JPH10281127A - 締結部における締結状態視認用表示部材 - Google Patents

締結部における締結状態視認用表示部材

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JPH10281127A
JPH10281127A JP10665697A JP10665697A JPH10281127A JP H10281127 A JPH10281127 A JP H10281127A JP 10665697 A JP10665697 A JP 10665697A JP 10665697 A JP10665697 A JP 10665697A JP H10281127 A JPH10281127 A JP H10281127A
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Bonpei Goto
凡平 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、建築構造物等における構造部材相互の
締結部において、締め忘れや締め付け不充分な箇所の発
生を防止する効果的な方法がなかった。また、定期的に
締結状態を確認する必要のある建造物のなかでも高い鉄
塔の締結部の締結状態を確認するのにはいちいち作業員
がそこに昇って行かなくてはならず、膨大な労力がかか
っていた。 【解決手段】 ボルトやビス等の締結用部材を挿通でき
る挿通孔2と、視認性物質3が貯留されており且つ締結
部の締結により挟圧されることによって視認性物質3が
押し出されるように構成された視認性物質貯留部4と、
該視認性物質貯留部4から押し出された視認性物質3を
収容可能であり且つ収容された視認性物質3を外部から
視認可能に構成された視認性物質到達部5と、貯留部4
から押し出された視認性物質が到達部5へ至るまでの流
路61を有する視認性物質流路部6とから構成されてい
る締結部における締結状態視認用表示部材1を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は締結部における締結
状態視認用表示部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボルト−ナットの組み合わせやビ
ス、ボルト単独からなる締結用部材を用いて2つ以上の
建築材料等の被締結体を締結する場合、締め忘れや締め
付け不充分な箇所が発生する虞れがあり、家屋等の建築
物の建造においては、現実にそのような事態がしばしば
発生していた。
【0003】また、建造からある一定期間経た後や、そ
の他定期的に、締結部の締結状態を確認する必要がある
建造物があり、例えば送電線鉄塔等の公共性の高い施設
等が多い。従来は、これらの建造物に直接昇って、目的
の締結部を実際にハンマーで叩いてその音で判断したり
して、締結状態が確実か否かを調査していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、締め忘
れや締め付け不充分の問題を解決する効果的な方法は未
だ提案されておらず、依然として締め忘れや締め付け不
充分な箇所が発生している。作業に注意を傾倒すること
により、上記不都合は多少は減少できるが、その代わり
に作業効率が低下するという問題がある。また、鉄塔に
昇って直接締結部を確認する方法は、作業に膨大な手間
がかかって効率が悪いのと共に、ハンマーで叩いてその
音で判断するという熟練を要する性質の作業であるため
人材が確保できず、必要な作業が消化できないという問
題があった。経験不足の作業員ではいちいちレンチ等で
締結状態を確認しなければならないのでその手間のかか
ることは上記の比ではない。
【0005】本発明者は、上記の問題点を解消し、締結
部の締め忘れや締め付け不充分を極力減少せしめ、ま
た、締結状態の良否を遠くからでも確認できるようにす
るため鋭意研究した結果、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)締結用
部材によって被締結体を締結する締結部において、締結
用部材相互間、または締結用部材と被締結体間、または
被締結体相互間に配置されて使用される締結状態視認用
表示部材であり、締結用部材を挿通できる挿通孔と、視
認性物質が貯留されており且つ締結部の締結により挟圧
されることによって視認性物質が押し出されるように構
成された視認性物質貯留部と、該視認性物質貯留部から
押し出された視認性物質を収容可能であり且つ収容され
た視認性物質を外部から視認可能に構成された視認性物
質到達部と、貯留部から押し出された視認性物質が到達
部へ至るまでの流路を有する視認性物質流路部とから構
成されていることを特徴とする締結部における締結状態
視認用表示部材、(2)上記(1)記載の締結部におけ
る締結状態視認用表示部材にワッシャを固着してなる締
結部における締結状態視認用表示部材を要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。図1は本発明の締結部における締結状態視
認用表示部材の一例を示す斜視図、図2は図1のA−A
線断面図、図3は図2の要部拡大図である。本発明締結
部における締結状態視認用表示部材(以下、単に表示部
材という)1は、ビスやボルト、或いはボルトとナット
の2部材を組み合わせてなるもの、或いはそれらの間に
ワッシャやスプリングワッシャ等の部材を組み合わせて
なるもの等の1つ以上の締結用部材によって2つ以上の
被締結体が締結される締結部において、2つの被締結体
の間又は被締結体と締結用部材との間、或いは2つの締
結用部材の間に配置されて用いられるものである。
【0008】表示部材1は、ボルト等の棒状部分(通常
はこれに螺子が形成されている)を有する締結用部材
(所謂雄螺子)の棒状部分を挿通できる挿通孔2と、視
認性物質3が貯留されている部分であって外部からの圧
力がかかった時に変形して視認性物質が押し出されるよ
うに構成された視認性物質貯留部4と、該視認性物質貯
留部(以下、単に貯留部という)4から押し出された視
認性物質を受け入れることができ且つ受け入れられた視
認性物質を外部から視認できるように例えば透明に構成
された視認性物質到達部(以下、単に到達部という)5
と、貯留部4から押し出された視認性物質が到達部5へ
至るまでの流路61を有する視認性物質流路部(以下、
単に流路部という)6とから構成されており、通常、図
1に示すように、平面視円環形に構成されるが、これに
限られない。
【0009】貯留部2は図2〜図4に示すように挿通孔
2の外側や、挿通孔2の縁部、或いは挿通孔2に近接し
た位置において上下いずれかの方向に突設される他、締
結部において締結を完全な状態とする時に貯留部4に挟
圧の圧力がかかるような位置であればどの位置でも構わ
ない。例えば図3の二点鎖線で示すいずれかの位置に設
けることができる。貯留部4は外力に対して変形容易に
構成されていると共に流路部6の厚みよりも上下いずれ
かの方向に厚くなるように突設されており、該貯留部4
の上下方向から被締結体や締結用部材等によって挟まれ
ることにより変形して内部に圧力がかかるようになって
いる。貯留部4は、図では到達部5が形成する出っ張り
を有する面(上面)に対して反対側面(下面)に突設さ
れているが、到達部5の形成する出っ張りと同じ側の面
に突設されていてもよい。
【0010】貯留部4の中には、視認性物質3を貯留で
きる空間が設けられており、該空間に視認性物質がほぼ
充満している。従って、貯留部4へ外圧がかかると押し
潰されて変形することにより内部空間の容積が減少し、
空間内部の視認性物質は流路部6における流路61へと
流出させられる。
【0011】視認性物質3としては、着色された流動性
物質等が挙げられ、流動性物質としては水や水溶液等の
他、表示部材1の材質に影響を与えない有機性液体等の
液体やゼリー状体等が挙げられる。流動性物質は粘性を
有していても構わない。着色は視認性の良い、好ましく
は遠くからの視認性の良い色でなされているのが好まし
く、蛍光色であればより好ましい。
【0012】表示部材1を締結の際に用いる時以外の時
に、視認性物質が貯留部4から不用意に流れ出ないよう
に、視認性物質としてある程度粘性を有するものを用い
るのが好ましいが、その代わりに、図5に示すように、
貯留部4の空間と流路61との間に隔壁7を設けておく
こともできる。該隔壁7は、貯留部4が圧縮変形されて
内部圧力が高められた場合に直ちに破壊されるように、
例えば極めて薄い膜状に構成されている。
【0013】到達部5は、貯留部4から押し出されて流
路部6の流路61を通ってきた視認性物質を最終的に受
け入れる部分である。該到達部5は、貯留部4と同様、
その中に視認性物質が収容された状態において、視認性
物質の容積にほぼ見合った空間が設けらた状態となるよ
うになっており、好ましくは、その中に収容される視認
性物質の容積に応じた空間が形成されるように構成され
ている。つまり、到達部5に視認性物質が流入されてい
ない状態では、到達部には視認性物質を収容する空間は
殆ど形成されていないのが好ましい。尚、到達部5の部
分を構成している材質が比較的伸縮性に富むものである
場合は、視認性物質流入以前から予め空間を有していて
も差し支えない。
【0014】到達部5は、その中に流入してきた視認性
物質を、確実に締結された状態の締結部の外部から見て
視認できるような位置に設けられている必要があり、通
常は、ワッシャを介して締結される場合が多いので、例
えば図6に示すように、ワッシャ8の外輪郭の外周の一
部乃至全域にわたり位置し得るように設けられるが、こ
のような態様に限らず、用いられる締結用部材や被締結
体の形状に合わせて上記条件を満たすように適宜設計で
きる。
【0015】本発明においては、所定の締結力が加えら
れた時は、貯留部4から押し出された視認性物質は、到
達部5に到達させられる必要があるが、流路61に滞留
する分があっても構わない。また、所定の締結力がかか
る以前には視認性物質は到達部5へ収容されてはならな
いが、外部から視認できない部位であれば流路61等に
滞留していても構わない。
【0016】貯留部4の視認性物質貯留空間の容積は、
到達部5の視認性物質収容空間と流路61の容積よりも
大きいのが好ましい。即ち、貯留部4内に視認性物質が
ほぼ充満した態様の場合は、視認性物質の体積は到達部
5の収容空間と流路61の容積よりも大きいのが好まし
い。このようにすると、貯留部4から押し出された視認
性物質は、到達部5をほぼ確実に充満させる。
【0017】本発明の表示部材は、例えば、全体を、ポ
リエチレンやポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の従来
公知の透明性を有する比較的軟質で且つ比較的柔軟性の
あるプラスチックにより構成することができる。また、
部材厚みを薄くすれば比較的柔軟となり、変形させても
割れたりしないポリエチレンテレフタレートやポリカー
ボネート等も使用できる。プラスチック製とすると二色
成形等の射出成形やブロー成形等の従来公知のプラスチ
ック成形により容易に且つ生産効率良く得ることができ
る。視認性物質は成形後に貯留部4内へ注入するように
しても、或いは後述する具体的実施例に示す方法によっ
て、視認性物質が貯留部4内へ貯留された状態のものを
得た後、到達部5及び流路61内の空気を抜くようにし
てもよい。
【0018】尚、成形によって表示部材1の外郭部分を
得た後、貯留部4、到達部5及び流路61の空気等を抜
き取り、次いで貯留部4内に視認性物質を注入する方法
を採用する場合、視認性物質注入前においては、貯留部
4の空間はできるだけ容積を有していない方が好まし
い。つまり、図7に示すように、初めは空間が殆どなく
〔図の(a)〕、視認性物質が注入されることによって
その容積分に相当する空間(実際には空間ではなく視認
性物質が充満しているが)が形成される〔図の(b)〕
ようにするのが好ましい。このようにするには、例えば
図8に示すように、一旦ブロー成形で外郭部分を得た
後、貯留部4空間と流路61と到達部5空間に相当する
部分の内部の空気を孔10aから図中矢印で示すように
吸引し、次いで孔10aを熱融着や超音波融着等で封止
する方法や、或いは図9に示すように、インサート成形
や二色成形を応用して、貯留部4空間と流路61と到達
部5空間に相当する芯部9を形成し、該芯部9の周囲
に、芯部9を被覆する外郭部10を形成した後、芯部9
のみを溶解、溶融或いは分解させて、外郭部10に設け
た孔10aから溶解(分解)物質を吸引等により取り出
し、次いで孔10a封止する等の方法を採用できる。芯
部9としては、外郭部10を溶解しない特定の有機溶媒
で溶解する樹脂材料や、外郭部10を溶融させない温度
で溶融する樹脂材料や、外郭部10を分解させない特定
の無機、有機薬品で分解する無機或いは有機の材料等か
ら構成することができる。
【0019】視認性物質の貯留部4空間への注入は、真
空容器内へ液体を注入するための一般的な方法や、容器
内へ飲料等を注入するための一般的な方法が採用でき
る。注入後は注入口を融着或いは溶着して封止する。或
いは、上記で、貯留部4空間と流路61と到達部5空間
に相当する部分の内部の空気を吸引したり分解物質等を
取り出したりする工程の後に、吸引用の孔10a(取り
出し口)を封止せずにそれを利用してそこから視認性物
質を注入することもできる。そのため、上記吸引用の孔
10a(取り出し口)は貯留部4に設けられるのが好ま
しい。
【0020】本発明においては、締結が確実になされた
時、即ち、必要な所定の力で締結がなされた状態となっ
た時に初めて貯留部4内の視認性物質3が到達部5内へ
到達するように、貯留部4の変形性と、視認性物質3の
流動性と、到達部5の変形性との関係が定められる。具
体的には例えば、貯留部4を柔軟に構成すれば、小さい
締め付け力で貯留部4が変形して内部の視認性物質を押
し出すことができる。しかし、到達部5内部に空気が充
満しているか、空気が充満していなくとも変形困難であ
ったりすると視認性物質は到達部5内に受け入れられな
い。また、流路部6の流路61が狭すぎたり、締め付け
により狭くさせられるような場合も視認性物質の流出が
妨げられる。従って、小さい締め付け力でも確実な締結
ができるような場合は、必要以上に強い締め付け力で締
め付けるという無駄をなくすために、以上のことを考慮
して材質や各部位の形状、肉厚等を設計するのが好まし
い。
【0021】上記とは逆に、大きい締め付け力でなけれ
ば到達部5へ視認性物質が到達しないようにするために
は、貯留部4を剛堅に構成するか、或いは到達部5内部
に空気を充満させておくか、空気を充満させずに剛堅に
構成するか、或いは流路部6の流路61を狭くしておく
か、または上記の任意の幾つかを組み合わせる等の方法
が挙げられる。大きい締め付け力でなければ確実な締結
ができないというような場合は、小さい締め付け力で不
用意に視認性物質が到達部5へ到達してしまわないよう
に、材質や各部位の形状等を設計する必要がある。
【0022】締結が確実になされた状態とするために必
要な力は実験により求める。例えば、トルクレンチなど
の締め付け力がわかる締め付け具を用いて締め付け実験
を行い、締め付け力と締結状態の良否の関係を知ること
により、良好な締結状態とするのに適切な締め付け力を
知ることができる。
【0023】本発明の表示部材は、図10(a)に示す
ように、2つの被締結体11,12の両側からボルト1
3とナット14で締結する際に、ナット14と被締結体
11の間にスプリングワッシャ15とワッシャ16を介
在させ、ワッシャ16と被締結体11の間に表示部材1
を配置させ、2つの被締結体11,12を挟んで反対側
からボルト13をナット14に螺挿するというようにし
て用いる他、ワッシャやスプリングワッシャを介在させ
ない用い方や、図10(b)示すように、ビスやボルト
を被締結体の一方に直接螺合させることにより2つの被
締結体を締結する際に、ボルト13等と被締結体11,
12の間に、必要に応じてスプリングワッシャ15やワ
ッシャ16を介在させて配置させる等の用い方等ができ
る。締結される被締結体は3つ以上でもよい。
【0024】本発明においては、図11に示すように、
上記表示部材1の片側面にワッシャ17を固着して一体
化したものとすることもできる。ワッシャ17との固着
は接着剤等によって行なうことができる。ワッシャと一
体化したものは、使用する際に別途ワッシャを用意して
取り付ける必要がないので、取り付け締結作業を簡略化
できる利点がある。
【0025】本発明の表示部材は、建造物における締結
部等の他、種々の締結部において使用することができ
る。
【0026】
【実施例】次に、具体的な実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。 実施例1 2種類のアルミ金型を作成し、これらを用いて図12
に、平面中央縦断面図として1a、1bで示す、表示部
材の上部材と下部材をそれぞれ、射出成形により作成し
た。上記両部材共に透明ポリ塩化ビニル製であり、部材
厚みは0.3mmとした。上部材1aは、中心に挿通孔
上部2a、該2aの周囲に流路上部6a、該6aの周囲
に到達部5、該5の外側の所定部位に、孔上部18aを
有する空気抜き管上部19aをそれぞれ有している。下
部材1bは、中心に挿通孔下部2b、流路下部6b、貯
留部4、孔下部18bを有する空気抜き管下部19bの
それぞれを、上部材1aと対応する位置に有している。
尚、貯留部4と到達部5の容積が等しくなるようにし
た。
【0027】次いで、下部材1bの貯留部4内に、視認
性物質3として、黄色水性ペイントを少量の水で溶かし
たものを入れた後、下部材1bを冷凍庫に入れて視認性
物質3を凍結させた。次いで、上部材1aと下部材1b
とを、超音波ウエルダーで融着した。この融着した状態
の中間品が、図12の下に斜視図として20で示してあ
る。
【0028】次いで、図示しないが、視認性物質3を凍
結させたままの状態で、空気抜き管19から到達部5内
部等の空気を吸引して抜き取った後、空気抜き管19の
根元を加熱融着して密封した後その外側位置で切断し
た。その後、視認性物質の凍結状態を解いて、表示部材
を得た。
【0029】実施例2 実施例1で得られた表示部材の上面に、到達部に囲まれ
た部分の径とほぼ等しいワッシャを接着剤により貼着し
て固定し、ワッシャが一体に設けられた表示部材を得
た。
【0030】実施例3 実施例1における中間品20を用い、図13に示すよう
に、該中間品20の上面の、到達部に囲まれた部分の径
とほぼ等しいワッシャ17を接着剤により貼着して固定
した後、視認性物質3を凍結させたままの状態で、空気
抜き管19から到達部5内部等の空気を吸引して抜き取
り、次いで、空気抜き管19の根元を加熱融着して密封
した後その外側位置で切断した。その後、視認性物質の
凍結状態を解いて、ワッシャが一体に設けられた表示部
材を得た。この実施例3のように、内部の空気を抜き取
る前にワッシャを一体化させておくと、空気抜き作業に
当って中間品20が曲がったりシワになったりせず安定
した形状を保つので、作業が容易に行なえる利点があ
る。
【0031】試験例1 実施例3で得られたワッシャ一体の表示部材を用いて、
表示部材の機能を確認する試験を行なった。後述の被締
結部材11,12としては縦100mm×横100mm
×厚さ3mmの鉄板にボルト孔を空けたものを用いた。
図14に示すように、ボルト13にワッシャ16、被締
結部材12,11、ワッシャ一体表示部材21、スプリ
ングワッシャ15、ナット14を、この順で設け、ナッ
ト14を締め付けて行った。締め付け不充分な状態のも
のを遠方より見たところ、視認性物質による黄色は見ら
れなかった。次に、締め付けを完全に行なったところ、
締め付け前においては貯留部4内にあった視認性部材3
が、締め付けが完全に近い状態まで進んで貯留部4が圧
縮されるにつれて到達部5に流出して行き、締め付けが
完了した状態においては、到達部5内を充満させ、到達
部5は凹形状から凸形状に変化した。締め付けが完了し
た状態のものを遠方より見たところ、視認性物質の黄色
が確認された。
【0032】
【発明の効果】本発明の締結部における締結状態視認用
表示部材は以上のように構成されているので、締結部が
確実に必要な圧力で締結されているか否かを、締結した
時の手に伝わる感触だけでなく目視で確認できる。従っ
て、締結のし忘れの防止等に効果を発揮する。また、締
結部が確実に締結されているか否かが、締結部から離れ
た位置から視認できる。従って、確実に締結されている
かどうかを確認する必要が生じた場合でも、締結部から
離れた位置、即ち遠くから調査できるので調査の手間を
大幅に削減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明締結部における締結状態視認用表示部材
の一例を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】貯留部の別の態様を示す平面中央縦断面図であ
る。
【図5】貯留部の更に別の態様を示す要部拡大縦断面図
である。
【図6】到達部の設けられる位置の例を示すための表示
部材の中央縦断面図である。
【図7】貯留部の好ましい構成例を示す要部拡大縦断面
図である。
【図8】表示部材の製造方法の例を説明するための説明
図である。
【図9】表示部材の製造方法の別の例を説明するための
説明図である。
【図10】表示部材の使用態様を示す図である。
【図11】ワッシャを固着してなる本発明の表示部材の
例を示す図である。
【図12】本発明の表示部材の製造方法の例を示す工程
図である。
【図13】本発明のワッシャ一体表示部材の製造方法の
例を示す図である。
【図14】具体的実施例を用いて機能試験を行なった際
の締結手順を示す図である。
【符号の説明】
1 締結状態視認用表示部材 2 挿通孔 3 視認性物質 4 貯留部 5 到達部 6 流路部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 締結用部材によって被締結体を締結する
    締結部において、締結用部材相互間、または締結用部材
    と被締結体間、または被締結体相互間に配置されて使用
    される締結状態視認用表示部材であり、締結用部材を挿
    通できる挿通孔と、視認性物質が貯留されており且つ締
    結部の締結により挟圧されることによって視認性物質が
    押し出されるように構成された視認性物質貯留部と、該
    視認性物質貯留部から押し出された視認性物質を収容可
    能であり且つ収容された視認性物質を外部から視認可能
    に構成された視認性物質到達部と、貯留部から押し出さ
    れた視認性物質が到達部へ至るまでの流路を有する視認
    性物質流路部とから構成されていることを特徴とする締
    結部における締結状態視認用表示部材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の締結部における締結状態
    視認用表示部材にワッシャを固着してなる締結部におけ
    る締結状態視認用表示部材。
JP10665697A 1997-04-09 1997-04-09 締結部における締結状態視認用表示部材 Pending JPH10281127A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2499283A (en) * 2012-10-22 2013-08-14 Peter Romain Stevens Calibrated crush module
EP3376056A1 (de) * 2017-03-14 2018-09-19 fischerwerke GmbH & Co. KG Kontrollelement mit spannkraftkontrolle und befestigungsanordnung

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