JPH10278143A - 熱可塑性樹脂積層体 - Google Patents
熱可塑性樹脂積層体Info
- Publication number
- JPH10278143A JPH10278143A JP8289197A JP8289197A JPH10278143A JP H10278143 A JPH10278143 A JP H10278143A JP 8289197 A JP8289197 A JP 8289197A JP 8289197 A JP8289197 A JP 8289197A JP H10278143 A JPH10278143 A JP H10278143A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- thermoplastic resin
- resin
- laminate
- pvdf
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 接着剤層を有しない熱可塑性樹脂積層体を提
供する。 【解決手段】 ポリ弗化ビニリデン樹脂(PVDF)
と、線状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)と、
PVDF80部とL−LDPE20部と第3成分30部
からなる混合樹脂とを用意した。PVDFと混合樹脂と
L−LDPEを単軸押出機1、 2、 3 に供給して溶融混練
し、温度220℃のフィードブロックダイ4と温度19
0℃のTダイ5 を経て共押出し、下からPVDFからな
るA層、混合樹脂からなるB層、およびL−LDPEか
らなるC層がこの順に積層された積層体を得た。
供する。 【解決手段】 ポリ弗化ビニリデン樹脂(PVDF)
と、線状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)と、
PVDF80部とL−LDPE20部と第3成分30部
からなる混合樹脂とを用意した。PVDFと混合樹脂と
L−LDPEを単軸押出機1、 2、 3 に供給して溶融混練
し、温度220℃のフィードブロックダイ4と温度19
0℃のTダイ5 を経て共押出し、下からPVDFからな
るA層、混合樹脂からなるB層、およびL−LDPEか
らなるC層がこの順に積層された積層体を得た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異種の樹脂層から
なり、層間を強固に接着した熱可塑性樹脂積層体に関す
る。
なり、層間を強固に接着した熱可塑性樹脂積層体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】積層体の各層に機能を役割分担させるこ
とによって、樹脂層表面の強度向上や耐環境保護性の付
与といった樹脂層表面の機能化や、樹脂製品の強度向上
等を発揮させる目的で、異種の樹脂を積層一体化してな
る積層体が各種提案されている。しかし、異なる熱可塑
性樹脂から積層体を製造する場合、各層が互いに接着し
ないことが多く、接着しても層間接着力の小さい積層体
が得られ易い。このような場合、例えば特開昭56−8
6748号公報、特公平5−15182号公報に開示さ
れているように、積層しようとする樹脂層間に接着剤層
を介在させ、両層を一体化するようにしている。
とによって、樹脂層表面の強度向上や耐環境保護性の付
与といった樹脂層表面の機能化や、樹脂製品の強度向上
等を発揮させる目的で、異種の樹脂を積層一体化してな
る積層体が各種提案されている。しかし、異なる熱可塑
性樹脂から積層体を製造する場合、各層が互いに接着し
ないことが多く、接着しても層間接着力の小さい積層体
が得られ易い。このような場合、例えば特開昭56−8
6748号公報、特公平5−15182号公報に開示さ
れているように、積層しようとする樹脂層間に接着剤層
を介在させ、両層を一体化するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように樹脂層間に接着剤層を有した積層体には以下のよ
うな問題がある。すなわち、積層体製造の共押出工程に
おける加熱により接着剤層が熱劣化したり、積層体を容
器等の製品に成形した場合、充填した内容物によって接
着剤層が溶解或いは膨潤して接着力が低下してしまう。
また、接着剤層を用いることは、押出機等の成形機の増
加による製造工程の複雑化や材料費のコストアップをも
招く。
ように樹脂層間に接着剤層を有した積層体には以下のよ
うな問題がある。すなわち、積層体製造の共押出工程に
おける加熱により接着剤層が熱劣化したり、積層体を容
器等の製品に成形した場合、充填した内容物によって接
着剤層が溶解或いは膨潤して接着力が低下してしまう。
また、接着剤層を用いることは、押出機等の成形機の増
加による製造工程の複雑化や材料費のコストアップをも
招く。
【0004】また、相互に接着性を有する熱可塑性樹脂
層同士の積層体においても、より強力な層間接着力が要
求される場合もある。
層同士の積層体においても、より強力な層間接着力が要
求される場合もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
および要望に鑑みてなされたものであり、複数の熱可塑
性樹脂からなる積層体において、少なくとも1つの層界
面が非規則的に互いに入り組んでいることを特徴とする
熱可塑性樹脂積層体である。
および要望に鑑みてなされたものであり、複数の熱可塑
性樹脂からなる積層体において、少なくとも1つの層界
面が非規則的に互いに入り組んでいることを特徴とする
熱可塑性樹脂積層体である。
【0006】本発明積層体を構成する熱可塑性樹脂は、
熱により可塑化される樹脂であれば特に限定されること
なく使用でき、例えば、低密度ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン樹脂;エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体等のオレフィン系共重合体;ポリ
塩化ビニル等のビニル系重合体;エチレン−ビニルアル
コール等のビニル系共重合体;ポリ弗化ビニリデン、ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエ
チレン等のフッ素系重合体;エチレン−テトラフルオロ
エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体等のフッ
素系共重合体;ポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、
ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリエーテ
ルエーテルケトン等のエンジニアリングプラスチック用
樹脂等が挙げられる。また、ポリエステル系エラストマ
ーやポリスチレン系エラストマー等の熱可塑性エラスト
マーも、上記熱可塑性樹脂に含まれる。
熱により可塑化される樹脂であれば特に限定されること
なく使用でき、例えば、低密度ポリエチレン、線状低密
度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン樹脂;エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体等のオレフィン系共重合体;ポリ
塩化ビニル等のビニル系重合体;エチレン−ビニルアル
コール等のビニル系共重合体;ポリ弗化ビニリデン、ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエ
チレン等のフッ素系重合体;エチレン−テトラフルオロ
エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロ
エチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体等のフッ
素系共重合体;ポリアミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、
ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド、ポリエーテ
ルエーテルケトン等のエンジニアリングプラスチック用
樹脂等が挙げられる。また、ポリエステル系エラストマ
ーやポリスチレン系エラストマー等の熱可塑性エラスト
マーも、上記熱可塑性樹脂に含まれる。
【0007】本発明による熱可塑性樹脂積層体におい
て、非規則的に互いに入り組んだ界面を持つ熱可塑性樹
脂層は、相互に接着性であっても、非接着性であっても
よいが、後者の方が好ましい。
て、非規則的に互いに入り組んだ界面を持つ熱可塑性樹
脂層は、相互に接着性であっても、非接着性であっても
よいが、後者の方が好ましい。
【0008】相互に接着性を有する層樹脂の組み合わせ
としては、低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレン、
低密度ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体等
が例示され、相互に非接着性である層樹脂の組み合わせ
としては、線状低密度ポリエチレンとポリ弗化ビニリデ
ン、ポリプロピレンとエチレン−テトラフルオロエチレ
ン共重合体、ポリプロピレンとポリフェニレンサルファ
イド、ポリ塩化ビニルとエチレン−テトラフルオロエチ
レン共重合体等が例示される。特に、線状低密度ポリエ
チレン層とポリ弗化ビニリデン層の組み合わせが好まし
い。
としては、低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレン、
低密度ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体等
が例示され、相互に非接着性である層樹脂の組み合わせ
としては、線状低密度ポリエチレンとポリ弗化ビニリデ
ン、ポリプロピレンとエチレン−テトラフルオロエチレ
ン共重合体、ポリプロピレンとポリフェニレンサルファ
イド、ポリ塩化ビニルとエチレン−テトラフルオロエチ
レン共重合体等が例示される。特に、線状低密度ポリエ
チレン層とポリ弗化ビニリデン層の組み合わせが好まし
い。
【0009】本発明において、「層界面が非規則的に互
いに入り組んでいる」状態は、異種の樹脂間の相分離を
利用するか、或いは異種の樹脂同士を溶融混練したとき
に生じる相形態を利用することによって生成させること
ができる。
いに入り組んでいる」状態は、異種の樹脂間の相分離を
利用するか、或いは異種の樹脂同士を溶融混練したとき
に生じる相形態を利用することによって生成させること
ができる。
【0010】上記方法のいずれの場合も、目的の界面構
造を得るためには、例えば、樹脂特性(結晶化温度、結
晶化度、溶融粘度、界面張力、組成比等)を適宜選定
し、成形条件(混練温度および時間、スクリュー形状、
賦形温度および時間、金型形状、冷却温度および時間
等)を適宜制御する。操作条件は、成形プロセス、製品
形状、樹脂等により適宜決められる。
造を得るためには、例えば、樹脂特性(結晶化温度、結
晶化度、溶融粘度、界面張力、組成比等)を適宜選定
し、成形条件(混練温度および時間、スクリュー形状、
賦形温度および時間、金型形状、冷却温度および時間
等)を適宜制御する。操作条件は、成形プロセス、製品
形状、樹脂等により適宜決められる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0012】熱可塑性樹脂積層体を製造するには、公知
の方法が適宜適用される。公知の積層方法としては、例
えば、複数の樹脂を共押出する方法、複数の加熱プレス
により積層する方法や、複数のクロスヘッドダイを用い
て多段積層する方法が挙げられる。
の方法が適宜適用される。公知の積層方法としては、例
えば、複数の樹脂を共押出する方法、複数の加熱プレス
により積層する方法や、複数のクロスヘッドダイを用い
て多段積層する方法が挙げられる。
【0013】非規則的に互いに入り組んだ層界面を形成
するには、例えば以下の方法が採用できる。
するには、例えば以下の方法が採用できる。
【0014】<共押出法>相分離を利用する場合は、図
1に示すように、下からA層、B層およびC層の順に積
層されている熱可塑性樹脂積層体を得るには、A層を構
成する樹脂として熱可塑性樹脂(1) 、C層を構成する樹
脂として熱可塑性樹脂(2) 、B層を構成する樹脂として
熱可塑性樹脂(1) と熱可塑性樹脂(2) を特定の組成比で
予め混合しておいた混合樹脂をそれぞれ用意し、これら
3種類の樹脂を共押出し、賦形或いは冷却(アニーリン
グを含む)過程において、アニーリング温度および時間
や冷却速度を制御して混合樹脂層を相分離させて海島構
造から連続相構造にすることによって、各層間に各層間
に非規則的入り組み界面を形成する。図1中、1、 2、3
は単軸押出機、4 はフィードブロックダイ、5 はTダ
イ、6 は温度調整ロール、7 はピンチロールである。
1に示すように、下からA層、B層およびC層の順に積
層されている熱可塑性樹脂積層体を得るには、A層を構
成する樹脂として熱可塑性樹脂(1) 、C層を構成する樹
脂として熱可塑性樹脂(2) 、B層を構成する樹脂として
熱可塑性樹脂(1) と熱可塑性樹脂(2) を特定の組成比で
予め混合しておいた混合樹脂をそれぞれ用意し、これら
3種類の樹脂を共押出し、賦形或いは冷却(アニーリン
グを含む)過程において、アニーリング温度および時間
や冷却速度を制御して混合樹脂層を相分離させて海島構
造から連続相構造にすることによって、各層間に各層間
に非規則的入り組み界面を形成する。図1中、1、 2、3
は単軸押出機、4 はフィードブロックダイ、5 はTダ
イ、6 は温度調整ロール、7 はピンチロールである。
【0015】混練による相形態を利用する場合は、相分
離利用の場合と同じく、A層を構成する熱可塑性樹脂
(1) 、B層を構成する混合樹脂、C層を構成する熱可塑
性樹脂(2) を共押出するが、混合樹脂の組成比や溶融粘
度比を制御して混合樹脂層を連続相構造にすることによ
って、各層間に非規則的入り組み界面を形成する。
離利用の場合と同じく、A層を構成する熱可塑性樹脂
(1) 、B層を構成する混合樹脂、C層を構成する熱可塑
性樹脂(2) を共押出するが、混合樹脂の組成比や溶融粘
度比を制御して混合樹脂層を連続相構造にすることによ
って、各層間に非規則的入り組み界面を形成する。
【0016】<加熱プレス積層法>相分離を利用する場
合は、図2に示すように、下からA層、B層およびC層
の順に積層されている熱可塑性樹脂積層体を得るには、
A層を構成する樹脂として熱可塑性樹脂(1) 、C層を構
成する樹脂として熱可塑性樹脂(2) 、B層を構成する樹
脂として熱可塑性樹脂(1) と熱可塑性樹脂(2) を特定の
組成比で予め混合しておいた混合樹脂をそれぞれ用意
し、これら3種類の樹脂からTダイ法によってそれぞれ
シートを成形し、得られた3枚のシートを混合樹脂シー
トが中間層になるように重合せ、加熱温度および時間を
制御して重合せ体をプレスした後、冷却速度を制御して
冷却固化させることによって、各層間に非規則的入り組
み界面を形成する。図2中、1、 2、 3 は単軸押出機、5
はTダイ、8 は加熱プレス機である。
合は、図2に示すように、下からA層、B層およびC層
の順に積層されている熱可塑性樹脂積層体を得るには、
A層を構成する樹脂として熱可塑性樹脂(1) 、C層を構
成する樹脂として熱可塑性樹脂(2) 、B層を構成する樹
脂として熱可塑性樹脂(1) と熱可塑性樹脂(2) を特定の
組成比で予め混合しておいた混合樹脂をそれぞれ用意
し、これら3種類の樹脂からTダイ法によってそれぞれ
シートを成形し、得られた3枚のシートを混合樹脂シー
トが中間層になるように重合せ、加熱温度および時間を
制御して重合せ体をプレスした後、冷却速度を制御して
冷却固化させることによって、各層間に非規則的入り組
み界面を形成する。図2中、1、 2、 3 は単軸押出機、5
はTダイ、8 は加熱プレス機である。
【0017】混練による相形態を利用する場合は、相分
離利用の場合と同じく、A層を構成する熱可塑性樹脂
(1) 、B層を構成する混合樹脂、C層を構成する熱可塑
性樹脂(2) からTダイ法によって得られた3枚のシート
を混合樹脂シートが中間層になるように重合せ、重合せ
体をプレスすることによって、各層間に非規則的入り組
み界面を形成する。
離利用の場合と同じく、A層を構成する熱可塑性樹脂
(1) 、B層を構成する混合樹脂、C層を構成する熱可塑
性樹脂(2) からTダイ法によって得られた3枚のシート
を混合樹脂シートが中間層になるように重合せ、重合せ
体をプレスすることによって、各層間に非規則的入り組
み界面を形成する。
【0018】<クロスヘッドを用いた多段積層法>相分
離を利用する場合は、図3に示すように、下からA層、
B層およびC層の順に積層されている熱可塑性樹脂積層
体を得るには、A層を構成する樹脂として熱可塑性樹脂
(1) 、C層を構成する樹脂として熱可塑性樹脂(2) 、B
層を構成する樹脂として熱可塑性樹脂(1) と熱可塑性樹
脂(2) を特定の組成比で予め混合しておいた混合樹脂を
それぞれ用意し、まず、熱可塑性樹脂(1) と混合樹脂と
を共押出し、賦形或いは冷却(アニーリングを含む)過
程において、アニーリング温度および時間や冷却速度を
制御して混合樹脂層を相分離させて海島構造から連続相
構造にすることによって、各層間に非規則的入り組み界
面を形成する。次いで、得られた2層積層体の引取りラ
イン上に設けられた押出機に連結しているクロスヘッド
ダイから熱可塑性樹脂(2) を2層積層体のB層上に押出
し賦形することによって、両層間に非規則的入り組み界
面を形成する。図3中、1、 2、 3 は単軸押出機、4 はフ
ィードブロックダイ、5 はTダイ、6 は温度調整ロー
ル、7 はピンチロール、9 はクロスヘッドダイである。
離を利用する場合は、図3に示すように、下からA層、
B層およびC層の順に積層されている熱可塑性樹脂積層
体を得るには、A層を構成する樹脂として熱可塑性樹脂
(1) 、C層を構成する樹脂として熱可塑性樹脂(2) 、B
層を構成する樹脂として熱可塑性樹脂(1) と熱可塑性樹
脂(2) を特定の組成比で予め混合しておいた混合樹脂を
それぞれ用意し、まず、熱可塑性樹脂(1) と混合樹脂と
を共押出し、賦形或いは冷却(アニーリングを含む)過
程において、アニーリング温度および時間や冷却速度を
制御して混合樹脂層を相分離させて海島構造から連続相
構造にすることによって、各層間に非規則的入り組み界
面を形成する。次いで、得られた2層積層体の引取りラ
イン上に設けられた押出機に連結しているクロスヘッド
ダイから熱可塑性樹脂(2) を2層積層体のB層上に押出
し賦形することによって、両層間に非規則的入り組み界
面を形成する。図3中、1、 2、 3 は単軸押出機、4 はフ
ィードブロックダイ、5 はTダイ、6 は温度調整ロー
ル、7 はピンチロール、9 はクロスヘッドダイである。
【0019】混練による相形態を利用する場合は、相分
離利用の場合と同じく、まず、A層を構成する熱可塑性
樹脂(1) とB層を構成する混合樹脂を共押出し、混合樹
脂層を連続相構造にする。次いで、相分離利用の場合と
同じく、C層を構成する熱可塑性樹脂(2) をB層上に押
出し賦形することによって、両層間に非規則的入り組み
界面を形成する。
離利用の場合と同じく、まず、A層を構成する熱可塑性
樹脂(1) とB層を構成する混合樹脂を共押出し、混合樹
脂層を連続相構造にする。次いで、相分離利用の場合と
同じく、C層を構成する熱可塑性樹脂(2) をB層上に押
出し賦形することによって、両層間に非規則的入り組み
界面を形成する。
【0020】本発明による熱可塑性樹脂積層体は、パイ
プ、シート、容器等の何れの形状のものでもよい。本発
明による熱可塑性樹脂積層体を用いて得られる製品とし
ては、例えば、耐溶剤用製品、耐燃料用製品、耐薬液用
製品、高温液体用製品等が例示される。
プ、シート、容器等の何れの形状のものでもよい。本発
明による熱可塑性樹脂積層体を用いて得られる製品とし
ては、例えば、耐溶剤用製品、耐燃料用製品、耐薬液用
製品、高温液体用製品等が例示される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明するが、本発明は下記の実施例に限るわけではない。
明するが、本発明は下記の実施例に限るわけではない。
【0022】実施例1 図1に示す成形装置において、まず、A層を構成する樹
脂として、ポリ弗化ビニリデン樹脂(以下PVDFと略
記する)[結晶化温度170℃、粘度7000poise
(230℃、剪断速度100s-1)]、C層を構成する
樹脂として、線状低密度ポリエチレン樹脂(以下L−L
DPEと略記する)[結晶化温度121℃、粘度990
0poise(230℃、剪断速度100s-1)]をそれぞ
れ用意した。また、B層を構成する樹脂として、上記P
VDF80重量部と上記L−LDPE20重量部と第三
成分としてのモディパーA1200(日本油脂製)30
重量部とからなる混合樹脂ペレットを二軸押出機、スト
ランドダイおよびペレタイザーを用いて作製した。
脂として、ポリ弗化ビニリデン樹脂(以下PVDFと略
記する)[結晶化温度170℃、粘度7000poise
(230℃、剪断速度100s-1)]、C層を構成する
樹脂として、線状低密度ポリエチレン樹脂(以下L−L
DPEと略記する)[結晶化温度121℃、粘度990
0poise(230℃、剪断速度100s-1)]をそれぞ
れ用意した。また、B層を構成する樹脂として、上記P
VDF80重量部と上記L−LDPE20重量部と第三
成分としてのモディパーA1200(日本油脂製)30
重量部とからなる混合樹脂ペレットを二軸押出機、スト
ランドダイおよびペレタイザーを用いて作製した。
【0023】次に、上記PVDFと上記混合樹脂ペレッ
トと上記L−LDPEをそれぞれ、口径=50mm、L
/D=30の三基の単軸押出機1、 2、 3 に供給して溶融
混練し、各樹脂の溶融物を設定温度220℃のフィード
ブロックダイ4 および設定温度190℃のTダイ5 を経
て共押出し、押出物を複数の温度調整ロール6 および複
数のピンチロール7 に通して、積層体を得た。この積層
体は、下からPVDFからなるA層、混合樹脂からなる
B層、およびL−LDPEからなるC層がこの順に積層
されたものである。各層の厚みはいずれも500μmで
ある。
トと上記L−LDPEをそれぞれ、口径=50mm、L
/D=30の三基の単軸押出機1、 2、 3 に供給して溶融
混練し、各樹脂の溶融物を設定温度220℃のフィード
ブロックダイ4 および設定温度190℃のTダイ5 を経
て共押出し、押出物を複数の温度調整ロール6 および複
数のピンチロール7 に通して、積層体を得た。この積層
体は、下からPVDFからなるA層、混合樹脂からなる
B層、およびL−LDPEからなるC層がこの順に積層
されたものである。各層の厚みはいずれも500μmで
ある。
【0024】上記のように、3種類の樹脂をフィードブ
ロックダイ4 およびTダイ5 によって共押出し、賦形或
いは冷却(アニーリングを含む)する過程において、ア
ニーリング温度および時間や冷却速度を制御して混合樹
脂層を相分離させて海島構造から連続相構造にすること
によって、各層間に非規則的入り組み界面を形成する。
ロックダイ4 およびTダイ5 によって共押出し、賦形或
いは冷却(アニーリングを含む)する過程において、ア
ニーリング温度および時間や冷却速度を制御して混合樹
脂層を相分離させて海島構造から連続相構造にすること
によって、各層間に非規則的入り組み界面を形成する。
【0025】比較例1 実施例1で用いた混合樹脂ペレットの代わりに、接着性
樹脂(VMX EN7050;三菱化学製)を用いる点
を除いて、実施例1と同じ操作を行い、実施例1と同じ
層構成の積層体を得た。
樹脂(VMX EN7050;三菱化学製)を用いる点
を除いて、実施例1と同じ操作を行い、実施例1と同じ
層構成の積層体を得た。
【0026】評価試験 実施例および比較例で得られた積層体の剥離試験を行っ
た。試験方法はJISK6854に規定の180°剥離
試験に準拠した。試験サンプルとして、積層体シートの
25mm幅サンプルの無処理品、および、これをハイオ
クタンガソリン(出光石油製)に30日浸漬した後のガ
ソリン浸漬処理品を用いた。試験結果を表1に示す。
た。試験方法はJISK6854に規定の180°剥離
試験に準拠した。試験サンプルとして、積層体シートの
25mm幅サンプルの無処理品、および、これをハイオ
クタンガソリン(出光石油製)に30日浸漬した後のガ
ソリン浸漬処理品を用いた。試験結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1からわかるように、実施例の積層体は
比較例のものに比べ良好な剥離強度を有することが認め
られる。
比較例のものに比べ良好な剥離強度を有することが認め
られる。
【0029】層界面構造 実施例および比較例で得られた積層シートの厚み方向断
面の反射電子像を電子顕微鏡で観察した。この形態を図
4に示す。図4から、実施例の積層体は層界面が非規則
的に互いに入り組んだものであることがわかる。また、
図4中のB層すなわち中間層の1cm長の連続相におけ
る入り組み部を含む界面層の厚み、入り組み部の幅、お
よび入り組み部の個数を測定した。この測定結果を表2
に示す。
面の反射電子像を電子顕微鏡で観察した。この形態を図
4に示す。図4から、実施例の積層体は層界面が非規則
的に互いに入り組んだものであることがわかる。また、
図4中のB層すなわち中間層の1cm長の連続相におけ
る入り組み部を含む界面層の厚み、入り組み部の幅、お
よび入り組み部の個数を測定した。この測定結果を表2
に示す。
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂積層体は、以上の
ように接着剤層を有しないものである。したがって、接
着剤層を選定する必要がない上に、共押出時の加熱によ
り接着剤層が熱劣化したり、溶剤などによって接着剤層
が溶解或いは膨潤して接着力が低下する恐れがないた
め、層界面の接着を安定したものとすることができる。
ように接着剤層を有しないものである。したがって、接
着剤層を選定する必要がない上に、共押出時の加熱によ
り接着剤層が熱劣化したり、溶剤などによって接着剤層
が溶解或いは膨潤して接着力が低下する恐れがないた
め、層界面の接着を安定したものとすることができる。
【0032】また、製造工程の単純化によって製造コス
トを下げることができる。
トを下げることができる。
【0033】さらに、相互に接着性を有する熱可塑性樹
脂層同士の積層体においても、より強力な層間接着力を
得ることができる。
脂層同士の積層体においても、より強力な層間接着力を
得ることができる。
【図1】 図1(a)は本発明の実施の形態の一例(共押
出法)を示す工程図であり、図1(b)は得られた積層体
の層構成を示す断面図である。
出法)を示す工程図であり、図1(b)は得られた積層体
の層構成を示す断面図である。
【図2】 図2(a)(b)は本発明の実施の形態の一例(加
熱プレス積層法)を示す工程図である。
熱プレス積層法)を示す工程図である。
【図3】 図3(a)は本発明の実施の形態の一例(クロ
スヘッドダイを用いた多段積層法)を示す工程図であ
り、図3(b)は得られた積層体の層構成を示す断面図で
ある。
スヘッドダイを用いた多段積層法)を示す工程図であ
り、図3(b)は得られた積層体の層構成を示す断面図で
ある。
【図4】 図4(a)は層界面が非規則的に互いに入り組
んでいる状態を示す電子顕微鏡写真の概略図であり、図
4(b)は1つの入りみ部を示す概略図である。
んでいる状態を示す電子顕微鏡写真の概略図であり、図
4(b)は1つの入りみ部を示す概略図である。
1、 2、 3 :単軸押出機 4 :フィードブロックダイ 5 :Tダイ 6 :温度調整ロール 7 :ピンチロール 8 :加熱プレス 9 :クロスヘッドダイ
Claims (3)
- 【請求項1】 異種の樹脂層からなる熱可塑性樹脂積層
体において、少なくとも1つの層界面が非規則的に互い
に入り組んでいることを特徴とする熱可塑性樹脂積層
体。 - 【請求項2】 非規則的に互いに入り組んだ界面を持つ
熱可塑性樹脂層が相互に非接着性であることを特徴とす
る請求項1記載の熱可塑性樹脂積層体。 - 【請求項3】 非規則的に互いに入り組んだ界面を持つ
熱可塑性樹脂層が線状低密度ポリエチレン層とポリ弗化
ビニリデン層であることを特徴とする請求項1記載の熱
可塑性樹脂積層体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8289197A JPH10278143A (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 熱可塑性樹脂積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8289197A JPH10278143A (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 熱可塑性樹脂積層体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10278143A true JPH10278143A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=13786907
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8289197A Pending JPH10278143A (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 熱可塑性樹脂積層体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10278143A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012135309A3 (en) * | 2011-03-29 | 2012-12-06 | Nexolve Corporation | Protective film |
| CN108554190A (zh) * | 2018-03-05 | 2018-09-21 | 北京清源洁华膜技术有限公司 | 一种用于分离柴汽油气体和空气的分离膜及其制备方法 |
-
1997
- 1997-04-01 JP JP8289197A patent/JPH10278143A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012135309A3 (en) * | 2011-03-29 | 2012-12-06 | Nexolve Corporation | Protective film |
| CN108554190A (zh) * | 2018-03-05 | 2018-09-21 | 北京清源洁华膜技术有限公司 | 一种用于分离柴汽油气体和空气的分离膜及其制备方法 |
| CN108554190B (zh) * | 2018-03-05 | 2021-03-02 | 北京清源洁华膜技术有限公司 | 一种用于分离柴汽油气体和空气的分离膜及其制备方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR830000832B1 (ko) | 폴리불화 비닐리덴과 이에 대한 비친화성 열가소성 플라스틱과의 적층체 | |
| EP0337719B1 (en) | Method of producing thermoplastic resin film and cushioning material using same | |
| EP0010895B1 (en) | Method of making laminates of thermoplastic polymers by a single-channel coextrusion process and melt injector block for use therein | |
| CN1033026A (zh) | 双轴向取向多层阻隔薄膜 | |
| JP2000512922A (ja) | 高配向フルオロポリマーフィルム | |
| JPH10510488A (ja) | 熱シール性多層フィルム及びその製造方法 | |
| JP2000505745A (ja) | フルオロポリマーフィルムの改良された二軸延伸 | |
| EP2603381B1 (en) | Multi-layer sheet and method thereof | |
| KR100292214B1 (ko) | 재생물질의 함량이 크며 폴리아미드와 폴리올레핀을 기본으로 하는 심교성형 및 밀봉가능한 3층 이상의 재생필름 | |
| US4051293A (en) | Co-extrusion of polyvinylidene fluoride/polystyrene multiple-layered sheeting | |
| JPS585226A (ja) | 薄膜フイルム | |
| US8986823B1 (en) | Microlayer extrusion coating and laminating for flexible packaging | |
| JPH10278143A (ja) | 熱可塑性樹脂積層体 | |
| JP4461702B2 (ja) | 熱可塑性樹脂成形品及びその製造方法 | |
| JP6342102B2 (ja) | シボ模様が形成された成形品の製造方法、及びシボ模様が形成された成形品 | |
| JPH0760920A (ja) | 易剥離性多層構造物の製造方法 | |
| JP2020500747A (ja) | ガラスおよびプラスチックの交互の個別の層を有する包装用フィルム | |
| CN1242286A (zh) | 聚酯合胶导电胶片 | |
| JPH11192681A (ja) | 熱可塑性樹脂積層体の製造方法 | |
| JP2776536B2 (ja) | 液晶性ポリマーフィルムの製造方法 | |
| KR960010450B1 (ko) | 가스 및 수분 차단성이 향상된 포장용 다층필름 | |
| JP3357156B2 (ja) | 傾斜層状分布構造を有する成形体の製造方法 | |
| JP7385488B2 (ja) | 繊維含有シートの製造方法 | |
| JP3178027B2 (ja) | 中芯発泡多層シートの製造方法 | |
| JPH1158487A (ja) | 熱可塑性樹脂積層体の製造方法 |