JPH10277616A - 熱間圧延の圧延トルク制御方法及び圧延トルク制御装置 - Google Patents
熱間圧延の圧延トルク制御方法及び圧延トルク制御装置Info
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- JPH10277616A JPH10277616A JP9089695A JP8969597A JPH10277616A JP H10277616 A JPH10277616 A JP H10277616A JP 9089695 A JP9089695 A JP 9089695A JP 8969597 A JP8969597 A JP 8969597A JP H10277616 A JPH10277616 A JP H10277616A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱間圧延において、圧延パススケジュールの
設定にあたり圧延トルクを予測するには、鋼板板面の温
度偏差、圧延荷重、鋼板形状、ロールクラウン等を一定
条件とみなして各種演算を行っていた。しかし、実際に
は、鋼板板面に温度偏差が生じることを原因として種々
の不具合が生じ、圧延トルクの予測値と実績圧延トルク
とが大きく異なることがあった。そのため、圧延トルク
の上限を低めに設定しており、生産性を高めることがで
きなかった。 【解決手段】 圧延前に、鋼板板面の温度分布を求め、
これを基に圧延トルクの予測を行うようにした。また、
圧延時におけるロールクラウン変化や鋼板の平面形状変
化に応じて圧延トルクの予測値を補正して、圧延トルク
の予測値と実績圧延トルクとを略一致させるようにし
た。
設定にあたり圧延トルクを予測するには、鋼板板面の温
度偏差、圧延荷重、鋼板形状、ロールクラウン等を一定
条件とみなして各種演算を行っていた。しかし、実際に
は、鋼板板面に温度偏差が生じることを原因として種々
の不具合が生じ、圧延トルクの予測値と実績圧延トルク
とが大きく異なることがあった。そのため、圧延トルク
の上限を低めに設定しており、生産性を高めることがで
きなかった。 【解決手段】 圧延前に、鋼板板面の温度分布を求め、
これを基に圧延トルクの予測を行うようにした。また、
圧延時におけるロールクラウン変化や鋼板の平面形状変
化に応じて圧延トルクの予測値を補正して、圧延トルク
の予測値と実績圧延トルクとを略一致させるようにし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延の圧延ト
ルク制御方法と、この制御に用いる圧延トルク制御装置
とに関するものである。
ルク制御方法と、この制御に用いる圧延トルク制御装置
とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延において圧延パススケジュール
を設定する場合、圧延トルクは、所望する圧延速度を基
に求めることができるが、これには圧延モータの発生ト
ルク上限、及びスピンドルやカップリング等における強
度上の上限等の制約が課せられるため、これら制約を加
味して限界トルクを算出し、この限界トルクに基づいて
圧延パススケジュールを組み立てている。
を設定する場合、圧延トルクは、所望する圧延速度を基
に求めることができるが、これには圧延モータの発生ト
ルク上限、及びスピンドルやカップリング等における強
度上の上限等の制約が課せられるため、これら制約を加
味して限界トルクを算出し、この限界トルクに基づいて
圧延パススケジュールを組み立てている。
【0003】ところで、圧延機の稼働効率を高めて高生
産性を得るには、圧延トルクの予測を正確に行うことが
必要であるが、一般に、圧延トルクの予測を行うに際し
ては、鋼板板面の温度偏差、圧延荷重、鋼板形状、ロー
ルクラウン等を一定条件とみなして各種演算を行ってい
た。しかし、実際の圧延では鋼板板面内に温度偏差が生
じており、これを原因とした変形抵抗の変動、即ち、圧
延荷重の変動が起こり、図4に示すようにこれが圧延ト
ルクに影響を及ぼすということがあった。
産性を得るには、圧延トルクの予測を正確に行うことが
必要であるが、一般に、圧延トルクの予測を行うに際し
ては、鋼板板面の温度偏差、圧延荷重、鋼板形状、ロー
ルクラウン等を一定条件とみなして各種演算を行ってい
た。しかし、実際の圧延では鋼板板面内に温度偏差が生
じており、これを原因とした変形抵抗の変動、即ち、圧
延荷重の変動が起こり、図4に示すようにこれが圧延ト
ルクに影響を及ぼすということがあった。
【0004】また、エッジングや差厚幅出し等を行った
ときの例えばドッグボーン形状等に代表される鋼板の圧
延時形状変化によっても、図5に示すように圧延トルク
に影響を及ぼすということもあった。更に、圧延ロール
の熱膨張や磨耗等を原因とするロールクラウンの変化が
生じたときも、図6に示すように少なからず圧延トルク
に影響を及ぼしていた。
ときの例えばドッグボーン形状等に代表される鋼板の圧
延時形状変化によっても、図5に示すように圧延トルク
に影響を及ぼすということもあった。更に、圧延ロール
の熱膨張や磨耗等を原因とするロールクラウンの変化が
生じたときも、図6に示すように少なからず圧延トルク
に影響を及ぼしていた。
【0005】このようなことから、圧延トルクの予想精
度は低いものとならざるを得ず、その予測結果と圧延実
績とが大きく異なるということがあった。
度は低いものとならざるを得ず、その予測結果と圧延実
績とが大きく異なるということがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上記のように
圧延トルクの予測精度にバラツキが生じることを考慮し
て、圧延モータの性能、スピンドルやカップリングの強
度等がそれらの上限に達していないにもかかわらず、設
備保護重視の観点から、安全率を過大に設定して上記限
界トルクを低めに決定するということを行っていた。
圧延トルクの予測精度にバラツキが生じることを考慮し
て、圧延モータの性能、スピンドルやカップリングの強
度等がそれらの上限に達していないにもかかわらず、設
備保護重視の観点から、安全率を過大に設定して上記限
界トルクを低めに決定するということを行っていた。
【0007】そのため、圧延機の処理能力が十分に活用
されていないというのが実情であった。本発明は、上記
事情に鑑みてなされたものであって、圧延トルクの予測
を正確且つ高精度に行うことを可能にすることで、圧延
機の能力を十分に活用してその稼働効率を高め、高生産
性を可能にした熱間圧延の圧延トルク制御方法及び制御
装置を提供することを目的とする。
されていないというのが実情であった。本発明は、上記
事情に鑑みてなされたものであって、圧延トルクの予測
を正確且つ高精度に行うことを可能にすることで、圧延
機の能力を十分に活用してその稼働効率を高め、高生産
性を可能にした熱間圧延の圧延トルク制御方法及び制御
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る熱間圧延の圧延トルク制御方法では、圧延前に
おける鋼板板面の温度分布を演算又は計測によって求
め、これから圧延時における鋼板板面の温度分布を予測
し、この予測値に基づいて鋼板の平均変形抵抗を算出す
ることによって圧延トルクを予測し、圧延ロールのロー
ルクラウン変化を演算又は計測によって予測し、この予
測値に基づいて上記圧延トルクの予測値を補正し、圧延
時の鋼板に生ずる平面形状変化を演算又は計測によって
求めて該当パスの圧延トルクを補正するようにしてい
る。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る熱間圧延の圧延トルク制御方法では、圧延前に
おける鋼板板面の温度分布を演算又は計測によって求
め、これから圧延時における鋼板板面の温度分布を予測
し、この予測値に基づいて鋼板の平均変形抵抗を算出す
ることによって圧延トルクを予測し、圧延ロールのロー
ルクラウン変化を演算又は計測によって予測し、この予
測値に基づいて上記圧延トルクの予測値を補正し、圧延
時の鋼板に生ずる平面形状変化を演算又は計測によって
求めて該当パスの圧延トルクを補正するようにしてい
る。
【0009】圧延前における鋼板板面の温度分布を求め
るには、鋼板を加熱抽出する時点の温度分布を演算によ
って求める方法や、圧延直前において鋼板板面の複数点
で温度計測を行って求める方法等がある。圧延ロールの
ロールクラウン変化を求めるには、イニシャルクラウ
ン、サーマルクラウン、磨耗プロフィールを考慮したロ
ールクラウンの演算によって求める方法や、ロールプロ
フィールの計測によって求める方法等がある。
るには、鋼板を加熱抽出する時点の温度分布を演算によ
って求める方法や、圧延直前において鋼板板面の複数点
で温度計測を行って求める方法等がある。圧延ロールの
ロールクラウン変化を求めるには、イニシャルクラウ
ン、サーマルクラウン、磨耗プロフィールを考慮したロ
ールクラウンの演算によって求める方法や、ロールプロ
フィールの計測によって求める方法等がある。
【0010】圧延時における鋼板の平面形状変化を求め
るには、平面形状計やエッジプロフィールメータ等を用
いた計測によって求める方法や、圧延条件から判断して
求める方法等がある。このように、圧延前における鋼板
板面の温度分布を第一に考慮したうえで圧延トルクの予
測を行っているので、変形抵抗の変動(圧延荷重の変
動)に柔軟に対応可能になる。しかも、その後、圧延ロ
ールのロールクラウン変化や圧延時における鋼板の平面
形状変化によって圧延トルクを補正しているので、圧延
ロールの熱膨張や磨耗等を原因とするロールクラウンの
変化、エッジングや差厚幅出し等を行ったときの鋼板の
圧延時形状変化にも柔軟に対応できることになり、圧延
トルクの予測値と実際の圧延時の圧延トルクとを高精度
で近似乃至一致させることができる。
るには、平面形状計やエッジプロフィールメータ等を用
いた計測によって求める方法や、圧延条件から判断して
求める方法等がある。このように、圧延前における鋼板
板面の温度分布を第一に考慮したうえで圧延トルクの予
測を行っているので、変形抵抗の変動(圧延荷重の変
動)に柔軟に対応可能になる。しかも、その後、圧延ロ
ールのロールクラウン変化や圧延時における鋼板の平面
形状変化によって圧延トルクを補正しているので、圧延
ロールの熱膨張や磨耗等を原因とするロールクラウンの
変化、エッジングや差厚幅出し等を行ったときの鋼板の
圧延時形状変化にも柔軟に対応できることになり、圧延
トルクの予測値と実際の圧延時の圧延トルクとを高精度
で近似乃至一致させることができる。
【0011】従って、圧延トルク制約を圧延機の最大能
力に設定することが可能になり、高生産性を実現でき
る。また、本発明に係る熱間圧延の圧延トルク制御装置
では、圧延前における鋼板板面の温度分布を求める温度
検出部と、圧延ロールのロールクラウンを求めるロール
クラウン検出部と、圧延時の鋼板に生ずる平面形状変化
を求める鋼板形状検出部と、これら各検出部を支配する
演算処理部とを有している。
力に設定することが可能になり、高生産性を実現でき
る。また、本発明に係る熱間圧延の圧延トルク制御装置
では、圧延前における鋼板板面の温度分布を求める温度
検出部と、圧延ロールのロールクラウンを求めるロール
クラウン検出部と、圧延時の鋼板に生ずる平面形状変化
を求める鋼板形状検出部と、これら各検出部を支配する
演算処理部とを有している。
【0012】そして、この演算処理部が、温度検出部か
らの検出データを基に圧延時における鋼板板面の温度分
布及び鋼板の平均変形抵抗を順次求めて圧延トルクを予
測すると共に、ロールクラウン検出部からの検出データ
を基に上記圧延トルクの予測値を補正し、更に鋼板形状
検出部からの検出データを基に所要パスごとに上記圧延
トルクに更に補正を加える構成であるので、上記圧延ト
ルク制御方法が実施可能となっている。
らの検出データを基に圧延時における鋼板板面の温度分
布及び鋼板の平均変形抵抗を順次求めて圧延トルクを予
測すると共に、ロールクラウン検出部からの検出データ
を基に上記圧延トルクの予測値を補正し、更に鋼板形状
検出部からの検出データを基に所要パスごとに上記圧延
トルクに更に補正を加える構成であるので、上記圧延ト
ルク制御方法が実施可能となっている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図2は、本発明に係る圧延トルク
制御装置1を模式的に示している。この圧延トルク制御
装置1は、加熱炉2等から所要の検出データを取り出す
温度検出部3と、圧延時の鋼板5から所要の検出データ
を取り出す鋼板形状検出部6と、圧延機9から所要の検
出データを取り出すロールクラウン検出部10と、これ
ら各検出部3,6,10を支配可能な演算処理部12と
を有している。
施の形態を説明する。図2は、本発明に係る圧延トルク
制御装置1を模式的に示している。この圧延トルク制御
装置1は、加熱炉2等から所要の検出データを取り出す
温度検出部3と、圧延時の鋼板5から所要の検出データ
を取り出す鋼板形状検出部6と、圧延機9から所要の検
出データを取り出すロールクラウン検出部10と、これ
ら各検出部3,6,10を支配可能な演算処理部12と
を有している。
【0014】上記温度検出部3では、圧延前における鋼
板板面の温度分布を求める。この求め方には、加熱炉2
内で鋼板を加熱し、その後、抽出するときの鋼板板面の
温度分布を演算する方法がある。この演算には、コンピ
ュータ内における差分法による温度シミュレーション
や、簡易式を用いることができる(例えば、特許第25
54414号公報参照)。
板板面の温度分布を求める。この求め方には、加熱炉2
内で鋼板を加熱し、その後、抽出するときの鋼板板面の
温度分布を演算する方法がある。この演算には、コンピ
ュータ内における差分法による温度シミュレーション
や、簡易式を用いることができる(例えば、特許第25
54414号公報参照)。
【0015】また、圧延前における鋼板板面の温度分布
を求めるための他の方法としては、走査型温度計やサー
モビュア等を用いて、圧延直前に、鋼板板面の複数点を
実際に計測する方法等がある。上記鋼板形状検出部6で
は、圧延時に、エッジャー14によるエッジングや差厚
幅出し(MAS圧延法やDBR法)等を行うことで、鋼
板5に生ずる平面形状変化を求める。この求め方には、
平面形状計やエッジプロフィールメータ等の計測器1
5,16を用いて計測する方法がある。
を求めるための他の方法としては、走査型温度計やサー
モビュア等を用いて、圧延直前に、鋼板板面の複数点を
実際に計測する方法等がある。上記鋼板形状検出部6で
は、圧延時に、エッジャー14によるエッジングや差厚
幅出し(MAS圧延法やDBR法)等を行うことで、鋼
板5に生ずる平面形状変化を求める。この求め方には、
平面形状計やエッジプロフィールメータ等の計測器1
5,16を用いて計測する方法がある。
【0016】また、鋼板5に生ずる平面形状変化を求め
るための他の方法としては、圧延サイズ、圧延荷重、圧
下率、ロールプロフィール、鋼板温度、変形抵抗、エッ
ジング量等の種々の圧延条件をもとに、大変形解析(剛
塑性FEM)により鋼板形状(鋼板におけるトップ・ボ
トム・エッジ部の各平面形状)を算出したり、或いは大
変形解析を簡易式(回帰式)によって定式化して予測し
たりして、その結果から判断する方法等を採用すること
ができる。
るための他の方法としては、圧延サイズ、圧延荷重、圧
下率、ロールプロフィール、鋼板温度、変形抵抗、エッ
ジング量等の種々の圧延条件をもとに、大変形解析(剛
塑性FEM)により鋼板形状(鋼板におけるトップ・ボ
トム・エッジ部の各平面形状)を算出したり、或いは大
変形解析を簡易式(回帰式)によって定式化して予測し
たりして、その結果から判断する方法等を採用すること
ができる。
【0017】上記ロールクラウン検出部10では、圧延
ロール(実際には上下のワークロール18,19)のロ
ールクラウンを求める。このロールクラウンは、イニシ
ャルクラウン、サーマルクラウン、磨耗プロフィールを
考慮した適宜のロールクラウン予測式によって演算する
とよい。また、圧延ロールのロールクラウンを求めるた
めの他の方法としては、レーザー距離計を幅方向に多数
並べることにより、ロールプロフィールを測定するとい
った方法を採用することもできる。
ロール(実際には上下のワークロール18,19)のロ
ールクラウンを求める。このロールクラウンは、イニシ
ャルクラウン、サーマルクラウン、磨耗プロフィールを
考慮した適宜のロールクラウン予測式によって演算する
とよい。また、圧延ロールのロールクラウンを求めるた
めの他の方法としては、レーザー距離計を幅方向に多数
並べることにより、ロールプロフィールを測定するとい
った方法を採用することもできる。
【0018】演算処理部12では、温度検出部3によっ
て求められた検出データを基に、まず、式(1)によ
り、圧延時における鋼板板面の温度分布を予測する。
て求められた検出データを基に、まず、式(1)によ
り、圧延時における鋼板板面の温度分布を予測する。
【0019】
【数1】
【0020】そして、この予測された温度分布に基づい
て、式(2)により、各パスごとの鋼板の平均変形抵抗
を演算する。
て、式(2)により、各パスごとの鋼板の平均変形抵抗
を演算する。
【0021】
【数2】
【0022】次に、このようにして得られた平均変形抵
抗から、式(3)により、各パスごとの圧延トルクの予
測を行う。
抗から、式(3)により、各パスごとの圧延トルクの予
測を行う。
【0023】
【数3】
【0024】次に、ロールクラウン検出部10によって
求められた検出データを基に、上記式(3)の再演算を
行い、所要パスにおいて上記圧延トルクの予測値を補正
する。また、必要に応じて、鋼板形状検出部6によって
求められた検出データを基に、上記式(3)の再演算を
行い、所要パスにおいて上記圧延トルクの予測値を補正
する。
求められた検出データを基に、上記式(3)の再演算を
行い、所要パスにおいて上記圧延トルクの予測値を補正
する。また、必要に応じて、鋼板形状検出部6によって
求められた検出データを基に、上記式(3)の再演算を
行い、所要パスにおいて上記圧延トルクの予測値を補正
する。
【0025】このような構成の圧延トルク制御装置1を
用いて行う本発明の圧延トルク制御方法を、フローチャ
ートに基づいて説明すると次のようになる。すなわち、
図1に示すようにまず、圧延前における鋼板板面の温度
分布を求め、これから圧延時における鋼板板面の温度分
布の予測及びこの予測値に基づいた鋼板の平均変形抵抗
算出を行うことで圧延トルクを予測する(ステップ10
0)。
用いて行う本発明の圧延トルク制御方法を、フローチャ
ートに基づいて説明すると次のようになる。すなわち、
図1に示すようにまず、圧延前における鋼板板面の温度
分布を求め、これから圧延時における鋼板板面の温度分
布の予測及びこの予測値に基づいた鋼板の平均変形抵抗
算出を行うことで圧延トルクを予測する(ステップ10
0)。
【0026】次に、圧延ロールのロールクラウン変化を
予測し(ステップ101)、この予測値に基づいて上記
圧延トルクの予測値を補正する(ステップ102)。ま
た、圧延時の鋼板に生ずる平面形状変化を求め(ステッ
プ103)、必要に応じて該当パスの圧延トルクを補正
する(ステップ104)。
予測し(ステップ101)、この予測値に基づいて上記
圧延トルクの予測値を補正する(ステップ102)。ま
た、圧延時の鋼板に生ずる平面形状変化を求め(ステッ
プ103)、必要に応じて該当パスの圧延トルクを補正
する(ステップ104)。
【0027】
【実施例】本発明の圧延トルク制御方法によって圧延ト
ルクを予測した場合(以下、単に「本発明法」と言う)
と、従来方法によって圧延トルクを予測した場合(以
下、単に「従来法」と言う)とを、実際の圧延時の圧延
トルクを実測した結果と比較することで、それらの予測
精度を調べた。
ルクを予測した場合(以下、単に「本発明法」と言う)
と、従来方法によって圧延トルクを予測した場合(以
下、単に「従来法」と言う)とを、実際の圧延時の圧延
トルクを実測した結果と比較することで、それらの予測
精度を調べた。
【0028】鋼板にはSS400を用いた。圧延前にお
ける鋼板素材の外形寸法は、厚さ235mm、幅177
0mm、長さ2900mmであった。圧延機9には、最
大許容荷重が5000トン級のものを用いた。ワークロ
ール18,19は外径950mm、胴長4800mmで
あり、バックアップロール20,21は外径1980m
m、胴長4800mmであった。
ける鋼板素材の外形寸法は、厚さ235mm、幅177
0mm、長さ2900mmであった。圧延機9には、最
大許容荷重が5000トン級のものを用いた。ワークロ
ール18,19は外径950mm、胴長4800mmで
あり、バックアップロール20,21は外径1980m
m、胴長4800mmであった。
【0029】圧延条件は、圧下設定量を215mmと
し、圧延速度を42rpmとした。圧延時における圧延
トルクの実測は、スピンドルに歪ゲージを貼り付けるこ
とによって行った。図3は、上記調査結果をまとめたグ
ラフであって、圧延トルクを実測したときの推移(平均
は311ton−m)に対し、本発明法による圧延トル
ク予測値は305ton−mであって、略一致している
ことが一目瞭然である。
し、圧延速度を42rpmとした。圧延時における圧延
トルクの実測は、スピンドルに歪ゲージを貼り付けるこ
とによって行った。図3は、上記調査結果をまとめたグ
ラフであって、圧延トルクを実測したときの推移(平均
は311ton−m)に対し、本発明法による圧延トル
ク予測値は305ton−mであって、略一致している
ことが一目瞭然である。
【0030】これに対して従来法による圧延トルク予測
値では253ton−mであり、圧延トルクの実測値と
は大きな開きを有していることがわかる。一方、本発明
法と従来法との間で、それらの予測精度(実績値/予測
値)にどの程度のバラツキがあるかを調べるため、20
0本の圧延を行った。その結果、次表に示しように従来
法では0.25であるのに対して、本発明法では0.1
9であり、本発明法の予測精度が優れていることが判
る。
値では253ton−mであり、圧延トルクの実測値と
は大きな開きを有していることがわかる。一方、本発明
法と従来法との間で、それらの予測精度(実績値/予測
値)にどの程度のバラツキがあるかを調べるため、20
0本の圧延を行った。その結果、次表に示しように従来
法では0.25であるのに対して、本発明法では0.1
9であり、本発明法の予測精度が優れていることが判
る。
【0031】
【表1】
【0032】このことから、本発明法と従来法とにおい
て、圧延機9の耐疲労性に影響を及ぼす疲労限をいずれ
も320ton−mとし、且つこれを超える頻度も同等
なものとして試算すると、圧延パススケジュール決定時
のトルク制約は、従来法が280ton−mであるのに
対して本発明法では300ton−mにまで高めること
ができるものであった。
て、圧延機9の耐疲労性に影響を及ぼす疲労限をいずれ
も320ton−mとし、且つこれを超える頻度も同等
なものとして試算すると、圧延パススケジュール決定時
のトルク制約は、従来法が280ton−mであるのに
対して本発明法では300ton−mにまで高めること
ができるものであった。
【0033】すなわち、本発明法において、圧延パス数
は平均1パス/本程度、低減できることになり、それだ
け生産性は高められることになる。
は平均1パス/本程度、低減できることになり、それだ
け生産性は高められることになる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る熱間圧延の圧延トルク制御方法及び制御装置では、
圧延前における鋼板板面の温度分布を第一に考慮したう
えで圧延トルクの予測を行っているので、変形抵抗の変
動(圧延荷重の変動)に柔軟に対応できるだけでなく、
その後、圧延ロールのロールクラウン変化や圧延時にお
ける鋼板の平面形状変化によって圧延トルクを補正して
いるので、圧延トルクの予測値と実際の圧延時の圧延ト
ルクとを高精度で近似乃至略一致させることができる。
係る熱間圧延の圧延トルク制御方法及び制御装置では、
圧延前における鋼板板面の温度分布を第一に考慮したう
えで圧延トルクの予測を行っているので、変形抵抗の変
動(圧延荷重の変動)に柔軟に対応できるだけでなく、
その後、圧延ロールのロールクラウン変化や圧延時にお
ける鋼板の平面形状変化によって圧延トルクを補正して
いるので、圧延トルクの予測値と実際の圧延時の圧延ト
ルクとを高精度で近似乃至略一致させることができる。
【0035】従って、圧延トルク制約を圧延機の最大能
力に設定することが可能になり、高生産性を実現でき
る。
力に設定することが可能になり、高生産性を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧延トルク制御方法を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図2】本発明にく係る圧延トルク制御装置を示すブロ
ック構成図である。
ック構成図である。
【図3】本発明法による圧延トルクの予測時と従来法に
よる圧延トルクの予測時とを、実際の圧延時の圧延トル
クと比較したグラフである。
よる圧延トルクの予測時とを、実際の圧延時の圧延トル
クと比較したグラフである。
【図4】鋼板板面に生ずる温度分布が圧延トルクに影響
を及ぼすことを示したグラフである。
を及ぼすことを示したグラフである。
【図5】鋼板に生ずる平面形状変化が圧延トルクに影響
を及ぼすことを示したグラフである。
を及ぼすことを示したグラフである。
【図6】圧延ロールに生ずるロールクラウン変化が圧延
トルクに影響を及ぼすことを示したグラフである。
トルクに影響を及ぼすことを示したグラフである。
1 圧延トルク制御装置 2 加熱炉 3 温度検出部 5 鋼板 6 鋼板形状検出部 9 圧延機 10 ロールクラウン検出部 12 演算処理部
Claims (2)
- 【請求項1】 圧延前における鋼板板面の温度分布を演
算又は計測によって求め、これから圧延時における鋼板
板面の温度分布を予測し、この予測値に基づいて鋼板の
平均変形抵抗を算出することによって圧延トルクを予測
し、 圧延ロールのロールクラウン変化を演算又は計測によっ
て予測し、この予測値に基づいて上記圧延トルクの予測
値を補正し、 圧延時の鋼板に生ずる平面形状変化を演算又は計測によ
って求めて該当パスの圧延トルクを補正することを特徴
とする熱間圧延の圧延トルク制御方法。 - 【請求項2】 圧延前における鋼板板面の温度分布を求
める温度検出部(3)と、圧延ロール(18,19)の
ロールクラウンを求めるロールクラウン検出部(10)
と、圧延時の鋼板(5)に生ずる平面形状変化を求める
鋼板形状検出部(6)と、これら各検出部(3,10,
6)を支配する演算処理部(12)とを有しており、 上記演算処理部(12)は、温度検出部(3)からの検
出データを基に圧延時における鋼板板面の温度分布及び
鋼板の平均変形抵抗を順次求めて圧延トルクを予測する
と共に、ロールクラウン検出部(10)からの検出デー
タを基に上記圧延トルクの予測値を補正し、更に鋼板形
状検出部(6)からの検出データを基に所要パスごとに
上記圧延トルクに更に補正を加える構成であることを特
徴とする熱間圧延の圧延トルク制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9089695A JPH10277616A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 熱間圧延の圧延トルク制御方法及び圧延トルク制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9089695A JPH10277616A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 熱間圧延の圧延トルク制御方法及び圧延トルク制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10277616A true JPH10277616A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=13977913
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9089695A Pending JPH10277616A (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 熱間圧延の圧延トルク制御方法及び圧延トルク制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10277616A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014079778A (ja) * | 2012-10-16 | 2014-05-08 | Jfe Steel Corp | 熱延鋼板の製造方法及び製造装置 |
| CN113843286A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-12-28 | 欧开来 | 一种光纤传感智能监测系统 |
-
1997
- 1997-04-08 JP JP9089695A patent/JPH10277616A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014079778A (ja) * | 2012-10-16 | 2014-05-08 | Jfe Steel Corp | 熱延鋼板の製造方法及び製造装置 |
| CN113843286A (zh) * | 2021-08-31 | 2021-12-28 | 欧开来 | 一种光纤传感智能监测系统 |
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