JPH10275322A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH10275322A JPH10275322A JP7862497A JP7862497A JPH10275322A JP H10275322 A JPH10275322 A JP H10275322A JP 7862497 A JP7862497 A JP 7862497A JP 7862497 A JP7862497 A JP 7862497A JP H10275322 A JPH10275322 A JP H10275322A
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- JP
- Japan
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- magnetic
- thin film
- recording medium
- layer
- magnetic recording
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 総膜厚の薄い磁気記録媒体において、出力が
高く、ドロップアウトが少なく且つ高い耐久性を有する
磁気記録媒体を提供すること。 【解決手段】 非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設
けられた、磁性体粉末および結合剤を含有する磁性層と
を具備してなる本発明の磁気記録媒体は、上記非磁性支
持体と上記磁性層との間および上記非磁性支持体におけ
る上記磁性層と反対側の面それぞれに、金属性または半
金属性の薄膜層を設けたことを特徴とする。
高く、ドロップアウトが少なく且つ高い耐久性を有する
磁気記録媒体を提供すること。 【解決手段】 非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設
けられた、磁性体粉末および結合剤を含有する磁性層と
を具備してなる本発明の磁気記録媒体は、上記非磁性支
持体と上記磁性層との間および上記非磁性支持体におけ
る上記磁性層と反対側の面それぞれに、金属性または半
金属性の薄膜層を設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に関す
るものであり、更に詳しくは、スチル耐久性等の耐久性
が高く、且つ高出力・低ドロップアウトの磁気記録媒体
に関するものである。
るものであり、更に詳しくは、スチル耐久性等の耐久性
が高く、且つ高出力・低ドロップアウトの磁気記録媒体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】磁気テ
ープ等の磁気記録媒体においては、量産性、耐久性およ
びコストの面から、支持体としてポリエチレンテレフタ
レート(PET)のフィルムが一般に使用されている。
しかしPETは強度(ヤング率)が小さいために、これ
を薄型の磁気記録媒体用の支持体(例えば4μm)とし
て使用した場合には、強度が不足し、スチル耐久性等の
耐久性が十分なものにならなかった。
ープ等の磁気記録媒体においては、量産性、耐久性およ
びコストの面から、支持体としてポリエチレンテレフタ
レート(PET)のフィルムが一般に使用されている。
しかしPETは強度(ヤング率)が小さいために、これ
を薄型の磁気記録媒体用の支持体(例えば4μm)とし
て使用した場合には、強度が不足し、スチル耐久性等の
耐久性が十分なものにならなかった。
【0003】そこで現在では、強度の比較的高いポリア
ミド等が支持体用のフィルム材として使用されつつあ
る。しかし、ポリアミドはコストが高く、また量産に適
していないため、磁気記録媒体用の支持体としては満足
のいくものではなかった。
ミド等が支持体用のフィルム材として使用されつつあ
る。しかし、ポリアミドはコストが高く、また量産に適
していないため、磁気記録媒体用の支持体としては満足
のいくものではなかった。
【0004】一方、磁気特性の改善を目的として、支持
体上に薄膜を形成する技術としては、例えば、特開昭5
0−114206号公報、特開平6−103557号公
報および特開平4−335206号公報に記載のもの等
が知られている。しかし、特開昭50−114206号
公報および特開平6−103557号公報に記載の技術
では、支持体上に金属薄膜層を1層のみ形成するだけな
ので、磁気記録媒体の剛性が十分ではなく、耐久性を高
めるには未だ満足のいくものではなかった。その上、こ
れらの公報に記載の技術は、磁気記録媒体の導電性の向
上や磁性層へのバックコート層の転写の防止を目的とす
るものであり、耐久性の改善については何ら言及されて
いない。また、特開平4−335206号公報に記載の
技術では、支持体と金属薄膜磁性層との間に金属酸化物
の層を形成するため、磁気記録媒体の剛性が高くなり過
ぎてしまい、高出力が得られなかった。
体上に薄膜を形成する技術としては、例えば、特開昭5
0−114206号公報、特開平6−103557号公
報および特開平4−335206号公報に記載のもの等
が知られている。しかし、特開昭50−114206号
公報および特開平6−103557号公報に記載の技術
では、支持体上に金属薄膜層を1層のみ形成するだけな
ので、磁気記録媒体の剛性が十分ではなく、耐久性を高
めるには未だ満足のいくものではなかった。その上、こ
れらの公報に記載の技術は、磁気記録媒体の導電性の向
上や磁性層へのバックコート層の転写の防止を目的とす
るものであり、耐久性の改善については何ら言及されて
いない。また、特開平4−335206号公報に記載の
技術では、支持体と金属薄膜磁性層との間に金属酸化物
の層を形成するため、磁気記録媒体の剛性が高くなり過
ぎてしまい、高出力が得られなかった。
【0005】従って、本発明の目的は、総膜厚の薄い磁
気記録媒体において、適度な剛性と高い耐久性とを併せ
持つ磁気記録媒体を提供することにある。また、本発明
の目的は、出力が高く、ドロップアウトが低減された磁
気記録媒体を提供することにある。
気記録媒体において、適度な剛性と高い耐久性とを併せ
持つ磁気記録媒体を提供することにある。また、本発明
の目的は、出力が高く、ドロップアウトが低減された磁
気記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、支持体の両面おける特定の位置に特定の層を設
けた磁気記録媒体により、上記目的が達成され得ること
を知見した。
た結果、支持体の両面おける特定の位置に特定の層を設
けた磁気記録媒体により、上記目的が達成され得ること
を知見した。
【0007】本発明は上記知見基づきなされたもので、
非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設けられた、磁性
体粉末および結合剤を含有する磁性層とを具備してなる
磁気記録媒体において、上記非磁性支持体と上記磁性層
との間および上記非磁性支持体における上記磁性層と反
対側の面それぞれに、金属性または半金属性の薄膜層を
設けたことを特徴とする磁気記録媒体を提供することに
より上記目的を達成したものである。
非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設けられた、磁性
体粉末および結合剤を含有する磁性層とを具備してなる
磁気記録媒体において、上記非磁性支持体と上記磁性層
との間および上記非磁性支持体における上記磁性層と反
対側の面それぞれに、金属性または半金属性の薄膜層を
設けたことを特徴とする磁気記録媒体を提供することに
より上記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気記録媒体の好
ましい実施形態を、図面を参照して説明する。ここで、
図1は本発明の磁気記録媒体の第1の実施形態の構造を
示す模式図である。
ましい実施形態を、図面を参照して説明する。ここで、
図1は本発明の磁気記録媒体の第1の実施形態の構造を
示す模式図である。
【0009】図1に示す磁気記録媒体1は、非磁性支持
体2と、該支持体2の一面側に設けられた磁性層3と、
該支持体2の他面側に設けられたバックコート層4とを
具備している。そして、上記支持体2と上記磁性層3と
の間には、第1薄膜層5が設けられており、上記支持体
2と上記バックコート層4との間には、第2薄膜層6が
設けられている。以下、上記支持体及び各層の詳細につ
いてそれぞれ説明する。
体2と、該支持体2の一面側に設けられた磁性層3と、
該支持体2の他面側に設けられたバックコート層4とを
具備している。そして、上記支持体2と上記磁性層3と
の間には、第1薄膜層5が設けられており、上記支持体
2と上記バックコート層4との間には、第2薄膜層6が
設けられている。以下、上記支持体及び各層の詳細につ
いてそれぞれ説明する。
【0010】上記支持体2を構成する非磁性材料として
は、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフ
タレート,ポリエチレンナフタレート,ポリシクロヘキ
シレンジメチレンテレフタレート,ポリエチレンビスフ
ェノキシカルボキシレート等のポリエステル類、ポリエ
チレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロ
ースアセテートブチレート,セルロースアセテートプロ
ピオネート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル,ポ
リ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリアミド、ポリ
カーボネート等のプラスチック材料が挙げられる。これ
らの材料から構成される上記支持体には、必要に応じて
一軸または二軸の延伸処理や、コロナ放電処理等が施さ
れていてもよい。
は、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフ
タレート,ポリエチレンナフタレート,ポリシクロヘキ
シレンジメチレンテレフタレート,ポリエチレンビスフ
ェノキシカルボキシレート等のポリエステル類、ポリエ
チレン,ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロ
ースアセテートブチレート,セルロースアセテートプロ
ピオネート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル,ポ
リ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリアミド、ポリ
カーボネート等のプラスチック材料が挙げられる。これ
らの材料から構成される上記支持体には、必要に応じて
一軸または二軸の延伸処理や、コロナ放電処理等が施さ
れていてもよい。
【0011】特に、薄型で且つ高耐久性の磁気記録媒体
を得る観点から、上記支持体2として、350〜100
0kg/mm2 のヤング率および1.0〜5.8μmの
厚みを有するポリエステル製フィルムを用いることが好
適である。即ち、ヤング率が350kg/mm2 が満た
ないと、磁気記録媒体の耐久性等を改善することが困難
な場合があり、仮に改善できたとしても、その場合には
薄膜層5,6を非常に厚くする必要があるので現実的で
なく、1000kg/mm2 を超えると、逆に剛性およ
び強度が強くなりすぎるため却って好ましくない場合が
あるので上記範囲内とすることが好ましい。また、上記
厚みが1.0μmに満たないと、支持体2の厚みと薄膜
層5,6の厚みとの比が大きくなり過ぎて該支持体2の
剛性よりも該薄膜層5,6そのものの剛性がつよく出
て、却って磁気記録媒体が硬くなってしまうことがあ
り、5.8μmを超えると、支持体2の厚みと薄膜層
5,6の厚みとの比が小さすぎて、該薄膜層5,6を設
けた効果が小さくなる場合があるので上記範囲内とする
ことが好ましい。上記ポリエステル製フィルムの支持体
を用いる場合、そのヤング率は500〜1000kg/
mm2 であることが更に好ましく、600〜950kg
/mm2であることが一層好ましい。また、厚みは2〜
5.5μmであることが更に好ましく、2.5〜5.3
μmであることが一層好ましい。また、上記ポリエステ
ル製フィルム上には高密度記録に適応する磁性層が塗布
される関係上、平滑な表面を有する必要があり、且つ、
適切な走行性も有する必要があるため、適度の凹凸を有
する必要がある。従って、該ポリエステル製フィルムの
中心線表面粗さRaは、下限値が好ましくは0.001
5μm、更に好ましくは0.002μm、最も好ましく
は0.003μmであり、上限値が好ましくは0.02
5μm、更に好ましくは0.020μm、最も好ましく
は0.018μmである。また、該ポリエステル製フィ
ルムの十点平均粗さRzは、下限値が好ましくは0.0
20μm、更に好ましくは0.025μm、最も好まし
くは0.030μmであり、上限値が好ましくは0.1
2μm、更に好ましくは0.10μm、最も好ましくは
0.09μmである。上記ポリエステルとしてはPET
(ポリエチレンテレフタレート)やPEN(ポリエチレ
ンナフタレート)等が好適に用いられる。
を得る観点から、上記支持体2として、350〜100
0kg/mm2 のヤング率および1.0〜5.8μmの
厚みを有するポリエステル製フィルムを用いることが好
適である。即ち、ヤング率が350kg/mm2 が満た
ないと、磁気記録媒体の耐久性等を改善することが困難
な場合があり、仮に改善できたとしても、その場合には
薄膜層5,6を非常に厚くする必要があるので現実的で
なく、1000kg/mm2 を超えると、逆に剛性およ
び強度が強くなりすぎるため却って好ましくない場合が
あるので上記範囲内とすることが好ましい。また、上記
厚みが1.0μmに満たないと、支持体2の厚みと薄膜
層5,6の厚みとの比が大きくなり過ぎて該支持体2の
剛性よりも該薄膜層5,6そのものの剛性がつよく出
て、却って磁気記録媒体が硬くなってしまうことがあ
り、5.8μmを超えると、支持体2の厚みと薄膜層
5,6の厚みとの比が小さすぎて、該薄膜層5,6を設
けた効果が小さくなる場合があるので上記範囲内とする
ことが好ましい。上記ポリエステル製フィルムの支持体
を用いる場合、そのヤング率は500〜1000kg/
mm2 であることが更に好ましく、600〜950kg
/mm2であることが一層好ましい。また、厚みは2〜
5.5μmであることが更に好ましく、2.5〜5.3
μmであることが一層好ましい。また、上記ポリエステ
ル製フィルム上には高密度記録に適応する磁性層が塗布
される関係上、平滑な表面を有する必要があり、且つ、
適切な走行性も有する必要があるため、適度の凹凸を有
する必要がある。従って、該ポリエステル製フィルムの
中心線表面粗さRaは、下限値が好ましくは0.001
5μm、更に好ましくは0.002μm、最も好ましく
は0.003μmであり、上限値が好ましくは0.02
5μm、更に好ましくは0.020μm、最も好ましく
は0.018μmである。また、該ポリエステル製フィ
ルムの十点平均粗さRzは、下限値が好ましくは0.0
20μm、更に好ましくは0.025μm、最も好まし
くは0.030μmであり、上限値が好ましくは0.1
2μm、更に好ましくは0.10μm、最も好ましくは
0.09μmである。上記ポリエステルとしてはPET
(ポリエチレンテレフタレート)やPEN(ポリエチレ
ンナフタレート)等が好適に用いられる。
【0012】上記磁性層3は、上述の通り磁性体粉末お
よび結合剤を含有している。上記磁性体粉末としては、
磁気記録媒体に通常用いられるもの、例えば金属酸化物
磁性粉末、金属磁性粉末及び六方晶系フェライト磁性粉
末等を特に制限無く用いることができる。同様に上記結
合剤も磁気記録媒体に通常用いられるもの、例えば熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂および反応型樹脂ならびにこれ
らの混合物等を特に制限無く用いることができる。
よび結合剤を含有している。上記磁性体粉末としては、
磁気記録媒体に通常用いられるもの、例えば金属酸化物
磁性粉末、金属磁性粉末及び六方晶系フェライト磁性粉
末等を特に制限無く用いることができる。同様に上記結
合剤も磁気記録媒体に通常用いられるもの、例えば熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂および反応型樹脂ならびにこれ
らの混合物等を特に制限無く用いることができる。
【0013】上記磁性層3は、上記磁性体粉末および上
記結合剤ならびに必要に応じて用いられる各種添加剤等
が溶剤に分散・溶解してなる磁性塗料を塗布することに
より形成されている。上記溶剤としては、ケトン系溶
剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、芳香族炭化水素
系溶剤、塩素化炭化水素系溶剤等を適宜選択して使用で
きる。また、特開昭57−162128号公報に記載の
各種溶剤等を使用することもできる。上記添加剤として
は、帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤等を適宜選択して
使用できる。また、特開昭57−162128号公報に
記載の各種添加剤を使用することもできる。
記結合剤ならびに必要に応じて用いられる各種添加剤等
が溶剤に分散・溶解してなる磁性塗料を塗布することに
より形成されている。上記溶剤としては、ケトン系溶
剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、芳香族炭化水素
系溶剤、塩素化炭化水素系溶剤等を適宜選択して使用で
きる。また、特開昭57−162128号公報に記載の
各種溶剤等を使用することもできる。上記添加剤として
は、帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤等を適宜選択して
使用できる。また、特開昭57−162128号公報に
記載の各種添加剤を使用することもできる。
【0014】上記磁性層3の厚みは、上記支持体2より
も薄いことが好ましい。更に、高C/N、高出力の点か
ら、後述する第3の実施形態のように、該磁性層3を多
層にしたり、多層にした磁性層の上層を特に薄くする等
の工夫をすることが好ましい。特に、出力及び耐久性の
向上の点から、該磁性層3の厚みは0.1〜2.5μm
であることが好ましく、0.15〜2.0μmであるこ
とが更に好ましい。尚、該磁性層3と上記第1薄膜層5
との間に、該磁性層3に対するアンダーコート層(結合
剤、フィラー等を含む)を設けてもよい。
も薄いことが好ましい。更に、高C/N、高出力の点か
ら、後述する第3の実施形態のように、該磁性層3を多
層にしたり、多層にした磁性層の上層を特に薄くする等
の工夫をすることが好ましい。特に、出力及び耐久性の
向上の点から、該磁性層3の厚みは0.1〜2.5μm
であることが好ましく、0.15〜2.0μmであるこ
とが更に好ましい。尚、該磁性層3と上記第1薄膜層5
との間に、該磁性層3に対するアンダーコート層(結合
剤、フィラー等を含む)を設けてもよい。
【0015】上記バックコート層4は、任意に用いられ
る層であり、通常公知のバックコート塗料を塗布するこ
とにより形成されている。該バックコート塗料に含まれ
る成分には、結合剤、帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤
等がある。これらの成分としては、上記磁性塗料に含ま
れる成分と同様のものが用いられる。
る層であり、通常公知のバックコート塗料を塗布するこ
とにより形成されている。該バックコート塗料に含まれ
る成分には、結合剤、帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤
等がある。これらの成分としては、上記磁性塗料に含ま
れる成分と同様のものが用いられる。
【0016】而して、図1に示す磁気記録媒体1におい
ては、上述の通り、上記支持体2と上記磁性層3との間
に、第1薄膜層5が設けられており、上記支持体2と上
記バックコート層4との間に、第2薄膜層6が設けられ
ている。
ては、上述の通り、上記支持体2と上記磁性層3との間
に、第1薄膜層5が設けられており、上記支持体2と上
記バックコート層4との間に、第2薄膜層6が設けられ
ている。
【0017】上記第1薄膜層5及び上記第2薄膜層6を
設けることによって、磁気記録媒体に適度な剛性と高い
耐久性が付与される。特に、後述する実施例から明らか
なように、スチル耐久性が向上する。また、上記両層は
に導電性があるので、帯電防止効果が発現する。その結
果、上記第1薄膜層5上に上記磁性層3を塗工によって
形成する際や、磁気記録媒体の使用時におけるチャージ
アップ及びそれに伴う静電気によるゴミの付着が防止さ
れ、ドロップアウトの発生が低減される。その上、上記
チャージアップを防止するために従来磁性層中に配合さ
れていた導電性カーボンの配合量を低減することができ
るので、磁性層中における磁性体粉末の分散性が向上
し、磁気記録媒体の出力が高くなる。
設けることによって、磁気記録媒体に適度な剛性と高い
耐久性が付与される。特に、後述する実施例から明らか
なように、スチル耐久性が向上する。また、上記両層は
に導電性があるので、帯電防止効果が発現する。その結
果、上記第1薄膜層5上に上記磁性層3を塗工によって
形成する際や、磁気記録媒体の使用時におけるチャージ
アップ及びそれに伴う静電気によるゴミの付着が防止さ
れ、ドロップアウトの発生が低減される。その上、上記
チャージアップを防止するために従来磁性層中に配合さ
れていた導電性カーボンの配合量を低減することができ
るので、磁性層中における磁性体粉末の分散性が向上
し、磁気記録媒体の出力が高くなる。
【0018】上記第1薄膜層5及び上記第2薄膜層6
は、それぞれ金属性または半金属性であり、好ましくは
金属もしくは半金属またはそれらの合金から形成されて
いる。該金属としてはFe、Ni、Co、Ti、W、M
o、Al、Mn、Cr、Cu、Zn、Zr及びSnから
なる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく用いら
れ、該半金属としてはB、Si、Ge及びSbからなる
群より選ばれる少なくとも1種が好ましく用いられる
が、これらに限定されるものではない。また、上記第1
薄膜層5及び上記第2薄膜層6は、Fe、Ni、Co、
Ti、W、Mo、Al、Mn、Cr、Cu、Zn、Z
r、Sn、B、Si、Ge及びSbからなる群より選ば
れた合金から形成されていてもよい。上記第1薄膜層5
及び上記第2薄膜層6をこれらの材料から形成すること
によって、特に磁気記録媒体の剛性、強度および硬度の
適正化という利点がある。これらの材料のうち、特に好
ましく用いられるものはCo、Cu、Al、Ti及びN
i等の金属の単体、Si及びGe等の半金属の単体又は
それらの合金もしくは化合物であり、とりわけ好ましく
用いられるものはCo、Ti、Ni及びCu等の金属の
単体、Si及びGe等の半金属の単体又はそれらの合金
もしくは化合物である。尚、上記第1薄膜層5を形成す
る材料と、上記第2薄膜層6を形成する材料とは同一で
もよく、或いは異なっていてもよい。
は、それぞれ金属性または半金属性であり、好ましくは
金属もしくは半金属またはそれらの合金から形成されて
いる。該金属としてはFe、Ni、Co、Ti、W、M
o、Al、Mn、Cr、Cu、Zn、Zr及びSnから
なる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく用いら
れ、該半金属としてはB、Si、Ge及びSbからなる
群より選ばれる少なくとも1種が好ましく用いられる
が、これらに限定されるものではない。また、上記第1
薄膜層5及び上記第2薄膜層6は、Fe、Ni、Co、
Ti、W、Mo、Al、Mn、Cr、Cu、Zn、Z
r、Sn、B、Si、Ge及びSbからなる群より選ば
れた合金から形成されていてもよい。上記第1薄膜層5
及び上記第2薄膜層6をこれらの材料から形成すること
によって、特に磁気記録媒体の剛性、強度および硬度の
適正化という利点がある。これらの材料のうち、特に好
ましく用いられるものはCo、Cu、Al、Ti及びN
i等の金属の単体、Si及びGe等の半金属の単体又は
それらの合金もしくは化合物であり、とりわけ好ましく
用いられるものはCo、Ti、Ni及びCu等の金属の
単体、Si及びGe等の半金属の単体又はそれらの合金
もしくは化合物である。尚、上記第1薄膜層5を形成す
る材料と、上記第2薄膜層6を形成する材料とは同一で
もよく、或いは異なっていてもよい。
【0019】また、上記第1薄膜層5及び上記第2薄膜
層6は、磁性を有する金属またはその合金、及び磁性を
有しない金属もしくは半金属またはそれらの合金の何れ
から形成されていてもよく、磁気記録媒体を使用するシ
ステムによって異なるが、記録波長が短い場合には出力
向上の点から非磁性の方が好ましい。
層6は、磁性を有する金属またはその合金、及び磁性を
有しない金属もしくは半金属またはそれらの合金の何れ
から形成されていてもよく、磁気記録媒体を使用するシ
ステムによって異なるが、記録波長が短い場合には出力
向上の点から非磁性の方が好ましい。
【0020】上記第1薄膜層5及び上記第2薄膜層6
は、公知の薄膜形成手段によってそれぞれ形成されてい
る。斯かる薄膜形成手段としては、湿式メッキ法や真空
蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の真空
製膜法(乾式メッキ法)が挙げられ、特に耐食性の点か
ら真空製膜法を用いることが好ましい。
は、公知の薄膜形成手段によってそれぞれ形成されてい
る。斯かる薄膜形成手段としては、湿式メッキ法や真空
蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の真空
製膜法(乾式メッキ法)が挙げられ、特に耐食性の点か
ら真空製膜法を用いることが好ましい。
【0021】上記第1薄膜層5及び上記第2薄膜層6の
厚みに特に制限はなく、使用する支持体の材質や厚み等
に応じて適宜選択されるが、一般にそれぞれ0.05〜
1μmであることが好ましく、0.08〜0.3μmで
あることが更に好ましい。この場合、両者の厚みは同一
でもよく、或いは異なっていてもよいが、両者の厚みの
比率(第1薄膜層5/第2薄膜層6)は0.6〜1.2
であることが好ましく、0.7〜1.1であることが更
に好ましい。
厚みに特に制限はなく、使用する支持体の材質や厚み等
に応じて適宜選択されるが、一般にそれぞれ0.05〜
1μmであることが好ましく、0.08〜0.3μmで
あることが更に好ましい。この場合、両者の厚みは同一
でもよく、或いは異なっていてもよいが、両者の厚みの
比率(第1薄膜層5/第2薄膜層6)は0.6〜1.2
であることが好ましく、0.7〜1.1であることが更
に好ましい。
【0022】また、上記第1薄膜層5及び上記第2薄膜
層6の厚みの合計は0.05〜1μmであることが好ま
しく、0.08〜0.6μmであることが更に好まし
く、0.1〜0.4μmであることが一層好ましい。上
記厚みの合計が0.05μmに満たないと該薄膜層5,
6を設けたことによる効果が十分に発現しないことがあ
り、1μmを超えると、用いる材料にもよるが一般に磁
気記録媒体の剛性が強くなり過ぎてヘッドとの当たりが
不良になり、出力が低下したりヘッドの偏摩耗を招く等
の問題が起きる場合があるので上記範囲内とすることが
好ましい。
層6の厚みの合計は0.05〜1μmであることが好ま
しく、0.08〜0.6μmであることが更に好まし
く、0.1〜0.4μmであることが一層好ましい。上
記厚みの合計が0.05μmに満たないと該薄膜層5,
6を設けたことによる効果が十分に発現しないことがあ
り、1μmを超えると、用いる材料にもよるが一般に磁
気記録媒体の剛性が強くなり過ぎてヘッドとの当たりが
不良になり、出力が低下したりヘッドの偏摩耗を招く等
の問題が起きる場合があるので上記範囲内とすることが
好ましい。
【0023】上述の構成を有する本実施形態の磁気記録
媒体1においては、その全体の厚みを2.5〜8.0μ
mとすることが好ましく、3.0〜6.5μmとするこ
とが更に好ましい。この理由は、本発明の効果、即ち、
磁気記録媒体の剛性および出力の向上は、特に薄い支持
体を用いた場合に顕著に発揮されるが、厚い支持体を用
いた場合(即ち、磁気記録媒体の全厚が大きすぎる場
合)には該支持体の影響が大きすぎて、大きな効果を発
揮し難い場合があるからである。
媒体1においては、その全体の厚みを2.5〜8.0μ
mとすることが好ましく、3.0〜6.5μmとするこ
とが更に好ましい。この理由は、本発明の効果、即ち、
磁気記録媒体の剛性および出力の向上は、特に薄い支持
体を用いた場合に顕著に発揮されるが、厚い支持体を用
いた場合(即ち、磁気記録媒体の全厚が大きすぎる場
合)には該支持体の影響が大きすぎて、大きな効果を発
揮し難い場合があるからである。
【0024】次に、本発明の磁気記録媒体の第2及び第
3の実施形態を図2及び図3を参照して説明する。ここ
で、図2及び図3は、それぞれ本発明の磁気記録媒体の
第2及び第3の実施形態の構造を示す模式図(それぞれ
図1相当図)である。尚、第2及び第3の実施形態につ
いては、上述の第1の実施形態と異なる点についてのみ
説明し、特に説明しない点については上述の第1の実施
形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図
2及び図3において図1と同じ部材には同じ符号を付し
てある。
3の実施形態を図2及び図3を参照して説明する。ここ
で、図2及び図3は、それぞれ本発明の磁気記録媒体の
第2及び第3の実施形態の構造を示す模式図(それぞれ
図1相当図)である。尚、第2及び第3の実施形態につ
いては、上述の第1の実施形態と異なる点についてのみ
説明し、特に説明しない点については上述の第1の実施
形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図
2及び図3において図1と同じ部材には同じ符号を付し
てある。
【0025】図2に示す実施形態の磁気記録媒体1にお
いては、上記第1及び第2薄膜層5,6の少なくとも何
れか一方(図2においては両方)の表面(外表面)にカ
ーボンを主成分とする薄膜(以下、単に「カーボン薄
膜」という)が連続して設けられている。即ち上記第1
薄膜層5と上記磁性層3との間に第1カーボン薄膜7が
設けられており、上記第2薄膜層6と上記バックコート
層4との間に第2カーボン薄膜8が設けられている。斯
かるカーボンを主成分とする薄膜を設けることによっ
て、各層間の膜密着性が向上し、磁気記録媒体の耐久性
が一層向上すると共に、記録再生特性が向上するという
利点がある。
いては、上記第1及び第2薄膜層5,6の少なくとも何
れか一方(図2においては両方)の表面(外表面)にカ
ーボンを主成分とする薄膜(以下、単に「カーボン薄
膜」という)が連続して設けられている。即ち上記第1
薄膜層5と上記磁性層3との間に第1カーボン薄膜7が
設けられており、上記第2薄膜層6と上記バックコート
層4との間に第2カーボン薄膜8が設けられている。斯
かるカーボンを主成分とする薄膜を設けることによっ
て、各層間の膜密着性が向上し、磁気記録媒体の耐久性
が一層向上すると共に、記録再生特性が向上するという
利点がある。
【0026】上記第1カーボン薄膜7および上記第2カ
ーボン薄膜8は、それぞれ炭素質材料、例えばダイヤモ
ンドライクカーボン(DLC)やガラス状カーボン、グ
ラファイトライクカーボン(GLC)等から形成されて
いる。この場合、上記第1カーボン薄膜7および上記第
2カーボン薄膜8を形成する材料は同一でもよく、或い
は異なっていてもよいが、特に、良好なヘッド当たりを
実現させて高い出力を得るためには、両層がDLCから
形成されていることが好ましい。
ーボン薄膜8は、それぞれ炭素質材料、例えばダイヤモ
ンドライクカーボン(DLC)やガラス状カーボン、グ
ラファイトライクカーボン(GLC)等から形成されて
いる。この場合、上記第1カーボン薄膜7および上記第
2カーボン薄膜8を形成する材料は同一でもよく、或い
は異なっていてもよいが、特に、良好なヘッド当たりを
実現させて高い出力を得るためには、両層がDLCから
形成されていることが好ましい。
【0027】上記第1カーボン薄膜7および上記第2カ
ーボン薄膜8は、それぞれ蒸着法、直流スパッタ法、交
流スパッタ法、高周波マグネトロンスパッタ法、イオン
ビームスパッタ法等の各種のPVD(フィジカルベーパ
ーディポジション)手段および/またはCVD(ケミカ
ルベーパーディポジション)手段により形成されてい
る。
ーボン薄膜8は、それぞれ蒸着法、直流スパッタ法、交
流スパッタ法、高周波マグネトロンスパッタ法、イオン
ビームスパッタ法等の各種のPVD(フィジカルベーパ
ーディポジション)手段および/またはCVD(ケミカ
ルベーパーディポジション)手段により形成されてい
る。
【0028】上記第1カーボン薄膜7および上記第2カ
ーボン薄膜8の厚みは、同一或いは異なっていてもよ
く、好ましくは適度な剛性を得る点からそれぞれ0.0
6〜1μmであり、更に好ましくは0.08〜0.6μ
mである。また、両者の厚みの合計は、良好なヘッド当
たりを実現させて高い出力を得る点から0.08〜0.
8μmであることが好ましく、0.1〜0.4μmであ
ることが更に好ましい。
ーボン薄膜8の厚みは、同一或いは異なっていてもよ
く、好ましくは適度な剛性を得る点からそれぞれ0.0
6〜1μmであり、更に好ましくは0.08〜0.6μ
mである。また、両者の厚みの合計は、良好なヘッド当
たりを実現させて高い出力を得る点から0.08〜0.
8μmであることが好ましく、0.1〜0.4μmであ
ることが更に好ましい。
【0029】図3に示す実施形態の磁気記録媒体1にお
いては、上記第1薄膜層5と上記磁性層3との間に非磁
性または磁性の塗膜層9が設けられている。斯かる塗膜
層9を設けることによって、層間の結着性が向上して磁
気記録媒体の耐久性が良好になるという利点がある。
いては、上記第1薄膜層5と上記磁性層3との間に非磁
性または磁性の塗膜層9が設けられている。斯かる塗膜
層9を設けることによって、層間の結着性が向上して磁
気記録媒体の耐久性が良好になるという利点がある。
【0030】上記塗膜層9が非磁性の場合、該塗膜層9
は、非磁性粉末を主成分とし、これに加えて、結合剤、
帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤等が溶剤に分散・溶解
してなる非磁性塗料を塗布することにより形成される。
一方、上記塗膜層9が磁性の場合、該塗膜層9は、硬磁
性粉末や軟磁性粉末等の磁性体粉末を主成分とし、これ
に加えて結合剤、帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤等が
溶剤に分散・溶解してなる磁性塗料を塗布することによ
り形成される。
は、非磁性粉末を主成分とし、これに加えて、結合剤、
帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤等が溶剤に分散・溶解
してなる非磁性塗料を塗布することにより形成される。
一方、上記塗膜層9が磁性の場合、該塗膜層9は、硬磁
性粉末や軟磁性粉末等の磁性体粉末を主成分とし、これ
に加えて結合剤、帯電防止剤、潤滑剤および研磨剤等が
溶剤に分散・溶解してなる磁性塗料を塗布することによ
り形成される。
【0031】上記塗膜層9を設ける場合には、該塗膜層
9を上記磁性層3と共にウエット・オン・ウエット方式
による同時重層塗布法によって形成することが、両者の
境界面が滑らかになると共に上記磁性層3の表面性が良
好になる点から好ましい。
9を上記磁性層3と共にウエット・オン・ウエット方式
による同時重層塗布法によって形成することが、両者の
境界面が滑らかになると共に上記磁性層3の表面性が良
好になる点から好ましい。
【0032】上記塗膜層9の厚みは、磁気記録媒体の曲
げ剛性、カッピングやカーリング発生防止等の点から
0.05〜2μmであることが好ましく、0.1〜0.
5μmであることが更に好ましい。
げ剛性、カッピングやカーリング発生防止等の点から
0.05〜2μmであることが好ましく、0.1〜0.
5μmであることが更に好ましい。
【0033】以上、本発明の磁気記録媒体をその好まし
い実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態
に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において
種々の変更が可能である。例えば、本発明の磁気記録媒
体は、上記実施形態の他に、図4に示すような構成、即
ち、非磁性支持体2と、該支持体2の一面側に設けられ
た磁性層3と、該支持体2の他面側に設けられたバック
コート層4とを具備し;該支持体2と該磁性層3との間
に第1薄膜層5が設けられていると共に該支持体2と該
バックコート層4との間に第2薄膜層6が設けられてお
り;また、該第1薄膜層5と該磁性層3との間に第1カ
ーボン薄膜7が設けられていると共に該第2薄膜層6と
該バックコート層4との間に第2カーボン薄膜8が設け
られており;更に、該第1薄膜層5と該磁性層3との間
に非磁性または磁性の塗膜層9が設けられている構成で
もよい。また、上記支持体2と上記第1薄膜層5又は上
記第2薄膜層6との間にプライマー層を設けたり、或い
は、磁気記録媒体における何れかの層間に長波長信号を
使用するハードシステムに対応してサーボ信号等を記録
するための他の磁性層及びその他の層を設けてもよい。
また、図1〜図4に示す磁気記録媒体においては、バッ
クコート層を形成しなくてもよい。また、図2および図
4に示す磁気記録媒体においては、第1カーボン薄膜お
よび第2カーボン薄膜の両方が形成されているが、これ
らの層のうちの何れか一方は形成しなくてもよい。ま
た、本発明の磁気記録媒体は、8mmビデオテープやD
ATテープ、DLTテープ、DVCテープ等の磁気テー
プとして好適であるが、特にこれらのうち総厚が薄い磁
気テープとして好適である。
い実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態
に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において
種々の変更が可能である。例えば、本発明の磁気記録媒
体は、上記実施形態の他に、図4に示すような構成、即
ち、非磁性支持体2と、該支持体2の一面側に設けられ
た磁性層3と、該支持体2の他面側に設けられたバック
コート層4とを具備し;該支持体2と該磁性層3との間
に第1薄膜層5が設けられていると共に該支持体2と該
バックコート層4との間に第2薄膜層6が設けられてお
り;また、該第1薄膜層5と該磁性層3との間に第1カ
ーボン薄膜7が設けられていると共に該第2薄膜層6と
該バックコート層4との間に第2カーボン薄膜8が設け
られており;更に、該第1薄膜層5と該磁性層3との間
に非磁性または磁性の塗膜層9が設けられている構成で
もよい。また、上記支持体2と上記第1薄膜層5又は上
記第2薄膜層6との間にプライマー層を設けたり、或い
は、磁気記録媒体における何れかの層間に長波長信号を
使用するハードシステムに対応してサーボ信号等を記録
するための他の磁性層及びその他の層を設けてもよい。
また、図1〜図4に示す磁気記録媒体においては、バッ
クコート層を形成しなくてもよい。また、図2および図
4に示す磁気記録媒体においては、第1カーボン薄膜お
よび第2カーボン薄膜の両方が形成されているが、これ
らの層のうちの何れか一方は形成しなくてもよい。ま
た、本発明の磁気記録媒体は、8mmビデオテープやD
ATテープ、DLTテープ、DVCテープ等の磁気テー
プとして好適であるが、特にこれらのうち総厚が薄い磁
気テープとして好適である。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明の有効性を例証す
る。しかしながら、本発明の範囲は斯かる実施例に制限
されるものではない。
る。しかしながら、本発明の範囲は斯かる実施例に制限
されるものではない。
【0035】〔実施例1〕厚み5.1μmのPETフィ
ルム(支持体;Ra=0.008μm、Rz=0.05
5μm)の一面に真空蒸着によってCoからなる第1薄
膜層(厚み0.25μm)を形成すると共に、該PET
フィルムの他面に真空蒸着によってCr−Ni(80−
20at%)合金からなる第2薄膜層(厚み0.15μ
m)を形成した。上記第1薄膜層上に下記配合からなる
磁性塗料を塗布してカレンダー処理(ロール温度95
℃、線圧350kg/cm)を施し、厚み0.7μmの
磁性層を形成すると共に、上記第2薄膜層上に下記配合
からなるバックコート塗料を塗布して厚み0.5μmの
バックコート層を形成した。この後、所定条件下でエー
ジングした後、8mm幅に裁断し、8mmビデオカセッ
トにローディングして評価用カセットを得た。
ルム(支持体;Ra=0.008μm、Rz=0.05
5μm)の一面に真空蒸着によってCoからなる第1薄
膜層(厚み0.25μm)を形成すると共に、該PET
フィルムの他面に真空蒸着によってCr−Ni(80−
20at%)合金からなる第2薄膜層(厚み0.15μ
m)を形成した。上記第1薄膜層上に下記配合からなる
磁性塗料を塗布してカレンダー処理(ロール温度95
℃、線圧350kg/cm)を施し、厚み0.7μmの
磁性層を形成すると共に、上記第2薄膜層上に下記配合
からなるバックコート塗料を塗布して厚み0.5μmの
バックコート層を形成した。この後、所定条件下でエー
ジングした後、8mm幅に裁断し、8mmビデオカセッ
トにローディングして評価用カセットを得た。
【0036】 <磁性塗料の配合> ・鉄を主体とする針状金属磁性粉末 100重量部 (長軸長:0.07μm、軸比:6、Hc:2020Oe、飽和磁化:142e mu/g) ・アルミナ(研磨剤;平均粒子径0.15μm) 8重量部 ・カーボンブラック(帯電防止剤) 0.5重量部 (平均一次粒子径:0.018μm) ・塩化ビニル系共重合体(結合剤) 10重量部 ・ポリウレタン樹脂(結合剤) 7重量部 ・ステアリン酸(潤滑剤) 1.5重量部 ・2−エチルヘキシルオレート(潤滑剤) 3重量部 ・イソシアネート系硬化剤 4重量部 ・メチルエチルケトン 120重量部 ・トルエン 80重量部 ・シクロヘキサノン 40重量部
【0037】 <バックコート塗料の配合> ・カーボンブラック(帯電防止剤) 40重量部 (平均一次粒子径:0.018μm) ・ニッポラン2301(結合剤) 50重量部 〔商品名 日本ポリウレタン工業(株)のポリウレタン〕 ・ポリイソシアネート(硬化剤) 4重量部 〔武田薬品工業(株)製、商品名(D−250N)〕 ・ニトロセルロース 20重量部 ・ステアリン酸 1重量部 ・メチルエチルケトン 140重量部 ・トルエン 140重量部 ・シクロヘキサノン 140重量部
【0038】〔実施例2〕厚み4.6μmのPETフィ
ルム(支持体;Ra=0.007μm、Rz=0.06
2μm)の一面に真空蒸着によってCo−Ni(80−
20at%)合金からなる第1薄膜層(厚み0.2μ
m)を形成すると共に、該PETフィルムの他面に真空
蒸着によってSiからなる第2薄膜層(厚み0.25μ
m)を形成した。次いで、上記第1薄膜層上に、マイク
ロ波プラズマCVD法によってDLCからなる第1カー
ボン薄膜(厚み0.02μm)を形成した。その後の操
作は実施例1と同様にして磁気テープを得た。
ルム(支持体;Ra=0.007μm、Rz=0.06
2μm)の一面に真空蒸着によってCo−Ni(80−
20at%)合金からなる第1薄膜層(厚み0.2μ
m)を形成すると共に、該PETフィルムの他面に真空
蒸着によってSiからなる第2薄膜層(厚み0.25μ
m)を形成した。次いで、上記第1薄膜層上に、マイク
ロ波プラズマCVD法によってDLCからなる第1カー
ボン薄膜(厚み0.02μm)を形成した。その後の操
作は実施例1と同様にして磁気テープを得た。
【0039】〔実施例3〕厚み4.5μmのPENフィ
ルム(支持体;Ra=0.006μm、Rz=0.04
5μm)の一面に真空蒸着によってGeからなる第1薄
膜層(厚み0.1μm)を形成すると共に、該PENフ
ィルムの他面に真空蒸着によってCuからなる第2薄膜
層(厚み0.1μm)を形成した。次いで、上記第2薄
膜層上に、マイクロ波プラズマCVD法によってDLC
からなる第2カーボン薄膜(厚み0.03μm)を形成
した。その後の操作は実施例1と同様にして磁気テープ
を得た。
ルム(支持体;Ra=0.006μm、Rz=0.04
5μm)の一面に真空蒸着によってGeからなる第1薄
膜層(厚み0.1μm)を形成すると共に、該PENフ
ィルムの他面に真空蒸着によってCuからなる第2薄膜
層(厚み0.1μm)を形成した。次いで、上記第2薄
膜層上に、マイクロ波プラズマCVD法によってDLC
からなる第2カーボン薄膜(厚み0.03μm)を形成
した。その後の操作は実施例1と同様にして磁気テープ
を得た。
【0040】〔実施例4〕厚み5.1μmのPETフィ
ルム(支持体;Ra=0.007μm、Rz=0.05
5μm)の一面に真空蒸着によってNiからなる第1薄
膜層(厚み0.3μm)を形成すると共に、該PETフ
ィルムの他面に真空蒸着によってNiからなる第2薄膜
層(厚み0.3μm)を形成した。次いで、上記第1薄
膜層及び第2薄膜層上に、それぞれマイクロ波プラズマ
CVD法によってDLCからなる第1カーボン薄膜(厚
み0.01μm)及び第2カーボン薄膜(厚み0.01
μm)を形成した。その後の操作は実施例1と同様にし
て磁気テープを得た。
ルム(支持体;Ra=0.007μm、Rz=0.05
5μm)の一面に真空蒸着によってNiからなる第1薄
膜層(厚み0.3μm)を形成すると共に、該PETフ
ィルムの他面に真空蒸着によってNiからなる第2薄膜
層(厚み0.3μm)を形成した。次いで、上記第1薄
膜層及び第2薄膜層上に、それぞれマイクロ波プラズマ
CVD法によってDLCからなる第1カーボン薄膜(厚
み0.01μm)及び第2カーボン薄膜(厚み0.01
μm)を形成した。その後の操作は実施例1と同様にし
て磁気テープを得た。
【0041】〔比較例1〕第1カーボン薄膜、第1薄膜
層、第2カーボン薄膜および第2薄膜層を設けず、厚み
4.6μmのPETフィルム(支持体;Ra=0.00
7μm、Rz=0.062μm)を用いる以外は実施例
1と同様にして磁気テープを得た。
層、第2カーボン薄膜および第2薄膜層を設けず、厚み
4.6μmのPETフィルム(支持体;Ra=0.00
7μm、Rz=0.062μm)を用いる以外は実施例
1と同様にして磁気テープを得た。
【0042】〔性能評価〕実施例および比較例で得られ
た磁気テープの性能を評価するために、1)表面の電気
抵抗、2)スチル後の出力の低下、3)ドロップアウト
及び4)出力を下記の方法で測定した。その結果を表1
に示す。
た磁気テープの性能を評価するために、1)表面の電気
抵抗、2)スチル後の出力の低下、3)ドロップアウト
及び4)出力を下記の方法で測定した。その結果を表1
に示す。
【0043】<表面の電気抵抗>EUROPEAN COMPUTER MA
NUFACTURERS ASSOCIATION (ECMA)の規格集、STANDARD E
CMA-170 の "Electrical Resistance of Coated Surfac
es" の項に記載された方法に準じて測定した。尚、本方
法においては、表面電気抵抗ρは、磁気テープの幅を
w、電極間隔をl、測定抵抗値をrとした際、ρ=rw
/lにより算出される。尚、磁気テープは幅w=8mm
のものを用いた。
NUFACTURERS ASSOCIATION (ECMA)の規格集、STANDARD E
CMA-170 の "Electrical Resistance of Coated Surfac
es" の項に記載された方法に準じて測定した。尚、本方
法においては、表面電気抵抗ρは、磁気テープの幅を
w、電極間隔をl、測定抵抗値をrとした際、ρ=rw
/lにより算出される。尚、磁気テープは幅w=8mm
のものを用いた。
【0044】<スチル後の出力の低下>試験用8mmカ
セットを、市販のHi8デッキを改造した8mmビデオ
デッキに装填し、2時間スチルモードで走行させた。試
験環境は20℃、60%RHであった。2時間スチルモ
ードで走行させた後の出力を求め、初期出力からの変化
をdB単位で表した。
セットを、市販のHi8デッキを改造した8mmビデオ
デッキに装填し、2時間スチルモードで走行させた。試
験環境は20℃、60%RHであった。2時間スチルモ
ードで走行させた後の出力を求め、初期出力からの変化
をdB単位で表した。
【0045】<ドロップアウト>ドロップアウトカウン
タにより、ドロップアウト(10μsの間に出力が16
dB低下)の発生数を測定した。
タにより、ドロップアウト(10μsの間に出力が16
dB低下)の発生数を測定した。
【0046】<出力>比較例1の値を基準(0dB)と
して表した。測定は、市販のHi8VTRを改造したア
ンプを用いて行った。
して表した。測定は、市販のHi8VTRを改造したア
ンプを用いて行った。
【0047】
【表1】
【0048】表1に示す結果から明らかなように、実施
例で得られた磁気テープは、比較例で得られた磁気テー
プに比して、出力が高く、ドロップアウトが少ない、即
ち、電磁変換特性に優れ且つスチル試験後の出力低下も
少ない、耐久性に優れた媒体であることが分かる。
例で得られた磁気テープは、比較例で得られた磁気テー
プに比して、出力が高く、ドロップアウトが少ない、即
ち、電磁変換特性に優れ且つスチル試験後の出力低下も
少ない、耐久性に優れた媒体であることが分かる。
【0049】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明によれば、
上記薄膜層を用いることによって、高耐久性を有する磁
気記録媒体が得られる。特に、本発明の磁気記録媒体に
よればスチルによる出力の低下が低減される。また、本
発明の磁気記録媒体によれば、上記薄膜層を用いること
によってチャージアップが防止され、磁性層の塗工時
や、磁気記録媒体の使用時におけるゴミの付着に起因す
るドロップアウトの発生が低減される。更に、本発明の
磁気記録媒体によれば、上記薄膜層を用いることによっ
て、磁性層中の帯電防止剤(導電性カーボン等)の配合
量を低減することができ、その結果、磁性体粉末の分散
性が向上し、高い出力が得られる。
上記薄膜層を用いることによって、高耐久性を有する磁
気記録媒体が得られる。特に、本発明の磁気記録媒体に
よればスチルによる出力の低下が低減される。また、本
発明の磁気記録媒体によれば、上記薄膜層を用いること
によってチャージアップが防止され、磁性層の塗工時
や、磁気記録媒体の使用時におけるゴミの付着に起因す
るドロップアウトの発生が低減される。更に、本発明の
磁気記録媒体によれば、上記薄膜層を用いることによっ
て、磁性層中の帯電防止剤(導電性カーボン等)の配合
量を低減することができ、その結果、磁性体粉末の分散
性が向上し、高い出力が得られる。
【図1】本発明の磁気記録媒体の第1の実施形態の構造
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図2】本発明の磁気記録媒体の第2の実施形態の構造
を示す模式図(図1相当図)である。
を示す模式図(図1相当図)である。
【図3】本発明の磁気記録媒体の第3の実施形態の構造
を示す模式図(図1相当図)である。
を示す模式図(図1相当図)である。
【図4】本発明の磁気記録媒体の他の実施形態の構造を
示す模式図(図1相当図)である。
示す模式図(図1相当図)である。
1 磁気記録媒体 2 非磁性支持体 3 磁性層 4 バックコート層 5 第1薄膜層 6 第2薄膜層 7 第1カーボン薄膜 8 第2カーボン薄膜 9 非磁性または磁性の塗膜層
Claims (9)
- 【請求項1】 非磁性支持体と、該非磁性支持体上に設
けられた、磁性体粉末および結合剤を含有する磁性層と
を具備してなる磁気記録媒体において、 上記非磁性支持体と上記磁性層との間および上記非磁性
支持体における上記磁性層と反対側の面それぞれに、金
属性または半金属性の薄膜層を設けたことを特徴とする
磁気記録媒体。 - 【請求項2】 上記非磁性支持体が、350〜1000
kg/mm2 のヤング率および1.0〜5.8μmの厚
みを有するポリエステル製フィルムである、請求項1記
載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 上記薄膜層の厚みの合計が0.05〜1
μmである、請求項1又は2記載の磁気記録媒体。 - 【請求項4】 上記薄膜層が、Fe、Ni、Co、T
i、W、Mo、Al、Mn、Cr、Cu、Zn、Zr及
びSnからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属又
はそれらの合金から形成されている、請求項1〜3の何
れかに記載の磁気記録媒体。 - 【請求項5】 上記薄膜層が、B、Si、Ge及びSb
からなる群より選ばれる少なくとも1種の半金属又はそ
れらの合金から形成されている、請求項1〜3の何れか
に記載の磁気記録媒体。 - 【請求項6】 上記薄膜層が、Fe、Ni、Co、T
i、W、Mo、Al、Mn、Cr、Cu、Zn、Zr、
Sn、B、Si、Ge及びSbからなる群より選ばれた
合金から形成されている、請求項1〜3の何れかに記載
の磁気記録媒体。 - 【請求項7】 上記薄膜層の少なくとも何れか一方の表
面に、カーボンを主成分とする薄膜が設けられている、
請求項1〜6の何れかに記載の磁気記録媒体。 - 【請求項8】 上記カーボンを主成分とする薄膜がダイ
ヤモンドライクカーボン膜である、請求項1〜7の何れ
か記載の磁気記録媒体 - 【請求項9】 上記薄膜層と上記磁性層との間に非磁性
または磁性の塗膜層が設けられている、請求項1〜8の
何れかに記載の磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7862497A JPH10275322A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7862497A JPH10275322A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10275322A true JPH10275322A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13667045
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7862497A Pending JPH10275322A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10275322A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006277920A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-10-12 | Toray Ind Inc | 磁気記録媒体用支持体および磁気記録媒体 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP7862497A patent/JPH10275322A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006277920A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-10-12 | Toray Ind Inc | 磁気記録媒体用支持体および磁気記録媒体 |
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