JPH10279478A - シスプラチンカプセル剤 - Google Patents

シスプラチンカプセル剤

Info

Publication number
JPH10279478A
JPH10279478A JP9962697A JP9962697A JPH10279478A JP H10279478 A JPH10279478 A JP H10279478A JP 9962697 A JP9962697 A JP 9962697A JP 9962697 A JP9962697 A JP 9962697A JP H10279478 A JPH10279478 A JP H10279478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cisplatin
capsule
chloride
mixed solvent
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9962697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4082627B2 (ja
Inventor
Minoru Aoki
稔 青木
Mineaki Okada
峯明 岡田
Hisao Yokumoto
久雄 浴本
Yukio Aoda
幸雄 粟生田
Hideko Kawai
英子 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Priority to JP09962697A priority Critical patent/JP4082627B2/ja
Publication of JPH10279478A publication Critical patent/JPH10279478A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4082627B2 publication Critical patent/JP4082627B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】生体内への吸収が高く、副作用が少なく、且つ
製造時都及び使用時のケミトカルハザードによる汚染の
心配のないシスプラチンカプセル剤が望まれている。 【解決手段】混合溶媒中に5〜6mg/ml濃度のシス
プラチン及び0.5mg/ml濃度以上の無機塩化物を
含む、平均分子量が約200〜約1500を有すポリエ
チレングリコール93〜99.5W/W%及び水0.5
〜7W/W%よりなる混合溶媒を内容液とするシスプラ
チンカプセル剤を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシスプラチンカプセル剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、臨床で用いられているシスプラチ
ンの製剤は水溶液注射剤及び凍結乾燥製剤がある。ま
た、経口又は直腸投与の試みもなされており、例えばマ
ウスにおける経口投与は長谷川ら(癌と化学療法、
621〜630、1980)、ウサギにおける直腸投与
は平田ら(病院薬学、16、No5、269〜276、
1990)により報告されている。前者の文献での製剤
形態については具体的な開示がなく、また後者の文献で
はポリエチレングリコール400を溶媒とし、ポリエチ
レングリコール1500及び4000を基剤として加
え、溶融法で作成した坐剤が開示されている。また、シ
スブラチンを落花生油中に懸濁液として胃管を介してマ
ウスに経口投与したが、吸収率が15%(尿中)と低い
値であったことが報告されている(特開昭60−109
521)。又、注射用溶液としてはポリエチレングリコ
ール約30〜約95%、水を約5〜約70%よりなる溶
媒に約2.5〜25mg/ml濃度のシスプラチン及び
シスプラチンの量の少なくとも1当量の塩化物イオン源
を含む溶液が開示されている(特公昭63─6000
8)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シスプラチンは優れた
坑悪性腫瘍剤として、世界中で広く使用されているが、
副作用も強く、注射剤として実用化されているのみであ
る。経口剤としての要望もあるが、シスプラチン自体が
発癌性を有し、取扱いが難しいことなどからまだ実用的
な経口剤の開発はなされていない。即ち、原薬粉末を経
口的に投与する方法では粉末の飛散によるケミカルハザ
ードや薬剤を扱う人が直接粉末に接触する危険があり実
用的ではない。
【0004】又、上記平田らの報告によると、ポリエチ
レングリコールを溶媒や基剤として用いた坐剤は、生体
内への吸収性(バイオアベイラビィリティ)が低く、静
脈内投与に比べてAUC(血中濃度下面積)で24.5
%と低い値であった。そのため、ケミカルハザードや薬
剤への直接接触の危険がなく、吸収性もよく、かつ副作
用の少ない実用的な経口製剤の開発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは種
々検討した結果、シスプラチンを濃厚に溶解し経口吸収
性もよいポリエチレングリコール類、10W/W%以下
の水及び無機塩化物からなる組成物が吸収性において優
れており、この組成物を内容液とするカプセル剤は、上
記目的を達成する経口剤となることが判った。水分はシ
スプラチンの溶解度を高めるために組成物中に含まれる
ことが好ましく、一方では軟カプセル及び硬カプセルは
内容液中の水分により保存中に軟化や変形、液洩れを生
じ易いので水分含量は極力低いレベルに制限するのが好
ましい。具体的には水分含量は10%W/W以下であれ
ばよく、約0、5%W/W以上がよく7%W/W以下程
度が望ましい。本発明によるカプセル剤は製造時及び使
用時においてもケミカルハザードの心配がなく、経口又
は直腸投与を目的とした製剤となり得る。又、高いバイ
オアベラビィリティも期待されるものである。
【0006】すなわち、本発明はシスプラチン、ポリエ
チレングリコール類及び無機塩化物を必須成分とする組
成物を内容物とするシスプラチンカプセル剤、より好ま
しくはシスプラチン、ポリエチレングリコール類、無機
塩化物及び混合溶媒に対して10%W/W以下の水分を
必須成分とする組成物を内容物とするシスプラチンカプ
セル剤、更に好ましくは平均分子量約200〜約150
0を有すポリエチレングリコール類93〜99.5W/
W%及び水0.5〜7W/W%よりなる混合溶媒中に5
〜65mg/ml濃度のシスプラチン及び0.5mg/
ml濃度以上の無機塩化物を含むシスプラチンカプセル
剤に関する。
【0007】また、シスプラチン、ポリエチレングリコ
ール類、無機塩化物及び混合溶媒に対して10W/W%
以下の水分を必須成分とするシスプラチンカプセル剤組
成物に関する。本発明においてのシスプラチンは通常の
製造で得られた粉末でよく、例えば特開昭55─144
422に記載された方法により得られる。又、本発明で
の無機塩化物とは塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化
マグネシウム、塩化カルシウム、塩酸等を示す。本願発
明では特に塩化カルシウムを用いる場合はシスプラチン
を高濃度に溶解できることで好ましい。これらは2種以
上併用してもよく、特に塩酸は製剤の安定性向上のため
に溶媒のpHを1.5〜5好ましくはpH2.5〜4.
5とするために添加してもよい。
【0008】本発明において、ポリエチレングリコール
類とはポリエチレングリコール及びメトキシポリエチレ
ングリコールなどを示す。更に、本発明で平均分子量約
200〜約1500を有すポリエチレングリコール類と
は具体的には、日本薬局方及び日本薬局方外医薬品成分
規格に記載されたポリエチレングリコール(マクロゴー
ル)200、300、400、600、100、150
0、1540、を示し、これらは基本的には1種を用い
るが、場合によっては2種以上用いてもさしつかえな
い。実用的には平均分子量300、400、600、1
000、1540のポリエチレングリコールが好まし
く、更には室温で溶液状の平均分子量300、400、
600のものが好ましい。
【000 】次に本発明のシスプラチンカプセル剤中の
混合溶媒の成分割合について述べる。まず、ポリエチレ
ングリコール及び水の混合溶媒については、本願ではシ
スプラチンを多量にかつ安定に溶存させる量比であるこ
と、軟カプセル及び硬カプセルが水分により軟化、変形
しない適切な水分量であることが必要である。この目的
を満たす本願での混合溶媒における水の割合は上限が約
10W/W%以下好ましくは約7W/W%以下(以下W
/W%は単に%と略す)、より好ましくは5%未満、更
に好ましくは4%以下が望ましい。一方、下限は特に限
定はないが通常は約0.5%以上、より好ましくは約1
%以上が望ましい。ポリエチレングリコールの割合につ
いては混合溶媒に対して上限は100%まででもよい
が、通常は約99・5%以下、より好ましくは約99%
以下が望ましく、一方、下限は通常約90%以上、好ま
しくは約93%以上、より好ましくは約95%以上、カ
プセル剤皮への影響がより少ないという点では約96%
以上が好ましい。
【0010】すなわち、本願カプセル剤の混合溶媒にお
けるポリエチレングリコールと水の割合比(W/W%)
は、好ましくはポリエチレングリコール約93〜約9
9.5%程度及び水が約0.5〜約7%程度、より好ま
しくはポリエチレングリコール約95〜約99.5%及
び水が約0.5〜約5%、更に好ましくはポリエチレン
グリコール約96〜約99.5%及び水が約0.5〜約
4%が更に好ましい。本願の水分7%以下の混合溶媒を
用いたカプセル剤は、例えば40°Cの過酷な保存条件
下においても軟化、変形及び液洩れは認められず、保存
安定性に優れている。
【0011】一方、本願におけるシスプラチンカプセル
剤は、シスプラチンがカプセル1個当たり1mg以上、
好ましくは5mg以上含まれることが望ましく、又、カ
プセルの容量から算出すると(臨床適用には小型カプセ
ルが望ましい)混合溶媒中には約5mg/ml〜約65
mg/ml程度、より好ましくは約10mg/ml〜約
65mg/mlのシスプラチンが含有されることが望ま
しい。
【0012】混合溶媒中の無機塩化物の量は、下限は約
0.5mg/ml以上、好ましくは約1mg/ml以
上、より好ましくは約3mg/ml以上が好ましく、上
限は本願カプセル剤の場合、無機塩化物が溶媒中に懸濁
していても可能であるが、望ましくは溶解していた方が
よく、好ましくは約150mg/ml以下、更に好まし
くは約120mg/ml以下である。即ち、本願での無
機塩化物の含量は約0.5mg/ml以上、好ましくは
約1mg/ml〜約150mg/ml、更に好ましくは
約3mg/ml〜約120mg/ml程度である。無機
塩化物は2種以上併用しても何ら差し障りがない。又、
塩酸を併用する場合は、特にシスプラチンの安定性の向
上を目的とするもので、溶媒のpHを1.5〜5程度、
好ましくは2.5〜4.5程度にするように塩酸量を調
整すればよい。
【0013】次に、本願カプセル剤の好ましい溶液組成
物の処方割合を以下にしめす。
【0014】更に、本願カプセル剤で好ましい処方の成
分及び割合は次の通りである。混合溶媒中に10〜65
mg/ml濃度のシスプラチン及び3〜120mg/m
l濃度の塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシ
ウム、塩化カルシウム、塩酸の1種以上を含む、平均分
子量約300〜約600を有すポリエチレングリコール
96〜99.5%及び水0.5〜4%よりなる混合溶媒
を内容液として、カプセルに充填したシスプラチン硬カ
プセル剤。本願では、特に塩化カルシウムを3〜120
mg/mlの濃度で用いた場合にはシスプラチンを高濃
度に、たとえば25〜65mg/ml、好ましくは30
〜65mg/ml含むことが可能となった。
【0015】更に、本願においてカプセルへ充てんする
為の溶液は、原料溶液として重要であり、特に次の組成
よりなる混合溶媒はシスプラチンを高濃度に溶解するこ
とができる。即ち、本願第2の発明は、シスプラチン、
ポリエチレングリコール類、無機塩化物及び10%以下
の水分を必須成分とする組成物に関する。好ましくは平
均分子量約200〜約1500を有すポリエチレングリ
コール93〜99.5%及び水0.5〜7%よりなる混
合溶媒中に、5〜65mg/ml濃度のシスプラチン及
び0.5mg/ml以上の無機塩化物を含む組成物に関
する。更に好ましくは、平均分子量約300〜約600
を有すポリエチレングリコール95〜99.5%及び水
0.5〜5%よりなる混合溶媒中に、5〜65mg/m
l濃度のシスプラチン及び0.5mg/ml以上の無機
塩化物を含む組成物に関する。
【0016】本発明のシスプラチンカプセル剤は次の方
法で製造する。即ち平均分子量が200、300、40
0、600のポリエチレングリコールを用いる場合は室
温下で、又、1000、1500、1540のポリエチ
レングリコールを用いる場合は液体状態となす為に約4
2°C以上に加熱しつつ、塩化ナトリウム、塩化カルシ
ウム等の無機塩化物を固体状態あるいは、無機塩化物を
含む水溶液として加えた後、シスプラチンカプセル原薬
を加え均一になるまで攪拌し溶解する。次いで調製され
た混合組成溶液の一定量を充填機にてハード又はソフト
カプセルに充填する。ハードカプセルは充填後、ゼラチ
ンを主成分とした溶液を用いて、カプセル頭部と胴部の
接合部をバンド状にシールを施す。なお、たとえば塩化
カルシウム等を用いる場合は、その水和物を用いて本願
組成物を製造するのが好ましい。
【0017】次に実験例及び実施例を挙げて本発明を具
体的に説明する。
【0018】実験例: 本発明のカプセル剤からのシス
プラチンの経口吸収性. 実験方法 : 実施例1の硬カプセル剤(シスプラチ
ンを5mg含有) 1個及び比較例としてシスプラチン粉末
5mgの各々をビーグル犬に経口投与し、更に比較例とし
てシスプラチン0.1%水溶液5mlを静脈内投与(I
V)し、得られたシスプラチンの血中濃度の値( 非蛋白
結合型シスプラチン及び結合型・非結合型シスプラチン
の総量) から薬物動力学的パラメーターを計算し、各投
与系を比較した。 実験結果:各投与系の血中濃度下面積値(AUC :μ
ghr/ml)、最高血中濃度値(Cmax:μg/m
l)及び最高血中濃度(Tmax:分)を表1及び表2
に示す。発明実施例1の硬カプセル剤はイヌへの経口投
与により粉末の経口投与に比べて、バイオアベイラビリ
テビィーが高く吸収速度も速い事が明らかであり、シス
プラチンの経口投与製剤として有用である。また、表3
に示すように本発明のカプセル剤は注射剤(静脈内投
与)に比べて嘔吐も少なく、副作用の低減からも有用で
ある。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】 経口及び静脈内投与における嘔吐の比較 ──────────────────────────────────── 投与経路 嘔吐潜伏時間 嘔吐回数 嘔吐の詳細 ──────────────────────────────────── 静脈内(比較) 3時間 5回 3時間後2回 4時間後1回 5時間後1回 ──────────────────────────────────── 経口(実施例1) 4時間 2回 4時間後1回 5時間後1回 ──────────────────────────────────── 潜伏時間;初回嘔吐までの時間
【0021】次に実施例をあげて本発明の製剤及びその
製造方法を具体的に説明する。
【0022】実施例1.ポリエチレングリコール(以
下、PEGと略す)400を285g、25%塩化ナト
リウム水溶液(0.1Nの塩酸でpHを3.5に調整し
たもの)10gを加えた混合溶媒を調製する。この混合
溶媒にシスプラチン原薬5gを加え攪拌し均一に溶解さ
せ、PEG及び水の混合比が97.4%対2.6%、塩
化ナトリウム濃度9.6mg/ml、比重1.15の溶
液を得た。この溶液を日本薬局方カプセルのサイズ3号
(以下、単に3号硬カプセルと略す)に1個あたり0.
26ml(比重1.15として300mg相当量) を充
填し、シスプラチン5mgを含有するカプセル剤を得
た。更に、ゼラチン溶液を用いて、カプセル頭部と胴部
の接合部をバンド状にシールを施した後、PTP包装し
製品とする。
【0023】実施例2.PEG300を387g、25
%塩化ナトリウム水溶液(0.1Nの塩酸でpHを4.
0に調整したもの)8gを加えた混合溶媒を調製する。
この混合溶媒にシスプラチン原薬5gを加え攪拌し均一
に溶解させ、PEG及び水の混合比が98.5%対1.
5%、塩化ナトリウム濃度5.7mg/ml、比重1.
14の溶液を得た。この溶液を2号硬カプセルに1個あ
たり0.35ml(比重1.14として400mg相当
量) を充填し、シスプラチン5mgを含有するカプセル
剤を得た。更に、シールを施した後、PTP包装し製品
とする。
【0024】実施例3.PEG400を232g、塩化
カルシウム・2水塩12gを加え、攪拌溶解した混合溶
媒にシスプラチン原薬6.3gを加え攪拌し均一に溶解
させ、PEG及び水の混合比が98.5%対1.2%
(塩化カルシウム・2水塩の水分)、塩化カルシウム濃
度5.7mg/ml、比重1.15の溶液を得た。この
溶液を2号硬カプセルに1個あたり0.35ml(比重
1.15として400mg相当量)を充填し、シスプラ
チン10mgを含有するカプセル剤を得た。更に、シー
ルを施した後、PTP包装し製品とする。
【0025】実施例4.実施例3の溶液を4号硬カプセ
ルに1個あたり0.17ml(比重1.15として20
0mg相当量) を充填し、シスプラチン5mgを含有す
るカプセル剤を得た。更に、シールを施した後、PTP
包装し製品とする。
【0026】実施例5.PEG600を375g、35
%塩化マグネシウム水溶液(0.1Nの塩酸でpHを
4.0に調整したもの)20gを加えた混合溶媒を調製
する。この混合溶媒にシスプラチン原薬5gを加え攪拌
し均一に溶解させ、PEG及び水の混合比が96.6%
対3.4%、塩化マグネシウム濃度20mg/ml、比
重1.14の溶液を得た。この溶液を2号硬カプセルに
1個あたり0.35ml(比重1.14として400m
g相当量) を充填し、シスプラチン5mgを含有するカ
プセル剤を得た。更に、シールを施した後、PTP包装
し製品とする。
【0027】実施例6.PEG400を265g、塩化
カルシウム・2水塩20g、20%塩化ナトリウム水溶
液(0.1Nの塩酸でpHを3.5に調整したもの)5
gを加えた混合溶媒を調製する。この混合溶媒にシスプ
ラチン原薬10gを加え攪拌し均一に溶解させ、PEG
及び水の混合比が96.7%対3.3%、塩化カルシウ
ム及び塩化ナトリウムの合計濃度が53.3mg/m
l、比重1.15の溶液を得た。この溶液を3号硬カプ
セルに1個あたり0.26ml(比重1.15として3
00mg相当量) を充填し、シスプラチン10mgを含
有するカプセル剤を得た。更に、シールを施した後、P
TP包装し製品とする。
【0028】実施例7.実施例6の溶液を4号硬カプセ
ルに1個あたり0.13ml(比重1.15として15
0mg相当量) を充填し、シスプラチン5mgを含有す
るカプセル剤を得た。更に、シールを施した後、PTP
包装し製品とする。
【0029】実施例8.マクロゴール1500の384
gを45°Cで加温溶融しつつ、これに20%塩化ナト
リウム溶液18gを加えて混合溶媒を調製する。次にこ
の混合溶媒を加温した状態下でシスプラチン原薬5グラ
ムを加えて溶解させ、PEG及び水の混合比が96.7
%対3.3%、塩化ナトリウムの濃度が8mg/ml、
比重1.14の溶液を得た。この溶液を2号硬カプセル
に1個あたり0.35ml(比重1.14として400
mg相当量) を充填し、シスプラチン5mgを含有する
カプセル剤を得た。更に、シールを施した後、PTP包
装し製品とする。
【0030】実施例9.PEG400を280g、25
%塩化カリウム水溶液(0.1Nの塩酸でpHを4.5
に調整したもの)15gを加えた混合溶媒を調製する。
この混合溶媒にシスプラチン原薬5gを加え攪拌し均一
に溶解させ、PEG及び水の混合比が96.1%対3.
9%、塩化カリウム濃度14.3mg/ml、比重1.
15の溶液を得た。この溶液を3号硬カプセルに1個あ
たり0.26ml(比重1.15として300mg相当
量) を充填し、シスプラチン5mgを含有するカプセル
剤を得た。更に、ゼラチン溶液を用いて、カプセル頭部
と胴部の接合部をバンド状にシールを施した後、PTP
包装し製品とする。
【0031】実施例10.PEG400を176g、塩
化カルシウム・2水塩24gを加え、攪拌溶解した混合
溶媒にシスプラチン原薬10gを加え攪拌し均一に溶解
させ、PEG及び水の混合比が96.8%対3.2%
(塩化カルシウム・2水塩の水分)、塩化カルシウム濃
度105.1mg/ml、比重1.17の溶液を得た。
この溶液を4号硬カプセルに1個あたり0.18ml
(比重1.17として210mg相当量) を充填し、シ
スプラチン10mgを含有するカプセル剤を得た。更
に、シールを施した後、PTP包装し製品とする。
【0032】実施例11.実施例9の溶液を2号硬カプ
セルに1個あたり0.36ml(比重1.17として4
20mg相当量) を充填し、シスプラチン20mgを含
有するカプセル剤を得た。更に、シールを施した後、P
TP包装し製品とする。
【0033】実施例12.PEG400を295.5
g、微粉末にした塩化ナトリウム1.5g、25%塩化
ナトリウム水溶液(0.1Nの塩酸でpHを3.0に調
整したもの)3gを加えた混合溶媒を調製する。この混
合溶媒にシスプラチン原薬5gを加え攪拌し均一に溶解
させ、PEG及び水の混合比が99.2%対0.8%、
塩化ナトリウムの濃度が8.5mg/ml、比重1.1
3の溶液を得た。この溶液を3号硬カプセルに1個あた
り0.27ml(比重1.13として305mg相当
量) を充填し、シスプラチン5mgを含有するカプセル
剤を得た。更に、シールを施した後、PTP包装し製品
とする。
【0034】実施例13.PEG400を393g、微
粉末にした塩化ナトリウム2gを加えた混合溶媒にシス
プラチン原薬5gを加え攪拌し均一に溶解させ、塩化ナ
トリウムの濃度が5mg/ml、比重1.13の溶液を
得た。この溶液を2号硬カプセルに1個あたり0.35
ml(比重1.13として400mg相当量) を充填
し、シスプラチン5mgを含有するカプセル剤を得た。
更に、シールを施した後、PTP包装し製品とする。
尚、実施例1〜13で得られたシスプラチンカプセル剤
は、製造より室温保存6カ月後において、シスプラチン
の結晶析出や溶状に変化は認められなかった。又高速液
体クロマトグラフイー法での含量測定でも、含量は95
%以上を保持しており保存安定性にも優れたものであ
る。
【0035】
【発明の効果】本願発明によるシスプラチンカプセル剤
は高濃度溶解型であり小型で服用し易く、生体内への吸
収(バイオアベラビィリティ)も良好であり、また嘔吐
等の副作用も少なく、且つ製造時及び使用時のケミカル
ハザード等の汚染による心配もないものである。また、
保存安定性にも優れたものである。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シスプラチン、ポリエチレングリコール
    類及び無機塩化物を必須成分とする組成物を内容物とす
    る、シスプラチンカプセル剤
  2. 【請求項2】 シスプラチン、ポリエチレングリコール
    類及び無機塩化物の組成に対して、10W/W%以下の
    水分を必須成分とする組成物を内容物とする、シスプラ
    チンカプセル剤
  3. 【請求項3】 平均分子量が約200〜約1500を有
    すポリエチレングリコール類93〜99.5W/W%及
    び水分0.5〜7W/W%よりなる混合溶媒中に10〜
    65mg/ml濃度のシスプラチン及び0.5mg/m
    l濃度以上の無機塩化物を含むシスプラチンカプセル剤
  4. 【請求項4】 経口投与用である請求項1又は2いずれ
    かに記載された、シスプラチンカプセル剤
  5. 【請求項5】 硬カプセル剤である請求項1又は2いず
    れかに記載された、シスプラチンカプセル剤
  6. 【請求項6】 無機塩化物が、塩化ナトリウム、塩化カ
    リウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩酸の1
    種以上を含むことよりなる請求項1又は2いずれかに記
    載された、シスプラチンカプセル剤
  7. 【請求項7】 混合溶媒が、平均分子量が約200〜約
    1500を有すポリエチレングリコール類96〜99.
    5W/W%及び水分0.5〜4W/W%の割合比であ
    る、請求項2に記載されたシスプラチンカプセル剤
  8. 【請求項8】 混合溶媒中における無機塩化物が1mg
    /ml〜150mg/ml含まれる、請求項1又は2い
    ずれかに記載のシスプラチンカプセル剤
  9. 【請求項9】 混合溶媒中に、10〜65mg/ml濃
    度のシスプラチン及び1〜150mg/mlの塩化ナト
    リウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシ
    ウム、塩酸の1種以上を含む、平均分子量が約300〜
    600を有すポリエチレングリコール96〜99.5W
    /W%及び水分0.5〜4W/W%よりなる混合溶媒を
    内容液とするシスプラチン硬カプセル剤
  10. 【請求項10】 混合溶媒中に、25〜65mg/ml
    濃度のシスプラチン及び3〜120mg/mlの塩化カ
    ルシウムを含む、請求項9記載のシスプラチン硬カプセ
    ル剤。
  11. 【請求項11】シスプラチン、ポリエチレングリコール
    類、無機塩化物及び10W/W%未満の水分を必須成分
    とする経口投与用シスプラチン組成物。
JP09962697A 1997-04-03 1997-04-03 シスプラチンカプセル剤 Expired - Fee Related JP4082627B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09962697A JP4082627B2 (ja) 1997-04-03 1997-04-03 シスプラチンカプセル剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09962697A JP4082627B2 (ja) 1997-04-03 1997-04-03 シスプラチンカプセル剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10279478A true JPH10279478A (ja) 1998-10-20
JP4082627B2 JP4082627B2 (ja) 2008-04-30

Family

ID=14252305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09962697A Expired - Fee Related JP4082627B2 (ja) 1997-04-03 1997-04-03 シスプラチンカプセル剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4082627B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005000279A1 (ja) * 2003-06-27 2005-01-06 Wakunaga Pharmaceutical Co., Ltd. 硬カプセル剤
JP2014118391A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Fancl Corp 水難溶解性成分含有製剤

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005000279A1 (ja) * 2003-06-27 2005-01-06 Wakunaga Pharmaceutical Co., Ltd. 硬カプセル剤
JPWO2005000279A1 (ja) * 2003-06-27 2006-08-03 湧永製薬株式会社 硬カプセル剤
JP4654128B2 (ja) * 2003-06-27 2011-03-16 湧永製薬株式会社 硬カプセル剤
JP2014118391A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Fancl Corp 水難溶解性成分含有製剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP4082627B2 (ja) 2008-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5505961A (en) Gelatin capsules containing a highly concentrated acetaminophen solution
TWI234461B (en) Pharmaceutical dosage form of amorphous nelfinavir mesylate
CA2181241C (en) Process for solubilizing difficultly soluble pharmaceutical actives
JP4990474B2 (ja) 軟ゼラチン配合物とともに使用される薬学的組成物の調製方法
JPH01502185A (ja) 医薬品のカプセル化の簡易化
WO1995019792A1 (en) Process for reducing the precipitation of difficultly soluble pharmaceutical actives
AP1084A (en) Swalow tablet comprising paracetamol.
WO1995023595A1 (en) Concentrated acetaminophen solution compositions
WO2009066146A2 (en) Stable solutions of sparingly soluble actives
EP0359184B1 (en) Etoposide solutions
KR890000182B1 (ko) 액상 윤활제-함유 약제학적 조성물 및 약제학적 제형의 용해도 개선방법
EP1684732A2 (en) Ibuprofen-containing soft gelatin capsules
WO2003013481A1 (en) The process of manufacturing pharmaceutical composition with increased content of poorly soluble pharmaceutical ingredients
EP1453489B1 (en) Acetaminophen compositions
JP4082627B2 (ja) シスプラチンカプセル剤
JPS63406B2 (ja)
KR20250129103A (ko) 자가유화 약학적 조성물, 그 제조 방법 및 그 용도
JP4475405B2 (ja) 医薬組成物
JP2008189626A (ja) 経口用グリチルリチン可溶化製剤及びその製造方法
JPH03255037A (ja) グリチルリチン製剤
JPH10226650A (ja) グリチルリチン経口投与製剤
US20170028013A1 (en) Combination formulation of laquinimod and glatiramer acetate with amino acids
JPH01258619A (ja) 腸内拡散の速い新規ピコスルファートナトリウム製剤
JPS631923B2 (ja)
KR100201907B1 (ko) 비페닐디메틸디카르복실레이트를 가용화시킨 연질캅셀제

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20080208

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees