JPH10267802A - ガス供給源またはガス分配システムにおける不純物レベルを迅速に測定するための方法 - Google Patents

ガス供給源またはガス分配システムにおける不純物レベルを迅速に測定するための方法

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JPH10267802A
JPH10267802A JP9317036A JP31703697A JPH10267802A JP H10267802 A JPH10267802 A JP H10267802A JP 9317036 A JP9317036 A JP 9317036A JP 31703697 A JP31703697 A JP 31703697A JP H10267802 A JPH10267802 A JP H10267802A
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gas
sampling line
baking
impurity
distribution system
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JP9317036A
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Benjamin Jurcik
ベンジャミン・ジュアシック
James Mcandrew
ジェイムズ・マッキャンドリュー
Dmitry Znamensky
ドミトリー・ズナメンスキー
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LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガス供給源における不純物レベルを、正確かつ
迅速に測定すること。 【解決手段】(a)ガス供給源を準備することと;
(b)前記ガス供給源から流出するガスの中の不純物レ
ベルを測定するための測定器具(該測定器具はサンプリ
ングラインを介して前記ガス供給源と連通し、該サンプ
リングラインはガス出口よりも上流に配置されたガス入
口を有する)を準備することと;(c)前記サンプリン
グラインをベーキング戦略に従ってベーキングして、該
ベーキングが終了したときに、前記サンプリングライン
中の不純物の濃度プロファイルが、前記ガス入口から該
入口の下流点にまで延出する第一の領域(ここでの不純
物濃度は前記サンプリングラインに導入されるガス中の
気相不純物濃度よりも低い)、および前記第一の領域よ
りも下流から前記ガス出口にまで延出する第二の領域
(ここでの不純物濃度は前記サンプリングラインに導入
されるガス中の気相不純物濃度よりも高い)を含むよう
にすることとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス供給源におけ
る不純物レベルを迅速に測定するための新規な方法に関
する。本発明はまた、ガス分配システムにおける不純物
レベルを迅速に測定するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路(IC)の製造には、半導体ウ
エハーを種々のガスに接触させるプロセスが含まれてい
る。このようなプロセスには、例えば、化学的気相成長
(CVD)、核酸、酸化、スパッタリング、迅速熱処
理、エッチングおよびイオン注入プロセスが含まれる。
これらのガスは、例えばガスシリンダ、バルク保存シス
テムに蓄えることができ、或いは現場での分離プラント
によって供給することができる。
【0003】IC装置は不純物に対する感受性が高いた
め、製造環境における不純物レベルは、歩留り(従って
ウエハー製造工場における利益)に決定的な役割を果た
す。マイクロエレクトロニクスの製造業者は、極めて高
純度のガス、例えば使用現場(即ち処理装置)に供給さ
れる超高純度(UHP)ガスを必要としている。従っ
て、ガス供給業者およびガス分配システム設置業者は、
ガス供給源またはガス分配システム中の不純物レベルに
関して、ガス源またはガス分配システムの特性を保証す
ることが要求される。
【0004】マイクロエレクトロニクスへの適用につい
ては、10億分の1(ppb)〜ppb未満の範囲での
不純物測定が一般に要求される。従って、大気圧イオン
化質量スペクトロメータ(APIMS)のような、洗練
された分析機器を使用することが必要とされる。更に、
要求される測定を行うには、サンプリングプロセスに多
大な注意を払うことが必要とされる。その結果、分析装
置に付随するコストおよび保証測定の実施に必要なマン
パワーによっては、著しい投資が必要とされる。ウエハ
ー工場の構築時間を短縮し、ガス供給源またはガス分配
システムの保証に必要な時間および資源を低減させるこ
とは、かなり重要な工業的傾向である。
【0005】工業的規模のシステムにおける水分レベル
の測定は、典型的には、ガス供給源またはガス分配シス
テムと測定器具との間を接続するサンプリングラインを
使用して行われる。このサンプリングラインは、ガス源
から、またはガス分配システムの所定点からガスサンプ
ルを採取して、不純物レベルが測定される測定器具に送
給する。
【0006】サンプリングライン自身が測定される不純
物レベルに影響するから、測定器具によって測定された
不純物レベルがガス供給源またはガス分配システムの実
際の値を示すまで、サンプリングラインを通してガスを
パージしなければならない。不純物とガス分配システム
及びサンプリングラインの内面との強い相互作用に起因
して応答時間が非常に遅い不純物(例えば水分)につい
ては、このことが特に当てはまる。
【0007】測定すべき不純物のガス分配システム表面
との相互作用は、ガス分配システムをドライダウンする
ために要する時間、並びにサンプリングラインを通して
ガスをサンプリングする測定器具の感度の両者に対して
影響を与える。この効果は、マックアンドリュー等の文
献(MacAndrew et al., Using Simulation to Optimize
Gas Distribution System Cost and Performance, Uou
rnal of the IES, Sept/Oct 1994, pp.30-39)において
認識されており、該文献は、水分が離脱してサンプリン
グラインを通して輸送される時間の遅れが、検出され得
る離脱の大きさおよび持続に対してどのように影響する
かを述べている。
【0008】サンプリングラインを介してガス分配シス
テム中の不純物の値を測定に必要とされる時間を減少さ
せるために、種々の方法が従来用いられてきた。これら
の方法には、例えば、分配システム自身よりも弱く問題
の不純物と相互作用する材料で造られたサンプリングラ
インを用いること(Venet et al, from fall 1991 AICH
E conference (1992), pp.26-28 を参照されたい)、お
よび当該システムを高温でベーキングして、サンプリン
グラインを構成する表面から吸着された不純物を追い出
すこと(Jurcik et al, The Effect of Baking on the
Dry Down of UHP Distribution Systems: From Laborat
ory to Industrial Scale via Numerical Simulation,
from proceedings of the 1995 IES meeting (1995) )
が含まれる。
【0009】しかしながら、サンプリングラインの出口
で測定された不純物濃度をサンプリングラインの入口に
導入されたガス中の不純物レベルと同じレベルにするた
めに必要な時間を最小限にするためには、上記の方法は
効果的でない。例えば、問題の不純物との相互作用がそ
れほど強くない材料でサンプリングラインを構築してい
るにもかかわらず、現在入手可能な管材料および表面仕
上げのものでは、より強い相互作用を示す。従って、測
定時間はかなりなものになる。
【0010】更に、サンプリングラインのベーキングは
測定時間の短縮に効果的であるけれども、適切なベーキ
ング戦略の選択に注意を払わないと、長い時間に亘って
不自然な見かけの小容量が観察される。このような場
合、ガス供給源またはガス分配システムにおける真の不
純物レベルは測定されず、ガス供給源またはガス分配シ
ステムは実際の値よりも低く認証される。
【0011】半導体加工々業の要求に適合し且つ従来技
術の欠点を克服するために、本発明の目的は、ガス供給
源またはガス分配システムにおける不純物レベルを測定
するための新規な方法を提供することである。本発明の
方法は、正確で且つ迅速な不純物濃度の測定を可能にす
るものである。従って、ガス供給源またはガス分配シス
テムの保証を、従来可能であったよりも高い精度で、且
つより迅速に行うことができる。また、ウエハー工場の
セットアップにおける実質的なコスト節減を実現するこ
とができる。
【0012】
【発明の概要】上記の目的は、本発明の方法によって達
成される。本発明の第一の側面に従えば、ガス供給源に
おける不純物レベルを迅速に測定するための新規な方法
が提供される。この方法には、ガス供給源と、該ガス供
給源から流出するガス中の不純物レベルを測定するため
の測定器具とを準備することが含まれる。該測定器具
は、サンプリングラインを介してガス供給源と連通して
いる。サンプリングラインは、ガス出口の上流に配置さ
れたガス入口を有している。サンプリングラインは、ベ
ーキングが終了したときに、前記サンプリングライン中
の不純物の濃度プロファイルが第一の領域および第二の
領域を含むようにベーキングされる。前記ガス入口から
該入口の下流点にまで延出する第一の領域においては、
不純物濃度は前記サンプリングラインに導入されるガス
中の気相不純物濃度よりも低い。前記第一の領域の下流
から前記ガス出口にまで延出する第二の領域では、不純
物濃度は前記サンプリングラインに導入されるガス中の
気相不純物濃度よりも高い。
【0013】本発明の第二の側面に従えば、ガス分配シ
ステムにおける不純物レベルを迅速に測定するための方
法が提供される。この第二の側面は、ガスを使用場所に
供給するためのガス分配システムがガス供給源に接続さ
れている点を除いて、上記の方法と同様である。測定器
具はサンプリングラインを介して前記ガス分配システム
と連通しており、ガスは、ガス供給源からガス分配シス
テムおよびサンプリングラインを通って測定器具へと流
れるようになっている。
【0014】
【発明の好ましい形態の詳細な説明】本発明は、ガス供
給源またはガス分配システムにおける不純物レベルを迅
速且つ正確に測定するための効果的な方法を提供する。
出願人は、ベーキングの持続時間および強さが注意深く
制御されれば、ガス供給源またはガス分配システムの実
際の濃度を測定するために必要な時間を減少させる上
で、サンプリングラインのベーキングが非常に有効であ
ることを見出したが、これは驚くべきことであり、且つ
予期し得ないものであった。
【0015】本発明は、ガス供給源またはガス分配シス
テム中の不純物を検出する公知の方法に比較して、二つ
の実質的な利益を有する。第一は、ガス供給源またはガ
ス分配システム中の不純物レベルをより迅速に測定でき
ることであり、第二には、人為的で不自然な低レベルで
の不適正な証明を防止できることである。
【0016】ここで用いる「ガス供給源」の語は、ガス
状態または液体状態の何れかで、シリンダまたはバルク
保存システムに保存された何れかのガスを言う。この用
語はまた、ガス製造プラントにおいて製造されたガスを
も意味する。
【0017】また、ここで用いる「ガス分配システム」
の用語は、ガス供給源を、半導体処理装置のような使用
場所に接続するためのパイプを意味する。ガス分配シス
テムはまた、調節器、バルブ、流量計等のような、ガス
系と使用場所の間に含まれる部品をも包含するものであ
る。
【0018】ここで用いる「ベーキング戦略」の用語
は、サンプリングラインの制御温度 vs 時間のプロファ
イルを意味する。
【0019】また、「水分」および「水蒸気」の用語
は、ここでは互換可能に用いられている。
【0020】ガス供給源は、好ましくは半導体装置の製
造に用いることができる超高純度(UHP)ガスの供給
源である。従って、ガス分配システムは、その中に導入
されるガスの純度に適合するものでなければならない。
本発明の方法に関連して使用される好ましいガスには、
窒素(N2 )、酸素(O2 )、アルゴン(Ar)および
ヘリウム(He)が含まれるが、これらに限定されるも
のではない。
【0021】測定すべき不純物は、例えば、水蒸気、炭
化水素(例えばCH4 )、金属、NO、COまたはCO
2 であり得る。測定すべき不純物は、好ましくは水蒸気
である。
【0022】ガス供給源またはガス分配システムから得
られるガス中の不純物を測定するために、ガス供給源ま
たはガス分配システムは、測定器具と連通して配設され
る。
【0023】問題の不純物に対して感受性の、応答が迅
速な痕跡レベルの測定器具であれば、如何なる測定器具
を用いることもできる。適切な測定器具が当該技術にお
いて知られており、その中には、例えば大気圧イオン化
質量スペクトロメータ(APIMS)および調節可能な
ダイオードレーザ吸収スペクトロメータ(TDLAS)
が含まれる。
【0024】ガス供給源またはガス分配システムから得
たガスサンプルは、ガスサンプリングラインを介して測
定器具に送給される。ガスサンプリングラインには、好
ましくは316L電気研磨ステンレス鋼(EPSS)が
用いられ、使用する特定の測定器具に応じて選択される
直径で構築される。サンプリングライン中に導入される
ガスサンプルの流速および圧力は、測定器具の明細およ
び要件に基づいて選択されるべきである。例えば、水分
のAPIMS測定の場合、ガスサンプル圧力は好ましく
は約1〜12Bar であり、サンプル流速は好ましくは約
1〜20slm である。
【0025】サンプリングラインを熱的に制御するため
に、サンプリングラインをベーキングするための一以上
のヒータと、望ましいベーキング戦略に従ってサンプリ
ングラインの温度を制御するためのコントローラとが設
けられる。このヒータは、サンプリングラインを約±2
℃の精度で約100℃にベーキングする能力を有してい
なければならない。望ましいベーキング戦略に従って、
サンプリングラインの温度を制御できる如何なるヒータ
を用いてもよい。適切なヒータの例には、例えば抵抗線
タイプのヒータおよび加熱ランプが含まれる。サンプリ
ングラインを取り囲む抵抗線ヒータ(例えば加熱型)が
好ましい。
【0026】ガス供給源中の不純物レベルの測定におい
て、ガスのサンプルは、ガス供給源からサンプリングラ
インを介して採取される。ガス供給源がガスシリンダま
たはバルク保存装置であるときは、ガスサンプルは典型
的にはガスシリンダバルブまたはバルク保存装置バルブ
を通して直接引き抜かれ、或いはその直ぐ下流から例え
ば「T型」器具を通して引き抜かれる。ガス製造プラン
トの場合、ガスは、最終製品保存タンクまたは最終製品
出口ラインから抜き取ることができる。
【0027】ガス分配システムの場合、サンプリング
は、ガス供給源と使用場所との間の分配システムに沿っ
た種々の点で行うことができる。
【0028】図1は、人工的に不自然な低い認証が予想
されるシミュレーション例の結果を示している。100
℃でベーキングされた、50フィート、1/4インチ
(O.D.)316L電気研磨ステンレス鋼(EPS
S)サンプリングラインのシミュレートされたドライダ
ウンが示されている。このシミュレーションにおける供
給源ガスは、0.25百万分の一(ppb )の水蒸気を含んで
いる。シミュレーションが行われた条件に起因して、ベ
ーキングは約45時間後に止められた。その時点で、測
定された水蒸気濃度は実質的に減少する。不純物レベル
は、長期間、例えば1週間以上に亘って 0.01 ppb 未満
に維持される。このような挙動は、シミュレーションお
よび実際の測定の両方で観察されている。これらのドラ
イダウン特性の結果として、ガス供給源および/または
ガス分配システムは、実際のレベルよりも低いレベルで
認証されることが予想される。
【0029】図2は、サンプリングラインのベーキング
が約500 分後に終了する例を示しており、これは測定さ
れた水分レベルの実質的な減少を促進する。実際のガス
供給源濃度は0.15 ppbである。この図から分かるよう
に、測定レベルは長期間に亘って実際の不純物値よりも
かなり低い。
【0030】図3には、三つのサンプリングラインベー
キング戦略についての実験結果およびシミュレーション
結果の両方が示されている。この三つのベーキング戦略
には、連続的な28℃のパルス(ベーキングなし)、連
続的な100℃のパルスおよび100℃/28℃の可変
パルスが含まれている。可変パルスベーキング戦略にお
いて、サンプリングライン温度は、測定された水蒸気濃
度が11ppb に到達した後に、100℃から28℃に切
り替えられた。このシミュレーションのために、サンプ
リングラインの温度は時間と共に変化するけれども、該
温度は均一であると仮定された。
【0031】サンプリングラインに導入される供給源ガ
スの水蒸気濃度は、0.25 ppbであった。実験データおよ
びシミュレーションデータの適正な比較を得るために、
サンプリングラインのドライダウンは、50ppb の水蒸
気でのサンプリングラインの汚染と、これに続く0.25 p
pbの供給源ガスでのパージング後の応答としてシミュレ
ートされた。可変パルスベーキング法では、連続的な2
8℃のパルス(ベーキングなしの場合)または連続的な
100℃のパルスによる方法の何れよりも迅速にこのレ
ベルに到達した。
【0032】更に、図3から分かるように、シミュレー
ションの結果は実際の結果に極めて密接に追従してい
る。このことは、モデル化によるアプローチによって、
サンプリングライン中の測定濃度に対するベーキング戦
略の効果を正確に予測できることを示している。
【0033】ベーキング戦略は、測定された不純物レベ
ルが、人為的な不自然な低レベルが測定されることな
く、可能な限り迅速に、サンプリングラインに導入され
るガス中の不純物レベルになるように設計すべきであ
る。このようなベーキング戦略は「最適ベーキング戦
略」と称される。コンピュータシミュレーションを使用
して水分応答を予測することは、最適ベーキング戦略を
決定することにより人為的な低い値の測定を防止する上
で有用である。
【0034】本発明において有利に用いられる物理的現
象は、温度の関数としての、サンプリングライン内面に
おける不純物吸着等温曲線の変化である。室温よりも高
い温度においては、金属表面が水分を保持する能力(例
えば分子数の単位/cm2 で)が、室温での能力に比較
して減少する。その結果、ベーキング温度が例えば室温
にまで低下したときに、低温で効果的な吸着等温曲線が
有効になる。低温の吸着等温曲線のために、金属表面は
水分ゲッタとして作用する。結局、測定される気相中の
水分レベルは、より高いベーキング温度での水分レベル
に比較して減少することになる。
【0035】本発明の方法に従えば、サンプリングライ
ンのベーキングが終了した後には、該ラインの不純物濃
度プロファイルは、気相不純物濃度がサンプリングライ
ンに導入されるガスの気相不純物濃度よりも低い第一の
領域と、気相不純物濃度がサンプリングラインに導入さ
れるガスの気相濃度よりも大きい第二の領域とを含んで
いる。見積もられた不純物濃度プロファイルは、数値シ
ミュレーションから決定することができ、測定すべき不
純物についての吸着等温曲線の知識を必要とする。吸着
等温曲線を測定する方法、並びにガスライン中の対応す
る濃度プロファイルを決定するためのバーキング戦略を
シミュレートする方法は公知であり、文献中に説明され
且つ認められている。
【0036】図4〜図6は、種々のベーキング戦略につ
いて、50フィートのサンプリングラインの長さに沿っ
てシミュレートされた濃度プロファイルを示している。
ガスサンプルの流速は、7バールの圧力で10slmと
仮定された。このシミュレーションのために、サンプリ
ングラインは50ppb の水分で最初に平衡化されたもの
と仮定され、サンプリングラインに導入されるガスの純
度は0.05 ppbであると仮定された。
【0037】図4は、サンプリングラインの長さに沿っ
た12時間に亘る水分濃度プロファイルの推移を示して
おり、ここではサンプリングラインがガスでパージされ
且つベーキングされない。このサンプリングライン入口
は、X軸の起点に位置しており、ガス出口は該軸の50
フィート部位に位置している。ガスがサンプリングライ
ンを通してパージされると、ガス入口付近におけるサン
プリングライン中の気相不純物濃度は、先ず、サンプリ
ングラインに導入されるガス中の不純物の実際の気相濃
度に近づく。パージ時間が増大するに伴って、サンプル
ラインに導入されるガスと同じ濃度にあるサンプリング
ラインの領域(パージング波)が、ガス入口から下流へ
と伸びる。12時間のパージング後にも、パージング波
はガス出口に到達しない。即ち、サンプリングライン出
口での水蒸気の濃度は、サンプリングラインに導入され
るガス中の水蒸気濃度に比較して高いままである。
【0038】図5は、サンプリングライン中における、
水蒸気濃度プロファイルの推移に関するベーキング戦略
の効果を示している。サンプリングラインの濃度プロフ
ァイルの推移は、最初の4時間は、図4に示したプロフ
ァイル(ベーキングなしのパージング)と定量的に同様
である。しかし、サンプリング管のベーキングの終了時
に当該ラインの温度が低下すると、濃度プロファイルは
変化する。ベーキングが終了したとき(ベーキング中
止、4時間を参照されたい)、ガス入口からサンプリン
グラインに沿って約34フィートの距離にまで伸びる第
一の領域が存在し、この領域では測定された気相濃度が
サンプリングラインに導入される供給ガスの水蒸気濃度
(即ち、0.05 ppb)未満である。この第一の領域は、水
分ゲッタとして効果的に働く。即ち、第一の領域におけ
るサンプルラインの内面では、水蒸気の正味の吸着が存
在する。
【0039】第一の領域から下流に位置し、且つガス出
口にまで延出するサンプリングラインの第二の領域で
は、水蒸気濃度はサンプリングラインに導入される供給
源ガスの濃度に対して上昇する。この第二の領域は、供
給源ガスに対して相対的に高い濃度の結果として、パー
ジング状態にあると見なされる一方、ガスサンプリング
ラインの第二の領域はパージされ続ける。ベーキングの
終了直後の第二の領域の長さ(即ち、16フィート)
は、全体のサンプリングラインの長さよりも十分に長い
から、ベーキングが採用されない状況に比較して、ドラ
イダウン時間は効果的に減少する。
【0040】ベーキング戦略における7時間の時点にお
いて、サンプリングラインのガス出口で測定された気相
不純物濃度は、サンプリングラインに導入されるガスの
不純物濃度に近づく。図4に示した濃度プロファイルと
比較すれば、ベーキングを用いない場合よりも約5時間
の改善が実現されることが明らかである。
【0041】図6は、サンプリングラインの過剰ベーキ
ングの効果を示している。この例におけるベーキング戦
略には、ガスサンプリングラインを6時間に亘って10
0℃でベーキングし、次いでベーキングを終了すること
が含まれている。ベーキングが完結すると、サンプリン
グラインの全長に沿った濃度プロファイルは、サンプリ
ングラインに導入されるガス中の不純物濃度よりも低く
まで減少する。サンプリングライン内面が水蒸気を吸着
する能力は、サンプリングラインの全長に沿って非常に
高いから、サンプリングラインを通しての供給源ガス濃
度レベルの伝播速度は非常に遅い。結局、サンプリング
ラインのガス出口で測定された水分濃度は、長期間に亘
って、サンプリングラインに導入されるガス中の不純物
濃度よりも低い。注意しないと、ガス供給源またはガス
分配システムは、容易に実際の不純物レベルよりも低く
認証され得る。
【0042】図4〜図6に示した不純物濃度プロファイ
ルの比較から、ガス供給源またはガス分配システムにつ
いての測定時間を減少させるために、制御されたサンプ
リングラインベーキング戦略を実施すべきであることが
明らかである。このベーキング戦略は、ベーキングの終
了後には、サンプリングライン中に二つの領域が存在す
るように設計すべきである。サンプリング管のガス入口
から該入口の下流点にまで延出する第一の領域では、不
純物濃度は、サンプリングラインに導入されるガスの不
純物濃度よりも低い。第一の領域の下流点からサンプリ
ングラインのガス出口まで延出する第二の領域では、不
純物濃度は、サンプリングラインに導入されるガスの不
純物濃度よりも大きい。
【0043】更に、ベーキング戦略は、サンプリングラ
インの第一の領域をサンプリングラインに導入されるガ
スの不純物レベルにするのに必要な時間が、第二の領域
における不純物濃度をその不純物レベルにまで低下させ
るために必要なパージング時間よりも小さくなるように
設計すべきである。換言すれば、ベーキング戦略は、供
給源ガス汚染波の伝播速度が十分に速くて、パージング
波がガスサンプリングラインを出る前に該パージング波
に到達するように設計すべきである。不純物測定時間を
最小限にするために、ベーキング戦略は、汚染波が正常
パージング波に到達する時点が、サンプリングラインの
ガス出口にできるだけ近接して位置するように選択すべ
きである。
【0044】不純物測定は、不純物レベルが安定するま
で行われる。即ち、測定レベルがもはや低下しなくなっ
たときに、真の不純物レベルに到達したことになる。
不純物レベルを確実に安定させるために、サンプリング
ラインを通る流速を複数のガス流速で測定することがで
きる。例えば、サンプリング流速、サンプリング流速の
1/2およびサンプリング流速の2倍で測定を行うこと
ができる。もし、3種類の測定についての測定レベルが
同じであれば、不純物レベルは安定したと仮定すること
ができる。
【0045】シミュレーションプログラムを使用するこ
とは、最適ベーキング戦略を決定する上で非常に効果的
である。サンプリング管に導入されるガス中の不純物濃
度に関する正確な知識は必要とされない。しかし、ベー
キング戦略を決定するために、大まかな見積は使用すべ
きである。この見積は、例えば過去の経験、或いはプラ
ントおよび/または分配システムが設計される不純物レ
ベルに基づくことができる。或いは、分配システムで得
られた他の測定からの情報を用いることができる。効果
的または最適なベーキング戦略を考案するために、サン
プリングを支配する特定の条件(例えば、流速、圧力、
ガスサンプリング管の長さ、ガスサンプリングライン表
面特性、ガスサンプリングラインの直径、ベーキング能
力および周囲圧力)をシミュレーションプログラムに用
いることができる。上記の例に示されるように、本発明
の方法によって、従来の方法に比較して50%以上の時
間節減を達成することができる。
【0046】特定の実施例を参照して本発明を詳細に説
明してきたが、当業者には、添付の請求範囲に記載を逸
脱することなく種々の変更および変形が可能であるこ
と、並びに均等物を用い得ることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】サンプリングラインについての水分濃度 vs 時
間のグラフであり、測定される水分濃度に対するサンプ
リングラインのベーキングの影響を示している。
【図2】サンプリングラインについての水分濃度 vs 時
間のグラフであり、測定される水分濃度に対するサンプ
リングラインのベーキングの影響を示している。
【図3】サンプリングラインについての水分濃度 vs 時
間のグラフであり、種々のサンプリングラインベーキン
グ戦略のモデルおよび実験結果の比較を示している。
【図4】ベーキングを伴わないサンプリングラインにつ
いての水分濃度 vs サンプリングラインの長さに沿った
距離を示すグラフである。
【図5】種々のサンプリングラインベーキング戦略につ
いての、水分濃度 vs サンプリングラインの長さに沿っ
た距離を示すグラフである。
【図6】種々のサンプリングラインベーキング戦略につ
いての、水分濃度 vs サンプリングラインの長さに沿っ
た距離を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイムズ・マッキャンドリュー アメリカ合衆国、イリノイ州 60441、ロ ックポート、ピュアレイ・コート 15425 (72)発明者 ドミトリー・ズナメンスキー アメリカ合衆国、イリノイ州 60559、ダ リエン、レイクビュー・ドライブ・ナンバ ー221 1526

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給源における不純物レベルを迅速
    に測定するための方法であって: (a)ガス供給源を準備することと; (b)前記ガス供給源から流出するガスの中の不純物レ
    ベルを測定するための測定器具(該測定器具はサンプリ
    ングラインを介して前記ガス供給源と連通し、該サンプ
    リングラインはガス出口よりも上流に配置されたガス入
    口を有する)を準備することと; (c)前記サンプリングラインをベーキング戦略に従っ
    てベーキングし、該ベーキングが終了したときに、前記
    サンプリングライン中の不純物の濃度プロファイルが、
    前記ガス入口から該入口の下流点にまで延出する第一の
    領域(ここでの不純物濃度は前記サンプリングラインに
    導入されるガス中の気相不純物濃度よりも低い)、およ
    び前記第一の領域よりも下流から前記ガス出口にまで延
    出する第二の領域(ここでの不純物濃度は前記サンプリ
    ングラインに導入されるガス中の気相不純物濃度よりも
    高い)を含むようにすることとを具備する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の不純物レベルを迅速に
    測定する方法であって、前記ベーキング戦略を決定する
    ためにシミュレーションプログラムを用いる方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の不純物レベルを迅速に
    測定する方法であって、前記測定器具が大気圧イオン化
    質量スペクトロメータである方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の不純物レベルを迅速に
    測定する方法であって、前記不純物が水蒸気である方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の不純物レベルを迅速に
    測定する方法であって、前記ガスが窒素、ヘリウム、ア
    ルゴン、または酸素である方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の不純物レベルを迅速に
    測定する方法であって、測定された不純物レベルが安定
    するまで、前記不純物レベルを測定する方法。
  7. 【請求項7】 ガス分配システムにおける不純物レベル
    を迅速に測定するための方法であって: (a)ガスを使用場所まで送給するためのガス分配シス
    テム(該システムはガス供給源に接続されている)を準
    備することと; (b)前記ガス分配システムを通して流れるガス中の不
    純物レベルを測定するための測定器具(該測定器具はサ
    ンプリングラインを介して前記ガス分配システムと連通
    し、該サンプリングラインはガス出口よりも上流に配置
    されたガス入口を有する)を準備することと; (c)前記サンプリングラインをベーキング戦略に従っ
    てベーキングして、該ベーキングが終了したときに、前
    記サンプリングライン中の不純物の濃度プロファイル
    が、前記ガス入口から該入口の下流点にまで延出する第
    一の領域(ここでの不純物濃度は前記サンプリングライ
    ンに導入されるガス中の気相不純物濃度よりも低い)、
    および前記第一の領域よりも下流から前記ガス出口にま
    で延出する第二の領域(ここでの不純物濃度は前記サン
    プリングラインに導入されるガス中の気相不純物濃度よ
    りも高い)を含むようにすることとを具備する方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の不純物レベルを迅速に
    測定する方法であって、前記ベーキング温度を決定する
    ためにシミュレーションプログラムを用いる方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の不純物レベルを迅速に
    測定する方法であって、前記測定器具が大気圧イオン化
    質量スペクトロメータである方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の不純物レベルを迅速
    に測定する方法であって、前記不純物が水蒸気である方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の不純物レベルを迅速
    に測定する方法であって、前記前記ガスの使用場所が半
    導体製造装置である方法。
  12. 【請求項12】 請求項7に記載の不純物レベルを迅速
    に測定する方法であって、前記ガス分配システムに沿っ
    た複数の点において、前記不純物レベルの測定を行う方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項7に記載の不純物レベルを迅速
    に測定する方法であって、前記ガスが窒素、ヘリウム、
    アルゴン、または酸素である方法。
  14. 【請求項14】 請求項7に記載の不純物レベルを迅速
    に測定する方法であって、測定された不純物レベルが安
    定するまで、前記不純物レベルを測定する方法。
JP9317036A 1996-11-26 1997-11-18 ガス供給源またはガス分配システムにおける不純物レベルを迅速に測定するための方法 Pending JPH10267802A (ja)

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