成方法が異なっていても良い。
ついて、簡単に述べる。まず、前述のような除去型分割
性繊維を主体とする繊維ウエブと、物理的分割性繊維を
含む繊維ウエブをそれぞれ1つ以上形成する。この繊維
ウエブの形成方法としては、例えば、カード法、エアレ
イ法、メルトブロー法、スパンボンド法などの乾式法
や、湿式法などがある。なお、繊維ウエブの形成方法に
よって繊維長が異なり、前者の乾式法により形成する場
合(メルトブロー法、スパンボンド法により形成する場
合を除く)には、20〜110mm長程度の繊維を使用
し、後者の湿式法により形成する場合には、1〜30m
m長程度の繊維を使用する。なお、除去型分割性繊維を
主体とする繊維ウエブと、物理的分割性繊維を含む繊維
ウエブの形成方法が異なっていても良い。
【0038】次いで、このように形成した除去型分割性
繊維を主体とする繊維ウエブと、物理的分割性繊維を含
む繊維ウエブの、少なくとも2つの繊維ウエブを、物理
的分割性繊維を含む繊維ウエブが少なくとも片表面を形
成できるように積層する。なお、除去型分割性繊維を主
体とする繊維ウエブと物理的分割性繊維を含む繊維ウエ
ブ以外の繊維ウエブを積層しても良い。
繊維を主体とする繊維ウエブと、物理的分割性繊維を含
む繊維ウエブの、少なくとも2つの繊維ウエブを、物理
的分割性繊維を含む繊維ウエブが少なくとも片表面を形
成できるように積層する。なお、除去型分割性繊維を主
体とする繊維ウエブと物理的分割性繊維を含む繊維ウエ
ブ以外の繊維ウエブを積層しても良い。
【0039】そして、この積層した繊維ウエブに対し
て、水流などの流体流やニードルを作用させて、物理的
分割性繊維を分割して極細繊維Bを発生させると共に絡
合して絡合繊維ウエブを形成する。これらの中でも、流
体流によれば、均一かつ緻密に絡合及び分割できるの
で、より好適な絡合方法である。なお、各繊維ウエブを
絡合した後に積層し、再度絡合して絡合繊維ウエブを形
成しても良い。
て、水流などの流体流やニードルを作用させて、物理的
分割性繊維を分割して極細繊維Bを発生させると共に絡
合して絡合繊維ウエブを形成する。これらの中でも、流
体流によれば、均一かつ緻密に絡合及び分割できるの
で、より好適な絡合方法である。なお、各繊維ウエブを
絡合した後に積層し、再度絡合して絡合繊維ウエブを形
成しても良い。
【0040】この好適である流体流としては、製造上取
り扱いやすい水であるのが好ましい。この流体流による
絡合条件としては、例えば、ノズル径0.05〜0.3
mm、好適には0.08〜0.2mm、ピッチ0.2〜
3mm、好適には0.4〜2mmで一列以上に配列した
ノズルプレートを使用し、圧力0.98〜29MPa、
好適には4.9〜25MPaの流体流を積層した繊維ウ
エブに対して噴きつける。なお、流体流の圧力は変化さ
せたり、ノズルプレートを揺動又は振動させても良い。
また、流体流は物理的分割性繊維を含む繊維ウエブ側か
ら作用させると、物理的分割性繊維をより分割しやす
い。
り扱いやすい水であるのが好ましい。この流体流による
絡合条件としては、例えば、ノズル径0.05〜0.3
mm、好適には0.08〜0.2mm、ピッチ0.2〜
3mm、好適には0.4〜2mmで一列以上に配列した
ノズルプレートを使用し、圧力0.98〜29MPa、
好適には4.9〜25MPaの流体流を積層した繊維ウ
エブに対して噴きつける。なお、流体流の圧力は変化さ
せたり、ノズルプレートを揺動又は振動させても良い。
また、流体流は物理的分割性繊維を含む繊維ウエブ側か
ら作用させると、物理的分割性繊維をより分割しやす
い。
【0041】また、流体流で絡合する際に繊維ウエブを
搬送する、ネットや多孔板などの支持体の非開孔部を大
きくすると、外観上、孔を有する絡合繊維ウエブを形成
でき、支持体の非開孔部を小さくすると、外観上は孔の
ない絡合繊維ウエブを形成できる。具体的には、前者の
絡合繊維ウエブは、線径0.25mmを越える太いワイ
ヤーからなる、50メッシュ未満の粗いネットや、これ
に相当する多孔板を使用し、後者の絡合繊維ウエブは、
繊径0.25mm以下の細いワイヤーからなる、50メ
ッシュ以上の細かいネットや、これに相当する多孔板を
使用することにより形成できる。
搬送する、ネットや多孔板などの支持体の非開孔部を大
きくすると、外観上、孔を有する絡合繊維ウエブを形成
でき、支持体の非開孔部を小さくすると、外観上は孔の
ない絡合繊維ウエブを形成できる。具体的には、前者の
絡合繊維ウエブは、線径0.25mmを越える太いワイ
ヤーからなる、50メッシュ未満の粗いネットや、これ
に相当する多孔板を使用し、後者の絡合繊維ウエブは、
繊径0.25mm以下の細いワイヤーからなる、50メ
ッシュ以上の細かいネットや、これに相当する多孔板を
使用することにより形成できる。
【0042】この絡合繊維ウエブは未だ分割していない
除去型分割性繊維を主体とする絡合層と、物理的分割性
繊維から発生した極細繊維Bを含む絡合層を少なくとも
片表面に有するものである。なお、除去型分割性繊維を
主体とする絡合層と、極細繊維Bを含む絡合層との間
に、これらの繊維が混在する層が存在する場合がある。
この混在層は除去型分割性繊維を主体とする繊維ウエブ
と、物理的分割性繊維を含む繊維ウエブを積層して絡合
処理を施した場合や、除去型分割性繊維を主体とする繊
維ウエブと、物理的分割性繊維を含む繊維ウエブを別々
に絡合した後に、これら繊維ウエブを積層して絡合処理
を施した場合に生じやすい。また、繊維ウエブを別々に
絡合し、接着剤により一体化した場合には、除去型分割
性繊維と極細繊維Bとの混在層は存在せず、接着剤層が
存在する。
除去型分割性繊維を主体とする絡合層と、物理的分割性
繊維から発生した極細繊維Bを含む絡合層を少なくとも
片表面に有するものである。なお、除去型分割性繊維を
主体とする絡合層と、極細繊維Bを含む絡合層との間
に、これらの繊維が混在する層が存在する場合がある。
この混在層は除去型分割性繊維を主体とする繊維ウエブ
と、物理的分割性繊維を含む繊維ウエブを積層して絡合
処理を施した場合や、除去型分割性繊維を主体とする繊
維ウエブと、物理的分割性繊維を含む繊維ウエブを別々
に絡合した後に、これら繊維ウエブを積層して絡合処理
を施した場合に生じやすい。また、繊維ウエブを別々に
絡合し、接着剤により一体化した場合には、除去型分割
性繊維と極細繊維Bとの混在層は存在せず、接着剤層が
存在する。
【0043】次いで、この絡合繊維ウエブを構成する除
去型分割性繊維の1種類以上の樹脂成分を除去すること
により極細繊維Aを発生させて、除去絡合繊維ウエブを
形成する。この除去型分割性繊維の1種類以上の樹脂成
分を除去して極細繊維Aを発生させるには、例えば、除
去剤で満たした浴中に絡合繊維ウエブを浸漬することに
よって行うことができる。なお、この除去絡合繊維ウエ
ブは極細繊維A束を主体とする絡合層と、極細繊維B及
び/又は超極細繊維B’を含む絡合層とを有する。
去型分割性繊維の1種類以上の樹脂成分を除去すること
により極細繊維Aを発生させて、除去絡合繊維ウエブを
形成する。この除去型分割性繊維の1種類以上の樹脂成
分を除去して極細繊維Aを発生させるには、例えば、除
去剤で満たした浴中に絡合繊維ウエブを浸漬することに
よって行うことができる。なお、この除去絡合繊維ウエ
ブは極細繊維A束を主体とする絡合層と、極細繊維B及
び/又は超極細繊維B’を含む絡合層とを有する。
【0044】なお、極細繊維Bを構成する樹脂成分とし
て、除去型分割性繊維の樹脂成分の除去速度を1とした
時に、この除去型分割性繊維の樹脂成分を除去するため
に使用する除去剤により、0.2〜0.7(好適には
0.2〜0.5)の除去速度で除去可能なものを含んで
いると、除去型分割性繊維の1種類以上の樹脂成分を除
去して極細繊維Aを発生させると同時に、極細繊維Bの
樹脂成分の一部も除去できるため、繊維の融通性が生
じ、風合のより優れたものを形成できる。
て、除去型分割性繊維の樹脂成分の除去速度を1とした
時に、この除去型分割性繊維の樹脂成分を除去するため
に使用する除去剤により、0.2〜0.7(好適には
0.2〜0.5)の除去速度で除去可能なものを含んで
いると、除去型分割性繊維の1種類以上の樹脂成分を除
去して極細繊維Aを発生させると同時に、極細繊維Bの
樹脂成分の一部も除去できるため、繊維の融通性が生
じ、風合のより優れたものを形成できる。
【0045】また、物理型分割性繊維から発生可能な極
細繊維Bが、2種類以上の樹脂成分からなり、1種類以
上の樹脂成分を除去して、繊維径1μmを越えるものを
含む超極細繊維B’を発生可能である場合には、除去型
分割性繊維の樹脂成分を除去するのと同時に極細繊維B
の樹脂成分を除去したり、除去型分割性繊維の樹脂成分
を除去した後に極細繊維Bの樹脂成分を除去したり、或
は極細繊維Bの樹脂成分を除去した後に除去型分割性繊
維の樹脂成分を除去して、極細繊維A束を主体とする絡
合層と、物理的分割性繊維から発生した超極細繊維B’
束を含む絡合層を少なくとも片表面に有する、風合のよ
り優れるものを形成できる。除去型分割性繊維の樹脂成
分を除去するのと別に極細繊維Bの樹脂成分を除去する
方法は、例えば、除去剤で満たした浴中に絡合繊維ウエ
ブを浸漬することによって行うことができる。
細繊維Bが、2種類以上の樹脂成分からなり、1種類以
上の樹脂成分を除去して、繊維径1μmを越えるものを
含む超極細繊維B’を発生可能である場合には、除去型
分割性繊維の樹脂成分を除去するのと同時に極細繊維B
の樹脂成分を除去したり、除去型分割性繊維の樹脂成分
を除去した後に極細繊維Bの樹脂成分を除去したり、或
は極細繊維Bの樹脂成分を除去した後に除去型分割性繊
維の樹脂成分を除去して、極細繊維A束を主体とする絡
合層と、物理的分割性繊維から発生した超極細繊維B’
束を含む絡合層を少なくとも片表面に有する、風合のよ
り優れるものを形成できる。除去型分割性繊維の樹脂成
分を除去するのと別に極細繊維Bの樹脂成分を除去する
方法は、例えば、除去剤で満たした浴中に絡合繊維ウエ
ブを浸漬することによって行うことができる。
【0046】そして、この除去絡合繊維ウエブに再度流
体流を作用させて不織布を形成する。前述のように、除
去絡合繊維ウエブは極細繊維Aが未だ束の状態で存在し
たものであるが、再度流体流を作用させているため、極
細繊維Aは束の状態にはなく、分散し、周囲の繊維と絡
合した状態にある。この状態は、極細繊維Aを主体とす
る絡合層が片表面に露出している場合に顕著である。そ
のため、表面耐性により優れた不織布である。なお、超
極細繊維B’を含む層に再度流体流を作用させた場合に
は、特に表面付近において超極細繊維B’は束の状態に
はなく、分散し、周囲の繊維と絡合した状態にあり、表
面耐性に優れている。
体流を作用させて不織布を形成する。前述のように、除
去絡合繊維ウエブは極細繊維Aが未だ束の状態で存在し
たものであるが、再度流体流を作用させているため、極
細繊維Aは束の状態にはなく、分散し、周囲の繊維と絡
合した状態にある。この状態は、極細繊維Aを主体とす
る絡合層が片表面に露出している場合に顕著である。そ
のため、表面耐性により優れた不織布である。なお、超
極細繊維B’を含む層に再度流体流を作用させた場合に
は、特に表面付近において超極細繊維B’は束の状態に
はなく、分散し、周囲の繊維と絡合した状態にあり、表
面耐性に優れている。
【0047】この流体流絡合処理条件としては、例え
ば、ノズル径0.05〜0.3mm、好適には0.08
〜0.2mm、ピッチ0.2〜3mm、好適には0.4
〜2mmで一列以上にノズルを配列したノズルプレート
から、圧力0.98〜29.4MPa、好適には2〜2
4.5MPaの流体流を除去絡合繊維ウエブに対して噴
きつける。なお、流体流の圧力は変化させたり、ノズル
プレートを揺動又は振動させても良い。また、極細繊維
A束や超極細繊維B’束を有する面に流体流を噴きつけ
るのが好ましい。
ば、ノズル径0.05〜0.3mm、好適には0.08
〜0.2mm、ピッチ0.2〜3mm、好適には0.4
〜2mmで一列以上にノズルを配列したノズルプレート
から、圧力0.98〜29.4MPa、好適には2〜2
4.5MPaの流体流を除去絡合繊維ウエブに対して噴
きつける。なお、流体流の圧力は変化させたり、ノズル
プレートを揺動又は振動させても良い。また、極細繊維
A束や超極細繊維B’束を有する面に流体流を噴きつけ
るのが好ましい。
【0048】なお、外観上は孔のない不織布を形成する
場合には、除去絡合繊維ウエブの面密度をXとした時
に、{(X/10)+2}(MPa)以下の圧力で除去
絡合繊維ウエブに対して流体流を噴きつけるのが好まし
く、{(X/10)+1}(MPa)以下の圧力で流体
流を噴きつけるのがより好ましい。また、線径0.25
mm以下の細いワイヤーからなる、50メッシュ以上の
細かいネットや、これに相当する多孔板を使用すること
によっても外観上は孔のない不織布を形成できる。な
お、これらの条件を併用しても良い。
場合には、除去絡合繊維ウエブの面密度をXとした時
に、{(X/10)+2}(MPa)以下の圧力で除去
絡合繊維ウエブに対して流体流を噴きつけるのが好まし
く、{(X/10)+1}(MPa)以下の圧力で流体
流を噴きつけるのがより好ましい。また、線径0.25
mm以下の細いワイヤーからなる、50メッシュ以上の
細かいネットや、これに相当する多孔板を使用すること
によっても外観上は孔のない不織布を形成できる。な
お、これらの条件を併用しても良い。
【0049】他方、外観上、孔のある不織布を形成する
場合には、{(X/10)+2}(MPa)を越える圧
力で流体流を噴出したり、線径0.25mmを越える太
いワイヤーからなる、50メッシュ未満の粗いネット
や、これに相当する多孔板を使用することにより、外観
上、孔のある不織布を形成できる。なお、これらの条件
を併用しても良い。
場合には、{(X/10)+2}(MPa)を越える圧
力で流体流を噴出したり、線径0.25mmを越える太
いワイヤーからなる、50メッシュ未満の粗いネット
や、これに相当する多孔板を使用することにより、外観
上、孔のある不織布を形成できる。なお、これらの条件
を併用しても良い。
【0050】以上のようにして得られる本発明の不織布
は、風合や濾過性能などに優れ、しかも表面摩擦抵抗が
低く、更には表面耐性に優れるものである。そのため、
例えば、手袋、外衣、かばんなどの人工皮革用基材、衣
料用芯地、中入綿、防漏シーツ、マスク、電池用セパレ
ータ、空気又は液体フィルタ、壁紙、自動車用内装材、
パーティション用基材、ワイピング材などの用途に使用
できるものである。なお、各種用途により適合するよう
に、染色加工、顔料による着色加工、起毛加工、ラミネ
ート加工、成形加工、表面処理加工、エンボス加工な
ど、更なる処理を行うこともできる。
は、風合や濾過性能などに優れ、しかも表面摩擦抵抗が
低く、更には表面耐性に優れるものである。そのため、
例えば、手袋、外衣、かばんなどの人工皮革用基材、衣
料用芯地、中入綿、防漏シーツ、マスク、電池用セパレ
ータ、空気又は液体フィルタ、壁紙、自動車用内装材、
パーティション用基材、ワイピング材などの用途に使用
できるものである。なお、各種用途により適合するよう
に、染色加工、顔料による着色加工、起毛加工、ラミネ
ート加工、成形加工、表面処理加工、エンボス加工な
ど、更なる処理を行うこともできる。
【0051】以下に、本発明の実施例を記載するが、以
下の実施例に限定されるものではない。
下の実施例に限定されるものではない。
【0052】
(実施例1)共重合ポリエステル57.5mass%と
ポリプロピレン42.5mass%とをペレット状態で
混合し、280℃で混合紡糸して、繊度440μg/m
の巻き取り糸を得た。次いで、この巻き取り糸を90℃
で3.3倍延伸し、裁断して、平均繊維径0.21μm
のポリプロピレンからなる島成分が約2,200個分散
した、繊度160μg/m、繊維長38mm、断面円形
の除去型分割性繊維を形成した。
ポリプロピレン42.5mass%とをペレット状態で
混合し、280℃で混合紡糸して、繊度440μg/m
の巻き取り糸を得た。次いで、この巻き取り糸を90℃
で3.3倍延伸し、裁断して、平均繊維径0.21μm
のポリプロピレンからなる島成分が約2,200個分散
した、繊度160μg/m、繊維長38mm、断面円形
の除去型分割性繊維を形成した。
【0053】次いで、この除去型分割性繊維を100%
使用し、カード機により形成した一方向性繊維ウエブ
を、クロスレイヤーにより、繊維ウエブの進行方向に対
して交差させて交差繊維ウエブAを形成した。
使用し、カード機により形成した一方向性繊維ウエブ
を、クロスレイヤーにより、繊維ウエブの進行方向に対
して交差させて交差繊維ウエブAを形成した。
【0054】他方、物理的分割性繊維として、繊度12
0μg/m、繊維長38mmの図3(a)に断面形状を
示すように、ポリエステル成分(X)を繊維軸から放射
状に伸びる6ナイロン成分(Y)で分割した菊花型の分
割性繊維(鐘紡(株)製、商品名:ベリーマX、ポリエ
ステル成分からなる断面扇形状で繊維径3.1μmの極
細繊維B18本と、6ナイロン成分からなる断面十字形
状で繊維径4.5μmの極細繊維B21本と、6ナイロ
ン成分からなる断面一字形状で繊維径3.2μmの極細
繊維B34本とを発生可能)を用意した。
0μg/m、繊維長38mmの図3(a)に断面形状を
示すように、ポリエステル成分(X)を繊維軸から放射
状に伸びる6ナイロン成分(Y)で分割した菊花型の分
割性繊維(鐘紡(株)製、商品名:ベリーマX、ポリエ
ステル成分からなる断面扇形状で繊維径3.1μmの極
細繊維B18本と、6ナイロン成分からなる断面十字形
状で繊維径4.5μmの極細繊維B21本と、6ナイロ
ン成分からなる断面一字形状で繊維径3.2μmの極細
繊維B34本とを発生可能)を用意した。
【0055】次いで、この物理的分割性繊維を100%
使用し、カード機により形成した一方向性繊維ウエブ
を、クロスレイヤーにより、繊維ウエブの進行方向に対
して交差させて交差繊維ウエブBを形成した。
使用し、カード機により形成した一方向性繊維ウエブ
を、クロスレイヤーにより、繊維ウエブの進行方向に対
して交差させて交差繊維ウエブBを形成した。
【0056】次いで、この交差繊維ウエブAと交差繊維
ウエブBとを1:1の質量比で積層して積層繊維ウエブ
を形成し、この積層繊維ウエブを目開き0.147mm
のネットに載置した後、径0.13mm、ピッチ0.6
mmのノズルプレートから交差繊維ウエブB側、交差繊
維ウエブA側、交差繊維ウエブB側に対して、順に、圧
力7.8MPa、12MPa、12MPaの水流を噴き
つけることにより、物理的分割性繊維を分割して極細繊
維Bを発生させると同時に積層繊維ウエブを絡合して、
面密度108g/m2の絡合繊維ウエブを形成した。
ウエブBとを1:1の質量比で積層して積層繊維ウエブ
を形成し、この積層繊維ウエブを目開き0.147mm
のネットに載置した後、径0.13mm、ピッチ0.6
mmのノズルプレートから交差繊維ウエブB側、交差繊
維ウエブA側、交差繊維ウエブB側に対して、順に、圧
力7.8MPa、12MPa、12MPaの水流を噴き
つけることにより、物理的分割性繊維を分割して極細繊
維Bを発生させると同時に積層繊維ウエブを絡合して、
面密度108g/m2の絡合繊維ウエブを形成した。
【0057】次いで、この絡合繊維ウエブを温度80
℃、12mass%の水酸化ナトリウム水溶液に30分
間浸漬することにより、除去型分割性繊維の共重合ポリ
エステルを分解抽出して極細繊維Aを発生させると同時
に、極細繊維Bのポリエステル成分の一部も抽出し、面
密度72g/m2の除去絡合繊維ウエブを形成した。
℃、12mass%の水酸化ナトリウム水溶液に30分
間浸漬することにより、除去型分割性繊維の共重合ポリ
エステルを分解抽出して極細繊維Aを発生させると同時
に、極細繊維Bのポリエステル成分の一部も抽出し、面
密度72g/m2の除去絡合繊維ウエブを形成した。
【0058】そして、この除去絡合繊維ウエブを目開き
0.147mmのネットに載置した後、径0.13m
m、ピッチ0.6mmのノズルプレートから交差繊維ウ
エブA(極細繊維Aからなる層)側、交差繊維ウエブB
(極細繊維Bを含む層)側、交差繊維ウエブA側、交差
繊維ウエブB側に対して、順に、圧力5MPa、5MP
a、2MPa、2MPaの水流を噴きつけることによ
り、再度絡合して、面密度72g/m2の不織布を形成
した。この不織布の極細繊維Aからなる層において、特
に表面付近では極細繊維Aは束の状態にはなく、分散
し、周囲の繊維と絡合した状態にあった。
0.147mmのネットに載置した後、径0.13m
m、ピッチ0.6mmのノズルプレートから交差繊維ウ
エブA(極細繊維Aからなる層)側、交差繊維ウエブB
(極細繊維Bを含む層)側、交差繊維ウエブA側、交差
繊維ウエブB側に対して、順に、圧力5MPa、5MP
a、2MPa、2MPaの水流を噴きつけることによ
り、再度絡合して、面密度72g/m2の不織布を形成
した。この不織布の極細繊維Aからなる層において、特
に表面付近では極細繊維Aは束の状態にはなく、分散
し、周囲の繊維と絡合した状態にあった。
【0059】(実施例2)物理的分割性繊維として、繊
度330μg/m、繊維長45mmの図3(b)に断面
形状を示すような、ポリプロピレン成分(X)とポリメ
チルペンテン成分(Y)とが互いに分割した、菊花型の
分割性繊維(大和紡(株)製、商品名:DF−3、ポリ
プロピレン成分からなる断面扇形状で繊維径5.4μm
の極細繊維B18本と、ポリメチルペンテン成分からな
る断面扇形状で繊維径5.4μmの極細繊維B28本と
を発生可能)を用意した。
度330μg/m、繊維長45mmの図3(b)に断面
形状を示すような、ポリプロピレン成分(X)とポリメ
チルペンテン成分(Y)とが互いに分割した、菊花型の
分割性繊維(大和紡(株)製、商品名:DF−3、ポリ
プロピレン成分からなる断面扇形状で繊維径5.4μm
の極細繊維B18本と、ポリメチルペンテン成分からな
る断面扇形状で繊維径5.4μmの極細繊維B28本と
を発生可能)を用意した。
【0060】次いで、この物理的分割性繊維を100%
使用し、カード機により形成した一方向性繊維ウエブ
を、クロスレイヤーにより、繊維ウエブの進行方向に対
して交差させて交差繊維ウエブBを形成した。
使用し、カード機により形成した一方向性繊維ウエブ
を、クロスレイヤーにより、繊維ウエブの進行方向に対
して交差させて交差繊維ウエブBを形成した。
【0061】その後、実施例1と同様に、実施例1と同
様に形成した交差繊維ウエブAと上記交差繊維ウエブB
とを積層、水流絡合処理して、面密度88g/m2の絡
合繊維ウエブを形成した。
様に形成した交差繊維ウエブAと上記交差繊維ウエブB
とを積層、水流絡合処理して、面密度88g/m2の絡
合繊維ウエブを形成した。
【0062】次いで、実施例1と同様にして、除去型分
割性繊維の共重合ポリエステルを分解抽出して極細繊維
Aを発生させて、面密度62g/m2の除去絡合繊維ウ
エブを形成した。
割性繊維の共重合ポリエステルを分解抽出して極細繊維
Aを発生させて、面密度62g/m2の除去絡合繊維ウ
エブを形成した。
【0063】そして、実施例1と同様にして再度水流絡
合を行い、面密度62g/m2の不織布を形成した。こ
の不織布の極細繊維Aからなる層において、特に表面付
近では極細繊維Aは束の状態にはなく、分散し、周囲の
繊維と絡合した状態にあった。なお、この不織布は実施
例1の不織布と比較して、やや硬い感じのするものであ
った。これは、物理的分割性繊維から発生した極細繊維
B1、B2の樹脂成分が、抽出されていないためであると
考えられた。
合を行い、面密度62g/m2の不織布を形成した。こ
の不織布の極細繊維Aからなる層において、特に表面付
近では極細繊維Aは束の状態にはなく、分散し、周囲の
繊維と絡合した状態にあった。なお、この不織布は実施
例1の不織布と比較して、やや硬い感じのするものであ
った。これは、物理的分割性繊維から発生した極細繊維
B1、B2の樹脂成分が、抽出されていないためであると
考えられた。
【0064】(実施例3)海島型繊維の複合紡糸装置に
おいて、島成分を形成するノズルからポリプロピレンを
押し出し、一方、海成分を形成するノズルから共重合ポ
リエステル60mass%とポリプロピレン40mas
s%とをペレット状態で混合したものを、ギヤポンプ比
8:15.8で押し出し、280℃で複合紡糸して、繊
度830μg/mの巻き取り糸を得た。
おいて、島成分を形成するノズルからポリプロピレンを
押し出し、一方、海成分を形成するノズルから共重合ポ
リエステル60mass%とポリプロピレン40mas
s%とをペレット状態で混合したものを、ギヤポンプ比
8:15.8で押し出し、280℃で複合紡糸して、繊
度830μg/mの巻き取り糸を得た。
【0065】次いで、この巻き取り糸を90℃で3.3
倍延伸し、裁断して、平均直径2.6μm(直径に対す
る比率0.11)のポリプロピレンからなる大きい島成
分21個と、平均直径0.18μmのポリプロピレンか
らなる小さい島成分約5,000個が分散した、繊度2
80μg/m、繊維長51mm、断面円形の物理的分割
性繊維を形成した。
倍延伸し、裁断して、平均直径2.6μm(直径に対す
る比率0.11)のポリプロピレンからなる大きい島成
分21個と、平均直径0.18μmのポリプロピレンか
らなる小さい島成分約5,000個が分散した、繊度2
80μg/m、繊維長51mm、断面円形の物理的分割
性繊維を形成した。
【0066】次いで、この物理的分割性繊維を100%
使用し、カード機により形成した一方向性繊維ウエブ
を、クロスレイヤーにより、繊維ウエブの進行方向に対
して交差させて交差繊維ウエブBを形成した。
使用し、カード機により形成した一方向性繊維ウエブ
を、クロスレイヤーにより、繊維ウエブの進行方向に対
して交差させて交差繊維ウエブBを形成した。
【0067】その後、実施例1と同様に、実施例1と同
様に形成した交差繊維ウエブAと前記交差繊維ウエブB
とを積層、水流絡合処理して、面密度95g/m2の絡
合繊維ウエブを形成した。なお、この水流絡合の際に、
物理的分割性繊維が分割し、絡合していた。
様に形成した交差繊維ウエブAと前記交差繊維ウエブB
とを積層、水流絡合処理して、面密度95g/m2の絡
合繊維ウエブを形成した。なお、この水流絡合の際に、
物理的分割性繊維が分割し、絡合していた。
【0068】次いで、実施例1と同様にして、除去型分
割性繊維の共重合ポリエステルを分解抽出して極細繊維
Aを発生させると同時に、物理的分割性繊維の共重合ポ
リエステルも分解抽出して、面密度52g/m2の除去
絡合繊維ウエブを形成した。
割性繊維の共重合ポリエステルを分解抽出して極細繊維
Aを発生させると同時に、物理的分割性繊維の共重合ポ
リエステルも分解抽出して、面密度52g/m2の除去
絡合繊維ウエブを形成した。
【0069】そして、実施例1と同様にして再度水流絡
合を行い、面密度52g/m2の不織布を形成した。こ
の不織布の極細繊維Aからなる層において、特に表面付
近では極細繊維Aは束の状態にはなく、分散し、周囲の
繊維と絡合した状態にあった。また、この不織布の超極
細繊維B’からなる層において、特に表面付近では極細
繊維B’は束の状態にはなく、分散し、周囲の繊維と絡
合した状態にあった。なお、この不織布は実施例1の不
織布よりも、更に風合の優れたものであった。これは物
理的分割性繊維から発生した超極細繊維B’として、平
均径0.18μmという細いものを含んでいるためであ
ると考えられた。
合を行い、面密度52g/m2の不織布を形成した。こ
の不織布の極細繊維Aからなる層において、特に表面付
近では極細繊維Aは束の状態にはなく、分散し、周囲の
繊維と絡合した状態にあった。また、この不織布の超極
細繊維B’からなる層において、特に表面付近では極細
繊維B’は束の状態にはなく、分散し、周囲の繊維と絡
合した状態にあった。なお、この不織布は実施例1の不
織布よりも、更に風合の優れたものであった。これは物
理的分割性繊維から発生した超極細繊維B’として、平
均径0.18μmという細いものを含んでいるためであ
ると考えられた。
【0070】(実施例4)実施例1と同じ物理的分割性
繊維20mass%と、実施例1と同様に形成した除去
型分割性繊維80mass%とを混綿し、カード機によ
り形成した一方向性繊維ウエブを、クロスレイヤーによ
り、繊維ウエブの進行方向に対して交差させて交差繊維
ウエブBを形成した。
繊維20mass%と、実施例1と同様に形成した除去
型分割性繊維80mass%とを混綿し、カード機によ
り形成した一方向性繊維ウエブを、クロスレイヤーによ
り、繊維ウエブの進行方向に対して交差させて交差繊維
ウエブBを形成した。
【0071】次いで、実施例1と同様に、実施例1と同
様に形成した交差繊維ウエブAと上記の交差繊維ウエブ
Bとを積層、水流絡合処理して、面密度120g/m2
の絡合繊維ウエブを形成した。
様に形成した交差繊維ウエブAと上記の交差繊維ウエブ
Bとを積層、水流絡合処理して、面密度120g/m2
の絡合繊維ウエブを形成した。
【0072】次いで、実施例1と同様にして、除去型分
割性繊維の共重合ポリエステルを分解抽出して極細繊維
Aを発生させると同時に、物理的分割性繊維のポリエス
テル成分の一部も抽出して、面密度68g/m2の除去
絡合繊維ウエブを形成した。
割性繊維の共重合ポリエステルを分解抽出して極細繊維
Aを発生させると同時に、物理的分割性繊維のポリエス
テル成分の一部も抽出して、面密度68g/m2の除去
絡合繊維ウエブを形成した。
【0073】そして、実施例1と同様にして再度水流絡
合を行い、面密度68g/m2の不織布を形成した。こ
の不織布の極細繊維Aからなる層において、特に表面付
近では極細繊維Aは束の状態にはなく、分散し、周囲の
繊維と絡合した状態にあった。なお、この不織布は実施
例1の不織布よりも、更に風合の優れたものであった。
これは、不織布中における極細繊維Aの比率が高いため
であると考えられた。
合を行い、面密度68g/m2の不織布を形成した。こ
の不織布の極細繊維Aからなる層において、特に表面付
近では極細繊維Aは束の状態にはなく、分散し、周囲の
繊維と絡合した状態にあった。なお、この不織布は実施
例1の不織布よりも、更に風合の優れたものであった。
これは、不織布中における極細繊維Aの比率が高いため
であると考えられた。
【0074】(表面摩擦抵抗)実施例1〜4の不織布の
極細繊維B又は超極細繊維B’を含む層側、及び実施例
1の極細繊維Aからなる層側における摩擦係数を、表面
試験機(カトーテック(株)製、KES−FB4)によ
り測定した。この結果は表1に示すとおりであった。
極細繊維B又は超極細繊維B’を含む層側、及び実施例
1の極細繊維Aからなる層側における摩擦係数を、表面
試験機(カトーテック(株)製、KES−FB4)によ
り測定した。この結果は表1に示すとおりであった。
【0075】
【表1】
【0076】(風合)実施例1〜4の不織布の風合を、
10人のパネラーにより評価した。この評価は、実施例
1の不織布を基準の3とし、それよりもやや風合いの優
れる場合を4、更に風合いの優れる場合を5、やや風合
いが劣る場合を2、非常に風合いが劣る場合を1とし、
パネラーが5段階で評価し、10人のパネラーの平均値
の小数点以下を四捨五入したものである。この結果も表
1に示す。
10人のパネラーにより評価した。この評価は、実施例
1の不織布を基準の3とし、それよりもやや風合いの優
れる場合を4、更に風合いの優れる場合を5、やや風合
いが劣る場合を2、非常に風合いが劣る場合を1とし、
パネラーが5段階で評価し、10人のパネラーの平均値
の小数点以下を四捨五入したものである。この結果も表
1に示す。
【0077】(表面耐性)実施例1〜4の不織布の極細
繊維B又は超極細繊維B’を含む層側、及び実施例1の
極細繊維Aからなる層側における表面耐性を、JIS
L 1076(A法、ICI型試験機)により評価し
た。この結果も表1に示す通りであった。
繊維B又は超極細繊維B’を含む層側、及び実施例1の
極細繊維Aからなる層側における表面耐性を、JIS
L 1076(A法、ICI型試験機)により評価し
た。この結果も表1に示す通りであった。
【0078】
【発明の効果】本発明の不織布は、1種類以上の樹脂成
分を除去して、平均繊維径1μm以下の極細繊維Aを発
生可能な除去型分割性繊維から発生した極細繊維Aを主
体とする絡合層と、物理的作用により分割して、極細繊
維Bを発生可能な物理的分割性繊維から発生した極細繊
維Bを含む絡合層を少なくとも片表面に有するものであ
る。このように平均繊維径1μm以下の極細繊維Aを主
体とする層を含んでいるため風合や濾過性能などに優
れ、極細繊維Bを発生可能な物理的分割性繊維から発生
した極細繊維Bを含む絡合層を少なくとも片表面に有す
るため、少なくとも片面の表面摩擦抵抗が低く、しかも
極細繊維Aを主体とする層、極細繊維Bを含む層のいず
れの層も絡合しているため、表面耐性も優れている。
分を除去して、平均繊維径1μm以下の極細繊維Aを発
生可能な除去型分割性繊維から発生した極細繊維Aを主
体とする絡合層と、物理的作用により分割して、極細繊
維Bを発生可能な物理的分割性繊維から発生した極細繊
維Bを含む絡合層を少なくとも片表面に有するものであ
る。このように平均繊維径1μm以下の極細繊維Aを主
体とする層を含んでいるため風合や濾過性能などに優
れ、極細繊維Bを発生可能な物理的分割性繊維から発生
した極細繊維Bを含む絡合層を少なくとも片表面に有す
るため、少なくとも片面の表面摩擦抵抗が低く、しかも
極細繊維Aを主体とする層、極細繊維Bを含む層のいず
れの層も絡合しているため、表面耐性も優れている。
【0079】本発明の不織布の製造方法は、除去型分割
性繊維を主体とする繊維ウエブと、物理的分割性繊維を
含む繊維ウエブの、少なくとも2つの繊維ウエブを、物
理的分割性繊維を含む繊維ウエブが少なくとも片表面を
形成できるように積層する工程、該積層した繊維ウエブ
に流体流を作用させて、該物理的分割性繊維を分割して
極細繊維Bを発生させると共に絡合して絡合繊維ウエブ
を形成する工程、該除去型分割性繊維の1種類以上の樹
脂成分を除去して、極細繊維Aを発生させて、除去絡合
繊維ウエブを形成する工程、及び除去絡合繊維ウエブに
再度流体流を作用させて不織布を形成する工程、とを含
んでいる。そのため、本発明の不織布を容易に製造でき
る方法である。
性繊維を主体とする繊維ウエブと、物理的分割性繊維を
含む繊維ウエブの、少なくとも2つの繊維ウエブを、物
理的分割性繊維を含む繊維ウエブが少なくとも片表面を
形成できるように積層する工程、該積層した繊維ウエブ
に流体流を作用させて、該物理的分割性繊維を分割して
極細繊維Bを発生させると共に絡合して絡合繊維ウエブ
を形成する工程、該除去型分割性繊維の1種類以上の樹
脂成分を除去して、極細繊維Aを発生させて、除去絡合
繊維ウエブを形成する工程、及び除去絡合繊維ウエブに
再度流体流を作用させて不織布を形成する工程、とを含
んでいる。そのため、本発明の不織布を容易に製造でき
る方法である。
【図1】 本発明の除去型又は物理的分割性繊維の断面
形状の一例
形状の一例
【図2】 本発明の除去型又は物理的分割性繊維の断面
形状の他例
形状の他例
【図3】(a) 本発明の除去型又は物理的分割性繊維
の断面形状の他例 (b) 本発明の除去型又は物理的分割性繊維の断面形
状の他例
の断面形状の他例 (b) 本発明の除去型又は物理的分割性繊維の断面形
状の他例
X 樹脂成分 Y 樹脂成分
Claims (6)
- 【請求項1】 1種類以上の樹脂成分を除去して、平均
繊維径1μm以下の極細繊維Aを発生可能な除去型分割
性繊維から発生した極細繊維Aを主体とする絡合層と、
物理的作用により分割して、極細繊維Bを発生可能な物
理的分割性繊維から発生した極細繊維Bを含む絡合層を
少なくとも片表面に有することを特徴とする不織布。 - 【請求項2】 極細繊維Bを構成する樹脂成分として、
除去型分割性繊維の樹脂成分の除去速度を1とした時
に、該除去型分割性繊維の樹脂成分を除去するために使
用する除去剤により、0.2〜0.7の除去速度で除去
可能なものを含んでいることを特徴とする、請求項1記
載の不織布。 - 【請求項3】 1種類以上の樹脂成分を除去して、平均
繊維径1μm以下の極細繊維Aを発生可能な除去型分割
性繊維から発生した極細繊維Aを主体とする絡合層と、
物理的作用により分割して、2種類以上の樹脂成分から
なり、1種類以上の樹脂成分を除去して、超極細繊維
B’を発生可能な極細繊維Bを発生可能な物理的分割性
繊維から発生した超極細繊維B’を含む絡合層を少なく
とも片表面に有することを特徴とする不織布。 - 【請求項4】 除去型分割性繊維を主体とする繊維ウエ
ブと、物理的分割性繊維を含む繊維ウエブの、少なくと
も2つの繊維ウエブを、物理的分割性繊維を含む繊維ウ
エブが少なくとも片表面を形成できるように積層する工
程、該積層した繊維ウエブに流体流を作用させて、該物
理的分割性繊維を分割して極細繊維Bを発生させると共
に絡合して絡合繊維ウエブを形成する工程、該除去型分
割性繊維の1種類以上の樹脂成分を除去して、極細繊維
Aを発生させて、除去絡合繊維ウエブを形成する工程、
及び除去絡合繊維ウエブに再度流体流を作用させて不織
布を形成する工程、とを含むことを特徴とする、不織布
の製造方法。 - 【請求項5】 除去型分割性繊維の樹脂成分の除去速度
を1とした時に、該除去型分割性繊維の樹脂成分を除去
するために使用する除去剤により、0.2〜0.7の除
去速度で除去可能な樹脂成分を含む極細繊維Bを発生可
能な物理的分割性繊維を使用し、除去型分割性繊維の1
種類以上の樹脂成分を除去して、極細繊維Aを発生させ
る工程において、同時に極細繊維Bの樹脂成分の一部も
除去することを特徴とする、請求項4記載の不織布の製
造方法。 - 【請求項6】 除去型分割性繊維を主体とする繊維ウエ
ブと、2種類以上の樹脂成分からなり、1種類以上の樹
脂成分を除去して超極細繊維B’を発生可能な極細繊維
Bを発生可能な物理的分割性繊維を含む繊維ウエブの、
少なくとも2つの繊維ウエブを、物理的分割性繊維を含
む繊維ウエブが少なくとも片表面を形成できるように積
層する工程、該積層した繊維ウエブに流体流を作用させ
て、該物理的分割性繊維を分割して極細繊維Bを発生さ
せると共に絡合して絡合繊維ウエブを形成する工程、該
除去型分割性繊維から極細繊維Aの発生、及び該極細繊
維Bから超極細繊維B’を発生させて、除去絡合繊維ウ
エブを形成する工程、及び除去絡合繊維ウエブに再度流
体流を作用させて不織布を形成する工程、とを含むこと
を特徴とする、不織布の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9087745A JPH10266052A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 不織布及びこの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9087745A JPH10266052A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 不織布及びこの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10266052A true JPH10266052A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13923478
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9087745A Pending JPH10266052A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | 不織布及びこの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10266052A (ja) |
-
1997
- 1997-03-21 JP JP9087745A patent/JPH10266052A/ja active Pending
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