JPH10279515A - 2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンの製造方法 - Google Patents

2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンの製造方法

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JPH10279515A
JPH10279515A JP9978697A JP9978697A JPH10279515A JP H10279515 A JPH10279515 A JP H10279515A JP 9978697 A JP9978697 A JP 9978697A JP 9978697 A JP9978697 A JP 9978697A JP H10279515 A JPH10279515 A JP H10279515A
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JP
Japan
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methoxyacetophenone
hydroxy
dihydroxyacetophenone
dimethyl sulfate
reacting
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JP9978697A
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Yuzo Maekawa
裕三 前川
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Sumika Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sumika Fine Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノン
を簡便かつ工業的に有利に製造しうる方法を提供するこ
と。 【解決手段】2,4−ジヒドロキシアセトフェノンとジ
メチル硫酸とを反応させて2−ヒドロキシ−4−メトキ
シアセトフェノンを製造する方法において、2,4−ジ
ヒドロキシアセトフェノンとジメチル硫酸とを水または
アルカリ性水溶液と芳香族炭化水素との2相系において
相間移動触媒の存在下に反応させることを特徴とする2
−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−ヒドロキシ−
4−メトキシアセトフェノンの製造方法に関する。さら
に詳しくは、医薬品および化粧品等において有用な原料
となる2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2−ヒドロキシ−4−メトキシア
セトフェノンは、主として、2,4−ジヒドロキシアセ
トフェノンをアルカリ性水溶液中でジメチル硫酸により
メチル化させる方法によって製造されている(J. Chem.
Soc., 738〜744)。
【0003】しかし、前記方法では2−ヒドロキシ−4
−メトキシアセトフェノンの収率は、約53%程度と低
く、しかも副反応により生成する2,4−ジメトキシア
セトフェノンが分離するため、減圧下での蒸留による精
製を要するという欠点がある。したがって、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシアセトフェノンを高収率で効率よく
収得しうる工業的製造方法の確立が要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、2−ヒドロキシ−4−
メトキシアセトフェノンを簡便かつ工業的に有利に製造
しうる方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシアセトフェノンを簡便かつ工業的に
有利に製造するべく、鋭意検討を重ねたところ、驚くべ
きことに、従来法における2−ヒドロキシ−4−メトキ
シアセトフェノンの製造方法において、2,4−ジヒド
ロキシアセトフェノンとジメチル硫酸とを水またはアル
カリ性水溶液と芳香族炭化水素との2相系において相間
移動触媒の存在下に反応させることにより、前記従来法
と比較して高収率で2−ヒドロキシ−4−メトキシアセ
トフェノンを収得することができ、しかも副生成物の
2,4−ジメトキシアセトフェノンの生成を抑制し、選
択的に2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンを
生成させることができるため、蒸留等の煩雑な操作によ
る精製を必要としないという、まったく新しい事実を見
出した。本発明は、かかる事実に基づき完成されたもの
である。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、(1) 2,
4−ジヒドロキシアセトフェノンとジメチル硫酸とを反
応させて2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノン
を製造する方法において、2,4−ジヒドロキシアセト
フェノンとジメチル硫酸とを水またはアルカリ性水溶液
と芳香族炭化水素との2相系において相間移動触媒の存
在下に反応させることを特徴とする2−ヒドロキシ−4
−メトキシアセトフェノンの製造方法、(2) アルカ
リ性水溶液を添加してpHを8.0〜10.5に保ちな
がら反応を行なう前記(1)記載の製造方法、ならびに
(3) 相間移動触媒がテトラ−n−ブチルアンモニウ
ムブロミドである前記(1)または(2)記載の製造方
法、に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法によれば、2,
4−ジヒドロキシアセトフェノンとジメチル硫酸とを反
応させて2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノン
を製造する方法において、2,4−ジヒドロキシアセト
フェノンとジメチル硫酸とを水またはアルカリ性水溶液
と芳香族炭化水素との2相系において相間移動触媒の存
在下に反応させることにより2−ヒドロキシ−4−メト
キシアセトフェノンを製造することができる。
【0008】前記2,4−ジヒドロキシアセトフェノン
は、例えば、住友化学工業(株)製の「RAP」として
入手することができる。
【0009】前記ジメチル硫酸は、例えば、辻本化学
(株)製の「ジメチル硫酸」として入手することができ
る。その使用量は、2,4−ジヒドロキシアセトフェノ
ン1モルに対して、通常1.0〜1.5モル、好ましく
は1.2〜1.4モルであることが望ましい。
【0010】本発明においては、溶媒として水またはア
ルカリ性水溶液と芳香族炭化水素を用い、2相系で相間
移動触媒の存在下に2,4−ジヒドロキシアセトフェノ
ンとジメチル硫酸とを反応させる点に1つの大きな特徴
がある。
【0011】前記芳香族炭化水素としては、例えば、ト
ルエン、キシレン、ベンゼン等が挙げられるが、なかで
も特にトルエンが好適に用いられる。かかる芳香族炭化
水素の使用量は、特に限定されないが、通常、芳香族炭
化水素100重量部に対して、2,4−ジヒドロキシア
セトフェノンが50〜300重量部となるように調整す
ることが好ましい。
【0012】前記アルカリ性水溶液としては、例えば、
水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液等が挙
げられる。かかるアルカリ性水溶液の濃度は、通常10
〜30重量%、好ましくは20〜28重量%であること
が望ましい。前記アルカリ性水溶液または水の使用量
は、特に限定されないが、通常、芳香族炭化水素100
重量部に対して、50〜200重量部程度であることが
好ましい。
【0013】前記相間移動触媒としては、例えば、テト
ラ−n−ブチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリエ
チルアンモニウムクロリド等が挙げられるが、触媒活性
が強いため、少量の使用でよい点から、なかでも特にテ
トラ−n−ブチルアンモニウムブロミドが好適に用いら
れる。かかる相間移動触媒の使用量は、2,4−ジヒド
ロキシアセトフェノン1モルに対して、通常0.001
〜0.010モルであることが好ましい。
【0014】本発明においては、反応溶液のpHを8.
0〜10.5に保ちながら2,4−ジヒドロキシアセト
フェノンとジメチル硫酸とを反応させることが好まし
い。pHを8以上とすることが好ましいのは、2,4−
ジヒドロキシアセトフェノンとジメチル硫酸との反応を
十分に進行させるためであり、pHを10.5以下とす
ることが好ましいのは、副生成物の2,4−ジメトキシ
アセトフェノンの生成を抑制するためである。
【0015】しかしながら、反応溶液は、2,4−ジヒ
ドロキシアセトフェノンとジメチル硫酸との反応により
酸性に変化する。従って、本発明においては、適量のア
ルカリ性水溶液を滴下して反応溶液を中和し、さらにア
ルカリ性にすることによって、反応溶液のpHを前記範
囲に調整することが好ましい。かかるアルカリ性水溶液
としては、前記したアルカリ性水溶液と同様のものを使
用することができる。アルカリ性水溶液の滴下時間は、
反応温度等によっても異なるが、通常、0.5〜4時間
程度であればよい。
【0016】2,4−ジヒドロキシアセトフェノンとジ
メチル硫酸とを反応させる際の温度は特に限定されない
が、通常30〜50℃、好ましくは35〜40℃である
ことが望ましい。また、2,4−ジヒドロキシアセトフ
ェノンとジメチル硫酸とを反応させる際の雰囲気は、特
に限定されず、例えば、大気であってもよく、また窒素
ガス等の不活性ガス雰囲気であってもよい。
【0017】反応時間は、特に限定されず、反応が終了
するまでであればよい。反応の終了は、例えば、液体ク
ロマトグラフィーによる分析にて、前記2,4−ジヒド
ロキシアセトフェノンの残量を分析することにより確認
することができる。
【0018】本発明の製造方法により得られた反応生成
物は、例えば、反応終了後、得られた反応溶液を静置し
て分液し、有機層を分取することにより単離することが
できる。
【0019】その後、得られた反応生成物を精密蒸留す
ることにより、目的とする2−ヒドロキシ−4−メトキ
シアセトフェノンを液状で得ることができる。
【0020】また、得られた2−ヒドロキシ−4−メト
キシアセトフェノンは、反応溶液より分取した有機層の
芳香族炭化水素を一部濃縮後、ヘキサン、ヘプタン等の
脂肪族炭化水素を加えた後に冷却することにより、結晶
として取り出すこともできる。
【0021】かくして、医薬品および化粧品等において
有用な原料となる2−ヒドロキシ−4−メトキシアセト
フェノンを得ることができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はかかる実施例等によりなんら限定さ
れるものではない。
【0023】実施例1 温度計、還流コンデンサー、滴下ロートおよびpHメー
ターを取り付けた1リットル容の五つ口フラスコに、
2,4−ジヒドロキシアセトフェノン150g(100
0ミリモル)、ジメチル硫酸150g(1190ミリモ
ル)、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド0.6
g(1.9ミリモル)、トルエン300mlおよび水1
50mlを仕込み、混合したのち加熱した。
【0024】液温が35℃になってから、25重量%水
酸化ナトリウム水溶液180g(1125ミリモル)を
pH8.0〜10.5に保ちながら約3時間かけて滴下
した。反応終了後、反応混合物を静置し、分液させた
後、水層を除去した。トルエン層は、水150mlで2
回洗浄した後に、減圧下にてトルエンを210ml留去
した。減圧の際、トルエンの留出温度が70〜80℃と
なるように、圧力を調整した。トルエンの留去後、70
〜80℃でヘプタン330mlを加え、約2時間で10
℃にまで冷却し、結晶を析出させた。生成した結晶を1
0〜15℃で濾過により分離した後、ヘプタン120m
lにて洗浄し、乾燥により2−ヒドロキシ−4−メトキ
シアセトフェノン135gを得た。2−ヒドロキシ−4
−メトキシアセトフェノンの収率は2,4−ジヒドロキ
シアセトフェノンに対して81.3%であり、液体クロ
マトグラフィーによる分析では、2−ヒドロキシ−4−
メトキシアセトフェノンの純度は99.5%であった。
【0025】得られた結晶が2−ヒドロキシ−4−メト
キシアセトフェノンであることは、以下の物性により確
認された。 (1)融点:50.1〜51.0℃ 〔文献値:51℃(Ann. 456, 304), 50℃(J. pr. [2]13
6 (1933)205)〕 (2)元素分析値(C9 103 ) 実測値:C 65.0 ;H 6.1 〔計算値:C 65.051;H 6.065 〕
【0026】以上の結果より、実施例1によれば、2−
ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンを簡便、かつ
高収率で工業的に有利に製造することができることがわ
かる。
【0027】
【発明の効果】本発明の2−ヒドロキシ−4−メトキシ
アセトフェノンの製造方法によれば、2−ヒドロキシ−
4−メトキシアセトフェノンを簡便、かつ高収率で工業
的に有利に製造することができるという効果が奏され
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,4−ジヒドロキシアセトフェノンと
    ジメチル硫酸とを反応させて2−ヒドロキシ−4−メト
    キシアセトフェノンを製造する方法において、2,4−
    ジヒドロキシアセトフェノンとジメチル硫酸とを水また
    はアルカリ性水溶液と芳香族炭化水素との2相系におい
    て相間移動触媒の存在下に反応させることを特徴とする
    2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 アルカリ性水溶液を添加してpHを8.
    0〜10.5に保ちながら反応を行なう請求項1記載の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 相間移動触媒がテトラ−n−ブチルアン
    モニウムブロミドである請求項1または2記載の製造方
    法。
JP9978697A 1997-04-01 1997-04-01 2−ヒドロキシ−4−メトキシアセトフェノンの製造方法 Pending JPH10279515A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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