JPH10273829A - 敷き布団用ポリエステル複合繊維および敷き布団用固綿 - Google Patents

敷き布団用ポリエステル複合繊維および敷き布団用固綿

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JPH10273829A
JPH10273829A JP9095085A JP9508597A JPH10273829A JP H10273829 A JPH10273829 A JP H10273829A JP 9095085 A JP9095085 A JP 9095085A JP 9508597 A JP9508597 A JP 9508597A JP H10273829 A JPH10273829 A JP H10273829A
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polyester
mattress
mol
fiber
cotton
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Junji Ikeda
純二 池田
Kazuhisa Kondo
一寿 近藤
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Nippon Ester Co Ltd
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Nippon Ester Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な固綿性能が得られ,かつ耐洗濯性,弾
力性に優れた敷き布団用ポリエステル複合繊維およびそ
の固綿を提供する。 【解決手段】 ポリエチレンテレフタレートまたはこれ
を主体とするポリエステルAと,イソフタル酸を1〜4.
5モル%およびビスフェノールAのエチレンオキシド付
加物を1〜5モル%共重合したポリエチレンテレフタレ
ート系共重合ポリエステルBとが偏心的に接合した複合
繊維であって,イソフタル酸およびビスフェノールAの
エチレンオキシド付加物の共重合の合計が3〜9モル
%,中空率が20%以上,170℃での乾熱収縮率が1
5〜60%,かつ170℃の自由収縮熱処理により50
〜100個/2.5cmのスパイラル捲縮を発現し得る潜在
捲縮性能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,熱処理による捲縮
発現および繊維間の接着により良好な固綿性能が得ら
れ,かつ耐洗濯性,弾力性に優れた敷き布団用ポリエス
テル複合繊維およびその固綿に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,ポリエステル繊維は,嵩高性,風
合,保温,通気性等,布団綿用として多くの優れた特性
を有し,合成繊維布団綿あるいは布団として大量に生
産,販売されているが,ほとんどは掛け布団用であっ
て,敷き布団用としては,単独ではもちろん,木綿との
混綿品としても限られた量しか使用されていないのが現
状である。すなわち,ポリエステル繊維は,掛け布団用
としては優れた実用性能を示すにもかかわらず,敷き布
団用としては,使用時の人身の沈みが大きく,嵩高性も
木綿に比べれば優れているが,経時的に低下する等,掛
け布団用としての特徴が欠点として現れることが多いと
いわれている。
【0003】かかる欠点を改良するため,従来各種の提
案がなされている。例えば,特開昭62−57326号
では,乾熱収縮率と140℃×1分間熱処理後の比容積
を提案しているが,この方法では,長期間使用するとペ
ーパーライクの敷き布団となり,適度なクッション性に
欠ける。
【0004】また,特公平3−010737号,特公平
4−5769号では,5−ナトリウムスルホイソフタル
酸成分を共重合したポリエチレンテレフタレート系共重
合ポリエステルとポリエチレンテレフタレートとの複合
繊維が開示されている。さらに,特開平7−54216
号には,イソフタル酸とビスフェノールAのエチレンオ
キシド付加体とを共重合したポリエステルとポリエチレ
ンテレフタレートとの複合繊維が開示されている。しか
し,これらの複合繊維では,熱処理後の潜在捲縮数を優
先させれば,熱を加えすぎて糸が硬化し,その結果,風
合が硬くなる。風合を優先させれば,熱をあまり加える
ことができず,潜在捲縮数が不足し,結果として回復性
がなく,底突き感のある敷き布団となってしまう。さら
に,敷き布団を洗濯した場合は,綿が偏り,ひいては風
合が硬くなる等の欠点があるため,洗濯には不向きであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記の欠点
を解決し,嵩の減少が少なく,回復性に優れ,なおかつ
風合の良好な敷き布団の得られる敷き布団用ポリエステ
ル複合繊維及びこの繊維を用いた嵩の減少が少なく,回
復性に優れ,風合が良好で,かつ耐洗濯性に優れた敷き
布団用固綿を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,このよう
な課題を解決するために鋭意検討の結果,特定の共重合
ポリエステルを用いて熱収縮特性と潜在捲縮数を抑制す
ることで上記目的を達成することを見出し,本発明に到
達した。すなわち,本発明の第1の要旨は,ポリエチレ
ンテレフタレートまたはこれを主体とするポリエステル
Aと,イソフタル酸を1〜4.5モル%およびビスフェノ
ールAのエチレンオキシド付加物を1〜5モル%共重合
したポリエチレンテレフタレート系共重合ポリエステル
Bとが偏心的に接合した複合繊維であって,イソフタル
酸およびビスフェノールAのエチレンオキシド付加物の
共重合の合計が3〜9モル%,中空率が20%以上,1
70℃での乾熱収縮率が15〜60%,かつ170℃の
自由収縮熱処理により50〜100個/2.5cmのスパイ
ラル捲縮を発現し得る潜在捲縮性能を有することを特徴
とする敷き布団用ポリエステル複合繊維である。さら
に,本発明の第2の要旨は,上記の敷き布団用ポリエス
テル複合繊維80〜50重量%と結晶性ポリエステルバ
インダー繊維20〜50重量%からなることを特徴とす
る敷き布団用固綿である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下,本発明について詳細に説明
する。本発明の敷き布団用ポリエステル複合繊維の一方
の成分を構成するポリエステルAとしては,ポリエチレ
ンテレフタレート(以下,PETと略)が好ましく用い
られるが,イソフタル酸(以下,IPAと略),1,4−
ブタンジオール,1,6−ヘキサンジオール,ジエチレン
グリコール,ポリエチレングリコール等の共重合成分を
共重合したものであっても,本発明の目的を損なわない
範囲内であれば,特に限定されるものではない。
【0008】一方,複合繊維の他方の成分を構成するポ
リエステルBとしては,エチレンテレフタレート単位を
主体とし,IPAを1〜4.5モル%共重合する必要があ
る。さらに,IPAを2〜4モル%共重合することがよ
り好ましい。また,ビスフェノールAのエチレンオキシ
ド付加物(以下,BA−EOと略)を1〜5モル%共重
合する必要がある。さらに,BA−EOを1〜4モル%
共重合することがより好ましい。IPAとBA−EOの
共重合量の和が3〜9モル%である必要がある。さらに
好ましくは4〜8モル%である。IPA,BA−EO,
IPAとBA−EOの共重合量の和が3モル%未満で
は,捲縮発現性が不十分となり,固綿にした場合,その
回復率が小さくなり,好ましくない。また,8モル%を
超えると,融点の低下により繊維強度が著しく低下し,
固綿の弾力性が失われ,好ましくない。
【0009】BA−EOとしては,ビスフェノールA1
モルに対してエチレンオキシドを2〜10モル,より好
ましくは2〜5モル付加したものが好適である。本発明
の複合繊維を構成するポリエステルA及びBには,安定
剤,蛍光剤,顔料,強化剤等を含有させても,本発明の
目的を損なわない範囲であれば,特に限定されるもので
はない。
【0010】また,本発明のポリエステル複合繊維は中
空繊維であり,その中空率は,20%以上である必要が
ある。さらに,25%以上であることがより好ましい。
20%未満では,弾力性がなく,好ましくない。20%
以上については特に制約しないが,中空率が高くなる
と,中空割れが生じ,紡糸操業性が悪化するので,概ね
35%以下であることが好ましい。
【0011】本発明のポリエステル複合繊維は,170
℃での乾熱収縮率が15〜60%である必要がある。さ
らに,25〜40%であることがより好ましい。15%
未満であると,捲縮発現性が低下し,60%を超える
と,捲縮が細かくなりすぎて固綿の風合が硬くなり,好
ましくない。この熱収縮特性は,IPA,BA−EOの
共重合量,延伸工程での延伸倍率でコントロールでき
る。乾熱収縮率を大きくする場合は,共重合量を増やす
か,延伸倍率を上げる。小さくする場合は,逆の操作を
する。共重合量は,請求項で示した範囲で調整する。延
伸倍率は,糸の残留伸度が30%となる延伸倍率から6
0%となる延伸倍率の範囲で調整する。この操作で,乾
熱収縮率は15〜60%程度の範囲で変化させることが
できる。
【0012】本発明のポリエステル繊維は,170℃の
自由収縮熱処理で50〜100個/2.5cmのスパイラル
捲縮を発現する必要がある。さらに,60〜90個/2.
5cmにすることが好ましい。50個/2.5cm未満である
と,固綿にした場合,回復率が小さく,十分な固綿性能
が得られないため,好ましくない。100個/2.5cmを
超えると,固綿の風合が硬くなり,好ましくない。
【0013】なお,本発明の複合繊維で2種のポリエス
テルを偏心的に接合するというのは,偏心芯鞘型の紡糸
口金,サイドバイサイド型紡糸口金を使用したものがあ
り,繊維断面としては図1のような例が挙げられるが,
2成分が偏った接合形態であれば,特に限定されるもの
ではない。
【0014】また,本発明の複合繊維には,固綿に成形
する場合カード工程における通過性をよくするために,
6〜12個/2.5cmの機械捲縮を付与することが好まし
い。機械捲縮を付与する方法としては,特に限定される
ものではないが,押込み式捲縮装置を用いる方法が挙げ
られる。
【0015】本発明の第2の要旨は,主体繊維として上
記の敷き布団用ポリエステル複合繊維を80〜50重量
%用い,結晶性ポリエステルバインダー繊維20〜50
重量%を混綿して製綿し,バインダー繊維のバインダー
成分の融点以上の温度で処理して得ることのできる敷き
布団用固綿である。固綿の構成割合としては,主体繊維
が70〜60重量%,結晶性ポリエステルバインダー繊
維が30〜40重量%であることがより好ましい。バイ
ンダー繊維が20重量%未満であると,回復率が小さ
く,耐洗濯性が劣るため,好ましくない。バインダー繊
維が50重量%以上であると,風合が硬くなり,好まし
くない。
【0016】本発明において固綿に用いる結晶性ポリエ
ステルバインダー繊維は,バインダー成分として,例え
ば芳香族ポリエステルと脂肪族ポリエステルとからな
り,結晶開始温度が90〜130℃,融点が130〜1
80℃である共重合ポリエステルを有する繊維であり,
このバインダー成分のみからなる全融タイプの繊維であ
っても,芯成分として融点が220℃以上のポリアルキ
レンテレフタレートを配し,鞘成分として上記のバイン
ダー成分を配した芯鞘タイプの複合繊維であっても,ま
た上記2成分からなるサイドバイサイドタイプの複合繊
維であってもよい。具体的な例としては,芯成分として
PET,鞘成分にPET/PBT(ポリブチレンテレフ
タレート)のモル比50/50の共重合体とポリ−ε−
カプロラクトンを10〜25モル%共重合した共重合ポ
リエステルを配した芯鞘タイプ複合繊維が挙げられる。
【0017】
【作用】通常の偏心構造の複合潜在捲縮繊維では,捲縮
発現性能を高めて固綿性能をよくしようとするのである
が,捲縮数が多すぎると,嵩が出なくなり,風合が硬
く,ペーパーライクとなる。また,通常の非晶性バイン
ダー繊維を混綿して敷き布団用の固綿を作製しても,洗
濯後の乾燥によりバインダーが軟化したりして固綿の形
態が変化して耐洗濯性が悪いものである。本発明の共重
合ポリエステルを用いた複合繊維は,圧縮回復性に優れ
たスパイラル捲縮を発現するため,嵩の減少が少なく,
回復性に優れた固綿を得ることができ,結晶性バインダ
ー繊維を混綿した固綿とすることにより,洗濯後の乾燥
時に変形しにくく耐洗濯性に優れた固綿とすることがで
きる。
【0018】
【実施例】次に,実施例をあげて本発明を具体的に説明
する。なお,特性値の測定法は,次のとおりである。 (1)極限粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物を溶媒と
し,濃度0.5wt%,20℃で測定した。 (2)繊度 JIS L−1015 7−5−1Aに規定の方法で測
定した。 (3)強度 JIS L−1015 7−7に規定の方法で測定し
た。2g/d以上で合格とした。 (4)潜在捲縮数 延伸後のトウを51mmの長さに切断し,自由に収縮し得
る状態で170℃×5分間熱処理した後,JIS L−
1015 7−21−1に規定の方法で捲縮数を測定し
た。
【0019】(5)乾熱収縮率 繊維に初荷重50mg/dをかけて糸長l0 を測定し,1
70℃×15分で処理した後,50mg/dの荷重で伸ば
して糸長l1 を測定する。 乾熱収縮率(%)=100×(l0 −l1)/l0
【0020】(6)固綿の風合 主体繊維とバインダー繊維を混綿し,カードにて目付2
000g/m2 になるように積層したウェブを180℃
×5分で熱処理した後,官能テストし,3段階にて評価
した。評価基準は,以下のとおりである。なお,△以上
を合格とした。 ○ 弾力性があり,適度の硬さである △ 若干柔らかい × 硬 い
【0021】(7)中空率(%) 糸条の単繊維横断面部を顕微鏡を用いた画像処理装置で
計測した。なお,中空率は下記式で求め,糸条を構成す
る全単繊維(中空割れの発生した単繊維は省く)の測定
値の平均値を計算し,紡糸口金取付け錘数の平均値(小
数点以下四捨五入)で示した。 中空率(%)=(中空部の面積/単繊維全体の面積)×
100
【0022】(8)耐洗濯性 (6)の要領で作製した固綿を使用してミニチュア布団
を作り,市販の洗剤で洗濯10分,すすぎ10分,脱水
5分,70℃×5分乾燥した後,3段階にて評価した。
評価基準は,以下のとおりである。なお,○を合格とし
た。 ○ 固綿の偏りがなく,形態が良好である △ × 偏りがあり,形態は不良である
【0023】(9)初荷重時比容積(cc/g) (6)の要領で作製した固綿を20cm×20cmに切り取
り,積み重ねて,80gとする。この試料に20cm×2
0cmの大きさで重さ170gの板を乗せ,試料の四隅の
高さをcm単位で測定し,平均値H1 を求めて,次式によ
り初荷重時比容積とした。 初荷重時比容積(cc/g)=(20×20×H1)/80
【0024】(10)重荷重時比容積(cc/g) 初荷重時比容積を測定した後,荷重5230gの重りを
乗せ,5分間放置する。5分間経過後,荷重5230g
の重りを取り除き,5分間放置する。この操作を5回繰
り返した後,荷重5230gの重りを乗せ,5分間放置
して試料の四隅の高さをcm単位で測定し,平均値H2 を
求めて,次式により重荷重時比容積とした。 重荷重時比容積(cc/g)=(20×20×H2)/80
【0025】(11)回復率(%) 初荷重時比容積を測定した後,230gの板を乗せ,5
分間放置し,試料の四隅の高さをcm単位で測定し,平均
値H3 を求める。重荷重時比容積を測定した後,荷重5
230gの重りを取り除き,5分間放置した後,試料の
四隅の高さをcm単位で測定し,平均値H4 を求め,次式
により回復率とした。なお,94%以上を合格とした。 回復率(%)={(H4 −H2)/(H3 −H2)}×10
0
【0026】(12)総合評価 紡糸操業性,固綿の風合,耐洗濯性,布団綿性能のすべ
てを評価した。評価基準は以下のとおりである。なお,
○以上を合格とした。 ◎ 紡糸操業性,固綿の風合,耐洗濯性,布団綿性能
のすべて合格で,風合も○であった。 ○ 紡糸操業性,固綿の風合,耐洗濯性,布団綿性能
のすべて合格で,風合が△であった。 △ 紡糸操業性,固綿の風合,耐洗濯性,布団綿性能
のうち1つが不合格であった。 × 紡糸操業性,固綿の風合,耐洗濯性,布団綿性能
のうち2つ以上が不合格であった。
【0027】実施例1 極限粘度〔0.67〕のPET(A)およびIPA4モル
%とビスフェノールAのエチレンオキシド2モル付加物
2モル%とを共重合した極限粘度〔0.70〕の共重合ポ
リエステル(B)の2種類のチップを常法により減圧乾
燥した後,通常の複合溶融紡糸装置を使用して,直径1.
6(外径)/1.3(内径)mmの中空断面ノズルで80個
の孔数を有する紡糸口金を用いて,紡糸温度270℃,
総吐出量350g/分として,2種類の成分をサイドバ
イサイド(重量比1:1)に複合紡糸した。紡出糸条を
空気で冷却した後,1000m/分の速度で引き取って
未延伸糸を得た。次に,得られた糸条を集束し,10万
デニールのトウにして,延伸温度70℃で,延伸倍率を
3.65倍とし,緊張熱処理してから押込み式捲縮装置に
て8個/25mmの機械捲縮を付与し,51mmに切断し
て,繊維断面が図1(イ)である本発明の敷き布団用ポ
リエステル複合繊維を得た。続いて,この複合繊維と
(どのような)バインダー繊維を混綿し,カードにて目
付2000g/m2 になるように積層したウェブを18
0℃×5分で熱処理して,本発明の敷き布団用固綿を得
た。
【0028】実施例2〜6,比較例1〜6 IPA,BA−EOの共重合量を表1に記載した数字に
変更した以外は,実施例1と同様の方法で短繊維および
固綿を得た。
【0029】実施例7,8,比較例7,8 主体繊維とバインダーの混率を表1に記載した数字に変
更した以外は,実施例1と同様の方法で短繊維および固
綿を得た。
【0030】比較例9 複合繊維の中空率を表1に記載した数字に変更した以外
は,実施例1と同様の方法で短繊維および固綿を得た。
上記の実施例および比較例で得られた繊維および固綿の
評価結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】実施例1〜8で得られた繊維は,紡糸操業
性に問題なく,その布団綿は,風合,耐洗濯性に優れ,
布団綿性能も満足できるものであった。それに対し,比
較例1では,IPAが過剰に共重合されており,繊維強
度が弱く,乾熱収縮率が高いため,固綿の風合が硬くな
った。比較例2では,IPAおよびIPA+BA−EO
が不足しており,回復率が小さい固綿になった。比較例
3では,BA−EOが不足しており,回復率が小さい固
綿になった。比較例4では,IPA,BA−EOが過剰
であり,繊維強度が弱く,乾熱収縮率が高いため,固綿
の風合が硬くなった。比較例5では,IPAが不足して
おり,捲縮が少なく,回復率が小さい固綿になった。比
較例6では,BA−EOが過剰であり,繊維強度が弱
く,乾熱収縮率が高いため,固綿の風合が硬くなった。
比較例7では,バインダー繊維が不足しており,耐洗濯
性,回復率が不足した。比較例8では,バインダー繊維
が過剰であり,風合が硬くなった。比較例9は,中空率
が低すぎるため,風合が硬いものとなった。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば,熱処理することにより
伸縮性に優れた潜在捲縮性ポリエステル繊維が提供され
る。これを固綿にした場合,弾力性に優れ,かつ風合の
よい固綿を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合繊維の断面形状の例である。
【符号の説明】
A ポリエステルA B ポリエステルB

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレートまたはこれ
    を主体とするポリエステルAと,イソフタル酸を1〜4.
    5モル%およびビスフェノールAのエチレンオキシド付
    加物を1〜5モル%共重合したポリエチレンテレフタレ
    ート系共重合ポリエステルBとが偏心的に接合した複合
    繊維であって,イソフタル酸およびビスフェノールAの
    エチレンオキシド付加物の共重合の合計が3〜9モル
    %,中空率が20%以上,170℃での乾熱収縮率が1
    5〜60%,かつ170℃の自由収縮熱処理により50
    〜100個/2.5cmのスパイラル捲縮を発現し得る潜在
    捲縮性能を有することを特徴とする敷き布団用ポリエス
    テル複合繊維。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の敷き布団用ポリエステル
    複合繊維80〜50重量%と結晶性ポリエステルバイン
    ダー繊維20〜50重量%からなることを特徴とする敷
    き布団用固綿。
JP9095085A 1997-03-27 1997-03-27 敷き布団用ポリエステル複合繊維および敷き布団用固綿 Pending JPH10273829A (ja)

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