JPH10278267A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH10278267A JPH10278267A JP9091240A JP9124097A JPH10278267A JP H10278267 A JPH10278267 A JP H10278267A JP 9091240 A JP9091240 A JP 9091240A JP 9124097 A JP9124097 A JP 9124097A JP H10278267 A JPH10278267 A JP H10278267A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- discharge port
- pressure chamber
- pressure
- ink liquid
- Prior art date
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インク吐出口の先端部からインクのタレが生
じ、ノズルの高密度化が困難、ノズル間のクロストーク
が発生する。 【解決手段】 インクを吐出する吐出口2と、その吐出
口2に連通し、インクを収容する圧力室1と、その圧力
室1に小穴16を介してインクを流入させる共通液室9
と、圧力室1に圧力を印加するための圧電素子5及びそ
の圧電素子5で振動する振動板6と、吐出口2の先端部
に設けられた制御電極13と、吐出口2の対向位置に配
置された対向電極とを備える。
じ、ノズルの高密度化が困難、ノズル間のクロストーク
が発生する。 【解決手段】 インクを吐出する吐出口2と、その吐出
口2に連通し、インクを収容する圧力室1と、その圧力
室1に小穴16を介してインクを流入させる共通液室9
と、圧力室1に圧力を印加するための圧電素子5及びそ
の圧電素子5で振動する振動板6と、吐出口2の先端部
に設けられた制御電極13と、吐出口2の対向位置に配
置された対向電極とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小ノズルからイ
ンクなどの液体を吐出させ、記録紙やシート上に液体パ
ターンを形成することにより文字や図形を描くプリンタ
などに用いられるインクジェット記録装置に関するもの
である。
ンクなどの液体を吐出させ、記録紙やシート上に液体パ
ターンを形成することにより文字や図形を描くプリンタ
などに用いられるインクジェット記録装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンなどの印刷装置としてイ
ンクジェット記録装置を用いたプリンタが、取り扱いが
簡単、印字性能がよい、低コストなどの理由から広く普
及している。このインクジェット記録装置には、熱エネ
ルギーによってインク中に気泡を発生させ、その気泡に
よる圧力波によりインク滴を吐出させるもの、静電力に
よりインク滴を吸引吐出させるもの、圧電素子のような
振動子による圧力波を利用したもの等、種々の方式があ
る。
ンクジェット記録装置を用いたプリンタが、取り扱いが
簡単、印字性能がよい、低コストなどの理由から広く普
及している。このインクジェット記録装置には、熱エネ
ルギーによってインク中に気泡を発生させ、その気泡に
よる圧力波によりインク滴を吐出させるもの、静電力に
よりインク滴を吸引吐出させるもの、圧電素子のような
振動子による圧力波を利用したもの等、種々の方式があ
る。
【0003】一般に、圧電素子を用いたものは、例え
ば、インク吐出口に連通したインク供給室と、そのイン
ク供給室に連通した圧力室と、その圧力室に設けられ、
圧電素子が接合された振動板等により構成されている。
従来、インクの吐出方向と圧電素子の振動方向は同方向
である。このような構成において、圧電素子に所定の電
圧を印加すると、圧電素子が伸縮することによって、圧
電素子と振動板が太鼓状の振動を起こして圧力室内のイ
ンクが圧縮され、それによりインク吐出口からインク液
滴が吐出する。ところが、圧電素子による振動板の変位
量は非常に小さいため、圧電素子を小型化すると十分な
吐出力が得られない。そこで、この変位量を大きくしよ
うとすると振動板及び圧電素子を大きくする必要があ
り、小型化、マルチノズルヘッドの高密度化の実現が困
難である。
ば、インク吐出口に連通したインク供給室と、そのイン
ク供給室に連通した圧力室と、その圧力室に設けられ、
圧電素子が接合された振動板等により構成されている。
従来、インクの吐出方向と圧電素子の振動方向は同方向
である。このような構成において、圧電素子に所定の電
圧を印加すると、圧電素子が伸縮することによって、圧
電素子と振動板が太鼓状の振動を起こして圧力室内のイ
ンクが圧縮され、それによりインク吐出口からインク液
滴が吐出する。ところが、圧電素子による振動板の変位
量は非常に小さいため、圧電素子を小型化すると十分な
吐出力が得られない。そこで、この変位量を大きくしよ
うとすると振動板及び圧電素子を大きくする必要があ
り、小型化、マルチノズルヘッドの高密度化の実現が困
難である。
【0004】そこで、その問題を解決するために、例え
ば、特願平6−273650に示されるように、圧電素
子の振動方向をその振動方向に対して垂直な方向に振動
板を振動させる構成とし、圧電素子により生じた小さな
振動を大きな振動に増幅して、同じサイズで変位量を大
きくする方法や、インク吐出口の対向する位置に対向電
極を設けて、その対向電極と圧力室のインクとの間に所
定の高電圧、例えば1.5kV程度を印加し、その静電
力によりインクを対向電極側(すなわち、シート等の記
録媒体側)に膨らませた状態とし、小さな圧力を印加し
ただけでインクが吐出できるように構成したもの等が提
案されている。
ば、特願平6−273650に示されるように、圧電素
子の振動方向をその振動方向に対して垂直な方向に振動
板を振動させる構成とし、圧電素子により生じた小さな
振動を大きな振動に増幅して、同じサイズで変位量を大
きくする方法や、インク吐出口の対向する位置に対向電
極を設けて、その対向電極と圧力室のインクとの間に所
定の高電圧、例えば1.5kV程度を印加し、その静電
力によりインクを対向電極側(すなわち、シート等の記
録媒体側)に膨らませた状態とし、小さな圧力を印加し
ただけでインクが吐出できるように構成したもの等が提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のインクジェット記録装置では、対向電極に
電圧を印加してインクを小さな圧力で吐出しやすくして
いる場合は、インクが吐出口先端部へ前進した状態とな
り、インク吐出口の先端部からインクのタレを生じる。
また、インクのタレを防止するために吐出口先端部を金
属部材で構成すると(図2(a)参照、詳細は後述)、
インクの飛翔する速度が小さくなり、逆にインクの飛翔
する速度を大きくするために吐出口先端部を絶縁体で構
成すると(図2(b)参照、詳細は後述)、インクのタ
レを生じるという相反する関係があり、その結果、ノズ
ルの高密度化が困難、又、小型化によりマルチノズルヘ
ッドとした場合は、ノズル間のクロストークが生じると
いう課題がある。
ような従来のインクジェット記録装置では、対向電極に
電圧を印加してインクを小さな圧力で吐出しやすくして
いる場合は、インクが吐出口先端部へ前進した状態とな
り、インク吐出口の先端部からインクのタレを生じる。
また、インクのタレを防止するために吐出口先端部を金
属部材で構成すると(図2(a)参照、詳細は後述)、
インクの飛翔する速度が小さくなり、逆にインクの飛翔
する速度を大きくするために吐出口先端部を絶縁体で構
成すると(図2(b)参照、詳細は後述)、インクのタ
レを生じるという相反する関係があり、その結果、ノズ
ルの高密度化が困難、又、小型化によりマルチノズルヘ
ッドとした場合は、ノズル間のクロストークが生じると
いう課題がある。
【0006】本発明は、従来のこのようなインクジェッ
ト記録装置の課題を考慮し、インク吐出口の先端部から
のインクのタレを防止でき、ノズルの高密度化が可能で
あり、ノズル間のクロストークを抑制できるインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とするものである。
ト記録装置の課題を考慮し、インク吐出口の先端部から
のインクのタレを防止でき、ノズルの高密度化が可能で
あり、ノズル間のクロストークを抑制できるインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、イ
ンク液体を収容する圧力室と、その圧力室に連通し、イ
ンク液体を吐出する吐出口と、その吐出口端部近傍に設
けられ、吐出口近傍の電界に変化を与え得る制御電極
と、吐出口に対向する位置に配置された対向電極とを備
え、吐出口と対向電極との間に挿入された記録媒体にイ
ンク液体を吐出するときは、圧力室に圧力を印加すると
ともに対向電極とインク液体との間に電圧を印加し、記
録媒体へのインク液体の吐出を停止するときは、圧力室
へ印加する圧力を変更するインクジェット記録装置であ
る。
ンク液体を収容する圧力室と、その圧力室に連通し、イ
ンク液体を吐出する吐出口と、その吐出口端部近傍に設
けられ、吐出口近傍の電界に変化を与え得る制御電極
と、吐出口に対向する位置に配置された対向電極とを備
え、吐出口と対向電極との間に挿入された記録媒体にイ
ンク液体を吐出するときは、圧力室に圧力を印加すると
ともに対向電極とインク液体との間に電圧を印加し、記
録媒体へのインク液体の吐出を停止するときは、圧力室
へ印加する圧力を変更するインクジェット記録装置であ
る。
【0008】上記の構成によれば、吐出口における電界
の集中が緩和され、ノズル間のクロストークの影響が小
さくなり、高密度化、多ノズル化が容易に行える。
の集中が緩和され、ノズル間のクロストークの影響が小
さくなり、高密度化、多ノズル化が容易に行える。
【0009】請求項6の本発明は、インク液体を収容す
る圧力室と、その圧力室に連通し、インク液体を吐出す
る吐出口と、その吐出口先端部に形成された撥水性層
と、吐出口に対向する位置に配置された対向電極とを備
え、吐出口と対向電極との間に挿入された記録媒体にイ
ンク液体を吐出するときは、圧力室に圧力を印加すると
ともに対向電極とインク液体との間に電圧を印加し、記
録媒体へのインク液体の吐出を停止するときは、圧力室
へ印加する圧力を変更するインクジェット記録装置であ
る。
る圧力室と、その圧力室に連通し、インク液体を吐出す
る吐出口と、その吐出口先端部に形成された撥水性層
と、吐出口に対向する位置に配置された対向電極とを備
え、吐出口と対向電極との間に挿入された記録媒体にイ
ンク液体を吐出するときは、圧力室に圧力を印加すると
ともに対向電極とインク液体との間に電圧を印加し、記
録媒体へのインク液体の吐出を停止するときは、圧力室
へ印加する圧力を変更するインクジェット記録装置であ
る。
【0010】上記の構成によれば、撥水性層の存在しな
い位置までインク液体が圧力室側へ後退するので、吐出
口におけるインク液体のタレを防止できる。
い位置までインク液体が圧力室側へ後退するので、吐出
口におけるインク液体のタレを防止できる。
【0011】請求項7の本発明は、インク液体を収容す
る圧力室と、その圧力室に連通し、インク液体を吐出す
る吐出口と、その吐出口に対向する位置に配置された対
向電極とを備え、吐出口と対向電極との間に挿入された
記録媒体にインク液体を吐出するときは、圧力室に圧力
を印加するとともに対向電極とインク液体との間に電圧
を印加し、記録媒体へのインク液体の吐出を停止すると
きは、圧力室へ印加する圧力を変更するものであって、
その圧力の変更の仕方は、吐出口におけるインク液体の
先端部の位置を圧力室側へ所定距離後退させ得るように
変更するインクジェット記録装置である。
る圧力室と、その圧力室に連通し、インク液体を吐出す
る吐出口と、その吐出口に対向する位置に配置された対
向電極とを備え、吐出口と対向電極との間に挿入された
記録媒体にインク液体を吐出するときは、圧力室に圧力
を印加するとともに対向電極とインク液体との間に電圧
を印加し、記録媒体へのインク液体の吐出を停止すると
きは、圧力室へ印加する圧力を変更するものであって、
その圧力の変更の仕方は、吐出口におけるインク液体の
先端部の位置を圧力室側へ所定距離後退させ得るように
変更するインクジェット記録装置である。
【0012】上記の構成によれば、圧力室に対して負圧
が生じるように圧力を印加するので、吐出口において大
気圧によりインク液体が圧力室側へ後退し、吐出口にお
けるインク液体のタレを防止できる。
が生じるように圧力を印加するので、吐出口において大
気圧によりインク液体が圧力室側へ後退し、吐出口にお
けるインク液体のタレを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明にかかる第1の実
施の形態のインクジェット記録装置におけるノズルヘッ
ドの断面図である。
を示す図面に基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明にかかる第1の実
施の形態のインクジェット記録装置におけるノズルヘッ
ドの断面図である。
【0014】図1において、本実施の形態のノズルヘッ
ドは、インクを吐出する吐出口2、その吐出口2に連通
し、インクを収容する圧力室1、その圧力室1に小穴1
6を介してインクを流入させる共通液室9、圧力室1に
圧力を印加するための圧電素子5及びその圧電素子5で
振動する振動板6から構成されている。尚、図1は断面
図であり、圧力室1は隔壁により分離された複数個が、
この断面と垂直方向に並んだ構成になっており、従っ
て、吐出口2も圧力室1と同数が同様に並んでいる。
又、共通液室9はそれら複数個の圧力室1の全てにわた
って設けられた1室で構成されている。
ドは、インクを吐出する吐出口2、その吐出口2に連通
し、インクを収容する圧力室1、その圧力室1に小穴1
6を介してインクを流入させる共通液室9、圧力室1に
圧力を印加するための圧電素子5及びその圧電素子5で
振動する振動板6から構成されている。尚、図1は断面
図であり、圧力室1は隔壁により分離された複数個が、
この断面と垂直方向に並んだ構成になっており、従っ
て、吐出口2も圧力室1と同数が同様に並んでいる。
又、共通液室9はそれら複数個の圧力室1の全てにわた
って設けられた1室で構成されている。
【0015】圧力室1は、3層構造の感光性ガラス7
a,7b,7cからなる圧力室構造体7と、感光性ガラ
ス7aの上に接合されたSi (シリコン)製の振動板6
と、圧力室1にインクを流入させるための小穴16を有
するステンレス製のインク流入口板8とから構成されて
いる。吐出口2は、絶縁性部材15に吐出口2の孔から
半径方向に所定の距離離れた部位に制御電極13が形成
された吐出ノズル板12、Si (シリコン)部材6の一
端部、感光性ガラス7a,7cの一端部などにより構成
され、共通液室9は、インク流入口板8と、共通液室構
造板9aと、インク供給口10を有するインク供給口板
11とから構成されている。ここで、共通液室構造板9
a及びインク供給口板11はステンレス製である。ま
た、振動板6の上には圧電素子5が形成され、その圧電
素子5は、図示していないが、一方の電極となるAu
層、圧電部材であるLiNbO3層、接着剤としてのSiO
2 層、もう一方の電極となるAu、あるいはPt層から形
成されている。ここで、圧電部材としてはPbTiO3、
PbZrO3など一般によく知られているものでも適用し
得る。
a,7b,7cからなる圧力室構造体7と、感光性ガラ
ス7aの上に接合されたSi (シリコン)製の振動板6
と、圧力室1にインクを流入させるための小穴16を有
するステンレス製のインク流入口板8とから構成されて
いる。吐出口2は、絶縁性部材15に吐出口2の孔から
半径方向に所定の距離離れた部位に制御電極13が形成
された吐出ノズル板12、Si (シリコン)部材6の一
端部、感光性ガラス7a,7cの一端部などにより構成
され、共通液室9は、インク流入口板8と、共通液室構
造板9aと、インク供給口10を有するインク供給口板
11とから構成されている。ここで、共通液室構造板9
a及びインク供給口板11はステンレス製である。ま
た、振動板6の上には圧電素子5が形成され、その圧電
素子5は、図示していないが、一方の電極となるAu
層、圧電部材であるLiNbO3層、接着剤としてのSiO
2 層、もう一方の電極となるAu、あるいはPt層から形
成されている。ここで、圧電部材としてはPbTiO3、
PbZrO3など一般によく知られているものでも適用し
得る。
【0016】また、このノズルヘッドの吐出口2の対向
する位置にはインクを吐出させやすくするための対向電
極3が設けられ、この対向電極3と圧力室1内のインク
との間に電圧を印加するための電圧源4が接続され、ま
た、吐出口2の制御電極13と圧力室1内のインクとの
間に制御電圧を印加するための電圧源14が接続されて
いる。
する位置にはインクを吐出させやすくするための対向電
極3が設けられ、この対向電極3と圧力室1内のインク
との間に電圧を印加するための電圧源4が接続され、ま
た、吐出口2の制御電極13と圧力室1内のインクとの
間に制御電圧を印加するための電圧源14が接続されて
いる。
【0017】次に、上記第1の実施の形態におけるノズ
ルヘッドの動作について、図面を参照しながら説明す
る。
ルヘッドの動作について、図面を参照しながら説明す
る。
【0018】まず、図2(a)は、吐出口2の先端面が
すべて金属(導電体)で構成された吐出ノズル板12の
場合の従来例を示す図である。吐出口2と対向電極3と
の間に電圧源4により電圧が印加された場合、吐出ノズ
ル板12の端部に電界が集中するためインクに対する静
電引力が小さくなり、インクの対向電極3側への膨らみ
が小さく、インクの吐出口2先端からのタレはほとんど
生じない。但し、この場合は、静電引力が小さくなるた
めインクの飛び出す速度は遅くなる。
すべて金属(導電体)で構成された吐出ノズル板12の
場合の従来例を示す図である。吐出口2と対向電極3と
の間に電圧源4により電圧が印加された場合、吐出ノズ
ル板12の端部に電界が集中するためインクに対する静
電引力が小さくなり、インクの対向電極3側への膨らみ
が小さく、インクの吐出口2先端からのタレはほとんど
生じない。但し、この場合は、静電引力が小さくなるた
めインクの飛び出す速度は遅くなる。
【0019】また、図2(b)は、吐出口2の先端面が
すべて絶縁体20で覆われた場合の従来例を示す図であ
る。吐出口2と対向電極3との間に電圧源4により電圧
が印加された場合、電界は吐出口2先端のインクに集中
するためインクに対する静電引力が大きくなり、インク
の飛び出す速度を速くできる。但し、この場合は、前述
とは逆に、インクを対向電極3側へ引く力が大きくなる
ので、インクが対向電極3側へ大きく膨らみ、吐出口2
先端部でインクのタレを生じる。
すべて絶縁体20で覆われた場合の従来例を示す図であ
る。吐出口2と対向電極3との間に電圧源4により電圧
が印加された場合、電界は吐出口2先端のインクに集中
するためインクに対する静電引力が大きくなり、インク
の飛び出す速度を速くできる。但し、この場合は、前述
とは逆に、インクを対向電極3側へ引く力が大きくなる
ので、インクが対向電極3側へ大きく膨らみ、吐出口2
先端部でインクのタレを生じる。
【0020】一方、図2(c)は、本実施の形態におけ
るノズルの場合を示し、前述の2つの従来例の場合の中
間的な作用を呈する。制御電極13と吐出口2先端のイ
ンクとの間に絶縁体15が存在するため、対向電極3と
インクとの間に電圧源4により電圧を印加した場合、電
界の集中が制御電極13側とインク側に分散されるた
め、インクに対する電界の集中は、その程度が図2
(b)の場合ほど大きくはなく、又、図2(a)の場合
ほど小さくない。その結果、インクの飛び出す速度をあ
る程度大きくできて、尚且つインクのタレも抑制でき
る。
るノズルの場合を示し、前述の2つの従来例の場合の中
間的な作用を呈する。制御電極13と吐出口2先端のイ
ンクとの間に絶縁体15が存在するため、対向電極3と
インクとの間に電圧源4により電圧を印加した場合、電
界の集中が制御電極13側とインク側に分散されるた
め、インクに対する電界の集中は、その程度が図2
(b)の場合ほど大きくはなく、又、図2(a)の場合
ほど小さくない。その結果、インクの飛び出す速度をあ
る程度大きくできて、尚且つインクのタレも抑制でき
る。
【0021】更に、本実施の形態の構成によれば、イン
クと制御電極13との間に電圧源4の電圧よりも小さい
逆の電圧を電圧源14により印加しているため、対向電
極への電圧印加により生じたメニスカスを吐出口2の途
中でそのまま保持しておくことが可能となり、インクの
タレを防止することができる。また、この場合、制御電
極13の領域及び絶縁体15の領域を調節したり、電圧
源14の電圧を調節すれば、インクへの電界の集中の程
度、すなわち、インクの飛び出す速度、及び吐出口2に
おけるインクメニスカスの保持力等を制御できるので、
最適な条件が選択可能である。
クと制御電極13との間に電圧源4の電圧よりも小さい
逆の電圧を電圧源14により印加しているため、対向電
極への電圧印加により生じたメニスカスを吐出口2の途
中でそのまま保持しておくことが可能となり、インクの
タレを防止することができる。また、この場合、制御電
極13の領域及び絶縁体15の領域を調節したり、電圧
源14の電圧を調節すれば、インクへの電界の集中の程
度、すなわち、インクの飛び出す速度、及び吐出口2に
おけるインクメニスカスの保持力等を制御できるので、
最適な条件が選択可能である。
【0022】次に図3は、本実施の形態において、対向
電極3への電圧印加が行われていない状態(スイッチ3
1がオフ)を示し、インクと制御電極13との間に電圧
が印加されているのみである。この場合、対向電極3に
よるインクの膨れがなく、その印加電圧によりインクの
先端は吐出口2の途中の位置で保持されているため、非
記録時における吐出口先端部からのインクのタレを生じ
ない。
電極3への電圧印加が行われていない状態(スイッチ3
1がオフ)を示し、インクと制御電極13との間に電圧
が印加されているのみである。この場合、対向電極3に
よるインクの膨れがなく、その印加電圧によりインクの
先端は吐出口2の途中の位置で保持されているため、非
記録時における吐出口先端部からのインクのタレを生じ
ない。
【0023】次に、図4に示すように、記録時にスイッ
チ31をオンして電圧源4により、対向電極3とインク
との間に電圧を印加すると、インクは静電引力によって
対向電極3側へ引っ張られ、メニスカスが生じて吐出口
2から飛び出しやすい状態になる。このとき、対向電極
3に印加される電圧は、インクが吐出口2から飛び出さ
ない程度の電圧、例えば、約1.5kV位(対向電極3
と制御電極13との間隔:約1mm)である。その後、
圧電素子に電圧が加えられて圧力室に圧力が印加される
と(図示省略)、図5に示すように、インクのメニスカ
スが吐出口2から突起し、続いて静電引力によって吐出
口2からインク液滴32もしくは漏斗状に飛び出し、対
向電極3の静電引力に吸引されて途中に配置された記録
媒体30に付着する。この場合、先に圧力室に圧力を印
加し、その後に対向電極3へ電圧を印加しても同様な動
作になる。その後、圧力の印加を停止すると図4の状態
に戻り、更にスイッチ31をオフにして対向電極3への
電圧印加を停止すると、図3の状態に戻る。
チ31をオンして電圧源4により、対向電極3とインク
との間に電圧を印加すると、インクは静電引力によって
対向電極3側へ引っ張られ、メニスカスが生じて吐出口
2から飛び出しやすい状態になる。このとき、対向電極
3に印加される電圧は、インクが吐出口2から飛び出さ
ない程度の電圧、例えば、約1.5kV位(対向電極3
と制御電極13との間隔:約1mm)である。その後、
圧電素子に電圧が加えられて圧力室に圧力が印加される
と(図示省略)、図5に示すように、インクのメニスカ
スが吐出口2から突起し、続いて静電引力によって吐出
口2からインク液滴32もしくは漏斗状に飛び出し、対
向電極3の静電引力に吸引されて途中に配置された記録
媒体30に付着する。この場合、先に圧力室に圧力を印
加し、その後に対向電極3へ電圧を印加しても同様な動
作になる。その後、圧力の印加を停止すると図4の状態
に戻り、更にスイッチ31をオフにして対向電極3への
電圧印加を停止すると、図3の状態に戻る。
【0024】このように、本実施の形態によれば、イン
クの吐出口2近傍に制御電極13を設けて、その制御電
極13と吐出口2のインクとの間に絶縁性を持たせてい
るので、電界がインクに集中し過ぎることもなく、又、
対向電極3による静電引力も余り小さくならずに、イン
クの吐出口2からのタレを防止でき、電界によるノズル
間のクロストークも抑制できる。以上のように、対向電
極3とインクとの間の電界の集中が緩和されるため、ク
ロストークの影響が少なくなるので、例えば図6に示す
ように、電極60を共通とし、吐出口2を複数個一列に
配置して、電極60とそれぞれの吐出口2との間を絶縁
体61で取り囲むように構成すれば、多ノズル化が容易
になる。
クの吐出口2近傍に制御電極13を設けて、その制御電
極13と吐出口2のインクとの間に絶縁性を持たせてい
るので、電界がインクに集中し過ぎることもなく、又、
対向電極3による静電引力も余り小さくならずに、イン
クの吐出口2からのタレを防止でき、電界によるノズル
間のクロストークも抑制できる。以上のように、対向電
極3とインクとの間の電界の集中が緩和されるため、ク
ロストークの影響が少なくなるので、例えば図6に示す
ように、電極60を共通とし、吐出口2を複数個一列に
配置して、電極60とそれぞれの吐出口2との間を絶縁
体61で取り囲むように構成すれば、多ノズル化が容易
になる。
【0025】ここで、本実施の形態では、制御電極13
を用いて吐出口2におけるインクの先端部をその位置に
保持することによりインクのタレを防止したが、更に、
インクを後述のような方法を用いて圧力室側へ後退させ
ることによりインクのタレを防止すれば、より効果的で
ある。例えば、図7(a)、あるいは図7(b)に示す
ように、吐出口2の先端部分から内側の所定の距離ま
で、更には吐出口2の先端部を、フッ素系膜あるいはシ
リコンゴム膜などの撥水性を有する撥水膜70により被
覆する構成としてもよい。この場合は、制御電極が無く
てもインクが撥水膜70により圧力室側へ弾かれて後退
し、タレ防止の効果が得られる。このとき、制御電極1
3を併用することにより、インクの後退と同時にその後
退位置での保持ができるので相乗効果によって、制御電
極13に印加する電圧が小さくてすみ、対向電極3への
印加電圧の低下が小さくなるので、インクのタレを防止
しながらインクの飛び出す速度を大きくできる。
を用いて吐出口2におけるインクの先端部をその位置に
保持することによりインクのタレを防止したが、更に、
インクを後述のような方法を用いて圧力室側へ後退させ
ることによりインクのタレを防止すれば、より効果的で
ある。例えば、図7(a)、あるいは図7(b)に示す
ように、吐出口2の先端部分から内側の所定の距離ま
で、更には吐出口2の先端部を、フッ素系膜あるいはシ
リコンゴム膜などの撥水性を有する撥水膜70により被
覆する構成としてもよい。この場合は、制御電極が無く
てもインクが撥水膜70により圧力室側へ弾かれて後退
し、タレ防止の効果が得られる。このとき、制御電極1
3を併用することにより、インクの後退と同時にその後
退位置での保持ができるので相乗効果によって、制御電
極13に印加する電圧が小さくてすみ、対向電極3への
印加電圧の低下が小さくなるので、インクのタレを防止
しながらインクの飛び出す速度を大きくできる。
【0026】図8は、吐出口におけるインクの後退を実
現するための別の一例を示す図である。図8に示す方法
は、圧力室1に負圧を印加することにより、吐出口2を
通じて大気圧でインクを圧力室1側へ後退させるもので
ある。この構成により、圧力室1に負圧が印加されるよ
うに、圧電素子5に電圧を印加すると、吐出口2のイン
クは圧力室1側へ後退する。このとき、インク流入口1
6からも負圧によりインクが流入しようとするが、吐出
口2の内径はインク流入口16の内径よりも大きく形成
されているため、インク流入口16からのインクの流入
は抑制される。前述の撥水膜を用いた場合と同様に、こ
の場合も、制御電極13が無くてもタレ防止の効果が得
られるが、制御電極13を併用することにより、インク
の後退とその後退位置での保持の相乗効果が期待でき
る。従って、前述の撥水膜を用いた方法と同様に、制御
電極13に印加する電圧が小さくてすみ、対向電極3へ
の印加電圧の低下が小さくなるので、インクのタレを防
止しながらインクの飛び出す速度を大きくできる。
現するための別の一例を示す図である。図8に示す方法
は、圧力室1に負圧を印加することにより、吐出口2を
通じて大気圧でインクを圧力室1側へ後退させるもので
ある。この構成により、圧力室1に負圧が印加されるよ
うに、圧電素子5に電圧を印加すると、吐出口2のイン
クは圧力室1側へ後退する。このとき、インク流入口1
6からも負圧によりインクが流入しようとするが、吐出
口2の内径はインク流入口16の内径よりも大きく形成
されているため、インク流入口16からのインクの流入
は抑制される。前述の撥水膜を用いた場合と同様に、こ
の場合も、制御電極13が無くてもタレ防止の効果が得
られるが、制御電極13を併用することにより、インク
の後退とその後退位置での保持の相乗効果が期待でき
る。従って、前述の撥水膜を用いた方法と同様に、制御
電極13に印加する電圧が小さくてすみ、対向電極3へ
の印加電圧の低下が小さくなるので、インクのタレを防
止しながらインクの飛び出す速度を大きくできる。
【0027】なお、上記実施の形態では、制御電極13
に電圧を印加する構成としたが、これに限らず、制御電
極13をインクと同電位としても良いし、あるいは又、
インクから電気的に浮いた状態にしてもよい。これらの
場合も、対向電極3とインクとの間の電界の集中が緩和
されるので、前述と同様の効果が得られる。
に電圧を印加する構成としたが、これに限らず、制御電
極13をインクと同電位としても良いし、あるいは又、
インクから電気的に浮いた状態にしてもよい。これらの
場合も、対向電極3とインクとの間の電界の集中が緩和
されるので、前述と同様の効果が得られる。
【0028】また、上記実施の形態では、制御電極13
に印加する電圧を対向電極3に印加する電圧に対して極
性を逆にしたが、これに限らず、図9に示すように同極
性の電圧を印加してもよい。この場合は、制御電極13
に印加する電圧源14の電圧を調整することによって、
吐出ノズル板12の縁端部における電界の集中を抑制す
ると共に、吐出口2先端のインクに集中する電界の強さ
を自在に制御することができる。その結果、インクの飛
び出す速度の調節とインクのタレ防止との両立化が容易
となる。
に印加する電圧を対向電極3に印加する電圧に対して極
性を逆にしたが、これに限らず、図9に示すように同極
性の電圧を印加してもよい。この場合は、制御電極13
に印加する電圧源14の電圧を調整することによって、
吐出ノズル板12の縁端部における電界の集中を抑制す
ると共に、吐出口2先端のインクに集中する電界の強さ
を自在に制御することができる。その結果、インクの飛
び出す速度の調節とインクのタレ防止との両立化が容易
となる。
【0029】本実施の形態は、特に温度、湿度の環境変
化によってインクの物性(粘度、表面張力など)が変化
した場合などに電界分布を修正する手段として有効であ
る。ここで、本実施の形態では、制御電極13が裸の状
態になっているが、絶縁体で被覆されていてもよい。
化によってインクの物性(粘度、表面張力など)が変化
した場合などに電界分布を修正する手段として有効であ
る。ここで、本実施の形態では、制御電極13が裸の状
態になっているが、絶縁体で被覆されていてもよい。
【0030】また、非記録時におけるインクのタレ防止
及び記録時におけるインクの吐出制御は、図3〜図5で
説明した同様の方法によって成し得る。
及び記録時におけるインクの吐出制御は、図3〜図5で
説明した同様の方法によって成し得る。
【0031】次に、本実施の形態に用いた圧力室及び圧
電素子の製造方法について説明する。図10は、上記第
1の実施の形態における圧電素子及び圧力室の一部を示
す構成図である。
電素子の製造方法について説明する。図10は、上記第
1の実施の形態における圧電素子及び圧力室の一部を示
す構成図である。
【0032】図10において、まず、圧力室構造体90
1及び振動板902をSi 部材により一体として作製
し、その振動板902の上にスパッタリングによってP
t 、あるいはAu の共通電極903を形成する。次に、
その共通電極903の上に形成したSiO2904と圧電
材料のLiNbO3 905を直接接合する。更に、このL
iNbO3 905の上にAu の個別電極906を蒸着す
る。ここで、例えば、振動板902の厚さは10μm、
LiNbO3 905の厚さは40μm、SiO2904の厚
さは3000Åであり、また、SiO2904とLiNbO
3 905とを直接接合(信学技報テクニカルレポートオ
ブIEICE,US95−24,EMD95−20,C
PM95−32、1995−07、P31−38参照)
したことにより、圧電効果が向上する。 (第2の実施の形態)図11は、本発明の第2の実施の
形態における圧電素子及び圧力室の製造方法を説明する
図である。
1及び振動板902をSi 部材により一体として作製
し、その振動板902の上にスパッタリングによってP
t 、あるいはAu の共通電極903を形成する。次に、
その共通電極903の上に形成したSiO2904と圧電
材料のLiNbO3 905を直接接合する。更に、このL
iNbO3 905の上にAu の個別電極906を蒸着す
る。ここで、例えば、振動板902の厚さは10μm、
LiNbO3 905の厚さは40μm、SiO2904の厚
さは3000Åであり、また、SiO2904とLiNbO
3 905とを直接接合(信学技報テクニカルレポートオ
ブIEICE,US95−24,EMD95−20,C
PM95−32、1995−07、P31−38参照)
したことにより、圧電効果が向上する。 (第2の実施の形態)図11は、本発明の第2の実施の
形態における圧電素子及び圧力室の製造方法を説明する
図である。
【0033】図11において、まず、MgO 基板100
1上に個別電極1002となるPt層を形成し、その個
別電極1002の上に圧電材料のPZT系の単結晶10
03を形成する。次にそのPZT1003の上に共通電
極1005となるAu 層を形成し、その共通電極100
5の上にNi、Cr、ジルコニアからなる材料で共通振動
板1004をスパッタリングにより形成する。次に共通
電極1005の上に圧力室の構造体を感光性ガラスによ
り形成し、最後にMgO 基板1001をリン酸でエッチ
ングを行い除去する。図12に上記の方法で製作したも
のの断面図を示す。従来、例えば、特開平6−0400
30に示されているような、スクリーン印刷によって、
圧電素子と個別電極とを製作すると高密度化が困難であ
ったが、本実施の形態に示すように、半導体製造の工程
を用いることにより、高密度化が可能で、図13に示す
ような多ノズル化、ヘッドの長尺化を簡単に実施でき
る。図13に示す多ノズルヘッドは、幅50mmの間に
ノズルが200dpiの密度で形成されたヘッドであ
る。 (第3の実施の形態)図14は、本発明にかかる第3の
実施の形態におけるノズルヘッドの断面図である。
1上に個別電極1002となるPt層を形成し、その個
別電極1002の上に圧電材料のPZT系の単結晶10
03を形成する。次にそのPZT1003の上に共通電
極1005となるAu 層を形成し、その共通電極100
5の上にNi、Cr、ジルコニアからなる材料で共通振動
板1004をスパッタリングにより形成する。次に共通
電極1005の上に圧力室の構造体を感光性ガラスによ
り形成し、最後にMgO 基板1001をリン酸でエッチ
ングを行い除去する。図12に上記の方法で製作したも
のの断面図を示す。従来、例えば、特開平6−0400
30に示されているような、スクリーン印刷によって、
圧電素子と個別電極とを製作すると高密度化が困難であ
ったが、本実施の形態に示すように、半導体製造の工程
を用いることにより、高密度化が可能で、図13に示す
ような多ノズル化、ヘッドの長尺化を簡単に実施でき
る。図13に示す多ノズルヘッドは、幅50mmの間に
ノズルが200dpiの密度で形成されたヘッドであ
る。 (第3の実施の形態)図14は、本発明にかかる第3の
実施の形態におけるノズルヘッドの断面図である。
【0034】図14において、インクを収容する個別液
室1506は振動板1501も含めてSi 部材で形成さ
れており、その振動板1501の部分の厚さは、例えば
100μmである。この振動板1501の上には圧電素
子の一方の電極である共通電極1503がAu により形
成され、その共通電極1503の上には圧電素子である
PZT1502が形成されている。更に、PZT150
2の上にはもう一方の電極である個別電極1504がA
u により形成されている。また、個別液室1506には
インクの吐出口であるノズル1505及びインクを供給
するためのインク供給口1507が設けられている。ま
た、PZT1502の厚さは、例えば100μmであ
る。
室1506は振動板1501も含めてSi 部材で形成さ
れており、その振動板1501の部分の厚さは、例えば
100μmである。この振動板1501の上には圧電素
子の一方の電極である共通電極1503がAu により形
成され、その共通電極1503の上には圧電素子である
PZT1502が形成されている。更に、PZT150
2の上にはもう一方の電極である個別電極1504がA
u により形成されている。また、個別液室1506には
インクの吐出口であるノズル1505及びインクを供給
するためのインク供給口1507が設けられている。ま
た、PZT1502の厚さは、例えば100μmであ
る。
【0035】本実施の形態の特徴は、前述までの実施の
形態のように圧力室に圧力を印加して、その圧力でイン
クを飛翔させるものではなく、PZT1502に高周波
電圧、ここでは例えば、2〜3ボルト、10MHzの交
流電圧を印加し、それにより振動板1501が振動して
圧力波1508が生じ、その圧力波1508が個別液室
1506内のインク中をノズル1505の方向に向かっ
て進行し、その進行する圧力波1508の衝撃によって
インクのメニスカスを隆起させるものである。従って、
本実施の形態の構成を用いれば、上述したような数ボル
ト足らずの電圧を印加するだけでインクのメニスカスを
ノズル1505から突起させることが可能になる。 (第4の実施の形態)図15は、本発明にかかる第4の
実施の形態におけるノズルヘッドの断面図である。
形態のように圧力室に圧力を印加して、その圧力でイン
クを飛翔させるものではなく、PZT1502に高周波
電圧、ここでは例えば、2〜3ボルト、10MHzの交
流電圧を印加し、それにより振動板1501が振動して
圧力波1508が生じ、その圧力波1508が個別液室
1506内のインク中をノズル1505の方向に向かっ
て進行し、その進行する圧力波1508の衝撃によって
インクのメニスカスを隆起させるものである。従って、
本実施の形態の構成を用いれば、上述したような数ボル
ト足らずの電圧を印加するだけでインクのメニスカスを
ノズル1505から突起させることが可能になる。 (第4の実施の形態)図15は、本発明にかかる第4の
実施の形態におけるノズルヘッドの断面図である。
【0036】本実施の形態も上記第3の実施の形態と同
様に圧力波を利用するものである。図16において、厚
さ100μmのSi 部材で形成された振動板1601に
は、ノズル1606に対向する部分に凹面部1605が
形成されており、その凹面部1605が形成されたSi
部材の裏側には、圧電素子であるPZT1602が設け
られている。ここで、凹面部1605の形状は、ノズル
1606近傍が焦点位置となるような形状とすれば効果
的である。また、PZT1602の両表面には電圧印加
用の共通電極1603及び個別電極1604が形成され
ている。本実施の形態も前述の第4の実施の形態と同様
に、PZT1602に高周波電圧を印加して振動板16
01を振動させ、その時発生する圧力波1607により
インクのメニスカスをノズル1606から突起させるも
のである。
様に圧力波を利用するものである。図16において、厚
さ100μmのSi 部材で形成された振動板1601に
は、ノズル1606に対向する部分に凹面部1605が
形成されており、その凹面部1605が形成されたSi
部材の裏側には、圧電素子であるPZT1602が設け
られている。ここで、凹面部1605の形状は、ノズル
1606近傍が焦点位置となるような形状とすれば効果
的である。また、PZT1602の両表面には電圧印加
用の共通電極1603及び個別電極1604が形成され
ている。本実施の形態も前述の第4の実施の形態と同様
に、PZT1602に高周波電圧を印加して振動板16
01を振動させ、その時発生する圧力波1607により
インクのメニスカスをノズル1606から突起させるも
のである。
【0037】本実施の形態において、PZT1602に
高周波電圧として、例えば、1ボルト、10MHzの交
流電圧を印加すると、振動板1601が振動して圧力波
1607が発生するが、振動板1601には凹面部16
05が形成されているので、圧力波1607がその凹面
部1605の作用によりノズル1606近傍に収束し、
圧力波1607によってインクのメニスカスの突起が、
より効果的に行われる。従って、前述の第3の実施の形
態より、更に、小さい電圧によりメニスカスの隆起が可
能となる。
高周波電圧として、例えば、1ボルト、10MHzの交
流電圧を印加すると、振動板1601が振動して圧力波
1607が発生するが、振動板1601には凹面部16
05が形成されているので、圧力波1607がその凹面
部1605の作用によりノズル1606近傍に収束し、
圧力波1607によってインクのメニスカスの突起が、
より効果的に行われる。従って、前述の第3の実施の形
態より、更に、小さい電圧によりメニスカスの隆起が可
能となる。
【0038】なお、上記第3及び第4の実施の形態で
は、PZTに印加する高周波電圧の周波数は10MHz
としたが、低い電圧でインクを飛び出させるだけの圧力
波が発生できれば、これに限定されるものではない。
は、PZTに印加する高周波電圧の周波数は10MHz
としたが、低い電圧でインクを飛び出させるだけの圧力
波が発生できれば、これに限定されるものではない。
【0039】また、上記第3及び第4の実施の形態で
は、圧電素子にPZTを用いたが、これに限らず、第1
の実施の形態で説明したLiNbO3 など、他の圧電材料
を用いてもよい。
は、圧電素子にPZTを用いたが、これに限らず、第1
の実施の形態で説明したLiNbO3 など、他の圧電材料
を用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、インク液体を収容する圧力室と、その圧力室に
連通し、インク液体を吐出する吐出口と、その吐出口端
部近傍に設けられ、吐出口近傍の電界に変化を与え得る
制御電極と、吐出口に対向する位置に配置された対向電
極とを備えているので、インク吐出口の先端部からのイ
ンクのタレを防止でき、ノズルの高密度化が可能であ
り、ノズル間のクロストークを抑制できるという長所を
有する。
発明は、インク液体を収容する圧力室と、その圧力室に
連通し、インク液体を吐出する吐出口と、その吐出口端
部近傍に設けられ、吐出口近傍の電界に変化を与え得る
制御電極と、吐出口に対向する位置に配置された対向電
極とを備えているので、インク吐出口の先端部からのイ
ンクのタレを防止でき、ノズルの高密度化が可能であ
り、ノズル間のクロストークを抑制できるという長所を
有する。
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態のインクジェ
ット記録装置におけるノズルヘッドの断面図である。
ット記録装置におけるノズルヘッドの断面図である。
【図2】同図(a)及び(b)は、従来のノズルにおけ
る電界分布の状態を示す図、同図(c)は、同第1の実
施の形態のノズルにおける電界分布の状態を示す図であ
る。
る電界分布の状態を示す図、同図(c)は、同第1の実
施の形態のノズルにおける電界分布の状態を示す図であ
る。
【図3】同第1の実施の形態におけるインクの状態を説
明する図である。
明する図である。
【図4】同第1の実施の形態におけるインクの状態を説
明する図である。
明する図である。
【図5】同第1の実施の形態におけるインクの状態を説
明する図である。
明する図である。
【図6】同第1の実施の形態におけるノズルをマルチノ
ズル化した例を示す図である。
ズル化した例を示す図である。
【図7】同図(a)、(b)は、同第1の実施の形態に
おけるノズルに、撥水膜を形成した例を示す図である。
おけるノズルに、撥水膜を形成した例を示す図である。
【図8】同第1の実施の形態におけるインクのタレ防止
を実現するための一例を示す図である。
を実現するための一例を示す図である。
【図9】同第1の実施の形態における制御電極への電圧
印加方法の別の例を示す図である。
印加方法の別の例を示す図である。
【図10】同第1の実施の形態における圧電素子及び圧
力室の一部を示す構成図である。
力室の一部を示す構成図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における圧電素子
及び圧力室の製造方法を説明する図である。
及び圧力室の製造方法を説明する図である。
【図12】同第2の実施の形態における圧電素子及び圧
力室の一部を示す断面図である。
力室の一部を示す断面図である。
【図13】同第2の実施の形態による多ノズルヘッドの
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図14】本発明にかかる第3の実施の形態におけるノ
ズルヘッドの断面図である。
ズルヘッドの断面図である。
【図15】本発明にかかる第4の実施の形態におけるノ
ズルヘッドの断面図である。
ズルヘッドの断面図である。
1 圧力室 2 吐出口 3 対向電極 5 圧電素子 6 振動板 13 制御電極 70 撥水膜 903 共通電極 906 個別電極 1001 MgO基板 1101 感光性ガラス 1508 圧力波 1605 凹面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 三浦 眞芳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 栄一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 インク液体を収容する圧力室と、その圧
力室に連通し、前記インク液体を吐出する吐出口と、そ
の吐出口端部近傍に設けられ、前記吐出口近傍の電界に
変化を与え得る制御電極と、前記吐出口に対向する位置
に配置された対向電極とを備え、 前記吐出口と前記対向電極との間に挿入された記録媒体
に前記インク液体を吐出するときは、前記圧力室に圧力
を印加するとともに前記対向電極と前記インク液体との
間に電圧を印加し、前記記録媒体への前記インク液体の
吐出を停止するときは、前記圧力室へ印加する圧力を変
更することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 制御電極に所定の電圧を印加することを
特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 吐出口先端部表面における前記吐出口の
孔と前記制御電極との間には絶縁体が存在することを特
徴とする請求項1、又は2に記載のインクジェット記録
装置。 - 【請求項4】 圧力室へ印加する圧力が高周波駆動させ
た圧電素子による圧力波であることを特徴とする請求項
1、2、又は3に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記圧力波を発生させる振動板は、凹面
を有しており、その焦点は、実質上前記吐出口付近であ
ることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記
録装置。 - 【請求項6】 インク液体を収容する圧力室と、その圧
力室に連通し、前記インク液体を吐出する吐出口と、そ
の吐出口先端部に形成された撥水性層と、前記吐出口に
対向する位置に配置された対向電極とを備え、 前記吐出口と前記対向電極との間に挿入された記録媒体
に前記インク液体を吐出するときは、前記圧力室に圧力
を印加するとともに前記対向電極と前記インク液体との
間に電圧を印加し、前記記録媒体への前記インク液体の
吐出を停止するときは、前記圧力室へ印加する圧力を変
更することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項7】 インク液体を収容する圧力室と、その圧
力室に連通し、前記インク液体を吐出する吐出口と、そ
の吐出口に対向する位置に配置された対向電極とを備
え、 前記吐出口と前記対向電極との間に挿入された記録媒体
に前記インク液体を吐出するときは、前記圧力室に圧力
を印加するとともに前記対向電極と前記インク液体との
間に電圧を印加し、前記記録媒体への前記インク液体の
吐出を停止するときは、前記圧力室へ印加する圧力を変
更するものであって、その圧力の変更の仕方は、前記吐
出口における前記インク液体の先端部の位置を前記圧力
室側へ所定距離後退させ得るように変更することを特徴
とするインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9091240A JPH10278267A (ja) | 1997-02-10 | 1997-04-10 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2628197 | 1997-02-10 | ||
| JP9-26281 | 1997-02-10 | ||
| JP9091240A JPH10278267A (ja) | 1997-02-10 | 1997-04-10 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10278267A true JPH10278267A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=26364044
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9091240A Pending JPH10278267A (ja) | 1997-02-10 | 1997-04-10 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10278267A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008080807A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Samsung Electro Mech Co Ltd | インク噴射装置及びインク噴射方法 |
| WO2008050431A1 (fr) * | 2006-10-26 | 2008-05-02 | Cluster Technology Co., Ltd. | Dispositif d'éjection de gouttelette de liquide |
| JP2010188581A (ja) * | 2009-02-17 | 2010-09-02 | Hamamatsu Nano Technology Inc | 吐出ヘッド |
-
1997
- 1997-04-10 JP JP9091240A patent/JPH10278267A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008080807A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Samsung Electro Mech Co Ltd | インク噴射装置及びインク噴射方法 |
| US7744199B2 (en) | 2006-09-27 | 2010-06-29 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Ink-jetting apparatus and ink-jetting method |
| WO2008050431A1 (fr) * | 2006-10-26 | 2008-05-02 | Cluster Technology Co., Ltd. | Dispositif d'éjection de gouttelette de liquide |
| US7832847B2 (en) | 2006-10-26 | 2010-11-16 | Cluster Technology Co., Ltd. | Droplet discharging apparatus and method of manufacturing the droplet discharging apparatus |
| JP2010188581A (ja) * | 2009-02-17 | 2010-09-02 | Hamamatsu Nano Technology Inc | 吐出ヘッド |
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