JPH10270375A - イオン注入方法およびこれを用いたmos型トランジスタの形成方法 - Google Patents
イオン注入方法およびこれを用いたmos型トランジスタの形成方法Info
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- JPH10270375A JPH10270375A JP7117497A JP7117497A JPH10270375A JP H10270375 A JPH10270375 A JP H10270375A JP 7117497 A JP7117497 A JP 7117497A JP 7117497 A JP7117497 A JP 7117497A JP H10270375 A JPH10270375 A JP H10270375A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一回のイオン注入のみでLDD構造を形成可
能なイオン注入方法を提供すること。 【解決手段】 被処理物11表面にマスク21を形成
し、このマスク21を介してイオンを打ち込むイオン注
入方法において、端部に向かうにつれて、厚さが薄くな
るように形成されたマスク21を用いてイオン注入を行
うことを特徴とするイオン注入方法である。
能なイオン注入方法を提供すること。 【解決手段】 被処理物11表面にマスク21を形成
し、このマスク21を介してイオンを打ち込むイオン注
入方法において、端部に向かうにつれて、厚さが薄くな
るように形成されたマスク21を用いてイオン注入を行
うことを特徴とするイオン注入方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハなど
の被処理物の表面にイオンを注入するイオン注入方法に
関する。
の被処理物の表面にイオンを注入するイオン注入方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路を形成するためには、微
小なMOS型トランジスタが用いられている。一般にこ
のMOS型トランジスタは、ソース、ゲート、ドレイン
を有しており、またゲートは下方側が酸化膜であるゲー
ト絶縁膜、上方側がゲート電極となっている。そしてこ
のソースとドレインの間に所定の電圧を付与し、さらに
ゲート電極に対してしきい値電圧を付与すれば、基板の
上方に設けられたSi層内部の空乏層の広がりが変わる
ことにより、電流が電圧によって制御できるようになっ
ている。
小なMOS型トランジスタが用いられている。一般にこ
のMOS型トランジスタは、ソース、ゲート、ドレイン
を有しており、またゲートは下方側が酸化膜であるゲー
ト絶縁膜、上方側がゲート電極となっている。そしてこ
のソースとドレインの間に所定の電圧を付与し、さらに
ゲート電極に対してしきい値電圧を付与すれば、基板の
上方に設けられたSi層内部の空乏層の広がりが変わる
ことにより、電流が電圧によって制御できるようになっ
ている。
【0003】ここで、MOS型トランジスタの微細化が
進むにつれ、このソースとドレインの間隔が短くなり、
そのためこの間の電界が強くなる。しかしながら、この
電界が強くなった状態でMOS型トランジスタを長時間
作動させると、いわゆるホットキャリアが発生して上記
MOS型トランジスタの特性が次第に悪化するという不
良が発生する。
進むにつれ、このソースとドレインの間隔が短くなり、
そのためこの間の電界が強くなる。しかしながら、この
電界が強くなった状態でMOS型トランジスタを長時間
作動させると、いわゆるホットキャリアが発生して上記
MOS型トランジスタの特性が次第に悪化するという不
良が発生する。
【0004】このホットキャリアは、ソース、ドレイン
間の電界が強くなると、この電界によって加速された電
子が、Siのバンドギャップエネルギーである例えば
1.1eVを越えてしまい、この電子がSi格子と衝突
して電子−正孔対を形成し、この電子−正孔対がゲート
絶縁膜に捕獲されて特性を悪化させるようになってい
る。
間の電界が強くなると、この電界によって加速された電
子が、Siのバンドギャップエネルギーである例えば
1.1eVを越えてしまい、この電子がSi格子と衝突
して電子−正孔対を形成し、この電子−正孔対がゲート
絶縁膜に捕獲されて特性を悪化させるようになってい
る。
【0005】すなわち、上記電子−正孔対のうち正孔は
主にSi基板に流れて基板電流として観測され、また電
子はゲート電圧によって引き寄せられ、必ずしもSi−
SiO2 の電位障壁を越えるエネルギを持たずとも、ゲ
ート絶縁膜へと向かい、その一部が捕獲されるようにな
っている。
主にSi基板に流れて基板電流として観測され、また電
子はゲート電圧によって引き寄せられ、必ずしもSi−
SiO2 の電位障壁を越えるエネルギを持たずとも、ゲ
ート絶縁膜へと向かい、その一部が捕獲されるようにな
っている。
【0006】捕獲された電子は、ゲート電極のしきい値
電圧を変動させ、そのため上記ゲート電極へ所定の電圧
値を付与しても、所定の電流制御が行えない虞が生じ
る。このようなホットキャリアの発生を抑制するため
に、従来、基板のSi層へのイオン注入では、ソースお
よびドレインのそれぞれの領域に低濃度領域を形成し、
電界の高い部分においてこの電界を緩和するようにし
て、上記高濃度領域からのホットキャリアの発生を抑制
している。
電圧を変動させ、そのため上記ゲート電極へ所定の電圧
値を付与しても、所定の電流制御が行えない虞が生じ
る。このようなホットキャリアの発生を抑制するため
に、従来、基板のSi層へのイオン注入では、ソースお
よびドレインのそれぞれの領域に低濃度領域を形成し、
電界の高い部分においてこの電界を緩和するようにし
て、上記高濃度領域からのホットキャリアの発生を抑制
している。
【0007】この低濃度領域を形成するためには、DD
D(二重ドレイン)やLDD(低濃度ドレイン)と呼ば
れる方法が存在するが、このうちLDDにおいては、従
来、図4に示すような方法が用いられていた。
D(二重ドレイン)やLDD(低濃度ドレイン)と呼ば
れる方法が存在するが、このうちLDDにおいては、従
来、図4に示すような方法が用いられていた。
【0008】従来、Si層1にイオンを打ち込むために
は、図4(a)に示すようにイオン注入層であるSi層
1の上部にレジストなどのマスク材2を生成し、このマ
スク材2の上部に所定の第1の露光用マスク3を形成す
る。
は、図4(a)に示すようにイオン注入層であるSi層
1の上部にレジストなどのマスク材2を生成し、このマ
スク材2の上部に所定の第1の露光用マスク3を形成す
る。
【0009】この後、図4(b)に示すように上記第1
の露光用マスク3をマスクとして、露光および処理液で
の処理を行い、上記マスク材2を所定の形状に加工し、
そしてレジストパターン3も剥離して第1のマスク4を
形成する。この第1のマスク4が形成された後に、図4
(c)に示すように上記Si層1に対して高濃度のイオ
ン注入を行うと、Si層1に高濃度領域5が形成され
る。
の露光用マスク3をマスクとして、露光および処理液で
の処理を行い、上記マスク材2を所定の形状に加工し、
そしてレジストパターン3も剥離して第1のマスク4を
形成する。この第1のマスク4が形成された後に、図4
(c)に示すように上記Si層1に対して高濃度のイオ
ン注入を行うと、Si層1に高濃度領域5が形成され
る。
【0010】このイオン注入が終了した後に、図4
(d)に示すように上記第1のマスク4の上部に先程の
レジストパターン3よりも小面積の第2の露光用マスク
6を設け、そして上記と同様のマスク加工およびレジス
ト剥離を行い、図4(e)に示すように上記Si層1上
に第1のマスク4よりも小面積の第2のマスク7を形成
する。そして、図4(f)に示すように上記Si層1に
対して低濃度のイオン注入を行い、上記ソースおよびド
レイン近傍に低濃度領域8を形成する。
(d)に示すように上記第1のマスク4の上部に先程の
レジストパターン3よりも小面積の第2の露光用マスク
6を設け、そして上記と同様のマスク加工およびレジス
ト剥離を行い、図4(e)に示すように上記Si層1上
に第1のマスク4よりも小面積の第2のマスク7を形成
する。そして、図4(f)に示すように上記Si層1に
対して低濃度のイオン注入を行い、上記ソースおよびド
レイン近傍に低濃度領域8を形成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なイオン注入方法によりLDD構造を形成する場合に
は、以下のような欠点があった。すなわち、上記のよう
なイオン注入方法においては、イオン注入を行うため
に、第1のマスク4および第2のマスク7を形成する必
要があったが、この場合には、マスクを二回形成しなけ
ればならず、またこの第1のマスク4および第2のマス
ク7の生成に応じて、その度ごとにイオンの注入を行わ
なければならないという不具合を生じている。そのた
め、必要となる工程数が多くなり、上記イオン注入に時
間を要するという不具合を生じている。
なイオン注入方法によりLDD構造を形成する場合に
は、以下のような欠点があった。すなわち、上記のよう
なイオン注入方法においては、イオン注入を行うため
に、第1のマスク4および第2のマスク7を形成する必
要があったが、この場合には、マスクを二回形成しなけ
ればならず、またこの第1のマスク4および第2のマス
ク7の生成に応じて、その度ごとにイオンの注入を行わ
なければならないという不具合を生じている。そのた
め、必要となる工程数が多くなり、上記イオン注入に時
間を要するという不具合を生じている。
【0012】また、上記イオンの注入を行う場合、工程
数が多くなるばかりではなく、例えばマスク材2を加工
する工程数が多くなることにより、マスク材質と下地材
料の加工時の選択が厳しく要求されるという問題をも有
している。
数が多くなるばかりではなく、例えばマスク材2を加工
する工程数が多くなることにより、マスク材質と下地材
料の加工時の選択が厳しく要求されるという問題をも有
している。
【0013】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、一回のイオン注入のみ
でLDD構造を形成可能なイオン注入方法およびこれを
用いたMOS型トランジスタの形成方法を提供しようと
するものである。
ので、その目的とするところは、一回のイオン注入のみ
でLDD構造を形成可能なイオン注入方法およびこれを
用いたMOS型トランジスタの形成方法を提供しようと
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被処理物表面にマスクを形成し、このマスクを介してイ
オンを打ち込むイオン注入方法において、マスク形状を
端部に向かうにつれて厚さが薄くなるように形成したこ
とを特徴とするイオン注入方法である。
被処理物表面にマスクを形成し、このマスクを介してイ
オンを打ち込むイオン注入方法において、マスク形状を
端部に向かうにつれて厚さが薄くなるように形成したこ
とを特徴とするイオン注入方法である。
【0015】請求項2記載の発明は、上記被処理物表面
には予め材質を異にする層状部が設けられており、この
層状部を通過させて上記被処理物にイオンを注入するこ
とを特徴とする請求項1記載のイオン注入方法である。
には予め材質を異にする層状部が設けられており、この
層状部を通過させて上記被処理物にイオンを注入するこ
とを特徴とする請求項1記載のイオン注入方法である。
【0016】請求項3記載の発明は、上記マスクは、加
熱処理により端部に向かうにつれて薄くなるように形成
したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のイ
オン注入方法である。
熱処理により端部に向かうにつれて薄くなるように形成
したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のイ
オン注入方法である。
【0017】請求項4記載の発明は、基板表面にマスク
を形成し、このマスクを介してイオンを打ち込んでLD
D構造を形成するMOS型トランジスタの形成方法にお
いて、上記基板表面に形成されたマスクを加熱して、こ
の形状を端部に向かうにつれて薄くなるように形成する
加熱工程と、上記基板にイオン注入を行うイオン注入工
程と、を具備したことを特徴とするMOS型トランジス
タの形成方法である。
を形成し、このマスクを介してイオンを打ち込んでLD
D構造を形成するMOS型トランジスタの形成方法にお
いて、上記基板表面に形成されたマスクを加熱して、こ
の形状を端部に向かうにつれて薄くなるように形成する
加熱工程と、上記基板にイオン注入を行うイオン注入工
程と、を具備したことを特徴とするMOS型トランジス
タの形成方法である。
【0018】請求項1の発明によると、上記マスク形状
を端部に向かうにつれて厚さが薄くなるように形成して
いるため、上記被処理物に対してこのマスクを介してイ
オン注入を行うと、マスクが厚い位置ではイオンが阻止
されて被処理物まで到達することがなく、またマスクが
薄い位置では所定量のイオンがマスクを突き抜けて、被
処理物にイオンが注入される。そのため、一回のイオン
注入のみで被処理物に高濃度注入領域と、低濃度注入領
域とを形成することが可能となっている。よって、従来
のイオン注入方法のように、例えばマスクを二回形成
し、このマスクに応じて複数回のイオン注入を行う必要
がなくなる。
を端部に向かうにつれて厚さが薄くなるように形成して
いるため、上記被処理物に対してこのマスクを介してイ
オン注入を行うと、マスクが厚い位置ではイオンが阻止
されて被処理物まで到達することがなく、またマスクが
薄い位置では所定量のイオンがマスクを突き抜けて、被
処理物にイオンが注入される。そのため、一回のイオン
注入のみで被処理物に高濃度注入領域と、低濃度注入領
域とを形成することが可能となっている。よって、従来
のイオン注入方法のように、例えばマスクを二回形成
し、このマスクに応じて複数回のイオン注入を行う必要
がなくなる。
【0019】請求項2の発明によると、上記被処理物表
面には予め材質を異にする層状部が設けられており、こ
の層状部を通過させて上記被処理物にイオンを注入する
ため、MOS型トランジスタを形成する工程が削減可能
であり、かつ被処理物へのイオン注入も層状部を通過さ
せて所定量だけ被処理物に注入することが可能であり、
良好なトランジスタを形成することが可能である。
面には予め材質を異にする層状部が設けられており、こ
の層状部を通過させて上記被処理物にイオンを注入する
ため、MOS型トランジスタを形成する工程が削減可能
であり、かつ被処理物へのイオン注入も層状部を通過さ
せて所定量だけ被処理物に注入することが可能であり、
良好なトランジスタを形成することが可能である。
【0020】請求項3の発明によると、上記マスクは加
熱処理により端部に向かうにつれて薄くなるように形成
したため、微細なマスクにおいても上記マスクの形状の
加工を容易に行うことが可能となる。
熱処理により端部に向かうにつれて薄くなるように形成
したため、微細なマスクにおいても上記マスクの形状の
加工を容易に行うことが可能となる。
【0021】請求項4の発明によると、上記被処理物表
面に形成されたマスクを加熱して、この形状を端部に向
かうにつれて薄くなるように形成する加熱工程と、上記
被処理物にイオンを注入するイオン注入工程と、を具備
しているため、加熱工程によってこのマスクが微細であ
る場合でも端部に向かうにつれて薄くなる形状に容易に
加工であり、またこのマスクを用いてイオン注入を行え
ば、一回のイオン注入のみで、被処理物へのイオン注入
領域を、高濃度領域から低濃度領域まで段階的に形成す
ることが可能である。
面に形成されたマスクを加熱して、この形状を端部に向
かうにつれて薄くなるように形成する加熱工程と、上記
被処理物にイオンを注入するイオン注入工程と、を具備
しているため、加熱工程によってこのマスクが微細であ
る場合でも端部に向かうにつれて薄くなる形状に容易に
加工であり、またこのマスクを用いてイオン注入を行え
ば、一回のイオン注入のみで、被処理物へのイオン注入
領域を、高濃度領域から低濃度領域まで段階的に形成す
ることが可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図1ないし図3に基づいて説明する。図2に示す
電界効果トランジスタ(FET)の一種であるMOS型
トランジスタ10は、基板11上面のSi層12にソー
ス13、ドレイン14が設けられている。また、このソ
ース13、ドレイン14間にはゲート15が設けられて
いる。このゲート15には、Si層12と接触して、例
えば材質をSiO2 とするゲート絶縁膜16、さらにこ
のゲート絶縁膜16の上方に金属製のゲート電極17が
形成されている。
いて、図1ないし図3に基づいて説明する。図2に示す
電界効果トランジスタ(FET)の一種であるMOS型
トランジスタ10は、基板11上面のSi層12にソー
ス13、ドレイン14が設けられている。また、このソ
ース13、ドレイン14間にはゲート15が設けられて
いる。このゲート15には、Si層12と接触して、例
えば材質をSiO2 とするゲート絶縁膜16、さらにこ
のゲート絶縁膜16の上方に金属製のゲート電極17が
形成されている。
【0023】このようなMOS型トランジスタ10を形
成するために、上記Si層12にマスクを形成して高濃
度のイオン注入を行うが、このMOS型トランジスタ1
0が微細になるにつれてホットキャリアの発生が問題と
なる。このホットキャリアは、上記ソース13、ドレイ
ン14間のチャネル18の距離が短くなることによって
このチャネル18での電界が大きくなるために生じ、上
記チャネル18内での電界によって加速された電子がS
i格子と衝突して電子−正孔対を形成し、これが酸化膜
に捕獲されることによって特性が劣化するものである。
成するために、上記Si層12にマスクを形成して高濃
度のイオン注入を行うが、このMOS型トランジスタ1
0が微細になるにつれてホットキャリアの発生が問題と
なる。このホットキャリアは、上記ソース13、ドレイ
ン14間のチャネル18の距離が短くなることによって
このチャネル18での電界が大きくなるために生じ、上
記チャネル18内での電界によって加速された電子がS
i格子と衝突して電子−正孔対を形成し、これが酸化膜
に捕獲されることによって特性が劣化するものである。
【0024】このホットキャリアの発生を防止するため
には、高濃度イオン注入領域19に近接して低濃度イオ
ン注入領域20を形成することで高い電界を緩和するよ
うにしている。
には、高濃度イオン注入領域19に近接して低濃度イオ
ン注入領域20を形成することで高い電界を緩和するよ
うにしている。
【0025】そのため、本発明においては、以下のよう
なイオン注入方法を用いて、高濃度イオン注入領域19
の近傍に低濃度イオン注入領域20を設けるようにして
いる。
なイオン注入方法を用いて、高濃度イオン注入領域19
の近傍に低濃度イオン注入領域20を設けるようにして
いる。
【0026】図1(a)に示すように、イオン注入領域
であるSi層12の上面には、フォトリソグラフィー工
程によりマスク21となるレジストパターンが形成され
ている。このような通常のリソグラフィ工程によってマ
スク21が形成された後、このマスク21に対して例え
ば略180℃での加熱処理を行う。すると、このマスク
21の形状は、図1(b)に示すように特に端部で大き
く変形し、このマスク21の端部に向かうにつれて薄肉
となる緩やかな傾斜を有したテーパ部22に形成され
る。
であるSi層12の上面には、フォトリソグラフィー工
程によりマスク21となるレジストパターンが形成され
ている。このような通常のリソグラフィ工程によってマ
スク21が形成された後、このマスク21に対して例え
ば略180℃での加熱処理を行う。すると、このマスク
21の形状は、図1(b)に示すように特に端部で大き
く変形し、このマスク21の端部に向かうにつれて薄肉
となる緩やかな傾斜を有したテーパ部22に形成され
る。
【0027】このようなテーパ部22を有するマスク2
1が表面に形成されたSi層12に対して、イオン源、
質量分析器、加速管、イオン偏向系、イオン打込み室を
構成として有している図示しないイオン打込み機器を用
いて、図1(c)に示すような所定のイオンの注入を行
う。この場合、イオン源としては例えばボロンやリン
(以下の説明では、一例としてn型のリンについて説明
する。)のハロゲン化合物、水素化合物あるいは水素な
どとの混合ガスが用いられる。これらは質量分析器によ
り、特定のイオンを取り出して加速、あるいは加速して
から分離し、純度の高いイオンのビーム電流を用いて上
記Si層12へ所定濃度のイオンの打ち込みを行う。
1が表面に形成されたSi層12に対して、イオン源、
質量分析器、加速管、イオン偏向系、イオン打込み室を
構成として有している図示しないイオン打込み機器を用
いて、図1(c)に示すような所定のイオンの注入を行
う。この場合、イオン源としては例えばボロンやリン
(以下の説明では、一例としてn型のリンについて説明
する。)のハロゲン化合物、水素化合物あるいは水素な
どとの混合ガスが用いられる。これらは質量分析器によ
り、特定のイオンを取り出して加速、あるいは加速して
から分離し、純度の高いイオンのビーム電流を用いて上
記Si層12へ所定濃度のイオンの打ち込みを行う。
【0028】このイオン打込み機器により、イオンビー
ムが所定の放射エネルギに制御されて上記Si層12に
注入される。すると、マスク21が形成されていない部
分においては、一定の濃度でイオンの注入が行われ、上
記Si層12内部で不純物であるリンが拡散されること
になる。
ムが所定の放射エネルギに制御されて上記Si層12に
注入される。すると、マスク21が形成されていない部
分においては、一定の濃度でイオンの注入が行われ、上
記Si層12内部で不純物であるリンが拡散されること
になる。
【0029】ここで、図3に示すように、上記マスク2
1が上面に形成されているSi層12においては、この
マスク21の厚さに応じて注入されるイオンの量が決定
される。すなわち、上記マスク21が設けられていない
部分では、イオン注入の障害となるマスク21が存在し
ないために、直接Si層12にイオンが導入され、この
部分が高濃度イオン注入領域19(n+ 領域)となる。
1が上面に形成されているSi層12においては、この
マスク21の厚さに応じて注入されるイオンの量が決定
される。すなわち、上記マスク21が設けられていない
部分では、イオン注入の障害となるマスク21が存在し
ないために、直接Si層12にイオンが導入され、この
部分が高濃度イオン注入領域19(n+ 領域)となる。
【0030】しかしながら、上記テーパ部22において
は、上記マスク21を通過しなければ、上記Si層12
にイオン注入を行うことができない。ここで、上記テー
パ部22では、この膜厚が厚くなるに従ってイオンがこ
のテーパ部22を通過するために必要なエネルギが大き
くなる。そのため、このテーパ部22において膜厚が所
定の厚さ以上になると、イオンがマスク21を通過する
ことができず、上記Si層12にイオン注入を行うこと
ができなくなる。
は、上記マスク21を通過しなければ、上記Si層12
にイオン注入を行うことができない。ここで、上記テー
パ部22では、この膜厚が厚くなるに従ってイオンがこ
のテーパ部22を通過するために必要なエネルギが大き
くなる。そのため、このテーパ部22において膜厚が所
定の厚さ以上になると、イオンがマスク21を通過する
ことができず、上記Si層12にイオン注入を行うこと
ができなくなる。
【0031】そのため、上記テーパ部22の下方のSi
層12においては、膜厚に応じて上記Si層12に注入
されるイオンの量が減少し、このテーパ部22の下方
が、低濃度イオン注入領域20(n- 領域)となる。
層12においては、膜厚に応じて上記Si層12に注入
されるイオンの量が減少し、このテーパ部22の下方
が、低濃度イオン注入領域20(n- 領域)となる。
【0032】そして、このテーパ部22が一定以上の厚
さを有する場合には、このテーパ部22でイオンの注入
が阻止されて、上記マスク21下方のSi層12にイオ
ンを打ち込まないようになる。
さを有する場合には、このテーパ部22でイオンの注入
が阻止されて、上記マスク21下方のSi層12にイオ
ンを打ち込まないようになる。
【0033】このような方法により、上記Si層12へ
のイオン注入が行われた後は、図1(d)に示すように
上記マスク21が除去され、この後の所定の工程によ
り、上記Si層12のチャネル18の上方にゲート絶縁
膜16、およびゲート電極17が形成される。これによ
って、上記MOS型トランジスタ10が構成されるよう
になっている。
のイオン注入が行われた後は、図1(d)に示すように
上記マスク21が除去され、この後の所定の工程によ
り、上記Si層12のチャネル18の上方にゲート絶縁
膜16、およびゲート電極17が形成される。これによ
って、上記MOS型トランジスタ10が構成されるよう
になっている。
【0034】このような構成のイオン注入方法による
と、上記マスク21は端部に向かうにつれてこの厚さが
薄くなるテーパ部22を有して形成されているため、こ
のテーパ部22においては厚さに応じてイオン注入され
るイオンの量が決定されることになる。そのため、一回
のイオン注入で上記Si層12のマスク21が設けられ
ていない位置に高濃度イオン注入領域19(n+ 領
域)、および上記マスク21のテーパ部22の位置に低
濃度イオン注入領域20(n- 領域)が形成されること
になる。
と、上記マスク21は端部に向かうにつれてこの厚さが
薄くなるテーパ部22を有して形成されているため、こ
のテーパ部22においては厚さに応じてイオン注入され
るイオンの量が決定されることになる。そのため、一回
のイオン注入で上記Si層12のマスク21が設けられ
ていない位置に高濃度イオン注入領域19(n+ 領
域)、および上記マスク21のテーパ部22の位置に低
濃度イオン注入領域20(n- 領域)が形成されること
になる。
【0035】これにより、従来のイオン注入方法のよう
に、上記高濃度イオン注入領域19(n+ 領域)、およ
び低濃度イオン注入領域20(n- 領域)を形成するた
め、これに応じたマスク21を例えば二回形成し、この
マスク21に応じて複数回のイオン注入を行う必要がな
くなる。
に、上記高濃度イオン注入領域19(n+ 領域)、およ
び低濃度イオン注入領域20(n- 領域)を形成するた
め、これに応じたマスク21を例えば二回形成し、この
マスク21に応じて複数回のイオン注入を行う必要がな
くなる。
【0036】また、上記マスク21のテーパ部22は、
このマスク21を略180℃などの所定温度に加熱する
ことにより形成することが可能なため、MOS型トラン
ジスタ10が微細な場合においても、このマスク21に
対してテーパ部22を良好に形成することが可能となっ
ている。
このマスク21を略180℃などの所定温度に加熱する
ことにより形成することが可能なため、MOS型トラン
ジスタ10が微細な場合においても、このマスク21に
対してテーパ部22を良好に形成することが可能となっ
ている。
【0037】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下それについて述べる。上記実施の形態において
は、単にSi層12にイオン注入を行う場合について述
べたが、このSi層12に例えばイオン注入によって予
めSiO2 の層状部をSi層12の表面近傍に形成し、
このSiO2 の層状部の表面にマスク21を形成する構
成としても良い。この場合、上記イオン注入時のエネル
ギを制御すれば、このSiO2 の層状部を通過して上記
Si層12にイオンを良好に注入することが可能であ
る。またSi層12の表面近傍には、SiO2 以外の層
状部が設けられる構成であっても構わない。
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下それについて述べる。上記実施の形態において
は、単にSi層12にイオン注入を行う場合について述
べたが、このSi層12に例えばイオン注入によって予
めSiO2 の層状部をSi層12の表面近傍に形成し、
このSiO2 の層状部の表面にマスク21を形成する構
成としても良い。この場合、上記イオン注入時のエネル
ギを制御すれば、このSiO2 の層状部を通過して上記
Si層12にイオンを良好に注入することが可能であ
る。またSi層12の表面近傍には、SiO2 以外の層
状部が設けられる構成であっても構わない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、上記マスク形状を端部に向かうにつれて厚
さが薄くなるように形成しているため、上記被処理物に
対してこのマスクを介してイオン注入を行うと、マスク
が厚い位置ではイオンが阻止されて被処理物まで到達す
ることがなく、またマスクが薄い位置では所定量のイオ
ンがマスクを突き抜けて、被処理物にイオンが注入され
る。そのため、一回のイオン注入のみで被処理物に高濃
度注入領域と、低濃度注入領域とを形成することが可能
となっている。よって、従来のイオン注入方法のよう
に、例えばマスクを二回形成し、このマスクに応じて複
数回のイオン注入を行う必要がなくなる。
明によると、上記マスク形状を端部に向かうにつれて厚
さが薄くなるように形成しているため、上記被処理物に
対してこのマスクを介してイオン注入を行うと、マスク
が厚い位置ではイオンが阻止されて被処理物まで到達す
ることがなく、またマスクが薄い位置では所定量のイオ
ンがマスクを突き抜けて、被処理物にイオンが注入され
る。そのため、一回のイオン注入のみで被処理物に高濃
度注入領域と、低濃度注入領域とを形成することが可能
となっている。よって、従来のイオン注入方法のよう
に、例えばマスクを二回形成し、このマスクに応じて複
数回のイオン注入を行う必要がなくなる。
【0039】請求項2記載の発明によると、上記被処理
物表面には予め材質を異にする層状部が設けられてお
り、この層状部を通過させて上記被処理物にイオンを注
入するため、MOS型トランジスタを形成する工程が削
減可能であり、かつ被処理物へのイオン注入も層状部を
通過させて所定量だけ被処理物に注入することが可能で
あり、良好なトランジスタを形成することができる。
物表面には予め材質を異にする層状部が設けられてお
り、この層状部を通過させて上記被処理物にイオンを注
入するため、MOS型トランジスタを形成する工程が削
減可能であり、かつ被処理物へのイオン注入も層状部を
通過させて所定量だけ被処理物に注入することが可能で
あり、良好なトランジスタを形成することができる。
【0040】請求項3記載の発明によると、上記マスク
は加熱処理により端部に向かうにつれて薄くなるように
形成したため、微細なマスクにおいても上記マスクの形
状の加工を容易に行うことができる。
は加熱処理により端部に向かうにつれて薄くなるように
形成したため、微細なマスクにおいても上記マスクの形
状の加工を容易に行うことができる。
【0041】請求項4記載の発明によると、上記被処理
物表面に形成されたマスクを加熱して、この形状を端部
に向かうにつれて薄くなるように形成する加熱工程と、
上記被処理物にイオンを注入するイオン注入工程と、を
具備しているため、加熱工程によってこのマスクが微細
である場合でも端部に向かうにつれて薄くなる形状に容
易に加工であり、またこのマスクを用いてイオン注入を
行えば、一回のイオン注入のみで、被処理物へのイオン
注入領域を、高濃度領域から低濃度領域まで段階的に形
成することができる。
物表面に形成されたマスクを加熱して、この形状を端部
に向かうにつれて薄くなるように形成する加熱工程と、
上記被処理物にイオンを注入するイオン注入工程と、を
具備しているため、加熱工程によってこのマスクが微細
である場合でも端部に向かうにつれて薄くなる形状に容
易に加工であり、またこのマスクを用いてイオン注入を
行えば、一回のイオン注入のみで、被処理物へのイオン
注入領域を、高濃度領域から低濃度領域まで段階的に形
成することができる。
【図1】本発明の一実施の形態に係わるイオン注入方法
を示す工程図。
を示す工程図。
【図2】同実施の形態に係わるイオン注入されたMOS
型トランジスタを示す図。
型トランジスタを示す図。
【図3】同実施の形態に係わる図であり、(a)はSi
層へのイオン注入の状態を示す図、(b)はSi層水平
方向でのイオン注入濃度の変化を示すグラフ。
層へのイオン注入の状態を示す図、(b)はSi層水平
方向でのイオン注入濃度の変化を示すグラフ。
【図4】従来のイオン注入方法を示す工程図。
10…MOS型トランジスタ 12…Si層 13…ソース 14…ドレイン 15…ゲート 18…チャネル 19…高濃度イオン注入領域 20…低濃度イオン注入領域 21…マスク 22…テーパ部
Claims (4)
- 【請求項1】 被処理物表面にマスクを形成し、このマ
スクを介してイオンを打ち込むイオン注入方法におい
て、 マスク形状を端部に向かうにつれて厚さが薄くなるよう
に形成したことを特徴とするイオン注入方法。 - 【請求項2】 上記被処理物表面には予め材質を異にす
る層状部が設けられており、この層状部を通過させて上
記被処理物の下方にイオンを注入することを特徴とする
請求項1記載のイオン注入方法。 - 【請求項3】 上記マスクは、加熱処理により端部に向
かうにつれて薄くなるように形成したことを特徴とする
請求項1または請求項2記載のイオン注入方法。 - 【請求項4】 基板表面にマスクを形成し、このマスク
を介してイオンを打ち込んでLDD構造を形成するMO
S型トランジスタの形成方法において、上記基板表面に
形成されたマスクを加熱して、この形状を端部に向かう
につれて薄くなるように形成する加熱工程と、 上記基板にイオン注入を行うイオン注入工程と、 を具備したことを特徴とするMOS型トランジスタの形
成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7117497A JPH10270375A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | イオン注入方法およびこれを用いたmos型トランジスタの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7117497A JPH10270375A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | イオン注入方法およびこれを用いたmos型トランジスタの形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10270375A true JPH10270375A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13453045
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7117497A Pending JPH10270375A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | イオン注入方法およびこれを用いたmos型トランジスタの形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10270375A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8202782B2 (en) | 2007-09-05 | 2012-06-19 | Nxp B.V. | Method of manufacturing transistor |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP7117497A patent/JPH10270375A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8202782B2 (en) | 2007-09-05 | 2012-06-19 | Nxp B.V. | Method of manufacturing transistor |
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