JPH10273812A - 繊維糸条への油剤供給方法、繊維糸条への油剤供給装置および繊維糸条の製造方法 - Google Patents
繊維糸条への油剤供給方法、繊維糸条への油剤供給装置および繊維糸条の製造方法Info
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- JPH10273812A JPH10273812A JP8155697A JP8155697A JPH10273812A JP H10273812 A JPH10273812 A JP H10273812A JP 8155697 A JP8155697 A JP 8155697A JP 8155697 A JP8155697 A JP 8155697A JP H10273812 A JPH10273812 A JP H10273812A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】繊維糸条に油剤を供給する際に、その供給系内
に発生する気泡を抑制し、ひいては気泡の発生に基づく
断糸などの操業性や油剤の付着不均一による品質劣化を
抑制すること。 【解決手段】油剤タンクから配管を通じ給油ヘッドに油
剤を送給し、繊維糸条に油剤を供給する方法において、
油剤タンクもしくは油剤タンクから給油ヘッドまでの間
の油剤供給系の一部で油剤に減圧処理を施すことを特徴
とする繊維糸条への油剤供給方法および油剤供給装置。
に発生する気泡を抑制し、ひいては気泡の発生に基づく
断糸などの操業性や油剤の付着不均一による品質劣化を
抑制すること。 【解決手段】油剤タンクから配管を通じ給油ヘッドに油
剤を送給し、繊維糸条に油剤を供給する方法において、
油剤タンクもしくは油剤タンクから給油ヘッドまでの間
の油剤供給系の一部で油剤に減圧処理を施すことを特徴
とする繊維糸条への油剤供給方法および油剤供給装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維糸条の製糸工
程、加工工程において好適に用いられる、繊維糸条に油
剤を付与するための油剤供給方法、繊維糸条への油剤供
給装置および繊維糸条の製造方法の改良に関するもので
ある。
程、加工工程において好適に用いられる、繊維糸条に油
剤を付与するための油剤供給方法、繊維糸条への油剤供
給装置および繊維糸条の製造方法の改良に関するもので
ある。
【0002】さらに詳しくは、繊維糸条への油剤供給の
安定性および均一性が大幅に向上することにより、繊維
糸条の製造、加工工程での糸切れや品質異常の防止に有
効な繊維糸条への油剤供給方法、油剤供給装置および繊
維糸条の製造方法に関するものである。
安定性および均一性が大幅に向上することにより、繊維
糸条の製造、加工工程での糸切れや品質異常の防止に有
効な繊維糸条への油剤供給方法、油剤供給装置および繊
維糸条の製造方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】繊維糸条を溶融紡糸したり、また溶融紡
糸した糸条を仮撚などの糸加工を行う工程などにおいて
は、走行する繊維糸条に平滑剤や制電剤などを含む油剤
を付与することが行われている。
糸した糸条を仮撚などの糸加工を行う工程などにおいて
は、走行する繊維糸条に平滑剤や制電剤などを含む油剤
を付与することが行われている。
【0004】この繊維糸条に油剤を供給するためには、
油剤をストレージするタンクから油剤送給配管や計量ポ
ンプなどを経て、給油ヘッドに油剤を供給し、給油ヘッ
ドにて接触走行する糸条に油剤を付着させる方法が一般
的に実施されている。
油剤をストレージするタンクから油剤送給配管や計量ポ
ンプなどを経て、給油ヘッドに油剤を供給し、給油ヘッ
ドにて接触走行する糸条に油剤を付着させる方法が一般
的に実施されている。
【0005】この給油ヘッドとしては、油剤計量ポンプ
により計量された油剤を、固定ガイドの油剤吐出孔から
定常的に吐出して、当該ガイドの糸条接触面に接触して
走行する糸条に油剤を付着させるガイド給油方式や、回
転するローラー表面に油剤被膜を形成し、当該ローラー
に接触走行する糸条に油剤を付着させるオイリングロー
ラー給油方式、などが一般的に使用されている。
により計量された油剤を、固定ガイドの油剤吐出孔から
定常的に吐出して、当該ガイドの糸条接触面に接触して
走行する糸条に油剤を付着させるガイド給油方式や、回
転するローラー表面に油剤被膜を形成し、当該ローラー
に接触走行する糸条に油剤を付着させるオイリングロー
ラー給油方式、などが一般的に使用されている。
【0006】繊維糸条に対する油剤の付着均一性は、繊
維糸条の製造やその後の製編・製織などの加工工程にお
いて、その安定性や品質に大きな影響を与えるものであ
る。
維糸条の製造やその後の製編・製織などの加工工程にお
いて、その安定性や品質に大きな影響を与えるものであ
る。
【0007】糸条への油剤の付着が、その長手方向や断
面方向に不均一となると、糸条が接触走行する糸道ガイ
ドの擦過抵抗が大きく変動し、特に油剤付着が局部的に
不完全となったり、付着が少なくなった部分で平滑性が
低下して抵抗が大きくなり、走行糸条が非常に切れやす
い状態となり、生産性を大きく低下させるばかりではな
く、毛羽やタルミや糸斑などを発生させたり、また巻取
パッケージからの糸条の解舒が不完全となるような品質
異常をもたらしやすい。
面方向に不均一となると、糸条が接触走行する糸道ガイ
ドの擦過抵抗が大きく変動し、特に油剤付着が局部的に
不完全となったり、付着が少なくなった部分で平滑性が
低下して抵抗が大きくなり、走行糸条が非常に切れやす
い状態となり、生産性を大きく低下させるばかりではな
く、毛羽やタルミや糸斑などを発生させたり、また巻取
パッケージからの糸条の解舒が不完全となるような品質
異常をもたらしやすい。
【0008】特にポリアミドやポリエステルなどといっ
た合成繊維糸条を溶融紡出して、2000m/分以上の
高速で巻取る高速製糸工程においては、糸条が高速でガ
イド類に接触走行するために、油剤付着の状態による影
響を受けやすい。
た合成繊維糸条を溶融紡出して、2000m/分以上の
高速で巻取る高速製糸工程においては、糸条が高速でガ
イド類に接触走行するために、油剤付着の状態による影
響を受けやすい。
【0009】ところが、従来の繊維糸条への油剤供給方
法や装置の場合、油剤中に大気中の空気が溶存していた
り、撹拌などの物理的操作によって空気が巻き込まれた
場合などでは、油剤供給系の一部で気泡が形成され、さ
らには滞留したり、また気泡を含蓄した状態で油剤が糸
条に付与されたり、またさらには油剤供給配管内で気泡
が凝集して気泡柱を形成することにより、油剤供給が脈
動変動したり、一時的に油剤切れ(吐出不良)を引き起
こすような場合が生じていた。
法や装置の場合、油剤中に大気中の空気が溶存していた
り、撹拌などの物理的操作によって空気が巻き込まれた
場合などでは、油剤供給系の一部で気泡が形成され、さ
らには滞留したり、また気泡を含蓄した状態で油剤が糸
条に付与されたり、またさらには油剤供給配管内で気泡
が凝集して気泡柱を形成することにより、油剤供給が脈
動変動したり、一時的に油剤切れ(吐出不良)を引き起
こすような場合が生じていた。
【0010】このように、油剤中の気体成分の含有と、
それが油剤供給系で気泡が形成され、さらには凝集した
り滞留することによって、繊維糸条への均一な油剤付与
が阻害され、生産性や品質に非常に大きな悪影響を与え
ることとなる。
それが油剤供給系で気泡が形成され、さらには凝集した
り滞留することによって、繊維糸条への均一な油剤付与
が阻害され、生産性や品質に非常に大きな悪影響を与え
ることとなる。
【0011】このような、油剤中の気体成分の含蓄やそ
れによる気泡の形成・凝集による生産性や品位の低下を
防止するために、繊維糸条へ油剤を均一に付与すること
を目的として、種々のものが提案されている。例えば、
特開平8-74117号公報に記載されているように、
給油ガイド直前に気泡捕集管を設けて気泡を捕集除去さ
せることにより、均一な油剤を安定して走行糸条に付与
させる装置、或いは特開昭61-275412号公報に
記載されているように、給油ガイド吐出孔と下方の給油
ポンプの間に三方分岐管を設け、給油ガイドに供給され
る油剤中の混入気泡を効率的に除去する計量給油装置な
どが提案されている。
れによる気泡の形成・凝集による生産性や品位の低下を
防止するために、繊維糸条へ油剤を均一に付与すること
を目的として、種々のものが提案されている。例えば、
特開平8-74117号公報に記載されているように、
給油ガイド直前に気泡捕集管を設けて気泡を捕集除去さ
せることにより、均一な油剤を安定して走行糸条に付与
させる装置、或いは特開昭61-275412号公報に
記載されているように、給油ガイド吐出孔と下方の給油
ポンプの間に三方分岐管を設け、給油ガイドに供給され
る油剤中の混入気泡を効率的に除去する計量給油装置な
どが提案されている。
【0012】ところが、このような手段は、油剤中に含
有されたり、混入された気泡に対し、その影響を押さえ
る点では効果があるが、気泡を本質的に抑制する手段で
はないため、油剤供給系内での気泡の形成や、凝集によ
る影響を完全には防止できず、油剤の均一付着には課題
が残されている。
有されたり、混入された気泡に対し、その影響を押さえ
る点では効果があるが、気泡を本質的に抑制する手段で
はないため、油剤供給系内での気泡の形成や、凝集によ
る影響を完全には防止できず、油剤の均一付着には課題
が残されている。
【0013】そこで、本発明は、繊維糸条への油剤供給
方法、装置および繊維糸条の製造方法の改良により、繊
維糸条に安定的に油剤を供給し均一的に付着させるこ
と、及び油剤の不均一供給によってもたらされるさまざ
まなトラブル、例えば、糸条が接触するガイド等で擦過
抵抗を受けること等による張力変動、断糸、さらには毛
羽や弱糸や糸斑の発生、巻取糸パッケージからの糸条の
解舒不良等を防止し、製糸工程や糸加工工程での安定化
やその製品品位の向上を図ることを主たる目的とする。
方法、装置および繊維糸条の製造方法の改良により、繊
維糸条に安定的に油剤を供給し均一的に付着させるこ
と、及び油剤の不均一供給によってもたらされるさまざ
まなトラブル、例えば、糸条が接触するガイド等で擦過
抵抗を受けること等による張力変動、断糸、さらには毛
羽や弱糸や糸斑の発生、巻取糸パッケージからの糸条の
解舒不良等を防止し、製糸工程や糸加工工程での安定化
やその製品品位の向上を図ることを主たる目的とする。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このような課題に対し
て本発明は、繊維糸条への油剤供給するに際し、油剤供
給の安定化、ひいては繊維糸条への油剤付着均一性を高
める方法、装置および繊維糸条の製造方法を提供するこ
とを目的とし、それに基づいて、繊維糸条の生産安定性
や品質を高める方法および装置を提供することを目的と
するものである。
て本発明は、繊維糸条への油剤供給するに際し、油剤供
給の安定化、ひいては繊維糸条への油剤付着均一性を高
める方法、装置および繊維糸条の製造方法を提供するこ
とを目的とし、それに基づいて、繊維糸条の生産安定性
や品質を高める方法および装置を提供することを目的と
するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維糸条への油
剤供給方法は、前記課題を解決するため以下の構成を有
する。
剤供給方法は、前記課題を解決するため以下の構成を有
する。
【0016】すなわち、油剤タンクから配管を通じ給油
ヘッドに油剤を送給し、繊維糸条に油剤を供給する方法
において、油剤タンクもしくは油剤タンクから給油ヘッ
ドまでの間の油剤供給系の一部で油剤に減圧処理を施す
ことを特徴とする繊維糸条への油剤供給方法である。
ヘッドに油剤を送給し、繊維糸条に油剤を供給する方法
において、油剤タンクもしくは油剤タンクから給油ヘッ
ドまでの間の油剤供給系の一部で油剤に減圧処理を施す
ことを特徴とする繊維糸条への油剤供給方法である。
【0017】また、本発明の繊維糸条への油剤供給装置
は以下の構成を有する。
は以下の構成を有する。
【0018】すなわち、少なくとも油剤タンク、油剤を
給油ヘッドまで送給する配管、および給油ヘッドから構
成され、油剤タンクもしくは油剤タンクから給油ヘッド
までの間の油剤供給系の一部において油剤に減圧処理を
施すための減圧手段が設けられてなることを特徴とする
繊維糸条への油剤供給装置である。
給油ヘッドまで送給する配管、および給油ヘッドから構
成され、油剤タンクもしくは油剤タンクから給油ヘッド
までの間の油剤供給系の一部において油剤に減圧処理を
施すための減圧手段が設けられてなることを特徴とする
繊維糸条への油剤供給装置である。
【0019】また、本発明の繊維糸条の製造方法は以下
の構成を有する。
の構成を有する。
【0020】すなわち、走行する繊維糸条に油剤を付与
する繊維糸条の製造方法において、油剤供給系の一部で
油剤に減圧処理を施すことを特徴とする繊維糸条の製造
方法である。
する繊維糸条の製造方法において、油剤供給系の一部で
油剤に減圧処理を施すことを特徴とする繊維糸条の製造
方法である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る繊維糸条への油剤供
給方法、繊維糸条への油剤供給装置および繊維糸条の製
造方法を図1を用いて説明する。
給方法、繊維糸条への油剤供給装置および繊維糸条の製
造方法を図1を用いて説明する。
【0022】図1は、本発明の繊維糸条への油剤供給装
置の一例をモデル的に示す概略図である。図1の油剤供
給装置は油剤を供給するためのストレージタンク1、ス
トレージタンク内を減圧する減圧ポンプ2と減圧計3、
紡糸錘に油剤を供給するヘッドタンク5、ヘッドタンク
から供給された油剤を計量する計量ポンプ7、接触走行
する糸条に油剤を吐出して供給する給油ガイド10から
構成されている。
置の一例をモデル的に示す概略図である。図1の油剤供
給装置は油剤を供給するためのストレージタンク1、ス
トレージタンク内を減圧する減圧ポンプ2と減圧計3、
紡糸錘に油剤を供給するヘッドタンク5、ヘッドタンク
から供給された油剤を計量する計量ポンプ7、接触走行
する糸条に油剤を吐出して供給する給油ガイド10から
構成されている。
【0023】本発明に係る油剤供給装置は、このような
油剤供給回路の一部に油剤に積極的に減圧処理を施すた
めの減圧回路を有することを特徴としている。
油剤供給回路の一部に油剤に積極的に減圧処理を施すた
めの減圧回路を有することを特徴としている。
【0024】このような減圧回路は図1に示したよう
に、ストレージタンク1のみならず、紡糸錘の直前に配
されたヘッドタンク5にあってもよく、油剤を減圧する
ことで油剤中の気体成分(気泡)が除ければ、特にその
位置はいずれの場所にあってもよいが、減圧によって油
剤を吸い込むことを防止する観点から、前記のようにタ
ンク部に設けることが実用上好ましい。
に、ストレージタンク1のみならず、紡糸錘の直前に配
されたヘッドタンク5にあってもよく、油剤を減圧する
ことで油剤中の気体成分(気泡)が除ければ、特にその
位置はいずれの場所にあってもよいが、減圧によって油
剤を吸い込むことを防止する観点から、前記のようにタ
ンク部に設けることが実用上好ましい。
【0025】この減圧は、油剤の粘度や組成によって適
正なレベルは異なるが、油剤中の気泡の形成と凝集、及
び、気泡の再巻き込みを防止する観点から、500hp
a以下であることが好ましく、さらに好ましくは、35
0hpa以下、またさらに好ましくは250hpa以下
まで減圧すると気泡除去の完全性が高いが、本発明の気
泡除去の点では100hpa以上で十分であり、100
〜500hpaの範囲が好ましい。
正なレベルは異なるが、油剤中の気泡の形成と凝集、及
び、気泡の再巻き込みを防止する観点から、500hp
a以下であることが好ましく、さらに好ましくは、35
0hpa以下、またさらに好ましくは250hpa以下
まで減圧すると気泡除去の完全性が高いが、本発明の気
泡除去の点では100hpa以上で十分であり、100
〜500hpaの範囲が好ましい。
【0026】減圧時間は、油剤中の気泡の含有状態や、
処理条件によって異なるが、滞留時間として、30分以
上が好ましい。
処理条件によって異なるが、滞留時間として、30分以
上が好ましい。
【0027】また減圧時の温度は常温でもかまわない
が、減圧による気泡除去の効果をより高めるためには、
タンク部にヒーターや温水ジャケットを設けることによ
り、30〜90℃程度に加温するのが好ましい。油剤を
加温する場合には、必要に応じてその後油剤を冷却すれ
ばよい。
が、減圧による気泡除去の効果をより高めるためには、
タンク部にヒーターや温水ジャケットを設けることによ
り、30〜90℃程度に加温するのが好ましい。油剤を
加温する場合には、必要に応じてその後油剤を冷却すれ
ばよい。
【0028】また減圧処理については、連続的に処理す
ることも可能であるが、減圧部を一時的に油剤供給系か
ら遮断して、バッチ的に処理することも可能である。
ることも可能であるが、減圧部を一時的に油剤供給系か
ら遮断して、バッチ的に処理することも可能である。
【0029】本発明に係る繊維糸条への油剤供給方法、
繊維糸条への油剤供給装置および繊維糸条の製造方法
は、油剤供給工程で油剤に減圧処理を施すことにより、
その内部の気体成分を除去し、また気体の巻き込みを防
止するため、エマルジョン系油剤やストレート系油剤に
幅広く適用することが可能であるが、糸条に対して油剤
の供給量の少なく、また気泡が巻き込まれやすいストレ
ート系油剤について特に有効に使用することができるも
のである。
繊維糸条への油剤供給装置および繊維糸条の製造方法
は、油剤供給工程で油剤に減圧処理を施すことにより、
その内部の気体成分を除去し、また気体の巻き込みを防
止するため、エマルジョン系油剤やストレート系油剤に
幅広く適用することが可能であるが、糸条に対して油剤
の供給量の少なく、また気泡が巻き込まれやすいストレ
ート系油剤について特に有効に使用することができるも
のである。
【0030】本発明は、合成繊維糸条を溶融紡出して巻
き取る製糸工程や、繊維糸条を仮撚などの糸加工を実施
した後に追油して巻き取る糸加工工程など、繊維糸条に
油剤を供給して製造する工程に広く適用することが可能
である。
き取る製糸工程や、繊維糸条を仮撚などの糸加工を実施
した後に追油して巻き取る糸加工工程など、繊維糸条に
油剤を供給して製造する工程に広く適用することが可能
である。
【0031】特に、ポリアミドやポリエステル等からな
る合成繊維糸条を溶融紡出して、2000m/分以上の
高速で巻き取るような場合、油剤中に気泡を巻き込みや
すい場合、巻取糸条の単糸繊度が5デニール以下のよう
に細繊度の場合等に好適に使用できる。
る合成繊維糸条を溶融紡出して、2000m/分以上の
高速で巻き取るような場合、油剤中に気泡を巻き込みや
すい場合、巻取糸条の単糸繊度が5デニール以下のよう
に細繊度の場合等に好適に使用できる。
【0032】例えば、紡出糸条を高速で引取り実質的に
延伸することなく巻取る高速紡出工程、紡出糸条を引取
り続いて延伸して高速で巻取る直接紡糸延伸工程、ある
いは、紡出糸条を実質的に配向させることなく巻取る未
延伸紡糸工程等に使用できる。
延伸することなく巻取る高速紡出工程、紡出糸条を引取
り続いて延伸して高速で巻取る直接紡糸延伸工程、ある
いは、紡出糸条を実質的に配向させることなく巻取る未
延伸紡糸工程等に使用できる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。
【0034】[実施例1]艶消剤として酸化チタンを
0.4%含む、対98%硫酸相対粘度が2.62のナイ
ロン6チップを260℃で溶融し、濾砂および金属不織
布フィルターを介して口金から溶融ポリマーを紡出し、
紡出した糸条を冷却して実質的に水分を含まないストレ
ート系の油剤を付与した後に、圧空により交絡処理を行
い、第1ゴデットローラーに4450m/分で引き取
り、引き続き連続して175℃に加熱した第2ゴデット
ローラーに5250m/分引き取って直接1.18倍の
延伸を行い、巻取張力0.15g/Dにてスピンドルド
ライブ型巻取機に巻取った。
0.4%含む、対98%硫酸相対粘度が2.62のナイ
ロン6チップを260℃で溶融し、濾砂および金属不織
布フィルターを介して口金から溶融ポリマーを紡出し、
紡出した糸条を冷却して実質的に水分を含まないストレ
ート系の油剤を付与した後に、圧空により交絡処理を行
い、第1ゴデットローラーに4450m/分で引き取
り、引き続き連続して175℃に加熱した第2ゴデット
ローラーに5250m/分引き取って直接1.18倍の
延伸を行い、巻取張力0.15g/Dにてスピンドルド
ライブ型巻取機に巻取った。
【0035】ワインダーはスピンドルが2軸であり、片
方のスピンドルで規定時間巻き取った後、他スピンドル
に自動的に糸切り替えを行う形式のものを用いた。
方のスピンドルで規定時間巻き取った後、他スピンドル
に自動的に糸切り替えを行う形式のものを用いた。
【0036】巻取った糸条は繊度が70デニールで34
フィラメントの糸条であり、単一のワインダーに対して
8糸条同時に巻取り、6kg巻きのパッケージが形成さ
れると、自動的に糸切り替えを行った。
フィラメントの糸条であり、単一のワインダーに対して
8糸条同時に巻取り、6kg巻きのパッケージが形成さ
れると、自動的に糸切り替えを行った。
【0037】また油剤の供給は、図1に示される油剤供
給装置を用い、ストレージタンクから紡糸錘のヘッドタ
ンクに供給し、ヘッドタンクから計量ポンプに供給し、
計量した油剤が糸条が接触走行する固定式の給油ガイド
から吐出して糸条に付与するようにした。
給装置を用い、ストレージタンクから紡糸錘のヘッドタ
ンクに供給し、ヘッドタンクから計量ポンプに供給し、
計量した油剤が糸条が接触走行する固定式の給油ガイド
から吐出して糸条に付与するようにした。
【0038】給油ガイドによる油剤供給位置は、口金面
から2000mm下方として、糸条に対する油剤の付着
量は0.6%となるように供給量を設定した。
から2000mm下方として、糸条に対する油剤の付着
量は0.6%となるように供給量を設定した。
【0039】この際、ストレージタンクに減圧回路を設
け、減圧ポンプにより減圧すると共に、その減圧状態を
圧力計を設置して読みとれるようにした。
け、減圧ポンプにより減圧すると共に、その減圧状態を
圧力計を設置して読みとれるようにした。
【0040】また減圧時の油剤を加温する場合について
は、ストレージタンク部をジャケットによって温水加熱
を行い、またヘッドタンクをジャケットによって常温ま
で冷却した。
は、ストレージタンク部をジャケットによって温水加熱
を行い、またヘッドタンクをジャケットによって常温ま
で冷却した。
【0041】評価は、4ワインダー(32糸条)を各水
準1週間ずつ製糸し、その間の断糸率(製糸量に対する
糸切れ回数)、および、1週間後の給油配管内の気泡の
有無について、気泡なし(○),気泡微量(△),気泡多い
(×)として評価した。
準1週間ずつ製糸し、その間の断糸率(製糸量に対する
糸切れ回数)、および、1週間後の給油配管内の気泡の
有無について、気泡なし(○),気泡微量(△),気泡多い
(×)として評価した。
【0042】また1週間の製糸後の糸斑について、ツェ
ルベガー社製のウースター測定器を用いて測定を行っ
た。
ルベガー社製のウースター測定器を用いて測定を行っ
た。
【0043】本評価の結果については表1に示す。
【0044】
【表1】 表1に示すように本発明による油剤供給方法および装置
において、紡糸時の油剤配管系内の気泡発生や蓄積が解
消され、断糸発生の件数が少なく、製糸操業性が極めて
安定していた。
において、紡糸時の油剤配管系内の気泡発生や蓄積が解
消され、断糸発生の件数が少なく、製糸操業性が極めて
安定していた。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、繊維糸条に油剤を供給
する際に、その供給系内に発生する気泡を抑制し、ひい
ては気泡の発生に基づく断糸などの操業性や油剤の付着
不均一による品質劣化を抑制することができる。
する際に、その供給系内に発生する気泡を抑制し、ひい
ては気泡の発生に基づく断糸などの操業性や油剤の付着
不均一による品質劣化を抑制することができる。
【0046】特に、油剤中に気泡が巻込まれ易く、また
巻込まれた油剤の影響が大きい、実質的に水分を含まな
いストレート系油剤に適用することが効果が大きい。
巻込まれた油剤の影響が大きい、実質的に水分を含まな
いストレート系油剤に適用することが効果が大きい。
【0047】
【符号の説明】 1:ストレージタンク 2:減圧ポンプ 3:圧力計 4,6,9:油剤送給配管 5:ヘッドタンク 7:計量ポンプ 8:駆動モーター 10:給油ガイド
【図1】本発明の繊維糸条への油剤供給装置の一例をモ
デル的に示す概略図である。
デル的に示す概略図である。
Claims (5)
- 【請求項1】油剤タンクから配管を通じ給油ヘッドに油
剤を送給し、繊維糸条に油剤を供給する方法において、
油剤タンクもしくは油剤タンクから給油ヘッドまでの間
の油剤供給系の一部で油剤に減圧処理を施すことを特徴
とする繊維糸条への油剤供給方法。 - 【請求項2】前記油剤供給系の一部で油剤を500hp
a以下までの減圧処理を施すことを特徴とする請求項1
記載の繊維糸条への油剤供給方法。 - 【請求項3】繊維糸条に付与する油剤が、実質的に水分
を含まないストレート系油剤であることを特徴とする請
求項1または2記載の繊維糸条への油剤供給方法。 - 【請求項4】少なくとも油剤タンク、油剤を給油ヘッド
まで送給する配管、および給油ヘッドから構成され、油
剤タンクもしくは油剤タンクから給油ヘッドまでの間の
油剤供給系の一部において油剤に減圧処理を施すための
減圧手段が設けられてなることを特徴とする繊維糸条へ
の油剤供給装置。 - 【請求項5】走行する繊維糸条に油剤を付与する繊維糸
条の製造方法において、油剤供給系の一部で油剤に減圧
処理を施すことを特徴とする繊維糸条の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8155697A JPH10273812A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 繊維糸条への油剤供給方法、繊維糸条への油剤供給装置および繊維糸条の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8155697A JPH10273812A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 繊維糸条への油剤供給方法、繊維糸条への油剤供給装置および繊維糸条の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10273812A true JPH10273812A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13749571
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8155697A Pending JPH10273812A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 繊維糸条への油剤供給方法、繊維糸条への油剤供給装置および繊維糸条の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10273812A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101974808A (zh) * | 2010-11-16 | 2011-02-16 | 苏州志向纺织科研有限公司 | 细旦纺丝线上油装置 |
| JP2017150123A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-08-31 | マスチネンファブリック ライター アーゲーMaschinenfabrik Rieter Ag | 空気紡績機およびその動作方法 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP8155697A patent/JPH10273812A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101974808A (zh) * | 2010-11-16 | 2011-02-16 | 苏州志向纺织科研有限公司 | 细旦纺丝线上油装置 |
| JP2017150123A (ja) * | 2015-11-25 | 2017-08-31 | マスチネンファブリック ライター アーゲーMaschinenfabrik Rieter Ag | 空気紡績機およびその動作方法 |
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