JPH10278502A - 自動車用ホイールの製造方法及び自動車用ホイール - Google Patents

自動車用ホイールの製造方法及び自動車用ホイール

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JPH10278502A
JPH10278502A JP9045097A JP9045097A JPH10278502A JP H10278502 A JPH10278502 A JP H10278502A JP 9045097 A JP9045097 A JP 9045097A JP 9045097 A JP9045097 A JP 9045097A JP H10278502 A JPH10278502 A JP H10278502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク部(11)とこれに添接された腐食防止
板(21)の接着部が破損し難くい自動車用ホイールを製造
できるようにすること。 【解決手段】 自動車用ホイールの装着用の締付ボルト
を挿通させるボルト挿通孔(10)(10)を具備し且つマグネ
シウム合金で形成されたディスク部(11)と、このディス
ク部(11)の裏面であって自動車車体のディスク取付面に
対応する部分に弾性を有する接着剤で接着されるアルミ
ニウム合金製の腐食防止板(21)を具備する自動車用ホイ
ールの製造方法であって、前記腐食防止板(21)と前記デ
ィスク部(11)の境界部に未乾燥の接着剤を介在させた状
態でこれら腐食防止板(21)とディスク部(11)を重ね合わ
せる工程と、前記ディスク部(11)と前記腐食防止板(21)
の集合体を、前記ディスク取付面に装着した状態の歪み
形状に保持して前記接着剤を乾燥させる工程とを具備す
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車用ホイー
ル、特にマグネシウム合金製の自動車用ホイール及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の自動車用ホイールを自動車
車体に取付けた状態の要部断面図である。ディスク部(1
1)とその外周のリム部(12)から成るホイール本体(1) は
マグネシウム合金で形成されており、上記ディスク部(1
1)の中心部にはハブ孔(14)が形成されている。又、ディ
スク部(11)の裏面中央には、アルミニウム合金製の腐食
防止板(21)が添設されており、ディスク部(11)のハブ孔
(14)と該腐食防止板(21)の中央孔は同軸状に位置してい
ると共に、該腐食防止板(21)とディスク部(11)は接着剤
で接着されている。腐食防止板(21)を設けるのは、自動
車用ホイールに於けるマグネシウム合金製のディスク部
(11)が自動車車体の鉄製のディスク取付面に直接に接触
しないようにして電食を防止するためである。即ち、水
分を介して接触する異なった二種類の金属の標準電極電
位の差が大きくなるに伴って電食は著しくなるが、マグ
ネシウムの標準電極電位(−2.363)と鉄の標準電
極電位(−0.4402)の電位差はアルミニウムの標
準電極電位(−1.7)と鉄の標準電極電位の電位差に
比べて大きいことから、前者では電食が著しいのに対
し、後者では電食が生じにくいからである。尚、上記の
ものでは、ホイール本体(1) に於ける腐食防止板(21)の
配設部を除く部分は、腐食防止用の塗装が施されてい
る。
【0003】このものでは、ホイール本体(1) に於ける
ボルト挿通孔(10)(10)及びボルト挿通部(23)(23)の重合
部を、自動車車体のディスク取付面(30)から突出する締
付ボルト(41)(41)に外挿し、その後、該ボルト(41)(41)
の先端に締付ナット(44)(44)を螺合すると、ホイール本
体(1) がアルミニウム合金製の腐食防止板(21)を介して
ディスク取付面(30)に取付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記自
動車用ホイールでは、次の問題があった。 ディスク部(11)と腐食防止板(21)の間に介在する接
着剤が破損し易く、該破損部に雨水が侵入してホイール
本体(1) が腐食し易い。 自動車用ホイールをディスク取付面(30)に固定して
いる締付ボルト(41)(41)及び締付ナット(44)(44)が経年
的に緩み易い。
【0005】上記問題点について更に詳述する。図7に
示すように、自動車車体のディスク取付面(30)に装着し
た自動車用ホイールを締付ナット(44)(44)で締付ける
と、ディスク部(11)の構成壁は締付ボルト(41)の近傍が
ディスク取付面(30)側に最も大きく撓み、ディスク部(1
1)の裏面が全体的に歪んだ状態になる。図7は、ディス
ク部(11)の歪みを誇張して表している。この歪みを吸収
する為に同図のものでは、ホイール本体(1) と腐食防止
板(21)とを接着する接着剤(51)として弾力性のある素材
を使用しているが、締付ナット(44)(44)の締付で歪んだ
ディスク部(11)の裏面の湾曲形状に倣って接着剤(51)が
歪んだ状態に放置されると、該接着剤(51)に無理な内部
応力が蓄積された状態に放置される。従って、接着剤(5
1)が経年的に弾力性を失って次第に硬化してくると、上
記内部応力の大きな部位に亀裂が生じ、該部分に雨水が
侵入し易くなる。そして、前記亀裂部に雨水が侵入する
と、該雨水と接触するディスク部(11)の構成壁が腐食す
る。
【0006】一方、上記従来のように、接着剤(51)に於
ける締付ナット(44)の締付部近傍に亀裂が生じてこれが
破損すると、該部分ではディスク部(11)と腐食防止板(2
1)の間の介在物たる接着剤(51)が部分的に欠落した状態
になるから締付ナット(44)ががたついてこれが緩み易く
成るのである。本願発明はかかる点に鑑みてなされたも
ので、腐食防止板(21)とディスク部(11)との接着部を破
損し難くくし、これにより、ディスク部(11)と腐食防止
板(21)の境界部に雨水が侵入するのを防止してホイール
本体(1) の損傷を防ぐと共に、自動車用ホイールを自動
車車体に装着・固定する締付ボルト(41)と締付ナット(4
4)の緩みを抑制し得るようにすることをその課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
採用した請求項1の発明の技術的手段は、『自動車用ホ
イールの装着用の締付ボルト(41)を挿通させるボルト挿
通孔(10)(10)を具備し且つマグネシウム合金で形成され
たディスク部(11)と、このディスク部(11)の裏面であっ
て自動車車体のディスク取付面(30)に対応する部分に弾
性を有する接着剤で接着されるアルミニウム合金製の腐
食防止板(21)を具備する自動車用ホイールの製造方法で
あって、前記腐食防止板(21)と前記ディスク部(11)の境
界部に未乾燥の接着剤を介在させた状態でこれら腐食防
止板(21)とディスク部(11)を重ね合わせる工程と、前記
ディスク部(11)と前記腐食防止板(21)の集合体を、前記
ディスク取付面(30)に装着した状態の歪み形状に保持し
て前記接着剤を乾燥させる工程とを具備する』ことであ
る。
【0008】上記技術的手段によれば、自動車用ホイー
ルを車体に装着した際に生じる歪みと同様の歪みを該デ
ィスク部(11)や腐食防止板(21)に付与した状態で、これ
らの間に介在する接着剤を乾燥固化させる。従って、こ
の自動車用ホイールが自動車車体のディスク取付面(30)
に装着された際の締付ボルト(41)や締付ナット(44)の締
め付け力でディスク(11)等が歪んだときには、逆に上記
接着剤は自由状態(乾燥固化作業時の形状)に復帰す
る。従って、自動車用ホイールを自動車車体のディスク
取付面(30)に取付けた状態では、これらディスク部(11)
と腐食防止板(21)に介在する接着剤の組織内には無理な
内部応力が作用せず、該接着剤の弾性が経年的に低下し
ても破損し難くくなる。
【0009】上記課題を解決する為の請求項2の発明の
技術的手段は、『自動車用ホイールの装着用の締付ボル
ト(41)を挿通させるボルト挿通孔(10)(10)を具備し且つ
マグネシウム合金で形成されたディスク部(11)と、この
ディスク部(11)の裏面であって自動車車体のディスク取
付面(30)に対応する部分に接着剤で接着されるアルミニ
ウム合金製の腐食防止板(21)を具備する自動車用ホイー
ルの製造方法であって、前記腐食防止板(21)と前記ディ
スク部(11)の境界部に弾性を有する未乾燥の接着剤を介
在させた状態でこれら腐食防止板(21)とディスク部(11)
を重ね合わせる工程と、前記ディスク部(11)と前記腐食
防止板(21)の集合体を、前記腐食防止板(21)側から作業
面に当接させた状態にする工程と、前記ディスク部(11)
の前記ボルト挿通孔(10)部分を、前記作業面に押圧した
状態に保って前記接着剤を乾燥させる工程とを具備し、
前記作業面に押圧する力は、前記ディスク(11)を前記デ
ィスク取付面(30)に装着する際に前記締付ボルト(41)に
対する締付ナット(44)の締付力と等しい大きさに設定さ
れている』ことである。
【0010】上記技術的手段によれば、接着剤の乾燥時
には、ディスク部(11)のボルト挿通孔(10)部分を作業面
に押圧するが、該押圧力は、自動車用ホイールを車体側
のディスク取付面(30)に装着する際にこれらを締付ボル
ト(41)と締付ナット(44)で締め付ける締付力に設定され
ている。従って、上記ディスク(11)を作業面に押圧した
際には、自動車用ホイールを車体に装着した際に生じる
歪みと同様の歪みを該ディスク部(11)や腐食防止板(21)
に付与することができる。即ち、ディスク部(11)の構成
壁中、ボルト挿通孔(10)部分の構成壁が腐食防止板(21)
に最も密着し、該ボルト挿通孔(10)から遠ざかるに従っ
て、該ディスク部(11)の構成壁と腐食防止板(21)の密着
度が小さくなるような歪みがこれらディスク部(11)と腐
食防止板(21)に付与される。
【0011】従って、このように歪んだディスク部(11)
と腐食防止板(21)の間に介在している未乾燥の接着剤
は、前記歪んだ形状に一致した形状で乾燥固化する。上
記課題を解決する為の請求項3の発明の技術的手段は、
『自動車用ホイールの装着用の締付ボルト(41)を挿通さ
せるボルト挿通孔(10)(10)を具備し且つマグネシウム合
金で形成されたディスク部(11)と、このディスク部(11)
の裏面であって自動車車体のディスク取付面(30)に対応
する部分に接着剤で接着されるアルミニウム合金製の腐
食防止板(21)を具備する自動車用ホイールであって、前
記接着剤は、前記ディスク部(11)及び前記腐食防止板(2
1)が締付ボルト(41)と締付ナット(44)で前記ディスク取
付面(30)に締め付けられて歪んだ状態で内部応力が最小
となる形状を有する』ことである。
【0012】この請求項3の発明に於いても、自動車用
ホイールを締付ボルト(41)や締付ナット(44)でディスク
取付面(30)に締め付け固定してディスク部(11)や腐食防
止板(21)が歪むと、ディスク部(11)と腐食防止板(21)に
介在する接着剤の組織内には無理な内部応力が作用せ
ず、該接着剤の弾性が経年的に低下しても破損し難くく
なる。
【0013】請求項4の発明のように、請求項3の発明
において、『前記腐食防止板(21)には、前記自動車車体
の前記ディスク取付面から突出するハブ(31)に外嵌し且
つ前記ディスク部(11)に形成されたハブ孔(14)に挿入さ
れるアルミニウム合金製の筒体(25)が連設されている』
ものでは、ハブ(31)の外周がアルミニウム合金製の筒体
(25)で包囲された状態になるから、鉄製のハブ(31)とマ
グネシウム合金製のディスク部(11)の間に雨水が侵入す
ることによる電食が防止できる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
4の発明によれば、ディスク部(11)と腐食防止板(21)の
境界部の接着剤が破損し難いから、長期使用しても、前
記ディスク部(11)と腐食防止板(21)の間に雨水が侵入し
難くなり、自動車用ホイールが長期にわたって損傷し難
くくなる。
【0015】又、接着剤が破損し難いから、該接着剤に
於ける前記破損部が脱落して締付ナット(44)(44)が緩む
不都合が少なくなる。請求項4の発明では、ハブ(31)の
外周がアルミニウム合金製の筒体(25)で包囲されている
から、鉄製のハブ(31)とマグネシウム合金製のディスク
部(11)の間に雨水が侵入することによる電食が防止でき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、上記した発明の実施の形態
を説明する。図1は本願発明の実施の形態に係る自動車
用ホイールの一部切欠の断面図であり、マグネシウム合
金製のホイール本体(1) と、その裏面中央部に接着され
たアルミニウム合金製の腐食防止板(21)とを具備してい
る。
【0017】ホイール本体(1) を構成するディスク部(1
1)の外周にはリム部(12)が周設されていると共に、前記
ディスク部(11)の中央にはハブ孔(14)が穿設されてい
る。ディスク部(11)に於いてハブ孔(14)を包囲する部分
には中央筒(16)が正面側に突出しており、該中央筒(16)
には化粧用のセンタカバー(15)が外嵌していると共に、
該センタカバー(15)は、中央筒(16)の先端外周に刻設さ
れたネジに螺合するセンタキャップ(17)でハブ孔(14)に
対して固定されている。
【0018】ディスク部(11)の正面であって中央筒(16)
を包囲する部分には環状凹部(18)が形成されていると共
に、該環状凹部(18)には4個のボルト挿通孔(10)(10)が
穿設されている。上記ディスク部(11)の裏面には、上記
環状凹部(18)の外径より大きな外径を有する柱状隆起部
(111) が突出しており、該柱状隆起部(111) には腐食防
止板(21)が接着されている。尚、上記ディスク部(11)と
リム部(12)から成るホイール本体(1) は、腐食防止板(2
1)に対向する柱状隆起部(111) の頂面を除いて塗装され
ており、これにより、腐食防止が図られている。
【0019】腐食防止板(21)は、環状平板で形成された
リング主体(20)と、その内周からディスク部(11)のハブ
孔(14)内に突出する筒体(25)と、前記リング主体(20)の
外周からディスク部(11)側に屈曲する環状の起立片(27)
を具備しており、環状の起立片(27)の内径は、ディスク
部(11)裏面の柱状隆起部(111) の外径より若干大きく設
定してある。又、前記腐食防止板(21)の板厚はこの実施
の形態では約0.5mmに設定されている。上記リング
主体(20)には、ディスク部(11)のボルト挿通孔(10)(10)
に合致する位置にボルト挿通部(23)(23)が穿設されてお
り、これらボルト挿通部(23)(23)とボルト挿通孔(10)(1
0)に後述の締付ボルト(41)(41)が挿入されるようになっ
ている。
【0020】上記腐食防止板(21)とディスク部(11)の境
界部はシリコン樹脂又はシリコンゴムを含有する弾力性
のある接着剤(以下、シリコン系の接着剤という。)で
接着されている。次に、上記自動車用ホイールの製造方
法について説明する。図2は、本発明の実施の形態にか
かる自動車用ホイールの組み立て作業の説明である。
【0021】腐食防止板(21)の上面に未乾燥状態にある
シリコン系の接着剤を塗布し、その後、該腐食防止板(2
1)を作業面たる治具(6) の上に載置する。このとき、治
具(6) の上面に突出する4本のボルト(61)(61)に腐食防
止板(21)のボルト挿通部(23)(23)を外挿する。すると、
前記ボルト(61)(61)の先端はボルト挿通部(23)(23)を貫
通して更に上方に突出する。
【0022】次に、接着剤が塗布されている腐食防止板
(21)の上面に、ディスク部(11)の柱状隆起部(111) 部分
を重ね合わせる。即ち、ディスク部(11)と腐食防止板(2
1)の集合対を腐食防止板(21)側から、作業面たる治具
(6) 上面に当接させた状態にするのである。このとき、
上記腐食防止板(21)のボルト挿通部(23)(23)から突出し
ているボルト(61)(61)にディスク部(11)のボルト挿通孔
(10)(10)を外挿させる。その後、図3に示すように、ボ
ルト(61)(61)の先端に締付ナット(62)(62)を螺合して締
め付ける。そして、自動車用ホイールを自動車車体のホ
イール取付面に締め付ける為の締付ボルトの締付力と等
しい力か又はそれ以上の締付力で前記締付ナット(62)(6
2)を締め付ける。即ち、前記ディスク部(11)と前記腐食
防止板(21)の集合体を、前記ディスク取付面(30)に装着
した状態の歪み形状に保持するのである。
【0023】すると、腐食防止板(21)の上面に塗布され
た未乾燥の接着剤は、ディスク部(11)の柱状隆起部(11
1) の外周からはみ出して、該柱状隆起部(111) と腐食
防止板(21)外周の起立片(27)の間隙に接着剤溜り(A) と
なって残存する(図3参照)。従って、接着剤溜り(A)
の形成によって、腐食防止板(21)の外周からこれとディ
スク部(11)の境界部に雨水が侵入するのを確実に防止す
ることができる。
【0024】上記締付ナット(62)(62)の締め付けたとき
には、ボルト挿通孔(10)(10)近傍のディスク部(11)構成
壁と腐食防止板(21)は直接接触し、ボルト挿通孔(10)(1
0)から遠ざかるに従って、ディスク部(11)と腐食防止板
(21)の密着度が低くなり、これら相互間に形成される間
隙がボルト挿通孔(10)(10)から遠ざかるに従って次第に
大きくなる。図4は、ディスク部(11)と腐食防止板(21)
の相互の間隙の場所的変化を誇張して示している。同図
に示すように、ディスク部(11)と腐食防止板(21)の間隙
はディスク部(11)のボルト挿通孔(10)から遠ざかるに従
って次第に大きくなっており、従って、接着剤(51)の厚
みもディスク部(11)のボルト挿通孔(10)から遠ざかるに
従って厚くなっている。テスト結果によると、接着剤(5
1)の厚みはボルト挿通孔(10)の近傍では「0」であり、
隣接するボルト挿通孔(10)(10)の中間部に対応する腐食
防止板(21)の外周部では約0.1mm程度であった。
【0025】そして、上記締め付け状態で放置すること
によって、接着剤(51)を自然に乾燥固化させると、腐食
防止板(21)とディスク部(11)が弾力性を有する接着剤(5
1)を介して結合された状態になる。その後、締付ナット
(62)(62)を除去し、裏面に腐食防止板(21)が貼着された
自動車用ホイールを治具(6) から取り外し、更に、セン
タカバー(15)やセンタキャップ(17)を取付けると、図1
の如き自動車用ホイールが完成する。
【0026】このものでは、腐食防止板(21)の外周には
ディスク部(11)側に屈曲する起立片(27)が形成されてい
るから、腐食防止板(21)の板厚が薄い場合でも、取扱者
の手が腐食防止板(21)の外周に触れて怪我する心配が少
なくなる。又、ディスク部(11)側に屈曲する起立片(27)
が形成されていることから、該腐食防止板(21)の外周縁
に障害物が引っ掛かってこれが剥離する心配が少なくな
る。
【0027】次に、上記自動車用ホイールの取付け作業
について説明する。まず、図1の状態から、センタキャ
ップ(17)とセンタカバー(15)を取り外す。次に、腐食防
止板(21)の筒体(25)内にハブ(31)を挿入すると共に、自
動車車体のディスク取付面(30)から突出する4本の締付
ボルト(41)(41)に、ディスク部(11)と腐食防止板(21)の
ボルト挿通孔(10)及びボルト挿通部(23)部分を外挿し、
該締付ボルト(41)(41)の先端に締付ナット(44)(44)を螺
合して締め付ける。すると、締付ナット(44)(44)の締付
けによってディスク部(11)や腐食防止板(21)が若干歪む
が、該歪んだ際のディスク部(11)や腐食防止板(21)の形
状は、これらの接着作業時に治具(6) のボルト(61)(61)
及び締付ナット(62)(62)を締め付けた際に於けるこれら
ディスク部(11)等の歪み形状と一致している。従って、
自動車車体のディスク取付面(30)に装着した後には、腐
食防止板(21)とディスク部(11)の間に位置する接着剤(5
1)の組織内の内部応力が最小になって該組織内には無理
な応力が作用せず、該接着剤(51)が破損し難くなる。
尚、ホイール本体(1) をディスク取付面(30)に装着した
後、センタカバー(15)を中央筒(16)部分に外嵌すると共
に該中央筒(16)にセンタキャップ(17)を螺合すると、図
5のように自動車車体のディスク取付面(30)に自動車用
ホイールが装着された状態になる。
【0028】上記実施の形態では、治具(6) に取付けた
ディスク部(11)を締付ナット(62)(62)で締付けることに
よって自動車に取付けた場合と同様の形状に該ディスク
部(11)等を歪ませたが、治具(6) に装着した状態にある
ディスク部(11)の上面を、ボルト(61)(61)部分において
油圧シリンダで押圧し、この押圧状態で接着剤(51)を乾
燥固化させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の自動車用ホイールの部分断面図
【図2】図1に現れる自動車用ホイールの組み立て作業
の説明図
【図3】図1に現れる自動車用ホイールの組み立て作業
の説明図
【図4】図3に於けるボルト挿通孔(10)部分の部分拡大
【図5】図1の自動車用ホイールを自動車のディスク取
付け面に取付けた状態の部分断面図
【図6】従来例の説明図
【図7】従来例の説明図
【符号の説明】
(10)・・・ボルト挿通孔 (11)・・・ディスク部 (21)・・・腐食防止板 (30)・・・ディスク取付面 (41)・・・締付ボルト (44)・・・締付ナット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用ホイールの装着用の締付ボルト
    (41)を挿通させるボルト挿通孔(10)(10)を具備し且つマ
    グネシウム合金で形成されたディスク部(11)と、このデ
    ィスク部(11)の裏面であって自動車車体のディスク取付
    面(30)に対応する部分に弾性を有する接着剤で接着され
    るアルミニウム合金製の腐食防止板(21)を具備する自動
    車用ホイールの製造方法であって、 前記腐食防止板(21)と前記ディスク部(11)の境界部に未
    乾燥の接着剤を介在させた状態でこれら腐食防止板(21)
    とディスク部(11)を重ね合わせる工程と、 前記ディスク部(11)と前記腐食防止板(21)の集合体を、
    前記ディスク取付面(30)に装着した状態の歪み形状に保
    持して前記接着剤を乾燥させる工程とを具備する自動車
    用ホイールの製造方法。
  2. 【請求項2】 自動車用ホイールの装着用の締付ボルト
    (41)を挿通させるボルト挿通孔(10)(10)を具備し且つマ
    グネシウム合金で形成されたディスク部(11)と、このデ
    ィスク部(11)の裏面であって自動車車体のディスク取付
    面(30)に対応する部分に弾性を有する接着剤で接着され
    るアルミニウム合金製の腐食防止板(21)を具備する自動
    車用ホイールの製造方法であって、 前記腐食防止板(21)と前記ディスク部(11)の境界部に未
    乾燥の接着剤を介在させた状態でこれら腐食防止板(21)
    とディスク部(11)を重ね合わせる工程と、 前記ディスク部(11)と前記腐食防止板(21)の集合体を、
    前記腐食防止板(21)側から作業面に当接させた状態にす
    る工程と、 前記ディスク部(11)の前記ボルト挿通孔(10)部分を、前
    記作業面に押圧した状態に保って前記接着剤を乾燥させ
    る工程とを具備し、 前記作業面に押圧する力は、前記ディスク(11)を前記デ
    ィスク取付面(30)に装着する際に前記締付ボルト(41)に
    対する締付ナット(44)の締付力と等しい大きさに設定さ
    れている自動車用ホイールの製造方法。
  3. 【請求項3】 自動車用ホイールの装着用の締付ボルト
    (41)を挿通させるボルト挿通孔(10)(10)を具備し且つマ
    グネシウム合金で形成されたディスク部(11)と、このデ
    ィスク部(11)の裏面であって自動車車体のディスク取付
    面(30)に対応する部分に弾性を有する接着剤で接着され
    たアルミニウム合金製の腐食防止板(21)を具備する自動
    車用ホイールであって、 前記接着剤は、前記ディスク部(11)及び前記腐食防止板
    (21)が締付ボルト(41)と締付ナット(44)で前記ディスク
    取付面(30)に締め付けられて歪んだ状態での形状に於い
    て内部応力が最小となる固化形状を有する自動車用ホイ
    ール。
  4. 【請求項4】 前記腐食防止板(21)には、前記自動車車
    体の前記ディスク取付面から突出するハブ(31)に外嵌し
    且つ前記ディスク部(11)に形成されたハブ孔(14)に挿入
    されるアルミニウム合金製の筒体(25)が連設されている
    請求項3の自動車用ホイール。
  5. 【請求項5】 腐食防止板(21)の外周に、ディスク部(1
    1)側に屈曲する起立片(27)が周設されている請求項3又
    は請求項4の自動車用ホイール。
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