JPH10273545A - 自動車部品及びその製造方法 - Google Patents

自動車部品及びその製造方法

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JPH10273545A
JPH10273545A JP8016897A JP8016897A JPH10273545A JP H10273545 A JPH10273545 A JP H10273545A JP 8016897 A JP8016897 A JP 8016897A JP 8016897 A JP8016897 A JP 8016897A JP H10273545 A JPH10273545 A JP H10273545A
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JP
Japan
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weight
parts
plating
ethylene
automobile part
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Application number
JP8016897A
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English (en)
Inventor
Manabu Nomura
学 野村
Kaoru Wada
薫 和田
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP8016897A priority Critical patent/JPH10273545A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッキの密着強度が著しく高く、かつメッキ
密着強度のバラツキが少ない上、自動車の衝突時にシャ
ープエッジができにくく、安全性の良好なメッキされた
自動車部品を提供すること。 【解決手段】(A)ポリプロピレン系樹脂40〜85重
量部に対し、(B)熱可塑性エラストマー及び/又はメ
タロセン系触媒を用いて得られたエチレン/炭素数3以
上のα−オレフィン共重合体5〜40重量部、(C)酸
可溶無機粉体5〜40重量部、(D)銅害防止剤0〜2.
0重量部、(E)酸化防止剤0.01〜2.0重量部及び、
場合により(F)極性付与剤0.01〜5.0重量部を含有
する樹脂組成物からなる成形品に、メッキ処理を施した
自動車部品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメッキされた自動車
部品及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発
明はメッキの密着強度が著しく高く、かつメッキ密着強
度のバラツキが少ない上、自動車の衝突時にシャープエ
ッジができにくく、安全性の良好なメッキされた自動車
部品、及びこれを効率よく製造する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車部品においては、外装部品
を中心に、樹脂製品にメッキ処理を施した部品が多く使
用されている。そして、その材料としては、主としてA
BS樹脂,ポリカーボネート/ABS樹脂アロイ,ポリ
フェニレンエーテル/ポリスチレンアロイなどの非晶性
樹脂が用いられている。一方、メッキ処理が施されてい
ない部品には、成形性,物性,コストなどの面から、主
としてポリプロピレン系樹脂が用いられている。従来よ
り、メッキ部品にも、コストや成形性などの面から、ポ
リプロピレン系樹脂を用いたいとの要望が強かったが、
ポリプロピレン系樹脂では、メッキの密着性が弱く、使
用できないのが実状であった。また、近年、安全性の問
題から、自動車が衝突した場合に、従来のABS樹脂や
ポリフェニレンエーテル/ポリスチレンアロイ製品で
は、シャープエッジ(鋭利な破断面)ができやすく、危
険であることが分かってきた。また、薄い製品や成形時
の流動距離の長い製品では、これらの樹脂は流動性が低
いために、高圧,高速による金型への充填が必要であ
り、この場合、内部のドメインが配向し、メッキ性が場
所により著しく低くなり、その結果、メッキ強度のバラ
ツキが生じるなどの問題が指摘されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、メッキの密着強度が著しく高く、かつメッキ
密着強度のバラツキが少ない上、自動車の衝突時にシャ
ープエッジができにくく、安全性の良好な、ポリプロピ
レン系樹脂を主成分とするメッキされた自動車部品を提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有するメッキされた自動車部品を開発すべ
く鋭意研究を重ねた結果、ポリプロピレン系樹脂を主成
分とする特定の組成の樹脂組成物からなる成形品に、メ
ッキ処理を施すことにより、その目的を達成しうること
を見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成した
ものである。すなわち、本発明は(1)(A)ポリプロ
ピレン系樹脂40〜85重量部に対し、(B)熱可塑性
エラストマー及び/又はメタロセン系触媒を用いて得ら
れたエチレン/炭素数3以上のα−オレフィン共重合体
5〜40重量部、(C)酸可溶無機粉体5〜40重量
部、(D)銅害防止剤0〜2.0重量部及び(E)酸化防
止剤0.01〜2.0重量部を含有する樹脂組成物からなる
成形品に、メッキ処理を施したことを特徴とする自動車
部品(以下、自動車部品Iと称す。)、及び(2)上記
組成に、さらに(F)極性付与剤0.01〜5.0重量部を
含有する樹脂組成物からなる成形品に、メッキ処理を施
したことを特徴とする自動車部品(以下、自動車部品II
と称す。)を提供するものである。また、前記(1)の
自動車部品Iは、(1)に記載された成形品に、エッ
チング工程,極性付与工程,触媒担持工程,無電
解銅メッキ又は無電解ニッケルメッキ工程及び電気メ
ッキ工程を順次施すか、又はエッチング工程,極性
付与工程,触媒担持工程及び電気メッキ工程を順次
施してメッキ処理することにより、製造することかでき
る。さらに、前記(2)の自動車部品IIは、(2)に記
載された成形品に、エッチング工程,触媒担持工
程,無電解銅メッキ又は無電解ニッケルメッキ工程及
び電気メッキ工程を順次施すか、又はエッチング工
程,触媒担持工程及び電気メッキ工程を順次施して
メッキ処理することにより、製造することかできる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の自動車部品I及びIIにお
ける(A)成分のポリプロピレン系樹脂としては、特に
制限はなく、様々なものを用いることができる。例えば
結晶性を有するアイソタクチックプロピレン重合体,エ
チレン単位の含有量の少ないプロピレン−エチレンラン
ダム共重合体,プロピレン単独重合体からなるホモ部と
エチレン単位の含有量の比較的多いエチレン−プロピレ
ンランダム共重合体からなる共重合部とから構成された
プロピレン−エチレンブロック共重合体、さらには前記
プロピレン−エチレンブロック共重合体における各ホモ
部又は共重合部が、さらにブテン−1などのα−オレフ
ィンを共重合したものからなる結晶性のプロピレン−エ
チレン−α−オレフィン共重合体などが挙げられる。こ
れらポリプロピレン系樹脂の中で、特にメルトインデッ
クス(MI:230℃,2.16kgf)が3〜60g/
10分の範囲にあり、かつエチレン単位の含有量が5重
量%以上のプロピレン−エチレンブロック又はランダム
共重合体が特に好適である。このMIが3g/10分未
満では成形性が不充分となるおそれあり、一方60g/
10分を超えると耐衝撃性が低下する傾向が見られる。
またエチレン単位の含有量が5重量%未満では満足する
耐衝撃強さが得られにくい。耐衝撃強さなどの面から、
このエチレン単位含有量は、特に8〜20重量%の範囲
が好ましい。この(A)成分のポリプロピレン系樹脂は
一種用いてもよく、二種以上を組合せて用いてもよい。
【0006】また、(B)成分のうちの熱可塑性エラス
トマーとしては、特に制限はなく、従来公知のものを用
いることができる。このようなものとしては、例えばポ
リスルフィドゴム,チオコールゴム,アクリルゴム,ウ
レタンゴム,エピクロロヒドリンゴム,塩素化ゴム,ス
チレン−ブチルアクリレートゴム、あるいはエチレン−
メチルメタクリレート−グリシジルメタクリレート共重
合体ゴム,エチレン−メチルメタクリレート−無水マレ
イン酸共重合体ゴム等のエチレン−極性ビニルモノマー
共重合体ゴム、天然ゴム,ポリブタジエン,ポリイソプ
レン,ポリイソブチレン,ネオプレン,シリコーンゴ
ム,スチレン−ブタジエンブロック共重合体ゴム(SB
R),スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体(SBS),水素添加スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体(SEBS),スチレン−イソプレ
ンブロック共重合体(SIR),スチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体(SIS),水素添加スチ
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SEP
S),エチレンプロピレンゴム(EPR),エチレンプ
ロピレンジエンゴム(EPDM),エチレンブチレンゴ
ム(EBM)など、及びこれらを変性したゴムなどが挙
げられる。これらの中で、特にEPR,EPDM,EB
M,SEBS及びSEPSが好適である。これらの熱可
塑性エラストマーは一種用いてもよく、二種以上を組合
せて用いてもよい。
【0007】一方、(B)成分のうちのメタロセン系触
媒を用いて得られたエチレン/炭素数3以上のα−オレ
フィン共重合体としては、シングルサイト触媒であるメ
タロセン系触媒及びアルミミノキサンなどの助触媒の存
在下に、エチレンと、炭素数3以上のα−オレフィン、
例えばプロピレン,ブテン−1,ペンテン−1,ヘキセ
ン−1,オクテン−1,デセン−1,ドデセン−1など
の少なくとも一種とを共重合させて得られたものを挙げ
ることができる。これらの中で、α−オレフィンの炭素
数が4〜10、密度が0.850〜0.910g/cm3
好ましくは0.850〜0.890g/cm3 の範囲にある
エチレン−α−オレフィン共重合体が特に好適である。
このようなエチレン−α−オレフィン共重合体は、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定で
の分子量分布を表す重量平均分子量/数平均分子量(M
w/Mn)比が、通常1.8〜3.0、好ましくは2.0〜2.
5であって、コモノマー分岐数が1000炭素中、通常
20個以上、好ましくは35個以上である。また、ヘキ
サン可溶分の含有量H(重量%)が、通常、式 logH≦30.9−34.3d 〔d=密度(g/c
3 )〕 を満足するとともに、メルトインデックス(MI)が、
通常0.1〜50g/10分(190℃,2.16kgf)
の範囲にあり、ショアA硬度が75〜95程度、ショア
D硬度が25〜45程度である。
【0008】このような性状を有するエチレン−α−オ
レフィン共重合体は、(A)成分のポリプロピレン系樹
脂との相溶性が高い。また、低温脆化温度が約−70℃
以下であり、ガラス転移温度も−45℃以下であって、
これより高い温度であれば、硬度や耐衝撃性などの物性
変化が小さく、低温用途に最適な温度特性を有してい
る。さらに、メッキ性を向上させる効果も有している。
このメタロセン系触媒を用いて得られたエチレン/炭素
数3以上のα−オレフィン共重合体は一種用いてもよ
く、二種以上を組合せて用いてもよい。また、このもの
一種以上と前記熱可塑性エラストマー一種以上とを組合
わせて用いてもよい。さらに、(C)成分の酸可溶無機
粉体としては、特に制限はなく、従来プラスチックの無
機フィラーとして用いられているものの中から、酸可溶
性のものを適宜選択して用いることができる。このよう
なものとしては、例えば炭酸カルシウム,炭酸マグネシ
ウム,水酸化マグネシウム,塩基性マグネシウムオキシ
サルフェートなどの粉体が挙げられる。この酸可溶無機
粉体の形状については特に制限はないが、平均粒子径0.
05〜20μm程度のものが好ましい。
【0009】これらの中で、BET比表面が20000
〜150000cm2 /gの範囲にある炭酸カルシウム
が好ましい。このBET比表面積が20000cm2
g未満では耐衝撃性が低下するおそれがあり、また15
0000cm2 /gを超えると分散不良が生じ、メッキ
外観が悪くなる傾向が見られる。耐衝撃性及び分散性な
どの面から、特に好ましいBET比表面積は、3500
0〜120000cm 2 /gの範囲である。炭酸カルシ
ウムとしては特に制限はなく、沈降性炭酸カルシウム,
重質炭酸カルシウム,軽質炭酸カルシウムなど、いずれ
も用いることができる。この酸可溶無機粉体は、一種用
いてもよく、二種以上を組合せて用いてもよい。本発明
の自動車部品I及びIIにおいて、所望により用いられる
(D)成分の銅害防止剤としては、特に制限はなく、従
来公知のもの、例えばシュウ酸誘導体,サリチル酸誘導
体,ヒドラジン誘導体などが用いられる。具体的には、
3-(N-サリチロイル)アミノ-1,2,4-トリアゾール、デ
カメチレンカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド、N,N-
ビス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロ
ピオニル]ヒドラジン、イソフタル酸ビス(2-フェノキ
シプロピオニルヒドラジド)、N-ホルミル-N'-サリシロ
イルヒドラジン、2,2-オキザミドビス-[エチル-3-(3,5
-ジ-t-ブチル-4-ハイドロオキシフェニル)プロピオネ
ート]、オキザリル−ビス−ベンジリデン−ヒドラジド
などが挙げられる。この(D)成分の銅害防止剤は一種
用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0010】また、(F)成分の酸化防止剤としては、
特に制限はなく、従来公知のもの、例えばフェノール
系,リン系,硫黄系のものなどが用いられる。ここで、
フェノール系酸化防止剤としては、例えば2,6−ジ−
t−ブチル−4−メチルフェノール,n−オクタデシル
−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート,ペンタエリスリチル−テトラキ
ス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕,2−t−ブチル−6−(3
−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)
−4−メチルフェニルアクリレート,2−〔1−(2−
ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エチ
ル〕−4,6−ジ−t−ペンチルフェニルアクリレー
ト,トリエチレングリコール−ビス−〔3−(3−t−
ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕,1,6−ヘキサンジオール−ビス−〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕,3,9−ビス〔1,1−ジ−メチル
−2−〔β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル〕−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカ
ン,1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン,トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレート,トリス(4−t−
ブチル−2,6−ジ−メチル−3−ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレートなどが挙げられる。
【0011】また、リン系酸化防止剤としては、例えば
トリス(ノニルフェニル)フォスファイト,トリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト,
ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリス
リトール−ジ−フォスファイト,ビス(2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール
−ジ−フォスファイト,ビス(2,4,6−トリ−t−
ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−フォスフ
ァイト,メチレンビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)オクチルフォスファイト,テトラキス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン−ジ
−フォスフォナイト,テトラキス(2,4−ジ−t−ブ
チル−5−メチルフェニル)−4,4’−ビフェニレン
−ジ−フォスフォナイトなどが挙げられる。
【0012】さらに、硫黄系酸化防止剤としては、例え
ば、ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチ
オジプロピオネート,ジステアリルチオジプロピオネー
ト,グリセリントリブチルチオプロピオネート、グリセ
リントリオクチルチオプロピオネート、グリセリントリ
ラウリルチオプロピオネート、グリセリントリステアリ
ルチオプロピオネート、トリメチロールエタントリブチ
ルチオプロピオネート、トリメチロールエタントリオク
チルチオプロピオネート、トリメチロールエタントリラ
ウリルチオプロピオネート、トリメチロールエタントリ
ステアリルチオプロピオネート、ペンタエリスリトール
テトラブチルチオプロピオネート、ペンタエリスリトー
ルテトラオクチルチオプロピオネート、ペンタエリスリ
トールテトララウリルチオプロピオネート、ペンタエリ
スリトールテトラステアリルチオプロピオネートなどが
挙げられる。この(E)成分の酸化防止剤は一種用いて
もよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0013】次に、本発明の自動車部品IIにおいて用い
られる(F)成分の極性付与剤は、後述のメッキ処理時
における極性付与工程を省き、操作を簡略化するための
ものである。この極性付与剤としては、+の極性を付与
しうるものであればよく、特に制限はないが、例えばカ
チオン系帯電防止剤やカチオン系界面活性剤を好ましく
挙げることができる。このカチオン系帯電防止剤やカチ
オン系界面活性剤としては、従来公知のもの、例えばア
ミン塩や四級アンモニウム塩などを用いることができ
る。前記アミン塩としては、一級,二級及び三級の高級
アルキルアミン類を酸で中和することにより得ることの
できる脂肪族アミン塩を挙げることができる。また、四
級アンモニウム塩としては、芳香族四級アンモニウム
塩,脂肪族四級アンモニウム塩,複素環四級アンモニウ
ム塩などを挙げることができる。この芳香族四級アンモ
ニウム塩の例としては、ベンザルコニウム塩,硫化ベン
ゼトニウム塩などを挙げることができ、脂肪族四級アン
モニウム塩の例としては、アルキルトリメチルアンモニ
ウム塩,ジアルキルジメチルアンモニウム塩,アルキル
ジメチルベンジルアンモニウム塩などを挙げることがで
きる。また、複素環四級アンモニウム塩としては、アル
キルピリジニウム塩,イミダゾリニウム塩,アルキルイ
ソキノリニウム塩,ジアルキルモルホリニウム塩などが
挙げることができる。さらには、これら以外にも、前記
四級アンモニウム塩としては、四級アンモニウムクロラ
イド,四級アンモニウムサルフェート,四級アンモニウ
ムニトレートなどを挙げることができる。これらの中
で、メッキ付着性の向上効果に優れる点から、脂肪族四
級アンモニウム塩が好適である。この(F)成分の極性
付与剤は一種用いてもよく、二種以上を組み合わせて用
いてもよい。
【0014】本発明の自動車部品Iにおける各成分の含
有割合は、(A)成分40〜85重量部に対し、(B)
成分が5〜40重量部、(C)成分が5〜40重量部、
(D)成分が0〜2.0重量部及び(E)成分が0.01〜
2.0重量部の範囲である。(A)成分の含有割合が、前
記範囲より少ないと成形性に劣り、前記範囲より多い
と、メッキ性が低下する。また、(B)成分の含有割合
が5重量部未満では耐衝撃性が不足し、40重量部を超
えると成形性が低下する。さらに、(C)成分の含有割
合が5重量部未満ではメッキの密着強度が不足し、40
重量部を超えると成形性が低下する。成形性,メッキ
性,メッキの密着強度,耐衝撃性のバランスなどの面か
ら、各成分の好ましい含有割合は、(A)成分40〜8
5重量部に対し、(B)成分が10〜35重量部及び
(C)成分が10〜30重量部の範囲である。さらに、
(D)成分の含有割合が2.0重量部を超えるとその量の
割には効果の向上がみられず、むしろブリードが激しく
なる。この銅害防止剤を含有させる場合は、その割合は
効果の点から0.01〜2.0重量部の範囲が好ましい。
【0015】この銅害防止剤は、後述のメッキ処理にお
いて、無電解銅メッキ処理を施す場合に、含有させるの
が特に有利である。また、(E)成分の含有割合が0.0
1重量部未満では、酸化防止効果が充分に発揮されず、
また2.0重量部超えるとその量の割には効果の向上がみ
られず、むしろ他の物性が低下するおそれがある上、非
経済的である。酸化防止効果、他の物性及び経済性など
の面から、この(E)成分の含有割合は、0.05〜1.5
重量部の範囲が好ましい。一方、本発明の自動車部品II
における各成分の含有割合については、(A)成分40
〜85重量部に対し、前記自動車部品Iの場合と同様の
割合で、(B)成分,(C)成分,(D)成分及び
(E)成分を含有するとともに、さらに(F)成分0.0
1〜5.0重量部を含有する。この(F)成分の含有割合
が0.01重量部未満では極性付与効果が不充分であっ
て、メッキ処理において極性付与工程が必要となり、本
発明の目的が達せられず、一方5.0重量部を超えるとそ
の量の割には極性付与効果の向上がみられず、むしろ他
の物性が低下する上、非経済的である。極性付与効果、
他の物性及び経済性などの面から、この(F)成分の好
ましい含有割合は、0.02〜3.0重量部の範囲である。
【0016】本発明の自動車部品Iは、前記(A)成
分,(B)成分,(C)成分,(D)成分及び(E)成
分を、それぞれ前記割合で含有する樹脂組成物(以下、
樹脂組成物Iと称す。)からなる成形品に、メッキ処理
を施したものであり、一方、本発明の自動車部品IIは、
前記(A)成分,(B)成分,(C)成分,(D)成
分,(E)成分及び(F)成分を、それぞれ前記の割合
で含有する樹脂組成物(以下、樹脂組成物IIと称す。)
からなる成形品に、メッキ処理を施したものである。上
記樹脂組成物I及びIIには、本発明の目的がそこなわれ
ない範囲で、必要に応じ、公知の各種添加成分、例えば
光安定剤,紫外線吸収剤,熱安定剤,難燃剤,難燃助
剤,難滑剤,各種フィラー,強化材,顔料などの添加剤
を含有させてもよく、また他の熱可塑性樹脂、例えばポ
リ塩化ビニル系樹脂,ポリアミド系樹脂,ポリイミド系
樹脂,ポリエステル系樹脂,ポリカーボネート系樹脂,
ポリアセタール系樹脂,ポリ芳香族エーテルケトン系樹
脂,ポリフェニレンエーテル系樹脂,ポリフェニレンス
ルフィド系樹脂,スチレン系樹脂,ポリ芳香族エステル
系樹脂,ポリスルホン系樹脂,アクリレート系樹脂,ポ
リプロピレン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂などを
含有させてもよい。
【0017】この樹脂組成物I,IIの調製方法について
は特に制限はなく、従来公知の方法、例えば必須成分及
び所望に応じて用いられる各種添加成分を、V型ブレン
ダー,リボンブレンダー,ヘンシェルミキサーなどの混
合機により混合する方法、又は押出機,ミキシングロー
ル,バンバリーミキサー,ニーダなどの混練機により混
練する方法、あるいは混合機と混練機を組み合わせて、
混合・混練する方法を用いることができる。この樹脂組
成物I及びIIは、温度−30℃におけるアイゾット(ノ
ッチ付)衝撃強さ(JIS K7110に準拠して測
定)が5kJ/m2 以上、特に8kJ/m2 以上のもの
が好適である。
【0018】このようにして得られた樹脂組成物I及び
IIの成形方法としては特に制限はなく、従来公知の方
法、例えば押出成形,射出成形,ブロー成形,真空成形
などの中から成形品の用途に応じて適宜選択して用いる
ことができる。成形品のメッキ処理については特に制限
はなく、従来プラスチックのメッキ処理において慣用さ
れている方法を採用することができるが、例えば自動車
部品Iにおいては、エッチング工程,極性付与工
程,触媒担持工程,無電解銅メッキ又は無電解ニッ
ケルメッキ工程を経て、電気メッキする工程からなるメ
ッキ処理、あるいはエッチング工程,極性付与工
程,触媒担持工程を経て、直接電気メッキする工程か
らなるメッキ処理が好ましい。一方、自動車部品IIにお
いては、エッチング工程,触媒担持工程,無電解
銅メッキ又は無電解ニッケルメッキ工程を経て、電気メ
ッキする工程からなるメッキ処理、あるいはエッチン
グ工程,触媒担持工程を経て、直接電気メッキする工
程からなるメッキ処理が好ましい。
【0019】次に、本発明の方法によるメッキ処理につ
いて説明する。本発明の方法による自動車部品Iの製造
においては、前記樹脂組成物Iからなる成形品に対し、
(1)エッチング工程,極性付与工程,触媒担持
工程,無電解銅メッキ又は無電解ニッケルメッキ工程
及び電気メッキ工程、又は(2)エッチング工程,
極性付与工程,触媒担持工程及び電気メッキ工程
を順次施すことにより、メッキ処理が行われる。このメ
ッキ処理において、エッチング工程は、成形品表面にア
ンカーホールを形成する工程であって、エッチング方法
については特に制限はなく、従来、プラスチック成形体
のメッキ処理において慣用されている方法を用いること
ができる。エッチング剤としては、例えば重クロム酸,
重クロム酸/硫酸混液,クロム酸,クロム酸/硫酸混
液,トリクロロエタン,トリクロロエチレン,キシレン
などが用いられる。エッチング処理後は、成形品表面に
残存するエッチング剤を、中和や洗浄などにより除去す
る。
【0020】また、極性付与工程は、このようにしてエ
ッチング処理が施された成形品表面に、電荷を付与する
ために、極性をもつ化合物で処理する工程である。この
処理剤としては、例えばアルキルスルホン酸,α−オレ
フィンスルホン酸,アルキルベンゼンスルホン酸,アル
キルナフタレンスルホン酸,アルキルエーテルスルホン
酸,アルキルフェニルエーテルスルホン酸,アルキルジ
フェニルエーテルスルホン酸,スルホコハク酸,ジアル
キルスルホコハク酸,メチルタウリン酸,β−ナフタレ
ンスルホン酸−ホルマリン縮合物などのリチウム,ナト
リウム,カリウムなどの塩、あるいはポリアクリル酸,
ポリビニルスルホン酸,ポリメタクリル酸,ポリスチレ
ンスルホン酸及びこれらの塩、ポリヒドロキシエチルメ
タクリレート,ポリビニルアルコール,ポリビニルアル
コール共重合体,ポリ酢酸ビニルの部分ケン化物,酢酸
ビニル共重合体の部分ケン化物,ポリエチレンイミン,
ポリエチレンオキシド,ポリプロピレンオキシド,ポリ
エチレンオキシド−ポリプロピレンオキシド共重合体,
ポリビニルメチルエーテル,ポリビニルメチルエーテル
共重合体,ポリN−ビニルピロリドン,ポリオキサゾリ
ン,ポリアクリルアミド,ポリアクリルアミド共重体な
どの水溶液が好ましく挙げられる。これらの中で、ポリ
エチレンイミンやポリアクリルアミドなどの高分子アミ
ン水溶液が特に好適である。これらの水溶液は一種用い
てもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0021】処理条件については特に制限はないが、室
温〜60℃の範囲の温度において、1〜10分間程度処
理するのが好ましい。次に、触媒担持工程は、前記
(1)のメッキ処理においては、無電解銅メッキ又は無
電解ニッケルメッキを進行させるための工程であり、前
記(2)のメッキ処理においては、電気メッキを進行さ
せるための工程である。この触媒担持方法については特
に制限はなく、従来、プラスチック成形体のメッキ処理
において慣用されている方法を用いることができる。例
えば次工程で無電解銅メッキ又は無電解ニッケルメッキ
を行う場合には〔前記(1)のメッキ処理〕、一般に、
(イ)触媒粒子として負電荷をもつ塩化第一スズと塩化
パラジウムのコロイドを用い、まずキャタライジングに
より、上記工程で極性が付与された成形品表面にスズと
パラジウムのコロイド物質を析出させ、次いでアクセレ
ーションにより、スズを離脱させ、パラジウムのみを残
すことによって、無電解銅又はニッケルメッキ用触媒
(金属触媒)を担持する方法、あるいは、センシタイジ
ング(感応性付与処理)、例えば塩化第一スズ溶液に、
上記工程で極性が付与された成形品を浸漬させて、成形
品表面に還元力のあるイオン性スズを吸着させる処理を
行ったのち、アクチベーション、例えば塩化パラジウム
溶液にこの成形品を浸漬して、上記スズの作用でパラジ
ウムを析出させる方法が用いられている。
【0022】一方、次工程で直接電気メッキを行なう場
合には〔前記(2)のメッキ処理〕、一般に、(ロ)触
媒粒子として負電荷をもつ塩化第一スズと塩化パラジウ
ムのコロイドを用い、まずキャタライジングにより、上
記工程で極性が付与された成形品の表面にスズとパラジ
ウムのコロイド物質を析出させ、次いでスズを銅に置換
させる方法が用いられる。さらに、前記(1)のメッキ
処理において施される無電解銅メッキ又は無電解ニッケ
ルメッキ工程は、上記触媒担持工程において、(イ)の
方法で処理された成形品の表面に、銅イオン又はニッケ
ルイオンを還元析出させ、銅又はニッケル被膜を形成さ
せる工程である。この無電解銅メッキ又は無電解ニッケ
ルメッキ方法については特に制限はなく、従来、プラス
チック成形体のメッキ処理において慣用されている方法
を用いることができる。例えば10〜50℃程度の還元
剤を含有する銅塩又はニッケル塩水溶液に、上記工程の
(イ)の方法で得られた成形品を2〜20分間程度浸漬
することにより、その表面に銅メッキ又はニッケルメッ
キ被膜を形成することができる。
【0023】最後に、電気メッキ工程は、前記(1)の
メッキ処理においては、上記工程で設けられた成形品表
面の無電解銅メッキ被膜又は無電解ニッケルメッキ被膜
の上に電気メッキを行う工程であり、一方、前記(2)
のメッキ処理においては、触媒担持工程において、
(ロ)の方法で処理され成形品の表面に電気メッキを行
う工程である。この電気メッキ方法については特に制限
はなく、従来、プラスチック成形体のメッキ処理におい
て慣用されている方法を用いることができる。メッキの
種類としては特に制限はなく、自動車部品の用途に応じ
て適宜選択すればよい。この電気メッキにより、単一の
金属被膜、あるいは複数の金属による多層被膜を設ける
ことができるが、一般には最上層の被膜をクロムとする
もの、例えば銅・ニッケル・クロムからなる多層被膜を
設けることが多い。
【0024】次に、本発明の方法による自動車部品IIの
製造においては、前記樹脂組成物IIからなる成形品に対
し、(1)エッチング工程,触媒担持工程,無電
解銅メッキ又は無電解ニッケルメッキ工程及び電気メ
ッキ工程、又は(2)エッチング工程,触媒担持工
程及び電気メッキ工程を順次施すことにより、メッキ
処理が行われる。すなわち、このメッキ処理は、前記自
動車部品Iのメッキ処理において、極性付与工程を省略
した以外は、自動車部品Iの場合と全く同様の方法で行
うことができる。極性付与工程を省略したのは、成形品
自体がすでに極性を有しているからである。このように
して、メッキ処理された本発明の自動車部品I及IIが得
られる。本発明における自動車部品としては、特に制限
はなく、バンパー,バンパーコーナー,エアダムスカー
ト,バンパーモール,スポイラー,ホイールキャップ,
フェンダー,ランプハウジング,ラジエターグリル,ド
アハンドルなどの外装部品やエンジンカバー,バッテリ
ーカバーなどがあり、これらは一般に射出成形によって
成形される。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実験例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるのではない。 例1 MIが8g/10分(230℃,2.16kgf)で、エ
チレン単位含有量が12重量%のプロピレン−エチレン
ブロック共重合体60重量部、ムーニー粘度〔ML1+4
(100℃)〕が70で、プロピレン単位含有量が65
重量%のEPR20重量部、酸可溶無機粉体である炭酸
カルシウム粉体(BET比表面積100000cm2
g)20重量部、銅害防止剤(融点65℃以上の白色粉
末,旭電化工業(株)製,商品名:アデカスタブZS−
27)0.2重量部、酸化防止剤(住友化学工業(株)
製,商品名:スミライザーTPD「イオウ系」)0.1重
量部をドライブレンドしたのち、二軸混練機にて溶融混
練し、ペレットを得た。次いで、このペレットを用い、
射出成形にて140×140×3mmの平板を成形し
た。
【0026】次に、この平板を重クロム酸−硫酸混合液
によりエッチング処理し、水洗、中和後、水溶性高分子
アミンにより、表面に+の極性基を付与した。次いで、
触媒として第一スズ・塩化パラジウムのコロイド粒子を
吸着、担持させたのち、アクセレータとして、パラジウ
ムを還元させて金属パラジウムを析出させ、さらに無電
解ニッケルメッキを施した。続いて、銅,ニッケル,ク
ロムの順で電気メッキを施した。得られたメッキ品につ
いて、下記の方法に従って評価した。その結果を第1表
に示す。 <メッキ品の評価> (1)メッキの密着強度(ピーリング強度) 180°剥離テストにて測定した(カッターにて、メッ
キ面に、巾10mmの切り込みを入れた後、180°剥
離テストを行い、荷重測定を行った(単位:kg/cm
2 ))。 (2)メッキ外観 目視観察により、メッキ外観を評価した。
【0027】(3)メッキ前の材料の衝撃強さ JIS K7110に準拠し、−30℃ノッチ付アイゾ
ット衝撃強さを測定した。 (4)メッキプレートの衝撃強さ 受皿:50mmφ,撃芯:0.5インチ,荷重3.8kg,
衝撃速度7m/秒のハイレートインパクトの条件にて、
以下の基準で評価した。 ○:延性破壊、×:脆性破壊でシャープなエッジが形成 例2 例1において、さらにカチオン系界面活性剤(日本樹脂
社製、商品名:エレガン264)0.5重量部を用いた以
外は、例1と同様にしてペレットを得たのち、平板を成
形した。次に、この平板を重クロム酸−硫酸混合液によ
りエッチング処理し、水洗、中和後、触媒として第一ス
ズ・塩化パラジウムのコロイド粒子を吸着、担持させた
のち、アクセレータとしてパラジウムを還元させて金属
パラジウム析出させ、さらに無電解ニッケルメッキを施
した。続いて、銅,ニッケル,クロムの順で電気メッキ
を施した。得られたメッキ品について、例1と同様にし
て評価した。結果を第1表に示す。
【0028】例3 例1において、高分子アミンにより、表面に+の極性基
を付与しなかったこと以外は、例1と同様にしてメッキ
品を作製し、評価した。その結果を第1表に示す。 例4 例2において、酸可溶無機粉体である炭酸カルシウム粉
体の代わりに、タルクを用いた以外は、例2と同様にし
てメッキを作製し、評価した。その結果を第1表に示
す。 例5 例2において、プロピレン−エチレン共重合体を、MI
が80g/10分(230℃,2.16kgf)で、エチ
レン単位含有量が3重量%のプロピレン−エチレン共重
合体に変えた以外は、例2と同様にして、メッキ品を作
製し、評価した。結果を第1表に示す。 例6 例2において、EPRを用いなかったこと以外は、例2
と同様にして、メッキ品を作製し、評価した。その結果
を第1表に示す。
【0029】例7 例2において、酸可溶無機粉体として、BET比表面積
15000cm2 /gの炭酸カルシウム粉体を用いた以
外は、例2と同様にしてメッキ品を作製し、評価した。
結果を第1表に示す。 例8 MIが5g/10分(230℃,2.16kgf)で、エ
チレン単位含有量が10重量%のプロピレン−エチレン
共重合体60重量部、密度が0.87g/cm3、MIが
4g/10分(190℃,2.16kgf)、オクテン−
1単位含有量が24重量%のメタロセン系触媒を用いて
得られたエチレン/オクテン−1共重合体(ダウ・ケミ
カル社製,商品名 ENGAGE EG8200)15
重量部、酸可溶無機粉体である炭酸カルシウム粉体(B
ET比表面積120000cm2/g)25重量部、カ
チオン系界面活性剤(日本油脂社製,商品名:エレガン
264)0.3重量部、銅害防止剤(融点65℃以上の白
色粉末,旭電化工業(株)製,商品名:アデカスタブZ
S−27)0.2重量部及び酸化防止剤(住友化学工業
(株)製,商品名:スミライザーTPD「イオウ系」)
0.1重量部をドライブレンド後、二軸混練機にて混練
し、ペレット得た。次いで、この、ペレットを用い、射
出成形にて140×140×3mmの平板を成形した。
【0030】次に、この平板を重クロム酸−硫酸混合液
によりエッチング処理し、水洗、中和後、触媒として、
第一スズ・塩化パラジウムのコロイド粒子を吸着、担持
させた。その後、スズを銅に置換させたのち、無電解ニ
ッケルメッキを施さず、直接電気メッキを施した。得ら
れたメッキ品について、例1と同様にして評価した。結
果を第1表に示す。
【0031】
【表1】
【0032】例9 MIが10g/10分(230℃,2.16kgf)で、
エチレン単位含有量が12重量%のプロピレン−エチレ
ンブロック共重合体60重量部、ムーニー粘度〔ML
1+4 (100℃)〕が52のSEBS25重量部、酸可
溶無機粉体である炭酸カルシウム粉体(BET比表面積
80000cm2 /g)15重量部、カチオン系界面活
性剤(日本油脂社製、商品名:エレガン264)0.3重
量部、銅害防止剤(融点65℃以上の白色粉末,旭電化
工業(株)製,商品名:アデカスタブZS−27)0.2
重量部及び酸化防止剤(住友化学工業(株)製,商品
名:スミライザーTPD「イオウ系」)0.1重量部をド
ライブレンド後、二軸混練機にて溶融混練し、ペレット
を得た。次いで、このペレットを用い、射出成形にて図
1に示すエアダムスカートを成形した。次に、この成形
品を重クロム酸−硫酸混合液によりエッチング処理し、
水洗、中和後、触媒として第一スズ・塩化パラジウムの
コロイド粒子を吸着、担持させたのち、アクセレータと
して、パラジウムを還元させて金属パラジウムを析出さ
せ、さらに無電解ニッケルメッキを施した。続いて、
銅,ニッケル,クロムの順で電気メッキを施した。得ら
れたメッキ品について、下記の方法に従って評価した。
その結果を第2表に示す。
【0033】<メッキ品の評価> (1)製品の各部のメッキ密着強度(ピーリング強
度):180°剥離テスト (2)製品の各部の衝撃強さ:ゲート近傍,中央端近
傍,末端近傍の3ヶ所について、荷重3.8kg、衝撃速
度10m/秒のハイレートインパクトの条件にて、以下
の基準で評価した。 ○:延性破壊、×:脆性破壊 例10 例9において、酸可溶無機粉体である炭酸カルシウム粉
体を用いなかったこと以外は、例9と同様にしてメッキ
製品を作製し、評価した。結果を第2表に示す。 例11 メッキ仕様のABS樹脂を用い、射出成形にて例9と同
様の成形品を作製したのち、通常のABS樹脂メッキラ
インにてメッキ処理を施し、例9と同様にして評価し
た。その結果を第2表に示す。 例12 メッキ仕様のポリカーボネート/ABS樹脂アロイ(ポ
リカーボネート含有量60重量%)を用い、射出成形に
て例9と同様の成形品を作製したのち、メッキ処理を施
し、例9と同様にして評価した。その結果を第2表に示
す。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明のメッキされた自動車部品は、メ
ッキの密着強度が著しく高く、かつ密着強度のバラツキ
が少ない上、自動車の衝突時にシャープエッジができに
くく、安全性も良好である。このメッキされた自動車部
品は、例えばバンパーコーナー,バンパー,フェンダ
ー,ラジエターグリル,スポイラー,ドアハンドル,バ
ンパーモール,ランプハウジングなどとして用いられ
る。また、通常の自動車や電気自動車の電磁波シールド
(EMIシールド)部品としても利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実験例において作製したエアダムス
カートの概略図である。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリプロピレン系樹脂40〜85
    重量部に対し、(B)熱可塑性エラストマー及び/又は
    メタロセン系触媒を用いて得られたエチレン/炭素数3
    以上のα−オレフィン共重合体5〜40重量部、(C)
    酸可溶無機粉体5〜40重量部、(D)銅害防止剤0〜
    2.0重量部及び(E)酸化防止剤0.01〜2.0重量部を
    含有する樹脂組成物からなる成形品に、メッキ処理を施
    したことを特徴とする自動車部品。
  2. 【請求項2】 メッキ処理が、エッチング工程,極
    性付与工程,触媒担持工程および無電解銅メッキ又
    は無電解ニッケルメッキ工程を経て、電気メッキする工
    程からなる請求項1記載の自動車部品。
  3. 【請求項3】 メッキ処理が、エッチング工程,極
    性付与工程および触媒担持工程を経て、直接電気メッ
    キする工程からな請求項1記載の自動車部品。
  4. 【請求項4】 (A)ポリプロピレン系樹脂40〜85
    重量部に対し、(B)熱可塑性エラストマー及び/又は
    メタロセン系触媒を用いて得られたエチレン/炭素数3
    以上のα−オレフィン共重合体5〜40重量部、(C)
    酸可溶無機粉体5〜40重量部、(D)銅害防止剤0〜
    2.0重量部、(E)酸化防止剤0.01〜2.0重量部及び
    (F)極性付与剤0.01〜5.0重量部を含有する樹脂組
    成物からなる成形品に、メッキ処理を施したことを特徴
    とする自動車部品。
  5. 【請求項5】 メッキ処理が、エッチング工程,触
    媒担持工程および無電解銅メッキ又は無電解ニッケル
    メッキ工程を経て、電気メッキする工程からなる請求項
    4記載の自動車部品。
  6. 【請求項6】 メッキ処理が、エッチング工程および
    触媒担持工程を経て、直接電気メッキする工程からな
    る請求項4記載の自動車部品。
  7. 【請求項7】 樹脂組成物の温度−30℃におけるアイ
    ゾット(ノッチ付)衝撃強さが5kJ/m2 以上である
    請求項1又は4記載の自動車部品。
  8. 【請求項8】 (A)成分のポリプロピレン系樹脂が、
    メルトインデックス(MI)3〜60g/10分及びエ
    チレン単位含有量5重量%以上のプロピレン−エチレン
    ブロック又はランダム共重合体である請求項1又は4記
    載の自動車部品。
  9. 【請求項9】 (B)成分の熱可塑性エラストマーが、
    エチレン−プロピレンゴム,エチレン−プロピレン−ジ
    エンゴム,エチレン−ブチレンゴム,水素添加スチレン
    −ブタジエン−スチレンブロック共重合体及び水素添加
    スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体の中
    から選ばれた少なくとも一種である請求項1又は4記載
    の自動車部品。
  10. 【請求項10】 (B)成分のメタロセン系触媒を用い
    て得られたエチレン/炭素数4以上のα−オレフィン共
    重合体の密度が、0.850〜0.910g/cm3 である
    請求項1又は4記載の自動車部品。
  11. 【請求項11】 (C)成分の酸可溶無機粉体が、BE
    T比表面積20000〜150000cm2 /gの炭酸
    カルシウムである請求項1又は4記載の自動車部品。
  12. 【請求項12】 (A)ポリプロピレン系樹脂40〜8
    5重量部に対し、(B)熱可塑性エラストマー及び/又
    はメタロセン系触媒を用いて得られたエチレン/炭素数
    3以上のα−オレフィン共重合体5〜40重量部、
    (C)酸可溶無機粉体5〜40重量部、(D)銅害防止
    剤0〜2.0重量部及び(E)酸化防止剤0.01〜2.0重
    量部を含有する樹脂組成物からなる成形品に、エッチ
    ング工程,極性付与工程,触媒担持工程,無電解
    銅メッキ又は無電解ニッケルメッキ工程及び電気メッ
    キ工程を順次施してメッキ処理することを特徴とする自
    動車部品の製造方法。
  13. 【請求項13】 (A)ポリプロピレン系樹脂40〜8
    5重量部に対し、(B)熱可塑エラストマー及び/又は
    メタロセン系触媒を用いて得られたエチレン/炭素数3
    以上のα−オレフィン共重合体5〜40重量部、(C)
    酸可溶無機粉体5〜40重量部、(D)銅害防止剤0〜
    2.0重量部及び(E)酸化防止剤0.01〜2.0重量部を
    含有する樹脂組成物からなる成形品に、エッチング工
    程,極性付与工程,触媒担持工程及び電気メッキ
    工程を順次施してメッキ処理することを特徴とする自動
    部品の製造方法。
  14. 【請求項14】 (A)ポリプロピレン系樹脂40〜8
    5重量部に対し、(B)熱可塑性エラストマー及び/又
    はメタロセン系触媒を用いて得られたエチレン/炭素数
    3以上のα−オレフィン共重合体5〜40重量部、
    (C)酸可溶無機粉体5〜40重量部、(D)銅害防止
    剤0〜2.0重量部、(E)酸化防止剤0.01〜2.0重量
    部及び(F)極性付与剤0.01〜5.0重量部を含有する
    樹脂組成物からなる成形品に、エッチング工程,触
    媒担持工程,無電解銅メッキ又は無電解ニッケルメッ
    キ工程及び電気メッキ工程を順次施してメッキ処理す
    ることを特徴とする自動車部品の製造方法。
  15. 【請求項15】 (A)ポリプロピレン系樹脂40〜8
    5重量部に対し、(B)熱可塑性エラストマー及び/又
    はメタロセン系触媒を用いて得られたエチレン/炭素数
    3以上のα−オレフィン共重合体5〜40重量部、
    (C)酸可溶無機粉体5〜40重量部、(D)銅害防止
    剤0〜2.0重量部、(E)酸化防止剤0.01〜2.0重量
    部及び(F)極性付与剤0.01〜5.0重量部を含有する
    樹脂組成物からなる成形品に、エッチング工程,触
    媒担持工程及び電気メッキ工程を順次施してメッキ処
    理することを特徴とする自動車部品の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007253576A (ja) * 2006-03-25 2007-10-04 Tokai Rubber Ind Ltd 金属複合ホースとその製造方法
JP2018505919A (ja) * 2014-12-19 2018-03-01 アブ・ダビ・ポリマーズ・カンパニー・リミテッド・(ブルージュ)・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーAbu Dhabi Polymers Co. Ltd (Borouge) L.L.C. バッテリケースの優れた応力白化性能

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