JPH1026694A - オーバーパック、及び、オーバーパック溶接装置 - Google Patents

オーバーパック、及び、オーバーパック溶接装置

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Publication number
JPH1026694A
JPH1026694A JP8183384A JP18338496A JPH1026694A JP H1026694 A JPH1026694 A JP H1026694A JP 8183384 A JP8183384 A JP 8183384A JP 18338496 A JP18338496 A JP 18338496A JP H1026694 A JPH1026694 A JP H1026694A
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JP
Japan
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container
welding
overpack
lid
container body
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Pending
Application number
JP8183384A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ishiwatari
幸二 石渡
Akiyoshi Otsuki
彰良 大槻
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IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd filed Critical Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Publication of JPH1026694A publication Critical patent/JPH1026694A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔操作で信頼性の高い溶接を行わせること
ができるようにする。 【解決手段】 下向き姿勢で開先59を溶接トーチ51
により周方向溶接させることにより、アークを止めずに
エンドレスで効率良く多層盛りを行わせ、所要の厚さの
溶接部65を短時間で形成させることができるようにし
ている。又、容器本体74と上蓋体55を、球面受14
を介して容器支持枠5に支持させることにより、溶接中
に上蓋体55に溶接歪が生じた場合でも、球面受14を
中心として容器把持具15が傾くことにより、溶接歪に
よる変形が逃がされるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーバーパック、
及び、オーバーパック溶接装置に関するものである。よ
り詳しくは、遠隔操作で信頼性の高い溶接を行わせるこ
とのできるようにしたオーバーパック、及び、オーバー
パック溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高・中・低放射能レベルの放射性物質
(放射性廃棄物、使用済燃料等)は、放射性レベル(高
・中・低)毎に分類して、それらに該当する専用の密封
容器に収納して、保管、貯蔵するようにしている。
【0003】放射性廃棄物を深地層内に収納処分して生
活圏から隔離するために、放射性廃棄物をガラス固化処
理して成る収納容器を、金属セラミックス等のオーバー
パック材で囲んでオーバーパック処理を施した上で、地
層処分場所へ搬入し、これらを処分孔の中へ装填してそ
の回りにベントナイト等の緩衝材を充填した状態とする
地層処分を行なうようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のオーバーパック、及び、オーバーパック溶接装置に
は、以下のような問題があった。
【0005】即ち、ガラス固化体を収容するオーバーパ
ックは、長期間に亘り深地層内で保管されるため、高い
地圧に耐えるだけの強度が必要となる。
【0006】そのため、オーバーパックを、高い強度を
持つよう厚肉とすることが検討されている。
【0007】一方、オーバーパックは放射線下という特
殊な環境の下で製造されるものであるため、遠隔操作の
みによって容易に製造できる構造を備えている必要があ
る。
【0008】しかるに、上記したようにオーバーパック
は厚肉であるので、オーバーパックを構成する容器本体
と蓋体との溶接が厚肉溶接となり、遠隔操作で信頼性の
高い溶接を行わせることのできる装置が開発されていな
かった。又、該装置に適した構造のオーバーパックが開
発されていなかった。
【0009】本発明は、上述の実情に鑑み、遠隔操作で
信頼性の高い溶接を行わせることができるようにしたオ
ーバーパック、及び、オーバーパック溶接装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の手段は、
内部にガラス固化体52を収容可能な円筒形の容器胴5
4と、容器胴54の上下端開口に溶接固定される上蓋体
55及び下蓋体56とで構成され、上蓋体55と下蓋体
56とが容器胴54の上下端開口に嵌着可能な嵌合凸部
58をその中央部に有し、その周縁部に容器胴54の上
下端面との間で開先59を形成するための開先形成用切
欠部60を有する円板状をしたことを特徴とするオーバ
ーパックにかかるものである。
【0011】この場合において、容器胴54が円筒形の
胴部被覆材62を外周に嵌着され、上蓋体55及び下蓋
体56が深皿状の蓋部被覆材63,64を外側に嵌着さ
れ、容器胴54と上蓋体55及び下蓋体56との溶接部
65,66に薄肉リング状の溶接部被覆材67,68が
嵌着され、胴部被覆材62と溶接部被覆材67,68と
の間、及び、溶接部被覆材67,68と蓋部被覆材6
3,64との間が溶接固定されるようにしても良い。
【0012】本発明の第二の手段は、本体ベース1の上
部に、水平な起倒中心軸4を中心として、縦状態と横倒
し状態のどちらかになるよう起倒可能な容器支持枠5を
設け、容器支持枠5に、上下端開口に上蓋体55及び下
蓋体56を嵌め込んだ状態の円筒形の容器胴54をその
軸心位置を中心として回転自在に保持可能な容器把持具
15を取付けると共に、容器支持枠5に容器胴54を前
記軸心を中心として回転駆動する容器回転駆動装置28
を取付け、更に、本体ベース1に、容器胴54と上蓋体
55との間に形成される開先59へ向けて下向き姿勢と
なるよう溶接トーチ51を保持する溶接機用支柱37を
備えたことを特徴とするオーバーパック溶接装置にかか
るものである。
【0013】この場合において、容器把持具15が球面
受14を介して容器支持枠5に支持されるようにしても
良い。
【0014】又、本体ベース1に対し、横倒し状態の容
器支持枠5の傾斜角度を調整可能な傾斜角度調整機構9
を設けるようにしても良い。
【0015】又、溶接機用支柱37に、トーチ移動機構
73を介して溶接トーチ51を取付けるようにしても良
い。
【0016】又、容器支持枠5に、溶接トーチ51によ
って形成された肉盛上のスラグを除去するためのスラグ
除去治具35を設けるようにしても良い。
【0017】更に、容器支持枠5に、容器胴54と上蓋
体55との間に形成される開先59を加熱する加熱装置
30を設けるようにしても良い。
【0018】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0019】縦にした容器支持枠5の容器把持具15間
に、ガラス固化体52を収容されて上蓋体55を取付け
られた容器本体74(容器胴54に下蓋体56を嵌合し
て溶接固定したもの)をセットする。
【0020】尚、この際、容器胴54に胴部被覆材62
を嵌着し、上蓋体55と下蓋体56に蓋部被覆材63,
64を嵌着するようにしても良い。
【0021】容器支持枠5に容器本体74がセットされ
たら、容器支持枠5を斜め横に倒す。
【0022】こうして容器支持枠5が横に倒されたら、
本体ベース1上部から立設された溶接機用支柱37の上
端に取付けられた溶接トーチ51を動かし、更に、必要
に応じて、傾斜角度調整機構9を用いて、容器支持枠5
の傾斜角度を調整する。
【0023】これにより、上蓋体55と容器胴54の上
下端面との間に形成される開先59に対して、下向きで
且つ開先59の1/2の角度となるよう溶接トーチ51
を向かわせるようにする。
【0024】更に又、加熱装置30を、上記開先59へ
近付け、開先59を加熱させるようにする。
【0025】この状態で、容器回転駆動装置28を駆動
して、容器本体74を回転駆動する。
【0026】すると、容器支持枠5に取付けた容器本体
74が、軸心位置を中心として回転されるので、溶接ト
ーチ51を用いて、開先59を下向き姿勢で周方向溶接
する。
【0027】このように、下向き姿勢で開先59を溶接
させるようにしたので、MAG、TIG、SAWなどの
各種のアーク溶接を利用して大気中で作業を進めさせる
ことができ、電子ビーム溶接などを用いて厚肉溶接を行
わせる場合のように真空室を用いる必要をなくし、設備
費用を低減させることができるようになる。しかも、電
子ビーム溶接のようにマイクロポロシティや線状欠陥な
どの欠陥のない溶接を行わせることができる。
【0028】又、スラグ除去治具35を開先59に形成
された肉盛へ近接動させることにより、肉盛表面のスラ
グを自動的に除去させることができる。
【0029】このように、自動的にスラグを取りながら
周方向溶接させるようにしているので、アークを止めず
にエンドレスで効率良く多層盛りを行い、所要の厚さの
溶接部65を短時間で形成させることができる。
【0030】又、上記したように厚肉の溶接を行わせる
と、特に、上蓋体55の部分に溶接歪が生じるのを避け
ることができないが、容器本体74と上蓋体55は、球
面受14を介して容器支持枠5に支持されているため、
溶接中に上蓋体55に溶接歪が生じた場合に、球面受1
4を中心として容器把持具15が傾くことにより、溶接
歪による変形が逃がされる。以て、溶接歪によって容器
胴54の軸心が回転軸13からずれるのが防止され、高
い精度で溶接を行うことが可能となる。
【0031】このように、本発明のオーバーパック溶接
装置によれば、放射性雰囲気などの特殊環境下であって
も、遠隔操作により簡単確実且つ高精度に厚肉溶接を行
わせることができる。
【0032】容器本体74と上蓋体55との溶接が済ん
だら、容器本体74と上蓋体55との溶接部65に溶接
部被覆材67を嵌着し、胴部被覆材62と溶接部被覆材
67とを溶接すると共に、蓋部被覆材63と溶接部被覆
材67とを、溶接トーチ51で溶接して、容器本体74
の素材と、被覆材の素材とが溶接により混ざり合って溶
接部65,66が脆くならないようにする。
【0033】以上により、オーバーパックが製作され
る。
【0034】又、本発明にかかるオーバーパックは、上
蓋体55と下蓋体56を同一の構造としているので、容
器胴54と上蓋体55との間、及び、容器胴54と下蓋
体56との間を、一台のオーバーパック溶接装置で溶接
することができる。
【0035】更に、上蓋体55と下蓋体56は、その嵌
合凸部58を容器胴54に嵌め込む構造となっているの
で、嵌め込みにより簡単に組み付けることができる。
【0036】更に又、上蓋体55や下蓋体56は、その
周縁部に開先形成用切欠部60を形成して、容器胴54
の上下端面との間での開先59を形成するようにしてい
るが、開先形成用切欠部60は機械加工が容易であるた
め、簡単に開先59を作ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0038】図1〜図3は、本発明の実施の形態の一例
である。
【0039】本発明にかかるオーバーパック溶接装置は
以下の構造を備えている。
【0040】即ち、平板状をした本体ベース1の上部
に、本体ベース1の幅方向2に間隔を置いて一対の支持
部材3が設けられ、支持部材3間に前記幅方向2へ延び
る水平な起倒中心軸4が挿通配置されると共に、起倒中
心軸4に容器支持枠5が上下方向へ傾動自在に枢支さ
れ、本体ベース1上における長手方向6の一方の端部
に、縦にした状態で容器支持枠5の底面を支持する縦姿
勢保持部材7が設けられると共に、本体ベース1上にお
ける長手方向6の他方の端部に斜め横に倒した状態で容
器支持枠5の背面を支持する横姿勢保持部材8が設けら
れ、横姿勢保持部材8はシリンダなどの傾斜角度調整機
構9で構成されている。
【0041】前記容器支持枠5は、縦姿勢保持部材7側
へ上下の腕部10,11を延ばしたほぼC字状をしてお
り、上下の各腕部10,11には、軸受12、回転軸1
3、球面受14を介して、容器把持具15が取付けられ
ている。
【0042】又、容器支持枠5を縦にした時に上方とな
る腕部10側の回転軸13は容器支持枠5から突出する
部分に雄ネジ部16が形成されており、該雄ネジ部16
に容器把持具15を開閉するためのナット17が螺着さ
れている。
【0043】容器支持枠5には、縦にした時に上方とな
る腕部10の両側方部分に図示しないクレーンのフック
18を係止させて、容器支持枠5を起倒させるようにし
た吊ピース19が取付けられている。
【0044】更に、容器支持枠5には、C字状の胴部2
0に、後述するオーバーパック21を軸心が前記回転軸
13と一致するように支持しつつ、オーバーパック21
の回転を補助するための従動輪22と駆動輪23がアー
ム24を介して取付けられ、駆動輪23にスプロケット
25、チェーン26、スプロケット27を介して、モー
タなどの容器回転駆動装置28が接続されている。
【0045】更に又、容器支持枠5には、セットされた
オーバーパック21に対する溶接位置29(横姿勢保持
部材8の側にある)に、高周波コイルなどの加熱装置3
0が、ブラケット31とシリンダなどの位置調整装置3
2を介してオーバーパック21の半径方向33へ位置調
整可能に取付けられている。
【0046】加えて、容器支持枠5には、モータなどの
回動装置34によって前記溶接位置29に対し近接離反
動可能なワイヤブラシなどのスラグ除去治具35が取付
けられ、且つ、スラグ除去治具35で除去したスラグを
受けるためのスラグ受36が設置されている。
【0047】そして、本体ベース1上部の横姿勢保持部
材8の側方には、溶接機用支柱37が立設され、溶接機
用支柱37の上端にはモータなどの水平旋回駆動装置3
8、水平旋回軸部39を介して水平旋回アーム40が設
けられ、水平旋回アーム40に、モータなどの横行駆動
装置41、水平ボールネジ42、ナット43を介して、
上下方向へ延びる横行アーム44が設けられ、横行アー
ム44にモータなどの昇降駆動装置45、垂直ボールネ
ジ46、ナット47を介して昇降体48が設けられ、昇
降体48にモータなどの上下回動駆動装置49、上下回
動アーム50を介して下向きに溶接トーチ51が設けら
れて、トーチ移動機構73を構成している。
【0048】一方、前記オーバーパック21は、図3に
示すように、内部にガラス固化体52を緩衝材53を介
して収容可能な炭素鋼製の厚肉円筒形の容器胴54と、
容器胴54の上端開口に溶接固定される炭素鋼製の上蓋
体55と、容器胴54の下端開口に溶接固定される炭素
鋼製の下蓋体56とで構成されている。
【0049】そして、上蓋体55と下蓋体56を同一の
構造とする。即ち、上蓋体55と下蓋体56は容器胴5
4の上下端開口の内周コーナー部分に対して係止可能な
段差部57を有する嵌合凸部58が中央部に設けられた
厚肉の円板状をしており、その周縁部に容器胴54の上
下端面との間でL型の開先59を形成するための開先形
成用切欠部60が前記段差部57から離すようにして形
成されている。
【0050】更に、オーバーパック21は、外周をステ
ンレスや銅やチタンやニッケル基合金などによる耐食性
被覆61で覆われており、該耐食性被覆61は、容器胴
54の外周に嵌着される薄肉円筒形の胴部被覆材62
と、上蓋体55や下蓋体56に嵌着される薄肉深皿状の
蓋部被覆材63,64と、開先59に形成された溶接部
65,66を被覆するための薄肉リング状の溶接部被覆
材67,68とで構成されている。
【0051】尚、69,70は胴部被覆材62と溶接部
被覆材67,68との溶接部、71,72は蓋部被覆材
63,64と溶接部被覆材67,68との溶接部、74
は容器胴54に下蓋体56を嵌合して溶接固定して成る
容器本体である。
【0052】次に、作動について説明する。
【0053】ガラス固化体52をオーバーパック21へ
封入する前段階として、予め、胴部被覆材62を嵌着さ
れた容器胴54に、蓋部被覆材64を嵌着された下蓋体
56を溶接固定し、蓋部被覆材63と胴部被覆材62と
の間に溶接部被覆材68を嵌着し溶接固定して容器本体
74を作っておく。尚、容器胴54と下蓋体56との
間、及び、蓋部被覆材63や胴部被覆材62と溶接部被
覆材68との間は、本発明にかかるオーバーパック溶接
装置を用いて後述するのと同じ要領で溶接することがで
きる。
【0054】又、蓋部被覆材63を嵌着された上蓋体5
5と、溶接部被覆材67を用意しておく。
【0055】そして、ガラス固化体52をオーバーパッ
ク21へ封入する場合、図示しないマニプレータを使っ
て、容器胴54に下蓋体56を溶接固定して成る容器本
体74にガラス固化体52を収容し、容器本体74とガ
ラス固化体52との間に、緩衝材53を充填した上で、
容器胴54の上端開口部に蓋部被覆材63を嵌着された
上蓋体55の嵌合凸部58を嵌め込む。
【0056】この状態で、図1に仮想線で示すように、
縦姿勢保持部材7によって底面を支持させることにより
縦にされた容器支持枠5に対し、上記マニプレータを使
って、ガラス固化体52を収容されて上蓋体55を取付
けられた容器本体74をセットする。
【0057】具体的には、容器支持枠5を縦にした時に
上方となる腕部10側の回転軸13の容器支持枠5から
突出する部分に形成された雄ネジ部16に螺着されたナ
ット17を緩めることにより容器把持具15を開き、胴
部被覆材62を嵌着された容器胴54を容器把持具15
間へ挿入して、容器胴54を従動輪22や駆動輪23に
よって支持させ、ナット17を締めることにより容器把
持具15を閉じるようにしてセットする。
【0058】この際、容器胴54を従動輪22や駆動輪
23によって支持させることにより、容器胴54の軸心
が回転軸13と一致するようにしている。これにより、
簡単に容器本体74を位置合せすることができる。
【0059】容器支持枠5に容器本体74がセットされ
たら、容器支持枠5における上方の腕部10の両側方部
分に取付けた吊ピース19に、図示しないクレーンのフ
ック18を係止させて、容器支持枠5を実線で示すよう
に斜め横に倒し、容器支持枠5の背面を横姿勢保持部材
8で支持させる。
【0060】こうして容器支持枠5が横に倒されたら、
本体ベース1上部の横姿勢保持部材8の側方に立設され
た溶接機用支柱37の上端に取付けたモータなどの水平
旋回駆動装置38を駆動し、水平旋回軸部39を介して
水平旋回アーム40を水平旋回させ、水平旋回アーム4
0に取付けたモータなどの横行駆動装置41を駆動し、
水平ボールネジ42、ナット43を介して、上下方向へ
延びる横行アーム44を横行させ、横行アーム44に取
付けたモータなどの昇降駆動装置45を駆動し、垂直ボ
ールネジ46、ナット47を介して昇降体48を昇降さ
せ、昇降体48に取付けたモータなどの上下回動駆動装
置49を駆動し、上下回動アーム50を介して溶接トー
チ51を上下方向へ回動させる。
【0061】更に、必要に応じて、横姿勢保持部材8の
シリンダなどの傾斜角度調整機構9を用いて、容器支持
枠5の傾斜角度を調整する。
【0062】これにより、上蓋体55と容器胴54の上
下端面との間に形成されるL型の開先59に対して、下
向きで且つ開先59の1/2の角度となるよう溶接トー
チ51を向かわせるようにする。
【0063】更に又、シリンダなどの位置調整装置32
を用いて高周波コイルなどの加熱装置30を、セットさ
れたオーバーパック21に対する開先59の溶接位置2
9へ近付け、開先59を加熱させるようにする。
【0064】この状態で、モータなどの容器回転駆動装
置28を駆動して、スプロケット27、チェーン26、
スプロケット25を介して、駆動輪23を回転駆動す
る。
【0065】すると、容器支持枠5におけるC字状の胴
部20に取付けた、アーム24を介して取付けた駆動輪
23が回転され、オーバーパック21が軸心位置を中心
として回転されるので、溶接トーチ51を用いて、開先
59を下向き姿勢で周方向溶接する。
【0066】このように、下向き姿勢でL型の開先59
を溶接させるようにしたので、MAG、TIG、SAW
などの各種のアーク溶接を利用して大気中で作業を進め
させることができ、電子ビーム溶接などを用いて厚肉溶
接を行わせる場合のように真空室を用いる必要をなく
し、設備費用を低減させることができるようになる。し
かも、電子ビーム溶接のようにマイクロポロシティや線
状欠陥などの欠陥のない溶接を行わせることができる。
【0067】又、モータなどの回動装置34によってワ
イヤブラシなどのスラグ除去治具35を開先59に形成
された肉盛に近接動させることにより、肉盛表面のスラ
グを自動的に除去し、スラグ受36に落とさせることが
できる。
【0068】このように、自動的にスラグを取りながら
周方向溶接させるようにしているので、アークを止めず
にエンドレスで効率良く多層盛りを行い、所要の厚さの
溶接部65を短時間で形成させることができる。
【0069】又、上記したように厚肉の溶接を行わせる
と、特に、上蓋体55の部分に溶接歪が生じるのを避け
ることができないが、容器本体74と上蓋体55は、球
面受14を介して容器支持枠5に支持されているため、
溶接中に上蓋体55に溶接歪が生じた場合に、球面受1
4を中心として容器把持具15が傾くことにより、溶接
歪による変形が逃がされる。以て、溶接歪によって容器
胴54の軸心が回転軸13からずれるのが防止され、高
い精度で溶接を行うことが可能となる。
【0070】このように、本発明のオーバーパック溶接
装置によれば、放射性雰囲気などの特殊環境下であって
も、遠隔操作により簡単確実且つ高精度に厚肉溶接を行
わせることができる。
【0071】容器本体74と上蓋体55との溶接が済ん
だら、容器本体74と上蓋体55との溶接部65に溶接
部被覆材67を嵌着し、胴部被覆材62と溶接部被覆材
67とを溶接すると共に、蓋部被覆材63と溶接部被覆
材67とを、溶接トーチ51で溶接して、容器本体74
などの素材と、耐食性被覆61の素材とが溶接により混
ざり合って溶接部69〜72が脆くならないようにす
る。
【0072】以上により、オーバーパック21が製作さ
れる。
【0073】又、本発明にかかるオーバーパック21
は、上蓋体55と下蓋体56を同一の構造としているの
で、容器胴54と上蓋体55との間、及び、容器胴54
と下蓋体56との間を、一台のオーバーパック溶接装置
で溶接するとができる。
【0074】更に、上蓋体55と下蓋体56は、その嵌
合凸部58を容器胴54に嵌め込む構造となっているの
で、嵌め込みにより簡単に組み付けることができる。
【0075】更に又、上蓋体55や下蓋体56は、その
周縁部に開先形成用切欠部60を形成して、容器胴54
の上下端面との間でL型の開先59を形成するようにし
ているが、開先形成用切欠部60は機械加工が容易であ
るため、簡単に開先59を作ることができる。
【0076】尚、本発明は、上述の実施の形態にのみ限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオーバー
パック、及び、オーバーパック溶接装置によれば、以下
のような優れた効果を奏し得る。
【0078】1) 下向き姿勢で開先59を溶接させる
ようにしたので、MAG、TIG、SAWなどの各種の
アーク溶接を利用して大気中で作業を進めさせることが
でき、電子ビーム溶接などを用いて厚肉溶接を行わせる
場合のように真空室を用いる必要をなくし、設備費用を
低減させることができるようになる。しかも、電子ビー
ム溶接のようにマイクロポロシティや線状欠陥などの欠
陥のない溶接を行わせることができる。
【0079】2) スラグ除去治具35で自動的にスラ
グを取りながら周方向溶接させるようにしているので、
アークを止めずにエンドレスで効率良く多層盛りを行
い、所要の厚さの溶接部65を短時間で形成させること
ができる。
【0080】3) 厚肉溶接では、特に、上蓋体55の
部分に溶接歪が生じるのを避けることができないが、容
器本体74と上蓋体55は、球面受14を介して容器支
持枠5に支持されているため、溶接中に上蓋体55に溶
接歪が生じた場合でも、球面受14を中心として容器把
持具15が傾くことにより、溶接歪による変形が逃がさ
れ、以て、溶接歪によって容器胴54の軸心が回転軸1
3からずれるのが防止され、高い精度で溶接を行うこと
が可能となる。
【0081】4) 本発明のオーバーパック溶接装置に
よれば、放射性雰囲気などの特殊環境下であっても、遠
隔操作により簡単確実且つ高精度に厚肉溶接を行わせる
ことができる。
【0082】5) 本発明にかかるオーバーパック21
は、上蓋体55と下蓋体56を同一の構造としているの
で、容器胴54と上蓋体55との間、及び、容器胴54
と下蓋体56との間を、一台のオーバーパック溶接装置
で溶接することができる。
【0083】6) 上蓋体55と下蓋体56は、その嵌
合凸部58を容器胴54に嵌め込む構造となっているの
で、嵌め込みにより簡単に組み付けることができる。
【0084】7) 上蓋体55や下蓋体56は、その周
縁部に開先形成用切欠部60を形成して、容器胴54の
上下端面との間でL型の開先59を形成するようにして
いるが、開先形成用切欠部60は機械加工が容易である
ため、簡単に開先59を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の一部破断した概略
側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のオーバーパックの一部破断した概略側面
図である。
【符号の説明】
1 本体ベース 4 起倒中心軸 5 容器支持枠 9 傾斜角度調整機構 14 球面受 15 容器把持具 28 容器回転駆動装置 30 加熱装置 35 スラグ除去治具 37 溶接機用支柱 51 溶接トーチ 52 ガラス固化体 54 容器胴 55 上蓋体 56 下蓋体 58 嵌合凸部 59 開先 60 開先形成用切欠部 62 胴部被覆材 63,64 蓋部被覆材 65,66 溶接部 67,68 溶接部被覆材 73 トーチ移動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 37/047 502 G21F 9/36 501C G21F 9/36 501

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にガラス固化体(52)を収容可能
    な円筒形の容器胴(54)と、容器胴(54)の上下端
    開口に溶接固定される上蓋体(55)及び下蓋体(5
    6)とで構成され、上蓋体(55)と下蓋体(56)と
    が容器胴(54)の上下端開口に嵌着可能な嵌合凸部
    (58)をその中央部に有し、その周縁部に容器胴(5
    4)の上下端面との間で開先(59)を形成するための
    開先形成用切欠部(60)を有する円板状をしたことを
    特徴とするオーバーパック。
  2. 【請求項2】 容器胴(54)が円筒形の胴部被覆材
    (62)を外周に嵌着され、上蓋体(55)及び下蓋体
    (56)が深皿状の蓋部被覆材(63)(64)を外側
    に嵌着され、容器胴(54)と上蓋体(55)及び下蓋
    体(56)との溶接部(65)(66)に薄肉リング状
    の溶接部被覆材(67)(68)が嵌着され、胴部被覆
    材(62)と溶接部被覆材(67)(68)との間、及
    び、溶接部被覆材(67)(68)と蓋部被覆材(6
    3)(64)との間が溶接固定される請求項1記載のオ
    ーバーパック。
  3. 【請求項3】 本体ベース(1)の上部に、水平な起倒
    中心軸(4)を中心として、縦状態と横倒し状態のどち
    らかになるよう起倒可能な容器支持枠(5)を設け、容
    器支持枠(5)に、上下端開口に上蓋体(55)及び下
    蓋体(56)を嵌め込んだ状態の円筒形の容器胴(5
    4)をその軸心位置を中心として回転自在に保持可能な
    容器把持具(15)を取付けると共に、容器支持枠
    (5)に容器胴(54)を前記軸心を中心として回転駆
    動する容器回転駆動装置(28)を取付け、更に、本体
    ベース(1)に、容器胴(54)と上蓋体(55)との
    間に形成される開先(59)へ向けて下向き姿勢となる
    よう溶接トーチ(51)を保持する溶接機用支柱(3
    7)を備えたことを特徴とするオーバーパック溶接装
    置。
  4. 【請求項4】 容器把持具(15)が球面受(14)を
    介して容器支持枠(5)に支持される請求項3記載のオ
    ーバーパック溶接装置。
  5. 【請求項5】 本体ベース(1)に対し、横倒し状態の
    容器支持枠(5)の傾斜角度を調整可能な傾斜角度調整
    機構(9)を設けた請求項3又は4記載のオーバーパッ
    ク溶接装置。
  6. 【請求項6】 溶接機用支柱(37)に、トーチ移動機
    構(73)を介して溶接トーチ(51)を取付けた請求
    項3乃至5いずれか記載のオーバーパック溶接装置。
  7. 【請求項7】 容器支持枠(5)に、溶接トーチ(5
    1)によって形成された肉盛上のスラグを除去するため
    のスラグ除去治具(35)を設けた請求項3乃至6いず
    れか記載のオーバーパック溶接装置。
  8. 【請求項8】 容器支持枠(5)に、容器胴(54)と
    上蓋体(55)との間に形成される開先(59)を加熱
    する加熱装置(30)を設けた請求項3乃至7いずれか
    記載のオーバーパック溶接装置。
JP8183384A 1996-07-12 1996-07-12 オーバーパック、及び、オーバーパック溶接装置 Pending JPH1026694A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008045886A (ja) * 2006-08-10 2008-02-28 Kawasaki Plant Systems Ltd 放射性廃棄物搬送容器機構
JP2008221302A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Tabuchi:Kk 鋼管用アーク溶接装置
CN113399882A (zh) * 2021-06-30 2021-09-17 宁波职业技术学院 一种环缝自动焊接系统
EP3363021B1 (en) 2015-10-16 2023-07-05 Holtec International Nuclear waste storage canisters

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