JPH10279982A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JPH10279982A
JPH10279982A JP9085302A JP8530297A JPH10279982A JP H10279982 A JPH10279982 A JP H10279982A JP 9085302 A JP9085302 A JP 9085302A JP 8530297 A JP8530297 A JP 8530297A JP H10279982 A JPH10279982 A JP H10279982A
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group
lubricating oil
carbon atoms
oil composition
hydrocarbon group
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JP9085302A
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English (en)
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Takashi Hayashi
剛 史 林
Masahide Tanaka
中 正 秀 田
Kunihiko Takeuchi
内 邦 彦 竹
Haruo Saito
藤 治 雄 齋
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NIPPON SAN SEKIYU KK
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
NIPPON SAN SEKIYU KK
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑性、清浄性、電気絶縁性、ハイドロフル
オロカーボン(HFC,Hydro Fluoro C
arbon)との相溶性、およびハイドロクロロフルオ
ロカーボン(HCFC,Hydro Chloro F
luoroCarbon)との相溶性に優れるととも
に、銅メッキ抑制効果および酸化安定性に優れた潤滑油
組成物を提供する。 【解決手段】 (i)下記一般式[I]で表されるカーボ
ネート油と、(ii)エポキシ基含有化合物、フェノール系
酸化防止剤化合物およびリン酸エステル系極圧剤から選
ばれる少なくとも1種の化合物とを含有してなることを
特徴とする潤滑油組成物; R1OCOOR2
…[I](式中、R1およびR2は、それぞれ独立
に、炭素原子数30以下の炭化水素基または炭素原子数2
〜30のエーテル結合を有する炭化水素基である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、潤滑油組成物に関し、さ
らに詳しくは、従来より潤滑性と清浄性の要求が厳しく
なった冷凍機用潤滑油に使用可能であり、潤滑性、清浄
性および電気絶縁性に優れた潤滑油、特にハイドロフル
オロカーボン(HFC,HydroFluoro Ca
rbon)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCF
C,Hydro Chloro Fluoro Car
bon)、またはこれらの混合物を冷媒として使用する
冷凍機用潤滑油として最適な潤滑油組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】冷凍機用潤滑油では、冷媒ガスが
オゾン層非破壊性のR−134a(CH2F−CF3)に
変更されるに伴い、従来、冷凍機用潤滑油として使用さ
れてきた鉱物油やアルキルベンゼン類化合物は、冷媒ガ
スとの相溶性がないため使用できなくなった。現在、上
記冷媒ガス冷凍機用潤滑油としてグリコールエーテル系
潤滑油が開発されている。
【0003】たとえば、米国特許第4755316号明細書に
は、テトラフルオロエタンと、分子量が300〜200
0であり、37℃動粘度が約25〜150 cStであるポ
リオキシアルキレングリコールとからなる圧縮冷凍機用
組成物が開示されている。
【0004】しかしながら、このようなグリコールエー
テル系潤滑油は、一般に熱安定性が不充分で、吸湿性が
強く、さらにNBRなどのゴムシール材を収縮させ硬度
を高めてしまうという欠点が指摘されている。
【0005】また、最近ポリオールエステルおよびヒン
ダードエステルと呼ばれるカルボン酸エステル系潤滑油
が、オゾン層非破壊性のハイドロフルオロカーボン(H
FC,Hydro Fluoro Carbon)を冷
媒として使用する冷凍機の潤滑油として開発されてい
る。しかしながら、これらの潤滑油では、加水分解もし
くは熱分解によりカルボン酸を発生するため、銅配管な
どが腐食され、圧縮機摺動部に銅メッキが生じる。この
ため、圧縮機の信頼性の低下が問題点として挙げられて
いる。また、これらの潤滑油では加熱により、酸化が進
行し、潤滑油の色相が悪化するという問題点もあった。
【0006】なお、オゾン層非破壊性のハイドロフルオ
ロカーボン(HFC,HydroFluoro Car
bon)としては、具体的には、上記のR−134aの
ほかに、R−152aおよびこれらの混合物のR−40
7C、R−410C、R−410A、R−410B、R
−404Aなどが挙げられる。また、オゾン破壊力の小
さいハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC,Hy
dro Chloro Fluoro Carbon)
も冷媒として用いられるが、このようなハイドロクロロ
フルオロカーボンとしては、R−22、R−123、R
−124などが挙げられる。これらのハイドロクロロフ
ルオロカーボンは、単独で、または上記のようなハイド
ロフルオロカーボン(HFC,Hydro Fluor
o Carbon)と混合して用いられる。
【0007】本発明者らは、潤滑性、清浄性、電気絶縁
性、ハイドロフルオロカーボン(HFC,Hydro
Fluoro Carbon)との相溶性、およびハイ
ドロクロロフルオロカーボン(HCFC,Hydro
Chloro FluoroCarbon)との相溶性
に優れるとともに、銅メッキ抑制効果および酸化安定性
に優れる潤滑油組成物を得るべく鋭意研究したところ、
特定のカーボネート油をベース油とし、エポキシ基含有
化合物、フェノール系酸化防止剤化合物およびリン酸エ
ステル系極圧剤からなる群から選ばれる少なくとも1種
類の化合物とを配合すると、上記特性に優れた潤滑油が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、潤滑性、清浄
性、電気絶縁性、ハイドロフルオロカーボン(HFC,
Hydro Fluoro Carbon)との相溶
性、およびハイドロクロロフルオロカーボン(HCF
C,Hydro Chloro Fluoro Car
bon)との相溶性に優れるとともに、銅メッキ抑制効
果および酸化安定性に優れた潤滑油組成物を提供するこ
とを目的としている。
【0009】さらに詳しくは、本発明は、特にオゾン層
非破壊性のハイドロフルオロカーボン(HFC,Hyd
ro Fluoro Carbon)を冷媒として使用
するルームエアコンなどの冷凍機用潤滑油として、特に
好適に使用することができる潤滑油組成物を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【発明の概要】本発明に係る潤滑油組成物は、(i)下記
一般式[I]で表されるカーボネート油と、(ii)エポキ
シ基含有化合物、フェノール系酸化防止剤化合物および
リン酸エステル系極圧剤からなる群から選ばれる少なく
とも1種の化合物とを含有してなることを特徴としてい
る。
【0011】 R1OCOOR2 …[I] (式[I]中、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素
原子数1〜30の炭化水素基または炭素原子数2〜30
のエーテル結合を有する炭化水素基である。)上記潤滑
油組成物は、(i)上記式[I]で表されるカーボネート
油100重量部に対し、(ii)エポキシ基含有化合物、フ
ェノール系酸化防止剤化合物およびリン酸エステル系極
圧剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の
含有量が0.01〜5重量部であることが好ましい。
【0012】本発明に係る潤滑油組成物は、潤滑性、清
浄性および電気絶縁性に優れ、また低温での粘度を引き
下げることが容易であるため、工業用ギヤ油、自動車用
エンジン油、自動車用ギヤ油、ルームエアコン、カーク
ーラー、電気冷蔵庫などの冷凍機用潤滑油、繊維用潤滑
油、圧延用潤滑油などの用途に広く用いることができ
る。
【0013】また、本発明に係る潤滑油組成物は、上記
のような特性に優れるだけでなく、オゾン層非破壊性の
ハイドロフルオロカーボン(HFC,Hydro Fl
uoro Carbon)との相溶性との相溶性に優れ
ているため、これらの水素添加物を冷媒として使用する
冷凍機の潤滑油として用いることができる。
【0014】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る潤滑油組成物
について具体的に説明する。本発明に係る新規な潤滑油
は、(i)カーボネート油と、エポキシ基含有化合物、フ
ェノール系酸化防止剤化合物およびリン酸エステル系極
圧剤からなる群から選ばれる少なくとも1種類の化合物
とから構成されている。
【0015】本発明で潤滑油ベース油としては下記一般
式[I]で表わされるカーボネート油が用いられる。 R1OCOOR2 …[I] 上記式[I]において、R1およびR2は、それぞれ独立
に、炭素原子数1〜30の炭化水素基または炭素原子数
2〜30のエーテル結合を有する炭化水素基である。
【0016】上記R1およびR2の具体的な例としては、
メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、
n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、
ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキ
シル基、1,3-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル
基、イソヘキシル基、n-ヘプチル基、イソヘプチル基、
3-メチルヘキシル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル
基、イソオクチル基、n-ノニル基、イソノニル基、n-デ
シル基、イソデシル基、n-ウンデシル基、イソウンデシ
ル基、n-ドデシル基、イソドデシル基、n-トリデシル
基、イソトリデシル基、n-テトラデシル基、イソテトラ
デシル基、n-ペンタデシル基、イソペンタデシル基、n-
ヘキサデシル基、イソヘキサデシル基、n-ヘプタデシル
基、イソヘプタデシル基、n-オクタデシル基、イソオク
タデシル基、n-ノナデシル基、イソノナデシル基、n-ア
イコシル基、イソアイコシル基、2-エチルヘキシル基、
2-(4-メチルペンチル)基などの脂肪族炭化水素基;シ
クロヘキシル基、1-シクロヘキセニル基、メチルシクロ
ヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、デカヒドロナ
フチル基、トリシクロデカニル基などの脂環族炭化水素
基;フェニル基、p-イソプロピルフェニル基、p-t-ブチ
ルフェニル基、p-イソアミルフェニル基、p-オクチルフ
ェニル基、p-ノニルフェニル基、o-トリル基、p-トリル
基、m-トリル基、2,4-キシリル基、メシチル基、1-ナフ
チル基などの芳香族炭化水素基;ベンジル基、メチルベ
ンジル基、β-フェニルエチル基(フェネチル基)、1-
フェニルエチル基、1-メチル-1-フェニルエチル基、p-
メチルベンジル基、スチリル基、シンナミル基などの芳
香脂肪族炭化水素基;下記の一般式[Ia]で表わされる
エーテル結合を有する炭化水素基が挙げられる。
【0017】 −(R11−O)q−R12 …[Ia] 上記一般式[Ia]において、R11は、炭素原子数2〜6
のアルキレン基または炭素原子数(6〜28)のアリレ
ン基であり、具体的には、エチレン基、プロピレン基、
トリメチレン基、2,2-ジメチルプロピレン基、2-ブチル
-2-エチルプロピレン基、フェニレン基、ナフチレン基
が挙げられる。また、R12は、炭素原子数28以下の脂
肪族、脂環族および芳香族の炭化水素基であり、具体的
には、R 1およびR2の具体例として列挙した基と同様の
脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水素
基、芳香脂肪族炭化水素基などが挙げられる。またqは
1〜20の整数である。このような一般式[Ia]で表わ
されるエーテル結合を有する炭化水素基としては、2-メ
チキシエチル基、2-n-ブトキシエチル基、2-t-ブトキシ
エチル基、3-メトキシ-2,2-ジメチルプロピル基、3-エ
トキシ-2,2-ジメチルプロピル基、3-t-ブトキシ-2,2-ジ
メチルプロピル基、3-メトキシ-2-エチル-2-ブチルプロ
ピル基、3-エトキシ-2-エチル-2-ブチルプロピル基、3-
t-ブトキシ-2-エチル-2-ブチルプロピル基、2-フェノキ
シエチル基、2-p-イソプロピルフェノキシエチル基、2-
p-t-ブチルフェノキシエチル基、2-p-イソアミルフェノ
キシエチル基、2-p-オクチルフェノキシエチル基などが
挙げられる。
【0018】これらのR1およびR2のうち、メチル基、
ブチル基、2-エチルヘキシル基、3,5,5-トリメチルヘキ
シル基、フェニル基、p-イソプロピル基、p-t-ブチルフ
ェニル基、p-オクチルフェニル基および前記一般式[I
a]で表わされるエーテル結合を有する炭化水素基が好
ましい。
【0019】本発明では、上記のようなカーボネート油
を単独で使用してもよく、また、複数のカーボネート油
を混合して使用してもよい。本発明に係る潤滑油は、
(i)上記一般式[I]で表わされるカーボネート油10
0重量部に対して、エポキシ基含有化合物、フェノール
系酸化防止剤化合物、リン酸エステル系極圧剤からなる
群から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有してい
る。
【0020】上記エポキシ基含有化合物としては、下記
式[1]〜[3]で表されるグリシジルエーテル化合物
またはエポキシシクロヘキシル基を含有する化合物が好
ましい。
【0021】
【化6】
【0022】(式中、R4は炭素原子数1〜30の炭化
水素基、または炭素原子数2〜50のエーテル結合を有
する炭化水素基である。)
【0023】
【化7】
【0024】(式中、R5は炭素原子数1〜30の炭化
水素基、または炭素原子数2〜50のエーテル結合を有
する炭化水素基である。)
【0025】
【化8】
【0026】(式中、R6は炭素原子数2〜30の炭化
水素基、または炭素原子数2〜50のエーテル結合を有
する炭化水素基である。) このようなグリシジルエーテル化合物としては、フェニ
ルグリシジルエーテル、3-(2- キセニロキシ)-1,2-エポ
キシプロパン、3-(p-sec-ブチルフェニル)-1,2-エポキ
シプロパン、
【0027】
【化9】
【0028】などが挙げられる。エポキシシクロヘキシ
ル基を含有する化合物としては、
【0029】
【化10】
【0030】などが挙げられる。本発明において、エポ
キシ基含有化合物は、カーボネート油100重量部に対
し、0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜1.0重量
部の割合で用いられることが好ましい。
【0031】上記フェノール系酸化防止剤としては、下
記一般式[4]で表されるフェノール系化合物が好まし
い。
【0032】
【化11】
【0033】(式中、R7は炭素数1〜4のアルキル
基、lは1〜3の整数、mおよびnは0〜3の整数であ
り、1≦l+m+n≦6の関係を満たす。) このようなフェノール系酸化防止剤化合物として、具体
的には、
【0034】
【化12】
【0035】などが挙げられる。本発明において、フェ
ノール系酸化防止剤化合物は、カーボネート油100重
量部に対し、0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜
0.5重量部の割合で用いられることが好ましい。
【0036】リン酸エステル系極圧剤は、下記一般式
[5]からなるリン酸エステル系化合物からなることが
好ましい。
【0037】
【化13】
【0038】(式中、R8、R9およびR10は互いに同一
でも異なっていてもよく、炭素原子数1〜30の炭化水
素基、または炭素原子数2〜30のエーテル結合を有す
る炭化水素基である。) このようなリン酸エステル系極圧剤として、具体的に
は、
【0039】
【化14】
【0040】などが挙げられる。本発明において、リン
酸エステル系極圧剤は、カーボネート油100重量部に
対し、0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜2重量部
の割合で用いられることが好ましい。
【0041】本発明に係る潤滑油組成物は、上記のよう
なグリシジル化合物、フェノール系酸化防止剤、リン酸
エステル系極圧剤からなる群から選択される少なくとも
1種の化合物を含有していればよく、複数の化合物を組
み合わせて使用することもできる。
【0042】また、本発明に係る潤滑油組成物は、上記
のようなカーボネート油、グリシジル化合物、フェノー
ル系酸化防止剤、リン酸エステル系極圧剤のほかに、他
の成分を含めることができる。
【0043】たとえば、本発明に係る潤滑油組成物を工
業用ギヤ油、自動車用エンジン油、自動車用ギヤ油とし
て用いる場合には、上記の他の成分としてニュートラル
オイルやブライトストックなどが配合されていてもよ
い。また、液状ポリブテンや液状デセンオリゴマーなど
のα- オレフィンオリゴマー、アジピン酸ジイソオクチ
ル、セバチン酸ジイソオクチル、セバチン酸ジラウリ
ル、ペンタエリスリトールの2-エチルヘキサン酸テトラ
エステル、トリメチロールプロパンのヘキサン酸トリエ
ステルなどのカルボン酸エステル、植物油が潤滑油に配
合されていてもよい。さらに、本発明では、公知の潤滑
油添加剤、たとえば桜井俊男編「石油製品添加剤」(幸
書房、昭和49年発行)などに記載されている清浄分散
剤、酸化防止剤、耐荷重添加剤、油性剤、流動点降下
剤、消泡剤などの潤滑油添加剤を、本発明の目的を損な
わない範囲で潤滑油組成物に含めることができる。
【0044】また、本発明に係る潤滑油組成物は、冷凍
機用潤滑油として使用する場合、特にR−134aなど
のハイドロフルオロカーボン(HFC,Hydro F
luoro Carbon)を冷媒ガスとして用いる冷
凍機においては、上記の他の成分として、相溶性の点か
らグリコールエーテル類やカルボン酸エステル類を用い
る。しかしながら、これらの成分の添加量は、耐熱性、
R−134aとの相溶性、吸水性を悪化させるため、添
加量は潤滑油全量100重量%に対して60重量%未満
とすることが好ましい。また、上述したような公知の潤
滑油添加剤が潤滑油に配合されていてもよい。さらにま
た、冷凍機用潤滑油中に、R−134aなどのオゾン層
非破壊性のハイドロフルオロカーボン(HFC,Hyd
ro Fluoro Carbon)、またはR−22
などのオゾン破壊力が小さいハイドロクロロフルオロカ
ーボン(HCFC,Hydro Chloro Flu
oro Carbon)、さらにはこれらの水素添加物
が存在していてもよい。
【0045】また、本発明に係る潤滑油を圧延用潤滑
油、金属加工油、繊維用潤滑油などの用途に用いる場合
には、従来通常に実施されているように、適当な乳化剤
を用いて上記カーボネート油を水とのエマルジョンにし
て使用することも可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る潤滑油組成物は、潤滑性、
清浄性および電気絶縁性に優れ、また、低温での粘度を
引き下げることが容易であるという効果もある。
【0047】したがって、本発明に係る潤滑油組成物
は、工業用ギヤ油、自動車用エンジン油、自動車用ギヤ
油、ルームエアコン、カーエアコン、電気冷蔵庫などの
冷凍機用潤滑油、繊維用潤滑油、圧延用潤滑油などの用
途に広く用いることができる。
【0048】また、本発明に係る潤滑油組成物は、酸化
されにくく、冷凍機用潤滑油として用いると、摺動機の
銅メッキを抑制することができ、かつ高潤滑性を有する
ので、摺動機の長期安定性を保つことができる。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これら実施例に限定されるものではない。
【0050】実施例および比較例におけるカーボネート
油および対照品の分析と潤滑油の性能評価は、以下の試
験方法による。 [試験方法] a.動粘度 JIS K−2283 b.粘度指数 JIS K−2283 c.銅メッキ抑制テスト 20mlのガラス瓶中に試料(潤滑油組成物)10gを採
取し、この中に(大きさ1.6×30mmの)鉄片、銅片
を入れ、さらに0.1N HClのイソプロパノール溶液を0.
2mlを加え、密閉下、50℃、12時間オーブン中で加熱し
た。加熱後、鉄片表面に銅が付着する度合い(いわゆる
銅メッキ現象)を目視により観察し、以下の判断基準で
評価した。
【0051】 × ・・・ 銅メッキが進行 △ ・・・ 銅メッキがやや進行 ○ ・・・ 銅メッキがわずかに進行 ◎ ・・・ 銅メッキが見られない d.酸化安定性 50mlのガラス瓶中に試料(潤滑油組成物)20gを採
取し、大気下、オーブン中で150℃、12時間加熱した。
加熱後、油の色相をASTM標準色と比較して、評価した。
また、潤滑油組成物の全酸価(mgKOH/g)をJIS K 2501
に準拠して測定した。
【0052】e.潤滑性 高圧雰囲気摩擦試験機(神鋼造機製)を使用し、試料
(潤滑油組成物)18gを採取し、テストピースとして
4球(SUJ-2)を用い、フロンR-410Aを飽和量まで封入
し、負荷重量981N、時間2時間、回転数500min-1、温度
を室温から適当な温度に上昇させて潤滑性テストを行
い、4球の磨耗面積(mm2)でから磨耗性を評価した。
【0053】
【実施例1】基油として、下記式(A)で示されるカー
ボネート油(粘度72mm2/S,色相L0.5,全酸価0.01mgKOH/
g)を使用し、
【0054】
【化15】
【0055】上記カーボネート油100重量部と、プロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル(エポキシA)
0.1重量部とを混合し、得られた混合物について銅メ
ッキ抑制テスト、酸化安定性評価および潤滑性評価を行
った。
【0056】結果を表1に示す。
【0057】
【実施例2】実施例1において、プロピレングリコール
ジグリシジルエーテル(エポキシA)の代わりに、3,4-
エポキシシクロヘキシルメチル(3,4-エポキシ) シクロ
ヘキサンカルボキシレート(エポキシB)を0.1重量
部使用した以外は実施例1と同様にして銅メッキ抑制テ
スト、酸化安定性評価および潤滑性評価を行った。
【0058】結果を表1に示す。
【0059】
【実施例3】実施例1において、プロピレングリコール
ジグリシジルエーテル(エポキシA)の代わりに、2,6-
ジt-ブチルパラクレゾール(DBPC)を0.25重量
部使用した以外は実施例1と同様にして銅メッキ抑制テ
スト、酸化安定性評価および潤滑性評価を行った。
【0060】結果を表1に示す。
【0061】
【実施例4】実施例1において、プロピレングリコール
ジグリシジルエーテル(エポキシA)の代わりに、トリ
クレジルホスフェート(TCP)を1.0重量部使用し
た以外は実施例1と同様にして銅メッキ抑制テスト、酸
化安定性評価および潤滑性評価を行った。
【0062】結果を表1に示す。
【0063】
【実施例5】実施例1において、プロピレングリコール
ジグリシジルエーテル(エポキシA)0.1重量部およ
び2,6-ジt-ブチルパラクレゾール(DBPC)0.25
重量部を使用した以外は実施例1と同様にして銅メッキ
抑制テスト、酸化安定性評価および潤滑性評価を行っ
た。
【0064】結果を表1に示す。
【0065】
【実施例6】実施例1において、プロピレングリコール
ジグリシジルエーテル(エポキシA)0.1重量部、2,6
-ジt-ブチルパラクレゾール(DBPC)0.25重量部
およびトリクレジルホスフェート(TCP)1.0重量
部を使用した以外は実施例1と同様にして銅メッキ抑制
テスト、酸化安定性評価および潤滑性評価を行った。
【0066】結果を表1に示す。
【0067】
【実施例7】実施例1において、プロピレングリコール
ジグリシジルエーテル(エポキシA)の代わりに、3,4-
エポキシシクロヘキシルメチル(3,4-エポキシ) シクロ
ヘキサンカルボキシレート(エポキシB)0.1重量
部、2,6-ジt-ブチルパラクレゾール(DBPC)0.2
5重量部およびトリクレジルホスフェート(TCP)
1.0重量部とを使用した以外は実施例1と同様にして
銅メッキ抑制テスト、酸化安定性評価および潤滑性評価
を行った。
【0068】結果を表1に示す。
【0069】
【比較例1】基油としてヒンダードエステル(粘度:6
8mm2/sec,色相L0.5,全酸価0.01mgKOH/g)を用い、プロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル(エポキシA)
を使用しない以外は実施例1と同様にして、銅メッキ抑
制テスト、酸化安定性評価および潤滑性評価を行った。
【0070】結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 129:10 129:14 137:04) C10N 30:00 30:06 30:10 40:30 (72)発明者 竹 内 邦 彦 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油化 学工業株式会社内 (72)発明者 齋 藤 治 雄 東京都千代田区麹町3丁目4番地 日本サ ン石油株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)下記一般式[I]で表されるカーボ
    ネート油と、(ii)エポキシ基含有化合物、フェノール系
    酸化防止剤化合物およびリン酸エステル系極圧剤からな
    る群から選ばれる少なくとも1種の化合物とを含有して
    なることを特徴とする潤滑油組成物。 R1OCOOR2 …[I] (式[I]中、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素
    原子数1〜30の炭化水素基または炭素原子数2〜30
    のエーテル結合を有する炭化水素基である。)
  2. 【請求項2】 (i)カーボネート油 100重量部に対
    し、(ii)エポキシ基含有化合物、フェノール系酸化防止
    剤化合物およびリン酸エステル系極圧剤からなる群から
    選ばれる少なくとも1種の化合物の含有量が0.01〜
    5重量部であることを特徴とする請求項1に記載の潤滑
    油組成物。
  3. 【請求項3】 上記エポキシ基含有化合物が、下記一般
    式[1]〜[3]の表されるグリシジルエーテル化合物
    またはエポキシシクロヘキル基を有する化合物であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の潤滑油組成
    物。 【化1】 (式中、R4は炭素原子数1〜30の炭化水素基、また
    は炭素原子数2〜50のエーテル結合を有する炭化水素
    基である。) 【化2】 (式中、R5は炭素原子数1〜30の炭化水素基、また
    は炭素原子数2〜50のエーテル結合を有する炭化水素
    基である。) 【化3】 (式中、R6は炭素原子数2〜30の炭化水素基、また
    は炭素原子数2〜50のエーテル結合を有する炭化水素
    基である。)
  4. 【請求項4】フェノール系酸化防止剤が、下記一般式
    [4]で表されるフェノール系化合物からなることを特
    徴とする請求項1または2に記載の潤滑油組成物。 【化4】 (式中、R7は炭素数1〜4のアルキル基、lは1〜3
    の整数、mおよびnは0〜3の整数であり、1≦l+m
    +n≦6の関係を満たす。)
  5. 【請求項5】リン酸エステル系極圧剤が、下記一般式
    [5]からなるリン酸エステル系化合物からなることを
    特徴とする請求項1または2に記載の潤滑油組成物。 【化5】 (式中、R8、R9およびR10は互いに同一でも異なって
    いてもよく、炭素原子数1〜30の炭化水素基、または
    炭素原子数2〜30のエーテル結合を有する炭化水素基
    である。)
  6. 【請求項6】前記潤滑油組成物が、冷凍機用潤滑油組成
    物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の潤滑油組成物。
  7. 【請求項7】ハイドロフルオロカーボン(HFC,Hy
    dro Fluoro Carbon)を含有している
    ことを特徴とする請求項6に記載の潤滑油組成物。
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