JPH10270345A - 走査露光方法及び走査型露光装置 - Google Patents

走査露光方法及び走査型露光装置

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JPH10270345A
JPH10270345A JP9088907A JP8890797A JPH10270345A JP H10270345 A JPH10270345 A JP H10270345A JP 9088907 A JP9088907 A JP 9088907A JP 8890797 A JP8890797 A JP 8890797A JP H10270345 A JPH10270345 A JP H10270345A
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exposure
light source
scanning
energy
pulse
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JP9088907A
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Ken Ozawa
謙 小澤
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Original Assignee
Nikon Corp
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設定露光量のいかんにかかわらず常に最短時
間で露光を行なう。 【解決手段】 走査露光の際には、設定露光量と計測さ
れた平均パルスエネルギとの関係により定まる1点当た
りの露光パルス数に応じて、主制御装置50によってマ
スクRと感光基板Wとの最大走査速度とパルスレーザ光
源16の最大発振周波数との少なくとも一方を維持する
ように、光源16の発振周波数が制御される。このた
め、設定露光量が小さく、発振周波数もそれほど高くす
る必要がない高感度領域では、設定露光量に無関係にス
キャン最高速での走査露光が可能となる。一方、設定露
光量が大きくなると、発振周波数もそれに応じて高くし
なければならいが、発振周波数は最大発振周波数が上限
であるから、設定露光量が大きく、スキャン最高速を維
持できない低感度領域では、発振周波数を最大発振周波
数に設定して、露光が行われることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査露光方法及び
走査型露光装置に係り、更に詳しくは、例えば半導体素
子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)又は薄膜磁気
ヘッド等を製造するためのリソグラフィ工程中で使用さ
れるパルスレーザ光源を用いた走査露光方法及び走査型
露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より半導体素子等を製造する際に、
マスクとしてのレチクルのパターンを投影光学系を介し
てフォトレジストが塗布されたウエハ(又はガラスプレ
ート等)上の各ショット領域に転写露光する投影露光装
置が使用されている。斯かる投影露光装置における1つ
の基本的な機能として、ウエハの各ショット領域内の各
点に対する積算露光量(積算露光エネルギ)を適正範囲
内に収めるための露光量制御機能がある。
【0003】従来のステッパーのような一括露光型の投
影露光装置(ウエハ上のショット領域にレチクルパター
ンの露光を行なう際に、ウエハが搭載されたウエハステ
ージを静止した状態で一括して露光を行なう装置)で
は、露光光源として超高圧水銀ランプのような連続光
源、又はエキシマレーザ光源のようなパルスレーザ光源
の何れを使用する場合でも、露光量制御方法としては基
本的にはカットオフ制御が採用されていた。このカット
オフ制御では、感光材料(フォトレジスト)が塗布され
たウエハへの露光光の照射中にその露光光の一部を分岐
してインテグレータセンサと呼ばれる光電検出器に導
き、このインテグレータセンサを介して間接的にウエハ
上での露光量を検出し、この検出結果の積算値が当該感
光材料で必要とされる積算露光量(以下、「設定露光
量」と呼ぶ)に対応する所定のレベル(クリティカルレ
ベル)を超えるまでレーザ発光を続ける(連続光の場合
にはクリティカルレベルを超えたらシャッタを閉め始め
る)というような制御が行われる。
【0004】更に、露光光源としてパルスレーザ光源を
用いる場合においては、パルスレーザ光毎にエネルギの
ばらつきを有するため、或る一定数(以下、「最小露光
パルス数」と呼ぶ)以上の複数のパルスレーザ光で露光
することにより、所望の露光量制御精度再現性を得てい
る。この場合、例えば高感度レジストを露光する際に
は、設定露光量が小さいため、パルスレーザ光源からの
レーザ光をそのまま使用したのでは、最小露光パルス数
以上での露光ができなくなる。そこで、このように設定
露光量が小さいときには、例えば光路に設置された減光
手段によりパルスレーザ光を減光することにより、最小
露光パルス数以上のパルス数で露光できるようにしてい
た。
【0005】更に近年では、投影光学系に対する負担を
あまり重くすることなく、より大面積のパターンを高精
度にウエハ上に転写できるようにするために、レチクル
のパターンの一部を投影光学系を介してウエハ上に投影
した状態で、レチクル及びウエハを投影光学系に対して
同期して走査することによりレチクルのパターンをウエ
ハ上の各ショット領域に逐次転写露光する、ステップ・
アンド・スキャン方式等の走査型の投影露光装置も開発
されている。このような走査露光型の装置では、ウエハ
上の1点だけに着目した露光量制御が適用できないため
に、上述のカットオフ制御が適用できない。そこで、従
来は第1の制御方式として、単純に各パルス照明光の光
量を積算して露光量制御を行う方式(オープン露光量制
御方式)が使用されていた。また、第2の制御方式とし
て、例えば、特開平6ー252022号公報に開示され
るような、ウエハ上で走査方向に対してスリット状の露
光領域(レチクル上のスリット状の照明領域に共役な領
域であって、ウエハはこの領域に対して相対走査され
る)に含まれる領域に対する積算露光量をパルス照明光
毎にリアルタイムで計測し、その積算露光量に基づいて
次のパルス照明光の目標エネルギを個別に算出して、各
パルス照明光のエネルギを制御する方式(パルス毎露光
量制御方式)も考えられているが、そのアルゴリズムが
複雑である。
【0006】前者の第1の制御方式においては、所望の
露光量制御の直線性を得るために次の関係が成立するよ
うに、即ち、露光パルス数が整数になるように、パルス
エネルギを微調する必要がある。
【0007】 (設定露光量)=(パルス数)×(1パルスの平均エネルギ) ……(1) ここで、1パルスの平均エネルギは露光直前にインテグ
レータセンサにて計測される値である。このため、光路
中にパルスエネルギ微変調器が設けられていた。
【0008】図11(A)、(B)には従来のエネルギ
微変調器の一例が示されている。この内、図11(A)
に示されるダブル・グレーティング方式の微変調器では
パルス発光されるレーザビームLBの光路上に、所定ピ
ッチで透過部と遮光部とが形成された固定の格子板72
と、格子のピッチ方向に移動自在な可動の格子板74と
が重ねて配置され、2枚の格子板72,74の相対的な
位置をずらすことによって、レーザビームLBに対する
透過率が微変調できるようになっている。また、図11
(B)に示される微変調器では、レーザビームLBの光
路上に、それぞれ両面に反射防止コーティングが施され
た2枚のガラスプレート76,78が、対称に可変の傾
斜角θで傾斜した状態で配置されている。そして、ガラ
スプレート76,78の透過率がレーザビームLBの入
射角に応じて変化する特性を利用して、傾斜角θを制御
することによって、レーザビームLBに対する全体の透
過率を微調整している。この他、光源であるレーザ自体
の設定エネルギを変調する例もある。
【0009】ところで、走査型露光装置の場合には、次
の式も満足しなければいけない。 V=Ws/N×f ……(2) 上式において、Vはウエハ(ウエハステージ)の走査露
光時の走査速度、Wsはウエハ面上でのスリット状露光
領域の走査方向の幅(スリット幅)、Nは1点当たりの
露光パルス数、fはレーザ発振周波数を示す。
【0010】従来の露光シーケンスの流れとしては、露
光量が設定され、像面上平均エネルギが計測され、1点
当たりのパルス数が算出され、定数として扱っているス
リット幅Ws、レーザ発振周波数fより、走査速度Vが
決められていた。この場合において、レーザ発振周波数
fは、露光装置のステージ制御システムの性能(機構的
な性能を含む)によって規定される最高走査速度(スキ
ャン最高速)によって律速される最高発振周波数f0
固定されていた。
【0011】すなわち、従来の走査型露光装置では、ス
リット幅Wsは光学設計上から定まる固定値であり、レ
ーザ発振周波数fもステージ制御システムの性能上で定
まるスキャン最高速Vmax に対応する最高発振周波数f
0 に固定されていた(f=f0 であった)ことから、1
点当たりの露光パルス数Nが最小露光パルス数Nmin
あるとき、すなわちN=Nmin であるときに、(2)式
の関係から走査速度VがVmax に定められるようになっ
ていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走査型露光
装置の場合も、前述した一括型露光装置と同様に、所定
の露光量再現性を得るために、1点当たり、ある一定の
数(最小露光パルス数)以上の複数のパルスレーザ光に
て露光する必要がある。この場合も、例えば高感度レジ
ストを露光する際のように設定露光量が小さいときに
は、例えば光路上に設置された減光手段(エネルギ粗調
器)によりパルスレーザ光を減光し、最小露光パルス条
件を満たすようにしている。
【0013】この場合のエネルギ粗調器としては、例え
ば図11(C)に示されるような、レボルバと呼ばれる
回転自在の円板80上に透過率(=1−減光率)の異な
る複数個のNDフィルタ84を配置したものを、1又は
複数段配置して成るエネルギ粗調器が用いられ、それぞ
れのレボルバ80を回転することにより、入射するレー
ザビームLBに対する透過率を100%から複数段階
(図11(C)の場合は6×6=36段階)で切り換え
るようになっていた。すなわち、かかるエネルギ粗調器
による透過率の設定は、離散的なもの(通常、等比級数
的)になっている。
【0014】このため、設定露光量によっては、それに
対応した(比例した)減光率を設定することが困難な場
合があり、かかる設定露光量の場合には、設定露光量に
対応した減光率以下での減光率の組み合わせの内で最も
近い減光率となるようなNDフィルタを選択する他な
く、1点当たりの露光パルス数Nを、NDフィルタ透過
率の離散分(理想的な連続可変エネルギ変調器で設定さ
れる設定露光量に対応した減光率からの差分)だけ最小
露光パルス数Nmin より大きな値に設定するしかなかっ
た。従って、(2)式の関係から明らかなように、走査
速度Vを常に最高速Vmax に維持することができず、結
果的に露光時間Texp (=Ws/V)がNDフィルタ透
過率の離散分余計にかかることになり、ある設定露光量
では理想的なスループットが低下していた。すなわち、
設定露光量(S0 )と露光時間(Texp )との関係は、
図5中に示される点線のようになっていた。
【0015】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、請求項1に記載の発明の目的は、高感度領域及び低
感度領域にかかわらず常に最短時間で露光を行なうこと
が可能な走査露光方法を提供することにある。
【0016】また、請求項2に記載の発明の目的は、減
光手段の離散的な減光率の影響を受けることなく、高感
度領域において常に最短時間で露光を行なうことができ
るとともに低感度領域においてもスループットを向上さ
せることが可能な走査型露光装置を提供することにあ
る。
【0017】また、請求項3に記載の発明の目的は、特
に高感度露光領域において、露光中のパルスエネルギが
変動した際に、走査速度を維持した状態で、次ショット
に対し所望の積算露光量を得るような露光を行なうこと
が可能な走査露光方法を提供することにある。
【0018】また、請求項4に記載の発明の目的は、特
に高感度露光領域において、露光中のパルスエネルギが
変動した際に、走査速度を維持した状態で、次ショット
に対し所望の積算露光量を得るような露光を行なうこと
が可能な走査型露光装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、パルスレーザ光源(16)からのパルス光によりマ
スク(R)上の所定の照明領域を照明し、前記マスク
(R)と感光基板(W)とを投影光学系(PL)に対し
て相対走査しつつ、前記マスク(R)に形成されたパタ
ーンを感光基板(W)上に逐次投影露光する走査露光方
法であって、前記パルスレーザ光源(16)からのパル
ス光の平均パルスエネルギを計測する工程と;設定され
た露光量と前記計測された平均パルスエネルギとの関係
により定まる1点当たりの露光パルス数に応じて、走査
露光の際に、前記マスク(R)と感光基板(W)との最
大走査速度と前記パルスレーザ光源(16)の最大発振
周波数との少なくとも一方を維持するように、前記パル
スレーザ光源の発振周波数を制御する工程とを含む。
【0020】これによれば、走査露光に先立ち、パルス
レーザ光源からのパルス光の平均パルスエネルギが計測
され、走査露光の際には、設定された露光量と計測され
た平均パルスエネルギとの関係により定まる1点当たり
の露光パルス数に応じて、マスクと感光基板との最大走
査速度とパルスレーザ光源の最大発振周波数との少なく
とも一方を維持するように、パルスレーザ光源の発振周
波数が制御される。すなわち、本発明によれば、従来は
固定値であったパルスレーザ光源の発振周波数fが、露
光パルス数Nに応じて、マスクと感光基板との最大走査
速度(スキャン最高速)又はパルスレーザ光源の最大発
振周波数の少なくとも一方を維持するように制御され
る。このため、設定露光量が小さく、最大速度を得るの
に必要な発振周波数が最大発振周波数以内の領域では、
少なくとも設定露光量に無関係にスキャン最高速での走
査露光が可能となり、スループットを最も高く維持する
ことが可能になる。この場合、パルスレーザ光源の発振
周波数は、前述した(2)式の関係に基づいてが制御さ
れる。一方、設定露光量が大きくなると、レーザ発振周
波数もそれに応じて高くしなければならいが、レーザ発
振周波数は上限である最大発振周波数以上に高くはでき
ない。従って、設定露光量が大きく、スキャン最高速を
維持できない領域(本明細書では、この領域を「低感度
領域」と呼ぶ)では、レーザ発振周波数を最大発振周波
数に設定して、前述した(2)式の関係に基づいて定ま
る走査速度にて露光が行われることとなる。この場合、
(2)式から明らかなように、最大発振周波数をfmax
とすると、走査速度は従来の(fmax /f0 )倍とな
り、1点当たりの露光時間が従来のf0/fmaxに抑さえ
られ、明らかにfmax ≧f0 であるから、低感度領域に
おいてもスループットは向上する。また、仮に、パルス
レーザ光源のエネルギが連続的に変調可能である場合を
考えても、fmax ≧f0 であるから、最高走査速度で露
光できる設定露光量の幅が従来よりも広くなる。
【0021】請求項2に記載の発明は、パルスレーザ光
源(16)からのパルス光によりマスク(R)上の所定
の照明領域を照明し、前記マスク(R)と感光基板
(W)とを投影光学系(PL)に対して相対走査しつ
つ、前記マスク(R)に形成されたパターンを感光基板
(W)上に逐次投影露光する走査型露光装置であって、
前記マスク(R)を保持して所定の走査方向に移動可能
なマスクステージ(RST)と;前記感光基板(W)を
保持して少なくとも前記走査方向に移動可能な基板ステ
ージ(14)と;前記マスクステージ(RST)と基板
ステージ(14)とを前記投影光学系(PL)に対して
所定の速度比で相対走査するステージ制御系(48、5
0、54R、54W、56)と;前記パルスレーザ光源
(16)の発振周波数を変更する周波数変更手段(16
d)と;前記パルスレーザ光源(16)からのパルス光
を減光する減光率が離散的な減光手段(20)と;前記
減光手段(20)によって減光された前記パルスレーザ
光源(16)からのパルス光の平均パルスエネルギを計
測するエネルギ計測手段(46)と;設定された露光量
と平均パルスエネルギとの関係により定まる1点当たり
の露光パルス数に応じて、前記ステージ制御系(48、
50、54R、54W、56)による前記両ステージ
(RST、14)の最大走査速度と前記パルスレーザ光
源(16)の最大発振周波数との少なくとも一方を維持
するように前記周波数変更手段(16d)を制御する制
御手段(50)とを有する。
【0022】これによれば、設定露光量が小さく、減光
率0%(透過率100%)の状態では、最小露光パルス
数が確保できないような場合、減光手段によりパルスレ
ーザ光源からのパルス光が減光される。この減光手段に
よって減光されたパルスレーザ光源からのパルス光の平
均パルスエネルギがエネルギ計測手段によって計測され
る。但し、減光手段の減光率が離散的なため、設定露光
量と前記計測された平均パルスエネルギとで定まる1点
当たりの露光パルス数は、常に最小露光パルス数になる
とは限らず、最小露光パルス数より多くなる場合が殆ど
である。そこで、制御手段では、上記1点当たりの露光
パルス数に応じて、ステージ制御系による両ステージの
最大走査速度とパルスレーザ光源の最大発振周波数との
少なくとも一方を維持するように周波数変更手段を制御
する。
【0023】すなわち、本発明によれば、従来は固定値
であったパルスレーザ光源の発振周波数fが、制御手段
によって、露光パルス数Nに応じて、ステージ制御系に
よる両ステージの最大走査速度(スキャン最高速)又は
パルスレーザ光源の最大発振周波数の少なくとも一方を
維持するように、周波数変更手段を介して制御される。
このため、設定露光量が小さく、レーザ発振周波数もそ
れほど高くする必要がない高感度領域では、減光率の離
散分に起因して1点当たりの露光パルス数が増加しても
それに比例して周波数変更手段を介してレーザ発振周波
数が増加変更されるので、設定露光量に無関係に、露光
時に、ステージ制御系により両ステージがスキャン最高
速で走査されることとなり、スループットを最も高く維
持することが可能になる。この場合、パルスレーザ光源
の発振周波数は、前述した(2)式の関係に基づいてが
制御される。一方、設定露光量が大きくなると、1点当
たりの露光パルス数が増えてレーザ発振周波数もそれに
応じて高くしなければならいが、レーザ発振周波数は上
限である最大発振周波数以上に高くはできない。従っ
て、設定露光量が大きく、スキャン最高速を維持できな
い低感度領域(この領域では減光手段による減光率を0
%(透過率100%)に設定する)では、レーザ発振周
波数を最大発振周波数に設定して、前述した(2)式の
関係に基づいて定まる走査速度にて露光が行われること
となる。この場合、(2)式から明らかなように、最大
発振周波数をfmax とすると、走査速度は従来の(f
max /f0)倍となり、1点当たりの露光時間が従来の
0/fmaxに抑さえられ、明らかにfmax ≧f0 である
から、低感度領域においてもスループットは向上する。
また、仮に、パルスレーザ光源のエネルギが連続的に変
調可能である場合を考えても、fmax ≧f0 であるか
ら、最高走査速度で露光できる設定露光量の幅が従来よ
りも広くなる。
【0024】請求項3に記載の発明は、パルスレーザ光
源(16)からのパルス光によりマスク(R)を照明
し、当該マスク(R)と感光基板(W)とを投影光学系
(PL)に対して相対走査しつつ、前記マスク(R)に
形成されたパターンを感光基板(W)上の複数のショッ
ト領域に順次投影露光する走査露光方法において、前記
感光基板(W)上の各ショット領域に対する前記マスク
パターンの露光の度毎に、前記パルスレーザ光源(1
6)の平均パルスエネルギを検出するとともにそれまで
の積算露光量を算出し、前記パルスレーザ光源(16)
の平均パルスエネルギが変動したとき、直前のショット
領域の積算露光量に基づいて、必要な1点当たりの露光
パルス数を確保すべく、前記パルスレーザ光源(16)
の発振周波数を制御することを特徴とする。
【0025】これによれば、感光基板上の各ショット領
域に対するマスクパターンの露光の度毎に、パルスレー
ザ光源の平均パルスエネルギを検出するとともにそれま
での積算露光量を算出する。そして、パルスレーザ光源
の平均パルスエネルギが変動したとき、直前のショット
領域の積算露光量に基づいて、必要な1点当たりの露光
パルス数を確保すべく、パルスレーザ光源の発振周波数
を制御する。このように、本発明によれば、感光基板上
の各ショット領域に対するマスクパターンの露光が順次
行われている場合に、パルスレーザ光源の平均パルスエ
ネルギが変動し、その変動の結果、積算露光量が許容で
きない程度の誤差が生じるようになった場合において、
必要な1点当たりの露光パルス数、すなわち設定露光量
と計測された平均パルスエネルギとで定まる1点当たり
の露光パルス数を確保すべく、直前のショット領域の積
算露光量に基づいて、パルスレーザ光源の発振周波数が
制御される。この結果、前述した(2)式から明らかな
ように、走査速度を変更することなく、露光パルス数を
変更することにより、例えば高感度領域においてスキャ
ン最高速で露光を行なっていた場合において、あるショ
ット領域の露光中又は露光後にパルスレーザ光源の平均
パルスエネルギが変動した場合、これに影響を受けるこ
となく、次ショットに対してはスキャン最高速を維持し
たまま所望の積算露光量を得るような露光が可能であ
る。
【0026】請求項4に記載の発明は、パルスレーザ光
源(16)からのパルス光によりマスク(R)を照明
し、当該マスク(R)と感光基板(W)とを投影光学系
(PL)に対して相対走査しつつ、前記マスク(R)に
形成されたパターンを感光基板(W)上の複数のショッ
ト領域に順次投影露光する走査型露光装置であって、前
記パルスレーザ光源(16)の発振周波数を変更する周
波数変更手段(16d)と;前記パルスレーザ光源(1
6)からのパルス光の平均パルスエネルギを計測するエ
ネルギ計測手段(46)と;前記感光基板(W)上の各
ショット領域に対する前記マスクパターンの露光の度毎
に、前記パルスレーザ光源(16)の平均パルスエネル
ギを検出するとともにそれまでの積算露光量を算出し、
前記パルスレーザ光源の平均パルスエネルギが変動した
とき、直前のショット領域の積算露光量に基づいて、必
要な1点当たりの露光パルス数を確保すべく、前記周波
数変更手段(16d)を制御する制御手段(50)とを
有する。
【0027】これによれば、エネルギ計測手段によりパ
ルスレーザ光源からのパルス光の平均パルスエネルギが
計測される。制御手段では、感光基板上の各ショット領
域に対するマスクパターンの露光の度毎に、エネルギ計
測手段を介してパルスレーザ光源の平均パルスエネルギ
を検出するとともにそれまでの積算露光量を算出し、パ
ルスレーザ光源の平均パルスエネルギが変動したとき、
直前のショット領域の積算露光量に基づいて、必要な1
点当たりの露光パルス数を確保すべく、周波数変更手段
を制御する。このように、本発明によれば、感光基板上
の各ショット領域に対するマスクパターンの露光が順次
行われている場合に、パルスレーザ光源の平均パルスエ
ネルギが変動し、その変動の結果、積算露光量が許容で
きない程度の誤差が生じるようになったとき、必要な1
点当たりの露光パルス数、すなわち設定露光量と計測さ
れた平均パルスエネルギとで定まる1点当たりの露光パ
ルス数を確保すべく、直前のショット領域の積算露光量
に基づいて、パルスレーザ光源の発振周波数が制御され
る。従って、走査速度を変更することなく、露光パルス
数を変更することにより、例えば高感度領域においてス
キャン最高速で露光を行なっていた場合において、ある
ショット領域の露光中又は露光後にパルスレーザ光源の
平均パルスエネルギが変動した場合、これに影響を受け
ることなく、次ショットに対してはスキャン最高速を維
持したまま所望の積算露光量を得るような露光が可能と
なる。
【0028】
【発明の実施の形態】
《第1の実施形態》以下、本発明の第1の実施形態を図
1ないし図6に基づいて説明する。
【0029】図1には、第1の実施形態の走査型露光装
置10の概略構成が示されている。この走査型露光装置
10は、露光用光源にパルスレーザ光源としてのエキシ
マレーザ光源を用いたステップ・アンド・スキャン方式
の走査型露光装置である。
【0030】この走査型露光装置10は、エキシマレー
ザ光源16を含む照明系12、この照明系12により照
明されるマスクとしてのレチクルRを保持して所定の走
査方向に移動するマスクステージとしてのレチクルステ
ージRST、レチクルRのパターンを感光基板としての
ウエハW上に投影する投影光学系PL、ウエハWを保持
して水平面(XY平面内)を移動するXYステージ1
4、及びこれらの制御系等を備えている。
【0031】前記照明系12は、エキシマレーザ光源1
6、ビーム整形光学系18、エネルギ粗調器20、フラ
イアイレンズ22、照明系開口絞り板24、ビームスプ
リッタ26、第1リレーレンズ28A、第2リレーレン
ズ28B、固定レチクルブラインド30A、可動レチク
ルブラインド30B、光路折り曲げ用のミラーM及びコ
ンデンサレンズ32等を備えている。
【0032】ここで、この照明系12の上記構成各部に
ついて説明する。エキシマレーザ光源16としては、K
rFエキシマレーザ光源(発振波長248nm)、又は
ArFエキシマレーザ光源(発振波長193nm)等が
使用される。なお、このエキシマレーザ光源16に代え
て、金属蒸気レーザ光源やYAGレーザの高調波発生装
置等のパルス光源を露光光源として使用しても良い。
【0033】ビーム整形光学系18は、エキシマレーザ
光源16からパルス発光されたレーザビームLBの断面
形状を、該レーザビームLBの光路後方に設けられたフ
ライアイレンズ22に効率よく入射するように整形する
もので、例えばシリンダレンズやビームエキスパンダ
(いずれも図示省略)等で構成される。
【0034】エネルギ粗調器20は、ビーム整形光学系
18後方のレーザビームLBの光路上に配置され、ここ
では、回転板34の周囲に透過率(=1−減光率)の異
なる複数個(例えば6個)のNDフィルタ(図1ではそ
の内の2個のNDフィルタ36A、36Dが示されてい
る)を配置し、その回転板34を駆動モータ38で回転
することにより、入射するレーザビームLBに対する透
過率を100%から等比級数的に複数段階で切り換える
ことができるようになっている。駆動モータ38は、後
述する主制御装置50によって制御される。なお、その
回転板34と同様の回転板を2段配置し、2組のNDフ
ィルタの組み合わせによってより細かく透過率を調整で
きるようにしてもよい(図11(C)参照)。
【0035】前記フライアイレンズ22は、エネルギ粗
調器20後方のレーザビームLBの光路上に配置され、
レチクルRを均一な照度分布で照明するために多数の2
次光源を形成する。この2次光源から射出されるレーザ
ビームを以下においては、「パルス照明光IL」と呼ぶ
ものとする。
【0036】フライアイレンズ22の射出面の近傍に、
円板状部材から成る照明系開口絞り板24が配置されて
いる。この照明系開口絞り板24には、等角度間隔で、
例えば通常の円形開口より成る開口絞り、小さな円形開
口より成りコヒーレンスファクタであるσ値を小さくす
るための開口絞り、輪帯照明用の輪帯状の開口絞り、及
び変形光源法用に複数の開口を偏心させて配置して成る
変形開口絞り(図1ではこのうちの2種類の開口絞りの
みが図示されている)等が配置されている。この照明系
開口絞り板24は、後述する主制御装置50により制御
されるモータ等の駆動装置40により回転されるように
なっており、これによりいずれかの開口絞りがパルス照
明光ILの光路上に選択的に設定される。
【0037】照明系開口絞り板24後方のパルス照明光
ILの光路上に、反射率が小さく透過率の大きなビーム
スプリッタ26が配置され、更にこの後方の光路上に、
固定レチクルブラインド30A及び可動レチクルブライ
ンド30Bを介在させて第1リレーレンズ28A及び第
2リレーレンズ28Bから成るリレー光学系が配置され
ている。
【0038】固定レチクルブラインド30Aは、レチク
ルRのパターン面に対する共役面から僅かにデフォーカ
スした面に配置され、レチクルR上の照明領域42Rを
規定する矩形開口が形成されている。また、この固定レ
チクルブラインド30Aの近傍に走査方向の位置及び幅
が可変の開口部を有する可動レチクルブラインド30B
が配置され、走査露光の開始時及び終了時にその可動レ
チクルブラインド30Bを介して照明領域42Rを更に
制限することによって、不要な部分の露光が防止される
ようになっている。
【0039】リレー光学系を構成する第2リレーレンズ
28B後方のパルス照明光ILの光路上には、当該第2
リレーレンズ28Bを通過したパルス照明光ILをレチ
クルRに向けて反射する折り曲げミラーMが配置され、
このミラーM後方のパルス照明光ILの光路上にコンデ
ンサレンズ32が配置されている。
【0040】このようにして構成された照明系12の作
用を簡単に説明すると、エキシマレーザ光源16からパ
ルス発光されたレーザビームLBは、ビーム整形光学系
18に入射して、ここで後方のフライアイレンズ22に
効率よく入射するようにその断面形状が整形された後、
エネルギ粗調器20に入射する。そして、このエネルギ
粗調器20のいずれかのNDフィルタを透過したレーザ
ビームLBは、フライアイレンズ22に入射する。これ
により、フライアイレンズ22の射出端に多数の2次光
源が形成される。この多数の2次光源から射出されたパ
ルス照明光ILは、照明系開口絞り板24上のいずれか
の開口絞りを通過した後、透過率が大きく反射率が小さ
なビームスプリッタ26に至る。このビームスプリッタ
26を透過した露光光としてのパルス照明光ILは、第
1リレーレンズ28Aを経て固定レチクルブラインド3
0Aの矩形の開口部及び可動レチクルブラインド30B
を通過した後、第2リレーレンズ28Bを通過してミラ
ーMによって光路が垂直下方に折り曲げられた後、コン
デンサレンズ32を経て、レチクルステージRST上に
保持されたレチクルR上の矩形の照明領域42Rを均一
な照度分布で照明する。
【0041】一方、ビームスプリッタ26で反射された
パルス照明光ILは、集光レンズ44を介して光電変換
素子よりなるインテグレータセンサ46で受光され、イ
ンテグレータセンサ46の光電変換信号が、不図示のピ
ークホールド回路及びA/D変換器を介して出力DS
(digit/pulse)として主制御装置50に供給される。イ
ンテグレータ46としては、例えば遠紫外域で感度があ
り、且つエキシマレーザ光源16のパルス発光を検出す
るために高い応答周波数を有するPIN型のフォトダイ
オード等が使用できる。このインテグレータセンサ46
の出力DSと、ウエハWの表面上でのパルス照明光IL
の照度(露光量)との相関係数は予め求められて、主制
御装置50に併設されたメモリ51内に記憶されてい
る。
【0042】前記レチクルステージRST上にレチクル
Rが載置され、不図示のバキュームチャック等を介して
吸着保持されている。レチクルステージRSTは、水平
面(XY平面)内で微小駆動可能であるとともに、レチ
クルステージ駆動部48によって走査方向(ここでは図
1の紙面左右方向であるY方向とする)に所定ストロー
ク範囲で走査されるようになっている。この走査中のレ
チクルステージRSTの位置は、レチクルステージRS
T上に固定された移動鏡52Rを介して外部のレーザ干
渉計54Rによって計測され、このレーザ干渉計54R
の計測値が主制御装置50に供給されるようになってい
る。
【0043】前記投影光学系PLは、両側テレセントリ
ックな光学配置になるように配置された共通のZ軸方向
の光軸AXを有する複数枚のレンズエレメントから構成
されている。また、この投影光学系PLとしては、投影
倍率α(αは例えば1/4又は1/5)のものが使用さ
れている。このため、前記の如くして、パルス照明光I
LによりレチクルR上の照明領域42Rが照明される
と、そのレチクルRに形成されたパターンが投影光学系
PLによって投影倍率αで縮小された像が表面にレジス
ト(感光剤)が塗布されたウエハW上のスリット状の露
光領域42Wに投影露光される。
【0044】前記XYステージ14は、ウエハステージ
駆動部56によってXY面内で走査方向であるY方向及
びこれに直交するX方向(図1における紙面直交方向)
に2次元駆動されるようになっている。このXYステー
ジ14上に、Zチルトステージ58が搭載され、このZ
チルトステージ58上に不図示のウエハホルダを介して
ウエハWが真空吸着等により保持されている。Zチルト
ステージ58は、ウエハWのZ方向の位置(フォーカス
位置)を調整すると共に、XY平面に対するウエハWの
傾斜角を調整する機能を有する。また、XYステージ1
4の位置は、Zチルトステージ58上に固定された移動
鏡52Wを介して外部のレーザ干渉計54Wにより計測
され、このレーザ干渉計54Wの計測値が主制御装置5
0に供給されるようになっている。
【0045】制御系は、図1中、制御手段としての主制
御装置50によって主に構成される。主制御装置50
は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リード・オ
ンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)等から成るいわゆるマイクロコンピュータ(又はミ
ニコンピュータ)を含んで構成され、露光動作が的確に
行われるように、例えばレチクルRとウエハWの同期走
査、ウエハWのステッピング、露光タイミング等を統括
して制御する。
【0046】具体的には、主制御装置50は、例えば走
査露光時には、レチクルRがレチクルステージRSTを
介して+Y方向(又は−Y方向)に速度VR で走査され
るのに同期して、XYステージ14を介してウエハWが
露光領域42Wに対して−Y方向(又は+Y方向)に速
度α・VR (αはレチクルRからウエハWに対する投影
倍率)で走査されるように、レーザ干渉計54R、54
Wの計測値に基づいてレチクルステージ駆動部48、ウ
エハステージ駆動部56をそれぞれ介してレチクルステ
ージRST、XYステージ14の位置及び速度をそれぞ
れ制御する。また、ステッピングの際には、主制御装置
50ではレーザ干渉計54Wの計測値に基づいてウエハ
ステージ駆動部56を介してXYステージ14の位置を
制御する。このように、本第1の実施形態では、主制御
装置50、レーザ干渉計54R、54W、レチクルステ
ージ駆動部48、ウエハステージ駆動部56によって、
ステージ制御系が構成されている。
【0047】また、主制御装置50では、制御情報TS
をエキシマレーザ光源16に供給することによって、エ
キシマレーザ光源16の発光タイミング、及び発光パワ
ー等を制御する。また、主制御装置50は、エネルギ粗
調器20、照明系開口絞り板24をモータ38、駆動装
置40をそれぞれ介して制御し、更にステージ系の動作
情報に同期して可動レチクルブラインド30Bの開閉動
作を制御する。このように本実施形態では、主制御装置
50が、露光コントローラ及びステージコントローラの
役目をも有している。これらのコントローラを主制御装
置50とは別に設けても良いことは勿論である。
【0048】次に、本実施形態の走査型露光装置10の
露光量制御系の構成について図2に基づいて説明する。
【0049】図2には、図1の走査型露光装置10の露
光量制御に関連する構成部分が取り出して示されてい
る。この図2に示されるように、エキシマレーザ光源1
6の内部には、レーザ共振器16a、ビームスプリッタ
16b、エネルギモニタ16c、エネルギコントローラ
16d及び高圧電源16e等が設けられている。
【0050】図2において、レーザ共振器16aからパ
ルス的に放出されたレーザビームは、透過率が高く僅か
な反射率を有するビームスプリッタ16bに入射し、ビ
ームスプリッタ16bを透過したレーザビームLBが外
部に射出される。また、ビームスプリッタ16bで反射
されたレーザビームが光電変換素子より成るエネルギモ
ニタ16cに入射し、エネルギモニタ16cからの光電
変換信号が不図示のピークホールド回路を介して出力E
Sとしてエネルギコントローラ16dに供給されてい
る。エネルギモニタ16cの出力ESに対応するエネル
ギの制御量の単位は(mJ/pulse)である。通常の発光
時には、エネルギコントローラ16dは、エネルギモニ
タ16cの出力ESが、主制御装置50より供給された
制御情報TS中の1パルス当たりのエネルギの目標値に
対応した値となるように、高圧電源16eでの電源電圧
をフィードバック制御する。また、エネルギコントロー
ラ16dは、レーザ共振器16aに供給されるエネルギ
を高圧電源16eを介して制御することにより発振周波
数をも変更する。すなわち、エネルギコントローラ16
dは、主制御装置50からの制御情報TSに応じてエキ
シマレーザ光源16の発振周波数を主制御装置50で指
示された周波数に設定するとともに、エキシマレーザ光
源16での1パルス当たりのエネルギが主制御装置50
で指示された値となるように高圧電源16eの電源電圧
のフィードバック制御を行なう。
【0051】また、エキシマレーザ光源16内のビーム
スプリッタ16bの外側には、主制御装置50からの制
御情報に応じてレーザビームLBを遮光するためのシャ
ッタ16fも配置されている。
【0052】更に、後述する制御テーブルの作成時に
は、エネルギモニタ16cの出力ESがエネルギコント
ローラ16dを介して主制御装置50に供給され、主制
御装置50では、エネルギコントローラ16cの出力E
Sとインテグレータセンサ46の出力DSとの相関関係
を求める。そして、走査露光時に主制御装置50は、所
定の制御情報TSをエネルギコントローラ16cに送っ
て、エキシマレーザ光源16にパルス発光を行わしめ、
各パルス照明光毎にインテグレータセンサ46からの出
力DSを積算して、順次ウエハW上の各点での積算露光
量を求める。この各点の積算露光量がウエハW上のフォ
トレジストに対する設定露光量となるように、主制御装
置50はエネルギ粗調器20における透過率の調整、及
びエキシマレーザ光源16における1パルス当たりのエ
ネルギの微調整をウエハの露光前に行う。
【0053】次に、上記のようにして構成された走査型
露光装置10における露光量制御動作の一例について説
明する。
【0054】始めに、露光量制御の前提となる制御テー
ブルの作成手順を説明する。ここでは、インテグレータ
センサ46を中心にして制御テーブルを作成するため、
エキシマレーザ光源16内のエネルギモニタ16cの出
力ESの単位(エネルギ制御量の単位)を(mJ/puls
e)と仮定する。上述のように、インテグレータセンサ4
6の出力DSの単位(エネルギ制御量の単位)は(digi
t/pulse)である。
【0055】ここで、インテグレータセンサ46の出力
DSは、図1のZチルトステージ58上で像面(即ち、
ウエハの表面)と同じ高さに設置された不図示の基準照
度計の出力に対して予め較正(キャリブレーション)さ
れているものとする。その基準照度計のデータ処理単位
は(mJ/(cm2 ・pulse))なる物理量であり、イン
テグレータセンサ46の較正とは、インテグレータセン
サ46の出力DS(digit/pulse)を、像面上の露光量
(mJ/(cm2 ・pulse))に変換するための変換係
数、或いは変換関数を得ることである。この変換係数、
或いは変換関数を用いると、インテグレータセンサ46
の出力DSより間接的に像面上に与えられている露光量
を計測できることになる。そこで、以下の説明では、イ
ンテグレータセンサ46の出力DSより間接的に求めら
れる像面上での露光量を、インテグレータセンサ46に
よる処理量P(mJ/(cm2 ・pulse))として説明す
る。
【0056】今、求めようとしているのは、像面上の露
光量、即ち、インテグレータセンサ46の処理量P(m
J/(cm2 ・pulse))と、エキシマレーザ光源16内
のエネルギモニタ16cの出力ES(mJ/pulse)との
相関関係である。そのための前提条件として、図1のエ
キシマレーザ光源16からのレーザビームLBの1パル
ス当たりのエネルギEは、所定の中心エネルギE0 にて
安定化されるものとする。また、エネルギ粗調器20に
おける透過率を100%(開放)に設定するものとす
る。
【0057】そして、レーザビームLBのエネルギE
を、その中心エネルギE0 の上下に次のように変化させ
る。但し、相関データ取りに用いるデータ数をNDATA
している。
【0058】 E=E0 {1±(i/NDATA)×ER /E0 } ……(3) ここで、ER は必要となるエネルギ変調レンジであり、
典型的にはER /E0は0.02〜0.03である。ま
た、iは整数であり、iの値は例えば、0〜NDATAの範
囲で変化させる。
【0059】そして、実際にiの値を変化させながらエ
キシマレーザ光源16にパルス発光を行わせて、インテ
グレータセンサ46の処理量Pの値Pi と、エネルギモ
ニタ16cの出力ESの値Ei とを相関データ(Pi
i )として記録する。1つのデータは1パルスの結果
でも複数パルスの平均値でも、同時計測されたデータで
あればどちらでもよい。
【0060】図3には、このようにして得られた相関デ
ータ(Pi ,Ei )が示されている。この図3におい
て、横軸はインテグレータセンサ46の処理量の値
i 、縦軸はエネルギモニタ16cの出力の値Ei であ
る。そして、例えば図3の相関データを補間して、イン
テグレータセンサ46の処理量P(mJ/(cm2 ・pul
se))からエネルギモニタ16cの出力ES(mJ/pu
lse)を算出するための変換関数f(P)を求めるか、又
はその処理量Pからその出力ESを求めるための変換係
数を求め、その変換関数f(P)又は変換係数を制御テ
ーブルとして図1のメモリ51に記憶する。その後、主
制御装置50では、その制御テーブル、及びインテグレ
ータセンサ46の処理量Pに基づいて対応するエネルギ
モニタ16cの出力ESを正確に算出することができ
る。
【0061】以下の説明では、簡単のためインテグレー
タセンサ46とエネルギモニタ16cとの相関が非常に
リニアであり、相関データ(Pi ,Ei )が図3中の実
線の直線で示されるような1次関数で表され、そのオフ
セットは0とみなすことができ、その傾きを変換係数β
として扱えるものとする。即ち、インテグレータセンサ
46の処理量P(mJ/(cm2 ・pulse))、及び変換
係数βを用いて、次式よりエネルギモニタ16cの出力
ES(mJ/pulse)を算出できるものと仮定する。
【0062】 ES=β・P ……(4) そこで、主制御装置50では図3の相関データより例え
ば最小自乗近似によってその変換係数βを求め、この変
換係数βを制御テーブルとしてメモリ51内に記憶す
る。これによって制御テーブルの作成が完了する。
【0063】次に、本実施形態の走査型露光装置10の
基本的な露光量制御シーケンスについて、主制御装置5
0内のCPUの制御アルゴリズムを示す図4のフローチ
ャートを参照して説明する。なお、エキシマレーザ光源
16からのレーザビームLBに対するエネルギ粗調器2
0による透過率は、単に露光パルス数が必要露光パルス
数以上になるように設定すればよいため、ここでは、レ
ーザビームLBのエネルギの微変調動作に着目して説明
する。
【0064】まず、以下の説明で用いる量を次のように
定義する。
【0065】(a)S0 :オペレータが設定するウエハ
W上のフォトレジストに対して与えるべき露光量(設定
露光量)。 (b)N:ウエハ上の1点当たりに照射されるパルス照
明光ILのパルス数(露光パルス数)。 (c)p:露光前にインテグレータセンサ46にて間接
的に計測される像面上の平均パルスエネルギ密度(mJ
/(cm2 ・pulse))。 (d)At :設定された露光量に対する実際のウエハ上
の各ショット領域内での平均露光量誤差の目標誤差(露
光量目標値精度)。 (e)Pt :インテグレータセンサ46を基準とした設
定パルスエネルギ(mJ/(cm2 ・pulse))。 (f)Et :エキシマレーザ光源16が主制御装置50
から受けたレーザビームLBのエネルギ設定値(mJ/
pulse)。即ち、(4)式に対応して次式が成立してい
る。 Et =β・Pt ……(5)
【0066】(g)Vmax :XYステージ14のスキャ
ン最高速(mm/s)。 (h)Nmin :1点当たりの最小露光パルス数。 (i)Ws;ウエハ面での実効的な露光スリット幅(m
m)。 (j)fmax :エキシマレーザ光源16の実際の最高発
振周波数(Hz)。
【0067】また、前提条件として、レーザ発振周波数
fの中立値をf0 とする。f0 は以下の式より算出され
る。これは従来の露光量制御における、固定発振周波数
と同じである。
【0068】 f0 =Vmax ×Nmin /Ws ……(6) また、本実施形態ではf0<fmaxであり、f0<f<f
maxの範囲で発振周波数が変調可能になっているものと
する。
【0069】また、エネルギ粗調器20の透過率は設定
露光量全般での露光時間を最小にするために、離散透過
率は等比数列になるように設計されているものとする。
この公比をrとしたとき、本実施形態ではr<f0/f
maxであるとする。
【0070】そして、通常の露光量制御シーケンスは以
下のようになる。
【0071】先ず、図4のステップ100において、オ
ペレータによりコンソール等の入出力装置62(図1参
照)を介して設定露光量SO が設定されるのを待ち、設
定露光量S0 が設定されると、次のステップ101に進
み、設定露光量S0 に応じてレーザビームLBの1パル
ス当たりのエネルギ設定値Et を中心エネルギEO に設
定する。
【0072】次のステップ102ではエキシマレーザ光
源16に複数回(例えば数100回)パルス発光を行わ
せて、インテグレータセンサ46の出力を積算すること
によって、間接的にウエハW上での平均パルスエネルギ
密度p(mJ/(cm2 ・pulse))を計測する。この計
測は、例えば、レチクル可動ブラインド30Bを駆動し
て、その開口を完全に閉じ、照明光ILがレチクルR側
に達するのを阻止した状態で行われる。勿論、XYステ
ージ14を駆動してウエハWを退避させた状態で行なっ
ても良い。
【0073】次のステップ103では次式より露光パル
ス数Nを算出する。 N=cint(S0/p) ……(7) ここで、関数cintは小数点以下1桁目の値の四捨五
入を表すものとする。
【0074】次のステップ104でその露光パルス数N
が、必要な露光量制御再現精度を得るための最小露光パ
ルス数Nmin 以上であるかどうかを判断する。ここで、
最小露光パルス数Nmin は、例えば予め計測されて装置
定数として設定されているパルスエネルギのばらつき
(3σの値)δpの平均パルスエネルギ密度pに対する
比δp/pに基づいて求められる値である。
【0075】そして、このステップ104における判断
が否定された場合、すなわち露光パルス数Nが最小露光
パルス数Nmin より小さい場合には、ステップ105に
移行して、図1のエネルギ粗調器20のNDフィルタに
より設定可能な透過率の中からS0 /(Nmin ×p)に
最も近く、かつN≧Nmin を満足するような透過率を選
択して設定した後、上記ステップ102、103の処理
を再び行ない、このようにしてステップ104の判断が
肯定された場合又は当初からステップ104の判断が肯
定された場合(N≧Nmin の場合)には、ステップ10
6に移行して、次式より露光量目標値精度の実測値A
tgt を算出する。
【0076】 Atgt =ABS(1−pN/S0 ) ……(8) ここで、関数ABSは絶対値を求める関数である。
【0077】次のステップ107ではエキシマレーザ光
源16におけるパルスエネルギの微変調が必要であるか
否か、すなわち露光量目標値精度の実測値Atgt が上述
した露光量目標値精度At 以上であるか否かを判断す
る。そして、この判断が否定された場合、すなわち実測
値Atgt が露光量目標値精度At より小さいときには、
ステップ109に移行し、スキャン速度V=スキャン最
高速(Vmax )としてレーザ発振周波数fを次式により
算出する。
【0078】 f=int(Vmax×N/Ws) ……(9) ここで、関数int(a)は、実数aを超えない最大の
整数を表すものとする。
【0079】一方、ステップ107の判断が肯定された
場合、すなわちAtgt ≧At である場合には、パルスエ
ネルギの微変調が必要であるため、ステップ108に移
行する。このステップ108では、まず、次式よりイン
テグレータセンサ46を基準とした設定パルスエネルギ
t (mJ/(cm2 ・pulse))を算出する。 Pt =S0 /cint(S0 /p) …(10)
【0080】次いで、メモリ51内に制御テーブルとし
て保持している変換係数βを用いて、(5)式よりエキ
シマレーザ光源16でのレーザビームLBのエネルギ設
定値Et (mJ/pulse )を算出し、このエネルギ設定
値Et をエネルギコントローラ16dに供給した後、ス
テップ109に進み、前記の如くスキャン速度V=スキ
ャン最高速(Vmax )としてレーザ発振周波数fを算出
する。
【0081】次のステップ110では、上で算出したレ
ーザ発振周波数fがレーザの持つ最大発振周波数fmax
以下であるか否かを判断する。そして、この判断が肯定
された場合には、ステップ111に進み、エネルギコン
トローラ16dを介してレーザ発振周波数を上で算出し
た値に設定するとともにスキャン目標速度(スキャン速
度)をスキャン最高速Vmax に設定する。一方、上記ス
テップ110の判断が否定された場合は、ステップ11
2に移行する。このステップ112では、上で算出した
レーザ発振周波数の設定は不可能であるから、エネルギ
コントローラ16dを介してレーザ発振周波数fを最大
発振周波数fmax に設定した後、ステップ113に進ん
で、スキャン速度Vを次式に基づいて設定する。
【0082】 V=Ws×fmax /N ……(11) そして、ステップ114では、それまでのステップで定
まった設定条件(V、f、Pt )にて露光を行なう。
【0083】図5には、上で説明した図4のフローチャ
ートに従った露光量制御シーケンスにおける設定露光量
(S0 )と1点当たりの露光時間(Texp )の関係が示
されている。この図5において、実線は本実施形態の場
合を示し、点線は比較のために、従来の場合を示したも
のである。
【0084】この図5から明らかなように、本実施形態
によると、高感度レジストに対応した領域(設定露光量
0 ≦PNmin ・(fmax/0) の領域)において、エ
ネルギ粗調器20の離散的な減光率の影響を受けること
なく、常に(設定露光量S0の値にかかわらず)スキャ
ン最高速(Vmax )にて露光が可能になり、露光時間
(Texp )が最小になる。また、低感度レジストに対応
する領域(設定露光量S0 >PNmin ・(fmax/0
の領域)でも、レーザの持つ最大発振周波数fma x での
露光となるために、従来例を示す点線の傾き∂T/∂N
=1/f0 と、本実施形態を示す実線の傾き∂T/∂N
=1/fmax とを比較すると明らかなように、露光時間
が短縮する。即ち、広範囲の設定露光領域スループット
としても最大を得ることが可能となる。また、そのスキ
ャン最高速で露光できる設定露光量の範囲もS0 =PN
min からPNmin ・(fmax/0) に拡大される。
【0085】さらに、本実施形態では、エキシマレーザ
光源16のパルスエネルギを微変調しているため、高
速、且つ高精度にウエハWに対するレーザビームLBの
露光量を制御でき、ウエハW上の各点で所望の積算露光
量を得ることができる。
【0086】ところで、上で説明した露光量制御シーケ
ンスは、像面照度の低い照明条件の場合により一層大き
な効果を発揮する。照明系開口絞り板24等による照明
条件変更時のパワーロスに対しては、エネルギ伝送効率
を落とさないような照明光学系が提案されているが、照
明条件間差が零であるような完全な系は達成困難であ
り、照度(平均パルスエネルギ)の照明条件間差は避け
られない。
【0087】ここで、一例として、平均パルスエネルギ
が最大となる標準照明条件に対する効率をE(E<1)
とした照明条件を例にとって、本実施形態の露光量制御
シーケンスが一層大きな効果を発揮することの一例を図
6を用いて説明する。この図6では、説明の簡略化を図
るべく透過率が連続可変のアッテネータ(変調器)が使
用されているものとする。
【0088】従来シーケンスでの標準照明条件において
は、図6中にケース1で示されるように、その照明条件
の1点当たりの最小露光時間は(Ws/Vmax )=(N
min/f0 )であり、その最小露光時間で露光できる最
大露光量はPNmin と表せる。それに対して、効率Eの
照明条件では、最小露光時間で露光できる最大露光量
は、図6中にケース2で示されるように、EPNmin
なって、効率Eの小さな照明条件では設定露光量全般で
のスループットが良くなかった。
【0089】これに対し、本実施形態のシーケンスを上
記効率Eの照明条件に適応すると、図6中のケース3に
示されるように、最小露光時間はWs/Vmax であり、
従来例の場合と変わらないが、その最小露光時間で露光
できる最大の設定露光量S0はEPNmin×(fmax/f
0 )と拡大され、これはケース1で示される従来シーケ
ンスでの標準照明条件における最大の設定露光量S0
PNmin により大きくなっている。これは、本実施形態
では、レーザ発振周波数(繰り返し周波数)を上げるこ
とによって実効的な照度を上げ、照明条件の変更による
平均パルスエネルギの低下分を補うことが可能だからで
ある。このように、上記のシーケンスによると、照度の
低い照明条件において、発振周波数fの変調できる範囲
(EPNmin ≦S0 <EPNmin(fmax/f0 ))で露
光時間が短縮され、低感度領域全般でスループットが改
善される。
【0090】なお、上記実施形態では、エキシマレーザ
光源16のパルスエネルギを微変調する場合について説
明したが、本発明がこれに限定されるものではなく、こ
れに代えて、又はこれとともにエネルギ微変調器とし
て、前述した図11(A)、(B)に示されるようなエ
ネルギ微変調器を用いてパルスエネルギを微変調するよ
うにしても良いことは勿論である。この場合には、当該
微変調器が、例えば図1のエネルギ粗調器20とフライ
アイレンズ22との間のレーザビームLBの光路上に配
置されるとともに、ウエハW上の各点で所望の積算露光
量が得られるように主制御装置50によってこれが制御
されることとなる。
【0091】《第2の実施形態》次に、本発明の第2の
実施形態を図7ないし図10に基づいて説明する。ここ
で、前述した第1の実施形態と同一若しくは同等の構成
部分については同一の符号を用いるとともに、その説明
を簡略にし若しくは省略するものとする。
【0092】図7には、本第2の実施形態に係る走査型
露光装置70の構成が概略的に示されている。この走査
型露光装置70は、エネルギ微変調器を用いてパルスエ
ネルギの微変調を行な点が、エキシマレーザ光源16の
出力パルスエネルギそのものを微変調する前述した第1
の実施形態の走査型露光装置10とは異なる。
【0093】このため、この走査型露光装置70では、
図7に示されるように、エネルギ粗調器20とフライア
イレンズ22との間のレーザビームLBの光路上に、エ
ネルギ微変調器21が設けられている。このエネルギ微
変調器21としては、例えば前述した図11(A)に示
されるダブル・グレーティング方式の微変調器や、図1
1(B)に示される2枚のそれぞれ入射角に応じて透過
率が微調整される光学フィルタ板と、この2枚の光学フ
ィルタ板の交差角を所定範囲で調整する駆動装置とから
成るエネルギ微変調器を用いることができる。このエネ
ルギ微変調器21による微調量TF が主制御装置50に
よって制御される。
【0094】なお、エネルギ微変調器21として、例え
ばラマン−ナス回折(デバイ・シアース効果)等を利用
する音響光学変調器を用い、この音響光学変調器での変
調状態を制御することにより透過光量を連続的に変化さ
せるようにしても良い。
【0095】図8には、そのエネルギ微変調器21内の
駆動装置(図示省略)に対する外部からの制御量と透過
率の変化量との関係が直線Qとして示されている。この
図8において、射出されるレーザビームの光量を入射す
るレーザビームの光量で除算して得られる透過率を微調
量TF としている。本実施形態では、微調量TF の調整
範囲は所定の最小値Tmin から最大値Tmax 間での連続
する範囲であり、内部の駆動装置に対する制御量を中央
値(中立点)に設定することにより、微調量TF は、最
小値Tmin と最大値Tmax との中央値T0 になるように
調整されている。更に、エネルギ微変調器21をリセッ
トした場合には、制御量が中立点に設定され、微調量T
F が中央値T0 に設定されるようになっている。
【0096】その他の部分の構成等は、主制御装置50
内CPUの制御アルゴリズムが異なる点を除けば、前述
した第1の実施形態の走査型露光装置装置10と同様に
なっている。
【0097】次に、本実施形態の走査型露光装置70の
基本的な露光量制御シーケンスについて、主制御装置5
0内のCPUの制御アルゴリズムを示す図9及び図10
のフローチャートを参照して説明する。なお、エキシマ
レーザ光源16からのレーザビームLBに対するエネル
ギ粗調器20による透過率は、単に露光パルス数が必要
露光パルス数以上になるように設定すればよいため、こ
こでは、レーザビームLBのエネルギの微変調動作に着
目して説明する。
【0098】本実施形態における露光量制御は、各ショ
ット領域内ではパルスカウント方式で行われるが、ショ
ット領域間で所定のエネルギ変調が行われるものであ
る。
【0099】先ず、図9のステップ201において、オ
ペレータによりコンソール等の入出力装置62(図7参
照)を介して、ウエハW上で露光対象とする多数のショ
ット領域の例えば中心座標(露光位置)、各ショット領
域への露光を行う際のウエハWの走査方向への移動距離
(走査長)L、およびウエハW上の1点当りに照射すべ
き目標積算露光量(設定露光量)S0 (mJ/cm2
等が設定されるのを待つ。そして、設定露光量S0 等が
設定されると、次のステップ202に進み、エキシマレ
ーザ光源16に複数回(例えば数100回)パルス発光
を行わせて、インテグレータセンサ46の出力を積算す
ることによって、間接的にウエハW上での平均パルスエ
ネルギ密度p(mJ/(cm2 ・pulse))を計測する。
この計測は、例えば、レチクル可動ブラインド30Bを
駆動して、その開口を完全に閉じ、照明光ILがレチク
ルR側に達するのを阻止した状態で行われる。勿論、X
Yステージ14を駆動してウエハWを退避させた状態で
行なっても良い。なお、上記の平均パルスエネルギ密度
を計測する際に、レーザビームLBのパルスエネルギの
標準偏差の3倍(3σ)の値(ばらつき)δPの平均パ
ルスエネルギ密度pに対する比δP/pを求めることも
可能である。
【0100】次のステップ203では前述したステップ
103と同様にして露光パルス数Nを算出する。
【0101】この露光パルス数Nの算出に続き、図示は
省略したが、主制御装置50内のCPUでは、例えば予
め計測されて装置定数として設定されているパルスエネ
ルギのばらつき(3σの値)δPの平均パルスエネルギ
密度pに対する比δP/pに基づいて、ウエハW上の各
ショット領域内での積算露光量のばらつきを所定の許容
値以内に抑さえるために必要な最小露光パルス数Nmin
を求める。なお、上記ステップ202で求めたδP/p
に基づいて最小露光パルス数Nmin を求めるようにして
も良い。本実施形態のように、1つのエキシマレーザ光
源16からのパルス光を順次露光する方式では、ウエハ
上の1点当りの積算露光量Sの分布は、例えば特開平8
−250402号公報に開示されているように、平均値
がNpで3σの値がN1/2 ・δPの正規分布となる。ま
た、ウエハW上の各ショット領域内での積算露光量の再
現性をA0 とし、ウエハW上の各点で必要とされる積算
露光量の再現性をArep とすると、複数パルスの積算露
光量の再現性をそのArep内に収めるのに必要な最小露
光パルス数Nmin は次の条件を満たすように定められ
る。
【0102】 Nmin ≧[(δP/P)2 /A0 2 ……(12) 次のステップ204で上記ステップ203で算出した露
光パルス数Nが、必要な露光量制御再現精度を得るため
の最小露光パルス数Nmin 以上であるかどうかを判断す
る。
【0103】そして、このステップ204における判断
が否定された場合、すなわち露光パルス数Nが最小露光
パルス数Nmin より小さい場合には、ステップ205に
移行して、図7のエネルギ粗調器20のNDフィルタに
より設定可能な透過率の中からS0 /(Nmin ×p)に
最も近く、かつN≧Nmin を満足するような透過率を選
択して設定した後、上記ステップ202、203の処理
を再び行ない、このようにしてステップ204の判断が
肯定された場合又は当初からステップ204の判断が肯
定された場合(N≧Nmin の場合)には、ステップ20
6に移行して、前述したステップ106と同様にして露
光量目標値精度の実測値Atgt を算出する。
【0104】次のステップ207ではパルスエネルギの
微変調が必要であるか否か、すなわち露光量目標値精度
の実測値Atgt が上述した露光量目標値精度At 以上で
あるか否かを判断する。そして、この判断が否定された
場合、すなわち実測値Atgtが露光量目標値精度At
り小さいときには、ステップ209に移行し、スキャン
速度V=スキャン最高速(Vmax )としてレーザ発振周
波数fを前述したステップ109と同様にして算出す
る。すなわち、スキャン速度V=スキャン最高速(V
max )としてレーザ発振周波数fを前述した(9)式に
より算出する。これにより、露光パルス数Nが最小露光
パルスNmin より大きい分だけ、レーザ発信周波数fを
増やしてスキャン最高速Vmax を維持するのである。
【0105】一方、ステップ207における判断が肯定
された場合は、ステップ208に進み、図7のエネルギ
微変調器21での微調量TF を次式のように設定するこ
とにより、平均パルスエネルギpの値を調整した後、ス
テップ209に移行する。 TF =S0 /(pN) ……(13)
【0106】エネルギ微変調器21における微調量(透
過率)TF は、図8を参照して既に説明したように最小
値Tmin と最大値Tmax との間で変化するが、上述の最
小露光パルス数Nmin 、及び露光量目標値精度At を用
いて最大値Tmax 、及び最小値Tmin はそれぞれ次のよ
うに表すことができる。
【0107】 Tmax =(Nmin +1)(1−At )/Nmin ……(14A) Tmin =Nmin (1+At )/(Nmin +1) ……(14B) また、初期状態、及びリセット時での微調量TF の値
は、(Tmax+Tmin)/2、即ちT0 に設定される。
【0108】次のステップ210では、上で算出したレ
ーザ発振周波数fがレーザの持つ最大発振周波数fmax
以下であるか否かを判断する。そして、この判断が肯定
された場合には、ステップ211に進み、エネルギコン
トローラ16dを介してレーザ発振周波数を上で算出し
た値に設定するとともにスキャン目標速度(スキャン速
度)をスキャン最高速Vmax に設定する。一方、上記ス
テップ210の判断が否定された場合は、ステップ21
2に移行する。このステップ212では、上で算出した
レーザ発振周波数の設定は不可能であるから、エネルギ
コントローラ16dを介してレーザ発振周波数fを最大
発振周波数fmax に設定した後、ステップ213に進ん
で、スキャン速度Vを前述したステップ113と同様に
して設定する。
【0109】以上により初期設定が行われたため、次の
ステップ214(図10のステップ214)では、ウエ
ハW上の指定されたショット領域に、設定された露光量
で走査露光方式でレチクルRのパターン像を露光する。
【0110】この走査露光中に、主制御装置50内のC
PUではインテグレータセンサ46を介して、エキシマ
レーザ光源16からのレーザビームLBによるウエハW
上の当該ショット領域上での積算露光量を算出する。こ
の場合、ウエハW上の各点に対する露光パルス数はNで
あるため、図7の露光領域42Wに対してウエハW上の
当該ショット領域が走査されている期間に、インテグレ
ータセンサ46からのパルス的な光電変換信号をNパル
ス分ずつM回(Mは2以上の整数)積算して順次積算露
光量Sを算出する。これにより、ウエハW上のY方向に
ほぼ等間隔で配置されたM個の位置Yj (j=1〜M)
での積算露光量Sj が算出される。なお、この積算露光
量Sj の具体的な算出方法については、例えば特開平8
−250402号公報等に開示されているので、ここで
は、詳細な説明については省略する。
【0111】次のステップ215において、次式よりM
個の積算露光量Sj の平均値Srstを算出すると共に、
その露光中での平均パルスエネルギp’を算出する。
【0112】 Srst =(S1 +S2 +…+SM )/M ……(15) p’=Srst /N ……(16) 次のステップ216では、露光されたショット領域での
実際の積算露光量の平均値Srst の目標積算露光量S0
に対する誤差である目標値誤差ABS(Srst/S0
1)が上述の露光量目標値精度At より大きいか否かを
判断する。そして、この判断が肯定される場合、すなわ
ちその目標値誤差が露光量目標値精度At を超える場合
には、ステップ217に進み、必要な露光量の補正量を
算出する。具体的には、レーザビームLBのパルス毎の
補正後の露光量を現在の露光量で除算して得た値である
補正量Tadd を次のように設定する。
【0113】 Tadd =S0 /Srst ……(17) この場合、露光が終了したショット領域に対するエネル
ギ粗調器20における露光量の粗調量(透過率)TR
及びエネルギ微変調器21における露光量の微調量TF
の値は前ショット領域の情報としてメモリ51内に格納
されている。
【0114】そこで、次のステップ218では、エネル
ギ微変調器21の微調量TF にその補正量Tadd を乗じ
て得られる値が、エネルギ微変調器21の調整可能範囲
内にあるかどうかを次式に基づいて判断する。
【0115】 Tmin ≦Tadd ・TF ≦Tmax ……(18) そして、(18)式が成立するときには、ステップ219
に進んでエネルギ微変調器21の微調量TF をTadd
F(=TF ’とする)に変更した後、ステップ230
に移行する。このステップ230では、露光すべきショ
ット領域が残っているかどうかを判断し、露光すべきシ
ョット領域があるときにはステップ214に戻って、新
たに設定されたエネルギ微変調器21の微調量TF ’の
もとで、走査露光方式で露光を行う。この際に、露光量
は直前のショット領域での実際の積算露光量に基づいて
補正されているため、得られる積算露光量は目標積算露
光量(設定露光量)S0 に近いものとなる。
【0116】一方、上記ステップ216における判断が
否定された場合、すなわち目標値誤差ABS(Srst
0 −1)が露光量目標値精度At 以下であるときに
は、露光条件を変える必要がないため直接ステップ23
0に移行して、次のショット領域への露光が行われる。
そして、露光すべきショット領域が尽きたときに本ルー
チンの一連の処理が終了する。
【0117】この一方、上記ステップ218において、
微調量TF と補正量Tadd との積が(18)式の範囲内に
ないときには、ステップ220に移行して、ウエハW上
の1点当りの露光パルス数Nを次式のN’に変更する。
なお、平均パルスエネルギp’は(16)式で求められる
実際の平均パルスエネルギである。
【0118】 N’=cint(S0 /p’) ……(19) そして、次のステップ221では、補正後の露光パルス
数N’が、必要最小露光パルス数Nmin 以上であるかど
うかを判定し、この判断が否定された場合、すなわち
N’がNmin より小さいときには、ステップ222でエ
ネルギ微変調器21をリセットして、微調量TF を中央
値T0 に設定した後、図9のステップ205に戻って
N’≧Nmin となるようにエネルギ粗調器20の粗調量
を調整してから、ステップ202に戻る。
【0119】一方、ステップ221の判断が肯定された
場合、すなわちN’≧Nmin が成立するときには、ステ
ップ223に移行して補正後の予想される積算露光量
N’・p’の目標積算露光量S0 に対する誤差である目
標値誤差が上述の露光量目標値精度At より大きいか否
かを次式に基づいて判断する。
【0120】 ABS(N’・p’/S0 −1)>At ……(20) そして、上記判断が肯定された場合、すなわち目標値誤
差が露光量目標値精度At を超えたときには、ステップ
224に進んで必要な露光量の補正量を算出する。具体
的には、エネルギ微変調器21における微調量TF が次
のTF ’に変更される。
【0121】 TF ’=TF ・S0 /(N’p’) ……(21) そして、次のステップ225〜ステップ229におい
て、前述したステップ209〜ステップ213と同様の
処理を行なう。すなわち、スキャン速度を最高速にした
状態で新たな露光パルス数N’に対応するレーザ発振周
波数fを算出し、この算出したfがレーザ最大発振周波
数fmax 以下であればエネルギコントローラを介してそ
の周波数にレーザ発振周波数を変更するとともに、スキ
ャン速度をスキャン最高速Vmax に設定し、算出したf
がレーザ最大発振周波数fmax を超えていれば、レーザ
発振周波数をレーザ最大発振周波数fmax に変更すると
ともに、fmax 及びN’に応じたスキャン速度Vを設定
する。その後、動作はステップ230に移行して次のシ
ョット領域への露光が行われる。
【0122】一方、ステップ223における判断が否定
された場合、すなわち予想される目標値誤差ABS
(N’・p’/S0 −1)が露光量目標値精度At 以下
である場合は、エネルギ微変調器21の設定は変える必
要がないので、直接ステップ225以下に移行して、上
記と同様にしてレーザ発振周波数、スキャン速度の設定
が行われ、その後ステップ230に移行して次のショッ
ト領域への露光が行われる。
【0123】以上のように図9及び図10に示されるフ
ローチャートに従った露光量制御シーケンスによれば、
ステップ215〜230(ステップ222を除く)に示
されるように、ウエハW上のショット間の露光量安定性
を得るために、個々のショット領域への露光の間に、イ
ンテグレータセンサ46の出力に基づいて積算露光量デ
ータ(ランニングウインドウデータ)を取得し、その結
果直前のショットの平均積算露光量が許容値外であると
きは、直前に露光したショット領域で計測された積算露
光量に基づいてエネルギ微変調器21における微調量T
F を調整してパルスエネルギの補正が行われることか
ら、各ショット領域への積算露光量を正確に目標積算露
光量に近づけることができる。
【0124】また、上記実施形態によると、高感度レジ
ストが塗布された1枚のウエハWの露光(この場合、ス
キャン最高速で走査露光が行われる)の途中でレーザ光
源16の平均パワーが大きく変動、即ち1パルス分に相
当する分のパワー変動が生じ、微変調器21の微調ダイ
ナミックレンジ外となった場合(ステップ218の判断
が否定される場合)に、低下前と同一の露光量を得るた
めに、ステップ220でウエハ上の1点の露光パルス数
が変更され、例えばパルス数N→(N+1)なる変更が
算出されたときにおいても、ステップ225においてレ
ーザ光源16の発振周波数fが前のショットの(N+
1)/N倍に設定されるので、結果的にスキャン速度を
変更することなく、所望の露光量を得ることが可能とな
る。従って、かかる場合であっても露光時間の増大がな
く、スループットを維持することができる。
【0125】また、上記のような露光量制御は、次に実
際にステップ202のようにエキシマレーザ光源16か
らのレーザビームの平均パルスエネルギを計測する(こ
れを「エネルギチェック」と呼ぶ)まで繰り返される。
但し、ステップ221→ステップ222→ステップ20
5の流れによりエネルギ粗調器20における粗調量TR
を変更する際には、ステップ202でエネルギチェック
が行われるが、このようにショット領域への露光の間に
エネルギ粗調器20における粗調量TR を変更する頻度
はかなり低いものである。また、通常のエネルギチェッ
クは、ウエハを交換する毎、又はウエハのロットを交換
する毎等の間隔で行われる。従って、例えば1枚のウエ
ハへの露光の間では通常エネルギチェックを行う必要が
なく、露光工程のスループット(単位時間当りのウエハ
の処理枚数)はかかる点においても高く維持されてい
る。
【0126】なお、上記ステップ215では(15)式よ
りM個の積算露光量Sj (j=1〜M)の全体の平均値
rst を算出しているが、これに代えて終わりからm個
(m<M)の積算露光量Sj の平均値Srst を用いて
もよい。これにより、エキシマレーザ光源16のより短
期的な出力変動に対応した露光量制御を行うことが可能
になる。
【0127】更に、本第2の実施形態では、パルスエネ
ルギの変調器としてエネルギ粗調器20及びエネルギ微
変調器21が使用されているが、これに限らず、前述し
た第1の実施形態と同様にエキシマレーザ光源16の電
力(印加電圧)を制御するようにしても良いことは勿論
である。この場合、例えばエネルギ微変調器21の初期
状態での微調量(透過率)T0 に基づく(1−T0 )分
のエネルギ損失がなくなるため、全体としてエネルギの
利用効率が向上する。
【0128】また、上記実施形態ではステップ216、
217に示されるように、積算露光量の平均値Srst
許容値を超えたときに露光量を補正しているが、平均値
rs t が許容値以内である場合にも、各ショット領域へ
の露光毎に連続してその平均値Srst のデータを蓄積
し、平均値Srst に増加又は減少傾向がある場合には、
その平均値Srst が許容値を超える前に予め露光量を補
正するようにしてもよい。このような予測制御により、
積算露光量が許容値外になるショット領域の個数が減少
する利点がある。
【0129】更に、上記実施形態では各ショット領域へ
の露光の間にエネルギ微変調器21等を介して露光量の
変調を行っているが、各パルス露光の間にそれまでの部
分的な積算露光量に基づいてエネルギ微変調器21等を
介して露光量を変調してもよい。これにより、各ショッ
ト領域での積算露光量をより正確に目標積算露光量に近
付けることができる。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、高感度領域及び低感度領域にかかわらず
常に最短時間で露光を行なうことが可能な走査露光方法
が提供される。
【0131】また、請求項2に記載の発明によれば、減
光手段の離散的な減光率の影響を受けることなく、高感
度領域において常に最短時間で露光を行なうことができ
るとともに低感度領域においてもスループットを向上さ
せることができるという従来にない優れた走査型露光装
置を提供することができる。
【0132】また、請求項3に記載の発明によれば、特
に高感度露光領域において、露光中のパルスエネルギが
変動した際に、走査速度を維持した状態で、次ショット
に対し所望の積算露光量を得るような露光を行なうこと
ができる走査露光方法が提供される。
【0133】また、請求項4に記載の発明によれば、特
に高感度露光領域において、露光中のパルスエネルギが
変動した際に、走査速度を維持した状態で、次ショット
に対し所望の積算露光量を得るような露光を行なうこと
ができるという優れた走査型露光装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る走査型露光装置の構成を
概略的に示す図である。
【図2】図1の装置の露光量制御系の構成を概略的に示
すブロック図である。
【図3】インテグレータセンサの処理量とエネルギモニ
タの出力との相関データの一例を示す図である。
【図4】第1の実施形態に係る主制御装置内CPUの露
光量制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートに従った露光量制御シー
ケンスにおける設定露光量(S0 )と1点当たりの露光
時間(Texp )の関係を比較例とともに示す図である。
【図6】標準照明条件に対する効率をE(E<1)とし
た照明条件を取り上げて、図4の露光量制御シーケンス
が一層大きな効果を発揮することの一例を説明するため
の図である。
【図7】第2の実施形態に係る走査型露光装置の構成を
概略的に示す図である。
【図8】第2の実施形態に係るエネルギ微変調器内の駆
動装置に対する外部からの制御量と透過率の変化量との
関係を示す図である。
【図9】第2の実施形態に係る主制御装置内CPUの露
光量制御アルゴリズムの一部を示すフローチャートであ
る。
【図10】第2の実施形態に係る主制御装置内CPUの
露光量制御アルゴリズムの残りの一部を示すフローチャ
ートである。
【図11】(A)及び(B)はエネルギー微変調器の一
例をそれぞれ示す図、(C)はエネルギ粗調器の一例を
示す図である。
【符号の説明】
10 走査型露光装置 14 XYステージ(基板ステージ) 16 エキシマレーザ光源(パルスレーザ光源) 16d エネルギコントローラ(周波数変更手段) 20 エネルギ粗調器(減光手段) 46 インテグレータセンサ(エネルギ計測手段) 48 レチクルステージ駆動部(ステージ制御系の一
部) 50 主制御装置(ステージ制御系の一部、制御手段) 54R レーザ干渉計(ステージ制御系の一部) 54W レーザ干渉計(ステージ制御系の一部) 56 ウエハステージ駆動部(ステージ制御系の一部) 70 走査型露光装置 R レチクル(マスク) W 感光基板 PL 投影光学系 RST レチクルステージ(マスクステージ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスレーザ光源からのパルス光により
    マスク上の所定の照明領域を照明し、前記マスクと感光
    基板とを投影光学系に対して相対走査しつつ、前記マス
    クに形成されたパターンを感光基板上に逐次投影露光す
    る走査露光方法であって、 前記パルスレーザ光源からのパルス光の平均パルスエネ
    ルギを計測する工程と;設定された露光量と前記計測さ
    れた平均パルスエネルギとの関係により定まる1点当た
    りの露光パルス数に応じて、走査露光の際に、前記マス
    クと感光基板との最大走査速度と前記パルスレーザ光源
    の最大発振周波数との少なくとも一方を維持するよう
    に、前記パルスレーザ光源の発振周波数を制御する工程
    とを含む走査露光方法。
  2. 【請求項2】 パルスレーザ光源からのパルス光により
    マスク上の所定の照明領域を照明し、前記マスクと感光
    基板とを投影光学系に対して相対走査しつつ、前記マス
    クに形成されたパターンを感光基板上に逐次投影露光す
    る走査型露光装置であって、 前記マスクを保持して所定の走査方向に移動可能なマス
    クステージと;前記感光基板を保持して少なくとも前記
    走査方向に移動可能な基板ステージと;前記マスクステ
    ージと基板ステージとを前記投影光学系に対して所定の
    速度比で相対走査するステージ制御系と;前記パルスレ
    ーザ光源の発振周波数を変更する周波数変更手段と;前
    記パルスレーザ光源からのパルス光を減光する減光率が
    離散的な減光手段と;前記減光手段によって減光された
    前記パルスレーザ光源からのパルス光の平均パルスエネ
    ルギを計測するエネルギ計測手段と;設定された露光量
    と平均パルスエネルギとの関係により定まる1点当たり
    の露光パルス数に応じて、前記ステージ制御系による前
    記両ステージの最大走査速度と前記パルスレーザ光源の
    最大発振周波数との少なくとも一方を維持するように前
    記周波数変更手段を制御する制御手段とを有する走査型
    露光装置。
  3. 【請求項3】 パルスレーザ光源からのパルス光により
    マスクを照明し、当該マスクと感光基板とを投影光学系
    に対して相対走査しつつ、前記マスクに形成されたパタ
    ーンを感光基板上の複数のショット領域に順次投影露光
    する走査露光方法において、 前記感光基板上の各ショット領域に対する前記マスクパ
    ターンの露光の度毎に、前記パルスレーザ光源の平均パ
    ルスエネルギを検出するとともにそれまでの積算露光量
    を算出し、 前記パルスレーザ光源の平均パルスエネルギが変動した
    とき、直前のショット領域の積算露光量に基づいて、必
    要な1点当たりの露光パルス数を確保すべく、前記パル
    スレーザ光源の発振周波数を制御することを特徴とする
    走査露光方法。
  4. 【請求項4】 パルスレーザ光源からのパルス光により
    マスクを照明し、当該マスクと感光基板とを投影光学系
    に対して相対走査しつつ、前記マスクに形成されたパタ
    ーンを感光基板上の複数のショット領域に順次投影露光
    する走査型露光装置であって、 前記パルスレーザ光源の発振周波数を変更する周波数変
    更手段と;前記パルスレーザ光源からのパルス光の平均
    パルスエネルギを計測するエネルギ計測手段と;前記感
    光基板上の各ショット領域に対する前記マスクパターン
    の露光の度毎に、前記パルスレーザ光源の平均パルスエ
    ネルギを検出するとともにそれまでの積算露光量を算出
    し、前記パルスレーザ光源の平均パルスエネルギが変動
    したとき、直前のショット領域の積算露光量に基づい
    て、必要な1点当たりの露光パルス数を確保すべく、前
    記周波数変更手段を制御する制御手段とを有する走査型
    露光装置。
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