JPH10269608A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
光ピックアップ装置Info
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- Optics & Photonics (AREA)
- Optical Head (AREA)
Abstract
の照射及び戻り光の受光を良好に行うことのできる光ピ
ックアップまたは光ヘッドを提供する。 【解決手段】 この装置は、少なくとも2つの独立した
光ビームを供給するビーム発射系11,12と、この発
射系からの光ビームを記録媒体へ向けて集光させる共通
の集光光学系20と、ビーム発射系からの光ビームの各
々が入射し略無収差のまま当該光ビームの各々を集光光
学系へ導くとともに、記録媒体からの戻り光が入射し当
該戻り光に非点収差を与える一体型プリズム2Aと、こ
のプリズムにより非点収差の付与された戻り光を受光す
る受光器30とによって構成される。
Description
置または光ヘッド装置に関する。
Disc),CD(Compact Disc),DVD(Digital Vide
o Disc)と称される如き種々の光ディスクが知られてい
る。このような光ディスクでは、その基板厚さなど、個
々に異なる仕様で規格化されている。また、DVD仕様
に含まれる多層構造の光ディスクでは、各記録層毎に実
効上の光ディスクの厚みが異なる。さらに、異なる光デ
ィスクにおいては、それぞれ読取用対物レンズの最適な
開口数(NA)も異なっている。
情報を読み取ることのできるコンパチブルプレーヤが求
められるが、CDを読み取る場合の光学系と、DVDを
読み取る場合の光学系とでは、次のような違いがある。 (1) 開口数NAの違い:DVDの場合0.6に対し
てCDの場合は0.45である。
面までの基板の厚みの違い:DVDの場合0.6mmに
対してCDの場合は1.2mmである。 (3) 最適読取光の波長の違い:DVDの場合650
nmに対してCDの場合は780nmである。従って、
CD/DVDコンパチブルプレーヤの光ピックアップを
実現するためには、これらの相違を吸収する必要があ
る。
し、2つの焦点を有する対物レンズを光ピックアップに
適用すると都合が良いと考える場合が多い。すなわち、
1つの焦点を有する対物レンズでは、一方の光ディスク
に対して最適な開口数は他方の光ディスクには不適とな
り、不適な光ディスクに対しては、球面収差などの収差
が発生するからである。
を用いて実現した例が既に公知となっている(特開平7
−98431号公報)。この2焦点ピックアップは、図
1に示されるように、対物レンズ1とホログラムレンズ
2とからなる複合対物レンズを形成している。ホログラ
ムレンズ2には、CD用の開口数に相当する領域にわた
って複数の同心円の回折溝3が形成されている。この回
折溝3によって光源からの光ビームを回折して、この0
次回折光と1次回折光に分割して対物レンズ1への入射
角度を異ならしめることによって、各光ディスクに応じ
記録面上で焦点を結ばせる。この際、回折溝3の形成さ
れていない領域からは光ビームがそのまま透過し0次回
折光とともに対物レンズ1で集光されるから、該透過光
及び0次回折光と1次回折光とで開口数が変わることに
なる。図1(a)に示すように、回折溝3によって回折
された1次回折光は開口数の小さいCD4の読取用とし
て利用され、図1(b)に示すように開口数の大きくな
る透過光及び0次回折光はDVD5の読取用として利用
される。
取スポットを形成するものであり、通常は、DVDに最
適な波長650nmの読取光を発射する光源を使用する
ようにしている。しかしながら、CDに属するCD−R
(CD Recordable ,或いはR−CD:Recordable CD )
と呼ばれる記録再生可能な記録媒体に対しての読取に最
適な光は波長780nmである。つまり、波長650n
mの光は、CD−Rに記録された情報を読み取るには不
適である。従って、このCD−Rの如きディスクについ
ても良好に情報の記録/再生を行うことのできるコンパ
チブルプレーヤを実現するためには、単一波長の光源に
よる構成を改め、各ディスクに適合した複数波長の光源
によって光ピックアップまたはヘッドを構成するのが無
難と言える。ところが、複数光源によって、かかる光学
系を安易に構成すると、光ピックアップまたはヘッド全
体の構成が複雑になり、大型になる傾向がある、という
問題がある。
した点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、簡単な構成で独立した異なる複数の光ビームの
照射及び戻り光の受光を行うことのできる、各種情報記
録媒体に対応可能な光ピックアップまたは光ヘッドを提
供することにある。
ップ装置は、少なくとも2つの独立した光ビームを供給
するビーム発射手段と、前記ビーム発射手段からの光ビ
ームを記録媒体へ向けて集光させる共通の集光光学系
と、前記ビーム発射手段からの光ビームの各々が入射し
略無収差のまま当該光ビームの各々を前記集光光学系へ
導くとともに、前記記録媒体からの戻り光が入射し当該
戻り光に非点収差を与える一体型プリズムと、前記プリ
ズムにより非点収差の付与された戻り光を受光する受光
手段と、を有することを特徴としている。
プ装置において、前記プリズムは、前記ビーム発射手段
からの光ビームの各々に対応してこれら光ビームが入射
される少なくとも2つの入力表面と前記非点収差の付与
された戻り光を出射する出力表面とを有し、前記入力表
面の一方は、前記集光光学系側に形成され、前記入力表
面の他方は、前記集光光学系側とは反対側に形成され、
前記出力表面は、前記集光光学系側に形成され、前記入
力表面の一方と前記入力表面の他方とは、互いに非平行
である、ことを満たすものとしても良い。また、前記入
力表面の一方と前記出力表面とは、山形形状を呈する角
度をなすようにしても良い。さらに、前記ビーム発射手
段からの光ビームの一方は、前記入力表面の一方におい
て反射して前記集光光学系に導かれ、前記ビーム発射手
段からの光ビームの他方は、前記入力表面の他方を透過
して前記集光光学系に導かれ、前記戻り光は、前記入力
表面の他方を反射し前記出力表面を透過して前記受光素
子に導かれるようにしても良い。
クアップ装置において、前記プリズムは、前記ビーム発
射手段からの光ビームの各々に対応してこれら光ビーム
が入射される少なくとも2つの入力表面と前記非点収差
の付与された戻り光を出射する出力表面とを有し、前記
入力表面の一方及び他方は、前記集光光学系側に形成さ
れ、前記出力表面は、前記集光光学系側とは反対側に形
成され、前記入力表面の一方と前記出力表面とは、互い
に非平行である、ことを満たすよう構成することができ
る。また、前記入力表面の一方と他方とは、山形形状を
呈する角度をなすようにすることができる。さらに、前
記ビーム発射手段からの光ビームの一方は、前記入力表
面の一方において反射して前記集光光学系に導かれ、前
記ビーム発射手段からの光ビームの他方は、前記入力表
面の他方を透過し前記出力表面において反射し前記入力
表面の一方を透過して前記集光光学系に導かれ、前記戻
り光は、前記入力表面の一方及び前記出力表面を透過し
て前記受光素子に導かれるようにすることもできる。
ックアップ装置において、前記プリズムは、前記ビーム
発射手段によって発射された光ビームの各々に対応して
これら光ビームが入射される少なくとも2つの入力表面
と前記非点隔差の付与された戻り光を出射する出力表面
とを有し、前記入力表面の一方及び他方は、前記集光光
学系側に形成され、前記出力表面は、前記集光光学系側
とは反対側に形成され、前記入力表面の一方と他方と
は、谷形形状を呈する角度をなしている、ことを満たす
ようにすることが可能である。また、前記ビーム発射手
段からの光ビームの一方は、前記入力表面の一方におい
て反射して前記集光光学系に導かれ、前記ビーム発射手
段からの光ビームの他方は、前記入力表面の他方を透過
し前記出力表面において反射し前記入力表面の一方を透
過して前記集光光学系に導かれ、前記戻り光は、前記入
力表面の一方及び前記出力表面を透過して前記受光素子
に導かれるようにすることが可能である。
クアップ装置においては、前記プリズムは、前記ビーム
発射手段からのビームの各々が入射される単一の入力表
面を有しかつ前記集光光学系側に配された第1の透光体
と、前記非点収差の付与された戻り光を出射する出力表
面を有し前記集光光学系側とは反対側に配されかつ前記
出力表面とは反対側の面において前記第1の透光体に結
合する第2の透光体とを含み、前記第1の透光体と前記
第2の透光体との結合面は、前記入力表面及び出力表面
に対して非平行である、ことを満たすようにしても良
い。また、前記ビーム発射手段からの光ビームの一方
は、前記入力表面において反射して前記集光光学系に導
かれ、前記ビーム発射手段からの光ビームの他方は、前
記入力表面を透過し前記結合面において反射しかつ前記
入力表面を透過して前記集光光学系に導かれ、前記戻り
光は、前記入力表面,前記結合面,及び前記出力表面を
透過して前記受光素子に導かれるようにしても良い。
クアップ装置においては、前記プリズムは、前記ビーム
発射手段からの光ビームの各々に対応してこれら光ビー
ムが入射される少なくとも2つの入力表面を有しかつ前
記集光光学系側に配された第1の透光体と、前記非点収
差の付与された戻り光を出射する出力表面を有し前記集
光光学系側とは反対側に配されかつ前記出力表面とは反
対側の面において前記第1の透光体に結合する第2の透
光体とを含む、ことを満たすものとすることができる。
また、前記入力表面は、順に隣接して形成される第1,
第2,及び第3の入力表面からなり、前記第1の入力表
面と前記第2の入力表面とは山形形状を呈する角度をな
し、前記第2の入力表面と前記第3の入力表面とは谷形
形状を呈する角度をなすように構成することができる。
前記ビーム発射手段からの第1の光ビームは、対応する
第1の入力表面を反射して前記集光光学系に導かれ、前
記ビーム発射手段からの第2の光ビームは、対応する第
2の入力表面を透過し前記第1の透光体と前記第2の透
光体との結合面において反射し前記第1の入力表面を透
過して前記集光光学系に導かれ、前記ビーム発射手段か
らの第3の光ビームは、対応する第3の入力表面及び前
記結合面を透過し前記出力表面において反射し前記結合
面及び前記第1の入力表面を透過して前記集光光学系に
導かれ、前記戻り光は、前記第1の入力表面,前記結合
面,及び前記出力表面を透過して前記受光素子に導かれ
るようにすることもできる。
て、前記プリズムは、前記ビーム発射手段からの光ビー
ムの各々につき前記受光手段の受光強度が略最大となる
ように光学特性が定められることが望ましい。
を参照しつつ詳細に説明する。図2は、本発明の基本原
理に基づく光ヘッド装置の概略構成の一例を示してい
る。図2において、光ヘッド装置またはピックアップ装
置には、DVDの読み取りに適する例えば波長650n
mの光ビームを発射する第1のレーザーダイオード(L
D1)11と、CDの読み取り及びCD−Rの書き込み
及び読み取りに適する例えば波長780nmの光ビーム
を発射する第2のレーザダイオード(LD2)12とが
設置される。一方、書き込み及び読み取りの対象のディ
スク表面(記録面)の法線に沿って、該表面から集光光
学系たる対物レンズ20,楔形ビームスプリッタまたは
楔形プリズム21,及び平行平板状ビームスプリッタ2
2が順に配置される。対物レンズ20は、ディスク記録
面に正対している一方、楔形ビームスプリッタ21及び
平行平板状ビームスプリッタ22の主面は、ともに、か
かる法線に対して傾斜している。DVD及びCD用レー
ザーダイオード11,12並びに楔形及び平行平板状ビ
ームスプリッタ21,22は、当該レーザーダイオード
11の発射光が楔形ビームスプリッタ21のディスク側
表面に所定の角度で入射しこの入射光が当該ビームスプ
リッタ21で反射して対物レンズ20を介しディスク記
録面へと導かれるとともに、当該レーザーダイオード1
2の発射光が平行平板状ビームスプリッタ22のディス
ク側表面に所定の角度で入射しこの入射光が当該ビーム
スプリッタ22で反射して楔形ビームスプリッタ21及
び対物レンズ20を介しディスク記録面へと導かれるよ
う位置づけられる。
ムは、ディスク記録面において光学変調を受けつつ反射
し、戻り光として対物レンズ20に達する。対物レンズ
20を経た戻り光は、再びディスクへの入射光と同様の
光路にて楔形ビームスプリッタ21に導かれる。楔形ビ
ームスプリッタ21は、かかる戻り光を今度は透過させ
て平行平板状ビームスプリッタ22に導く。平行平板状
ビームスプリッタ22も、楔形ビームスプリッタ21か
らの戻り光を透過させ、受光素子または光電変換素子3
0へと導く。
楔形ビームスプリッタ21において無収差の透過光を得
る一方で、平行平板状ビームスプリッタ22においては
非点収差の生じ得る透過光を得る点である。詳述する
と、楔形ビームスプリッタ21は、収差を発生すること
なく収束光を透過するようにその形状が定められている
とともに、光スポットのディスク記録面に対するフォー
カスエラーを得るための非点隔差を戻り光に付与する手
段として、本質的に、収束光に対し非点収差を発生させ
て透過することのできる平行平板状ビームスプリッタ2
2を採用している点である。
た光ビームは、楔形ビームスプリッタ21において反射
し無収差のまま対物レンズ20及びディスク記録面へと
導かれるとともに、そのディスクからの戻り光も、楔形
ビームスプリッタ21によって収差を殆ど発生すること
なく平行平板状ビームスプリッタ22へ透過することが
できる。そして平行平板状ビームスプリッタ22に入射
した戻り光が、初めてここでフォーカスエラー検出用の
非点隔差を付与されるのである。これにより、受光素子
30は、かかる収差量に応じた状態の戻り光を受光し、
もってフォーカスエラーを得るための受光出力を得るこ
とができる。
た光ビームも同様である。この光ビームは、平行平板状
ビームスプリッタ22において反射し無収差のまま楔形
ビームスプリッタ21に入射するが、この際その入射光
も楔形ビームスプリッタ21をやはり無収差のまま透過
する。よって第2レーザーダイオード12からの光ビー
ムも無収差のまま対物レンズ20及びディスク記録面へ
と導かれる。そして、この場合のディスクからの戻り光
も、楔形ビームスプリッタ21によって収差を殆ど発生
することなく平行平板状ビームスプリッタ22へ透過す
ることができ、該平行平板状ビームスプリッタによる非
点隔差をもって受光素子30へ入射させることができ
る。
無収差のまま平行平板状プリズム22へ透過させ第2レ
ーザーダイオード12からの光ビームを無収差のまま対
物レンズ20へ透過させる楔形ビームスプリッタ21の
詳細につき説明する。図3は、かかる楔形ビームスプリ
ッタ21の形状及び光学特性を定めるパラメータを当該
形状のモデルとともに示している。楔形ビームスプリッ
タ21は、基本的に、屈折率n,厚さd,光軸直交面に
対する光源側表面の傾き角θ1,光軸直交面に対する対
物レンズ側表面の傾き角θ2,光源からの光ビームの放
射する角度θ0,及び光源から光ビームが入射する光軸
上の表面位置までの距離Lによって定められる。
ビームスプリッタの形状を決定する手法を表すフローチ
ャートを示している。先ず、上記パラメータのうち、θ
0,θ1,n,d,及びLの初期値をそれぞれ設定し
(ステップS1)、さらにθ2に初期値を設定する(ス
テップS2)。これらの初期値は、実際に採用されるピ
ックアップ光学系に基づくものである。θ2の初期値
は、θ1と同じ値とすると扱い易い。楔形ビームスプリ
ッタが平行平板である状態を基準にして以降のパラメー
タ変更をなすのが考え易いからである。
得られる評価面(図3参照)における光ビームの収差量
abrを求め(ステップS3)、一旦、これをabrm
inの値としてそのときのθ2の値に対応づけて保持し
ておく(ステップS4)。ステップS4の後には、θ2
の値の変更が終了したか否かを判別する(ステップS
5)。このステップは、後段ステップS6においてθ2
の値を予め定められる範囲(例えばθ2の初期値に対し
±90゜の範囲)にわたって全て変更したか否かを判断
するものであり、まだ変更の余地がある場合はステップ
S6に移行して所定の変更幅だけθ2の値を変更する。
と、この新たなθ2に基づいてステップS3同様に収差
量abrを求める(ステップS7)。こうして収差量a
brが新たに求まると、これと先のabrminの値と
を比較し(ステップS8)、abr<abrminであ
ればステップS4に移行し、求めたabrをabrmi
nとしてそのときのθ2に対応づけて保持し、再度ステ
ップS5以降の処理を繰り返す。θ2を変更する度にa
brminの値よりも小なるabrの値が得られれば、
ステップS4ないしS8の処理が繰り返され、その度に
abrmin(θ2)が更新されることとなる。
inが判別されると、すなわち新たに求めたabrの値
が保持しておいたabrの値以上である場合は、abr
minを更新せず、ステップS5に移行して次に変更さ
れるθ2につきabrの評価処理が行われる。ステップ
S5においてθ2の変更が全て完了したことが判別され
ると、最終的に得たabrminの値がゼロすなわち無
収差を呈しているものとみなせるか(換言すれば、ab
rminの値が無視できるか)否かを判断し(ステップ
S9)、そうであれば、当該abrminに対応するθ
2の値と、今回設定されていたθ0,θ1,n,d,及
びLの値を楔形ビームスプリッタの形状及び光学特性の
パラメータとして決定し(ステップS10)、処理を終
了する。
minの値がゼロとみなせないことを判断した場合は、
ステップS1に移行し、θ0,θ1,n,d,及びLの
うちのいずれか少なくとも1つの値を変更して再度ステ
ップS2以降の処理を行う。このようなフローで行われ
るステップS1において、値変更の対象となるパラメー
タに優先順位をつけることができる。例えば、楔プリズ
ムすなわち楔形ビームスプリッタ21自体のパラメータ
であるθ1,d,nの値を優先させて変更するように
し、これらθ1,d,nの値を変更しステップS9に移
行しても最適なabrminの値が得られないと判断し
た場合に初めて、θ0やLの値を変更するようにするこ
とができる。
て、入射光を無収差のまま透過させる楔形ビームスプリ
ッタの仕様を決定することができる。次に、かかる基本
原理に基づいて構成された本発明による一実施例の光ヘ
ッド装置につき図5を参照して説明する。図5において
は、上記楔形ビームスプリッタ21及び平行平板状ビー
ムスプリッタ22の光学的機能は、唯1つの変形楔形プ
リズム2Aが受け持つ構成が採用されている。かかる変
形楔形プリズム2Aは、対物レンズ20に対向する表面
Aと、この表面Aに非平行な反対側の表面Bと、該表面
Bに平行な対物レンズ20側の表面B´とを有する。さ
らに面Aと面B´とは、山形すなわち凸状を呈するよう
な角をなす。
1,12並びに変形楔形ビームスプリッタ2Aは、当該
レーザーダイオード11の発射光が楔形プリズム2Aの
表面A(第1の入力表面)に所定の角度で入射しこの入
射光が当該プリズム2Aで反射して対物レンズ20を介
しディスク記録面へと導かれるとともに、当該レーザー
ダイオード12の発射光が楔形プリズム12の表面B
(第2の入力表面)から所定の角度で入射しこの入射光
が当該プリズム2Aを透過して対物レンズ20を介しデ
ィスク記録面へと導かれるよう位置づけられる。さらに
受光素子30を含めた構成では、ディスク記録面からの
戻り光が、対物レンズ20を介してレーザーダイオード
11からの入射光と同様の光路を逆方向に辿って楔形プ
リズム2Aに入射し、当該プリズムにおいてレーザーダ
イオード12からの入射光と同様の光路を逆方向に辿っ
て表面Bに導かれ、ここで反射して表面B´(出力表
面)へ向かい該表面B´を透過して受光素子または光電
変換素子30へと導かれるよう位置づけられる。
ィスクへの入射光(往路光ビーム)に対しては無収差を
呈する一方で、ディスクからの戻り光(復路光ビーム)
に対しては非点収差を生じさせ得るようにしていること
を特徴としている。この構成は、先の図2の構成と対比
しつつ考えると理解し易い。すなわち、第1レーザーダ
イオード11の発射光は、楔形プリズム2Aにおいて反
射し無収差のまま対物レンズ20及びディスク記録面へ
と導かれる点は図2の構成と同じである。また、第1レ
ーザーダイオード11の発射光によるディスクからの戻
り光は、楔プリズム2Aの表面Aと表面Bとを経るが、
これら表面A及びBの関係は、丁度、図2における楔形
ビームスプリッタ21の表面A及びBに相当するので、
収差を殆ど発生することなく表面B´へ向かうこととな
る。さらに表面Bと表面B´との間においては、丁度、
図2における平行平板状ビームスプリッタ22の表面C
と表面Dとの関係を有するので、この間において初め
て、戻り光にフォーカスエラー検出用の非点隔差を付与
することができるのである。これにより、受光素子30
は、かかる収差量に応じた状態の戻り光を受光し、もっ
てフォーカスエラーを得るための受光出力を得ることが
できる。
ビームも考え方は同様である。この光ビームは、最初に
変形楔プリズム2Aの表面BからAへと透過するが、こ
のときの光学作用は、図2の楔形ビームスプリッタ21
における表面Bから表面Aへの透過光の作用と同じとみ
なせるので、無収差のまま対物レンズ20及びディスク
記録面へ入射光を導くことができる。さらにその戻り光
についても、変形楔プリズム2Aの表面AからBへの透
過は、図2の楔形ビームスプリッタ21の表面AからB
への透過と同様にほぼ無収差を呈し、変形楔プリズム2
Aの表面BからB´への過程も、図2の平行平板状ビー
ムスプリッタ22の表面CからDへの過程と同様にここ
で初めて戻り光に非点隔差を与えることができる。
及びCD−R用の光源を設けているので、CD−Rに対
して適正に情報の書き込み及び読み取りもできる光ヘッ
ド装置及びこれを用いたCD/DVDのコンパチブルプ
レーヤを提供することができる。また、本実施例におい
ては、各光源に対応する表面を有する単一のプリズムを
配することのみで、各光路位置において必要な無収差と
収差付与となしているので、光学系の構成が簡素化さ
れ、もって光ヘッドまたは光ピックアップの小型化に寄
与することができる。付言すれば、変形プリズム2Aだ
けで、上記2つのビームスプリッタ21,22の光学作
用を併せ持つことを実現しているので、図2の構成に比
べても一段とその構成の簡素化が図られることとなる。
法につき説明する。図6ないし図8は、かかる作製手法
を示すフローチャートであり、先ず、既述した図3及び
図4に示したような手法によって、透過光が無収差とな
る原プリズムを確定させる(ステップS21)。このス
テップにより、上記ステップS10に示したような、θ
0,θ1,θ2,L,d,nも確定され、以降の処理が
これら確定されたパラメータに基づいて行われることと
なる。次いで、この確定した原プリズムに対して、第1
及び第2レーザーダイオード(LD1,LD2)11,
12の配置を決め、得られる光路ないしは光束を求める
(ステップS22)。かかるダイオードの配置は、図5
に示されるように、第1及び第2レーザーダイオードの
各発射光による、ディスクへの入射光及びディスクから
の戻り光が、それぞれ共通の光路を形成するようになさ
れる。この配置が終了すると今度は、表面Bでの反射光
の光路を求め(ステップS23)、同時に、かかる反射
光光路を求めた結果が、第1レーザーダイオード11の
発射光と面Bでの反射光とが重なるものか否かが判断さ
れる(ステップS24)。ステップS24に記載されて
いるように両光が重複した場合は、原プリズムの作製処
理からやり直すべくステップS21に移行して、所定の
パラメータを変更して上記ステップS1ないしS10を
実行する。
イオード11の発射光と面Bでの反射光とが重ならなけ
れば、次に進み、面Bに平行な面B´を面A側に形成す
る(ステップS25)。この面B´は、当該ステップS
24に示されるように、面Aと面B´との交点Pが第1
レーザーダイオード11の発射光束と面Bでの反射光束
との間に位置するように設定される。面B´の適正な設
定が終わると、設定された面B´を外表面とするプリズ
ムの形状に変更し、さらに面Bでの反射光が面B´にお
いて屈折することを考慮に入れて該反射光の面B´を透
過した後の集光点を求め、求めた集光点の位置に受光素
子(PD)30の受光面を配するように設定する(ステ
ップS26)。
1及び第2レーザーダイオード11,12と受光素子3
0との配置が決まると、当該プリズムにより所定の非点
隔差を付与できるか否かの確認を行うべく、最初に、面
Bを鏡としたときの面B´及び受光素子30並びにこれ
らに係わる光路の鏡像を描く(ステップS27)。そし
て、これにより得られた面B´の鏡像の面B´´と面A
とで形成される仮想プリズムを透過する光の、鏡像の受
光素子PD´での非点隔差を求める(ステップS2
8)。より具体的には、第1レーザーダイオード(LD
1)11の発射光による戻り光が、面Aから面Bを透過
して面B´´を出るまでの間に与えられる受光素子PD
´の受光面上の非点隔差の程度を求める。かかる非点隔
差を求めるには、例えば、受光素子の出力に基づいて得
られるフォーカスエラー信号が呈するS字曲線を試算
し、かかるS字曲線の大きさ(ピーク・ツー・ピーク値
またはこれに等価な値)を求めるようにしても良い。
次のステップS29において評価され、フォーカスサー
ボに必要十分か否か、或いは試算したS字曲線がフォー
カスサーボに必要なレベルを呈しているか否かを判定す
る。ステップS29において、十分であるものと判定さ
れた場合は、現設定のプリズムパラメータ及び面A,
B,B´の構成条件で確定させ、本処理を終了する。
に発生することができないものと判定された場合は、ス
テップS25におけるP点を変更し得る範囲内において
未だ変更していない位置があるか否か、つまりP点の変
更の余地はあるか否かを判定する(ステップS31)。
変更の余地がある場合は、P点の位置を変え(ステップ
S32)、ステップS25に移行して再びステップS2
6以降の処理を行う。これに対しステップS31におい
て変更の余地がないと判定された場合は、ステップS2
1に移行し、所定のパラメータの値を変更して原プリズ
ムからの作製し直しを行う。
形プリズム2Aが得られる。一方、変形楔形ビームスプ
リッタ2Aの対物レンズ側主面A,B´とその反対側主
面Bの光学特性は、次のようにして最適化することがで
きる。かかる最適化は、基本的に、第1及び第2のレー
ザービームによるディスクからの戻り光が受光素子30
上で最大の強度を呈するようになされる。
B´の光反射率をRAとし(従って光透過率は1−R
A)、面Bの反射率をRB(従って光透過率は1−R
B)とするとともに、ディスク側の光強度損失が無いも
のとする。DVD用レーザーダイオード11の発射ビー
ムの経路は、LD1→面A(反射)→ディスク記録面
(反射)→面A(透過)→面B(反射)→面B´(透
過)→受光素子30であるので、受光素子30での光強
度I1は、
ームの経路は、LD2→面B(透過)→面A(透過)→
ディスク記録面(反射)→面A(透過)→面B(反射)
→面B´(透過)→受光素子30であるので、受光素子
30での光強度I2は、
したのが図9である。図9において、(a)は、反射率
RAを横軸にとり、反射率RBを縦軸にとった場合の発
射ビーム強度1に対する受光強度I1の強度分布を示し
ている。この(a)のグラフによれば、最適推定ポイン
トp1、すなわちRA=0.3,RB=1.0のときに
ほぼI1は最大となることが分かる。また、同図(b)
も、同様に横軸と縦軸をとり、ここでは発射ビーム強度
1に対するI2の強度分布を示している。この(b)の
グラフによれば、最適推定ポイントp2、すなわちRA
=0,RB=0.5のときにほぼI2が最大となること
が分かる。
ィスクからの戻り光が受光素子30において最大の強度
を呈するようにするためには、DVD用レーザーダイオ
ード11の発射ビームについては0.3の反射率を呈
し、CD用レーザーダイオード12の発射ビームについ
ては全透過するように、面A及び面B´の光学特性を定
めるとともに、DVD用レーザーダイオード11の発射
ビームについては全反射し、CD用レーザーダイオード
12の発射ビームについては0.5の反射率を呈するよ
うに、面Bの光学特性を定めると良いことが分かる。こ
の結果をまとめたものが図9の(c)に示される表であ
る。かかる面A,B´及びBの光反射(透過)特性は、
光学薄膜の多層形成などにより実現することができる。
に示される構成がある。図10においては、図5の構成
と異なり、第2レーザーダイオード12が改変された変
形楔形プリズム2Bの対物レンズ側に、受光素子30が
その反対側に配される構成が採用されている。詳述する
と、変形楔形プリズム2Bもまた、ディスクへの入射光
(往路光ビーム)に対しては無収差を呈する一方で、デ
ィスクからの戻り光(復路光ビーム)に対しては非点収
差を生じさせ得るようにしていることを特徴としている
点では図5の構成と同様であるが、第1レーザーダイオ
ード11の発射光は、楔形プリズム2Bの表面A(第1
の入力表面)において反射し無収差のまま対物レンズ2
0及びディスク記録面へと導かれ、その戻り光は、楔形
プリズム2Bの表面Aと表面B(出力表面)とを透過し
て受光素子30に入射する。この表面Aと表面Bとは互
いに非平行である故に楔形透光体を戻り光が透過したも
のとみなせるが、ここでは、かかる楔形透光体が非点隔
差を発生させるように既述パラメータの各々が設定さ
れ、この表面間において初めて、戻り光にフォーカスエ
ラー検出用の非点隔差を付与するようにしている。これ
により、受光素子30が、かかる収差量に応じた状態の
戻り光を受光し、もってフォーカスエラーを得るための
受光出力を得ることを可能としているのである。
発射光ビームは、楔形プリズム2Bの表面Bに略平行な
(平行とは限らない)表面B´(第2の入力表面)を透
過し表面Bにおいて反射しさらに表面Aを透過して対物
レンズ20へと導かれるが、この際の表面B´から表面
Aに至る光学路においては、殆ど収差を生じないような
パラメータの設定が楔形プリズム2Bに施されている故
に、当該発射光ビームは、無収差のまま対物レンズ20
を介しディスク記録面へと照射されることとなる。つま
り、面B´から面Aまでのこの光路における楔形プリズ
ム2Bの作用は、先の図2における楔形プリズム21の
作用と同等になるように施されているのである。第2レ
ーザーダイオード12の発射光によるディスクからの戻
り光は、第1レーザーダイオード11によるものと同様
に、表面Aから表面Bに至る光路において初めて、非点
隔差が付与される。
ズム2Bは、表面AからBへ透過する光路においては必
要な非点隔差をつくる一方、表面B´から表面Bを反射
して表面Aへと至る光路においては無収差を呈するよう
に、表面形成条件を含む上記パラメータの各々が設定さ
れるのである。このプリズム2Bの作製法も、先の図6
ないし図8の趣旨と同様、すなわち正しく光路を確保で
きてかつ所望の光路位置において十分な非点収差が得ら
れるように形成される。但し、このプリズム2Bの作製
には、所定の光路(面B´から面Bを経て面Aへと透過
する光路)において無収差を呈することを考慮する要件
が伴う。
ズ側主面A,B´とその反対側主面Bの光学特性も、第
1及び第2のレーザービームによるディスクからの戻り
光が受光素子30上で最大の強度を呈するように最適化
される。ここでの計算の前提条件も、図5の場合と同様
に、面A及び面B´の光反射率をRAとし、面Bの反射
率をRBとするとともに、ディスク側の光強度損失が無
いものとすると、DVD用レーザーダイオード11の発
射ビームの経路は、LD1→面A(反射)→ディスク記
録面(反射)→面A(透過)→面B(透過)→受光素子
30であるので、受光素子30での光強度I1は、
ームの経路は、LD2→面B´(透過)→面B(反射)
→面A(透過)→ディスク記録面(反射)→面A(透
過)→面B(透過)→受光素子30であるので、受光素
子30での光強度I2は、
したのが図11である。図11においても、先の図9と
同様の考察で分かるように、最適推定ポイントp1、す
なわちRA=0.5,RB=0のときにほぼI1は最大
となり、最適推定ポイントp2、すなわちRA=0,R
B=0.5のときにほぼI2が最大となることが分か
る。
30において最大の強度を呈するためには、DVD用レ
ーザーダイオード11の発射ビームについては0.5の
反射率を呈し、CD用レーザーダイオード12の発射ビ
ームについては全透過するように、面A及び面B´の光
学特性を定めるとともに、DVD用レーザーダイオード
11の発射ビームについては全透過し、CD用レーザー
ダイオード12の発射ビームについては0.5の反射率
を呈するように、面Bの光学特性を定めると良いことが
分かる。この結果は同図(c)に示される。
装置の構成は、図12に示される。図12においては、
図10の構成に対して変形楔形プリズム2Cの形状を限
定したものと言い得る。すなわち、改変された変形楔形
プリズム2Cにおいて、第1レーザーダイオード11の
発射光を入射する第1の入力表面Aとディスクからの戻
り光を受光素子30へと導く出力表面Bとは略平行する
関係を有し、第2レーザーダイオード12の発射光を入
射する第2の入力表面B´は、出力表面Bの平行面から
端部側が所定の角度で対物レンズ20寄りに傾く平坦面
を呈する。すなわち面Aと面B´とは、谷形すなわち凹
状を呈することとなる。
としたときの鏡象を描いて簡単に説明することができ
る。かかる鏡象は、同図に点線2C0として示されるよ
うに、面Bに対称な楔形プリズム2C0ないしは第2レ
ーザーダイオード12の鏡象120及び面B´の鏡象B
´0を仮想することができ、第2レーザーダイオード1
20の発射光は、面B´0より入射し、面Bを経て面A
を透過する如き光路を辿るものとみなせる。
ーダイオード12の発射光に対し楔形透光体を形成する
ものと考えることができるので、先の図2における楔形
ビームスプリッタ21の役目を果たし、無収差にて当該
発射光をディスク記録面へと導くことが分かる。一方、
第2レーザーダイオード12の発射光によるディスクか
らの戻り光は、面A及び面Bを透過して受光素子30に
入射するが、このとき面Aと面Bとが平行平板状の透光
体を形成するものと考えることができるので、先の図2
における平行平板状ビームスプリッタ22と同様の作
用、すなわち非点隔差が与えられて受光素子30に導か
れることが分かる。
いては、鏡象をつくることなく、より簡単に説明でき
る。第1レーザーダイオード11の発射光は、ディスク
記録面への入射に際しては、面Aによる反射のみ施され
るので、無収差である一方、その戻り光は、面A及び面
Bが形成する平行平板状透光部を介して受光素子30に
導かれるので、第2レーザーダイオード12による戻り
光と同様の非点隔差を得ることができる。
ラメータに基づく作製手法及び各表面光学特性の設定手
法と同様な趣旨をもって形成されることとなる。なお、
本プリズム2Cは、最初に表面A及びその延長表面と表
面Bとを有する原平行平板透光体を用意し、これに、表
面B´を形成する、表面Aから突き出た部分2CXをに
貼付するようにして形成されうる。
ては、図13に示される構成が挙げられる。この構成
は、変形楔形プリズム2Dを、2つの透光体によって形
成した点に特徴を持つ。このプリズム2Dは、屈折率n
1を有する第1の楔形透光体2D1と、屈折率n2を有
する第2の楔形透光体2D2とが貼り合わせられて形成
され、第1透光体2D1の外表面A(入力表面)が対物
レンズ20側に、第2透光体2D2の外表面B(出力表
面)が受光素子30側に配される。また、該2つの外表
面A,Bは、互いに平行とされるとともに、両透光体の
貼り合わせ結合面Cは、かかる外表面に対して所定角度
だけ傾斜するように形成される。ここでは図示されるよ
うに、第1透光体2D1と第2透光体2D2とは、とも
に台形状の断面を有しており、本例ではさらに互いに点
対称となるように組み合わされている。
れまで説明した基本的な光学作用は同様であると言い得
る。第1レーザーダイオード11の発射光は、表面Aを
反射し無収差のままディスク記録へ導かれる一方、その
戻り光は、表面A,面C,及び表面Bを順に経て受光素
子30に導かれる。戻り光は、第1及び第2の楔形透光
体を透過するものの、両透光体の貼り合わせ形状が平行
平板状であり、すなわち表面Aと表面Bとは互いに平行
をなしているので、非点隔差を付与されて受光素子30
に導かれる。また、第2レーザーダイオード12の発射
光は、表面Aを透過して面Cにて反射し再び面Aを透過
してディスク記録へ導かれる。このときの光路において
は、基本的に第1透光体2D1の呈する楔形形状によっ
て当該発射光を無収差のままとすることができる。一
方、この第2レーザダイオード12によるディスクから
の戻り光は、第1レーザーダイオード11と同様、表面
A,面C,及び表面Bを順に経て受光素子30に導かれ
るので、非点隔差を付与されて受光素子30に導かれ
る。
D2の屈折率n1,n2は、互いに等しい値に設定され
ていても良い。本実施例によれば、比較的簡単に、所定
の収差/無収差の光学作用を担う変形楔形プリズムを形
成することができる、という利点がある。以上の実施例
においては、2光源が使われているが、3光源以上使っ
た例も挙げることができる。かかる改変例は、図14に
示される。
される第1ないし第3のレーザーダイオード11ないし
13が設けられ、多面入射型の変形楔形プリズム2E
は、第1の透光体2E1と第2の透光体2E2との貼り
合わせによって形成される。なお、第3のレーザーダイ
オード13は、DVD,CD及びCD−Rとは別の形態
のディスクの読取用とすることができるが、これに限ら
ず、特定の書き込みモードや読取モードに使用するもの
とすることもでき、適宜、その目的を定めることは可能
である。
し、第1レーザーダイオード11の発射光が入射する表
面A1(第1の入力表面)と、第2レーザーダイオード
12の発射光が入射する表面A2(第2の入力表面)
と、第3レーザーダイオード13の発射光が入射する表
面A3(第3の入力表面)と、これら表面とは反対側の
連続する平坦面Bを形成している。表面A1,A2,A
3は、面Bに対しそれぞれ所定の角度をもって傾斜して
おり、これらのうち表面A1は、対物レンズ20に対し
て最も正対する形で傾斜しており、表面A1と表面A2
とは互いに山形すなわち凸状を、表面A2と表面A3と
は互いに谷形すなわち凹状を呈するような角をそれぞれ
なしている。
貼り合わせられ、この面Bとは反対側すなわち受光素子
30側に露呈する表面C(出力表面)を形成している。
この変形楔形プリズム2Eについても、上述同様に基本
的光学作用を考えることができる。すなわち、第1レー
ザーダイオード11の発射光は、表面A1を反射し無収
差のままディスク記録へ導かれる一方、その戻り光は、
表面A1,面B,及び表面Cを順に経て受光素子30に
導かれる。この際の戻り光は、表面A1と面Cとで形成
される楔形透光体を透過して所定の非点隔差が付与され
ることとなる。
表面A2を透過して面Bにおいて反射し今度は表面A1
を透過してディスク記録面へ導かれる一方、その戻り光
は、表面A1,面B,及び表面Cを順に経て受光素子3
0に導かれる。ここで表面A2から表面A1へ至る光路
においては、当該発射光が無収差となるように透光体2
E1,2E2が形成されているので、当該発射光を無収
差のままディスク記録面へ入射することができる。ま
た、この際の戻り光も、表面A1と面Cとで形成される
楔形透光体を透過して所定の非点隔差が付与されること
となる。
表面A3を透過して面Cにおいて反射し今度は面B,表
面A1を透過してディスク記録へ導かれる一方、その戻
り光は、表面A1,面B,及び表面Cを順に経て受光素
子30に導かれる。ここで表面A3から表面A1へ至る
光路においては、当該発射光が無収差となるように透光
体2E1,2E2が形成されているので、当該発射光を
無収差のままディスク記録面へ入射することができる。
また、この際の戻り光も、表面A1と面Cとで形成され
る楔形透光体を透過して所定の非点隔差が付与される。
E2の屈折率n1,n2は、互いに等しい値に設定され
ていても良い。本実施例によれば、3つの光源に適合し
た変形楔形プリズムを形成しかつこれを所望の光ヘッド
装置に適用することができる。また、同様の趣旨に基づ
けば、4光源以上の場合にも適用可能な変形楔形プリズ
ム及び光ヘッド装置を提供することもできる。
プリズム2Eの各面の光学特性の選定例を説明する。か
かる選定の主旨は、先の図9及び図11と同様に、プリ
ズム2Eの各面の光学特性を、第1及び第2のレーザー
ビームによるディスクからの戻り光が受光素子30上で
最大の強度を呈するように最適化することである。計算
の前提条件は、面A1ないしA3の光反射率をRAと
し、面Bの反射率をRB,面Cの反射率をRCとすると
ともに、ディスク側の光強度損失が無いものとしてい
る。
の経路は、LD1→面A1(反射)→ディスク記録面
(反射)→面A1(透過)→面B(透過)→面C(透
過)→受光素子30であるので、受光素子30での光強
度I1は、
ムの経路は、LD2→面A2(透過)→面B(反射)→
面A1(透過)→ディスク記録面(反射)→面A1(透
過)→面B(透過)→面C(透過)→受光素子30であ
るので、受光素子30での光強度I2は、
発射ビームの経路は、LD3→面A3(透過)→面B
(透過)→面C(反射)→面B(透過)→面A1(透
過)→ディスク記録面(反射)→面A1(透過)→面B
(透過)→面C(透過)→受光素子30であるので、受
光素子30での光強度I3は、
A1,A2,A3,B,Cの光学特性を決めることがで
きる。他方、次のようにして、かかる光学特性を決める
こともできる。第1及び第2レーザーダイオード11,
12(LD1,LD2)の発射光及びその戻り光にとっ
ては、プリズム2Eの面Cにおいて透過しか起こらな
い。それ故に、図15に示されるように、面C及び第3
レーザーダイオード13(LD3)を除くと(これを点
線で表す)、第1及び第2レーザーダイオード11,1
2の発射光及びその戻り光が辿る光路は、先の図10の
ものと同等になる。従って、第1及び第2レーザーダイ
オード11,12に対するプリズム面の仕様は、図11
の(c)に示される結果に、面Cの反射率をゼロとする
要件を加えれば良いことになる。[※1] また、第3レーザーダイオード13の発射光及びその戻
り光にとっては、プリズム2Eの面Bにおいて透過しか
起こらない。故に、図16に示されるように、面Bを除
くと(これを点線で表す)、第1及び第3レーザーダイ
オード11,13の発射光及びその戻り光が辿る光路
は、やはり図10のものと同等になる。従って、図10
における第2レーザーダイオード12に対するプリズム
面の仕様(RA=0,RB=0.5)を、ここでの第3
レーザーダイオード13に対する仕様として置き換え
(RA=0,”RC”=0.5)かつ、RB=0(すな
わち全透過)を加えて第3レーザーダイオード13に対
するプリズム面の仕様とすれば良いことになる。[※
2] これらをまとめた表が図17に示される。
化のために、CD用レーザーダイオード12の発射光を
直接、変形楔形プリズムへ入射するようにした例を挙げ
たが、当該発射光は、例えば図5に点線で示されるよう
に絞り板(開口絞り)23を介してプリズム2Aに入射
するように構成するのが、より実際的である。この絞り
板23は、その中央部に所定の光束のみを通過せしめる
ための例えば略円形の孔が開いており、CD,CD−R
の読み取り時及び書き込み時にレーザーダイオード12
の発射光のビーム径を絞り込むことにより、対物レンズ
20の見掛け上のNAを小さくし、もってディスク記録
面に照射されるビームスポットの径を大ならしめるもの
である。これにより、ピットまたは記録マークの基本的
に大なるCD及びCD−R(並びにその他のいわゆるC
Dファミリ)に最適な光照射状態をつくることができる
のである。一方、DVD用レーザーダイオード11の発
射光については、通常、対物レンズ20自体がその発射
光に適したNAに設定されるので、NAを変えることな
く該発射光をディスクへと導くようにしている。なお、
このような絞り板23の配置は、図2に対応させて考え
ればレーザーダイオード12と平行平板状ビームスプリ
ッタ22との間に当該絞り板23を配することに相当す
るものである。また、絞り板の他にも、先述したホログ
ラムレンズを利用するなど、ディスクに適合するNAに
変える手法は、種々考えられ、適宜選択することができ
る。
D,CD−Rとについて読み取り及び書き込みをなすた
めの光ヘッド装置につき説明したが、この種のディスク
に限定されることなく、本発明は適用可能である。例え
ばCD−Rを対象としないCD/DVDのコンパチブル
プレーヤにおける光ピックアップ装置にも適用可能であ
り、この場合本来CDの読み取りに最適な780nmの
光源を使用しているので、先述した従来例のようなDV
D用の650nmでCDを読み取るよりも有利な点があ
る。このように本発明は、多光源を用いて読み取りや書
き込みを行う光ヘッドまたはピックアップ装置であれ
ば、色々な形態のディスクに対して適用することができ
るのである。
学部材による構成を説明したが、この構成にさらに性能
を向上させるべく付加的光学部品を追加しても良いこと
は勿論である。また、これまでの説明では、プリズムの
形状を具体的に示す幾つもの実施例を挙げたが、これら
に共通する基本的思想は、ビーム発射手段からの光ビー
ムの各々が入射し略無収差のまま当該光ビームの各々を
集光光学系へ導くとともに、記録媒体からの戻り光が入
射し当該戻り光に非点収差を与える一体型プリズムをピ
ックアップまたはヘッド装置に用いた点にある。さら
に、上記対物レンズに等価な手段として、供給された光
ビームをディスク記録媒体へ向けて集光させる他の共通
の集光光学系を採用しても良い。
手段を限定的に説明したが、当業者の設計可能な範囲に
て適宜改変することも可能である。
簡単な構成で独立した異なる複数の光ビームの照射及び
戻り光の受光を良好に行うことができる。
いた光ピックアップ装置の構成を示す一部模式図であ
る。
構成を示す模式図である。
プリッタの形状を定めるパラメータを示す模式図であ
る。
透過光を得る楔形ビームスプリッタの形状を決定するた
めの手法を表すフローチャートである。
成を示す模式図である。
ズムの作製手法を示すフローチャートのうちの第1のフ
ロー部である。
ズムの作製手法を示すフローチャートのうちの第2のフ
ロー部である。
ズムの作製手法を示すフローチャートのうちの第3のフ
ロー部である。
光学特性の選定態様を説明するための受光素子上の光強
度分布を示すグラフ及び最適値をまとめた図表。
略構成を示す模式図である。
ける光学特性の選定態様を説明するための受光素子上の
光強度分布を示すグラフ及び最適値をまとめた図表。
置の概略構成を示す模式図である。
ッド装置の概略構成を示す模式図である。
例の光ヘッド装置の概略構成を示す模式図である。
ける第1及び第2レーザーダイオードに関する光学特性
の選定態様を説明するための変形楔形プリズム及び光路
を示す模式図。
ける第1及び第3レーザーダイオードに関する光学特性
の選定態様を説明するための変形楔形プリズム及び光路
を示す模式図。
ける光学特性の最適結果をまとめた図表。
Claims (15)
- 【請求項1】 少なくとも2つの独立した光ビームを供
給するビーム発射手段と、 前記ビーム発射手段からの光ビームを記録媒体へ向けて
集光させる共通の集光光学系と、 前記ビーム発射手段からの光ビームの各々が入射し略無
収差のまま当該光ビームの各々を前記集光光学系へ導く
とともに、前記記録媒体からの戻り光が入射し当該戻り
光に非点収差を与える一体型プリズムと、 前記プリズムにより非点収差の付与された戻り光を受光
する受光手段と、を有することを特徴とする光ピックア
ップ装置。 - 【請求項2】 前記プリズムは、前記ビーム発射手段か
らの光ビームの各々に対応してこれら光ビームが入射さ
れる少なくとも2つの入力表面と前記非点収差の付与さ
れた戻り光を出射する出力表面とを有し、 前記入力表面の一方は、前記集光光学系側に形成され、
前記入力表面の他方は、前記集光光学系側とは反対側に
形成され、前記出力表面は、前記集光光学系側に形成さ
れ、 前記入力表面の一方と前記入力表面の他方とは、互いに
非平行である、ことを特徴とする請求項1記載の光ピッ
クアップ装置。 - 【請求項3】 前記入力表面の一方と前記出力表面と
は、山形形状を呈する角度をなしていることを特徴とす
る請求項2記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項4】 前記ビーム発射手段からの光ビームの一
方は、前記入力表面の一方において反射して前記集光光
学系に導かれ、前記ビーム発射手段からの光ビームの他
方は、前記入力表面の他方を透過して前記集光光学系に
導かれ、前記戻り光は、前記入力表面の他方を反射し前
記出力表面を透過して前記受光素子に導かれることを特
徴とする請求項2または3記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項5】 前記プリズムは、前記ビーム発射手段か
らの光ビームの各々に対応してこれら光ビームが入射さ
れる少なくとも2つの入力表面と前記非点収差の付与さ
れた戻り光を出射する出力表面とを有し、 前記入力表面の一方及び他方は、前記集光光学系側に形
成され、前記出力表面は、前記集光光学系側とは反対側
に形成され、 前記入力表面の一方と前記出力表面とは、互いに非平行
である、ことを特徴とする請求項1記載の光ピックアッ
プ装置。 - 【請求項6】 前記入力表面の一方と他方とは、山形形
状を呈する角度をなしていることを特徴とする請求項5
記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項7】 前記ビーム発射手段からの光ビームの一
方は、前記入力表面の一方において反射して前記集光光
学系に導かれ、前記ビーム発射手段からの光ビームの他
方は、前記入力表面の他方を透過し前記出力表面におい
て反射し前記入力表面の一方を透過して前記集光光学系
に導かれ、前記戻り光は、前記入力表面の一方及び前記
出力表面を透過して前記受光素子に導かれることを特徴
とする請求項5または6記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項8】 前記プリズムは、前記ビーム発射手段に
よって発射された光ビームの各々に対応してこれら光ビ
ームが入射される少なくとも2つの入力表面と前記非点
隔差の付与された戻り光を出射する出力表面とを有し、 前記入力表面の一方及び他方は、前記集光光学系側に形
成され、前記出力表面は、前記集光光学系側とは反対側
に形成され、 前記入力表面の一方と他方とは、谷形形状を呈する角度
をなしている、ことを特徴とする請求項1記載の光ピッ
クアップ装置。 - 【請求項9】 前記ビーム発射手段からの光ビームの一
方は、前記入力表面の一方において反射して前記集光光
学系に導かれ、前記ビーム発射手段からの光ビームの他
方は、前記入力表面の他方を透過し前記出力表面におい
て反射し前記入力表面の一方を透過して前記集光光学系
に導かれ、前記戻り光は、前記入力表面の一方及び前記
出力表面を透過して前記受光素子に導かれることを特徴
とする請求項8記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項10】 前記プリズムは、前記ビーム発射手段
からのビームの各々が入射される単一の入力表面を有し
かつ前記集光光学系側に配された第1の透光体と、前記
非点収差の付与された戻り光を出射する出力表面を有し
前記集光光学系側とは反対側に配されかつ前記出力表面
とは反対側の面において前記第1の透光体に結合する第
2の透光体とを含み、 前記第1の透光体と前記第2の透光体との結合面は、前
記入力表面及び出力表面に対して非平行である、ことを
特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項11】 前記ビーム発射手段からの光ビームの
一方は、前記入力表面において反射して前記集光光学系
に導かれ、前記ビーム発射手段からの光ビームの他方
は、前記入力表面を透過し前記結合面において反射しか
つ前記入力表面を透過して前記集光光学系に導かれ、前
記戻り光は、前記入力表面,前記結合面,及び前記出力
表面を透過して前記受光素子に導かれることを特徴とす
る請求項10記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項12】 前記プリズムは、前記ビーム発射手段
からの光ビームの各々に対応してこれら光ビームが入射
される少なくとも2つの入力表面を有しかつ前記集光光
学系側に配された第1の透光体と、前記非点収差の付与
された戻り光を出射する出力表面を有し前記集光光学系
側とは反対側に配されかつ前記出力表面とは反対側の面
において前記第1の透光体に結合する第2の透光体とを
含む、ことを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ
装置。 - 【請求項13】 前記入力表面は、順に隣接して形成さ
れる第1,第2,及び第3の入力表面からなり、前記第
1の入力表面と前記第2の入力表面とは山形形状を呈す
る角度をなし、前記第2の入力表面と前記第3の入力表
面とは谷形形状を呈する角度をなしていることを特徴と
する請求項12記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項14】 前記ビーム発射手段からの第1の光ビ
ームは、対応する第1の入力表面を反射して前記集光光
学系に導かれ、前記ビーム発射手段からの第2の光ビー
ムは、対応する第2の入力表面を透過し前記第1の透光
体と前記第2の透光体との結合面において反射し前記第
1の入力表面を透過して前記集光光学系に導かれ、前記
ビーム発射手段からの第3の光ビームは、対応する第3
の入力表面及び前記結合面を透過し前記出力表面におい
て反射し前記結合面及び前記第1の入力表面を透過して
前記集光光学系に導かれ、前記戻り光は、前記第1の入
力表面,前記結合面,及び前記出力表面を透過して前記
受光素子に導かれることを特徴とする請求項12または
13記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項15】 前記プリズムは、前記ビーム発射手段
からの光ビームの各々につき前記受光手段の受光強度が
略最大となるように光学特性が定められていることを特
徴とする請求項1ないし14のうちのいずれか1つに記
載の光ピックアップ装置。
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