JPH10272667A - 柾目模様を有する塩化ビニル系樹脂成形体の製造方法 - Google Patents
柾目模様を有する塩化ビニル系樹脂成形体の製造方法Info
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- JPH10272667A JPH10272667A JP9092768A JP9276897A JPH10272667A JP H10272667 A JPH10272667 A JP H10272667A JP 9092768 A JP9092768 A JP 9092768A JP 9276897 A JP9276897 A JP 9276897A JP H10272667 A JPH10272667 A JP H10272667A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 微細な柾目模様を有する塩化ビニル系樹脂成
形体の製造方法の提供。 【解決手段】 (A)塩化ビニル系樹脂ペレットと、
(B)平均粒径10〜300μmの塩化ビニル系樹脂粉
末100重量部当たり、顔料を5〜150重量部および
滑剤を5〜70重量部含有する粉状着色マスターバッチ
との混合物を押出成形することを特徴とする、柾目模様
を有する塩化ビニル系樹脂成形体の製造方法。
形体の製造方法の提供。 【解決手段】 (A)塩化ビニル系樹脂ペレットと、
(B)平均粒径10〜300μmの塩化ビニル系樹脂粉
末100重量部当たり、顔料を5〜150重量部および
滑剤を5〜70重量部含有する粉状着色マスターバッチ
との混合物を押出成形することを特徴とする、柾目模様
を有する塩化ビニル系樹脂成形体の製造方法。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、微細な柾目模様を
有する塩化ビニル系樹脂成形体の製造方法に関するもの
である。
有する塩化ビニル系樹脂成形体の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】プラスチックを原料とする合成木材は、
建築材料、家具、家電製品および自動車部品等の分野で
多く使用されている。合成木材のうち、柾目または板目
模様(以下これらを木目模様と総称する)を有する合成
木材は、商品価値が高く、従来からその製造方法が検討
されていた。木目模様の合成木材を製造する代表的な方
法としては、無地の合成木材の表面に木目模様を有する
フィルムを張り付ける方法、または合成木材の表面に木
目模様を印刷する方法等がある。しかしながら、これら
の製法では、合成木材を成形した後にさらに1工程が必
要であり、生産効率が低かった。
建築材料、家具、家電製品および自動車部品等の分野で
多く使用されている。合成木材のうち、柾目または板目
模様(以下これらを木目模様と総称する)を有する合成
木材は、商品価値が高く、従来からその製造方法が検討
されていた。木目模様の合成木材を製造する代表的な方
法としては、無地の合成木材の表面に木目模様を有する
フィルムを張り付ける方法、または合成木材の表面に木
目模様を印刷する方法等がある。しかしながら、これら
の製法では、合成木材を成形した後にさらに1工程が必
要であり、生産効率が低かった。
【0003】近年では、プラスチックの成形と同時に、
その成形体表面に木目模様を付ける方法が多数提案され
ている。それらの成形方法においては、加熱下の流動性
の異なる2種類の樹脂組成物を成形体の素地用および色
相用の樹脂として、それぞれ用いることにより、素地上
に模様を発現させている。例えば、特公昭49−186
26号公報には、可塑化温度の差が10〜30℃ある2
種類の熱可塑性樹脂、例えば発泡ABS樹脂と着色塩化
ビニル樹脂の混合物を押出成形する方法、また特開昭5
4−146863号公報には、塩化ビニル系樹脂粉末と
着色塩化ビニル系樹脂薄片(片面の面積が0.2〜2cm
2 で厚み0.1〜1.2mmほどの形状)の混合物を押出
成形する方法によって、それぞれ木目模様を有する塩化
ビニル系樹脂成形体を製造することが開示されている。
その成形体表面に木目模様を付ける方法が多数提案され
ている。それらの成形方法においては、加熱下の流動性
の異なる2種類の樹脂組成物を成形体の素地用および色
相用の樹脂として、それぞれ用いることにより、素地上
に模様を発現させている。例えば、特公昭49−186
26号公報には、可塑化温度の差が10〜30℃ある2
種類の熱可塑性樹脂、例えば発泡ABS樹脂と着色塩化
ビニル樹脂の混合物を押出成形する方法、また特開昭5
4−146863号公報には、塩化ビニル系樹脂粉末と
着色塩化ビニル系樹脂薄片(片面の面積が0.2〜2cm
2 で厚み0.1〜1.2mmほどの形状)の混合物を押出
成形する方法によって、それぞれ木目模様を有する塩化
ビニル系樹脂成形体を製造することが開示されている。
【0004】上記公報記載の成形方法によれば、墨流し
様の大柄な木目模様は、ほぼ期待どおりに得られるもの
の、微細な柾目模様を得ることは難しかった。微細な柾
目模様入りの成形体を得るためには、上記公報開示の樹
脂組成物等を用いながら、さらに深さ0.5〜2mmの櫛歯
を有する可動プレートを成形機の金型出口に取り付ける
という技術手段等が併用された。かかる方法において
は、成形体表面に深さ0.5〜2mmの条溝が多数成形され
るので、表面のミクロな円滑性は損なわれるが、美観的
に満足できる柾目模様は得られる。本発明は、押出成形
用の金型に上記可動プレートを取り付けるという煩雑な
操作をしなくても、美しい柾目模様を有する塩化ビニル
系樹脂成形体を製造する方法を提供しようとするもので
ある。
様の大柄な木目模様は、ほぼ期待どおりに得られるもの
の、微細な柾目模様を得ることは難しかった。微細な柾
目模様入りの成形体を得るためには、上記公報開示の樹
脂組成物等を用いながら、さらに深さ0.5〜2mmの櫛歯
を有する可動プレートを成形機の金型出口に取り付ける
という技術手段等が併用された。かかる方法において
は、成形体表面に深さ0.5〜2mmの条溝が多数成形され
るので、表面のミクロな円滑性は損なわれるが、美観的
に満足できる柾目模様は得られる。本発明は、押出成形
用の金型に上記可動プレートを取り付けるという煩雑な
操作をしなくても、美しい柾目模様を有する塩化ビニル
系樹脂成形体を製造する方法を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は、(A)塩化ビニル系樹脂ペ
レットと、(B)平均粒径10〜300μmの塩化ビニ
ル系樹脂粉末100重量部当たり、顔料を5〜150重
量部および滑剤を5〜70重量部含有する粉状着色マス
ターバッチとの混合物を押出成形することを特徴とす
る、柾目模様を有する塩化ビニル系樹脂成形体の製造方
法である。
を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は、(A)塩化ビニル系樹脂ペ
レットと、(B)平均粒径10〜300μmの塩化ビニ
ル系樹脂粉末100重量部当たり、顔料を5〜150重
量部および滑剤を5〜70重量部含有する粉状着色マス
ターバッチとの混合物を押出成形することを特徴とす
る、柾目模様を有する塩化ビニル系樹脂成形体の製造方
法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における(A)塩化ビニル
系樹脂ペレットは、塩化ビニル系樹脂を主体とし、これ
に安定剤、滑剤、充填剤、発泡剤および加工助剤等の各
種添加剤を添加して得られる塩化ビニル系樹脂組成物の
成形体であり、その好ましい形状は、一辺が1〜3mm程
度の立方体および内径が2〜3mmの円を底面とし高さが
2〜3mm程度の円柱等である。塩化ビニル系樹脂として
は、塩化ビニル単独重合体および酢酸ビニル等のビニル
エステル類、アクリル酸またはα−オレフィン等と塩化
ビニルの共重合体が挙げられ、塩化ビニル系樹脂の好ま
しい重合度は、400〜3000である。
系樹脂ペレットは、塩化ビニル系樹脂を主体とし、これ
に安定剤、滑剤、充填剤、発泡剤および加工助剤等の各
種添加剤を添加して得られる塩化ビニル系樹脂組成物の
成形体であり、その好ましい形状は、一辺が1〜3mm程
度の立方体および内径が2〜3mmの円を底面とし高さが
2〜3mm程度の円柱等である。塩化ビニル系樹脂として
は、塩化ビニル単独重合体および酢酸ビニル等のビニル
エステル類、アクリル酸またはα−オレフィン等と塩化
ビニルの共重合体が挙げられ、塩化ビニル系樹脂の好ま
しい重合度は、400〜3000である。
【0007】塩化ビニル系樹脂ペレットに配合する安定
剤としては、三塩基性硫酸鉛、二塩基性亜硫酸鉛、ステ
アリン酸鉛、二塩基性ステアリン酸鉛、オクチル錫メル
カプト、ブチル錫マレートおよび例えばBa−Znまた
はCa−Zn系等の金属せっけん等が挙げられ、加工助
剤としては、分子量が100万から350万のポリメチ
ルメタクリレートが好ましい。充填剤としては、重質炭
酸カルシウム、コロイド炭酸カルシウム、タルクおよび
マイカ等の無機充填剤、ならびに木粉等の有機充填剤が
挙げられる。
剤としては、三塩基性硫酸鉛、二塩基性亜硫酸鉛、ステ
アリン酸鉛、二塩基性ステアリン酸鉛、オクチル錫メル
カプト、ブチル錫マレートおよび例えばBa−Znまた
はCa−Zn系等の金属せっけん等が挙げられ、加工助
剤としては、分子量が100万から350万のポリメチ
ルメタクリレートが好ましい。充填剤としては、重質炭
酸カルシウム、コロイド炭酸カルシウム、タルクおよび
マイカ等の無機充填剤、ならびに木粉等の有機充填剤が
挙げられる。
【0008】本発明においては、得られる柾目模様成形
体の美観および肌合が天然木に近似するように、木粉お
よび発泡剤を併用することが好ましい。好ましい木粉と
しては、粒径が30メッシュパス〜300メッシュパス
程度のものであり、また好ましい発泡剤としては、アゾ
ジカルボンアミド、アゾビスブチロニトリル、ジニトロ
ペンタメチレンテトラミン、パラトルエンスルホニルヒ
ドラジッドまたは重曹等が挙げられ、さらに好ましい発
泡剤は、アゾジカルボンアミドまたは重曹である。塩化
ビニル系樹脂ペレットにおける木粉および加工助剤の好
ましい配合割合は、塩化ビニル系樹脂100重量部当た
り、木粉5〜50重量部および加工助剤3〜30重量部
である。また、発泡剤の好ましい使用量は、得られる成
形体の体積が発泡前のペレットの体積に比し1.3〜3
倍となる量である。
体の美観および肌合が天然木に近似するように、木粉お
よび発泡剤を併用することが好ましい。好ましい木粉と
しては、粒径が30メッシュパス〜300メッシュパス
程度のものであり、また好ましい発泡剤としては、アゾ
ジカルボンアミド、アゾビスブチロニトリル、ジニトロ
ペンタメチレンテトラミン、パラトルエンスルホニルヒ
ドラジッドまたは重曹等が挙げられ、さらに好ましい発
泡剤は、アゾジカルボンアミドまたは重曹である。塩化
ビニル系樹脂ペレットにおける木粉および加工助剤の好
ましい配合割合は、塩化ビニル系樹脂100重量部当た
り、木粉5〜50重量部および加工助剤3〜30重量部
である。また、発泡剤の好ましい使用量は、得られる成
形体の体積が発泡前のペレットの体積に比し1.3〜3
倍となる量である。
【0009】塩化ビニル系樹脂ペレットには、前記の添
加剤以外に、一般的に塩化ビニル樹脂に配合される公知
の添加剤を配合でき、具体的には、抗酸化剤、可塑剤、
NBR、SISブロック共重合体またはMBS樹脂等の
ゴム弾性を有する高分子化合物からなる改質剤および難
燃剤等が挙げられる。なお、前記した木粉、発泡剤およ
び加工助剤以外の添加剤の塩化ビニル系樹脂ペレットに
おける配合量は、一般的な押出成形用の塩化ビニル樹脂
組成物で採用されている配合量でよく、具体的には、塩
化ビニル樹脂100重量部当たり、有機錫系安定剤1〜
3重量部、多価アルコールの高級脂肪酸エステルからな
る滑剤0.5〜3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム
2〜5重量部程度である。上記ペレットは、一般的な押
出成形によって得ることもできるし、またミキシングロ
ールで得たシートをカットしても得られる。
加剤以外に、一般的に塩化ビニル樹脂に配合される公知
の添加剤を配合でき、具体的には、抗酸化剤、可塑剤、
NBR、SISブロック共重合体またはMBS樹脂等の
ゴム弾性を有する高分子化合物からなる改質剤および難
燃剤等が挙げられる。なお、前記した木粉、発泡剤およ
び加工助剤以外の添加剤の塩化ビニル系樹脂ペレットに
おける配合量は、一般的な押出成形用の塩化ビニル樹脂
組成物で採用されている配合量でよく、具体的には、塩
化ビニル樹脂100重量部当たり、有機錫系安定剤1〜
3重量部、多価アルコールの高級脂肪酸エステルからな
る滑剤0.5〜3重量部、充填剤としての炭酸カルシウム
2〜5重量部程度である。上記ペレットは、一般的な押
出成形によって得ることもできるし、またミキシングロ
ールで得たシートをカットしても得られる。
【0010】本発明における粉状着色マスターバッチ
は、平均粒径10〜300μmの塩化ビニル系樹脂粉
末、顔料および滑剤を必須成分とする。該マスターバッ
チに使用する塩化ビニル系樹脂の好ましい平均粒径は、
100〜150μmである。また、該塩化ビニル系樹脂
としては、前記塩化ビニル系樹脂ペレットの成分として
挙げたものと同様な樹脂が挙げられる。平均粒径が10
〜300μmの範囲外の塩化ビニル系樹脂粉末からなる
粉状着色マスターバッチでは、前記ペレットとともに押
出成形されても、美観に優れる柾目模様を有する成形体
は得られない。
は、平均粒径10〜300μmの塩化ビニル系樹脂粉
末、顔料および滑剤を必須成分とする。該マスターバッ
チに使用する塩化ビニル系樹脂の好ましい平均粒径は、
100〜150μmである。また、該塩化ビニル系樹脂
としては、前記塩化ビニル系樹脂ペレットの成分として
挙げたものと同様な樹脂が挙げられる。平均粒径が10
〜300μmの範囲外の塩化ビニル系樹脂粉末からなる
粉状着色マスターバッチでは、前記ペレットとともに押
出成形されても、美観に優れる柾目模様を有する成形体
は得られない。
【0011】本発明において好ましい顔料は、天然の木
材と同様な色合いを成形体に与える顔料であり、かかる
顔料としては、酸化チタン、鉛白等の白色顔料;カーボ
ンブラック、鉄黒等の黒色顔料;黄鉛、クロムイエロ
ー、カドミイエロー、クロモフタールイエロー、チタン
イエロー、縮合アゾイエロー、キノフタロンイエロー等
の黄色顔料;弁柄、カドミウムレッド、ピラゾロレッ
ド、キナクリドンレッド、縮合アゾレッド等の赤色顔
料;ならびに上記顔料の混合物等が挙げられる。これら
の顔料は、微粉末化されたものを用いることが好まし
い。
材と同様な色合いを成形体に与える顔料であり、かかる
顔料としては、酸化チタン、鉛白等の白色顔料;カーボ
ンブラック、鉄黒等の黒色顔料;黄鉛、クロムイエロ
ー、カドミイエロー、クロモフタールイエロー、チタン
イエロー、縮合アゾイエロー、キノフタロンイエロー等
の黄色顔料;弁柄、カドミウムレッド、ピラゾロレッ
ド、キナクリドンレッド、縮合アゾレッド等の赤色顔
料;ならびに上記顔料の混合物等が挙げられる。これら
の顔料は、微粉末化されたものを用いることが好まし
い。
【0012】粉状着色マスターバッチに配合する滑剤と
しては、通常塩化ビニル樹脂組成物において使用される
滑剤用化合物のうちでも外部滑剤として用いられる化合
物が好ましく、具体的には、分子量が900〜4000
で密度が0.92〜0.98のポリエチレンワックス、高級
アルキルアルコールの高級脂肪酸エステル、多価アルコ
ールの高級脂肪酸エステル、ステアリン酸、ベヘニン
酸、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミド、N−ステ
アリルステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸
アミドおよびヘキサメチレンビスオレイン酸アミド等が
挙げられる。なお、外部滑剤は、内部滑剤に相対する技
術用語であり、内部滑剤が主として塩化ビニル系樹脂の
分子鎖同士の滑りを向上させる目的で使用されるのに対
して、外部滑剤は、主として樹脂と成形機との間の滑り
を向上させる目的で使用される。
しては、通常塩化ビニル樹脂組成物において使用される
滑剤用化合物のうちでも外部滑剤として用いられる化合
物が好ましく、具体的には、分子量が900〜4000
で密度が0.92〜0.98のポリエチレンワックス、高級
アルキルアルコールの高級脂肪酸エステル、多価アルコ
ールの高級脂肪酸エステル、ステアリン酸、ベヘニン
酸、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミド、N−ステ
アリルステアリン酸アミド、メチレンビスステアリン酸
アミドおよびヘキサメチレンビスオレイン酸アミド等が
挙げられる。なお、外部滑剤は、内部滑剤に相対する技
術用語であり、内部滑剤が主として塩化ビニル系樹脂の
分子鎖同士の滑りを向上させる目的で使用されるのに対
して、外部滑剤は、主として樹脂と成形機との間の滑り
を向上させる目的で使用される。
【0013】本発明において、粉状着色マスターバッチ
(以下単にマスターバッチということがある)における
上記各成分の配合割合は、平均粒径10〜300μmの
塩化ビニル系樹脂粉末100重量部当たり、顔料5〜1
50重量部および滑剤5〜70重量部である。さらに好
ましくは、該塩化ビニル系樹脂粉末100重量部当た
り、顔料20〜100重量部および滑剤7〜40重量部
である。マスターバッチにおける顔料の割合が、5重量
部未満であると微細な柾目模様が得られず、一方150
重量部を越えても得られる効果は変わらない。マスター
バッチにおける滑剤の割合が、5重量部未満であると成
形体に柾目模様が発現せず、一方70重量部を越えると
成形時にマスターバッチ中の塩化ビニル系樹脂粉末が部
分的に未溶融となり、成形体の表面が肌荒れする。上記
マスターバッチには、ジブチル錫マレート等の安定剤お
よび炭酸カルシウム等の充填剤の添加剤を配合してもよ
い。マスターバッチは、前記成分を温度100〜120
℃程度に保持されたヘンシェルミキサーに入れ、10〜
15分ほど混合することにより製造できる。
(以下単にマスターバッチということがある)における
上記各成分の配合割合は、平均粒径10〜300μmの
塩化ビニル系樹脂粉末100重量部当たり、顔料5〜1
50重量部および滑剤5〜70重量部である。さらに好
ましくは、該塩化ビニル系樹脂粉末100重量部当た
り、顔料20〜100重量部および滑剤7〜40重量部
である。マスターバッチにおける顔料の割合が、5重量
部未満であると微細な柾目模様が得られず、一方150
重量部を越えても得られる効果は変わらない。マスター
バッチにおける滑剤の割合が、5重量部未満であると成
形体に柾目模様が発現せず、一方70重量部を越えると
成形時にマスターバッチ中の塩化ビニル系樹脂粉末が部
分的に未溶融となり、成形体の表面が肌荒れする。上記
マスターバッチには、ジブチル錫マレート等の安定剤お
よび炭酸カルシウム等の充填剤の添加剤を配合してもよ
い。マスターバッチは、前記成分を温度100〜120
℃程度に保持されたヘンシェルミキサーに入れ、10〜
15分ほど混合することにより製造できる。
【0014】本発明においては、上記塩化ビニル系樹脂
ペレットおよび粉状着色マスターバッチの混合物を押出
成形する。上記ペレットおよびマスターバッチの使用割
合は、該ペレット100重量部当たり、マスターバッチ
0.01〜30重量部が好ましい。さらに好ましくは、
ペレット100重量部当たり、マスターバッチ0.5〜
5重量部であり、特に好ましくは、ペレット100重量
部当たり、マスターバッチ1〜2重量部である。マスタ
ーバッチの比率が、0.01重量部未満あると柾目模様
の発現は困難であり、一方30重量部を越えても得られ
る効果は変わらない。上記ペレットとマスターバッチの
混合に際しては、粉体の混合のために使用される種々の
方法が採用でき、例えばリボンミキサーまたはヘンシェ
ルミキサー等により、室温下で短時間(1分以内)に混
合することができる。
ペレットおよび粉状着色マスターバッチの混合物を押出
成形する。上記ペレットおよびマスターバッチの使用割
合は、該ペレット100重量部当たり、マスターバッチ
0.01〜30重量部が好ましい。さらに好ましくは、
ペレット100重量部当たり、マスターバッチ0.5〜
5重量部であり、特に好ましくは、ペレット100重量
部当たり、マスターバッチ1〜2重量部である。マスタ
ーバッチの比率が、0.01重量部未満あると柾目模様
の発現は困難であり、一方30重量部を越えても得られ
る効果は変わらない。上記ペレットとマスターバッチの
混合に際しては、粉体の混合のために使用される種々の
方法が採用でき、例えばリボンミキサーまたはヘンシェ
ルミキサー等により、室温下で短時間(1分以内)に混
合することができる。
【0015】押出成形としては、一般的な押出成形機に
よる成形方法が採用できる。なお、発泡押出成形を行う
場合には、通常行われているとおり、発泡させない押出
成形において使用される金型を発泡用金型設備に取り替
える。発泡用金型設備のタイプとしては、フリーフォー
ムまたはセルカプロセス等があり、いずれのタイプも本
発明において好ましく使用できる。代表的な押出成形機
であるフルフライトタイプのシングルスクリュー押出成
形機を用いる場合、有効スクリュー長さすなわちスクリ
ューL/Dが40以下で、かつスクリュー圧縮比が3.
0以下のスクリューを用いることが好ましい。かかるス
クリューを用いることにより、ペレットと着色粉末とが
必要以上に混じり合わず、美しい柾目模様が得られる。
成形温度に関しては、シリンダー温度110〜160℃
で金型温度160〜170℃の範囲の中から、得られる
成形体の柾目模様を美しくする最適条件に設定すること
が好ましい。
よる成形方法が採用できる。なお、発泡押出成形を行う
場合には、通常行われているとおり、発泡させない押出
成形において使用される金型を発泡用金型設備に取り替
える。発泡用金型設備のタイプとしては、フリーフォー
ムまたはセルカプロセス等があり、いずれのタイプも本
発明において好ましく使用できる。代表的な押出成形機
であるフルフライトタイプのシングルスクリュー押出成
形機を用いる場合、有効スクリュー長さすなわちスクリ
ューL/Dが40以下で、かつスクリュー圧縮比が3.
0以下のスクリューを用いることが好ましい。かかるス
クリューを用いることにより、ペレットと着色粉末とが
必要以上に混じり合わず、美しい柾目模様が得られる。
成形温度に関しては、シリンダー温度110〜160℃
で金型温度160〜170℃の範囲の中から、得られる
成形体の柾目模様を美しくする最適条件に設定すること
が好ましい。
【0016】以下、実施例および比較例を挙げることに
より、本発明をさらに具体的に説明する。なお、以下の
各例においては、粉状着色マスターバッチの製造用に用
いた塩化ビニル樹脂粉末は、平均重合度1100の重合
体からなる平均粒度100〜150μmの粉末である。
粉状着色マスターバッチの製造は、いずれの場合もヘン
シェルミキサーを用いた。また、塩化ビニル樹脂系ペレ
ットの製造においては、平均重合度700の塩化ビニル
樹脂を使用して、後記する他の成分とともにヘンシェル
ミキサー内で混合した後、短軸押出機によりペレット化
した。ペレットの形状は、内径;2〜3mmの円を底面と
し高さ2〜3mmの円柱である。
より、本発明をさらに具体的に説明する。なお、以下の
各例においては、粉状着色マスターバッチの製造用に用
いた塩化ビニル樹脂粉末は、平均重合度1100の重合
体からなる平均粒度100〜150μmの粉末である。
粉状着色マスターバッチの製造は、いずれの場合もヘン
シェルミキサーを用いた。また、塩化ビニル樹脂系ペレ
ットの製造においては、平均重合度700の塩化ビニル
樹脂を使用して、後記する他の成分とともにヘンシェル
ミキサー内で混合した後、短軸押出機によりペレット化
した。ペレットの形状は、内径;2〜3mmの円を底面と
し高さ2〜3mmの円柱である。
【0017】
【実施例1】 (1)粉状着色マスターバッチの製造 下記の配合により、茶色のマスターバッチ(B−1)を
製造した。 塩化ビニル樹脂(重合度1100) 100重量部 茶色顔料 50 〃 滑剤(ポリエチレン系ワックス*1) 10 〃 ブチル錫マレート系熱安定剤 2 〃 重質炭酸カルシウム 20 〃 *1;三井石油化学(株)製,ハイワックス400P(高密度型で分子量が4 000のポリエチレンワックス) (2)塩化ビニル樹脂ペレット(A−1)の製造 下記組成物から製造した。 塩化ビニル樹脂(重合度700) 100重量部 Pb系熱安定剤 2 〃 MMA系加工助剤 7 〃 アゾ系発泡剤 1 〃 木粉(100メッシュパス) 30 〃 重質炭酸カルシウム 10 〃 上記ペレット(A−1)とマスターバッチ(B−1)
を、(A−1)100重量部当たり(B−1)0.3重
量部の割合で混合し、得られる組成物を押出成形した。
その結果、成形体に微細な柾目模様が得られた。
製造した。 塩化ビニル樹脂(重合度1100) 100重量部 茶色顔料 50 〃 滑剤(ポリエチレン系ワックス*1) 10 〃 ブチル錫マレート系熱安定剤 2 〃 重質炭酸カルシウム 20 〃 *1;三井石油化学(株)製,ハイワックス400P(高密度型で分子量が4 000のポリエチレンワックス) (2)塩化ビニル樹脂ペレット(A−1)の製造 下記組成物から製造した。 塩化ビニル樹脂(重合度700) 100重量部 Pb系熱安定剤 2 〃 MMA系加工助剤 7 〃 アゾ系発泡剤 1 〃 木粉(100メッシュパス) 30 〃 重質炭酸カルシウム 10 〃 上記ペレット(A−1)とマスターバッチ(B−1)
を、(A−1)100重量部当たり(B−1)0.3重
量部の割合で混合し、得られる組成物を押出成形した。
その結果、成形体に微細な柾目模様が得られた。
【0018】
【比較例1】下記の配合により、茶色のマスターバッチ
(B−2)を製造した。 塩化ビニル樹脂(重合度1100) 100重量部 茶色顔料 50 〃 滑剤(ポリエチレン系ワックス) 1 〃 ブチル錫マレート系熱安定剤 2 〃 重質炭酸カルシウム 20 〃 マスターバッチ(B−2)と前記ペレット(A−1)
を、(A−1)100重量部当たり(B−2)0.3重
量部の割合で混合し、得られる組成物を押出成形した。
その結果、成形体表面に、墨流し様の大柄な木目は得ら
れたが、微細な柾目模様は得られなかった。
(B−2)を製造した。 塩化ビニル樹脂(重合度1100) 100重量部 茶色顔料 50 〃 滑剤(ポリエチレン系ワックス) 1 〃 ブチル錫マレート系熱安定剤 2 〃 重質炭酸カルシウム 20 〃 マスターバッチ(B−2)と前記ペレット(A−1)
を、(A−1)100重量部当たり(B−2)0.3重
量部の割合で混合し、得られる組成物を押出成形した。
その結果、成形体表面に、墨流し様の大柄な木目は得ら
れたが、微細な柾目模様は得られなかった。
【0019】
【比較例2】下記の配合により、茶色のマスターバッチ
(B−3)を製造した。 塩化ビニル樹脂(重合度1100) 100重量部 茶色顔料 50 〃 滑剤(ポリエチレン系ワックス) 80 〃 ブチル錫マレート系熱安定剤 2 〃 重質炭酸カルシウム 20 〃 マスターバッチ(B−3)と前記ペレット(A−1)
を、(A−1)100重量部当たり(B−3)0.3重
量部の割合で混合し、得られる組成物を押出成形した。
その結果、成形体表面に、柾目模様は得られたが、マス
ターバッチ中の塩化ビニル樹脂粉末が未溶融のまま表面
に現れ、美観に優れる表面は得られなかった。
(B−3)を製造した。 塩化ビニル樹脂(重合度1100) 100重量部 茶色顔料 50 〃 滑剤(ポリエチレン系ワックス) 80 〃 ブチル錫マレート系熱安定剤 2 〃 重質炭酸カルシウム 20 〃 マスターバッチ(B−3)と前記ペレット(A−1)
を、(A−1)100重量部当たり(B−3)0.3重
量部の割合で混合し、得られる組成物を押出成形した。
その結果、成形体表面に、柾目模様は得られたが、マス
ターバッチ中の塩化ビニル樹脂粉末が未溶融のまま表面
に現れ、美観に優れる表面は得られなかった。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、押出成形機における金
型に、例えば可動プレートを取り付けるというような煩
雑な操作を要せずに、美観に優れる微細な柾目模様を有
する塩化ビニル樹脂成形体が得られる。
型に、例えば可動プレートを取り付けるというような煩
雑な操作を要せずに、美観に優れる微細な柾目模様を有
する塩化ビニル樹脂成形体が得られる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/00 C08K 5/00 13/04 13/04 C08L 27/06 C08L 27/06 // B29K 27:06 105:16 B29L 31:10
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)塩化ビニル系樹脂ペレットと、
(B)平均粒径10〜300μmの塩化ビニル系樹脂粉
末100重量部当たり、顔料を5〜150重量部および
滑剤を5〜70重量部含有する粉状着色マスターバッチ
との混合物を押出成形することを特徴とする、柾目模様
を有する塩化ビニル系樹脂成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9092768A JPH10272667A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 柾目模様を有する塩化ビニル系樹脂成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9092768A JPH10272667A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 柾目模様を有する塩化ビニル系樹脂成形体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10272667A true JPH10272667A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=14063611
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9092768A Pending JPH10272667A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 柾目模様を有する塩化ビニル系樹脂成形体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10272667A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007503332A (ja) * | 2003-08-25 | 2007-02-22 | フラウンホーファー・ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デア・アンゲヴァンテン・フォルシュング・エー・ファウ | サーモクロミックポリマー層およびその製造方法 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP9092768A patent/JPH10272667A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007503332A (ja) * | 2003-08-25 | 2007-02-22 | フラウンホーファー・ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デア・アンゲヴァンテン・フォルシュング・エー・ファウ | サーモクロミックポリマー層およびその製造方法 |
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