JPH10273496A - リポタイコ酸 - Google Patents

リポタイコ酸

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JPH10273496A
JPH10273496A JP8033797A JP8033797A JPH10273496A JP H10273496 A JPH10273496 A JP H10273496A JP 8033797 A JP8033797 A JP 8033797A JP 8033797 A JP8033797 A JP 8033797A JP H10273496 A JPH10273496 A JP H10273496A
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glc
lipoteichoic acid
lta
gro
glucose
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JP8033797A
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English (en)
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Shoichi Kusumoto
正一 楠本
Yasuo Sumida
泰生 隅田
Haruhiko Takada
春比古 高田
Rieko Aragaki
理恵子 新垣
Shozo Kotani
尚三 小谷
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LTAの化学構造を解明することにより、L
TAの物性、特には生物活性、さらに詳細にはサイトカ
イン誘導活性とLTAの化学構造との関係を解明するこ
と。 【解決手段】 下記構造式(1): 【化1】 (式中、Xは各々独立に、H、Ala(Glc)mまた
は(Glc)mを示し、ここでmは1〜5の自然数を示
し;nは5〜42の自然数を示し;そして、CORは、
脂肪酸残基を示す)を有することを特徴とするリポタイ
コ酸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リポタイコ酸(本
明細書中以下、LTAとも略記される)に関し、さらに
詳細には、グリセロホスフェート部分のグリセロール部
分の2位が、アラニンで一部エステル化されたグルコー
スまたはオリゴグルコースによって置換されていること
を特徴とするリポタイコ酸に関する。
【0002】
【従来の技術】LTAは、Streptococcus、Enterococcu
s、Staphylococcus、Lactobacillus、Bacillus、Lister
ia、Leuconostoc(一部の例外を除く)などのグラム陽
性球菌・桿菌に広く分布する両親媒性の細菌細胞表層成
分である。LTAは、細胞質膜成分の一部である糖脂質
の非還元末端ヘキソースの6位水酸基にsn−グリセロ
−1−リン酸のポリマーが結合し、細胞壁ペプチドグリ
カン部に突き出した構造を有している。LTA中のグリ
セロール部分の2位水酸基には、グリコシル基、D−ア
ラニンなどが結合していることが多いことが知られてい
るが、LTAを産生する菌種が異なれば、糖脂質部およ
びポリ(グリセロリン酸)部の構造または置換基も一般
的に異なることが知られており、かかる相違によってL
TAの化学構造および物理化学的性状は多岐に渡ってい
る。
【0003】例えば、抗原性に関しては、ポリ(グリセ
ロリン酸)部自体、およびそのグリコシル置換基やD−
アラニンエステルが、主として抗原決定基として働く。
一部のグラム陽性菌ではリポタイコ酸のグリコシル置換
基が群特異抗原として認識されるが、そのような例とし
ては、Lactobacillus helveticusの群特異A抗原、L.fe
rmentiの同F抗原、Enterococcus faecalis の同D抗
原、Lactococcus lactis の同N抗原、Streptococcus m
utans の血清型別抗原aなどが挙げられる。
【0004】また、ヒト、特に10歳台後半以降の血清
には、受身赤血球凝集反応により、LTAと反応する抗
体がしばしば検出される。レンサ球菌、ブドウ球菌由来
の標品を中心とした研究によって、LTAがLPS(グ
ラム陰性菌の外膜を構成する両親媒性の内毒素性リポ多
糖)に類似する幅広い免疫生物学的活性を示すことが明
らかにされている。すなわち、LTAはマウスの腹腔刺
激マクロファージを刺激し、TNF−α、IL−6、I
FN−γ、IL−1、CSFなどのサイトカインの生
成、放出を誘導し、食作用、活性酸素生成、細胞内寄生
菌に対する殺菌作用を高めることが知られている。
【0005】さらに、LTAは、マウス等への投与によ
り網内系を賦活し、非特異抵抗力を増強する。またこれ
に関連して、マウスの実験腫瘍系において、LTAはM
ethAファイブロサルコーマに対する増殖抑制、腫瘍
退縮・治癒効果、L−1サルコーマの肺転移抑制効果を
示す。LTAのリンパ球に対する刺激作用(マイトジェ
ン作用など)については、議論が別れている。
【0006】LTAのその他の作用については、血管平
滑筋細胞からの一酸化窒素(NO)生成誘導作用、補体
成分(C1q)と直接反応して古典経路を介して補体を
活性化する作用などが記載されている。LTAの上記作
用はLPSに比べると弱いが、致死毒性や発熱原性につ
いての両者の差は大きい。なお、LTAはヒトや動物の
頬・鼻粘膜上皮細胞、赤血球、血小板、多形核白血球、
脾細胞に結合するが、この作用は、Streptococcus pyog
enesやStaphylococcus aureus が、咽頭や鼻粘膜の付着
する性質の一端を担い、病原性発現に寄与する可能性が
ある。他方、LTAを表面に結合した宿主細胞は抗LT
A抗体と補体との作用によって破壊され、また抗体依存
・細胞媒介細胞障害作用(ADCC)を被る。なお、赤
血球表面に吸着した状態のLTAは補体を別経路を介し
て活性化する。
【0007】上記のように、LTAの化学構造、従って
「物性」は多岐にわたり、免疫生物学的活性も菌種、菌
株、菌の培養条件の差によって変化し、また十分に均質
な純化標品の単離が容易ではないことなどを理由とし
て、前記の免疫生物学的活性を担う化学構造は未だ明ら
かではない。
【0008】EnterococcusおよびStreptococcusに属す
る菌種由来のLTAの化学構造については、これまでに
W. Fischer により報告されている(明細書末尾記載の
引用文献リスト中の文献1を参照)。W. Fischerは、L
TAは一般的には、糖脂質アンカー並びに、グリセロー
ルの2位がオリゴグルコースまたはD−アラニンで置換
されている1,3−結合ポリ(グリセロホスフェート)
から構成されていると報告している。また、サイトカイ
ン(IL−1、IL−6およびTNF−α)誘導活性お
よび抗腫瘍活性などのようなLTAの生物学的活性も報
告されている(文献2〜8を参照)。
【0009】またさらに最近になって、マクロファージ
捕捉受容体による認識に対してLTAの構造が及ぼす影
響について報告されている(J.W.Greenberg 他 Infecti
on and Immunity, Vol.64, No.8, p.3318-3325 (199
6))。しかしながら、この文献中には、LTAのグリセ
ロホスフェート部分のグリセロールの2位に、アラニン
で一部エステル化されたグルコースまたはオリゴグルコ
ースを有するLTAは記載されていない。
【0010】以上のようなLTAのサイトカイン誘導活
性の発現に必須のLTA中の化学構造を解明することを
目的として、LTA類に関して提唱されている基本構造
を有する化合物が合成された(文献9および10を参
照)。しかし、意外なことに、これらの合成化合物は、
サイトカイン誘導活性も抗腫瘍活性も示さなかった(文
献11を参照)。この合成アナログの構造は、天然LT
Aについて提唱されている構造と以下の点について相違
していた:(I)天然LTAの糖脂質アンカーは不飽和
脂肪酸を含む一方、合成LTAは飽和酸のみを含む;
(II)天然LTAのポリ(グリセロホスフェート)
は、9から40個の繰り返し単位を有していると考えら
れる一方(文献12を参照)、合成LTAの場合は4個
のみの繰り返し単位を含む;(III)天然LTAは高
度のグリコシル置換およびアラニル置換を有している一
方、合成ポリ(グリセロホスフェート)部分は置換基を
有していない。
【0011】即ち、合成化合物がサイトカイン誘導活性
を有していないことは、以下の2つの可能性の何れかに
よるものと考えられる:(1)上記の構造的特徴の幾つ
かまたは全てがLTAの生物学的活性に不可欠である;
(2)LTA中に存在する未知の構成成分が該活性に関
与する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは最近、En
terococcus hirae ATCC9790由来のLTAを、
ヒト全血細胞に対するIL−6誘導活性を有する量的に
少ない成分と、同細胞に対してIL−6誘導活性を有さ
ない量的に多い成分(90%以上を占める)とに分離す
ることに成功した(文献13を参照)。そこで、本発明
者らは本研究において、この分離されたIL−6誘導活
性を有さない量的に多い成分の化学構造を分析した。即
ち、本発明の目的の一つは、LTAの化学構造を解明す
ることにより、LTAの物性、特には生物活性、さらに
詳細にはサイトカイン誘導活性とLTAの化学構造との
関係を解明することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、微生物En
terococcus hirae から分画法によりLTAを含む画分
を得、これをもとに、LTAの構造を解析した結果、グ
リセロホスフェート部分のグリセロール部分の2位が、
アラニンで一部エステル化されたグルコースまたはオリ
ゴグルコースによって置換されていることを見い出し、
本発明を完成するに至った。グリセロホスフェート部分
のグリセロール部分の2位が、アラニンで一部エステル
化されたグルコースまたはオリゴグルコースによって置
換されているLTAは、従来報告されていない新規なL
TAである。
【0014】即ち、本発明によれば、下記構造式
(1):
【化2】 (式中、Xは各々独立に、H、Ala(Glc)mまた
は(Glc)mを示し、ここでmは1〜5の自然数を示
し;nは5〜42の自然数を示し;そして、CORは、
脂肪酸残基を示す)を有することを特徴とするリポタイ
コ酸が提供される。
【0015】本発明の一つの態様においては、上記の構
造式(1)のXの定義中の少なくとも1個のXは、Al
a(Glc)mである。なお、nは5〜42の自然数を
示すが、nの平均値としては約11である。
【0016】本発明のリポタイコ酸は、好ましくは、En
terococcus 属由来、さらに好ましくは、Enterococcus
hirae 由来、特に好ましくは、Enterococcus hirae A
TCC9790由来であることを特徴とする。
【0017】本発明のリポタイコ酸は、例えば、リポタ
イコ酸産生菌を培養し、該菌を回収した後、疎水性相互
作用を利用した分離法に付し、次いで、陽イオン交換作
用を利用した分離法に付することにより得ることができ
る。本発明のリポタイコ酸を得るために行われる陽イオ
ン交換作用を利用した分離法においては、塩を含有する
緩衝液を溶出液として使用することができる。
【0018】本明細書中において、Alaとはアラニン
を示し、D体でもL体でもよいが、好ましくは、D−ア
ラニンを示す。なお、Ala(Glc)mで示される式
中において、Alaは任意のグルコシル基中の任意の水
酸基とエステル結合により結合しており、グルコシル基
またはオリゴグルコシル基に対するアラニンの結合位置
は特には限定されない。但し、オリゴグルコシル基の場
合には、グリセロール成分から一番離れた末端のグルコ
シル基にアラニンが結合していることが好ましい。ま
た、アラニンは、グルコシル基中の水酸基の中でも、6
位の水酸基と結合していることが好ましい。
【0019】本明細書中において、Glcとは、グルコ
シル基を示す。本明細書中において、CORは脂肪酸残
基を示すが、ここでRは飽和または不飽和の炭化水素基
を示す。炭化水素基の炭素数は特に限定されるものでは
なく、短鎖脂肪酸(炭素数2〜4)、中鎖脂肪酸(炭素
数5〜10)および長鎖脂肪酸(炭素数11以上)の何
れの脂肪酸残基でもよい。好ましくは脂肪酸残基は長鎖
脂肪酸残基であり、この場合炭素数は一般的には11以
上であり、例えば炭素数16および18の脂肪酸残基が
挙げられる。より具体的には、炭素数16の飽和脂肪酸
残基、炭素数16で不飽和結合(2重結合など)を1個
有する脂肪酸残基、炭素数18の飽和脂肪酸残基、ある
いは炭素数18で不飽和結合(2重結合など)を1個有
する脂肪酸残基などが脂肪酸残基の例として挙げられ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本明細書上述した通り、リポタイ
コ酸は、Streptococcus、Enterococcus、Staphylococcu
s、Lactobacillus、Bacillus、Listeria、Leuconostoc
(一部の例外を除く)などのグラム陽性球菌・桿菌に広
く見いだされる。従って、本発明による上記構造式
(1)を有するリポタイコ酸も上記菌の何れかによって
産生されていることが予測される。即ち、本発明のリポ
タイコ酸の入手源は特定の微生物に限定されるものでは
なく、構造式(1)を有するリポタイコ酸を産生する任
意の微生物から入手することができる。また、微生物な
どにより産生される天然のLTAのみならず、化学合成
により構造式(1)を有するリポタイコ酸を得ることが
できる場合もあり、このような化学合成されたリポタイ
コ酸も本発明の範囲内のものである。本発明のリポタイ
コ酸は、好ましくは、Enterococcus属の微生物から入手
することができ、さらに好ましくEnterococcus hirae
から入手することができ、特に好ましくは、Enterococc
us hirae ATCC9790から入手することができ
る。
【0021】本発明のリポタイコ酸を産生する微生物か
ら当該リポタイコ酸を調製するための方法は、特に限定
されるものではなく、当業者に知られる単離・精製方法
を適宜組み合わせることによって実施することができ
る。
【0022】例えば、リポタイコ酸産生微生物を適当な
培地(一般的には、炭素源、窒素源、金属塩、無機塩な
どを含む)中で培養した後、菌を回収する。なお、培養
培地、培養条件(温度、時間など)は、所望のリポタイ
コ酸が産生されるように適宜調節することができる。次
いで、菌の遊離脂質を除去し、フェノール/水で抽出
し、抽出物をDNase−RNase処理し、透析、濃
縮、凍結乾燥すると粗LTA画分が得られる。
【0023】さらに、この粗LTA画分を、疎水性相互
作用を利用する分離法(バッチ式分画法またはクロマト
グラフィーなど)に付し、次いで、イオン性相互作用を
利用する分離法(バッチ式またはクロマトグラフィーな
ど)に付することによって、より精製されたLTA画分
を得ることができる。また、ゲル濾過クロマトグラフィ
ーなどのような生体物質の単離または精製に慣用される
他の手段を適宜組み合わせて用いることもできる。
【0024】疎水性相互作用を利用する分離法において
は、オクチル−セファロース、フェニルセファロース、
ポリスチレンゲルなどの疎水性基を有する担体などを吸
着剤として使用することができる。例えば、オクチル−
セファロースを使用する疎水性相互作用を利用する分離
法においては、粗LTA画分をオクチル−セファロース
に適用した後、適用な溶出液によりLTAを溶出させ
る。溶出液としては、例えば、適当な濃度の1−プロパ
ノールを含有する緩衝液を使用することができる。例え
ば、カラムクロマトグラフィー方式で溶出させる場合に
は、15%〜70%の濃度勾配の1−プロパノールを溶
出液として使用することができ、バッチ式で分離する場
合には、例えば、15%、40%または60%などの濃
度の1−プロパノールを含有する緩衝液を溶出液として
使用することができる。これらの溶出液の種類および濃
度は、吸着剤との組み合わせにおいて当業者が適宜選択
できるものである。
【0025】また、イオン性相互作用を利用する分離法
においては、イオン交換膜、具体的には、QMA−Me
mSep1010(PerSeptive Biosystems, Framingha
m,MA,USA)、DEAE−MemSep1000
(日本ミリポア社製)、QMA−MemSep1000
(日本ミリポア社製)、またはDEAE−Sephac
el、DEAE−Sephadex、QM−Sepha
rose(全てファルマシア社製)などの中あるいは強
塩基性イオン交換基を有するイオン交換樹脂などを使用
することができる。例えば、QMA−MemSep10
10をイオン交換膜として使用するイオン性相互作用を
利用する分離法においては、LTA含有画分を当該膜に
適用した後、適用な溶出液によりLTAを溶出させる。
溶出液としては、適当な濃度(例えば35%など)の1
−プロパノールを含有する緩衝液を使用することがで
き、また、適当な濃度または濃度勾配(例えば0〜1
M)を有する塩(例えば、NaCl、KCl、CH3
OONH4、HCOONH4など)を含む緩衝液を使用す
ることができる。
【0026】なお、上記のような分離法で得られたLT
A成分は、NMRスペクトル、マススペクトル、薄層ク
ロマトグラフィー(TLC)、高速液体クロマトグラフ
ィー(HPLC)などによりその構造を詳細に決定する
ことができる。また、加水分解、アセチル化/脱アセチ
ル化、アルカリ処理などにより生成物を適宜処理するこ
とにより、化学構造の決定に役立てることができる。
【0027】なお以下の実施例では、Enterococcus hir
ae ATCC9790で表される微生物から出発して、
菌を脱脂し、熱フェノール/水抽出し、DNアーゼ−R
Nアーゼ消化して得た抽出物を、透析、濃縮、凍結乾燥
して粗LTA試料を得た。次いで、この粗LTA試料を
オクチル−セファロースを使用するバッチ式分離法に付
して、LTAを含む画分を得た(BOS15、BOS4
0およびBOS60)。これをさらにイオン交換膜に適
用して、LTA成分(QM−I)を得た。このようにし
て得られたLTA成分(QM−I)の構造を解析するこ
とにより、本発明者らは、従来報告されていない新規な
構造を有するLTAを見い出したのである。
【0028】以下の実施例により本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は実施例によって限定されるもの
ではない。
【0029】
【実施例】実施例1 細菌細胞の培養 E. hirae(ATCC9790)を150Lバッチで37
℃で6時間攪拌しながら増殖させた。この増殖培地(1
L)は、10gのグルコース、15gのトリプチカー
ゼ、4gのトリプトース、4gの酵母エキス、2gのK
2HPO4 、5gのKH2PO4 、2gのNa2CO3
及び2gのNaClを含有するものであった。菌体を遠
心分離により採取して、使用するまでアセトン中で4℃
で保存した。
【0030】NMRスペクトル 1 H−及び13C−NMRスペクトルをJMN−LA50
0スペクトロメーター(JEOL,東京)でそれぞれ500
及び126MHzで測定した。化学シフトをδ値で表
し、 1Hスペクトルについてはテトラメチルシラン(δ
0)又は水(δ4.65)を内部標準として用いること
によりそして13Cスペクトルについてはテトラメチルシ
ラン(δ0)を内部標準として又はベンゼン(δ12
8)を外部標準として用いることにより測定した。
【0031】マススペクトル FAB−MSは、SX−102マススペクトロメーター
(JEOL)で得た。グリセロール又はm−ニトロベンジル
アルコールをマトリックスとして用いた。ESI−MS
は、API IIIプラスマススペクトロメーター(PE SCI
EX,カナダ、オンタリオ州 Thornhill)で得た。
【0032】オクチル−セファロースによる粗LTAの
分画 細菌の脱脂、熱フェノール/水抽出、及び抽出物のDN
アーゼ−RNアーゼ消化を文献記載の通りに行った(文
献13を参照)。この消化した抽出物を透析し、濃縮
し、そして凍結乾燥して粗LTA試料を得た。収率は、
脱脂細胞の乾燥重量を基準として2〜3%であった。こ
の粗LTA(1g)の15%1−プロパノール含有0.
1M酢酸緩衝液(pH4.5)200ml中の溶液を、
同緩衝液で平衡にした400mlのオクチル−セファロ
ース(ファルマシア,スェーデン、ウプサラ)に加え
た。この混合液を4℃で30分間放置してから濾過し
た。オクチル−セファロースを再度250mlの同緩衝
液中に懸濁させ、4℃で30分間放置してから濾過し
た。この操作をさらに4回繰り返した。回収したオクチ
ル−セファロースを40%1−プロパノール含有酢酸緩
衝液で同じように処理(4回)してから60%1−プロ
パノール含有酢酸緩衝液で同じように処理(6回)し
た。得られた濾液を別々に合わせて、約100mlまで
減圧濃縮し、透析し、再び減圧濃縮し、凍結乾燥して3
画分を得た。これらをそれぞれBOS15(15%1−
プロパノールを含有する緩衝液でのバッチ式オクチル−
セファロース溶出物)、BOS40、及びBOS60と
命名した。それぞれの画分の回収率は、粗LTAから約
30、45、及び10%であった。
【0033】主オクチル−セファロース画分(BOS4
0)の更なる分離 BOS40の一部分(50mg)を35%1−プロパノ
ール含有0.01M酢酸緩衝液(pH4.5)6ml中
に溶解させ、同緩衝液で平衡にしたイオン交換膜QMA
−MemSep1010(PerSeptive Biosystems ,米
国マサチューセッツ州)に適用した。この膜を100m
lの同緩衝液で3.3ml/分の流速で洗浄した。その
溶出液をロータリーエバポレーターで約40mlまで減
圧濃縮した。次いで、膜に結合した物質を35%1−プ
ロパノール及び1MのNaClを含有する100mlの
緩衝液で溶出させた。その溶出液をロータリーエバポレ
ーターで約40mlまで減圧濃縮した。両溶出液を別々
に透析し、濃縮し、凍結乾燥して2画分、つまりQM−
A及びQM−Iを得た。同様の操作を数回繰り返した。
BOS40に基づくこれら2画分の回収率は、それぞれ
2〜3%及び80〜90%であった。
【0034】分析操作 リン、グリセロール、グルコース、脂肪酸、及びアラニ
ン含有量を文献記載の通りに分析した(文献13を参
照)。TLCはシリカゲルプレートで行った(Merck Ke
iselgel 60 F254 Art. 5715)。次の溶媒系を用いた:
A,クロロホルム/メタノール/水(65/25/4,
容量比);B,クロロホルム/メタノール/酢酸エチル
(100/4/6,容量比)。プレート上のスポット
は、ヨード蒸気、水噴霧、又はアニスアルデヒド−硫酸
試薬を用いることにより可視化した。
【0035】HPLCは、RID−6A屈折率検出器及
びC−R7Aクロマトパックを備えたLC−6AC液体
クロマトグラフ(島津製作所)で行った。ゲル透過クロ
マトグラフィーは、アサヒパックGFA−30カラム
(500mm×7.5mm内径,旭化成)で0.5Mの
NaClを含有する0.01Mリン酸緩衝液(pH7.
0)を溶離液として用いて0.8ml/分の流速で行っ
た。数種のヘパリンスタンダード(分子量:1.8×1
4 、9.8×103 、4.4×103 、2.4×10
3 、及び1.2×103 )及びデキストランスタンダー
ド(1.7×104 、1.15×104 、及び9.4×
103 )を用いて、分子量測定用の検量線を作成した。
【0036】高陰イオン性主成分(QM−I)中のホス
ホモノエステルの測定 QM−I(1.5mg)を1.5mlのアルカリ性ホス
ファターゼ溶液(大腸菌由来のもの,和光純薬工業株式
会社,0.04M炭酸アンモニウム中5ユニット/m
l)中に溶解させた。この混合液を37℃で24時間イ
ンキュベートした。次いで、反応混合液中のフリーのリ
ン酸の量を上記の通りに測定した。
【0037】QM−Iの加水分解 47%フッ化水素酸でのQM−Iの加水分解及びその反
応生成物の相分離を Fischerの操作に従って行った(文
献1を参照)。簡単に説明すると、10mgのQM−I
を50μlのフッ化水素酸で4℃で24時間加水分解し
た。その反応混合液を水酸化ナトリウム上で減圧乾燥し
た。残渣をクロロホルム、メタノール、及び水(2/1
/3,容量比)から構成される2相溶媒系に分離させ
た。水相の生成物をアルカリ性ホスファターゼと共に3
7℃で24時間、0.04M炭酸アンモニウム中で処理
した。凍結乾燥後、この混合物を無水酢酸/ピリジン
(1/1,容量比)で室温で24時間かけて完全アセチ
ル化した。減圧留去した後、この完全アセチル化生成物
をクロロホルムで抽出して、分取TLCにより溶媒系B
を用いて分離した。
【0038】IL−6の誘導及びそのレベルの測定 ヒト末梢全血細胞培養物(文献14および15を参照)
中でのIL−6誘導及びELISAを用いるそのレベル
の測定を文献記載の通りに行った(文献13を参照)。
【0039】QM−Iの脱アシル化 QM−Iの脱アシル化を Kochanowskiらの操作に従って
行った(文献16を参照)。即ち、0.2M水酸化ナト
リウムで37℃で2時間加水分解してから遊離した脂肪
酸を除去し、そして透析により脱塩した。
【0040】本発明者らは、試験材料及び試験装置が外
来菌体内毒素で汚染されないように注意した。例えば、
大塚(東京)から購入するか又は Toray pure LV-308
(東レ,東京)と GSL-200(アドバンテック,東京)を
組み合わせることにより調製した内毒素不含水を全検討
を通して用いた。
【0041】結果 本発明者らの先の検討では、粗LTAの分画を、ゲル濾
過クロマトグラフィーを行った後にオクチル−セファロ
ースでの疎水性相互作用クロマトグラフィーを一次勾配
の1−プロパノールで行って、3画分、つまり核酸含有
画分(NA)、LTA−1(回収率:30〜50%)、
及びLTA−2(回収率:7〜14%)を得た。しかし
ながら、この方法は、流速に限界があるため大規模分画
には実用的ではなかった。かくして、本検討において
は、オクチル−セファロースでのバッチ式分画方法を用
いて迅速かつ効率的な分離を実現した。本溶出用に選択
した1−プロパノール濃度は、本発明者らの先の一次勾
配でのクロマトグラフィーにおける3画分個々のピーク
の中心における濃度に相当する。3画分、つまりBOS
15、BOS40、及びBOS60は、それぞれ15
%、40%、及び60%1−プロパノールを含有する
0.1M酢酸緩衝液で溶出させた。それらの回収率(粗
LTAを基準として約30、45、及び10%)及び脂
肪酸含有率から判定して、BOS15、BOS40、及
びBOS60は、それぞれ先の検討におけるNA、LT
A−1、及びLTA−2に相当すると推定された。BO
S40及びBOS60のIL−6誘導活性もこの推定を
支持した。BOS40及びBOS60は、先に文献記載
された(文献13を参照)のと同じやり方でヒト末梢全
血細胞で試験した場合に、LTA−2の誘導活性と同程
度にまでIL−6を誘導した(図1)。その高い収率の
故に、BOS40を本検討において更に分画するのに用
いた。
【0042】BOS40の更なる分画は、段階的溶出方
法をとった以外は先の検討と同様に(文献13を参
照)、QMA−MemSep1010でのイオン交換膜
クロマトグラフィーにより行った。2画分、つまりQM
−A及びQM−Iが、それぞれ、35%1−プロパノー
ルを含有する0.01M酢酸緩衝液及び35%1−プロ
パノールと1M NaClの両方を含有する同じ緩衝液
により溶出液から得られた。IL−6誘導活性はQM−
Aにおいて見られたがQM−Iでは見られず(図2)、
本発明者らの先の検討結果(文献13を参照)とよく一
致した。
【0043】QM−Iは、そのデアシル誘導体のゲル透
過HPLCで幅が広いが単一のピークとして溶離した。
その分子量は、(スタンダードヘパリンの使用により検
量して)2〜8×103 又は(スタンダードデキストラ
ンの使用により検量して)7〜14×103 の範囲内で
あると見積もられた。QM−Iは、対応するクロマトグ
ラフィーにおける溶離プロフィールから判定すると、疎
水的かつ陰イオン的に均質でもある。従って、QM−I
は、上記の分子量範囲を有する均質な高分子糖結合体と
みなすことができる。その化学組成を表Iに纏めた。
【0044】
【表1】 表 I QM−1の化学組成 2モルの脂肪酸が存在していると仮定することによってモル比を計算した。 重量% (モル比) ホスフェート 11.5 (12.0) グリセロール 18.7 (14.0) グルコース 42.4 (17.3) 脂肪酸 7.6 (2.0) C16:0 (0.7) C16:1 (0.1) C18:0 (0.2) C18:1 (0.9) アラニン 2.3 (2.0)
【0045】QM−Iの直接アルカリ性ホスファターゼ
消化では遊離したフリーのホスフェートが検出されなか
ったので、ホスホモノエステルの存在可能性は排除され
た。かくして、この分子中のリンはホスホジエステルの
形で存在すると結論付けた。リンのグリセロールに対す
るモル比はおよそ1であるが、これは、LTAについて
示されたポリ(グリセロホスフェート)構造の存在を示
唆するものである。この分子中に豊富に存在すると考え
られるホスホジエステル結合を開裂させるために、QM
−Iをフッ化水素酸(HF)加水分解により消化して、
その生成物をクロロホルム/メタノール/水(2/1/
3,容量比)の混合液で分画した。溶媒系Aを用いるT
LC分析で、このHF加水分解物の有機相中において1
種の主生成物と幾つかの少量生成物が検出された(図
3)。それらを分取TLCにより単離した。それらのF
AB−MS及び 1H−NMRスペクトルから、この主生
成物がGlc2 acyl2 Gro構造を有すること、及
び少量生成物がリソ誘導体、ジアシルグリセロール、及
び脂肪酸であることが明らかになった。
【0046】Glc2 acyl2 Gro中のグリセロー
ル及びグルコース残基の一次元 1H−NMRデータを表
IIに纏めた。両グルコース残基の1位から4位における
プロトンのカップリング定数はピラノシル環構造を示し
た(文献17を参照)。アノマープロトンの化学シフト
(δ4.98及び4.95)及びカップリング定数(3
1.2 として3.5及び3.8Hz)で、α−アノマー
配置が確認された(文献18を参照)。グリセロール残
基に関しては、H−1及びH−2のH−3と比較したダ
ウンフィールドシフトから、これら1位及び2位に脂肪
酸が位置していることが示された。図4に示したQM−
IのNOESYスペクトルにおいて、GlcnrH−1と
Glcr H−2の間、及びGlcr H−1とGroH−
3の間の残基間NOEが認められた(Glcnrは非還元
側グルコースを表し、Glcr は還元側グルコースを表
す)。完全アセチル化すると、Glcr H−2のダウン
フィールドシフトが 1H−NMRデータに認められなく
なった(データは示していない)。これら結果から、こ
の糖脂質構造は、Glcnr(α1−2)Glcr (α1
−3)acyl2Groと決定された。これらNMRデ
ータは、表IIに挙げた合成同等物(文献9を参照)のデ
ータとよく一致した。これら結果は、このグリセロール
残基の立体化学が通常の糖グリセロ脂質中に存在するの
と同じであることも証明している。
【0047】
【表2】表 II QM−IのHF加水分解により得られた糖脂質Glc2
acyl2 Gro及びその合成同等物についての 1H−
NMRデータ。このスペクトルは、CDCl3−CD3
OD(3:1)中で303Kで測定した。帰属は 1H−
及び13C−NMR一次元スペクトル法並びにDQF−C
OSY、TOCSY及びHMQCの二次元法により行っ
た。Glcr 及びGlcnrは、それぞれ還元側及び非還
元側グルコース残基を表わす。合成糖脂質についてのデ
ータは文献(9)から得た。 Glc2acyl2Gro 合成糖脂質 プロトン 化学シフト(3J H,H ) 化学シフト(3J H,H ) δ (Hz) δ (Hz) グリセロール Gro H-1 4.20 (6.6, 12.2) 4.20 (6.4, 12.1) 4.43 (3.4, 12.2) 4.43 (3.0, 12.1) Gro H-2 5.23 5.23 Gro H-3 3.64 (5.1, 10.8) 3.64 (5.3, 10.6) 3.83 (5.3, 10.9) 3.83 (5.8, 10.6) グルコース Glcr H-1 4.98 (3.5) 4.98 (3.6) Glcr H-2 3.59 (3.5, 9.8) 3.58 (3.6, 9.6) Glcr H-3 3.78 (8.9, 9.8) 3.78 Glcr H-4 3.45 (8.9, 9.7) 3.44 (9.2, 9.9) Glcr H-5 3.57 3.57 Glcr H-6 3.78 3.7-3.8 GlcnrH-1 4.95 (3.8) 4.95 (3.8) GlcnrH-2 3.45 (3.9, 9.6) 3.44 (3.8, 9.5) GlcnrH-3 3.70 (9.0, 9.6) 3.69 (9.2, 9.5) GlcnrH-4 3.33 (9.1, 9.8) 3.34 (9.2, 9.5) GlcnrH-5 3.88 3.88 GlcnrH-6 3.69 (6.1, 12.2) 3.70 (6.2, 12.4) 3.86 3.86
【0048】この糖脂質中の脂肪酸エステルは、主に
0.63/0.23/0.10/1.00のモル比で、
ヘキサデカン酸エステル、ヘキサデセン酸エステル、オ
クタデカン酸エステル、及びオクタデセン酸エステルか
ら構成されていた。この糖脂質部分の陽イオンモードF
AB−MS分析で、図5に示した分子イオンピークが示
された。この分子量の不均一性は、グリセロールの1位
及び2位における異なる脂肪酸の組み合わせでの置換に
よって説明される。例えば、m/z942におけるピー
クは1つのヘキサデカン酸と1つのオクタデセン酸を有
する糖脂質に相当するのに対して、m/z968におけ
るピークは2つのオクタデセン酸を含有する。
【0049】QM−IのHF加水分解物から水相中に抽
出された生成物をESI−MSにより分析した。陽イオ
ンモードでは、m/z277.2、439.3、60
1.2、763.4、925.4並びにm/z326.
2、488.3、650.4、812.4の2組のイオ
ンピークが認められた(図6)。前者の組はGlcn
ro(n=1〜5)のナトリウム付加物に帰属し、後者
の組はプロトン化された形のAlaGlcn Gro(n
=1〜4)に帰属した。陰イオンモードESI−MSで
は、依然としてリン酸基を保持している化合物の存在が
示されたので、この混合物を更にアルカリ性ホスファタ
ーゼで処理して残りのリン酸分を除去した。得られた脱
リン酸化生成物のESI−MS分析(陽イオンモード)
では、Glcn Gro(n=1〜5)のナトリウム付加
物の分子イオンピークだけが認められ、アラニン置換基
はもはや検出されなかった。このホスファターゼ処理
は、弱いアルカリ性条件下で行われたので、このアラニ
ン残基の消失は、それらがGlcn Groとエステル結
合で結合していたことを示唆する。この脱リン酸化生成
物を完全アセチル化したところ、溶媒系Bを用いる分取
TLCにより5種の化合物が単離された(分析用TLC
のパターンを図7に示す)。
【0050】これら単離された化合物は、 1H−NMR
スペクトルに基づいて、完全アセチル化されたGro、
GlcI (α1−2)Gro、GlcII(α1−2)G
lcI (α1−2)Gro、GlcIII (α1−2)G
lcII(α1−2)GlcI(α1−2)Gro、及び
GlcIV(α1−2)GlcIII (α1−2)GlcII
(α1−2)GlcI (α1−2)Groと同定された
(グルコシル残基は、グリセロールに結合したものから
非還元末端に向かって番号付けされている)。上記のE
SI−MSにおいて検出されたにも拘らず、Glc5
roの存在はその低含有量のためにTLCでは確認され
なかった。
【0051】これら生成物の 1H−NMRデータを表II
I に纏める。アノマープロトン及び他の環プロトンのカ
ップリング定数から、全てのグルコース残基がα−グル
コピラノシル配置であることが示された。GroH−2
のダウンフィールドシフトがGlcn Groの完全アセ
チル化で認められなかったが、これはGlc(α1−
2)Gro結合を示すものである。完全アセチル化Gl
3 GroのGlcI H−2及びGlcIIH−2のいず
れについても、ダウンフィールドシフトは認められなか
った。これは、Glcn Gro中のGlc(α1−2)
Glc結合を証明するものである。この残基間結合の位
置をHMBCにより更に確認した。かくして、完全アセ
チル化Glc2 Groにおいて考えられる残基間相互関
係は、GlcIIC−1とGlcI H−2の間、GlcII
H−1とGlcIC−2の間、GlcI C−1とGro
H−2の間、及びGlcI H−1とGroC−2の間に
認められた。
【0052】
【表3】表 III 完全アセチル化されたGro、GlcGro、Glc2
Gro、Glc3 Gro、Glc4 Groについての 1
H−NMRデータ。このスペクトルは、CDCl3 中で
303Kで測定した。帰属は 1H−及び13C−NMR一
次元スペクトル法、DQF−COSY、及びHMQCに
より行った。グルコシル残基は、グリセロールに結合し
たものから非還元末端に向かって番号付けされている。 プロトン 化学シフトδ(カップリング定数,Hz) Gro GlcGro Glc2Gro Gro H-1 4.16 (5.7, 11.9) 4.09 4.18 4.29 (4.1, 11.9) 4.27 4.28 Gro H-2 5.24 4.06 4.09 Gro H-3 4.16 (5.7, 11.9) 4.09 4.21 4.29 (4.1, 11.9) 4.27 4.27 GlcI H-1 5.31 (3.9) 5.21 (3.7) GlcI H-2 4.84 (3.8, 10.3) 3.75 (3.6, 9.9) GlcI H-3 5.47 (9.6, 10.1) 5.45 (9.4, 9.8) GlcI H-4 5.06 (9.8, 9.9) 4.98 (9.2, 10.3) GlcI H-5 4.20 4.21 GlcI H-6 4.17 4.05 4.23 (4.6, 12.4) 4.29 GlcIIH-1 5.16 (3.5) GlcIIH-2 4.87 (3.5, 10.4) GlcIIH-3 5.37 (9.5, 10.2) GlcIIH-4 5.07 (9.5, 10.2) GlcIIH-5 4.07 GlcIIH-6 4.16
【0053】
【表4】 表 III (続き) プロトン 化学シフトδ(カップリング定数,Hz) Glc3Gro Glc4Gro Gro H-1 4.18 4.09 4.38 4.43 Gro H-2 4.26 4.18 Gro H-3 4.17 4.24 4.33 4.30 GlcI H-1 5.33 (3.9) 5.34 (3.9) GlcI H-2 3.73 (3.9, 10.1) 3.93 (3.7, 9.9) GlcI H-3 5.45 (9.6, 9.6) 5.49 (9.4, 9.6) GlcI H-4 5.00 (9.6, 9.9) 5.04 (9.1, 9.4) GlcI H-5 4.26 4.27 GlcI H-6 4.06 4.11 GlcIIH-1 5.04 (3.2) 5.05 (3.0) GlcIIH-2 3.76 (3.2, 10.3) 3.70 (3.2, 10.3) GlcIIH-3 5.40 (9.6, 9.9) 5.33 GlcIIH-4 4.99 (9.6, 10.1) 5.00 (9.6, 9.9) GlcIIH-5 4.16 4.04 GlcIIH-6 4.07 4.18 GlcIII H-1 5.10 (3.7) 5.20 (3.4) GlcIII H-2 4.94 (3.7, 10.3) 3.76 (3.4, 9.9) GlcIII H-3 5.32 (9.4, 10.3) 5.35 GlcIII H-4 5.08 (9.4, 10.1) 5.01 (9.6, 10.0) GlcIII H-5 4.11 4.08 GlcIII H-6 4.18 4.17 GlcIV H-1 5.12 (3.9) GlcIV H-2 4.92 (3.6, 10.2) GlcIV H-3 5.31 GlcIV H-4 5.10 (9.6, 10.1) GlcIV H-5 4.00 GlcIV H-6 4.19
【0054】糖脂質とGlcn Gro部分の間の結合様
式を明らかにするために、脱アシル化したQM−IのN
MRスペクトルを調べた。13C−NMRスペクトルを図
8に示す。約5Hzのカップリング定数を有するδ6
7.38及び67.52のシグナルは、GroC−1及
びGroC−3に帰属する。そのダウンフィールドシフ
ト及び 2c,p について期待される値に対応するカップ
リング定数は、グリセロールの1位及び3位におけるホ
スホジエステル結合を示しているので、1,3−ホスホ
ジエステル結合ポリ(グリセロホスフェート)鎖の存在
を証明している。糖脂質領域についての 1H及び13C−
NMRデータを表IVに纏める。それら帰属は、DEPT
(135°)、TOCSY、NOESY、HMQC、及
びHMBCスペクトルにより、及び報告されたデータ
(文献16を参照)を参照することにより行った。観察
されたGlcnrC−6(約5Hz)及びGlcnrC−5
(約7Hz)のカップリング定数は、それぞれ 2c,p
及び 3c,p について期待される値と一致する。これ
は、明白に、非還元側グルコースの6位におけるホスホ
ジエステル結合を示している。これら結果から、このポ
リ(グリセロホスフェート)鎖が糖脂質部分の非還元側
グルコースの6位に結合していることが明らかになっ
た。
【0055】
【表5】表 IV 脱アシル化QM−I内の糖脂質領域のグリセロール及び
グルコース残基についての 1H−及び13C−NMRデー
タ。このスペクトルは、D2O中で303Kで測定し
た。帰属は 1H−及び13C−NMR一次元スペクトル法
並びにDQF−COSY、TOCSY、NOESY、H
MQC、及びHMBC、並びに文献(16)中のデータ
を参照することにより行った。Glcr は還元側のグル
コース残基を表わし、Glcnrは非還元側のグルコース
残基を表わす。 位 置 化学シフト(δ) 113 Gro 1 3.65 64.62 Gro 2 71.52 Gro 3 3.81 70.00 Glcr 1 5.11 97.15 Glcr 2 3.63 76.74 Glcr 3 3.76 72.55 Glcr 4 3.42 70.69 Glcr 5 3.54 72.55 Glcr 6 3.67 61.88 3.76 Glcnr1 5.04 97.40 Glcnr2 3.56 72.33 Glcnr3 3.73 73.80 Glcnr4 3.50 70.69 Glcnr5 3.97 72.01 Glcnr6 4.06 65.25
【0056】全データを考慮に入れると、QM−I、つ
まり E. hirae ATCC9790からのBOS40中の
主成分ではあるがヒト末梢全血細胞を用いた実験ではI
L−6誘導活性を有しない成分の化学構造は、図9に示
した通りであると判断された。
【0057】実施例2 QM−IのTNF誘導活性 QM−IをTHP−1(ヒト単球系細胞)培養系に加え
て、血清存在下及び血清非存在下でTNF誘導活性を調
べた。THP−1を培地(RPMI 1640)中で培
養し、細胞数が1×106/mlのTPH−1培養液中
に種々の濃度でQM−IまたはLPSを添加した。この
培養液を1%のウシ胎仔血清の存在下及び非存在下で、
更に37℃で24時間CO2インキュベーター中で培養
してから、培養上澄み液中に存在するTNF−αの量を
ELISA法により測定した。結果を表Vに示す。
【0058】
【表6】 表 V 血清存在下 添加物 QM−I LPS 添加物濃度(μg/ml) 0 0.1 1 10 0 0.01 0.1 1 TNF−α(pg/ml) 20 20 158 2262 20 144 768 1754血清非存在下 添加物 QM−I LPS 添加物濃度(μg/ml) 0 0.1 1 10 0 0.01 0.1 1 TNF−α(pg/ml) 20 20 1423 3326 20 20 20 20
【0059】QM−IのTNF誘導活性は、LPSの場
合とは逆に、血清の存在下で抑制されるが血清不存在下
において強くなる。
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【0065】
【発明の効果】本発明のリポタイコ酸は、従来報告され
ていない新規な構造を有する物質である。また、本発明
のリポタイコ酸は、TNF誘導活性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、BOS40及びBOS60のIL−6
誘導活性を示す。サンプルの用量はBOS40及びBO
S60については100及び10μg/mlであり、L
PSについては1000、100、及び10pg/ml
であった。データは2実験の平均値±標準偏差である。
血液ドナーはJYであった。
【図2】図2は、BOS40とBOS60からのQM−
A及びQM−IのIL−6誘導活性を示す。サンプルの
用量はQM−A及びQM−Iについては10及び1μg
/mlであり、LPSについては1000、100、及
び10pg/mlであった。データは2実験の平均値±
標準偏差である。血液ドナーはMHであった。
【図3】図3は、QM−IのHF加水分解物からの有機
相中に抽出された生成物のTLC分析を示す。TLCは
シリカゲルプレート(Merck Keiselgel 60 F254 Art. 5
715 )で溶媒系A;クロロホルム/メタノール/水(6
5/25/4,容量比)を用いて行った。生成物をアニ
スアルデヒド−硫酸試薬で可視化して、イメージスキャ
ナー(ScanJet IIcx, Hewlett Packard )により記録し
た。
【図4】図4は、Glc2 acyl2 GroのNOES
Yスペクトルの一部を示す。このスペクトルはクロロホ
ルム/メタノール(3:1)中で303Kで測定した。
混合時間は650分であった。
【図5】図5は、Glc2 acyl2 GroのFAB−
MS分析を示す。m−ニトロベンジルアルコールをマト
リックスとして用いた。
【図6】図6は、QM−IのHF加水分解物からの水相
中に抽出された生成物のESI−MS分析を示す。0.
1mg/ml溶液(20%2−プロパノール含有水中)
を0.3ml/hで連続的に注入した。
【図7】図7は、QM−IのHF加水分解物からの水相
中に抽出された生成物のTLC分析を示す。TLCはシ
リカゲルプレート(Merck Keiselgel 60 F254 Art. 571
5 )で溶媒系B;クロロホルム/メタノール/酢酸エチ
ル(100/4/6,容量比)を用いて行った。生成物
をアニスアルデヒド−硫酸試薬で可視化して、イメージ
スキャナー(ScanJet IIcx, Hewlett Packard )により
記録した。この方法によっては可視化されない完全アセ
チル化Groは、ヨード蒸気で検出した(データは示し
ていない)。
【図8】図8は、脱アシル化QM−Iの13C−NMRス
ペクトルを示す。このスペクトルは、D2 O中で303
Kで測定した。帰属は、DEPT(135°)、HMQ
C、HMBC、DQF−COSY、TOCSY、及びN
OESYにより行った。Glcnrは、糖脂質領域の非還
元側グルコースを意味する。
【図9】図9は、BOS40からのQM−Iの構造を示
す。グリセロール上のオリゴグルコシル置換基の一部
は、更にアラニンで置換され得る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造式(1): 【化1】 (式中、Xは各々独立に、H、Ala(Glc)mまた
    は(Glc)mを示し、ここでmは1〜5の自然数を示
    し;nは5〜42の自然数を示し;そして、CORは、
    脂肪酸残基を示す)を有することを特徴とするリポタイ
    コ酸。
  2. 【請求項2】 少なくとも1個のXがAla(Glc)
    mであることを特徴とする、請求項1に記載のリポタイ
    コ酸。
  3. 【請求項3】 Enterococcus 属由来であることを特徴
    とする、請求項1または2に記載のリポタイコ酸。
  4. 【請求項4】 Enterococcus hirae 由来であることを
    特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のリポタイコ
    酸。
  5. 【請求項5】 Enterococcus hirae ATCC9790
    由来であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記
    載のリポタイコ酸。
  6. 【請求項6】 リポタイコ酸産生菌を培養し、該菌を回
    収した後、疎水性相互作用を利用した分離法に付し、次
    いで、陽イオン交換作用を利用した分離法に付すること
    により得ることができることを特徴とする、請求項1か
    ら5の何れかに記載のリポタイコ酸。
  7. 【請求項7】 陽イオン交換作用を利用した分離法にお
    いて塩を含有する緩衝液を溶出液として使用することを
    特徴とする、請求項6に記載のリポタイコ酸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114099555A (zh) * 2021-11-11 2022-03-01 天津科技大学 一种植物乳杆菌脂磷壁酸及其在抑制淀粉样蛋白聚集中的应用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114099555A (zh) * 2021-11-11 2022-03-01 天津科技大学 一种植物乳杆菌脂磷壁酸及其在抑制淀粉样蛋白聚集中的应用
CN114099555B (zh) * 2021-11-11 2024-01-09 天津科技大学 一种植物乳杆菌脂磷壁酸及其在抑制淀粉样蛋白聚集中的应用

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