JPH102681A - 密閉式雰囲気熱処理炉の空気侵入防止装置 - Google Patents
密閉式雰囲気熱処理炉の空気侵入防止装置Info
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- JPH102681A JPH102681A JP14951296A JP14951296A JPH102681A JP H102681 A JPH102681 A JP H102681A JP 14951296 A JP14951296 A JP 14951296A JP 14951296 A JP14951296 A JP 14951296A JP H102681 A JPH102681 A JP H102681A
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Abstract
入を少なくして安全性を高め、空気侵入を防ぐ安全設備
を低コストで提供すること。 【解決手段】 被処理品8を高温で加熱処理する加熱室4
と、被処理品を加熱室に送り出す前室2とを有し、該加
熱室に雰囲気ガスを供給する供給ラインが接続され、該
前室を扉により開閉する開閉手段を有する密閉式雰囲気
熱処理炉30の空気侵入防止装置であって、前記前室に、
前記扉の開時に該扉の開信号により不活性ガスを送入す
るスーパーパージラインAと、該扉の閉時に炉内が負圧
時にのみガバナ22を介して不活性ガスを該炉内圧力が大
気圧と等しくなるように該前室に送入するガバナライン
Bを接続配置したことを特徴とする密閉式雰囲気熱処理
炉の空気侵入防止装置である。
Description
加熱処理する熱処理炉に関し、詳しくは空気以外の特殊
な雰囲気ガス中で行われる密閉式雰囲気熱処理炉への空
気の侵入を防止する装置に関するものである。
面及びその近傍に強度や硬度または光輝性等の品質が要
求される場合は、密閉式雰囲気熱処理炉を用いて空気以
外の特殊な雰囲気ガス中で行われるのが一般的である。
密閉式雰囲気熱処理炉内の圧力はほぼ大気圧に近く、大
気と雰囲気ガスを遮断する扉等の密閉手段を有してい
る。この密閉式雰囲気熱処理炉としては、密閉式バッチ
炉や連続式トレープッシャー炉等が挙げられる。特殊な
雰囲気ガスとしては、吸熱性変成ガス(RXガス)、発
熱性変成ガス(DXガス)、アンモニア分解ガス(AX
ガス)等が広く使用されてきている。これら雰囲気ガス
は、水素ガスや一酸化炭素ガス等の爆発可燃性ガスを含
んでおり、その雰囲気発生には密閉式雰囲気熱処理炉と
は別に設置された変成炉や分解炉を必要とする。例えば
RX変成炉では、メタン、プロパン、ブタン等の炭化水
素ガスと空気を一定比率にして変成炉中の高温触媒に通
してRXガスを発生させている。
炉として密閉式浸炭焼き入れ炉の概略図を示す。この密
閉式浸炭焼き入れ炉30は、前扉1、前室2、中間扉
3、加熱室4、油槽5とを主要な要素として備え、該油
槽5の上部空間が前室2を構成している。中間扉3に
は、加熱室4と前室2を連通する雰囲気ガス通過用の開
口穴3aを有し、加熱室4内は電気ヒーターやガス燃焼
式ラジアントチューブ等で高温に加熱される。また、油
槽5内の焼き入れ用の油も50〜150℃に加熱されて
いることが多い。雰囲気ガスは図示略の雰囲気ガス供給
源から、雰囲気ガス用配管6を通って加熱室4内に供給
されファン7により撹拌される。これにより雰囲気ガス
が加熱室内の温度と均一になり、被処理品8の雰囲気と
しての役割を果たす。この雰囲気ガスは中間扉3の開口
穴3aを通って前室2に連続的に流れ、排気管9より炉
外に排出され、排出されたガスはパイロットバーナ10
により燃焼され、排気ダクト11により屋外に放出され
る。なお搬入テーブル12上の被処理品8は搬入プッシ
ャー等の搬入機構により前室2に搬入される。また前室
2の被処理品8は搬出プーラー等の搬出機構により前室
2から搬入テーブル12に搬出される。また前扉1が開
いたときフレームカーテン用ノズル13に燃焼ガスが流
れて燃焼し、前室2と外気との開口部を塞ぐようにフレ
ームカーテンを構成し、炉内への空気の侵入を防げるよ
うになっている。
っては、炉内の被処理品8の移動に伴い、炉内に圧力変
動が生じる。この炉内の圧力変動について、図2を更に
簡略化した図3を用いて被処理品8の動きとともに説明
する。密閉式浸炭焼き入れバッチ処理は、搬入→昇温→
浸炭→拡散→降温→均熱→油焼き入れ→油切り→搬出と
いった多くの工程を経て処理される。
等に入れられ、搬入テーブル12に置かれる。炉内は雰
囲気ガスの連続的な供給により大気圧に対して5〜30
mmAqの微正圧を保っている。その後、前扉1が開い
てフレームカーテンが燃焼し、被処理品8は搬入プッシ
ャー等により搬入テーブルから「前室に搬送」されて
前扉1が閉じ、炉内は密閉状態になる。そして搬入時の
フレームカーテンの燃焼熱により加熱膨張された前室2
内の雰囲気ガスは室温状態の被処理品8により収縮して
弱負圧となる。炉内が負圧になると排気管9や前扉1の
隙間から、周囲の空気が炉内に侵入してくる。
て、搬入プッシャー等により被処理品8を「加熱室内
に搬入」する。この時フレームカーテンは形成されな
い。その後中間扉3と前扉1を閉じて、再度密閉状態に
する。この時も低温状態の被処理品8により加熱室4内
の雰囲気ガスが収縮して、炉内は負圧になる。ただし、
フレームカーテンによる加熱がないため負圧の程度は低
く、一般的に弱い負圧にとどまる。
るが、昇温→浸炭→拡散→降温→均熱の一連の処理が終
了すると、中間扉が開いて搬出プッシャー等により被処
理品8は前室2に戻される(「前室への搬出」)。こ
の時高温状態の被処理品8により前室2の雰囲気ガスが
加熱膨張して、炉内圧力は50mmAqを越える正圧と
なる。この時、前室2内の温度も急上昇する。そして中
間扉3が閉じられる。
槽5内に浸漬されて、「油槽焼き入れ」される。被処
理品8が油槽5内に浸漬されることにより、被処理品8
が有する熱が油槽5内の油に奪われる。これにより、前
室2の雰囲気ガスの温度は低下し、前室2の雰囲気ガス
は急速に収縮し、−500mmAq以下の強い負圧とな
って、前室内に周囲の空気が侵入してくる。しばらくし
てエレベータが上昇し、被処理品8は油槽5から引き上
げられて前室2内に放置され、「油切り」が行われ
る。以上の〜の間は、前扉1は閉止状態のままであ
る。
カーテンが燃え、搬出プーラー等により搬入テーブル1
2上に被処理品8が搬出され前扉1が閉じる。この後フ
レームカーテンにより加熱膨張された前室ガスが収縮し
て負圧となる(搬出後)。
0の炉内に空気が侵入する機会としては、前扉1の解放
時と炉内圧力が負圧時の2つが挙げられる。雰囲気ガス
としては、水素ガスや一酸化炭素ガス等の可燃性ガスが
用いられるため、空気が有する酸素との混合による爆発
の防止対策を講じる必要があり、密閉炉内への空気の侵
入を極力少なくする必要がある。一般的に炉内酸素濃度
が1%以下であれば、可燃性ガスの爆発に対して安全で
ある。したがって、密閉式浸炭焼き入れバッチ炉30の
炉内への空気の侵入を防止するために、炉内に雰囲気ガ
スを流す必要があるが、雰囲気ガス量は短時間に変更で
きないため、空気の侵入に対応するため雰囲気ガスを最
大量流し続けているのが現状である。
炉の従来技術について説明したが、トレープッシャー式
連続炉の場合は二室式構造と異なり、後室が存在する。
トレープッシャー式連続炉の場合、図3における「前
室への搬出」工程以降は前室を後室と呼びかえれば、炉
内圧力変化等は二室式の密閉浸炭焼き入れバッチ炉の説
明とほぼ同じになる。
き入れバッチ炉30への空気の侵入を防止する方法とし
て、前扉1の解放信号に合わせて前室2に窒素ガス等の
不活性ガスを流すスーパーパージと称される方法があ
る。また、特公平6−47714号公報に開示されてい
るように炉内の負圧時に排気管9からパイロットバーナ
10の燃焼ガスを逆流させたり、別途設置されたバーナ
の燃焼ガスを炉内に逆流させる方法がある。
は、炉内が負圧時の必要な時だけバーナを燃焼させて炉
内に燃焼ガスを供給する方法であるが、バーナの未着火
や消炎の不安を解消することは本質的に困難である。
きている。この方法は窒素ガスをベースにメタノール、
水素ガス、炭化水素ガス等を混合添加し、雰囲気ガスと
して直接炉内に送入するものである。この窒素ベース熱
処理法は変成炉や分解炉を必要としないため、雰囲気ガ
スの流量変更が容易という特徴を有している。またこの
方法では窒素ガスを使用しているため、前記スーパーパ
ージを実行しやすいという特徴を有している。
は、特開昭61−147867号公報、特開平2−15
6064号公報を挙げることができる。このスーパーパ
ージ法により、前扉1の解放時の空気侵入はかなり低減
できる。また、炉内負圧時の空気侵入防止法として、従
来は、前扉1が閉じた後、タイマーを利用して一定時間
窒素ガス等のパージガスを流す方法が採られている。し
かしこの方法だけでは、後述する実施例にあるように炉
内酸素濃度を1%以下に維持することは困難である。ま
た、炉内負圧を検知して負圧時にパージガスを流す方法
が提案されている。例えば実公平2−32682号公報
は、前室2内の圧力を圧力計で検知して負圧時に電磁弁
を開いて窒素ガスを油槽上部に吹き込む方法を採用して
いる。しかしながら、雰囲気ガス量を削減した場合、こ
の方法だけで炉内酸素濃度を1%以下にすることは難し
く、また、電気的制御を採用しているため停電時や電気
的故障時の作動に不安が残り、安全性が高いとは言い難
い。
は、炉内の負圧時に窒素ガス送入に加え、前扉1の開時
及び前室2の酸素濃度増加時に窒素ガスの送入とメタノ
ールの増量送入を行う方法を提案している。この方法は
3重の窒素送入システムであり安全性はかなり高くなる
が、設備コストが嵩む不都合がある。
で、密閉式雰囲気ガス処理炉の炉内への空気の侵入を少
なくして可燃性ガスの爆発の危険を少なくして安全性を
高め、しかも空気侵入を防ぐ安全設備を低コストで提供
することを課題としている。
発明は、被処理品を高温で加熱処理する加熱室と、被処
理品を加熱室に送り出す前室とを有し、該加熱室に雰囲
気ガスを供給する供給ラインが接続され、該前室を扉に
より開閉する開閉手段を有する密閉式雰囲気熱処理炉の
空気侵入防止装置であって、前記前室に、前記扉の開時
に該扉の開信号により不活性ガスを送入するスーパーパ
ージラインと、該扉の閉時に炉内が負圧時にのみガバナ
を介して不活性ガスを該炉内圧力が大気圧と等しくなる
ように該前室に送入するガバナラインを接続配置したこ
とを特徴とする密閉式雰囲気熱処理炉の空気侵入防止装
置である。
処理炉の空気侵入防止装置の概略図であり、従来例の説
明で用いた汎用的な密閉式浸炭焼き入れバッチ炉に適用
した場合を例示するものであって、この図1中の符号1
から13で示される同一の構成要素には同一符号を付し
てその説明を省略する。この空気侵入防止装置40は、
密閉式浸炭焼き入れバッチ炉30の前扉1の開時に該前
扉1の開信号により不活性ガスを送入するスーパーパー
ジラインAと、該前扉1の閉時に炉内が負圧時にのみガ
バナ22を介して不活性ガスを該炉内圧力が大気圧と等
しくなるように前室2に送入するガバナラインBとを備
えて構成されている。
酸化炭素、アルゴンなどの不活性ガスを貯留する不活性
ガス容器14に一端を接続し、フィルタ15、一次減圧
弁16、圧力スイッチ17を介して前室2に接続される
不活性ガス供給ラインをなしており、前記圧力スイッチ
17の下流側に、流量スイッチ18、流量調整弁19、
電磁弁20を順に介して前室2に接続されている。
インAの圧力スイッチ17配設位置と流量スイッチ18
配設位置との間に一端を接続し、他端はスーパーパージ
ラインAと合流して前室2に接続された分岐ラインであ
る。このガバナラインBの途中には、ガバナ22が設け
られている。このガバナ22は、電気的な制御システム
を全く使用せずに、機械的な圧力制御によって二次側
(炉内)の負圧を補償するように一次側のガスを送給可
能なものが好適に使用される。この種のガバナ22とし
ては市販の各種のガバナ装置のうちから選択して使用す
ることができ、例えば伊藤工機(株)製のガバナなどが
使用される。この種のガバナ22によれば、ガバナ22
の作動圧力調整によって炉内が負圧時にのみガバナ22
のガス流路が開となり、不活性ガスを送入するように調
整しておくことにより、数mmAq単位でガバナ22の
二次圧力の設定値を正確に決めることが可能である。こ
れにより、炉内圧力が大気圧以上(0mmAq以上)の
時はガバナ22から不活性ガスが流れることはなく、不
活性ガスの無駄な使用を抑えるための別段の操作は必要
としない。
フィルター14(またはストレーナ)を通り、一次減圧
弁16で減圧される。この一次減圧弁16の二次圧は、
その下流側のガバナ22の一次圧力に適合する圧力(通
常3500mmAq以下)に減圧調整される。また該一次圧力弁
16の下流側には圧力スイッチ17が設けられている。
この圧力スイッチ17は一次側から二次側に不活性ガス
が供給されていることを検知するとともに、一次減圧弁
16の二次圧を検知して、設定圧以上であれば警報等の
認識手段を作動させるためのものである。圧力スイッチ
17の下流側で該不活性ガス流路は、流路Aと流路Bの
2つの流路に分岐されている。一方の流路Aは、流量ス
イッチ18、流量調節弁19、電磁弁20を介して密閉
式浸炭焼き入れバッチ炉30の前室2に接続されてい
る。この流路Aに用いられる機器類は、前扉1の解放信
号に合わせて前室2内に窒素ガス等の不活性ガスを流す
ために設けられたもので、従来のスーパーパージの方法
において用いられるものとほぼ同じである。この流路A
を設けたことによって、図3における被処理品8の「
前室へ搬入」、「加熱室への搬入」、「搬出」の各
工程では、前扉1を開にする開信号によって電磁弁20
が開き、流量調節弁19によって流量が調節された不活
性ガスが前室2に送入され、前扉1の開時に炉内への空
気の侵入が抑制される。不活性ガスが流れると流量スイ
ッチ18がONになり、不活性ガスが流れた信号を発す
る。この信号により、不活性ガスが流れない時は、炉3
0の前扉1が開かないようにインターロックをかけて制
御を行うことも可能である。
ると、電磁弁20が閉となる。この電磁弁20は、通電
時に閉となるノーマルオープン型のものが使用される。
その使用によって、この電磁弁20は停電時には自動的
に開となり、前室2に不活性ガスが送入されるようにな
っており、安全性が高まる。なお、流量スイッチ18、
流量調節弁19、電磁弁20は、必ずしもこの順序に接
続する必要はない。また、炉内が負圧状態になった場合
にのみ、他方の流路Bに設けられた低圧用の圧力調整器
であるガバナ22から不活性ガスが自動的に前室2に流
れるようになっている。すなわち、ガバナ22の作動圧
力調整によって炉内が負圧時にのみガバナ22のガス流
路が開となり、不活性ガスを送入するように調整してお
くことにより、数mmAq単位でガバナ22の二次圧力
の設定値を正確に決めることが可能である。これによ
り、炉内圧力が大気圧以上(0mmAq以上)の時はガ
バナ22から不活性ガスが流れることはなく、不活性ガ
スの無駄な使用を抑えるための別段の操作は必要としな
い。しかも、このガバナ22からの炉内への窒素ガスの
送入は、電気的な制御システムを全く使用せずに行うこ
とができる。このガバナ22からの不活性ガスの送入に
より、負圧状態となった炉内への空気の侵入を防ぐこと
ができ、炉内の酸素濃度を1%以下に維持することがで
きる。
イン(流路A)と、ガバナライン(流路B)を併用した
ことによって、炉30内への空気の侵入を効果的に防止
でき、炉30内の酸素濃度を1%以下に維持して一連の
熱処理操作を実施することができる。また、上記各ライ
ンの併用によって、不活性ガスの有効利用ができ、不活
性ガスの使用量を減少させることができる。更に、ガバ
ナ22を用いたことによって初期調整の後は調整操作が
不要であり、停電時や電気的故障が生じた際に安全であ
る。
インAとガバナラインBを合流させて前室2に接続して
いるが、これらのラインは合流させずに別個に前室2に
接続させても良い。また不活性ガス配管の炉内への接続
位置は特に限定されない。例えば、前室2と加熱室4の
炉内圧力はほぼ同様に変化するので、ガバナラインBを
加熱室4に接続することも可能である。ただし、この場
合には不活性ガス送入により加熱室4内の雰囲気ガスが
多量に排出されるので、次の処理のための雰囲気形成に
時間がかかり、本実施の形態における密閉式浸炭焼き入
れバッチ炉ではガバナラインBを前室2に接続すること
が好ましい。また、トレープッシャー炉では、ガバナラ
インを前室と後室の両方に接続することが好ましい。
以下の試験を行った。ここで使用した密閉式浸炭炉の標
準的雰囲気ガス量は、吸熱性変成ガス(RXガス)で1
0m3/hである。
みを5m3/h加熱室に送入した。そしてダミー材にて
前述の浸炭パターンを実行した。すなわちスーパーパー
ジラインAとガバナラインBの両方を作動させて前室2
への窒素ガスの供給を行った。なお、前室2の扉開時の
スーパーパージガス量は15m3/hに設定した。スー
パーパージが行われる時間は1処理中に1〜3分程度で
あり、実際に使用されるスーパーパージガス量はわずか
である。この実施例1における前室2の炉内圧力と酸素
濃度の測定を行った。その結果を表1に示す。表1にお
ける炉内圧力と酸素濃度は、各工程で測定された最大負
圧と最高酸素濃度を記したものである。
5m3/hの条件で、同様な処理を行った。ただし、ス
ーパーパージラインAとガバナラインBの両方を作動さ
せずに行った。すなわち前室2への窒素ガスの送入を全
く行わなかった。その結果を表1に示す。
5m3/hの条件で、同様な処理を行った。ただし、前
室2への窒素ガスの送入を前扉1の開時にスーパーパー
ジのみとし、ガバナ22は強制的に作動させずに行っ
た。その結果を表1に示す。
雰囲気ガスとして窒素ガスのみを使用しているので、侵
入した空気の酸素分はそのまま酸素濃度として測定され
ることにより高めの値となる。また、「前室への搬
入」と「加熱室搬入」の間は、5〜10分間と比較的
短時間であるので、「前室への搬入」工程で侵入した
酸素が充分パージされず、「加熱室搬入」工程での酸
素濃度を高めている。実施例1と比較例1,2を比べる
と、前扉1の開時のスーパーパージのみでは、特に「
油槽焼き入れ」工程の空気の侵入防止にはほとんど役立
たないことが分かる。そして、表1の実施例1に示した
ように、ガバナラインによる負圧制御を行うことによ
り、「油槽焼き入れ」工程の酸素濃度は1%以下に劇
的に減少することがわかる。
スとして、5m3/hを加熱室に送入した。そしてSC
M420H鋼の浸炭部品にてスーパーパージラインAと
ガバナラインBを併用して浸炭処理を行った。なお、前
室2の前扉1開時のスーパーパージガス量は、実施例1
と同様に15m3/hに設定した。また、浸炭部品6個
の平均浸炭深さとして、0.91mmが得られた。この
実施例2における前室2の炉内圧力と酸素濃度の測定を
行った。その結果を表2に示す。表2における炉内圧力
と酸素濃度は、各工程で測定された最大負圧と最高酸素
濃度を記したものである。
5m3/hの条件で、同様な処理を行った。ただし、ガ
バナ22は強制的に作動させずに行った。すなわち比較
例2と同様に前室2への窒素ガスの送入を前扉1の開時
におけるスーパーパージのみとした。その結果を表2に
示す。
ルの可燃性雰囲気では、前扉1の開時の炉内酸素は燃焼
に費やされ、炉内酸素濃度はかなり低下する。また、ガ
バナ22を作動させた実施例2により、炉内酸素濃度は
全処理工程に亘って1%以下に維持され、安全である。
式雰囲気熱処理炉の空気侵入防止装置は、扉開時に炉内
に不活性ガスを送入するスーパーパージラインと扉閉時
の炉内負圧時に不活性ガスを炉内に送入するガバナライ
ンを設けたものなので、全処理工程を通じて炉内酸素濃
度を1%以下に維持でき、炉内に雰囲気ガスとしての可
燃性ガスを送入しても爆発の危険がなく安全性を高める
ことができる。
気侵入防止装置の一形態を示す概略構成図である。
概略構成図である。
の処理工程と圧力変動を説明する概略図である。
性ガス容器、22……ガバナ、30……密閉式浸炭焼き
入れ炉、40……空気侵入防止装置、A……スーパーパ
ージライン、B……ガバナライン。
Claims (1)
- 【請求項1】 被処理品を高温で加熱処理する加熱室
と、被処理品を加熱室に送り出す前室とを有し、該加熱
室に雰囲気ガスを供給する供給ラインが接続され、該前
室を扉により開閉する開閉手段を有する密閉式雰囲気熱
処理炉の空気侵入防止装置であって、 前記前室に、前記扉の開時に該扉の開信号により不活性
ガスを送入するスーパーパージラインと、該扉の閉時に
炉内が負圧時にのみガバナを介して不活性ガスを該炉内
圧力が大気圧と等しくなるように該前室に送入するガバ
ナラインを接続配置したことを特徴とする密閉式雰囲気
熱処理炉の空気侵入防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14951296A JP3758745B2 (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 密閉式雰囲気熱処理炉の空気侵入防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14951296A JP3758745B2 (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 密閉式雰囲気熱処理炉の空気侵入防止装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH102681A true JPH102681A (ja) | 1998-01-06 |
| JP3758745B2 JP3758745B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
ID=15476771
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14951296A Expired - Fee Related JP3758745B2 (ja) | 1996-06-11 | 1996-06-11 | 密閉式雰囲気熱処理炉の空気侵入防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3758745B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102052852A (zh) * | 2010-12-31 | 2011-05-11 | 江苏丰东热技术股份有限公司 | 一种氮气复压系统 |
| CN107575304A (zh) * | 2017-10-24 | 2018-01-12 | 南通联科电子科技有限公司 | 一种燃机内腐蚀保护系统 |
| CN115466837A (zh) * | 2022-08-25 | 2022-12-13 | 北京首钢股份有限公司 | 一种轧钢加热炉的炉门封火控制方法 |
-
1996
- 1996-06-11 JP JP14951296A patent/JP3758745B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN107575304B (zh) * | 2017-10-24 | 2024-05-03 | 南通联科电子科技有限公司 | 一种燃机内防腐蚀方法 |
| CN115466837A (zh) * | 2022-08-25 | 2022-12-13 | 北京首钢股份有限公司 | 一种轧钢加热炉的炉门封火控制方法 |
| CN115466837B (zh) * | 2022-08-25 | 2023-12-26 | 北京首钢股份有限公司 | 一种轧钢加热炉的炉门封火控制方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3758745B2 (ja) | 2006-03-22 |
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