JPH10275323A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH10275323A JPH10275323A JP7862597A JP7862597A JPH10275323A JP H10275323 A JPH10275323 A JP H10275323A JP 7862597 A JP7862597 A JP 7862597A JP 7862597 A JP7862597 A JP 7862597A JP H10275323 A JPH10275323 A JP H10275323A
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- JP
- Japan
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- magnetic
- thin film
- recording medium
- layer
- magnetic recording
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造時におけるスリット性が高く、且つエラ
ーレートが低減した磁気記録媒体を提供すること。 【解決手段】 非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設
けられた、磁性体粉末および結合剤を含有する磁性層と
を具備してなる本発明の磁気記録媒体は、上記非磁性支
持体と上記磁性層との間および上記非磁性支持体におけ
る上記磁性層と反対側の面それぞれに、互いに異なる材
料からなる薄膜層を設けたことを特徴とする。
ーレートが低減した磁気記録媒体を提供すること。 【解決手段】 非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設
けられた、磁性体粉末および結合剤を含有する磁性層と
を具備してなる本発明の磁気記録媒体は、上記非磁性支
持体と上記磁性層との間および上記非磁性支持体におけ
る上記磁性層と反対側の面それぞれに、互いに異なる材
料からなる薄膜層を設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に関す
るものであり、更に詳しくは、その製造時におけるスリ
ット性が高く、且つエラーレートが低減した磁気記録媒
体に関するものである。
るものであり、更に詳しくは、その製造時におけるスリ
ット性が高く、且つエラーレートが低減した磁気記録媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気テープ等の磁気記録媒体は、一般に
支持体上に磁性体粉末および結合剤を含有する磁性層が
塗布により形成された構造を有している。このようなタ
イプの磁気テープを所定規格のテープカートリッジに収
容して用いる場合に、その記録容量を高めるためには、
磁気テープの厚み、特に支持体の厚みを小さくせざるを
得ない。
支持体上に磁性体粉末および結合剤を含有する磁性層が
塗布により形成された構造を有している。このようなタ
イプの磁気テープを所定規格のテープカートリッジに収
容して用いる場合に、その記録容量を高めるためには、
磁気テープの厚み、特に支持体の厚みを小さくせざるを
得ない。
【0003】しかしながら、支持体の厚みを小さくする
と、磁気テープの剛性が低下するため、その製造時にお
けるスリット工程が不安定となり、スリット幅に振れが
生じたり、磁気テープに含まれている各種粉末がスリッ
ト端面からこぼれ落ちて、これがエラーレート増加の原
因になるという欠点があった。また、高速スリットが困
難になるという欠点もあった。
と、磁気テープの剛性が低下するため、その製造時にお
けるスリット工程が不安定となり、スリット幅に振れが
生じたり、磁気テープに含まれている各種粉末がスリッ
ト端面からこぼれ落ちて、これがエラーレート増加の原
因になるという欠点があった。また、高速スリットが困
難になるという欠点もあった。
【0004】一方、磁気特性の改善を目的として、支持
体上に薄膜を形成する技術としては、例えば、特開昭5
0−114206号公報および特開平6−103557
号公報に記載のもの等が知られている。しかし、上記公
報に記載の技術では、支持体上に金属薄膜層を1層のみ
形成するだけなので、磁気記録媒体の剛性が十分ではな
く、スリット工程を安定化させるには未だ満足のいくも
のではなかった。その上、上記公報に記載の技術は、磁
気記録媒体の導電性の向上や磁性層へのバックコート層
の転写の防止を目的とするものであり、スリット工程の
安定化については何ら言及されていない。
体上に薄膜を形成する技術としては、例えば、特開昭5
0−114206号公報および特開平6−103557
号公報に記載のもの等が知られている。しかし、上記公
報に記載の技術では、支持体上に金属薄膜層を1層のみ
形成するだけなので、磁気記録媒体の剛性が十分ではな
く、スリット工程を安定化させるには未だ満足のいくも
のではなかった。その上、上記公報に記載の技術は、磁
気記録媒体の導電性の向上や磁性層へのバックコート層
の転写の防止を目的とするものであり、スリット工程の
安定化については何ら言及されていない。
【0005】従って、本発明の目的は、製造時における
スリット性が高く、且つエラーレートが低減した磁気記
録媒体を提供することにある。
スリット性が高く、且つエラーレートが低減した磁気記
録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、支持体の両面おける特定の位置に特定の層を設
けた磁気記録媒体により、上記目的が達成され得ること
を知見した。
た結果、支持体の両面おける特定の位置に特定の層を設
けた磁気記録媒体により、上記目的が達成され得ること
を知見した。
【0007】本発明は上記知見基づきなされたもので、
非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設けられた、磁性
体粉末および結合剤を含有する磁性層とを具備してなる
磁気記録媒体において、上記非磁性支持体と上記磁性層
との間および上記非磁性支持体における上記磁性層と反
対側の面それぞれに、互いに異なる材料からなる薄膜層
を設けたことを特徴とする磁気記録媒体を提供すること
により上記目的を達成したものである。
非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設けられた、磁性
体粉末および結合剤を含有する磁性層とを具備してなる
磁気記録媒体において、上記非磁性支持体と上記磁性層
との間および上記非磁性支持体における上記磁性層と反
対側の面それぞれに、互いに異なる材料からなる薄膜層
を設けたことを特徴とする磁気記録媒体を提供すること
により上記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気記録媒体の好
ましい実施形態を、図面を参照して説明する。ここで、
図1は本発明の磁気記録媒体の第1の実施形態の構造を
示す模式図である。
ましい実施形態を、図面を参照して説明する。ここで、
図1は本発明の磁気記録媒体の第1の実施形態の構造を
示す模式図である。
【0009】図1に示す磁気記録媒体1は、非磁性支持
体2と、該支持体2の一面側に設けられた磁性層3と、
該支持体2の他面側に設けられたバックコート層4とを
具備している。そして、上記支持体2と上記磁性層3と
の間には、第1薄膜層5が設けられており、上記支持体
2と上記バックコート層4との間には、第2薄膜層6が
設けられている。以下、上記支持体及び各層の詳細につ
いてそれぞれ説明する。
体2と、該支持体2の一面側に設けられた磁性層3と、
該支持体2の他面側に設けられたバックコート層4とを
具備している。そして、上記支持体2と上記磁性層3と
の間には、第1薄膜層5が設けられており、上記支持体
2と上記バックコート層4との間には、第2薄膜層6が
設けられている。以下、上記支持体及び各層の詳細につ
いてそれぞれ説明する。
【0010】上記支持体2を構成する非磁性材料として
は、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフ
タレート,ポリエチレンナフタレート,ポリシクロヘキ
シレンジメチレンテレフタレート,ポリエチレンビスフ
ェノキシカルボキシレート等のポリエステル類、ポリエ
チレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロ
ースアセテートブチレート,セルロースアセテートプロ
ピオネート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル,ポ
リ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリアミド、ポリ
カーボネート等のプラスチック材料が挙げられる。これ
らの材料から構成される上記支持体には、必要に応じて
一軸または二軸の延伸処理や、コロナ放電処理等が施さ
れていてもよい。
は、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフ
タレート,ポリエチレンナフタレート,ポリシクロヘキ
シレンジメチレンテレフタレート,ポリエチレンビスフ
ェノキシカルボキシレート等のポリエステル類、ポリエ
チレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロ
ースアセテートブチレート,セルロースアセテートプロ
ピオネート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル,ポ
リ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリアミド、ポリ
カーボネート等のプラスチック材料が挙げられる。これ
らの材料から構成される上記支持体には、必要に応じて
一軸または二軸の延伸処理や、コロナ放電処理等が施さ
れていてもよい。
【0011】特に、薄型で且つ高耐久性の磁気記録媒体
を得る観点から、上記支持体2として、350〜100
0kg/mm2 のヤング率および1.0〜5.8μmの
厚みを有するポリエステル製フィルムを用いることが好
適である。即ち、ヤング率が350kg/mm2 が満た
ないと、磁気記録媒体の耐久性等を改善することが困難
な場合があり、仮に改善できたとしても、その場合には
薄膜層5,6を非常に厚くする必要があるので現実的で
なく、1000kg/mm2 を超えると、逆に剛性およ
び強度が強くなりすぎるため却って好ましくない場合が
あるので上記範囲内とすることが好ましい。また、上記
厚みが1.0μmに満たないと、支持体2の厚みと薄膜
層5,6の厚みとの比が大きくなり過ぎて該支持体2の
剛性よりも該薄膜層5,6そのものの剛性がつよく出
て、却って磁気記録媒体が硬くなってしまうことがあ
り、5.8μmを超えると、支持体2の厚みと薄膜層
5,6の厚みとの比が小さすぎて、該薄膜層5,6を設
けた効果が小さくなる場合があるので上記範囲内とする
ことが好ましい。上記ポリエステル製フィルムの支持体
を用いる場合、そのヤング率は500〜1000kg/
mm2 であることが更に好ましく、600〜950kg
/mm2であることが一層好ましい。また、厚みは2〜
5.5μmであることが更に好ましく、2.5〜5.3
μmであることが一層好ましい。また、上記ポリエステ
ル製フィルム上には高密度記録に適応する磁性層が塗布
される関係上、平滑な表面を有する必要があり、且つ、
適切な走行性も有する必要があるため、適度の凹凸を有
する必要がある。従って、該ポリエステル製フィルムの
中心線表面粗さRaは、下限値が好ましくは0.001
5μm、更に好ましくは0.002μm、最も好ましく
は0.003μmであり、上限値が好ましくは0.02
5μm、更に好ましくは0.020μm、最も好ましく
は0.018μmである。また、該ポリエステル製フィ
ルムの十点平均粗さRzは、下限値が好ましくは0.0
20μm、更に好ましくは0.025μm、最も好まし
くは0.030μmであり、上限値が好ましくは0.1
2μm、更に好ましくは0.10μm、最も好ましくは
0.09μmである。上記ポリエステルとしてはPET
(ポリエチレンテレフタレート)やPEN(ポリエチレ
ンナフタレート)等が好適に用いられる。
を得る観点から、上記支持体2として、350〜100
0kg/mm2 のヤング率および1.0〜5.8μmの
厚みを有するポリエステル製フィルムを用いることが好
適である。即ち、ヤング率が350kg/mm2 が満た
ないと、磁気記録媒体の耐久性等を改善することが困難
な場合があり、仮に改善できたとしても、その場合には
薄膜層5,6を非常に厚くする必要があるので現実的で
なく、1000kg/mm2 を超えると、逆に剛性およ
び強度が強くなりすぎるため却って好ましくない場合が
あるので上記範囲内とすることが好ましい。また、上記
厚みが1.0μmに満たないと、支持体2の厚みと薄膜
層5,6の厚みとの比が大きくなり過ぎて該支持体2の
剛性よりも該薄膜層5,6そのものの剛性がつよく出
て、却って磁気記録媒体が硬くなってしまうことがあ
り、5.8μmを超えると、支持体2の厚みと薄膜層
5,6の厚みとの比が小さすぎて、該薄膜層5,6を設
けた効果が小さくなる場合があるので上記範囲内とする
ことが好ましい。上記ポリエステル製フィルムの支持体
を用いる場合、そのヤング率は500〜1000kg/
mm2 であることが更に好ましく、600〜950kg
/mm2であることが一層好ましい。また、厚みは2〜
5.5μmであることが更に好ましく、2.5〜5.3
μmであることが一層好ましい。また、上記ポリエステ
ル製フィルム上には高密度記録に適応する磁性層が塗布
される関係上、平滑な表面を有する必要があり、且つ、
適切な走行性も有する必要があるため、適度の凹凸を有
する必要がある。従って、該ポリエステル製フィルムの
中心線表面粗さRaは、下限値が好ましくは0.001
5μm、更に好ましくは0.002μm、最も好ましく
は0.003μmであり、上限値が好ましくは0.02
5μm、更に好ましくは0.020μm、最も好ましく
は0.018μmである。また、該ポリエステル製フィ
ルムの十点平均粗さRzは、下限値が好ましくは0.0
20μm、更に好ましくは0.025μm、最も好まし
くは0.030μmであり、上限値が好ましくは0.1
2μm、更に好ましくは0.10μm、最も好ましくは
0.09μmである。上記ポリエステルとしてはPET
(ポリエチレンテレフタレート)やPEN(ポリエチレ
ンナフタレート)等が好適に用いられる。
【0012】上記磁性層3は、上述の通り磁性体粉末お
よび結合剤を含有している。上記磁性体粉末としては、
磁気記録媒体に通常用いられるもの、例えば金属酸化物
磁性粉末、金属磁性粉末及び六方晶系フェライト磁性粉
末等を特に制限無く用いることができる。同様に上記結
合剤も磁気記録媒体に通常用いられるもの、例えば熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂および反応型樹脂ならびにこれ
らの混合物等を特に制限無く用いることができる。
よび結合剤を含有している。上記磁性体粉末としては、
磁気記録媒体に通常用いられるもの、例えば金属酸化物
磁性粉末、金属磁性粉末及び六方晶系フェライト磁性粉
末等を特に制限無く用いることができる。同様に上記結
合剤も磁気記録媒体に通常用いられるもの、例えば熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂および反応型樹脂ならびにこれ
らの混合物等を特に制限無く用いることができる。
【0013】上記磁性層3は、上記磁性体粉末および上
記結合剤ならびに必要に応じて用いられる各種添加剤等
が溶剤に分散・溶解してなる磁性塗料を塗布することに
より形成されている。上記溶剤としては、ケトン系溶
剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、芳香族炭化水素
系溶剤、塩素化炭化水素系溶剤等を適宜選択して使用で
きる。また、特開昭57−162128号公報に記載の
各種溶剤等を使用することもできる。上記添加剤として
は、帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤等を適宜選択して
使用できる。また、特開昭57−162128号公報に
記載の各種添加剤を使用することもできる。
記結合剤ならびに必要に応じて用いられる各種添加剤等
が溶剤に分散・溶解してなる磁性塗料を塗布することに
より形成されている。上記溶剤としては、ケトン系溶
剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、芳香族炭化水素
系溶剤、塩素化炭化水素系溶剤等を適宜選択して使用で
きる。また、特開昭57−162128号公報に記載の
各種溶剤等を使用することもできる。上記添加剤として
は、帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤等を適宜選択して
使用できる。また、特開昭57−162128号公報に
記載の各種添加剤を使用することもできる。
【0014】上記磁性層3の厚みは、上記支持体2より
も薄いことが好ましい。更に、高C/N、高出力の点か
ら、後述する第3の実施形態のように、該磁性層3を多
層にしたり、多層にした磁性層の上層を特に薄くする等
の工夫をすることが好ましい。特に、出力及び耐久性の
向上の点から、該磁性層3の厚みは0.1〜2.5μm
であることが好ましく、0.15〜2.0μmであるこ
とが更に好ましい。尚、該磁性層3と上記第1薄膜層5
との間に、該磁性層3に対するアンダーコート層(結合
剤、フィラー等を含む)を設けてもよい。
も薄いことが好ましい。更に、高C/N、高出力の点か
ら、後述する第3の実施形態のように、該磁性層3を多
層にしたり、多層にした磁性層の上層を特に薄くする等
の工夫をすることが好ましい。特に、出力及び耐久性の
向上の点から、該磁性層3の厚みは0.1〜2.5μm
であることが好ましく、0.15〜2.0μmであるこ
とが更に好ましい。尚、該磁性層3と上記第1薄膜層5
との間に、該磁性層3に対するアンダーコート層(結合
剤、フィラー等を含む)を設けてもよい。
【0015】上記バックコート層4は、任意に用いられ
る層であり、通常公知のバックコート塗料を塗布するこ
とにより形成されている。該バックコート塗料に含まれ
る成分には、結合剤、帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤
等がある。これらの成分としては、上記磁性塗料に含ま
れる成分と同様のものが用いられる。
る層であり、通常公知のバックコート塗料を塗布するこ
とにより形成されている。該バックコート塗料に含まれ
る成分には、結合剤、帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤
等がある。これらの成分としては、上記磁性塗料に含ま
れる成分と同様のものが用いられる。
【0016】而して、図1に示す磁気記録媒体1におい
ては、上述の通り、上記支持体2と上記磁性層3との間
に、第1薄膜層5が設けられており、上記支持体2と上
記バックコート層4との間に、第2薄膜層6が設けられ
ている。これら2つの薄膜層は互いに異なる材料から形
成されている。
ては、上述の通り、上記支持体2と上記磁性層3との間
に、第1薄膜層5が設けられており、上記支持体2と上
記バックコート層4との間に、第2薄膜層6が設けられ
ている。これら2つの薄膜層は互いに異なる材料から形
成されている。
【0017】上記第1薄膜層5及び上記第2薄膜層6を
設けることによって、磁気記録媒体自身の剛性を最適化
することができ、磁気記録媒体(特に磁気テープ)の幅
方向の伸びの変位を抑えることが出来る。その結果、ス
リットの際の幅振れが小さくなり、スリット工程が安定
化される。特に、後述する実施例から明らかなように、
高速スリットも可能となる。また、スリット性が向上す
ることによって、スリット端面が平滑なものとなり、磁
気記録媒体に含まれている磁性体粉末等の各種粉末が該
スリット端面からこぼれ落ちることが防止され、磁気記
録媒体のエラーレートが大幅に低減する。
設けることによって、磁気記録媒体自身の剛性を最適化
することができ、磁気記録媒体(特に磁気テープ)の幅
方向の伸びの変位を抑えることが出来る。その結果、ス
リットの際の幅振れが小さくなり、スリット工程が安定
化される。特に、後述する実施例から明らかなように、
高速スリットも可能となる。また、スリット性が向上す
ることによって、スリット端面が平滑なものとなり、磁
気記録媒体に含まれている磁性体粉末等の各種粉末が該
スリット端面からこぼれ落ちることが防止され、磁気記
録媒体のエラーレートが大幅に低減する。
【0018】上記第1薄膜層5及び上記第2薄膜層6を
形成する材料は、磁気記録媒体の剛性を最適化し得るも
のであり且つ互いに異なる材料であれば、その種類に特
に制限は無いが、特に、成膜性、剛性、強度、硬度の適
正化の点から、上記第1薄膜層5は金属もしくは半金属
またはそれらの合金から形成されており、上記第2薄膜
層6は金属または半金属の酸化物、窒化物、炭化物、ケ
イ化物またはそれらの複合物から形成されていることが
好ましい。該第1薄膜層5及び該第2薄膜層6を形成す
る材料として斯かる材料を用いることによって、剛性の
バランスを適正なものとすることができる。
形成する材料は、磁気記録媒体の剛性を最適化し得るも
のであり且つ互いに異なる材料であれば、その種類に特
に制限は無いが、特に、成膜性、剛性、強度、硬度の適
正化の点から、上記第1薄膜層5は金属もしくは半金属
またはそれらの合金から形成されており、上記第2薄膜
層6は金属または半金属の酸化物、窒化物、炭化物、ケ
イ化物またはそれらの複合物から形成されていることが
好ましい。該第1薄膜層5及び該第2薄膜層6を形成す
る材料として斯かる材料を用いることによって、剛性の
バランスを適正なものとすることができる。
【0019】上記第1薄膜層5を形成する金属Fe、N
i、Co、Ti、W、Mo、Al、Mn、Cr、Cu、
Zn、Zr及びSnからなる群より選ばれる少なくとも
1種が好ましく用いられ、該半金属としてはB、Si、
Ge及びSbからなる群より選ばれる少なくとも1種が
好ましく用いられるが、これらに限定されるものではな
い。また、上記第1薄膜層5は、Fe、Ni、Co、T
i、W、Mo、Al、Mn、Cr、Cu、Zn、Zr、
Sn、B、Si、Ge及びSbからなる群より選ばれた
合金から形成されていてもよい。これらの材料のうち、
特に好ましく用いられるものはCo、Cu、Al、Ti
及びNi等の金属の単体、Si及びGe等の半金属の単
体又はそれらの合金であり、とりわけ好ましく用いられ
るものはCo、Ti、Ni及びCu等の金属の単体、S
i及びGe等の半金属の単体又はそれらの合金である。
一方、上記第2薄膜層6を形成する金属または半金属の
酸化物、窒化物、炭化物、ケイ化物またはそれらの複合
物は、上記第1薄膜層5の形成に用いられる金属または
半金属から形成されることが好ましい。上記第2薄膜層
6を斯かる材料から形成することによって、特に、該第
2薄膜層6がセラミックス化して磁気記録媒体の剛性を
更に最適化し得るという利点がある。
i、Co、Ti、W、Mo、Al、Mn、Cr、Cu、
Zn、Zr及びSnからなる群より選ばれる少なくとも
1種が好ましく用いられ、該半金属としてはB、Si、
Ge及びSbからなる群より選ばれる少なくとも1種が
好ましく用いられるが、これらに限定されるものではな
い。また、上記第1薄膜層5は、Fe、Ni、Co、T
i、W、Mo、Al、Mn、Cr、Cu、Zn、Zr、
Sn、B、Si、Ge及びSbからなる群より選ばれた
合金から形成されていてもよい。これらの材料のうち、
特に好ましく用いられるものはCo、Cu、Al、Ti
及びNi等の金属の単体、Si及びGe等の半金属の単
体又はそれらの合金であり、とりわけ好ましく用いられ
るものはCo、Ti、Ni及びCu等の金属の単体、S
i及びGe等の半金属の単体又はそれらの合金である。
一方、上記第2薄膜層6を形成する金属または半金属の
酸化物、窒化物、炭化物、ケイ化物またはそれらの複合
物は、上記第1薄膜層5の形成に用いられる金属または
半金属から形成されることが好ましい。上記第2薄膜層
6を斯かる材料から形成することによって、特に、該第
2薄膜層6がセラミックス化して磁気記録媒体の剛性を
更に最適化し得るという利点がある。
【0020】上記第1薄膜層5は磁性を有する金属また
はその合金から形成されていてもよく、或いは磁性を有
しない金属もしくは半金属またはそれらの合金から形成
されていてもよい。また、上記第2薄膜層6は、磁性を
有する、金属の酸化物から形成されていてもよく、或い
は磁性を有しない、金属または半金属の酸化物、窒化
物、炭化物またはケイ化物から形成されていてもよい。
はその合金から形成されていてもよく、或いは磁性を有
しない金属もしくは半金属またはそれらの合金から形成
されていてもよい。また、上記第2薄膜層6は、磁性を
有する、金属の酸化物から形成されていてもよく、或い
は磁性を有しない、金属または半金属の酸化物、窒化
物、炭化物またはケイ化物から形成されていてもよい。
【0021】上記第1薄膜層5及び上記第2薄膜層6
は、公知の薄膜形成手段によってそれぞれ形成されてい
る。斯かる薄膜形成手段としては、湿式メッキ法や真空
蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の真空
製膜法(乾式メッキ法)が挙げられ、特に耐食性の点か
ら真空製膜法を用いることが好ましい。
は、公知の薄膜形成手段によってそれぞれ形成されてい
る。斯かる薄膜形成手段としては、湿式メッキ法や真空
蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の真空
製膜法(乾式メッキ法)が挙げられ、特に耐食性の点か
ら真空製膜法を用いることが好ましい。
【0022】上記第1薄膜層5及び上記第2薄膜層6の
厚みに特に制限はなく、使用する支持体の材質や厚み等
に応じて適宜選択されるが、一般にそれぞれ0.05〜
1μmであることが好ましく、0.08〜0.3μmで
あることが更に好ましい。この場合、両者の厚みは同一
でもよく、或いは異なっていてもよいが、両者の厚みの
比率(第1薄膜層5/第2薄膜層6)は0.6〜1.2
であることが好ましく、0.7〜1.1であることが更
に好ましい。
厚みに特に制限はなく、使用する支持体の材質や厚み等
に応じて適宜選択されるが、一般にそれぞれ0.05〜
1μmであることが好ましく、0.08〜0.3μmで
あることが更に好ましい。この場合、両者の厚みは同一
でもよく、或いは異なっていてもよいが、両者の厚みの
比率(第1薄膜層5/第2薄膜層6)は0.6〜1.2
であることが好ましく、0.7〜1.1であることが更
に好ましい。
【0023】また、上記第1薄膜層5及び上記第2薄膜
層6の厚みの合計は0.05〜1μmであることが好ま
しく、0.08〜0.6μmであることが更に好まし
く、0.1〜0.4μmであることが一層好ましい。上
記厚みの合計が0.05μmに満たないと該薄膜層5,
6を設けたことによる効果が十分に発現しないことがあ
り、1μmを超えると、用いる材料にもよるが一般に磁
気記録媒体の剛性が強くなり過ぎてヘッドとの当たりが
不良になり、出力が低下したりヘッドの偏摩耗を招く等
の問題が起きる場合があるので上記範囲内とすることが
好ましい。
層6の厚みの合計は0.05〜1μmであることが好ま
しく、0.08〜0.6μmであることが更に好まし
く、0.1〜0.4μmであることが一層好ましい。上
記厚みの合計が0.05μmに満たないと該薄膜層5,
6を設けたことによる効果が十分に発現しないことがあ
り、1μmを超えると、用いる材料にもよるが一般に磁
気記録媒体の剛性が強くなり過ぎてヘッドとの当たりが
不良になり、出力が低下したりヘッドの偏摩耗を招く等
の問題が起きる場合があるので上記範囲内とすることが
好ましい。
【0024】上述の構成を有する本実施形態の磁気記録
媒体1においては、その全体の厚みは2.5〜8.0μ
mであることが好ましく、3.0〜7.0μmであるこ
とが更に好ましい。
媒体1においては、その全体の厚みは2.5〜8.0μ
mであることが好ましく、3.0〜7.0μmであるこ
とが更に好ましい。
【0025】次に、本発明の磁気記録媒体の第2及び第
3の実施形態を図2及び図3を参照して説明する。ここ
で、図2及び図3は、それぞれ本発明の磁気記録媒体の
第2及び第3の実施形態の構造を示す模式図(それぞれ
図1相当図)である。尚、第2及び第3の実施形態につ
いては、上述の第1の実施形態と異なる点についてのみ
説明し、特に説明しない点については上述の第1の実施
形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図
2及び図3において図1と同じ部材には同じ符号を付し
てある。
3の実施形態を図2及び図3を参照して説明する。ここ
で、図2及び図3は、それぞれ本発明の磁気記録媒体の
第2及び第3の実施形態の構造を示す模式図(それぞれ
図1相当図)である。尚、第2及び第3の実施形態につ
いては、上述の第1の実施形態と異なる点についてのみ
説明し、特に説明しない点については上述の第1の実施
形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図
2及び図3において図1と同じ部材には同じ符号を付し
てある。
【0026】図2に示す実施形態の磁気記録媒体1にお
いては、上記第1及び第2薄膜層5,6の少なくとも何
れか一方(図2においては両方)の表面(外表面)にカ
ーボンを主成分とする薄膜(以下、単に「カーボン薄
膜」という)が連続して設けられている。即ち、上記第
1薄膜層5と上記磁性層3との間に第1カーボン薄膜7
が設けられており、上記第2薄膜層6と上記バックコー
ト層4との間に第2カーボン薄膜8が設けられている。
斯かるカーボン性膜を設けることによって、各層間の膜
密着性が向上し、磁気記録媒体の耐久性が向上すると共
に、記録再生特性が向上するという利点がある。
いては、上記第1及び第2薄膜層5,6の少なくとも何
れか一方(図2においては両方)の表面(外表面)にカ
ーボンを主成分とする薄膜(以下、単に「カーボン薄
膜」という)が連続して設けられている。即ち、上記第
1薄膜層5と上記磁性層3との間に第1カーボン薄膜7
が設けられており、上記第2薄膜層6と上記バックコー
ト層4との間に第2カーボン薄膜8が設けられている。
斯かるカーボン性膜を設けることによって、各層間の膜
密着性が向上し、磁気記録媒体の耐久性が向上すると共
に、記録再生特性が向上するという利点がある。
【0027】上記第1カーボン薄膜7および上記第2カ
ーボン薄膜8は、それぞれ炭素質材料、例えばダイヤモ
ンドライクカーボン(DLC)やガラス状カーボン、グ
ラファイトライクカーボン(GLC)等から形成されて
いる。この場合、上記第1カーボン薄膜7および上記第
2カーボン薄膜8を形成する材料は同一でもよく、或い
は異なっていてもよいが、特に、良好なヘッド当たりを
実現させて高い出力を得るためには、両層がDLCから
形成されていることが好ましい。
ーボン薄膜8は、それぞれ炭素質材料、例えばダイヤモ
ンドライクカーボン(DLC)やガラス状カーボン、グ
ラファイトライクカーボン(GLC)等から形成されて
いる。この場合、上記第1カーボン薄膜7および上記第
2カーボン薄膜8を形成する材料は同一でもよく、或い
は異なっていてもよいが、特に、良好なヘッド当たりを
実現させて高い出力を得るためには、両層がDLCから
形成されていることが好ましい。
【0028】上記第1カーボン薄膜7および上記第2カ
ーボン薄膜8は、それぞれ蒸着法、直流スパッタ法、交
流スパッタ法、高周波マグネトロンスパッタ法、イオン
ビームスパッタ法等の各種のPVD(フィジカルベーパ
ーディポジション)手段および/またはCVD(ケミカ
ルベーパーディポジション)手段により形成されてい
る。
ーボン薄膜8は、それぞれ蒸着法、直流スパッタ法、交
流スパッタ法、高周波マグネトロンスパッタ法、イオン
ビームスパッタ法等の各種のPVD(フィジカルベーパ
ーディポジション)手段および/またはCVD(ケミカ
ルベーパーディポジション)手段により形成されてい
る。
【0029】上記第1カーボン薄膜7および上記第2カ
ーボン薄膜8の厚みは、同一或いは異なっていてもよ
く、好ましくは適度な剛性を得る点からそれぞれ0.0
6〜1μmであり、更に好ましくは0.08〜0.6μ
mである。また、両者の厚みの合計は、良好なヘッド当
たりを実現させて高い出力を得る点から0.08〜0.
8μmであることが好ましく、0.1〜0.4μmであ
ることが更に好ましい。
ーボン薄膜8の厚みは、同一或いは異なっていてもよ
く、好ましくは適度な剛性を得る点からそれぞれ0.0
6〜1μmであり、更に好ましくは0.08〜0.6μ
mである。また、両者の厚みの合計は、良好なヘッド当
たりを実現させて高い出力を得る点から0.08〜0.
8μmであることが好ましく、0.1〜0.4μmであ
ることが更に好ましい。
【0030】図3に示す実施形態の磁気記録媒体1にお
いては、上記第1薄膜層5と上記磁性層3との間に非磁
性または磁性の塗膜層9が設けられている。斯かる塗膜
層9を設けることによって、層間の結着性が向上して磁
気記録媒体の耐久性が良好になるという利点がある。
いては、上記第1薄膜層5と上記磁性層3との間に非磁
性または磁性の塗膜層9が設けられている。斯かる塗膜
層9を設けることによって、層間の結着性が向上して磁
気記録媒体の耐久性が良好になるという利点がある。
【0031】上記塗膜層9が非磁性の場合、該塗膜層9
は、非磁性粉末を主成分とし、これに加えて、結合剤、
帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤等が溶剤に分散・溶解
してなる非磁性塗料を塗布することにより形成される。
一方、上記塗膜層9が磁性の場合、該塗膜層9は、硬磁
性粉末や軟磁性粉末等の磁性体粉末を主成分とし、これ
に加えて結合剤、帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤等が
溶剤に分散・溶解してなる磁性塗料を塗布することによ
り形成される。
は、非磁性粉末を主成分とし、これに加えて、結合剤、
帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤等が溶剤に分散・溶解
してなる非磁性塗料を塗布することにより形成される。
一方、上記塗膜層9が磁性の場合、該塗膜層9は、硬磁
性粉末や軟磁性粉末等の磁性体粉末を主成分とし、これ
に加えて結合剤、帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤等が
溶剤に分散・溶解してなる磁性塗料を塗布することによ
り形成される。
【0032】上記塗膜層9を設ける場合には、該塗膜層
9を上記磁性層3と共にウエット・オン・ウエット方式
による同時重層塗布法によって形成することが、両者の
境界面が滑らかになると共に上記磁性層3の表面性が良
好になる点から好ましい。
9を上記磁性層3と共にウエット・オン・ウエット方式
による同時重層塗布法によって形成することが、両者の
境界面が滑らかになると共に上記磁性層3の表面性が良
好になる点から好ましい。
【0033】上記塗膜層9の厚みは、磁気記録媒体の曲
げ剛性、カッピングやカーリング発生防止等の点から
0.05〜2μmであることが好ましく、0.1〜0.
5μmであることが更に好ましい。
げ剛性、カッピングやカーリング発生防止等の点から
0.05〜2μmであることが好ましく、0.1〜0.
5μmであることが更に好ましい。
【0034】以上、本発明の磁気記録媒体をその好まし
い実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態
に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において
種々の変更が可能である。例えば、本発明の磁気記録媒
体は、上記実施形態の他に、図4に示すような構成、即
ち、非磁性支持体2と、該支持体2の一面側に設けられ
た磁性層3と、該支持体2の他面側に設けられたバック
コート層4とを具備し;該支持体2と該磁性層3との間
に第1薄膜層5が設けられていると共に該支持体2と該
バックコート層4との間に第2薄膜層6が設けられてお
り;また、該第1薄膜層5と該磁性層3との間に第1カ
ーボン薄膜7が設けられていると共に該第2薄膜層6と
該バックコート層4との間に第2カーボン薄膜8が設け
られており;更に、該第1薄膜層5と該磁性層3との間
に非磁性または磁性の塗膜層9が設けられている構成で
もよい。また、上記支持体2と上記第1薄膜層5又は上
記第2薄膜層6との間にプライマー層を設けたり、或い
は、磁気記録媒体における何れかの層間に長波長信号を
使用するハードシステムに対応してサーボ信号等を記録
するための他の磁性層及びその他の層を設けてもよい。
また、図1〜図4に示す磁気記録媒体においては、バッ
クコート層を形成しなくてもよい。また、図2および図
4に示す磁気記録媒体においては、第1カーボン薄膜お
よび第2カーボン薄膜の両方が形成されているが、これ
らの層のうちの何れか一方は形成しなくてもよい。ま
た、本発明の磁気記録媒体は、8mmビデオテープやD
ATテープ、DLTテープ、DVCテープ等の磁気テー
プとして好適であるが、特にこれらのうち総厚が薄い磁
気テープとして好適である。
い実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態
に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において
種々の変更が可能である。例えば、本発明の磁気記録媒
体は、上記実施形態の他に、図4に示すような構成、即
ち、非磁性支持体2と、該支持体2の一面側に設けられ
た磁性層3と、該支持体2の他面側に設けられたバック
コート層4とを具備し;該支持体2と該磁性層3との間
に第1薄膜層5が設けられていると共に該支持体2と該
バックコート層4との間に第2薄膜層6が設けられてお
り;また、該第1薄膜層5と該磁性層3との間に第1カ
ーボン薄膜7が設けられていると共に該第2薄膜層6と
該バックコート層4との間に第2カーボン薄膜8が設け
られており;更に、該第1薄膜層5と該磁性層3との間
に非磁性または磁性の塗膜層9が設けられている構成で
もよい。また、上記支持体2と上記第1薄膜層5又は上
記第2薄膜層6との間にプライマー層を設けたり、或い
は、磁気記録媒体における何れかの層間に長波長信号を
使用するハードシステムに対応してサーボ信号等を記録
するための他の磁性層及びその他の層を設けてもよい。
また、図1〜図4に示す磁気記録媒体においては、バッ
クコート層を形成しなくてもよい。また、図2および図
4に示す磁気記録媒体においては、第1カーボン薄膜お
よび第2カーボン薄膜の両方が形成されているが、これ
らの層のうちの何れか一方は形成しなくてもよい。ま
た、本発明の磁気記録媒体は、8mmビデオテープやD
ATテープ、DLTテープ、DVCテープ等の磁気テー
プとして好適であるが、特にこれらのうち総厚が薄い磁
気テープとして好適である。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明の有効性を例証す
る。しかしながら、本発明の範囲は斯かる実施例に制限
されるものではない。
る。しかしながら、本発明の範囲は斯かる実施例に制限
されるものではない。
【0036】〔実施例1〕厚み4.5μmのPETフィ
ルム(支持体;Ra=0.006μm、Rz=0.04
5μm)の一面に真空蒸着によってCoからなる第1薄
膜層(厚み0.15μm)を形成すると共に、該PET
フィルムの他面に真空蒸着によってCo−Oからなる第
2薄膜層(厚み0.15μm)を形成した。次いで、上
記第1薄膜層および第2薄膜層上に、それぞれマイクロ
波でプラズマCVD法によってDLCからなる第1カー
ボン薄膜(厚み0.03μm)および第2カーボン薄膜
(厚み0.03μm)を形成した。上記第1カーボン薄
膜上に下記配合からなる磁性塗料を塗布して厚み0.8
μmの磁性層を形成し、引き続き90℃、300kg/
cmの条件でカレンダー処理した後、上記第2カーボン
薄膜上に下記配合からなるバックコート塗料を塗布して
厚み0.5μmのバックコート層を形成した。この後、
50℃にて12時間でエージングした後、速度300m
/minで3.81mm幅にスリットし、DDS−2用
カセットに装填してサンプルカセットとした。
ルム(支持体;Ra=0.006μm、Rz=0.04
5μm)の一面に真空蒸着によってCoからなる第1薄
膜層(厚み0.15μm)を形成すると共に、該PET
フィルムの他面に真空蒸着によってCo−Oからなる第
2薄膜層(厚み0.15μm)を形成した。次いで、上
記第1薄膜層および第2薄膜層上に、それぞれマイクロ
波でプラズマCVD法によってDLCからなる第1カー
ボン薄膜(厚み0.03μm)および第2カーボン薄膜
(厚み0.03μm)を形成した。上記第1カーボン薄
膜上に下記配合からなる磁性塗料を塗布して厚み0.8
μmの磁性層を形成し、引き続き90℃、300kg/
cmの条件でカレンダー処理した後、上記第2カーボン
薄膜上に下記配合からなるバックコート塗料を塗布して
厚み0.5μmのバックコート層を形成した。この後、
50℃にて12時間でエージングした後、速度300m
/minで3.81mm幅にスリットし、DDS−2用
カセットに装填してサンプルカセットとした。
【0037】 <磁性塗料の配合> ・鉄を主体とする針状金属磁性粉末 100重量部 (長軸長:0.065μm、軸比:5、Hc:1980Oe、飽和磁化:143 emu/g) ・アルミナ(研磨剤、平均粒子径:0.18μm) 7重量部 ・カーボンブラック(帯電防止剤) 2重量部 (平均一次粒子径:0.02μm) ・塩化ビニル系共重合体(結合剤) 10重量部 ・ポリウレタン樹脂(結合剤) 7重量部 ・ステアリン酸(潤滑剤) 1.5重量部 ・2−エチルヘキシルオレート(潤滑剤) 3重量部 ・イソシアネート系硬化剤 4重量部 ・メチルエチルケトン 120重量部 ・トルエン 80重量部 ・シクロヘキサノン 40重量部
【0038】 <バックコート塗料の配合> ・カーボンブラック(帯電防止剤) 40重量部 (平均一次粒子径:0.018μm) ・ニッポラン2301(結合剤) 50重量部 〔商品名 日本ポリウレタン工業(株)のポリウレタン〕 ・ポリイソシアネート(硬化剤) 4重量部 〔武田薬品工業(株)製、商品名(D−250N)〕 ・ニトロセルロース 20重量部 ・ステアリン酸 1重量部 ・メチルエチルケトン 140重量部 ・トルエン 140重量部 ・シクロヘキサノン 140重量部
【0039】〔実施例2〕厚み5.5μmのPETフィ
ルム(支持体;Ra=0.005μm、Rz=0.04
8μm)の一面に真空蒸着によってNi−Fe(80−
20at%)からなる第1薄膜層(厚み0.1μm)を
形成すると共に、該PETフィルムの他面に真空蒸着に
よってSiOx からなる第2薄膜層(厚み0.15μ
m)を形成した。次いで、上記第2薄膜層上に、マイク
ロ波プラズマCVD法によってDLCからなる第2カー
ボン薄膜(厚み0.04μm)を形成した。その後の操
作は、スリット速度を400m/minとする以外は実
施例1と同様にして磁気テープを得た。
ルム(支持体;Ra=0.005μm、Rz=0.04
8μm)の一面に真空蒸着によってNi−Fe(80−
20at%)からなる第1薄膜層(厚み0.1μm)を
形成すると共に、該PETフィルムの他面に真空蒸着に
よってSiOx からなる第2薄膜層(厚み0.15μ
m)を形成した。次いで、上記第2薄膜層上に、マイク
ロ波プラズマCVD法によってDLCからなる第2カー
ボン薄膜(厚み0.04μm)を形成した。その後の操
作は、スリット速度を400m/minとする以外は実
施例1と同様にして磁気テープを得た。
【0040】〔実施例3〕厚み4.5μmのPETフィ
ルム(支持体;Ra=0.006μm、Rz=0.04
5μm)の一面に真空蒸着によってAl−Oからなる第
1薄膜層(厚み0.3μm)を形成すると共に、該PE
Tフィルムの他面に真空蒸着によってCuからなる第2
薄膜層(厚み0.15μm)を形成した。その後の操作
は、実施例1と同様にして磁気テープを得た。
ルム(支持体;Ra=0.006μm、Rz=0.04
5μm)の一面に真空蒸着によってAl−Oからなる第
1薄膜層(厚み0.3μm)を形成すると共に、該PE
Tフィルムの他面に真空蒸着によってCuからなる第2
薄膜層(厚み0.15μm)を形成した。その後の操作
は、実施例1と同様にして磁気テープを得た。
【0041】〔比較例1〕第1カーボン薄膜、第1薄膜
層、第2カーボン薄膜および第2薄膜層を設けず、厚み
4.5μmのPETフィルム(支持体;Ra=0.00
6μm、Rz=0.045μm)をそのまま用いる以外
は実施例1と同様にして磁気テープを得た。
層、第2カーボン薄膜および第2薄膜層を設けず、厚み
4.5μmのPETフィルム(支持体;Ra=0.00
6μm、Rz=0.045μm)をそのまま用いる以外
は実施例1と同様にして磁気テープを得た。
【0042】〔性能評価〕実施例および比較例で得られ
た磁気テープの性能を評価するために、1)スリット幅
の振れ、2)スリット端面からの粉末のこぼれ落ち、
3)スリット端面の状態及び4)エラーレートを下記の
方法で測定した。その結果を表1に示す。
た磁気テープの性能を評価するために、1)スリット幅
の振れ、2)スリット端面からの粉末のこぼれ落ち、
3)スリット端面の状態及び4)エラーレートを下記の
方法で測定した。その結果を表1に示す。
【0043】<スリット幅の振れ>光学顕微鏡でテープ
幅を測定した。
幅を測定した。
【0044】<スリット端面からの粉末のこぼれ落ちお
よびスリット端面の状態>走査電子顕微鏡(SEM)に
て観察した。
よびスリット端面の状態>走査電子顕微鏡(SEM)に
て観察した。
【0045】<エラーレート>DDS−2ドライブを用
いて測定した。
いて測定した。
【0046】
【表1】
【0047】表1に示す結果から明らかなように、実施
例で得られた磁気テープは、比較例で得られた磁気テー
プに比して、良好にスリットされており、エラーレート
の低いものであることが分かる。
例で得られた磁気テープは、比較例で得られた磁気テー
プに比して、良好にスリットされており、エラーレート
の低いものであることが分かる。
【0048】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明によれば、
上記薄膜層を用いることによって、磁気記録媒体自身の
剛性が最適なものになり、磁気記録媒体(特に磁気テー
プ)の幅方向の伸びの変位を抑えることが出来る。その
結果、スリットの際の幅振れが小さくなり、スリット工
程が安定化される。また、高速スリットも可能となる。
また、スリット性が向上することによってスリット端面
からの各種粉末のこぼれ落ちが防止され、エラーレート
が大幅に低減した磁気記録媒体が得られる。
上記薄膜層を用いることによって、磁気記録媒体自身の
剛性が最適なものになり、磁気記録媒体(特に磁気テー
プ)の幅方向の伸びの変位を抑えることが出来る。その
結果、スリットの際の幅振れが小さくなり、スリット工
程が安定化される。また、高速スリットも可能となる。
また、スリット性が向上することによってスリット端面
からの各種粉末のこぼれ落ちが防止され、エラーレート
が大幅に低減した磁気記録媒体が得られる。
【図1】本発明の磁気記録媒体の第1の実施形態の構造
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図2】本発明の磁気記録媒体の第2の実施形態の構造
を示す模式図(図1相当図)である。
を示す模式図(図1相当図)である。
【図3】本発明の磁気記録媒体の第3の実施形態の構造
を示す模式図(図1相当図)である。
を示す模式図(図1相当図)である。
【図4】本発明の磁気記録媒体の他の実施形態の構造を
示す模式図(図1相当図)である。
示す模式図(図1相当図)である。
1 磁気記録媒体 2 非磁性支持体 3 磁性層 4 バックコート層 5 第1薄膜層 6 第2薄膜層 7 第1カーボン薄膜 8 第2カーボン薄膜 9 非磁性または磁性の塗膜層
Claims (10)
- 【請求項1】 非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設
けられた、磁性体粉末および結合剤を含有する磁性層と
を具備してなる磁気記録媒体において、 上記非磁性支持体と上記磁性層との間および上記非磁性
支持体における上記磁性層と反対側の面それぞれに、互
いに異なる材料からなる薄膜層を設けたことを特徴とす
る磁気記録媒体。 - 【請求項2】 上記非磁性支持体が、350〜1000
kg/mm2 のヤング率および1.0〜5.8μmの厚
みを有するポリエステル製フィルムである、請求項1記
載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 上記薄膜層の厚みの合計が0.1〜1μ
mである、請求項1又は2記載の磁気記録媒体。 - 【請求項4】 上記非磁性支持体と上記磁性層との間に
設けられた薄膜層が金属もしくは半金属またはそれらの
合金から形成されており、上記非磁性支持体における上
記磁性層と反対側の面に設けられた薄膜層が金属または
半金属の酸化物、窒化物、炭化物、ケイ化物またはそれ
らの複合物から形成されている、請求項1〜3の何れか
に記載の磁気記録媒体。 - 【請求項5】 上記金属が、Fe、Ni、Co、Ti、
W、Mo、Al、Mn、Cr、Cu、Zn、Zr及びS
nからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求
項4記載の磁気記録媒体。 - 【請求項6】 上記半金属が、B、Si、Ge及びSb
からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項
4記載の磁気記録媒体。 - 【請求項7】 上記金属または半金属が、Fe、Ni、
Co、Ti、W、Mo、Al、Mn、Cr、Cu、Z
n、Zr、Sn、B、Si、Ge及びSbからなる群よ
り選ばれた合金である、請求項4の何れかに記載の磁気
記録媒体。 - 【請求項8】 上記薄膜層の少なくとも何れか一方の表
面に、カーボンを主成分とする薄膜が設けられている、
請求項1〜7の何れかに記載の磁気記録媒体。 - 【請求項9】 上記カーボンを主成分とする薄膜がダイ
ヤモンドライクカーボン膜である、請求項1〜8の何れ
か記載の磁気記録媒体 - 【請求項10】 上記薄膜層と上記磁性層との間に非
磁性または磁性の塗膜層が設けられている、請求項1〜
9の何れかに記載の磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7862597A JPH10275323A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7862597A JPH10275323A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10275323A true JPH10275323A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13667074
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7862597A Pending JPH10275323A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10275323A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6850399B1 (en) | 2000-03-01 | 2005-02-01 | Hitachi, Ltd. | Gas insulated device and failure rating method |
| JP2006277920A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-10-12 | Toray Ind Inc | 磁気記録媒体用支持体および磁気記録媒体 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP7862597A patent/JPH10275323A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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