JPH10273650A - 被処理油の処理方法及び固形燃料 - Google Patents
被処理油の処理方法及び固形燃料Info
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- JPH10273650A JPH10273650A JP4967597A JP4967597A JPH10273650A JP H10273650 A JPH10273650 A JP H10273650A JP 4967597 A JP4967597 A JP 4967597A JP 4967597 A JP4967597 A JP 4967597A JP H10273650 A JPH10273650 A JP H10273650A
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- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回収された流出油等に、特定の吸油剤を加
え、流出油等に混入している水分を排出し、脱水する被
処理油の処理方法、及び固形燃料を提供する。 【解決手段】 吸油性重合体等を含む吸油剤を、海洋等
に流出し、回収されたスラリー状の被処理油等に加え、
攪拌、混合して、吸油剤に被処理油を吸収させ、被処理
油に混入している水を排出させ、粘着性の低い、固形の
ものとする。また、排出された水を含有する吸油剤等を
含む混合物を加圧濾過、遠心分離、押圧等して脱水し、
水を系外へ除去してより水分含量の少ない、粘着性を有
さない塊状物とすることもできる。この吸油性重合体と
しては、ビシクロ[2.2.1]ヘプテン─2を重合し
たものが特に好ましい。この塊状物は、粘着性がなく、
取り扱い易く、埋め立て、焼却等、廃棄処理が容易であ
る。また、固形燃料として使用することもできる。
え、流出油等に混入している水分を排出し、脱水する被
処理油の処理方法、及び固形燃料を提供する。 【解決手段】 吸油性重合体等を含む吸油剤を、海洋等
に流出し、回収されたスラリー状の被処理油等に加え、
攪拌、混合して、吸油剤に被処理油を吸収させ、被処理
油に混入している水を排出させ、粘着性の低い、固形の
ものとする。また、排出された水を含有する吸油剤等を
含む混合物を加圧濾過、遠心分離、押圧等して脱水し、
水を系外へ除去してより水分含量の少ない、粘着性を有
さない塊状物とすることもできる。この吸油性重合体と
しては、ビシクロ[2.2.1]ヘプテン─2を重合し
たものが特に好ましい。この塊状物は、粘着性がなく、
取り扱い易く、埋め立て、焼却等、廃棄処理が容易であ
る。また、固形燃料として使用することもできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水が混入している
被処理油を吸油剤に吸収させ、被処理油に混入している
水を効率よく排出させ、必要であれば脱水して、この水
を系外へ除去する被処理油の処理方法に関する。本発明
の処理方法では、吸油剤が被処理油を吸収し、混入して
いた水が排出されて、粘着性の低い、取り扱い易い処理
残査とすることができる。また、特に、被処理油から排
出され、吸油剤に取り込まれた水も、加圧濾過、遠心分
離等によって容易に系外へ除去することができる。脱水
された後の残査は、ほとんど粘着性を有さない固形の塊
状物となって非常に取り扱い易い。更に、本発明は、吸
油剤、被処理油及び水を含有し、被処理油に混入してい
る水が、一定量以下に低減された固形燃料に関する。
被処理油を吸油剤に吸収させ、被処理油に混入している
水を効率よく排出させ、必要であれば脱水して、この水
を系外へ除去する被処理油の処理方法に関する。本発明
の処理方法では、吸油剤が被処理油を吸収し、混入して
いた水が排出されて、粘着性の低い、取り扱い易い処理
残査とすることができる。また、特に、被処理油から排
出され、吸油剤に取り込まれた水も、加圧濾過、遠心分
離等によって容易に系外へ除去することができる。脱水
された後の残査は、ほとんど粘着性を有さない固形の塊
状物となって非常に取り扱い易い。更に、本発明は、吸
油剤、被処理油及び水を含有し、被処理油に混入してい
る水が、一定量以下に低減された固形燃料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、海洋、河川等における流出油の回
収或いは排水中の油分の処理等が、環境保全上の大きな
問題となっている。そして、これら流出油及び排水中の
油分などの回収及び処理の有力な手段として、吸油剤又
は吸油剤を適宜の包装容器等に収納して得られる油処理
材によって油類を吸収する方法が従来より採られてい
る。この吸油剤としては、油類の性状、処理環境等によ
って各種のものが使用されている。しかし、特に、海洋
等で大量の油類が流出した場合など、現場での処理作業
は容易ではなく、先ず、現場に浮遊する油類或いは海岸
に漂着した油類を回収した後、これらを吸油剤等によっ
て処理することも多い。
収或いは排水中の油分の処理等が、環境保全上の大きな
問題となっている。そして、これら流出油及び排水中の
油分などの回収及び処理の有力な手段として、吸油剤又
は吸油剤を適宜の包装容器等に収納して得られる油処理
材によって油類を吸収する方法が従来より採られてい
る。この吸油剤としては、油類の性状、処理環境等によ
って各種のものが使用されている。しかし、特に、海洋
等で大量の油類が流出した場合など、現場での処理作業
は容易ではなく、先ず、現場に浮遊する油類或いは海岸
に漂着した油類を回収した後、これらを吸油剤等によっ
て処理することも多い。
【0003】しかし、海洋におけるオイルタンカーから
の原油の流出事故等、多量の水に混在している被処理油
の場合、回収した被処理油には相当量の水が混入してい
る。そして、重油等の種類にもよるが、この被処理油は
粘度の高いスラリー状であって、非常に取り扱い難いも
のであることが多い。例えば、海岸の岩礁などに流れ着
き、付着した流出油の回収は極めて困難である。また、
海面に漂う流出油を回収してバケツ、ドラムカンなど、
適宜の容器に収容した場合も、これらを埋め立て、焼却
等のために容器から取り出したり、他の容器に移し替え
たりするのは容易ではない。更に、被処理油とともに多
量の水が混入した吸油剤を焼却するのは難しく、水の分
離、除去が必要となる。しかし、この水の除去も容易で
はなく、回収後の被処理油と水分とを含む吸油剤の処理
が新たな問題となっている。
の原油の流出事故等、多量の水に混在している被処理油
の場合、回収した被処理油には相当量の水が混入してい
る。そして、重油等の種類にもよるが、この被処理油は
粘度の高いスラリー状であって、非常に取り扱い難いも
のであることが多い。例えば、海岸の岩礁などに流れ着
き、付着した流出油の回収は極めて困難である。また、
海面に漂う流出油を回収してバケツ、ドラムカンなど、
適宜の容器に収容した場合も、これらを埋め立て、焼却
等のために容器から取り出したり、他の容器に移し替え
たりするのは容易ではない。更に、被処理油とともに多
量の水が混入した吸油剤を焼却するのは難しく、水の分
離、除去が必要となる。しかし、この水の除去も容易で
はなく、回収後の被処理油と水分とを含む吸油剤の処理
が新たな問題となっている。
【0004】また、油類を吸収した吸油剤を回収した
後、通常、埋め立て、焼却等、何らかの処理が必要とな
る。そして、埋め立ての場合は、そのための用地の問題
などがある。特に、上記のように相当量の水を含むスラ
リー状の被処理油を吸収した吸油剤では、埋め立て作業
も容易ではない。更に、被処理油を吸収した吸油剤を焼
却して処分することも多い。しかし、焼却時、被処理油
に含まれている硫黄分或いは海水から吸油剤等に混入し
た塩素分などから、酸化硫黄、硫化水素等の硫黄化合物
又は塩化水素等の塩素化合物等の有毒ガスが発生するた
め、人体への影響或いは環境汚染等が懸念されている。
後、通常、埋め立て、焼却等、何らかの処理が必要とな
る。そして、埋め立ての場合は、そのための用地の問題
などがある。特に、上記のように相当量の水を含むスラ
リー状の被処理油を吸収した吸油剤では、埋め立て作業
も容易ではない。更に、被処理油を吸収した吸油剤を焼
却して処分することも多い。しかし、焼却時、被処理油
に含まれている硫黄分或いは海水から吸油剤等に混入し
た塩素分などから、酸化硫黄、硫化水素等の硫黄化合物
又は塩化水素等の塩素化合物等の有毒ガスが発生するた
め、人体への影響或いは環境汚染等が懸念されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するものであり、吸油性重合体を含む吸油剤を、
必要であれば水溶性の包装容器等に収納して使用するこ
とにより、吸油剤が被処理油を吸収し、被処理油に混入
していた水が容易に排出され、脱水される被処理油の処
理方法を提供することを課題とする。また、本発明は、
特定の吸油性重合体を含む吸油剤を使用し、被処理油を
吸収した後の吸油剤に含有される水分量を一定量以下と
することにより、粘着性が低く、取り扱い易く、且つ容
易に燃焼させることができる固形燃料を提供することを
課題とする。
を解決するものであり、吸油性重合体を含む吸油剤を、
必要であれば水溶性の包装容器等に収納して使用するこ
とにより、吸油剤が被処理油を吸収し、被処理油に混入
していた水が容易に排出され、脱水される被処理油の処
理方法を提供することを課題とする。また、本発明は、
特定の吸油性重合体を含む吸油剤を使用し、被処理油を
吸収した後の吸油剤に含有される水分量を一定量以下と
することにより、粘着性が低く、取り扱い易く、且つ容
易に燃焼させることができる固形燃料を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明の被処理油の処
理方法は、吸油性重合体を含む吸油剤を、水が混入して
いる被処理油又は水に混在し且つ水が混入している被処
理油に接触させ、上記吸油剤に上記被処理油を吸収さ
せ、上記被処理油に混入している上記水の少なくとも一
部を排出させることを特徴とする。
理方法は、吸油性重合体を含む吸油剤を、水が混入して
いる被処理油又は水に混在し且つ水が混入している被処
理油に接触させ、上記吸油剤に上記被処理油を吸収さ
せ、上記被処理油に混入している上記水の少なくとも一
部を排出させることを特徴とする。
【0007】上記「吸油剤」は上記「吸油性重合体」を
主成分として含む。この吸油性重合体は、吸油剤を10
0重量%(以下、単に「%」という。)とした場合に、
50%以上、特に60%以上、更には70%以上とする
ことが好ましい。吸油性重合体としては、ビシクロ
[2.2.1]ヘプテン─2、並びに1−ヘキセン、1
−オクテン、イソオクテン、1−ノネン、1−デセン及
び1−ドデセン等のα−オレフィンからなる重合体が挙
げられる。また、ビニルシクロヘキサン等の脂環式ビニ
ル化合物、ドデシルアリルエーテル等の炭化水素基を有
するアリルエーテルなどからなる重合体を使用すること
もできる。
主成分として含む。この吸油性重合体は、吸油剤を10
0重量%(以下、単に「%」という。)とした場合に、
50%以上、特に60%以上、更には70%以上とする
ことが好ましい。吸油性重合体としては、ビシクロ
[2.2.1]ヘプテン─2、並びに1−ヘキセン、1
−オクテン、イソオクテン、1−ノネン、1−デセン及
び1−ドデセン等のα−オレフィンからなる重合体が挙
げられる。また、ビニルシクロヘキサン等の脂環式ビニ
ル化合物、ドデシルアリルエーテル等の炭化水素基を有
するアリルエーテルなどからなる重合体を使用すること
もできる。
【0008】更に、炭素数3〜30の脂肪族炭化水素基
を少なくとも1個有するアルキル(メタ)アクリレー
ト、アルキルアリール(メタ)アクリレート、脂肪族ビ
ニルエステル及びアルキルスチレン等から選ばれる少な
くとも1種の不飽和化合物からなる重合体を用いること
もできる。これらの重合体は適宜の2種以上の単量体か
らなる共重合体であってもよい。また、吸油性重合体と
して、これら重合体及び共重合体の1種のみを用いても
よいし、2種以上を併用してもよい。
を少なくとも1個有するアルキル(メタ)アクリレー
ト、アルキルアリール(メタ)アクリレート、脂肪族ビ
ニルエステル及びアルキルスチレン等から選ばれる少な
くとも1種の不飽和化合物からなる重合体を用いること
もできる。これらの重合体は適宜の2種以上の単量体か
らなる共重合体であってもよい。また、吸油性重合体と
して、これら重合体及び共重合体の1種のみを用いても
よいし、2種以上を併用してもよい。
【0009】吸油性重合体としては、特に、第2発明の
ように、「ビシクロ[2.2.1]ヘプテン─2(以
下、「ノルボルネン」という。)」の重合体が好まし
い。このノルボルネンは、貴金属化合物及びアルコール
などの還元剤の存在化、開環重合させることができる。
しかし、このような方法によって得られる重合体は、緻
密な塊状物となってしまうため吸油性重合体としては好
ましくない。
ように、「ビシクロ[2.2.1]ヘプテン─2(以
下、「ノルボルネン」という。)」の重合体が好まし
い。このノルボルネンは、貴金属化合物及びアルコール
などの還元剤の存在化、開環重合させることができる。
しかし、このような方法によって得られる重合体は、緻
密な塊状物となってしまうため吸油性重合体としては好
ましくない。
【0010】一方、n─ブタノ─ルに溶解された三塩化
ルテニウムからなる触媒系、又は六塩化タングステン、
アルキルアルミニウムと芳香族溶媒からなる触媒系の存
在下、大気圧以上の圧力において単量体を不完全に開環
重合させ、その後、反応生成物の沸点以上の温度で圧力
を急減させる方法によって重合することもできる。この
方法によって得られる重合体は、粒状であって吸油性重
合体の用途に適している。尚、このノルボルネンは、開
環重合に特に差し障りがなければ、適宜の位置の1個又
は2個以上の水素が短鎖のアルキル基などによって置換
された「置換誘導体」であってもよい。
ルテニウムからなる触媒系、又は六塩化タングステン、
アルキルアルミニウムと芳香族溶媒からなる触媒系の存
在下、大気圧以上の圧力において単量体を不完全に開環
重合させ、その後、反応生成物の沸点以上の温度で圧力
を急減させる方法によって重合することもできる。この
方法によって得られる重合体は、粒状であって吸油性重
合体の用途に適している。尚、このノルボルネンは、開
環重合に特に差し障りがなければ、適宜の位置の1個又
は2個以上の水素が短鎖のアルキル基などによって置換
された「置換誘導体」であってもよい。
【0011】吸油性重合体の粒径は、10〜1000μ
m、特に50〜800μm、更には100〜600μm
程度が好ましい。この粒径が10μm未満の場合は、粒
子が凝集し易くなる。また、粘度の低い油類を処理する
場合、重合体粒子の油類と接触している表層のみが短時
間のうちに油類を吸着し、膨潤する。そのため、粒子間
の油類の流通が阻害され、更に粒子間の水分が外に排出
されない、所謂、ゲルブロック現象によって、吸油速度
が低下する。また、粒径が1000μmを越える場合
は、重合体粒子の表層が油類と接触して、膨潤し、油類
が表層を越えて粒子の内部にまで侵入し難くなり、吸油
量が低下するため好ましくない。
m、特に50〜800μm、更には100〜600μm
程度が好ましい。この粒径が10μm未満の場合は、粒
子が凝集し易くなる。また、粘度の低い油類を処理する
場合、重合体粒子の油類と接触している表層のみが短時
間のうちに油類を吸着し、膨潤する。そのため、粒子間
の油類の流通が阻害され、更に粒子間の水分が外に排出
されない、所謂、ゲルブロック現象によって、吸油速度
が低下する。また、粒径が1000μmを越える場合
は、重合体粒子の表層が油類と接触して、膨潤し、油類
が表層を越えて粒子の内部にまで侵入し難くなり、吸油
量が低下するため好ましくない。
【0012】上記「水が混入している被処理油」とは、
海洋、河川等、相対的に多量の水に混在し、浮遊等して
いる流出油などを回収し、適宜の容器等に収容した状態
の混在する水が少ない被処理油などをいう。この混入と
は、被処理油の塊の中に取り込まれている状態をいい、
本発明では、この塊とは独立に存在している水は混在し
ているという。また、上記「水に混在し且つ水が混入し
ている被処理油」とは、混入している水の他に、上記の
混在する水が被処理油の体積を越えて多量に存在してい
る被処理油等をいう。尚、この水に混在している被処理
油も、何らかの容器等に回収された被処理油であって、
油類等が流出した海洋、河川など、現場において、本発
明の方法を適用することは、通常、困難である。また、
海岸などに打ち寄せられ、岩礁等に付着している状態の
被処理油なども、本発明における水が混入している被処
理油に相当する。
海洋、河川等、相対的に多量の水に混在し、浮遊等して
いる流出油などを回収し、適宜の容器等に収容した状態
の混在する水が少ない被処理油などをいう。この混入と
は、被処理油の塊の中に取り込まれている状態をいい、
本発明では、この塊とは独立に存在している水は混在し
ているという。また、上記「水に混在し且つ水が混入し
ている被処理油」とは、混入している水の他に、上記の
混在する水が被処理油の体積を越えて多量に存在してい
る被処理油等をいう。尚、この水に混在している被処理
油も、何らかの容器等に回収された被処理油であって、
油類等が流出した海洋、河川など、現場において、本発
明の方法を適用することは、通常、困難である。また、
海岸などに打ち寄せられ、岩礁等に付着している状態の
被処理油なども、本発明における水が混入している被処
理油に相当する。
【0013】このような被処理油は、混在する水を除い
ては粘着性の高いスラリー状のものである場合が多い。
この被処理油に吸油性重合体を含む吸油剤を接触させて
被処理油を吸収させ、混入する水の一部を排出させた後
は、この吸油剤と被処理油及び排出された水を含む混合
物は、固形の粘着性の低いものとなる。そのため、非常
に取り扱い易くなり、埋め立て処理する場合に、この混
合物を容器等から取り出すのは容易である。しかし、吸
油剤が被処理油を吸収することによって排出された水
が、吸油剤中に多量に取り込まれている場合は、この混
合物は水分が多すぎ、混在している水を除去しても、そ
のまま焼却するのは困難である。
ては粘着性の高いスラリー状のものである場合が多い。
この被処理油に吸油性重合体を含む吸油剤を接触させて
被処理油を吸収させ、混入する水の一部を排出させた後
は、この吸油剤と被処理油及び排出された水を含む混合
物は、固形の粘着性の低いものとなる。そのため、非常
に取り扱い易くなり、埋め立て処理する場合に、この混
合物を容器等から取り出すのは容易である。しかし、吸
油剤が被処理油を吸収することによって排出された水
が、吸油剤中に多量に取り込まれている場合は、この混
合物は水分が多すぎ、混在している水を除去しても、そ
のまま焼却するのは困難である。
【0014】吸油剤に被処理油を「吸収」させる方法は
特定されない。被処理油に吸油剤を散布、投入し、その
まま放置しておいても、経時とともに被処理油は徐々に
吸油剤に吸収される。しかし、これでは吸油剤と被処理
油とを速やかに、且つ十分に「接触」させ、吸収させる
ことができないため、通常、適宜の手段によって攪拌、
混合し、吸油剤と被処理油との接触及び吸油剤による被
処理油の吸収を促進する。この攪拌、混合は、人力によ
って行ってもよいが、粘度の高いスラリー状の被処理油
を、人力で十分に攪拌、混合することは容易ではない。
そのため、容器等に回収した被処理油に吸油剤を散布、
投入した後、インペラーなどを差し入れて、これを何ら
かの動力によって回転させる等の方法としてもよい。
特定されない。被処理油に吸油剤を散布、投入し、その
まま放置しておいても、経時とともに被処理油は徐々に
吸油剤に吸収される。しかし、これでは吸油剤と被処理
油とを速やかに、且つ十分に「接触」させ、吸収させる
ことができないため、通常、適宜の手段によって攪拌、
混合し、吸油剤と被処理油との接触及び吸油剤による被
処理油の吸収を促進する。この攪拌、混合は、人力によ
って行ってもよいが、粘度の高いスラリー状の被処理油
を、人力で十分に攪拌、混合することは容易ではない。
そのため、容器等に回収した被処理油に吸油剤を散布、
投入した後、インペラーなどを差し入れて、これを何ら
かの動力によって回転させる等の方法としてもよい。
【0015】吸油剤が被処理油を吸収し、被処理油に混
入していた水が「排出」されるとともに、スラリー状で
あった被処理油は徐々に粘着性を失って固形のものへと
変化してくる。このように性状が変化するにつれて、吸
油剤と被処理油及び水を含む混合物は、容器等の壁面或
いはインペラーなどにほとんど付着、粘着しなくなり、
取り扱い易いものとなる。また、この混合物に含まれる
水は、第3発明のように、混合物を「脱水」することに
より、系外へ除去することができる。それによって混合
物をほとんど固形分のみからなる塊状物とすることがで
きる。尚、被処理油から排出された後、吸油剤に取り込
まれてしまった水も、加圧濾過、遠心分離等によって容
易に除去することができる。
入していた水が「排出」されるとともに、スラリー状で
あった被処理油は徐々に粘着性を失って固形のものへと
変化してくる。このように性状が変化するにつれて、吸
油剤と被処理油及び水を含む混合物は、容器等の壁面或
いはインペラーなどにほとんど付着、粘着しなくなり、
取り扱い易いものとなる。また、この混合物に含まれる
水は、第3発明のように、混合物を「脱水」することに
より、系外へ除去することができる。それによって混合
物をほとんど固形分のみからなる塊状物とすることがで
きる。尚、被処理油から排出された後、吸油剤に取り込
まれてしまった水も、加圧濾過、遠心分離等によって容
易に除去することができる。
【0016】上記の脱水の方法は特に限定はされない。
圧搾形フィルタプレス等のフィルタプレス、ベルトプレ
ス、スクリュープレス及び遠心沈降濃縮等の遠心分離な
ど、種々の方法によって脱水することができる。
圧搾形フィルタプレス等のフィルタプレス、ベルトプレ
ス、スクリュープレス及び遠心沈降濃縮等の遠心分離な
ど、種々の方法によって脱水することができる。
【0017】また、上記のような特定の装置を用いて脱
水する方法の他、混合物を押圧して脱水することもでき
る。ドラムカンなどの適宜の容器等に回収された被処理
油であれば、人が上記の混合物の上に乗って足で押さえ
付けることもできるし、何らかの用具を用いて押さえ付
けてもよい。人力では十分に水を除去することができな
ければ、適宜の機械力を用いてもよい。例えば、ドラム
カンなど、容器等の断面と相似形であって、やや面積の
小さい円盤形の板状体等を押し当て、これを油圧等によ
って押圧するようにしてもよい。押圧によって上部に浮
き出てくる水は、容器等の側面の適宜の位置に設けられ
た排水のための貫通孔から流出させて除去することがで
きる。このようにして脱水された混合物は、ほとんど粘
着性のない、固形の塊状物となる。
水する方法の他、混合物を押圧して脱水することもでき
る。ドラムカンなどの適宜の容器等に回収された被処理
油であれば、人が上記の混合物の上に乗って足で押さえ
付けることもできるし、何らかの用具を用いて押さえ付
けてもよい。人力では十分に水を除去することができな
ければ、適宜の機械力を用いてもよい。例えば、ドラム
カンなど、容器等の断面と相似形であって、やや面積の
小さい円盤形の板状体等を押し当て、これを油圧等によ
って押圧するようにしてもよい。押圧によって上部に浮
き出てくる水は、容器等の側面の適宜の位置に設けられ
た排水のための貫通孔から流出させて除去することがで
きる。このようにして脱水された混合物は、ほとんど粘
着性のない、固形の塊状物となる。
【0018】更に、攪拌、混合によって吸油剤が被処理
油を吸収し、水が排出されて粘着性が低下した混合物
を、適宜の金網などの上に置いて、これを上方から押圧
することによって脱水し、水を系外へ除去することもで
きる。また、混合物を適宜の間隔の一対のロール間を通
過させて押圧し、水分を除去することもできる。上記の
フィルタプレス等及びこのロールを使用する方法など、
本格的な機械、装置を使用する方法であれば、回収され
た被処理油に吸油剤を散布、投入する工程、攪拌、混合
して吸油剤に被処理油を吸収させ、混入している水を排
出させる工程、及び脱水して水を系外へ除去する工程な
どを機械化して、連続的に処理する装置とし、より効率
的に被処理油を処理することができる。
油を吸収し、水が排出されて粘着性が低下した混合物
を、適宜の金網などの上に置いて、これを上方から押圧
することによって脱水し、水を系外へ除去することもで
きる。また、混合物を適宜の間隔の一対のロール間を通
過させて押圧し、水分を除去することもできる。上記の
フィルタプレス等及びこのロールを使用する方法など、
本格的な機械、装置を使用する方法であれば、回収され
た被処理油に吸油剤を散布、投入する工程、攪拌、混合
して吸油剤に被処理油を吸収させ、混入している水を排
出させる工程、及び脱水して水を系外へ除去する工程な
どを機械化して、連続的に処理する装置とし、より効率
的に被処理油を処理することができる。
【0019】尚、このような一連の処理装置を流出油を
回収する処理船の船上等に備え付ければ、(1) 流出油の
回収、(2) 吸油剤の散布、投入、(3) 攪拌、混合による
被処理油の吸収、水の排出(4) 脱水による水の系外への
除去、及び(5) ほとんど粘着性のない塊状物の回収等
を、船上等で連続的に実施するようにすることもでき
る。また、排出、除去された水は、必要であれば適宜、
浄化処理をした後、海に戻すことができる。このように
処理船上で一連の処理を実施すれば、寄港時に回収した
塊状物を容易にトラック等に積み込むことができ、埋め
立てるにしろ、焼却するにしろ、後処理が極めて容易で
ある。
回収する処理船の船上等に備え付ければ、(1) 流出油の
回収、(2) 吸油剤の散布、投入、(3) 攪拌、混合による
被処理油の吸収、水の排出(4) 脱水による水の系外への
除去、及び(5) ほとんど粘着性のない塊状物の回収等
を、船上等で連続的に実施するようにすることもでき
る。また、排出、除去された水は、必要であれば適宜、
浄化処理をした後、海に戻すことができる。このように
処理船上で一連の処理を実施すれば、寄港時に回収した
塊状物を容易にトラック等に積み込むことができ、埋め
立てるにしろ、焼却するにしろ、後処理が極めて容易で
ある。
【0020】脱水の際に吸油剤、被処理油及び水を含む
混合物に加わる力の大きさは、特に制限されない。しか
し、混入している水の50%以上、特に60%以上、更
には第4発明のように、「70%以上」が脱水される程
度に加圧することが好ましい。また、この脱水される水
は80%以上とすることもできる。加圧力が大きいほ
ど、より多量の水が除去され、より付着し難く、取り扱
い易い塊状物が形成される。また、この塊状物は焼却も
容易である。
混合物に加わる力の大きさは、特に制限されない。しか
し、混入している水の50%以上、特に60%以上、更
には第4発明のように、「70%以上」が脱水される程
度に加圧することが好ましい。また、この脱水される水
は80%以上とすることもできる。加圧力が大きいほ
ど、より多量の水が除去され、より付着し難く、取り扱
い易い塊状物が形成される。また、この塊状物は焼却も
容易である。
【0021】上記の塊状物に残留する水が少ないほど、
より他の物に付着し難くなり、埋め立てるにしろ、焼却
するにしろ、その処理が非常に容易になる。この水が排
出され、脱水された塊状物は、第5発明のように固形燃
料として使用することができる。尚、水を排出させただ
けで脱水していない上記の混合物の場合には、被処理油
に混入している水の少なくとも10%以上、特に20%
以上、通常、25〜35%程度が排出されているのでは
ないかと推察される。
より他の物に付着し難くなり、埋め立てるにしろ、焼却
するにしろ、その処理が非常に容易になる。この水が排
出され、脱水された塊状物は、第5発明のように固形燃
料として使用することができる。尚、水を排出させただ
けで脱水していない上記の混合物の場合には、被処理油
に混入している水の少なくとも10%以上、特に20%
以上、通常、25〜35%程度が排出されているのでは
ないかと推察される。
【0022】水が混入している被処理油と吸油剤との重
量比は、特に制限されない。この吸油剤は被処理油に対
して過剰量を使用する必要はないが、できるだけ多くの
被処理油が、好ましくはすべての被処理油が吸油剤に吸
収される程度の量を使用することが好ましい。被処理油
を100重量部(以下、「部」という。)とした場合
に、吸油剤は20部以上、特に30部以上とすることが
好ましい。また、吸油剤を30〜70部、特に40〜6
0部とすることが特に好ましく、この範囲の使用量であ
れば、被処理油は吸油剤に速やかに、且つ確実に吸収さ
れ、吸油剤と被処理油及び水を含む混合物は、粘着性の
低い、取り扱い易いものとなる。また、必要であれば脱
水して容易に水を系外へ除去し、ほとんど粘着性のな
い、より取り扱い易い塊状物とすることもできる。
量比は、特に制限されない。この吸油剤は被処理油に対
して過剰量を使用する必要はないが、できるだけ多くの
被処理油が、好ましくはすべての被処理油が吸油剤に吸
収される程度の量を使用することが好ましい。被処理油
を100重量部(以下、「部」という。)とした場合
に、吸油剤は20部以上、特に30部以上とすることが
好ましい。また、吸油剤を30〜70部、特に40〜6
0部とすることが特に好ましく、この範囲の使用量であ
れば、被処理油は吸油剤に速やかに、且つ確実に吸収さ
れ、吸油剤と被処理油及び水を含む混合物は、粘着性の
低い、取り扱い易いものとなる。また、必要であれば脱
水して容易に水を系外へ除去し、ほとんど粘着性のな
い、より取り扱い易い塊状物とすることもできる。
【0023】第5発明の固形燃料は、吸油性重合体を含
む吸油剤、該吸油剤に吸収された被処理油及び水を含有
する固形燃料であって、水が混入している被処理油又は
水に混在し且つ水が混入している被処理油に上記吸油剤
を接触させ、該吸油剤に上記被処理油を吸収させ、上記
被処理油に混入している上記水の少なくとも一部を排出
させ、その後、上記吸油剤、上記被処理油及びこの被処
理油から排出された水を含む混合物を脱水して得られる
ことを特徴とする。
む吸油剤、該吸油剤に吸収された被処理油及び水を含有
する固形燃料であって、水が混入している被処理油又は
水に混在し且つ水が混入している被処理油に上記吸油剤
を接触させ、該吸油剤に上記被処理油を吸収させ、上記
被処理油に混入している上記水の少なくとも一部を排出
させ、その後、上記吸油剤、上記被処理油及びこの被処
理油から排出された水を含む混合物を脱水して得られる
ことを特徴とする。
【0024】第5発明における吸油性重合体としては、
第1発明におけると同様のものを使用することができ
る。被処理油も、第1発明におけると同様に、海洋、河
川等から適宜の容器等に回収されたものなどである。ま
た、上記「固形燃料に含有される水」は、被処理油を吸
油剤に吸収させ、混入していた水を排出させた後、更に
加圧濾過、遠心分離、押圧等によって脱水することによ
って、混入していた水を100部とした場合に、30部
以下とすることができる。この水は特に15部以下、更
には10部以下とすることが好ましい。
第1発明におけると同様のものを使用することができ
る。被処理油も、第1発明におけると同様に、海洋、河
川等から適宜の容器等に回収されたものなどである。ま
た、上記「固形燃料に含有される水」は、被処理油を吸
油剤に吸収させ、混入していた水を排出させた後、更に
加圧濾過、遠心分離、押圧等によって脱水することによ
って、混入していた水を100部とした場合に、30部
以下とすることができる。この水は特に15部以下、更
には10部以下とすることが好ましい。
【0025】上記のように水が少ない場合、固形燃料
は、より粘着性が低く、他のものに付着、粘着すること
がなく、取り扱い易く、燃料として非常に使用し易いも
のとなる。この固形燃料は、特に水の量比がより低い場
合は、そのまま主燃料として使用することができる。ま
た、水が好ましい範囲の上限の15部に近い場合であっ
ても、少なくとも他の燃料の補助燃料として十分に用い
ることができる。本発明の固形燃料は、特に、鉄鋼、火
力発電、セメント製造等、安価な燃料を大量に必要とす
る産業における燃料として好適である。
は、より粘着性が低く、他のものに付着、粘着すること
がなく、取り扱い易く、燃料として非常に使用し易いも
のとなる。この固形燃料は、特に水の量比がより低い場
合は、そのまま主燃料として使用することができる。ま
た、水が好ましい範囲の上限の15部に近い場合であっ
ても、少なくとも他の燃料の補助燃料として十分に用い
ることができる。本発明の固形燃料は、特に、鉄鋼、火
力発電、セメント製造等、安価な燃料を大量に必要とす
る産業における燃料として好適である。
【0026】本発明において用いる吸油剤は、被処理油
を処理した後、焼却処分されることが多い。この場合、
吸油剤に特定の塩基性無機塩を配合して使用することに
より、焼却と同時に、特に他の操作を要することなく、
被処理油中の硫黄分を脱硫し、処理することができる。
また、被処理油を処理した後、吸油剤から油を回収する
際にも、同様の作用、効果が奏される。尚、被処理油中
の硫黄分ばかりでなく、吸油性重合体等、吸油剤の成分
そのものが硫黄分を含んでいる場合には、この硫黄分を
も脱硫、処理することができる。特に、第5発明の固形
燃料においては、第6発明のように、この「塩基性無機
塩」を配合することが好ましい。
を処理した後、焼却処分されることが多い。この場合、
吸油剤に特定の塩基性無機塩を配合して使用することに
より、焼却と同時に、特に他の操作を要することなく、
被処理油中の硫黄分を脱硫し、処理することができる。
また、被処理油を処理した後、吸油剤から油を回収する
際にも、同様の作用、効果が奏される。尚、被処理油中
の硫黄分ばかりでなく、吸油性重合体等、吸油剤の成分
そのものが硫黄分を含んでいる場合には、この硫黄分を
も脱硫、処理することができる。特に、第5発明の固形
燃料においては、第6発明のように、この「塩基性無機
塩」を配合することが好ましい。
【0027】塩基性無機塩としては、吸油性重合体に配
合して、分散、混合することができ、且つ使用後の吸油
剤を焼却処分するに際し、被処理油中の硫黄分から発生
する亜硫酸ガス等のSOx 、H2 Sなどと反応し、これ
を硫酸塩等にすることができるものを用いることができ
る。この塩基性無機塩としては、特に、アルカリ金属の
炭酸塩、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の
炭酸塩及びアルカリ土類金属の水酸化物のうちの少なく
とも1種を使用することが好ましい。
合して、分散、混合することができ、且つ使用後の吸油
剤を焼却処分するに際し、被処理油中の硫黄分から発生
する亜硫酸ガス等のSOx 、H2 Sなどと反応し、これ
を硫酸塩等にすることができるものを用いることができ
る。この塩基性無機塩としては、特に、アルカリ金属の
炭酸塩、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の
炭酸塩及びアルカリ土類金属の水酸化物のうちの少なく
とも1種を使用することが好ましい。
【0028】上記の炭酸塩としては、正塩、炭酸水素塩
及び炭酸水酸化物塩のいずれも使用することができる。
また、塩を構成するアルカリ金属、アルカリ土類金属も
いずれであってもよいが、ナトリウム、カリウム、カル
シウム、マグネシウム、バリウム及び亜鉛等が、コス
ト、入手のし易さ等の面からより一般的である。更に、
水酸化物の場合も、通常、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム及び水酸化バリウム等を使用する。
及び炭酸水酸化物塩のいずれも使用することができる。
また、塩を構成するアルカリ金属、アルカリ土類金属も
いずれであってもよいが、ナトリウム、カリウム、カル
シウム、マグネシウム、バリウム及び亜鉛等が、コス
ト、入手のし易さ等の面からより一般的である。更に、
水酸化物の場合も、通常、水酸化カルシウム、水酸化マ
グネシウム及び水酸化バリウム等を使用する。
【0029】また、上記の塩基性無機塩の粒径は特に限
定されないが、0.01〜900μm、特に0.05〜
300μm、更には0.5〜100μm程度が好まし
い。この粒径が0.05μm、特に0.01μm未満で
は、塩基性無機塩の粒子は凝集してしまって取り扱い難
い。また、吸油性重合体に分散、混合させる場合の作業
性に劣り好ましくない。一方、粒径が900μmを越え
る場合は、吸油剤の焼却時、発生するSOx などとの反
応性が低下し、SOx などの一部がそのまま大気中に放
出されてしまうことがあるため好ましくない。
定されないが、0.01〜900μm、特に0.05〜
300μm、更には0.5〜100μm程度が好まし
い。この粒径が0.05μm、特に0.01μm未満で
は、塩基性無機塩の粒子は凝集してしまって取り扱い難
い。また、吸油性重合体に分散、混合させる場合の作業
性に劣り好ましくない。一方、粒径が900μmを越え
る場合は、吸油剤の焼却時、発生するSOx などとの反
応性が低下し、SOx などの一部がそのまま大気中に放
出されてしまうことがあるため好ましくない。
【0030】塩基性無機塩の、ノルボルネン等からなる
重合体などの吸油性重合体への配合量は、適度に均一に
分散、混合させることができる限り、特に制限はされな
い。しかし、所要量以上の塩基性無機塩を配合する必要
はなく、被処理油の種類、性状等によって適宜の配合量
とすればよい。この配合量を、吸油性重合体100%に
対して、1〜20%、特に2〜15%、更には3〜10
%程度とすれば、吸油性重合体が本来有する吸油性及び
保油性等が損なわれることはない。また、この程度の配
合量であれば、均一に分散、混合させることができ、均
質な吸油剤を得ることができる。
重合体などの吸油性重合体への配合量は、適度に均一に
分散、混合させることができる限り、特に制限はされな
い。しかし、所要量以上の塩基性無機塩を配合する必要
はなく、被処理油の種類、性状等によって適宜の配合量
とすればよい。この配合量を、吸油性重合体100%に
対して、1〜20%、特に2〜15%、更には3〜10
%程度とすれば、吸油性重合体が本来有する吸油性及び
保油性等が損なわれることはない。また、この程度の配
合量であれば、均一に分散、混合させることができ、均
質な吸油剤を得ることができる。
【0031】本発明において使用される吸油性重合体、
特に、ノルボルネン等からなる重合体のように分子量の
大きいものでは、適量の軟化剤を添加してもよい。この
軟化剤によって、他の添加剤等の配合、重合体の造粒等
が容易になる。この軟化剤としては、各種の可塑剤、界
面活性剤等を使用することができる。可塑剤としては、
リン酸エステル、フタル酸エステル及びオキシ酸エスル
等を用いることができる。また、界面活性剤としては、
カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸
エステル塩等の陰イオン界面活性剤の他、陽インオ界面
活性剤、非イオン界面活性剤など、各種の界面活性剤を
用いることができる。
特に、ノルボルネン等からなる重合体のように分子量の
大きいものでは、適量の軟化剤を添加してもよい。この
軟化剤によって、他の添加剤等の配合、重合体の造粒等
が容易になる。この軟化剤としては、各種の可塑剤、界
面活性剤等を使用することができる。可塑剤としては、
リン酸エステル、フタル酸エステル及びオキシ酸エスル
等を用いることができる。また、界面活性剤としては、
カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸
エステル塩等の陰イオン界面活性剤の他、陽インオ界面
活性剤、非イオン界面活性剤など、各種の界面活性剤を
用いることができる。
【0032】ノルボルネン等からなる重合体では、この
軟化剤としては特に炭素数12〜18の脂肪酸の塩が好
ましい。脂肪酸としては、飽和酸であるラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等、及び不飽
和酸であるオレイン酸が一般的である。また、塩は、通
常、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩であり、ナ
トリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩及びマグネシウ
ム塩等が挙げられる。これらの塩の中では特にステアリ
ン酸カルシウムが好ましく、この塩を添加することによ
って、各種添加剤の配合が容易となり、また、重合体の
造粒等も容易となり好ましい。
軟化剤としては特に炭素数12〜18の脂肪酸の塩が好
ましい。脂肪酸としては、飽和酸であるラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等、及び不飽
和酸であるオレイン酸が一般的である。また、塩は、通
常、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩であり、ナ
トリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩及びマグネシウ
ム塩等が挙げられる。これらの塩の中では特にステアリ
ン酸カルシウムが好ましく、この塩を添加することによ
って、各種添加剤の配合が容易となり、また、重合体の
造粒等も容易となり好ましい。
【0033】上記の軟化剤の添加量は、ノルボルネン等
からなる重合体などの吸油性重合体を100%とした場
合に、1〜30%、特に3〜20%、更には5〜15%
程度が好ましい。また、この軟化剤が吸油性を有するも
のである場合は、その性質を考慮した添加量とすればよ
い。更に、軟化剤が水溶性である場合は、軟化剤が被処
理油に混在する水に溶解して流出することがある。ま
た、軟化剤が吸油剤、被処理油及び水を含有する混合物
から排出され、脱水される水に溶解し、海洋、河川等に
流出することもあり得る。そのため、所要量以上を添加
しないように留意する必要がある。
からなる重合体などの吸油性重合体を100%とした場
合に、1〜30%、特に3〜20%、更には5〜15%
程度が好ましい。また、この軟化剤が吸油性を有するも
のである場合は、その性質を考慮した添加量とすればよ
い。更に、軟化剤が水溶性である場合は、軟化剤が被処
理油に混在する水に溶解して流出することがある。ま
た、軟化剤が吸油剤、被処理油及び水を含有する混合物
から排出され、脱水される水に溶解し、海洋、河川等に
流出することもあり得る。そのため、所要量以上を添加
しないように留意する必要がある。
【0034】また、吸油性重合体に、通常、樹脂、ゴム
などに添加されて使用される各種の添加剤を配合し、吸
油剤を調製することもできる。そのような添加剤として
は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤等が
挙げられる。更に、必要に応じて蛍光顔料等の顔料など
を添加し、吸油剤を適宜の色調に着色することもでき
る。尚、本発明において使用される吸油剤では、ノルボ
ルネン等からなる重合体などの吸油性重合体に、塩基性
無機塩、軟化剤等を配合、添加するに際し、相当に加熱
する場合もある。従って、特にそのような工程における
熱劣化を防止するため、例えば、ジブチルヒドロキシト
ルエン等のフェノール系の酸化防止剤を、吸油性重合体
を100%とした場合に、0.5〜7%、特に1〜5
%、更には2〜4%程度添加することが好ましい。
などに添加されて使用される各種の添加剤を配合し、吸
油剤を調製することもできる。そのような添加剤として
は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤等が
挙げられる。更に、必要に応じて蛍光顔料等の顔料など
を添加し、吸油剤を適宜の色調に着色することもでき
る。尚、本発明において使用される吸油剤では、ノルボ
ルネン等からなる重合体などの吸油性重合体に、塩基性
無機塩、軟化剤等を配合、添加するに際し、相当に加熱
する場合もある。従って、特にそのような工程における
熱劣化を防止するため、例えば、ジブチルヒドロキシト
ルエン等のフェノール系の酸化防止剤を、吸油性重合体
を100%とした場合に、0.5〜7%、特に1〜5
%、更には2〜4%程度添加することが好ましい。
【0035】ノルボルネン等からなる重合体などの吸油
性重合体に、軟化剤等を添加する方法は特に限定はされ
ない。例えばヘンシェルミキサー、ターボミキサー等の
ミキサーによって混合し、吸油性重合体の粒子の表面に
軟化剤等を付着させることができる。しかし、付着させ
ただけでは、特に軟化剤などが十分に作用しないことも
あるため、混合物を更に押出成形などによって溶融、混
練した後、造粒することが好ましい。
性重合体に、軟化剤等を添加する方法は特に限定はされ
ない。例えばヘンシェルミキサー、ターボミキサー等の
ミキサーによって混合し、吸油性重合体の粒子の表面に
軟化剤等を付着させることができる。しかし、付着させ
ただけでは、特に軟化剤などが十分に作用しないことも
あるため、混合物を更に押出成形などによって溶融、混
練した後、造粒することが好ましい。
【0036】また、塩基性無機塩を吸油性重合体に配合
する方法も特に限定はされない。例えば、塩基性無機塩
及び吸油性重合体の粒子を単に混合するだけでもよい
し、混合した後、振動を与え、静電気によって吸油性重
合体の表面に塩基性無機塩を付着、固着させてもよい。
この付着、固着は、吸油性重合体に塩基性無機塩を混合
した後、これを吸油性重合体の軟化点近傍の温度或いは
分解温度以下の高温に加熱し、吸油性重合体の表面を接
着可能な状態とすることにより実施することができる。
更に、塩基性無機塩を、例えば炭酸カルシウムであれば
800℃程度に加熱し、これを吸油性重合体に混合する
ことにより、その表面に付着、固着させることもでき
る。
する方法も特に限定はされない。例えば、塩基性無機塩
及び吸油性重合体の粒子を単に混合するだけでもよい
し、混合した後、振動を与え、静電気によって吸油性重
合体の表面に塩基性無機塩を付着、固着させてもよい。
この付着、固着は、吸油性重合体に塩基性無機塩を混合
した後、これを吸油性重合体の軟化点近傍の温度或いは
分解温度以下の高温に加熱し、吸油性重合体の表面を接
着可能な状態とすることにより実施することができる。
更に、塩基性無機塩を、例えば炭酸カルシウムであれば
800℃程度に加熱し、これを吸油性重合体に混合する
ことにより、その表面に付着、固着させることもでき
る。
【0037】本発明では、海洋等に浮遊している流出油
等に直接用いるのではなく、何らかの方法によって回収
された被処理油を対象としている。そのため、風、波等
による吸油剤の飛散或いは吸油剤の所定箇所への投入等
にそれほど留意する必要はない。従って、粒状の吸油剤
をそのまま被処理油中へ散布、投入し、混合、分散させ
てもよい。しかし、特に容量の大きい容器等に被処理油
を回収した場合など、適宜の大きさの包装容器に適量の
吸油剤を収納して油処理材とし、これを被処理油中へ投
入してもよい。
等に直接用いるのではなく、何らかの方法によって回収
された被処理油を対象としている。そのため、風、波等
による吸油剤の飛散或いは吸油剤の所定箇所への投入等
にそれほど留意する必要はない。従って、粒状の吸油剤
をそのまま被処理油中へ散布、投入し、混合、分散させ
てもよい。しかし、特に容量の大きい容器等に被処理油
を回収した場合など、適宜の大きさの包装容器に適量の
吸油剤を収納して油処理材とし、これを被処理油中へ投
入してもよい。
【0038】包装容器としては、速やかに水に溶解し、
且つほとんど吸油することのない素材からなるものが好
ましい。また、この包装容器の形状等は特に制限されな
いが、輸送、保管、取り扱い時等に容易に破損しない程
度の強度を有するフィルムからなる袋状容器とすること
が好ましい。
且つほとんど吸油することのない素材からなるものが好
ましい。また、この包装容器の形状等は特に制限されな
いが、輸送、保管、取り扱い時等に容易に破損しない程
度の強度を有するフィルムからなる袋状容器とすること
が好ましい。
【0039】水に溶解する素材としては、蛋白質、デン
プン等の天然高分子を使用することができる。また、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリアク
リルアミド、ポリビニルピロリドン等の合成高分子を用
いることもできる。この水に溶解する素材としては、水
に速やかに溶解し、不溶分等を生ずることのないポリビ
ニルアルコールが好ましい。尚、水溶性の紙は、水の吸
収速度にやや劣り、不溶分を含んでいて全量が水に溶け
ないが、本発明では、特に問題なく使用することができ
る。
プン等の天然高分子を使用することができる。また、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリアク
リルアミド、ポリビニルピロリドン等の合成高分子を用
いることもできる。この水に溶解する素材としては、水
に速やかに溶解し、不溶分等を生ずることのないポリビ
ニルアルコールが好ましい。尚、水溶性の紙は、水の吸
収速度にやや劣り、不溶分を含んでいて全量が水に溶け
ないが、本発明では、特に問題なく使用することができ
る。
【0040】第1発明の被処理油の処理方法では、吸油
剤に被処理油を吸収させることにより、被処理油に混入
している水を容易に排出することができる。また、吸油
剤、被処理油及び排出された水を含む混合物を、加圧濾
過、遠心分離等によって脱水するという非常に簡便な方
法で、水を容易に系外へ除去することができる。加圧濾
過、遠心分離等において加わる力の強さに比例してより
効果的に脱水することができ、形成される塊状物の粘着
性はより低くなり、回収容器の器壁などに付着、粘着し
難くなり、取り扱いが極めて容易となる。このように水
が十分に排出され、脱水された塊状物は、容易に燃焼さ
せることができる。また、混合物及び塊状物、特により
水の含量が少ない塊状物は、埋め立て、焼却等、廃棄処
理する場合の運搬の点でも非常に有利である。
剤に被処理油を吸収させることにより、被処理油に混入
している水を容易に排出することができる。また、吸油
剤、被処理油及び排出された水を含む混合物を、加圧濾
過、遠心分離等によって脱水するという非常に簡便な方
法で、水を容易に系外へ除去することができる。加圧濾
過、遠心分離等において加わる力の強さに比例してより
効果的に脱水することができ、形成される塊状物の粘着
性はより低くなり、回収容器の器壁などに付着、粘着し
難くなり、取り扱いが極めて容易となる。このように水
が十分に排出され、脱水された塊状物は、容易に燃焼さ
せることができる。また、混合物及び塊状物、特により
水の含量が少ない塊状物は、埋め立て、焼却等、廃棄処
理する場合の運搬の点でも非常に有利である。
【0041】また、特定の塩基性無機塩が配合された吸
油剤を使用すれば、焼却処分時、若しくは油を回収する
際に、被処理油中に含まれていた硫黄が酸化されて生成
する亜硫酸ガスなどの有害ガスは、この塩基性無機塩と
反応して固体となり、大気中に放出されることがない。
また、海水中の塩分が吸油剤に取り込まれている場合で
も、同様に酸化によって生成する塩化水素などの有害ガ
スが固体の塩化物となり、大気中に放出されることがな
い。更に、本発明の被処理油の処理方法では、吸油剤そ
のものに含まれる硫黄分等も同様に処理され、大気中に
放出されることがない。
油剤を使用すれば、焼却処分時、若しくは油を回収する
際に、被処理油中に含まれていた硫黄が酸化されて生成
する亜硫酸ガスなどの有害ガスは、この塩基性無機塩と
反応して固体となり、大気中に放出されることがない。
また、海水中の塩分が吸油剤に取り込まれている場合で
も、同様に酸化によって生成する塩化水素などの有害ガ
スが固体の塩化物となり、大気中に放出されることがな
い。更に、本発明の被処理油の処理方法では、吸油剤そ
のものに含まれる硫黄分等も同様に処理され、大気中に
放出されることがない。
【0042】尚、本発明の被処理油の処理方法、河川、
海洋等における油流出事故の際に回収された流出油等の
処理に、特に有用である。また、ガソリン、灯油、軽
油、重油等の油類ばかりではなく、ベンゼン、キシレ
ン、トルエン或いはエーテル、ケトン、エステル等の各
種有機溶媒が水と混在する場合に、それらの吸収、処理
に適用することもできる。
海洋等における油流出事故の際に回収された流出油等の
処理に、特に有用である。また、ガソリン、灯油、軽
油、重油等の油類ばかりではなく、ベンゼン、キシレ
ン、トルエン或いはエーテル、ケトン、エステル等の各
種有機溶媒が水と混在する場合に、それらの吸収、処理
に適用することもできる。
【0043】
(1) ポリノルボルネンへの軟化剤及び酸化防止剤の添加 粒状のポリノルボルネン88.1%とステアリン酸カル
シウム8.9%とをターボミキサーに投入し、乾燥状態
で攪拌、混合した。その後、このポリノルボルネンとス
テアリン酸カルシウムとの混合物及び3.0%のフェノ
ール系酸化防止剤(ジブチルヒドロキシトルエン)を、
押出成形機によって溶融、混練した後、造粒し、篩によ
って分級し、粒径100〜600μmのものを選別し
た。粒径が100μm未満のもの及び600μmを越え
るものは、押出工程に戻し、再利用した。尚、この粒径
が外れたものは他の用途に用いてもよい。
シウム8.9%とをターボミキサーに投入し、乾燥状態
で攪拌、混合した。その後、このポリノルボルネンとス
テアリン酸カルシウムとの混合物及び3.0%のフェノ
ール系酸化防止剤(ジブチルヒドロキシトルエン)を、
押出成形機によって溶融、混練した後、造粒し、篩によ
って分級し、粒径100〜600μmのものを選別し
た。粒径が100μm未満のもの及び600μmを越え
るものは、押出工程に戻し、再利用した。尚、この粒径
が外れたものは他の用途に用いてもよい。
【0044】(2) 吸油剤の作製 上記のようにして調製したステアリン酸カルシウム及び
酸化防止剤を含有するポリノルボルネン100%に対し
て、炭酸カルシウムを10%配合し、ターボミキサによ
って乾燥状態で均一に混合して吸油性重合体を含む吸油
剤を調製した。また、紙パルプの繊維を撥水処理するこ
とにより、或いは撥水処理した紙を開綿加工することに
より得られる吸油速度の大きい吸油性紙を比較用として
用いた。
酸化防止剤を含有するポリノルボルネン100%に対し
て、炭酸カルシウムを10%配合し、ターボミキサによ
って乾燥状態で均一に混合して吸油性重合体を含む吸油
剤を調製した。また、紙パルプの繊維を撥水処理するこ
とにより、或いは撥水処理した紙を開綿加工することに
より得られる吸油速度の大きい吸油性紙を比較用として
用いた。
【0045】(3) 吸油剤の性能評価 海洋に流出し、海岸に漂着した被処理油(C重油に砂
利、砂等の挟雑物及び水が含有されたもの、挟雑物は全
量の高々数%以下、水は全量の60%程度と推定され
る。)100gをビーカーに入れ、上記(2) に記載の2
種類の吸油剤をそれぞれ40g投入した。この被処理油
は相当に粘度の高いスラリー状であったが、吸油性重合
体を含む吸油剤の場合は、ガラス棒による攪拌、混合に
よって吸油剤が被処理油を吸収され、被処理油に混入し
ていた水が排出されて、徐々に粘着性が失われていっ
た。
利、砂等の挟雑物及び水が含有されたもの、挟雑物は全
量の高々数%以下、水は全量の60%程度と推定され
る。)100gをビーカーに入れ、上記(2) に記載の2
種類の吸油剤をそれぞれ40g投入した。この被処理油
は相当に粘度の高いスラリー状であったが、吸油性重合
体を含む吸油剤の場合は、ガラス棒による攪拌、混合に
よって吸油剤が被処理油を吸収され、被処理油に混入し
ていた水が排出されて、徐々に粘着性が失われていっ
た。
【0046】更に、この被処理油を吸収した吸油剤の上
面を、ビーカーの断面積よりやや小さいガラス製の円盤
形の板状体によって押圧したところ、被処理油から排出
され吸油剤に取り込まれていた水が、吸油剤から容易に
脱水され上部に浮き出てきた。この水を廃棄し、更に押
圧したところ再び容易に脱水することができた。その結
果、水が排出され、脱水された残査は粘着性のほとんど
ない固形の塊状物となり、ビーカーの壁面等にまったく
付着せず、非常に取り扱い易いものになった。
面を、ビーカーの断面積よりやや小さいガラス製の円盤
形の板状体によって押圧したところ、被処理油から排出
され吸油剤に取り込まれていた水が、吸油剤から容易に
脱水され上部に浮き出てきた。この水を廃棄し、更に押
圧したところ再び容易に脱水することができた。その結
果、水が排出され、脱水された残査は粘着性のほとんど
ない固形の塊状物となり、ビーカーの壁面等にまったく
付着せず、非常に取り扱い易いものになった。
【0047】一方、比較用の吸油剤では、この吸油剤に
被処理油が吸収されて一体となっていく様子は観察され
た。しかし、スラリー状の性状にはほとんど変化がな
く、粘着性も高く、ガラス棒に付着、粘着した。その
後、同様にガラス製の円盤形の板状体によって押圧した
が、円盤の押圧面の全面に被処理油を吸収した吸油剤が
付着した。また、水は排出されているのかもしれない
が、すべてが吸油剤に取り込まれており、混合物の外観
は、当初の被処理油のそれとほとんど同じであり、吸油
性重合体を含む吸油剤の場合とはまったく違った挙動で
あった。
被処理油が吸収されて一体となっていく様子は観察され
た。しかし、スラリー状の性状にはほとんど変化がな
く、粘着性も高く、ガラス棒に付着、粘着した。その
後、同様にガラス製の円盤形の板状体によって押圧した
が、円盤の押圧面の全面に被処理油を吸収した吸油剤が
付着した。また、水は排出されているのかもしれない
が、すべてが吸油剤に取り込まれており、混合物の外観
は、当初の被処理油のそれとほとんど同じであり、吸油
性重合体を含む吸油剤の場合とはまったく違った挙動で
あった。
【0048】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。例え
ば、吸油性重合体を含む吸油剤には、籾殻、藁、パル
プ、綿、多孔質石灰、多孔質シリカ、多孔質パーライ
ト、ポリプロピレン繊維、発泡ウレタンフォーム等の従
来公知の吸油剤や充填物を併用して用いることができ
る。
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。例え
ば、吸油性重合体を含む吸油剤には、籾殻、藁、パル
プ、綿、多孔質石灰、多孔質シリカ、多孔質パーライ
ト、ポリプロピレン繊維、発泡ウレタンフォーム等の従
来公知の吸油剤や充填物を併用して用いることができ
る。
【0049】
【発明の効果】第1発明によれば、被処理油に混入して
いる水が、容易に排出され、また、被処理油を吸収した
吸油剤等を含む粘着性の低い、固形の混合物を、加圧濾
過、遠心分離或いは押圧するという非常に簡便な方法に
よって、この混合物を容易に脱水することができる。そ
れによって、この混合物は、ほとんど粘着性のない塊状
物となり、回収容器の壁面等、他のものに付着、粘着す
ることがなく、非常に取り扱い易いものとなる。また、
第5発明によれば、水分含量が少なく、取り扱い易い固
形の燃料が得られ、特に、鉄鋼、火力発電、セメント製
造等、安価な燃料を大量に必要とする産業において、有
用な固形燃料を得ることができる。
いる水が、容易に排出され、また、被処理油を吸収した
吸油剤等を含む粘着性の低い、固形の混合物を、加圧濾
過、遠心分離或いは押圧するという非常に簡便な方法に
よって、この混合物を容易に脱水することができる。そ
れによって、この混合物は、ほとんど粘着性のない塊状
物となり、回収容器の壁面等、他のものに付着、粘着す
ることがなく、非常に取り扱い易いものとなる。また、
第5発明によれば、水分含量が少なく、取り扱い易い固
形の燃料が得られ、特に、鉄鋼、火力発電、セメント製
造等、安価な燃料を大量に必要とする産業において、有
用な固形燃料を得ることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 吸油性重合体を含む吸油剤を、水が混入
している被処理油又は水に混在し且つ水が混入している
被処理油に接触させ、上記吸油剤に上記被処理油を吸収
させ、上記被処理油に混入している上記水の少なくとも
一部を排出させることを特徴とする被処理油の処理方
法。 - 【請求項2】 上記吸油性重合体は、ビシクロ[2.
2.1]ヘプテン−2及びその置換誘導体のうちの少な
くとも一方の重合体である請求項1記載の被処理油の処
理方法。 - 【請求項3】 上記吸油剤、上記被処理油及びこの被処
理油から排出された上記水を含む混合物を脱水する請求
項1又は2記載の被処理油の処理方法。 - 【請求項4】 上記被処理油に混入している上記水を1
00重量%とした場合に、その70重量%以上が排出さ
れ、脱水される請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
被処理油の処理方法。 - 【請求項5】 吸油性重合体を含む吸油剤、該吸油剤に
吸収された被処理油及び水を含有する固形燃料であっ
て、水が混入している被処理油又は水に混在し且つ水が
混入している被処理油に上記吸油剤を接触させ、該吸油
剤に上記被処理油を吸収させ、上記被処理油に混入して
いる上記水の少なくとも一部を排出させ、その後、上記
吸油剤、上記被処理油及びこの被処理油から排出された
水を含む混合物を脱水して得られることを特徴とする固
形燃料。 - 【請求項6】 上記吸油剤は、塩基性無機塩を含んでい
る請求項5記載の固形燃料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4967597A JPH10273650A (ja) | 1997-01-31 | 1997-02-17 | 被処理油の処理方法及び固形燃料 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3309097 | 1997-01-31 | ||
| JP9-33090 | 1997-01-31 | ||
| JP4967597A JPH10273650A (ja) | 1997-01-31 | 1997-02-17 | 被処理油の処理方法及び固形燃料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10273650A true JPH10273650A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=26371734
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4967597A Pending JPH10273650A (ja) | 1997-01-31 | 1997-02-17 | 被処理油の処理方法及び固形燃料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10273650A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8765030B2 (en) | 2009-06-05 | 2014-07-01 | Intercontinental Great Brands Llc | Preparation of an enteric release system |
| US8859005B2 (en) | 2012-12-03 | 2014-10-14 | Intercontinental Great Brands Llc | Enteric delivery of functional ingredients suitable for hot comestible applications |
| US8859003B2 (en) | 2009-06-05 | 2014-10-14 | Intercontinental Great Brands Llc | Preparation of an enteric release system |
| US9968564B2 (en) | 2009-06-05 | 2018-05-15 | Intercontinental Great Brands Llc | Delivery of functional compounds |
-
1997
- 1997-02-17 JP JP4967597A patent/JPH10273650A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8765030B2 (en) | 2009-06-05 | 2014-07-01 | Intercontinental Great Brands Llc | Preparation of an enteric release system |
| US8859003B2 (en) | 2009-06-05 | 2014-10-14 | Intercontinental Great Brands Llc | Preparation of an enteric release system |
| US9968564B2 (en) | 2009-06-05 | 2018-05-15 | Intercontinental Great Brands Llc | Delivery of functional compounds |
| US10716765B2 (en) | 2009-06-05 | 2020-07-21 | Intercontinental Great Brands Llc | Delivery of functional compounds |
| US8859005B2 (en) | 2012-12-03 | 2014-10-14 | Intercontinental Great Brands Llc | Enteric delivery of functional ingredients suitable for hot comestible applications |
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