JPH10281145A - 流体軸受装置 - Google Patents
流体軸受装置Info
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- JPH10281145A JPH10281145A JP9231997A JP9231997A JPH10281145A JP H10281145 A JPH10281145 A JP H10281145A JP 9231997 A JP9231997 A JP 9231997A JP 9231997 A JP9231997 A JP 9231997A JP H10281145 A JPH10281145 A JP H10281145A
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- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軸の曲げ剛性を向上させ回転体の振れまわり
を小さくし、また低温時の動トルクの低トルク化を図
る。 【解決手段】 軸の直径を2〜5mmとし、ラジアル軸
受すきまの潤滑剤として動粘度が40℃で20〜200
cStのフッ素油を用い、かつラジアル軸受すきまを
3.5〜10μmとしたことを特徴とする流体軸受装置
とする。
を小さくし、また低温時の動トルクの低トルク化を図
る。 【解決手段】 軸の直径を2〜5mmとし、ラジアル軸
受すきまの潤滑剤として動粘度が40℃で20〜200
cStのフッ素油を用い、かつラジアル軸受すきまを
3.5〜10μmとしたことを特徴とする流体軸受装置
とする。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、流体軸受装置に関
するものであり、更に詳しくは情報機器、音響・映像機
器用スピンドルモーターの流体軸受装置に関し、特に、
光ディスク装置や磁気ディスク装置に最適なスピンドル
モーター用の流体軸受装置に関するものである。
するものであり、更に詳しくは情報機器、音響・映像機
器用スピンドルモーターの流体軸受装置に関し、特に、
光ディスク装置や磁気ディスク装置に最適なスピンドル
モーター用の流体軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク装置、磁気ディスク装
置のスピンドルモーター用流体軸受装置はデータの高速
転送の要求により、ますます高速回転化の傾向にある。
このため、スピンドルモーターの支持軸受には高速回転
に伴う回転部の不釣り合いによる遠心力の影響がますま
す大きくなってきている。
置のスピンドルモーター用流体軸受装置はデータの高速
転送の要求により、ますます高速回転化の傾向にある。
このため、スピンドルモーターの支持軸受には高速回転
に伴う回転部の不釣り合いによる遠心力の影響がますま
す大きくなってきている。
【0003】図2に従来の軸受装置の断面図を示す。回
転部材は軸30、ディスク取付フランジ31及びロータ
ー33で構成されている。軸30はディスク取付フラン
ジ31に圧入されており、ローター33はディスク取付
フランジ31の下面に固定して設置されている。
転部材は軸30、ディスク取付フランジ31及びロータ
ー33で構成されている。軸30はディスク取付フラン
ジ31に圧入されており、ローター33はディスク取付
フランジ31の下面に固定して設置されている。
【0004】また、軸30を支持する支持部材は、ステ
ーター34、基台35、軸受部材36及び鋼球37で構
成されている。軸受部材36に設けた円筒状のラジアル
軸受面36aにラジアル動圧軸受として機能するための
動圧発生用の溝が設けられており、軸受部材36は基台
35に圧入されている。軸受部材36の下端部には鋼球
37が圧入されており、その鋼球37がスラスト軸受と
しての機能を果たしている。ステーター34は軸受部材
36に圧入して固定されている。
ーター34、基台35、軸受部材36及び鋼球37で構
成されている。軸受部材36に設けた円筒状のラジアル
軸受面36aにラジアル動圧軸受として機能するための
動圧発生用の溝が設けられており、軸受部材36は基台
35に圧入されている。軸受部材36の下端部には鋼球
37が圧入されており、その鋼球37がスラスト軸受と
しての機能を果たしている。ステーター34は軸受部材
36に圧入して固定されている。
【0005】つぎに動作としては、ステーター34に通
電されると、回転磁界が生じこれによりローター33は
軸30及びディスク取付フランジ31と共に回転する。
これによりラジアル軸受面36aに設けた動圧発生用の
溝のポンピング作用によりラジアル軸受すきまの潤滑剤
の圧力が高められ初めのラジアル軸受面36aとラジア
ル受面30bの接触状態から無接触状態で回転する。
電されると、回転磁界が生じこれによりローター33は
軸30及びディスク取付フランジ31と共に回転する。
これによりラジアル軸受面36aに設けた動圧発生用の
溝のポンピング作用によりラジアル軸受すきまの潤滑剤
の圧力が高められ初めのラジアル軸受面36aとラジア
ル受面30bの接触状態から無接触状態で回転する。
【0006】それと共に、スラスト軸受においても、ス
ラスト軸受面30aと軸30の端面に設けられたスラス
ト受面37aで点接触してすべり軸受を構成する。この
スラスト軸受もスラスト軸受面30aとスラスト受面3
7aの間に潤滑剤が入っており、潤滑剤を介した点接触
の状態で回転する。
ラスト軸受面30aと軸30の端面に設けられたスラス
ト受面37aで点接触してすべり軸受を構成する。この
スラスト軸受もスラスト軸受面30aとスラスト受面3
7aの間に潤滑剤が入っており、潤滑剤を介した点接触
の状態で回転する。
【0007】また、潤滑剤として境界潤滑性の良い合成
油について検討した。特に、上記に示すラジアル軸受及
びスラスト軸受の負荷容量は使用する潤滑剤の粘度に比
例するものである。合成油は温度変化に対する粘度変化
が大きいため高温時において必要な負荷容量を満足する
油は低温時の粘度増加が大きく軸受の動トルクが大きく
なるものや、逆に低温時に最適な軸受の動トルクが得ら
れるような粘度の油を選べば、高温時に粘度が低下して
負荷容量が不足するというものであった。合成油は、基
本的に温度粘度特性が良くないため、軸受装置の低トル
ク化のために軸の直径を1.5mmにしたり、負荷容量
を確保するためにラジアル軸受面36aとラジアル受面
30bとの間のラジアル軸受すきまの間隔を約3μmと
狭くしていた。
油について検討した。特に、上記に示すラジアル軸受及
びスラスト軸受の負荷容量は使用する潤滑剤の粘度に比
例するものである。合成油は温度変化に対する粘度変化
が大きいため高温時において必要な負荷容量を満足する
油は低温時の粘度増加が大きく軸受の動トルクが大きく
なるものや、逆に低温時に最適な軸受の動トルクが得ら
れるような粘度の油を選べば、高温時に粘度が低下して
負荷容量が不足するというものであった。合成油は、基
本的に温度粘度特性が良くないため、軸受装置の低トル
ク化のために軸の直径を1.5mmにしたり、負荷容量
を確保するためにラジアル軸受面36aとラジアル受面
30bとの間のラジアル軸受すきまの間隔を約3μmと
狭くしていた。
【0008】しかし、軸受装置が高速回転を行うように
なると、ディスク装着時の不釣り合いにより遠心力が大
きくなり、軸の曲げ剛性が不足し、回転体の振れまわり
が大きくなるという問題が生じている。また、軸受装置
には装置の省電力化の要求から低温時の低トルク化も求
められている。
なると、ディスク装着時の不釣り合いにより遠心力が大
きくなり、軸の曲げ剛性が不足し、回転体の振れまわり
が大きくなるという問題が生じている。また、軸受装置
には装置の省電力化の要求から低温時の低トルク化も求
められている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明
は、軸の曲げ剛性の向上を図り、回転体の振れまわりが
大きくなるという問題点を解消し、低温時の動トルクの
低トルク化を図る流体軸受装置を提供することを目的と
する。
は、軸の曲げ剛性の向上を図り、回転体の振れまわりが
大きくなるという問題点を解消し、低温時の動トルクの
低トルク化を図る流体軸受装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
軸受部材に設けた円筒状のラジアル軸受面が軸に設けた
ラジアル受面とラジアル軸受すきまを介して対向し前記
ラジアル受面とラジアル軸受面との少なくとも一方に動
圧発生用の溝を設けた流体軸受装置において、軸の直径
を2〜5mmとし、ラジアル軸受すきまの潤滑剤として
動粘度が40℃で20〜200cStのフッ素油を用
い、かつラジアル軸受すきまを3.5〜10μmとした
ことを特徴とする流体軸受装置を提供するものである。
軸受部材に設けた円筒状のラジアル軸受面が軸に設けた
ラジアル受面とラジアル軸受すきまを介して対向し前記
ラジアル受面とラジアル軸受面との少なくとも一方に動
圧発生用の溝を設けた流体軸受装置において、軸の直径
を2〜5mmとし、ラジアル軸受すきまの潤滑剤として
動粘度が40℃で20〜200cStのフッ素油を用
い、かつラジアル軸受すきまを3.5〜10μmとした
ことを特徴とする流体軸受装置を提供するものである。
【0011】軸の直径を2〜5mmとし、軸の曲げ剛性
を向上させるものである。この範囲であれば回転体であ
る回転部材の振れまわりを小さくすることが可能とな
る。この場合、軸の直径が5mmより太くなると動トル
クが大きくなり過ぎる。
を向上させるものである。この範囲であれば回転体であ
る回転部材の振れまわりを小さくすることが可能とな
る。この場合、軸の直径が5mmより太くなると動トル
クが大きくなり過ぎる。
【0012】潤滑剤としては、低温時におけるトルクの
増大が少ないフッ素油を用いる。特に、温度粘度特性の
よい40℃での動粘度が20〜200cStのフッ素油
を用い、かつラジアル軸受面とラジアル受面との間のラ
ジアル軸受すきまを3.5〜10μmとすることによっ
て低温時に適切な動トルクが得られる。
増大が少ないフッ素油を用いる。特に、温度粘度特性の
よい40℃での動粘度が20〜200cStのフッ素油
を用い、かつラジアル軸受面とラジアル受面との間のラ
ジアル軸受すきまを3.5〜10μmとすることによっ
て低温時に適切な動トルクが得られる。
【0013】これにより、軸受装置の省力化の要請に応
えることが可能となる。低温時には常温時の潤滑油の粘
度特性とは異なり、粘度増加により軸受装置の作動のた
めのエネルギーもアップしなけばならず常温では必要と
されないエネルギーの要求があった。本発明はそのよう
な余分のエネルギーを使わずに軸受装置を駆動すること
が可能となる。
えることが可能となる。低温時には常温時の潤滑油の粘
度特性とは異なり、粘度増加により軸受装置の作動のた
めのエネルギーもアップしなけばならず常温では必要と
されないエネルギーの要求があった。本発明はそのよう
な余分のエネルギーを使わずに軸受装置を駆動すること
が可能となる。
【0014】潤滑剤であるフッ素油の特性として、40
℃で20cStより小さいと動トルクは小さくなるが高
温時の負荷容量が不足することになり、40℃で200
cStより大きくなると負荷容量は大きくなるが低温時
の動トルクは大きくなりすぎる。それ故、本発明の効果
を十分に発揮させるためには、上記に示したように40
℃で20〜200cStの範囲で使用することが望まし
い。
℃で20cStより小さいと動トルクは小さくなるが高
温時の負荷容量が不足することになり、40℃で200
cStより大きくなると負荷容量は大きくなるが低温時
の動トルクは大きくなりすぎる。それ故、本発明の効果
を十分に発揮させるためには、上記に示したように40
℃で20〜200cStの範囲で使用することが望まし
い。
【0015】なお、潤滑剤であるフッ素油は、末端にカ
ルボン酸を有するパーフルオロポリエーテルを0.1乃
至10重量%混合されて備えていると、境界潤滑性や潤
滑剤のもれ性がさらに改善される。
ルボン酸を有するパーフルオロポリエーテルを0.1乃
至10重量%混合されて備えていると、境界潤滑性や潤
滑剤のもれ性がさらに改善される。
【0016】ただし、末端にカルボン酸を有するパーフ
ルオロポリエーテルを0.1重量%より少なくフッ素油
が備えていると境界潤滑性や潤滑剤のもれ性が劣ること
になる。また、末端にカルボン酸を有するパーフルオロ
ポリエーテルを10重量%より多くフッ素油が備えてい
るとフッ素油の物性が劣り、低温時に適切な動トルクを
得ることが困難となる。
ルオロポリエーテルを0.1重量%より少なくフッ素油
が備えていると境界潤滑性や潤滑剤のもれ性が劣ること
になる。また、末端にカルボン酸を有するパーフルオロ
ポリエーテルを10重量%より多くフッ素油が備えてい
るとフッ素油の物性が劣り、低温時に適切な動トルクを
得ることが困難となる。
【0017】また、ラジアル軸受面とラジアル受面との
間のラジアル軸受すきまは、3.5μmより小さいと低
温時において動トルクが大きくなり、また10μmより
大きいと動トルクは小さくなるが高温時の負荷容量が不
足することになる。それ故、本発明の効果を十分に発揮
させるためには、上記に示したようにラジアル軸受すき
まは3.5〜10μmとすることが望ましい。
間のラジアル軸受すきまは、3.5μmより小さいと低
温時において動トルクが大きくなり、また10μmより
大きいと動トルクは小さくなるが高温時の負荷容量が不
足することになる。それ故、本発明の効果を十分に発揮
させるためには、上記に示したようにラジアル軸受すき
まは3.5〜10μmとすることが望ましい。
【0018】さらに、ラジアル軸受すきまを3.5〜1
0μmの範囲内にすることによって、軸受部材内に空気
抜き穴を設けなくても軸受部材内に潤滑剤を注入した状
態であっても、軸受部材に軸の挿入が容易となる効果が
ある。
0μmの範囲内にすることによって、軸受部材内に空気
抜き穴を設けなくても軸受部材内に潤滑剤を注入した状
態であっても、軸受部材に軸の挿入が容易となる効果が
ある。
【0019】軸受部材に設けた円筒状のラジアル軸受面
が軸に設けたラジアル受面とラジアル軸受すきまを介し
て対向しているが、さらに軸の端面に設けたスラスト受
面が軸受部材に設けたスラスト軸受面と対向しても良
い。
が軸に設けたラジアル受面とラジアル軸受すきまを介し
て対向しているが、さらに軸の端面に設けたスラスト受
面が軸受部材に設けたスラスト軸受面と対向しても良
い。
【0020】また、流体軸受装置のラジアル軸受面とラ
ジアル受面との少なくとも一方に動圧発生用の溝が設け
てあればよく、特にラジアル軸受面あるいはラジアル受
面のいずれかに限定されるものではない。
ジアル受面との少なくとも一方に動圧発生用の溝が設け
てあればよく、特にラジアル軸受面あるいはラジアル受
面のいずれかに限定されるものではない。
【0021】スラスト受面とスラスト軸受面とで点接触
とする構造にすると、接触面積を大幅に減らし、動トル
クの減少を図ることができる。スラスト受面とスラスト
軸受面とが潤滑剤を介して対向することにより境界潤滑
性の向上が期待でき、接触面間における摩耗も減らせる
ことが可能となるものである。特にスラスト軸受面に凸
球面を設けると、軸受部材にスラスト軸受を構成する鋼
球を圧入する工程を省くことができ、組立作業性の向上
を図るということになる。
とする構造にすると、接触面積を大幅に減らし、動トル
クの減少を図ることができる。スラスト受面とスラスト
軸受面とが潤滑剤を介して対向することにより境界潤滑
性の向上が期待でき、接触面間における摩耗も減らせる
ことが可能となるものである。特にスラスト軸受面に凸
球面を設けると、軸受部材にスラスト軸受を構成する鋼
球を圧入する工程を省くことができ、組立作業性の向上
を図るということになる。
【0022】ラジアル軸受面とスラスト軸受面とを有す
る軸受部材は合成樹脂の一体成形でも良いが、一体成形
ではなく、ラジアル軸受面を有する軸受部材を快削黄
銅、リン青銅などの銅系金属とし、スラスト軸受面を有
するスラスト受部材を耐摩耗金属またはセラミックなど
からなる板で構成し、スラスト受部材を軸受部材に固定
しても良い。このような構成を採ることによっても軸受
部材の曲げ合成の強度を保ち、スラスト受部材の摩耗発
生という現象を抑えることができるからである。
る軸受部材は合成樹脂の一体成形でも良いが、一体成形
ではなく、ラジアル軸受面を有する軸受部材を快削黄
銅、リン青銅などの銅系金属とし、スラスト軸受面を有
するスラスト受部材を耐摩耗金属またはセラミックなど
からなる板で構成し、スラスト受部材を軸受部材に固定
しても良い。このような構成を採ることによっても軸受
部材の曲げ合成の強度を保ち、スラスト受部材の摩耗発
生という現象を抑えることができるからである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて説明する。図1は本発明の軸受装置の
断面図を示す。回転部材は軸1、ディスク取付フランジ
6及びローター3を備えている。回転部材を支持する支
持部材はステーター4、基台2及び軸受部材5を備えて
いる。
を図面に基づいて説明する。図1は本発明の軸受装置の
断面図を示す。回転部材は軸1、ディスク取付フランジ
6及びローター3を備えている。回転部材を支持する支
持部材はステーター4、基台2及び軸受部材5を備えて
いる。
【0024】回転部材の基本的な構成は、図2に示した
従来の軸受装置と同一であるため、その説明を省略す
る。本発明の軸受装置における軸1の材質として、一般
的に使用されている熱処理されたSUS440Cのステ
ンレス鋼を用いる。ただし、本発明の構成要件である軸
の直径2〜5mmの条件を満足すれば、本発明の軸受装
置で使用する軸1の材質は特に限定されるものではな
い。
従来の軸受装置と同一であるため、その説明を省略す
る。本発明の軸受装置における軸1の材質として、一般
的に使用されている熱処理されたSUS440Cのステ
ンレス鋼を用いる。ただし、本発明の構成要件である軸
の直径2〜5mmの条件を満足すれば、本発明の軸受装
置で使用する軸1の材質は特に限定されるものではな
い。
【0025】回転部材を支持する支持部材も基本的な構
成は、図2に示した従来の軸受装置と同じであるが、軸
受部材の形状等が従来の軸受装置と異なるためその点を
中心に説明する。
成は、図2に示した従来の軸受装置と同じであるが、軸
受部材の形状等が従来の軸受装置と異なるためその点を
中心に説明する。
【0026】本発明の軸受装置では、軸受部材5はフラ
ンジ5cを軸受部材5の円筒部の下部に設けている。つ
まり、軸受部材は動圧発生用の溝の部分とフランジとは
軸方向位置が異なっている。このような構造にすること
によって、合成樹脂製の軸受部材の射出成形時にフラン
ジ5cの影響で動圧発生用の溝の部分の精度が落ちるの
を防止するものである。
ンジ5cを軸受部材5の円筒部の下部に設けている。つ
まり、軸受部材は動圧発生用の溝の部分とフランジとは
軸方向位置が異なっている。このような構造にすること
によって、合成樹脂製の軸受部材の射出成形時にフラン
ジ5cの影響で動圧発生用の溝の部分の精度が落ちるの
を防止するものである。
【0027】また、従来軸受部材の中にスラスト受部材
である鋼球を圧入することによって、スラスト軸受のス
ラスト軸受面をなしていたが、本発明においてはスラス
ト軸受面を軸受部材5に設けており、スラスト軸受面は
中心部が凸球面5dになっている。
である鋼球を圧入することによって、スラスト軸受のス
ラスト軸受面をなしていたが、本発明においてはスラス
ト軸受面を軸受部材5に設けており、スラスト軸受面は
中心部が凸球面5dになっている。
【0028】このような構造を採ることによって、合成
樹脂製の軸受部材の射出成形時に軸受部材に凸部を同時
に成形でき、軸受部材の中にスラスト受部材である鋼球
を圧入する工程を省くことができ、組立作業性の向上を
図ることが可能となるものである。
樹脂製の軸受部材の射出成形時に軸受部材に凸部を同時
に成形でき、軸受部材の中にスラスト受部材である鋼球
を圧入する工程を省くことができ、組立作業性の向上を
図ることが可能となるものである。
【0029】さらに、基台2をアルミダイカスト、亜鉛
ダイカスト等の金属性のものを使用し、図1に示すよう
に軸受部材5の円筒部5eを基台2の円筒部2aに圧入
して取り付け、合成樹脂製の軸受部材5の曲げ合成を補
強している。この場合、特に基台の円筒部2aを長く
し、軸受部材の円筒部5eに沿うようにし、合成樹脂製
の軸受部材5の曲げ剛性を補強している。
ダイカスト等の金属性のものを使用し、図1に示すよう
に軸受部材5の円筒部5eを基台2の円筒部2aに圧入
して取り付け、合成樹脂製の軸受部材5の曲げ合成を補
強している。この場合、特に基台の円筒部2aを長く
し、軸受部材の円筒部5eに沿うようにし、合成樹脂製
の軸受部材5の曲げ剛性を補強している。
【0030】本発明の軸受装置では、流体軸受の軸受部
材の曲げ剛性を強くするために軸受部材のラジアル軸受
面を有する円筒部5eを快削黄胴、リン青銅などの銅系
金属とし、スラスト軸受面を有するスラスト受部材を軸
受部材に固定しても良い。スラスト受部材をセラミック
などからなるスラスト板とする構造を採ることも可能で
ある。このような構造とした場合には基台2の円筒部分
2aを長くしなくても軸受部材5の曲げ剛性の強度は確
保できる。
材の曲げ剛性を強くするために軸受部材のラジアル軸受
面を有する円筒部5eを快削黄胴、リン青銅などの銅系
金属とし、スラスト軸受面を有するスラスト受部材を軸
受部材に固定しても良い。スラスト受部材をセラミック
などからなるスラスト板とする構造を採ることも可能で
ある。このような構造とした場合には基台2の円筒部分
2aを長くしなくても軸受部材5の曲げ剛性の強度は確
保できる。
【0031】軸受部材の円筒部5eと基台の円筒部2a
の間に接着剤を充填すると、軸受部材5の曲げ剛性がさ
らに強くなる。回転部材を支持する支持部材は、ステー
ター4を基台の円筒部2aに圧入等によって組み込むこ
とによって完成する。
の間に接着剤を充填すると、軸受部材5の曲げ剛性がさ
らに強くなる。回転部材を支持する支持部材は、ステー
ター4を基台の円筒部2aに圧入等によって組み込むこ
とによって完成する。
【0032】つぎに、軸受部材の円筒部2aの構造につ
いて説明する。軸受部材の円筒部2aの内周面には円筒
状のラジアル軸受面5aが軸方向に間隔をおいて二ヶ所
に設けられ、これらのラジアル軸受面5aにはヘリング
ボーン形状の動圧発生用の溝がそれぞれ設けられてい
る。また軸受部材5の内周に配設した軸1はラジアル軸
受面5aにラジアル軸受すきま7内の潤滑剤を介して対
向する円筒状のラジアル受面1aをそれぞれ有してい
る。
いて説明する。軸受部材の円筒部2aの内周面には円筒
状のラジアル軸受面5aが軸方向に間隔をおいて二ヶ所
に設けられ、これらのラジアル軸受面5aにはヘリング
ボーン形状の動圧発生用の溝がそれぞれ設けられてい
る。また軸受部材5の内周に配設した軸1はラジアル軸
受面5aにラジアル軸受すきま7内の潤滑剤を介して対
向する円筒状のラジアル受面1aをそれぞれ有してい
る。
【0033】ラジアル軸受すきま7は、本発明の構成要
件である3.5〜10μmの条件を満足するように設定
する。特に、この範囲以外になると負荷容量が小さくな
ったり、動トルクが大きくなる。
件である3.5〜10μmの条件を満足するように設定
する。特に、この範囲以外になると負荷容量が小さくな
ったり、動トルクが大きくなる。
【0034】軸1の下端面はスラスト軸受面1bと潤滑
剤を介して対向するスラスト受面5bを有し、このスラ
スト受面5bはスラスト軸受面1bとの接触面積を減ら
すため凸球面とし点接触の状態としている。
剤を介して対向するスラスト受面5bを有し、このスラ
スト受面5bはスラスト軸受面1bとの接触面積を減ら
すため凸球面とし点接触の状態としている。
【0035】ラジアル軸受面5aとラジアル受面1aと
の間及びスラスト軸受面1bとスラスト受面5bとの間
には、潤滑剤として動粘度が40℃で20〜200cS
tのフッ素油を入れてある。
の間及びスラスト軸受面1bとスラスト受面5bとの間
には、潤滑剤として動粘度が40℃で20〜200cS
tのフッ素油を入れてある。
【0036】つぎに本発明の軸受装置の動作について説
明する。ただし、基本的な動作は従来の軸受装置と同じ
であるため動作の概略を述べるにとどめる。つまりステ
ーター4に通電されると、回転磁界が生じこれによりロ
ーター3は軸1及びディスク取付フランジ6と共に回転
する。そして軸1及びローター3等で構成する回転部材
が回転すると、スラスト軸受面1bがスラスト受面5b
に潤滑剤を介して点接触した状態で回転する。
明する。ただし、基本的な動作は従来の軸受装置と同じ
であるため動作の概略を述べるにとどめる。つまりステ
ーター4に通電されると、回転磁界が生じこれによりロ
ーター3は軸1及びディスク取付フランジ6と共に回転
する。そして軸1及びローター3等で構成する回転部材
が回転すると、スラスト軸受面1bがスラスト受面5b
に潤滑剤を介して点接触した状態で回転する。
【0037】このようにスラスト軸受面1bとスラスト
受面5bとは点接触してすべり軸受を構成するが、スラ
スト軸受面1bとスラスト受面5bとの間のスラスト軸
受すきま8内に潤滑剤が入りそれぞれ対向して点接触す
るので境界潤滑性が改善され、スラスト軸受面1bとス
ラスト受面5bとの摩耗が少なくなる。
受面5bとは点接触してすべり軸受を構成するが、スラ
スト軸受面1bとスラスト受面5bとの間のスラスト軸
受すきま8内に潤滑剤が入りそれぞれ対向して点接触す
るので境界潤滑性が改善され、スラスト軸受面1bとス
ラスト受面5bとの摩耗が少なくなる。
【0038】上記に示すスラスト軸受面1bに対してス
ラスト受面5bが、点接触して回転する共に動圧発生用
の溝のポンピング作用によってラジアル軸受面5aとラ
ジアル受面1aとの間のラジアル軸受すきま7内の潤滑
剤の圧力がそれぞれ高くなりラジアル軸受面5aはラジ
アル受面1aに非接触で回転する。このように回転動作
が始まっても、本発明の軸受装置の構造であれば軸の曲
げ剛性を確保し、低温時のトルクの増大を抑制すること
が可能となる。
ラスト受面5bが、点接触して回転する共に動圧発生用
の溝のポンピング作用によってラジアル軸受面5aとラ
ジアル受面1aとの間のラジアル軸受すきま7内の潤滑
剤の圧力がそれぞれ高くなりラジアル軸受面5aはラジ
アル受面1aに非接触で回転する。このように回転動作
が始まっても、本発明の軸受装置の構造であれば軸の曲
げ剛性を確保し、低温時のトルクの増大を抑制すること
が可能となる。
【0039】さらに、境界潤滑性や潤滑剤のもれ性を向
上させるためには、フッ素油は末端にカルボン酸を有す
るパーフルオロポリエーテルを0.1〜10重量%混合
されて備えていることにより達成される。
上させるためには、フッ素油は末端にカルボン酸を有す
るパーフルオロポリエーテルを0.1〜10重量%混合
されて備えていることにより達成される。
【0040】本発明の軸受装置では、フッ素油の防錆能
力の不足ということを考慮して、軸の材料としてはステ
ンレス鋼を用い、軸受部材にはプラスチックを使用して
いる。さらに、起動停止時の摺動性の向上ということを
考えると、軸受部材の材料としては炭素繊維とテフロン
を含むPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)を使
うこともできる。この発明は、流体軸受装置を倒置し、
軸受部材5が回転し、この軸受部材5を軸1が支持する
ようにもできる。
力の不足ということを考慮して、軸の材料としてはステ
ンレス鋼を用い、軸受部材にはプラスチックを使用して
いる。さらに、起動停止時の摺動性の向上ということを
考えると、軸受部材の材料としては炭素繊維とテフロン
を含むPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)を使
うこともできる。この発明は、流体軸受装置を倒置し、
軸受部材5が回転し、この軸受部材5を軸1が支持する
ようにもできる。
【0041】
【発明の効果】軸の曲げ剛性の向上を図り、低温時の動
トルクの低トルク化を可能とすることができる。さら
に、軸受部材がラジアル軸受面とスラスト軸受面とを有
すると、スラスト軸受の構造を簡単なものにすることに
よって、組立作業性の向上を図ることが可能となり、ま
た部品点数の削減を図ることにより、製品全体のコスト
を大幅に減らすことが可能になり、経済的にも有利な効
果をもたらすものである。
トルクの低トルク化を可能とすることができる。さら
に、軸受部材がラジアル軸受面とスラスト軸受面とを有
すると、スラスト軸受の構造を簡単なものにすることに
よって、組立作業性の向上を図ることが可能となり、ま
た部品点数の削減を図ることにより、製品全体のコスト
を大幅に減らすことが可能になり、経済的にも有利な効
果をもたらすものである。
【0042】また、ラジアル軸受すきまを3.5〜10
μmにすることによって、軸受部材の底面に空気抜き穴
を設けなくても良く、軸受加工の簡略化を図ることが可
能となる。
μmにすることによって、軸受部材の底面に空気抜き穴
を設けなくても良く、軸受加工の簡略化を図ることが可
能となる。
【図1】本発明の軸受装置の断面図である。
【図2】従来の軸受装置の断面図である。
1 軸 1a ラジアル受面 1b スラスト軸受面 2 基台 3 ローター 4 ステーター 5 軸受部材 5a ラジアル軸受面 5b スラスト受面 5c フランジ 5d 凸球面 5e 円筒部 7 ラジアル軸受すきま
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 克彦 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 軸受部材に設けた円筒状のラジアル軸受
面が軸に設けたラジアル受面とラジアル軸受すきまを介
して対向し、前記ラジアル軸受面とラジアル受面との少
なくとも一方に動圧発生用の溝を設けた流体軸受装置に
おいて、軸の直径を2〜5mmとし、ラジアル軸受すき
まの潤滑剤として動粘度が40℃で20〜200cSt
のフッ素油を用い、かつラジアル軸受すきまを3.5〜
10μmとしたことを特徴とする流体軸受装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9231997A JPH10281145A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 流体軸受装置 |
| US09/033,781 US6033118A (en) | 1997-03-05 | 1998-03-03 | Hydro-dynamic fluid bearing device and manufacturing method of the same |
| US09/388,355 US6074098A (en) | 1997-03-05 | 1999-09-01 | Hydro-dynamic fluid bearing device and manufacturing method of the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9231997A JPH10281145A (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | 流体軸受装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10281145A true JPH10281145A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14051080
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9231997A Pending JPH10281145A (ja) | 1997-03-05 | 1997-04-10 | 流体軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10281145A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007292731A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-11-08 | Victor Co Of Japan Ltd | 軸受検査方法及びモータの製造方法 |
-
1997
- 1997-04-10 JP JP9231997A patent/JPH10281145A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007292731A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-11-08 | Victor Co Of Japan Ltd | 軸受検査方法及びモータの製造方法 |
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